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ごみ処理施設北新区地元懇談会
新しいごみ処理施設の建設候補地となった伊那市富県北新区で3日夜、地元住民と伊那市、上伊那広域連合の3者が懇談した。
懇談で小坂市長は改めて、今年度中に環境アセスメントに入りたい竏窒ニ話した。
懇談会には、およそ40人の地元住民が参加した。
施設の建設が周辺の環境にどのような影響があるのか調べる環境アセスメントについては、住民から「アセスが行なわれれば、そのまま施設建設が進むのではないか」との質問が出された。
これに対し広域連合は、「まず、アセスをすることに合意いただき、アセスは行う。その結果を区民のみなさんに了承してもらったうえで、建設に移るようにしたい」と話した。
また小坂市長に対して、「環境アセスメントに入る時期はいつを考えているのか」、「仮に建設用地が1区のみになった場合でも、桜井区、北新区、両方の合意を得るのか」という質問が出された。
これに対し小坂市長は、「現在の焼却施設が老朽化していることを考えても、できるだけ早く新しい施設が必要。しかし、今後の予定ではアセスに2年、施設の建設に5年と長い年月がかかる。アセスはできれば年度内にお願いしたい」と話した。
また地元合意については、「どこへ配置するかは今後の問題。現状では、候補地となっている桜井区、北新区、両方の合意をいただくことで進めている」と話した。
北新区では今後も行政側と懇談を重ね、北新区としての考えをまとめていきたい竏窒ニしている。 -
かまどで蒸した米でもちつき
伊那市の竜南保育園の園児は3日、かまどを使って米を蒸す昔ながらの方法で餅つきをした。
竜南保育園では、子供達に昔ながらの方法で米を蒸し餅つきを楽しんでもらおうと、保護者の協力を得て去年からかまどを使っている。
蒸し上がりが近づき、かまどから沢山の湯気が出ると園児達は「煙がもくもく出ている」「お米の匂いがする」などと話していた。
米が蒸し上がると、みんなで餅つきをした。
かまどは良く火が通るので、なめらかな餅ができるという。
間山静園長は「伝統も経験することが大事。大きくなった時に、楽しかった思い出として思い出してもらいたい」と話していた。
出来上がった餅は、あんこやきなこをまぶし、お昼の時間に味わった。 -
高遠高校で韓国料理の調理実習
伊那市の高遠高校の生徒が3日、韓国人の講師を招いて韓国料理に挑戦した。
調理実習をしたのは福祉コースの3年生22人。
宮田村在住の白定燕(ペク・チョンヨン)さんを講師に迎え、韓国で一般的な家庭料理、ビビンバとチヂミを作った。
介護職を志す生徒も多い福祉コースでは、食事作りや栄養管理などについて学ぶ授業もカリキュラムに取り入れている。
この日の調理実習はこの一環。
最近日本でも韓国の料理が一般的に食べられるようになってきていることから、調理方法を学び、介護の現場でこうした料理を取り入れてもらおう竏窒ニ、この実習を企画した。
生徒たちは白さんの指導を受けながら、ニラやニンニク、モヤシなど、さまざまな野菜を調理し、韓国料理を完成させていた。
白さんは、「韓国は近くて遠い国。調理を通じて、韓国を身近に感じてもらえれば」と話していた。 -
高遠中学校のキャリアスタートウィーク
08年度の実施報告伊那市高遠町の高遠中学校では、地域ぐるみで子ども達の仕事への意識を育てるキャリアスタートウィークを実施している。
3日夜は、キャリアスタートウィーク実行委員会が高遠中で開かれ、学校職員やPTA、商工会職員などが参加して、今年度の実施報告などをした。
キャリアスタートウィークとは、文部科学省から指定を受けた中学校が、地域の事業所の協力を受け、5日以上という長期間の職場体験を行うもの。
高遠中では、長期間の実施は企業側の負担が大きくなるということで、6月と10月の2回に分けて行っている。
また、将来について親子で考え、働くことの意味や希望する職種への理解を深める機会としても活用されている。
実行委員会では、キャリアスタートウィーク実施後の生徒や保護者、事業所に対するアンケートの結果も公開された。
「体験が充実していたか」という生徒への質問では、ほぼ全員が「充実していた」と答えている。
保護者に対する「体験を通して子どもの成長を感じたか」という質問では、92%が「成長を感じた」と答えた。
また事業所に対する「来年以降協力するか」という質問では、100%近くの事業所が「協力したい」と答えている。
高遠中では今後、キャリアスタートウィークへの理解を深めてもらえるよう、地域の事業所などに呼びかけていくという。 -
伊那図書館のクリスマスツリー
「飾り提供して」伊那市立伊那図書館では、市民にクリスマスツリーの飾りの提供を求めている。
伊那図書館の1階ロビーには、高さ5.5メートルのクリスマスツリーが1日から設置されている。
ツリーはツガの木で、伊那市西町の河野義直さんが寄付した。
例年は2メートルほどのツリーを設置するということで、例年より2.5倍大きなツリーに、飾りが足りなくなった。
そこで伊那図書館では、飾りの提供を市民に呼びかけることにした。
家庭で必要なくなった飾りなど、どんなものでもよいという。
クリスマスツリーは12月28日まで設置されていて、図書館では設置期間中、飾りの提供を受け付けている。 -
宮田村商工会青年部の歳末慈善パーティーは「エコはし」で、西駒郷利用者と一緒にてづくり
宮田村商工会青年部(小田切等部長)は6日開く恒例の歳末慈善パーティーの会食で、使い捨てのわりばしに替えて、村内の風倒木を加工した「エコはし」を用いる。地元にある県の知的障害者総合援護施設「西駒郷」の利用者と一緒に手づくりしたもの。部員たちは「環境も考えながら自分たちが住む地域を見直すきっかけにもなる」と交流を深めながら、丁寧に仕上げた。
材料は風雨などで倒れた村内のヤナギの木。8月に切り出して準備を進めてきた。
実際の製作は青年部員が西駒郷を訪れて利用者と共同で作業。できばえを見せ合いながら楽しく談笑するなど、ふれあう姿もみられた。「これを機会にもっと仲良くしていけたらいいですね」と実行委員長の吉沢賢治さんは話した。
売り上げのなかから村の福祉などへ寄付を行っている歳末慈善パーティーも43回目。今年の会食メニューにはとうふやマスのくんせいなど地元の名物を使ったオリジナルの「特産品御膳」を用意する。「宮田の若者たちがつくった地元材のはしで、郷土のおいしい料理を存分に味わってもらえたら」と吉沢さんら青年部員は準備に余念がない。 -
セイコーエプソンに学ぶ環境経営セミナー
環境問題に取り組む先進企業セイコーエプソンの事例に学ぶ環境経営セミナーが4日、伊那市内であった。県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターと世界一を目指して行動する上伊那地域企業の会の共催で、経営者や各企業の担当者ら約70人が参加した。セイコーエプソン地球環境推進部の田中規久部長が講演し、使わない照明の消灯を励行しただけで電気代が半減した実例など紹介。企業単体で取り組むだけでなく社会を巻き込んだ協調性ある活動が必要とも指摘し「自分たちができることを業務にもおきかえながら行うことが大切。いずれ業務の達成感が環境の達成感になるようなれば」と話した。
同社は地球環境の将来を見越して全社あげて環境への取り組みを推進。以前に経営トップの強い意志でフロンガス全廃を4年で達成した実績もあり、田中部長は「大きな目標を掲げて活動するのは弊社の原動力。目標が高いと意識を抜本的に見直すことにもつながる」と説明した。
設計段階からユーザーが利用して廃棄するまで、全てにおいて環境を考えてものづくりを行っているとも言及。製品とそれを製作する機械に至るまで、ものを小さくして省力化を図るダウンサイジングを徹底しているともふれ「小さくなれば軽くなり消費電力は少なくなり、輸送費だって安くなる。全てが環境負荷の軽減につながっています」と続けた。
消費電力が多いクリーンルームも局所的なクリーンを導入して省力化を図っているほか、将来的には工場も小さな施設にしていきたい考えを説明。生産プロセスを抜本的に見直し、常に効率化を図っているセイコーエプソンの姿を紹介した。 -
ノロウイルス食中毒注意報 全県に発令
県衛生部は3日、ノロウイルス食中毒注意報を全県に発令した。
食中毒を防ぐため、手洗いなどを心がけるよう呼びかけている。
県では、食中毒を防ぐ対策として▽石けんで手をよく洗う▽料理は十分に火を通す▽ノロウイルス食中毒になった患者の嘔吐物などを処理する時は、汚染が広がらないよう使い捨ての手袋を使い塩素消毒する竏窒ネどの方法を挙げている。 -
長野県エースドッジボール大会上伊那地区予選
長野県エースドッジボール大会上伊那地区予選が29日、伊那市の勤労者福祉センター体育館などで開かれた。上伊那地区の小学生19チームが参加し、学年ごとに試合を行った。
エースドッジボールは岡谷市発祥のスポーツで、一般的なドッジボールのルールに加え、各チームのエースマンがアウトになった回数などで勝敗を決する。
試合の結果、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、3年の部で箕輪中部小学校、5年の部で伊那北小学校、6年の部で箕輪東小学校の各チームが優勝している。
優勝チームは7日に岡谷市で開かれる県大会に出場する。 -
伊那中央病院での出産費用引き上げの見通し
伊那中央病院での出産時にかかる費用が、来年1月1日から引き上げられる見通しとなった。
伊那中央病院では、一回の分娩にかかる費用は、分娩料、入院費など含め平均で約34万円だったが、改定後は約41万5千円となる。
改定の主な理由は▽来年1月1日から産科医療補償制度が実施され1回の分娩につき3万円の掛け金が加算されること▽これまで一回の分娩につき約4万円出ていた赤字を解消すること▽県内の他の病院との均衡を図ること竏窒ニしている。
料金改定の内訳は▽分娩料12万円が14万円に、双子の場合は18万円が21万円に▽新生児管理保育料が日額4千円から8千円に▽妊婦検診料金3500円が6千円竏窒ニなっている。
分娩料を引き上げる条例改正案は12月24日の伊那中央行政組合議会に提案され、可決されれば、来年1月1日から実施されることになっている。 -
羽広菜の味噌漬け作業最盛期
伊那市西箕輪羽広で栽培された羽広菜の味噌漬け作業が最盛期を迎えている。
3日は伊那市西箕輪の、みはらしファーム漬物加工場で、羽広菜生産加工組合の組合員5人が味噌漬けの作業にあたっていた。
羽広菜は伊那市の羽広に伝わる伝統野菜で、今年9月に種をまいたものを収穫しカブの部分を味噌に漬け込む。
味噌のほか塩や砂糖、地元産の酒粕で漬け込み、数日間ねかせる。
今年は気候がよかったことなどから例年より出来がよいという。
味は辛味があり歯ざわりがやわらかいのが特徴。
羽広菜は去年、県から伝統野菜の継承と地域振興を目的とした伝統野菜に認定されている。
羽広菜生産加工組合では、「地域に伝わる伝統野菜を地域の外にも広めていきたい」と話している。
羽広菜のかぶ漬けは250グラム入り300円で、みはらしファームのとれたて市場や直売所などで販売されている。 -
大芝高原味工房の運営について答申
南箕輪村大芝高原利活用等審議会は3日、大芝高原に建設中の味工房の運営などについて唐木一直村長に答申した。
審議会の伊藤幸雄会長が南箕輪村役場を訪れ、唐木村長に答申書を手渡した。
味工房について審議会では、大芝高原の情報発信の場となるとともに、大芝高原のブランド化に力を入れ民間感覚を取り入れた運営となるよう取り組んでもらいたい竏窒ニしている。
審議会では意見として▽若い人が働ける場所となるよう労働条件を見直すこと▽味工房を村内外へ発信していくためセンスを持った責任者をおくこと竏窒唐ーている。
また大芝高原らしい商品の開発など、大芝高原一帯や味工房製品のブランド化に力を入れるべきだ竏窒ニしている。
ほかに、飲食コーナーは民間に委託されることから、商品の販売とレジを共有するなど協力体制をしっかりとるべきだ竏窒ニしている。
答申を受けて唐木村長は「大芝の自然を守りながら、観光の促進を図っていきたい。答申を尊重し施設が負の遺産とならないよう努めていきたい」と話していた。 -
アルパ奏者エレナ冨岡さんが本場の音楽祭で2位
伊那市西箕輪のアルパ奏者エレナ冨岡さんが、パラグアイで開かれた音楽祭で2位になった。
音楽祭は11月に南米パラグアイ共和国で開かれた。
アルパはパラグアイの民族楽器で、音楽祭には20人以上が出場した。
音楽祭は外国人を対象にしたものと、パラグアイ人を含めた部門の2つがあり、エレナさんはその両方で2位となった。
エレナさんは松本市に住んでいた十数年前にアルパに出会い、それ以降、国内をはじめパラグアイなど外国でも演奏会を開くようになった。
音楽祭には一生のうち一度しか出場できないという決まりがあるということで、エレナさんはアルパの本場でその腕前が認められたことを喜んでいる。
エレナさんは23日に伊那市のいなっせでコンサートを開く予定で、「多くの人にアルパの魅力に触れてもらいたい」と話している。 -
「障害者週間」
障害者福祉施設の手作り品販売3日から9日までの障害者週間に合わせ、伊那合同庁舎のロビーでは、障害者福祉施設の手作り品が販売されている。
庁舎2階のロビーには昼休みに合わせ共同作業所などのブースが設けられた。
この販売会は、共同作業所や授産施設の製品を多くの人に知ってもらい、障害者の社会参加を支援しようと、今年初めて上伊那地方事務所が開いた。
各ブースには、手作りのカレンダーや箸入れ、クッキーなどが並べられた。
また、今年初めて上伊那にある障害者施設が共同で年賀状の制作を行っていて、その注文も受け付けていた。年賀状は施設利用者がデザインしたもので、印刷代が一部50。12月24日まで各施設で販売する。
施設利用者の一カ月の工賃は、県の平均で1万500円。各施設では工賃アップのために新商品の開発などを行っているが、販路の拡大が大きな課題となっているという。
上伊那地方事務所では、「どのような物を作っているのか知ってもらい、多くの人に買ってもらうことで、障害者の自立につなげていきたい」と話していた。
この販売会は土日を除き9日まで開かれている。 -
「人権週間」で街頭啓発
4日から10日までの「人権週間」を前に1日、南箕輪村で街頭啓発が行われた。
この日は、南箕輪村のスーパーで、人権擁護委員など3人が人権差別のない社会づくりを呼びかけるチラシを買い物客に配った。
12月10日は国際連合が定めた「世界人権デー」。
4日から始まる人権週間では、高齢者や子供、障害者、HIV感染者などへの偏見や差別をなくし人権意識を高めようと、啓発活動が毎年行われている。
また、市町村ごとに相談窓口が設けられることになっていて、関係者は「多くの人に人権について考えてもらい、もし問題をかかえているなら、一人で悩まず相談に来て欲しい」と話していた。
街頭啓発は10日まで、上伊那の市町村ごとに実施されることになっている。 -
ファミリークッキングで料理楽しむ
親子で料理を楽しむ「ファミリークッキング」が30日、南箕輪村の保健センターで開かれた。9組の親子が集まり、スープカレーや水菜サラダなどを作った。
ファミリークッキングは、南箕輪村の食生活改善推進協議会が小学生の親子を対象に毎年企画している。
調理を通じて食への関心を深めてもらうことを目的としていて、リンゴをウサギの形に切る飾り包丁にも挑戦した。
子供たちは慣れない包丁に悪戦苦闘していたが、母親に協力してもらいながら慎重にリンゴに包丁を入れ、ウサギを完成させた。
南箕輪村食生活推進協議会の倉田和子会長は、「料理を楽しみながら、日ごろの食事に関心を持ってほしい」と話していた。 -
経営革新塾閉講、若い経営者の新たな力に
伊那商工会議所主催で4年目を迎えた「経営革新塾」は全9回の講義を終え、受講した若手経営者ら17人が修了した。マーケティングから現場改善まで幅広く生き残りの戦略を学習。同商議所は「厳しい状況下にあるが、学んだ経験と自社の強みをいかして企業発展してもらえれば」と話している。
約1カ月間の集中講座。著名な経営者ら多彩な講師陣を迎え、企業として体質を強化する術をあらゆる角度から学んだ。
最終回はコンサルタントの長野修三さんを講師に実践に向けた計画「アクションプラン」づくりに取り組み、自社の将来的な企業プランを実際に描いた。 -
制度資金に長期返済対応の借り換えメニュー、宮田村が中小企業の資金繰り支援で
宮田村は景況感悪化に伴う中小企業の資金繰り対策として、村商工業振興資金(制度資金)を利用している事業所の長期返済に対応する借り換えメニュー「特別経営安定対策資金」を設けた。最長7年の返済期間と今利用している制度資金からの借り換え一本化を可能にすることで、「月々の返済額を減らすこともでき、資金繰りに悩む企業の負担軽減を図りたい」と村産業建設課は説明する。
2007年3月以前に村の制度資金を借り入ていることが主な条件。同課によると200件ほどが対象になるとしている。借り換えにより実質的に返済期間を延長することで、経営の安定化を促していきたい考えだ。問い合わせは村産業建設課85・5864まで。 -
箕輪町議会12月定例会開会
箕輪町議会12月定例会が2日開会し、15議案が提出された。
一般会計の補正予算案は、5155万1000円を追加するもので、工場の設置などに対する補助金の増額およそ1238万円、箕輪ブランド開発商品化の補助金45万円など。
また、住基カードに図書館カード機能をもたせる機械の設置のため、ケーブル敷設工事費としておよそ34万円も盛り込んでいる。
箕輪町議会12月定例会は8日、9日に一般質問、15日に委員長報告、採決を行い閉会する予定。 -
箕輪西小学校展
箕輪西小学校の学校展が、箕輪町文化センターで開かれている。
毎年恒例の学校展だが、今年は箕輪中部小学校からの独立50周年の記念展になっている。
50周年記念式典のステージバックに使った作品は、児童全員が未来の自分を描いた。
記念行事の写真や記念誌の一部のほか、学年ごとに授業で作ったコルクボードやワイヤークラフトなど、児童の力作が並んでいる。
箕輪西小学校の展示は4日まで。 -
野沢菜収穫
南箕輪村大泉の畑で29日、野沢菜の収穫体験が行われた。
この収穫体験は、大泉営農組合が毎年開いている。
野沢菜は無農薬で栽培していて、今年は天候に恵まれ大きく育ち、出来はいいという。
体験に訪れた人たちは、次々と野沢菜を引き抜いて、株を切り落としていた。
1束およそ5キロずつの販売で、2束から3束収穫していく人が目立った。
訪れたある女性は、「とてもいいお菜でうれしい」と話していた。 -
イワナ発眼卵埋設放流
天竜川漁業協同組合は2日、伊那市の小沢川など天竜川の支流にイワナの発眼卵を埋設放流した。
イワナの卵は直径およそ4ミリ。天竜川漁協では、毎年11月の下旬にアマゴ、12月の初めにイワナの卵を川底に埋める埋設放流をしている。
これは渓流魚の増殖を目的に行われていて、今年は辰野町から中川までの天竜川の支流にイワナの卵15万粒が放された。
このうち、伊那市と南箕輪村の第3区支部では5人のメンバーが藤沢川や小沢川などの13ヶ所に2万4千粒を放した。
埋設放流は、川の流れがゆるやかな所に穴を掘って周りを石で囲み、その中に石を散らばせ、その影に卵を入れて砂利をかぶせる。
メンバー達は、湧水の場所を選び穴を掘って作業にあたっていた。
天竜川水系のイワナは河川工事や釣り人の増加などにより年々数も減ってきているという。
天竜川漁協共同組合によると、この日放流した卵は30日から40日くらいで孵化し、成魚になるには3、4年はかかるという。 -
緊急労働相談窓口を開設
長野県は、景気悪化に伴い雇用や賃金などについての緊急労働相談窓口を県内7ヶ所に設置し無料相談を始めた。
このうち伊那合同庁舎5階の南信労政事務所にも相談窓口が設けられている。
県によると、今年度4月から9月までに去年とほぼ同じ718件の相談があった。
金融危機の影響もあって10月と11月には前の年に比べ15%増の257件の相談があったという。
こうしたことから県では、労働事務所など7ヶ所に無料の相談窓口を設置した。
窓口は、平日の午前8時30分から午後5時15分まで。相談内容は、解雇や賃金に関すること。
県では休日も窓口の開設を検討している。 -
新ごみ施設に対し美篶地区が要望書提出
伊那市富県に建設候補地が決まった新しいごみ中間処理施設について、富県と隣り合っている美篶地区の区長会が2日、市に要望書を提出した。
美篶地区の区長や地元市議会議員など13人が市役所を訪れ、美篶地区区長会の春日純雄会長が、小坂樫男市長に要望書を手渡した。
要望では、美篶地区住民の不安の声に配慮して欲しい竏窒ニしていて▽美篶を環境影響調査の対象区域とし、住民に分かりやすく早期に説明すること▽住民が先進的なごみ処理施設の視察ができるような措置をとること竏窒フ2点を求めている。
小坂市長は、「環境影響調査は地域を限定していない。先進的施設についても、実際に見てもらえる機会を作りたい」と話した。
伊那市によると、環境影響調査は、実際に調査を行う専門家が方法などを決定後に、調査距離を決めるため、現時点ではどの範囲までが調査対象になるのか分からないという。
先進地の視察については、上伊那広域連合の事業として予算計上されており、希望する団体があれば視察の補助を受けることができるという。 -
かんてんぱぱ小学生の絵画コンクール審査
9日に審査結果発表ふるさとの自然をテーマにした、小学生の絵画コンクールの審査が2日、伊那市のかんてんぱぱホールで行われた。
この絵画コンクールは、伊那市の伊那食品工業株式会社が毎年行っているもので、今年は去年より263点多い958点が市内の小学校から集まった。
テーマは「美しいふるさとの自然」で、伊那食品工業の塚越寛会長や伊那市の北原明教育長など4人が審査した。
審査は、自然をよく見て素直な感動を描いているか竏窒|イントに行われた。
審査員は、「のびのび描けていておもしろい。作品を見るのがとても楽しい」と話していた。
審査結果は9日に発表され、来年1月に表彰式と応募の全作品の展示が行われる。 -
美篶小で開校記念式典
伊那市の美篶小学校で1日、毎年恒例の開校記念式典が行われ、学校には保護者や地域の人などが大勢訪れた。
同校では、開校した明治34(1902)年の翌年から、毎年12月1日に開校式典を行っている。
これは、地域の人に学校の様子や子供たちの活動について理解を深めてもらうと共に、子供たちに学校が地域の人達に支えられていることを感じてもらおうと毎年開いていて、今年で107年目。
この日は、保護者や地域の人など多くの人が学校を訪れ、校内を見学していた。
このうち体育館では、子供たちがクラスごとに総合学習で取り組んできた成果を発表した。
2年1組は、地域を流れる三峰川沿いの桜並木を訪れる人達のためにベンチを作り設置するなどの活動について、ベンチのデザインや置く場所の決定、伊那市長へ設置をお願いするまでの過程を発表した。
発表の最後に、ある児童は「話し合いを通して、自分の考えをはっきり言えるようになった」と話していた。 -
伊那市総合型地域スポーツクラブで発表会
伊那市総合型地域スポーツクラブの発表会が30日、市民体育館で開かれた。
この日は、総合型地域スポーツクラブの中で、器械体操やキッズビクスなどをしている子供たちが、保護者の前で日頃の成果を披露した。
そのうち、親子で活動しているグループ「ファミリーチア」は、音楽に合わせてチアリーディングを披露した。
また、基礎的な運動能力をつけるために行っている「柳沢運動プログラム」を実践してきた保育園児たちは、跳び箱やマット運動などを行い、その成果を披露した。
会場に訪れた保護者は子供たちの成長ぶりに笑顔を見せ、ビデオカメラなどでその姿を撮影していた。
去年まで伊那市内には4つの総合型地域スポーツクラブがあったが、今年から1つに統合している。 -
技能検定合格者に賞状伝達
南箕輪村の伊那技術専門校で2日、国家資格の技能検定の合格者に賞状が伝達された。
伊那技術専門校では、今年度技能検定に17人が合格した。
この日は、遠藤昌之校長から合格者に賞状が伝達された。
検定では普通旋盤作業・電気系保全作業3級など5種目で長野県の上位を伊那技専の学生が占めた。
伊那技専は企業のニーズに応えるため国家試験の技能検定をカリキュラムに取り入れている。
2年生のメカトロニクス科では普通旋盤作業、数値制業旋盤作業、電気系保全作業の3種目の受験を必修としている。
また、それ以外の検定の希望者にも放課後や土・日曜日に特別授業を行っている。
遠藤校長は、「若年の技術者が必要となる時代。資格を取る事が地域の企業の評価につながる」と話していた。
また伊那技術専門学校では、12月21日に求職者を対象とした見学会を開く予定。 -
県内製造業の業況DI悪化、2002年当初以来の低水準に
長野県は10月分の景気動向調査を発表した。前年同期と比べて業況が「好転」したとする企業の割合から「悪化」とした企業を引いた業況DIは、マイナス76.3ポイント。前回7月の調査に比べて23.5ポイント悪化し、2002年当初以来の低水準となった。今後の見通しについても「好転」とする企業は全体の1.5%にとどまり、75%が「悪化」と予測するなど厳しい状況下にありそうだ。
県内製造業330社を調査し、業況DIは06年10月から落ち込みが続いている。輸出割合の高い電機・電子、一般機械、精密、自動車部品と主力産業が軒並み低調。受注引き合いが減少するなかで、資金繰りなどに苦しさを感じている企業も増えている。 -
信州大学農学部で就職面接セミナー
金融不安による景況感の悪化で売り手市場から一転、氷河期の再来とも危ぐされる学卒者の就職。2010年3月卒業予定者の就職活動は既に始まっているが、南箕輪村の信州大学農学部は1日、就職希望の学生を対象に面接対策のセミナーを開いた。年明け早々にも面接を含めた就職試験をスタートさせる企業は多く、学生たちは本番さながらに模擬面接などを受けてスキルアップにつなげた。
個人と集団で行った模擬面接。面接官は学生たちに「自分の強み」「学業で得たもの」「最近気になっているニュース」など質問した。
アルバイトや部活動など生活全般の実体験を通じて話題を展開する学生の姿も。面接官役を務めた信大就職相談員で県の若年者就業支援アドバイザーも務める中島常隆さんは「失敗も含め経験から学んだことを企業としては大いに知りたい部分。結論と理由を具体的に押さえて普段から話せるようにしておくことが大切」と説明した。
面接を終えた森林科学部3年の細川智博さん(21)は「時事問題を知らないので、もっと自己分析もしながら就職活動を進めていきたい」と話した。
同農学部では半数以上が大学院に進学するが、就職希望者には信大キャリアサポートセンターが行う各種支援プログラムのほか、学部独自でセミナーや合同企業説明会も開くなどしてバックアップしている
同センターの宇留賀勝義主査、光武聖子コーディネーターは「10年4月就職の学卒向け求人は現段階で企業の数は減っていないが、全体の求人数は絞り込まれる傾向にもある」と説明。その一方で依然として新卒採用を希望する企業の傾向は強いとみている。
「厳しさを感じて積極的に活動を始めている学生がいる反面、楽観的な人がいることも事実。自分のやりたい仕事、企業に近づけられるよう意識を高く持って臨んでほしい」と学生たちにエールを送る。