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美篶地区文化祭
22年ぶりのステージ発表伊那市美篶地区文化祭が2日、美篶公民館「美篶きらめき館」であり、22年ぶりにステージ発表が行われた。
美篶地区文化祭は作品展示が中心で、ステージ発表は昭和61年を最後にマンネリ化や、旧公民館の老朽化により途絶えていた。
今年の文化祭では、新築した公民館の開館を記念し22年ぶりに発表が行われ、日本舞踊や剣舞、太鼓など20団体およそ150人が出演して日頃の練習の成果を披露した。
また、美篶上原の有志でつくる上原獅子舞クラブは、創作した舞「上原楽獅子」を演じた。
これは、百年の眠りについている獅子を、酔っ払った男が叩いて起こすストリーで、男性がおどけた仕草を見せると会場からは笑いが起きていた。
美篶公民館の赤羽仁分館長は、「ステージ発表をすることで多くの人に文化祭に来てもらい、地域の発展に繋がれば」と話していた。 -
富県桜井で焼きいも大会
伊那市富県桜井区の住民らは2日、サツマイモ堀りと焼きイモ大会をした。
地区住民およそ100人が参加し、秋晴れの下、イモ堀リをし、掘ったイモを焼き芋や豚汁にして味わった。
この催しは、住民有志でつくる「桜井の郷づくり委員会」が子供からお年寄りまで地区住民の交流と親睦を図ろうと企画した。
委員会では、区内にある観浄寺周辺の公園化事業に取り組んでいて、収穫したサツマイモは、この事業の一環で6月に植えた。
子供達はイモが焼けると、火の中から取り出し、掘りたての味を楽しんでいた。
桜井郷づくり委員会の広瀬明代表は、「桜井は87世帯と小さいが、子供からお年よりまで顔をあわせる事で、区のまとまりと元気に繋がれば」と話していた。 -
旧伊那部宿歴史資料展8日から
貴重な古文書など展示伊那市西町区の旧伊那部宿に残っている貴重な古文書や地図が8日から公開される。
今回は旧伊那部宿で本陣と呼ばれる宿屋を務めた根津家で保管されている資料など、およそ30点が展示される。
公開されるのは初めてのものがほとんどで、中には1700年代に権兵衛峠の開拓を幕府から依頼された人たちが、日当や人手の少なさを幕府に訴えた古い文書もある。
また、天竜川を境界線とする西町村と狐島村の境界線図も公開される。
当時は天竜川の氾濫で流れが変わることが多かったことから、数年おきに測量が行われたとみられ、その時に描いた地図ではないかと言われている。
考える会の田中三郎会長は、「今まで公開したことのない貴重な資料がたくさんある。多くの人に関心を持って見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
この旧伊那部宿の歴史資料展は伊那部文化祭に合わせ8、9日の2日間、伊那市西町区の長桂寺で開かれる。 -
東春近南部保育園の園児 味噌造りを学ぶ
伊那市東春近南部保育園の園児は5日、味噌造りについて学んだ。
園児らが訪れたのは、東春近の味噌工場・伊那華のみそ娘加工施設。ここでは、地元で採れた大豆・米を使って無添加で安心安全なみそを製造している。
東春近南部保育園の給食でも、ここで製造されたみそを使っていることから今回、工場を見学することになり、加工組合のメンバーから大豆を蒸す機械やすりつぶす方法などの説明を受けた。
加工組合では年間14トン造っていて、工場に1年間寝かせてある。
園児は、豆粒代のみそを手のひらに乗せてもらい少しだけ味見した。
篠田千栄子園長は「昔はどこの家庭でもみそを手作りしていたが、今の子供達は、どのように造られるか知らない。給食で食べるみそがどのように造られているかを知る、よい機会になった」と話していた。 -
介護予防拠点施設建設
三日町で安全祈願祭箕輪町三日町上町に建設される介護予防拠点施設の安全祈願祭が5日、現地で行われ、町や地元、工事関係者が工事の無事を祈った。
介護予防拠点施設は、町の「地域介護・福祉空間整備事業」の一環で建設する。
木造平屋建て、延べ床面積154平方メートル。事業費3,600万円のうち3千万円が国からの補助。
介護予防のための運動ができるトレーニングルームが3部屋と講習会が開ける調理室などを設ける。完成は来年3月予定。
箕輪町ではH11年度からこれまで17施設を介護予防拠点施設として整備している。
桑沢昭一副町長は「三日町区の新たな触れ合いの場として、高齢者の健康増進、地域活性化のために活用していただきたい」と話していた。 -
経営承継セミナー
中小企業の経営の承継をスムーズに進めるためのセミナーが5日、伊那市の伊那商工会館で開かれた。
セミナーは、上伊那の8つの会計事務所と伊那商工会議所が共催で開いた。
承継問題について、後継者が育たない、相続税について心配などの声に応えようと6年前から開いている。
この日は、実際に父親から会社を承継した駒ヶ根市の天竜精機(株)の芦部喜一社長が講演した。
天竜精機は、携帯電話の部品などを製造している会社で、芦部さんは突然の父親の死により会社を引き継ぐ事になった。
他の会社に勤めていた芦辺さんは、自分の仕事も楽しくなってきた時期で、戸惑いも大きかったという。
引き継いでからは、社員一人ひとりと何時間も面談し、個人の技術力に頼っていることや、社員の会社に対する意識が低いことなどに気付いた。
そこで、若手社員に面接官を勤めさせるなどの取り組みをしたところ、社員の会社に対する愛着が増し、リーダーの生まれる組織作りが進んだという。
松崎会計事務所の松崎堅太郎さんは、「日本の企業の90%以上が中小企業。その企業が承継できずにだめになったら日本の産業が危うい。こうしたセミナーが経営の助けになり、地域の活性化にもつながれば」と話していた。 -
熊谷木工所(伊那市)の熊谷次勇さん 「信州の名工」に
卓越した技能を持ち、県内産業の発展に功績があった人を表彰する「信州の名工」に、伊那市荒井区の熊谷次勇さんが選ばれた。
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南信地区労働フォーラム、仕事と生活の調和「ワークライフバランス」をテーマに率先3社が事例発表
県南信労政事務所(三石真所長)は6日、仕事と生活の調和を考え労使双方が働く意識を見直す「ワークライフバランス」をテーマにした労働フォーラムを伊那市生涯学習センターで開いた。各企業の人事労務担当者のほか、一般従事者など約60人が参加。率先してワークライフバランスに取り組む管内3企業が事例を発表し、少子高齢化が進み労働人口の減少が迫りつつあるなか、会社と社員がともに幸せになれる働きのあり方を見つめ直した。
寒天食品など製造の伊那食品工業(伊那市)の担当者は「いい会社とは、社員の幸せを通じた人々の幸せの場」と同社の理念を紹介。ものづくりの前に人づくりがあるとして、次の仕事への活力となる社員旅行、本人の希望を加味した職場異動など、福利厚生を会社の最優先投資にしていると説明した。支えあい、助け合いの意識醸成により、ひとつの部署に仕事が集中したら全社員が助っ人になる体制もできていると続け、会社全体が運命共同体のファミリーとして機能しているとふれた。
自動車部品用精密バネなど製造の日本発条伊那工場(宮田村)は、同社が実施する福利厚生の制度を紹介。会社が目標を掲げて有給休暇の取得を推進したり、育児退職者などを対象にした再雇用制度などを実施していると話した。また、同工場独自にママさん社員を対象に「子育て座談会」を行っているとも話し、仲間に悩みを打ち明け共有する機会を設けていることにもふれた。
コンデンサ製造のルビコン(伊那市)も、育児休業後の職場復帰支援、育児短時間勤務制度や妊娠出産後の女性社員の健康相談体制など、次世代をにらんだ支援を展開していることを説明。今後も社員にアンケートなどを実施しながら、さらに取り組みを推進していきたい考えも示した。
この日講師として参加した長野労働局基準監督課の野田直生課長は、3社の事例について「社員、会社双方のことを考えた取り組み。このような会社がさらに地域で成長し、これを目指すような企業が増えてほしい。できるところからコツコツとやって頂ければ」と話した。
同フォーラムは本年度2回目の開催。次回は12月4日に「メンタルヘルス」をテーマに職場でのいじめやパワーハラスメントなどについて考える。問い合わせは同事務所76・6833まで。 -
井月の句心を書で描いた作品展
漂泊の俳人、井上井月の句を書で描いた作品の展示が、伊那市の伊那図書館で行われている。
井月の句心を書で描く研究会が開いたもので、会場には会員の作品26点が並んでいる。
会では、ただ文字を書くだけではなく、句に込められた井月の思いを表現できるようにとさまざまな技法を使って書を描いている。
会場には井月の直筆の句も飾られていて、中には井月の全句集にも載っていない句もあるという。
展示会は6日まで。 -
もみじ湖周辺 紅葉見ごろ
箕輪町の箕輪ダム、通称もみじ湖周辺では、モミジが赤く色づき、紅葉の見頃を迎えている。
もみじの名所として知られる箕輪ダム周辺には、モミジおよそ1万本が植樹されていて、毎年11月の初め頃に見頃となる。
箕輪町役場によると、例年よりも1週間ほど早く見頃を迎えているという。
箕輪ダム周辺には、県内外から多くの観光客が訪れ、写真を撮るなど、もみじ狩りを楽しんでいた。
箕輪町役場では、「気温の変化にもよるが、見頃は15日頃までになりそうだ」という。
また、もみじ湖近くには地元農産物の直売所が設置されていて、見頃に合わせて15日頃まで出店している。 -
みすず寮へ車いすとひざ掛けを遺贈
伊那市の美篶小学校の児童は、交流を続けている養護老人ホームみすず寮に、車いす1台とひざ掛けを寄贈した。
車イスを寄贈したのは、美篶小学校の5年1組の児童。4日、みすず寮で寄贈式が行われ、プレゼントを渡した。
5年1組では4年生のときから、みすず寮と交流をしていて今回で7回目。
交流する中で、おじいさん、おばあさん達に何かプレゼントを贈りたいと子供達から声があがり、バザーなどでお金を集めた。
皆で相談して、車イスとひざ掛けを送ることにした。
児童を代表して白鳥菜美さんは、「これから寒くなるのでひざ掛けで体をあたためて風邪を引かないで下さい」と挨拶した。
ひざ掛けは、みすず寮を利用している高齢者52人全員分が用意された。
子供達は、自分のプレゼントする相手を探し出して、ひざ掛けを渡していた。
それぞれのひざ掛けには、子ども達が糸で名前を縫い付けた。
プレゼントを受け取って、西山せつ子さんは、「贈り物ありがとう。大切に使います」と感謝していた。
プレゼントを受け取っておじいさん、おばあさん達もうれしそうな表情を見せていた。 -
中尾歌舞伎秋季公演
伊那市の無形民俗文化財に指定されている伊那市長谷の中尾歌舞伎の秋季公演が2日に行なわれ、熱の入った演技に会場からは、おひねりが盛んに飛んでいた。
今回の出し物は「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」。
鎌倉幕府滅亡後の新田家と足利家の権力争いを背景に、追っ手から逃れる武将に、褒美欲しさに殺害を企てる父の娘が恋に落ちるというストーリーで、しまいには娘がその父に切り殺されてしまう悲劇の人情もの。
久々に回り舞台が活躍する演目で、随所にちりばめられた見せ場がくると、会場からは、拍手やおひねりが飛び交っていた。
中尾歌舞伎は、江戸時代から伝わる伝統芸能で、太平洋戦争と共に自然消滅したが、昭和61年に復活。現在は保存会が師匠の指導を受けながら伝統を守り続けていて、近いうちにヨーロッパでの公演も計画されている。 -
内モンゴルフフホト市民族歌舞団が市長を訪問
中国・内モンゴル自治区・フフホト市の民族歌舞団のメンバー15人が4日、小坂樫男伊那市長を表敬訪問した。
民族歌舞団は、内モンゴル最大の都市、フフホト市を拠点に活動しているグループで、元メンバーが東京都に住んでいることから、日本での公演も行っている。
小坂市長から伊那市の印象について聞かれた団員らは、「普段見られない紅葉を見ることができて感動した」と話していた。
歌舞団を代表してユー・ポシン副団長は、「昨日の公演で、モンゴルの歌や踊りが日本の人たちに好きになってもらえたと思う。芸術・文化を通じて、伊那市と交流をしていきたい」とあいさつした。 -
第三分教所を偲ぶ集い
昭和25年まで伊那市横山にあった伊那尋常小学校の第三分教所を偲ぶ集いが2日、伊那市長谷の仙流荘で開かれた。
会場には第三分教所の卒業生およそ60人が集まり当時の思い出を振り返った。
分教所は伊那小学校の前身、伊那尋常小学校の出張所として存在し、第三地区は伊那市の横山、内の萱、台坊の天狗地区の人たちが通っていた。
この日、母親が第三分教所で教諭を務めていたという縁で、小坂樫男市長も招かれ、参加者たちが久々の再会を喜んだ。
偲ぶ集い実行委員会の小林比寅実行委員長は、「みんな歳をとってしまったが、多くの人が集まってくれて感激した」と話していた。 -
細ケ谷グランドに桜植樹
伊那市西春近の細ケ谷総合グランドで2日、地区住民らが参加し桜の植樹作業が行われた。
保育園児からお年寄りまで約200人が参加し、コヒガン桜やシダレ桜の苗40本を植樹した。
桜は、グランド西側の傾斜地に間伐材を利用した柵が作られ、その中に植えられた。
園児らは桜の苗が来ると、スッコップを使い、土をかぶせ、一生懸命かけた土を叩いていた。
桜の植樹は、西春近の地区役員や各種団体で組織する西春近自治協議会が、かつて保育園や小学校の運動会をしていたこの場所を中心に、情報発信や交流の場にしようと行なわれた。
今回の植樹は、伊那市が進める「日本一さくらの里づくり事業」の一環として行われ、活動の資金には、伊那市地域作り支援金から50万円の助成を受け、苗木の購入費用などに充てられた。 -
伊那市功労者表彰式
平成20年度の伊那市の功労者表彰式が3日、伊那市役所で行われ、12人・4団体が表彰された。
文化の日の3日は、各市町村では功労者表彰式が行われ、功績のあった人たちが表彰された。
伊那市では、自治、教育文化、産業振興など7分野で、12人と4団体に表彰状が贈られた。
小坂樫男市長は、「みなさんがこれまで尽力されてきたことは、市民の手本になるもの。これからも良い街づくりのためにご指導ください」と労をねぎらった。
受賞者を代表して、池上幸雄さんは、「自分ひとりの力では受賞できるものではない。これまで協力してくださった多くの方々に感謝したい」とあいさつした。 -
シルバー人材センター要望
伊那広域シルバー人材センターは4日、南箕輪村の唐木一直村長に要望書を提出した。
三澤満男理事長ら3人が南箕輪村役場を訪れた。
要望活動は毎年、伊那市から辰野町までの4市町村の予算編成前に行っている。
今回は、市町村からの補助金の継続、新しい企画提案型シルバー事業などへの協力を要望した。
企画提案型シルバー事業は、市町村とシルバー人材センターが新たに連携できる事業を提案し合意した場合に、厚生労働省から補助金が出る事業。
要望に対し唐木村長は、村の平成21年から23年までの実施計画の策定が始まるため、「連携できる事業を示して話し合いたい」と答えた。 -
地域交流広場でフリマ
旧箕輪消防署の跡地に整備された地域交流広場で2日、農産物や衣類などを販売するフリーマーケットが開かれた。
この催しは、町の図書館や郷土博物館、公民館などが中心となり行なっている生涯学習フェスティバル「まなびピア」の一環として開かれた。
フリーマーケットは昨年まで、役場の駐車場一部を利用して開いていたが、今年は先月完成した地域交流広場に会場を移した。
広場には、住民グループや箕輪中部小学校の児童などでつくる8団体が店を出していた。
このうち、農業女性ネットワーク「野良っ娘の会」のテントでは、地元で取れたリンゴや梨、大根などを販売していた。
また箕輪中部小からは、3クラスが参加し、クラスごとに店を出していた。
児童の店には、給食室から出る廃油を利用して作った石鹸や、栽培したトウモロコシ、落花生が並んでいた。
町では、今後コンサートなどを開き、世代を超えた交流や憩いの場となるよう、この広場を有効活用していきたい竏窒ニしている。 -
北原さん(駒ヶ根市)、熊谷さん(伊那市)ら県内23人が信州の名工に
県商工労働部は5日、卓越した技能で県内産業の発展に貢献した23人を「信州の名工」として発表した。知事が表彰するもので、上伊那関係からは2人、飯田下伊那関係からは4人が選ばれた。
上伊那からは陽極酸化処理めっき工で駒ヶ根市の北原一由さん(オリンパスオプトテクノロジー辰野本社)、木製家具・建具製造工で伊那市の熊谷次勇さん(熊谷木工所)が名工に。
飯田市からは染色工の石黒純治さん(染物処スミツネ)、日本料理人の萩原幸夫さん(割烹柚木元)、造園工の宮澤良弘さん(宮澤造園)、大工で清内路村の櫻井三也さん(三清建築)が選ばれた。
表彰式は19日午後1時半から長野市のメルパルクホールで行う。 -
ティービーエム、春日さん、・ス田さんに村長表彰
宮田村の村長表彰式は4日開き、多額の善意で教育文化振興に寄与した発電用タービンブレードなど製造のティービーエム(山田益社長)に感謝状、前村教育委員長の春日親夫さん(78)=新田区=、前村教育相談員の・ス田収藏さん(75)=町一区=に表彰状を贈った。
ティービーエムは本社がある宮田村へ100万円を教育文化振興にと寄付。村はその善意で宮田小学校と村民会館にプロジェクター各1台を導入した。
清水村長は表彰式で「欠かすことのできない備品で、末永く使わせて頂く」と話し、日ごろから地域への貢献活動に熱心な同社の企業姿勢に改めて感謝した。
唐澤副社長は「特殊な産業分野で歩むことができたのも地域あってこそ」とあいさつ。より一層地域に貢献できる企業として飛躍することを誓った。
多年にわたり教育行政推進に手腕を発揮した春日さんは「宮田村には素晴らしい子どもたちと家庭文化がある」と語り、発達障害児や不登校児の相談にあたってきた・ス田さんは「子どもや保護者に教えられたことばかりで反省のほうが大きい」と振り返りつつ、2人は今後とも村の教育発展に協力していきたいと抱負を述べた。 -
中央アルプス山麓美酒フェスタ6日から
駒ヶ根市の駒ヶ根高原と中心市街地を会場に6日から、中央アルプス山麓美酒フェスタ2008(実行委員会主催)が開かれる。長生社、養命酒、本坊酒造、南信州ビールの地元醸造所4社が参加。和洋の多彩なお酒が楽しめ、駒ヶ根高原の地ビールレストラン味わい工房で開く7日分と、銀座通り商店街周辺で開く8日分のチケットは若干の余裕もあり前売り券を販売している。
昨年初めて開いた「中央アルプス山麓の美酒を楽しむ会」が好評で、東京からの宿泊ツアーも企画。最終日の8日には市街地の銀座通り商店街周辺に会場を設けるなど、新たな試みも行う。
6、7日は午後6時半から高原の味わい工房が会場で、酒と料理を楽しむパーティー形式。ソムリエやきき酒師など専門アドバイザーや各醸造メーカーの担当者の解説も聞きながら、ゆっくりと楽しむ。
8日の市街地会場は午後4時から同7時までで、同じくビール、ワイン、日本酒、リキュールとふんだんに用意。造り手との交流も深めながら、地元の美酒に酔いしれる。また、午後1時からは各醸造所を訪れるシャトルバスで行く工場見学(無料)も行う。
味わい工房会場の高原の部は前売りは4千円、当日は4500円で、市街地の部は前売り1500円、当日1800円。いずれも定員になり次第締め切る。
南信州ビールの竹平考輝さんは「多くの人に地元の豊かな酒文化にふれてもらう機会になれば」と期待を寄せている。
問い合わせは駒ヶ根市観光案内所0265・81・7700、駒ヶ根市商工観光課0265・83・2111へ。 -
伊那愛石会が水石展
石の愛好家でつくる伊那愛石会による水石展が2日から、伊那市の坂下公会堂で始まる。
今年で48年目という歴史ある展示会で、会員が天竜川水系の川で集めた水石56点が並んでいる。
会員は箕輪町から駒ヶ根市までの20人。
今年のテーマは山を思わせる「山形石」と紋様が石の表面に表れている「紋様石」で、趣のある石が集まった。
会では、「何千年、何万年かけて川が削った、自然によって造られた石が魅力。創造力を膨らませて見てほしい」と話している。
審査会で伊那ケーブルテレビジョン賞には、伊那市東春近の鈴木明子さんの山形石が選ばれた。
水石展は3日まで。 -
いなし出会いサポートセンター開設
伊那市の結婚支援センター「いなし出会いサポートセンター」が1日、いなっせ内に開設された。
結婚相談の総合窓口となる施設で、開設式で表札がお披露目された。
行政が結婚推進事業に取り組むのは、長野県内では松本市四賀支所に次いで2例目。
伊那市では、少子高齢化の改善や晩婚化、未婚化による人口減少対策に行政自ら取り組むため、センターを設置した。
小坂樫男伊那市長は、「出会いの場を作るのが主な仕事。ぜひ成功するよう応援いただきたい」とあいさました。
センターは、いなっせの5階にあり、職員2人体制で相談業務などを行う。
個人の相談に加え、市内の企業など団体の協力を得て出会いの機会を個人から団体へ拡げるという。
また、市内で結婚相談事業をしている伊那商工会議所、社会福祉協議会、JAと情報の共有化も図る計画。
相談は予約制。いなし出会いサポートセンターの業務は4日から始まる。 -
地域交流センターみのわ・地域交流広場・箕輪町消防署
竣工式箕輪町が文化センター横に整備した消防施設と広場が完成し1日、関係者らが出席して竣工式が行われた。
オープニングセレモニーでは、箕輪中学校吹奏楽部の演奏に合わせテープカットなどが行われた。
式には、町や工事関係者、町民ら約200人が参加し、地域交流センターみのわや地域交流広場、箕輪消防署の完成を祝った。
地域交流広場一帯は、消防署の移転新築に伴い、平成18年度から事業が進められてきた。
町ではこれらの施設を防災拠点として、また文化センターと共に世代を超えた交流や憩いの場になるよう整備した。
1階に地域交流センター、2階に箕輪消防署がある建物は今年3月に完成。旧消防署を取り壊して造られた地域交流広場は、先月完成した。
これらの施設には、太陽光発電システムの設置や夜に広場の地面を照らす照明に発光ダイオードを利用するなど環境にやさしい工夫がされている。
箕輪町の平澤豊満町長は「このエリアが親しまれ、町の活性化に繋がるよう有効活用していきたい」と話していた。
地域交流広場では2日、住民グループや箕輪中部小学校の児童ら8団体が参加し、農産物の販売やフリーマーケットを開く。 -
南箕輪村民文化祭開催
11月3日の文化の日に合わせ、各地で文化祭が行われている。
南箕輪村の村民センターでは1日から、村民文化祭が始まった。
文化祭は、文化団体の発表の場として毎年開いており、会場には小中学生やサークルなどから寄せられた書道や水彩画、陶芸品などのさまざまな分野の作品450点が並べられている。
また、抹茶を振る舞うコーナーでは、小学生や中学生が作法に習い、訪れた友達や家族にお茶を点てていた。
子どもたちは、緊張した表情を見せ、一つ一つの動作を確認しながら、お茶を点てていた。
子どもたちを指導する表千家の沖村直次さんは「日本人の心となる伝統文化を大切にし、絶えること無く継承してほしい」と話していた。
2日はダンスや太鼓グループによるステージ発表がある。 -
書道家らが第13回書晋展開催
伊那市の書道家らによる第13回書晋展が10月31日から、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
書晋展は、伊那市に住む上伊那書道協会の委員らが毎年行っている。
今年は書道家13人がおよそ80点の作品を展示した。
会場には、かなや漢字、近代詩文などがあり、作風が違う、さまざまな作品が楽しめる。
訪れた人たちは「なんて書いてあるのかね」などと話しながら、有名な詩人の俳句をテーマとした作品や、ユニークな形をした書をじっくりと鑑賞していた。
作品展は11月3日まで。 -
犬の人形プレゼント
地域のお年寄りから園児へ伊那市の竜南保育園と交流しているお年寄りが31日、園児たちに手づくりの犬の人形をプレゼントした。
手づくりの人形をプレゼントしたのは、保育園の近くに住む浦野孝子さんと小林博子さん。
犬の人形は、ジュースの空き容器に毛糸やフェルトを飾ったもので、未満児から年長までの全園児88人分を作った。
2人は、今年から園児と一緒にジャガイモやサツマイモなどの野菜作りをした。その交流がとても楽しく、子どもたちにお礼をしようと人形をプレゼントした。
子どもたちは嬉しそうに、1人ずつ人形を受け取っていた。
2人は、「子どもたちの顔をみるだけで満足なのに、こんなに喜んでくれて嬉しい。畑作業にも、出来る限り参加したい」と話していた。 -
高遠城址公園 秋まつり
伊那市高遠町の高遠城址公園では1日、秋まつりが始まり、園内は多くの人でにぎわった。
1はオープンングセレモニーが行われ、テープカットで秋まつりの開幕を祝った。
高遠城址公園の秋まつりは、桜だけでなく紅葉の美しさも楽しんでもらおうと、秋まつり実行委員会が毎年開いているもので、今年で7回目になる。
まだ紅葉の見頃には少し早い高遠城址公園だが、イベントを楽しもうと多くの人が訪れていた。
地元を中心に県内外からクラフト作家が出店するクラフトハーツでは、およそ40店が出店し、手作り作品を持寄り店頭に並べていた。
また、公園北側の入口近くにある高遠閣では、新そばまつりとして1杯600円でそばがふるまわれ、訪れた人たちが打ちたてのそばの味を楽しんでいた。
秋まつり実行委員会の伊東義人会長は、「訪れた人たちが、商店街に足を運び、伊那市全体が活性化するようなイベントになっていってほしい」と話していた。
高遠城址公園の秋まつりは、16日まで開かれていて、15、16日には県内外のそばの味を楽しむことができるイベントも開かれる。
なお、伊那市観光協会によると、紅葉の見ごろは来週の9日頃になりそうだという。 -
高遠北小学校で開校30周年記念式典
伊那市高遠町の高遠北小学校で1日、開校30周年の記念式典が行われた。
児童や来賓、地域住民などが出席して、30年の節目を祝った。
高遠北小学校は、昭和54年に長藤小学校、三義小学校、藤沢小学校の3校が統合し開校した。
現在、全校児童は66人と減少傾向だが、縦割り班で構成しての授業など全体での活動もしている。
田中茂校長は、「人数は減ってきているが、地域の方々からの協力は変わっていない。30年の節目を祝うとともに、これからも学校と地域が一緒になって良い学校にしていきたい」とあいさつした。
なお、高遠北小では30周年を記念して長藤、三義、藤沢の3小学校の写真などを来週いっぱい展示していて、一般の人でも見ることができる。 -
市議が保科公テレビ化に向けた署名活動
高遠城址公園で1日、伊那市議会議員でつくる保科正之のテレビドラマ化実現のための議員連盟が署名活動を行った。
署名活動は、この日始まった秋まつりに合わせ、県内外の多くの人に保科正之を知ってもらうとともに、NHKの大河ドラマ化実現に向け署名をしてもらおうと行った。
保科正之は、徳川家3代将軍家光の弟で、幼少時代を高遠城で過ごしている。
現在、およそ29万2千人分が集まっていて、秋まつりの休日を利用した活動で、節目の30万人を目指している。
議員らは、訪れた人たち1人1人に署名を呼びかけていた。
保科正之の大河ドラマを作る会では、署名が30万人に達した時点で一度NHKに署名を手渡す予定。
また会では、署名活動に協力できるボランティアの募集を始めていて、署名100万人に向け、さらに活動を進めていきたいとしている。