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伊那北高校理数科2年生が研究発表
伊那北高校で31日、理数科2年生による課題研究発表会があった。
同高の理数科では、2年生になると生徒達が興味や関心のあるテーマを見つけ研究をする。
今回、光を当てると水や汚れを分解する「光触媒」性質や、最も美しいと言われる比率「黄金比」についての研究発表がグループごとに行われた。
また、より専門的な実験方法を知り、幅広く研究を行おう竏窒ニ今年度初めて、上田市の信州大学繊維学部と連携して研究するグループもあった。
自然界で分解するプラスチックについて研究をしたグループは、5回ほど繊維学部で実験を行ってきた。
メンバーの星野瞳さんは、「大学では多くの機材や文献があり深く追求することができた。この経験をこれからの人生にいかしたい」と話していた。
会場を訪れた信州大学繊維学部教授の村上泰教授は、「自分達で課題を決め研究に取り組むことは困難なこと。生徒達は自主的に研究方法など決め頑張っていた」と評価していた。 -
はなまる探検隊国際交流
伊那市内の小中学生でつくる「はなまる地域探検隊」は31日、料理を通じて国際交流をした。
いなっせで交流会が開かれ、はなまる探検隊の子ども約50人が、外国人と一緒に料理を作った。
外国人との交流を通じて、世界に目を向け、自分から積極的にものごとに取り組むことを学んでもらおうと開かれた。
この日はアメリカや中国、南アフリカなど、上伊那在住の6カ国の外国人10人が、それぞれの国でよく食べられている料理を子どもたちに教えた。
最初は緊張してコミュニケーションがとれなかった子どもたちも、料理を作っていくうちに打ち解けていた。
料理が完成すると、それぞれのお国料理を全員で味わった。
はなまる探検隊隊長の伊藤元郎さんは、「交流を通じて、少し抵抗のあることでも積極的に足を踏み出していけるようになってほしい」と話していた。 -
防災講演会
地域の防災意識向上を図ろうと、伊那市防災講演会が31日、いなっせで開かれた。会場には市内の自主防災組織のメンバーや消防団員など約300人が集まった。
講演では、伊那市出身で防衛大学名誉教授の中村三郎さんと、愛知県で地震対策コンサルタントをしている鈴木啓之さんが講師を務めた。
中村さんは、豪雨災害や土砂災害について事前の心構えが必要竏窒ニ話し、「自分の住んでいる地域ではどんな災害が起きた歴史があるのかを知り、観察眼をもって、地域の変化に注目してほしい」と呼びかけた。
また、さまざまな地震の被災地を目の当たりにしてきたという鈴木さんは、被害に遭いやすい家具の配置などについて話した。
鈴木さんは、「机の下に隠れることが必ずしも安全ではない。食器などが落ちて飛び散ることもある。地震が起きた時にあり得るすべての状況を想定して、非難する場所を考えてください」と話した。 -
長谷地区保護者対象アンケート 結果まとまる
伊那市長谷の保育園児から中学生までの保護者を対象とした家族構成などに関するアンケート結果がまとまり、30日夜開かれた長谷地区の地域協議会で報告された。
この日は、長谷総合支所で今年度6回目の地域協議会が開かれた。
その中で、協議会の委員で、長谷地区保護者連絡会代表の中山和文さんが、保護者に対して行ったアンケートの結果を報告した。
アンケートは、長谷地区の生活に関する現状と課題を把握し、地域全体で考えていこうと、保護者連絡会が実施した。
質問内容は、家族構成や住宅状況、定住促進策などについてで、107世帯を対象に行い、87世帯から回答があった。
家族構成についての質問では、祖父母と同居しない核家族が43世帯と全体の半分を占め、年々増加傾向にある。
このことから、学童クラブや延長保育などの必要性が高まっている竏窒ニ分析している。
また、平成21年度末で終了する長谷地区の定住促進策の効果があったか、という質問については、住宅に関する補助や、高校への通学費補助など、全9項目で9割近くの人が「効果があった」と答えている。
その一方人口は減少傾向にあり、平成17年に2199人だった総人口は、現在2091人と4年間で100人以上少なくなっている。
連絡会代表の中山さんは、「地域の課題について、行政施策も必要だが地域の人たちが現状を理解し、危機感をもって考えていくべき」と話す。
今後保護者連絡会では、アンケート結果を地区の会合で配るなど住民への周知を図っていきたい考え。 -
ふれあい広場上棟式
介護予防拠点施設を経営するふれあいの里は、箕輪町木下にある施設隣りに、交流や研修などを行うふれあい広場を建設している。
30日、工事関係者などが参加して上棟式を行った。
ふれあい広場には、トレーニングルームや研修室が設置される予定で、お年寄りと地域の人たちとの交流の場として、地域の介護技術の研修会場として活用される予定。
施設は、これまでふれあいの里の駐車場として利用されてきた場所に建設されていて、木造平屋建て、延べ床面積約170平方メートル。総事業費は約3400万円で、厚生労働省からの交付金3千万円が使われている。
ふれあいの里の宮坂道廣社長は、「施設利用者だけでなく、地域の多くの人に使ってもらい、活気のある施設になればうれしい」とあいさつした。
ふれあい広場は3月16日の完成を目指す。 -
定額給付金対策室設置
定額給付金の支給に対応するため伊那市は、2月1日付けで人事異動を行い担当室を設置する。
定額給付金担当室には5人が配属され、室長は現在の総務部行政改革推進室の吉田浩之室長が兼務する。
定額給付金担当室では支給時期に合わせ、値段に一定割合を上乗せした商品券、プレミアム付き商品券の発行なども含め、今後の方針を検討していく。
今回の人事異動にともなう辞令交付式は2月2日に伊那市役所で行われる。 -
子ども地球サミット今夏開催へ
南箕輪村は、エコロジー啓蒙イベント「子ども地球サミット」を今年の夏に開催する。
30日の記者会見で、イベントを企画、運営するトリニティから概略が説明された。予算規模は1500万円で、村はこのうち300万円を補助することにしている。
南箕輪村は、去年を環境元年と位置づけ、キッズエコロジーコンサートを開催した。
今年は、そのコンサートのミュージカルを核にして、7月31日から8月3日までの滞在型のイベントにする計画で、名称も子ども地球サミットとなる。
小学3年生から6年生までが対象で、村内から50人、村外から25人を募集するほか、カザフスタンや台湾などの外国の子ども25人を招待する予定。
大芝高原に宿泊し、自然探検や野菜の収穫、環境をテーマにした意見交換もして、ミュージカルで発表する。
タレントの雪村いづみさんが特別出演する予定で、会見では雪村さんからのメッセージも紹介された。
トリニティ社長で子ども地球サミットのエグゼクティブプロデューサー沢由紀さんは、「入り口は遊びで出口は文化。交流して学びあい、長野から世界に環境の輪を広げていきたい」と話している。 -
伊那市民体育祭スケート中止
伊那市民体育祭のスケート競技が29日夜、伊那西スケート場であったが、2種目目の途中で中止になった。
1周217メートルのリンクが作られたが、伊那市や体協スケート部は、氷がゆるみ危険と判断した。
保育園女子100メートル種目に続いて、保育園男子100メートル種目に入ったところで中止が決定された。
大会には小学生を中心に80人がエントリーしていて、100メートルや500メートル、1500メートルなどの種目が予定されていた。
大会関係者は、「残念だが、安全上しかたがない」と話していた。 -
箕輪町が訪問用の原付バイク導入
箕輪町は、より小回りのきく住民サービスにつなげようと原付バイク1台を導入した。
3団体からの寄付で購入したもので、30日は役場で入魂式が行われた。
このオートバイは、保健福祉課の職員が、住民の健康相談や介護相談に出向く際に活用する。
保健福祉課には車が7台あるが、町内には路地が狭いところがあったり、駐車場がない場合もあったりと職員から原付バイク導入の提案があった。
平沢豊満町長は、「行政サービスの向上につなげてほしい」と職員に呼びかけていた。 -
伊那市農業委員会定数削減
臨時総会で可決伊那市農業委員会は30日、臨時総会を開き、平成22年度からの委員数を現在の40人から30人に削減する議案を可決した。
委員定数は、農家数や農地面積により法律で定められていて、伊那市では、農家数などが減少しているため、早ければ1年後に法定の委員数が減らされる見通しとなり、削減案が検討されてた。
現在の伊那市の委員は、選挙で選ばれる数が40人で、削減後は選挙での定数が25%削減の30人となる。
内訳は、有権者数に照らし、高遠町・長谷地区で16人から7人へ、美篶・手良地区で6人から5人となる。
また、農業団体などの推薦による委員は、現在の5人から1人減り、4人となる。
この案は、すでに各地区の区長会などで説明され異論がなく、今日の委員会での可決を受け小坂樫男市長に建議書として提出した。
この定数削減についての条例改正案は、3月議会に提出される予定で、来年平成22年3月の選挙から適用されることになる。 -
南箕輪村中部保育園にデジカメ寄贈
オリンパス株式会社の労働組合伊那支部が30日、南箕輪村の中部保育園にデジタルカメラを贈った。
この日は、オリンパス労働組合伊那支部の2人が中部保育園を訪れ、3万円相当のデジタルカメラ1台を贈った。
そのお礼に園児から、年長の2クラスが作った花瓶がプレゼントされた。
オリンパス労働組合では、2000年から毎年、地域へのお礼として市町村にデジタルカメラを贈っている。
伊那支部は今年、伊那市、駒ヶ根市、南箕輪村の4つの保育園に贈る。
贈呈式のあと、2人は園児と一緒に遊んだ。
高島みよし園長によると、保育園ではカメラが足りず、古いものを修理したり、個人のものを持ってきて使っていたということで、「本当に助かります」と話していた。
保育園では早速、2月の豆まきでこのカメラを使うという。 -
上伊那福祉協会50周年式典
社会福祉法人上伊那福祉協会の創立50周年記念式典が30日、いなっせで行なわれ、元日本テレビアナウンサーの小林完吾さんの記念講演もあった。
上伊那福祉協会は、昭和34年に設立された南箕輪養老院会が基になっていて、現在では老人ホームなど10の施設を上伊那地域で運営している。
会長の平澤豊満箕輪町長は、「法律のしばりもあり、厳しい経営を強いられているが、住民からの期待は年々高まっている」と式辞を述べた。
式典では、50周年を記念してデザインを公募したロゴマークとイメージキャラクターが発表され、感謝状が贈られた。
元日本テレビアナウンサーの小林完吾さんは、「私の介護録 悔いなき看取りを」と題し講演した。
小林さんは、講演中で倒れた話を皮切りに福祉や医療、高齢化社会の問題について話した。
上伊那地域の高齢化率は、25パーセントで4人に1人が65歳以上の高齢者。福祉協会の施設のベッド数は816床だが満床状態で、入所は順番待ちの状況となっている。 -
上伊那求人倍率0.69倍に
上伊那地域の12月の有効求人倍率は、11月の0.87倍を0.18ポイント下回る0.69倍となっていることがわかった。これは、5年6ヶ月ぶりの0.6倍台となる。
30日、伊那合同庁舎で開かれた上伊那地域経済情報交換会で伊那公共校今日職業安定所が報告したもので、非正規労働者の解雇、雇い止めなどにより、求職者が飛躍的に増加する状況になっているという。
また、外国人、特にブラジル人の求職者が増加しているという。
情報交換会は、不況が進む中、情報の共有を図り、連携して各種支援策を展開しようと開かれた。
県や市町村、金融機関など38機関が参加し、現状での取り組み状況について意見を交わした。
八十二銀行伊那支店は「原材料価格の沈静化はプラス要因として挙げられるが、受注の減少の影響は、それをはるかにしのいでおり、資金繰りが急激に悪化している様子がうかがえる」と報告した。 -
学校支援地域本部事業研修会
本年度から始まった国の委託事業「学校支援地域本部事業」への理解を深めてもらう研修会が27日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。市町村教育委員会の担当者や学校職員など約30人が参加。学校と地域の連携のあり方を模索した。
同事業は、地域ぐるみで学校活動を支援するボランティア体制づくりなどを進めるため、県の協議会が本年度から取り組んでいるもので、希望する市町村には事業本部が設置され、小中学校と地域が連携したボランティア支援が行われている。
県内では本年度、30市町村に35の本部が設置され、143の小中学校が参加している。
上伊那では、伊那市と箕輪町が本部を設置しており、それぞれ小学校5校、中学校1校が参加している。
県教育委員会では、今後の課題として、市町村全域への支援体制の普及や、体制を継続できる取り組みの必要性を挙げている。 -
新年お茶会で親睦
伊那市の障害者社会就労センターで恒例の新年お茶会が29日、開かれた。
お茶会には、山寺区の高齢者クラブ「白山クラブ」などが招待され、センターの利用者と一緒に静かな時間を過ごした。
お茶会は、今年1年無事に過ごせるようにとの願いを込めて行われている。
この日は、伊那市のサンライフ伊那で学んでいる煎茶道方円流が玉露を用意した。
煎茶道では、まず一煎目を飲み、お菓子を食べた後、二煎目を飲むという。
お茶席に座った人たちは、玉露の味と香りを楽しんでいた。
ある利用者は、「楽しみにしていました。とてもおいしかったです」と笑顔を見せていた。
白山クラブの笠松保会長は、「お茶会での交流という機会はあまりないので、いい交流ができました」と話していた。 -
りんご学習感謝の会
伊那市東春近小学校の4年生は29日、りんご学習でお世話になった果樹農家の伊藤一路さん夫妻を招いて、感謝の会を開いた。
児童およそ60人が、伊藤さん夫妻と一緒に百人一首やゲームをして楽しんだ。
東春近小学校では、毎年4年生が伊藤さんの果樹園を借りてリンゴの栽培体験をしている。
感謝の会は、花摘みや摘果、収穫と1年を通して指導してもらった伊藤さんに感謝の気持ちを伝えようと開かれた。
子どもたちが作ったリンゴ入りのホットケーキなどが振る舞われ、全員で味わっていた。
児童代表は、「伊藤さんに丁寧に指導していただいたおかげで、おいしいリンゴが食べられました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
伊藤さんは、「皆さんが世話を手伝ってくれたおかげで今年は豊作でした。体験で学んだ農作物を作る苦労を忘れずに、今後も頑張ってください」と話していた。 -
ヤングドライバー表彰式
若手社員が交通事故防止を呼びかけるコンクールの表彰状伝達式が29日、伊那警察署で行われた。
企業の若手社員などで作るヤングドライバークラブで、交通事故防止活動の成果があった団体を表彰している。
優秀クラブに選ばれたのは、箕輪町の伸光製作所、NTN株式会社長野製作所、南箕輪村の信英畜電器箔、大明化学工業の4社。
受賞した4社は、社員に対する交通安全講習会の実施や、スタッドレスタイヤのチェックなど、それぞれ交通事故防止活動を行っている。
また、三洋グラビアの沖村綾さんが、ポスターの部で優秀賞に選ばれた。
ある受賞団体の代表者は、「表彰をされたことで、交通安全に対する会社の意識も高まると思う。今後も活動を続けていきたい」と話していた。
また、日ごろから警察活動に協力している人への感謝状の贈呈も行われ、伊那市の橋爪まんぷさんと箕輪町の春日恭三さんに感謝状が贈られた。 -
園児と小沢花の会が五平もち作り
伊那市の伊那西部保育園の園児が29日、日ごろ交流のある小沢花の会と五平もち作りを楽しんだ。
保育園には毎年、小沢花の会から卒園と入園の時期に花のプランターが贈られているほか、花壇づくりで交流している。
この日は、感謝の気持ちを込めた交流会をしようと、小沢花の会を招待した。
会から女性6人が訪れ、園児が五平もちの作り方を教わった。
園児は、半分ほどつぶしたご飯をラップに包んで丸め、割りばしに刺した。
五平もちはホットプレートで焼き、ごまみそを塗って出来上がった。
小沢花の会の会員は、「子どもたちと一緒に過ごせる時間がうれしい。楽しかったです」と話していた。 -
ガールスカウトの防災マップ入賞
社団法人日本損害保険協会が行っている防災マップのコンクールで、箕輪町のガールスカウトが作ったマップが入賞した。
マップを作成した箕輪中部小学校6年の橋本瑤子さんと、箕輪東小学校の吉沢楓さんが28日、箕輪町役場を訪れ、平沢豊満町長に入賞報告をした。
ガールスカウト長野県第34団では去年から、防災マップコンクールに応募していて、去年に引き続き入賞を果した。
コンクールには、全国の小学生から1235点が寄せられていて、15点の入賞作品が選ばれた。
2人は、町内の用水路をテーマに選び、2日間歩いて取材し、4日かかってマップを完成させたという。
マップでは、質問を開くと回答が出てくる扉を走る電車の上に並べるなどの工夫がされていて、コンクールでも、「質問電車が未来へ向け走っていくようだ」と評価されたという。
受賞について橋本さんは、「調べるのは草が茂っていたりして大変だったが、一生懸命作ったマップが賞をとれてうれしい」。吉沢さんは、「このマップが箕輪町の役に立てばうれしい」と話していた。 -
まんぷさんのポップ文字、イラスト講座開講
伊那市の勤労青少年ホームで27日夜、市内在住の漫画家・橋爪まんぷさんによる講座「POP文字、イラスト講座」が開講した。
同講座は、勤労青少年ホームが冬の講座の一つとして昨年から開講しているもの。この日は5人の受講者が集まり、POP広告を書くために必要な筆遣いを練習した。
POPは、お店の商品をPRするために使われる文字広告のことで、参加者の中には、実際に自分が働いている店でPOP広告を書いている人もいた。
ある女性は「なかなか上手くできないけど、文字を書くときに意識するようになった。読みやすい文字が書けるようになりたい」と話していた。
講座は3月までに7回開かれる予定で、受講者はその間イラストや、似顔絵も学ぶ。 -
153号伊那バイパス工事へ
国道153号伊那バイパス伊那市工区の工事が、来月5日から始まる。
工事が始まるのは、伊那市福島の市道・西田河原線沿い。
現在架け替え工事が進められている新しい天竜橋から、テクミサワ付近まで760メートルを延長するもので、平成22年度の完成を目指している。
現在は、道路を拡幅するため西田河原線の両脇にある側溝を移設する作業が行われている。
153号バイパス工事は、平成9年度に事業に着手し、箕輪町木下地区から南箕輪村まで工事が進められてきた。
総事業費は215億円で、伊那市のナイスロードまで延長7.6キロの道路の建設を目指す。
全幅員は28メートルで、最終的には4車線化を目標としているが、今回の工事は暫定2車線で進められる。
事業着手から10年かかり、153号バイパス工事の伊那市工区がスタートすることになる。
同工区の安全祈願祭・起工式は、2月5日に予定されている。 -
厳しい実情次々と経済情報交換会で各機関が現状報告、12月の有効求人倍率は0.69倍に
急激な景気悪化を受けて県や上伊那地域の市町村、商工団体、金融などの38機関は30日、経済情報交換会を県伊那合同庁舎で開いた。伊那公共職業安定所はこの日発表された上伊那管内12月の有効求人倍率が0.69倍になったと報告。前月よりもさらに0.18ポイントも落ち込み雇用情勢のさらなる悪化が鮮明になったが、出席者からは受注減により雇用面でも極限状態にある零細企業への支援拡充などを求める意見もあがった。各種商談会に積極的に参加するなど、厳しい状況のなかにあっても情報収集を怠らず受注機会を設けていくことが不可欠といった声もあった。
各機関が現況や対応状況を報告。希望退職を行ったが今後は肩たたきをしてでも人員整理を行おうと予定している企業があることや、仕事現場に行くガソリン代さえない零細企業の悲鳴にも似た相談内容なども情報として寄せられた。
派遣社員の削減により管内のアパート入居率が急落し、アパート経営者に大打撃を与えているといった報告もあり、今回の不況が地域社会全体に大きな影を落していることも改めて浮き彫りになった。
宮坂正巳上伊那地方事務所長は「上伊那の景気回復を図るには各機関の連携が不可欠」と呼びかけ、今後も情報を収集するなかで対策につなげていきたい考えを示した。 -
スギ花粉飛散例年よりやや多い
飯田保健所は今年の飯田下伊那のスギ花粉の飛散予測を28日、発表した。
今年は例年よりやや多く飛散する見込み。
飯田保健所によると、スギ花粉の飛散開始時期は2月21日ごろからとしており、昨年より2週間ほど早い。
スギ・ヒノキの花粉飛散量は、昨年より多く、例年よりやや多い量になると予測している。
飯田保健所では、花粉症の人は医療機関や薬局に相談するなど早めの予防対策を呼びかけている。 -
新春囲碁大会
日本棋院上伊那支部の新春囲碁大会が25日、伊那市西春近のサンライフ伊那であった。
今年最初の大会で、会員を中心に箕輪町から中川村までの34人が参加した。
大会は、会員同士の交流を図るとともに、互いの腕前を競う場として開かれている。
この日は3段以上のクラスに19人、2段以下のクラスに15人が参加し、1人5局ずつ、クラス別のリーグ戦で競った。
小中学生も参加し、大人との対局に臨んでいた。
参加した人たちは、一手一手先を読みながら碁を打ち、今年の初碁会を楽しんでいた。
大会の結果、3段以上のクラスは箕輪町の林睦之さん、2段以下のクラスは南箕輪村の太田啓介さんが優勝した。 -
県がインフルエンザ警報発令
伊那市内の高校では学級閉鎖県は28日、インフルエンザが全県に流行していることから、インフルエンザ警報を発令した。
県の感染症発生動向調査では、今月19日から25日の1週間で一つの医療機関のインフルエンザ患者数が30人を超えている。そのため県では、全県に流行が拡大しているとして、この冬、初となるインフルエンザ警報を発令した。
県衛生部によると、伊那市内の高校2年生のクラスで、生徒数36人中9人が発熱や咳などの症状を訴え欠席しており、このクラスでは26日から30日までの間、学級閉鎖の措置をとっている。
県では、うがい、手洗いなど感染予防につとめるよう、呼びかけている。 -
佐久長聖高校の千葉健太さんが地元で自主トレーニングに励む
全国高校駅伝や都道府県対抗駅伝で全国優勝を経験した佐久長聖高校3年の千葉健太さんが、伊那市の伊那陸上競技場で自主トレーニングに励んでいる。
3月に卒業をひかえた千葉さんは、駅伝の名門、駒沢大学への進学が決まっており、現在は自主トレーニングで体を鍛えている。
千葉さんは箕輪中学校出身。佐久長聖高校に進学してからは3年連続で全国高校駅伝に出場した。
昨年の大会では1区を任され、トップと2秒差の区間2位でタスキをつなぎ、全国優勝の原動力となった。
佐久長聖での3年間について千葉さんは「心身ともに成長し、充実した日々を送ることができた」と振り返った。
進学先の駒沢大学は駅伝の名門校で、箱根駅伝では昨年までの10年間に6度の総合優勝を果たしている。
目標は1年から箱根駅伝に出場することで、現在は、毎日およそ20キロを走っている。
佐久長聖時代の仲間もそれぞれ大学進学が決まっており、千葉さんは「これからはライバルとして箱根で勝負したい」と話し、さらなる飛躍を誓っていた。 -
中米研修生が伊那市を訪れる
国際協力機構(JICA)の研修で中米などから日本を訪れている研修生が28日、伊那市手良の農村女性グループ「あいの会」から、農村部の生活改善を学んだ。
この日はグアテマラやパナマなどの8カ国から訪れた研修生17人が、伊那市手良を訪問。「あいの会」から、会が発足した経過や、現在の活動などについて、説明を受けた。
「あいの会」は、当時、収入を得る方法がなかった農村の女性らが集まり、20年前に発足。女性たちは、直売所経営や切花販売を通じて、自分たちの収入を得る手段を獲得してきた。
また、現在は地元の子どもたとへの食育活動にも関わっている。
この日は、女性たちが手作りした地域の郷土料理なども振舞われ、研修生たちはさまざまな料理にはしをのばし、その味を楽しんでいた。
コスタリカから参加している女性は「コスタリカでは、依然として男性優位の伝統が残っている。女性たちの活動には、とても興味をもった」と話していた。
研修生は来月25日まで日本に滞在し、日本の農村の生活改善を学ぶ。 -
美篶小の児童が青島の三峰川堤防で桜のせん定
伊那市の美篶小学校の児童は28日、三峰川堤防の桜並木の剪定をした。
この日は伊那市の桜守・稲辺謙次郎さんや、専門的なアドバイスを行っている信大農学部の井上直人教授などの指導で、2年生と6年生の児童が作業をした。
三峰川堤防の桜は、昔の桜並木の復活を願い、H9年に当時の美篶小4年生が植樹を始めたもの。それ以降美篶小では、桜並木に関わる活動を行っている。
現在は堤防の800mに59本の桜が植えられており、一番大きいもので高さ5m程に成長している。
剪定は込み合った枝に害虫が住みつき病気になるのを防ぐもので、今回初めて行われた。
児童らはノコギリを当てる角度や、切った後は消毒をするなどのアドバイスを受けながら作業を進めていた。
ある児童は「思ったより枝が固くてなかなか切れなかったが、大きく育ってきれいな花を咲かせて欲しい」と話していた。
2年生は、この日切った枝を使って人形を作り、春に予定している校内行事で販売するという。 -
南箕輪村行政地区懇談会
南箕輪村で27日夜、住民と意見交換しながら協働の村づくりを進めていくための行政地区懇談会が始まった。初日のこの日は、久保区と中込区で懇談会が開かれた。
久保区の懇談会に出席した唐木一直村長は「H16年に自立の道を決めた南箕輪村は、様々な課題もあるが県下一若い村として発展してきた。皆さんの意見を聞きながら今後の村政に活かしていきたい」とあいさつした。
村では、昨年度末に村の基本理念や重点施策を盛り込んだ第4次総合計画を策定していおり、懇談会では村の財政状況や計画に基づいた事業の進捗状況が報告され、子育て支援策として▽学童クラブの施設建設▽未就園児の子育て支援施設の時間延長竏窒ネどを提示。
また、自然環境の面では、大芝高原味工房の改築などを行ったことを説明した。
住民からは「中学3年生まで医療費が無料になっているが、80歳以上の高齢者も無料にしてはどうか」「Uターン、Iターンを増やすための施策は考えているのか」などの意見が出た。
懇談会は来月6日まで、区ごとに開かれる。 -
JA上伊那農業振興大会
農業生産の拡大のため組合員同士の団結を図ろうと28日、JA上伊那農業振興大会が開かれた。
大会は年に1度開かれているもので、この日は組合員など230人が参加した。
大会で宮下勝義代表理事組合長は、「経済状況の悪化で農業も商工業もひっ迫した状態。一人一人が明確な将来の見通しを立て上伊那の農業振興に尽力してほしい」とあいさつした。
この後、記念講演が行われた。
講師は、関東地区昔がえりの会の小暮郁夫社長が務めた。
昔がえりの会は、30戸の農家がH11年に立ち上た農業生産法人で、農作物の生産、販売、営農支援などを行っている。
小暮社長によると▽農業のみで充分な生計をたてられること▽生きがいのある農業経営竏窒フ2つを目標としいて、それを実現するために▽生産コストの削減▽出荷規格の簡素化▽機械の共同利用▽農地の集積による生産規模の拡大竏窒O底したという。
JA上伊那のH19年度の販売実績は約161億4千万円で、将来的な目標を200億円と定め、生産の拡大、農業振興に取り組んでいくという。