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西箕輪上戸地区、大文字を倒す
伊那市西箕輪上戸に建てられていた大文字が20日早朝、住民らによって倒され、地区の伝統行事を締めくくった。
大文字は、年の初めの厄払いの行事として西箕輪上戸に伝えられているもので、今年も14日早朝、もみ殻などをつめた巾着を結びつけた大文字が、地区のほぼ中心となる辻に建てられた。
この日は、この大文字を倒す日で、早朝5時過ぎから住民が集まり、賑やかに作業を行った。
一説よると、この大文字は室町時代から行われていたとされている。過去には一度やめたこともあったが、村に疫病が流行したため、それ以降は毎年、欠かすことなく続けられているという。
大文字に結びつけられた巾着は1年の健康を守る縁起物とされ、集まった住民がそれぞれに持ち帰っていた。 -
柴田久慶さんらが絵画を貸出
駒ヶ根市在住の画家、柴田久慶さんらは、絵画に親しんでもらおうと、伊那市長谷の特別養護老人ホームサンハート美和へ作品を貸し出した。
19日は、柴田さんや柴田さんの絵画教室の生徒ら6人がサンハート美和を訪れ、貸し出す作品9点を職員に渡した。
この絵画の貸し出しは、教室で絵を学んでいる生徒の一人が、ボランティア活動で何か出来ることはないかと、この施設の職員に相談したことがきっかけで実現した。
絵がロビーに並べられると、早速入所者が絵を楽しんでいた。
あるお年寄りさんは、「色合いがきれい。これらの作品を手本に、絵を描いてみたい」と話していた。
柴田さんは、親せきがこの施設に入所していたこともあり、「年老いて施設に入ることは身近なことに感じる。親近感を持ち協力していきたい」と話していた。
絵画を貸し出す期間は1年間で、希望があれば定期的に作品の入れ替えをするという。 -
伊那小児童が木曽でスキー教室
木曽のやぶはら高原スキー場で20日、スキー教室が開かれ、伊那小学校の児童が滑り方を学んだ。
この日は伊那小学校の3年生と5年生の児童が木曽郡木祖村にあるやぶはら高原スキー場でスキーを体験した。
伊那小学校のスキー教室は、これまで伊那スキーリゾートを使っていたが、休止に伴い今年から車で40分ほどで行ける木曽のスキー場を利用している。
やぶはら高原スキー場は標高1100メートルほどに位置し、初級者用のコースから上級者用まで楽しめる10のコースがある。
子どもたちは初級・中級・上級の3つの班に分かれインストラクターから指導を受けた。
今年からスキー教室に初めて参加する3年生の半分の児童が初心者だという。
子どもたちは、転び方の練習をしたり片足だけ板をはきバランスを取る練習をしていた。
また、上級者の児童はインストラクターの後をついて滑っていた。
県の発表によると、スキー場の利用者は平成4年のピーク時と比べ4割弱となっている。
スキー場の数は110カ所から104カ所に減少するなどスキーを取り巻く環境が変化しているという。
伊那市内の小学校でも伊那スキーリゾート休止に伴い、駒ヶ根と木曽でスキー教室を開くなどその影響が出ている。 -
南部小児童と信大留学生が交流
信州大学農学部の留学生が20日、南箕輪村の南部小学校を訪れ、児童たちと交流を深めた。
南部小を訪れたのは中国、モンゴル、タンザニア、インドネシアからの留学生6人。
留学生との交流は、来年度からの英語の授業の導入に合わせ、さまざまな国の文化を知ろうと今回初めて行われた。
体育館での歓迎会では、児童が歌を歌ったり、留学生が一人ひとり自分や国のことを紹介した。その後、クラスごとに分かれて交流を深めた。
2年生のクラスでは、アフリカの国タンザニア出身のマテム・アタナシア・オズワルドさんが、タンザニアの言葉スワヒリ語で数字の読み方を教えた。
子どもたちは、タンザニアの食事や気温などを質問し、1年中温かくて冬がないと聞くと、「クリスマスはいつするのか」「サンタクロースはタンザニアにも来るのか」と次々に質問していた。 -
県政課題について意見交換
「こんにちは県議会です」開催
県政の課題について意見を交わす「こんにちは県議会です」が20日、伊那市のいなっせで開かれ、産業について活発な意見交換が行われた。
これは、特定の県政課題について、県議会の正副議長、議員が市町村長や市町村議会議員、関係団体と意見を交わし、問題解決に努めようというもの。
今回は「地域を支える力強い産業づくり」をテーマに、南信地域を対象に開かれた。
県商工部の荒井英彦部長が産業づくりの現状を説明し、続いて行政や関係団体の代表が意見発表した。
上伊那地区では、伊那商工会議所副会頭でサン工業社長の川上健夫さんが、「若手の人材育成は欠かせない。工科短大をこの地に設置してほしい」と要望した。
これについて木下茂人県議会議員は、「人材の地域定着には工科短大は意義がある。実現の方向を県としても考えてほしい」と話した。
また、長野県経営者協会上伊那支部長で伊那食品工業会長の塚越寛さんは、「企業は研究開発型でないといけない。研究開発に対する補助がもう少しあってもいいのではないかと思う」と話した。
上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長は企業誘致や人材確保への支援、箕輪町商工会会長でマツシマ社長の小林紀玄さんは高度な技術育成の体系的な取り組みを要望していた。 -
人材育成の拠点熱望、県工科短期大学校誘致の意見も
大学や短大などに進む高校卒業者のうち、約85%が県外に進学している長野県。そのまま都市圏で就職し、県内に戻らないケースが多いとみられ、上伊那の経済関係者も若い人材の流出に頭を悩ませている。県議会と南信の経済、行政のトップが意見を交わした「こんにちは県議会」が20日に伊那市で開かれたが、伊那関係の代表者らは県工科短期大学校の南信誘致を熱望。培った技術力を継承し、さらに発展させるためには育成機関が地元に必要と強調した。
席上、川上健夫伊那商工会議所副会頭は「これからは高度化に対応できる開発力と総合的なマネジメント力のある人材育成が求められる。若者を育てられる工科短大校を南信に設ければ、この地域の競争力も高まる」と語気を強めた。
上田市にある県工科短大校の卒業生の大半は県内に就職しており、伊那市選出の木下茂人県議は「地元に密着している点で効果が高い。しかし、県内は広く1校ではカバーできず、南信からは通学できず縁遠い存在」と指摘。
小坂樫男上伊那広域連合長も「工科短大校レベルの養成機関を設置してほしい」と要望し、県伊那技術専門校の充実で対応する案も示した。
伊那市選出の向山公人県議は、地域で踏み込んだ議論が必要と指摘。地域と経済界、行政が一緒になって県へ提案していくべきと述べた。 -
28社が参加して上伊那地域合同就職面接会23日に
伊那公共職業安定所(ハローワーク伊那)は23日午後2時から、上伊那地域合同就職面接会を伊那市西町のプリエ・キャスレードで開く。一般求職者と就職先が未定の今春新規学卒者が対象で28社が参加を予定。未曾有の不況の影響で参加企業は昨年同時期に開いた面接会に比べて12社減っているが、「各企業と直接話ができる貴重な機会」と求職者に呼びかけている。
昨年11月の上伊那地方の有効求人倍率は0.87倍。2002年12月以来6年ぶりの低水準で、雇用情勢は年明け後も一層の厳しさに。今回の面接会でも製造業の落ち込みを受けて現場生産職の求人が減少する一方で、介護職など福祉分野や営業系の割合などが強まっている。
「職種の転換も含め、現実を重視しながら仕事をどのように考えていくかが就職のカギを握っている」と同職安の担当者。面接会は午後4時(受け付けは同3時20分)まで。参加費や事前申し込みは不要で、問い合わせは同職安0265・76・1000。 -
新ごみ中間処理施設の建設候補地の桜井区で行政と住民が懇談会
上伊那広域連合が計画する新ごみ中間処理施設の最終候補地となっている伊那市富県の桜井区で18日、ごみ処理施設に関する懇談会があった。住民約50人が出席し、桜井区の天伯水源付近が候補地に選ばれた経過について、市側の説明を受けた。
懇談会では、住民から環境アセスメントについて「最終候補地となっている桜井区と北新区のうちどちらかが、アセス実施に反対すれば、行わないのか」とする質問が出された。
これに対し市は「今のところ両方の区で反対されるとは考えていない。両区で賛成してもらえるよう、説明を重ねていきたい。」と語った。
また「アセスで不具合があっても、後戻りできず、施設建設を進めるということはないのか」という質問に対しては、「アセスを実施したからといって、建設が決定するというわけではない」とした。
桜井区の鹿野博愛区長は「懇談会を実施するなかで、施設に関する区民の理解をさらに深めてから建設に対しての判断をしていきたい」としている。
同区では、近いうちに施設の先進地を訪れ、稼働状況や周辺の環境について見学する予定。 -
各地で獅子舞
伊那市西箕輪仲仙寺で18日朝、羽広区の小正月の伝統行事、五穀祭があり、羽広の獅子舞が奉納された。
羽広の獅子舞は雄獅子と雌獅子が同時に踊る全国的にも珍しい舞で、400年の歴史がある。
「阿吽の舞」では、雌獅子は口を大きく開けて静かに舞う一方、雄獅子は口をほとんどふさいだまま、は勇壮に舞う。
仲仙寺本堂では、笛や太鼓に合わせ、剣を手にした「剣の舞」や悪魔払いの舞などが、約15分にわたりって続き、アマチュアカメラマンなどが2頭の獅子の舞を写真に収めていた。
舞い合わせは前日の練習で初めて行ったが、保存会では「息が合い、うまく踊れたのではないか」と話していた。 -
健康づくりを通じて新宿との交流進む
「健康づくり」を通じて、伊那市長谷と東京都新宿区のお年寄りが交流を深めている。
伊那市と新宿区は、友好都市提携を結んでいる。
19日は、長谷地区の20人と新宿区の8人が気の里ヘルスセンターに集まり、「操快フラダンス」を一緒に踊った。
操快フラダンスは、高齢者に楽しんで健康づくりをしてもらおう竏窒ニ、早稲田大学の石井康智教授が考案したもの。
長谷地区では以前から、石井教授の指導を受け、高齢者の健康づくりに取り組んでおり、今年4月からは、石井教授が指導している新宿区のお年寄りにも長谷を訪れてもらい、1ヶ月に1度のペースで一緒に健康づくりをしている。
開始当初、長谷地区の参加者は2、3人だったが、体験者から話を聞いたお年寄りが徐々に集まるようになり、今では毎回20人近くが集まるようになっている。
また、健康づくりを通じて、住民同士の交流も深まっており、参加者たちは「一緒にフラダンスができて楽しい。今後も続けていきたい」と話している。
教室を主催する美和診療所などでは、来年度もこの教室を継続していきたいとしている。 -
南小3年4組郷土料理を学ぶ
南箕輪村の南箕輪小学校3年4組の児童が19日、大泉地区社会福祉協議会のメンバー25人に教わりながら、郷土料理に挑戦した。
この日挑戦したのは、きなこをまぶしたおにぎりや、小麦粉で作った団子と野菜を煮て、味噌で味付けた「すいとん」、南瓜と小豆、白子を入れた南瓜団子(カボチャダンゴ)で、昔から田植え仕事の休憩時や家庭料理として食べられてきたという。
南箕輪小3年4組では、総合学習として、地区に伝わる食べ物や、野菜の保存方法などについて調べてきた。
これまでに、凍り餅や給食の残り物を使った、お好み焼き風の「うすやき」作りに挑戦してきた。
大泉地区社会福祉協議会の唐澤毅会長は「野菜のおいしさを生かした郷土料理の良さを知ってもらい、食べ物の大切さを感じてもらえれば」と話していた。
3年4組では、学習の成果をまとめ、2月16日の参観日に発表する。 -
箕輪中部小6年生がキッズISOを取得
子どものための環境プログラム、キッズISOに取り組んだ箕輪中部小学校の6年生にこのほど、NPO法人国際芸術技術協力機構から認定証が交付された。
同校では5年前から、家庭での省エネに挑戦するキッズISOに取り組んでいる。
今年は6年生100人が取り組み、成果のあった57人が認証を受けた。
このうち橋本瑶子さんと恩田さつきさんは「今までにない視点で独自の取り組みをした」として特別賞を受賞。 特別賞は、全国で認証された837人中20人が受賞している。
箕輪中部小学校では、省エネやリサイクルを行うなど、学校をあげてエコ活動に取り組んでおり、身近にできる事を継続し、家庭や地域に活動の輪を広げていきたいとしている。 -
伊那公民館で人権カルタ大会
人権をテーマにしたカルタ大会が18日、伊那市の伊那公民館であった。親子づれなどおよそ、40人が参加し、数多くのカルタを取るため、競い合った。
大会は、人権について楽しみながら考える機会にしてもらおうと、伊那公民館などが開いたもの。
カルタは伊那市や松本市などの人権教育推進のための調査研究委員会が人権教育推進事業の一環として作ったもので、中南信地域の小学生などを対象に公募し、集まった2千以上の中から選ばれた46首でつくられている。
カルタの内容は「ありがとう みんな笑顔に なる言葉」など人への優しさや思いやりを5・7・5の標語にしている。
参加者は人権に関する読み札が読まれると、「ハイ」と声を出し絵札をとっていた。
このカルタは1000セットつくられており、県中南信地域の小学校や公民館に配られ、人権教育に役立てられるという。 -
食育の日に合わせて保育園でアマランサスを使った給食
伊那市内の保育園で19日、食育の日に合わせ、雑穀アマランサスを使った料理が作られ、園児が給食で味わった。
アマランサス料理は、火にかけた実を鶏肉にまぶしたもので、伊那市内の24の保育園の給食で作られた。
このうち上の原保育園では、200人分のアマランサス料理が用意され、園児らが給食で味わった。
市では、食育の一貫として実際にどのように育っていくのか知ってもらおう竏窒ニ、保育園でのアマランサスの栽培もしている。
園児らは、材料となったホップされたアマランサスの実を見て、粒の色や大きさ、味を確かめたり、ご飯にかけて味わったりした。
市では、毎月19日を「食育の日」としており、来月には絵本に出でくるお菓子を実際に作って食べるという。 -
親子が影絵楽しむ
南箕輪村図書館の読み聞かせ企画「おはなしむら」が17日、村民センターで開かれた。
「おはなしむら」は毎月開かれ、今月は村の保育士でつくる影絵グループ「このゆびとまれ」が、村の民話「目の神様」やウクライナ民話の「てぶくろ」などを上演した。
会場には約70人の親子が訪れ、光と影が作る世界を楽しんでいるようだった。 -
伊那ファイターズ卒団式
上伊那の中学生を対象にした硬式野球チーム「伊那ファイターズ」の卒団式が10日、箕輪町の伊那プリンスホテルで行われた。
式には、チームの関係者や保護者ら約100人が出席し、中学3年生の卒団を祝った。
去年、伊那ファイターズは、春の信越大会への出場をかけた一戦で、ノーヒットノーランで勝つなど、勝負強いチームだった。
伊那ファイターズ代表の登内英夫さんは「チームで学んだ精神を忘れる事なく、より磨きをかけ、これからの人生を歩んでほしい」とあいさつし、一人ひとりに修了証を手渡した。
チームを指揮し生徒達を指導した松・ス一成監督は、卒団する8人との思い出を振り返り、これからの野球人生にエールを贈った。
卒団する8人を代表して、前主将の藤綱友広くんは、残った後輩たちに「全国大会出場を目標に練習に励んでください」と激励し、「自分たちも甲子園出場を目指し頑張ります」と決意を述べた。 -
高遠小2分の1成人式
伊那市の高遠小学校で15日、10歳の節目を祝う2分の1成人式が行われた。
同校の2分の1成人式は、今年で9年目を迎える恒例行事。4年生40人が参加し、保護者も集まって成長を祝った。
式典で児童代表の伊東知優さんは、「いろいろな人にお世話になったことを感謝しています。私たちの成長した姿を見てください」とあいさつした。
続いて児童が一人ずつ、「プロ野球選手になって日本代表に選ばれたい」「考古学者になって新しい化石を発見したい」など、将来の夢を発表した。
高遠町地域自治区長の伊藤俊規さんは、「10年後もずっと両親や友達を大事にできる人でいてください」とあいさつしました。
また鈴木孝敏校長は、「夢が実現できるよう健康で頑張っていきましょう」と呼びかけた。 -
保育園でけん玉披露
伊那市の竜南保育園で15日、園児がけん玉遊びを楽しんだ。
この日は、園児の親せきにあたる小林啓治さんが保育園を訪れ、けん玉の技を披露した。
小林さんは、歌に合わせて玉を皿に乗せたり、世界一周や灯台など子どものころからやっているけん玉の技を披露した。
子どもたちは、「がんばれ」と応援しながら夢中になって見ていた。
竜南保育園では冬のこの時期、けん玉やこま回しをして遊んでいる。
小林さんのけん玉を見た後、年長の子どもたちは、やり方を教えてもらった。
小林さんに「けん玉のコツはひざを使うこと」と教えてもらい、何度も挑戦して楽しんでいた。 -
伊那西小スケート教室
伊那市の伊那西小学校は、学校そばの天然リンク伊那西スケート場で毎朝、スケート教室を開いている。
15日の朝も、全校児童がスケート場に集まり、学年ごとに別れてスケート練習をした。
これは、伊那西小学校の伝統行事で、冬休み明けの1週間、毎朝行われている。
子どもたちは、「カーブのコーナーワークができるようになりたい」「腰を落として早く滑れるようになりたい」など、それぞれ目標をもって取り組んでいた。
24日に開かれる伊那市民体育祭スケート競技へ出場する子どもも多いという。
学校関係者は、「学校から歩いて15分の場所に天然のリンクがあり、冬のスポーツが楽しめるのは恵まれている」と話していた。 -
伊那小6年秋組 災害現場見学
過去の河川の氾濫による災害について勉強している伊那小学校5年秋組の児童が16日、天竜川や三峰川を見学した。
これは、国土交通省天竜川上流河川事務所が、災害の教訓を後世に伝える手法をまとめようと組織している検討会の実験的な取組みの1つ。3回の授業で子どもたちの意識がどのように変わるかを検証する。
この日はその2回目で、まず、平成18年の豪雨災害で被害を受け、護岸強化などの工事をしている天竜川を見学した。
子どもたちは天竜川上流河川事務所の職員に、「工事中に洪水になったらどうするのか」「工事の費用はどのくらいか」などの質問をしていた。
そのあと三峰川に移動し、三峰川みらい会議代表の織井秀夫さんから、昔から伝わる水害を防ぐ道具などの説明を受けた。
また、流れてくる木などを止めたり、水の流れを変える中聖牛も見学した。
織井さんは、「天竜川の中聖牛は、水とともに流れてくる砂を止めるために底辺が広くできているが、三峰川のものは木を止めるために少し狭くできている」と説明した。
子どもたちは、どうやって水の中に運ぶのかなどの質問をし、メモを取っていた。
次回の授業では、災害時の対応について学び、学習内容をまとめた新聞を作るという。 -
丑にちなんだ作品展
今年の干支「丑」にちなんだ色紙や置物などの作品展が17日、伊那市西町の旧井澤家住宅で始まった。
伊那部宿を考える会が開いていて今年で2年目。
丑を描いた色紙や掛け軸、おもちゃの赤べこなど123点が並んでいる。
考える会の会員や日本画の舜鳳会、伊那市長谷の手芸グループ美里会などが出品した。
中には、池上秀畝や中村不折が、会員に送った年賀状もある。
田中三郎会長は、「出品している人の気持ちをつかんで作品を見ていただきたい」と話していた。
この作品展は31日まで。入館料は大人200円、小中学生100円。 -
地域活性化へ 信大農学部のサークルが連携
南箕輪村にある信州大学農学部の地域と連携した活動をしているサークルが16日、伊那市の西箕輪公民館で懇談した。
地域と連携しながら農作業やゴミ拾い、イベントへの参加をしているサークル10団体の代表が集まり、お互いの活動への理解を深めた。
この懇談会は、サークルの横の連携を作り、地域の活性化につなげていこうと、信州大学学生総合支援センターが初めて開いた。
この日は初回ということもあり、グループごとに活動内容を発表して、互いの理解を深めた。
参加したある学生は、「知らないサークルもあったが、活動内容が似ている団体もあるので、今後連携を深めていきたい」と話していた。
学生総合支援センターの職員は、「連携を深めて活動をさらに有意義なものにしてもらいたい」と話していた。 -
平成21年度大学入試センター試験始まる
平成21年度の大学入試センター試験が全国一斉に始まった。上伊那地区でも南箕輪村の信州大学農学部、駒ヶ根市の長野県看護大学の2会場で試験が行われた。
このうち信州大学農学部には、朝8時頃から伊那北高校や伊那弥生ヶ丘高校などの生徒たちが足を運んでいた。
生徒たちは、高校の担任から励ましの言葉を受けながら、教室へと向かった。
1日目は公民、地理歴史、国語、外国語の試験が行われた。
独立行政法人大学入試センターによると、今年度のセンター試験の志願者数は、全国では去年より596人多い54万3981人。長野県では去年より14人多い1万3人。
また、上伊那地区2会場でのセンター試験志願者数は、合計で1364人となっている。
センター試験は各会場で18日も行われ、理科、数学の試験がある。 -
紙飛行機選手権
紙飛行機の飛行距離を競う大会が17日、南箕輪村の村民体育館で開かれ、17メートル31センチ飛ばした唐沢翼君が優勝した。
「紙飛行機を作って飛ばそう選手権」には、村内の保育園児や小学生ら20人が参加した。
この大会は、南箕輪村公民館主催の「いろいろ物作り・体験講座」の一環で開かれた。
子どもたちはA4サイズの紙を使い、やり飛行機やへそ飛行機など見本を見ながら折っていた。
完成するとさっそく飛ばし、思うように飛ばないと羽を折り返し、本番に向け調整していた。
大会は、保育園と小学生の2つの部門に分かれ、2回飛ばしたうち遠くへ飛んだほうが記録となる。
子どもたちは、ステージの上から一人一人飛行機を飛ばし、その様子をじっと見ていた。
大会の結果、保育園の部は15メートル60センチで北原裕介君が、小学生の部は17メートル31センチで唐澤翼君が優勝した。 -
上伊那書道協会新春書道展
上伊那書道協会の役員らの作品が並ぶ「新春書道展」が、伊那市のいなっせで開かれている。
会場には、かなや漢字、篆刻など、さまざまなジャンルの作品およそ30点が展示されている。
この書道展は18日まで。 -
厳しい寒さ 伊那で寒天作り
諏訪地方の冬の風物詩として知られる寒天作りが、伊那市でも行われている。
伊那市東春近の天竜川沿い。
一昔前は、伊那市内でも数軒の家で寒天作りをしていたが、今では珍しい光景となった。
天然寒天の製造・販売会社「小笠原商店」は8年前、富士見町から伊那市に移り、この地で寒天作りを始めた。
作業はまず、原料の天草を煮溶かし、型に入れて固める。それを機械で糸状にして押し出し、丁寧に広げる。
その後、水分を抜くために寒天を外に干して乾燥させる。寒天の水分が完全に抜けるまで約2週間、干す作業を繰り返す。
寒天を外に並べる作業は早朝、太陽が昇る前から始まる。
日の出前は寒さも一段と厳しさを増すが、小笠原さんは、この寒さが不可欠だと話す。
こうして作られた天然寒天は東京の高級和菓子店などで使われていて、食感も良いという。
作業のピークは、1年の中でも最も冷え込みが厳しくなるこの1カ月ほどだという。 -
伊那市景気動向調査結果
伊那市が行った景気動向調査の結果、「来年度新規採用をしない」と答えた事業所が80%以上に上っていて、一層厳しい雇用情勢が懸念されている。
これは伊那市が、商工会議所や商工会の協力を得て昨年12月に実施した調査から明らかになった。
調査事業所を業種別に無差別に抽出し、製造業・建設業は112事業所、商業・サービス・飲食業などは96事業所から回答を得た。
それによると、「来年度の新規採用を行わない」としたのは、製造業・建築業で83%、商業・サービス・飲食業などで87・2%に上っている。
製造業・建設業関係では、66・1%の事業所が、前の年の同じ時期に比べ、「受注量が減少した」と答えている。
また、今後も受注量が減少すると見ている事業所は77・4%に上った。
派遣社員を雇用している28事業所のうち、15事業所(53.6%)が「人員を削減した」、あるいは「今後削減する」と答えていて、派遣社員が雇用を調整する役目を負っている様子がうかがえる。
伊那市では、緊急経済・雇用対策本部を設置している期間中、この景気動向調査を半期に一度行なうという。 -
アルストロメリアの出荷本格化
出荷量全国一を誇る上伊那の冬の花アルストロメリアの出荷が本格化している。
伊那市高遠町にある西村勝雄さんのハウスでは、ピンクや白色など12種類のアルストロメリアが咲き、出荷作業が行われている。
16日は選別作業を行い、咲いている花を切り取った。
上伊那では年間を通じてアルストロメリアを栽培しているが、生産者の高齢化が進んでいる。
西村さん宅では、2年前から息子の邦明さんが、花の栽培を担当していて、出荷のピークは4月ころまで続くという。 -
高遠町で土手崩れ
16日午前11時ごろ、伊那市高遠町の千年町で、水路の土手が崩れ土砂が民家へ流れ込んだ。
土砂災害が発生したのは高遠町の千年町で、近くを流れる用水路の六道井から水があふれ、幅13メートル、高さ8メートルに渡り土手が崩れた。
これにより近くの伊東誠司さんの敷地に水や土などが流れ込んだ。発生当時、この家には妻の美津枝さんと1歳の子どもがいたが、けがななかった。
用水路を管理する長野県美篶土地改良区によると、この用水路を流れる水は、農業や防火用として利用されていて、最近の冷え込みにより水が氷ったため堰き止められ、水位は通常の6倍の60センチに達していたという。今後は見回りを徹底し、再発防止に努めたい竏窒ニしている。 -
上伊那高卒者の就職内定状況
伊那公共職業安定所は、昨年11月末現在の高校新卒者の求人、就職状況をまとめた。
それによると11月末現在の就職内定率は、前の年を3.4ポイント上回る90・9%となっている。
これは、県平均の81・1%を10ポイント近く上回っている。
この要因について伊那公共職業安定所では、「各企業とも中途採用はしなくなっているが、新卒者は人材育成の一環として別扱いしているケースが多いのではないか」と話している。
ただ、内定率は高いものの製造業などの求人者数は前の年より7・8ポイント低くなっている。