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【記者室】忘れるな駒ケ岳の悲劇
毎年この時期になると上伊那のほとんどの中学2年生は集団登山で駒ケ岳(2956メートル)に登る。今でこそロープウエーの恩恵で誰でも気軽に登れる山だが、95年前に大惨事が起きたことを知らない人も多い。
登山は中箕輪尋常高等小学校(現箕輪中)が教育の一環として他に先駆けて始めたが3年目の1913(大正2)年、突如襲った台風のため教師、生徒など37人中11人が不幸にも亡くなった。一部始終は新田次郎の小説『聖職の碑(いしぶみ)』に詳しい。
小説は映画化もされ、多くの学校で登山前の生徒が見ている。登山の途中、遭難記念碑の前で説明する学校もある。朝に夕に眺める駒ケ岳で悲劇があったことをこの地域の史実として語り継いでいってほしい。(白鳥文男) -
伊那市有線放送が緊急地震速報サービス開始
伊那市有線放送農協(いなあいネット)は14日、緊急地震速報の放送サービスを開始した。有線放送が独自に行うサービスとしては県内で初。
気象庁から地震の情報が発信されると、放送室の一角に設置された専用設備が受信し、警報音とあらかじめ録音した音声を自動的に加入者宅の有線電話のスピーカーから流す。放送されるのは予想震度が3以上の場合で、まず警報音が流れ、続いて音声による警告メッセージが放送される。メッセージは震度「3」「4」「5以上」用の3種類があり、震度5以上の場合は「緊急地震速報。強い揺れの地震がくる恐れがあります。身の安全を確保してください」と音声が流れる。
サービスを受けられるのは、有線放送に加入する旧伊那市の約7300戸、南箕輪村の約1100戸、計8400戸。新たな利用料金負担などはない。設備導入などにかかった事業費は約250万円。
式典でスイッチを入れて設備を稼動させた野笹吉男組合長は「本年度最大の事業として準備を進めてきた。地震の前に放送が流れることで加入者に安心感を提供できると思う。作動しない方がよいのだが、もしもの時には威力を発揮してくれると期待している」と述べた。 -
伊那市上牧地区で2分の1成人式
伊那市の上牧地区で13日、上牧育成会による初企画「2分の1成人式」が上牧公民館であった。伊那北小学校に通う上牧地区の4年生30人の成長を祝い、保護者らが見守る中で20歳の成人式に向け児童一人ひとりが夢を発表し、10年後の掘り出しを楽しみにタイムカプセルを上牧八幡宮に埋めた。
出席した児童21人は、「トラック運転手になりたい。理由は、ぼくのお父さんみたいになりたいから」「困っている人がいたら迷わず手を貸してあげる人になりたい」「サッカー選手になりたい。プロになれなくても、サッカーを楽しめる選手になりたい」などと話し、このほかにも野球選手、ピアニスト、パン屋、獣医、医者、弁護士など将来の夢を発表した。中には「弟は障害があってしゃべれない。障害があっても楽しく暮らせる伊那市になってほしい」と話す児童もいた。
北原龍樹育成会長は、「ありがとう、いただきます、ごめんなさいが素直に言える子に育ってほしい。半分大人になったが、ここまで大きく育ててくれた家族に感謝し、夢に向かってあせらず一歩一歩進んでほしい」とあいさつした。育成会から児童に、2分の1成人証書と記念品の電波目覚まし時計が贈られた。 -
木下南宮神社例大祭で鹿頭踊り奉納
箕輪町木下の箕輪南宮神社で13日、例大祭があり、町無形文化財になっている雨乞いの鹿頭踊りを奉納した。
400年以上続く鹿頭踊りは雨ごいのため鹿頭を奉納したのが始まり。今は、わらや布で作った色鮮やかな鹿頭をかぶった子どもたちが、太鼓の音に合わせて境内で輪になって3度回って踊りを奉納する。
今年は箕輪町の福与と伊那市の福島が当番で、各地区から10人ずつ合計20人の子どもが鹿頭を身に着け、保護者に付き添われて神社に向かって行列を作って歩き、境内を円を描くように3周した。
遷座祭では、42歳の厄年の男性12人がみこしを担いで区内を練り歩いたあと、ご神体を三日町の秋宮へ移した。 -
詩吟楠洲流聖楠会竜東吟詠会35周年記念大会
伊那市に本部のある詩吟楠洲流聖楠会(小林水洲会長)の竜東吟詠会は13日、35周年記念大会を伊那公民館で開いた。5つのブロックが花・河・月・雪・山をテーマに作り上げた構成吟を披露して節目の大会を祝った。
竜東吟詠会は旧伊那市の竜東地区で、地区内に5ブロック、さらに22支部に分かれ、会員は135人いる。各支部が週1回の練習を重ねている。
今回の大会は「竜東吟詠会35年の誇り・山紫水明、心の詩」と題して、合吟や歌謡吟、絵画吟、書道吟などがあり、花や河など各テーマに沿った題材を選んで発表。唱歌と詩吟を組み合わせて披露するなど工夫を凝らしていた。
会長吟をはじめ各種大会上位入賞者の吟や、剣・詩舞の部、招待者による吟もあった。
小林会長は、「健全なる心身を保ち、礼節を重んじ、互譲協調の精神をもって吟道の向上、若い人への普及に努力していただきたい」とあいさつ。竜東吟詠会の宮沢心洲会長は、「大会を機会に吟友のきずなを一層深め、これからも仲良く楽しい竜東吟詠会として歩んでいきたい」と話した。 -
箕輪町木下泉沢の住民がフラワーロードづくり
箕輪町木下区泉沢の住民有志ら約30人がこのほど、地区内の道路をサルビアとマリーゴールドを植えたプランターで飾り、「フラワーロード」をつくった。
フラワーロードは箕輪進修高校の南側を東西に走る道路の西側500メートルほどの区間。
同道路は箕輪進修高生のほか、箕輪中部小学校や箕輪中学校の児童・生徒も通学に利用しており、地域有志らが「学生たちに登下校の際に花を楽しんでもらいたい」と、道路を花で飾ることを企画。会費を出し合ってサルビアとマリーゴールドを900本購入した。
JAも協力しプランターに花を植え替え、道路の両端に置き、「フラワーロード」の看板を2カ所に設置した。 -
箕輪町ふるさと大使委嘱式・懇談会
箕輪町はこのほど、ふるさと大使の委嘱式を箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘で開いた。00年に委嘱した大使6人に、今回新たに11人を追加。式の後は、懇談会で交流を深め合った。
同大使に選任されたのは、町外で活躍している町出身者や、町に関係のある人、町に思い入れのある人など。
平沢豊満町長はあいさつの中で「一人でも多く箕輪町のファンになっていただき、またファンを広げていただこうという趣旨で、選任させていただいた。この地域と他の地域との交流を太く、広く、深くすることが箕輪町の発展につながると思う」と話していた。
新しく大使の委嘱を受けた愛知県在住の中京箕輪会副会長の丸山睦治さんは「りんごの木のオーナーをさせていただいているが、りんごをお裾分けしたら、ぜひ自分もオーナーになりたいと言われ、りんごの木のオーナーになっていただいた。そんなちょっとしたことが私の務めかと考えている。少しでも何かの役に立てばということでがんばっていきたい」と、静岡県在住の庄内地区箕輪町交流協会の中山憲次さんは「来れば来るほど、帰りたくなくなる町。すごく情が深い、人を大切にしてくれる」とそれぞれ話していた。 -
宮田小で柳沢運動の実技指導
宮田村宮田小学校で13日、健康な心身成育のために幼児期運動の推進を提唱する松本短期大学の柳沢秋孝教授を迎えて、親子対象の実技指導が行われた。県伊那教育事務所が主催する「信州横断スポーツキャラバン」で、園児から小学校低学年までの子どもたちと、その保護者約150人が参加。「柳沢運動プログラム」として教育現場で広く注目される運動法や理念について学び、遊び感覚で楽しく体を動かした。
カエルやクモになった気分で、体を支える力を自然のうちに感じた子どもたち。柳沢さんの指導で一人ひとりが、側転や跳び箱などにつながる基本の運動機能を楽しく学んだ。
県教育委員会は数年前から柳沢運動プログラムに着目し、今年度も上伊那管内では宮田小を皮きりに、26日に南箕輪小、8月23日には中川東小で同様の実技指導を実施する。
「子どもの運動は体だけでなく、心の育ちにも多いに役立つ」と伊那教育事務所生涯学習課の野溝和人課長は話す。 -
ひっそり佇む三十三体観音を訪れて、公民館ふるさと発見講座
宮田村公民館のふるさと発見講座は12日、宮田高原近くの山中に人知れずひっそりと佇む「鉾立(ほこだて)の三十三体観音」を見学した。明治時代の先人が入山者の道しるべにと設けた石仏で、参加者は豊かな地域の歴史に想いを馳せた。
かつて南割区庚申原から宮田高原方面に向かう登山道沿いに、約百メートル間隔で設置してあった石仏。
寺沢林道が開通した影響で登山道は荒廃が進み、1975(昭和50)年には鉾立権現の参道脇に三十三体全てを集めてまつった。
道中の安全を見守り続けてきた石仏のやさしげで豊かな表情に、参加者は「むかしの人たちはこんな素晴らしいものをよくつくったものだ」と感心しきり。
今はほとんど人通りのない山道をたどりながら、先人の苦労なども感じていた。 -
中学生があいさつ看板手づくりで
宮田村青少年健全育成協議会(酒井孝明会長)は12日、中学生の参加で「あいさつ看板」づくりを村勤労者体育館で行った。
明るい地域づくりの一助に、あいさつ看板は各地区の集落センターなどに設置。
毎年村内12地区のうち半数を作り替えており、今年は駒ケ原、新田区、大田切区、中越区、つつじが丘区、大久保区の看板を各地区の中学生が新調した。
育成会の大人を含め約110人が参加し、デザインや標語などもそれぞれ独自のアイデアを盛りこんで作成。「元気よくあいさつしよう」「明るいアイサツを」などの言葉が並び、色彩も豊かに看板が完成した。 -
みのわ祭りポスターコンクール表彰式
みのわ祭り実行委員会はこのほど、「みのわ祭りポスターコンクール」の表彰式を箕輪町役場で開いた。図案がポスターに採用された山辺翔君(箕輪北小学校4年)と名越彩音ちゃん(同)に、唐沢修一会長から賞状と3千円分の図書券が贈られた。
ポスターとうちわの図案は4月26日縲・月26日までの1カ月間一般から募集。52人48点と昨年の5倍ほどの応募数があった。ポスターは千部、うちわは5千枚を作った。
唐沢会長は「うちわはほのぼのとしたお祭りに対する表情が一番よく出ていた。ポスターはオレンジ色で、はっきりわかりやすくてお祭りに行きたいな、夏祭りだな、という図案になっている」と公評。
翔君は折り紙を張って花火を表現するなど工夫。時間をかけて図案を考えた。
町中に張られているポスターを見たときは「ちょっと恥ずかしいけど、うれしかった」とのこと。
彩音ちゃんは「とてもうれしかった」と採用の報告を聞いたときの感想を話す。大変だったのは「細かいところに色をつけるとき」。
2人とも今回のみのわ祭りが「楽しい祭りになって欲しい」と期待していた。
みのわ祭り実行員会ではフリーマーケットの参加者などを募集している。
問い合わせは、箕輪町役場内みのわ祭り実行員会事務局(TEL79・3111)へ。
募集要項は次の通り
◇みのわ祭りフリーマーケット参加者募集▽販売品目=リサイクル品(古着、古本など)、家庭で不用になった贈答品、食器、家庭用品、手芸品など(食品、法律で売れないもの、フリーマーケットのために仕入れたものは販売禁止)▽ブース=1ブース3メートル×3メートル▽参加無料。高校生以下は出店に際し保護者が同伴。募集締め切り=7月22日(20ブースになり次第締め切り)
◇祭り開始の合図として15区で一斉に打上げる花火の発射スイッチを押す人(15人)、みのわ天竜公園での「手筒花火」の点火式で点火する人(2人)募集▽応募締め切り=22日(当日必着)▽応募方法=官製はがきに希望する花火名(開幕・手筒のどちらか)、氏名、年齢、住所、区名、当日つながる携帯番号を明記し、箕輪町役場産業振興課内みのわ祭り実行委員会事務局〒399竏・695(住所不用)へ応募する
##写真(たてよこ) -
山寺活性化協議会 伊那北駅前にアマランサスを
伊那市山寺の商店主らでつくる「山寺活性化協議会」(矢野昌史理事長)は14日、栄養価の高さなどが注目される雑穀アマランサスを知ってもらおうと、JR伊那北駅前の広場に同雑穀を植えたポットを設置した。
地域振興を目的に、アマランサスの普及に取り組む「伊那地域アマランサス研究会」から同雑穀を分けてもらった。ポットには赤、オレンジ色の花をつける2種類を計10本、定植した。7月中旬には花が咲くという。
同協議会は本年度、同駅前を中心とした「学生の町づくり」の活動を進める。7月上旬には、土地所有者である市に呼び掛け駐輪場を駅北側に移してもらい同広場を確保し、ベンチや花のプランターを設置しており、8月以降は毎月2回、子ども参加型の朝市を開いていく考えだ。
矢野理事長は「駅を利用する学生たちにも知ってもらおうとアマランサスのポットを置いた。今後は、この広場で子どもたちのため、フリーマーケットやハロウィーンのお祭りなどを開いていければ」と話している。
##(写真たてよこ)
アマランサスのポットを設置する山寺活性化協議会メンバー -
駒ケ根市で津島神社宵祭開催
駒ケ根市津島神社の祇園祭宵祭(気賀沢徳義町部自治会祭典委員長)が12日、市内であった。大人みこしや子どもみこしが市内を練り歩いたほか、綿雨やヨーヨーなど、昔ながらの露店が並び、家族連れなどでにぎわいを見せた=写真。
神事の後、大人みこしと子どもみこし23基が三和森神社から出発。この日は最高気温30度を超える夏日となったが「わっしょい、わっしょい」という威勢のよい掛け声で暑さを吹き飛ばし、市内をにぎわせた。
また、涼しくなり始めた夕方から歩行者天国を開始。電飾を施した子どもみこしも登場したほか、商連こまがねが主催する「ゆかたまつり第1弾」もあり、訪れた人たちは夏の夜のまつりを楽しんでいた。
今はみこしが豪華になったので壊さなくなったが、一昔前は駒ケ根の祇園祭でもみこしを壊し、その破片をそれぞれの家の屋根の飾ったりして魔よけとしていたという。 -
キッズわくわく宿開宿竏虫ゥ然の中で親子一緒に学ぶ
自然の中で親子一緒に学ぼう竏窒ニ12日、駒ケ根市内の保育園、幼稚園の年中、年長園児親子を対象とした「キッズわくわく宿」が東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」で始まった。初日のこの日は、竹を使った水鉄砲づくりに挑戦=写真。出来上がった水鉄砲で、早速水遊びを楽しんだ。
取り組みは市教育委員会が5年前から市内全園に呼びかけて実施している。園児らは1泊2日、保護者や友だちと同施設に宿泊し、自然の中でさまざまな体験をすることで協調性や個性を身に付けていくた。昨年からは各園で同様の取り組みを展開し始めており、本年の参加は13組に留まった。
自己紹介をした後、親子は早速水鉄砲づくりを開始。父親が切った竹に子どもがきりで穴を開けるなど、協力し合いながら一つの水鉄砲を作り上げた。
今年2回目の参加となる小林光樹君(5)の父親、正樹さん(31)=南割=は「去年、上の子と参加して良かったので今年も参加した。家族で宿泊することはあっても一対一で泊まることはなかなかない。楽しい思い出づくりができれば」と話していた。 -
社会を明るくする地域大会
7月の「第58回社会を明るくする運動・青少年の非行問題に取り組む全国強調月間」に合わせ、上伊那地区保護司会中部分区のエリアに当たる伊那市と南箕輪村は12日「社会を明るくする地域大会」を伊那市の生涯学習センターいなっせで開いた。保護司、民生児童委員、防犯団体関係者など約200人が参加し、啓発ビデオや中学生の作文発表、講演を通して明るい社会づくりについての理解を深めた。
昨年の「第57回社会を明るくする運動長野県作文コンテスト」で最優秀賞の伊東麻由さん(春富中2年)と優秀賞の小田切州広君(東部中1年)がそれぞれの入選作文を発表した。伊東さんは『今に生かしたい江戸の知恵』として「人口密集地だった江戸ではすれ違う時に互いに傘を傾けるなどの心遣いがあったが、これはほかでも通じること。私も江戸の知恵を生かしながら、自分なりの方法で社会を明るくしていきたい」、小田切君は『家族の大切さ』として「社会を明るくするためにはまず家族間の助け合いが大事。そして地域の人とのあいさつなど、身近なところから良い関係をどんどん社会に広げていきたい」と発表して大きな拍手を受けた。
飯田女子短大講師の辰野恒雄さんは講演『女の子の髪は命の次に大切サ」で、自立支援施設に勤務した経験などから「子どもには幅広い体験が重要。健全な成長が明るい社会につながる」と話した。 -
阪神大震災に学ぶ講演会
社会貢献活動の一環として県建築士会上伊那支部(坪木澄人支部長)は12日、神戸市の「人と防災未来センター」の語り部として阪神大震災での被害体験などを伝える活動をしている長岡照子さんの講演会を伊那市の生涯学習センターいなっせで開いた。約50人が集まり、震災で被害を受けた長岡さんの話に耳を傾けた=写真。
西宮市の自宅で震災に遭遇した長岡さんはたんすの下敷きになって大けがを負った。弟も家の下敷きになって亡くなった。こうした当時の体験から長岡さんは日ごろの備えの大切さを強調。「多くの死者は家具に押しつぶされて死んだのだから、家具は面倒がらずにすべてロープなどで固定すること」とした上で、生命を維持するための水と食料や、避難所で役に立つ簡易トイレ、タオルなどの常備を勧めた。
講演会に先立って、阪神大震災発生直後の現場の様子を撮影したビデオが上映されたほか、会場の一角には被害を伝える写真や当時の新聞記事などのパネルも展示された。
講演会は13日も駒ケ根市の市文化会館で開かれる。 -
アマランサス間引き体験
実と葉は食用になる上、花も美しいという・ススーパー雑穀・スアマランサスの普及に取り組む伊那地域アマランサス研究会と伊那商工会議所は12日、アマランサスの間引き体験会を伊那市西春近諏訪形の畑で開いた。事前に申し込んだ一般市民など約40人が参加し、高さ約30縲・0センチに成長したアマランサスを根元からはさみで切り取ったり手で引き抜いたりした。間引きした若菜は持ち帰り自由とあって、参加者はいそいそと作業に励んでいた=写真。
体験会に訪れた城倉八智子さん(60)=西春近=は「友達と誘い合って来た。若菜は食べたことはないが、ほうれん草のような味で、おひたしや油いためにするとおいしく食べられるというので楽しみ」と話した。
畑は約16アール。アマランサスは5月下旬縲・月初旬に種をまいた。8月下旬に赤や黄の花を咲かせ、9縲・0月に実が収穫できる。間引きは1本1本の日当たりを確保して生育を助けるため、成長が盛んになる7月上旬に行うという。
アマランサスは栄養価が高いため、同研究会が中心となってさまざまな料理や菓子への利用を研究中。既にそばやパスタ、甘酒などの実用化に成功している。 -
あんざんコンクール
日本珠算連盟と同伊那支部(伊藤正会長)は12日、08年あんざんコンクールを伊那市の商工会館で開いた。各地の珠算教室などに通う伊那市、箕輪町、辰野町、南箕輪村の小学2年生縲恍・w生52人が参加し、学年別に掛け算、割り算、見取り算の暗算能力を競った。
終了後に行われた表彰式で各部の上位入賞者に賞状とトロフィーが贈られた。伊藤会長は「無限の可能性を鍛えるため、暗算は非常に大事。しっかり勉強して、将来この地域で活躍してくれることを期待する」と述べた。
上位は次の皆さん。
▽小学2年の部(1)小沢昌輝(箕輪中部小)(2)小沢朋輝(同)(3)小原彩季(西箕輪小)▽小学3年の部(1)伝田智宏(西箕輪小)(2)遠山快晴(美篶小)(3)鈴木麻修(伊那東小)▽小学4年の部(1)小沢奈々(箕輪中部小)(2)高岡明歩(南箕輪小)(3)松田真依(辰野西小)▽小学5年の部(1)唐沢希(伊那北小)(2)戸田和輝(南箕輪小)(3)神田朋美(伊那東小)▽小学6年の部(1)有賀友哉(箕輪中部小)(2)宮沢ひなの(南箕輪小)(3)加藤綾乃(同)▽中学・高校の部(1)沢島里奈(箕輪中1)(2)伝田真由香(西箕輪中1)(3)鈴木一朗(同) -
伊那西高校「第24回西高祭」一般公開13日まで
伊那西高校の第24回西高祭が12日、「輝縲廱IBUN色の華を咲かせよう縲怐vをテーマに始まった。一般公開初日は、展示などのほかバレーボール招待試合などもあり、にぎわった。13日の一般公開は午前9時半縲恁゚後3時。
4月から世界の紛争について学習してきた1年5組のクラス展示は、「LOVE and PEACE縲恪。、私たちにできること縲怐vと題して、地雷やストリートチルドレンをテーマに発表。被害の大きいカンボジアでは、毎日500人のストリートチルドレンがごみ山で回収や販売をしていること、ドラッグやHIVの問題があること、世界に7千万から1億個埋まっているという地雷で、毎日約70人が被害に遭い、除去作業で年間60人以上が犠牲になっていることなどを紹介した。
学習を通して「私たちが豊かに暮らせているのは憲法9条があるからだと知った」1年5組の今後の課題は、「私たちが大人になったとき、憲法9条とどう向き合っていくか」。展示のまとめには、9条はなくならないでほしい、解釈改憲がこれからも行われていくと思うが9条の本質を忘れず言葉にまどわされないようにしたい-などと記している。教室で、ストリートチルドレン支援のための募金活動もしている。 -
弥生祭 きょうまで一般公開
伊那市の伊那弥生ケ丘高校で12、13日、第49回弥生祭が一般公開されている。各クラスの環境に配慮した装飾を審査するECO(エコ)大賞や、2年生の沖縄についての学習発表などを初めて企画した。
はりぼては目玉の一つで、生徒玄関前に自由の女神やシーサーすべり台などが並んだ。派手さが売りだが、その分ごみが出ることから、ECO大賞を設けた。制作する際にどれだけごみを減らす努力をしたか、再利用できるものを使ったかを本部役員が審査し、14日に結果を発表する。
クラスごとに「教室の電気をつけず、懐中電灯を使って迷路を回ってもらうようにした」「ダンボールに塗るペンキの量を減らした」「牛乳パックを再利用した」など工夫を凝らした。
沖縄への修学旅行を控えた2年生は、ひめゆり学徒、食文化、方言などを発表。「戦争の様子が生々しくてとても怖かった。当然のように学校へ行って勉強していることがどれほど素晴らしいことなのか考えさせられる。二度と繰り返してはいけない」と訴えた。
13日の一般公開は午前10時縲恁゚後3時。演劇や吹奏楽の発表などがある。 -
長谷に孝行猿資料館 09年度建設へ
伊那市教育委員会は11日夜、長谷地域協議会で孝行猿資料館を09年度に建設する考えを示した。年度内に建設地を決める。
民話「孝行猿」は親を思う子猿の哀れな物語で、明治から戦前にかけて修身の教科書に取り上げられた。85年、旧長谷村が物語の舞台となった民家の一角に資料館を設けて一般公開していたが、昨年12月末、所有者が生活を営む上で問題が生じていたため、閉鎖した。
新たな孝行猿資料館は、市無形民俗文化財の民話を後世に伝えると同時に、全国発信する施設として設置する。
事務局案では、いろりや猿が出入りした窓など雰囲気を出した内装の平屋建てとし、江戸時代の生活様式や猟師の生活がわかる資料、民具などを展示。ビデオ装置も備える。
建設地は未定だが、完成後の維持管理面から生涯学習センター入野谷付近を考えている。資料館的な施設とし、入野谷の集客につなげる。
今後、区長会などにも諮る。 -
全国高校野球長野大会 第7日
第90回全国高校野球長野大会は第7日の12日、県内4球場で3回戦8試合を行った。上伊那勢の赤穂は、県営長野球場で松本工と戦い1竏・1で敗れた。同大会に出場した上伊那8校は、これですべて姿を消した。
赤穂
##(スコア)
【第7日=12日】
▽3回戦・県営長野球場
松本工
011200007=11
000000010=1
赤穂
【松】佐々木、小松達竏忠膜エ
【赤】田中、鈴木、地元竏註剿{
○…4回までに4失点の赤穂は、2番手の2年生エース鈴木が5縲・回、相手打線を2安打無失点で抑える。すると8回の攻撃、倉田、唐木の中前打で2死一、二塁の好機に杉本が左前打を放ち1点を返す。しかし、9回、好投していた鈴木が崩れるなどで、この回7点を奪われた。
山岸智昭監督…序盤のミスで失点したのがよくなかった。最後は全体的に崩れてしまったが諦めずに戦っていた。
高嶋学主将…前半のチャンスに点を取っておきたかった。集中力は切れてなかったが、自分たちに力がなかったのが敗因。後輩たちには上を目指せるチームをつくってもらいたい
鈴木奨投手…気持ちを強く持って投げていたが、最終回はあせりでフォームが崩れた。悔しい。
【松本工竏註ヤ穂】赤穂は8回2死一、二塁、杉本の左前打で1点を返す -
新山とんぼの楽園で観察会
日本最小のトンボ・ハッチョウトンボの生息地として知られる伊那市富県の「とんぼの楽園」で13日、毎年恒例となっている観察会が開かれた。上伊那内外から多くの人が訪れ、羽化が最盛期となった同トンボの生態を学んだ。
新山山野草等保護育成会(中山智会長)の主催で、ハッチョウトンボについて知ってもらうと始めて3年目。湿地帯0・7ヘクタールでは年間36種類のトンボを観察することができ、同トンボは例年、5月から8月までに約5千匹が羽化するという。
ハッチョウトンボの生態を訪れた人たちに会員が説明した。同トンボは雄が赤色、雌が黒、黄色のしま模様。体長はいずれも約2センチ。雄は産卵に適した場所を確保するため縄張りを持ち、侵入してきたほかの雄と空中戦を展開するという。
訪れた人たちは、小さなトンボを見つける声を上げて指差し、飛び回る姿を懸命に目で追っていた。また、会場ではハッチョウトンボの保護育成のため販売した、同トンボをモチーフとした竹製のブローチなどが講評だった。
小さなハッチョウトンボを探す参加者たち -
第24回斉藤杯争奪囲碁大会 25人熱戦
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)の「第24回斉藤杯争奪囲碁大会」は13日、伊那市西春近のサンライフ伊那であり、小学生から80代までの25人がトーナメントを戦った。優勝は知久喜明さん(6段・伊那東部中学校3年)だった。
同支部最大の棋戦として年1度開く同大会。小学生から有段者までがすべて同じトーナメントで腕を競い合った。そのほかの出場者やトーナメント戦の敗退者は3段以上のA級と2段以下のB級に分かれ、リーグ戦で対局した。
優勝した知久さんとトーナメント戦に参加した田中宏道君(2段・西春近北小学校4年)は8月5日、第29回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会に、同支部から初めて出場するという。
結果は次の通り。
【トーナメント戦】(1)知久喜明(6段・伊那東部中3)(2)我満政義(2段・伊那市東春近)(3)福沢秀伸(5段・伊那市高尾町)(4)岡田裕(4段・伊那市東春近)
【A級リーグ戦】(1)中村重男(5段・伊那市狐島)(2)池田輝夫(3段・南箕輪村)(3)中山恵介(4段・伊那市美篶)
【B級リーグ戦】(1)酒井喜多男(初段・伊那市西春近(2)山崎洸(2段・南箕輪中2)(3)田中宏道(2段・西春近北小4)
碁盤をにらみながら一手一手を考える参加者たち -
図書館まつり
中川村図書館は12日日、第11回図書館まつりを図書館周辺で開いた。えほん講演会や古本市、リサイクルアイデアコンテスト表彰式、バザーなど多彩なイベントが繰り広げられた。
このうち、環境問題に目を向けようと、今年初めて募集したリサイクルアイデアコンテストには27作品(保育園・小学生4、中・高校生2、一般21)が応募、優秀賞には片桐保育園さくら組のペットボトルを利用した「おさんぽバック」が、一般の部では、小林真紀さん(片桐)のコウモリ傘の布で作った「エコバック」。ガス湯沸し器や一斗缶で組み立てた、島崎敬一さん(大草)の「湯沸かしロボット」が選ばれた。
また、絵本作家の松竹いね子さんの「自然の『こえ』を聴きながら」と題した講演会で、松竹さんは「自然の声を聴くには心の耳を澄ますこと。自然はいつも私たちを呼んでいる。自然をよく見て、触ってあげる。匂いをかぎ、音を聞くと、自然の方からいろいろと教えてくれる」と話し、自然に目を向けるきっかけになった「ジカキムシ」の生態を紹介し、絵本「じかきむしの文」の読み聞かせを行った。
このほか、絵本作家、安江リエさんも特別出演し、新作の読み聞かせも行い、子どもたちを絵本の世界に誘った。 -
町議会と飯島区会が懇談
飯島町議会(織田信行議長)は11日夜、Aコープ飯島店で飯島区(竹俣栄二郎区長)会議員との懇談会を行った。合併せず単独自立を選んだことによるメリット、デメリット、伊南バイパス沿線の課題とまちづくりなど活発に意見交換した=写真。
町議会からは全議員が、区会から竹俣区長ら16人が出席。
懇談では、区会から「自立を選択したため、合併特例債が使えず、物販、製造面も厳しい。特例債を受けた地域は景気は良くなったか」と質問。かつて合併論議の際、反対を主張した坂本紀子議員らは「合併した高遠町の人々の1部は『して良かった』と聞くが、全てがいいとは聞いていない。特例債で1時的に建設関係が良くなったのでは」。「長谷村の人からは合併しなければ良かったという声を聞いた。自分たちの地域が自分たちの自由にならない。厳しい時代だから、合併しなくて良かった」-など。 一方、合併推進の立場をとった竹沢秀幸議員らからは「合併すれば、特例債で町道などインフラ整備も進み、それなりに経済効果があったのでは」「工場誘致の場合、町村より市の方が有利。駒ケ根市と飯島町では地名度に大きな開きがある」など、それぞれが本音で意見を述べた。
また、区会から「広小路をりっぱに拡張したが、ネコしか通っていない。伊南バイパスが下(東)の方に通って、飯島町になんのメリットがあるのか」という厳しい指摘もあり、これに対し、広小路街路整備は計画からしゅん工まで25年間掛り、その間に時代のニーズが変化してしまった。伊南バイパスのルートについて上(西)の方へと陳情したが、国・県の方針で現在のルートになった-など経過の説明があった。
広小路で酒店を営業する宮下寿議員は「町内商業者はバイパス沿いに進出し、生き残る店も出るかも知れないが、多くは出ていく資金力、体力がない」と悲観的な見方をした。
また、宮下覚一議員は「飯島工区はほとんどが長大橋で、平面交差が少ない。平面交差の土地利用を早急に検討する必要がある」などの認識を示した。
このほか、区会から議会は積極的に政策提言をなどの注文もあった。 -
伊那地区「勤労青少年の日」記念事業ソフトボール大会
7月の第3土曜日「勤労青少年の日」のイベントで、南信労政事務所内に事務局を置く伊那地区勤労青少年の日記念事業実行委員会は12日、事業所対抗のソフトボール大会を南箕輪村の大芝総合運動場で開いた。上伊那地域の15事業所から20チームが参加し、試合を通じて交流した。
日ごろ接する機会が少ない他企業の勤労青少年との親ぼくと交流を深める目的。上伊那地域の事業所に勤務する勤労青少年(原則として35歳未満)で、必ず女性も含めたチーム編成。昨年より4チーム多い参加となった。
バッターボックスに立った仲間が球に当たりそうになったにもかかわらず、「ナイスピッチ」と声がかかりベンチで笑いが起きるなど、炎天下での試合だったが、元気な声援が飛び交い試合を楽しんでいた。
結果は次の通り。
(1)南信マリナーズ(南信精機製作所)(2)丸塚200円(タカノ)(3)Product team(コガネイ駒ヶ根事業所)(4)ソウルパニッシャー(セイコーエプソン松島事業所) -
みやだブルーベリーまつり初開催
宮田村駒ケ原でブルーベリーを栽培するフルーツファームひおく、山玉農園、ウエストファームの3つの農園は12日から、栽培開始10年を迎えて「みやだブルーベリーまつり」を初開催している。21日まで。今までは各農園ともに出荷を主体にしてきたが、地元の新鮮な果実をじかに味わってほしいと企画。摘み取り体験ができ、初日から多くの人でにぎわった。
女性グループ「まみぃずベリー」が始めた同地区のブルーベリー栽培。もとは水田や牧草地だった耕地を活用しての挑戦だったが、枯れては植えなおすなど10年の間には色々な苦労もあったという。
その甲斐あって現在では収量、品質ともに安定し、味も高い評価を受けるまでに。
一般に広く開放しての摘み取り体験は初めてだが「宮田でもブルーベリーを育てていることを知ってもらい、より身近に感じてもらえれば」とフルーツファームひおくの樋屋喜代美さんは話す。
この日は、リンゴオーナーとして村内農家と契約する中京圏の家族らの収獲体験とも重なり、地元内外の人たちが摘み取りを満喫。
愛知県江南市から4人家族で訪れた山田英樹さんは「子どもたちにブルーベリーがなっている姿をみせることができて良かった」と話した。
入場料は6百円で食べ放題。持ち帰りは1キロ2千円。時間は午前10時から午後4時まで。問い合わせは樋屋さん090・1125・9003まで。 -
住民協力で河川清掃
河川愛護月間にあわせて27日まで、上伊那各地の自治体などで構成する天竜川上流河川愛護連絡会は、流域の河川清掃活動を展開している。初日の6日は宮田村大久保区の天竜川で開き、約40人の住民が参加。空き缶やペットボトルなどの生活ゴミを2トントラック1台分ほど回収したほか、外来植物のアレチウリも駆除した。
天竜川にかかる大久保橋のたもと近くの林では、放置してあった大量のゴミを回収。空き缶やビニールゴミが主だったが、なかには靴や「産業廃棄物運搬車」と業者名入りのプレートも含まれた。 -
南箕輪村議会 農業委員推薦
南箕輪村議会は11日、臨時会2日目を開き、議会推薦の農業委員4人を推薦する動議を賛成多数で可決して閉会した。共産党の久保村義輝議員、三沢澄子議員が賛成しなかった。
推薦が決まったのは次の皆さん。
唐沢俊男(大泉)山・スしず江(北殿)松沢祐子(田畑)池上ひとみ(南原)