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あばれ神輿勇壮に
みこしを境内石段から投げ落とし破壊することなどから・ス天下の奇祭・スと呼ばれる宮田村津島神社祇園祭宵祭りは19日、中心商店街一帯で開いた。名物のあばれ神輿が練り歩き、埋め尽くした観客も巻き込み熱気に満ちた。
「奉仕者」と呼ばれる男衆が、5時間余りに渡って勇壮に担ぐあばれ神輿。石段から豪快に何度も何度も投げ落とす「打ち壊し」で最高潮を迎えた。
原形をとどめないまでに、みこしを粉砕。破片は屋根にあげると厄除けになるとされ、見物客も一緒に奪い合う光景がみられた。 -
夏まつりに竜が舞う
宮田村町三区は、20日のみやだ夏まつりで竜の舞を披露する。6月から練習を積み、本番では勇壮に舞い踊る。
今年で18回目を迎える夏まつりだが、2回目から参加。当時の区役員が小田切川で暴れたという竜の伝説をモチーフに編み出し、子どもたちの踊りで鎮めるというストーリーで本番も展開する。
4回に渡った練習も意気盛ん。本番では町三区の心意気をみせようと、準備万端だ。 -
まつりを前に駅前の環境美化
宮田村ボランティア連絡協議会は19日の祇園祭、20日のみやだ夏まつりを前に、JR宮田駅周辺の美化活動を行った。駅前広場「輪苑」を管理する一輪の会と合同で実施し、約50人が汗を流した。
「まつりの時に多くの人が利用する村の玄関口をきれいにしよう」と、毎年この時期に行うボランティア。
草刈りやごみ拾いなどで、2トントラック2台分を回収した。 -
南箕輪 保育料引き下げを答申
南箕輪村保育料審議委員会(北條明委員長、11人)は18日、唐木一直村長に対し、階層区分2縲・の保育料引き下げなどについて答申した。改定により、村保育料は上伊那他市町村の中で、一部階級を除き「最も低い部類」となった。適用は8月1日から。
子育てに力を入れる村は、同委員会に他市町村と比べて低所得者階層の保育料が割高となっている現状の見直しを要望。これに対し、委員会は階層区分2縲・の保育料を平均16%、価格幅では700縲・400円の引き下げとした。村の保育料引き下げは4年連続となった。
答申ではこのほか、同時期にわが子3人以上が保育園に通っている家庭については、3人目以降の保育料を無料とした。また、委員会では、年々増加傾向にある保育料未納について、未納保育料徴収対策の確立を強く要望した。
唐木村長に答申する北條委員長 -
旧井沢家住宅で伊那部宿にゆかりの俳句鑑賞と講演会
伊那市西町区の旧井沢家住宅(市有形文化財)を管理・運営する「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)などは18日から、「伊那部宿に集う近代の俳人たち」をテーマに、伊那部宿に関わりの深い俳諧結社の句集などを旧井沢家住宅で展示している。21日には講演会もある。
展示品は、狐島に生まれた馬場凌冬(1842縲・902年)が結成した俳諧結社の春日神社奉額原本。1902年に伊那市西町の春日神社に俳額奉納を計画し俳句を募集。上伊那全域、一部諏訪と飯田から3886句集まった中から選んだ句など388句の額の下書き原稿で西町区が所有している。
1902年に西町の俳人で結成した俳諧結社「観月社」の初代社長だった伊那部宿の根津半嶺(1846縲・939年)の俳句集や、観月社などの句集、春日神社境内にある根津半嶺の句碑の拓本などがある。
また、伊那部宿を考える会の会員、酒井昌好さんが伊那部宿を詠んだ俳句も展示した。
田中会長は、「明治から昭和にかけて伊那部宿や近隣で活躍した俳諧結社があり、多くの人が俳句を詠んでいたことを知ってほしい」と話している。
21日の講演は、横山みづほ(俳号)本名よね子さんが「父・花笑の思い出」、郷土史研究家の竹入弘元さんが「近代伊那部宿の文学熱について」を話す。午前10時から。
展示は21日まで。午前9時縲恁゚後5時(最終日午後3時)。21日のみ入場無料。 -
長野県A・コープが老人保健施設すずたけに車いす寄贈
長野県A・コープは18日、地域貢献キャンペーン企画「車いすを寄贈しよう」で、県下全35店に設置した募金箱に利用者から寄せらた善意で、伊那市美篶の富士見高原病院老人保健施設すずたけに車いす1台を贈った。今年の寄贈は車いす4台で県内の病院や老人ホームなど4施設に贈る。
A・コープは今年で12周年。車いす寄贈の活動は02年度からで7年目。07年度までに18台を寄贈している。
春の誕生祭で店舗のサービスカウンターなどに募金箱を設置。今年は3月7日から4月13日までの期間で募金額は21万4140円になった。例年寄贈は車いす3台だったが、今年は募金額が多く1台多い4台になった。
長野県A・コープ経営委員会委員の宮下勝義JA上伊那組合長は、「地域のために貢献できることを積極的にやりたい。皆様の生活、健康のお役に立てたらうれしい」と、長野県A・コープのロゴ入り車いすを贈った。
すずたけの上島麻紀子施設長は、「車いすは入所者にも通所者にも、いくつあっても非常に助かる。一般の方の小さな善意の固まりでいただいたことに感動している」と感謝した。 -
ツルニンジンを特産品に 長谷非持山
伊那市長谷非持山区の農家を中心に組織する非持山ツルニンジン研究会(北原利保会長、74人)は本年度、ツルニンジンの特産品開発に取り組む。遊休荒廃地を利用してツルニンジンを栽培し、地域の活性化に結びつける。
00年、地域おこしとして区内の里山に生えているツルニンジンの栽培を開始。区内から畑17アールを借り、収穫したツルニンジンや苗を長谷の「南アルプスふるさと祭り」で販売してきた。
ツルニンジンは苗を植えてから収穫するまでに3年ほどかかるため、栽培面積を増やし、ゆくゆくは地元の宿泊施設やレストランなどで提供できたらと構想を練る。
本年度は県の元気づくり支援金を受け、農場整備や特産品開発、健康づくり教室の開催などを計画。
特産品開発は、女性会員を中心に、天ぷらにしたり、たたきごぼうのように調理したりして方向を探る。年度中に1品は生み出す考えで、食による体質改善にもつなげる。
健康づくり教室は、地域食材を生かし、手打ちそばなど住民が持つ技を次世代に引き継ぐ。
8月には面積15アールに苗を植える予定。
北原会長(65)は「年々、遊休荒廃地は増える一方。農地を守り、住民が交流を深めながら地域の活性化に結びつけたい」と話した。
◆ツルニンジン 山ろくなどに生えるつる性の多年草。抗がん作用、滋養強壮、疲労回復など薬効があるといわれる。つるや葉はせんじて飲んだり、ふろに入れたりと活用できるそうだ。根が朝鮮人参に似て太く、茎がつるになることから、この名がつく。 -
園児向け ごみ分別の出前講座
伊那市の長谷保育園で18日、ごみ分別についての出前講座があった。園児向けは初めてで、市職員が紙芝居やクイズを交えながら分かりやすくごみを分別することを呼びかけた。
園内では「燃えるごみ」「燃えないごみ」「プラスチック」の3種類のごみ箱があるものの、園児は気なしに捨ててしまうことから自分で判断できるように、また保育士も責任を持った分別ができるように学習しようと市職員が出向く出前講座を活用した。
全園児48人を前に、生活環境課の職員2人が「プラスチックはきちんと分ければ、新しいものに使える。きれいに洗って出してくださいね」と呼びかけると、「はーい」と元気よく答えた。
また、ストローや牛乳パックなどを出し、園児たちにどのごみ箱に入れるか、ごみ箱前に集まってもらったり、園児から「輪ゴムはどこ」「机は」など質問もあり、関心を示していた。 -
新・イーナちゃんお披露目
伊那市は18日、市のイメージキャラクター「イーナちゃん」が身にまとう花をツツジからサクラに替えた新バージョンの着ぐるみを市役所で報道関係者に公開した。
市町村合併後の07年12月に新・伊那市の花がサクラに決まったため、イーナちゃんも衣替えを図ることになった。花のほかにデザイン上の変更はない。着ぐるみは2体製作予定で、もう1体も7月中に完成する。
市は新・イーナちゃんを市の行事やイベントなどに積極的に登場させ、市のイメージアップに生かしていきたいとしている。ツツジバージョンのイーナちゃんも新・イーナちゃんの家族としてこれまで同様、活躍してもらうという。
イーナちゃんは伊那市の頭文字のIを水滴にたとえた・ス妖精・ス。水によって植物が生長するように、市が発展していってほしい竏窒ニの願いが込められている。
市民への初披露は20日のドリームベースボール(県営伊那球場)の抽選会の予定。 -
伊那ライオンズクラブ新体制発足
伊那ライオンズクラブは18日、第46代となる吉沢文男新会長(南信美装伊那社長)の下で7月1日に発足した08年度の新体制を発表した。会長スローガンは「原点を大切に未来につなげる奉仕」。吉沢会長は「仲間との連携を大切にし、クラブの原点を守って、50周年に向かって魅力ある運営に努め、地域社会に貢献したい」としている。
08年度事業として、フィリピンの貧困層への支援、知的障害者とのクリスマス会開催、ガールスカウトへの助成などの奉仕活動のほか、公開講演会などを行う。
主な役員は次の皆さん。
▽会長=吉沢文男▽直前会長=斉藤喜啓▽第1副会長=花輪康一▽第2副会長=川上健夫▽第3副会長=高沢勝▽幹事=宮原徹▽会計=竹村市衛▽ライオンテーマー=入戸修二▽テールツイスター=赤羽寛▽副幹事=鈴木雅夫▽副会計=天野正春▽副ライオンテーマー=原広典▽副テールツイスター=三沢秀一▽会員理事=宮下久▽監査委員=新井良顕、織井常和 -
祇園祭本祭で今年も長持ち披露、女子高校生3人も華添えて
宮田村町二区の有志らでつくる「長持ち保存会」は今年も、20日の津島神社祇園祭本祭で奉納する。地元の女子高校生3人が、長持ちと一緒に氏子地域を練り歩く花笠踊りに初参加。あばれ神輿が勇壮な前日の宵祭りとは、またひと味違った趣きで伝統の祭りを盛りあげる。
保存会が発足して21年。独特の長持ち唄にあわせ、隊列を組んだ練り歩きで本祭りの名物として定着する。。
「発足時のメンバーがほとんど残ってやっている」と山浦正弘会長。平均年齢は65歳以上と熟し、後継者の悩みも抱えるが、メンバー全員が祭りを楽しみに練習を続ける。
近年は県看護大学(駒ケ根市)の学生が花笠踊りに参加していたが、今年は赤穂高校2年の多田井優海さん(16)=町二区=、小池美里さん(17)=駒ケ根市=、中平詩乃さん(16)=伊那市=が協力し、華を添える。
17日夜は総仕上げの練習があり、本番に向けて意気もあがった。 -
公民館太鼓教室、まつり出演へ
宮田村公民館太鼓教室は17日夜、9回に渡った全日程を終了。19日の祇園祭宵祭りと、20日のみやだ夏まつりへの出演が決まっており、本番前の最後の練習に熱が入った。
保育園児5人、小学生と保護者各3人の計11人が参加した今年度の教室。
幼い子どもたちが多かったが、病欠以外は皆勤する熱心ぶりで、太鼓の楽しさにふれてきた。
「小さい子たちは覚えるのが大変だったと思うが、よくやった」と指導した宮田太鼓の北原健一さん。
2曲を習得し、祭り当日もみんなで出演することになった。
最後の練習も力強く。「ドン、ドン、ドン」と元気に晴れの舞台を迎える。 -
祇園祭を全世界に発信、日福大がインターネットで生中継
宮田村津島神社祇園祭宵祭り(19日)の模様を今年も、日本福祉大学=愛知県=の学生がインターネットを駆使して生中継する。カメラ7台体制で午後4時から番組開始。10時ころのあばれ神輿・ス破壊・スまで余すことなく、全世界に伝える。
同大学が宮田村の情報発信事業を手がけて10年目。毎年学生たちの手で祇園祭が生中継されるが、今年も情報社会科学部、健康科学部の学生16人が制作する。
昨年度の中継終了後から構想をあたため、当日の中継内では昨年度の祇園祭を未公開映像交えながら流したり、村の名所観光地や名物丼などを紹介するコーナーも。
祭り好きで昨年から中継に加わったリーダーの平岡歩己さん(21)=情報社会科学部3年=は「中継を通じて、宮田村のことをより多くの人に知ってもらえれば」と話した。 -
みのわ祭り実行委員会
今月26日のみのわ祭りを前に、15日夜、最後のみのわ祭り実行委員会が箕輪町役場あった。事務局からイベント、出店、協賛金などの最終報告があった。
各種イベントには74団体2737人が参加し、前年の69団体2383人を上回った。また出店も41店舗と前年の36店舗を上回った。
午後2時30分に始まる開幕式はテープカットに代わり、一般公募から選ばれた町内15区の代表者15人が祭り開幕の合図となる花火点火のスイッチを押す。町内15区のグラウンドなどで花火が上がり、町民に祭りの開幕を知らせる。続くオープニングパレードは、鼓笛隊、子どもみこし、長持ちが会場を行進する。
ステージは国道153線バイパスの北(松島交差点)と南(箕輪町交番入口交差点)に2カ所設け、並行してイベントが進行。「自由な表現の場」として飛び入り参加もできる。バイパス北側では「みのわ御棒サ!」(丸太引きレース、午後3時縲・、「みのわ太鼓保存会」(太鼓演奏、午後6時15分ころ縲・が、南側では「活進術峰丈流護身武道」(演舞の披露など、午後2時40分縲・、「コカリナサークルあかね」(コカリナの演奏、午後3時縲・、「ESCOLA ALGODAO DOCE」(ブラジルの伝統的な踊り、午後3時20分縲・、「箕輪中部小2年1組」(手作り太鼓の演奏、午後4時半縲怐E午後5時10分縲・、「箕輪進修高校軽音部」(音楽演奏)が出演。
踊りは「動員のお祭り」との声から参加を区の自主性にゆだねたものの約2千人が参加。ワクワクダンシング(午後3時40分縲・、箕輪天竜音頭民謡流し(午後5時20分縲・。
みこしのスタートは午後6時15分からで、終了はそれぞれの団体の自主性にゆだねる(最終午後8時)。
また昨年まで商工会役員が中心となって事業者を回り集金していた花火の協賛金だが、今年は個別訪問をやめて納付書とお願い文章を送る形をとった。「任意」による集金にこだわった今回の形に、「本当に集まるのだろうか」と懸念の声もあったが約575万円(前年約755万円)が集まった。企業だけでなく個人からの協賛も多かった。
打上げ花火は番場原第2グラウンドで午後7時40分から打上げ開始。今年はアナウンスをはさまずに次々と花火を打ち上げていく方式に変更。煙火店3社がそれぞれテーマを設け、花火を打上げる。
また、みのわ天竜公園での手筒花火(午後8時20分縲・は一般公募から選ばれた2人が点火式で点火する。 -
箕輪西小学校でカレー会
箕輪西小学校はこのほど、「カレー会」を箕輪町の萱野高原で開いた。全校児童が参加し、4月に植えたジャガイモを使いカレーを作って食べた。
全校児童で自分たちの住んでいる場所や学校を高原から眺めてもらおうと、例年のながた荘での飯ごう炊さんの代わりに企画。3縲・年生のキャンプに1、2年生が合流し、縦割りグループの青空班ごと飯ごうで米をたき、カレーやサラダを作った。
炊事場では野菜を切ったり皮をむいたり、「こういうの片付けて」と何をすればいいのかと見ている年少児童に年長児童の声。
かまどではうちわであおって火を起こし、鍋や飯ごうの様子を見守った。
児童たちは食事を作る間にもトカゲやオオムラサキを見つけ目を輝かせたりと自然に親しんでいた。 -
甲斐駒ケ岳で男性滑落
18日午後1時30分すぎ、滋賀県長浜市の女性から、南アルプスの甲斐駒ケ岳の登山道で夫(56)が滑落したと伊那署に携帯電話で通報があった。南ア北部遭難対策協と同署が救助に向かった。
同署によると、現場はガスで視界が悪いが、助けを求める男性の声が確認できたという。 -
大芝高原音頭振付講習会 まつりに向けはじまる
南箕輪村の「大芝高原まつり」実行委員会・おまつりパレード委員会は15日夜、南箕輪小学校体育館で大芝高原音頭Newヴァージョンの振付講習会を始めた。集まった地域住民約30人は8月23日の祭りに向け、同音頭の振り付けを一つひとつ覚えていった。
2年前から祭りテーマソングとなった村独自の「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の振り付けを覚えてもらう目的。初日のこの日、講習会には、昨年すでに踊った経験のある参加者もおり、1年ぶりに体を動かしながら思い出していた。
講習会は全3回で29日と8月5日もある。時間はいずれも午後7時30分からで、29日の会場は南箕輪中学校体育館となる。参加希望者は当日受付。踊れる服装でタオル、舞竹(持っている人)を持参すること。
大芝高原まつり・おまつりパレードの参加などについては、大芝高原まつり実行委員会事務局(TEL72・2104、内線153)へ。
「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の振り付けを覚える参加者たち -
南箕輪「南部小祭り」 販売体験を楽しむ
南箕輪村の南部小学校(日岐博子校長、児童185人)は16日、商品の販売などを体験する「南部小祭り」を開き、児童たちが交流を深めた。1縲・年生それぞれが企画した、紙粘土で作った果物の店、手作りのしおりなどが当たるくじ引きなどの出店が校内に並び、にぎわった。
学級の連帯感を高めるための恒例。児童会が発行した・スおもちゃ・スの紙幣を一人あたり3千円配り、各教室などに設けた100円ショップ、お化け屋敷、雑貨屋などで買い物を楽しんだり、大きな声で「いらっしゃいませ」と呼び込みに精を出したりした。
5年生はくじ引きのほか、ゴム鉄砲の射的や紙飛行機を飛ばすゲームなどを計画。企画は好評で、他の学年からも注目を集めた。男子児童の一人は「買い物もいっぱいしたけど、声を出しすぎて疲れちゃった」と呼び込みに力が入っていた。
紙粘土で作った果物などを販売した1年生 -
伊那技専校学生 技能検定受検に取り組む
南箕輪村にある県伊那技術専門校(遠藤昌之校長)のメカトロニクス科1、2年と機械科の学生計22人が国家資格の技能検定受検に取り組んでいる。検定は7種あり、同校を会場に6月中旬から8月上旬にかけ、述べ46人が実技試験を受ける。
伊那技専では、今回の検定種にある「数値制御旋盤作業」「普通旋盤作業」「電気系保全作業」の2、3級受検を05年度から、必須学習カリキュラムとする。これらの一般合格率は3割程度。同校の前年度実績は各種5縲・0割と高く、就職へ有利に働いている。
実技試験は、図面通りに金属を切削加工し、規定の時間内に製品を製作する技術を評価するもの。7月下旬から8月下旬までの間にそれぞれ学科試験があり、10月までにいずれの合否が分かる。関係者は「学生自身が目標を持って取り組んでいる姿が見られる」と話す。
伊那技術専門校では28日、8月10日、見学説明会を開く。問い合わせは、同校(TEL72・2464)へ。
技能検定試験に取り組む受験生たち -
マザーグース・パッチワークキルト展
辰野町の村上光子さんが主宰するマザーグースパッチワークキルトスクールの第12回マザーグース・パッチワークキルト展が17日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。タペストリーなど大作を中心に約100点の個性豊かな作品を展示している。
2年に1度、松本市美術館で展示会をしているが、今回は南信地区の生徒約40人の作品展。生徒皆で取り組む「フレンドシップキルト」は、今回は「かるたあそび」をテーマに、50音を生徒が1人1音ずつ、かるたのように同じ大きさの布にアヒル、唐辛子、ヨットなどを作り上げた。
タペストリーなどは自由作品で、代表の村上さんは窓をイメージし愛情で心があふれている様を表現した。生徒作品は「ばばの野良着より」「ハワイアンローズ」など、それぞれの思いを込めて縫い上げた。
パッチワークキルトは、「縫っているときが心が落ち着き、幸せを感じる。作品や家族のことなど考えてこつこつと縫う。時間を楽しく使えるのがうれしい」と村上代表。「心のこもった手作りの作品を見ていただきたい」と話している。
21日まで。手作りの小物販売もある。午前10時縲恁゚後6時(最終日午後5時)。 -
はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ伊那川北教室主宰
伊那市
赤羽弘美さん「自分の好きな色に色づけできる。私好みのお花ができる。それが魅力です。作っているときも、すごく楽しい」
ジュンコ・フローラ・スクールの公認教室を自宅で開き、今年で20年を迎えた。パンの花、染の花、香りの花を教えている。
パンの花との出合いいは20歳のとき。静岡のデパートで目にした瞬間、「ビビッとくるものがあった。衝撃的な出合いでした」。ずっと頭の中にあったパンの花。2度目の出合いは今から25年前。名古屋のデパートで見て、「私もやりたい」という思いが心の中に大きく膨らんだ。
当時、長野県内で学べる教室は長野市にしかなかった。子どもが小さかったため、実家の母に子どもを見てもらい、伊那の自宅から急行に乗って片道3時間かけて通った。「とにかく早く資格を取って、私も教室を開きたい。その一心で頑張りました」。
5年間通って資格を取得し、念願の教室を開講。その後、次々と発表される新しい技術を身に付けるため、現在も東京に通って学び続けている。
「パンの花は、ほぼ半永久的。それも魅力です」。パステル調が好きで、淡く優しい色合いの作品が部屋に飾られている。昔は大作が多かったが、近年の作品の傾向は、小さくてもデザイン性のある、手軽にできる作品に変わってきたという。
陶器調に仕上がるラペリスフラワー、本物そっくりのリアルアート・フラワーなども手がけ、今は7月に開講したばかりの透明感のあるシースルー・フラワーを勉強中。「新しいものが学べるので本当にうれしい」と意欲的だ。
指導も熱心で、身に付けた技術は惜しげなく生徒に伝える。多くの人にパンの花などの魅力を知ってほしいと体験講習会も随時開いている。「お教えすることも好きですね。生徒さんから教わることもいっぱいあります。平凡な主婦だけで終わっていた人生が、すてきな方々と出会えて日々成長した。私にとってものすごく大きな財産になっています」。
07年3月、ジュンコ・フローラ・スクールが創立40周年で初の表彰を実施。特別奨励賞を贈られた。受賞の喜びとともに、これまで協力してくれた夫や家族への感謝の気持ちがより強くなった。
20周年を記念して8月21日から25日まで、「はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ20周年記念展」を伊那市のかんてんぱぱホールで開く。生徒作品も含め200点近くを展示する。「いろいろな作品が並ぶので、ぜひ皆さんに見ていただきたい」。バラの形の香りの花を毎日20個プレゼントする計画で、合計100個の花作りや展示作品の仕上げなど、今は記念展に向け忙しい日々を送っている。(村上裕子) -
西箕輪地区が県の景観育成特区に指定
伊那市西箕輪地区の住民が申請していた「西箕輪景観育成特定地区景観計画」に基づき、県は17日付で同地区を県内で初の景観育成特区とすることを決めた。計画は同日付で県の景観育成計画に追加され、8月29日までの縦覧を経て9月1日に効力を発揮する。
指定により、特区内に建築物などを建てる場合、景観育成基準に適合した設計、施工を行うことが必要になるほか、適合しない場合は変更を勧告、命令することができる。適用区域は、協定締結者間の所有地などに限られる住民協定と違い、特区内のすべてが対象となる。
対象範囲は伊那インター工業団地、大萱の市営、県営住宅団地を除く西箕輪地区の約2360ヘクタール。景観育成基準として▽建築物は高さ原則13メートル以下で周辺の自然景観と調和した色調▽屋外広告物は表示面積10平方メートル以下で落ち着いた色調竏窒ネどと定めている。
同計画は、権兵衛トンネル開通などによる乱開発防止を目的に活動してきた西箕輪の住民による「ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)が昨年11月に作成。申請の条件となる地区内の3分の2以上の地権者の賛同署名とともに今年3月に県に提出した。
特区の申請を受けて県は5月に景観審議会、6月に都市計画審議会を開いて内容について審議する一方、4縲・月にホームページなどで計画案を公開して一般の意見を募集してきた。 -
公共交通利用促進街頭キャンペーン
公共交通の一層の利用促進を図るため、長野県公共交通活性化協議会、伊那バス、信州まつもと空港利用促進協議会、日本航空長野支店などは16日、市内大型店入口で買い物客らにチラシなどを配りバスや電車、飛行機などの利用を呼びかけた。
信州まつもと空港の利用促進合同街頭キャンペーンは07年11月の長野市、12月の上田市に続いて3回目。今回は南信地方初で、伊那市のほか諏訪市、飯田市の3地区で行った。
信州まつもと空港とバス事業者の合同街頭キャンペーンは今回が初めてで、伊那では関係者13人が、バスや電車の利用を呼びかけるポケットティッシュ、信州まつもと空港利用促進協議会が実施しているキャンペーンのチラシ、信州松本空港発着のツアーパンフレットなど200セットを配った。 -
JA上伊那 南箕輪村小学生に食農教材贈呈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は18日、食農教育応援事業として、食農、環境、金融経済を題材とした補助教材や教師用指導書を南箕輪村教育委員会を通じ、村内の小学5年生(159人)に贈呈した。
同事業はJA、信用農業協同組合連合会、農林中央金庫によるJAバンクが本年度、創設。次世代を担う子どもたちに、農業について理解を広げてもらおうと全国の小学校に贈呈している。
教材は農業生産や農産物流通の現状、食品の価格形成の仕組み、農山村や里山が果たす環境保全機能などを説明した内容。村へ寄贈に訪れたJA上伊那南箕輪の原英雄代表理事は「農業の役割などいろいろなことを学んでくれれば」と話していた。
伊藤修村教委教育長に教材を受け渡す原英雄JA上伊那南箕輪代表理事 -
南箕輪村が公用バイクを導入
南箕輪村は本年度、経費削減・環境対策のため公用車の代わりに公用の原動付自転車1台を購入し、14日から同バイクの利用を開始した。村では今後、原油高対策として公用自転車の購入も考えていきたいという。
本年度購入予定の公用車数台のうち1台をバイクにした。購入費は約17万円。軽自動車に比べ購入費は6分の1、燃料費は2分の1ほど。かつて村では、バイクを公用車として使った時代もあったが10年以上前の話だという。
村では近年、経費削減のため公用車を減らしたり、軽自動車に切り替えたりと整理統合を進めていた。購入した公用バイクは、普通自動車免許で運転が可能な自動変速機を搭載した排気量50ccクラスのバイクで、近距離移動などで活躍が期待される。
経費削減・環境対策のため導入した公用バイク -
大芝高原プール 今季19日オープン
19日から今季の営業を始める、南箕輪村の大芝高原内プールで16日、安全祈願祭があった。同高原内のスポーツ施設を管理する公園管理事務所の関係者ら15人が出席。今シーズン、プールで事故が起こらないことをみなで祈った。
今季の営業に向け、プールの循環パイプやプールサイドを修繕するなど準備を進めてきた。村開発公社事務局の山崎文直局長は「みんなで力を合わせ、プールの安全運営に取り組んでもらいたい」と関係者に呼び掛けた。
プールは50メートル、25メートル、幼児用の3つがあり、19日から8月31日まで営業する。使用料金は一人、大人300円、小中学生200円、未就園児無料。受け付けは午前10時縲恁゚後3時。問い合わせは、公園管理事務所(TEL78・5835)へ。
今季のプール営業の安全を祈る関係者たち -
地区の農地を守れ!中沢地区営農組合の農地管理お助け隊が地区内の耕作放棄地を整備
先祖代々の農地を守ろう竏窒ニ、駒ケ根市の中沢地区営農組合(北沢満組合長)が16日、「農地管理お助け隊」として同地区中割で10年以上放置されていた耕作放棄地約27アールの整備に取り組んだ。作業には11集落から2人ずつ参加。ほ場を覆った草をビーバーなどで刈り倒し、汗を流した=写真。
農業者の高齢化、担い手の減少などが深刻化する中、全国的に荒廃農地が増加。また、放置されたままの荒廃農地に野生動物が入り込み、近隣の農作物が被害を受けるといった事態も生じている。
そんな中、同地区営農組合は、地区の農地を守ろう竏窒ニ一念発起。昨年度から地区独自で「中沢地区営農保全週間」を設け、この期間に集中して自身の農地管理に努めたり、組合員が地区内の耕作放棄地の整備に当たっている。
今年は山際近くにあり、ニホンジカの寝床となっている耕作放棄地を整備。どの地区にも土地利用組織はあるが、耕作放棄地の整備などに継続的に取り組んでいるのは珍しいという。
北沢組合長(55)=中沢中山=は「やっぱり、みんな自分の生まれ育った土地が好きだし、若い人たちに残していきたいと考えている。そのために、今自分たちが頑張らなければ」と話していた。
中沢地区の耕作放棄地は約30ヘクタール。今後、実態調査を進め、農地として復活する場所、山へ還元する場所などを検討していく。 -
伊那人現擁護委員協議会が研修会を開催
伊那人現擁護委員協議会(北條常信会長)が15日、研修会が駒ケ根市駅前ビル「アルパ」であった。上伊那地区の人権擁護委員約40人が集まり、活動を同じくする仲間の体験発表やインターネットを安心・安全に使うことなどをテーマとした講演会から、今後の活動に生かしていくべきことなどを学んだ。
研修会は人権擁護委員の資質向上と情報交換などを目的として開催しており、毎年開催地は各地区の持ち回りとなっている。今年は駒ケ根市で開催することとなった。
体験発表では、北部会、中部会の委員2人がこれまでの体験を交えて今後、自身が心がけていきたいことなどを発表。
人権擁護委員となって3年目となる白田信隆さん(65)=伊那市美原=は、過去の自身の失敗談から「よく聴き、受け止めた上で互いに解決策を共有できるまで、話し合うことが大切。あの時私はもっと聴くべきだった」と振り返った。一方、過去に相談に来た人が、その後立ち直り「『安心して暮らせるようになった』と話してくれたことが嬉しかった」と語った。 -
第6回高遠さくらホテル舞踊発表会
高遠さくらホテルが主催する舞踊発表会は13日、伊那市を中心に活動する5団体の合同発表会として同ホテルで開いた。
踊りの祭典として開き6回目。神代流、長藤舞踊会、高遠町郷土舞踊会、右女春会、扇秀流が参加した。
各流派ごとに1人、あるいはグループでステージに立ち、スポットライトを浴びながら、あでやかな着物姿で踊りを披露。「花の幡随院」「ああ 馬上盃」「金沢の雨」「おけさだいこ」などの曲で次々と踊った。観客からおひねりが飛んだり、大きな拍手が起きていた。
発表会後は交流を兼ねた食事会で、舞踊を楽しむ者同士、流派の垣根を越えて楽しいひとときを過ごした。 -
上伊那教育講演会
長野県教職員組合上伊那支部と上伊那PTA連合会は12日、08年度上伊那教育講演会を伊那市のJA上伊那本所で開いた。NPO法人マザーポート・ITながの理事長の中島直美さんが、「ネットで失うもの」縲怩゙しばまれゆく子どもたち・無関心な大人たち縲怩ニ題して、インターネットや携帯電話に潜む危険性などを話した。
インターネットで「アダルト」の4文字を入力して検索すると6100万件の情報が得られ、出てくる情報は今と昔では大きな違いがあること、ゲームサイトでも出会い系サイトと同じ機能があること、ネット上のターゲットは小中学生で子どもは誤った性の情報を得ていることなどを挙げ、「今の子は興味があったら、その先を調べる情報を持ってしまった。子どもが検索したら何につながるかわからない。家の子はゲームだけしているから大丈夫ということはない」と話した。
小学5、6年生程度の読み書きができれば親に内緒で無料でホームページを作ることができ、子どもが自ら個人情報をネット上に垂れ流している問題にも触れ、「子どもは友達が増えるという温かい気持ちで善意だが、出会い系サイトを自分で作っていることになる」と指摘した。
「ネット情報を侮ってはいけない。社会常識や分別があるから便利に使えるが、子どもは上手に使っているのではない。本当に子どもが何をしているか分かりたければ、子どもと肩を並べて画面を見てほしい」と強調した。