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獣害防除対策技術研修会と現地診断
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飯島町農村環境改善センターなどで10日、獣害の防除対策技術研修会と現地診断があった。上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会主催。
農林業者やJA、市町村職員ら約40人が参加し、講義と現地指導で、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザルなどの生態や防除技術を学んだ=写真。
講義では、県農業総合試験場の桜井多美子主任研究員が「野生獣被害の防除対策について」と題して、野生獣の生態や増殖の原因、被害の実態などを紹介し、被害対策の3本柱に▽農地管理(農地周辺の環境整備、廃果、廃棄作物の適性管理、作付けの工夫)▽侵入防止(防護柵、電気柵による囲い込み)▽個体数調整-を挙げ、イノシシとニホンジカの被害対策は個体数調整、農地管理、侵入防止など、ニホンザルは農地管理、侵入防止、個体数調整など防除手法の組み合せで対応する-とした。
この後、日曽利に移動、ニホンジカ対策で、ネットで囲ったほ場を見ながら、具体的な指導があった。 -
通学区一部変更検討委員会、下平区については通学区変更の方針固める
駒ケ根市の中学校通学区一部変更検討委員会(委員長・堀内修身下平区長)は8日夜、2回目の会合を開き、市教育委員会のたたき台で通学する中学校を赤穂から東へ変更するとされた地区の一つに名前が挙がっている下平区で、通学区変更を進めるよう、議論をつめていくことを確認した。同区のは変更対象地区の中でも東中学校に最も近く「早急に進めてほしい」という要望も多かった。一方、区、PTAとも通学区変更に消極的な姿勢を見せた町二区、三区、四区については、通学路整備などの具体案や、児童らの中学校見学での感想を踏まえながら、次回再検討する。実施時期についても意見が二分し、議論を次回に持ち越した。
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今回は各委員が、それぞれの所属する団体で集約した意見の結果を報告。それぞれ通学区変更の必要性は認めながらも、竜東と竜西でそれぞれ異なる見解を示した。
竜西地区で通学区変更の対象となる赤穂東小PTAは「通学路環境の整備計画などが具体的に示されていない中、来年4月からの変更では期間が短かすぎる。受け入れがたい」とし、当面は現在の指定校変更で東中の生徒を確保すべきとした。また、関係区の町二、三、四区も「来年度実施では問題点が解決されないのでは」などといった声が挙がった。
一方、竜東地区では「単級化は避けたい」という思いから、区、PTAとも来年4月からの通学区一部変更を要望。立場の違いが明確になった。
市教委では、下平地区の児童が東中に通うようになった場合、赤穂中の大規模化と東中の小規模化は若干緩和されるが、同地区だけでは2017年度から再び東中で単級が生じると予測しており、下平区のほか、町二区8町内、13町内、町三区飯坂第2、町四区第6の通学区を変更する案を示している。
児童らの中学校見学会は今月中に開く。 -
駒ケ根市職員共済組合が四川・ミャンマー災害義援金を集める
駒ケ根市職員共済組合(組合長・清水亀千代副市長、280人)は8日、大地震とサイクロンの発生で甚大な被害が発生した中国四川省とミャンマーの人たちのために集めた義援金14万8593円を、日本赤十字社県支部駒ケ根地区の会長である杉本幸治市長を通じて寄付した=写真。
災害の発生後、日本赤十字社では各自治体に義援金の呼びかけなどをしているが、同市では「職員も一住民として協力しよう」と、先月9日から30日までの間に義援金を募集。は組合員だけでなく、嘱託、臨時職員なども募金に応じてくれた。
現在、宮城県、岩手県で発生した地震被災者に向けた義援金も集めており、こちらも杉本会長を通じて日本赤十字社へ寄付する。 -
駒ケ根市教育委員会、幼年教育研究会で愛着障害を学ぶ
駒ケ根市教育委員会は7日、幼児幼年教育研修会を赤穂公民館で開いた。保育園・幼稚園の年長園児の担任、小学校1、2年生の担任など約60人が参加。同市の保育カウンセラーで臨床心理士の清水多加志さんを迎え、虐待などにより、子どもたちに現れる症状の一つ、愛着障害について学んだ=写真。
同研究会は子どもの成長に大きな影響を与える幼児期、幼年期のスタッフに同じ意識を持って取り組んでもらうことなどを目的として毎年テーマを換えて開催している。
今回のテーマは「愛着障害とその連鎖」。清水さんは虐待を受けた子どもは本来なら親から学習する絶対的な安心感や信頼感を学ぶことができず、約束を守れなかったり、遊べないなど、当たり前のことができないことを説明。また、小さいころから愛情を与えられた経験がないため、きりがない要求をするなどの症状があることを示した。
また、そうした子どもが親になった場合、子どもに対してどう接したらよいか分からず、結局は虐待の連鎖が生じてしまうことを指摘。そのため、親に対しても個人として認めてあげ、話を聞いてあげるなどといった対応の中で幼いころに形成できなかった「愛着」を少しずつ学んでもらい、子どもには「自分は無条件で愛されている存在なんだ」と実感を持たせてあげられるよう、接していくことが重要であることを示した。
また「幼児期に得られなかった愛着は二度と得ることはできないが、愛着は成長に合わせて形を変え、生涯存続していくもの。その年齢に合わせた形で獲得するチャンスはあると思う」と語った。 -
母子生活自立支援講演会
母子家庭親子に自立的な生活をおくる足がかりにしてもらおう竏窒ニ6日、「母子生活自立支援講演会」が駒ケ根市の文化センターであった。上伊那、諏訪、飯田地区の88人が参加。県看護大学で母性看護学講座を担当する清水嘉子教授の講演会などがあり、母と子が一緒に自立的な生活を送っていくうえで、心得るべきことなどを学んだ=写真。
母子家庭が急増する中、同講演会は県の委託事業として県母子寡婦福祉連合会が昨年から始めた。昨年は北信地区で開催したが、今年は南信で開催することとなり、地元地区の駒ケ根市母子寡婦福祉会と一緒に企画した。
講演会で清水さんは、今の子育ての傾向について説明。子どもを1、2人しか産まない人が増えた結果、「母親の中には“良い子に育てなければならない”というプレッシャーを感じる人が多い」と指摘。一方で子育てだけでは満たされず、仕事をしたいと考える人が多いことを示した。
しかし、実際子育ての中で幸せを感じる場面もあり、「子育ては大変なことだらけだが、たった一つ良いことがあればそれで幸せになれる。それを大切にしてほしい」とした。
また、子どもや親の介護など、他者の世話を担う女性の役割について触れ、「人の世話をするということは、その人自身が成長するという意義のあること。これがまさに女性が生きるということに通じる」とし、その関係の重要性を語った。 -
梅が里ギャラリー「手づくり屋」でラベンダー祭り開催
季節の花でクラフトを楽しんでもらおう竏窒ニ、宮田村の住民有志が中心商店街の空き店舗に開設する梅が里ギャラリー「手づくり屋」で6日、「ラベンダー祭り」があった。訪れた人たちは、同店に作品を並べる作家の一人、市川明子さんに指導を受けながら、ラベンダースティックやラベンダーの花かご作りに挑戦。香を楽しみながら作品づくりを楽しんだ=写真。
今の季節、優しい香とその色で道行く人を楽しませてくれるラベンダーだか、そのまま放置され、枯れていくものも多い。そこで、このラベンダーを使って何かできないかと企画した。
この日は会員の自宅の庭などに生えている生花を使用。それをリボンと一緒に編みこむことで、香が楽しめるラベンダースティックと花かごに仕上げた。乾燥させると2、3年は楽しめるという。
参加者は「楽しいね」などと話ながらそれぞれの作品を仕上げていた。 -
大久保区民が地震体験車で大地震の揺れを体感
大地震の揺れを体験してもらい、日ごろの防災意識を高めてもらおう竏窒ニ宮田村の大久保区(小田切修区長)は6日、地震体験車の体験乗車を開いた。家族連れなどが朝から集まり、過去の大地震の揺れを体験=写真。改めて事前の備えの大切さなどを学んだ。
世界や国内で大地震により甚大な被害が発生している中、区民にもこうした時の対応方法を学んでほしいと今回の体験乗車を企画。 集まった区民は4人一組で体験車に乗り込み、さまざまな揺れを体験。
関東大震災の揺れを体験した小田切千寿さん(45)は「座っていたから良かったが、すごい揺れだった。これだけ揺れると危ないと実感した」と語った。
また、小田切区長(64)は「ほとんどの人たちは震度2、3程度の地震しか知らないと思う。『地震とはこういうものなんだよ』ということを知っておいてもらうことで、万が一の時、けがをせず、避難してもらえれば」と話していた。
同区では今年、ハンドマイクや照明、炊飯釜などといった防災グッズを県や村の支援金などを活用してそろえている。 -
全国高校野球長野大会 第4日
第90回全国高校野球長野大会は第4日の9日、県内6球場で2回戦15試合を行った。上伊那勢は、伊那弥生が丸子修学館と対戦し4竏・1で敗れた。
大会第5日の10日は、県内6球場で2回戦17試合を実施。箕輪進修竏剃ネ(午前9時・県営長野)、伊那北竏抽竭コ田(同9時・諏訪湖スタ)、赤穂竏注竢・同10時・長野五輪スタ)、上伊那農竏猪リ曽青峰(午後2時・県営上田)がある。
【第4日=9日】
▽2回戦・県営長野球場
伊那弥生
00000400=4
00500222=11
丸子修学館
(8回コールド)
【伊】佐々木、北野康、北野健竏忠桝・br>【丸】下村竏虫R嵜 -
伊那商工会議所会頭杯争奪会員ゴルフ大会
伊那商工会議所は9日、第44回会頭杯争奪会員ゴルフ大会を伊那市の伊那国際ゴルフクラブで開いた。会員ら104人が参加し、スコアを競い合いながら笑顔で親ぼくを深めた。
時折小雨がぱらつくものの、風は穏やかでまずまずのコンディション。参加者は「ナイスショット」などと互いに明るく声を掛け合いながら、和気あいあいで18ホールのプレーを楽しんだ=写真。
上位と各賞入賞者は次の皆さん。
(1)原年弘(2)藤沢秀敬(3)原一馬(4)田畑一安(5)平沢正博(6)倉田明弘(7)守屋賢一(8)鈴木俊英(9)山田喜堆(10)伊藤五男▽ベスグロ賞=原年弘▽シニアトップ賞=田畑一安▽レディーストップ賞=小泉弘子 -
三峰川総合開発事業対策協議会
今後30年間の河川整備計画の指針となる「天竜川水系河川整備計画」の策定に当たって学識経験者の意見を聞く「天竜川流域委員会」の第5回会議(6月16日、名古屋市)の中で、国が伊那市長谷の三峰川上流部に計画していた戸草ダムの建設を当面見送る方針を明らかにしたのを受け、市議会議員や関係機関などの代表者らでつくる「伊那市三峰川総合開発事業対策協議会」(会長・小坂樫男市長)は9日、本年度第1回の会議を市役所で開いた。委員など約20人が出席し「美和ダム上流域の住民の安全のために戸草ダムは必要」「天竜川全体の計画としては納得できるが、一部地域に被害が集中するようなことがあってはならない」「ダムを造らないなら、代わって安全を確保できるだけの代替案を示すべきだ」など、ダムの重要性について強い調子で意見を述べた。
「見送り」の経緯などについて説明するため出席した国土交通省天竜川上流河川事務所の伊藤仁志事務所長は「財政、効果などを総合的に考えて提案したが、長期的にみて戸草ダムの必要性は変わらない。提案は議論のためのたたき台として示したものであり、今後審議していく中で整備計画の原案に反映させていくことになる」として「見送り」の方針が変更になる可能性について示唆した。
小坂市長は「見送りについては事前に何の相談もなかったので聞いてびっくりした。ダムの必要性についてもう少し考えた上で『見送り』という直接的な表現を避けてもらいたい。6月以降、国、県に建設を強く要望してきたので、次の流域委員会では少し流れが変わるのではないか」と「見送り」撤回に期待をかけている。
「天竜川流域委員会」の第6回会議は11日に名古屋市で開かれる。 -
伊那ロータリークラブ新体制
伊那ロータリークラブの第49期(08年7月1日縲・9年6月30日)が新体制の下でスタートした。新会長には中山一郎さん=プリンティアナカヤマ社長=が就任した。少年野球大会、自然教室、植樹の支援や助成など、さまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=中山一郎▽会長エレクト=中川博司▽副会長=大沢一郎▽幹事=下枝正一▽副幹事=藤沢洋二▽会計=山口健雄▽副会計=竹腰哲夫▽SAA=木下誠一郎▽副SAA=平沢泰斗▽クラブ管理運営委員長=平沢泰斗▽クラブ会報委員長=松下正博▽会員増強委員長=小林孝行▽親ぼく活動委員長=中村和之▽情報・プログラム委員長=竹腰哲夫▽国際奉仕・財団委員長=橋爪利行▽職業・社会奉仕委員長=松崎敏彦▽新世代育成委員長=立石誠▽直前会長=鈴木多門 -
長野県自主防災アドバイザー
伊那市山寺
河合邦房さん 関川重雄さん今年1月下旬、長野県から「自主防災アドバイザー」の委嘱を受けた。南信で20人、伊那市3人のうちの2人で、山寺区上村町自主防災会で共に活動している。
河合さんは、自主防災会発足時からの会長。役員は3年任期で、今年で2期4年目を迎えた。関川さんは伊那市民生児童委員協議会長でもあり、「自主防災会になくてはならない存在」という民生委員の立場で会発足から関わっている。
自主防災アドバイザーは、市町村や県と連携して自主防災活動を支援するボランティア。任期は3年。年1回、県の研修を受けるほかは、地域住民により近い立場で、市町村職員と一緒に自主防災組織の立ち上げ、防災訓練、支え合いマップ作りなどの相談に乗り指導、助言をする。
「説明してくれと言われれば、いくらでもする」。2人には、上村町自主防災会で培ったノウハウがある。
上村町自主防災会は05年6月、「実際に行動できる自主防災組織が必要不可欠。自分たちで出来ることは自分たちでやろう」と発足した。その背景にあったのは、04年の台風23号で戸谷川が氾濫し伊那北駅前が浸水した災害経験。隣り地区のため応援に駆けつけたが傍観するしかない現実に、町総代が会長を務め1年で組織更新する当時の自主防災組織では有事に機能しないことを実感したからだ。
会員は男女40人。これまでに自主防災緊急連絡網、防災地図、救助マップ、危険個所マップを作成。救助マップは、緊急時救助承諾書の作成で各戸を回り、理解を求めて頭を下げ、当初60%の回答率も今は100%になった。梅雨期の防災訓練と秋の救護訓練、備品の手入れ、消火栓点検、貯水池の点検や泥上げのほか、大雪の日には1人暮らし世帯の雪かきもする。
「会員はすごく盛り上がっている。ただ町民が乗ってきてない。それが切ない」と河合さん。200世帯560人、さらにアパートの住民110人余。大災害発生時の救助は2日は来ないと考えた場合、会員40人だけでは限界がある。「これからの勉強会やPRだと思う。住民の意識向上の働きかけが課題」と関川さんはいう。
「4年目でやっと余裕が出来てきた」自主防災会。医療関係者の入会勧誘の検討など、活動は次の段階を迎えている。
「地震、災害の怖さを経験しないと真剣に考えてくれない」。防災意識を広める難しさも知る2人。課題も含め、これまでの歩みすべてが自主防災アドバイザーとしての助言に生きてくる。
「伊那市の住民支え合いマップ作成率は21・8%。中心市街地がすぽっと抜けてマップがないことが一番心配。この3年で少なくとも60%にしたい」と関川さん。河合さんは「自分たちがやったことを、皆さんに優先的にやってもらうよう勧めたい」という。(村上裕子) -
アスペルガー症候群に関するシンポジウム
上伊那圏域障害者総合支援センターきらりあ主催のアスペルガー症候群に関するシンポジウムが5日、伊那市役所であった。保護者や養護学校教諭らの事例紹介も含めた話に、上伊那の保育士、教諭、保護者らが熱心に聞き入った。
アスペルガー症候群は自閉症の一つのタイプ。ほかの人との社会的関係を持つこと、コミュニケーションをとること、想像力と創造性に障害を持つのが特徴。市へのアスペルガー症候群の相談は増えているという。
保護者で、つばさの会伊那支部代表の平沢和恵さんは、「遠慮なく相談できる場を作ることは一番大事。皆で相談し合うと、子どもがどうなれば幸せになっていくか考えるヒントが与えられると思う」とし、告知については「短所が理解でき、自分の長所に自信がついたときがグッドタイミング」と話した。
長野県精神保健福祉センターの寺島進一さんは、「落ち着ける居場所は重要。本人が、苦手な部分があってもいい、人に助けを求めてもいいという安心感が大切」と述べた。 -
伊那公民館高齢者教室オープン講座「保科正之公を語る」
伊那市の伊那公民館高齢者教室のオープン講座が9日、同館であり、高遠町歴史博物館の北原紀孝館長が「保科正之公を語る」と題して講演した。歴史の町・高遠にまつわる話第3弾で、一般参加も含め100人余が、高遠が生んだ仁政の名君の話に熱心に聞き入った。
北原館長は、保科正之の生い立ちから話し、政治では徳川300年の基礎を作り、人道主義的哲学を持ち、相手に嫉妬心を抱かせず地位と立場をわきまえ行動した人物だったと紹介した。
保科正之の人格形成について、「指導者も素晴らしかったが、四季がはっきりしている伊那谷の自然環境の中から臨機応変、安全・安心と危機管理能力などを学び、同時に感性を育てたのではと感じる」と語った。
4代将軍家綱を補佐するため20年も江戸にいた間、会津藩がしっかり治められていたことについては、「会津を支えていたのは、この伊那から着いていった人たち」と話した。 -
消防団協力事業所表示証を6事業所に交付
飯島町は9日役場で、町内6事業所に消防団協力事業所表示証を交付した。
消防団員の被雇用化率が増大していることから、事業所との協力体制の構築を図り、従業員が入団しやすい、活動しやすい環境づくりと、事業所の防災力の提供などの協力ができる事業所に対し、その証として表示証を交付し、消防・防災体制の充実強化を図るねらい。4月1日要綱制定し、初の交付。
認定事業所はオートパル上伊那オートパル南部(本郷)、野村建設(飯島)、下平建設(田切、以上5月認定)、鈴木プレス工業(七久保)、ひかり味噌飯島グリーン工場(田切)、久保田組(本郷、以上6月認定)。
高坂町長は全国統一デザインの認定プレートを交付した後「申請していただいた6事業所は審査の結果、認定となった。団員と有事の際の機動力の確保は緊急課題であり、民間の協力なくしては十分に対応できない」と述べ、各事業所の理解と協力に感謝した。
また、下平町消防団長は「90%の団員がサラリーマンという現状の中、事業所の理解、協力がなくては活動できない」と述べ、活躍を期待した。
認定基準は▽団員が2人以上勤務▽就業規則などで、勤務時間中の出動体制が整備されている▽災害時に資機材が提供できる-などいずれかの条件を満たしている事業所。 -
新山発見!親子バスツアー
伊那市新山の自然を体験する「新山発見!親子バスツアー」が6日にあった。親子など約20人が参加し、ハッチョウトンボや山野草を観察。新山の豊かな自然を満喫した。
伊那市の荒井区で喫茶店「アビエント」を経営する若林敏明さんら新山の自然環境を生かした環境教育を応援する「新山の保育園・小学校を考える会」が企画。昨年に続き2回目となる。
まずは「トンボの楽園」でハッチョウトンボを観察。ハッチョウトンボを初めて見る参加者もおり、「いた、いた」と見つけて喜ぶ参加者や、「雌はなんだか地味ねえ」と赤い雄と茶色い雌を見比べ感想をもらす参加者の姿があった。
その後、山野草に詳しい伊那市中央区の柄山祐希さんの案内で「トンボの楽園」付近の山野草を観察。葉っぱの上に花のつぼみがついているハナイカダや、ムラサキシキブなど柄山さんの説明を聞きながら眺めていった。
また実のなったモミジイチゴ(キイチゴ)を見つけ、「昔よく食べた」と会話が弾んだ。
「今の子どもたちはおいしいものをいっぱい食べてるから」と試食する子どもたちの反応をうかがう大人たち。「おいしい」「もっとちょうだい」との声に顔がほころんだ。 -
松くい虫防除募金に寄付
南箕輪村マレットゴルフ同好会(伊沢文雄会長、119人)は10日、同村の松くい虫防除募金に6万円を寄付した。この日、大芝高原マレットゴルフ場に唐木一直村長が訪れ、伊沢から寄付金を受け取った=写真。
同MG場を日ごろホームコースとして活用しているので、感謝の気持ちを込めて村の松くい虫対策に協力できればと実施。前年に続いて2度目。募金は、1人500円以上の協力を6月から呼び掛けており、今回、ほぼ全員が善意を寄せた。
唐木村長は「松くい虫被害は、天竜川北では箕輪町まで北上している。いつ村に入ってもおかしくない状況。同好会をはじめ、村民からいつも温かい寄付をいただき、ありがたい」とあいさつ。
村は大芝高原の赤松を守るため、06年度から高原内約1万3千本の赤松の2割にあたる2500本を対象に防除剤の樹幹注入を行っている。 -
宮田高原に赤そばの花畑を
宮田村は、標高1650メートルに広がる宮田高原の誘客につなげようと、赤い花が咲くそば品種「高嶺ルビー」の栽培に乗り出した。同品種を開発した村内企業のタカノが協力。牧草地に育てるため、通常の農地とは違って土を耕さない「不耕起栽培」を採用した。順調にいけば平地よりも1カ月早い8月中旬に開花予定。客の入り込みが最盛期の夏季と重なるため「高原の早咲き赤そばとしても話題になれば」と、関係者は期待を寄せている。
役場職員とタカノの担当者が9日、現地で作業。高原キャンプ場から望める最適地にと、牛が放牧される北西斜面を選んだ。
今季は試験的に経過をみようと、時期をずらしながら25平方メートルを4区画栽培。この日は無肥料と有肥料に分け、2区画に種をまいた。
「様子を見るなかで来季以降は、さらに本格的な栽培につなげたい」と平沢正典産業建設課長。放牧牛の減少や頭打ちが続くキャンプ場利用者など課題も抱える同高原だけに「活性化の一助になれば」と期待は大きい。
タカノでは10数年前に標高2千メートルを超える場所で高嶺ルビーの栽培に成功しているが、「不耕起栽培」との組み合わせはテストケースともなる。
今回は牧草の上から種をまき、刈り取りながらからめていく播種方法で、通常栽培の約4倍の種を用いた。
同社企画室の北林広巳係長は「土に届かなかったり水で流れることもあるため種を多くした。気象や土壌条件も生育に関係するが、うまく花が咲いてくれれば」と話した。 -
竹製のとんぼ販売から1年
ベトナムの障害者や孤児支援を目的としたNGO(非政府組織)「マイニャーベトナム」(宮島洋子代表)が、とんぼの形をした竹製がん具を販売して1年が経った。売上金は341万円余と予想を大きく上回った。その一部を奨学金として使い、9月からベトナムの孤児ら5人が高校へ通う。
竹製のとんぼは、ベトナム北部ハタイ県に住む身体障害者や孤児らが作っている。やじろべえのように、とんぼの頭を視点にバランスを取って止まる、ベトナムの民芸品。1個200円で▽がん具を作った障害者や孤児らの賃金▽がん具を作る作業所の整備▽孤児が学校へ通うための奨学金▽とんぼ販売のチラシ代など必要経費竏窒ノ各50円を充てる。
目標は年間5千個の販売だったが、1万6千個余。とんぼを置く竹製の台も2千個以上売れた。
奨学金は、両親がいないなど家庭の経済的な事情で高校進学を断念しなければならない子供に対し、3年間の学費、教科書代、寮費など最低限必要な費用を支援する。
年間1人当たり8万円かかり、5人の3年間分120万円を確保するため、8月末までに2万個を販売したいと考えている。
宮島代表は3月上旬、ベトナムを訪れ、奨学金を送る子供の家庭事情や学業成績を見て選考した5人(いずれも15歳)と会い「楽しんで勉強してほしい」と伝え、ベトナムを支える人材になればと期待する。
また、とんぼの製作現場も初めて視察し、製作費85万円を渡した。障害の程度によって竹を切ったり、赤や青などカラフルに色付けしたりと作業を分担し、黙々と働く姿を見て、関係者から「とんぼを作ることで、障害者や孤児が自分の存在価値を見いだせていると聞いた」。
現場は民家の軒先を借りているが、当面は現状のままで構わないとしていることから、販路拡大のため、木工絵画の取り扱いなど効果的な支援を検討中。
とんぼは伊那市を中心に県内7カ所で販売しているほか、イベントや高校の文化祭などにも呼ばれ、取り組みの輪は広がっている。
ハッチョウトンボの保護・育成などに取り組む市内の新山山野草等保護育成委員会からも110個の注文が入り、13日、「トンボの楽園」で開くハッチョウトンボ観察会で長さ3センチのとんぼのがん具が販売される。
宮島代表は「趣旨を理解し、とんぼを買ってくれる」と反響の大きさに驚き「いろんな人の協力で成り立っている。会員を増やしながら、活動を継続させていきたい」と話した。
問い合わせは、市内のアジアンカフェ&雑貨「カフェ・ドゥドゥ」内事務局(TEL78・5650)へ。 -
戦争体験記録集「平和へのいのり」を副読本にと、市内各校に配本
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駒ケ根市立博物館(小川清美館長)は10日、3月発刊した戦争体験記録集「平和へのいのり」を市内の2中学校、5小学校に合計200冊を配布した。
このうち、赤穂中学校(杉田純治校長)には、小川館長や博物館職員ら3人が訪れ、「授業などで副読本や資料として活用を」と、図書委員会の春日直也委員長らに80冊を手渡した=写真。
杉田校長は「身近なみなさんの戦争体験を知ることは大切。社会科や総合学習で使わせていただく」。春日委員長は「駒ケ根市の方の戦争体験を平和学習に役立てたい」と話していた。
「平和へのいのり」は、戦争を知らない次世代に悲惨な戦争の記憶と、平和への祈りを伝える記録集。「太平洋戦争のあらまし」「戦争体験者十九人の証言」「十六人からの寄稿」「写真と資料」の4章からなる。現在、市博物館で販売している。1冊千円。 -
南箕輪村 中学生海外研修
中学校の夏休み期間を使ってニュージーランドで語学研修する南箕輪村の中学2年生3人のための壮行会がこのほど、村民センターであった。生徒たちが外国でのホームステイ体験に向け、意気込みを語った。
本年度、同村からは南箕輪中の太田理空さん、高橋潤さん、溝口晶子さんの男子2人、女子1人の計3人が参加。期間は8月1縲・2日の12日間で、ニュージーランド北島の北部にあるオークランド近郊のハミルトンでホームステイし、地元の学生たちと交流活動を展開する。
壮行会で太田さんは「ニュージーランドで数多くの友人をつくることで英語や文化を学びたい」。高橋さんは「楽しむだけでなく日本と異なる文化、社会を知りたい」。溝口さんは「地域の人やホストファミリーとたくさん交流してきたい」とそれぞれが目標を述べた。
唐木一直村長は「他市町村の仲間と楽しく体験学習してきてほしい。自分の目、肌で外国の生活を知ることは、今後の大きな財産になると思うので頑張って」と3人に呼び掛けた。
研修には同村の3人のほか、伊那市10人、箕輪町3人、宮田村1人も参加する。
ニュージーランドへ語学研修する南箕輪中の太田さん、高橋さん、溝口さん(右から) -
伊南交通安全協会飯島町支会が歩行者用信号機の清掃を実施
「国民安全の日」に合わせて伊南交通安全協会飯島町支会青年部(竹内春雄部長)は6日、町内にある歩行者用信号機の清掃作業を開始した。初日のこの日は飯島支部、田切支部がそれぞれの地区内にある5カ所の交差点で信号機をきれいにし、安全な交通環境の維持に努めた=写真。
歩行者用信号機の清掃は各地の安協で取り組まれており、飯島支会では青年部が主体となって実施している。
作業は車通りの少ない休日の午前8時から開始。歩行者用信号機にはしごを掛け、表示板の表面などを雑巾で丁寧にふき取っていた。
20日には七久保支部、本郷支部が5カ所の交差点で同様の作業に取り組む。 -
東伊那小1年生が牧野さんの無農薬田んぼで水生生物を採集
駒ケ根市東伊那小学校の1年生26人が7日、地元農家・牧野郁生さん(48)の田んぼを訪れ、水生生物を採集した=写真。
今年1年生は、地元の川や田んぼに住む生き物を集めた水族館をつくろう竏窒ニ、取り組んでおり、これまでに川に住むフナやドジョウなどを集めてきた。 今回は田んぼの生き物を採集することになり、牧野さんの田んぼを訪れた。
農薬や化学肥料を一切使っていない牧野さんの田んぼには、今ではあまり見られなくなったゲンゴロウやコオイムシなども元気よく泳いでおり、児童らは「ゲンゴウロウだ!網を貸して」「カエルは飼えないからかわいそう。逃がしてあげて」などと話ながら、夢中でさまざまな生き物を集めていた。
担任の日岐敏明教諭は「人間とは別世界ので生活する生き物が、それぞれどういう環境で生きているかを知るとともに、生き物の生死に触れることで命の大切さ学んでもらえれば」と話していた。
今後は、完成した水族館を公民館などで披露することも検討している。 -
栖林寺本堂のかやぶき屋根の吹き替え完了を祝う
老朽化に伴ない、やぶき屋根の一部でふき替え工事していた駒ケ根市東伊那の栖林寺で8日、しゅん工式があった。檀家や工事関係者など約15人が出席し、完成した屋根を見学するとともに無事に完了したことを祝った=写真。
今回ふき替えした部分は北東隅の北側4間、東側2間半。工事は5月27日から始め、約1カ月ほどで完成。引き渡しとなった。
ふき替え工事は過去10年以上、行われいなかったが、東伊那地区を中心とする檀家79戸に賛同を得て、総事業費約550万円をかけて実施した。
総代会長の小池吉雄さん(77)=東伊那栗林=は「檀家のみなさんの協力があって、こういう仕事が成し遂げられた。寺の風情を守るためにも、かやぶき屋根は大切。そういう風情を大切にしていきたい」と話していた。
今では少なくなったかやぶき屋根を守り続けている同寺が建立されたのは約400年前。曹洞宗の寺院で、現在は宮田村真慶寺の赤尾義道住職が同寺の住職を兼務している。樹齢400年と言われるシダレザクラと中央アルプスを一望できる高台にあり、写真家の撮影スポットとしても有名になっている。 -
伊那市、上伊那広域連合が北新区で地元役員などを対象とした懇談会
桜井区とともに新しいごみの中間処理施設建設候補地に決定した伊那市富県の北新区で7日夜、同地区の役員と伊那市、上伊那広域連との懇談会があった=写真。同地区の代議員と対策委員会の委員など25人が参加。これまでの用地選定手順に関する不満感や、建設予定地の立地上、同地区に処理施設の空気が滞留するのではないかという不安を訴える声が相次いだが、竹内秀作区長は「いずれにしても、議論を尽くすことを約束してほしい。議論を重ねる中で諸問題についての理解を深めていきたい。また、桜井と話し合いながら進めていく場面も出てくると思うので、それぞれ包み隠さず、オープンに進めてほしい」とまとめた。
◇ ◇
桜井区に引き続いて開かれた地元説明会には、小坂樫男市長をはじめ、伊那市、上伊那広域連合の職員が参加した。
環境影響の不安を訴える声と同様に多かったのは、候補地決定に至るまでの手続きに関する不満。
「以前に検討してきた地区でどうして決定できなかったのか。今はそれを北新へ押し付けようとしているように思え、不信感がある」とし、今後の手続きについては、誠意ある対応を求める声も多かった。
また、竹内区長は「この問題をきっかけに村が二分することになるようなことがあっては絶対ならないと考えている。片方の地区でどんどん話が進んだ場合でも、双方の区の合意を得ていくつもりはあるのか」と質問。
それに対し酒井茂副市長は「まずは環境アセスに移らせてもらいたいと考えており、そのことに関して双方の区の合意をいただきたい。また、いずれにしても近い所にあるため、双方にご理解を得て進めていきたい」とした。
しかし、酒井副市長は過去の取材で「建設の合意を得るのはあくまで当該地区」としており、環境アセスの結果、1地区の範囲内で建設できる場合でも、双方の区の合意を必要とするかどうかについては名言を避けている。
今回の候補地にかかわる北新区の地主は7人。また、候補地から離れた場所に人家がある桜井区とは異なり、候補地から500メートル圏内に人家もある。
今後北新区では14日夜に区民全戸を対象とした懇談会を開く予定。 -
南信中学校総体各競技結果
◆南信中学校総体各競技結果
【軟式野球】(6月28日、7月7日・茅野野球場ほか)
(1)箕輪(4)辰野
※上位3校は県大会(19縲・0日・諏訪湖スタジアムほか)に出場
【水泳】(6日・アクアパーク飯田)
◇男子 ▼100メートル自由形(1)宮内貴好(緑ケ丘)59秒44(6)荒木駿輔(赤穂)1分3秒53▼200メートル自由形(1)平瀬左京(大鹿)2分16秒85(3)荒木駿輔(赤穂)2分21秒24▼400メートル自由形(1)下沢圭祐(下伊那松川)4分51秒42(5)奥村伸吾(赤穂)5分49秒27▼1500メートル自由形(1)下沢圭祐(下伊那松川)19分4秒96(2)釜屋秀雄(箕輪)19分39秒61▼100メートル平泳ぎ(1)屋野祐磨(高森)1分11秒93(2)後沢秀至(伊那東部)1分13秒71▼200メートル平泳ぎ(1)後沢秀至(伊那東部)2分37秒73▼100メートル背泳ぎ(1)山重拓太郎(赤穂)1分10秒08(4)小林侑樹(伊那東部)1分13秒94▼200メートル背泳ぎ(1)山重拓太郎(赤穂)2分35秒83(3)小林侑樹(伊那東部)2分37秒51▼100メートルバタフライ(1)岡本聖世(春富)1分5秒23(4)岩附龍一(辰野)1分12秒74(5)佐々木塁(赤穂)1分15秒02▼200メートルバタフライ(1)岡本聖世(春富)2分28秒90(2)佐々木塁(赤穂)2分45秒53(4)岩附龍一(辰野)2分50秒04▼200メートル個人メドレー(1)廣沢公樹(旭ケ丘)2分33秒75(5)倉田龍馬(南箕輪)2分40秒74▼400メートル個人メドレー(1)廣沢公樹(旭ケ丘)5分23秒84(3)倉田龍馬(南箕輪)5分28秒05▼400メートルリレー(1)緑ケ丘(佐藤哲郎、進藤達也、金田晋介、宮内貴好)4分10秒23(3)赤穂(山重拓太郎、玉木利哉、水上航、荒木駿輔)4分22秒68(6)箕輪(大槻真、白鳥唯人、小島雄、釜屋秀雄)4分53秒09▼400メートルメドレーリレー(1)緑ケ丘(金田晋介、福沢隼、佐藤哲郎、宮内貴好)4分37秒76(4)赤穂(米山拓登、山重拓太郎、佐々木塁、荒木駿輔)4分59秒51▼総合順位(1)緑ケ丘110点(3)赤穂61点(6)伊那東部26点
◇女子 ▼50メートル自由形(1)植田愛美(伊那東部)30秒49(3)永井由夏(春富)31秒27(5)湯沢侑奈(宮田)31秒66▼100メートル自由形(1)藤沢聡美(箕輪)1分5秒57(4)永井由夏(春富)1分8秒60▼200メートル自由形(1)浦野栞里(赤穂)2分18秒73(2)藤沢聡美(箕輪)2分20秒68▼400メートル自由形(1)浦野栞里(赤穂)4分55秒57▼100メートル平泳ぎ(1)小原瑞季(赤穂)1分19秒85=大会新(4)宮島尚子(伊那)1分27秒77▼200メートル平泳ぎ(1)竹村弥都希(旭ケ丘)2分53秒23(2)小原瑞季(赤穂)2分55秒17(3)片桐あゆみ(赤穂)3分1秒19(6)宮下優華(南箕輪)3分6秒02▼100メートル背泳ぎ(1)吉川千里(旭ケ丘)1分10秒66(2)三石友貴(中川)1分15秒29(3)春日みわ(春富)1分15秒59▼200メートル背泳ぎ(1)吉川千里(旭ケ丘)2分32秒47(2)春日みわ(春富)2分41秒50(4)三石友貴(中川)2分46秒30(6)大前侑未(赤穂)2分52秒88▼100メートルバタフライ(1)植田愛美(伊那東部)1分11秒75▼200メートル個人メドレー(1)吉川紗里衣(鼎)2分43秒28(4)倉田雅美(南箕輪)3分9秒52(5)伊東実穂(宮田)3分17秒51▼400メートル個人メドレー(1)井田成美(高森)5分32秒71(2)倉田雅美(南箕輪)6分34秒74▼400メートルリレー(1)旭ケ丘(吉川千里、竹村弥都希、久保敷美香、桜井恵美)4分27秒44(2)赤穂(浦野栞里、片桐あゆみ、大前侑未、小原瑞季)4分36秒23(3)箕輪(高阪千波、那須綾乃、木下静菜、藤沢聡美)4分55秒93(5)宮田(小田切美樹、湯沢侑奈、池上史織、伊東実穂)5分19秒13▼400メートルメドレーリレー(1)旭ケ丘(吉川千里、竹村弥都希、久保敷美香、桜井恵美)4分48秒82=大会新(2)赤穂(大前侑未、小原瑞季、片桐あゆみ、浦野栞里)5分8秒05(3)箕輪(那須綾乃、木下静菜、藤沢聡美、高阪千波)5分27秒64(5)宮田(小田切美樹、池上史織、伊東実穂、湯沢侑奈)5分52秒98(6)伊那東部(鈴木麗夢、春日美帆、植田愛美、伊藤汐里)5分57秒56▼総合順位(1)旭ケ丘102点(2)赤穂72点(4)箕輪39点(5)伊那東部26点(6)宮田25点
※男女各種目上位3人、又は標準記録を突破した選手は県大会(19縲・0日・長野運動公園総合市民プール)に出場 -
山村うたごえの輪 6周年記念コンサート
歌の好きな人たちに披露の場を提供する南箕輪村の「山村うたごえの輪」(倉田加代子代表)は5日夜、村民センターで同会発足6周年記念のコンサートを開いた。約40人が参加し、季節の童謡や唱歌を歌った。
4度目となるコンサートは本年度、夏を意識したという「エーデルワイス」「夏の思い出」などを歌った。このほか「ユーフォニウムとピアノのアンサンブル」「ハーモニカ演奏」もあり、参加者全員で音楽を楽しんだ。
山村うたごえの輪は、「出会いがうれしい歌声広場」をキャッチフレーズに毎月1回、村民センターで活動。倉田代表は「歌の背景や作曲者の思いを知ったうえで歌うとひと味違う」と参加を呼び掛けている。
「この広い野原いっぱい」を歌う参加者たち -
県産端材有効利用の新商品開発へ
建具や家具などを製造する際に出る木材の端材を有効利用し、魅力ある新たな商品を開発、生産、販売していこうとする新事業が本年度、伊那商工会議所の支援で始まる。伊那商議所としては初の取り組み。
上伊那地方一帯はカラマツなどをはじめとする木材資源が豊富なことから、木材加工・製造業関連の事業所が多い地域特性があるが、近年の住宅着工件数の減少などの影響もあり、特に中小規模の建具製造事業者は軒並み苦しい経営を強いられている。
端材の利用による新たな商品の開発、生産に取り組むことにより、こうした事業者が持っている職人技ともいえる専門技能の有効活用ができるとともに、各事業所の経営の安定化と地域産業の活性化を図る。併せて、端材は木製品の製造過程で必ず出る上、現状では燃やすか捨てるしかないが、商品化の取り組みにより、地球環境保全の効果も見込める。
事業は地域の資源を活用した新事業展開や新商品開発などを支援する事業を行う団体を対象とした「県地域産業活性化基金事業」に採択された。助成金は150万円。
助成金はニーズ調査、商品のデザイン研究、ピーアールなどに充てられる。伊那商議所は信州大農学部の教授やデザイナーなどの協力を得て、年内をめどに新商品を開発したい考え。「売れる物を開発し、安定供給できる体制をつくって、ゆくゆくは伊那の特産品として県外にもアピールしていきたい」としている。 -
ぺアーレ伊那落札はワイド
伊那市山寺の測量・設計コンサルタント会社「ワイド」(斎藤庸道社長)は7日、社会保険庁の外郭団体・社会保険健康事業財団の方針によって売却が決まり、9月30日で閉鎖とされていた伊那市西町の伊那社会保険健康センター「ぺアーレ伊那」の土地、建物を7200万円で購入する契約に調印した。相手方は施設を所有する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」。引渡しは10月1日。同社はペアーレの事業を継続していく方針を明言している。斎藤社長は「講座の見直しなども考えている。多くの人が健康的でより楽しい生活を送れるような、皆に愛される施設づくりを目指していきたい」と話している。
同社は存続を要望する地元住民らの声に応えるとともに、経営は十分に可能と判断して6月25日の入札に参加した。最低価格は5700万円に設定されていた。
同社は77年「ワイド測量設計株式会社」として設立。業績拡大に伴い、東京、諏訪、駒ケ根、北海道、長野などに次々に支店、営業所を展開してきた。97年、社名を「株式会社ワイド」に変更。現在の資本金は3150万円。
ペアーレ伊那は95年4月開設。鉄筋3階建て、延べ床面積約1800平方メートル、敷地面積約2900平方メートル。温水プール、トレーニングルーム、各種教室などを備えている。07年度は健康づくり講座、教養文化講座合計で約100講座・330教室を運営。延べ約8万7千人が利用した。年度収支は少なくとも02年度以降黒字を続けている。 -
伝統の技が守る・スあばれ神輿・ス津島神社祇園祭控えて製作順調
350年余の歴史を誇る宮田村津島神社祇園祭宵祭りを19日に控え、主役となる「あばれ神輿(みこし)」の製作が順調に進んでいる。神輿は祭りの最後に神社石段から投げ落として・ス破壊・スするため、氏子3地区の大工が回り番で毎年新調するのがしきたり。今年は富田屋建築の伊藤秀雄さん(60)=町二区=が伝統の技を守りながら、ひとりで作り上げている。
大工になった翌年の21歳の時から数え、11回目の神輿づくりに励む伊藤さん。3年に1度の大仕事だが、確かな技術は師匠だった兄の邦雄さんから受け継いだものだ。
ひとりで作るようになって5回目。邦雄さんが他界して6年が経過したが、それでも兄弟一緒に作った時の記憶が脳裏によぎることもあるという。
神輿づくりは氏子の町一区、町二区、町三区の大工が当番で担当。後継者不足の悩みを抱えながらも、伊藤さんら昔気質の大工が毎年変わらぬ姿で忠実に再現する。
屋根の曲がり具合など難しい技術も多いが、伊藤さんは兄が常々言った「きれいさ」にこだわる。接着剤を極力使わず、大半を木と木の組み合わせで仕上げるのもその一端だ。
今年は6月末から製作を開始し、約2週間で8割がた完成。
祭り本番は奉仕者と呼ばれる多数の男衆が神輿を担ぎ、午後9時半ころにクライマックスの・ス破壊・スを迎える。