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駅前広場「輪苑」にあずまやを
宮田村のJR宮田駅周辺の住民有志でつくる「一輪の会」(小沢常明会長)は26日、整備を進める駅前広場「輪苑」に休憩所となるあずまやを建てようと地鎮祭を開いた。同会の手づくりで輪苑が開園して2年が経過。あずまやの設置は当初からの念願でもあり、今回も地域の幅広い協力で建設にこぎつけた。
新田区の後藤寛さんが、所有する山林からヒノキ材を提供。
棟りょうにはあずまやを何棟も建てた経験がある同区の小田切幸平さん、屋根ふきは中越区の久保田秀男さんに協力を仰ぎ、一輪の会メンバーが基礎から枠ぐみまで力をあわせて手づくりする。
広さは4畳半ほどで、10月の完成を予定。「輪苑はどんどん進化し、多くの人に親しんでもらえる広場となった。念願だったあずまやもみんなの手づくりで、立派に完成させたい」と小沢会長は話した。 -
東京・長野手話ダンス交流会
東京・長野手話ダンス交流会がこのほど、伊那市のJA上伊那本所であった。東京と地元の手話ダンスグループのメンバー約70人が参加し、日頃の練習の成果を発表しあった。
今回で9回目の同会は、上伊那の手話ダンスグループと東京の手話ダンスグループが親交を深めるもので、東京からは手話ダンスのグループ「アミカ」のメンバーらが、地元からは日本手話ダンス指導員の大槻一子さん(箕輪町)の教えている教室の生徒らが参加。
「年齢を問わず、手話ダンスの大好きな人たちが集まっている」と大槻さん。交流会では30代から80代まで、幅広い年齢層が、「今日の日はさよなら」「みかんの花咲く丘」など18曲を踊り、和気あいあいとしたひとときを楽しんだ。 -
上伊那バスケットボール技術講習会
上伊那バスケットボール協会は26日、上伊那バスケットボール技術講習会を伊那市の伊那中学校第2体育館で開いた。上伊那の高校の11チーム(男子5チーム、女子6チーム)約120人が参加し、山梨クィーンビーズバスケットボールクラブ(W1リーグ在籍)の選手たちの胸を借り、技術を学んだ。
30年以上前から続いている同講習会は、年1回講師として山梨クィーンビーズ(旧甲府クィーンビーズ)の選手と指導者を招き、年ごとにミニバスケットボールクラブ、中学生、高校生の技術指導を行なっている。
今年は高校生が対象で、インターハイ予選が終りメンバーを新たにした各高校のチームが、それぞれ山梨クィンビーズと5分間のゲームをした。
ゲーム後は山梨クィーンビーズの部長兼ゼネラルマネージャーの島立登志和さんが、高校生チームに「自分がボールを持ったらもっと攻める気持ちを持たないと」「残りが2、3分くらいになると一人ひとりにプレッシャーがかかってくる。もっとしゃべって5人になるための努力をする」など指導。
山梨クィーンビーズと試合をした高校生たちは「あたりが強い」「リバウンドを取られる」「ディフェンスが抜けない」などと同チームの技術に舌を巻き、「勉強になった」と話していた -
お陣屋行燈市盛大に
江戸の縁日を楽しむ飯島町の第15回お陣屋行燈市は26、27日、広小路で開催。真冬開催から初めて、夏開催になり、酷暑の中、しずしずと代官行列や大型時代劇「必殺仕事人」、行燈市俳句大会、獅子舞など多彩なイベントが繰り広げられ、お店も並んだ。行燈市80人衆などでつくる実行委員会主催(関連記事1面へ)
おなじみどんどろ獅子舞で幕開け、代官行列が練り歩き、行燈一座の大道芝居「必殺仕事人」も好評。2千円で21枚の1両木札に両替した来場者は、茶屋で冷たいかき氷を食べたり、ビールを飲み、おたなを冷やかしたりして、市の風情を楽しんだ。夕闇迫れば、一斉に大小百基の行燈に火が入り、幻想的な雰囲気を醸した。
27日の催しのタイムスケジュールは次の通り
▽午前10時開門、11時お陣屋太鼓、正午大型時代劇、午後1時、ブラスバンドなど音楽演奏、、午後2時、市場納め。 -
インターハイ(5)
女子100、200メートルバタフライで3年連続となる全国高校総体(8月17縲・0日・埼玉県川口市)に出場。高校3年間の集大成となるレースに臨む。新たなフォームが定着し手応えを感じている。「1、2年のときは悔しい思いだけが残った。目標達成のため、最後は気持ちで泳ぎたい」
フォームの改善は「体の伸び」を心掛け、速度に乗った泳ぎで体力消耗を減らす目的。昨夏以降、本格的に取り組んできた。25メートルの平均ストローク数は高校1年当時と比べ、7回から6回に減少。自己ベストは100メートル約1秒50、200メートル約5秒の短縮となった。
現在、長水路の100メートル1分3秒03、200メートル2分17秒23などや短水路の記録を含め計9つの県、県高校記録を保持。これらすべてを前大会以後、自分が持つ記録を更新、または新たに樹立してきた。1年間で大きく成長した成果だ。
「これまで達成できなかった両種目で決勝(予選上位8人)に残ることが目標。(小学5年から指導を受けるISC駒ヶ根スイミングクラブの)今井コーチに感謝の気持ちを込め、良い結果が出せれば。今年はまだ納得いくレースが出来ていない。本当に喜ぶのはインターハイに取っておきたい」
駒ヶ根市上赤須。祖父、父母、姉、弟との6人家族。赤穂中出身。17歳。 -
南ア食害対策シンポ
南アルプス地域で拡大しているニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は26日「南アルプス食害対策シンポジウム できることから始めよう! 南アルプスの貴重な高山植物保護に向けて」を南箕輪村の信州大農学部で開いた。一般、学生など約200人が集まり、専門家による講演を聴くなどして、シカの食害への理解を深めた。
講演は元千葉県立博物館副館長・大場達之さんの「植生から見た赤石山系の特質」、信州大名誉教授・土田勝義さんの「高山植生の復元と高山植物の保全」、信州大農学部准教授・泉山茂之さんの「南アルプスを越えるシカ」。いずれも研究に裏打ちされた説得力のある内容で、集まった聴衆は熱心に話に耳を傾けていた。
同協議会によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は県内でも数年前から急速に拡大し、仙丈ケ岳の馬の背付近の花畑でもシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害防止のため、8月7縲・日の3日間、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に初めて設置する。作業は一般から募ったボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。 -
『信州を楽しむ住まい』刊行
建設会社のフォレストコーポレーション(伊那市西春近)社長の小沢仁さんは『信州を楽しむ住まい 「工房信州の家づくりグループ」の提案』(川辺書林、A5判158ページ、税抜き1400円)=写真=を刊行した。自宅を建てたいが、どんな家が良いのか悩んでいる、という人たちに向け「信州を楽しむ豊かな暮らし」ができるよう、地域特性に応じた「信州らしい家」「信州の良さを実感できる家」を建てては竏窒ニ家造りのプロの立場からアドバイスしている。
「信州らしい暮らし」を住まいに取り入れる具体的な方法として(1)地元信州の木(2)自然素材(3)自然型通気工法(4)広がり空間の間取り竏窒イとした「工房信州の家」を提案。豊富な写真や図表を交えて詳しく紹介している。
小沢さんは文中で「経済成長を遂げる中で住宅業界がややもすると置き忘れてしまった感のある『こだわり』を、まずは作り手側が取り戻すべきだ」「家作りをお考えの方もぜひ『こだわりの家作り』を実践されることを願ってやみません」と結んでいる。 -
暴力追放美篶地区大会
第19回暴力追放・地域安全美篶地区大会が25日、伊那市の美篶きらめき館で開かれた。美篶各種団体協議会(春日純雄会長)主催。区内の住民など約150人が参加し「安全、安心を実感できる地域づくりの実現のために暴力追放、身近な犯罪の防止、交通事故防止の3点を確認し、実践する」などとする大会宣言を採択した。
伊那警察署の生活安全課長、刑事課長、交通課長が管内の情勢などについて報告し、続いて区長会、防犯協会女性部、青少年育成会、交通安全協会がそれぞれ決意表明をした。
大会は90年に地区内で暴力団による拳銃発砲事件が起きたことを契機に毎年開かれている。 -
土地利用計画審議会
国土利用計画法に基づき、今後10年間の土地利用の方向性について市が策定する「伊那市土地計画」の原案を審議するための伊那市土地利用計画審議会は25日、08年度第1回の会議を市役所で開いた。小坂樫男市長が飯島尚幸会長に計画案を諮問した。委員など約20人が出席。市が示した計画案の全3章のうち第1章「市土地利用に関する基本構想」について市担当者の説明を受けた。
計画案は『二つのアルプスに抱かれた自然共生都市』を実現するため、社会、経済情勢の状況変化に的確に対応した土地利用を総合的かつ計画的に行う」とする基本理念のもと、地域ごとの現状と課題、土地利用の方向などについて記述している。
審議会は全5回開催し、11月に答申の予定。計画は12月市議会の議決を経て策定される見通し。 -
美篶保育園安全祈願祭
伊那市の美篶中央、美篶東部の両保育園が統合して来年4月に発足する美篶保育園(仮称)の建設工事開始に先立って26日、安全祈願祭が美篶中県の建設用地で行われた。地権者、市、工事の関係者など約50人が出席し、祭壇に玉ぐしをささげるなどして工事の安全と施設の無事完成を祈願した。
新保育園は敷地面積約6620平方メートル。園舎は木造平屋建てで延べ床面積約1365平方メートル。定員は150人で、保育室6室、未満児保育室2室、リズム室などを備える。環境に配慮してペレットボイラーを導入し、室内暖房や床暖房、給湯などに利用する。事業費は約3億5280万円。
祈願祭に続いて行われた起工式で小坂樫男市長は「市では出生数は減っているが、入園者数は増えている。美篶の中心地にできる新保育園で素晴らしい子どもたちが育つよう応援していきたい」と述べた。 -
夏祭り 熱気舞う
駒ケ根市の夏祭り「KOMA夏!!第6話“JUST FINE”竏昼蘒P根は元気なんです竏秩vと「ゆかたまつり」が26日、中心商店街であった。熱気あふれるダンスパレードが市街を練り歩き、中学生バンドや駒ケ根太鼓の演奏など、さまざまな催しがあり、多くの人たちでにぎわいを見せた=写真。
午後6時にはダンスパレードがスタート。一般市民らでつくる17チームが参加し、テーマソング「GO OVER」に合わせて華麗な動きを披露。それぞれこの日のために準備してきた個性的な衣装を身にまとい、沿道の観客らの声援を受けながら汗を流した。
そのほかにも、中学生による屋台などが、訪れた人たちを楽しませた。 -
中央構造線サイクリング
伊那市高遠町から飯田市まで自転車で走る「第17回中央構造線サイクリング大会」が26、27日、開かれている。初日は高遠町から下伊那郡大鹿村までの45キロで、県内をはじめ、伊那市と友好提携を結ぶ新宿区、愛知県、福岡県などから小学生縲恃N配者の162人が参加した。
日本最大の断層、中央構造線に沿い、標高差680メートルの分杭峠、780メートルの地蔵峠を越えるコース。今回は土砂崩れ個所があったため、南信濃まで行かず、地蔵峠で折り返して大鹿村を回るコースに変更した。
速さは競わず、健脚向けで、参加者は中央・南アルプスに囲まれた景色を楽しみ、それぞれ自分のペースで走った。午前中から気温30度を超える暑さで、首にタオルをかけ、汗を流しながらゴールを目指した。
また、高遠領主・小坂市長から飛脚に「サイクリングを通じて地域が栄えるように」と記された親書が渡され、大鹿領、遠山領とつなぐ。
27日は127人が参加する予定。 -
西箕輪南・北保育園交流川遊び
伊那市の西箕輪南部保育園と北部保育園は25日、南箕輪村大泉所ダム上の大泉川の川原で年長児交流川遊びをした。園児はチューブ乗りや魚つかみなど歓声を上げて自然の中で元気に遊んだ。
同じ西箕輪小学校に入学するため2園で交流をしており、川遊びも毎年合同で実施。保護者も参加し、大自然の中ならではのダイナミックな遊びを楽しんでいる。
園児22人は、プールで練習を重ねたチューブ乗りに挑戦。川底の石にお尻が当たらないように少し技術を要する乗り方もなんとか上手にこなし、笑顔でお父さんや保育士の待つ下流へ。転覆のハプニングもあり、中には「もうやらない」と話す園児もいたが、多くは「楽しい」「もう1回やる」と順番待ちの列に並んでいた。
父親参観などで作った木の舟を川に浮かべ、勢いよく流れる舟をキャーキャーとはしゃぎながら追いかけたり、放したニジマスつかみをしたりと、水しぶきを上げて楽しんでいた。 -
小渋ダム湖面巡視体験
「森と湖に親しむ旬間(21-31日)」に合わせ、中川村大草の小渋湖周辺で26日、小渋ダム湖面巡視体験が行われた。天竜川ダム統合管理事務所などの主催。
家族や友だち同士がライフジャケットを着て、巡視ボートに乗り込み、約20分間のダム湖遊覧を楽しんだ=写真。
陸は厳しい暑さだったが、湖上は涼しい風が吹き、しぶきも上がり、涼味満点。参加者は下から見上げるダムの雄大さに驚き、エメラルド色の水面、周りの緑濃き山々の連なりに感嘆の声を上げた。 駒ケ根市から親子3人で参加した中村ゆかりさんは「湖上は涼しく、景色も良かった」。順君は「ダムが大きくて、びっくりした」と話していた。 -
マルコミ・コットンクラブ(竹中理恵子さん講師代表)
駒ケ根市すずらん通りのコットンショップ・マルコミ(小林好恵店主)が主宰するパッチワーク教室「マルコミ・コットンクラブ」は9月27、28日、駒ケ根市文化センター小ホールでクラブ結成25周年記念「パッチワークキルト展-リバティーに恋をして-」を開く。講師代表の竹中理恵子さん(宮田村)、講師の林和子さん(飯島町)、唐沢芳子さん(駒ケ根市)、宮沢公子さん(駒ケ根市)の4人にグループ顧問の下島みねさん(駒ケ根市)も加わり、5年振りの記念展に向けて、内容を検討している。
同グループは25年前、パッチワーク界をリードする東京の古矢美智子さんから直接指導を受けた竹中さんを講師に、本町にあったマルコミの旧店舗でスタート。竹中さんは古矢さんから繊細できれい、正確なパッチワークの技術を習得し、講師の資格を得て、月1回3教室で指導。店舗を現在地に移転してから、生徒数が増えたため、熱心でセンスのよい生徒の中から、古矢さんの推薦で新たに3人の講師が誕生。竹中さんを加え4人が交替で月1回、12教室を受持ち、生徒数は68人の大所帯に膨れ上がった。60代を中心に30代から80代と年齢幅は広い。
「リバティーに恋して」をテーマに開く同展では、全員がリバティープリントタナローンをふんだんに使用したビクトリア、アールヌーボー、オリエンタル風の作品を製作。120センチ四方の大作が68枚ずらりと並ぶとあって、見ごたえ十分。
「リバティー」とは針仕事をする女性なら1度は憧れる、イギリスの最も華やかで豊かなビクトリア時代に生れ、布に対するこだわりが百年以上経た今もますます、世界中の人々を魅了している。
ほかに、50センチ四方の作品48枚をつないだハワイアン調のキルト「フレンドシップ」も展示する。
パッチワーク歴30年の竹中さんは「単純な図形から複雑な造形美まで、奥が深い」。宮沢さんは「色々な布を使い、さまざまな作品ができる。色の組み合せにより、同じ布を使っても全く別な作品ができる」と、パッチワークの魅力を。
唐沢さんは「手を掛ければ掛けただけ、すばらしい作品ができる」。林さんは「物作りが好き、針と糸さえあれば、どこでもできる」。最年長の下島さんは「パッチワークは元気のもと、長生きの秘訣」とそれぞれ、パッチワークの楽しさを話した(大口国江)
かこみで
パッチワーク・キルト展
日時・27日午前10時縲恁゚後8時、28日午前9時縲恁゚後6時。
場所・駒ケ根文化センター小ホール。
入場無料。
詳細・コットンショップ・マルコミ(TEL83・2553) -
消防団協力事業所に3社
宮田村は24日、初の消防団協力事業所として平沢製作所、カトー、ティービーエムの3社を認定した。人員確保が課題の消防団だが、地元企業に理解を広げ団活動の活性化を図るのがねらい。従業員の入団促進などさらに支援を強化してもらい、地域防災体制の充実を図る。
消防庁が推進している制度で、村は本年度新たに導入。従業員が消防団に複数入っているなど、協力体制が認められた事業所を認定する。
この日は、協力事業所であることを示す表示証を村役場で交付し、清水靖夫村長が平沢製作所の平岩弘幸総務部長、カトーの加藤英明専務、ティビーエムの唐澤敏治副社長にそれぞれ手渡した。
「消防団の機能充実には地元事業所の協力が欠かせない。地域を守るために一層の協力を」と清水村長。
平沢成己団長も「団員確保は悩みのたね。有事には団員は出動せねばならず、ぜひ企業の皆さんに理解と支援をしてほしい」と話した。 -
伊藤電工がエコまつり
総合電気設備の伊藤電工(駒ケ根市東町)は26、27日、環境にやさしいエネルギーを紹介する「エコまつり」を伊那市の伊那商工会議所イベントホールで開いている。太陽光発電をはじめ、燃料電池や風力発電、オール電化システムまで、ライフスタイルにあわせた環境にやさしいエネルギーを提案している。
中部電力伊那営業所と各メーカーが協賛。各種製品を展示するだけでなく、個別の相談にも応じており、数多くの来場者が訪れている。
同様のイベントは今年で4回目だが「以前に比べ、目的を持って来場するお客様が確実に増えている。環境に対する意識が一般にも急速に進んでいる現われ」と長岡征男専務。
同社は太陽光発電設置350件を達成しているが、新エネルギーのみに頼らず、省エネも組み合わせながら環境へのやさしさを追求したいとしている。
27日は午前10時から午後4時まで。問い合わせは伊藤電工0120・83・3443へ。 -
子どもたちが県宝の障子張り
宮田村公民館の親子体験講座「われら、かかし隊」は26日、県宝に指定される宮田宿本陣旧新井家住宅(新田区)で宿泊体験した。古くなった本陣の障子張り替えにも挑戦。歴史的建造物で寝泊りし、夏休みの思い出をつくった。
今から約250年前の江戸時代後期に建てられた本陣。訪れた子どもたちはさっそく、管理者のシルバー人材センター会員から手ほどきを受け、障子張りに汗を流した。
ハケで丁寧にのりを塗り、初めての体験に興味深げ。「結構大変だね」と話しつつ、作業を進めた。
この日は、身分の高い武士が宿泊した同じ場所で寝泊り。ひとときの・スタイムスリップ・スを満喫し、豊かな村の歴史にふれていた。 -
南箕輪村図書館 リニューアルオープン
世代間交流施設の整備のため増築工事を終えた南箕輪村図書館が25日、リニューアルオープンした。工事に伴い約2カ月間の休館となっていた図書館。初日は、心待ちにしていた地域住民らがぞくぞくと新しい施設へ足を運んだ。
地域介護福祉空間整備事業とし、図書館南側に面積約108平方メートルの施設を増築し、既存図書館を改修した。高齢者と子どもたちの交流の場を提供するため、増築部は「読み聞かせ」「伝承」の両コーナーを設けた。
記念イベントとして、8月9日は美咲蘭さんを招いた幼児や小学低学年を対象としたイベント「おはなしむら」、20日は「村の民話・童話のおはなし会」がある。
26日縲・月19日は小学生の夏休みに合わせ同9時30分から開館。26日は同9時20分からオープニングセレモニーがある。
リニューアルオープンを心待ちにしていた利用者たち -
駒ケ根市農業委員会、第19期会長に清水春雄さんを選出
第19期駒ケ根市農業委員会の08年度総会が25日、駒ケ根市役所であり、会長には最年長で今期3期目となる清水春雄さん(69)=市場割=を選出した。清水さんは「当面立ち向かう農業情勢の厳しさを感じているが、全身全霊を傾けて何とか乗り越えていきたい」と語った。
第19期の農業委員は今月1日告示の駒ケ根市農業委員会選挙で当選した18人と、各団体の推薦を受けてこの日辞令を受け取った5人。うち女性は2人、新任は8人となっており、各委員の任期は2年となる。
杉本幸治市長は「食の安全といった面からも自給率向上が求められているが、一方で担い手不足にあるというのが現状。委員のみなさまにはさまざまな面からの協力を願いたい」と語った。
また、会長の職務代理者(副会長)には、2期目となる北原光明さん(67)=中沢=を選出した。
各種団体の推薦を受けた農業委員は次のみなさん。
◇村沢邦雄(市場割)宮沢勝人(上赤須)渋谷宣吉(市場割)中坪京子(下平)佐藤香衣(東伊那) -
赤穂公民館の女性セミナーが杉本市長と懇談
駒ケ根市赤穂公民館の「女性セミナー」の受講者が24日、杉本幸治市長との市政懇談会を開いた。同学級の受講者約10人が参加。今後の市政運営や7月に施行された協働のまちづくり条例などについて説明を受けた後、普段から感じている疑問や要望を杉本市長に率直に伝えた=写真。
同セミナーは公民館学級として毎年開催しているもので、子育てや仕事に一段落した女性を中心に本年度は19人が受講している。
市長との懇談は市の動きを身近に感じ、自分たちにできることを考えよう竏窒ニ、実施しているもので、杉本市長との懇談は今回が初めて。
懇談では「駒ケ根市の財政が一番心配。借金を返していける目途はたっているのか」などといった質問もあり、杉本市長は「市政運営とのバランスを見ながら、毎年減らしていくことを年頭に、努力していきたい」と語った。
そのほかにも「ぜひこの素晴らしい自然を残す政策をしてほしい」「住所表示が分かり図らい」などといった意見が出た。 -
高齢者の移送サービス開始
自宅に車がないなどの理由で通院に不便を感じている一人暮らしの高齢者などを無料で病院、医院に送り届けるサービスが25日、伊那市の手良地区で始まった。運営主体は市社会福祉協議会手良支会(城倉直彦支会長)で、事務作業は伊那市役所手良支所が担当。登録している13人のお年寄りの希望に応じて、地区内のボランティア22人が交代で車の運転に当たる。同支所の担当者は、当面は送るだけだが、できれば迎えもできるよう今後検討していきたい竏窒ニしている。移送サービスは市内の西春近(06年8月)東春近(09年11月)に続いて3地区目。市保健福祉部によると、秋には美篶地区でも開始できる見通しという。
支所前に関係者約40人が集まって入魂式を行った後、車は最初のお年寄りを乗せて市内の病院に向けて出発した。
使用する車は、伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に新工場を建設した原子力発電所用タービンブレードなど製造のティービーエム(本社宮田村、山田益社長)が5月に福祉用車両の購入費として寄付した110万円で市が購入した軽自動車1台。
酒井茂副市長は「地域福祉のあり方の模範。多くのお年寄りに喜ばれる取り組みとして、今後も長く続いていってほしい」とあいさつした。 -
伊那市の教育を考える懇談会
「伊那市の教育を考える懇談会」(座長・松田泰俊市教育委員長)は24日、08年度第1回の会合を市役所で開いた。小中学校の校長、PTA会長、社会教育委員、公民館長のほか、市教育委員など約20人が出席し「ノーテレビ、ノーゲーム、読書の日、ノー携帯」をテーマに意見を交わした。
ノーテレビについて参加者からは「必ずしも悪いとばかりはいえないのでは。良いところは認めるべき」「だが、子ども自身では判断できない」「問題点を洗い出し、功罪をはっきりさせることがテレビとの適切な付き合い方を探る第一歩になる」などの意見が出た。
懇談会は昨年初めて設置され、3回の会合の中で「今の子どもたちは知識はあるが知恵がない」「先生の仕事が忙しすぎて、子どもと向き合う時間が少ない」などの意見が出された。本年度は引き続いて全4回を開き、学力向上支援、不登校、親学、学校を支援する地域組織のあり方などについて論議していく。次回は9月開催予定。 -
インターハイ(4)
高校総体の県大会個人戦で6位となり、初めてのインターハイ(8月1縲・日・埼玉県川口市)出場を決めた。プレーに安定感のある左利きの後衛・城鳥、高い運動能力を生かした技巧派の前衛・清水。「1勝を目指し、長野県の代表として全力を出してきたい」と2人は意気込む。
県大会の2、3回戦は3セットずつを分け合う接戦を勝利。特に2回戦の最終セットは2竏・からの逆転だった。準々決勝は負けたものの5縲・位を決める代表決定戦リーグを2勝1敗とし、全国大会の出場権を獲得。プレーにしぶとさが出てき始めた大会だった。
県大会後にあった国体予選2次県選考会で3位。2人そろって国体強化選手に選ばれるなど着実に力を付けている。顧問の轟教諭は「まだまだ未熟だが、自分たちでゲームをつくれるようになった。インターハイを大きな経験にできれば」とペアの成長に期待する。
城鳥は「自分の役割に集中し、練習してきたことを本番で発揮できれば」。清水は「後衛が安定しているのでやりやすい。あとはチャンスで決められるよう基本を大切にしたい」と話す。
◇◆◇◆◇◆◇
城鳥貴俊…伊那市下新田。伊那東部中学校出身。中学3年のとき全中出場。15歳。
清水宏太…南箕輪村大泉。南箕輪中学校出身。中学1年から競技を始める。16歳。 -
駒・産科、小児科の現状を知り、患者として心がけることを学ぶ学習会開催
「安心して安全な出産ができる環境を考える会(in駒ケ根)」による産科、小児科の現状を知り、患者として心がけることについての学習会が24日夜、駒ケ根市駅前ビル「アルパ」であった。昭和伊南総合病院、伊那中央病院の助産師や小児科看護師によるパネルディスカッションでは、医師不足の影響で労働環境が激務化する勤務医たちの現状が示され、患者の立場からできることを語った。
学習会は産科、小児科の集約化が進む中、地元の病院がどういう状況にあるかを知り、患者としてできることを学ぼう竏窒ニ計画。
パネルディスカッションでは、所属する産科、小児科の現状を助産師や看護師が説明。
本年度から常勤医師が一人になった昭和伊南・小児科看護師の竹上由紀さんは「医師が365日病院にいなければならない異常な事態が生じている」とし、医療を受ける側も「『何かあったら昭和伊南に行けばいい』と考えるのではなく、その状況の緊急性を見極めてほしい」と訴えた。
また、昭和伊南が分娩(ぶんべん)を扱わなくなったことで出産の取り扱いが増加している伊那中央病院の蟹沢みどり助産師は、多い時には1カ月100件以上のお産がある現状を語り、「常勤医師は夜勤の後でも、お産があれば38時間ぶっ通しで対応しなければならない状況もある」とし、こうした体制の中では、健診も受けていない患者を緊急に見ることが難しいことを説明。妊婦健診を受けることで、事前にできることは対処していくことが大切であると呼び掛けた。
出産の扱いを休止している昭和伊南の真木喜子助産師は「昭和伊南でお産ができなくなったことはショックだが、できる限りバックアップをしていきたいと考えている。妊娠することを躊躇(ちゅうちょ)しないでほしい」と語った。 -
アスファルトの隙間からヒマワリ
アスファルトとコンクリート水路の隙間から、いつのまにか育ったヒマワリが、大きな花を咲かせた。
伊那市西町春日町の裏通り。草丈70センチほどに成長した1本のヒマワリは、開花して1週間になる。
「育っていることを知らないでいたが、花が咲いてびっくり」。自宅裏の物置の近くで、ヒマワリを見つけた小池修一さん(75)。近隣にヒマワリはなく、「どこから種が飛んできたのか」と首をかしげる。
「こんなとこに生えて、暑さに耐えて、きれいに咲いている」。あまりの暑さに、かわいそうになって水をあげたという。
太陽に顔を向け元気に咲くヒマワリには、膨らみかけたつぼみが幾つもついている。 -
記者室大口
突然廃刊が言い渡され、呆然自失のうちに1週間が過ぎた。約20年間、全力疾走し紙面を埋め、継続させる事に四苦八苦した時期もあったが、今の廃刊の憂き目に比べれば何ほどの事もない▼担当地区を転々とし、全地区を回り苦労もしたが、心を通わせる事のできる多くの友を得た。どこでも「一生懸命やっていれば、誰かが助けてくれる」を実感。思えば皆さんに助けられて仕事ができた、あり難く幸せな歳月。悲しいけれど、悔いはない▼唯一の心残りは花ろまん「ふるさとの原風景・花野の再現」が何ら形のない夢のまま終る事。どこかで夢の続きを見たい。長い間ご愛読ありがとうございました。おせわになりました。そして、万感の思いを込めて「さようなら」(大口国江)
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宮田村の建設業、水道両組合、下水処理場で環境美化の貢献活動
宮田村の建設業組合(黒河内勇雄組合長、12社)と水道組合(田中清志組合長、7社)は24日、中越区の公共下水道終末処理場「アクアランド」周辺の環境美化を合同で行った。7年目を迎える地域貢献活動。公共施設の保守管理の一助になればと、炎天下のなか汗を流した。
組合加盟各社から約20人が参加。アクアランド構内外で草刈りを行い、ゴミなども回収した。
「公共事業に携わる我々にとって厳しい時代だが、このような活動も通じながら良い方向にむかってくれれば」と黒河内組合長。
清水靖夫村長は「皆さんの厚意に本当に頭が下がる」と感謝した。
この日は駒ケ根地区の建設業組合も国道伊南バイパスなどで同様に奉仕活動を展開した。 -
宮田小で終業式
宮田村宮田小学校は25日、1学期の終業式を開いた。2年、4年、6年の代表が学期を振り返り、頑張ったことなどを発表。自身の成長を確かめつつ、夏休みに入った。
2年の浦野京弥君は、一生懸命に挑んだ水泳の息つぎや鉄棒の逆上がりなどについて話した。
4年の原田渚さんはクラス替えで不安だった4月から、水の研究などを通じて学級がひとつになった現在までの様子を紹介。
6年の塩澤侑奈さんは、校内清掃にふれ「これからも下級生の見本になりたい」と語った。
2年の鈴木未唯さんと松井彰紀君は、なわとびの成果を実演で発表。連続2重とびなどを軽々とこなす2人に、全校の拍手がこだました。
清水閣成校長は「みんなはまだまだ力を持っている。努力し、自信を深め、いい1学期になりました」と教え子たちをほめ、有意義な夏休みになるよう呼びかけた。 -
宮田中2年の夏目玲さん、海外語学研修でNZへ
上伊那4市町村の中学生を対象にしたニュージーランドへの海外語学研修に宮田村から唯一参加する宮田中学校2年の夏目玲さん(14)は25日、清水靖夫村長らを役場に訪ねて出発のあいさつをした。「日本とは違った文化を学んできたい」と力強く語り、12日間にも及ぶ体験に想いを馳せた。
以前から語学研修への参加を考えていた夏目さん。父親が今春から海外へ転勤となり、あきらめかけたが、母親の強い後押しで参加を決めた。
「現地の学校で会話をしたい」と、今からニュージーランドでの生活が楽しみな様子。
清水村長と新井洋一教育長は「色々挑戦、体験して。感じたことは、学校に持ち帰りみんなに話してあげてください」と励ました。
夏目さんは伊那市、箕輪町、南箕輪村の各中学校から参加する生徒17人とともに来月1日出発。
主に北部のハミルトン市でホームステイし、語学研修や現地校生徒と交流もする。
村教育委員会は現地で早く仲良くなれるようにと、うちわ、ふろしきなど日本らしいおみやげを夏目さんに託し、帯刀昇校長は「彼女がどんなことを学んでくるか楽しみ」と期待を寄せた。