-
新会長に釜屋美春さん
箕輪町観光協会の総会が30日箕輪町文化センターで開かれ新しい会長に前の副会長の釜屋美春さんが選任されました。
任期満了に伴う役員改選で前の副会長の釜屋さんが新しい会長に選任されました。
釜屋さんは「若者や女性の意見を取り入れるとともに町内事業者が観光行政に参加してもらえるようにしていきたい。」とあいさつしました。
これまで3期6年間会長を務めた唐澤荘介さんは顧問に就任しました。
総会ではほかに今年度の事業計画が示され、もみじ湖紅葉祭りの来場者にアンケートを実施し満足度や経済効果を調査するほか、フォトコンテストの作品を使った、オリジナルカレンダーの制作・販売を行うことなどが承認されました。
-
伊那市観光協会 市独自の石工検定などを計画
伊那市観光協会の総会が市役所で6月20日に開かれ、高遠石工や農家民泊のPRなど、今年度の事業計画が承認されました。
総会には関係者およそ40人が出席し、昨年度の事業報告や、今年度の事業計画などが承認されました。
新規事業として、高遠石工をPRする動画の制作のほか、高遠石工研究センターと協力し、市独自の石工検定を実施する計画です。
今年1月に3年ぶりに旅行者の受け入れを行なった農家民泊については、民泊をPRするDVDを作成するほか、宿泊受け入れ農家の確保を重点的に行うということです。
伊那市観光協会では、全国的に観光客の動きがコロナ前に戻りつつあることから、国内外からの誘客を積極的に行いたいとしています。
-
創造館特別展 伊那市内の出土品を展示
伊那市内の古墳からの出土品などを展示する夏季特別展「森に眠る古墳群~新たなイナの古墳時代像~」が創造館で開かれています。
会場には市内の古墳から発掘された出土品およそ80点や近年の調査活動についてまとめたパネルが展示されています。
市内にはおよそ80基の古墳があり、上伊那にある古墳の半分以上の数が伊那市にあるということです。
こちらは西町にある狐塚南古墳から出土した金メッキ製の馬飾り「杏葉」です。
青銅の本体に金メッキが塗られていて、現在も金が残っています。
今回の展示では、馬具が当時どのように馬に飾りつけられていたかが分かるように木曽馬の剥製に手づくりの馬具を飾り付けました。
飾り付けた馬に当時の王様が乗っていたと考えられるということです。
また、2019年と2022年に西春近南小学校遺跡で行われた発掘調査をまとめたパネルも展示されています。
市内ではこれまでに古墳時代の住居跡は点在する3軒分が見つかっていますが、今回の調査で新たに3軒まとまって発見されたということです。
夏季特別展「森に眠る古墳群~新たなイナの古墳時代像~」は9月4日まで、創造館1階特別展示室で開かれています。
-
箕輪町ゼロカーボンシティ宣言1周年 森永卓郎さん講演会
2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す箕輪町は、経済アナリストの森永卓郎さんの講演会を、町文化センターで2日に開きました。
講演会では、多くのメディアに出演している経済アナリストの森永卓郎さんが「人と地球を守る経済と社会の仕組みとは」をテーマに話をしました。
森永さんは、アメリカでは富裕層が一般市民に比べ膨大なエネルギーを消費しているとし、「経済格差が増えるほど温室効果ガスの排出量が増える」と話しました。
先が見通せない経済状況の中で、地球環境に優しく暮らすために、電力や食料の地産地消を勧めていました。
森永さん自身も、自宅に太陽光パネルを設置し、農業も始めたということで、「自分も地球も幸せになる暮らし方を探してほしい」と呼びかけました。
この講演会は、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す箕輪町の「ゼロカーボンシティ宣言」の1周年を記念して開かれたものです。
会場には、町内外から350人が集まり、森永さんの話に耳を傾けました。
-
南箕輪村地域おこし協力隊に井上さんを任命
南箕輪村地域おこし協力隊に大阪府出身の井上雅由子さんが新たに任命されました。
3日に村役場で行われた委嘱式では藤城栄文村長から井上さんに委嘱状が手渡されました。
井上さんは大阪府出身の24歳で、6月28日に南箕輪村神子柴に移住してきました。
前職ではバレーボールVリーグ女子1部のNECレッドロケッツで選手のサポートや広報を担当していたということです。
井上さんは以前から移住に興味があったということです。
井上さんは女性に特化した村への移住・定住に取り組むということです。
村の地域おこし協力隊は井上さんを含め現在12人が活動しています。
-
箕輪町中曽根でカモシカの親子2頭が川で立ち往生
箕輪町中曽根を流れる樅の木川で、カモシカの親子2頭が立ち往生しているのを近くの住民が発見しました。
現場では、カモシカ救出のための対応に追われていました。
カモシカが見つかったのは、箕輪町中曽根の樅の木川です。
親子とみられる成獣と幼獣の2頭のカモシカが迷い込んでいます。
樅の木川は、河川の両側がコンクリート護岸で、迷い込んだ地点には落差工が設置されています。
2日の朝、現場近くの住民から「川にカモシカがいる」との情報が町に寄せられたということです。
1日経った3日も、同じ場所にいました。
カモシカは、県の特別天然記念物に指定されています。
人が近づくと親鹿は子どもを守ろうと襲い掛かってくる可能性があるため、川に入っての救出やロープで引っ張り上げることができないということです。
現場では、町の職員と建設業者がどのようにして助け出すか話し合っていました。
正午頃、救出作業が始まりました。
1立方メートルの大きさの土のうを用意し、重機を使って川に積み上げていきます。
階段状に重ねて、3mほどの高さにしました。
土のうには、鹿が近づきやすいように木のチップが詰められていて、川に流れても害はないということです。
町では、「カモシカは直接人に危害を加えることはほとんどないものの、幼獣と一緒のため強い警戒心を持っています。見かけても近づかず静かに見守って欲しい」と話していました。 -
最高気温33.4度 今季1番の暑さ
伊那地域の3日の最高気温は33.4度と、2日連続の真夏日となりました。
伊那地域は、午後1時34分に最高気温33.4度を記録し、今季1番の暑さとなりました。
上伊那広域消防本部によりますと、午後4時現在伊那市で30代の女性が、熱中症とみられる症状で病院に搬送されたということです。
症状の程度は、軽症だということです。
箕輪町三日町のかまくらざわでは、蓮の花が咲き始め、涼し気な雰囲気を醸し出していました。
-
路線価公表 管内は28年連続で下落
相続税や贈与税の算定基準となる路線価が、3日に公表されました。
伊那税務署管内の最高路線価は、28年連続の下落となりました。
関東信越国税局によりますと、伊那税務署管内の最高路線価は、伊那市荒井のいなっせ前で、1平方メートルあたり3万6,000円でした。
去年より1,000円低く、率にして2.7%の下落となっています。
管内の最高路線価の下落は、平成8年から28年連続となっています。
また県内10地区ある税務署管内の最高路線価のうち、大町と佐久は上昇、長野・松本・上田・諏訪・信濃中野が横ばい、木曽と飯田が下落となっています。
路線価は、主に道路に面した土地の1平方メートルあたりの標準価格で、相続税や贈与税の算定基準となります。 -
伊那市民俗資料館 布ぞうり教室
伊那市民俗資料館が主催する布ぞうり教室が、高遠町の旧馬島家住宅で2日に開かれました。
教室には市内を中心に15人が参加し、高遠町山室の北原房子さんから作り方を教わりました。
ぞうりづくり専用の器具を使い、布団などを裂いた古布と紐を編んで作りました。
北原さんは、「形をこまめに見ながら、きつく編んでいってください」とアドバイスしていました。
伊那市民俗資料館は、布ぞうりの技術を継承し、多くの人に作り方を覚えてもらおうと、およそ10年ぶりにこの教室を開きました。
布ぞうり教室は、来週も開かれるということです。
なお、定員に達したため、参加受け付けは終了しています。
-
無免許運転の少年を逮捕
伊那警察署は1日午後0時51分に上伊那郡内の少年を無免許運転の疑いで逮捕しました。
伊那警察署の発表によりますと逮捕されたのは上伊那郡内の無職17歳の少年です。
少年は伊那市東春近の市道を無免許で原動機付きバイクを運転していた疑いです。
少年が運転する原付バイクの交通事故の通報を受け駆け付けた警察官が職務質問したところ、無免許運転が分かり逮捕しました。
調べに対し少年は容疑を認めているということです。
-
特定外来生物のウチダザリガニを捕獲
環境維持活動として特定外来生物のウチダザリガニを捕獲するイベントが2日伊那市高遠町の千代田湖で行われました。
ウチダザリガニはアメリカなどに生息する特定外来生物で食用として日本に持ち込まれました。
イベントは外来生物が環境に与える影響などについて楽しみながら考えようと行われたもので26人の親子が参加しました。
参加者は木の竿にヒモを結び、スルメをエサにしてザリガニを捕まえていました。
イベントを企画したのは伊那市地域おこし協力隊の石井基裕さんです。
石井さんによりますと、ウチダザリガニは3、4年ほど前に千代田湖で生息が確認されたということです。 -
とうろう祭に向け南部小児童が制作
7月22日から南箕輪村の大芝の湯で行われる七夕とうろう祭に向け、南部小学校の2年生とその保護者が1日灯ろうを作りました。
1日は南部小の2年生40人とその保護者が、体育館で灯ろうを作りました。
灯ろうは、段ボール箱の側面を切り抜き、絵を描いた障子紙を貼って作ります。
子どもたちは、障子紙に思い思いの絵を描いていました。
とうろう祭は、自作した灯ろうを持ち寄って飾り、コミュニケーションの輪を広げようというイベントです。
実行委員会が行っていて、今年で22回目になります。
1日は、地元のV1男子バレーボールチームVC長野トライデンツの中野竜選手も訪れ、制作を手伝っていました。
とうろう祭は今月22日から来月21日まで、大芝の湯で行われます。
南部小児童など村内10の団体に制作を呼びかけていて、およそ100基を展示する予定です。
-
伊那ロータリークラブ 市社協に寄付
伊那ロータリークラブは、ゴルフコンペで集めた現金3万9,000円あまりを、伊那市社会福祉協議会に6月30日寄付しました。
30日は贈呈式が行われ、伊那ロータリークラブゴルフ部の藤澤秀敬さんから伊那市社協の松澤浩一事務局長に寄付金が手渡されました。
ゴルフ部では、去年7月から今年6月にかけて開いたゴルフコンペで、チャリティホールを設けワンオンチャレンジを行いました。
参加者から500円を募り、ワンオンできた人に商品を贈るもので、商品分の金額を差し引いた3万9,129円を寄付しました。
寄付金は伊那市社協が運営する障害者福祉施設などで活用されます。
-
南箕輪村で知事との対話集会
阿部守一長野県知事が住民と直接意見交換する県民対話集会が1日南箕輪村で開かれました。
大芝高原にある森の学び舎で開かれた県民対話集会には、村民およそ50人が参加しました。
この県民対話集会は、4期目の阿部知事が去年10月から県内77市町村を巡って開いていて、南箕輪村が55市町村目となります。
南箕輪村のテーマは「子どもが自立するために親・地域・行政は何ができるか」です。
教育や地域の人との関わりなどについての意見が活発に交わされました。
上伊那農業高校の生徒は、地域の人に協力してもらい開発した菓子や伝統食のザザムシを使ったふりかけなどの取り組みを紹介しました。
阿部知事は「身近な資源を有効にいかしていくことが大切。皆さんがいろいろな商品開発をしてくれるのはありがたい」と話していました。
南箕輪中学校の3年生の生徒は、20年後30年後、村に戻ってきたいと思うためには何が必要かクラスで取り組んでいると説明し、阿部知事は「皆さんの活動をさらに深めてほしい」と話し、藤城栄文村長にも考えも求めました。
ある保護者は、「学校では将来に向けてのキャリア教育が進んでいる。親も子どもと一緒にキャリア教育を学ぶ必要があると感じる」と話しました。
阿部知事は「保護者の人たちにもこれから職業がどのように変わっていくか一緒に学んでもらうことが大切だ」と話していました。
対話集会は予定をオーバーし1時間45分ちかく行われました。
また午後には、伊那市でも知事との県民対話集会が行われ、「新しい時代を見据えたまちづくり」をテーマに市民と意見を交わしました。 -
伊那北高校ペン祭はじまる
伊那市の伊那北高校の文化祭ペン祭が30日から3日間の日程で始まりました。
1日と2日は、4年振りに一般公開が行われます。
今年で69回目を数えるペン祭のテーマは「PRESENT」です。
お世話になっている人たちへ日ごろの感謝を込め心に残る文化祭にし、自分たちの可能性を広げようという思いが込められています。
初日の30日は、全校生徒およそ700人が体育館に集まり、開会式が行われました。
開会式では、生徒会が制作した映像が上映された他、軽音楽部による演奏が行われました。
他に、オリジナルのダンスを全校で踊りました。
体育の授業で練習してきたということです。
開会式の最後には、モザイクアートがお披露目されました。
モザイクアートは、縦3m40cm横5mで、クラスごと紙に書かれたマスに指定された色を塗り、つなぎ合わせたということです。
文化祭はコロナ禍を受けて去年まで規模を縮小して行っていましたが、今年は4年振りに一般公開されます。
生徒による食事の提供は行なわず、地元の飲食店に協力してもらいキッチンカーなどによる販売が予定されています。
また、各教室ではクラス展や日ごろの活動を紹介するクラブ展も行われます。
一般公開は1日と2日の2日間行われます。
-
JR飯田線赤木踏切で遮断機と衝突
29日の午前11時頃、伊那市西春近のJR飯田線の赤木踏切で小学生を乗せた中型乗用車が下りてきた遮断機と衝突する事故がありました。
この事故によるけが人はいませんでした。
伊那警察署の発表によりますと事故があったのはJR飯田線の赤木踏切です。
駒ヶ根市在住の67歳男性公務員が運転する中型乗用車が、上伊那地域の校外学習の小学生を送迎中に、踏切を通過した際下りてきた遮断機と衝突しました。
運転していた男性と同乗していた児童や教員にケガはありませんでした。
事故の原因について伊那署では調べを進めています。 -
5月の月間有効求人倍率 1.26倍
上伊那の5月の月間有効求人倍率は、前の月を0.04ポイント下回る1.26倍となりました。
5月の月間有効求人数は3,299人、月間有効求職者数は2,626人で、月間有効求人倍率は1.26倍となりました。
全国は1.31倍、県は1.47倍となっています。
雇用情勢については、「改善の動きが緩やかになっている。物価上昇等が雇用に与える影響を注視する必要がある」として判断を据え置いています。
ハローワーク伊那では「原材料やエネルギー価格の高騰を注視しながら、現状を維持していきたい」と話していました。
-
箕輪町日輪寺 アジサイ見ごろ
箕輪町南小河内の日輪寺のアジサイが見ごろを迎えています。
日輪寺にはおよそ100株のアジサイが植えられています。
このアジサイは除草剤や殺虫剤、肥料を使わずに地域住民らが協力して育てているということです。
アジサイは来月中旬まで楽しめるということです。
-
上伊那 下水道事業で広域連携
上伊那の下水道事業について広域的に協力し、持続可能なものにするための上伊那地域下水道事業広域連携研究会が12日、伊那市役所で開かれました。
この研究会は上伊那地域での大規模災害や施設の老朽化などの課題に対応し、下水道事業経営を持続可能なものとするための研究の場として、上伊那8市町村や県などが参画し、去年の11月に設置されました。
この日はおよそ20人が参加しました。
研究会では、国土交通省関東地方整備局や長野県などから国や県の下水道事業の広域化と共同化の推進への取り組みについて話を聞きました。
また、下水道事業の広域化や処理施設の統廃合についての意見が出されました。
研究会では、下水道料金の大幅な値上げをすることがないよう、5年10年先を見据えた広域連携のあり方などを検討していくとしています。
-
画家の三浦輝峰氏 伊那市へ絵画を寄付
画家の三浦輝峰さんがふるさとの伊那市に絵画「御岳遠望」を29日贈りました。
この日は伊那市高遠町の信州高遠美術館で贈呈式が行われ三浦さんが白鳥孝伊那市長に絵を贈りました。
絵画「御岳遠望」は三浦さんの風景画では一番大きいF120号サイズの油絵で御岳山に初雪が降る秋の風景を描いた作品です。
三浦輝峰さんは1942年に伊那市に生まれ1998年からは佐久市に移り住み全日本肖像画美術協会理事長などをつとめています。
伊那市が毎年100歳になった人へ贈る長寿祝いとして三浦さんが絵画を描いていて去年までに18作品を寄贈しています。
三浦さんは「私にとって一番大きい風景画で好きな作品を大切なふるさと、伊那においてもらい嬉しく思う」と話しました。
来場者には空気の爽やかさを感じてもらいたいということです。
作品は信州高遠美術館の郷土の作家展で8月6日日曜日まで展示されています。
-
JAM甲信がフリーキッズ・ヴィレッジに助成金贈る
全国の機械・金属製造業の労働組合JAMの支部JAM甲信は、伊那市高遠町山室の認定NPO法人フリーキッズ・ヴィレッジに29日に助成金8万円を贈りました。
伊那市高遠町山室のみんなの村で行われた贈呈式では、JAM甲信 上伊那地区協の橋爪寿一議長からフリーキッズ・ヴィレッジの宇津孝子理事長に目録が手渡されました。
フリーキッズ・ヴィレッジは、不登校やひきこもりの子どもたちの自立支援や里山体験イベントの実施などを行っています。
JAM甲信の橋爪議長は「未来ある子どもたちに役立ててほしい」とあいさつしました。
助成金の贈呈はJAM甲信が、NPO法人や公共的活動団体への寄付活動をサポートする、公益財団法人長野県みらい基金を通して行いました。
2023年度はフリーキッズ・ヴィレッジのほかに上伊那地域と飯田地域の3団体に助成金が贈られたということです。 -
深妙寺のあじさいが見頃
あじさい寺として知られている、伊那市西春近の深妙寺では現在、花が見頃を迎えています。
深妙寺には、およそ200種類2,500株のあじさいが植えられています。
今年は6月初めから咲き始めて、2022年と比べ10日ほど早いということです。
あじさいは今の住職の祖母が多くの人に寺に親しんでもらおうと、40年ほど前に植えたのがきっかけで、株分けして増やしてきたということです。
29日は写真を撮る人や絵を描く姿も見られ、多くの人が花を楽しんでいました。
深妙寺では「今年もきれいに花が咲いた。しっとりと咲く花と寺の風情を楽しんでください」と話していました。
あじさいは7月中旬ごろまで楽しめるということです。 -
伊那北高校クロスペンアカデミー 熊谷さん講演
卒業生から話を聞き教養を高める伊那北高校の薫ヶ丘クロスペンアカデミーが24日に、伊那文化会館で開かれ、映像プロダクション会社の代表を務める熊谷友幸さんが養蚕をテーマに話をしました。
現在68歳の熊谷さんは、伊那北高校を卒業後、上京して映像制作の現場で働き、現在は映画監督・カメラマンとして活動しています。
また、一般社団法人高遠石工研究センターの事務局長を務めています。
講演会では、熊谷さんが制作した映画「シルク時空をこえて」を鑑賞しました。
この映画は、絹をテーマに養蚕業に携わる人などを取材したドキュメンタリー作品です。
国内の生産者の他に、出荷先の海外でも関係者に取材をしたということで、熊谷さんは「辺境の地から大都市まで、絹は多種多様な人々に希望を与え、世界の経済と文化をリードしてきた唯一無二の天然繊維です。伊那谷はその絹のふるさとです」と話していました。
講演を聞いたある生徒は、「絹を通じて世界が繋がっていることに驚いた。地元に誇りを持ちたい」と話していました。 -
箕輪東小でICT教育研究会
箕輪町の箕輪東小学校で、パソコンやタブレット端末を活用した授業の研究会が29日に開かれました。
この日は、町内の小中学校の教職員およそ20人が、3年生の社会科の授業を見学しました。
児童たちは、授業で散策した長岡区の畑や川の位置などを、パソコンの地図アプリを見ながら確認していました。
教職員らは、授業の様子をタブレットで撮影しながら見学しました。
箕輪町は、2014年からデジタル機器を活用したICT教育に取り組んでいて、小中学校の児童生徒に1人1台パソコンを整備するほか、各教室に電子黒板やスクリーンを設置し、授業を行っています。
この研究会は、12月に予定されている、町のICT教育DXセミナーの事前学習として開かれました。
研究会は、セミナーまでにあと2回予定されていて、デジタル機器の継続的な活用を進めていくということです。
町教育委員会では、「多くの事例を見学し、参考にすることで、さらに進んだICT教育ができる環境を整えていきたい」としています。
-
伊那中央病院 6年連続赤字の見込み
伊那市の伊那中央病院の昨年度の純損益は、1億7,600万円の赤字で、6年連続で赤字になる見込みです。
27日に伊那市役所で開かれた、伊那中央行政組合議会全員協議会で報告されました。
昨年度の伊那中央病院の収入は、148億円、支出は149億7,600万円で、1億7,600万円の赤字となりました。
伊那中央病院の赤字は、6年連続となります。
高額な薬品の使用や、物価高、電気代高騰の影響もありますが、入院収益と外来収益は、新型コロナ流行前の令和元年度の数字に戻りつつあるということです。
伊那中央病院の累積赤字は、37億6,900万円となる見込みです。
-
市議会議員と高校生が意見交換
伊那市議会は、若者に政治や地域に関心を持ってもらおうと、高遠高校の生徒と意見交換会を29日に開きました。
この日は、高遠高校の生徒会役員の3年生13人が議場を訪れ、市議会議員20人と意見交換をしました。
伊那市議会では、若者に政治や地域への関心を持ってもらおうと、2019年から議場や学校で高校生との交流を行っています。
意見交換会はその一環で行われ、生徒たちはほかに14日の6月定例会一般質問も傍聴しました。
議場で高校生が学校紹介をしたあと、5つのグループに分かれ、議員のイメージについてや、地域課題などを話しました。
ほかに、生徒からは「学校までの交通の便を充実させてほしい」「若者が集まれる場所を作ってほしい」などの意見が出ました。
意見交換の内容は、議会のHPで公表するほか、必要があれば市にも伝え、対応するということです。
伊那市議会では、7月に伊那西高校に出向き、生徒たちと交流するということです。
-
最高気温29.8度 せせらぎ水路で涼む人も
29日の伊那地域の最高気温は、7月下旬並みの29.8度と夏日となりました。
29日の伊那地域の最高気温は、午後1時13分に29.8度まで上がり、夏日となりました。
伊那市役所のせせらぎ水路では、水遊びをする親子の姿が見られました。
上伊那広域消防本部によりますと、午後4時半現在、伊那市の90代の女性1人が、熱中症とみられる症状で搬送されました。
症状は中等症だということです。
長野地方気象台によりますと、30日の伊那地域は雨で最高気温下がりますが、週末は30度を超える予想だということです。
-
大人の社会見学 ハナマルキでみそ作り
一般社団法人長野伊那谷観光局は小学生の時のワクワク感を大人に味わってもらおうと大人を対象にした社会見学ツアーを29日に開きました。
ツアーではチャーターしたバスで移動しました。まず伊那市西箕輪のみそ製造メーカー・ハナマルキを訪れました。
ハナマルキではまず商品について解説を聞き工場で発酵から出荷までの工程を見学しました。
その後はみそ作りを体験しました。
ツアーの参加費は税込み10,500円で上伊那地域を中心に県内外から16人が参加しました。
参加者は大豆を潰し麹と大豆などを捏ねて、みそ作りを楽しみました。
作ったみそは発酵させて、3か月後に自宅に届くということです。
今回のツアーは小学生の時の社会見学を想定した新たな上伊那の観光ルートを長野伊那谷観光局が商品化したものです。
昼食は南箕輪村の大芝高原味工房でとり、午後は伊那市の上伊那クリーンセンターなどを見学しました。
-
「おもちゃの病院 伊那」開業
壊れたおもちゃを修理するボランティア「おもちゃの病院 伊那」が、本格的に活動を始めました。
28日は伊那市の富県子育て支援センターで診療を行いました。
受付が始まると、動かなくなったぬいぐるみや、音が鳴らなくなった手押し車など様々な物が持ち込まれました。
修理しているのは「おもちゃの病院伊那」のメンバーです。
上伊那の60代から70代の10人で、2月に養成講座を修了し3月からは月2回修理の練習を行ってきました。
修理は無料で、部品を交換した場合は部品代が必要となります。
音が出なくなった電子ピアノのおもちゃです。
修理の途中ですが状態を確認してもらっていました。
動かくなった猫のぬいぐるみも、2時間ほどして動くようになりました。
28日は全部で41個おもちゃが持ち込まれ、修理できないものは預かって治すという事です。
「おもちゃの病院 伊那」は来月から伊那市の中心市街地にある伊那まちBASEで、月1回のペースで開業する予定です。
-
箕輪南小5年生 昔の米作り学ぶ
昔の米作りについて学ぶ講座が28日に箕輪町の箕輪南小学校で開かれました。
箕輪南小学校では、毎年5年生が総合学習の時間で米を育てています。
講座では、箕輪町郷土博物館の柴秀毅副館長が昭和初期まで使われていた道具を紹介しました。
手押し稲刈り機は、カマと違いかがまずに稲を刈ることが出来る事から「体の負担を軽くすることができた」と説明していました。
また、「昔の米作りには木の新芽や花のレンゲ、石灰などを肥料にしていた」と話していました。
児童は5月に田植えを済ませていて、今後は稲の成長を定期的に観察し、記録していくということです。
柴さんは「米作りに使う道具は効率化・省力化してきています。
昔の人は大変だったということを思いながら米を育ててください」と話していました。