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かんてんぱぱガーデンのカタクリ見ごろ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンでは、カタクリをはじめとする春の山野草が見ごろを迎えている=写真。
春から夏にかけて80種類以上の山野草が代わる代わる咲き、観光客の目を楽しませている同ガーデン。現在、ショウジョウバカマ、ミズバショウ、イワウチワなどが続々と見ごろを迎えており、約200株が群生するカタクリとともに訪れた観光客の目を楽しませている。
カタクリについてはその花の形から「かたかご」(傾いたかご)という呼び名が「かたこゆり」となりそれが転じて「カタクリ」と呼ばれるようになったとする説がある。昔は鱗(りん)茎からでん粉が採れ、それを「カタクリ粉」といって食べていたが、現在の一般的なカタクリ粉にはジャガイモのでん粉が用いられている。 -
箕輪町「わらべうた」講座開講
箕輪町公民館、町子どもセンター主催の子育て元気アップ講座「わらべうた」が11日、町文化センターで始まった。乳幼児とお母さんを対象にした講座で、お母さんが我が子に優しくわらべうたを歌った。
初開催の昨年度は平均15組の親子が参加した。本年度も、子どもが母親の声を近くで聞き、肌で感じ、愛情を感じることができる、子どもと真正面から向き合えるわらべうたを通した親子のふれあいを願い開く。
音楽教室を主宰する講師の千葉芳子さんは、わらべうたを「空よりも広く海よりも深いファンタジー」と紹介。「自分の子どもにだけ聞こえる声でやさしく、言葉を大切に」とアドバイスした。
0・1歳児の講座は18組が参加。お母さん達が「ココハトウチャン」「メンメンスースー」などのわらべうたを歌いながら、子どもの額や鼻を指でやさしくなでると、子ども達はお母さんの顔を見てニコニコと笑っていた。
月2回。0・1歳児は午前10時、2歳児以上は11時から。それぞれ約30分間。絵本の読み聞かせもある。申込み不要。妊婦の参加も歓迎。 -
箕輪町議選
新人の米山公弘氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、新人の米山公弘氏(47)=無所属、自営業、沢=が10日、出馬を表明した。
中央工学校卒。82年から92年まで箕輪町役場職員。
「行政経験と民間感覚を生かし、議会だけでなく、いろいろな活動をして生活者と行政、議会の距離を縮めたい」とする。
「議会モットー3カ条」として、議会をもっと(1)身近に(2)わかりやすく(3)生活者参加型に-を掲げ、政策に▼次世代のための生活環境整備▼アイデア・知的財産権の活用でものづくり、サービスづくり、街づくり▼自然環境、生活環境の充実▼議員評価制度の検討、活動記録・活動経費の公開-を挙げる。 -
箕輪町図書館新事業
「宅老所ミニ図書館」始まる箕輪町図書館は07年度新事業で、町内の宅老所に図書を届けお年寄りに利用してもらう「宅老所ミニ図書館」を始めた。10日、専用箱に入れた本や紙芝居など30冊を宅老所に届けた。
“届ける図書館”としてこれまでみのわ園などでやっていたが、よりきめ細かなサービスを目指し、大きな施設だけでなく町内の宅老所3カ所を利用する人にも楽しんでもらいたいと始めた。
専用箱に30冊を用意し、箱ごと施設に届け1カ月ごとに交換する。本は主に大活字本、昔の風景などが楽しめる写真集、絵本、雑誌など。読みたい本の要望を寄せてもらい、希望に沿うような本を届けていく。
宅老所菜の花(小笠原今朝美代表)では、段ボール箱にきれいな紙をはり「ミニ本箱」を用意して図書が届くのを待っていた。図書館職員が本を紹介すると、「小説が友達だ」と話す利用者もいて、さっそく本を手にした。菜の花では、「本はあるけど特に出すことは今までなかったので興味を示してくれると思う。地元の民話の紙芝居は喜ばれるので、今後要望したい」と話していた。 -
箕輪町運動あそび検討委員会
箕輪町運動あそび検討委員会は6日、ながた荘で開き、06年度の報告、07年度の概要を示して意見を交わした。
柳沢秋孝松本短大教授の柳沢運動プログラムを取り入れた運動あそびは4年目。心身ともに健康な子どもを育てる目的で、運動が好きな子どもになるよう支援する。
07年度は運動保育士を1人増員し2人体制で進める。前半は2人で、後半は1人ずつ園で指導する。対象は9保育園と5小学校の1・2年生。保育園は前年度より回数を増やし各園で年9回、小学校は年4回。
06年度は保育園7回、小学校4回。保育園では、「あきらめる姿が減り挑戦する子どもが増えた」などの感想があった。
柳沢教授は、「運動を通して人とのコミュニケーションが増え、心を育てることが最終目標。これを念頭に頑張ってほしい」とし、「箕輪町で保育園と小学校の一環教育のモデルとしての位置付けで教育委員会と福祉課で協力してやってほしい」と話した。
顧問の諏訪東京理科大の篠原菊紀教授と、信州大学の寺沢宏次助教授は、調査の質問を精査し数値化して残すことを提案した。 -
満開の桜の下で伊那節まつり
伊那市中央区にある伊那公園の「伊那節発祥之地」石碑前で11日、伊那節まつりがあった。48回目を数え、伊那節保存会員9人が保存会独自の伊那節「伊那の華」を披露した。
まつりには伊那商工会議所議員、市関係者、伊那公園桜愛護会員ら約50人が参加。
あいさつに立った向山公人会頭は、地域住民らに喜ばれる公園づくりや、伊那節が歌い継がれることを祈った。
そのあと、雨がぱらつく中、保存会員は太鼓や三味線、歌に合わせ、扇を使った振り付けで伊那節を踊った。
石碑は60(昭和35)年4月、伊那節発祥の地を広く知ってもらおうと市・伊那商工会議所が建立。伊那節を後世に伝えようと例年、桜の開花時期に合わせてまつりを開いている。
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伊那公園桜愛護会(伊藤一男会長)は15日午前11時縲恁゚後4時、伊那公園で「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」を開く。
午前11時からの太鼓演奏には、地元の小出太鼓、伊那太鼓が出演。また、足裏のつぼを刺激する健康歩道で、正しい歩き方を指導する。午後1時から、カラオケを楽しむ会を開く。参加は自由。
公園内にはソメイヨシノを中心に、13品種302本が植えられ、ほぼ満開を迎えている。 -
復旧の北の城橋、住民駆けつけ・ス開通式・ス
大規模な修復を終えた宮田村中越区の北の城橋は11日正午に約5ヵ月ぶりに復旧し、花見で近くを訪れた町二区の住民らがテープカットや渡りぞめをして開通を祝った。半世紀の歴史を持つ天竜川にかかる吊り橋は、車社会の現在も住民にとって重要な生活路線。「歩いて渡るなんて久しぶりだが、対岸と再び結ばれて良かった」と喜んだ。
手づくりで・ス開通式・スを行ったのは町二区の交流グループ「ともいきの会」の皆さん。当日は各地をめぐる花見を計画していたが、北の城橋の開通と重なることを知り、駆けつけ祝うことにした。
約30人は正午前に到着し、橋の前でテープカット。拍手して祝い、さっそく徒歩で橋を往復した。
橋近くの北の城公園のサクラも祝うように満開に咲き誇り、花見も満喫。
同会とは別に偶然花見見物で訪れていた村内河原町の大川幸平さん、美恵子さん夫妻も「開通とは聞いてはいたが、まさか今日とは。運が良かった。何かよいことありそう」と橋をゆっくりと歩いていた。
天竜川にかかる自動車も通行可能な吊り橋は珍しいが、伊那市南東部と結びかなりの交通量。木製の橋げたに損傷がみつかり修復していたが、早期開通が望まれていた。 -
・ス冬トレ・ス成果上々、大原ゴルフ同好会
宮田村大原区の愛好家50人でつくる「大原ゴルフ同好会」(小出義光会長)は8日、今季初のコンペを伊那市の伊那エースカントリークラブで開いた。冬期間も続けてきた体力トレーニングの成果は上々。プレー中も互いにフォームのチェックをするなど、秋の村民ゴルフ大会で上位入賞を目指している。
今まで同会の活動は年に3回のコンペが中心だったが、シーズンオフのトレーニングを導入。専門家を招くなどして、筋力づくりも行ってきた。
この日のコンペには16人が参加。大半は好スコアで、トレーニングの成果を実感しながらのラウンドとなった。
また、互いにアドバイスしあう光景もみられ、技術向上にどん欲。メンバーは「いきなり村民ゴルフ大会で優勝は難しいが、この調子で上位を狙っていきたい」と話した。 -
宮田村のこまゆき荘が新サービス、香りで温泉楽しんで
宮田村の第三セクター宮田観光開発が運営する温泉施設こまゆき荘(新田区)は、毎月第2金曜日に季節感など味わえる香り風呂のサービスを開始する。
初回の13日はサクラの香り。以降もゆず、みかん、カリン湯をはじめ、ハーブなども使いながら、香りでも入浴を楽しんでもらおうと計画している。
「お客様の要望なども聞き、さらにサービスを充実させていきたい」と同荘。
4月からは営業時間が午前6時から午後9時(最終入館は8時)となっている。
問い合わせなどは同荘81・7117へ。 -
美篶小卒業の同級生展 美篶郵便局で
伊那市の美篶小学校を1957(昭和32)年に卒業した主婦、太田光子さん(62)=南箕輪神子柴=が同級生の伊東悦子さん(同)=埼玉県越谷市=へ送った絵手紙の展示「光ちゃんから悦ちゃんへ絵手紙365日展」は27日まで、2人の地元である美篶郵便局で開いている。
卒業以来変ることのない交流を続ける2人は、伊東さんが地元を離れてからも手紙や電子メールなどで気持ちを伝え合う間柄。絵手紙を送り始めたのは、10年ほど前からで、2年前からはほぼ毎日続いている。
絵手紙展は、心安らぐ絵手紙が毎回届くのを楽しみにしている伊東さんから「皆さんに見てもらえば」との呼び掛けがあり企画した。太田さんは「これから絵手紙を始めたいと思っている人に興味を持ってほしい」と、これまで送った絵手紙を送り返してもらい展示することになった。
作品は、風景や植物、動物などを題材に描き、文章はその時の思いを日記として添えた100枚以上を出品。庭先に集まるスズメの愛らしさや、冬眠を終えたカエルを見て春の到来を感じたことなど、日常にある一つひとつの出来事を報告している。
太田さんは「絵手紙は、自分の思いを手紙にして相手に伝え続けることに意味がある。悦ちゃんというよいキャッチャーがいてくれたから続けてこれた」と話している。
土・日曜日、祝祭日は休み。午前9時縲恁゚後5時。
心温まる絵に日々の出来事を文章でつづった「光ちゃんから悦ちゃんへ絵手紙365日展」(美篶郵便局) -
地域交通安全活動推進委員の委嘱状伝達式
交通安全啓発ボランティア「地域交通安全活動推進委員」の委嘱状伝達式が9日、伊那署であった。小嶋惣逸署長が県公安委員会から委嘱のあった同署管内の委員14人に対し、委嘱状を受け渡した=写真。
同委員は、地域のおける交通安全の意識向上を目的に、啓発活動に取り組む地域のリーダーに法律上の資格を有して委嘱するボランティア。具体的な活動として、街頭啓発運動や児童を対象とした交通安全教室への参加などで事故防止を呼び掛ける。
委員の任期は2年間。本年は同管内の伊那市から9人、箕輪町から3人、南箕輪村から2人の計14人(再任10人、新任4人)を委嘱した。
会長に再任(3期目)した、三沢清さん(70)=同市福島=は「地域の交通安全のみならず児童の登下校の安全も守っていきたい」と意気込みを述べた。
小嶋署長は、昨年、交通事故や死亡事故の件数が県内で減少したのに対し、管内では死亡事故が増加した状況を報告。「地域の交通安全にとってもこの2年間は重要な時期。皆さんの活躍に期待したい」と呼び掛けた。 -
伊那ビジネス専門学校で入学式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)は11日、07年度の入学式を同校で開いた。上伊那を中心に9人(情報経理学科8人、OAビジネス学科1人)が入学し、それぞれの学校生活をスタートした。
入学生代表で堀越悠香さん(18)=駒ヶ根市=が「本校の学生としての自覚と誇りを持って校則を守り学業に専念する」と宣誓。三沢校長は「なぜ学ぶのか自分自身で考え、を意識しながら勉学に励んで」と訓辞を述べた。
同校は、来年度から地域のニーズに答え情報経理学科に「パソコンエンジニア」「医療秘書」のいずれも2年制の新コースを設立する予定。パソコンエンジニアコースについては、本年度から試験的に内容を反映したカリキュラムを組んでいる。
また、学校施設内のバリアフリー化が済み、本年度は入学生9人のうち2人の障害者を受け入れてもいる。 -
宮田小交通安全教室
宮田村宮田小学校は10、11日、交通安全教室を開いている。1、2年生は歩行、3年生以上は自転車で路上も走行し、安全確認を繰り返し徹底した。
10日は、2、4、6年が行い、学校周辺の路上などで講習。安協や駐在所の協力で、交通ルールを守る正しい運転や歩行技術を学んだ。
安全確認が不十分だったり、ブレーキのかけ方が不慣れな姿もあり、安全に通行できるようアドバイスも受けていた。 -
矢沢たえ子さん(56)東伊那
群馬県の「日本絹の里全国まゆクラフトコンクール」に初めて「食育(いただきまーす)」で応募、いきなり最優秀を受賞した。「
普通なら捨ててしまうような、小さく形の悪い繭を見ていると、いろいろなアイデアが湧き、楽しく作った。コンクールのために作ったのではなく、たまたま、応募したら、最優秀になった」。
「食育」は祖父母、両親、子どもたちの家族6人がちゃぶ台を囲んだ食事風景と、市の職員がボードを使って食育について説明しているシーンを描いた。
献立はご飯、みそ汁、焼き魚、煮物など純和食を再現した。まゆ人形の着ている洋服も手作り、おじいさんは作務衣、お母さんは割烹着、子どもはTシャツと工夫した。
「『食育』という現代的テーマをまゆクラフトでアピールした。細かい所まで丁寧に作ってある」と評価されたという。
1950年東京生まれ。25年前、夫と2歳と3歳の息子2人と東伊那に移り住んだ。
まゆクラフトに関心を持ったのは6年前。東伊那のシルクミュージアム立ち上げに向け、まゆクラフト学習会の募集があった。「繭をまともに見たのも初めて。形がかわいい」とすっかり気に入り、動物や簡単な花づくりを体験し「自分に合っている」とのめりこんだ。和裁や洋裁、ぬいぐるみ作りなど、生来物作りが好きだったこともあって、まゆクラフトにはまった。
作品づくりを重ね、きれいなバラ、バラらしいバラが作れるようになり、大作のブーケにも挑戦した。
シルクミュージアムに地域のお年寄りからミニちゃんちゃんこが寄贈され、それに合う顔を作ったのが、人物づくりの始まり。「形の悪い繭、不ぞろいの繭を見ていると、それぞれの繭の表情が想像力をかき立てアイデアが生まれてきた」。
「食育は昨年調理師免許を取るために食育について勉強したことから、関心があった」。
これからは「一流の人に使ってもらえるような、最高のブーケを作りたい」。 -
「ぐるっと駒ケ根花めぐりバス」スタート
駒ケ根市内のさまざまな花の見所をバスで巡る「ぐるっと駒ケ根花めぐりバス」が8日、今年の運行を開始した。菅の台の市観光案内所前を午前10時に出発したバスは観光客ら約20人を乗せ、大沼湖のザゼンソウやミズバショウ、光前寺や吉瀬、栖林寺のシダレザクラなど6カ所の花々を約5時間かけて見て回った=写真。昨年、早太郎温泉開湯10周年を記念する温泉郷感謝祭の企画として初めて実施したが、好評だったことから今年以降も継続運行する。
バスは春と秋のそれぞれ約1カ月間に毎日運行する予定。サクラ、モモ、コブシ、赤ソバ、コスモス、キクなど季節ごとの花の名所を選んで運行する。予約が集中する日もあるため、市観光案内所は早めの予約を呼び掛けている。完全予約制。料金は昼食代込みで一人3500円。
問い合わせは市観光案内所(TEL81・7700)へ。 -
山野草園ボランティア作業
駒ケ根市菅の台の「森と水のアウトドア体験広場」敷地内にある山野草園の整備作業が7日、始まった。登録した市民ボランティア18人のうち約10人が集まり、市の担当者から概要の説明を受けた後、園内の山野草の生育状況などを見て回った=写真。次回からは花の時期に応じて植え付けや株分け、移植などを順次行っていく。作業は花のシーズンが終わる10月ごろまで、原則として毎月2回午前9時から3時間程度行われる。
花の庭は広さ約1700平方メートル。現在約220種の山野草やハーブなどが生育し、訪れる観光客や市民らの目を楽しませている。広場のオープンとともに02年に開設されて以降、管理は市が行ってきたが、05年からは市民らによるボランティアらが整備を手がけている。 -
ジュニアマイスターに認定
一定以上の数と水準の資格を取得した生徒に与えられる全国工業高等学校長協会のジュニアマイスター(シルバー)に駒ケ根工業高校(本間秀明校長)の電気科3年上山弘晃君(18)=飯島町、情報技術科2年福島裕也君(16)=飯島町=の2人が認定された。6日、本間校長が全校生徒の前で2人に認定証を伝達した=写真。福島君は同校で初めての1年生時点での認定。2人は「将来は電気工事会社に就職して取得した資格を生かしたい」「今後もさらに資格を取得してゴールド認定を目指し、その中から特に選ばれる特別表彰もできれば取りたい」と話している。
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県議選 伊那市区 向山氏一夜明けて
伊那市区は直前まで無投票になるのではないかと言われていたため、選挙戦が始まっても周囲からは『無投票じゃないの』という声が強く、危機感が伝わりにくかった。高遠、長谷は木下県議が先行しており、町場と村部という戦いでは厳しい戦いだった竏秩B今回選を振り返る。
田中県政と向き合った2期8年は戸惑いの部分も多く「知識や経験を活かしきれなかった反面、予測もしない勉強をさせてもらった」とし、「今回はそういうものを集約して取り組んでいきたい」と語る。
中でも、選挙戦で強く訴えてきた“均衡ある県土づくり”の実現に意欲を見せる。
「県そのものが中南信に身近な眼差しを向けるべき。これまでにも県庁機能のサブ的なものを中南信につくることを提案したり、特別委員会の中で検討した公共交通網の整備計画などを県に提出した。交通ビジョンは今後、経済団体にも呼びかけながら進めていきたい」
産業振興も重要な課題の一つに挙げる。
「多くの労働者が従事している中規模、小規模企業の対策に力を入れていくべき。中小企業の安定は雇用の安定、社会の安定につながる」とし、それぞれの地域に合った施策の構築を訴える。
福祉、子育て支援については、社会全体で支えていくような仕組みづくりを目指す。 「『地域にできることは地域で』が基本。これまでのような行政主導ではなく、地域から発信されたものを具体化し、県や国が支援していく体制が必要」
会派については「けじめとして今回の選挙はやらせてもらったが、これまでみたいに10も会派があっていいのかという問題がある。再編はするべき」とする。 -
県議選開票事務で箕輪町が時間短縮
今後の業務効率化に期待選挙の開票事務に、効率化と時間短縮を図る新方式を導入した箕輪町は、8日の県議会議員選挙の開票作業を目標の45分をさらに縮め41分で終了した。前回の県議選開票作業より職員を約半数に減らして臨み、所要時間も前回1時間25分の半分以下の結果になった。作業を見守った平沢豊満町長は、「今回の経験から行政事務の効率化ができる」と期待を寄せる。
開票事務を通して仕事の合理化を学び、業務や役場全体の体質改善につなげる狙いで、元三重県知事で早稲田大学大学院の北川正恭教授が提唱する「一点突破全面展開」の発想に基づく行革手法の一つを取り入れた。
町選挙管理委員会によると、「前半は戸惑いもあったが後半は作業の流れも良くなり、どうやって動けばいいかが分かった」という。開票は町理事者、課長が見守り、課長からは「職員間でこうしたほうがいいなどの意見が出せた。声が出ることはいい」などの感想があった。
町長は、「全員が立って走り回って作業し、まだ仕事が終わっていないところに自発的についてやる。大変よかったと思う。これが少数精鋭の仕事の進め方。体質変換、行政の事務の進め方の意識改革ができると実感した」と話している。
町は、今回の反省点や課題を整理し、22日投開票の町議会議員選挙の開票作業に生かすという。 -
06年度むらづくり賞表彰
大賞は南箕輪村花いっぱい推進協議会南箕輪村の06年度むらづくり賞で、南箕輪村花いっぱい推進協議会が大賞を受賞した。9日夜、村役場で表彰式があった。
むらづくり賞は、住民自らが行うむらづくりの取り組みが活発化する中で、地域への貢献度が高く、他の模範となるような優秀な活動を表彰し、住民のむらづくり活動の一層の促進をねらい、3年目になる。
06年度は7団体が登録。1月から12月までの活動が対象で、07年3月20日の選考会で、「むらづくり大賞」1団体、大賞に次ぐ「むらづくり賞」2団体を決めた。
大賞は南箕輪村花いっぱい推進協議会。花いっぱい運動を推進し小学生、高校、大学、地域住民とのつながりをもってネットワークを拡大。フラワーアレンジの設置にも取り組んだ。
むらづくり賞の第2位は、信大農学部サークル「かーみやん」。清掃活動と地域交流の活動を通して大学内の仲間や地域の人を結ぶ交流の橋となって元気で親密な大学と村の関係作りに寄与し、継続的なごみ拾いで不法投棄解消の一助を目指し活動している。
第3位は、ハーモニカサークル「ポコリットみなみみのわ」。ハーモニカの学習と演奏活動に取り組み、ボランティアで福祉施設を訪問するほか、「南箕輪村民の歌」を次世代に歌い継いでもらおうと演奏している。
表彰式で唐木一直村長が賞状と副賞を贈り、「多くの団体が村の活性化のため活動し、輪を広げていただき有難い。より一層の活動をお願いしたい」とあいさつした。受賞者を代表し、花いっぱい推進協議会の清水勇会長は、「大賞をいただきびっくりしている。すべて村の皆さんのボランティア活動の協力でできた。お礼申し上げる」と謝辞を述べた。 -
白鳥に魅せられたアマチュア写真家
伊那市西春近
赤羽信一さん(61)今でも、シャッターを切る時は最初のころと変わらず良い緊張感が走るし、写真には写らないけど撮影している時に聞こえるハクチョウの羽音はたまらない竏秩B
一昨年から冬の間に安曇野へ降り立つハクチョウの姿を撮り続けている。2シーズンで五宝殿、狐島、犀川ダム湖などの周辺を20回以上訪れ、3千枚以上を撮影した。
「時間帯によってもハクチョウの見え方は違う。8時ころだと朝日に染まって少し赤みがかっているけど、10時位になると真っ青な空とは対象にハクチョウの羽は真っ白になる。青い空とのコトラストが、ハクチョウを一層美しくひきたててね」と笑顔を見せる。
◇ ◇
退職後の趣味に竏窒ニ写真を始めたのは3年前。最初の1年は独学でやっていたが、2年目の秋からは写真講座を受講。基礎技術の習得に努めながら風景写真などを撮影してきた。
ある時、撮影先で知り合った安曇野の写真家が地元を案内してくれるというので、初めて安曇野を訪れた。その日は快晴。冷たい空気の中、青く澄みわたった空を背景に常念岳が悠々とそびえていた。ちょうどその時、数羽のハクチョウが常念岳の上を舞った。
「すかさずカメラを構えたんだけど、その時はうまくシャッターを切ることができなかった。『これは絶対ものにしなければならない』って思った」
ハクチョウに魅せられた瞬間だった。 ◇ ◇
現地へ足を運ぶ回数が増えるにつれて顔見知りの仲間も増え、さまざまな撮影技法を教えてもらった。
目下の課題は、ハクチョウが飛び立つ瞬間の躍動感やスピード感を表現するため、できるだけ遅いシャッタースピードで撮影すること。
「今シーズンは1500枚ほど撮影したが、『そこそこ』と思えたのは3枚ほど。今年は13分の1秒まで挑戦したが、うまくいかなくてね」
一方、ふとした瞬間に偶然の面白い一枚の撮影に成功することもある。飛び立とうとするハクチョウに別のハクチョウがおじきをしている作品「頭が高い控えおろー」は、今年初めての応募した公募展で見事入選した。
「自分の理想とする部分と比べたらまだまだ。最初は知らないことばかりだったけど、いろんな人に親切に教えてもらって助かったし、つながりもできて良かった。とにかく8分の1まで到達したい。ユーモアのあるハクチョウの姿も撮影していけたら」
◇ ◇
現在伊那市の「ペアーレ伊那」で赤羽さんが2シーズンで撮り貯めた作品の展示をしている。21日まで。 -
高遠城址公園 有料入園者650万人を達成
「天下第一の桜」を宣言する伊那市の高遠城址公園の有料入園者数が10日正午すぎ、650万人を達成した。市などは650万人目と前後2人ずつに記念品を贈った。
650万人目は、松本市の主婦青木簾子さん(70)。「ずっと来たいと思っていた」と長女と一緒に、初めて訪れた。「話には聞いていたけど、花の色が濃くてすばらしい。機会があれば、また来たい」と喜んだ。
前後の各2人は、愛知県や東京都から来た家族連れなどだった。
記念品としてタカトオコヒガンザクラの苗木をはじめ、高遠まんじゅう、気の里の水、みはらしいちご園の入園券などをそれぞれ贈った。
公園内のタカトオコヒガンザクラ約1500本(10日現在)は5分咲き。11日には8分咲きになるとみられる。
有料化になったのは1983(昭和58)年で、年間30万人弱が入園。今シーズンは35万人以上を見込む。 -
高遠城址公園でさくら茶いかが
高遠城址公園で10縲・2日、伊那市商工会女性部高遠支部(守屋恵子部長)が花見客にさくら茶をサービスしている。
公園内のタカトオコヒガンザクラは5分咲きで、花見客が多く、サービスコーナーもにぎわった。
さくら茶は部員の手作りで、地元産の八重桜を1年間、塩づけにした「桜志津久(さくらしずく)」を使用。湯の中で桜の花びらが広がり、初日から花見客に喜ばれた。
このサービスは「1杯のお茶で、来てくれた人をもてなしたい」と20年ほど続いているもの。昨年まで1日間のみだったが、3日間に増やした。
サービスは午前10時から。高遠名物の高遠まんじゅうの試食も合わせ、1日2千人分を用意している。 -
村おこし実行委員会始動
宮田村商工会は9日夜、商工会員以外の住民有志も加わり地域活性化事業を展開する2つの組織を新設の「村おこし実行委員会」に一本化し、発足の全体会議を開いた。さらに充実した取り組みにしようと、幅広く新メンバーを募集している。
活動が重複する部分が多い「村おこし事業実行委員会」と「考える会」を統合。
水と梅をキーワードにしたイベントや地元の良さを伝えるフリーペーパーの製作など、今までの活発な事業を継承し、イベント部、広報部、特産品開発部の3部会を設けた。
会議では平沢英夫委員長らが「連携をとりあい、より一層活発な委員会にしていきたい」などとあいさつ。14日に控えた梅公園のお花見イベントなど、さっそく当面の課題について検討を深めた。
実行委員会への加入など問い合わせ、申し込みは村商工会85・2213へ。 -
情報満載・スおひさまっぷ・ス完成、全戸に配布
宮田村の住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」は、困った時に役に立つ生活情報を満載した同村の福祉・安全マップ「おひさまっぷ」を4千部作成。近く村内全戸に配布する。高齢者や障害者、子育て中の若い母親らに聞いたアンケート調査をもとに、場合に応じた生活情報を追求。公共、民間サービスや相談窓口を分かりやすく紹介しており「外出や毎日の暮らしの一助として、社会参加の道しるべになれば」と作成スタッフは期待を寄せている。
同ネットは昨年5月からプロジェクトを組み、21人が加わって作成に着手。500人ほどにのぼるアンケート調査のほか、実際に地域を歩き、見聞きして情報を持ち寄った。
プロジェクトリーダーの辰野恒雄さん=大原区=は「こんな時、あんな時、どうしたら良いの?という疑問を汲みあげたいと。毎日の暮らしのうえで、どんな情報が必要かにこだわった」と話す。
県コモンズ支援金の助成を受けて完成したマップは、子どもの安全関連や公共施設を記した3種類の地図に加え、A4判33ページの冊子に集めた情報をふんだんに盛り込んだ。
生活に欠かせない食料品店や飲食店、理美容室などについては、問い合わせ先のほか、出張、出前の可否なども掲載。
福祉、子育てを中心に、困ったり、聞きたいことがあった場合の対処法について「Q&A」形式で38項目にわたり載せている。
「調べるうちに、村内でこんなこともできるのかと再発見にもなり、課題も見えてきた」と辰野さん。今回得た経験や情報をさらに新たなアイデアにつなげたいとも話した。 -
ゲートボールリーグ開幕
宮田村ゲートボール協会主催のリーグ戦(加納義厚会長)は10日、中央グラウンドで開幕した。昨年と同じ6チームが、10月までの長丁場で熱戦を繰り広げる。
開幕式で加納会長は「みんなで楽しくプレーしよう」とあいさつ。さっそく試合を開始した。
20数年の伝統を持つリーグ戦。選手の最高齢は91歳の3人で、大正生まれが半数と元気だ。
試合は毎週火曜日。地区ごとのチーム編成で10月16日まで計25試合をこなす。
本年度は協会本体の役員改選があり、新たな会長には米山昭治さんが就いた。 -
予算執行方針説明会
宮田村は10日、本年度の予算執行方針を職員に説明。事務事業や補助金、交付金など、常に必要性、効率性など精査しながらメリハリのある執行で臨む考えを示した。
清水靖夫村長は「国や県から補助金が出るから事業をやるのではなく、事業ありしの予算を考えてほしい」と指摘し、役場組織の機能強化も求めた。
管理財政係の担当者も「予算があるから年度末に事業を駆け込むのではなく、余ったら繰り越しの財源にしてほしい」と要望。導入した事務事業評価に基づき、事業の必要性などを常に考慮に入れるよう説明した。 -
菜の花一面鮮やかに
宮田観音がおなじみの宮田村北割区の真慶寺近くで、一面の菜の花が見ごろを迎えている。満開が近づいた同寺のサクラと咲き競うかのように見事で、住民や訪れた人たちの目を楽しませている。
農地が隣り合う春日甲子雄さんと春日好章さんの2軒が5年ほど前から鑑賞用にと栽培。今年は暖冬の影響で例年に比べて1週間ほど早い開花となった。
「みんなに見てもらって楽しんでもらえれば」と春日甲子雄さん。春日さんの自宅庭などにはモクレンやスモモの花も開花しており、一帯は春爛漫の装いだ。
菜の花は今月いっぱい楽しめるという。 -
伊那食品工業で新入社員歓迎会
伊那食品工業(本社・伊那市、井上修社長)は9日夕方、同市西春近の「かんてんぱぱくぬぎの杜」のホールで、新入社員の歓迎会を開いた。新入社員26人を先輩社員約350人で囲み、歓談を楽しみながら親ぼくを深めた。
新入社員は、自分の名前入りのたすきを背負って参加した。自己紹介では自分の特技を披露する社員もいて、空手着やソフトボールのユニホーム姿で登場し、会場を盛り上げた。その元気のよさに周りの社員らも今後を期待した。
井上社長は「今、世の中は流れとして、一人ひとりの自立を求める時代となった。皆さんもそれぞれが徹底的に勉強し、その部署で期待される、自立した社員に一日も早くなってほしい。新しい息吹が会社を活性化させることを期待する」とあいさつした。
新入社員26人の内訳は、大学・大学院卒16人、短大卒1人、高卒9人。3月下旬から2週間の集合研修を終え、今後は各部署への一部配属が始まる。
また、同社は本年、パートから正社員への昇格で12人を採用した。
ステージ上で個性的な自己紹介をする新入社員ら -
女子職員の制服新デザインに
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)は、女子職員の制服デザインを一新した。
新しい制服は、上着とベストがグレーチェック、スカートが黒で、落ち着いた雰囲気を漂わせる。胸元のリボン(赤系、青系の2種類)が全体を引き締め、おしゃれ感を出している。
同信金では3、4年サイクルで女子職員の制服デザインを刷新。今回は新年度スタートに合わせて2日に導入した。