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伊那市、「田原区で新ごみ処理施設の候補地受け入れ合意」撤回
上伊那広域連合の新ごみ処理施設の候補地となることに対して区の合意形成がなされた候補地として田原、野底、青島の3カ所を上げた伊那市は8日までに、田原区で合意形成が成されているという見方を撤回した。
市は先月16日、手良地区で開いた学習会の中で「これまでに合意形成がなされた地区」として初めて具体名を示し、その一つに田原区を挙げた。これを受けて地元は困惑。田原区では過去に区としての合意形成を図る場を設けたこともなく、市に事実関係を明確にすることを求めたところ、担当職員も合意形成がなされていないことを認めた。
伊那毎日新聞社の取材に対して市の担当者は「受け入れについて全体の合意形成がなされたというのは誤り。市からの要請があった場合、区として受け入れについて検討するということだった」とコメント。
一方、今後については用地選定委員会(仮)が候補地を選定するため、田原区がふたたび候補に上がるかどうかは分からないとしている。 -
年金記録漏れ問題 上伊那でも波紋広がる
年金記録不備問題で、県社会保険事務局は6、7月、伊那など県下7事務所での年金相談窓口の対応時間を延長するなどの体制強化を図る。伊那市の伊那社会保険事務所でも、同問題が判明してから相談件数が急増。全国に波紋を広げている年金問題は、上伊那地域にも大きな不安となってのしかかっている。
同事務所によると、年金相談の一日の平均件数は通常50縲・0件だが、問題発覚後は130件に増加。相談窓口や専門職員を倍に増やし、他の窓口職員も対応する体制を取っている。訪れる人の多くは年金受給を目前にした・ス団塊の世代・スが中心となっているという。
箕輪町の自営業男性(58)は、以前会社勤めしていた時の年金の記録漏れを心配し、「テレビニュースを見て思い立った」と確認に。伊那市の自営業女性(56)は、基礎年金番号と名前が一致するかを家族の分も含めて相談したという。それぞれ確認が終わると安堵(ど)の表情を浮かべていた。
伊那社会保険事務所の関係者は「職業や住所に変更があり複数の年金番号を持つ人は一度、年金手帳を持参し相談に訪れてほしい」と、年金の記録確認の協力を呼びかけている。今月中には、「年金記録の確認」を促すチラシを関係市町村の全戸へ配布する考えだ。
対応延長による相談窓口設置時間は、月縲恚燉j日の午前8時30分縲恁゚後7時。9、10日は、午前9時30分縲恁゚後4時。
年金記録漏れ問題で伊那社会保険事務所には通常の倍の人が相談に訪れる -
上伊那教育会 「井月さん」復刻
上伊那教育会(保科勇会長)はこのほど、1938(昭和13)年初版の「郷土読み物 井月さん」を3度目の改訂復刻した。現行常用漢字・現代かなづかいなどの一部修正を加えた内容で、ほおずき書籍から発行。A5判、100ページ、定価500円。5月下旬から同地域の書店で販売している。
江戸末期から明治中期まで、上伊那の地で過した漂泊の俳人・井上井月の没後120年を記念し、旧高遠町、長谷村の教員でつくる上伊那東部教育会が編さんした書籍を復刻。井月という人物を知るため、子供たちでも読めるよう解説した。
逸話や俳句、略年譜などの内容を井月の関わる資料から抜粋した本。上伊那地域を渡り歩いていた井月と交流のあった地域住民との心のつながりなどが画かれている。保科会長は「伊那谷の風景や人を愛した井月の人となりが分かり、より親しみが湧く本」と評価する。
2千部を発行した「郷土読み物 井月さん」 -
ALT採用で学習に広がり
上伊那地方で唯一、教育現場に外国語指導助手(ALT)がいなかった宮田村。本年度同村教育委員会は初めて採用し、宮田中学校に豪州出身のアダム・コラールさん(34)が着任した。授業を補佐するだけでなく、生徒たちが日常的に英語にふれる機会を提供。宮田小学校のクラブ活動にも協力するなど、子どもたちの視野を広げる意欲に変化をもたらし始めている。
宮田中の生徒会活動。子どもたちと陽気に英会話でふれあうアダムさんの姿があった。
昨年度まで宮田小、中学校は、県立赤穂高校(駒ケ根市)のALTを年に数回招き授業を行ってきたが、村は国際教育充実の観点などから常勤採用を本年度初めて予算化した。
「日常的に英語であいさつしたり、話してくれる人がいることは大きい。積極的に英語であいさつを返す生徒の姿も目立ってきた」と唐澤久樹教頭。
宮田中の授業支援が主なALTの役割だが、宮田小学校はクラブ活動に新たに英語クラブを発足させ、アダムさんを講師に招いた。
女子ばかり7人の部員は当初、慣れない英語に戸惑いも。しかし、ゲーム感覚も取り入れながら楽しく教えようとする姿勢に、児童の学ぶ意欲も積極性を見せ始めている。
村公民館もアダムさんを招いた講座を開こうと構想を練り始めるなど、地域も巻きこんだ学習の広がりに関係者も期待を寄せている。 -
ヨガ教室開講
宮田村の宮田公民館ヨガ教室は5日、村民会館で開講した。国際ヨガ協会伊那学園の三澤裕子さん、壬生美代子さんが講師。9月まで全8回開く。初回から呼吸を整え、体にジンワリと響く心地良い汗を流した。
好評で昨年に続き2回目。男性2人を含む29人が参加した。
初めて体験する人も多かったが、呼吸しながら体をストレッチするヨガの世界を満喫。額にはうっすらと汗も浮かび、受講者たちは「少しきついけど、気持ちがいい」と話した。 -
かんてんぱぱで森・ひかり・花アート展
飯田市の後藤愛暉香さん(70)による押し花絵画の作品展「森・ひかり・花アート展」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
押し花や倒木の樹皮などで描かれた童話の世界や昔ながらの心象風景など約70点が、訪れた人の目を楽しませている。
都心部を中心に個展を開催してきた後藤さんが伊那市で個展を開くのは初めて。押し花アートを始めたのは20年ほど前だが、押し花とアクリルを組み合わせて油彩や水彩画的な質感を表現する「押し花絵画」を始めたのは13年前から。素材の質感をそのままに生かし、さまざまな植物の押し花を組み合わせることで山肌などの質感を巧みに表現している。
作品のテーマは日ごろの生活や子どものころの情景、童話的な空間など、いずれも後藤さんの頭の中に浮かんだ心象風景。郷愁を誘う情景に、見る人も心を和ませている。
後藤さんは「信州の山や自分のイメージなどを花で表現しているので見ていただければ」と話していた。
また、同じく飯田市在住の中井俊一さんによる「根っこ&灯り」展も同時開催しており、木の根で作ったランプ台や花台などが会場に彩りを沿えている。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
かんてんぱぱで流木工芸アート展
駒ヶ根市の木村紀雄さん(67)による「流木工芸アート展」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。流木や製材の端切れなどで作ったランプや写真立て、時計など約70点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
東京から駒ヶ根へと移り住んだのは3年前。その後、工房を設け、流木や端材を用いた木工作品の制作を続けている。
どの作品もニスなどは使わず、素材を丹念に磨き上げることで木の持つ自然のつやや美しさを引き出しているのが特徴。また、年月を経てさまざまに変化した面白いラインや素材の素朴さをそのまま生かしている。
木村さんは「普通だったらそのまま朽ち果ててしまったり、燃やされてチップになってしまうものだが、そういうものをもう一度息を吹き込んで生かしてあげられれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
南箕輪村公民館「ウクレレ講座」開講
南箕輪村公民館の「ウクレレ講座」が5日夜、開講した。3年目の講座で継続受講者も多く、ウクレレの音色を楽しみながら基礎練習に励んだ。
講師は辰野町の堀内勲さん。受講者は初参加6人、継続13人の計19人。全20回開く。
新しく参加した人に演奏を聞いてもらおうと、継続参加の人達が「ふるさと」を演奏。講師は、「『ふるさと』は一番最初に習う。3つのコードで出来る曲。まずはこれを覚えましょう」と話し、初めての人は正しい構え方、チューニングなど基礎から学んだ。
受講者は、「ウクレレを演奏して口笛を吹いてみたい」「夫婦で共通の話題があるといいなと思って参加している」と話していた。
村公民館では村民文化祭への出演と同時に、本年度は受講生でサークルを立ち上げるところまで進んでほしいと期待を寄せている。 -
スタインウェイ夢クラブ
箕輪町文化センターにあるピアノ「スタインウェイ」を自由に演奏できる町教育委員会主催の「スタインウェイ夢クラブ」が5日、同センターホールで始まった。ピアノ愛好者が好きな曲を弾き、名器での演奏をたん能している。
経験者、初心者を問わず、スタインウェイに触れ、音色を楽しんでもらう恒例の企画。使用時間は1人1時間。町内のほか辰野町、南箕輪村、塩尻市などからも申込みがあり、10日までの6日間ある。
3曲分の楽譜を持って参加した町内の女性は、「弾いた感じが違う。音が深くて、大きな音から小さな音まで幅が広い」と話し、ホールのステージ中央に据えたピアノに向かい熱心に演奏していた。 -
和紙のちぎり絵講座開講
南箕輪村公民館は6日、「和紙のちぎり絵講座」を開講した。新講座で13人が参加し、和紙で表現する柔らかな世界を楽しんでいる。
講師は、ちぎり絵文化学園の師範で公民館などで指導している箕輪町の岡田美智湖さん。
初回は椿の花に挑戦し、下絵を色紙に写し、和紙に葉などを下書きして手でちぎり、色紙にはっていく工程を学んだ。参加者の一人は、「母がやっていて、遠くに住んでいたので送ってくれていた。関心があったので参加したけど、難しいですね」と話し、質問しながら熱心に取り組んでいた。
今後は参加者の希望を聞きながら作品づくりをする。冬には年賀状制作も考えている。
岡田さんは、「和紙のよさ、作る喜びを知ってもらいたい。同じ作品を作っても出来上がりが人と同じにならないのでそこも楽しみ。やっているうちに風景や花に対する観察眼ができ、家族との会話も弾むのでは」と話している。 -
県料理業生活衛生同業組合総会
県料理業生活衛生同業組合は6日、第39回定期総会を駒ケ根市の駒ケ根ビューホテル四季で開いた。県下各地から会員など約60人が出席し、約07年度の事業計画・予算案などを承認したほか、役員の改選や功労者の表彰などを行った。総会後は記念講演として松本大人間健康学部教授の広田道子さんの講演『食事バランスガイドについて』を聞いた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼保健衛生県知事表彰=北沢清満(飯田市)▼組合功労者表彰=中村泰三、笹井清、林とき江(以上駒ケ根市)花岡光紀、田中松彦、岩波千恵子(以上佐久市)▼感謝状=中島袈裟秋 -
駒ケ根市高連チャリティマレット大会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は6日、第20回チャリティマレットゴルフ大会を駒ケ根市の駒ケ根高原マレットゴルフ場で開いた。開会式では、一人千円ずつ徴収した参加費を集めた6万円の寄付金を市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付。受け取った竹内会長は「多くの人の温かい志に感謝する。社会福祉のために大切に使う」と礼を述べた。プレー開始に先立って高坂会長と竹内会長が始球式を行った=写真。
競技には116人が出場。27ホール・パー108で優勝を競った。
上位は次の皆さん。
▽総合優勝=中島貞美83▽男子 (1)田中宏85(2)小出旭86(3)松下二郎91▽女子 (1)北村みゆき89(2)田中悦子96(3)宮沢たみ97▽ホールインワン=白鳥育良、北原吾市、筒井栄、宮沢友好、小林俊雄、本間秋男、稲垣晃市、奥村元治、気賀沢政子 -
長野県フェンシング協会、後援会総会
長野県フェンシング協会は5日、07年度総会を箕輪町文化センターで開き、本年度事業計画、予算案などを承認した。
本年度は、06年度に初開催した「みのわもみじカップフェンシング大会」の第2回大会を10月27縲・8日、箕輪町民体育館で開く。第1回の種目はフルーレのみだったが、本年度は日本で発展途中のエペ、サーブル種目を導入し3種目の大会運営をする。エペ・サーブル種目の代表選考会(ランキング大会)、公認大会への昇格を目指す。
県外大会では、北信越高校新人体育大会が箕輪町で08年1月19縲・0日開かれる。
県フェンシング協会後援会総会も同日開き、事業計画などを承認した。後援会は総会時に小・中学生、高校生、一般に援助金を渡すほか、北信越国体突破を願い応援公告も掲載予定。 -
箕輪町職員労働組合が援農ボランティア
箕輪町職員労働組合はこのほど、07年度運動方針である地域に積極的に働きかける組合を目指し、町特産「いも焼酎みのわ」の栽培作業を支援する援農ボランティアで、焼酎用サツマイモ苗の植え付け作業に取り組んだ。
「いも焼酎みのわ」の生産は、遊休農地を利用した住民参加型の取り組みで、栽培体験を通じた地産地消の意義の啓蒙、新たな箕輪ブランドの商品化と知名度アップなどをねらっている。
町職労は、栽培に協力し、生産組合員との交流も図ろうと地域ボランティア活動事業第1弾として計画。天候に恵まれた当日は27人が参加し、箕輪町焼酎いも生産組合、南部営農組合の組合員10人と共に、約2時間の作業で木下地区の畑20アールに3千本の苗を植えた。
執行委員長の平出広志さんは、「地域のブランド化で町おこしをしている。いくらかでもお手伝いができたと思う。家族連れが中心だったので農作業体験にもなりよかった」と話した。 -
いも焼酎南箕輪会発足
サツマイモ苗植え作業参加者募集南箕輪村に「いも焼酎南箕輪会」が発足した。いも焼酎づくりの参加者を募集している。
大芝高原温泉の開湯10周年に、南箕輪開発公社が南箕輪ブランド作りを企画し、大芝荘の利用客で自分でいも焼酎を作り、飲んでみたいという有志に声をかけ、1日に大芝荘で開いた発起人会で「いも焼酎南箕輪会」を発足した。いも焼酎の名称は「大芝の華」に決定した。
遊休農地を活用して皆で楽しく作業し、完成時には試飲会も計画する。将来的には、南箕輪産酒米「ひとごこち」を使った純米日本酒「大芝の夢」とのセット販売、大芝荘での宴会用、村内酒小売店の協力も得てブランド化を図る計画。
役員は会長に藤沢久人さん=田畑=、副会長に原光治さん=神子柴。事務局は大芝荘に置く。
計画では6月上旬に苗植え、10月に収穫、喜久水酒造(飯田市)で25度のいも焼酎を造り、12月下旬に完成見込み。
会は、いも焼酎づくりの参加者を募っている。最初の作業は11日の焼酎用サツマイモ「黄金千貫」苗植え。場所は、南箕輪中学校第2グラウンド南の道を西に300メートル進んだ転作田。赤い旗が目印。午後3時現地集合。参加できる人は農作業のできる服装で。
問い合わせは大芝荘(TEL76・0048)へ。 -
1月から「よりあい東春近会議」の代表となった
伊那市東春近車屋
戸田政光さん(54)「古里とは何かを考えた時、ただ住んでいるだけでは古里といえないと思う。そう呼べるのは、そこに住んでいる人たちとつながりがあり、地域があってこそ」
自分たちの地域のことは自分たちで考えよう竏秩Bそんな思いで「よりあい東春近会議」が始まったのは一昨年。東春近地区でさまざまな活動に取り組む20縲・0代の有志が夜な夜な集まり、地域のことを話し合ってきた。
10の集落が存在する東春近。先祖伝来の農地を守る昔ながらの集落がある一方、新しく移住してきた人が生活を始めた集落が混在する。自分の住んでいる集落のことは知っていても、ほかの集落のことまでは知らないというのが実情。そんな中、よりあい東春近会議では「東春近は一つ」という思いのもと、集落間の壁を取り除いてさまざまな構想をめぐらせてきた。
「集まるたびに会のまとめ役も変わる。同じ目標を持って世代を超えた人たちと地域を見ることができることはありがたいし、それぞれからいろんな意見が出てくるから楽しいですよ」と語る。
◇ ◇
前身となる「東春近を考える会」に参加し始めた当時は、消防団の分団長だった。地区を守る立場となって気付いたこと。それは、自分がいかに東春近のことを分かっていなかったかということだった。
「消防団になってから東春近の地形を知り、水路のある場所も覚えた。それを知らないと務まらないからね。中でも『地域の人』を知ることの重要性も知った。地域はそこに住んでいる人と人とのつながりでできているものだから」
よりあい東春近会議となってからまず最初に取り組んだことは、人と地域にスポットを当てた通信を発行することだった。メンバー一人ひとりが編集員となって地区内で活躍しているさまざまな人を取材。それを通信にしていく中で、新たな人たちとのつながりができ、次の活動の原点が生まれていった。
本年度は、地区の人たちに参加してもらいながら東春近の西側を流れている天竜川の堤防を使ったウォーキングコースを開拓するほか、松くい虫対策を兼ねた「オオムラサキの郷」構想の準備も進めていく。
「あまり便利になりすぎると、人と人とのつながりや美しい環境が廃れてしまいがち。良い悪いは別にして、東春近は便利な環境が入り込んでくるのが遅れた分、昔ながらの農村環境が残っている。東春近の子どもたちにはこの環境を当たり前として育ってほしいし、それを守っていくことが我々ができること。『東春近に住んでいて良かったな』って思え、ほかの地域からも一目置かれるような地域にしていけたら」 -
福島区に大型店の出店計画
伊那市福島区に、大型店の出店計画が持ち上がっていることが7日、市議会一般質問で明らかになった。
場所は、天竜川東側の国道153号伊那バイパス沿い。
市として、事業者から話は聞いておらず、地権者の説明会が持たれた程度しかわからない状況。小坂市長は「大型店は消費者の利便性があるが、既存商店への打撃などマイナス面もある。全体のまちづくりにも影響を与える」と述べ「市内各地にあり、飽和状態という気がしている」と商工業者らの意見を聞きながら、慎重に対応したいとする姿勢を見せた。
伊那商工会議所は近く、商業連合協議会を開き、対応について検討する。
◆リニア新幹線の駅誘致 県ルートの中心は伊那
中村威夫議員は、東京竏酎蜊繩ヤを結ぶリニア中央新幹線実現にかかわり、大都市圏内とするまちづくりの取り組みなどを質問。
リニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会長である小坂市長は「伊那谷を通ることは確実」とし「現段階で、駅は各県1カ所であろうと思う。そうした場合、県ルートの中心は伊那。新市の5カ年計画で、周辺整備の見通しを立った計画にしたい」と述べた。「これまで実現可能かクエスチョンマークで、運動も盛り上がらなかったが、これから駅誘致は具体的な課題。争奪合戦になる」とみている。
◆旧3市町村の成人式 08年度に方向づけ
矢野隆良議員は、旧市町村単位で開かれている成人式の時期や開催方法について尋ねた。北原教育長は、08年度に方向づけることを示した。
成人式は伊那が8月15日、高遠町が1月2日、長谷が1月1日に開催。合併協議で3年間は現行のままとしている。
北原教育長は「成人式のスタイルはさまざま。時期や方法は本年度、成人者にアンケートを取り、検討したい」と答えた。 -
伊那ナイターソフトボール 春季トーナメント大会
伊那ナイターソフトボール連盟(秋山道夫会長)の「春季トーナメント大会」は6日夜、決勝と3位決定戦の2試合を伊那市営野球場で行った。インターフェアがWestを14竏・で下し、4年ぶりに春季大会を制した。3位はGet,sを破ったGTエボリューション。
18チームが参加し、4月中旬からトーナメント戦を展開し、決勝は、昨年度のリーグと秋季大会を優勝したインターフェアと発足3年目のWestが対戦し、効率的に得点を加えたインターフェアに軍配が上がった。
秋山道夫監督(46)=中央区=は「久しぶりの春季大会の優勝はうれしい。初回に得点できたのがよかった。この勢いで本年度はリーグ、秋季大会を制し、3冠を目指したい」と自信を口にした。
決勝戦は7月7日午後3時から、伊那ケーブルテレビの1チャンネルで録画中継する。
結果は次の通り。
##(スコア)
▽決勝
インターフェア
300029-14
000001-1
West
▽3位決定戦
GTエボリューション
001006-7
020300-5
Get,s
春季トーナメントを優勝したインターフェアの皆さん -
高遠消防署が水難救助訓練
伊那市の高遠消防署(蟹沢昭二署長)は6日、高遠ダム湖の海洋センター付近で水難救助訓練を実施した。川遊びなどのレジャーシーズンを迎え、水難事故防止を図るためボートを使用した救助訓練に全署員の18人が参加した。同訓練の実施は、新市誕生後初めてとなる。
高遠ダム、美和湖などの湖を管内に有する同署独自の訓練。水難事故が発生したと想定し、救助隊が伊那消防署から現場に到着するまでの間の初動救助体制の確認を目的としている。また、市町村合併の人事異動により、経験の少ない署員の育成のため実施した。
ゴムボートの組み立てなどの取り扱い方法を中心に訓練。5人1組でボートに乗り込み、要救助者に見立てた目標物に向かって操船し、地上で待機している救急車に救助者を受け渡す動作を確認した。夜間を想定し、湖岸からは現場をライトで照らしたりもした。
蟹沢署長は「高遠ダム湖などの湖を持っている同署では、水難事故が発生する可能性がある。有事の際、迅速な対応ができるよう訓練を続けていきたい」と呼びかけた。
水難救助訓練でゴムボートから救助者を地上へ移動させる署員ら -
ベル伊那で「日本画・洋画・軸装展」
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで12日まで、展示販売会「日本画・洋画・軸装展」が開かれている=写真。中央画壇の人気現存・物故作家約60人の作品を約80点飾っている。
文化勲章作家の川合玉堂、堂本印象、小倉遊亀、岩橋英遠などの注目作品が並ぶほか、土田麦僊の「木瓜小禽」、菊池契月の人物画なども出品。地元出身の池上秀畝、中村不折らの掛軸もある。
関係者は「日本を代表する作家たちの作品が集まっている。滝や花、カワセミなど初夏を彩る画題の日本画や軸装などを用意した」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
学校週5日制対応講座が6年目
宮田村教育委員会が住民ボランティアの力を活用し、週末休みの子どもたちを指導する「学校週5日制対応講座」が今年も開講した。お茶や体操、工作など幅広い12講座を用意。6年目を迎えたが、学校生活では学べない体験もできると好評。今年も小中学生のべ147人が登録し、地域の育む力にもつながっている。
各講座は月に1縲・回程度開講。教えるのは全員が住民有志で、自分の特技を活かして指導している。
「楽しいいけばな」には、女子ばかり数十人が参加。初年度から開講している人気講座のひとつだ。
学校の授業とはひと味違うゆったりとした雰囲気。「まずはお花と友達になって楽しむ。草花とのふれあいの中から、自分の想いを形にしていってもらえれば」と講師の小田切孝子さん=北割区=は話す。
学年が違う子どもたちが肩を並べ、和やかな中にも真剣に取り組む姿が。11月の文化祭で作品を発表するほか、季節の花にも挑戦するという。
その他の講座も目標も設定しながら、意欲的に活動。子どもたちの休日に一石を投じている格好だ。
「今までは子どもたちとの関わりがが希薄だったと話す講師も多かったが、交流の機会が増えたと好評です」と村教委の担当者は話す。 -
宮田中で「頭髪集会」
宮田村の宮田中学校生徒会生活委員会(鈴木貴典委員長)は6日、全校参加で自分たちの身だしなみを考える「頭髪集会」を開いた。10年ほど前に当時の生徒たちが議論を重ねて頭髪の制限が緩和された経緯があり「先輩の苦労と努力を無駄にせず、中学生らしい身だしなみを考えよう」と呼びかけあった。
各学年の代表者が作文を発表。1年の小田切瞳さんは服装の乱れを指摘し、2年の春日悠佑君は「頭髪など身だしなみを整えれば、学校の雰囲気も良くなる」と訴えた。
3年の寺田拓郎君と松尾美奈子生活委員会副委員長は、集団生活のうえに中学校は成り立っていると強調。
「規則があることを考え、正しいことなのか考えて。個性を発揮したいならば、学校生活の他の所にあるはず」と話した。
同校は95年まで男子は丸刈り、女子は肩までと髪型を規定。当時の生徒会が1年かけて議論し「生活に適した清潔で活動的な髪型」に変更した。
以来毎年年2回、頭髪集会を開き、髪型含め生活全般を見直す機会にしている。 -
南箕輪村議会6月定例会日程
南箕輪村議会6月定例会は11日開会し、22日までの12日間開く。
提出議案は、村印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正、07年度一般会計補正予算、下水道事業会計補正予算。報告3件。
日程は次の通り。
▽11日=本会議開会・委員会審査▽12縲・9日=休会▽20、21日=一般質問▽22日=本会議 -
箕輪町議会6月定例会日程
箕輪町議会6月定例会は12日開会し、25日までの14日間開く。
提出議案は、07年度一般会計など補正予算案、中部小耐震補強・大規模改造工事請負契約、地域交流センター・消防署建築本体工事の請負契約、先決処分の承認など19件。報告6件。
日程は次の通り。
▽12日午前9時=本会議開会▽13縲・7日=休会▽18、19日=一般質問▽20、21日=常任委員会審査▽22縲・4日=休会▽25日午後1時半=本会議、全員協議会 -
山菜採りで行方不明の男性見つかる
6日午前7時28分、伊那市長谷の尾勝谷(三ツ石山)に山菜採りに出掛けたまま行方不明になっていた、宮田村の会社員宮下肇さん(53)の安否が確認された。
伊那署の調べによると、宮下さんは友人と2人で5日午前8時から、山菜採りのため入山していたが同日午後3時ごろ、仲間と離れたまま所在が分からなくなっていた。
届け出を受け、6日午前6時40分から捜索していた隊員らが、自力で下山してきた宮下さんを発見した。 -
アイドリングストップ運動に関する街頭啓発活動
身近なところから環境問題に取り組んでもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所は1日、地球温暖化や大気汚染などにつながるアイドリング防止を呼びかける街頭啓発活動を伊那市内の大型店前で実施した=写真。
県では6月の環境月間に合わせて、環境意識を高める目的で毎年街頭啓発活動を展開している。この日は4人の職員が参加し、アイドリングをやめることで節約できる燃料の量を示したチラシや社内向けの紙製ごみ袋などを配布し、駐停車中はできるだけエンジンを切ることなどを呼びかけた。また、今回は2月20日から全面施行となった「県地球温暖化対策条例」のPRも合わせて実施。同条例には、大型店に対してアイドリング防止を呼びかける看板設置を求める内容なども含まれている。 -
箕輪町営農センター運営委員会
箕輪町営農センター運営委員会(会長・平沢豊満町長)は4日、役場で会議を開き、07年度事業計画案、予算案、06年度事業報告などを承認した。
07年度事業計画の主なものは▽担い手の認定農業者や農事組合法人みのわ営農への支援▽農用地の有効利用と農作業受委託の推進▽豊かで特色のある産地づくりの推進(「いも焼酎みのわ」定着に向けた支援、地産地消や食育の推進)▽土づくりの促進(土づくり講演会開催など)▽観光と農林業等体験事業の取り組み支援(グリーンツーリズムの仕組みづくり検討、千葉市の小学生農業体験学習の受入対応、あんず園の観光としての活用検討)▽畜産のコントラクター組合の検討-など。
予算は収入・支出合計がそれぞれ266万9千円。
規約の一部改正は、監事2人のうち1人を現行の箕輪町収入役の事務を兼掌する助役から町代表監査委員にする。 -
レッツ・トライ・ニュースポーツ
箕輪町と町教育委員会主催の新講座「レッツ・トライ・ニュースポーツ」が2、3日、藤ヶ丘体育館であった。初日は50人が参加し、さまざまなニュースポーツに挑戦して楽しんだ。
分館活動や学級レク、職場のイベントなどで活用できる軽スポーツ、レクリエーションを紹介し、住民のふれあいの場、運動のきっかけをつくろうと計画。保育園児から70歳代まで幅広い年代の参加があった。
種目はビーンボウリング、スロットボール、囲碁ボール、シャッフルボード、ガラッキー、カローリング、ドッジビーなど。参加者は小グループに分かれ、町体育指導員や町職員からルールを教わり、各種目を順番に体験した。
親子連れは、「子どもがやりたいと言うので参加した。小さい子でも出来るのでいい」「とても面白い」と熱中していた。 -
初心者向け手話講座
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(山脇健生会長、24人)は4日夜、初心者を対象にした手話講座の第1回を同市の障害者センター高砂園で開いた。市内の女性19人が参加し、県聴覚障害者協会上伊那支部の講師の指導で手話の基礎を学んだ。
聴覚障害者である講師は言葉が話せないため、通訳を介して説明。参加者の名前を黒板に書かせて、それぞれを手話でどう表現するのか示して見せた。参加者らは自分の名前のほか、あいさつや簡単な会話などを覚えようと講師の手の形をまね、真剣な表情で何度も繰り返し練習していた=写真。
講座は7月23日まで7回にわたって開かれる。 -
帰国隊員報告会
JICA(国際協力機構)が行う青年海外協力隊事業で発展途上国に派遣され、今年帰国した県出身隊員らの報告会が3日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。05年度第3次隊員としてそれぞれセネガル、ネパール、チリに派遣された隊員3人が、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
箕輪町出身の藤沢志保さんはアフリカ・セネガルで手工芸指導に携わった2年間の経験について発表した=写真。「一番苦労したのは言葉。訓練で学んだフランス語ではなく現地語が流通していたためコミュニケーションがまったくとれず、困って帰りたくなった」とした上で「でもセネガルの人たちは感情豊かで親切だった。派遣を希望した国ではなかったが、今ではセネガルに行けて本当に良かったと思える」と話した。
報告会に集まった派遣前訓練中の07年度第1次隊候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問をしたりしていた。