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天竜川堤防でオオキンケイギク咲き始め
天竜川堤防のオオキンケイギクが一斉に咲き始めた=写真。
オオキンケイギクは天竜川のほぼ全域で見られる代表的な帰化植物。愛らしい姿で人々の目を楽しませてくれる一方、荒地でもよく生育する丈夫な根を持っていることから、河川敷の在来種の成長を阻害。生物多様性の確保などを目的とする外来生物法の特定外来生物に指定されている。
天竜川河川敷ではオオキンケイギクや同じ帰化植物であるアレチウリなどの影響で、カワラニガナ、ツメレンゲ、カワラサイコなどといった固有種が減少、消滅の危機にある。 -
浦国有林でクリーン活動
南信森林管理署は6日、伊那市長谷の浦国有林の林道沿線でクリーン活動を展開した。職員や同署事業関係請負事業者など約25人が参加。林道の入り口から延長17キロの区間でごみ拾いや巡視をした=写真。
国有林内でのごみ拾いはしばらく行っていなかったが、登山や山菜取り、釣りなどを目的とする一般の人が国有林内の立ち入り禁止区域まで入り、不法投棄するケースも増えているため、不法投棄防止の呼びかけの意味なども含めてクリーン活動を行うことにした。
参加者は4班に別れ、それぞれが約4キロの区間を点検。入り口付近にはブルーシートや銅線などといった大きなものからペットボトル、空き缶などの一般ごみまで散乱しており、参加者はそれらを分別しながら丁寧に拾い集めた。
職員の一人は「ここから立ち入り禁止となっているので、ここまで来て捨てて行く人も多いのだと思う」と話していた。 -
【記者室】はしか予防接種に補助を
多くの大学などが休校に追い込まれた麻疹(はしか)の大流行は県内では諏訪地区にまで及んだが、伊那保健所によると上伊那での発症の報告数は例年とさほど変わりはなく、今のところ影響はないようだ▼しかし油断は禁物。患者と一瞬すれ違っただけでもうつるほど感染力は強く、世界では年間30万人以上が死亡している。はしかを発症した人は免疫ができるため、その後は二度とかからないとされる一方で予防接種の効果は終生とはいかず、抗体は10年程度で消えてしまうという▼小学校就学前に接種しただけでは安心できないのだ。それでも確実な予防方法はワクチンしかない。行政はこの機会に10代以降の接種希望者への費用補助を検討してみるべきではないか。(白鳥文男)
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駒ケ根市健康づくり地域リーダー基礎講座
駒ケ根市と市保健補導員連合会(和田佳代子会長)が開く07年度健康づくり地域リーダー研修会が始まった。健康づくりへの関心が高まる中での保健補導員の資質向上のため、主に就任1年目の補導員対象の「基礎」と、2年目の補導員対象の「専門」の2講座を開講。8月までそれぞれ3回の講座を予定している。
5日夜は基礎講座の第1回が市役所南庁舎で開かれた。補導員約70人が参加し、血圧のメカニズムや高血圧の原因と治療、正しい測定方法などについて学んだ=写真。講師は昭和伊南総合病院健診センター長の山田幸宏さん。山田さんは「間違った数値では意味がないが、正しい測定は実は意外に難しい」とした上で血圧測定時の注意点について「心臓と同じ高さにカフ(腕に巻く部分)を巻くことがとても大切。高さが10センチ違うと数値が5縲・ミリも違ってくる。測定前には5分間安静にすることもポイントだ」と説明した。 -
車と衝突して中学生が重体
6日午前6時55分ごろ、伊那市富県貝沼の信号機のない市道交差点で、同市高遠町小原の会社員林大介さん(29)運転の普通自動車と、近くに住む小池創さんの長男・修平さん(12)=中学1年生=運転の自転車が衝突した。この事故で修平さんが頭を強く打ち、意識不明の重体となった。林さんにけがはない。
伊那署の調べによると、林さんが高遠町方面から駒ヶ根市方面へ走行中、十字路交差点を自転車に乗って左から右に横断していた修平さんと衝突した。交差点には一時停止規制はなかった。修平さんはヘルメットを着用していた。
重体事故が発生した現場 -
箕輪町赤十字奉仕団研修総会
箕輪町赤十字奉仕団(向山初美委員長)は3日、町内の松島コミュニティーセンターで07年度研修総会を開いた。正副分団長を中心に約90人が出席。今年度事業計画を決めた後、諏訪赤十字病院の講師2人を迎えて家庭看護法を学んだ。
出席者は2グループに分かれ、同病院の宮坂佐和子さん、濱さつきさんが指導。家庭看護法の基本技術の一つである体の移動介助として、一人で寝返りをする方法やベットから起き上がる方法などを学んだ。
宮坂さんは「日常生活で何気なく動かす動作だが手足が不自由になると楽に起き上がることはできない。体のメカニズムを理解し、相手の力を使い、自立を促すための介助方法を学んでいって」と話した。
向山委員長はあいさつで「この講習を良く聞いて家庭、親せきなどの人々に役立ててほしい。聞いたことを友人、知人に伝えくれれば幸いだと思う」と呼びかけた。
一人で寝返りをする方法を学ぶ団員ら -
上伊那地区障害者スポーツ大会
第35回上伊那地区障害者スポーツ大会が3日、伊那市陸上競技場であった。同地区内の障害者262人とボランティアスタッフら計約400人が集まり、スポーツを通じて自立と社会参加の促進を目指した。上伊那福祉事務所などでつくる実行委員会主催。
60メートル、100メートル、400メートルリレー、ソフトボール投げ、立ち幅跳び、フライングディスクなど11種目や大玉送りのレクリエーションで体を動かした。3人一組で対戦する「ペタンク」は、目標ボール目掛けて、双方がどれだけ多く自分のボールを近くに転がせるかを競い、相手ボールを跳ねのけるなどの戦略で熱戦を展開した。
関係者は「この大会を楽しみにしている人も多いので天気が良い中で開催できてよかった。ボランティアの皆さんも例年より多くの参加があり、地域の理解も広まってきていると感じる」と話していた。 -
秋葉街道 道普請隊を募集
伊那市の人材バンク「南アルプス自然体験ネットワーク」の「秋葉街道・道普請隊」は16日、長谷を南北に貫く古道、秋葉街道の復旧整備に当たる。13日まで、隊員50人を募集中。
作業区間は黒河内縲恍・フ約3キロで、街道の石をどかしたり、崩落個所を通行できるようにしたりと歩行者の安全を確保する。体力や能力に応じて作業を分担するため、家族での参加も可能。
当日は長谷総合支所駐車場へ集合し、午前8時半縲恁゚後3時、作業する。
参加料は500円(保険代含む)。持ち物は昼食、水筒、軍手など。
希望者は、申込書に住所、氏名など必要事項を記入し、長谷総合支所産業振興課内ネットワーク事務局(TEL98・3130)へ申し込む。
主催者は「先人が歩んだ古道を整備しながら、江戸時代から続く歴史に触れてみませんか」と参加を呼びかける。
市は散策に必要な看板などを設ける計画で、整備終了後は街道を歩くイベント開催を考え、観光資源に生かす。
秋葉街道は、静岡県の秋葉神社参拝に使われた道。昨年2月、「秋葉街道発掘調査隊」を発足させ、江戸時代の絵図などをもとに、1年かけて調査して道筋を確認した。 -
死亡交通事故現地診断
5月31日に駒ケ根市赤穂中割の広域農道で自動車を運転中だった松川町上片桐の販売員今野貢裕さん(21)が単独事故を起こして死亡したことを受けて駒ケ根署は7日、事故現場での現地診断を行った=写真。駒ケ根市交通安全協議会、伊南安協、安全運転管理者団体などの約20人が参加し、事故の詳しい状況を確認して同種の事故防止対策について話し合った。同署の山本修作署長は「原因はスピードの出し過ぎとシートベルトの不着用と考えられる。車の運転席付近はつぶれていなかったことから、ベルトをしていれば助かったのではないか」とした上で「今後、スピードとシートベルトの取り締まりを集中的に行っていきたい」と述べた。
事故発生は31日午前3時ごろ。伊那市方面から松川町方面に走っていた今野さんの普通乗用車が緩い右カーブを直進して道路左側にそれ、置いてあった数個の石(直径約1メートル)に乗り上げてジャンプ。道路に面した中古車販売店の展示車などに衝突した。今野さんは落下の衝撃で車外に投げ出され、頭や胸を強く打って搬送先の駒ケ根市内の病院で死亡した。現場の状況などから、今野さんは制限速度の時速50キロを大きく超える100キロ以上を出していたらしい。シートベルトはしていなかった。
同市内での交通死亡事故発生は05年10月以来。 -
全日本少年サッカー県大会
第31回全日本少年サッカー大会長野県大会(日本サッカー協会主催)が3日、県下10会場で始まった。飯島FCは地元飯島町の柏木グラウンドに登場。1回戦で東北デルソーレ(長野市)に2竏・、2回戦で青木スピリッツ(青木村)に2竏・でそれぞれ勝ち、3回戦(10日、松本市営サッカー場)への出場を決めた=写真。
大会には12歳以下で編成された108チームが出場した。決勝は17日に松本市のアルウィンで行われる。 -
学校の・ス宝・ス、生徒たちが収獲
宮田村の宮田中学校は5日、校内に植えてある約60本の梅の収獲作業を行った。
梅は同校のシンボルで、先輩から受け継ぐ・ス宝・ス。各学級で担当する木を決め、緑化委員会とともに日ごろから管理している。
全校生徒が参加したこの日の作業。緑に輝く実を丁寧にもぎとり、収獲の喜びに沸いた。
世話になった地域の人に配ったほか、一部は販売。梅ドレッシングなどにも加工し、給食でも味わう予定だ。 -
【海外調整員 大野秀悟さん】
駒ケ根市がJICA(国際協力機構)ネパール事務所に04年8月から派遣している林光洋調整員の後任として8月1日にネパール国の首都カトマンズに出発する。派遣期間は2年間の予定だが「代々の調整員はほとんど3年間勤務してきた。理由は、1年目は慣れるのが精一杯、ようやく仕事ができるようになった2年目で終わってはもったいないからもう少し仕事をしたい竏窒ニ皆が延長を申し出るからだと聞いている。私もできれば長くやって来たい」
調整員の仕事は、JICAが派遣する海外協力隊員などの活動のサポートや、現地政府とJICAとの交渉、各種書類の申請などのほか、現地で発生するさまざまな問題の調整と解決など、非常に多岐にわたる。
その研修のため、駒ケ根訓練所で行われた青年海外協力隊07年度第1次隊の派遣前訓練(4月4日縲・月7日)に初日から参加し、3カ月間の合宿生活で候補生らと同じ釜の飯を食いながら、語学やネパールの文化、習慣などを学んでいる。海外でのボランティア活動に当たる彼らと訓練を共にすることで、事務的なことだけでなく、隊員の気持ちをより深く理解できるとの狙いからだ。
「彼らは動機はさまざまだが、それぞれ強い意志を抱いて訓練に来ている。いろんな話を聞いて影響を受けたし、出会いが大きな財産になった」
ネパール語を勉強するのは初めて。最初はまったく分からなかったが、この2カ月で少しずつ読んだり、話したりできるようになってきた。
6月7日に行われる晴れの訓練修了式を前に彼らと別れ、4日からは東京のJICA本部での調整員研修に臨んでいる。約1カ月間、調整員としての実務の知識を身につけた後、いよいよネパールに旅立つ。
中学生の時に協力隊の体験入隊に参加し、隊員らの生き生きした姿を見ていずれは隊員になり、海外で活躍したいと考えていた。
「隊員として行きたかったが果たせずにいた。今年1月に市が調整員の後任を募集するのを知り、渡りに船と早速応募したら2カ月後に内定を告げられた。夢がかなってうれしかった」
もともと外国の文化に触れることが好きで、高校時代には米国に、就職してからも中国、香港、韓国などに旅行してきた。
「ネパールから帰ってきた隊員らに話を聞くと、いろいろな点ですごく良い所だ竏窒ニ言う。どんな生活が待っているのかすごく待ち遠しい。言葉が通じるのか、政情や治安はどうなのか、少し不安はあるが、それよりも楽しみの気持ちがはるかに大きい。与えられた仕事をしっかりこなし、何かをつかんで帰って来たい」
(白鳥文男) -
箕輪東小4年生がホットプレートでお茶作り体験
箕輪町立箕輪東小学校の4年生(21人、有賀京子教諭)は5日、茶業コンサルタントの増沢武雄さん=大出=を講師に招き、ホットプレートで釜炒り茶作りに挑戦した。
学校近くの日輪寺に茶の木があるため、児童は増沢さんに教わって初めての茶摘みを体験。皆で摘んだ茶葉を使い、調理室でお茶作りをした。
釜炒り茶は、ホットプレートで茶葉をまぜ、しおれたら紙の上に出して水分を飛ばし、素手で茶葉をもむ。ホットプレートに茶葉を戻し、かきまぜながらもむ、乾かすという作業を繰り返し、最後に茶葉と途中で出た粉をホットプレートで乾燥させ、固くなり香ばしい香りがしたら完成する。
児童は4班に分かれてお茶作りを開始。最初は「木の匂い」「苦そう」と話していたが、次第に「お茶の匂いになってきた」「少しずつ乾いてきた」と茶葉の変化を楽しみ、お茶の香りに包まれながら作業した。「ホットプレートの上で茶葉をもむのは熱くて大変だけど面白い」「覚えたら自分で葉を摘んできて作れるかもしれない」と話した。
講師の増沢さんは、「お茶作りは、自分で茶葉を摘み、汗を流しながらもんで作り、その味と香りを試す結果までが学べる。汗をかいたほど出来上がったときの喜びがある」と話していた。
4年生は総合的な学習で老人福祉施設との交流学習を計画しており、作ったお茶をお年寄りと飲みながらの交流も考えている。 -
みのわ祭り実行委員会でまつり内容承認
ポスター・うちわ図案も発表箕輪町みのわ祭り実行委員会は4日夜、町役場で開き、約150人が出席して7月28日のまつりの名称や会場、イベントなどを承認した。今年のポスター、うちわの図案も発表した。
祭りの名称は「2007みのわ祭り」。サブタイトルは「踊れ・輝け・箕輪の○(わ)」。○は、「和」の文字をつないで丸を作っている。28日雨天の場合は翌29日に開催。
祭り会場は国道153バイパス松島交差点縲恟シ島交番入口交差点の延長約450メートル。工業専用地域内の道路も利用する。
花火打上会場は7号以下の打上花火は番場原第1グラウンド東側道路、5号以下のスターマインは天竜川管理道路。
イベントは新たに「東京よさこい」が3チーム参加する。このほかは従来通り。
ポスター・うちわの図案は、本年度は一般から募り7人10点の応募があった。みのわ祭り正副会長会(8人)で審査し、ポスター用に向山聡一さん(箕輪町)、うちわ用に岡さゆりさん(箕輪町)の図案を選んだ。ポスターは千枚、うちわは4500本作成する。 -
ビーチバレーinアルプス2007
ビーチバレーinアルプス2007(県ビーチバレー連盟主催)が3日、駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」サンドグラウンドで開かれた。県内各地から16チームが出場し、予選リーグと決勝トーナメントを戦って優勝を争った。
ビーチバレーは正式ルールでは2人制だが、初心者にもその魅力を知ってもらおうと今大会では男女混合の4人制を採用。出場者は砂の上でのプレーに悪戦苦闘しながらも、照りつける日差しの下で開放的なバレーの楽しさを存分に味わっていた=写真。
上位チームは次の通り。
(1)ヨロシク(松本市・駒ケ根市)(2)唐沢夏絵(伊那市)(3)M・E・T(2)(松本市・塩尻市) -
駒ケ根郷土芸能まつり
第20回駒ケ根郷土芸能まつりが3日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。市内の32団体が出演し、神楽、舞踊、民謡、バレエ、剣舞、大正琴、吟詠などを次々に披露した。大きなステージでの発表とあって、出演者はそれぞれ緊張した面持ちで登場したが、踊りや演奏を始めると次第に落ち着いた表情になり、日ごろのけいこの成果を存分に発揮して見事な芸を見せていた=写真。20年記念としてざんざ節保存会、伊那節保存会も特別出演し、伝統の踊りを披露した。
客席の観衆は「大したもんだね」「きれいだね」などとささやき合いながら、披露される芸の数々に夢中で見入っていた。 -
上穂町区敬老文化会
駒ケ根市の上穂町区(井上利雄区長)は3日、07年度の敬老文化会を同市の赤穂公民館で開いた。招待された69歳以上のお年寄り433人のうち約160人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには中原正純市長が一人一人に記念品を手渡した=写真。
演芸会では分館役員らによる劇やシバオケ(芝居とカラオケ)などのほか、有志のグループらによる歌や踊りなどの出し物が次々に披露された。お年寄りたちは芸をさかなに和やかに歓談しながら楽しいひとときを過ごした。
井上区長はあいさつで「戦中、戦後の厳しい時代を生きてきた皆さんのおかげで今日の日本がある。これからも体に気をつけて長生きし、われわれ後輩を指導してほしい」と呼び掛けた。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
石沢正美、淡谷和江、有賀昭子、春日康子、小松千代、成田隆興、宮沢とよ子、林守子、柴田みな江、水上利雄、藤嶋絢子、福沢英美、山本政幸、宮沢文江、北原うた子、重盛菊子、大蔵儀一、小原久代、小出定子、北原昭五 -
県中期総合計画にかかる地域懇談会
県は5日、県中期総合計画(仮称)の策定に向けた地域懇談会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。市民団体代表者と総合計画審議会委員、行政関係者など約35人が参加。上伊那地区の実情を同計画に反映するため、各分野における問題点や今後の方向性について意見を出し合った=写真。
08年縲・2年を計画期間として県総合計画審議会が検討を進めている同計画は、少子高齢化やグローバル化などといったさまざまな現状を受けて今後の県づくりをどう進めていくべきかを示した県運営の基本となる総合計画。審議会の答申を受けて12月県会に提案する予定となっている。
同懇談会は策定に当たって地域の意見や提言を聴取するためのもので、各方面で活動する上伊那の地域づくり活動代表者、有識者など約25人が集まった。
各参加者は、それぞれが関わっている分野の現状や今後に向けた思いなどを提言。
社会教育の視点からは、「日本には昔から培ってきた“情緒”がある。これからはこの情緒を、いかにして子どもたちの中に養成していくかを具体的に示して方針を展開してほしい」という意見があったほか、子どもたちの地域離れが進んでいる現状から「長野県に戻ってきて地域を担っていく人材を育てていくのも教育の役割」とする声もあった。
最後に同懇談会に参加した審議会委員は「豊かさの尺度は地域で作っていくもの。それをしっかりと築いて計画策定を進めていきたい」と語った。 -
三峰川みらい会議が環境大臣表彰を受賞
伊那市の市民団体・三峰川みらい会議(織井秀夫代表)がこのほど、環境美化に尽力した団体として環境大臣表彰を受ける。
6月の環境月間に合わせて環境省では、地球環境の保全や地域美化活動に顕著な功績があった全国の個人や団体を表彰している。
今回県内からは三峰川みらい会議1団体が受賞。同団体は河川環境保全のためアレチウリ子所ははじめとする各種事業を展開。また、流域住民と行政との協働により、地域全体への環境保全意識啓発に大きく貢献している。そのほかにも市町村、県、国との行政懇談会や三峰川フォーラムや三峰川まつりなどの開催を通して河川に対する市民の関心を高め、積極的に美化活動推進に努めていることなどが高く評価された。
表彰式は11日の午前10時半から。場所は東京都の虎ノ門パストラルとなる。 -
地域の魅力を再発見
伊那市民を対象としたバスハイク「身近な魅力、再発見」が5日、スタートした。自分の住む地域の良さを知り、観光客に伝えてもらうねらい。伊那市観光協会伊那支部企画、伊那バス主催。
第1弾は「高遠 お寺めぐりとローズガーデン」。60代を中心に23人が参加し、市役所を発着点に高遠町の建福寺、蓮華寺、高遠しんわの丘ローズガーデン、伊那の清水庵など6カ所を回った。
シャクヤクが咲く蓮華寺には、絵島の墓がある。絵島は大奥の大年寄りで、江戸時代、大奥の権力争いとからみ、芝居見物のとがで高遠に遠流され、1741年、61年の生涯に幕を閉じた。
高遠町の観光ボランティア「ふきのとう」のメンバーは、遠流された理由や高遠での生活ぶり、1916(大正5)年に墓が見つかったことなどを解説。参加者はメモを取ったり、写真に収めた。
友達に誘われて参加した東春近の女性(72)は「市内でも知らないところがある。説明があって勉強になる」と話した。
バスハイクは昨年度、伊那観光協会が立ち上げた、伊那の観光を考え、実践するためのプロジェクトで提案された。視察場所を変えながら月1回のペースで続ける計画で、次回は7月10日。長谷地域の熱田神社、八人塚、南アルプスむらなどを予定している。 -
「父の日」「ジュンブライド」を前に、バラの出荷最盛期に
飯島町岩間の岩間バラ温室組合(小林均組合長、3軒)では「父の日」や「ジュンブライド」に向け、出荷が最盛期を迎えた。1週間に約2万5千本が東京や大阪、神戸などに出荷されている。
「父の日」需要は、黄色が圧倒的に人気があり、ブライダルは白を基本に、ピンク系、オレンジ系のほか、グリーンなどが人気とか。
同組合はガラス温室10棟を含め、4000坪余のほ場で、夏場を中心に、年間130万本を出荷。色はピンク系が5割、オレンジ系2割、白、黄各1割、残りは緑、ベージュ、復色、スプレータイプ。今年の新品種はシックな茶系の「ベルギー」のみ。
小林組合長は「バラは暑さに弱い、今年は5月下旬になっても寒い日もあり、品質はいい」と話していた。 -
養魚場後処理問題で庁内に対策グループ設置へ
西山山麓観光考える住民参加の研究会も宮田村の清水靖夫村長は5日の村議会6月定例会一般質問で、天竜川漁業協同組合が5月末で事実上閉鎖した新田区の宮田養魚場の後処理について答弁。庁内に対策グループを設置して、土地契約や権利面など含め当面の問題解決に向けて検討していくと明らかにした。
「半世紀に渡る歴史があり、(今後に向けた)しっかりとした指針を構築する必要がある」と答え、養魚場が村の資源財産であるという考え方も示唆。
同漁協が事業継続できなかった理由なども検証して明らかにしながら、施設の存廃も含め村としての後処理対応を検討していく姿勢を示した。
同養魚場は漁協所有の土地だけでなく、村有地なども混在する。漁協側は村有地を返還したい意向を申し入れ、さらに所有している土地の買い上げも村に打診している。
養魚場をめぐる動きでは、何らかの形で施設を存続しようとする動きが民間などにもあるが、具体的にはなっていない状況。施設と数万匹ともいわれる魚が残り、宙に浮いた状態が続いている。
将来を見据えながら、様々な権利契約問題などの精査も課題。対策グループは、あらゆる状況を想定しての検討に迫られる。
村長はまた、養魚場や宮田高原周辺を含めた西山山麓の観光活性化策を住民参加の研究会を発足させて、検討する考えも示した。 -
伊那市消防団水防訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は3日、同市高遠町下山田の三峰川左岸で梅雨期を前に恒例の水防訓練を開いた。14団から班長以上の団員239人が参加。県伊那建設事務所員の指導で「中聖牛」などの水防工法を学んだ=写真。
命綱や工法に用いる数種のロープの結び方を覚えてから、木流し、積み土のう・蛇籠(じゃかご)、シート張り工法などを4グループに分かれて学習。同地区では伝統的工法となっている、水流を受け流すための工法「中聖牛」も実習した。
田畑団長はあいさつで「水防は火災と違い水や土砂など自然の力と立ち向かわなければならない。まずは単独行動をせず、危険を感じたら避難すること」などと呼びかけた。 -
フェンシング北信越国体出場選手決まる
県フェンシング協会は3日、8月25、26日、福井県越前市で開く北信越国体に出場の少年男女、成年女子選手を発表した。少年男子上位2位、少年女子・成年女子上位1位が本国体に出場する。
少年男女の国体選手は、県予選(5月13日)のポイントと県高校総体(2、3日)のポイントを合算して決定。成年女子は協会で選考した。
北信越国体に出場する選手は次の皆さん(丸数字は合算ポイント)。
▽少年男子=白鳥佑弥(伊那北2)(10)、今井康友(上伊那農業1)(6)、小林豊(伊那北2)(2)、大槻仁志(伊那北1)(2)
▽少年女子=栗原夏佳(伊那北3)(10)、三沢杏奈(赤穂3年)(6)、石川梨加(赤穂3年)(2)、野村恵美(赤穂1)(2)
▽成年女子=唐沢千夏(日本大学)、白鳥真弓(長野クラブ)、木村宏美(同)、今井未央(同) -
伊那市の西箕輪公民館で「通学合宿」スタート
異年齢の集団生活の中で自主的な児童を育てる伊那市の西箕輪公民館の事業「通学合宿」は3日、同公民館で始まった。西箕輪小学校の4竏・年生40人が8日までの5泊6日の日程で合宿生活をする。初日は、キャンプファイヤーやレクリエーションなどを通じて仲間たちとの交流を深めた。
3年目となる同事業は、公民館単位での主催としては上伊那地域で珍しい。各学年男女6、7人の計6班を構成し、ボランティアの信州大学生がそれぞれ世話役に付いた。学校生活以外の時間を公民館で過し、朝夕の食事は自分たちで調理するのが特徴。今年は市の栄養士の指導で彩りと栄養バランスを考えた献立で料理した。
初日メーンのキャンプファイヤーでは、参加者らが火を囲んで自己紹介をした。「皆と仲良くなりたい」「調理を頑張りたい」などと、合宿に向けた意気込みを大声で発表した。
期間中は、地元の「羽広獅子舞保存会」との交流などの企画が組み込まれている。
キャンプファイヤーで自己紹介
初日の夕食は豚汁やちくわの蒲焼きなど -
高遠高校1年生 禁煙講座
伊那市の高遠高校は5月31日、1年生114人(男子57人、女子57人)を対象とした禁煙教育講座を格技室で開いた=写真。同市長谷の岡部竜吾美和診療所長を招き、たばこの有害性などについて学んだ。
岡部所長は「タバコと中毒竏窒ォづきが大切竏秩vと題して講話。喫煙することは、胃がんや脳卒中などの病気を引き起こす原因となっていることや脳内に分泌された快感物質により依存症となることをスライドなどを用いて説明した。
たばこだけではなくテレビやネットゲーム、携帯電話などに依存する人が増加している現状を話し、「依存はある対象のためにすべてを投げ打って奴隷になること」と主張。依存から抜け出すことに気づくことが大切で、そこから将来への無限の可能性が広がる竏窒ニ訴えた。 -
大正琴信州大会
琴伝流大正琴全国普及会は3日、第3回琴伝流大正琴信州大会を飯島町文化館で開いた。県内各地の50グループが出演し、日ごろの練習の成果を披露し合った=写真。
約10人縲・0人で編成するグループのメンバーはそれぞれ緊張した表情でステージに上がったが、各グループともソプラノ、アルト、テナー、ベースの4種の大正琴を巧みに組み合わせた一糸乱れぬアンサンブルを奏でた。会場に響く大正琴独特の音色に、聴衆は大きな拍手を送っていた。 -
箕輪町女性団体連絡協議会総会
箕輪町女性団体連絡協議会は1日夜、07年度総会を松島コミュニティセンターで開き、本年度事業計画案、予算案などを承認した。
07年度スローガンは「障害を持っている人も持っていない人も共に築く社会参加の町づくり」。事業計画は▽町づくりのすすめ(県生涯学習センター)▽ふれあい広場(8月26日)▽視察研修▽出前講座▽女性の集い▽新年交流会-など。参加団体の事業に協力するほか、町や区から協力要請があった場合は参加協力する。予算の収入・支出総額はそれぞれ22万5922円。
06年度は、19年ぶりの女性模擬議会を開き、女団連に所属する11団体の代表が模擬議会議員を務め、農業、商業、福祉、環境、教育行政など多方面わたって質問した。
07年度役員は会長に大槻一子さん、副会長に小口幸子さん、副会長兼会計に原田とみ子さんが就任した。大槻会長は、「各単会とコミュニケーションをとりながら、ズクと女性のパワーで元気よく活動する。皆さん応援してください」とあいさつした。 -
駒ケ根市議会6月定例会開会
駒ケ根市議会6月定例会は4日、開会した。会期は22日までの19日間。市固定資産評価審査委員に堀内睦さん(68)=下平=を選任する案に同意したほか、専決処分2件を承認した。議案は住民基本台帳カードの利用に関する条例改正案など条例案件7、07年度一般会計補正予算案など予算案件2、事件案件1の計10議案が上程され、いずれも常任委員会に付託された。最終日の22日に質疑・討論を経て採決が行われる。
日程は次の通り。
▽5縲・3日=休会▽14、15日=一般質問▽16、17日=休会▽18、19日=委員会▽20、21日=休会▽22日=本会議(委員長報告、質疑・討論、採決、閉会) -
めいきん生協田植えツアー
中川村営農センターと南向営農組合は3日、名古屋市周辺の市民らが加入するめいきん生協(名古屋勤労市民生活協同組合)が企画した田植え体験ツアーの一行を迎え、田植えの指導をした。水田は村役場近くの約12アール。参加した約30人の親子らはいずれも田植えは初めてとあって、泥田の中で悪戦苦闘。「足が抜けない」「腰が痛い」と大騒ぎしながらも楽しそうに歓声を上げて農業体験を楽しんでいた=写真。
営農センターの松下弘毅理事は「日帰り体験ツアーは初めての試み。できれば来年も続いてほしいし、これを機にほかの農産物でもツアーができればうれしい」と話している。