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日発運輸の新たな営業所が宮田村に竣工
日発運輸(本社・横浜市)が宮田村北割区の広域農道沿いに建設を進めていた伊那営業所が完成し30日、竣工式が現地で開かれた。近隣で6つの自動車部品工場を展開する親会社の日本発条の材料、製品が当初の主な取り扱い。駒ケ根市内に分散していた物流機能を集約する役割を果たし、合理化を図る。
2カ所に分散していた物流機能を集約し移転。従業員20人もそのまま移る。
同村内にある日本発条伊那工場の至近距離に位置。同工場が余分な在庫を持たないように合理的な物流体制を支援する。
朝6時から深夜まで大型トラックの定期便が出入りし、1日40便ほど。月間取り扱い量は部品だけで約800トンを見込む。
敷地は1万890平方メートル。材料と製品の保管、積み込みと3区分した棟続きの倉庫を備えた。
一帯は優良農地として保護されてきた地域だが、中央道伊那、駒ケ根両インターへの接続も良く、産業振興面などから村も関わって誘致した。
この日は日発運輸、日本発条両社の幹部、村関係者らが出席して神事、式典を行った。 -
花ろまん(16)クレマチス
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さわやかな初夏の風になびく、クレマチス。色とりどりに咲いて、フェンスや庭の垣根を彩るつる性の植物。一重、八重と大輪の花もあれば、小さな鈴のような可れんな花も、あるいは花嫁の純白のベールのように咲く、キンポウゲ科クレマチス属は驚くほど多彩。新緑から若葉、青葉に移ろうこの季節、クレマチスは最も元気である。今回は全国的にも珍しいクレマチス専業農家の渋谷宗一さん(飯島町田切)と、ベル形クレマチスでこだわりに庭づくりをする中城澄子さん(駒ケ根市北割)のほか、クレマチスの咲く庭の景色を集めた(大口国江)
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切り花用に品種改良、渋谷宗一さん
「花の大きさや形、色、咲き方など、形状全てが違い、驚くほど多彩。壷形クレマチスは小さく、よく見ようと人を呼び寄せる力もある」
カーネーション農家から「年間通して出荷できるものを」と試行錯誤し、クレマチスに転向したのは20年前。「カーネーションは1度収穫してしまえば、それで終りだが、クレマチスは種をまいて、切れるようになるまで2年以上掛かるが、以後毎年切れる。上手に株の管理すれば、本数も2年目よりも3年目と増えていく。植物を育てる楽しみもある」と魅力を。
現在、千坪余のほ場で、壷形(ベル形)を中心に、スプレータイプ、八重、木立性など20種類以上を出荷し、80種類を育種している。
クレマチスは自然交配や人工交配で新品種を作出する。切り花用には、頂に花がつく性質の種類を選別する。木立性だけでなく、つる性でも茎が40センチ確保できれば切れるとか。
朝日を受け、種の毛が銀色に光るほ場で「この種類は花で出荷せず、種になってから出荷する。花で売るよりも有利に販売できる。銅葉の種類は葉を、リキュウソウに似たツルはツルでも売る」と楽しそうに話す。
##(中見出し)
「かわいくて、かわいくて:」と中城さん
駒ケ根市北割1区の中城澄子さんは、自宅の約300平方メートルの庭で、ベル形を中心に、30種類約百本のクレマチスを育てている。
ベル形のピンクや紫、珍しい縁取りのある紫、シックな黒、白などのほか、原種系のハンショウヅルも白花、羽のある高野サンショウヅルなど4種類、窓辺には花嫁のベールのような純白のモンタナも咲き乱れる。
ベル形クレマチスは比較的新しい花で、園芸店では苗が手に入りにくいことから、展覧会やインターネットで取り寄せて、種類を増やした。「花がかわいくて、かわいくて、夢中でいろいろ集めた。自然交配で変わった花が咲くのも魅力」と話す。
◆ミニ辞典
クレマチスのクレマ、ギリシャ語で「つる」の意味。別名風車、和名鉄線、原産地は世界各地。日本に自生する原種はカザグルマとハンショウヅル。花の付き方は前年伸びた枝につく「旧枝咲き」、春から伸びた枝に咲く
「新枝咲き」、旧枝、新枝の両方に咲く「新旧両枝咲き」がある。また、モンタナのように春一季咲き、上手に管理すれば、春から秋まで咲く、四季咲きがある。品種や系統により、開花期、花のつき方、せん定方法も異なる。庭植え、あんどん仕立ての鉢植えなど、育てる場所に適した品種選びが栽培のポイントとか。 -
小梅の出荷始まる
中川村田島のJA上伊那中川梅選果場で小梅の選果、出荷作業が始まり、30日は同村の4軒が約300キロ余を持ち込んだ。
梅は小梅の代表品種「竜峡小梅」。梅は選別機でLから6Lに分けられ、10キロずつ箱詰めされ、名古屋市に向けて出荷された。
小梅の出荷ピークは5、6日、12、13日ころ。25日までに伊南地区の農家が約70トンを出荷する。L、2L級は漬物用として加工工場に、3L以上が青果として、店頭に並ぶ。
隣接のたじまファームでも取りたてを販売している。
JA上伊那南部ブロック長の宮崎育生さんは「今年はなりにばらつきがあり、雹害もあり、量が少ない」と話していた。 -
フレッシュセミナー開講
飯島町の初めて子育てをする親子を対象にした「フレッシュセミナー」が30日、飯島文化館で開講した。
3カ月の赤ちゃんから1歳6カ月の幼児まで19組が参加、来年3月11日まで全10回開催。ピクニックや救急救命法、講演会などを親子で楽しむ。
開講式で宮脇中央公民館長は「セミナーは同じ位の子どもを持つお母さんが本音で話ができる仲間づくりが目的。子どもの知合いを作ることも大切。受身でなく、積極的に声を掛け友だちをいっぱいつくって」とあいさつ。
みんなで「チューリップ」「ぞうさん」の歌を歌ったり、「あくしゅでこんにちわ」で親子が触れ合った。 -
宮田小給食委員会が地元農家と交流、給食用野菜の種まきを体験
宮田村の宮田小学校給食委員会は29日、給食に使われる農作物の栽培に直接ふれたいと、駒ケ原で農業を営む宮嶋正明さんを訪ねた。ホウレンソウと小松菜の種まきを体験させてもらい、安全安心な給食に尽力する地元農家の苦労を実感。感謝の想いも一層強くした。
同委員会は昨年度も農家見学を行ったが、今年度は「実際に体験したい」と計画。
宮田小、中学校の給食に農産物を納入する「宮田学校給食を育てる会」の会員である宮嶋さんが快く受け入れた。
ハウスの中で、手播きと機械播きを体験。風で吹き飛ばされそうな小さな種が、大きく実ることも祈りながら汗を流した。
宮嶋さんは、安全安心な農産物にするため、農薬を必要最小限にしているとも説明。
虫が入らないためにハウスをネットで囲んでいると紹介すると、子どもたちは熱心に耳を傾けていた。
体験の様子をビデオで撮影していた委員長の樋口慎吾君は「苦労を少しでも知ることができた。これからも感謝して給食を食べたい」と話した。
このビデオは6月18日から始まる学校の給食週間中に、全校放送で流す予定だ。 -
国際交流フォーラム「防災と在住外国人」が開催
災害時の在住外国人救済について考える「国際交流フォーラム・防災と在住外国人」が27日、伊那市役所であった。04年の新潟中越地震で在住外国人の救済に当たった長岡市国際交流センターの羽賀友信センター長を迎え、在住外国人の救済にはどのような心構えと事前準備が必要かを考えた=写真。上伊那在住外国人共生ネットワーク主催。
羽賀さんは当時の経験から、実際の被災現場がそれまで考えていた状況とまったく異なっていたという事実を説明。地震が発生した当時は本来なら在住外国人の救済に当たる側の人も被災者となり、救済のための十分な人員を確保できなかったこと、行政や外部ボランティアなどといった支援が現地に到達するまでには最低でも2日はかかったことなどを示し「外からの支援が到着するまでは自分で自分の身を守るしかない。『自助』の枠をいかにして広げていくかが課題」と語った。
また、在住外国人の場合、言語の壁の問題もあるが、文化の違いに対しても十分な配慮が必要であることを指摘。地震のない国の在住外国人は「防災」という概念自体がない場合もあることや被災所での生活で文化の違いから日本人被災者と対立してしまったケースを紹介し「災害時には相手の文化を理解した上で通訳できる人材が必要。一番大切なことは彼らのアイデンティティを確保すること。また、すぐには対応できない場合でも、不安を感じている外国人に対して『あなたは一人ではない』というメッセージを発信することが大切」と訴えた。 -
ねんりんピックソフトボール県大会
第20回全国健康福祉祭(ねんりんピック)のソフトボール競技県大会が26、27日、駒ケ根市の市営グラウンド、馬住ケ原グラウンドの2会場で行われた=写真。県ソフトボール協会主催。59歳以上の選手らで編成された県内各地の14チームが出場し、県代表の座をトーナメントで争った結果、伊那シニア(伊那市)が優勝。全国大会(11月、茨城県)への切符を手にした。
上位の結果は次の通り。
▼準決勝=上郷クラブ(飯田市)10竏・駒ケ根OBソフトクラブ(駒ケ根市)、伊那シニア(伊那市)7竏・安曇野グランパース(安曇野市)▼決勝=伊那シニア8竏・上郷クラブ -
箕輪町交通安全推進協議会
箕輪町交通安全推進協議会(会長・平沢豊満町長)は28日夜、町役場で会議を開き、07年度事業計画案、予算案、規約の改正などを承認した。
規約改正は、協議会に監事2人を置くもので、任務は会計監査。07年度の監事は区長会副会長の原幸喜さん、町会計管理者の藤沢公明さん。
07年度事業計画は、夏の交通安全やまびこ運動の街頭啓発・人波作戦、秋の全国交通安全運動と年末交通安全運動での街頭啓発・人波作戦・夜間パトロール、研修会、交通安全祈願新年懇親会(町交通安全協会と共催)。春の全国交通運動の街頭啓発と人波作戦はすでに実施した。
予算は収入支出合計各68万5千円。前年度と比べ2万1千円の減額。
協議後、「最近の交通情勢と事故防止」について伊那警察署交通課長の講話も聞いた。 -
第26回ソフトボール伊北大会
第26回ソフトボール伊北大会は27日、箕輪町の番場原運動場で開いた。辰野町と箕輪町のチームが出場し、Aブロックは「もみじクラブ」(箕輪町)、Bブロックは「三和クラブ」(箕輪町)がそれぞれ優勝した。
ソフトボールを通じて辰野町と箕輪町の親ぼくと技術の向上、健康な体を養い、両町の明るい豊かな町づくりに貢献しようと、両町が1年交代で開いている。
箕輪町は早起きソフトボール協会、辰野町はナイターソフトボール協会に所属する上位各8チームの16チームが出場。2ブロックに分かれてトーナメントで競技した。
結果は次の通り。
▽Aブロック (1)もみじクラブ(箕輪)(2)かどやクラブ(辰野)(3)長岡(箕輪)辰野写真ロッキー(辰野)
▽Bブロック (1)三和クラブ(箕輪)(2)ZERO(辰野)(3)伸和精工(箕輪)下町ファイブ(辰野) -
南箕輪村開発公社06年度決算
363万円の利益計上南箕輪村開発公社は29日、06年度決算を発表した。大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理の4事業の収入合計は約5億5483万円、支出合計は約5億2605万円で、当期利益は約363万円だった。28日夜の理事会で承認した。
06年度は、従来の大芝荘、大芝の湯、味工房の事業に、指定管理者制度の受託で公園管理事業が加わった。部門別では公園管理事業が7月豪雨災害の影響を受けキャンセルなどが相次ぎ、約54万円の損失となったが、残り3部門は利益を上げた。味工房は、各種イベントへの出張販売や病院の売店への納品など積極的な拡販と会員の努力により開業以来最高の約3528万円の収入を上げ、初めて3千万円を超えた。
部門別にみると、大芝荘事業は収益2億8153万円、経費2億7836万円で利益は317万円。大芝の湯事業は収益2億237万円、経費1億9979万円で利益は257万円。味工房事業は収益3528万円、経費3472万円で利益は55万円。公園管理事業は収益3563万円、経費3618万円で54万円の損失。 -
入笠牧場で乳牛の放牧が始まる
JA上伊那が管理する伊那市高遠町の入笠牧場(面積305ヘクタール)で29日、乳牛の放牧が始まった。諏訪、上伊那、飯田の酪農家40戸が飼育する180頭が10月上旬まで、標高1655メートルの牧場で過ごす。
酪農家は年々減っているが、昨年7月の豪雨災害の影響で宮田高原の林道が使えず、放牧ができないため、入笠牧場に加わり、放牧数はほぼ前年並みを確保した。
牛は生後6カ月縲・歳で、放牧によって足腰を鍛え、健康な体を作り、自然受精する目的。
初日は80頭を受け入れた。1頭ずつ体重測定や駆虫の予防接種をし、南アルプスの北端に位置する広々とした牧場に放した。牛は草をはむなど伸び伸びとしていた。
31日にも放牧がある。
牧場は4、5年前から、鹿の増殖で牧草の食害が目立っている。03、04年度に約30ヘクタールの草地を造成し、牧草を確保したが、鹿の侵入対策はなく、苦慮している。 -
伊那シルバー人材が総会
伊那広域シルバー人材センターの通常総会が29日、伊那市民会館であった。06年度の契約金額は過去最高の5億250万円(前年度比5・9%増)で、会員一人当たりの平均配分金は60万6千円となった。
会員は伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の700人。平均年齢69・3歳。
受託件数は、前年度比5・9%増の1万540件。公共は1400万円減ったが、民間企業や一般家庭の利用が増えた。内容は草刈り・除草、庭木のせん定を中心に、屋外清掃・ごみ処分、施設の管理業務、消毒・防除作業、網戸・ふすま・障子の張り替えなどだった。
総会には、会員504人が出席。
春日博人理事長は「就業率は13年間、100%を超え、県内20シルバー人材で上位にランクされる。受注件数の増加は、会員の日ごろの誠実な仕事ぶりによる。早くて安くて良い仕事をモットーに、活力ある活動にしたい」とあいさつ。本年度の重点に▽仕事の現場で注意事項を確認するなどすべてに安全を優先する▽会員の増強竏窒フ2点を掲げた。
本年度事業では、受注者に信頼されるための知識・技能講習の実施、資質向上のための研修会、会員総参加による地域への奉仕活動などを決めた。
席上、10年勤続の会員42人を表彰した。 -
不法滞在の中国人ら15人を摘発
伊那署と駒ヶ根署、県警察本部警備部は、東京入国管理局と合同で29日早朝、出入国管理及び難民認定法違反の疑いで、伊那、駒ヶ根市内のアパートなどに住む不法滞在外国人15人を摘発した。
調べによると、摘発人員は中国人8人(男2人、女6人)、フィリピン人5人(同2人、同3人)とインドネシア男性1人、マレーシア男性1人の計15人。年齢は23縲・3歳で、不法滞在期間は3カ月縲・年11カ月。いずれも同市内のアパートなど8カ所で摘発した。
住民から「不法滞在の外国人が伊那市や駒ヶ根市のアパートなどに住んでいる」との通報を受け、東京入国管理局と合同で摘発した。 -
東春近公民館「おっとこ塾」開講
中高年の男性の人づくり、物づくりの場「おっとこ塾」は25日、伊那市東春近の公民館「春近郷ふれ愛館」で始まった。同公民館の新規事業に地元の60歳竏・0歳代の男性10人がが参加。年間活動を通じ、交流を深めながら会員同士で生きがいを見つけていく。
団塊世代をはじめとする男性住民に公民館を利用してもらおう竏窒ニ計画した事業。この日は開講式の後、早速、料理実習があり、アジやイカなどを自分たちでさばき、刺身やたたきにして味わった。
会員の一人である、飲食店「鮮海」の内藤安彦さんの指導でアジを3枚に下す方法などを学んだ=写真。内藤さんの手本を見た後にそれぞれが挑戦するも「見るとやるとではえらい違い」の様子。四苦八苦しながらも出来上がった料理がテーブルに並ぶと笑みを見せていた。
講座は12月までの年間5回を計画。竹垣づくりや武田信玄が亡くなった場所と伝えられる園原の視察研修、そば打ち体験などの内容で今年度は活動する。
東春近公民館では、「おっとこ塾」の会員を募集している。問い合わせは(TEL72・3202)へ。 -
伊那交通安全協会 総会
伊那交通安全協会は23日、伊那市役所1階の多目的ホールで、第47回定期総会を開いた。交通事故防止の活動に長年携わった功労者、事業所、団体などの伝達表彰のほか、本年度事業計画などを決めた。
表彰は山崎喜美夫さん(72)=南箕輪村=に関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長連名表彰を贈ったほか、県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰などを伝達した。
本年度の事業計画によると、活動の重点推進事項は▽高齢者の交通事故防止対策の推進▽後部席を含むシートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽飲酒運転の根絶・夜間の交通事故防止対策の推進竏窒ネどとした。
受賞者は次の皆さん。
▽関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長連名表彰=山崎喜美夫(南箕輪村)
▽関東交通安全協会連合会長表彰=山崎雅子(南箕輪村)
▽県警察本部長・県交通安全協会長連名表彰=イトウ電産(伊那市)笠原シルバークラブ(同)沢保育園交通安全クラブ(箕輪町)大明化学工業(南箕輪村)
▽伊那警察署長・伊那交通安全協会長連名表彰=御園老人クラブ(伊那市)大萱保育園(同)上古田長寿クラブ(箕輪町)ジェルモ(南箕輪村)
関東管区警察局長などの表彰を受け取る山崎さん -
上伊那北部消防 恒例の水防訓練
辰野町、箕輪町、南箕輪村の消防団でつくる上伊那北部消防連絡協議会(宮島忠夫会長)は20日、恒例の水防訓練を同村の大芝公園陸上競技場で開いた。伊那建設事務所職員を講師に招き、水防技術の向上と水防意識の高揚を図った。
梅雨や台風などの出水期を前に実施する訓練で、各団から部長以上の幹部団員133人が参加。例年は関係町村の持ち回りで開き、天竜川沿いで実施していたが本年は、昨年の豪雨災害で河川の形状が変り、合同訓練できる広い場所で行った。
団員らは命綱の結び方など数種類のロープの結束方法を学習。その後は3小隊に分かれ、土のうを結びつけた木を川に沈めて決壊場所に設置する「木流し工法」のほか「シート張り工法」、「積み土のう工法」などを講義と実習で学んだ。
宮島忠夫会長は「梅雨を前に団員が取り組む事前訓練。昨年は豪雨災害が発生したが本年は起きないことを願う。もし、発生したとしても対応できるよう、訓練に一人ひとりが真剣に取り組んでほしい」とあいさつした。
積み土のう工法を学ぶ団員ら -
みはらしの湯に新メニュー登場
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯の食堂メニューに「コーヒーパフェ」が仲間入りした=写真。季節限定の・スみはらしパフェシリーズ・スの新商品。5月中旬から試作品として売り出していたが好評のため正式メニューに加わった。価格は450円で9月下旬までの販売。
苦味のあるエスプレッソアイスと、甘いバニラアイスが乗ったコーヒーゼリーのパフェ。これまであった夏場の商品「とうふパフェ」は傷みが早かったため、厨房チーフの高沢尚人さん(29)=辰野町=が代わりとなる新パフェを考案した。
暑い時期にはコーヒーゼリーが食べたい竏窒ニの女性スタッフの意見から生まれた、「大人の女性をターゲット」とした商品だ。高沢さんは「苦味がある分、ボリュームがあってもさっぱりと食べれる。くどくない」と評価する。
また、同施設初の入浴・食事のセットメニュー「星に願いをセット」を6月1日から販売する。そばや天ぷら、十五穀米などの5品に短冊を付けた・ス七夕・スに向けた限定メニュー。1日20食を平日のみ販売。価格は、入浴料込みの1400円。
休館は第1・3火曜日。入浴時間は午前10時縲恁゚後9時30分、食事時間は午前11時縲恁゚後7時。 -
おはなしを楽しむつどい「下沢洋子さんによるおはなし会」
箕輪町の住民有志による、おはなしを楽しむつどい実行委員会は28日、「上郷図書館長下沢洋子さんによるおはなし会」を町文化センターで開いた。
子ども夢基金助成活動の助成を受けて開く07年度の第1回。おはなし会は0・1歳児向け、2歳児向けの2回。大人向け講座で下沢さんによる「絵本の選び方・読み聞かせについて」もあった。
2歳児向けおはなし会は15組の親子や一般の大人が集まった。下沢さんは、「おかあちゃん あそぼ!」「おにぎり」などの絵本を読んで聞かせた。手遊びなども紹介し、親子も一緒になって楽しんだ。
下沢さんは、「子どもは、聞いて言葉を覚える。機械の音ではなく、肉声だと心に響く」とし、肉声で語りかけ読み聞かせる大切さを話した。 -
【記者室】レンゲ畑で
南箕輪村南殿の隣組がレンゲ畑で花見をした。休耕田で3年前から有志が栽培しているレンゲが、8年前に3つに分かれた隣組の交流の場として一役買っている▼世帯数の増加などにより分かれた隣組が集まって交流することが、他の地域で行われているかは分からない。この隣組も普段は一緒に活動することはないという。満開のレンゲにぐるりと囲まれた中での花見。交流を深める場が花畑というのは、なんとものどかでいい▼地域の力、住民の力が必要と言われる今の時代に、たとえ年1回であっても住民が顔を合わせ、地域のつながりを強める上で花見は有意義な集まりに思える。「来年以降もやりたい」。幹事の熱い思いは、地域を愛する思いに通じるのだろう。(村上裕子)
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重要水防カ所合同巡視
国土交通省天竜川上流河川事務所・飯島町は出水期を前に29日、天竜川天王橋縲恃ム沼橋までの7カ所で、重要水防カ所合同巡視を行なった=写真。同事務所や町、消防、駒ケ根署など関係者20人が参加し、昨年7月豪雨災害の復旧カ所を中心に、水防資材置き場も見て回った。
天王橋右岸、田切中平地籍に集合した参加者は堤防から、コンクリートブロックによる復旧カ所を見たり、6脚ブロック、コーケン、土砂など水防資材を確認した。
引き続き、天王橋を渡り、日曽利では、カゴマット施工による復旧工事の説明を受けた。
重要水防カ所は堤防高、堤防断面、工作物、水衝洗掘、漏水など6種別で、一定の基準を満たしていない区間をA、Bとランク付けしている。飯島町は水防上最も重要な区間とされるAランクが10カ所、重要な区間のBランク11カ所あり、予想される状況は堤防高不足、堤防断面不足、水衝洗掘-など。 -
西小5年生が田植え経験
総合的学習で米づくりを進める中川村西小学校5年生(斉藤圭子教諭、30人)は28日、学校東側の水田7・5アールで、保護者の手を借りながら、手植えによる田植え体験をした。
短パン、裸足で、田の畦に集合した児童らは、児童の祖父、久保田幸男さんから「3、4本ずつ、15-18センチ間隔で、深植えしないように」と指導を受け、15センチ前後に生育した「モチヒカリ」の中苗を持ち、田に張られた綱に沿って植えはじめた。
児童らは「カエルがいた!」「虫がいる」などとにぎやかに作業を進めた。
また、田の畦にお茶道具を持ち込み、野良のお茶も楽しんだ。
今後、水管理は地域の水守に依頼し、秋には稲刈りを楽しみ、収穫した米でもちをついて収穫祭を行う計画とか。 -
【漆芸作家 竹内義浩さん】
東京都日野市出身。日本画に魅せられ、美術大を目指したが果たせずにいた20歳のころ、共通する美しさを伝統的な漆工芸品に感じて漆芸作家を志した。
「修行するならやっぱり木曽だ」と現地の作家や工房などを訪ねて頼み込んだが「弟子は取らない」「雇えない」と断られ続けた。一時はあきらめかけたが、職安で木製品・家具製造会社を紹介されて何とか就職。だが仕事は机、いす、たんすなどの家具や建築材の加工ばかりで、漆塗りにはほとんど手を出させてもらえなかった。1年ほどたったある日、香川県に漆芸研究所があることをテレビで知り、矢も盾もたまらずに出願して合格。ようやく漆の世界の一角に手をかけた。
「うれしくて夢中でした。初めての世界だったのでただ必死だったが、教えるというより作品を作らせながら指導するという実践的な方針のおかげで、今振り返ってみても、ああこういうことだったのか竏窒ニ思い当たることが多い」
3年間で基礎的な技法を習得。再び木曽の会社に戻り、学んだ技を生かして仕事に励んだ。5年間働いたが「このままでいいのか」との思いは消えなかった。
「目指すものが違う気がした。会社の中での仕事しかないことが物足りないというか…。自分でやりたいという気持ちが抑えられなかったんです」
04年、妻の実家にも近い駒ケ根に一戸建て住宅を手に入れ、念願の工房を開いた。特に気に入ったのは土蔵があることだった。漆塗りにはほこりが大敵だ。蔵は独立していて密閉性が高い上、温度と湿気の保持にも良いことから仕事場として最適なのだという。
もう一つの大きな理由は、近くでウルシの木を育てられる自然の豊かさだ。工房の庭で育てている数十本の苗木を3年ほどたって山に移植すると、10年後には樹液が取れるまでに成長するはずだ。
「塗りは人によって全然違う。自分なりの作品を仕上げるためには自分で漆を取り、気に入ったものに精製して使いたい。それには自分で育てた木の方がいいから」
◇ ◇
漆芸には時間と手間がかかる。作品によっても違うが工程は60縲・00にもなるため、一つの品を仕上げるのに半年はかかる。多量に制作するのは難しい。
「もっとたくさん作りたい思いはあるが、今は実用品も、美術展に出品する創作品も一つひとつ心をこめて丁寧に作りたい。漆だけでなく、ほかの自然素材を使った作品にもこだわりたい」
一方で古い漆製品の修理も手掛けている。
「昔の仕事には丁寧なものが多い。とても参考になります」
「漆のことをもっと知りたい」と、日本有数の漆産地、岩手県二戸市の浄法寺町に6月から半年間赴き・ス漆掻(か)き・スと呼ばれる樹液の採取の修行をする。
「職人の後継者育成のために募集する研修で、年に2人しか採用しない。貴重な機会なので頑張って技を学んできたい」
(白鳥文男)
問い合わせは竹内工芸研究所(TEL83・4543)へ。 -
伊那市小中学生陸上競技記録会
第12回伊那市小中学生陸上競技記録会が27日、伊那市陸上競技場であった。小学生333人、中学生80人が各種目に出場し、自己記録に挑んだ=写真。市教育委員会など主催。
大会は市内の小学4年生以上を対象に例年この時期に開催しているもの。小学生は千メートル走以外(100メートル、走幅跳、ボール投げ、400メートルリレー)を学年別に実施。中学生は5種目(100メートル、800メートル、走幅跳、砲丸投げ、400メートルリレー)すべてが学年共通となっている。
今大会では、小学4年生の女子100メートルに出場した向山加菜さん(伊那東)、松沢亜耶さん(伊那北)、鈴木麻琴さん(美篶)がこれまでの大会記録15秒71を超える新記録を樹立した。
結果は次の通り。
【小学生】
◇男子▼4年・100メートル(1)兼子周平(伊那北)15秒79(2)新井隼人(西春近南)16秒12(3)向山翔夢(伊那北)16秒22▼5年・100メートル(1)細田耕太(東春近)14秒88(2)湯沢佑(東春近)15秒39(3)松浦慶季(西春近南)15秒42▼6年・100メートル堀内悠樹(伊那)14秒31(2)伊藤友輝(同)15秒00(3)北林大地(西春近南)15秒00▼千メートル(1)中山裕樹(伊那東6)3分23秒37(2)佐々木哲也(伊那東5)3分27秒36(3)高嶋亮太(美篶6)3分29秒64▼4年・走幅跳(1)滝沢岬希(手良)3メートル13(2)小椋凱斗(伊那東)3メートル12(3)飯塚奏(西春近南)3メートル08▼5年・走幅跳(1)鹿野紘彰(富県)3メートル65(2)飯島裕貴(東春近)3メートル58(3)池上裕騎(高遠)3メートル22▼6年・走幅跳(1)橋爪彼方(富県)3メートル80(2)田中秀憲(伊那)3メートル72(3)伊藤成弥(東春近)3メートル64▼4年・ボール投げ(1)北沢仁志(西春近南)42メートル15(2)中斉芽我(伊那東)41メートル20(3)植田翔吾(伊那東)40メートル60▼5年・ボール投げ(1)名和竜矢(手良)49メートル81(2)中島大地(手良)48メートル09(3)伊藤魁世(西箕輪)46メートル66▼6年・ボール投げ(1)登内翔太(富県)55メートル50(2)酒井悠馬(同)53メートル13(3)武田達也(伊那西)49メートル89
◇女子▼4年・100メートル(1)向山加菜(伊那東)14秒93=大会新=(2)松沢亜耶(伊那北)15秒39=大会新=(3)鈴木麻琴(美篶)15秒64=大会新=▼5年・100メートル(1)田中優衣(東春近)15秒31(2)三沢絢湖(伊那北)15秒32(3)倉田さやか(伊那)15秒41▼6年・100メートル(1)大脇愛菜(東春近)14秒61(2)唐沢はるか(伊那北)14秒69(3)佐々木奈央(西春近南)15秒04▼千メートル(1)加納菜々子(西春近南5)3分41秒93(2)北原明香里(美篶4)3分47秒68(3)増沢里奈(高遠5)3分51秒73▼4年・走幅跳(1)武田菜奈(美篶)2メートル97(2)寺本聡美(西春近北)2メートル81(3)伊藤冴(美篶)2メートル80▼5年・走幅跳(1)小嶋沙季(伊那)3メートル26(2)清水涼香(西春近南)3メートル03(3)下平梨夏子(伊那北)2メートル95▼6年・走幅跳(1)成沢のぞみ(東春近)3メートル40(2)宮下静玲菜(西春近北)3メートル40(3)保科友希(西春近北)3メートル19▼4年・ボール投げ(1)石川遥香(西春近南)30メートル43(2)菊池美菜(西箕輪)29メートル56(3)春日祐香里(西春近南)15メートル71▼5年・ボール投げ(1)平沢瞳(西春近北)29メートル44(2)山口花音(西箕輪)29メートル30(3)田中彩(伊那北)27メートル52▼6年・ボール投げ(1)伊沢桃(富県)45メートル49(2)鈴木美菜(伊那)35メートル64(3)唐沢佳瑚(西箕輪)34メートル72
【中学生】
◇男子▼100メートル(1)原翔太(伊那3)11秒87(2)田畑勇貴(同)12秒09(3)蟹沢恭吾(東部3)12秒24▼1500メートル(1)原田遊(伊那3)4分41秒71(2)畑竜平(東部2)5分00秒23(3)小林賢人(東部3)5分00秒30▼走幅跳(1)竹松高彬(春富2)5メートル31(2)小田部宙(同)5メートル05(3)春日太陽(春富3)4メートル83▼砲丸投(1)吉岡真之介(東部3)7メートル78(2)フジウラアキオ(東部2)6メートル79(3)林佑季(東部3)6メートル39
◇女子▼100メートル(1)伊藤美智花(伊那3)14秒08(2)金子美穂(伊那2)14秒14(3)中原里奈(春富3)14秒22▼800メートル(1)鈴木麗央奈(東部3)2分41秒07(2)鹿野知世(春富2)2分42秒54(3)御子柴恵子(伊那3)2分44秒67▼走幅跳(1)春日智香(伊那3)4メートル48(2)有賀楓子(春富2)4メートル40(3)唐沢由実(春富3)4メートル30▼砲丸投(1)上野綾乃(春富1)8メートル30(2)森本若菜(伊那3)7メートル82(3)伊沢楓(春富2)7メートル46
【400メートルリレー】
◇男子▼4年(1)美篶(橋爪倫、高嶋俊介、伊沢翔、中村謙介)66秒41(2)手良(登内理哉、柴田拓美、那須野亨、滝沢岬希)67秒41(3)東春近(松本峻、二ツ木優太、小森翔矢、原一希)67秒09▼5年(1)東春近(北原史也、井上友広、小笠原渉、松沢勝治)61秒15(2)伊那東(荻原湧雅、伊藤俊平、梅垣亮介、守谷渉)62秒21(3)手良(渡辺天、宮原敦也、中島大地、入江奎介)64秒23▼6年(1)伊那(藤川孝太郎、田中秀憲、伊藤友輝、堀内悠樹)59秒57(2)手良(向山宣伯、登内惇平、酒井拓也、矢沢大典)64秒01(3)伊那東(中村麗央、草間一輝、唐沢拓也、春日拓磨)64秒39▼中学(1)伊那(林義隆、広田裕貴、田畑勇貴、原翔太)49秒48(2)東部B(中島和希、蟹沢恭吾、蟹沢勇斗、富田将平)50秒1(3)春富A(白鳥周作、春日太陽、竹松高彬、小田部宙)50秒71
【400メートルリレー】
◇女子▼4年(1)美篶(北原明香里、鈴木麻琴、武田菜奈、伊沢冴)68秒26(2)伊那北(唐沢希、水谷朋香、伊藤優美香、松沢亜耶)68秒63(3)伊那東(唐木玲菜、黒河内咲、高嶋亜美、畑桃香)69秒06▼5年(1)伊那東(中村美和、飯島栞、山岸佳代、小沢佳奈子)64秒02(2)伊那北(下平梨夏子、城倉亜衣、佐野聖佳、三沢絢湖)65秒05(3)手良(神林楓、蟹沢優衣、大槻あこ、登内彩香)66秒48▼6年(1)伊那東(矢沢夏美、掛川鈴月、徳武萌子、北原紗良)60秒04(2)西春近南(柳沢英子、尾沢理紗、春日小雪、佐々木奈央)62秒99(3)東春近(唐沢歩実、松岡加奈、酒井綾乃、成沢のぞみ)63秒71▼中学(1)伊那(伊藤楓、金子美穂、春日智香、伊藤美智花)55秒57(2)春富A(下島鈴花、有賀みづき、有賀楓子、中原里奈)55秒87(3)東部A(根橋優美子、馬場和香子、梅垣里沙、大久保萌花)56秒99 -
伊那市職員労働組合現業評議会がごみ拾い
伊那市職員労働組合現業評議会(池上盛正議長)は26日、伊那市西箕輪の経ヶ岳植物園周辺でごみ拾いをした=写真。
ごみ拾いは地域貢献への取り組みと組合員同士の親ぼくを深める目的で毎年行っているもの。今回は市観光課にごみのある場所を聞き、経ヶ岳植物園周辺でごみ拾いをすることとなった。
この日の作業には約35人が参加。3班に分かれて経ヶ岳植物園に続く林道沿いや駐車場などのごみを収集。参加者は協力しながら約1時間半、美化活動に汗を流した。 -
天竜川漁業協同組合3区支部のマス釣り大会
天竜川漁業協同組合3区支部(桐生善男支部長)は27日、「ます釣り大会」を伊那市内の天竜川と三峰川の合流点で開いた。親子連れなど約100人以上が集まり、マス釣りを楽しんだ=写真。
同大会は組合員や一般に楽しんでもらう目的で例年9月に開催してきたもの。今年は宮田村と飯島町にある養魚場が5月末に閉鎖となることを受けてこの時期に開催することとなった。
今回は約300キロのマスを放流。前々日の雨による増水が懸念されたが、水位も戻り、無事に大会を開くことができた。
参加者は開始の合図とともに一斉に釣り糸を川へ投入。早い人はものの数秒で1匹目を釣り上げ、周囲を驚かせていた。そのほかにも、小学生を対象としたマスのつかみ取りもあり、訪れた人を楽しませていた。
今後はほかの養魚場からマスを仕入れて大会を続けていきたいとしている。 -
伊那おやこ劇場のおやこまつり開催
伊那おやこ劇場による「おやこまつり」が27日、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館であった。家族連れなど100人以上が集まり、ウルトラマンにちなんだ工作や体験などを楽しんだ=写真。
取り組みは会員だけでなく、一般の人にも気軽に楽しんでもらおう竏窒ニ毎年母親らがアイディアを出し合いながら企画しているもの。今回は6月の低学年例会で観劇する舞台劇「おとうさんはウルトラマン」にちなみ、ウルトラマンをテーマとした。
子どもたちは、ウルトラマンの胸元にあるカラータイマーを手作りしたり、新聞で作った紙筒ロケットを使ってさまざまな怪獣の絵を貼り付けたペットボトルを倒すゲームなどに挑戦。また、市内のパン製造業者に製作してもらったウルトラマンやバルタン星人のパンも好評で訪れた親子を楽しませていた。
春日伸子代表は「『親子だけでも楽しいけど、みんなでやるともっと楽しい』と思える会を続けていきたい」と話していた。
また、劇団うりんこによる舞台劇「おとうさんはウルトラマン」は6月14日、伊那市の県伊那文化会館で上演する。
たろうのお父さんはみんなのヒーロー・ウルトラマン。怪獣との戦いで毎日忙しいウルトラマンに、たろうは「遊園地に連れて行ってほしい」とお願いする。しかし、約束当日に突然怪獣が現れた。ウルトラマンはたろうとの約束を守るのか、怪獣と戦いに行くのか竏秩B
開演は午後6時45分。観劇は会員制。前日までに入会金400円、月会費1100円を持って事務所で申し込むこと(当日入会の場合は3カ月分の会費が必要)。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。 -
スーパートライアル/エンデューロ・イン天竜第20回記念大会開催
第21回スーパートライアル/エンデューロ・イン天竜が27日、伊那市の天竜川中洲広場特設会場であった。約200人のライダーが集まり、バイクの技と体力を競い合った=写真。
天竜川の親水などを目的として地元バイク店などでつくる実行委員会が始めたもので今回が20回目。競技には高低差のある場所や難所をクリアしながらレースを競うトライアルと2時間耐久のエンデューロがあり、その中でレベル別に参加できるようにクラス分けしている。今回はトライアルに30人、エンデューロに184人がエントリー。地元を中心に愛知、静岡、山梨などからの参加もあった。
レーサー車輌ではない一般的なバイクで競うファミリービジネスバイククラスは、普段はバイクレースに参加しないような一般の参加も多く、和やかなムードでレースを展開。一方スポーツバイククラスでは、腕に自身のあるレーサーが集い、迫力のある走りを見せていた。
中村昇実行委員長は「バイクの普及と安全運転につながれば」と話していた。 -
高遠美術館入館者45万人達成
今年10月で開館15年となる伊那市の信州高遠美術館は27日、入館者数45万人を達成した=写真。
高遠町出身の画家・原田政雄氏が近現代作家の作品を寄贈したことに伴ない建設された同美術館には、原田氏か譲り受けた作品のほか、中村不折、池上秀畝などといった高遠町にゆかりのある作家らの作品など約900点が収蔵されている。歓桜期を中心に年間で約3万人の入館者が訪れており、05年4月27日には入館者40万人を達成。入館者の中心は県外者だが、イベントや企画展の時には伊那市や駒ヶ根市などから訪れる人も多くなるという。
45万人目の入館者となった岡谷市の宮坂道さん(74)は「桜の名所として高遠城址に来ることはあったが、美術館は初めて。風林火山が話題となり、高遠城址もこれからもっと浮上してくると思う。それとともに美術館も発展するように願いたい」と話していた。
また、宮坂さんの孫で小学5年生の優希ちゃんが44万9999人目に、伊那市富県の池田明宏さんが45万1人目となり、それぞれ記念品を受け取った。 -
駒ケ根市の南原工業団地に企業立地へ
駒ケ根市は28日、駒ケ根市土地開発公社が所有する同市南割、南原工業団地の約2340平方メートルの用地に新たに精密機械を製造、販売するハーモニック・ドライブ・システムズ(本社東京都、熊谷信生社長)が進出することを明らかにした。調印は6月1日に市役所で行われる。
同社は同工業団地で操業するウィンベルと資本提携していることなどから、同地への進出を決めた。中原正純市長は、地域への波及効果を含めて期待している竏窒ニ話している。
同工業団地は総面積3万7830平方メートル。86年に分譲を開始し、現在7事業所が操業中で、今回の契約により全区画完売となる。
同社は70年10月設立。資本金6億6680万円。05年度売上高(連結)は144億円。従業員数270人(同)。 -
駒ケ根市住基カードに新機能搭載へ
発行枚数が伸び悩む住民基本台帳カードの普及を図ろうと駒ケ根市は本年度、伊南4市町村の商店など約160事業所が加盟する「つれてってカード」(運営・つれてってカード協同組合)のポイントと電子マネー機能を新たに住基カードに搭載して運用を始める。
同市の住基カード発行枚数は約310枚(3月末現在)と、近隣の伊那市(9200枚)や箕輪町(2800枚)宮田村(1380枚)などに比べ極端に少ない。これに対し「つれてってカード」は同市内で約1万4600枚が発行され、世帯数当たりの保有率は120%超と高い普及率を示している。機能拡大により、市は住基カードの発行目標を7500枚とするなど、状況の打開に大きな期待を寄せている。
運用開始は08年1月の見通し。経費4千万円は地方自治情報センターの「ICカード標準システム実証実験事業」から全額補助を受けることが決まっている。6月市議会で関係条例の改正と補正予算の議決を経た上で、システム開発や設備調整などの作業に入る。