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伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市など4市町村の企業でつくる伊那防火管理協会(藤澤洋二会長)は10日、消火通報コンクールを伊那市営プール駐車場で開いた。消火器操法など2種目に11事業所から16チームが参加し、訓練の成果を披露した=写真。
15回目のコンクール。消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い災害発生時に活用すると共に、正確な119番通報の習得を目指す。
競技は、木箱とオイルパンからの出火を消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし標的へ放水する「屋内消火栓操法」があり、それぞれ操作時間や動作の正確さを競った。
消火器操法では、用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、2本使用するチームなど成果はさまざまだった。
入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)伊那バス(2)中部電力伊那営業所(3)石川島汎用機械B
【屋内消火栓操法】(1)中部電力伊那営業所(2)石川島汎用機械(3)伊那市役所 -
ベル伊那で七宝展 14日まで
諏訪市にアトリエを構える平林義教さん(47)と妻の利依子さん(45)の「七宝展」は14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
有線七宝によるネコをモチーフとした「合子」「蓋物」などの器や、季節の花をテーマにした額、トンボ玉のアクセサリーなどの約300点を展示販売している。
義教さんは「美術工芸品としての七宝焼きで、いろいろなものが作れることを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
箕輪町公民館子育て学級おやつ作り
箕輪町公民館の子育て学級は9日、町保健センターで保育園の生活、昼食やおやつの話を聞き、親子でおやつ作りにも挑戦した。
町管理栄養士の柴倫子さんが指導。保育園の1日の流れを紹介し、昼食とおやつは手作りで、おやつは食事の一部との考えで出していることなどを話した。
来春からの保育園生活に向け生活リズムを整える、朝に排便をきちんとする、朝から野菜料理を出してあげることなどもアドバイスした。
おやつ作りは、9月下旬の町の「健康づくり週間」で募集したレシピの中から、「おからクッキー」と「混ぜ混ぜえびピラフ」の2品を紹介。ピラフはおやつとして少量をラップで包んでおにぎりにした。エプロン姿の子どもたちは、自分でラップにご飯を盛り、ぎゅっとにぎっておにぎり作りを楽しんでいた。 -
【記者室】中学校の運動部が社会体育へ
中学校の運動部が社会体育に移行する方向性について駒ケ根市で議論になっている。発端は赤穂中が剣道部の実質的な活動を社会体育に任せたいとする方針を昨年提案したこと。これに対し保護者らは「外部への丸投げだ」などと猛反発した▼一方で学校側の事情も分かる。顧問を務める教職員は毎日の練習のほか、休日の試合などにも帯同しなければならず、負担は相当に大きい。また競技経験の浅い(ない)教職員が生徒の指導、監督に行き詰まることも想像できる▼社会体育への移行は県教育委員会の方針でもあるが、関係者は広く保護者らの意向に耳を傾けて最善の方法を模索する謙虚な姿勢が必要だろう。今後議論がどう推移し、どこに落ち着くのか注目される。(白鳥文男)
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今井由緒子作品展
駒ケ根市東伊那在住の造形作家今井由緒子さんの絵画作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで24日まで開かれている。「森」「雨」「夜明け」などをテーマに和紙とケント紙にアクリル絵の具や鉛筆、カラーペンなどで心象風景を描いた絵画7点を展示している。
駒ケ根市にアトリエを構え、移り住んで6年になるという今井さんは「素晴らしい伊那谷の風景に触発されたからこそ、これらの作品が生まれた。ここで育った人たちには見慣れた風景が私の目には新鮮に映る。身近な自然の素晴らしさを見直すきっかけになってくれればうれしい」と話している=写真。
今井さんは東京芸術大彫刻科卒。各地で展覧会を開催するなど首都圏を中心に活躍中。96年には駒ケ根高原にモニュメントを制作、設置している。 -
河川アダプトプログラム協定調印
駒ケ根市内を流れる天竜川の支流七面川の環境整備を昨年から行っている七面川管理委員会(会長・清水春雄市場割区長、13人)の活動を支援する県の河川アダプトプログラム事業の調印式が10日、駒ケ根市役所で行われた。県伊那建設事務所の松下泰見所長、中原正純市長らとともに清水委員長が協定書に調印し、笑顔で握手を交わした=写真。河川を対象にしたアダプトプログラム協定の締結は同事務所管内で初。
協定により、県は七面川の約千メートルの対象区間内で同委員会が行うアレチウリなどの外来植物の駆除、草刈り、ごみの回収、樹木の伐採などの美化活動に使う草刈り機の替刃やかまなどの消耗品を支給するほか、委員らの傷害保険料を支援する。
松下所長はあいさつで「この調印により、住民による河川環境整備が今後の大きな流れになることを期待する」と述べた。 -
桃沢さんの梨園で、梨の学習
飯島町飯島小学校4年1組(湯沢滋教諭、33人)は9日、本郷の桃沢匡行さんの果樹園で、梨づくりの話を聞いた。
同学級は総合的学習の一環として、町内の片桐文雄さん宅から、二十世紀梨の一枝を借り、花摘みから摘果、袋掛け、収穫販売まで、一連の梨づくりを体験し、学習のまとめとして、梨づくり名人、桃沢さんから話を聞いた。
子どもたちは桃沢家が普及させた盃状式仕立て方の特徴について質問、桃沢さんは「木の自然の性質を生かし、無駄な枝が出ないように工夫した。収量も多くなった」と答えた。
また、「伊那谷でなぜ、二十世紀梨が栽培されるようになったか」については「かつて、伊那谷は養蚕が盛んだったが、昭和の初めに繭価格が暴落し、それに代わるものとして、果樹栽培が始まった。夏、乾燥し、土地が肥え、黒斑病などが病虫害の発生が少なく、梨栽培に適しているから」とした。
このほか、花粉つけはどうするのか、ほかにどんな果樹を栽培しているのか、天皇陛下が視察に来た時の様子などを聞いた。 -
河川パトロール、中田切川沿いで
飯島町は9日、河川に不法投棄されている廃棄物の早期発見と回収を目的に、巡回パトロールを行った。町や伊那建設事務所、上伊那地方事務所、駒ケ根署員ら6人が以前不法投棄のあった中田切川沿いの2カ所を重点的にパトロールした。
このうち、町道久根平線沿いでは、道路沿いのやぶの中に、空き缶やペットボトル、弁当くずなどのごみでごみ袋はたちまちパンパンに膨れ上がった。
また、田切グリーン工業団地周辺の河川敷でも、投げ捨てられた空き缶やビニールを拾うなど、2カ所で約20キロの可燃ごみ、空き缶などを拾い集めた。
道路沿いの数カ所には赤い鳥居が設置され、その付近にはさすがにごみは無く、役場住民福祉課の春日学さんは「鳥居の効果は大きく、以前よりもごみを減っている」と話していた。 -
どんパンの会が麦まき
中川村の手作りパングループ「どんパンの会(荒井登志子会長)」は10日、片桐のほ場約10アールで麦蒔(ま)き作業をした。品種は東山3号、食味も風味もよく、伊那谷で栽培できる、パンづくりに適した小麦。収穫は今年並の500キロを見込む。
会員ら6人が参加、トラクターで耕起し、小型トラックターで畝立て、手で筋蒔きし、草かきで軽く覆土した。
麦が生えそろい、伸び始めた12月20日前後に、村内2園の年長園児による麦踏みを予定する。
県内には手作りパンのグループは多々あるが、原料の小麦から生産するのは同会のみ。 旬の野菜や果物を使ったパン、地粉百%のパン、米粉パン、パン用小麦粉の販売のほか、保育園のパン給食や、村内3小中学校の給食に米粉パンを提供している。
荒井会長は「2年毎に田んぼを変え、病気が出ないように工夫している。どんパンのパンは30%ジャガイモが入るので、腹持ちがいい」と話す。 -
中川西小、マラソン大会
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中川村の中川西小学校は10日、紅葉真っ盛りの学校周辺道路で、全校マラソン大会を行った。
低学年は学校周辺の1・2キロ、中学年は学校から田んぼまで1・8キロ、高学年は牧ケ原周辺まで2・6キロと、それぞれ、体力と脚力に合ったコースで、互いに励ましあいながら、完走を目指した。
コース沿いには多数の保護者や、近くの片桐保育園の園児も駆けつけ、懸命に走る児童らに、最後まで走りぬくように、声援を送っていた。 -
立正佼成会が米寄贈
立正佼成会伊那教会(舘脇義人教会長)は9日、農家の会員らが今年収穫して奉納した玄米180キロを駒ケ根市に寄贈した。同教会の三澤宏至渉外部長ら3人が市役所を訪れ「わずかだがどうか福祉に役立てて」と中原正純市長に目録を手渡した=写真。中原市長は「毎年の善意に感謝する。米は市が委託して市社会福祉協議会が運営している独り暮しのお年寄り向け配食サービス『ときめきランチ』で使わせていただく」と礼を述べた。同協会は伊那市、飯田市にも玄米180キロを寄贈する。
同協会の米寄贈は1961年、三六災害の被災者を救済するために行われたのが最初。 -
箕輪町消防委員会
消防団員の待遇改善案を承認箕輪町消防委員会(荻原利一会長)は10日、箕輪消防署で開き、消防団員の待遇改善について、07年度から団員報酬額を減額改定して出動報奨金の財源を確保し、出動実績に応じて6段階で出動報奨金を支払うなどの小委員会の検討結果を承認した。後日、町長に答申する。
消防団の待遇は、出動している団員と全く出動していない団員に対し同様に報酬が支払われていることについて、町報酬審議会で勤務実態に見合った報酬支払いの検討の意見が付されたことなどから、5月の第1回消防委員会で小委員会を設置して協議することを決めた。小委員会は消防委員会長、区長代表、正副団長、分団長会長の計5人で構成。2回の委員会で検討した。
検討結果は▽06年度は団員報酬及び出動報奨金は現行予算で認められた額を支払う▽07年度から団員報酬額を改定。団員と班長報酬の格差が1万円以上になることを考慮し、団員1人当たり現行報酬額から3千円減額し、減額分の総額を出動報奨金の財源とする▽出動報奨金は消防団交付金に算入する▽出動回数の格差区分は6区分で、対象行事は町及び各分団主催で全団員が出動対象となり団長が指定した行事の計20とする-など。
消防団交付金の規定条文を加える条例改正、町消防団交付金交付要綱の制定と出動報奨金支払い方法などの規定、団員確保のため町内居住者に限っている団員任命の規定見直しの提言なども含んでいる。 -
南箕輪村開発公社
無料入浴券利用分の入湯税未納額15日に納付南箕輪村開発公社の無料入浴券利用分の入湯税が未納だった問題で公社は10日、村の更正決定に基づき入湯税と未納分の延滞金を15日に村に納入することを明らかにした。
入湯税については10月25日の公社理事会で、税法解釈の誤りから未納だったことを報告。税金更正決定の3年間、03年9月までさかのぼって調査し、資料が残っている範囲で延滞金も含め村に納付する方針を示していた。
村は11月1日付で更正決定した。未納分は、大芝荘の宴会利用客と宿泊客に配っている無料入浴券が05年4月から06年9月まで、大芝の湯回数券に付いている無料券は03年10月から06年9月まで、まっくんバス回数券の無料券は発売された03年11月から06年9月まで。納入される税額は12月の村議会に補正予算で計上する。
大芝荘での無料入浴券配布は来年2月末で終了し、配布分の入湯税は公社が負担。3月1日から300円の割引券に切り替える。公社は、「サービスを下げることなく今後も頑張っていきたい」としている。 -
伊那西高校文芸クラブの2人が県文芸コンクールで最優秀賞を受賞
伊那西高校文芸クラブの6人が、第7回長野県文芸コンクール(県高校文化連盟主催)で入賞した。部長の蔡・スさん(17)=中川村=は詩部門で、2年生の下平恵さん(17)=駒ヶ根市=は短歌部門で最優秀賞を受賞。「別の作品の方が思い入れが強かったからびっくりした」「普段は俳句の方が多いから意外だった」と、それぞれに思い語った。
例年さまざまなコンクールで多くの入賞者を輩出する同クラブ。今回も応募者の約3分の1が入賞し、蔡さんは6部門すべてで入賞した。
蔡さんの詩『貴方が貴方である為に』は、身の回りにあるものの定義を考えながら「自分とは何か」を模索した作品。下平さんの短歌『昼下がり気まぐれな雨をにらみつつ父の洗いし苗代運ぶ』は、田植えをしている最中に降り出した雨へのいらだちを詠った。
顧問の伊藤あけみ教諭は「出品した作品はどれも一定のレベルに達している。最優秀の二人の作品も、面白い感覚が生きていたり、日常の光景が見える」と語っていた。
入賞者は次のみなさん。
◇詩部門(応募数33編)▼最優秀賞=蔡・ス(3年)▼優秀賞=春日千香子(2年)◇短歌部門(応募総数263首)▼最優秀賞=下平恵(2年)▼優秀賞=春日幸穂(1年)▼佳作=蔡・ス(3年)◇俳句部門(応募数252句)▼優秀賞=唐木まなか(3年)鈴木彩乃(3年)▼佳作=蔡・ス(3年)下平恵(2年)◇散文部門(応募数34編)▼佳作=蔡・ス(3年) -
必履修教科・科目の対応
県教育委員会定例会が10日、県庁であり、必履修教科・科目で未履修があった県内の県立高校における実態と、具体的対応方法などが示された。
それによると、上伊那で未履修問題が発生している3校は、ともに03年から必履修科目を履修しなくても卒業できる制度を導入。本年度の卒業生においては、伊那北で世界史149人、現代社会125人、伊那弥生ヶ丘、赤穂の世界史でそれぞれ162人、73人の未履修があった。
伊那北では、平常の時間割を振り替えて授業の中で実施したり、平日の時間割を増加して実施。土日や長期休業の中で集中的に行うなどの方法を組み合わせながら、11日縲・月20日にそれぞれの補充を行うため、当初3月2日に行うはずだった卒業式を、3月21日に延期する。すでに補充が始まっている伊那弥生ヶ丘は、平日の時間割を増加したり、土日での集中授業を行うなどして対応。補充期間は3月20日までに完了する。同じく補充を開始した赤穂は、平日の時間割への振り替えと授業の増加、土日の集中授業で対応し、1月26日までに完了する。 -
07年度県立高校生徒募集定員決定
県教育委員会定例会が10日、県庁であり、県立高校の07年度生徒募集定員を決定した。原則として旧通学区ごとで中学校卒業見込者数の増減に見合う調整。対前年度比で78人の減少が見込まれる上伊那では、伊那弥生ヶ丘高校の普通科1学級減となった。
募集定員策定に当たっては、全学科で1学級の生徒数は40人とし、第1回入学志願者予定数調査の結果、旧通学区ごとの流出入、本年度の空き定員、学校収容能力などを考慮した。
県全体としての卒業見込み者数は前年度比で149人少ない2万1818人。うち推定進学者数は2万662人となっている。学科別に見ると、募集定員減少数が最も多いのが普通科で前年度比400人の減。次いで工業科の160人減、商業科の80人減となっているが、総合学科は560人増となっている。
生徒募集定員における普通科、職業科、総合学科比率は、14対5対1となる。 -
地元の山を守ろう
松くい虫被害のまん延を深刻に考える伊那市の富県地区(布袋昭区長会長)は10日、自分たちの山は自分たちの手で守ろう竏窒ニ、有志約20人が伐倒くん蒸処理習得のため、市が開いた処理見学会に参加した。市は住民委託について、区の受け入れ体制が整った後、検討していきたいとしている。
富県は本年度、松くい虫被害の勉強会(富県グリーンツーリズム主催)で、伐倒くん蒸処理がまん延を防ぐ即効性があると学び、市に作業委託を働き掛けてきた。布袋区長会長会長は「処理をスピード化しなければ手遅れになる。富県の豊かな自然を自分たちで守っていきたい」と話している。
しかし、住民の気負いを受ける市だが、処理を委託する体制は万全とはいえない。
現在、市内で発生した松くい虫被害の処理は、上伊那森林組合に委託しているが、単独予算だけでははかどっていないのが現状。
県へ補助金の申請はしているが本年、来年度の見通しは立っていないという。
森林組合は民間委託について「現在は発注されたものは計画的に取り組めているが、一度に大量の発注があると、通常の仕事にも負担が出る。組合だけでは対応は難しい」とも話している。 -
環境にやさしい村のイメージを地域活性に
宮田村の清水靖夫村長は、環境にやさしい村のイメージ戦略を確立し、各産業が連携する形で観光などをはじめとして地域活性を図りたいと構想をふくらませている。年末にかけて行う村内各種団体との懇談会で協力を呼びかけ、前向きに取り組む考えだ。
村内では、間伐材を使った木質ペレットが燃料の「ペレットストーブ」を生産する鉄工会社をはじめ、太陽光や断熱対策を施す工場を新設した製造業など、近年環境問題に対して積極的に取り組む企業が目立つ。
またある企業グループは、自然エネルギーを活用して、誘客ができる拠点をつくりたいと構想。村に協力を求めた経緯もある。
清水村長は「このような取り組みに、さらに多くの関係者が加わる形で育成していければ。環境にやさしい村として、アドバルーンをあげたい」と話す。
環境と産業、観光をタイアップする形で、西山山麓を何とか整備したいと構想も。隣接する駒ケ根高原から観光客が呼び込める、一つのエリアにしたいとの想いも強い。
「温暖化対策など環境に対する意識は高まっており、宮田村のイメージとして対外的に発信できるよう考えたい」とも語る。 -
丹精こめて大豊作、宮田小5年2組の大豆栽培
宮田村の宮田小学校5年2組は10日、村農業委員会などの協力を得て春から栽培に挑戦した大豆の収獲作業を行った。定期的に草刈りするなど、丹精こめて育てた甲斐あって予想以上の・ス大豊作・ス。育てる大変さを振り返りながら、天の恵みに感謝した。今後は味噌や豆腐づくりなど加工にもチャレンジする。
畑一面に広がる大豆。35人の児童は中腰になって、手作業で茎(くき)を1本、1本を土から引き抜いた。
大地に根を張っているため悪戦苦闘。慣れない姿勢に「腰が痛くなった」「手が疲れた」と少々弱音も。
しかし、元気な子どもたち。友人と励まし合いながら、競いあうように作業を続けた。
この日は、児童の家族も参加。祖父母の姿もあり「昔はよく大豆を収獲したものだが、こんな風に作業するのは40年ぶり。子どもと一緒にやれるのがまた楽しい」と話した。
農業委員の一部も加わる学校給食を育てる会が、手作り味噌を学校給食に提供したいと考えたことから始まった、5年2組の挑戦。
栽培し、様々な学習を深めていくうちに「豆腐や納豆もつくりたい」「販売したい」など夢は広がっている。
「栽培を通じて農業の大変さ、食べ物の大切さを肌で感じてもらえたはず。今後も楽しみ」と、農業委員会振興部会の田中一男部会長。
収獲した大豆は2週間、ハザにかけて乾燥。脱穀して次の段階を迎える。 -
飯島写楽会が「発足20周年記念写真展」
飯島町の写真愛好グループ「飯島写楽会(矢亀政美会長、10人)」は七久保の道の駅、花の里いいじまで「発足20周年記念写真展」を19日まで開いている=写真。
各地の桜や紅葉、ユリの花咲く富士見高原、秋の千人塚公園、本郷のそばの花など風景や動植物、自然、生活、祭りなどを写したA1から4つ切まで60点を展示した。
矢亀会長は「10人10色の個性的な写真を見て欲しい」と来場を呼び掛けている。
同会は隔月で例会を開き、作品を持ち寄り互いに批評し合ったり、年1回、県内外で撮影会も行なっている。現在、新規会員を募集している。
詳細は矢亀さん(TEL86・4808) -
伊那部宿を考える会 中村伯先らを調べ成果披露
伊那市の伊那部宿を考える会(田中三郎会長)は11、12日、伊那市西町の伊那部集会所、長桂寺などある、地元の文化祭で、伊那部出身の俳人で医者の中村伯先(1756竏・820年)を取り巻く人物などについての研究成果を資料や写真などで発表する。
同会は、伯先の弟で医師の吉川養性の碑や、伯先の息子・元恒が詠んだ「箕輪十勝之詩」などについての解読結果を展示。田中会長は「伯先の先祖や子孫にも立派な人がいたことを地元の人にも知ってほしい」と来場を呼び掛けている。
中村伯先関係の展示は長桂寺で開催。近くの旧井澤家住宅では恒例の骨董市もある。11日は午前9時縲恁゚後5時。12日は午後3時まで。
研究成果をながめる伊那部宿を考える会のメンバー -
子育て学級、焼きイモ満喫
宮田村公民館の子育て学級は9日、新田区のふれあい広場に出かけ、焼きイモを楽しんだ。
雲一つない快晴。紅葉鮮やかな山々を眼前に、参加した約20組の親子が焼きたてのサツマイモをほおばった。
「おいしい」と、子どもたちの笑顔もホックホク。みんなで賑やかに外で食べる秋の味覚は、また格別な様子だった。 -
駒ケ根市国民保護協議会
武力攻撃やテロに備えて04年に成立した国民保護法の施行を受けて駒ケ根市で9日、市国民保護計画の策定に向けた駒ケ根市国民保護協議会の第1回会議が市役所で開かれた。国、県、市職員や自衛隊、警察、消防のほか知識・経験者など約30人が出席。市から国民保護計画の素案の諮問を受け、担当者の説明を聞いた。
素案は国が定める基本指針に基づいて国民保護の実施体制、住民の避難や救援、平素の備えや訓練などについて盛り込んでいる。協議会は27日に開く第2回会議で素案の内容について検討し、12月25日の第3回会議で答申する。
協議に先立って委嘱状が市長から代表者に手渡された=写真。任期は08年11月までの2年間。会長は中原市長。 -
駒ケ根市中学部活動あり方検討会
駒ケ根市教育委員会は8日夜、中学校運動部部活動あり方検討会の第2回会議を市保健センターで開いた。市内の赤穂、東の両校教諭らと保護者のほか、社会体育関係者など約30人が出席し、前回に続いて部活動の現状と課題などについて話し合った=写真。市体育協会やスポーツ少年団の代表らは、学校から要請があれば生徒の指導、監督などの面で協力していきたいとする考えを示した。今後の方針についてさらに検討会を開いて協議していく。
運動部が25ある赤穂は教職員の立場からの問題点について、部の数が多すぎて正副顧問の配置が困難▽指導者として要求される専門性に応えられない▽社会体育との連携が困難▽大会が多く休日も取れない竏窒ネどを挙げ、生徒と保護者の立場からは、部活と社会体育双方に所属しているため身体的負担が大きい▽試合参加時の経済負担が大きい竏窒ネどを挙げた。一方、運動部が4のみの東は、生徒が希望する部がないが教職員数が少なく、部を増やすのは不可能竏窒ネどの問題点を挙げた。 -
【上伊那サッカー協会理事長 杉本雅史さん】
「低い低いといわれる上伊那サッカーのレベルを何とか上げなければならない」竏秩Bその強い思いから今年6月、上伊那サッカー協会を設立した。さまざまな情報を発信し、県の協会とも連携しながら上伊那サッカーの向上を目指していく。
「学校やクラブがそれぞれ独自にやっているだけでは限界がある。活動の裾野を広く、厚くして徐々にレベルを上げていき、いずれは世界に通用する選手が出てほしい」
◇ ◇
原点は赤穂中1年生の時のクラブ創設。
「丸坊主にしなければいけない野球部は嫌だったから、当時学校になかったサッカークラブをつくったんだけど…」その年、男子生徒は全員丸坊主という規則が新たに決まってしまった。
「せっかくサッカーを始めたのに結局同じことになっちゃった」
クラブはまったく何もないところからのスタートで、新聞配達などのアルバイトをして得た金を注ぎ込み、ボールなどの用具を買った。
「あのころはサッカーが社会的に認知されていない時代だった。今と比べれば知識も技術もあったもんじゃなかったけど、それでもとにかく楽しかったなあ」
その後進学した赤穂高にも、就職した山一証券にもやはりサッカー部はなく、そのたびに同好会やクラブを一から立ち上げた。
「誰かが先頭切ってやらなければ何も変わらないからやってきただけ。でも義務感や悲壮感なんてまったくない。ただただサッカーが好きなんです。でもね…自分にはサッカーの先輩がいないんですよ。それだけはちょっと寂しいな」
◇ ◇
トップストーンでは幼児や小学生にサッカーの楽しさを教えている。自己流の教え方だけでは駄目だと考え、日本サッカー協会の認定試験に挑戦してコーチの資格を得た。
「小さな子どもたちに教えるのは本当に難しい。ただその場の思いつきでやっても駄目なんです。どうすればもっと効果的な教え方ができるのか。それをきちんと勉強し、考えてやれば子どもたちはどんどん伸びてくれる」
今年10月に鳥取県で開かれた全国スポーツ・レクリエーション祭の壮年サッカー競技に県選抜チームの一員として出場した。
「どうしようかなと迷ったけど、せっかく選ばれたんだし、子どもたちが見て何かを感じてくれたらいいと思って出場を決めた。結果はあまり良くなかったけど、やっぱりサッカーは楽しい。生涯続けていきたいですね」
「自分の世代と違って今教えている子たちは小さい時からボールに馴染んでいる。彼らの10年後、15年後が楽しみです」
(白鳥文男) -
一日女性消防体験
秋の全国火災予防運動(9日縲・5日)初日の9日、伊南防火管理協会と伊南行政組合消防本部は「一日女性消防体験」を駒ケ根市の北消防署で開いた。同本部管内の女性約20人が参加し、消火器操作の実習などを行ったほか、てんぷら油火災の実験などを通じて火の恐ろしさを再認識した。
消火器の操作訓練では、参加者らが署員の説明を受けながら訓練用の水の入った消火器を1本ずつ持って放水した=写真。参加者の約半数が消火器の操作は初めてとあって「いざという時のためによい経験ができた」と話していた。
てんぷら油の発火実験では署員が「コンロの火が油に燃え移るものと勘違いしている人が多いが、実は油が一定の温度になると発火する。つまり火を使わない調理器具でも火災は起きる」と説明すると参加者らは「知らなかった」と驚いていた。 -
伊那おやこ劇場
舞台を一緒に作り上げる楽しさ感じて伊那おやこ劇場の高学年例会「ミュージカル ファイブ」が4日、伊那市の県伊那文化会館であった。出演する5人の役者と共に、おやこ劇場のメンバーが搬入、搬出作業に加わった。ただ舞台を鑑賞するだけではない、役者との関わりや一緒に作り上げる楽しさを、子どもも大人も皆が感じた。
おやこ劇場は、高学年と低学年でそれぞれ年4回の生の舞台を鑑賞し、1回は大きな舞台を呼ぶ。
今回の「ミュージカル ファイブ」は、今年のメーン企画。半年以上も前から準備してきた。準備の中から生まれるものは、親子のふれあい、仲間づくり。「生ものの舞台に手をかけることに十分意味がある。劇を観るだけでない良さを知ってほしい」と春日伸子運営委員長は言う。
「手伝うことで観る意識が変わる。役者とも随分近くなれる」。搬入搬出の手伝いなどは主に中学生以上だが、例会によっては小学生も協力。舞台づくりの楽しさを味わっている。
会員は伊那市から辰野町まで300人いるが、特に小学校入学前の年代の加入が減少。「もし子育てで行き詰っている感じがあったら、ぜひ入会してほしい。おやこ劇場にはふれあいがある」と呼びかけている。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。火曜日から金曜日の午前9時半から午後3時まで。 -
南箕輪村集落営農組織「まっくんファーム」20日設立へ
南箕輪村集落営農組織「まっくんファーム」は20日、村役場で設立総会を開く。設立委員会は8日、役場で開き、組織への加入状況を報告し、設立に向けた事前説明会や設立総会の日程、規約や事業計画などの最終確認をした。
「まっくんファーム」は、加入者503人、加入面積272ヘクタール。村内の農業経営者は987人で、加入率は51%。
特定農業団体「農用地利用改善組合」の立ち上げを目指してきたが、現段階では同意者が要件に達していないため、特定農業団体と同等との位置付けで、集落営農組織「まっくんファーム」を設立する。
主な事業は、組合員が供した農用地での稲作、麦作、大豆、ソバ作などの農業。11支部を構成し、組合員はこれまでと同様に自分の農地は自分で経営する。経理は一元化する。出資は1人当たり千円。
事業計画では、本年度は組合の体制作りに取り組む。事業面積は小麦栽培は22ヘクタール(06年度は種)。そのほかは07年見込みで大豆21ヘクタール、ソバ13ヘクタール、水稲208ヘクタール、畑8ヘクタール。
今後の日程は、設立総会事前説明会を13、14日の午後7時から各地区公民館で開催。設立総会は20日午後6時30分から役場2階講堂で開く。 -
箕輪町サッカーフェスティバル 12日開催
箕輪町サッカー協会主催のサッカーフェスティバルは12日、番場原第2グラウンドで開く。午前9時から午後3時まで。
催しはリフティングチャレンジ、PK合戦(小学3年生以下)、キックターゲット(小学4年生以上)、ドリブルタイムトライアル(全員)、リフティング検定、ゲーム(フリーメニュー)など。
午前8時半から受付、午前9時に開会式、体操。リフティング検定は箕輪町サッカー協会規定により認定級に合わせて認定証を渡す。ミニゲームはイベントのため、当日の参加希望に合わせて組む。
フリーマーケット、飲食販売、協会グッズなどの物品販売もある。
参加対象は町在住のサッカー大好き人。昼食持参。その他準備は各自でする。参加団体・クラブは箕輪少年サッカークラブ、箕輪中学サッカー部、リュシオ辰野、リバティーなど。参加料は子ども、大人一律500円(アトラクション参加希望者、保険込み)。イベント決行は午前8時に花火を打ち上げる。雨天中止。
協会は随時会員を募集している。一般会員年間千円(会員証配布)。本年度は来年度も有効。協会エンブレム(1500円)を同時に希望すると、今なら会費セットで2千円になる。
問い合わせはサッカー協会事務局(TEL79・0229)へ。 -
壮年連盟と村理事者が懇談、農業はじめ村の課題を意見交換
宮田村農業の担い手でつくる「壮年連盟」(小林正信委員長)は8日、村理事者との懇談会を開いた。急激に変化している農業問題から、村政、子どもの安全問題などまで、幅広く意見を交換した。
担い手対策、品目横断的経営対策、保有合理化など、さし迫っている農業の課題について村側に質問した
また、地産地消に積極的な村の学校給食についても意見。将来にむけた教育委員会の考え方を聞いた。
農業関係以外にも、村の行く末を考えて多彩な意見も。
「村井知事に変わり、村の合併議論が再燃するのか」との質問に、清水靖夫村長は「住民の7割が合併すべきでないと答えた。我々が主導権をもって、合併先などを模索することは現状では考えていない」と答えた。