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宮田中生徒が総合学習の成果発表
宮田村の宮田中学校は8日、1年間の総合学習の成果を全校や地域に向けて発表する「表現し伝えるプラムデー」を村民会館ホールで開いた。地域などに目を向けて調査、体験してきた生徒たち。地元の人との交流で芽生えた・ス郷土愛・ス、仲間との協力で再認識した友情の大切さなど、机上の勉強では得られない貴重な体験をステージ上で報告した。
今年度同校の総合学習(プラムタイム)は、各学級でテーマを決め実施。地域との交流、人との関わりに主眼を置いた取り組みが大半で、その成果をまとめてこの日に臨んだ。
ふれあいをテーマにした2年3組の「ものづくり班」は、生徒自ら出演するオリジナルの学園ドラマを製作し上映。
撮影時に意見の衝突もあった力作で、その苦労が映像を通じて友人を想う気持ち、団結する大切さとなって現れた。
「宮田村を売りだそう」をテーマに取り組んだ2年2組は、地元の特産品を使って新しい料理開発に挑戦。
交流した生産者の苦労、こだわりを報告し、実際に料理にすることで感じた郷土の豊かさ、地元への愛着を言葉にして発表した。
将来について考えた3年1組。各市町村役場をまわって市町村合併について調べた班の女子生徒は「将来は分からないが、合併せずに村を発展していってほしい」と締めくくった。
会場には多くの村民や保護者が足を運び、発表する生徒たちの姿に目を細めた。 -
宮田観光ホテルで14日に初のディナーショー、完売状態に
村長が社長職を兼務し、経営改革に着手している宮田村の第3セクター宮田観光開発は14日、創業以来初となるディナーショーを運営する宮田観光ホテルで開く。地元のほか、歌手目当てに全国的にもチケットが売れ、完売状態。長期債務などで村民から厳しい目が注がれる同社だが、今年度からマレットゴルフの日帰りパックを始めるなど、徐々にだがサービスに変化も生まれつつある。
「ディナーショーは地元の人にも数多くホテルを利用してもらう商品として企画した。おかげさまでほぼ売りきれ」と同ホテルの担当者。
若手歌手が出演することで、そのファンクラブへの販売効果もあったが、今後に向けて手応えもつかむ。
今年5月から社長を務める清水靖夫村長は「今までと同じではダメ。村民の皆さんにも変わったと実感してもらい、利用してもらわなければ」と話す。
同じく今年から始めた日帰りパックは、近くの村マレットゴルフ場でコンペを開き、ホテルで昼食、入浴を楽しんでもらう商品。
2回開き1回は悪天候に見舞われたが、愛好者を中心に村内外の多くの人が楽しんだ。
近年は近くの駒ケ根高原に新しいホテルができるなど、周辺の宿泊施設は競争も激化。今年は7月の豪雨の影響も重なり取り巻く環境は厳しいが、ディナーショーも活性化の一助として位置付けていく考えだ。 -
審議会が行政改革大綱案を答申
伊那市の行政改革審議会(中村威夫会長)が7日夜、市役所であった。学校給食施設を自校方式からセンター方式に向けて取り組むことを盛った行政改革大綱案を小坂市長へ答申した。
行革大綱(06縲・0年度)は行革の指針となるもので、基本方針に「市民サービスの向上を目指した行政システムの構築」をすえた。取り組み項目に窓口サービスの向上、健全な行財政運営、市民参加と協働の推進など79項目を上げた。諮問にあった庁舎への有料コピー機導入は、効果が見込めないため、削除した。
5年間の経費削減額は23億9100万円、収入増加額は11億5400万円を見込む。
学校給食施設は、高遠・長谷地域が給食センターや共同調理場で、伊那地域が自校方式となっている。諮問では「自校とセンターの比較研究から実施に移す」だったが、センター化によって給食業務にかかわる経費の削減などに効果があるとし、学校と保育園を一体的に検討。07年度に運営方針を決定し、08年度から一部実施の計画とした。
そのほか▽南アルプスの林道バスの民間委託▽保育園の統廃合(27園から18園に統合)▽住民基本台帳カードの利用拡大▽長谷ケーブルテレビの民間委託▽第三セクター・公社の統合▽勧奨退職制度の見直し▽職員駐車場使用料の徴収竏窒ネど。
審議会では市民からの提言を踏まえ、審議を重ねた。
中村会長は▽市民サービス向上のため、部署間の連携を密にする▽来庁した市民に対し、スピーディーな対応に努める▽学校給食施設についてはセンター化し、経費の削減を図ることが望ましい一方、食育の充実を図る竏窒ニ意見をつけ、答申。
小坂市長は「厳しい財政状況だが、住民サービスを落とさず、大綱案に沿って行政改革を進めていきたい」と述べた。
12月中に大綱を決定し、市のホームページで公開。内容については毎年、見直していく。 -
起業チャンピオン賞表彰式
創業者を対象にした「創業塾」(伊那商工会議所・上伊那地域チャレンジ起業相談室主催)の起業チャンピオン賞表彰式が8日、伊那商工会館であった。実現性が高いビジネスプランとして、市内高遠町の守屋豊さん(54)に贈った。
守屋さんは来年4月上旬、高遠町内に高遠そばの店をオープンする予定。
高遠そばは辛み大根、焼きみそ、刻みネギを合わせたからつゆで食べる伝統食で、地元産ソバを使い、自らで粉をひいて打つ。1人前を2回に分けて出し、ゆでたてを味わってもらえるよう工夫する。
「リスクがあっても悔いのない生き方をしたい」と定年を前に仕事を辞め、東京の専門学校に通ってそば打ちの基本を学んだ。開業に向けて準備中で「高遠そばは、素朴で豪快な味。いずれはソバを作るところから取り組みたい」と意気込みを語った。
表彰式で、伊藤正専務理事代行は商売繁盛を祈り、今後もフォローアップに努めるとした。
創造塾は9縲・0月の5回開き、経営コンサルタントや弁理士からマーケティング戦略や資金繰りの考え方、事業計画書の作成などを学んだ。会社員、主婦ら30縲・0代の19人が受講し、6人がプレゼンテーションした。受講生のうち、すでに2人が製造業、リンパセラピーを開業している。 -
飲酒運転の同乗者も処分
伊那市は「交通事犯にかかる伊那市職員の懲戒処分等に関する基準」を一部改正した。「飲酒運転と知りながら、同乗した職員は停職」などを新たに加え、8日から施行した。
これまで酒酔い運転、酒気帯び運転など処分の基準はあったが、飲酒運転による交通事故が大きな社会問題になっている中、全国で公務員の飲酒運転が後を絶たない状況。飲酒運転の根絶を図るため▽飲酒運転と知りながら、同乗した職員は停職(1縲・カ月)。ただし、飲酒運転手に指示・命令などした職員は免職▽飲食を勧めた職員は停職(1縲・カ月)竏窒Vたに設定。県と同じ処分とした。
部・課長を通し、非常勤や臨時を含めて全職員に周知。飲酒運転をしない、させないを改めて徹底した。 -
箕輪町議会12月定例会開会
箕輪町議会12月定例会は8日開会し、06年度一般会計補正予算案など11議案と請願・陳情を提出し、各常任委員会に付託した。
提出議案は、町へき地診療所設置条例の一部改正、町福祉医療費給付金条例の一部改正、町消防団員等公務災害補償条例の一部改正、06年度一般会計などの補正予算、県後期高齢者医療広域連合の設置、南信地域町村交通災害共済事務組合規約の一部変更など。
請願・陳情は次の通り。
◇請願 ▽大型小売店舗の進出阻止について請願書▽「品目横断的経営安定対策」と米価下落対策にかかわる請願
◇陳情 ▽安全・安心の医療と看護の実現を求める陳情書▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める陳情書▽トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書の提出について -
地域の伝統をテーマとした創作劇、1月の講演に向けて準備が進む
伊那芸術文化協会は1月21日、地域の伝統文化を題材とした創作劇「伊那の方言劇・やきもち踊りとざんざ節縲怎Lンニョンニョ縲怐vを、伊那市の生涯学習センターで公演する。松山光事務局長は「自分たちの町の伝統芸能を分かり易く伝える舞台劇。若い人からお年寄りまで、多くの人に来場してほしい」と呼びかける。
さまざまな伝統文化の保存会が高齢化する中、若い人にも楽しく分かり易く地域の伝統文化を知ってもらおう竏窒ニ、昨年から初めた取り組み。「羽広の獅子舞をテーマとした昨年は、約300人が来場し、好評を得た。
今年は県の無形文化財民俗資料に指定されている伊那市山寺区の奇祭「やきもち踊り」と、長谷入野谷地域に伝わる伝統芸能「ざんざ節・キンニョンニョ」をテーマに、約1時間の舞台を企画。芸文協のスタッフが書きおろした台本を、県伊那文化会館の付属劇団「南信協同」が演じる。語りにはSBCアナウンサーの久保田祥江さんを迎えるほか、演技中にそれぞれの保存会メンバーによる演舞があるなど、充実した内容となっている。
現在は本番に向けて、台本の練り込みをしながら、演技練習が始まっており、12月に入ってから整理券配布も開始している。
当日は入場無料(ただし、整理券が必要)。開演は午後1時(会場は午後12時半)。
問い合わせ・申し込みは伊那市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
池上明さん(50)飯島町南仲町
「地域ごとにいい味が出た。1年後がどんな味になるか楽しみ」-。上伊那8市町村がそれぞれのネーミングで12日発売する伊那谷産芋焼酎「伊那八峰」の仕掛け人である。
上伊那8市町村で焼酎に最適なこがねせんがん(1部紅あずまも)が栽培され、飯田市の酒造メーカーでし込まれ、蒸留したての10種類の芋焼酎ができ上がった。試飲し「それぞれ個性がある。熟成するともっとよくなる」と成功の手応えを感じている。
1956年町内の池上酒店の3代目に生まれ、人が集い、酒と文化の香りの中で育った。高校卒業後、カーボーイに憧れ渡米、テキサスの大学で経済学を修め、そこで妻のジェニーさんと知合い「ブラウンの目、薄茶の髪、外国人らしくない」というのが第一印象。「小柄で控えめ、大和ナデシコにアメリカで出会った」と衝撃の出会いから2年後に26歳で結婚し、帰国した。
町起しに関心が高く、商売を通して地域起しができればと 13年前からお陣屋行燈市に関わった。「昔はイベントで客を呼んだが、今は商売につながらないのが課題」とか。
飯島産の酒米を使ったオリジナルの地酒「アルプスの風」も手掛け「ふくよかな味わい、香り華やか、飲み飽きない」と、同店のロングベストセラーになっている。
ソバ栽培が盛んな同町、ソバを使って、特産品づくりをと、飯田市の酒造メーカーに依頼し、蒸留したのがそば焼酎「そばのかおり」。
8年前、宮田村新田のマルスウイスキーで、たくさんの原酒(モルト)が貯蔵されている倉を見学「宝物発見!、早速6樽開けてもらい、日本一アルコール度の高い山岳シリーズを企画した」。
芋焼酎に注目したは3年前、「伊那谷では好きな芋焼酎が手に入りにくい、それなら自分で作って見よう」がきっかけ。仲間に呼びかけ、芋づくりの助っ人「くつろぎ応援団」を組織「地域起しには子どもが一緒の方が効果的」と、飯島小学校に働き掛け、4年生の協力で完成した伊那谷初の芋焼酎「穆王(ぼくおう)」。この焼酎をきっかけに、上伊那8市町村に広がりを見せ「伊那八峰」誕生と続いた。
「次のテーマはリンゴ、ひょう害やカメ虫被害で売れなくなったリンゴを使い、酸やカルシウムを加え、健康的な飲物ができないだろうか」。米からソバ、芋、リンゴと町起しの種はつきないようだ。
現在妻と2人暮らしで、子ども3人はアメリカに留学中。将来、米国に日本酒と焼酎の酒屋を開くというワイルドな夢も持つ。 -
コンビニ強盗に対応 伊那市で訓練
伊那署と伊那コンビニエンスストア防犯協会は6日、伊那市中の原のコンビニ「サークルK伊那ごんべい店」で強盗訓練をした。同協会加盟の関係者らも集まり、訓練の様子をうかがい今後の防犯対策の参考にした。
署員が2人の犯人役を演じた。一人が入店後、トイレに入り覆面、帽子姿に変装してからレジの女性に模造刀を向け、現金を要求。店員から札束を受け取った犯人は、駐車場で待機していた、もう一人の犯人が運転する車に乗り込むが、駆け付けた警官にそれぞれ取り押さえられた。
訓練後の総評では、逃げる犯人らに向けてカラーボールを投げる位置などを署員が指導した。防犯カメラについても録画用テープが常に準備されているかなどの確認を怠らないよう注意した。
伊那署によると、本年10月末までに県内で発生したコンビニ強盗事件は4件(05年は年間4件)。同署管内では発生していない。
強盗訓練をする犯人役の署員と店員 -
伊那西スケート場 25日オープン予定
伊那市内では唯一の天然リンクとして注目が集まる、ますみケ丘の市営伊那西スケート場は25日から今シーズンの営業を始める。関係者は、暖冬と心配される今季に今後の冷え込みを期待している。開場期間は来年2月4日までの予定。
昨シーズンは、寒波の影響で約10年ぶりの年内オープンだった。12月26日縲・月5日の42日間のうち37日の営業。利用者数は1436人で前年比557人の大幅増加だった。
同スケート場は、午前7時縲恣ッ10時、午後6時縲恣ッ9時の1日2回の開場。入場料は小学生以上は一人一回200円。
伊那市体協スケート部が不要スケート靴の提供求む
伊那市体育協会スケート部は、市営伊那西スケート場の無料貸出し靴を充実させるため、子ども用の不要スケート靴の提供を呼び掛けている。スケート靴は、スピード用で22センチ以下のサイズ。問い合わせは、市役所スポーツ振興課(78・4111、内線2730)へ。
氷が張り始めた25日オープン予定の伊那西スケート場 -
伊東瑞枝さんと友人らが展示 リボンアート
南箕輪村沢尻でリボンアート教室を開く伊東瑞枝さん(64)と友人、生徒の計3人の作品展「リボンアートアレンジ展」は25日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。クリスマスや正月などをテーマにアレンジした約50点が会場を彩っている。入場無料。
毎年この時期に出品する伊東さんは、アセテート製のリボンで作ったバラの花などを使ってクリスマスツリーやブーケ、リースなどを制作。華やかに飾られた創造性豊かな作品に来場者の注目が集まっている。
今回、初めて友人の田沢房子さん=箕輪町三日町=が出品。生花を枯れないよう特殊加工した「ブリザーブドフラワー」でブーケなどをアレンジした。「本物の花のように感じてもらえれば」と来場を呼び掛けている。
土日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
片桐村議に県町村議長会表彰
宮田村の片桐敏良村議(70)=中越区=が、村議在籍10年の自治功労で、県町村議長会表彰を受けた。6日の村議会12月定例会冒頭で伝達式があった。
片桐氏は村議3期目。伝達式では小林茂議長から表彰状を受け取った。
同僚議員の祝福を受け「地域の皆さんのおかげで表彰を受けることができた。村のため、地域のために今後も頑張りたい」とあいさつした。
同村議会の現職では、8期目の小田切敏明氏、4期目の山浦正弘氏が同表彰を受けている。 -
箕輪南小で地域のお年寄りとの交流会
箕輪町の箕輪南小学校は5日、地域のお年寄りとの交流会を開いた。地域の伝統文化を次世代に受け継ぐ機会を-と毎年開く会で、学年ごとにしめ縄や、たこ作りなど、お年寄りに教わりながら一緒に楽しんだ。
伝統文化や生活の知恵などを子どもに伝えてもらうと同時に、交流を深めながら子どもの顔も知ってもらい、地域で育ててもらおうと計画。
1・2年生はすいとん作り、3・4年生はたこ作りとたこ揚げ、5・6年生はしめ縄作り。児童の祖父母や地域のお年寄り24人が来校し、学年に分かれて交流した。
1・2年生は学級園で育てた大根や人参を使って、すいとんを作った。お年寄りと一緒に児童が野菜を切ったり、すいとんの作り方を教えてもらった。福与区の敬老会でダンスを披露したときの“おひねり”で買った肉も加え、味付けはしょう油と味噌で、各班ごとに味の違いが楽しめるすいとんが出来上がった。児童はできたてのすいとんを何杯もお代わりしてお腹いっぱい食べた。
2年生の児童の祖母、那須サチ子さんは、「女の子たちが包丁を使うのが上手だった。いつも畑ばかり行ってるから、交流会はとても楽しい」と話していた。 -
駒ケ根市高連講座2題
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は5日、会員を対象とした交通安全教室と消費者問題講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約80人が集まり、それぞれの講義に耳を傾けた。
交通安全教室は駒ケ根警察署の渋谷保人交通課長を講師に迎え、最近の交通事故の特徴や安全な運転と歩行についての話を聞いた。渋谷課長は今年起きた高齢者の死亡事故について、松川町の高齢男性のミニバイク単独転倒事故や伊那市で横断中の歩行者がはねられた事故などの詳しい発生状況を説明=写真。「年を取ると知らず知らずのうちに判断や動作が遅くなる。十分なゆとりを持ってほしい」と話した。
消費者問題講座では全国消費者生活相談員協会の草間恵美さんの講演「高齢者を狙う悪質商法」を聞いた。 -
箕輪町の子育て情報誌編集・発行「子育てママさんs」
子育て支援施設など要望箕輪町の未就園児を持つお母さんお父さんのための情報誌「すくすくちびっこだより」を発行している町内の子育て中の母親有志「子育てママさんs」は6日、平沢豊満町長と懇談し、子育て支援施設整備などを要望した。
「子育てママさんs」は会員4人。町子どもセンターに事務局を置き、情報誌の編集・発行をする。年4回の発行計画で第1号を8月、第2号を11月下旬に発行した。第1号は町内の子育てサークル紹介、第2号は近隣の子育て支援施設の体験レポートなどを特集した。
懇談で会員は、0歳や1歳児の出かける場所があまりない実情を説明し、「登録しないで気軽に行ける場所がほしい」と要望。施設の1室などでスタッフが常駐し、親子や母親同士の交流、地域のお年寄りとのふれあい、ときにはイベントができる場を望んだ。
平沢町長は、「前向きに、どこか自由に使える場を考えたい」と答えた。
公園の壊れている遊具の修理、子育て中の母親の声を聞く場、勉強会など親が学ぶ場の提供なども要望した。 -
トラックから積荷のコンクリートブロック落下
7日午前10時25分ごろ、駒ケ根市赤穂辻沢の国道153号線を飯島町方面に向けて走っていた事業用大型トラックの荷台から、積荷のコンクリート製6脚ブロック4個のうち1個(約1・8トン)が道路に落下。対向車線を走ってきた普通乗用車の右後部に接触したが、運転していた伊那市の男性(49)にけがはなかった。
現場は駒ケ根市と飯島町の境界を流れる中田切川に架かる橋から駒ケ根市側に約50メートルの地点で、ほぼ直角に曲がる急カーブ。
駒ケ根署は積荷の積載方法に問題があったものとみて、トラックを運転していた箕輪町の運転手(50)を調べている。 -
骨粗しょう症学習会
駒ケ根市は7日、骨粗しょう症など骨の健康について学ぶ学習会を市ふれあいセンターで開いた。市が行う健康診断の測定で骨密度が「正常」とされる男女別・若年成人平均値の80%以下と診断された人など約30人が参加し、骨を健康に保つ方法などを学んだ。
市内で開業する山村眼科整形外科の理事長で医師の山村俊典さんは「骨粗しょう症のメカニズムと治療法」について講義した=写真。山村さんはスライドで写真を示しながら「骨粗しょう症は寝たきりの原因にもなるので早期の発見が大事。原因はさまざまだが、骨を丈夫に保つためにはカルシウムを多く取ること、適度な運動をすることが効果的」と話した。
中谷内科医院の健康運動指導士井上成子さんは「骨を元気にするための運動習慣」として、自宅でも簡単にできる運動を紹介した。栄養士による「骨を元気にするための食生活」の指導もあった。 -
旭光カメラクラブ写真展
56年の歴史を持つ旭光カメラクラブ(吉村昇代表、13人)は「2006旭光写真展」を10日まで駒ケ根市立博物館で開いている=写真。上伊那在住の会員11人がそれぞれの思いを込めてこの1年間に撮影した作品35点が展示されている。いずれも自然の風景や花、人物などが見せる一瞬の表情を見事に切り取った力作ぞろい。
訪れた人たちは作品の美しい色彩と描写に感心した様子で、近寄ったり離れたりしながらじっくりと見入っていた。
午前10時竏柱゚後6時(最終日は午後5時)。入場無料。 -
アマランサス研究会でアマランサスを使った試作和菓子が登場
市内の食品加工会社や生産者、研究者などでつくる伊那地域アマランサス研究会が6日、伊那商工会館であり、商品化に向けて研究を進めているアマランサスの試作菓子が披露された=写真。
遊休農地解消や地域おこしなどを目的として市内で栽培が始まっているアマランサスだが、現在はまだ、販売段階に至っていない。そこで今年4月、さまざまな分野の代表者らが集まり、生産から加工、販売までを体系的に研究する研究会を発足。その一歩として、各食品加工会社がそば、うどん、甘酒、パン、茶などの試作品を提案するなど商品化に向けた取り組みを着々と進めている。
この日提案された試作品は小麦をベースとする皮の中にゴマのあんを入れた和菓子と落雁(らくがん)。ともにアマランサスの葉を粉末状にしたものを混ぜて使用した。試食した会員からは「見た目より香りがする」「おいしい」など、好意見が多く出た。
研究会は、来年2月ころに有識者を対象にした試食会を開き、更なる研究を進めたいとしている。 -
かんてんぱぱで阿南窯、窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展
阿南町ゆかりの工芸作家6人による「窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。作家の個性が生きた陶芸約250点と、自然の風合いが生きた漆芸や染織など約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
1985年に作られた阿南町の三連房登り窯(阿南窯)は、阿南陶芸の中心的存在でありながら、ここ10年はたかれること無く放置されてきた。そんな中、町の陶芸体験館で講師を務める3人の作家が、町の活性化に役立てよう竏窒ニ、11月下旬、10年ぶりにこの窯を使って作品を制作。その新作を、今回の作品展に集めた。阿南町内漆芸、染め織り作家2人も参加している。
陶芸は、ともに自然釉を使っており、5日間のたき上げにより、「まき」ならではの色を実現。漆芸、染め織りは、原料とする天然の素材の温かみを最大限生かした作品となっている。
陶芸作家の水野雅史さんは「阿南町は自然豊かなところ。自然の良さを味わってほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。 -
みはらしの湯が伊那市社会福祉協議会にプルタブなどを寄贈
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は7日、今年1年の間に利用客などから集めたプルタブや使い古しのタオル、使用済みの切手を伊那市社会福祉協議会に寄贈した=写真。
入浴客の協力のもと、プルタブや古切手などを集めるようになって6年目。タオル類は各施設で再利用するほか、プルタブはドラム缶3杯分で車いす1台と換えることができる。古切手やテレホンカードは、発展途上国に送る医療物資の購入費に充てられている。今年はタオル140枚、バスタオル60枚、アルミ56キロ、古切手1782枚、使用済みテレホンカード90枚が集まった。最近は、活動が利用客にも知られるようになり、わざわざ集めて持って来る人もいるという。
みはらしの湯の唐沢壽男支配人は「それぞれの量は少しでも、集めればこれだけになる。ご協力いただきたい」と話していた。 -
高遠そばを伝承、普及へ
伊那市高遠町で7日、「高遠そば打ち講座」が始まった。高遠そば組合(松井教一組合長)などによる昨年からの取り組みで、修了生のなかには、実際に店の開業を控える人もいる。長い歴史をもつ高遠そばの伝承と普及を図り、産業や商業、観光面などから地域起こしを狙った試みだ。
高遠そばは、地元産のそば粉を使ったそばを、辛味大根の絞り汁に焼き味噌と刻みネギを加えた「辛つゆ」で食すのが特徴。そば好きだったとされる高遠藩主の保科正之公が「高遠そば」の文化を広めたことでも知られる。
講師は組合に加盟する山室、弥勒のそばの会や販売者の会の会員らが務める。受講生26人が「伝承者」と「初心者」の各コースに分かれ、2月まで5回にわたって技術の習得を目指す。
作業は▽水回し▽こね・練り▽延し▽切り竏窒フ工程に沿って進める。初日は、そば粉8割、つなぎ粉(小麦粉)2割を使う二八そばに挑戦。初心者コース500グラム、伝承者コースは1キロ(約10人分)を打った。
受講生たちは各工程ごとに悪戦苦闘していたが、慣れない手つきながらも、積極的に講師に指導をあおって熱心に励んでいた。
下山田の主婦(56)は「家族においしいそばを食べさせたくて参加した。早く覚えて家で打ってみたい」と話していた。
最終日は、伝承者コースの受講生を対象に試験をし、合格者には認定証を交付する。 -
長谷親子ふれあい広場でクリスマス会
伊那市長谷の親子ふれあい広場で7日、クリスマス会があった。21組約50人の親子が集まり、サンタクロースから子どもたちへのプレゼントがあるなど、一足早いクリスマスを楽しんだ。
親子が折り紙でサンタやトナカイ、ツリーなどクリスマスにちなんだものを作って遊んでいると、保健福祉課の職員が扮(ふん)したサンタが登場。子どもたちは「サンタさんだ。サンタさんが来た」と大はしゃぎしながら駆け寄った。
一人一人プレゼントを受け取ると「サンタさんありがとう」と大喜び。早速、中身のおもちゃを使って遊び、楽しいひとときを過ごした。
広場は旧長谷村から続く事業で、まちづくり拠点施設「気の里ヘルスセンター栃の木」を週1回、未就園児の親子に開放。保護者たちの子育てにかんする情報交換の場や、子ども同士の関わりを深める機会にしている。
1才児をもつ非持の主婦(30)は「(広場では)ほかのお母さんから子育てのアドバイスも聞けるし、子どももほかの子に刺激されて成長が早い。クリスマス会を含めていろんな企画もあり、子どもも私自身も楽しく生き生きと過ごせる場です」と話していた。 -
信大農学部 ISO14001認証取得登録証伝達
南箕輪村の信州大学農学部で7日、国際規格の環境マネジメントシステムISO14001認証の登録証伝達式があった。教育・研究機関として「エコキャンパスづくり」を推進し、地球環境保全につなげる。信大での取得は工学部、教育学部に次ぐ。国立大学の農学部としては初めて。
環境方針では、エコキャンパスの構築を通じ、環境マインドを持った人材を養成するとともに、循環型社会の実現に貢献するための教育研究活動を推進するを基本理念にすえる。教職員、学生、生協職員920人の協力で、ごみの分別、間伐材を利用した掲示板の製作、ごみ拾いなどのエコプロジェクトの展開、学生環境ガイダンスなど継続しながら改善していく。
伝達式で、日本環境認証機構(JACO)の伊藤信久社長が唐沢豊農学部長に登録証を手渡した。
環境教育の先導的な役割を果たすことに期待する。
信大は全学部での認証取得に向け、文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」(04縲・7年度)に採択され、農学部は、ごみ置き場や有機溶剤保管庫などの改修、環境管理マニュアルの制定、内部環境監査員養成セミナーの開催、環境ISO学生委員会の発足などに取り組んだ。 -
12月村議会開会、北の城橋改修補正予算可決
宮田村議会12月定例会は6日開会し、村は体育・文化施設の使用料を来年度から時間制に統一改定する条例制定案、本年度一般会計補正予算案など15件を提出。橋げたの一部損傷で通行止めにしている北の城橋の全面改修工事費用2041万円についての補正予算案など2件は即決し、全会一致で承認した。
同橋の改修事業は来年度にもまたがり、概算総額で2941万ほどになる見込み。
清水靖夫村長はこの日の議会で改めて、再開通の見通しが4月末頃と説明。
橋の利用者が多い対岸の伊那市や県伊那建設事務所に事業費も含めた支援、協力を要請していることも明らかにした。
開会冒頭、清水村長は社会問題化している子どものいじめ問題について言及。
学校や保護者に任せるだけでなく、「ほめたり、戒めたり、地域の理解と協力をお願いしたい」と呼びかけた。
会期は15日まで。一般質問は12日午前9時から行なう。 -
宮田村の機構再編、係の統廃合で5課13係体制へ
宮田村は来年度当初からの実施予定で、教育委員会教育総務係に保育関連を加えて「こども室」に改組するなど、係の統廃合で5課13係体制(教委、議会事務局含む)への機構再編を計画。現行より2つ係が少なくなるが、村は「教育の充実とともに、職員数も減っている現状でさらに行政改革を進めるため実状にあった体制にする」と説明する。6日開会の村議会12月定例会に、再編に向けた担当業務見直しに関する改正条例案を提出した。
廃止予定の係は総務課生活環境係と住民福祉課国保児童係。
生活環境係の消防、防犯、防災に関わる業務は総務課総務係に移管し、ゴミなどの環境関連は住民福祉課へ移す。
国保児童係の保育関連は村教委のこども室が受け継ぎ、その他の業務は住民福祉課の他の係に移る。
また、総務課税務係は、住民福祉課に異動する。
村教委のこども室は、保育、小学、中学と各担当を設けることも視野に調整。公民館関連の生涯学習係との2係体制は変わらない。
2002(平成14)年度に10課21係あった村の体制は、課、係の数からみると5年ほどで半減する格好だ。 -
手話ダンスの会がデイサービスへ
宮田村の「手話ダンスの会」(橋倉栄子代表)は5日、村社会福祉協議会のデイサービスセンターを訪問。軽快な手話ダンスを演じ、利用者を楽しませた。
5年前に発足した同会は、3年前から同センターを訪問。恒例のふれあいとして定着してきた。
この日も村内のメンバーと、指導者の大槻一子さん=箕輪町=の9人が出演。多彩な楽曲でダンスを披露した。
耳なじみの曲も多く、デイ利用者も一緒に手や体を動かしたり。最後はふるさとを全員で歌って踊り、「楽しかった。ありがとう」と喜ぶおじいちゃん、おばあちゃんの姿があった。
「皆さんの顔を見て、我々の励みにもなった。また来年お会いしましょう」と橋倉さんがあいさつ。楽しい余韻を残し、再会を約束した。 -
民生児童委員会が要望書
宮田村民生児童委員会(浦野勝人会長)は4日、子どもから高齢者までが関わる村内の福祉向上のための要望をまとめ、清水靖夫村長に提出した。児童支援センター設置、福祉巡回バスの運行など10項目。厳しい財政状況も考慮する中で、実現を求めた。
児童支援センターは会員制ではなく、帰宅時に家族が不在だったり、遊び場所のない子どもたちが自由に使える場所として設置をと要望。
巡回バスは限られた交通手段の高齢者や障害者に有効とし、要望も強いと検討を促した。
村の幹線道路の歩道に点字ブロック設置を求めるなど、生活弱者に配慮した交通設備の改良も要望。
精神障害者のための作業所設置も求めた。 -
伊南安協飯島支会がトイレシールを作成、町内の飲食店に配布
飯島町の伊南交通安全協会飯島支会(下平憲夫会長)は年末の交通安全運動(11-31日)に合わせ、飲酒運転撲滅の「トイレシール」を、町や商工会、JA上伊那飯島支所の協力を得て作成した=写真。町内の飲食店や公共施設、耕地の集会所などに配布し、トイレドアなどに張ってもらうことで、飯島町から飲酒運転を無くすことが狙い。
シールは縦8センチ、横28センチ、「飲んだら乗るな!、飲むなら乗るな!」と書かれたほか、ビールと自動車のイラストも添えた。
下平会長は「年末を控えて、飲酒の機会が増えることを受け、飲酒運転撲滅を願い、シールを作った。入口やカウンターでは営業妨害になるのでは考え、敢えてトイレシールにした」とか。
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ゆずり葉学級と南小児童 昔の遊びで交流
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」(小平袈裟穂学級長・45人)は7日、公民館で、村小学校5年2組の31人の児童らと交流会を開いた。高齢者らが子どもたちにメンコやお手玉などを教えるなどして親ぼくを深めた。
小学生との交流会はゆずり葉学級の年間行事の一環で、同学級が学校に呼び掛けたもの。児童たちがこの日のために考案した「なかよしスゴロク」を一緒に楽しんだり、昔の遊びを学んだりするなど、子どもたちの希望に沿った方法で交流した。
スゴロクは参加者らが円をつくり、肩を寄せ合いながらゲームを楽しんだ。メンコ遊びでは、男性の高齢者らが遊び方を伝授。田中芳忠さん(72)=田畑=は「昔の子どものころを思い出しながら楽しめた」と、子どもたちに投げ方のコツを何度も披露していた。
「なかよしスゴロク」のマス目に従がって指相撲をする高齢者と児童