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子育て学級でバルーンアート
箕輪町公民館の子育て学級は10日、10組の親子が丸い風船に顔を書いたり、長い風船で花を作るなど、バルーンアートを楽しんだ。
南箕輪村在住の宮本千秋さんがゾウ、カタツムリ、ウサギ、カメなどを風船で鮮やかな手つきで作り上げた。子どもたちは、出来上がった風船の動物が出てくる童謡「ぞうさん」「かたつむり」「うさぎとかめ」を元気よく歌った。
お母さん達は、長い風船で花作りに挑戦した。「割れそう」「怖い」などと言いながら何とか作り上げると、子どもが自分の顔やキャラクターを書いた丸い風船を先端に取り付けた。子どもたちは顔風船のついた花を手に嬉しそうに走り回っていた。
バルーンアートにちなんで、「ふうせんくまさん」などの絵本の読み聞かせもあった。 -
西村克己さん 初の木彫展
趣味で木彫に取り組む、伊那市西春近の西村克己さん(67)の初個展は22日まで、西春近郵便局で開いている。柔らかな表情の人形などを出品、木の温もりを感じる作品に利用者が和んでいる。
20年前、テレビで木彫りの講座番組を見たのがきっかけ。自分でも出来そう竏窒ニ、教則本で学び、独学で作品づくりに取り組んでいる。同地域に住む知り合いの木彫家の誘いで、公共の場で初めて作品展を開いた。
七福神、犬、能面、子どもなどを題材に、仏像の写真集や旅行先の土産品を見本に手掛けた木彫り28点を出品。幅広い大きさの作品の中には、高さ5センチほどの小品もあり、細かな作業がうかがえる。
マツ、ヒノキ、イチイなどの材料は、河原にある流木、自宅の立木の枝などを利用。木材によって木目、色合いに違いがあり、見比べて楽しむこともできる。
作品を手掛ける時は「飯も忘れるくらい」に集中して作業、特に人物などの表情には多くの時間を費やしているという。
西村さんは「『細かく彫ってあるな』という気持ちが伝わればうれしい」と来場を呼び掛けている。 -
盆花市にぎわう
中川村田島のたじまファームで11日から13日まで盆花市が開かれている。13日の盆入りを前に、先祖の霊に供える盆花を買い求めようと、町内外から大勢訪れ、色とりどりの花々をじっくりと品定めして、2束、3束買い求めていた。
シマカヤやオミナエシ、アスター、キク、テッポウユリなどを束ねた大束は500縲・00円。オミナエシやススキ、アスターなど単品も多数用意し、格安で販売している。
また、盆棚用の盆ござ、アカシも並べた。 -
いいじまはないちに向け、花束づくり
飯島町の「わが町は花で美しく」推進機構(花機構)は「第16回いいじまはないち」を12日午前8時30分から、JA上伊那飯島果実選果場で開く。前日の11日朝から、役員や農村女性グループ、ボランティアなど約30人が参加し、はないちで販売する花束づくりをした。
花束はシマカヤやアスター、鉄砲ユリ、リンドウ、菊類など10本余を束ねたボリュームのある850円の束を中心に、本数や内容で500円、300円の束など合わせて千束を用意した。
参加者は伊南地区から集花、下葉処理や水揚げをしたシマカヤ、オミナエシ、菊、アスターなどをバランスよく組み合わせ、花束づくりに精を出した。
花束や10数種類のばら売りのほか、オープンマーケットもあり、五平もちやおやき、たこやき、野菜、果物、漬物などが並ぶ。
関係者によると「開花が遅れ、間に合わなかった花もあるが、ボリュームがあり、お買い得」と話していた。 -
JA上伊那、「わが家の思い出写真集」製作サービスを開始
家にある写真を使ってわが家の思い出写真集を作りませんか竏秩B上伊那農業協同組合(JA上伊那)は10日から、「わが家の思い出写真集」製作サービスを開始した。
デジタルカメラの普及と共に、家族の思い出写真を手軽に撮影できるようになったが、こうした写真は整理されないまま各家庭で放置されていることも多い。また、祖父母の時代に撮影した貴重な1枚が目に触れずに保管されていることもあり、家族の歴史を刻んだこれらの史料を一冊にまとめ、子や孫へと家族の歴史を伝承していってもらおうという試み。
利用者が用意した家庭の写真をもとに、JA上伊那の専門家がその家庭だけのオリジナル写真集を編集する。希望に応じ、一枚一枚にコメントを添えることなどもできる。
製品はA4判(カラー)で、注文冊数は30冊、20冊のいずれかで受け付ける。布クロス・箔押しの上製本と表紙カバー付きの並製本があり、上製本は30冊で31万9500円(1冊当たり1万650円)、20冊で29万9千円(1冊当たり1万4950円)。並製本は30冊で24万9千円(1冊当たり8300円)、20冊で23万2千円(1冊当たり1万1600円)。
問い合わせ・申し込みはJA上伊那生活部生活外務課北部店(TEL0120・97・3355、79・1570)、中部店(TEL0120・97・2223、76・1941)、南部店(TEL0120・97・0088、81・1116)へ。 -
「オアシスパト」が活動開始
青色回転灯を装備した車で子供たちの安全を見守る、自主防犯ボランティア「こどもを守るオアシスパトロール隊」が活動を開始した。11日、伊那署玄関ロータリーで出発式があり、巡視の自動車25台、隊員約60人がパトロールに出発した。
子どもを守る活動に積極的に参加しよう竏窒ニ、県自動車整備振興会伊那支部の署管内の25業者65人が7月上旬、隊を発足。全国の自動車整備振興会の中では初の試みとなった。
隊では青色回転灯、啓発のマグネットシールを車に設置し、各事業所ごとが自主的に近くの学校の登下校時に合わせ、通学路を巡視する。パトロール中の様子は活動日誌として、伊那署へ報告する。
出発式で杉本廣志隊長は「犯罪を未然に防止し、地域の安全を守ることを誓う」とあいさつ。小嶋惣逸署長は「皆さんの熱い気持ちを結集し、積極的で息の長い活動を」とした。 -
高遠町、長谷で地域協議会発足
伊那市の高遠町、長谷で地域協議会が発足し、10日夜、それぞれ初会合を開いた。小坂樫男市長が委員に委嘱書を交付。正副会長を選出し、市側から地域協議会の運営要綱や機能と役割、本年度の主要事業などの説明を受けた。
地域協は地域自治区単位で設置し、地域づくりの問題を諮ったり、地域の意見を集約して市政に反映させる。また、市のまちづくり計画など各種計画や予算に係る重要事項などを協議して市に提言をする。
委員は任期4年の非常勤特別職。区をはじめ、農業や商工業などの各種団体代表者に加え2人の公募枠による15人で構成する。高遠町の地域協では会長に長藤の北原和門さんを、長谷は窪田清彦さんを選任した。
高遠町の会合で、小坂市長は「地域の代表で組織するため責任は重い。地域の声を広く取り入れることがこれからの地方自治の本旨と思う。地域、伊那市全体の発展のために建設的な意見を出してもらいたい」と呼びかけた。
伊東義人地域自治区長は「(地域協議会は)周辺部の寂れなど住民の不安を取り除く手段。地域エゴを出さず、バランスのとれた一体的なまちづくりのため住民の声に耳を傾け、円滑に進められるように尽力いただきたい」と述べた。
長谷の会合で宮下市蔵地域自治区長は「高齢化率38%で、農林業も低迷している。自ら知恵や力を出し、長谷が伊那の山村、水資源地域として歴史・文化を守り、発展するように取り組んでいきたい」とあいさつ。
地域協議会の役割について、委員から「市長の諮問を受けて審議するのと、長谷の声を吸い上げ、市政に反映するのは同等のもの」と望む声があった。
次回は高遠町が8月30日、長谷が8月下旬縲・月下旬に予定し、具体的な協議に入る。 -
豪雨による土砂撤去進まず、宮田養魚場が早期対応を要望
7月の集中豪雨で、大量の稚魚が流出する被害が出た宮田村新田区の天竜川漁協宮田養魚場だが、場内脇を流れる桐の木沢の土砂の撤去が進まず頭を悩ませている。業務や流域の安全上の観点から、早期の撤去を村や県に要望。被災後の対応責任の所在の難しさを伺わせているが、村は「今回の部分は災害復旧にあわせて撤去していきたい」としている。
養魚場を横切って流れる桐の木沢だが、豪雨で氾濫。場内最東部にあったいけすが浸水し、稚魚3万匹が流出した。
いけすの周囲は今も泥が堆積し、通常少ない水量もひかない状態。
桐の木沢は一時的にバイパスを作って仮復旧させているが、その一部は下流の山林にも流れ出している。
同養魚場は「土砂が残っている以上、雨が降ったら再び増水する可能性もある。我々の魚を守るだけでなく、全体のこととして村に早く対応してほしい」と求める。
村は今後災害査定を受けて、桐の木沢全体の復旧とあわせて土砂を撤去する予定。 -
宮田村が豪雨災害応急費用などを追加補正
宮田村議会臨時会は11日開き、7月の集中豪雨で発生した土砂崩落や流入による復旧費用など986万3千円を追加する一般会計補正予算案を全会一致で議決した。ただ、今回分は、土砂の除去など応急的に実施した工事分のみ。治山や道路など本格的な復旧に向けては調査が続いており、9月議会以降にさらに追加補正する。
林道寺沢線、小三沢線の土砂除去で299万8千円。村道や河川の土砂除去、対策で599万9千円を予算化した。
また、本年度から3年間で整備する村防災行政無線通信施設の整備工事の契約締結についての議案も可決。
総事業費9240万円で、パナソニックSSエンジニアリング中央事業本部に請け負わさせる。
現在使用している機器が24年経過して老朽化。あわせて国が進めるアナログからデジタルへの移行も図る。
集落センターなどに設置する子局19局のうち13局は、役場内に設ける親局と双方向通信できる「アンサーバック機能」を備える。
災害発生時に電話回線などが寸断された場合でも、独自の通信網として役場と各地区を結ぶことになる。 -
宮田、豊田のマレット同好会が初の交流会
宮田村マレットゴルフ同好会と、愛知県豊田市河合池マレットゴルフクラブ(通称・かるがも会)の初の交流会は11日、同村マレットゴルフ場で開いた。同ゴルフ場は7月の集中豪雨で被災したが、同好会員の尽力で早期に復旧。快適な環境の下、40人がプレーを楽しみ、両市村の絆も深めた。
かるがも会メンバーの北澤友春さんは宮田村北割区出身。そのような縁もあり、ここ数年、両会は相互に宮田村、豊田市へ遠征している。
今までは個人戦の大会参加だけだったが、もっと会としてのつながりを深めようと、交流会が実現した。
一緒にラウンドする両会各2人計4人でチームを構成。所属する会の枠を越え、和気あいあいとプレーした。
「懐かしいふるさとの信州で、宮田、豊田の仲間と一緒にプレーできるのは感無量」と北澤さん。
村同好会の森田孝司会長も「新たな交流がうまれ、みんな楽しんでいる。夏は宮田、冬は豊田に出かけるなど、交流を継続していきたい」と話した。
先月の集中豪雨では、土砂流入などで12日間営業休止した村マレットゴルフ場。
しかし、村同好会員の懸命な復旧作業により今月1日には再開。以前と同様に林間コースが保たれている。
かるがも会のメンバーは、快適なコンディションに驚き、「素晴らしいコースですね」と感嘆の声をあげていた。 -
春富中3年の松澤君が総体陸上棒高跳びで全国出場
第33回全国中学校体育大会陸上競技大会(18竏・1日、香川県)の棒高跳びに出場する伊那市立春富中学校3年の松澤ジアン成治君(14)が10日夕、市役所の小坂樫男市長を訪問し、大会に向けて意欲を示した。
松澤君は7月に松本市であった県大会で、県中学校記録に並ぶ4メートル20を跳んで優勝。同時に全国標準記録(4メートル)を上回り全国大会への出場権を獲得した。今月8日、富山県での北信越大会でも同じ記録で優勝を飾った。
松澤君は小学校のときに80メートル障害で全国大会を経験。中学から棒高跳びに挑戦し、1年で県内の同学年のなかでトップ、2年でも北信越大会に出場するなど活躍している。
自己最高記録は4メートル20だが、練習では全国の優勝ラインと言われている4メートル70を記録しているといい、上位入賞の期待も高い。陸上部顧問の遠山正洋教諭は「全体のバランスがいい。30年ほど各地で棒高跳びの指導をしてきたが非常にいい選手」と高く評価する。
全国大会に照準を合わせた練習をこなしてきたが、現在は腰や足などの故障から休養して、コンディションを調整している。「優勝を狙える位置にいると思っている。最後まで諦めず、全国制覇を目指したい」と意気込みを語っていた。 -
林業大学校を卒業後、長野県産のカラマツなどを製材にする民間企業で働く
中川村 飯島克也さん(23)
駒ヶ根市 柏原克好さん(22)木曽町の長野県林業大学校で2年間を共に学び、カラマツ、アカマツといった県産材や国産材を製材する今の職場に就職した。「外材はまず、見た目が味気ない。ある程度の強度はあるが、国産材に比べるとやっぱり弱い」「気候風土に合った木ならいいけど、やっぱり日本で育った木は日本で、長野県で育った木は長野県で使うのが一番いい」と口々に話す。
チェーンソーやコンパスは学校でも扱っていたが、木材加工用の機械など扱ったこともなく、技術面は一から学び直した。「学校の作業は原木を見ることが中心だったから、最初は材を見てもその木の種類は分からなかった。でも今は、それが分かる。カラマツのように硬めの木は細かく、アカマツのように柔らかな木は粗めに仕上げるんです」と柏原さん。
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林業大学校での2年間は、間伐・除伐の方法から、木の種類、育て方まで、山林整備に必要なあらゆる知識と技術を学んだ。講義の3分の1は実習。1日があっという間に過ぎ、林内での作業に心も和んだ。「部屋の中の講義より向いていたんだと思います」と口をそろえる。
就職してからの生活は一変した。木を加工する側になり、山へ行くことはなくなった。「製品」をつくる作業は単調で、嫌気を感じることもあった。
反面、嬉しかったこともある。納品を済ませたはずの職人さんが、納品後も度々材を買い足しにくることがあった。不思議に思い「寸法を間違えたんですか」と尋ねると、自分たちの製材した材を見た別の客が「自分のところでも同じ材を使ってほしい」と次々に依頼してきたのだという。
本当に自分たちの材は実際の現場で使われているんだ竏秩Bそう実感し、多くの人が認めてくれたことが嬉しかった。
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箕輪町災害対策本部解散
箕輪町は9日午後6時、7月の梅雨前線豪雨により7月19日から設置していた災害対策本部を解散した。
8日からの台風7号の接近を警戒し本部の設置を続けていたが、豪雨災害の緊急対応が一通り終了し、台風も通過したことから、解散を決めた。 -
駐車場下30メートルへ落下 女性が骨折
10日午前10時ごろ、伊那市長谷杉島の駐車場で、軽自動車運転の無職小林茂則さん(81)が駐車しようとした際、路外を逸脱し、駐車場から約30メートル下へ転落した。この事故で同乗の妻・ミツヱさん(83)が右腕を骨折した。
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中川村農業委員選挙の事前説明会に10派
中川村選挙管理委員会は10日、9月10日の任期満了に伴う中川村農業委員選挙の事前説明会を役場で開いた=写真。定数10に対し、同数の10派が出席した。
選挙委員定数が14から10に削減された農業委員選挙は22日午後1時から、事前審査。29日告示、定数オーバーなら、9月3日、投開票で10人の選挙委員が決まる。 -
駒ケ根市「ふるさと就職相談会」13、14日に
駒ケ根市出身者の雇用確保のため今年度から行っているUターン促進事業の一環として駒ケ根市は「ふるさと就職相談会」を13、14日に駒ケ根駅前ビル・アルパ3階で開く。市内企業への就職を希望する社会人や学生、その家族などを対象に、市と商工会議所の担当者が就職情報の提供を無料で行う。
県外に就職した人たちが帰省して来る盆の時期に合わせて今年初めての実施。市は年末から年始にかけて2回目の相談会・情報提供を行いたいとしている。
両日とも午前10時縲恁゚後5時。問い合わせは市役所(TEL83・2111)商工観光課へ。 -
エーデルこまがね納涼祭
駒ケ根市のケアハウス「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は9日夜、納涼祭を開いた。約60人の利用者が職員らとともに夏の夜のひとときを楽しんだ。職員らによる手づくり縁日コーナーでは景品が当たる魚釣り、輪投げ、宝引き(運試し)、射的などのコーナーが設けられ、利用者は「大きいのが釣れた」などと言いながら笑顔でゲームを楽しんでいた=写真。
食堂の一角に設けられた特設屋台では焼きそば、フルーツポンチ、焼き鳥、トウモロコシなどが振る舞われ、利用者らはビールや日本酒と一緒に祭り気分を味わいながら何回もお代わりをしていた。 -
高校生ものづくりコンテスト
県下6会場で3日から行われている「第6回高校生ものづくりコンテスト」の電子回路組立部門長野県大会が9日、駒ケ根市の駒ケ根工業高校で行われた。県内の工業高校3校でそれぞれ選抜された生徒9人が出場し、与えられた課題に挑んだ=写真。1位は松本工業の前田直人君と小口宏之君が分け合い、北信越大会(9月、新潟県)への出場権を得た。駒工からは2人が出場し、情報技術科3年の林和延君が奨励賞を獲得した。
課題は制限時間内に制御対象回路と配線組立回路を製作し、事前に製作した接続ケーブルでコンピュータに接続して制御プログラムをプログラミングすることにより、指示通りに発光ダイオードを表示させたりモーターを制御するシステムを完成させるもの。回路製作(ハードウエア)とプログラミング(ソフトウエア)の両面が審査される。 -
優良工事関係者など表彰
駒ケ根市の天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)は9日、護岸やダム建設などの工事に携わった優良建設事業者などの表彰式を行った=写真。三上所長は「建設業は地域の社会資本整備を担う誇りある仕事。胸を張ってこれからも素晴らしい貢献をしてほしい」とあいさつした。
表彰式は7月20日に行われる予定だったが、7月豪雨の対応などにより延期となっていた。
表彰されたのは次の皆さん。
◇中部地方整備局長表彰▽河川の美化・愛護に顕著な功績のあった団体=宮下建設
◇天竜川上流河川事務所長表彰▽優良工事施工者(成績優秀)=カリス▽同(創意工夫)清野建設▽優良工事技術者(創意工夫)=後藤誠(神稲建設監理技術者)▽優良業務(困難克服)=パシフィックコンサルタンツ中部本社▽優良業務技術者(困難克服)=中村清(パシフィックコンサルタンツ中部本社管理技術者)▽その他(社会貢献)=池端工業
◇天竜川上流河川事務所長感謝状▽優良工事等協力会社=辰巳屋建設、松川組、サトウ、ムサシ建設工業 -
9月9日に豪雨災害復興祈念の花火大会
伊那まつり委員会(会長・小坂市長)は10日、市役所で「第34回伊那まつり」の花火大会の取り扱いを協議した。9月9日午後7時から「豪雨災害復興祈念 伊那市花火大会(仮称)」として開くことに決めた。
花火大会は「伊那まつり」のプログラム通り。84の番付で5千発の花火を、天竜川と三峰川の合流点付近から打ち上げる。
5・6日の「伊那まつり」中止で、花火委員会(川上健夫委員長)は、取り扱いを検討し▽花火業者に発注済み▽花火協賛の取り扱いが難しい竏窒フ点を挙げ「延期して開いてほしい」と意向をまとめた。その結果を受け、正副会長が代替案を提案、委員の了承を得た。
市役所西側駐車場の使用について、駐車場にするのか、観客が花火を見る場所にするのか、意見が出された。
まつり2日目に予定していた「遊ingビレッジ」(子どもの広場やステージ発表、出店など)はやらず、観客が飲食できる最小限の出店とすることにした。
詳細は、各委員会の正副委員長、正副会長らが早急に決める。
また、会場に災害復興のための募金箱を置く方向で検討する。
地域住民に対しては、市報「いな」9月号やチラシの全戸配布で周知を図る。
時期は、9月に入ると、敬老会や小学校の運動会などの行事があることから、9月上旬を設定した。 -
薬草石けん手作りで、子どもたちが挑戦
宮田村図書館は10日、小学生高学年を対象に薬草石けんづくり教室を開いた。養命酒駒ケ根工場が全面的に協力して指導。20人の参加者は4種類の生薬とハーブを使って、肌にやさしい世界に一つだけの手づくり石けんを完成させた。
ユキノシタ、カンゾウ、カモミール、ローズヒップの粉末を適量とって、溶かした特殊な石けんに配合。よくかき混ぜ、冷した。
わずか30分ほどで、オリジナルの薬草石けんが完成。「意外と簡単。自分の家で使ってみたい」と、初めての体験に子どもたちも喜んだ。
養命酒駒ケ根工場内に昨年オープンした健康の森では、薬草を使った一般向けの各種講座を開講。石けん教室も月に1回開いているが、今回が初めて外部で教える出張講座となった。
「手軽なので子どもたちも取り組みやすいはず。少しでも関心を寄せてもらえれば」と、指導にあたった同社の村田勝優さん、唐沢昌宏さんは話した。健康の森の講座に関する問い合わせなどは82・3310まで。 -
南箕輪村のALT
米国出身のカレンさん着任南箕輪村の南箕輪中学校で指導する外国語指導助手に、米国フロリダ州マイアミ出身のブルック・カレン・ムーエンチャウセンさん(25)が着任した。10日、唐木一直村長が辞令を交付した。
カレンさんは初来日で、9日に村に到着した。南箕輪村の印象を「とてもきれい。高い山があって、緑も花も多い。とてもすてき」と感激した様子で話した。
父親はドイツ人、母親はキューバ人。サウスフロリダ州立大学で心理学を専攻。サマーキャンプで子どもたちと接した経験がある。読書、サルサのダンス、音楽鑑賞が趣味。フロリダで8カ月間、日本語を学んできた。
子どもと関わりながら働くことが好きで、長い間日本に来たいと思っていたことから、ALTの仕事を選んだという。任期は07年8月6日までの1年間。2学期から南箕輪中で指導する。
唐木村長は、「子どもたちに英語を教えてほしい」とし、「遠いところに来て最初は大変だけど、少しずつ慣れて、日本語も覚えて」と話した。 -
被災者のために使って
祭り会場で募金活動した大原区の実行委が善意届ける7月の集中豪雨で被災した人たちに送ってほしいと10日、宮田村大原区の大原祭実行委員会(委員長・唐澤正一区長)は区民から寄せられた善意3万5千円を清水靖夫村長に託した。県日赤支部を通じて被災地に届ける。
集中豪雨で同区内は目立った被害がなかったが「他人事ではない」と、5日開いた大原祭の一部内容を自粛。
かわりに会場に募金箱を設置して、被災者支援の義援活動を展開した。
この日は、唐澤委員長ら実行委員3人が役場を訪問。大原区民の支援の想い受け取った清水村長は「皆さんに厚意を示していただき、本当にありがたい」と感謝した。 -
暑さ吹き飛ばせ
おやじ塾がクールに料理、夏野菜で涼しげに宮田村公民館のおやじ塾は9日、暑気払いを兼ねて料理教室を開いた。町1区の小沢道子さんを講師に迎え、夏野菜ふんだんの3品に挑戦。クールな男の料理を完成させた。
中高年男性を対象に開講3年目を迎えるおやじ塾。発足のきっかけにもなった料理教室は好評で、今回が3回目となった。
この日は、トマト、ニンジン、タマネギなど夏野菜をふんだんに活用。スープや豚肉のソテー、シャケ寿司と、暑い夏でも食欲そそるメニューに取り組んだ。
小沢さんから手ほどきを受け、休む暇なく体を動かすメンバー。包丁さばきなど、ぎこちない姿もあったが、3回目とあって以前より手際良く調理していた。
見た目も涼しげに美味しく完成。ワイワイにぎやかに手製の料理に舌鼓を打ち、夏の暑さも吹き飛ばしていた。 -
かんてんぱぱで高橋貞夫さんの木彫&彫彩展
漆と彫りを用いる独自の技法「彫彩」で、神秘的な空間をつくる大町市の木工芸作家・高橋貞夫さん(66)の個展「竏虫條ヤと空間の創造竏猪リ彫&彫彩展」が10日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている=写真。郷土の自然や季節の植物を題材としたオブジェ約100点が、訪れた人を魅了している。
故・山本鼎氏が提唱した農民美術の活動拠点「日本農村美術研究所」の一期生として木彫を学び、日展や日本現代工芸美術作品展に数々の作品を出展してきた高橋さん。南信での個展は初めてで、過去の入賞作も多く集めた。
10年ほど前からは独自の世界を表現する方法を模索し、漆を施した版に木彫を組み合わせる「彫彩」を確立。木の素朴さと、それに相反する整った漆の表情を同じ作品に用いることで木彫だけでは実現できなかった世界をつくり、自然や宇宙が持つ生命力、神秘的な空間を表現している。
高橋さんは「こうした作品が信州で生まれていることを知らない人も多い。これを機会に、多くの人に知ってほしい」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。22日まで。 -
傘リサイクルマイバッグ作り講習会
箕輪町消費者の会はこのほど、使わなくなった傘を再利用する買い物用のマイバッグ作り講習会を町福祉センターで開いた。傘布がきれいなバッグに仕上がり、参加者は喜んで各自の作ったバッグを持ち帰った。
本年度の重点活動で、講習会は今回が初めて。会は、町民の協力を得て不用傘を回収。傘の骨からはずした布を洗濯、アイロンをかけ、5枚1組に色柄合わせをして180セット準備し、事前に役員が作り方を研修した。
講習会には町内の女性が参加した。好きな柄の布を選び、会員に教わりながらミシンで縫った。布が伸びるナイロンのため、ミシン縫いの加減が少し難しく、持ち手を作るのも大変だったが、1時間半ほどかけて仕上げた。
参加者は、「傘がこんなにいい袋に変身するなんでびっくり」「マイバッグに興味があって参加した。普段使っているものに、自分で作った袋を加えたい」と話していた。
会は、「少し手はかかるけど、捨てるものが生まれ変わって利用できるようになる」とし、今後は町の文化祭などイベントで会員が作ったマイバッグの販売を計画している。 -
JA上伊那、金融窓口浴衣で接客サービス
暑い日が続く中、少しでも“涼”を感じてもらおう竏窒ニ、伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所の金融部営業課と共済部業務課の女性職員が11日まで、浴衣で窓口対応をしている=写真。
七夕やお盆に合わせてた接客サービス。本所の窓口では例年、客数が少なくなるお盆より少し早い今の時期に実施してきた。
また、ボーナスの時期に合わせて31日まで実施している「ワンモアボーナスキャンペーン」をPRする活動の一環でもある。
色とりどりの浴衣を着たさわやかな女性職員たちは、真夏の暑さの中を訪れた利用客の気持ちを和ませていた。 -
大芝水耕栽培のアールスメロン出荷始まる
南箕輪村の大芝水耕生産組合(武村淳一組合長)が栽培するアールスメロン「雅」などの出荷が10日、始まった。
メロンは大玉の「雅」の春秋系と、小玉だが糖度の高い「和香夏」の2品種。糖度は15縲・6度あり、「去年並かそれ以上に甘いメロンができている」という。
今年は長梅雨など天候を心配したが、定植時に早めに苗を起こしたことや、収穫前に天気が回復し糖度が上がったことなどから、いい状態で生育。出荷は少し遅れたが、盆前の贈答などの需要に間に合ったという。
ハウス4棟で栽培。盆前に1千玉、盆開けから8月末まで4千玉を順次出荷する予定。主に名古屋など中京方面で、地元ではJAの直売所に並ぶ。ハウスでの直売もある。贈答用は2玉3千円。1玉売りは約1千円から。
武村組合長は、「玉伸びもよく、ネットもきれいに入って、糖度も上がっている。ぜひ召し上がってみてください」と話している。 -
南箕輪村出身の日本画家・原誠二さんが村へ絵を寄贈
地元での初個展を開いた南箕輪村出身の日本画家・原誠二さん(47)=群馬県高崎市=が9日、南箕輪村役場を訪れ、代表作の一つ「春華」を寄贈した=写真。
故・加山又造氏に師事し、具象と抽象を掛け合わせた独創的な日本画を描く原さんが、地元を離れて30年になる。今回は、地元の人に自身の活動を知ってもらうための個展を開くため帰郷していた。村への寄贈も、自身の作品を広く知ってもらいたいという思いから申し出た。
作品は、第53回群馬県美術展で県教育長賞を受賞した40号の日本画で、空、大地をイメージした抽象的な空間にチューリップが描かれている。鮮やかな色彩の岩絵の具を幾重にも重ね、花の持つ華やかさを作品の中に表現した。
唐木村長は「これまで見たことのない日本画。大勢のみなさんに楽しんでもらえるような場所に展示したい」と感謝の言葉を述べた。 -
富県公民館長 伊藤恒良さん(70) 伊那市富県
伊那市高遠町の風景などをテーマに全国公募した絵画展、第3回信州高遠の四季展で、作品「押出待春」(20号)が洋画の金賞を受賞した。応募総数は日本画と合わせて522点(内・洋画442点)。同展初出品で、全国公募の中から選ばれたことに自分でも驚いている。
「まったく瓢箪(ひょうたん)から駒」竏秩B・ス知人からの呼び掛けで出品した・スというのが裏話だ。
会派・一水会に所属、絵は高校時代から描き続けている。美術教師として、小中学校では教べんをとり、現在は地元公民館の館長。自分は洋画家でもなく、画業一筋のプロでもない。趣味でやってきたことだという。
「賞を取るつもりもなくて出したので、自分が一番ビックリしている。これからは金賞に恥じない絵を描いていきたい」