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小、中学校の枠を越え「心の育ち考える日」
村の子どもたちの今を参観宮田村の宮田小、中学校の教職員、教育関係者が子どもたちの学校生活を参観し、現状を理解して話し合う「心の育ちを考える日」は9日、同小で開いた。小中学校の枠を越えて、村の子どもたちを一貫して見守っていく取り組み。参観後は授業に取り組む児童の様子などを感想として話し合い、今後に向けて活かしていく点など意見交換した。
1985(昭和60)年から年に1回実施。小、中学校を交互に参観し、児童、生徒の育ちについて深く理解する機会としている。
この日は、宮田中の教職員、教育委員が宮田小各学級の授業を自由に参観。
将来宮田中に通う子どもたちが、どのように学び、考え、取り組んでいるか、つぶさに見て回った。
参観後は小、中教職員、教育委員が入り混じって分散会。参観した感想などをもとに、子どもの現状について熱く語り合った。
宮田中の新津吉明校長は「中学とは違った学習指導、学習環境を知ることも我々にとって大変勉強になる。今後も一緒になって村の子どもたちの育ちを見守っていきたい」と話した。 -
19年度生徒募集に向けた県立高校の魅力ある高校づくり
県教育委員会は9日、07年度の生徒募集に向けて県内の県立高校が取り組んでいる魅力づくりの概要を発表した。
上伊那では辰野高校が、普通科を総合選択性からコース制に移行する計画。現在は、人文国際系、社会科学系、医療看護系、福祉生活系など、7つの選択科目系統から、生徒たちがそれぞれの進路に合わせて必要な科目を選択するようになっているが、それら7系統を文系進学コース、理系進学コース、福祉保健系進学コースの3コースに統合し、より進学に特化した教育内容の充実を図る。
商業科は、従来通りコース制とするが、それぞれのコース名を変更するとともに、コミュニケーション能力、就職人意識、基礎学力などに関する内容も充実させ、就職、進学に対応できる能力の養成も図る。 -
自立の課題、中期財政見通しから
宮田村が自立選択後に行った財政健全化の改善策で、過去2年間の累計で歳入は約3千万円の増収効果、歳出で1億9500万円余りの削減効果があったと、8日公表した中期財政見通しで明らかにした。ただ今後5年間は、現状推移でいくと来年度に赤字に転落すると試算。村は事務事業の見直しに加え、特別会計や広域連合、行政組合へ拠出する負担金も精査して踏み込む考えを示すなど、職員、村民の自立に対する意識を喚起したい考えだ。
中期財政見通しによると、村は財政的に黒字団体を保っているが、当該年度だけの実質的な収支を示す「実質単年度収支」ベースでみると過去10年は赤字基調。
「過去から引き継いだ財政黒字のストック(積立金など)取り崩しによって、収支の黒字を保ってきたと言える」と分析している。
一方合併議論などで厳しい村財政の現状が浮き彫りになった2003年度以降、単年度ベースで黒字に回復。
施設使用料や手数料改定による歳入増加策、人件費、物件費など歳出抑制が一定の結果をもたらした格好だ。
ただ「今後もますます厳しい財政運営を余儀なくされるだろう」とも指摘。
過去10年間で借金返済に充てる公債費が1・56倍にまで増えた一方、積み立て金が取り崩しによって、県市町村平均を大きく下回っていることも説明し、持続可能な財政構造の確立が必要と説く。
村は物件費の10%削減などを柱とした収支改善策もあわせて示したが、今後の重要課題として広域連合などへの負担金、繰出金について精査すると列挙。
事業計画や設備投資の妥当性など村としてのチェック機能を強化する考え方で「負担金は多額で村財政への影響も大きい。将来的な負担額を把握し、それに対して備える必要がある」としている。 -
霜柱ができ始め
強い寒気の影響で朝方の最低気温が氷点下となる日が続き、霜柱も顔を出した=写真。
霜柱が良くできるのは、夜間を通して快晴で冷え込みの厳しい日。これは、日本付近一帯を高気圧が覆っているということでもあり、「霜柱が立てば晴れ」と言われるように、霜柱ができた日は好天に恵まれることが多い。
しかし、あまり寒すぎても霜柱はできず、柱のもととなる地中の水分が凍らない程度の寒さの時期にしか見られない現象でもある。
伊那地域では、放射冷却現象の影響も受けて7日にマイナス3度、8日にマイナス2・6度の最低気温を記録。これは12月上旬並の最低気温で、暖かな日が続いた影響もあり、一層の寒さが感じられた。 -
冬を前に地バチの交尾始まる
本格的な冬の到来を前に、伊那市地蜂愛好会(小木曽大吉会長)が市内に設置しているシダクロスズメバチのとりこみハウスでは、女王バチの交尾が始まった=写真。
3月末から活動を開始するシダクロスズメバチ。働きバチが羽化するのは6月ころだが、次世代のオスと女王は、10月下旬縲・1月中旬に羽化する。オスは女王にやや先行して羽化し、約1カ月弱で死んでしまうが、女王は卵を蓄えて越冬。翌年の春に再び目覚め、新しい巣を構える。
ハチ追いを楽しみながら、ハチ資源の増殖にも努めている同会は例年、人工的に越冬させた女王バチを山に放す活動を続けている。とりこみハウスは、越冬させる女王を確保するためのもので、小屋の中には今年営巣した巣箱を置き、えさを運ぶ働きバチだけが行き来きできる網を張り巡らせてある。外に出られない、女王バチとオスは小屋の中で交尾するため、卵を蓄えた女王は小屋の中で越冬体制に入る。その女王を回収し、マイナス2縲・度に保った冷蔵庫の中で保護。無事越冬させた女王を翌年の春に会員らに配り、山へと放つ。昨年は当初目標としていた1万匹を上回る約1万4千匹の越冬にも成功した。
1回の交尾で何万個という卵を蓄える女王バチ。自然会では天敵のクモに襲われるケースも多く、実際に冬を越せる割合は10分の1程度だという。
最後の力を振り絞り、女王の幼虫にえさを運ぶ働きバチが行き来する小屋の中では、新しい命を宿そうとするオスと女王バチが乱舞していた。 -
みはらしの湯で草の家のメンバーの作品展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は11月末まで、みはらしファームの体験施設「草の家」のメンバーが手掛けた裂き織り作品を1階ロビーに展示している。素朴で温かみのある座布団やタペストリーなど約60点が、入浴客の心を和ませている=写真。
草木染めや裂き織り体験を提供する草の家では、例年同施設での作品展を行なっており7年目。今年は「座布団まつり」と題し、裂き織りでつくった座布団を並べ、希望者には譲れるようにした。
また、市内の布団店から提供してもらった古い布団カバーを使った大判のマットや、サテン地を裂き織りにした「サテン織」なども展示。サテン織の場合、普通の裂織より大きめに布を裂くため、丈夫な生地に仕上がり、より実用的な部分に用いることもできるという。
そのほかにも、伊那市制50周年を記念して、一般の人の協力を得ながら作成した延長50メートルの作品も並んでおり、裂き織りのさまざまな表情を伝えている。 -
アナウンスコンクール県審査会で優秀賞
06年度アナウンスコンクール県審査会(県情報ネットワーク協会主催)で、伊那市有線放送のアナウンサー横山早織さん(22)=日影区=が優秀賞を受賞し、全国大会出場を決めた。有線放送からの出場は03年度以来。
審査会=8日、長野市=には、県内の有線放送施設から13人が出場した。決められた原稿を読む「朗読」と、女性フォーラムのお知らせを1分半の放送文にまとめて読む「解読」の2部門で、理解力や表現力、伝達能力などの審査を受けた。
横山さんは4月に採用されたばかりで、県審査会に初めて臨んだ。
日ごろ、お知らせ業務に当たっているが、練習問題を繰り返しこなしたり、全国大会最優秀賞を受賞した先輩から放送分のまとめ方や読み方などアドバイスを受けたりと、制限時間を意識しながら、聞いている人に分かりやすく伝えることを心がけた。
「ふだん、仕事をしている雰囲気で原稿を読めた。全国出場は予想外」と驚くものの「ほかの出場者のアナウンスを勉強するつもりで行きたい」と抱負を語った。
全国大会(日本農村情報システム協会主催)は17日、東京都で開催。県代表は2人で、全国13県の18人が出場する。 -
風力発電事業計画・猛きん類影響評価検討委員会第2回
伊那市の入笠山から鹿嶺高原で風力発電事業を検討している総合商社・丸紅と子会社の三峰川電力は9日、希少猛きん類等への影響評価検討委員会の第2回会合を伊那市高遠町の総合福祉センターで開いた。事業者が委託した日本気象協会による渡り鳥への影響調査の結果から「計画地は渡りの主要ルートではない」と評価した。
渡り鳥への影響調査は、渡りが盛んな9月から10月にかけて実施。調査結果によると、主な渡り鳥のサシバ、ノスリ、ハチクマは松本市の白樺峠で合わせて約9千羽(昨年約6800羽)だったのにに対し、計画地周辺の観測地では110羽(同46羽)を確認。渡りの主要ルートではないが、秋とは渡りのルートが違う春に再度調査する。
絶滅危惧(ぐ)種のイヌワシとクマタカについては年度末までに、個体識別したうえで営巣地を含み行動圏を把握、計画地を利用する頻度を調査する。
事業者側は、営巣地や頻度の強弱など調査結果を踏まえ、風車の建設場所を変更するなど計画に反映させ、年度末に予定する次回会合でこれまでより具体化した計画案を示す方針だ。 -
橋げた損傷の北の城橋、当面は応急措置で対応へ
橋げたの一部に損傷がみつかり、2日から通行止めにしている宮田村の「北の城橋」について、管理する村産業建設課は8日、当面の対応として年内にも損傷部分を応急的に修復し、一時的な規制解除をしたい考えを村議会全員協議会に示した。ただ今後に大規模な改修が必要とも説明。工法や国、県などの補助活用も研究し「できれば来年度事業に盛り込みたい」とした。
同橋は天竜川にかかる吊り橋で、床板、橋げたは木製。1985年に大規模な改修を行っているが、今年行った調査により、60本ある橋げたの一部が折れ、亀裂が入っていることも確認された。
伊那市の竜東地域を結ぶ生活道路としての需要も高く、村は当面の対応策も検討していた。 -
収穫祭・新米でもちをつく
総合的学習の一環として米づくりをした中川村の中川西小学校5年生(高橋初夫教諭、30人)は4日、新米でもちをついて収穫を祝った。
親子約80人が参加。小春日和の校庭にシートを敷き、保育園から借りてきたうす2基を並べ、もち米24キロを蒸し、代わる代わるきねを振るってつきあげ、きなこやあんこもちに調理した。
もちがつきあがる頃には、保護者が準備した豚汁も煮え、「ご一緒に、いただきます」。子どもたちは、1年間の作業を振り返りながら、自分たちが育てた新米の味をかみ締めた。
5年生は7アールの田に5月モチヒカリを手で植え付け、10月に手で刈取り、はざ干しし、360キロを収穫した。
高橋教諭は「子どもはかかしを作るなど、稲づくりを頑張った結果、豊作になった」と話していた。 -
AG「ミヤマ」で天野惣平さんが個展
伊那市高遠町芝平の造形作家、天野惣平さん(53)の個展は9日、伊那市旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で始まった。銅版画を使った新作4点を出品。さまざまな角度から違った表情を見せる立体作品が来場者を魅了している。14日まで。入場無料。
メーン作品は、紙に刷った銅版画を張った、直径1センチ、長さ10センチの丸い木の棒を1500本使用。それらを縦2メートル、横40センチの紙の上に設置し、麻の繊維を細断して振り掛けている。重なり合った一本一本は互いを支え、均等を保っている。
同ギャラリーでは12回目の個展。テーマはいつも、ノーコンセプトで「頭の中のイメージをその場に具現化した。解釈付けずに自由に見て」と天野さん。来場者は「たばこの吸いがらみたい」などと、それぞれの感想を述べていた。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後5時)。期間中は天野さんが会場を訪れる。
メーンの立体作品 -
天竜川シンポ 7月豪雨災害とその対応
「第5回天竜川シンポ縲・月豪雨災害とその対応縲怐vは8日、箕輪町文化センターであり、建設、行政関係者ら約500人が集まった。同町松島区の天竜川堤防決壊を中心に避難誘導や復旧工事にかかわった人々によるパネルディスカッションで、今後に向けた展開などを考えた。国土交通省天竜川上流河川事務所主催。
パネリストは、平澤豊満町長、原幸喜松島区長、池田幸平県南部防災対策協議会本部隊長、三上幸三同事務所長の4人。北澤秋司信州大学名誉教授がコーディネーターとなり、パネルディスカッションした=写真。
原区長は避難所の状況を「現場の状況が把握できず、区民の不安はいら立ちに変っていくのを感じた」と説明。平澤町長は「デジタル無線、インターネットを使った伝達などを使い、現場や住民へ正しい情報を伝える努力をしたい」とした。
原区長は「避難をしてみて、地域内のまとまりが大切と知った。スポーツ交流、公的施設の利用などで普段から団結力を強め、組織力を高めたい」とも話した。
緊急復旧にかかわった池田隊長は「24時間の工事が続き資材、人員不足に苦労した。そんな中でも復旧工事を知る先輩方の存在は大きく、若者へと知恵や技術を受け継いでいく必要を感じた」と述べた。
三上所長も「先輩方のこれまでの災害後の河川改修などの対応が今回の被害を最小限に抑えた。それぞれの時代でベストを尽すことで今日があると思う」と再度災害の防止へ意気込みを語った。 -
渡場のイチョウ並木黄色に色づき
中川村渡場のイチョウ並木が色づき、初冠雪の南駒ケ岳や越百岳に映え、絶好のカメラスポットになっている=写真。
83年に渡場地区のいこいの広場として、久寿、唐九郎の2種類、約20本を植えた。4年前から、ギンナンの収益金で、地区のイチョウ祭が行なわれいる。 ギンナンはせき止めや頻尿、夜尿症改善に効果があるとか。 -
熱戦・あるしん南箕輪支店杯ゲートボール
南箕輪村ゲートボール連盟のアルプス中央信用金庫南箕輪支店杯は8日、同村の大芝公園屋内運動場で開いた=写真。8チーム、約45人が出場し、「久保A」が優勝した。
地区別に構成したチームや身体障害者の「同好会」などが参加し、2グループに分かれ、それぞれ2試合ずつ対戦。勝ち数、特失点差、得点率で成績を決め、上位3チームにトロフィーと賞状を授与した。
試合の結果は次の通り。
(1)久保A(2)久保B(3)神子柴A -
宮下啓さん(82)飯島町南仲町
飯島町の遺族会長や上伊那遺族会副会長を歴任するなど、多年にわたり、戦没者遺族の援護のために尽力し、県戦没者遺族大会(10月25日、須坂市開催)で、県知事表彰を受賞した。
「兄をニューギニアで、サイパン島やパガン島で多くの戦友を亡くした。命ある限り、慰霊を続け、遺族の相談に乗っていきたい」。
1924年飯島町生まれ。41年、19歳で海軍に志願、鈴鹿航空隊に入隊。海軍通信学校で通信、暗号の訓練を受け、大湊航空隊の配属となった。44年2月サイパン島に渡り、周辺諸島を偵察中に、サイパン島は米軍の攻撃を受け、帰着できず、近くのパガン島に不時着。不時着したとたん、米軍機30機の猛攻を受けた。「足と手に爆弾を受け、命からがら、飛行場をはいずって逃げた」。以後終戦の45年8月まで1年4カ月、米軍の攻撃にさらされながら、ネズミやトカゲ、カタツムリ、ブタイモを食べて命をつないだ「戦死と戦病死、栄養失調で400人が200人になった」。終戦と同時に武装解除させられ、米軍から戦利品の米が渡された「1年5カ月ぶりの米の飯で全員が下痢をした。腹の中はすっかり野生化してしまっていた。かゆから慣らした」。46年10月初旬、戦友の遺骨を抱いて復員船で内地に戻った。しばらくは結核と栄養失調のため家で療養した。その間2回手術と受け、腕や足に受けた破片を取り出した。
48年、兄(克己さん)の戦死公報が届いた。東部ニューギニアで44年9月3日に亡くなっていた。「兄は戦闘機乗りだったので、覚悟はしていたものの、どこかでという思いは捨てきれかった:」
上伊那遺族会長まで務めた父(良蔵さん)が77年に亡くなり、遺族会の仕事を引継いだ。遺族会副会長、会長、上伊那副会長と遺族会に30年間かかわった。相談員も12年間務め、遺族のさまざまな相談に乗ってきた「遺族が和やかに暮らすことが英霊に対する1番の慰めになる」という。
1昨年夏、ニューギニアに慰霊巡拝の旅に出掛けた。「現地人の案内で密林に入り、1メートルも掘ると、草の根、木の根にからませながら、日本軍の兵士が小銃を肩に立てかけた、そのままの姿で横たわっていた。水辺では水を求めて、もう一歩のところで息絶えた英霊もいた。そういう悲惨な状態を目にしても、どうしてやることもできない。ただ慰霊を続けるだけ」と話す。
妻と2人ぐらし(大口国江) -
信越特定郵便局長協会が箕輪町社協に車いす4台寄贈
信越特定郵便局長協会は6日、地域貢献事業の一環で箕輪町社会福祉協議会に車いす4台を寄贈した。
同協会は、信越地区で01年から毎年、車いすを寄贈している。南信北地区(上伊那、諏訪、岡谷)は毎年4台の寄贈で、箕輪町には今回初めて贈られた。寄贈台数は今回を含め南信北地区で24台、県内は138台になる。
同協会監事の白鳥元博木下郵便局長と、市川洌東箕輪郵便局長が町役場を訪れ、平沢豊満町社協会長に届けた。平沢会長は、「体の不自由な人に有効に使わせてもらう」と感謝した。
車いすはアルミ製で折りたたみ式。町社協では、車いす貸出サービで現在20台ほど利用されているが需要が高く、今回寄贈された4台も貸出用として活用するという。 -
南箕輪村内に避難所案内看板設置
南箕輪村は住民との協働事業として、村内の公民館や小・中学校などの避難所に案内看板を設置した。黄色の目立つ看板で、有事の際に避難所がより分かりやすくなった。
県の補助事業を活用し、村が費用を負担して看板を作成。地区自主防災組織が看板を設置した。避難所は村公民館、村民体育館、小・中学校、保育園、各地区の公民館、信大農学部、上伊那農業高校の25カ所。
看板は「ひなん所 南箕輪村」の文字と全国統一の避難所のマークが書いてある。縦50センチ、横40センチ、高さは地上約1・5メートル。道路際の見やすい場所に支柱で立てた。
今回、横井戸や湧水など非常時用水源地の案内看板も作成した。 -
マナビィランド
箕輪町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2006の一環、マナビィランドは4日、役場駐車場であり、フリーマーケットや野菜市など7団体が出店した。
総合的な学習の一環で、箕輪中部小学校の3年3組と6年2組がフリーマーケットで参加。3年3組(25人)は、町の人と交流したい-と4月から出店を計画し、学級園で育てたサツマイモ、ピーマンなどの野菜のほか、児童が手作りした手芸品やビーズアクセサリー、家庭にある不用品なども販売した。売上金はエースドッジボール大会に出場した費用の一部にあてるという。
6年2組(37人)は昨年に続き2度目の参加。昨年は栽培した落花生、サツマイモなどを販売したが、今年は世の中のことを勉強するため、自分たちの手作り品が商品として売れるかどうかを試そうと、グループを作ってアクリルたわし、アイロンビーズ、廃油で作ったキャンドル、花、コースター、しおりなどを作って準備した。売上が材料費を超えることが目標で、売上金は保育園や老人施設訪問の活動費にする。児童はそろいのバンダナとエプロン姿で、大きな声で商品アピールをし、客を呼び込んでいた。 -
飯島町育樹祭に150人
ピリと冷えこみ、カラっと晴れた8日、飯島町飯島寺社平町有林で06年度飯島町育樹祭があった。町内2小学校のみどりの少年団、飯島中学校環境委員会の合わせて60人をはじめ、議会や各種団体、林業関係者ら150人が参加、森林学習やヒノキの枝打ち作業を通じて、森林の持つ恵みに感謝し、健全な森を次世代に引き継ぐ気運を高めた。
開会式に続き、児童・生徒は町や上伊那地方事務所林務課職員を講師に「森の学校」、林や木を見ながら森林の持つ多面的役割や、緑の大切さを学んだ。
一方、大人たちは11年生のヒノキ林0・3ヘクタールで、10年後、20年後に見事な美林に成長することを夢見ながら、枝打ち作業。手の届く高さまでの枝を太いものから、細い小枝まで、1本残さず丁寧にのこぎりで切り落とした。
約1時間の作業に汗した後、森林浴をしながら、町が用意した昼食を囲んだ。 -
食と健康を考える集いパート21
中川村文化センターで8日、「食と健康を考えるつどいパート21」があり、上伊那各地から約300人が参加、寸劇と講演で「食べる」ことを通じての子どものころからの健康づくりの大切さを学んだ。伊那保健所や食生活改善推進協議会、村などの主催。
村食改会長の下平敬子さんによる活動報告に続き「働かずか過激団」による寸劇「ショックな,食,」。食改の役員が結成した劇団に、曽我村長や役場職員が友情出演した。
ストリーは中川村中川小学校の授業参観、1時間目は曽我逸郎先生(村長)の国語の時間、子どもたちが将来の夢をテーマにした作文を披露。裏乃君は「お父さんのように朝、昼、晩とお酒が飲める生活をしたい」。コンビニ大好きお母さんを持つ細田さんは「うちには庖丁もまな板もない。コンビニのある町にお嫁に行きたい」と発表し、会場の笑いを誘った。
2時間目は会場も全員参加の特別授業、特別講師の「千人塚とっくん」が竹刀片手に「数字が隠れた野菜や食べ物」をテーマに「信州野菜王国緊急集会」を展開、「バランスの良い食事で健康づくり」を訴えた。
参加者はショックな生活実態や食生活にあ然としたり、ドキッとしながら、正しい食生活とは、幸せな暮らしとは何かを考えた。
最後に伊那保健所の渡辺庸子所長が「子どものの頃からの健康づくりについて」と題して講演した。
また、会場ではJA上伊那や調理師会、栄養士会など後援団体による凍豆腐を使ったおすすめ料理の展示、試食コーナーがあった。 -
宮田村が中期財政見通し公表、健全化に向けて物件費削減など収支改善目標設定
宮田村は8日、2011年度までの中期財政見通しを村議会全員協議会に示した。対策を講じなければ来年度から赤字を計上。5年後の累積赤字は2億2300万円にのぼると試算した。そのうえで物件費の削減、村債の繰り上げ償還、村有地の売却などで、赤字に転落しないための収支改善策を示した。
昨年度までの決算状況、本年度予算を基礎に、国、県の動向などを加味して試算。
現状で推移した場合、07年度から11年度まで財源不足の状況が続くとした=グラフ参照=。
財政健全化を図るために、具体的な収支改善目標を立てて取り組むと説明。
物件費は本年度当初予算費で10%削減を断行し、5年間の累計で1億6800万円のカットを目標とした。
補助費についても必要性、効率性など加味して5年間で4300万円削減。
歳入では滞納整理の強化により村税の徴収率を向上し、村有地の売却などでも財源確保に努める。
また、安定的な黒字化を目指すため、将来にわたる財政負担の軽減にも着手。
長期的に公債費が財政を圧迫していることから、08年度に国からの交付税優遇措置が終了する村民会館建設時の村債の一部2億4300万円を繰り上げ償還(先払い)する。
これらの改善策を実施した場合、09年度に800万円の赤字を計上する以外は財源不足にならず、単年度収支で黒字の状態が続くと試算した。
ただ、物件費や補助費などは今までも削減に取り組んでおり、この日の全協でも「やっていくにはかなりの努力が必要」と村議から指摘も挙がった。
また、景気動向の変化や国の制度改正なども不透明なため、今後村は毎年度、当初予算の編成にあわせ財政見通しの修正を行う。 -
癖を特技に
聴導犬協会の愛犬トレーニングがDVDに日本聴導犬協会(本部・宮田村)プロデュースによるDVD「あなたにもできる、愛犬のしつけ&トレーニング」が全国の書店で発売を開始した。愛犬の資質、能力を伸ばし、欠点を長所にする同協会の育成ノウハウを収録。有馬もと会長は「型にはめてしつけを直すのではなく、伴りょとして愛犬と関係を築くきっかけにしてほしい」と話す。
以前に専門誌に掲載した内容を映像化。同協会が主宰する愛犬家教室の受講生OBが協力し、6匹の犬と飼い主、協会スタッフが出演している。
犬の癖を特技としてとらえ、しつけを自然のうちに学習していく「スロートレーニング法」を紹介。
同協会が聴導犬育成などの経験から編み出したトレーニング法で、ひっぱり癖のある犬には衣服を脱がす手伝いをさせるなど、DVDでは犬の特徴ごと方法を網羅した。
「愛犬ができるまで待つ。直すのではなく、才能として伸ばしてあげることが大切」と有馬会長。
発売はソフトバンククリエイティブからで定価は2940円。書店のほか、同協会でも購入することができる。問い合わせは同協会85・4615まで。 -
旧MTB場の村有地に企業が進出計画
宮田村新田区の旧マウンテンバイク場跡地の一部に、企業が進出を予定している。8日に村議会全員協議会に報告し、地元住民説明会も開催。村有地の同跡地は、自立を進めていくうえで貴重な財産収入でもあり、村は企業誘致を進めている。
この土地は1988(昭和63)年に国からの払い下げで村が購入。1993(平成5)年から2004(平成16)年までマウンテンバイク場として活用してきたが、村は産業用地として売却に乗り出していた。
今回進出を予定している企業の計画によると、立地予定は約2千坪で、跡地の一部と隣接する民有地を購入して建設を計画している。 -
中ア千畳敷に積雪
前日の荒天で今季初の本格的な雪となった中央アルプス千畳敷一帯は8日、朝から雲一つない快晴となり、穏やかに降り注ぐ日差しに新雪がまぶしく輝いた=写真。折り良く訪れた観光客らは「すごい」「素晴らしいね」などと感嘆の声を上げながら、宝剣岳やカールを飽きずに眺めていた。
降雪のあった7日は山頂付近は厚い雲に覆われていて駒ケ根市内から冠雪を望むことはできなかったが、一夜明けた8日には新雪を頂いた宝剣岳の姿が市内からも見られた。
ホテル千畳敷によると昨年の初積雪は11月6日、一昨年は10月23日だった。 -
ナイターソフト閉幕、河原町クラブ悲願の初優勝
宮田村ナイターソフトボール会(田中知足会長)は7日、全日程を終え閉幕式を村農業者体育センターで開いた。11チームが参加し半年間に及んだリーグ戦は、河原町クラブが悲願の初優勝。昨年から開催の45歳以上を対象にした短期の「ますます青春リーグ」は、エラーズが制した。
20年以上の伝統を誇るリーグ戦で、初の栄冠に輝いた河原町クラブ。20代から60代と幅広い年齢層が団結し、9勝1分けの好成績で終えた。
過去2年間は3位、準優勝と着実に力をつけてきたが「チームワークの良さが勝因」と平沢英夫監督。攻守ともにミスを減らし、安定感ある投手力を盛りたてた。
来春の上伊那選手権に、トーナメント戦優勝の石沢KSCとともに出場する。
消防操法大会の練習で本戦が中断される6月に開いた「ますます青春リーグ」は4チームが出場。新田区のベテランを中心に構成するエラーズは得失点差で制した。
「40代の人も大勢張りきって参加してくれた」と新井俊司監督。来季の健闘も誓った。
本リーグ戦最終成績は次の通り。
(1)河原町クラブ(2)石沢KSC(3)北割クラブ(4)トリケラトプス(5)中越クラブ(6)リバーズ(7)南割スリーフォー(8)大久保スターズ(9)大田切リバーズ(10)南割1班(11)エラーズ -
東伊那小マラソン大会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)は8日、校内マラソン大会を開いた。1・2年生は約2キロ、3・4年生は約2・5キロ、5・6年生は約3・5キロのロードコースにそれぞれ挑戦した。雲一つないさわやかな青空の下、まず1・2年生が先頭を切って校庭をスタート。混雑の中で数人が足を取られて転倒し、思わず泣き出したが、教員らに励まされながら何とか気を取り直して先行集団に続いた。
この後、数分おきに3・4年生、5・6年生の順でスタート。一般道路に出た児童らは、応援に駆けつけた保護者や近くの住民らの声援を受けながら懸命に走っていた=写真。 -
パッチワーク・キルト展
駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi」(こもれび)で駒ケ根市下平の杉浦嘉身さんのパッチワーク・キルト教室「パッチワーク・キャット」の作品展が13日まで開かれている。教室の生徒7人と杉浦さんが手間と根気をかけて一針ずつ丁寧に縫った見事なタペストリー(壁掛け)やバッグなどの作品約60点が展示されている=写真。クリスマスを前に、サンタクロースなどをあしらった作品も多数展示している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(13日は午後3時)。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。
教室では生徒を随時募集している。問い合わせは杉浦さん(TEL81・7313)へ。 -
磐田市議会来駒、交流
霊犬早太郎伝説が結ぶ縁から駒ケ根市と友好都市協定を結んでいる静岡県磐田市の市議会議員ら32人が6、7日、駒ケ根市を訪れ、駒ケ根市の理事者や市議会議員らと交流したほか、観光地や企業などを視察した。
6日にアイ・パルいなんで開かれた対面式では中原正純市長が「友好都市協定を結んで来年で40周年となる。さらに関係が深まるようこれからもよろしくお付き合い願いたい」、北澤洋議長は「訪問して良かったと思ってもらえるようにしたい」とそれぞれ歓迎の言葉を述べた=写真。両市議会議員らは血縁者や知人が互いの市内にいることなどを話題にしながら、和やかに懇談していた。 -
まちづくり大賞決まる
地域ボランティアの花いっぱい運動を顕彰する伊那市の「まちづくり大賞」の入賞者が決まった。最優秀賞は「小沢花の会」。15日、市役所で表彰式を開く。
「まちづくり大賞」は97年度から始まり、今回は高遠町・長谷を含む27団体・個人が応募。新たに設けた学校花壇(フラワーブラボーコンクール出場校除く)は2校だった。春・夏・秋の3回、審査員が現場へ出向き、花の管理や色合い、規模など5項目を審査した。
最優秀賞の「小沢花の会」は、芝桜で作る花富士をはじめ、サルビア、マリーゴールド、菊などを植え、広域農道沿線などを彩っている。花を通した観光客らともふれあうなど総合的に高い評価を受けた。
入賞団体・個人の写真は22日まで、市役所1階市民ホールに展示している。
最優秀賞を除く結果は次の通り。
◇花いっぱい活動▽特別賞=御園老人クラブ▽優秀賞=福地の里花の庄、唐木昭子▽佳作=アクセス通りを美しくしよう会(色彩賞)境区コミュニティー花壇(デザイン賞)みてござる地蔵を守る会(造形賞)▽努力賞=東松福寿会(四季咲き賞)長谷地区市野瀬高齢者クラブ(春花賞)榛原花作り実践委員会(夏花賞)諏訪形社会福祉協議会(秋花賞)室町ミニパーク花の会(アイデア賞)▽讃花賞=北林花の会、車屋花の会、南福地区、日影地区花の会、東春近中組分館・中組社協・中組全隣組、北福地社協ふれあい、金井花の会、渡場花の会、羽広区第3組、さくら会、森下寿美、山寺商工会、西町区下春日町長寿クラブ、奈良尾花の会、中部電力伊那営業所
◇学校花壇づくり活動▽優秀賞=伊那東小▽優良賞=手良小 -
伊那市富県の橋爪庄一さんのコシヒカリが、原産地呼称制度の認定米に
本年度の原産地呼称米を認定する審査会が7日、県庁であり、選出された14品種の一つに、伊那市富県の橋爪庄一さん(76)が生産した「上納米」も選ばれた=写真。橋爪さんは「一生懸命やったかいがあった」と喜びの声を寄せた。
農産物のブランド化推進を目的として生産や栽培にこだわった農産物を認定する原産地呼称管理制度が、米に導入されるようになったのは3年前。上伊那では、一昨年に橋爪さんも所属する「上伊那有機栽培研究会」が申請した米が認定を受けたが、昨年の該当はなく、今年は橋爪さんが唯一選ばれた。
体にも自然にも良い農産物を生産者の責任で作っていこう竏窒ニ、8年前から化学肥料をやめ、有機肥料のみで栽培してきた橋爪さん。魚体の水溶液や海草などで作られた有機肥料と有効菌を使い、良質な土壌づくりに努めてきた。
有機肥料で栽培した米は甘味と粘りがあり、1年経っても味が変わらないという。主に都市圏の消費者に販売しており、今年もすでに予約でいっぱいの状態。
今後は、有機肥料米の良さを多くの人に知ってもらい、生産者サイドの同志を増やしたいとしている。また、現在は1度だけ除草剤を使用しているが、来年は除草剤もまったく使わない栽培に挑戦したいと意欲を燃やしている。