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子育て講演会
救急処置を学ぶ南箕輪村は9日、子育て講演会を村民センターで開いた。北原こどもクリニック院長の北原文徳さんが、「急病・けがのホームケア縲恷qどもの救急処置 常識・非常識縲怐vをテーマに分かりやすく話した。小さい子どもをもつ母親36人が、熱心に聞いた。
子どもの発熱原因で最も多いのは風邪で、発熱は病原体やウイルスが体内に入ると発熱物質により熱が出て、39度から40度くらいまでになると体から熱を放散するように変わるメカニズムを説明した。
発熱の対処法として、熱の上がり始めで震えているときは温める、熱を放散しようと顔が赤くなり手足が熱くなってきたときは冷やして涼しい服装にすることを話し、冷やす方法として子どもを裸にしてぬるま湯で絞ったタオルで体をふく、太い動脈が通っているわきの下や足のつけ根を冷やすことを説明。「額にあてるタオルなどを頻繁に取り替えたり、体をふくなどお母さんのこまめな看病が大事」と話した。
子どもへの絵本の読み聞かせや、お勧めの絵本の紹介もあった。 -
情報化推進へ実態把握
伊那商工会議所は、会員を対象に、情報化の実態を把握するためのアンケートを取っている。情報活用の実態を知り、今後の情報化の推進に役立てる。
情報伝達の手段は封書やファクスだが、新しい手段で情報を迅速に提供したり、メール活用が可能な環境を構築できるかどうかを探る。
アンケートは、会社で利用している情報機器や活用状況など4項目。
会報「いな」8月号と一緒に配布し、10日までに返送する。
秋ごろに結果をまとめ、経営者協会上伊那支部と一緒に、情報化の講習会を開く計画。また、10月の伊那物産展示会・商工祭に、通信フェアのコーナーを設ける予定。
伊那商議所は、これまでパソコン講習会などを開いているが、会員によって活用に差があるとみている。 -
きょう10日発売、山ぶどうワイン「紫輝・樽熟成2005」、ソムリエも好評価
宮田村の特産品山ぶどうワイン「紫輝」の05年産樽熟成タイプが10日、村内をはじめ上伊那各地の酒販店で発売を開始する。日本ソムリエ協会常務理事の高野豊さん(長野市)は先日開いた完成発表会で「完成度は高い」と好評価。さらに上を目指すためのアドバイスも行い、生産関係者は意欲を高めた。
「マスターソムリエ」の称号も持つ国内屈指の専門家である高野さん。以前から山ぶどうとカベルネ・ソービニヨンをを交配した「ヤマソービニヨン」を原料とする宮田村のワインの良さに着目し、随所に協力している。
この日も村内14戸の栽培農家、醸造販売元の本坊酒造、村、農協の関係者を前にして「他のヤマソービニヨンも飲んだが、宮田より美味しいものはない」と太鼓判。
「国内で一番栽培に適している。もっと上のランクを目指せる」とエールを送った。
そのうえで、生産者だけが頑張るのではなく、文化としてワインをとらえ、地域に広める研究が必要と指摘。
農家の生産体力などで差別化し、量産から高級まで商品を価格帯でランク分けすることも、活性化していくには重要と説明した。
「紫輝」「駒ケ原」のブランド名で販売する宮田村のワインは近年、県内外の料理人も注目。有名ホテルで取り扱われるなど、知名度をあげている。
樽熟成「紫輝」は891本の限定生産で、720ミリリットル1本2633円(税込み)。問い合わせは本坊酒造85・4633へ。 -
子ども神輿、今年も元気良く
宮田村大原区は5日、大原天満宮の例祭にあわせて26回目の大原祭を開いた。豪雨災害に配慮して一部内容を自粛したが、子ども神輿(みこし)が元気良く区内を練り歩いた。
大人神輿と花火を中止したが、今年も地域が団結。40人以上の子どもたちが神輿を引き、祭りの到来を告げた。
会場ではチビッコも楽しめるゲームコーナーのほか、露店気分を味わうスペースも。
夜は演芸大会を開き、多くの住民が自慢の歌声や一芸を披露。東京から大野八郎一座の特別参加もあるなど、楽しいステージにみんなで酔いしれた。 -
KOAが5市町村へ寄付
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は9日、豪雨災害の復興支援として伊那市に20万円を寄付した。
7月にあった梅雨前線の影響で、従業員が住む地域に被害が出たことから、同社は辰野町、箕輪町、南箕輪村にも同額を寄付。近く、岡谷市にも届けるという。
市役所には、深野香代子取締役、米沢英俊ゼネラルマネージャーの2人が訪問。
深野取締役は「災害の復興に役立ててほしい」と小坂市長に寄付金を手渡した。
現在、従業員から義援金を募っており、日本赤十字社に寄付する予定。
災害時、各市町村からの要請に応じて、応援できる体制をとっていたが、要請はなかった。 -
お盆控え、きれいな街角に
宮田村町2区の国道沿いの事業所や住民でつくる「花と緑のある街角づくりの会」(太田耕一代表)は7日、宮田郵便局前に整備している花壇の草刈りを行った。お盆の帰省などで付近の通行量が増えることから、「よりきれいにしておこう」と作業した。
同会は宮田局、上伊那農協宮田支所、花井木工の各事業所と、周辺住民が協力して組織。10年ほど前から国道に面している宮田局前に花壇を整備し、地域の景観形成に協力している。
この日は都合がついた13人の宮田局員が中心となり作業。「人通りや交通量も増える時期。よりきれいにして、楽しんでもらえたら」と、汗を流していた。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画入賞作品展
第33回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会は18日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じる作品ばかりが並んでいる。全労済県本部の主催。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった、作文279点、版画775点から入賞作品を展示した。
作文7点(金賞6、奨励賞1)、版画19点(金賞6、奨励賞1、銀賞12)の計26点を出品。作文は「ぼくの・わたしの大切なひと」をテーマに、祖父や友人、兄などに対する好きな気持ちを表現している。
版画は画面いっぱいにスポーツや楽器演奏している自分の姿を作品にした。竹の子を一生懸命掘っている「よいしょ、よいしょ、やっとぬけた」、空想の世界を描いた「カマキリにのって空たんけん」など、子どもたちの感性が光る出品が多い。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
男女共同参画地域フォーラム県・村合同実行委員会
男女共同参画地域フォーラム県・村合同実行委員会の初顔合わせが8日、中川文化センターであった=写真。12月9日、中川村で開く男女共同参画地域ファーラムinなかがわの開催要綱を決めた。
村からは男女共同参画推進委員や各種団体代表ら約50人が、県からは男女共同参画推進県民会議、連合婦人会、県女性会議など諸団体代表ら約20人が参加した。
男女共同参画地域フォーラムinなかがわは、12月9日午後12時30分から、「男女が共に輝くために-ともに歩もう「男(ひと)」と「女(ひと)」をテーマに中川文化センターで開く。主催・村・県男女共同参画推進県民会議など。
趣旨は地域における男女共同参画社会の形成に向け、意識の向上を図るために開催。対象は中南信地区の県民、村民約300人。内容は開会行事に続き、事例発表・寸劇「地域で男女参画を」、アトラクション(陣馬太鼓、梅干元気体操)、記念講演で締めくくる。講師は向井万起男さん(慶応義塾大学医学部助教授、医学博士)、妻は宇宙飛行士の向井千秋さん。演題は「女房が宇宙を飛んだ」。
また、役員選出も行ない、実行委員長に大場靖子さん(村男女共同参画推進委員会長)、同副に矢沢勝さん(同副会長)、竹中則子さん(県共同参画をめざす会)を選んだ。
今後の日程は▽9月=チラシ、ポスター作成▽11月中=第2回実行委員会、当日係分担、仕事内容を決める▽12月8日=会場準備-など。 -
休耕田にヒマワリ
伊那市西箕輪の休耕田で、夏の日差しを浴びた一面のヒマワリが見ごろを迎えている=写真。夏空に映える大輪の黄色が、道行く人たちを楽しませている。
休耕田は約10アール。ヒマワリは小さめのものが多く、色が強いもの、薄めのものとさまざま。暑さにも負けず、太陽に合わせて花の角度を変えている。
近隣の休耕田にはコスモスが咲き始めており、それぞれの色彩が田園風景を彩る。 -
マレットゴルフクラブがつつじ園の環境美化
飯島町の千人塚マレットゴルフクラブは6日、千人塚城ケ池湖畔にあるつつじ園の環境美化作業を行った。
今までは地元の老人会などが作業を行っていたが、今回から同クラブが中心になってボランティアで引き受けた。
メンバーは「近くのマレットゴルフ場をいつも利用させてもらっている。つつじ園も私たちの手で少しでもきれいにできれば」と、下草刈りなどで汗を流していた。 -
「日本・紬(つむぎ)織物サミット」駒ケ根で開催へ
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと全国の紬産地などで毎年開かれてきた「日本・紬織物サミット」の第7回大会が10月に駒ケ根市で開かれる。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬関係者ら100人以上が集まり、講演や事例報告などを聞くほか、全国の名産地から出品される紬作品の品評会などが盛大に行われる。主催者の伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「古くから養蚕が盛んな駒ケ根市でサミットが開催されることは素晴らしいこと」としてサミットに向け、準備を進めている。駒ケ根シルクミュージアムもサミットに合わせて特別展を開催する予定。
日程(予定)は次の通り(会場はいずれもアイ・パルいなん)。
◇10月23日「前夜祭」▽紬ファッションショー▽アトラクション(駒ケ根太鼓、豊年踊り、伊那節など)
◇同24日「サミット」▽基調講演((1)テキスタイルデザイナー宮坂博文さん(2)駒ケ根シルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さん)▽事例報告((1)宮坂製糸所代表宮坂照彦さん(2)養蚕農家代表浅井繁子さん(3)絹織物研究家志村明さん)▽出品作品グランプリ表彰▽サミット宣言 -
箕輪町公民館の楽しい陶芸講座(前期)作品展
箕輪町公民館の06年度楽しい陶芸講座(前期)が終了し、10日昼まで、受講生の作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。
6月1日に開講し全7回の講座で、箕輪陶芸研究会前会長の市川昭彦さんが指導した。受講生は、初参加5人を含む16人。タタラと重ねつぎの2通りで、熱心に作陶に取り組み、素焼きと本焼きを体験した。
作品はタタラで作った桶の花器、丸い形や壁掛けの花器、カップなどで、色も緑、茶、白、グレーなどさまざ。手作りの温もりが感じられる力作74点が並んでいる。 -
大相撲力士交通安全呼び掛け
駒ケ根市北割一区出身の力士池戸(17)をはじめ、恒例の夏合宿を行っている大相撲入間川部屋の力士ら4人が7日、同市菅の台の県道で行われた交通安全キャンペーンに参加。観光で高原を訪れたドライバーらに安全運転を呼び掛けた。力士らは市の昆虫のハッチョウトンボをかたどった夜光反射材製マスコットやポケットティッシュとともにチラシを手渡しながら「安全運転でお願いします」などと大きな声で呼び掛けた=写真。ドライバーらは突然目の前に現れたちょんまげと浴衣姿の大きな力士たちの姿にびっくりした様子だったが、安全運転の呼び掛けに笑顔でうなずいていた。
大相撲力士の協力を得ての交通安全キャンペーンは、伊南交通安全協会と駒ケ根署が毎年行っている。 -
箕輪消防署が水難救助訓練
箕輪消防署は8日、有事に備えて天竜川の箕輪橋下流で水難救助訓練をした。現場で想定を与える実践的なロールプレイング方式に加え、今年はボート使用と急流救助の2種類の新しい訓練を取り入れ、今後につながる新たな課題を見出す意義ある訓練となった。
実技説明によるボート使用訓練は、神奈川県で発射銃が機能せず人が流された例があったことから、増水した天竜川の中州に人が取り残され救助を待っている想定で、濁流の中で目的地にゴムボートを着ける訓練をした。
ボート使用の訓練は、箕輪ダムでは実施しているが天竜川では初めて。ボートにつないだロープ2本と舵を取るための板を使って中州を目指すが、思うように中州に近づくことができず、ロープの引き具合を調節したり、水に対して板の角度を変えるなど指示を出し合って要救助者のいる中州まで行き、無事救助した。
急流救助訓練は、アメリカで実際にやっている方法で、川に流されていく人にロープを投げて助ける。実際に署員1人が要救助者として天竜川に入り、ほかの署員が岸から浮き輪の着いたロープを投げて助けた。
署員は、さまざまな状況下で迅速に要救助者を助け出すことができるよう真剣に訓練に臨み、いずれも救出に成功した。
今回取り入れた新たな訓練で、ボート使用時のロープの引き方、舵取りの板の扱い、ロープの投げ方など、より確実な救助のための課題も見出した。 -
【元青年海外協力隊員
堀内信輔さん・洋輔さん】共に青年海外協力隊員として開発途上国に赴き、現地で数年間にわたって技術指導などの任に当たったきた。
兄・信輔さんは卓球指導でモルディブ(99縲・2年)とザンビア(03年)を、エイズ対策で再びザンビア(05年)を訪れた。
「ザンビアではエイズで身近な人が死んでいく現実を目の当たりにした。テレビやラジオでも大々的にキャンペーンをやっていて、向こうにいると人ごとではないとひしひしと感じる。苦しんでいるたくさんの人たちのために役に立ちたかったから、勉強しなおして2回目はエイズ対策で行くことにしました」
自身も生まれつき心臓に穴が開いていたため「20歳ぐらいまでしか生きられないだろう」と言われていたが、小学5年生の時、生死を懸けた手術を行って成功。健康体を得た経験を持っている。術後のリハビリを兼ね、選手だった母親や兄の勧めで始めた卓球が大学卒業後、青年海外協力隊への道を開くことになった。
「現地での活動は仕事という意識は全然なかった。だから休みなんかなくてもまったく気にならない。嫌々やるのでなく、本当に一生懸命だとそういう気持ちになることがよく分かった」
「文化や習慣、考え方が異なった国で暮らす楽しみを味わってしまいましたからね。機会があればまた行きたい。今は教員目指して勉強中だが、日本で生活に困ったらモルジブに行って魚でも捕って暮らしますよ」
◇ ◇
弟・洋輔さんは卓球指導でチュニジア(03縲・5年)を訪れた。
「兄の協力隊での活動を見て影響を受け、海外ボランティアに興味を持った。でも協力隊の試験は難しくて…。試験が終わった直後、どうせ落ちると思って東南アジアや英国に旅行に行っちゃった。帰ってきたら受かっていたのでびっくりしました」
「チュニジアで日本と一番違うのは宗教心の強さ。現地人に『自分の宗教は仏教だ』と説明しても分かってくれず、イスラムに改宗しろと言われる。でも意外に首都などではタブーのはずの豚肉や酒もある。女性の服もかなり開放的でした」
「彼らは感情を押さえることをしないのでけんかはしょっちゅうするが、日本の学校でよくあるような陰湿ないじめなどはない。一人一人が明確な意志を持っているから集団で同じ行動を取ることはないんです。考え方の違う外国人をまとめながら仕事をするのは大変でしょうとよく聞かれるが、案外向こうの人たちの方がまとめやすい。彼らにはイスラムから来る共通の道徳心があるから。かえって日本人の方がバラバラでまとめるのは大変かもしれない」
◇ ◇
「日本に帰って来ると感じることだが、向こうでは自分ももっと人間らしく生きていたような気がする。もちろん日本は住みやすいけれど、どの国にもそれぞれ日本とは違う良いところがある竏秩B結局住むのは世界のどこでもいいんじゃないかな」と2人は口をそろえる。
「でもね…食べる物だけは日本がいいね」
(白鳥文男) -
木の情報館オープンに向けた準備、最終段階
県伊那技術専門校の卒業生などでつくる「南信州木の会」(田中伸生会長)は、伊那市美篶にオープンする「木の情報館」の最終準備に入ている。
地元木材の素晴らしさと優れた職人技術の存在を発信し、地域材の利用促進、里山の再生を目指す情報館は、場所の提供を受けた信州国産材開発協同組合(玉田隆理事長)の一画、約158平方メートルを使用。内装工事は、6月下旬から会員9人が入れ替わりながら進めてきたが、8月に入り梁(はり)の立ち上げまで漕ぎ着けた。内装には長野県産カラマツ、アカマツを使い、職人の技術を直接確かめてもらえるよう、敢えて梁の見える天井にした。
館内には、作品展示や木工体験コーナーを設け、訪れた人に職人の技術と地元木材の素晴らしさをじかに感じてもらう。
安全性への配慮と、よりよい空間をつくるため、予定より1カ月ほどオープンが遅れたが、今後、外壁などを取り付けて8月下旬にはオープンしたいとしている。
オープン当日はさまざまなイベントも企画している。 -
えごま学校が除草作業
エゴマの栽培を通して遊休農地解消とエゴマ普及に取り組む南箕輪村の「えごま学校」(唐澤俊男代表)が8日、伊那市西箕輪と南箕輪村田畑のエゴマ畑で、除草と土寄せ作業をした。
活動は3年目。会員には出資金3千円に対して収穫したエゴマ1キロを配当し、栽培作業に参加した人には、その分多くのエゴマを分配する。栽培は近隣の遊休農地約25アールで、約2500キロの収穫を見込んでいる。学校給食への提供もしている。
エゴマは、年間作業日数を4、5日程度に抑えられる手間のかからない作物だが、草取り作業が課題。唐澤代表は「手がかからなくなれば、規模拡大も考えたい」と話す。
これまで収穫も手作業だったが、今年はコンバインの導入を予定し、一部は子どもたちに収穫体験を楽しんでもらおうと考えている。また、会員を対象としてエゴマ料理の講習会もする。
えごま学校に関する問い合わせは嘉久壱農園(TEL78・8415)唐澤さんへ。 -
箕輪消防署が発射銃訓練
水難救助訓練を前に箕輪消防署は7日、番場原運動場で発射銃の訓練をした。署員は安全、確実に操作できるよう訓練に励んだ。
発射銃は、水難救助訓練の際、天竜川の中州に取り残された人を救助するために使う。岸から発射銃でリードロープを中州に打ち込み、リードロープに救助ロープをつないで中州の大木などに縛りつけ、ロープで川を渡って救助する。
水難救助訓練当日に発射銃を扱うのは一人。多くの署員が経験し扱い方を確認することで、万一に対応できるよう今回初めて訓練日を設け、未経験者4人を含む13人が参加した。
安全管理を第一に、銃口を絶対に人に向けないことを確認し、銃の持ち方、発射体の装入方法、発射角度、発射する際の姿勢などの指導を受け、一人ずつ発射銃を撃った。
発射銃は、約50メートル先まで発射体を飛ばす能力があるが、50メートル手前までしか飛ばない場合もあり、いかに遠くに確実に飛ばすか、発射角度などを確認し合って訓練した。 -
箕輪町木下の工事による油流出検査結果
有害物質は基準値以下箕輪町は7日、木下栄町の側溝整備工事の油流出に関する検査結果について、「流出した油は鉱油。土壌と水質の有害物質の検査はすべて基準値以下だった」と町議会全員協議会に報告した。
6月初旬、側溝工事で地下1・5メートルほど掘った所で、油がにじみ出た。
民間業者による検査の結果、油は鉱油(機械による油)。土壌と地下水に含まれる有害物質検査は、カドミウム、シアン、鉛、水銀など13項目の検査の結果すべてが基準値以下だった。
工事は現在、地下水の渇水期を待って中断している。11月に再開したい考えで、油が流出した場所の土は入れ替えるという。 -
西箕輪公民館に泊まろう
伊那市の西箕輪公民館は7竏・日、夏休みを利用した小学生の合宿「西箕輪公民館に泊まろう」を開いた。4竏・年生19人が参加。初日は、小黒川渓谷キャンプ場で飯ごうすいさんを楽しむなどして過した。
本年6月に5泊6日の日程で開催した「西箕輪通学合宿」の参加定員に漏れた児童を対象とした企画。参加不可の子どもの保護者から「本年度中にもう一度合宿を」との声が多くあり、1泊2日の体験学習を中心とした合宿を開いた。
児童らを5人ずつの4班に分け、キャンプ場でカレーライスの昼食を調理した。子供たちは引率の大人たちに助言をもらい、自分たちで相談しながら料理に取り組んだ。
各班とも、火の付け方が分からず、たき火を起こすのにひと苦労の様子。それでも約2時間かけて、具たくさんのカレーライスが完成すると、皆で舌鼓を打ちながら味わった。
合宿はブルーベリー狩り、竹とんぼ製作のほか、ドッチビーなどのニュースポーツを体験、食事は各班ごとの献立で調理する。耳塚渓太君(4年)は「夜中に起きて、皆でお話をする」とよろこんでいた。 -
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会 初会合
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会の初会合が7日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった=写真。会に先立ち、天竜川の堤防決壊、北小河内の土石流の現場2個所を調査。協議の結果、決壊場所は「原因を究明するための資料が必要」とし、本格的な検討は次回(28日予定)からとなった。
7月の豪雨災害による土砂災害、堤防決壊をはじめとする、河川災害の今後の対策を検討する目的。国土交通省・天竜川上流河川事務所の呼び掛けで、大学教授など治水関係の専門家7人が集まった。
協議では決壊前後の現場の断面図や、増水時の水位の変化に関する資料などが必要である竏窒ネどを確認した。信州大学名誉教授の北澤秋司座長は、決壊原因を堤防上部、下部のいずれから崩れたかを分析し、復旧工法の助言にしたいとした。
委員会では「早期(本格的)復旧工事をするため方向性を確認したい」とし、本年秋口には一定の結論を出す見込みになっている。 -
塩尻市奈良井川河川敷男女焼死事件 保険金訴訟
塩尻市の奈良井川河川敷で02年10月12日、燃えた車から男女2人の遺体が見つかった事件で、無くなった会社員酒井宏樹さん=当時(24)の両親(伊那市在住)が生命保険会社に、保険金など約3600万円の支払いを求めた訴訟の第2回口頭弁論が8日、地裁飯田支部であった。
宏樹さんは02年1月1日付で、母親・倫子さんを受取人として保険を契約。保険会社は警察の無理心中の可能性が高いとの判断に、契約後1年以内に自殺した場合は支払わない竏窒ニし、遺族は息子が他殺されたことを立証するため、民事訴訟を起こした。
この日は倫子さんに対し、原告、被告側双方の代理人が尋問。原告代理人の長谷川洋二弁護士は、事件の数日前に宏樹さんが▽時計を修理に出している▽事件後に友人と会う約束を携帯のメールで交わしている竏窒ネどの事実を確認し、他殺を主張した。
保険会社側は、宏樹さんの借金や、死亡した女性との間にトラブルがあったか、などについて質問した。
倫子さんは司法解剖の結果について「自殺するなら肺中が煙でいっぱいになるはず。タバコ一腹分だけ(の煙の検出)なら(息子が)虫の息だった証拠」とし、焼死自殺を否定。「保険金請求が認められれば他殺と分かる。(県警)にもう一度、再捜査を伝える気持ちがある」とした。
10月24日午後4時からある第3回口頭弁論の後、結審の予定。判決は本年中に出る見込みになっている。 -
飯島町ソフトテニス大会
第20回飯島町ソフトテニス大会(町教育委員会主催)は6日、与田切公園テニスコートで開いた。4部門に23ペアが出場。熱戦を繰り広げた。
真夏の陽射しがコートに照り返す厳しい試合環境となったが、ラリーの応酬で好ゲームを展開した。
小学生の部は久保田隼君、登内類君、中学生の部Aは小林茜さん、三石菜生さん、中学生の部B(経験3年以下)は小林あかりさん、宮下由佳さん、一般の部は小林茂和さん、加藤礼子さんのペアがそれぞれ優勝した。
上位の成績は次の通り。
【小学生の部】(1)久保田隼・登内類ペア(2)城鳥友里・湯沢みなみペア(3)新井春花・矢沢彩夏ペア、小林里香・加藤佑希ペア【中学生の部A】(1)小林茜・三石菜生ペア(2)新井美稀・熊谷雅子ペア(3)松村世奈・久保田優里ペア【中学生の部B】(1)小林あかり・宮下由佳ペア(2)山谷純麗・芦部沙也佳ペア(3)藤沢佳代・木下暁帆・宮木亜柚弥ペア【一般の部】(1)小林茂和・加藤礼子ペア(2)那須野智美・丸山春花ペア(3)中山真紀・宮下真紀ペア -
地域みんなで七夕まつり
駒ケ根市町一区分館は6日、七夕まつりを地域交流センターで開いた。幼児から大人まで約170人が参加。流しソーメンや花火などを楽しみ、旧暦の七夕行事を地域一緒に満喫した。
まつりは長年続く同区の伝統行事だが、今年は小中学校PTA、子ども会、青少年健全育成会など関係団体がより結束。例年以上の盛りあがりとなった。
七夕を飾り付け、焼き肉を囲んでみんなで会食。今年初めて行った流しソーメンは、予想以上に子どもたちの人気を集めた。
「家ではこんなに食べないのに」と、周囲の大人は子どもたちの旺盛な食欲にビックリ。
暮れゆく夕べに、涼しげな花火が幻想的に映え、楽しい夏の思い出をつくっていた。 -
ギャラリーみなと屋で「高遠の器作家6人展」開催
伊那市高遠町のギャラリーみなと屋で9月24日まで、「高遠の器作家6人展」が開かれている。高遠で窯や工房を構える作家の陶芸と漆器約140点を展示。それぞれの感性や技法が表現された味わい深い作品が並ぶ。
「信州高遠の四季展」に併せ、高遠を訪れる人に町内の作り手の作品も見てもらおうと企画。花器や茶わん、皿など、伝統の技法で仕上げた作品から現代的感覚を取り入れた作品まで、作家の個性があふれている。
作品の入れ替えもあり「何度来ても楽しんでもらえるように」工夫。四季展の入選作品6点も併せて展示している。
みなと屋では「高遠の優れた作家が気迫を込めて仕上げた作品で、印象に残るものばかり」と来場を呼びかけている。また、「7月の豪雨災害で悲しみもあるなかで、元気を取り戻すきっかけになれば」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(会期中は無休)。問い合わせは、ギャラリーみなと屋(TEL94・1201)へ。 -
長谷の「ひまわりの里」満開
伊那市長谷総合支所、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、杉島の休耕田にまいたヒマワリが満開となり、種まきに参加した地元の園児約30人が8日、観賞に訪れ、立派に成長した姿を喜んだ。
運動は水源地の大切をアピールする狙いがあり、92年に「ひまわりの里」づくりを始めた。三峰川沿いの休耕田約4アールに5月、園児たちが種まきをし、地元の老人クラブが管理にあたって育てた。
高いもので3メートル以上に成長し、園児たちは自分の背丈以上に育った・スヒマワリの迷路・スを探検。掛け回ったり、種を収穫するなどして楽しんだ。「きれいなヒマワリが咲きました。ぜひ見に来てください」と呼びかけている。 -
箕輪町の少年野球 町長杯は南小ドラゴンズ
箕輪少年野球連盟の第10回箕輪町長杯が6日、同町番場原公園第1グラウンドであった。猛暑の中、児童たちは流れる汗を輝かせ、懸命なプレーを繰り広げた。
チーム相互の交流と、秋にある「県学童大会上伊那予選」などに向けて力試しをする大会。連盟加入の6チームが参加し、トーナメントを展開した。
試合の結果は次の通り。
(1)南小ドラゴンズ(2)箕輪彗星クラブ(3)箕輪中部ヤンキース、箕輪ジャイアンツ -
村と社協が豪雨義援募金開始
宮田村と同社会福祉協議会は、先日の集中豪雨被災地域に義援金を送ろうと、募金箱を村内各公共施設に設置した。
役場、村民会館、老人福祉センター、デイサービスセンターの4カ所。今月末くらいまで設置し、県日赤本部を通じて送る。
募金に関する問い合わせは、村社協85・5010まで。 -
木ノ下写真クラブ
5周年記念展箕輪町木下の写真愛好家でつくる「木ノ下写真クラブ」の発足5周年記念写真展が、箕輪郵便局で開かれている。31日まで、会員の個性豊かな写真18点を展示している。
会員は全員が木下区民で、公民館で顔を会わせたときに、皆で活動するクラブもいいだろう-と発足。男性6人、女性2人の計8人が所属している。
今回は6人が出品。新作も含め、1人3点ずつ気に入った作品を持ち寄った。
宝剣山荘上で撮った「山頂の夜明け」、こいのぼり「春風に泳ぐ」、絶壁を登る人を写した「攀じる」、イチョウが美しい「銀杏秋彩」、バラの花びらから今にも落ちそうな滴「潤滴」、自然の造形美「厳寒の朝」など、会員それぞれの感性で切り取った写真が並ぶ。
クラブは月1回の例会で互いの作品を鑑賞しあう。写真歴は長い人で30年近くになり、クラブができてからよく撮影するようになった人もいる。これまでは、木下区の文化祭や町の文化祭に出品。今回、5周年記念で初めてクラブ展を開いた。
代表の内藤真彦さんは「会員の撮ったありのままを見てほしい」と話している。 -
信州高遠美術館所蔵作品展
伊那市の県伊那文化会館は、新伊那市発足記念特別展「信州高遠美術館所蔵作品展」を開いている。
同美術館所蔵品を中心に旧伊那市所蔵の軸を含む65点を展観し、新伊那市の発足を祝い、新伊那市所蔵の文化財の価値をあらためて実感してほしい-と企画した。
作品は11作家による日本画、油彩画、版画、彫刻、素描。
池上秀畝の六曲一双「鶴松図屏風」、縦260センチ、横137センチの大きな軸「渭塘奇遇」、すべて種類が異なる朝顔の素描14点、中村不折が書いた池上秀畝の画塾「伝神洞」の表札、平山郁夫の中国南部の風景「朦朧たる太鼓」、木内克の女性像やネコのテラコッタ11点と素描などがある。テラコッタは、11点もの数が並ぶことは珍しいという。
学芸員は、「コレクションのほんの一部だが、ぜひ新市の美術品を見てほしい」と話している。
20日まで。午前10時縲恁゚後5時半。月曜休館。観覧料一般500円。高校生以下無料。問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。