-
地区社協の設立に向けて勉強会
伊那市の高遠町社会福祉協議会は10日夜、町総合福祉センター「やますそ」で地区社協設立に向けた勉強会を開いた。民生児童委員、ボランティアら約100人が集まり、先進地の活動発表などを聞いた。
地区社協は区単位、常会単位など住民が活動しやすい範囲を考え、準備が整ったところから順次、設立する。事業内容は災害時の助け合い、一人暮らし老人への弁当配達、雪かきの手伝い、子どもの声かけ見守り活動など地域の実情に合わせて検討する。
一昨年から、地域のふれあいを高め、心豊かに暮らすため、小地域での組織づくりの必要性が出ていた。町内に地区社協はないものの、高齢者に外出の機会を与える「ふれあいサロン」などを実践する地域がいくつかあり、それらの活動を核にしていけば、スムーズに設立できるのではないかという。
今後、各地区にあるすみよい地域づくり会議で説明し、設立助成金を交付して設立に向ける。
勉強会では、町社協側が地区社協設立の必要性、活動範囲、組織などを説明し、伊那や高遠の4地区の地区社協会長らが活動の様子や運営方法などを紹介。
伊那市笠原地域社協の赤羽要会長は、寝たきり老人や一人暮らし老人、母子家庭などの実態を把握し「困っている人が助けてくれといえる環境づくりが大切」と話した。 -
駒工生が箕輪町のBDF事業学ぶ
駒ヶ根工業高校機械科の2年生37人は9日、工場見学の授業で箕輪町を訪れ、町のバイオディーゼル燃料(BDF)事業を学び、BDF精製作業場を見学した。
駒工は環境教育に取り組み4年目になる。風力・太陽光発電、日照などの環境観測、燃料電池自動車製作などに取り組み、今年は県の補助を受け、3年生が課題研究でBDF精製機を作る計画をしている。
BDF事業の学習は、自治体がBDF事業に取り組んでいることを学び認識を高めるねらいで、見学コースに組み込んだ。
町役場で住民環境課職員が、「地球環境にやさしいまちづくり」を目標に環境問題、廃食用油のリサイクルに取り組んでいることを話し、BDFの特徴、軽油との比較、精製工程などを説明。精製作業場に移動し、町が導入している廃食用油再生燃料化装置を見学した。
生徒は、小規模施設で精製作業をしていることに驚きながら、装置の内部をのぞき込んだり、廃食用油格納庫を見て、「学校で機械を作るので今後に生かしたい」と話した。 -
学童クラブのボランティア募集
子どもたちの豊かな放課後を確保しよう竏窒ニ、伊那小学校内の伊那学童クラブを利用する児童の保護者が、クラブの活動にボランティア参加してくれる人を募集している。同クラブでは現在、登録児童約80人に対して常勤職員3人が配置されているが、保護者の一人、の古畑克己さん(37)は「現状は大人の目が少なすぎて安全が保障できない状況。まずは安全の確保が必要」と、多くの参加を求めている。
核家族化、女性の社会進出などが進む中、学童クラブを利用する家庭は全国的に増加している。伊那市でも、伊那、伊那東、伊那北、3つの学童クラブで、登録児童が80人近い状況。市では、10人以上の利用でクラブを設置し、20人増えるごとに指導員を1人が増員するようにしているため、70縲・0人に対しては指導員4人が配置される計算。しかし、指導員の配置数は実際の利用数をもとに決めており、1日50縲・0人が利用する現状では、3人の配置で足りると判断している。
しかし、軽度発達障害の児童などに対する加配措置はなく、指導員がそうした児童に付きりになれば、ほかの児童へのケアは必然的に手薄となる。また「現状では第2の家庭としての役割を担うには問題がある」とする声もあり、保護者側からボランティアによる人員確保を提案した。
古畑さんは「地域と家庭が一緒に子育てについて考えていけるような学童であってほしい」としている。
ボランティアにかんする問い合わせは伊那小学童クラブ(TEL76・2755)か、古畑さん(090・8328・9568)へ。 -
神子柴園芸クラブ
山野草盆栽展示会南箕輪村神子柴公民館で活動する神子柴園芸クラブ(24人、中山銀子郎会長)の山野草盆栽展示会が10日、神子柴公民館で始まった。緑の美しさが目を引く山野草、花物などに、訪れた人々が関心を寄せ見入っている。
作品は盆栽、寄せ植え、石付きなど約120点。岩タバコ、アジサイ、コマクサ、ウチョウラン、エゾマルバヤナギなど多彩な作品がそろい、今年は開花が遅れているというサツキも、見事な花を咲かせ始めている。毎年、総合的な美を求め、鉢や花台にも気を配り、整然とした中に美しさのある展示になっている。
同クラブは毎月1回の例会で、それぞれが育てている植物を持ち寄って学ぶほか、植え替えや挿し芽も講習会を開いて勉強している。
11日は午前9時から4時まで。 -
KOAの地域社会報告会・感謝祭にぎわう
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)の地域社会報告会と感謝祭が10日、箕輪町の上伊那生産拠点「パインパーク」であった。向山社長が企業経営の基本的な考え方などを話したほか、社員が手づくり屋台を並べ、社員や家族ら来場者に無料で振る舞った。
報告会で、向山社長はKOAにとって5つの主体に株主、客、社員・家族、地域社会、地球を掲げ「お互いに信頼関係を築くことが経営の使命」と述べ、社会が持続可能な発展を遂げるための社会システムづくりを説明。また、学力や人と人とのコミュニケーション(人間力)が低下する中で、現場見学・実習に取り組む産・学連携による青少年育成、KOA森林塾、リサイクルシステム研究会などの活動も紹介した。
松林の敷地内には、打ちたてそば、社員が栽培した米を使ったいなりずし、和菓子、イカ焼きなどの屋台や、地酒がそろった居酒屋と約20店が並び、それぞれに長い行列ができた。
バザーは、社員から集めたタオル、陶器、バッグ、おもちゃなど1千点以上がそろった。格安とあって、何袋も買い求める人の姿が目立った。
子どもたちに人気だったのが木工教室や電子工作。子どもたちは社員の指導を受けながら、それぞれ足踏み木工せん盤を使った「かたかたバス」作りや遠心力で光と音が出るこま作りに挑戦し、完成に喜んだ。
特設ステージでは、社員でつくるバンド「KOMS(コムス)」の演奏やゴンベエワールドによるアートバルーンもあり、来場者を楽しませた。 -
箕輪町郷土博物館企画展示 「ここにいるよ~写真で見る身近な生き物たち~」
箕輪町郷土博物館の企画展示「ここにいるよ縲恷ハ真で見る身近な生き物たち縲怐vが10日、始まった。普段見過ごしがちな身近に生息する生き物にスポットを当て、写真などで紹介している。
職員らが03年度から05年度にかけて撮影した植物や昆虫、鳥などの写真約90点を展示。「特に珍しい生き物ではなく、どこにでもいる生き物」で、ほとんどが町内で撮影。シロツメクサ、カヤツリグサ、アケボノスミレ、オツネントンボ、ヤマアカガエル、モートンイトトンボなどのほか、長野県レッドリストで絶滅危惧IA類のダルマガエルの写真もある。
昆虫類の判定は、信州大学農学部の中村寛志教授、日本蝶類学会評議員の田下昌志さんが指導。博物館所蔵の天竜川、沢川、深沢川に生息する底生動物の標本、信大農学部所蔵の昆虫標本、生きたアゲハチョウとカブト虫の幼虫も展示している。
博物館では、「人間はさまざまな生き物と共に暮らし、その恩恵を受けているという当たり前のことが、忙しい日々の暮らしの中では実感することが多くはないのでは。ちょっと立ち止まって見ると、身近に多くの生き物がいることに関心を持ってほしい」と話している。
展示は7月9日まで。午前9時縲恁゚後5時(入館午後4時半まで)。月曜休館。無料。
期間中のイベントは「野の花を観察してみよう」25日午前9時、博物館集合、「探草会」7月2日午前9時、上古田グラウンド北集合。いずれも申し込み不要。 -
梅狩り・梅もぎ体験販売11日まで
箕輪町南部営農組合の梅狩り・梅もぎ体験販売が10日、木下の同組合梅園で始まった。青い梅のさわやかな香り漂う園内は、次々と訪れる客でにぎわっている。11日まで。
自由にもぎ取りできる梅の品種は竜峡小梅。組合によると、今年は5月の日照不足で例年より小粒だが、出来はいいという。
初日は開園の30分前から客が入るほどの盛況ぶりで、地元を中心に近隣町村からも訪れている。木下の女性は、小梅を2キロ、梅干を6キロ漬けるといい、「新鮮でカリカリにできそう」と、枝にびっしりと実った小梅をもいでいた。
午前8時縲恁゚後3時。持ち帰り価格1キロ300円(税込)。予約不要、先着順。持ち帰り用の袋などは持参する。梅漬け、梅干、梅酒、梅ジャムなどのレシピもある。場所は、春日街道の木下原町交差点を西へ400メートルほど進んだ中央道手前。
問い合わせは町営農センター・南部営農組合事務局(TEL090・2637・4230)へ。 -
日本墨絵展で伊那毎日新聞社賞受賞
伊那市日影
堀米昭好さん(67)「じっくりじっくり、お酒のようにあたためて描いた作品。墨絵はまだ駆け出しなので受賞に自分でもびっくりして…でも、とてもうれしかった」
日本墨絵会(吉沢玉昌会長)の第9回日本墨絵展(6月1縲・日、伊那市の県伊那文化会館)で、伊那毎日新聞社賞を受賞した。
作品は「映峰気韻」(30号)。どっしりと構えた山、差し込む光、湧き立つ雲。北アルプスの五竜岳を描いた。
昨年9月から小品を描き、その後、出品用に描いた。ある程度出来上がったところで部屋に置き、日に何度となく作品を見ては、「これでいいのかな」「名はどこに入れるか」と自問自答を繰り返した。震える手でようやく印を入れたのは今年4月だった。
「題が描いたイメージにぴったり合うかどうかが難しい」。頭を悩ませ、かもし出す、訴えるものがある「気」という字にこだわり、「映峰気韻」と決めた。
墨絵歴は3年目。「本当に入ったばかりで、墨をかじったというだけ。奥の深い世界でまだ何もわからないけど、教室で冗談を言いながら、楽しく気の向くままに描いていますよ」。
若いころから筆を持つのが好きで、「心を落ち着かせるために」書をやっていた。教職のかたわら通信教育で学び、雅号は「渓石」。教授号も取った。
「色は強烈すぎてごまかされる。怖い。私には白黒が魅力がある」
いつか白黒の絵を描いてみようと思っていた。退職後、娘夫婦から贈られた墨絵の道具。「私の気持ちをわかっていてくれたようで、うれしかった」。
日本墨絵会の中山玉駒さんが指導する日影公民館の水墨画教室に通い始め、書の雅号で描いている。日本墨絵展に初出品した昨年は、「深山湧雲」(10号)で奨励賞を受賞した。
教室では花も風景も描くが、個人的には山を題材にすることが多い。
「山が呼ぶんですよ。雪が降ると特にきれいでね」
カメラを持って忙しく飛び歩く日々。中央アルプスは何回も訪れ、先月は北アルプスにも出かけた。雲間から光が差す瞬間を追って何度もカメラを向けた。「スケッチする間はない。しょっちゅう見て歩くから忙しいからね」。
頭の中は「こんな山が描けたらいい」「この花が描けたら」と墨絵のことばかり。「墨で色の変化が出てこないといけないというが、難しい。大変ですよ」。しっかり描き込む部分と、そうでない部分を描き分けることも課題という。
「ゴォーッと滝の音が響いてくるような絵、雲間から飛び込む光線…音や光を描くのが理想。でも無理だなぁ」。理想を追い求め、筆を持つ。(村上裕子) -
母親の出産後の家事や育児を支援
伊那市は本年度から、母親の出産後、家事や育児の手伝いにヘルパー派遣した際の費用を助成する「ママヘルプサービス」に取り組んでいる。06年度予算の柱の一つになっている「子育て支援」の充実を図る。
対象は、産後の回復期に家事や育児を手伝ってくれる人がいないなどの理由を持つ、市内に住所がある母親。
サービス内容は▽食事の準備や片付け、買い物、掃除、洗濯などの家事▽授乳、もく浴の介助、おむつ交換など育児竏窒フ2項目で、1日2回3時間以内を限度とする。利用期間は出産の翌日から4週間以内。個人負担額は1時間当たり500円。
市役所で申し込みを受け、ヘルパー派遣の委託事業所である市社会福祉協議会に依頼して、希望者宅に派遣する。
母親に対し、母子手帳を渡す際に案内しており、今のところ、1件の利用があった。そのほか、予約1件が入っているという。
この事業は、旧高遠町が04年2月から開始したもので、合併に伴う事業の調整で継続することになった。開始から合併までの活用は1件だったが、両親が遠方にいて夫婦だけで大変な思いをしたなどの実態があり、心身の休養に支援が必要と考えた。「育児は一人で悩まず、相談して」と呼びかけ、地域で子育ての助け合いをする組織「ファミリー・サポート・センター」を含め、支援を必要とする人に対してサービスの活用を促している。
申し込みは、市役所、高遠町・長谷の各総合支所へ。 -
「豊かな環境づくり上伊那地域会議」総会
上伊那の市町村や同地域内の消費者の会などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」(木下さちゑ会長)の総会が9日、伊那市駅前ビルいなっせであった。06年度事業や予算などの5議案を原案通り可決、承認した。
本年度事業は新規で、上伊那管内の小学校を対象に、環境学習を推進する先進的な授業で必要となる教材などに助成する事業を盛り込んだ。そのほか、啓発事業として「自然観察会」を4年振りに再開し、水、自然環境保全の意識を高めることにした。
総会後は研修会・パートナーシップ会議があり、環境問題に関して取り組んでいる2団体が事例発表。小水力発電の普及に励む「伊那谷自然エネルギー研究会」の小澤陽一代表と、マツタケの発生環境整備に取り組む「上伊那林業士会」の川島潤一会長が講演した。
小澤代表は伊那谷の農業用水路が平野を流れる用水路と違い、起伏のある地形であるため、小水力発電に適した落差を有する個所が豊富であることを説明。「伊那谷は恵まれた環境にある。地産地消の発想で、地域にあった特色を使ってエネルギーをまかなう必要がある」とした。 -
伊那市職員がタウンウォッチング
伊那市の職員を対象とした新「伊那市」のタウンウォッチングが10日、旧3市町村の各地であった。それぞれの地域の文化、歴史が詰まった施設などを見て回り、職員同士の交流を図りながら新市の一体感を強めた。
職員研修の一環として10、24日の2回に分けて実施。ともに市内全域一日コースのほか、旧伊那市・高遠町・長谷村地域の半日各午前、午後の計8コースあり、258人(延べ)の希望者が選択し、バスや徒歩で視察する。
この日は延べ129人が参加。市内にある支所、公民館、清掃センター、高遠城址公園、美和ダムなどを見た。一番人気があったのは旧長谷村地域の午前で、32人が熱田神社や中尾座、道の駅などを訪れた。
旧高遠町地域の午後コースでは、旧伊那市、長谷村在住の職員13人が進徳館、高遠町歴史博物館などを見学。参加した政策推進課の篠田貞行さん(51)=伊那市上牧=は「進徳館では江戸時代から続く歴史を実感した。3市町村合併した新市の中でも、この歴史をつないでいければ」と話した。
24日のタウンウォッチングは、延べ129人が参加する予定となっている。 -
高遠スポーツ公園屋内プールオープン
伊那市高遠町の高遠スポーツ公園プールが10日、天候不順による水温の低下などで例年より一週間遅くオープンし、屋内の競泳用プールが開放された。
屋内競泳用プールは、25メートルの6コースで、最深部は1・3メートル。泳ぎの技術を磨いたり、歩いて健康増進を図ったりと子どもから高齢者まで幅広い年齢層に人気を集めている。夜間営業もあり、学校や仕事終わりに利用する人も多いという。
流水プールやちびっ子プールにそれぞれスライダーが設置されている屋外の遊泳プールは、7月初旬に開放する。
昨年の利用者数は、前年比約860人減の約7880人。関係者によると、多い日で500人以上が利用するが、総数では少子化の進行などに伴って年々減少傾向にあり、02年から1万人を切っている。
屋外は1980(昭和55)年にオープンし、8年後に屋内が建設された。昨年までに約29万8千人が利用し、期間中に30万人を突破する見通し。
オープンにあたり、関係者らが安全を祈願して、多くの利用に期待。あいさつで池上謙教育次長は「体力の向上やレクリエーションの場として大勢の人に来てもらえるような運営をするとともに、事故がないように努めてもらいたい」と呼びかけた。
無料開放されたこの日は、地元の小学生らが訪れ、「待ち遠しかった」と早速泳ぎを楽しんでいた。 -
高遠町公民館ゲートボール大会
伊那市の高遠町公民館が主催する第5回ゲートボール大会は10日、長藤運動場であり、地域の愛好者らがプレーを楽しんだ。
高遠、長藤、三義、藤沢、河南の各分館ごとに編成した22チーム約150人が出場。4、5チームずつで総当り戦を繰り広げ、勝敗や得失点差などで順位を決めた。
参加者たちは「いい場所に打った」とたたえ合ったり、思い通りにいかずに悔しさをにじませたりと、それぞれはつらつとプレーした。
開会式で、矢野やよ江館長は「高遠の愛好者らが集った年1回の親ぼくの機会。交流の輪を広げてもらうとともに、健康増進にも努めてほしい」とあいさつ。前回優勝の片倉Bチームの代表者が「日ごろの練習の成果をいかんなく発揮して楽しみたい」と宣誓した。 -
帰国隊員報告会
青年海外協力隊員として発展途上国に派遣され、帰国した隊員らの報告会が10日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。03年度3次隊で中国、エジプト、パプアニューギニアなどに派遣された隊員らが、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
看護師としてマダガスカルに派遣された宮田村の春日広美さんは「病院で掃除をしていたら『看護師はそんな仕事をするべきでない』と言われた。日本でのやり方が受け入れられないことを実感した」などと報告=写真。「生活習慣や宗教などの違いにより大変苦労したが、海外での貴重な経験を今後に生かしたい」と話して大きな拍手を受けた。
報告会に集まった派遣前訓練中の06年度第1次隊候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問したりしていた。 -
中国人研修生修了式
宮田村商工会(前林善一会長)が受け入れている中国人研修生の修了式が10日、村商工会館で行われた。村内の4社で3年間研修し、金属プレス、紳士服製造などの技能をそれぞれ身につけて今月帰国する9人に対し、前林商工会長が終了認定証と記念品を手渡した=写真。宮田アルマイトの高明霞さんは流暢な日本語で「長い間いろいろお世話になりました。大変だったが楽しい3年間でした。皆様も体に気をつけてください」とあいさつした。
研修生に日本語を教えた田畑洋子さんは「皆さんは学ぶ意欲が強かった。中国へ帰っても身につけた技術と日本語を忘れずに生かしてほしい」と激励した。 -
【記者室】大和なでしこ
男女共同参画社会の実現を目指した取り組みが各地で盛んに行われている。戦後、女性の地位は格段に向上したとはいうものの、欧米などに比べるとまだまだのようだ▼プロテニスの伊達公子選手が現役だったころ、試合の合い間にタオルで汗をぬぐい、そのタオルを静かに畳んで置く場面をテレビで見たことがある。対戦相手の外国人選手は丸めて放り投げていた。見ていて「大和なでしこ」という言葉が頭に浮かんだものだ▼今どきそんなことを女性に要求しようものなら袋だたきに遭うのは間違いない。だが、あれを男がやったら…と思うと気色が悪いのも確かだ。男性優位社会は変えなければならないが、方向性を誤った男女同質論には疑問を感じざるを得ない。(白鳥記者)
-
宮田中で交通安全教室
宮田村の宮田中学校は5日、交通安全教室を開いた。駒ヶ根署員の指導で、自転車の事故防止について全校生徒が理解を深めた。
同中は自転車通学禁止だが、休日の部活動のための通学や課外の活動については許可している。
同中生徒の事故は近年ないが、全国的に生徒が関わる自転車事故が多発しており、交通ルールを見直す機会として教室を開いた。
自転車の正しい乗り方、発生しやすい事故などを解説したビデオを鑑賞。駒ヶ根署の渋谷保人交通課長が引き続き講話した。
よそ見や携帯電話のながら運転などが大事故につながると指摘。「自転車には免許がなく、安易に乗っているのが現状だが、交通ルールを守って歩行者を保護する運転を心がけて」と呼びかけた。 -
町3区「寿会」が手縫いの雑巾寄贈
宮田村町3区の高齢者クラブ「寿会」は8日、手縫いの雑巾115枚を村老人福祉センターに寄贈した。長年続くボランティアで、「何らかの形でお役に立てれば」と話した。各施設や学校に配分し、有効に活用していく。
解散した老人クラブがあった以前から続いている善意。会員数は減っているが、村のためにと、想いを寄せながら手縫いした。
この日は、会役員の南澤ひで子さん、柘植みさおさんが同センターを訪問。
受け取った村住民福祉課の担当者は「寿会の皆さんは清掃ボランティアも行ってくれている。本当にありがたい。雑巾は大切に使わせて頂く」と喜んでいた。 -
村職労が企業人事を学習
宮田村職員労働組合は6日、企業の人事評価の実態や求められている人材について知ろうと学習会を開いた。村理事者は職員の意識改革を掲げ、人事評価などにも取り組む姿勢を見せているが、組合としても自ら積極的に理解を深めようと開いたもの。組合員の半数近い50人ほどが出席した。
この問題を組合として取り挙げることに、組合員にも賛否両論あったが、小林敏雄委員長は「民間の実状を知っておくことは大切。村は我々に言葉で改革と投げかけるが、納得行く形を一緒に考えられればと思う」と話す。
学習会は、あるメーカーの元人事部長で、人事評価に詳しいイーキュア社長の池口良明さんが講師。
「人が人を評価するのは難しいことだが、企業だけでなく公務員も含め社会全体の避けられない課題となっている」と説明した。
成果主義とは「どれだけ長く働いた」ではなく、「毎日これだけのものをやったというものを持つこと」とも指摘。
「公務員の皆さんにとっては難しいかもしれないが、成果は時間ではないことを頭に入れて。意識を持てば、仕事にも変化が生まれるはず」と強調した。
終了後、小林委員長は「多くの職員にとって、民間企業の人事につい具体的に学ぶ初めての機会になった。個人的な意見だが、良い研修だったと思う」と感想を漏らした。 -
宮田村ミニバスケットボールクラブ
チームワークで勝利を目指せ30年近い伝統を誇り、かつては北信越大会に出場したほど。近年は思うように成績が伸ばせなかったが、小学校2、3年から始めた仲間が最上級生となった今年のチームは元気一杯。チームワークの良さで勝利を目指している。
6年生11人の多くは経験豊富。週2回の練習も自主的に早めに集まり、コーチが来る前にアップを完了する。
プレーするだけでなく、季節ごとに多彩な交流会も。焼き肉したり、秋にはバスハイク、冬にはクリスマス会など、互いの絆を深め合ってきた。
平沢由信コーチは「みんなクラスが違っても仲が良い。それがチームのまとまりになっている」と話す。
年ごろの女の子。練習の合間も会話などを楽しむが、コーチからひとたび指示が飛ぶと一転する。
「プレー以前に礼儀の正しさなども学んでいると思います」。平沢コーチは成長した子どもたちの姿に目を細める。
現在のメンバーは主将の夏目玲さんをはじめ6年生ばかり。卒業してしまうと、存続すら危ぶまれる状況だ。
それでもチームに悲壮感はない。自然な形でバスケを楽しみたいと、練習を積む日々だ。
練習日は毎週火曜日午後5時、土曜日4時、と隔週日曜日の午前9時から、村勤労者体育センターで。新たなメンバーも募集中。問い合わせなどは会長宅85・3550まで。 -
認知症高齢者連絡会が学習会
介護に関わる事業者や家族ら関係者でつくる宮田村の認知症高齢者連絡会は6日夜、NPO法人県宅幼老所グループホーム連絡会の田中正廣理事長を講師に学習会を開いた。認知症高齢者だけでなく、家族を含めたケアの必要性を示し、双方に自信をつけさせるのが周囲の役割と指摘した。
家族から制約を受けたり、しかられるほど、認知症の高齢者は混乱すると説明。「認知症には家族の支えが絶対必要。介護疲れの家族を盛りたて、つなげてあげるのが我々の仕事」と話した。
認知症高齢者に対しては、失ったものを指摘して否定するのではなく、変わっていない部分などを認めることが大切と説明した。
約70人が参加。在宅介護を支援する先駆者として活躍する田中さんの話しに熱心に耳を傾けていた。 -
宮田高原放牧始まる
宮田村の宮田高原で9日、成長して乳牛となる生後1年に満たない雌牛の放牧が始まった。上伊那各地から9頭が運び込まれ、標高1650メートルの涼しい牧草地で夏場の3カ月間を過ごす。
生後6カ月から11カ月のホルスタイン(乳牛)8頭と、繁殖用の黒毛和牛1頭。昨年より7頭減と少し寂しいシーズンとなったが、駒ヶ根市や伊那市、箕輪町、南箕輪村の飼育農家が託した。
村や農協、家畜保健所などが協力し、寄生虫駆除の薬を1頭づつ注射。
その後、約20ヘクタールの広大な牧草地に放たれ、美味しそうにムシャムシャと草を食べる光景がみられた。
同高原牧場は約70年の歴史を誇り、最盛期には30頭以上もの放牧があった。
飼育農家減少だけでなく、放牧しなかったり、遠く北海道の牧場に託すケースなどもあり、牧場経営を採算ベースに乗せるには厳しい状況にある。
一方で同高原はキャンプ場などもあり、観光面などで牧場の存在は無視できず、村産業建設課は「できれば続けていきたいのだが」と話す。 -
南箕輪村議会6月定例会日程
南箕輪村議会6月定例会は12日開会し、23日までの12日間開く。
南箕輪村国民保護対策本部及び村緊急対処事態対策本部条例、村国民保護協議会条例など条例案8件、先決処分の承認8件、補正予算案5件、国土利用計画(南箕輪村計画)の決定、村道路線の認定の23件を上程する。
日程は次の通り。
▽12日=本会議開会・委員会▽13縲・0日=休会▽21、22日=一般質問▽23日=本会議 -
フェレットの飼い主見つかる
伊那署に拾得物として届けられていたフェレットの飼い主が見つかった。9日早朝、伊那市東春近榛原の女性が引き取りにきた。
フェレットは生後3年のメス。同市富県の男性に届けられた7日、飼い主が目を放したすきに逃げたらしい。友人から新聞に掲載されていたことを聞き、同署へ問い合わせたという。
伊那署には飼い主のほか、「飼い主が分からなければ引き取りたい」との電話が2、3件あったという。 -
不法滞在の中国人13人摘発
伊那署と県警本部警備部警備第一課、東京入国管理局は合同で9日、伊那市、箕輪町内に住み、働いていた不法滞在外国人13人を摘発した。
同日午前6時ごろから、伊那市、箕輪町内のアパートなど2カ所で、中国国籍の21縲・5歳、男性10人、女性3人の計13人(不法残留11人、不法在留2人)を摘発。不法滞在期間は短くて1カ月、長くて7年8カ月だった。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内などのアパートに居住している」などの通報を受け、東京入国管理局と合同で摘発をした。 -
梅雨入り
気象庁は9日、関東甲信地方の梅雨入りを発表した。
伊那地域でも、午前中は冷たい雨が続いたが、午後には止み、一部晴れ間ものぞいた。
予報でも、梅雨前線や気圧の谷の影響で向こう1週間は曇りや雨の日が多くなっている。
平年の梅雨明けは7月20日ごろとなっている。 -
長野県フェンシング協会、後援会総会
長野県フェンシング協会、長野県フェンシング協会後援会は6日、それぞれ総会を箕輪町文化センターで開き、06年度事業計画などを承認した。
事業計画は、県内大会は今年は北信越国体が箕輪町を会場に開催。9月に県選手権大会、11月に県高校新人体育大会、もみじカップ。強化合宿は7月に伊那北高校強化合宿、箕工・赤穂高校合同強化合宿がある。県外大会は5月にあった東日本少年大会も含め12大会の予定。審判講習会は10月。
協会の一般会計予算は417万8898円。北信越大会、もみじカップの町補助金が120万円の増額。後援会の一般会計予算は32万2247円。 -
箕輪町営農センター運営委員会
箕輪町営農センター(会長・平沢豊満町長)の06年度運営委員会はこのほど町役場で開き、本年度事業計画案、収支予算案などを承認した。
町営農センターは本年度、新たに始まる国の施策に合致した担い手づくり、豊かで特色ある産地づくりを推進し、農業の活性化を目指す。
主な事業計画は▽水田農業を中心とした農業生産法人みのわ(仮称)の設立▽豊かで特色ある産地づくりの推進▽観光と農林業、体験事業の取り組み-など。収支予算は351万9千円。
農業生産法人の設立は、法人組織の事業内容の検討・決定、集落懇談会による農業者への周知を図る。産地づくり推進は、「箕輪ブランド」の農産物生産への検討・推進で水稲省力栽培の実施、焼酎用サツマイモ栽培の支援など各種栽培グループの研究・推進。「地産地消」「食育」の推進で各小学校、保育園への農作物の苗や種など食育教材の供給など。 -
箕輪町地区農政対策委員会総会
箕輪町地区農政対策委員会総会は7日夜、JA上伊那箕輪町支所であり、06年度事業計画案、収支予算案などを承認した。
主な事業計画は、農業振興対策で町営農センターの事業計画との一体的対応、地域営農組織の法人化に向けた対応、先進地視察研修。研修は農業生産法人「みのわ」の取り組みに対応するもので、箕輪町と状況が似ている埼玉県嵐山町「農事組合法人らんざん営農」(04年設立)などを7月に視察する。収支予算は125万2千円。
06年度役員は次の皆さん。
▽委員長=市川隆男(JA地区代表理事)▽副委員長=那須千元(町農業委員会長)日野和司(町議会経済建設委員長)▽常任委員=赤沼英俊(町農業委員会農政部長)井上計治地区(稲作部会箕輪町支部長)藤沢清(果樹部会北部支部長)北原節夫(野菜部会北部支部長)大槻豊(酪農部会長)毛利儀男(農家組合長会長)▽JA役員=荻原省三(JA地区副代表理事)井沢文明、田中豊彦、三浦寿美子(以上JA理事)▽監事=小沢國秀(JA代表監事)唐沢慶夫(農家組合長会副会長) -
駒ケ根市浄化槽維持管理組合総会
市内各地区の浄化槽設置者らでつくる駒ケ根市浄化槽維持管理組合は9日、06年度総会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。幹事ら約30人が出席し、新年度事業計画・予算案などのほか、任期満了に伴って改選された新役員を承認した。
加盟していた上伊那郡浄化槽維持管理組合連合会が3月で解散したのに伴って規約の改正が行われ、今後は県浄化槽協会と連携して活動していくことが確認された。
北原組合長はあいさつで「地球の環境汚染は一人ひとりの行動の積み重ねによってのみ解決できる。誇りを持って今年も頑張ろう」と呼び掛けた=写真。
新役員は次の皆さん(いずれも留任、任期2年)。
▽組合長=北原儀平▽副組合長=辻本貴、小出隆興▽監事=塩沢一郎、木下修身