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入笠牧場で入牧
丈夫な乳牛の育成や、畜産農家の労力軽減などを目的とした夏場の放牧が6日、伊那市高遠町の入笠牧場で始まり、標高1655メートル、約305ヘクタールの草地に、ホルスタインや黒毛和牛など約40頭を放牧した=写真。最終的には約160頭を放牧する予定。牛たちは秋までの約4カ月をここで過ごす。
寒い時期が続いた今年は、5月に入っても残雪があったため、例年より1週間ほど入牧が遅れた。放牧を希望したのは上伊那、飯田地域の農家42件。作業には、牧場を管理する上伊那農業協同組合(JA上伊那)の職員や、行政担当者など約30人が参加した。
体重測定や駆虫剤の投与をした牛は、種付けをする「まき牛」と、そうでない「一般牛」とに分けて放牧。中には、急な斜面を登れずに座り込んでしまう牛もいたが、担当者は「こうした牛も最後には、人間では捕まえられないくらいになる」と話していた。 -
富県でサツキの盆栽展
伊那市富県の橋爪謙司さん(71)が育てるサツキ、約20種類が並ぶ展示会が11日まで、同地区北和田集会所前にあるコミュニティー広場「ひなたぼっこ」で開かれている。赤や白、ピンク色などに咲きそろった盆栽、約60点が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
「ひなたぼっこ」は田畑昌彦さん(72)が地元の人のために開放している自宅の一画。橋爪さんの素晴らしい盆栽を、多くの人に見てもらいたい竏窒ニ3年前から展示会を開いてきた。来場者は年々増加しており、昨年は約270人が訪れた。中には、何度も足を運ぶ人もいるという。
展示する鉢は、橋爪さんが育てる約100鉢の中から、その年に状態の良いものを選りすぐっている。寒さの影響を受けた今年は、1週間ほど花咲きが遅れ、赤と白の盆栽が若干少なめ。しかし、星型の花をつける「寿光」などが見ごろを迎えている。ハウスに入れるなどして開花時期を調節しており、橋爪さんは「展示期間中に、ちょうど満開となるのでは」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。
問い合わせは富県さつき会(TEL78・1726)へ。 -
伊那市で手作りパン教室開催
普段は中々つくる機会の少ないパン作りに挑戦しよう竏窒ニ4日、手作りパン教室が伊那市駅前ビル・いなっせであった。親子連れなど約20人が集まり、パン作りの基礎を楽しく学んだ。
伊那市西春近のミサワ燃料(三澤いさを社長)が年に何度か企画する催しの一環。今回は、西春近で唐木グリーンパン教室を開く唐木芳子さんを講師に迎え、代表的なパンの一つ、「テーブルロール」を作った。
参加者は、正確な計量や温度管理などが大切であることを学び、生地づくりに挑戦。初めてパンを作ったという中村麻理さん(26)は「今まで触ったことのない触感だった」と話していた。
また、パン生地を休ませている時間を使い、ムースやグリーンサラダづくりに取り組み、全員で出来上がった料理を味わった。 -
伊那市・西箕輪小でプール清掃
伊那市の西箕輪小学校で6日、2年生(2クラス・計56人)によるプール清掃があった。児童たちは一年間の汚れを流し、プール開きに向けて準備。照りつける日差しの下、早くも泳ぎたい様子だった。
プール清掃は3日から始まり、各学年が順番に担当している。2年生はプール内をタワシやスポンジでこすり、プールサイドの雑草を抜き取るなどの作業に一生懸命。水の掛け合いも楽しみ、「泳ぎたいな」と笑顔で話し合っていた。
2年けやき組の原佳輝君(7)の本年の目標は25メートルを泳ぐこと。「去年は半分ぐらいまでだったけど、今年はいっぱい泳ぎたい」と、プール開きが待ち遠しいようだ。
8日に5年生が掃除を終えると、水を溜め始め、22日にプール開きをする予定だ。
夏休み開けに各学年ごとの水泳記録会があり、児童たちが授業の成果を保護者に披露することになっている。 -
伊那署 振り込め詐欺に注意して
伊那市内で5月下旬縲・月上旬、11件の振り込め詐欺の未遂事件が集中発生しているため、伊那署は、管内の住民に被害防止を呼びかけている。
手口は午前中、一般家庭へ、息子や甥などの親族を装った男が「彼氏(夫)のいる女性と付き合ってしまい慰謝料が必要だ」「仕事上のトラブルでお金が必要だ」などと電話をかけ、100縲・00万円を都内の指定の銀行口座に振り込みませようとする。
同署では▽すぐに金の要求をしたり、振り込むように言ってくる電話は疑ってかかる(家族や親族しか知らない質問をする)▽すぐに金を振り込まず、必ず家族や知人などに相談する▽不審に思った電話については、警察署や交番に相談、通報する竏窒ネどの対応をするよう注意を促している。
05年に伊那署管内で被害のあった振り込め詐欺は34件で、被害総額は約5700万円。そのうち、被害額が多い順に、オレオレ詐欺が4件(約2200万円)、融資保証金詐欺が23件(2千万円)、架空請求詐欺が7件(1500万円)だった。 -
上島泰芳(74)・上島松男さん(67)、伊那市美篶
今年4月、兄弟で初めて、飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで2人展を開催。2人は「日本でただ1人、それぞれのオリジナル作品を広々と飾り、多くの人に鑑賞していただいた」と成功を喜ぶ。
上島泰芳さんは井月や一茶の俳句や芭蕉の「奥の細道」「信濃の国」、各宗派の本尊と般若心経を記した銘竹彫刻を並べた。手製本会社美篶堂代表で、紙の断面で絵を描く、上島松男さんは「雲上の富士」「赤富士」や抽象画など断面アートのほか、美篶堂が製本した書籍など合わせて300点余展示した。
◇◇
泰芳さんは20代の頃から、祖父、上島不六さんの見よう見真似で、小刀で竹に絵や字を彫って楽しんでいたが、定年退職後、本格的に銘竹彫刻に道に。「竹は固く、滑りやすい。彫刻刀以外で何か彫れる工具はないものか」と研究し、ドリルで彫ることを思いつき試した。しかし、ドリル彫りには危険はつきもの「滑ってけがをし、親指をなくした。痛さよりも、この後、ドリルが握れるどうかの方が心配だった。退院後、執念でけがを治し、復帰した」という。
数多い作品の中で、特に苦労したのは「歴代横綱の一覧」。「独特の相撲字で太字のため、ドリルが使えず、半年ががりで制作し、国技館相撲博物館に寄贈した」。
「竹の良さは温かみ、割った瞬間の快感。苦労した作品が完成し、依頼主に喜ばれることが1番うれしい」。
◇◇
製本業を営み様々な色紙を扱う松男さんは、色とりどりの裁断屑を利用し、何かできないかと考え、最初はきれいな色紙を重ねたグラデーションを額に入れて「グラデーションアート」として楽しんでいた。10年前、東京銀座で開いた製本展に、10数点を並べたところ、著名なデザイナーの目に止まり「断裁アート」と名付けてもらった。以後、さらに発展させ、絵や写真を参考にして「屋久杉」「赤富士」「雲上の富士」など具象的作品、抽象的作品も手掛ける。 「1枚1枚の紙の美しさが何10枚も重なり、絵の具でも出させない、新鮮な色が生まれる。今後はマーブル技術によるアートづくりにも挑戦したい」と意欲を。
2人は「本格的な合同展ができるとは、夢にも思わなかった。多くの人が来場していただき、うれしかった」と口をそろえる(大口国江) -
記者室
先月下旬から相次いで、大手製紙メーカーがテッシュペーパーなど家庭紙の値上げを発表。1973年の第1次オイルショック経験者は敏感に反応し、スーパーやドラッグストアに走り、トイレットペーパーやティッシュペーパーを買い込んだ。原油高による燃料費高騰が原因で、在庫は十分あり、供給不足はないと言っているが、ОPECの原油生産枠は据置きで不安要因は尽きない▼毎月のように2円、3円と値上がりし天井知らずのガソリン価格。「家庭紙、お前もか」と言いたくなる。石油を原料とする製品は多い、次々と値上げ現象が拡大するのではと思うと不安だ▼「地球規模」とか「グローバル」という言葉は、世界経済が家計を直撃することと覚えたり(大口記者)
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ドッジボールクラブ2年目で、上位進出にも意欲
宮田村の小学校3年から6年のの男女約40人でつくる「宮田ドッジボールクラブ」は設立2年目を迎え、上位進出を狙おうと、意欲的に練習を積んでいる。3日も南箕輪村や飯田市のチームを招き、同小体育館で練習試合をした。
2年前、宮田小の6年生がドッジボールの各種大会で大活躍。その盛りあがりを受け継ぐなどして、同クラブも発足した。
現在は男子20人余り、女子も10数人が加入。毎週火曜日と隔週の土曜日に集まり、練習している。
昨年は1年目で大会でも思うような成績は残せなかったが、今年は上位に食い込みたいと、意欲も満々。
関係者も「だんだんチームとしてのまとまりが出てきている」と、期待を高めている。 -
西保育園児がプラムの里へ
宮田村西保育園の年長園児33人が6日、同村新田区の介護老人保健施設「プラムの里」を訪問。高齢者とじかにふれあい、スキンシップを図った。
保育園で練習している歌や踊り、縄とび、折り紙などを披露。
さらに高齢者の元へ駆けよって、肩をトントンたたいたり、背中をなでたりもした。
「気持ちいいねぇ。本当にありがとう」。目を細めて喜ぶおじいちゃん、おばあちゃん。園児も「いつまでも長生きしてね」と返した。
毎年年長園児が同施設を訪問。交流を深めているが、吉川美幸園長は「家庭に高齢者がいない世帯も多くなった。じかに接することで、感じたり、新たに学ぶことも多いと思う」と話していた。 -
箕輪西小でデジタルカメラ教室
箕輪町の箕輪西小学校(湯本明雄校長)で5日、カメラメーカー「キャノン」(本社・東京都)が主催するデジタルカメラ教室「ジュニアフォトグラファーズ」があり、3年生以上の児童77人が野外で実際に撮影を体験した。
カメラ撮影を通じて子どもの感性を育むとともに、環境保全への意識の高揚を図るプロジェクトで、3年目。これまでは同社グループやNPO法人を通じて各地域で開いてきたが、今回初めて全国の小中学校を対象に募集した。
児童たちは社員らからカメラの基本操作について学び、一人一人に貸し出されたデジタルカメラを使って、近くを流れる深沢川周辺に広がる自然を撮影。草花や木々、遠望の山々、花のみつを吸う昆虫や水たまりで泳ぐオタマジャクシなど、思い思いにカメラを向けた。
被写体を上下左右あらゆる視点からとらえるなど工夫してシャッターを切る児童の姿もあった。
カメラ撮影が初めてという4年生の上野香音さん(9)と牧田愛香さん(9)は「ぼやけたりしてなかなか難しいけど、光の差し込み加減や、撮る位置によって写す物が違って見えるから楽しい」と夢中になっていた。
撮影した写真はプリントし、お気に入りの1枚に付けたフレームの余白にタイトルやコメントを記してオリジナル作品に仕立てた。
児童たちの写真は、11月に都内で予定している、プロジェクトへの参加者全員の作品を飾る展示会で紹介される。また、同校では12月に町文化センターに並べて披露する。 -
夏さきどり、宮田中でプール開き
宮田村の宮田中学校は5日、上伊那地方のトップをきってプール開きした。水温が低く初泳ぎは中止したものの、改修できれいになったプールに生徒たちが集まり、シーズンの安全を祈願した。
生徒会役員、体育委員、水泳部の約30人がプールサイドに集合。松澤祐希生徒会長は「安全面に気をつけ、水泳を楽しもう」とあいさつした。
同中プールはさびた鉄の土台の表面が露出したため、村は昨年度1600万円余りかけて改修した。
6月中は中体連を控える水泳部が主に練習。7月から2カ月間は体育の授業でも使われる。 -
上穂町区敬老文化祭、恒例の人情劇で高齢者をおもてなし
駒ヶ根市上穂町区(氣賀澤徳義区長)の敬老文化祭は4日、赤穂公民館で開いた。分館役員の間で30年以上受け継がれている人情劇芝居などで、高齢者の長寿を祝った。
69歳以上450人ほどのうち、約150人が出席。12の個人、団体らが演芸で盛り上げ、楽しませた。
そのうち分館役員は人情劇「関の弥太郎笠」、「矢切の渡し」を公演。
1カ月前から毎日積んできた稽古の成果を披露し、熱演した。
笑いあり、涙ありの内容に、会場からはヤンヤの歓声も。地域がひとつになって、高齢者をもてなしていた。 -
ハッチョウトンボ観察会
世界最小のトンボ「ハッチョウトンボ」の観察会が3、4日、繁殖地の駒ヶ根市南割公園で開かれた。親子連れなどで賑わい、羽化したばかりの体長2センチに満たないトンボに目を凝らした。
羽化の時期にあわせ、地元のハッチョウトンボを育む会(小川周次会長)が開いたもの。
今年は1週間ほど成育が遅いというが、3日朝で65匹が羽化。
4日はそれ以上の個体数になったが、訪れた人たちは草かげにとまる最小トンボを凝視した。
会メンバーの解説もあり、親子で熱心に目と耳を傾ける姿も。「あんな所にいた」「本当に小さい」など歓声をあげていた。 -
生活全般を見直そうと、宮田中で頭髪集会
宮田村の宮田中学校生徒会生活委員会(大下直人委員長)は2日、身だしなみやや原則自由の髪型を考える「頭髪集会」を開いた。同校では11年前の生徒が議論して頭髪が自由になった経緯があり、普段の生活についても幅広く見つめ直した。
各学年の代表者が作文を発表。石倉みか副委員長は「個人のおしゃれというが、集団で生活していることを忘れないで」と呼びかけた。
小松陵太君(1年)福村悠君(2年)田口奈美さん(3年)も「宮田中の名前に恥じない身だしなみにしよう」と話した。
同校は1995年まで男子は丸刈り、女子は肩までと髪型を規定。当時の生徒会が1年かけて議論し、「生活に適した清潔的で活動的な髪型」に変更した。
以来、頭髪集会を年2回実施。新津吉明校長は「改めて先輩の願いを受け止めなければ。外見も内面も進歩するよう期待しています」と話していた。 -
分館対抗春季スポーツ大会
宮田村公民館は4日、分館対抗春季スポーツ大会を開いた。ソフトボール、バレーボール、ゲートボールの3種目で、各区が激戦を展開。優勝目指して隣近所の仲間が力あわせて戦った。
ソフトボールはウインドミル投法を禁止し、誰でも楽しめる試合方式に。結果、打撃戦を制した大田切区が優勝した。
バレーボールを制したのは息のあった試合運びをした新田区。決勝はフルセットの接戦となったが逆転した。
ゲートボールの優勝はつつじが丘区。昨年は3位までに入らなかったが、躍進した。
上位結果は次の通り。
【ソフトボール】(1)大田切区(2)北割区(3)南割区、大久保区【バレーボール】(1)新田区(2)町3区(3)つつじが丘区、大田切区【ゲートボール】(1)つつじが丘区(2)大原区(3)町3区、町2区 -
連覇ならずも、全国に宮田をアピール
宮田村の40歳以上の中高年世代でつくる野球チーム「大昭クラブ」は3、4日、上田市で開かれた全日本生涯野球大会に出場した。村のシンボルである「梅」をデザインに取り入れた新ユニフォームを着用。惜しくも敗退して、連覇はならなかったが・ス元気な宮田・スを全国にアピールした。
開会式では真新しいユニフォームに身を包み、優勝旗を手に誇らしげに行進。50、60代主体部門の前年度覇者として、千葉や新潟の3チームと対戦した。
結果は逆転負けなどで惜しくも連覇はならず。それでも精かんな新ユニフォームは大会でも注目を浴び、メンバーは村の名前を背負って好試合を演出した。
同チームは・スお父さんの甲子園・スと呼ばれる同大会に18年連続で出場。昨年の優勝を契機に今大会前にユニフォームを新調した。
「残念な結果に終わったが、宮田の名前は多くの人にアピールできたのでは」と、メンバーは満足そうだった。 -
降ヒョウ被害の中川村でリンゴオーナー開園式
先月末の降ヒョウで果樹に被害を受けた中川村で4日、リンゴオーナーの開園式があった。中京、関東方面などからオーナー家族約100組、300人が訪れたが、被害があった受け入れ農園は状況を説明。複雑な想いを抱えながらも、オーナーを温かく出迎えた。
被害が最も大きかった片桐地区前沢洞一帯に広がるリンゴ園。ある園主は、ヒョウによって傷ついた実を示しながら「これでも良かったら契約して」と、オーナー家族に理解を求めた。
愛知県稲沢市の川口知子さんは、孫に収獲を体験させたいと今年初めてオーナーに参加。家族7人で来村し「自然のことだから運、不運もあると思う。多少の傷があっても収穫が楽しみ」と話した。
一方で園主のひとりは「オーナーの皆さんには説明して理解してもらえる部分もあるが、出荷するのは難しい」と、複雑な心境を明かした。
「味は良いのに、こんなに傷ついては市場で売れない。高齢になって果樹しか収入がないのに、どうやって生活していったらよいのか」と表情が曇った。
受け入れ農園は昨年並みの24園、契約本数は338本。関係者によると、被害状況を見たうえでの契約キャンセルなどは現在までに出ていないという。 -
【記者室】県教委ともあろうものが…
赤穂中学校が本当に県下一の大規模校なのか確認したくて県教育委員会に電話した。担当者に尋ねると「少し待ってください」と言うから早速教えてくれるものと思ってそのまま待ったが数分たっても誰も出ない▼電話口の向こうで「誰か知らないか?」という声が聞こえる。ようやく先ほどの担当者が出て「多分そうだと思いますが…」。「多分では困るので生徒が何人なのか数字でお願いします」と畳みかけると「昨年度は1位でしたね」▼「今年度の数字が欲しいんです」と言うと「それは秋ごろにならないと出ないんじゃないかなあ」「…」あきれてものが言えないとはこのことだ。県教委ともあろうものがこの程度の数字も把握できていないとはまったく驚いた。(白鳥記者)
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駒ケ根市議会6月定例会開会
駒ケ根市議会6月定例会は5日開会した。上程議案は人事案件(市公平委員会委員の選任)1、専決処分8、報告4、市職員の勤務時間および休暇等に関する条例の一部を改正する条例など条例案7、06年度一般会計補正予算案など予算案2の計22。提案理由の説明と質疑が行われ、議案は各常任委員会に付託された。最終22日に採決される。
任期満了に伴う市公平委員会委員に木下眞さん(68)=中沢=が再任された。任期は8月5日から4年間。
日程は次の通り。
▽5日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託など)▽14・15日=本会議(一般質問)▽16・19・20日=委員会▽22日=本会議(採決) -
インターハイ 強豪と熱戦へ
県高等学校総合体育大会の19競技が4日、県内の各会場であり、全国大会、北信越大会の出場選手が決まった。上伊那勢はフェンシングで2団体、4個人、新体操で1団体が優勝し、全国大会の切符を勝ち取った。
フェンシングは団体戦で伊那北が2年連続の男女アベック優勝。個人は男子エペで河西遼太、男子サーブルで岩崎健太郎(ともに伊那北3年)、女子エペで三澤杏奈(赤穂2年)、女子サーブルで白鳥真弓(伊那北3年)が1位になった。新体操は伊那西が5年連続で優勝。それぞれ全国の強豪と戦う。
各競技の結果
【フェンシング】(場所・箕輪町民体育館)
◆男子
▽個人エペ (1)河西遼太(2)唐澤司(ともに伊那北3年)(3)大槻知也(伊那弥生ヶ丘3年)
▽個人サーブル (1)岩崎健太郎(2)井澤貴志(3)大槻智哉(いずれも伊那北3年)
▽団体フルーレ (1)伊那北(2)箕輪工業
◆女子
▽個人エペ (1)三澤杏奈(赤穂2年)(2)小林未樹(伊那北3年)(3)栗原夏佳(伊那北2年)
▽個人サーブル (1)白鳥真弓(伊那北3年)(2)北原彰子(赤穂2年)(3)今井未央(赤穂3年)
▽団体フルーレ (1)伊那北(2)赤穂
※男女各エペ、サーブル、団体の1位は8月3縲・日、京都府である全国大会、6月16縲・8日、福井県である北信越大会へ出場
【新体操】(サンビレッジ伊那)
▽団体 (1)伊那西(櫻井優衣、大澤ひとみ、長田朋恵、小穴優佳、郡上沙織)12・650点
※伊那西は8月7、8日、大阪府である全国大会、6月17、18日、福井県である北信越大会へ出場
【ソフトテニス】(伊那市営センターテニスコート)
▽女子個人 (9)小坂志織・小松沙織(ともに赤穂2年)
※小坂・小松ペアは6月17、18日、富山県である北信越大会へ出場
【弓道】(長野運動公園弓道場)
▽女子団体(計20射) (2)赤穂
※赤穂は6月17、18日、石川県である北信越大会へ出場 -
南箕輪村 女子児童が殴られる
4日午前9時15分、南箕輪南部小学校3年生の女子児童(8)が、見知らぬ女に平手で打たれたとの通報が伊那署にあった。調べによると同8時ごろ、同村沢尻の村道を歩いていた女児が、反対側からきた女に顔面と頭を殴られ、鼻血を出すけがを負った。同署は傷害の疑いで捜査を進めている。
女は20縲・0歳代で、ピンク色のタンクトップ、白っぽい色のミニスカート姿。児童を殴った後、無言でその場を、もと来た方向へ立ち去っていったという。
女児は一人でバス停へ向かって歩いている途中だった。いったん鼻血を拭うために自宅へ戻り、汚れた衣服を着替えてバス停へ向かったが、事件を思い出して泣いていた。地元住民が不審に思い事情を聞き、伊那署へ通報した。
児童が通う南箕輪南部小学校(尾台良左校長・188人)は4日、地区の連絡網を通じ、保護者同伴で登校することを促した。5日は全校集会を開かず、早朝に各担任が事件の概要を説明し、不審者への対応や、休日の過ごし方などを指導。5縲・日は、授業時間を短縮して集団下校する。
学校関係者によると、被害にあった女児は顔に腫れもなく、元気に登校。同小ではこれまで、児童に対して身体的被害が出た例はなく、周囲はいきどおりを感じている。
伊那署は学校側に、通学路にある廃屋などの危険個所を再度確認することを要望。4日から、通学路の警備や被害現場周辺の聞き込みなどの捜査にあたっている。 -
行方不明者を発見 高遠町の女性無事に
4日の午前中から行方不明になっていた、伊那市高遠町西高遠の無職、秦なかゑさん(87)が5日午前8時30分ころ、自宅から約400メートルにある鉾持(ほこじ)神社の裏山で発見された。けがなどもなく無事だった。
伊那署によると午前7時から、消防関係者17人、署員6人、家族を含む地元住民20人の計約50人体制で捜索していたところ、参加していた地元住民がなかゑさんを発見した。
4日午前11時10分、家族から行方不明だとの通報が同署にあった。家人によると、午前10時ころに寝室へいったところ姿がなかったという。同日から署員や地元消防団らで捜索を進めていた。 -
「現代の虚無僧たち」
竹竹の会が大芝の湯でコンサート尺八奏者の集まり「竹竹の会」による「現代の虚無僧たち」コンサートが3日、南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設大芝の湯ロビーであった。出演は尺八だけという全国でも珍しい演奏会で、訪れた人たちは尺八の音を聞き、温泉にも入り、のんびりと過ごしていた。
竹竹の会は、尺八の好きな人が流派を超えて自由に集い、年1回県内を巡回して演奏会をしている。今年で13回目。今回は、県内外から24人が参加し、伊那谷在住の外国人も演奏した。
演奏曲は古典から現代曲、自作曲とさまざま。第5回演奏会のときに作曲した三重奏「ダイヤ菊」を6人が演奏してコンサートが始まった。二重奏、三重奏もあるが独奏が主で、奏者によって音色も雰囲気も異なる演奏が魅力的で、ロビーに集まった人々は尺八の音色を楽しみくつろいでいた。
虚無僧の支度をした奏者の1人が吹くと、もう1人がそれに答えて吹くよび竹うけ竹という「虚無僧のひびき」、初企画の音出しチャレンジのコーナーもあった。 -
南箕輪村花いっぱい推進協議会
草取り作業南箕輪村花いっぱい推進協議会は3日、本年度第1回の全体作業で大芝高原周辺の花壇の草取りをした。参加者は生い茂った草を丁寧に抜き取り、清々とした花壇になった。
みちくさの会、老人クラブ、商工会女性部・青年部、郵便局、信州大学農学部の学生ら一般も含め60人が参加。広域農道沿い、屋内運動場駐車場近く、愛の鐘の3カ所にある協議会の花壇で作業に取り組んだ。
雑草が花壇を覆うように伸び、土手は草刈り機を使い、花壇の中は手作業で除草した。参加者は、「これは大変だ」と口々に話しながら精を出していた。
花壇は現在、4月に植えたパンジーが咲いている。今後は、7月に草取りをした後、マリーゴールドとサルビアを植える予定。 -
箕輪町消費者の会フリーマーケット
不用傘も回収箕輪町消費者の会(唐沢順子会長)の恒例事業フリーマーケットが4日、町文化センター南側駐車場であった。今回は初めて買い物用マイバッグ作りに使う不用傘回収もあり、傘を持ってくる人、ブースをのぞいて買い物する人でにぎわった。
リサイクル推進のため開くフリーマーケット。一般にも参加を呼びかけ9団体が店を開いた。家庭で眠っている日用品や衣類、おもちゃなどが並び、訪れた人は出店者と値段の交渉をしながら買い物を楽しんだ。
消費者の会は本年度、不用品のリサイクルとレジ袋の削減を目的に、燃やせないごみとして処分していた家庭で不用になった傘を買い物用マイバッグに作り直す事業をする。
広く町民に協力を呼びかけた不用傘の初回収は100本を超える成果があった。傘をリサイクルしたマイバッグは防水性があり、小さくたたんで持ち運べるなどの利点がある。訪れた人の中には、マイバッグの作り方などを興味深く聞いている人もいた。
9月に学習会でバッグを作成し、11月に販売または譲渡を計画している。 -
伊那市大学ラグビー招待試合
同志社大学と慶応義塾大学による第10回伊那市大学ラグビー招待試合が4日、伊那市陸上競技場であった。東西の強豪が繰り広げる熱戦に、約1200人の観客が歓声を挙げた。
両大学による定期戦は1912年から続く歴史があり、89回目。昨季は、同志社が関西大学リーグで優勝し、慶応義塾は関東大学対抗戦で準優勝を飾るなど、共に好成績を残している。
前半は開始早々に立て続けにトライを決めた慶応義塾が17竏・4でリード。後半は、互いにトライを奪い合う接戦となったが、終了間際に連続してトライを決めた同志社が、33竏・9で逆転勝ちした。
これで通算成績は、慶応義塾49勝、同志社36勝、4引き分けとなった。 -
伊那市高齢者クラブ連合会発足記念役員会
旧3市町村の高齢者クラブでつくる伊那市高齢者クラブ連合会(会員3千人、久保田泰男会長)は5日、発足記念役員会を伊那公民館で開いた。49単位クラブ約100人が集まり、クラブの育成と活性化への志を新たにした。
新しい連合会の最重点課題は、各地区における単位クラブ育成のさらなる促進。特色の異なる地域の意見を反映するため、副会長を6人とした。
久保田会長は「高齢者には厳しい時代を迎える中、伊那市の人口に占める高齢者の割合は約25%。医療、福祉、介護などの施策に安易に頼り、社会参加を疎かにしてはいけないと考えている。私たち自身が積極的にそういうことを考え、地域のきずなづくりに努めたい」と語った。
小坂樫男伊那市長は「高齢者の知恵、経験は今の社会に必要なこと。それぞれのクラブが地域と積極的にかかわっていくことが、新市にとって必要だと思っている」と激励した。 -
藤田浩子さんのお話会
昔話や語り継がれてきたお話を、身近なもので作った小道具を使って楽しく伝える藤田浩子さんのお話会が4日、伊那市立図書館であった。地元で語りをしている人や小さい子どもを持つ母親など約100人が、語りについて学んだ。「図書館大好きの会」などが主催。
語りに関心を持つ大人を対象として企画したもので、「おはなしおばさん」として全国的に活躍している藤田さんを招いた。
藤田さんは、新聞紙に細工を施して物語の登場するものに変化させる語りなどを実演。意表を突く楽しい語りに、会場は笑いが溢れた。
また「テレビなどが発達し、母親が子どもに話しかける時間が少なくなった反面、子どもたちは実体験が伴わないで言葉を覚えている。そういう子どもが増えてきたからこそ、楽しみながら言葉を取り込んでいくこういう機会が大切」と語った。 -
ガールスカウト入団式
伊那市、南箕輪村のメンバーでつくるガールスカウト長野県第26団の入団式が4日、伊那市の伊那公民館であり、共に社会奉仕を志す新入団員13人を迎えた。
今年は、小学校低学年を対象としたブラウニー部門に12人、小学生以下を対象としたハイジ部門に1人が入団。
真新しい制服をまとった新入団員たちは、大きな声で自己紹介して前に進み横一列に整列。木部則子団委員長から首にかけるチーフを受け取った=写真。
木部団委員長は「ブラウニーは、イギリスで言い伝えられている妖精で、人が見ていないところで困っている人を助けたりする。みなさんも今日からフェアリーのようにみんなの役に立てる人を目指してほしい。26団が一番大切にしているのはみんなで仲良くすること。仲間となるお姉さんたちと仲良くしてほしい」と語った。
また、ガールスカウトの歌を合唱し、社会奉仕への志を新たにした。 -
アンサンブル伊那のアウトドア班担当
南箕輪村沢尻
井田直也さん(26)臨時職員として勤めた上田養護学校での任期3年を終え、昨年5月にオープンした知的障害者の通所授産施設「アンサンブル伊那」に就職した。担当はアウトドア班。利用者と共に試行錯誤を繰り返しながら、無農薬野菜の栽培、薪作り、ウサギの飼育、焼き芋販売など、さまざまな事業に取り組んでいる。
「学校にいた時は、職員も生徒も守られていた。ここでは自分たちが考えてさまざまなものを作り上げていかなければならないので、厳しさはあります。でも、日々成長していく利用者さんを間近で見ていられるのは嬉しい」と語る。