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箕輪町子育て支援ネットワーク協議会設置
箕輪町は、子育てで表面化する不安や悩みに対しよりよいアドバイスや問題解決を図る「子育て支援ネットワーク協議会」を設置し10日夜、代表者会議の初会合を町役場で開いた。
協議会は代表者会議、実務者会議、個別支援会議で構成。子育てにかかわる機関や関係者が強固な横の連携でネットワークを構築し、対応することで、問題を多面的、専門的に捉え最良の解決策を探る。今後、町の子育て支援のシンクタンクとして、さまざまな職種、立場の人が情報を共有し、意見を活用し反映させていく。
児童福祉法などの改正で、市町村に09年度までに要保護児童対策地域協議会の設置努力が義務づけらている。町の場合は、今回の子育て支援ネットワークがそれにあたる。
代表者会議は、医師会、歯科医師会、小中学校長、保育園長会、小中・保育園の各保護者会、区長会、民生児童委員、人権擁護委員、児童相談所、警部交番、福祉事務所、保健所などの代表で構成。会合では、ネットワークの組織や進め方の説明、児童相談所から子どもを取り巻く現状の報告などがあった。
平沢町長は、「箕輪の子どもの実態をつかみ、出来る限りの支援をしていきたい。ネットワークで知恵を出し合い、本当にすばらしい子育てができるようお力添えいただきたい」とあいさつした。 -
みのわ祭り踊り講習会
箕輪町の2006みのわ祭りの踊り講習会が10日夜、町民体育館であった。企業や市民団体ら40人余が、ワクワクダンシングIIの振付を熱心に練習して覚えた。
講習は、祭り実行委員会踊り部会の副部会長でエアロジャズクラブ指導者の木下順子さんと、町内各ダンスサークルのインストラクターが指導。ワクワクダンシングを踊りやすくアレンジしたワクワクダンシングIIを練習。参加者は、インストラクターの踊りをまねしながら振りを覚え、曲に合わせて軽快に踊っていた。
踊り講習会は18日にも町民体育館である。午後7時半からワクワクダンシング講習、午後8時半から箕輪天竜音頭・民謡流し講習会。自由に参加できる。
祭り当日、ワクワクダンシングは午後3時縲・時半。箕輪天竜音頭・民謡流しは午後4時50分縲・時。踊り参加は各26団体で、ダンスサークル、小学校、区、交通安全協会、福祉施設、企業などが参加登録している。 -
児童、生徒が演奏会成功支える
宮田村を拠点に国内外の若手演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の定期演奏会が8日あったが、宮田小、中学校の子どもたちが司会進行したり、裏方で手伝うなど、会の成功を支えた。
「子どもたちに本物の音楽を」と4回目を迎えた定演。昼の部は村内外の小中学生千人を無料招待したが、地元の宮田小、中学校は吹奏楽部などが中心になり、会場の受付窓口を担うなど運営を支援した。
宮田中吹奏楽部の塩沢直緒部長(3年)と、宮田小6年の小田切瞳さんが演奏会の司会を担当。
曲の合間にはバイオリンの竹中勇人さんと会話形式で進行し、クラシックの楽しさを会場に伝えていた。 -
天竜川護岸の利活用を考える会
ウォークミーティングで護岸を知る箕輪町の住民有志による「天竜川護岸の利活用を考える会」(小池茂治会長)は8日、天竜川の護岸を自分の足で歩いて味わうウォークミーティングを開いた。25人が参加し、現状を確認しながら堤防道路を歩いた。
考える会は6月末、町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと有志が立ち上げた。ウォークミーティングが第2回。
天竜川に架かる新箕輪橋から東西橋までの6キロ強の堤防道路を南から北に向かって歩いた。参加者は、天竜川が市街地の身近なところを流れていることを再発見。ポケットパークやベンチを置くなど、認可が下りた場合に整備できそうな場所があることなども確認した。
第3回会議は13日、町文化センターで開く。会の名称を決定し、ウォークミーティングのまとめ、今後の活動などを協議する。 -
戦傷病没者追悼式
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は11日、戦傷病没者追悼式を文化館で開き、遺族や来賓ら約150人が参列し、明治以降の戦争犠牲者380余柱の御霊安かれと祈り、恒久平和の誓いを新たにした。
ステージ中央の祭壇には「御霊」の柱が安置され、色とりどりの花で飾られ、供物が供えられた。
堀越社協会長は「国難に殉じ、妻子やふるさとを偲びつつ、国内外で散華された英霊のみなさんのことは永遠に忘れることはできない、痛恨の極み。飯島町は新町発足50周年を機に、心新たに健康で幸せを実感できるまちづくり、ともに生きる福祉のまちづくりにまい進したい」と式辞を述べた。
黙とうに続き、高坂町長は「今日の繁栄と平和は英霊のみなさんの尊い犠牲により築かれたことを忘れず、町民の智恵と汗を結集し、誇りと自覚を胸に、自立し、持続可能のまちづくりを進めたい」と誓った。
また、飯島町遺族会長の坂井武司会長は「昭和19年11月、父は厳寒の千島の海に沈み、家族に限りない悲しみと別離をもたらした。遺族の1人として、英霊が静かに安らかに眠り、この平和が長く続くことを願う」と追悼の言葉を述べた。
この後、出席者全員が追悼の思いを込めて、白菊の花を捧げ、厳粛のうちに式を閉じた -
御座松キャンプ場でモミジの育樹作業
飯島町の植栽ボランティアの会(中村満夫会長)は9日、約20人が参加し、御座松キャンプ場で、昨年と今年5月に植栽したモミジ約100本の周りの草刈りや施肥、つる切り作業をした=写真。
電動草刈機やかまを持って集合した参加者は、1-1・5メートルに生育したモミジに絡まったフジヅルを切ったり、身の丈ほどに伸びたヨミギやカヤを刈り取り、ニセアカシアなどの雑木も伐採し、モミジの日当りを確保した。
また、モミジの根元には施肥も行ない、順調の生育を願った。
植栽地は川沿いの砂地で、もともとある雑木やフジヅルが茂り、モミジの成長を阻害しているため、育樹作業を計画した。
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村誌を読み学ぶ会に約30人
中川村教育委員会の「村誌を読み学ぶ会」が10日夜、文化センターで開講した。
村誌刊行の完結を機に、村誌を通じて、村の歴史、文化を学ぶ中で、村の良さを再発見し、活力ある元気な村づくりに生かそうと企画した。
初回は約30人が参加、村誌編集委員長の松村隆さんから「村誌全般・村の歴史全体について」の話を聞き、中巻の中から「原始」を読み合わせ、編さん室学芸員の伊藤修さんの解説に耳を傾けた。
この中で、松村さんは「中川村では旧石器時代の石器が4遺跡で発見された。旧石器時代の人がこの地にいた可能性がある」と述べ、受講生の興味をそそった。また、保元・平治の乱で活躍した片桐氏について「南信の源氏の分かれが片桐小八郎景重で大島に住み、その子、為安は鎌倉幕府により、片桐郷を安堵された」と中央とのつながりにも触れた。 -
記者室戦争と平和
7月になると8月15日の終戦記念日を意識してか、平和行事が増える。上伊那網の目平和行進に続き中旬には平和の火リレーも上伊那を縦断する。昨日飯島町では戦傷病没者追悼式も厳粛に行なわれた。この時期平和と戦争について考える機会が多い▼先日、先の大戦に従軍した人の話を聞く機会があった。終戦を満州で迎え、命がけの逃避行の中で、1人置き去りにされ、ソ連兵の襲撃を受けたが、死線を越えて帰還した。敗残の兵たちは、満人部落では銃で威し、食糧を強奪して飢えをしのいだという▼「国家のためといいながら、結局自分の命をつなぐために盗む、感覚が麻ひし善悪の区別がつかなくなった。人間が人間の心を失う事が戦争だ」とも。体験者でなければ言えない重い言葉だ(大口記者)
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「みすず子育て広場」 親子でダチョウや馬とふれあう
伊那市の美篶公民館の事業「みすず子育て広場」の本年3回目の企画が10日、同市西箕輪のはびろ農業公園・みはらしファームであった。地元を中心に市内から未就園児とその母親23組、計約50人が集まり、公園内で飼育されている馬やダチョウとふれあった。
母親の仲間づくりなどを目的とした恒例事業で、本年は5月縲・月まで、月一回の計11回を企画。ピクニック、クリスマス会、イチゴ狩りなどで親子、他家族と親ぼくを深める。
参加者は馬の柵まで近づいて、ニンジンを与えるなどして接近した。多くの幼児は、えさに寄ってくる動物の大きさに驚き、表情が硬直。なかには・ス食べられちゃう・スほどの距離で、じっくりと観察する子もいた。
美篶下川手の羽田栄子さん(30)は3男光希君(2つ)と参加。「初めて馬を見てれ嬉しそうだった。くぎ付けになって、えさをあげていて楽しんでいた」と目を細めていた。
次回は8月4日午前10時から、榛原河川敷公園(東春近)で水遊びをする。参加費、持ち物などの問い合わせは、美篶公民館(TEL72・2360)へ。 -
伊那ソースかつどん会のメージキャラ名決まる
広域的観光PRのために発足した「伊那ソースかつどん会」のイメージキャラクター名が「かつ丸君」に決定した。11日の会見で明かにした平沢保夫会長は「・ス丸・スには会員一丸となって売っていこうという意味がある。皆で頑張っていきたい」と意気込みを述べた。
5月末の設立総会でキャラクターを発表し、6月初旬まで、加盟全18店舗で名前を募集。全158通の内、小林さゆりさん=同市西町=、木下直樹さん=同美篶=の2人から応募の名が理事会で選ばれた。
「トンカツをイメージする中での語路の良さ。会名とダブらない名前。キャラクターのふっくらとまろやかなイメージに合った」(平沢会長)との選考で決定。応募最多表は「かっちゃん」で、そのほか「どん太くん」「とんとんくん」「カッツーン」などもあった。
今後はイメージキャラクターを用いた会員証を製作し、全会員に配布。のぼり旗や法被(はっぴ)などに描かれる考えもある。
採用者2人には加盟店で使える3千円分の食事券が贈られる。 -
夏期食品一斉取締り
伊那保健所は10日から、食品の衛生管理徹底を図ることを目的とした夏期食品一斉取り
締まりを行っている。初日は、伊那市のアピタ伊那店で各食料品コーナーや店内の食品販売店を検査=写真。衛生管理の徹底を指導した。
食中毒の発生しやすいこの時期に合わせ、弁当屋、仕出屋、旅館、スーパーマーケットなどを対象として例年行っている県下一斉取り締まりで、上伊那では8月9日までに40カ所以上の営業所で立ち入り検査を行う。
確認内容は食品の衛生的な取り扱い方法、食品の適性表示など。昨年度はO竏・57やカンピロバクターなどの発生が目立ったため、今年は食中毒予防に向けた取り組みを重点的に点検している。また、5月から始まったポジティブリスト制度の周知徹底のための働きかけとともに、輸入農産物の残留農薬検査も実施していく。 -
せせらぎサイエンスで新山小学校4年生が水生生物の生息状況から水質環境を調べる
水生生物の観察を通して河川の水質状況を知り、郷土の河川に親しもう竏窒ニ11日、伊那市新山小学校の4年生12人が、学校近くの新山川で水生生物調査をした。児童らは川底を網ですくい上げ、見たことのない多様な生物に歓声をあげた。
県などが県内各地で行っている「せせらぎサイエンス事業」の一環。昨年は県内58河川101拠点でさまざまな団体が観察を行った。
上伊那は例年、小学生対象にこうした取り組みを企画しており、今年は総合学習で河川について学んでいる新山小4年生から依頼を受け、同校で開くことを決めた。
児童らは、川底の水生生物を収集して、きれいな川に生息するものから汚い川に生息するものまで、4段階に分類。それぞれが何匹いたのかを調べた。
結果、最もきれいな川に生息するとされるヘビトンボ、カワゲラ類などを確認。ヘビトンボは、この日発見した生物の中で最も多く確認した。一方、汚い川に生息するとされる生物はほとんど発見されなかった。
総合学習の中で、ゴミ拾いや生き物収集などをしてきた4年生は今後、調査結果をまとめたり、河川へのぽい捨て防止を呼びかける看板設置などに取り組んでいく。 -
宮田駅周辺で美化活動
祇園祭を前に、村の玄関口であるJR宮田駅をきれいにしようと、宮田村ボランティア連絡協議会(仁科智弘会長)は9日朝、宮田駅構内と周辺の草刈や清掃など美化活動をした。
約20人が参加、雑草を抜いたり、草刈りかまで伸びた草を刈ったほか、トイレ内外の掃除に取り組んだ。
同協議会は「宮田村の環境を美しくする活動」として、毎年、村内の施設の美化活動に取り組んでいる。 -
ファミリークッキング
南箕輪村食生活改善推進協議会と村役場住民福祉課主催のファミリークッキングが8日、村保健センターであった。小学生の女の子たちがお母さんと一緒に楽しく調理した。
献立は野菜たっぷりのハンバーグ煮込み、ちくわサラダ、ヨーグルトのやわらかケーキの3品。メーンは、子どもが好きで、一緒にこねたり丸めたりできるハンバーグを、ピーマン、ナス、トマト、オクラなどたくさんの野菜と煮込む。
小学1年生から5年生までの児童と保護者13組21人が参加。エプロン、三角きん姿で調理に取りかかった。子どもたちは包丁で手を切らないように慎重に野菜を切ったり、ケーキ用のヨーグルトをバットに平らになるよう丁寧に伸ばしたりと、一所懸命に調理。料理が完成すると、皆でおいしく試食した。 -
【壮年ソフト最年長選手 田中勝美さん(81)】
大正14年生まれ。駒ケ根市の壮年ソフトボールリーグの登録選手中最年長だ。
「年が一回りも違う若い人たちに交じってソフトをするのは楽しいよ。キャッチボールやバッティング練習だけでも十分楽しいが、試合はもっと楽しいね。守備はセカンドだ。時々ライナーが飛んで来るとね、バシッと取る。そうするとみんながファインプレーだ、と言って褒めてくれるから余計張り合いがあるよ」
ソフトだけでなく、マレットゴルフ、ゲートボールもしょっちゅう楽しむほか、時折弓も引く。
「腰も脚も、体のどこも痛い所はない。肩も凝らないよ。元気の秘訣? そうだな、常に体のことを意識して健康づくりに心掛けていることかな」
朝、起き際に寝床で腹筋と背筋の運動。日中は畑仕事や庭木の手入れに精を出す。合間にはたっぷりと柔軟体操。疲れを癒す風呂の中では体中の関節をぐるぐると回してほぐす竏秩B
「常にじっとしていないこと。酷使するようだが、体を動かし続けることが大切なんだ」
◇ ◇
飯田の農家に12人きょうだいの4番目として生まれた。17歳で父を失い、家の仕事すべてが両肩に重くのしかかってきた。兄たちはすでに兵隊に取られて遠い戦地で戦っていたが、折りしも太平洋戦争末期。自身も繰り上げで召集を受けた。しかし3カ月で終戦。無事帰郷はしたが、家族が食べるのもやっとという苦しい生活の中で、進学する弟たちの学費を捻出するため、死に物狂いで働いた。農繁期は野良仕事。冬場は近くの現場で石や土を運ぶ重労働に明け暮れた。
「あのころは本当に苦しかった。だが今にして思えばあれで体が鍛えられたんだ。人間、ちょっと無理するくらいの方がいいのかもしれない」
強い気性の一方、慎重な性分でもあり、物事にはじっくりと取り組む。
「例えば庭木の手入れに使う脚立は3本脚の物だ。4本脚より安定しているからね。登るのは何度も何度もゆすって絶対に倒れないことを確かめてから。それと重い物を持つ時だ。腰を落とし、腹にぐっと引き寄せて体全体で持つ竏秩B何でも甘く見ちゃいかん」
「野球は昔から好きだったが、若いころは働くばかりでそれどころじゃなかった。だから今懸命にやるのかもしれないな。何しろ健康に勝る宝はない。何はなくとも健康が一番だよ」
(白鳥文男) -
【記者室】小田切さん竏抽ヨ東では「おだぎり」
読み方に二通りある姓について小欄に書いたところ、宮田村出身で首都圏にお住まいの本紙(Web版)読者の小田切さんからEメールをいただいた。「関東では『おだぎり』が普通で、それ以外で呼ばれたことはない」竏窒ニ▼この方は中学生までは「こたぎり」、高校時代は「おたぎり」、さらに東京での大学時代以降は「おだぎり」と名乗っているそうだ。いずれも周囲の呼び方に合わせてのことで、今では「出世姓だ」と話の種にしているというオダギリさん。楽しい話題をありがとうございました▼首都圏在住の方にメールをいただけるとは思っていなかっただけにうれしかった。本紙に意見や感想を寄せてくださる多くの読者の皆さんに改めて心から感謝したい。(白鳥記者)
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大芝高原七夕灯ろうまつり
南箕輪村大芝高原の水の広場周辺で8日夜、七夕灯ろうまつりがあった。手作りの灯ろうに明かりが灯ると光の道ができ、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。
みどり塾有志、上伊那農業高校、村開発公社、青少年健全育成村民会議などの主催。今年で5年目。
灯ろうは、ダンボール箱を骨組みにし、和紙などを張った手作り。スイカやヒマワリ、花火などの絵や、七夕の願い事などを自由に書いた。南箕輪小学校、南部小学校の各5年生、村内保育園、公民館学級、JAなど13団体が参加し、300個近くが広場や歩道にずらりと並んだ。
広場で小学生によるリコーダー演奏などのミニミニコンサートのあと、一斉に蜜ろうキャンドルに点灯。辺りが暗くなるにつれ、灯ろうの明かりが一層やさしく周囲を照らし、訪れた人たちはのんびりと明かりを眺めて散策し、夏の夜のひと時を楽しんでいた。 -
旧井沢家住宅で古田人形芝居公演
伊那市西町の旧井沢家住宅で9日、県選択無形文化財に指定されている箕輪町の古田人形芝居公演があった。子どもから年配者まで約150人が集まり、親子のきずなを描いた「傾城阿波の鳴門竏衷∠迚フの段」を楽しんだ。伊那部宿を考える会・旧井沢家住宅管理部主催。
公演は、伊那部宿を考える会員と保存会員が知り合いだったことから、昨年度、復元された旧井沢家で伝統芸能を見てもらおうと企画。建築年数が17世紀末期から18世紀前期と推測される旧井沢家住宅のうまやに舞台を設けた。
「傾城竏秩vは、阿波の国徳島の城主・玉木家のお家騒動にからみ、離れ離れに暮らす玉木家に仕える親子の話。父母恋しさに巡礼する娘と再会した母親。親と名乗ることができず、娘に国へ帰るよう諭すが、今、別れたらいつ会えるか分からないと娘の後を追いかけるというあらすじ。浄瑠璃、三味線に合わせて進む、せつない人形芝居に観客はじっと見入っていた。
公演に先立ち、人形の操り方の説明もあった。 -
ぎおん祭歩行者天国にぎわう
伊那市の「ぎおん祭歩行者天国」が9日、通り町3丁目縲恃ェ幡町2丁目であった。ちびっこ駅伝大会をはじめとするイベントを繰り広げ、親子連れなどでにぎわった。伊那商工会議所・商店街活性化イベント委員会主催。
ちびっこ駅伝は11回目を数え、高遠を含む市内の23保育園・幼稚園から過去最高の47チーム、約440人が出場した。コースは県道南箕輪・沢渡線の駅前再開発ビル「いなっせ」前縲恃ェ幡町で、園児一人が60メートルずつを走った。
沿道には、家族らが詰めかけ「がんばれー。こっちだよ」と大きな声援を送った。
歩行者天国となった会場では屋台横丁が並んだほか、輪投げ、ヨーヨー釣り、ザリガニ釣り、じゃんけん大会などのイベントを展開。途中で雨が降ったものの、浴衣姿で訪れる親子連れの姿もあった。
ちびっこ駅伝の結果は次の通り。
▽1組(1)仮面ライダーカブト(美篶中央)(2)カランコロン(竜東)(3)うさぎ&カンガルー(上の原)▽2組(1)キング(東春近中央)(2)ボウケンジャー(美篶中央)(3)西春近中央保育園▽3組(1)ドラゴンボール(美篶中央)(2)ドングリン(竜東)(3)みずたまチーム(上の原)▽4組(1)ポケモンチーム(手良)(2)いちごチーム(上の原)(3)きょうりゅう(東春近中央) -
上伊那消防ポンプ操法大会
第48回上伊那消防ポンプ操法大会・第23回ラッパ吹奏大会が9日、伊那市役所西側駐車場であった。箕輪町を除く7市町村の代表チームが出場し、日ごろの訓練成果を発揮した。
競技種目は、ポンプ車操法、小型ポンプ操法、ラッパ吹奏。
ポンプ車操法の部では、消火の基本操作、火点(標的)を倒すまでのタイムを競った。団員は、指揮者の指示に従い、きびきびとした動作でホース3本を連結させ、火点にに向かって放水した。
各部門の優勝チームは、木曽郡大滝村で30日に開かれる県大会へ出場する。
結果は次の通り。
▽ポンプ車操法の部(1)伊那市(2)南箕輪村(3)駒ケ根市(4)宮田村▽小型ポンプ操法の部(1)辰野町(2)南箕輪村(3)宮田村(4)駒ケ根市▽ラッパ吹奏の部(1)辰野町(2)伊那市(3)南箕輪村(4)駒ケ根市 -
伊那西小で「親子もの作り教室」
伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長・78人)は8日、校舎に隣接する学有林「林間」で、間伐材などを材料に工作する「親子もの作り教室」を開いた。親子らが力を合わせ、創作した作品が出来上がった。
児童たちを見守り、育んでいる林間と親しむための恒例の全校行事。1・4ヘクタールの林では、毎朝のマラソンや飯ごうすいさんなどの活動の場所として活用され、児童たちは身近な自然と共に学習している。
アカマツ、サクラ、ポプラなどの間伐材をノコギリ、電動ドリルなどで工作し、ハートマークの入った飾り台、カメの形の花瓶敷き、自分の名前入りの木札など、個性豊かな作品ばかり完成した。
製作中は児童よりも保護者のほうが夢中の様子で、張り切り過ぎてノコギリで手を負傷するハプニングも発生。小学1年の小林竣一君は「戦艦ヤマト」を父親に作ってもらい「かっこよくできた」と満面の笑みを浮かべていた。
完成品は11月にある、地域の文化祭を一緒にした学校の総合展で展示する。 -
乳牛との触れ合いを通して命の温かみを伝える体験学習、手良小で
牛の温かさをじかに感じてもらい、命の大切さや牛乳ができるまでを知ってもらおう竏窒ニ、伊那市手良小学校の5年生24人が10日、乳牛や子牛とふれあった。
市町村や酪農団体でつくる上伊那畜産振興協議会による本年度初めての試み。普段の生活で牛に触る機会がなくなった今、店頭に並ぶパックに入った牛乳しかしらない子どもも多い。生きた牛の温かさを感じてもらい、そこから牛乳が生まれていることを知ってもらうことが目的。中央酪農会議の「酪農教育ファーム認証牧場」に、上伊那で唯一認証されている伊那市手良の酪農家・酒井秀明さん(33)の協力を得て実現した。
初めての搾乳に挑戦した児童らは「温かい」「柔らかい」などと楽しんだ。苦戦する児童もいたが、一回でコツを覚えて上手に絞る児童もいた=写真。
担当者は「家に話を持ち帰ってもらうことで、牛乳を消費してもらうことにもつながれば」と話している。
美篶小、伊那東小などでも同様の体験学習をする。 -
伊那市そば打ち名人の会、名人位認定試験
そば打ち文化の伝承に努める伊那市そば打ち名人の会(小林史麿会長)は8日、本年度の名人位認定試験を伊那市西箕輪の名人亭で開いた。この日に向け、腕を磨いてきた4人が、緊張した面持ちで鮮やかな腕前を披露した=写真。
認定試験の開催は年1回。1年以上同会の講習で学んだ人が受験できる。今年は、下伊那の松川町の受験者もいた。
審査員は、受験者が45分以内に打つ二八そばを、水回し、手のしなどの10項目各10点で審査。80点以上が合格となる。
緊張した空気の漂う中、それぞれの受験者は自分のペースを崩さないよう、確実に作業をこなし、制限時間内にそば打ちを完了した。採点の結果、今年は4人全員が名人位を取得した。小林会長は「かなりのプレッシャーの中、認定を受けることは難しいと思うが、今年の挑戦者は水準が高かった」と講評した。
松川町から臨んだ大倉正三さん(59)は「趣味の範囲ではあるが、区切りになると思い参加した。緊張はしたが、思うように打てた」と話していた。
合格者は次の通り。
▼岩嶋邦夫、伊藤輝子、原れい子(以上伊那市)、大倉正三(松川町) -
JA上伊那青壮年部「くらしの安全・安心110番パトロール活動」出発式
地域の安全は自分たちで守ろう竏窒ニ、上伊那農業協同組合(JA上伊那)青壮年部(村田喜志男部長)は8日、「くらしの安全・安心110番パトロール活動」の出発式を伊那市美篶の六道原運動場で行った。
地域の安全をボランティアで守ろうとする動きが全国的な広がりを見せる中、地域づくりに貢献すべく、県内のJA青年部が一丸となった取り組み。
草刈りなどをしても、児童ら登下校時には自宅やほ場周辺の見回りをしたり、声がけをするなどして、不審者から子どもたちを守るほか、子どもや女性、高齢者から救援を求められた場合に、車内へ救護し、安全を確保する。
JA県青協は、パトロール車に添付するステッカー600枚を作成しており、上伊那14支部には、64枚が配布される。
活動はすでに始まっており、年間を通して展開していく。 -
ご近所助け合い活動実践セミナー
中川村・村社会福祉協議会は8日、中川文化センターで「お互い様の地域づくりを考える」をテーマに、ご近所助け合い活動実践セミナーを開いた=写真。約90人が参加し、住民流福祉総合研究所の木原孝久さんの基調講演に耳を傾け、グループ活動で住民支え合いマップづくりをし、近隣住民の日常生活や、災害時における助け合い活動に理解を深めた。
木原さんは「ご近所助け合い活動の実践-支え合いマップから地域が見えてきた」と題した講演で、「なぜ、今、隣近所の助け合いが必要か」について「地震の時、75%が近隣住民が被災者を助けた。空き巣も住民の目があればあきらめる。近所のしっかりした気配り、目配りは防犯、防災、福祉の決定版」とした。
また、関係者流助け合いと住民流助け合いの違いについて、関係者流は担い手の都合が、住民流は受け手の都合が優先するとし「困った時、助けを頼めば、住民は助けてくれる。自ら『助けて』と言えること、助けられ上手になることが老後に効く。福祉は担い手と受け手で成立する。担い手は上手に助け、受け手は上手に助けてもらう、両者が良い関係を築くことが大切」と話した。
この後、9グループに分かれ、テーブルにマップを広げ、課題に沿い、11項目の事実をマップ上に書き込み、各地区の住民支え合いマップづくりの参考にした。 -
三浦雄一郎さんが「夢に勇気を」と題して講演
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駒峰山岳会は創立50周年を記念し9日、飯島文化館で、講師にプロスキーヤーの三浦雄一郎さんを招き、記念講演会を開いた。
ほぼ満席の250人が三浦さんの「夢に勇気を-高齢化社会における挑戦」と題した講演に耳を傾け、三浦さんの70歳のエベレスト登頂を成功させた勇気と、夢に向って真っ直ぐな生き方に共感した。
講演を前に、03年次男、豪太さんとともにエベレスト登頂、世界最高年齢登頂記録(70歳)を樹立した時の記録映画を鑑賞した。
85年、57歳で世界七大陸最高峰滑降を完全達成した三浦さんは「そろそろアドベンチャースキーから足を洗い、のんびりしたいと思った。のんびり過ごしているうちに、肥満、高血圧、高脂血、腎臓も悪く、不整脈もあり、いつ心筋梗塞で入院してもおかしくない状態になった。この時65歳、このまま病院で死ぬよりも山で死んだ方がいい、70歳で生活習慣病から脱却し、エベレスト登頂を成功させようと目標を持った」。
三浦さんは手始めに近くの標高500メートル余の里山にチャレンジ、目が回り、たちまち息が上がり、体力低下にがく然となった。
まず、普通の体力に戻るようにトレーニングを開始。飲み放題、食べ放題のがまんしない生活で、ダイエットをしようと考え、靴と背中に重りをつけて歩いた。続けるうちに、自然と体重が減り、体力、脚力が戻り始めた。
5年間掛けて、周到な準備をして臨んだエベレスト、感動の登頂を終え「心は若いままでも、手段は年相応が大事。夢を実現させるには、健康でなくてはならない。次の目標は75歳で再び、エベレストを目指すこと」となお、意気盛んなところを見せた。 -
仏石踏切付近の通学路で、竹などを伐採
飯島町の飯島区(竹俣栄二郎区長)は9日、JR飯田線仏石踏切周辺の通学路の両側の竹や雑木の伐採作業をした。
5月29日早朝、同踏切で、飯島小学校児童が、不審な男にランドセルに手を掛けられるという事件を受け、飯島区は竹や雑木がうっそうと茂って暗い通学路を、竹や木を切って明るくしようと、地権者の了解のもと、伐採することにした。
作業には区会議員や育成会、PTA、地元住民ら56人が参加、延長約300メートルを、6班に分かれ、道路の両側2-2・5メートル幅で、竹や雑木を伐採した。
参加者は2、3人ずつ組になり、足元に注意を払いながら、切る人、竹を安全な方向に倒す人など役割分担し、手際よく作業を進めた。
作業に先立ち、竹俣区長は「通学路は地獄坂と呼ばれているが、その悪名を返上できるように、明るい道にして、大切な子どもの安全を確保しよう」と呼び掛けた。 -
大原地区で介護教室
宮田村の大原区女性部と保健補導員会は9日、大原区集会所で、講師に下伊那日赤の細江久子看護師を招き、介護教室を開いた。
20人余の参加者を前に、細江さんは「ベッドの方が介護しやすいが、慣れない人は落ちる恐怖もある。介護ベッドは買うよりも借りる方が経済的。介護保険適用で、負担は1カ月1000円から1500円程度で済む」とアドバイスした。
参加者が交代にモデルになった実習で、細江さんは「まず、○○さん、着替えましょうと声かけが大切。手を胸の上で組ませ、ひざを曲げ、体をコンパクトにすると、動かしやすい。ひじや手首、肩など関節を持つと安定する」とした。
また「自立に向け、1から10まで介護者が全部世話するのでなく、やれることは自分でやってもらうことが大切」と介護のポイントも。 -
あいさつ運動の看板づくり
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宮田村青少年健全育成会(中原憲視会長)は9日、勤労者体育館で、駒ケ原・新田・大田切など6地区の中学生120人が参加し、あいさつ運動の看板づくりをした。
看板は横40センチ、縦150センチ、板にトタンを張ったもので、生徒らは地区ごとに分かれ、デザインやスローガンなどを話し合い、鉛筆で下書きし、水性ペンキで慎重に色を塗ったり、文字を書いた。
看板には「アイサツしよう」「みんなであいさつ」「1日のスタートはあいさつから」などのスローガンや、雲と太陽を描いた。
看板は乾かした後、各地区の通学路などに設置する。
中原会長は「看板を見ることで、あいさつをするきっかけになれば。あいさつは安全な地域づくりの第1歩」と話していた。
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水中運動会と第3回水泳記録会
障害者スポーツ支援センター駒ケ根は9日、県看護大学内温水プールで9日、サンスポート水中運動会と第3回水泳記録会を開いた。
初企画の運動会には障害者やその家族、介助者ら約60人が参加し、シンクロナイズスイミングやリレー、ボールゲーム、水中宝探しなどで、仲間と一緒に体を動かし楽しい時を過ごした。
水泳記録会には25メートル、50メートルの自由形、バタフライ、背泳ぎ、水中歩行、百メートル平泳ぎ、個人メドレーなど10種目に50人がエントリーした。
結果は次の通り(敬称略)
◇50メートル自由形(1)石沢昌樹(42秒67、宮田村)◇50メートルバタフライ、背泳ぎ(1)藤川彩夏(47秒57、駒ケ根市)◇50メートル浮具使用(1)高倉悠(1分32秒39、上松町)◇25メートル水中歩行(1)青山辰夫(42秒17、駒ケ根市)◇50メートル平泳ぎ(1)福沢勲(50秒98、飯田市)◇25メートル浮具使用(1)御子柴弘喜(52秒99、伊那市)熊井功(56秒32、松本市)◇25メートル背泳ぎ(1)小田切義貴(27秒21、宮田村)◇25メートル自由形、バタフライ(1)宮沢旭(26秒54、伊那市)、蒲谷研二(26秒65、松本市)