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チャリティゲートボール寄付
14日、第12回ゲートボール愛好者チャリティ大会を市営グラウンドで開いた駒ケ根市体育協会ゲートボール部(小原淳一部長)は、市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に同大会で集まった参加費の一部5万円を寄付した。小原会長と松尾安彦副会長が市社協を訪れ、竹内会長に寄付金を手渡した=写真。竹内会長は「志に感謝する。善意銀行に積み立て、社会福祉のために有効に使いたい」と礼を述べた。
同大会には約110人が参加した。 -
純白とピンクのハス涼しげに
飯島町赤坂のふれあい農道沿い休耕田でピンクと白のハスが見ごろを迎えた。
ハスは八重で、近くの農業、小山重美さん(69)が3年前に、15アールの田に白1株、ピンク5株を植えたところ、繁殖し、今年は6月末から次々と開花し、今が見ごろ、今月末まで楽しめる。
小山さんは「どんな生物が生育するか調べるために水張り田にしている。ハスは農道を通るみなさんの目の保養になれば」と話していた。 -
宮田小5年1組、夏まつりに向け最後の稽古
昨年から太鼓演奏に取り組む宮田村宮田小学校5年1組「どんどこ幸せ隊」は16日、みやだ夏まつりに出演する。大きな舞台は昨年の村商工祭以来だが、自分たちでアレンジを加えた2曲を披露するなど、成長した姿を多くの人に見てほしいと期待を寄せている。
昨年は村内の宮田太鼓の指導を仰いだが、今年はビデオなどを見て独学で練習。
竜神太鼓の2曲に挑戦し、かけ声や叩き方、フォームなど、36人全員で話し合いながら手を加えた。
4月から週1回、2時間と限られた期間だったが、子どもたちは集中。
14日の最終練習も最後までより良い演奏にしようと、本番さながらの緊張感で調整を続けた。
夏まつりは2年に1度のため、5年1組にとって来年はないが、それだけに全員やる気満々。
当日は津島神社前で午後4時前後と午後6時頃からの2回公演する。 -
福祉大生が祇園祭を全世界へインターネットで生中継
宮田村津島神社の祇園祭宵祭り(15日)の模様を、今年も日本福祉大学の学生がインターネット放送で生中継する。13人がカメラ5台を駆使。正午過ぎの祭りの始まりから、午後10時過ぎのあばれ神輿の打ち壊しまで、余すことなく全世界に向けて配信する。
同村と同大学が友好協力宣言を結んでいる縁で、7年前から中継を開始。今年は中心だった情報社会科学部だけでなく、様々な学部、大学院生、卒業生と有志が集まり、4月から準備を進めてきた。
「地域の皆さんが温かく迎え入れてくれ、毎回満足いく取材ができる」と話すのは6回目の中継となる大学院生の棚田一諭さん。
中継では今まで撮りだめてきた村の紹介なども放映する。
放送を見るためのアドレスはhttp://www.475.jp/miyada2006/ -
赤穂東小児童「安心の家」「サポート隊」と初の顔合わせ
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)で14日、「子どもを守る安心の家」「子どもを守るサポート隊」の市民と児童らの顔合わせ会が初めて開かれた。顔合わせは4つの地区ごとに分かれて行われ、各地区の市民らは児童に対して一人ずつ自己紹介。「何かあったらすぐに声を掛けるんだよ」などと児童らに呼び掛けた。児童らは「よろしくお願いします」と声を合わせて頭を下げた。
児童との顔合わせ会後にはPTA校外指導部、学校との意見交換会が開かれ、出席した「竏宙タ心の家」「竏茶Tポート隊」の市民らからは「会員同士の横のつながりがない」「それぞれ情報交換する必要がある」「もっと地域の活動などを通じて子どもたちと顔見知りになる努力が大切」などの意見が出された。スクールガード・リーダーの小出光恵さんは「下手に声を掛けると子どもたちに不審者と思われる恐れがあるが、今日の顔合わせはその意味で大変良い機会だ。できることなら地域の人全員がサポート隊員になってほしい」と述べた。熊谷校長は「東小の通学区内の安心の家は2年前に24軒だったが、現在は166軒に増えている。地域の皆さんで協力して子どもたちを側面から支え、育てていただきたい」とあいさつした。 -
駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会
駒ケ根市は13日夜、第17回駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会を市文化会館で開いた。関係者約500人が参加。全員で事故犠牲者に黙祷をささげ「大会の開催を契機に決意を新たにして、交通安全と暴力追放の運動を推進する」などとする大会宣言を採択して閉会した。赤穂小学校2年1組(伊東美春教諭)は交通安全劇「泣いた赤鬼」を披露=写真。交通ルールの大切さを民話に乗せて訴え、参加者から大きな拍手を受けた。伊南防犯女性部は寸劇「地域で子どもを守りましょう」を発表した。
大会長の中原正純市長は「安心・安全なまちづくりを目指して、より一層積極的に取り組んでいく」とあいさつした。
それぞれの功労者に対し、中原市長から表彰状が贈られた。
駒ケ根駅前からのパレードは雨天のため中止となった。
表彰されたのは次の皆さん。
▽防犯功労=北原清、宮澤賀子、粥川勝子、宮澤美恵子、伊南遊技場防犯協力会▽交通功労=小沢逸夫、唐澤利明、伊藤貞利、今井茂 -
伊那市社協が交通弱者の送迎ボランティアを募集 ~ボランティアによる交通弱者の足の確保を目指す
伊那市社会福祉協議会は、一般交通機関の利用が困難な高齢者や障害者の送迎を担う運転ボランティアを募集している。ボランティアの主な仕事は、社協が行う筋力トレーニング教室を利用する障害者・高齢者や、上伊那郡市外の遠隔地まで通院する障害者の送迎。将来的には人材を各地に確保し“地域の支え合い”という形で交通弱者の足の確保につなげたい考えだ。
4月から、交通弱者の足として活躍してきた「福祉有償運送」にさまざまな制約が課せられるようになり、サービスからもれた交通弱者の足の確保が課題となっている。打開策の一つの手段が金銭の授受が発生しないボランティア送迎。一部には、市から借りた車を使い、ボランティアが送迎を担う準備を進める地区も出てきた。
社協でも、独自に一般ボランティアを募り、送迎サービスを提供していた過去がある。しかし、市の請け負い事業になってからは固定の運転手が確保され、ボランティアが社協から離れてしまった。今回の取り組みは、ボランティアの機運を高め、再度つながりを復活させる狙いもある。担当者は「介護保険が始まってから『福祉はプロがやる』とされてきたが、地域の力が必要」と語る。
長距離送迎は、市が交付する移送サービス利用助成券の対象(上伊那郡市、諏訪市)外となる病院を利用する人に向けたサービスで、社協が貸し出した車をボランティアが運転し、利用者がガソリンを満タンにして再び社協に車を返すようにする。高速利用代金も利用者負担。サービス提供者は移動にかかる実費程度で目的地までの行き来ができる。
ボランティアには、個々の事情に応じてさまざまな形で参加してほしいとしている。車いすの扱い方、福祉車両への車いすの固定方法などの実習をした後、ボランティアに入る。
問い合わせは市社会福祉協議会(TEL73・2541)へ。 -
かんんてんぱぱで地域経済と金融動向について考える公開講演会
伊那食品工業は12日、日本銀行松本支店・松永哲也支店長を招いた公開講演会を西春近本社のかんてんぱぱホールで開いた。「地域経済と最近の金融経済動向」を演題に約200人が聴講。今後の上伊那経済の発展に向けた課題を考えた。
松永さんは日本経済、長野県経済、上伊那経済の視点から、近年の経済動向を講演。
県内の景気は製造業が引っ張って全体として回復基調にあり「上伊那も製造業に後押しされ、食品、自動車、IT関連なども持ち直し傾向にある」と説明。トンネル開通による木曽との交流活性化、小規模でも技術力のある企業が多数あることなどを特徴としてあげた。
しかし、公共事業への依存体質から脱却しきれていない建設業などは回復が遅れており「非製造業を中心に浮揚感が薄い」と指摘。
公的な資金が一層地方に落ちにくくなる今後は、(1)値引きされないものづくり(2)企業誘致による製造業ウエートの増加(3)技術系大学の誘致による産学連携の強化竏窒ネどに取り組み、産業粗利益の大半をつくる製造業を育成していくことが重要であることを示した。
観光面では、中京圏からの玄関口としての役割を指摘。文化的財産や自然を生かした観光スポットとしてアピールし、単なる通過点とならない地位の確立が必要であることなどを示した。 -
はらぺこ保育園で麦刈り
伊那市富県で里山での生活を主体とした保育に取り組む「はらぺこ保育園」の園児たちは13日、昨年11月にまいた麦の刈り取りをした。約100平方メートルに草と入り混じって生えた麦をはさみで刈り取り、麦の感触を楽しんだ。
昨年から地域住民から借りている畑でさまざまな野菜づくりに取り組んでいる園児たちだが、麦の収穫は初めて。同園では、小麦を使ったチャパティーなどをつくることも多いため「原料となる麦から自分たちでつくってみよう」と、麦づくりに挑戦した。
富県は農作物への鳥獣害が深刻な地区。子どもたちの畑もシカとスズメの被害を受けており、子どもたちは「ここにかかし立てておけばよかったね」「折れているのは大丈夫」などと話しながら、畑に残った麦を丁寧に刈り取った=写真。
麦は来年まく分の種を確保し、残りがあれば石臼(うす)で引いて粉にするという。 -
マツタケ山が危ない?
富県地区で松くい虫への懸念が広がる伊那市富県地区は、拡大する松くい虫被害への強い危機感を募らせている。地区がグリーンツーリズム事業の一環として取り組む「きのこ山オーナー制度」は、マツタケが採れることが一番の売り物。マツタケはやせた土地に育つとされているため、マツタケ山の松は必然的に弱る。しかし、松枯れの原因を運ぶマツノマダラカミキリは、弱ったマツに卵を産む。そのことが大きなジレンマとなっている。
伊那市の松くい虫被害は今年3月、東春近田原と西春近表木で確認された。松くい虫被害は標高は800メートル以下でしか確認されていないとされているが、年々高い標高でも確認されるようになっている。標高約1300メートルの高烏山を背負う富県の住民の中には「温暖化の影響で今後、もっと上にも飛んでくるのではないか」と懸念する声もある。
4年目となるキノコ山のオーナー制度は、昔からマツタケが採れている山林を利用して、年に数本のマツタケを収穫するオーナーも出ている。今年も地元や県内から集まった86人が約35ヘクタールのオーナーに登録している。
富県グリーンツーリズムは、高烏谷山を背景とした田園風景を売り物に事業を展開しているため、松枯れが深刻になればマツタケに限らず取り組みそのものにも影響を与えかねない。
富県では、除間伐などで松林を整備し、松くい虫被害対策を図っていきたいとしているが、確実な防除策はないのが現状。センチュウは見つかっていないが、松枯れを確認している個所もある。 -
天竜せせらぎロードプロジェクト
箕輪町の住民有志による「天竜川護岸の利活用を考える会(仮称)」(小池茂治会長)は13日夜、第3回会議を町文化センターで開いた。20人が参加して会の名称を「天竜せせらぎロードプロジェクト」に決め、天竜川の護岸を歩いた前回会議を基に、護岸の利活用について自由に意見を出し合った。
同会は、町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと住民有志が設立した。
会の名称は、メンバーが提案した10候補の中から投票で「天竜せせらぎロードプロジェクト」に決定。会の名称と事業名は同一名を使い、国、県、町など公的機関などへの申請時には「推進会議」を名称の後に付ける。
会の運営は、運営委員会を組織することとし、委員4人を選任した。
8月下旬には天竜川上流工事事務所、伊那建設事務所、町をはじめとする公的機関などへの要請、協議をする考え。
今後は、運営委員会がメンバーから出された意見、要望をとりまとめ、ハード事業の素案作りと基本計画作りを進める。素案、計画案ができたところで全体会議を開き、計画を策定する。 -
南箕輪村集落営農組織準備委員会第3回
南箕輪村集落営農組織準備委員会は13日夜、第3回会議を村役場で開いた。準備委員会を設立委員会に切り替え、今後より具体的な検討を進めていくことを決めた。
準備委員会を切り替え、南箕輪村「まっくん」ファーム設立委員会を設置。9月中の集落営農組織設立を目指し、加入持ち込み農用地、出入り作の対応、各土地改良区にかかわる費用負担、規定、管理作業の範囲や管理料など詳細を検討し、原案作りをする。
加入申し込みは、8月末日までに申込書をとりまとめることで同意。とりまとめ役員は設立委員会、営農組織、JA農家組合役員、農業委員、営農センター委員ら地区で体制を作る。 -
中川東小学校2年生(原正彦教諭、32人)
中川村の中川東小学校2年生(原正彦教諭、32人)は5月下旬に、生活科の学習で村内の陣馬形、沢入山の樹齢600年の丸尾のブナの巨木に会ってきた。
陣馬形林道沿いでマイクロバスを下りた児童らは山道を登っていくとブナの木が見えてきた。樹高14・5メートル、目通り6・45メートル、東西22メートル、南北20メートルと枝を広げたブナの巨木に対面。「わあーっ、大きい」「でかい」「すごいなー」「めちゃすごい」と感動。幹を観察し「こぶだ、こぶがある」「小さなブナの赤ちゃんもある」と大喜び。
中には「名前が彫ってある」と、ナイフで傷つけられた跡を発見した子どももいた。
子どもたちの1番の関心事だった太さ調べもした。なんと9人が手をつないで、ようやく一周取り囲むことができた。
森の中で、吹きぬける風の音、ウグイスの鳴き声、そして、ブナの命の音に耳を澄まし、子どもたちはなにものにも替え難い、至福の時を共有した。
この感動は画用紙を何枚も継ぎ足して、ブナを写生した絵に、みんなで作った「ぶなの木さんの歌」に素直に表現された。歌詞は「ろっぴゃくさいのぶなのきさーん。でっかいでっかいでなのきさーん、ぶなのきさんはむかしからずっとずっといきている:」と続く。2日の音楽会で全校に披露された。
◇◇
昨年4月入学した子どもたちは、生き物が好きで、体を動かすことが好き。学校から歩いて15分の標高680メートルの通称すべり山に行き、斜面を滑って遊んだり、探検ごっこもした。キノコも探したが、ほとんど毒キノコだったとか。
2年生になった子どもたち。昨年はすべり山でキノコが採れなかったことから「すべり山にキノコの菌を植えれば、すごいことになる」とキノコ山プロジェクトが始動。ナメコ、クリタケ、シイタケの菌を植えた。
また、1年生の冬から、今村葦子作の「ぶな森のキッキ」シリーズを読み進める中で、中川村にも大きなブナの木があることを知り「ブナに会いに行きたい」と、観察会を計画した。
このブナは1469年、丸尾村の宮沢播磨源宗良が、御神木と定め、根元にほこらを建立し、諏訪神社からなぎかまのご神体を受け祭った。00年4月に村の天然記念物に指定された。
原教諭は「子どもたちは真剣にブナと向き合い、600歳のブナに言葉にならない驚きと、威厳を感じた。ブナの観察会を終えて、子どもたちは今まで、気に留めなかったほかの木にも、草にも目を向けるようになった」。
「子どもたちは『夏の暑い時はぶなさんは何をしているのだろう。今度はなにかもっていってあげたい』といっている。『秋にはどんな実がつくだろうか』とも。足しげく通うことで、見えてくることもあるかもしれない」と原教諭は期待する。近々、同クラスはお土産を持ってブナの木に会いに行くようだ。(大口国江) -
歩こうなかがわ」ウォーキング教室開講
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中川村公民館・村保健センター主催の「歩こうなかがわ」ウォーキング教室が10日夜、40人余が参加し、サンアリーナで開講した。健康運動指導士の酒井浩文さんを講師に9月17日まで7回開催。サンアリーナ不特定コースで実践ウォーキングし、ストレッチ体操、筋肉トレーニングも行う。
トレーニングウェアで集まった参加者を前に、酒井さんは「筋肉の衰えは歩き方に現れる。つま先が外に広がり、猫背になり、全体に縮んだ歩き方になってしまう」とし「つま先を真っ直ぐに、背筋を伸ばし、腕は肩甲骨を引くように意識する」と体脂肪を燃焼し、若さや健康を保つ歩き方を伝授した。 -
伊那市行政改革審議会
伊那市行政改革審議会が13日夜、市役所であった。市は金融団体代表などでつくる委員15人を委嘱し、会長に中村威夫さん=市議会=、副会長に三澤美津子さん=市女性団体連絡協議会=を選出。合併前の各市町村の取り組みを振り返り、本年度の行政改革の方針について話し合った。
本年は、行政改革大綱「行政経営戦略プラン」へ、具体的な取り組みを住民へ分かりやすく数値や指標を用いて公表する「集中行政プラン」を盛り込むことを定め、策定に向けた主な流れについて確認した。
総務省から「集中改革プラン」の策定と公表をせよとの要請(05年3月29日通知)があり、合併市町村は06年度中の策定が義務付けられた。新市発足の同市は、行政改革大綱の中に同プランを含め、12月中旬の公表を目指す。
あいさつに立った中村会長は「合併効果の実態が明らかにならなければ市民からは認められない。納税者の立場で市民が望む共同の利益とは何かを見出していきたい」とした。
委嘱状を受け取る委員の皆さん -
すくすくはうすで運動遊び
南箕輪村の子育て支援すくすくはうすで12日、初の運動あそびがあった。親子で元気いっぱいに体を動かして楽しんだ。
村内保育園で運動あそびを指導している金井仁美さんの提案で、すくすくはうすが計画。10カ月くらいから3歳までの子どもとお母さん15組が参加した。
お母さんが足でトンネルを作って子どもが通る、お母さんの足の上に子どもがのって一緒に歩くなど、親子でスキンシップを図りながら楽しむ運動を中心に取り組んだ。
今回は未満児が多かったため、はいはいなども取り入れ、年齢の大きい子はぞうきんがけをして、支持力を鍛える運動あそびもした。子どもたちは、夢中になってはいはいをしたり、お母さんと楽しく遊んだ。
すくすくはうすでは、「親子が肌と肌で触れ合い、全身を使って遊ぶことができる」とし、7月25日、8月28、31日にも計画。今後月1回程度、運動あそびを取り入れたいとしている。 -
インドネシア青年らが小学校訪問
開発途上国の将来を担う青年を日本に招いて研修や交流を行うJICA(国際協力機構)青年招聘(しょうへい)事業で来日しているインドネシアの青年ら22人は13日、駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)を訪れ、児童らと交流した。4・5・6年生児童が6グループに分かれ、それぞれ剣玉やビー玉遊びなどの日本の伝統文化を紹介したり、ドッジボールなどを楽しんだりしたほか、給食を各教室で一緒に食べながら互いの文化に触れ合った=写真。青年らは学校給食について「ベリーグッドアイデア。インドネシアにはない。成長期の子どもたちの栄養面で大きなメリットがあるし、配膳や片付けを皆が協力して行うのも素晴らしい教育だ」と絶賛していた。
青年らは医師、薬剤師、看護師など、保健医療に携わる専門家。18日まで駒ケ根市に滞在し、駒ケ根青年会議所の協力で市保健センター、県看護大、昭和伊南病院などを視察する。 -
障害者が駒ケ根市、県にバリアフリー訴え
「歩道の段差を何とかなくしてほしい」竏秩B駒ケ根市北割一区の中城忠さん(78)は13日、県道を管理する上伊那建設事務所と市道を管理する駒ケ根市の職員らに対し、歩道の段差をなくすなどのバリアフリー化の必要性を強く訴えた=写真。「過去に何度か改良を訴えたがなかなか実行してくれない。道路行政の担当者に障害者の苦労を実感してもらうことで少しでも改良につながれば」と職員らに自身が使う電動カートを貸し、歩道の段差を通過する時の衝撃などを体感させた。代わる代わるカートに乗った職員らは「確かにかなりのショックを感じる」「バランスを失いそうで怖い」などと感想を口にしていた。
10年前に脳梗塞を患い、右半身が不自由になった中城さんは日常の移動を電動車いすやカートに頼るが、市内を移動する際に多くの個所で通行の支障を経験してきた。「たかが2センチの段差でも車いすにとっては大変なこと。元気な人には分からないかもしれないが…」と段差のある市内の交差点などを撮影した写真を示しながら、数々の問題個所について説明した。中城さんは「道路建設予算のうち1%でもいいからバリアフリーのために回せないか。障害者が気楽に出歩けるまちにしてほしい」と訴えた。訴えを聞いた県、市の職員らは、状況を見た上で検討していきたい竏窒ニしている。 -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は12日、06年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする06年度事業計画・予算案などを承認した。
高坂宗昭副会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。早期完成させるために一枚岩となって強力に促進を要望していきたい。国・県共に財政状況は厳しいだろうが、何としてもさらなる予算付けを願いたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端の吉瀬田切大橋(仮称)を含む840メートルは08年度供用を見込んでいる。 -
箕輪中部小4年
みのわ祭りに向けワクワクダンシング練習箕輪町の箕輪中部小学校4年生は、みのわ祭り(29日)のワクワクダンシングに参加する。12日、町のインストラクターを招いて初の練習会を体育館で開いた。児童は、テンポの早い動きに苦戦しながらも、熱心に踊って振付を覚えた。
インストラクターが、前奏の振付から少しずつ区切って指導。手の動き、足の動きと順番に練習し、手足を一緒にして踊った後、曲に合わせて練習した。
曲が早いため最初は動きが合わなかったり、細かな手の動きができなかったりと苦労していたが、何回も何回も繰り返し練習するうちに様になって、リズムに乗って元気に踊っていた。
今後は学級ごとに練習し、祭り本番に備える。 -
箕輪町地域づくり懇談会
箕輪町の各区は、箕輪町第4次振興計画に盛り込んだ地域づくりの具体的な取り組みのため、行政との地域づくり懇談会を開いている。
振興計画では、第7章「それぞれの個性を生かし、うるおいのある地域づくり」に、各区ごとに現状と課題、目指す姿、施策の展開を掲載。各区で目標実現に向け協議したり、実施計画を作るなど取り組んでいる。懇談会は6月末に始まり、8月末までに全区が終了する予定。
上古田区(唐沢利文区長)の懇談会は11日、区公民館であった。区民21人が参加し、役場職員3人と懇談。施策展開の項目ごとに町への要望を挙げたほか、現在の取り組み状況などの報告もあった。
同区は、振興計画策定時の検討グループを継続し、定期的に例会を開いて活動。「古田の里赤そばの会」など住民による団体も組織して地域づくりに取り組んでいる。
区民からは▽不法投棄防止のため林道にゲートの設置▽放置自動車対策▽住民ニーズを取り入れた福祉施策の計画-などの要望があった。町は、放置自動車対策で罰則を含めた条例制定を検討していることなどを説明。滞在型体験農業の受け入れに協力できる区民がいた場合に知らせてほしい旨も伝えた。 -
富県グリーンツーリズムが長谷の農家民宿で郷土料理の研修会
都会から田舎を訪れる人たちをもてなす方法を学ぼう竏窒ニ、伊那市の富県グリーンツーリズム推進委員会は13日、女性を対象とした視察研修会を伊那市長谷の農家民宿「みらい塾」で開いた。約30人が参加し、田舎料理を使ったもてなし方法や、宿泊者を受け入れるためのノウハウを学んだ。
同会は、伊那市富県地区の高烏山を背景に、農産物の収穫体験などをグリーンツーリズム事業の一環として展開している。昨年から、女性を対象とした郷土料理研修会を月に一度開催。地元農産物を使った郷土料理を学んでもらうことを目的としており、最終的には都会からの観光客を農家民泊でもてなせるようにしていきたいと考えている。
しかし、富県の住民は外部の人を自宅でもてなすことに慣れていないという実情もあり「まずは農家民泊を知り、その考え方に慣れてもらおう」と、今回の研修を企画。地元でも先進的に農家民宿をしてきたみらい塾を訪れた。
参加者は、蔵を利用した宿泊施設や、いろりなど、昔ながらの概観を生かした宿泊施設を見学。その後、地元農産物などで作られた郷土料理を試食した=写真。みらい塾の女将、市ノ羽幸子さんの立ち居振舞いなどから、客人との触れ合い方などをじかに学んだ。 -
日本電産サンキョーと伊那市土地開発公社
事業用地売買契約調印伊那市土地開発公社は13日、システム機器関連事業などを手がける日本電産サンキョー(本社諏訪郡下諏訪町、安川員仁社長)と事業用地の売買契約を締結した。
同社伊那事業所の新工場(第4工場)建設に伴い、事業用地を拡張する。用地は、市内美篶の上の原工業団地にある伊那事業所隣接地1万1千平方メートル。新工場は鉄骨一部2階建てで、延べ床面積9500平方メートル。今月に着工し、11月のしゅん工予定。12月から操業するが、本格稼働は07年春を目指す。投資総額は約25億円。
第5工場建設計画もあり、正社員80人、外部委託160人ほどを雇用する見込み。正社員は新卒者を考えているという。
新工場建設は、半導体ウエハー搬送用ロボットの事業拡大、液晶ガラス基板搬送用ロボットの増産に対応するため。産業用ロボットの生産は伊那事業所で月産350台だが、新工場の稼働後は600台に能力を高める。
調印式で、小坂市長は地元からの雇用を願い、永守重信会長は「世界で事業展開しているが、地元企業として事業を拡大し、雇用し、税金を払って貢献させていただく」と述べた。 -
チーム小池工房のトライアスリート
伊那市
鈴木進一さん(60)
小池夏樹さん(37)朝は仕事に行く前に走り、夜はジムのエアロバイクでトレーニング。二人の1日の日課だ。「よくやるね」と言われることもあるが、トレーニングは生活の一部だから、仕事が忙しくて練習できない時の方がストレスはたまる竏秩B口をそろえる。
水泳、自転車、ランニングの3種目で競うトライアスロンを通して知り合った二人は今、小池さんが代表を務める「小池工房」で共に働くパートナーであり、トライアスロンに励む「チーム小池工房」の仲間でもある。まだ面識が無かったころ、別々でエントリーして立川のデュアスロン大会に参加したことがある。鈴木さんは、そこで小池さんの存在を知った。「上位者が掲載された雑誌に『伊那市出身』ってあって、伊那にもすごい奴がいるんだなって思ったよ」と振り返る。
◇ ◇
共に、最初からトライアスロンをしていたわけではない。
48歳までマラソンをしていた鈴木さん。日本無線に勤め、実業団並みの厳しい練習を重ねていたが、記録が伸びないことに悩んでいた。そんな時、トライアスロンと出合う。人に勧められ、いきなり出場した大会で総合6位に入賞。それにはまり、この世界にのめり込む。
50歳から51歳にかけて参加した佐渡、神奈川、伊良子、野尻湖などの9大会では、いずれもベスト3以内に入賞。一種目だけだとなかなか縮まらない記録の差も、3種目あると得意、不得意の差で縮まる。年齢、性別に関係なく、鍛えた分だけ成果に出る竏窒サの面白さを知った。
◇ ◇
小池さんは自転車から入った。大学時代に奈良県から京都府まで4時間ほどかけて自転車で通ったこともある。大学卒業後は東京で就職。勤めながらも自転車競技をしてきたが、会社の同僚に誘われてトライアスロンを始めた。「記録が伸びずに嫌気が差すこともあったけど、仲間と一緒に練習するのは楽しかった」。
伊那市で小池工房を始めてからも、トライアスロンは続けていた。鈴木さんとは共に働くようになった6年前から一緒に練習するようにもなった。走りはもともと独学だったが、「フォームが悪くても早いからフォームが良ければもっと早くなる」と話す鈴木さんの指導でフォームの改善に努めたところ、ぐんぐんとタイムが伸びていった。
昨年は長野県縦断駅伝で、上伊那の走者として13区を走った。沿道には、小池工房のお客さんも応援に駆けつけてくれ、嬉しかった。
◇ ◇
小池さんの成長を間近で見てきた鈴木さんには目標がある。「小池君を長野マラソンで6位以内に入賞する選手にしたい。小さいけどパワーがあり、筋力もしっかりしている。フォームがきれいになったら必ずいくと思っている」。自分が果たせなかった夢を託す。それに対し小池さんも「できるところまでやってみたい」と、意気込みを見せる。 -
アートギャラリー・ミヤマ 橋爪まさゆきさん陶芸展
岡谷市に窯を構える陶工・橋爪まさゆきさん(54)の陶芸展は17日まで、伊那市坂下区旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で開いている=写真。生活を彩る日常雑器や花入れなど100余点を展示即売。個性的な形と落ち着いた色合いの器が並んでいる。
湯のみ、コーヒーカップ、皿、スプーンなどのほか、楊枝入れ付きの箸立てなどのアイデア商品も出品。「使い手が思わず手を出したくなる」(橋爪さん)作品が、来場者の目を楽しませている。
つや薬を使わない「無釉焼締」を中心に、ニーズに応じた釉薬を塗った陶器もある。焼いた時の温度の違いで、灰の色合いに表情が出る焼締の魅力が詰まった展示会になっている。
岡谷市生まれの橋爪さんは、栃木県の益子と福井県の越前で計6年間学び、1990年に独立するため築窯。県内を中心に東京都などで年間約6回の個展を開く。毎年恒例の同ギャラリーでは、11回目を迎える。
橋爪さんは「器を使った時に楽しんでもらえれば」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。問い合わせは、アートギャラリー「ミヤマ」(TEL72・4711)へ。 -
君島龍輝の木版画展 ベル伊那・18日まで
新進気鋭の木版画家・君島龍輝氏の個展は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。日本の伝統工芸の魅力と、海外の感性とが醸し出す38点の作品を展示販売している。
米国のニューヨークと栃木県の那須のアトリエをベースに、創作活動を展開する作家。近年は国内で展示の場を設けているが、県内では初めての個展となった。
女性や、干支(えと)のイノシシや鳥などの動物を題材にした作品を出品。「木の温もりが感じられる日本の伝統工芸」(関係者)が見所の展示会となっている。
会場では「絵はがきセット」も売っている。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
東伊那小4年生 「那須屋興産」などに社会科見学
伊那市大坊の中間ごみ処理業「那須屋興産」(池上幸平社長)のリサイクルセンターに12日、駒ヶ根市の東伊那小学校4年生17人が社会科見学に訪れた。リサイクル過程などを見学した児童は、各家庭でのごみの分別の大切さに理解を深めた。
同小4年生が訪問するのは本年で3年目の恒例。この日は、「伊那中央清掃センター」(同市美篶)なども訪れ、ごみの減量に向けた生活を見直すことを学んだ。
リサイクルセンターでは、ペットボトル、ダンボール、空き缶などの廃棄物を圧縮し、リサイクル原料に向けて処理される工程を見学。空き缶の分別について子どもたちは、家庭でアルミとスチールを仕分けず出されることが多いことを知った。
那須屋興産の関係者は「廃棄物も皆の協力で分別してもらえることで、早く生まれ変われる」と呼びかけた。 -
高遠北小で音楽会 練習の成果・美しい音色響く
伊那市の高遠北小学校(宇治正隆校長・61人)で12日、校内音楽会があり、各学年の合唱、合奏のほか、プロのマリンバ奏者の特別演奏など全14プログラムを披露。会場には約80人の保護者らが集まり、我が子の活躍を目を細めて見守った。
児童たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと一生懸命に取り組んだ。各学年の児童数は少ないものの、澄み渡った歌声と、躍動感あふれる楽器演奏の音色が会場に響き渡った。
特別演奏にはプロの演奏家の音楽を聞かせようと、マリンバで日本クラシックコンクール打楽器部門で4位になった伊藤聡さん(24)=同市境区=ら3人が出演し、マリンバやピアノなどで、ジャズ、アニメソングなど計5曲を披露した。
恒例となっている地元サークル「ドレミファファミリーズ」メンバー5人の大正筝の合奏もあった。
児童たちは、友だちのステージや普段聞くことが少ないプロの演奏をじっと鑑賞。会場からは、次々と繰り広げられる我が子の勇姿に、温かい拍手が沸いていた。 -
【記者室】灯ろうまつり
大芝高原の七夕灯ろうまつり。手作りの灯ろうが水の広場や歩道にずらりと並び、明かりがともった様子はなんとも言えず幻想的だった▼灯ろうを事前に作って持っていく参加型の祭り。和紙に絵や短歌を書いたり、キラキラ光るように内側にアルミはくを張ったりと、一つひとつに作り手の工夫が。初参加した女性はゆらゆらと揺れる明かりに「心和みますね」と話した▼小学生のリコーダー演奏などが前段にあるが、主は灯ろうを眺めて自由に散策する祭り。みこしや踊りでにぎわう夏祭りとは一味違い、のんびり、ゆったりとした祭りもいいもの。七夕に合わせた祭りなので、光の道はちょうど天の川。子どもたちが灯ろうに書いた願いごとは天に届いただろうか。(村上記者)
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都市再生整備計画ワークショップ
飯島町役場で12日夜、「都市再生整備計画」に住民の意見やアイデアを反映させ、実効ある計画案とするために「循環バスの運行全般」「町道堂前線周辺の土地利用や活用について」をテーマに、第1回ワークショップを行なった。8月末まで全3回開き、グループごとの最終案をまとめる。
同計画は国交省のまちづくり交付金を活用し、地域の居住環境の向上と活性化を図るために策定する。
ワークショップは区や耕地、商工会、関係各団体の代表、公募を含む住民30人と役場職員6人が参加、4グループに分かれグループ討議する。
初回はワークショップの目的や導入の経緯、都市再生整備計画素案の概要などの説明を受けた。
素案では、計画期間は07-11年度の5年間。計画に位置づけるまちづくりの目標に「だれもが安心して住むことができるまちづくりの推進」-を掲げ、整備方針に▽高齢者等交通弱者の交通手段の確保▽防災のまちづくり▽国道153号伊南バイパスの流入交通処理▽地域コミュニティーの活性化-を挙げた。
引き続き、計画目標の「だれもが安心して暮らせるまち」をテーマにグループ討議。参加者からは「防犯機能の高いまち」「高齢者に優しいまち」「災害に強いまち」など、様々な意見やアイデア、課題などが挙げられた。
次回からは具体的テーマの、07年度から導入する循環バスの運行全般についてや、国道から伊南バイバスに接続する東西幹線、町道堂前線周辺の環境保全や土地利用について検討する。