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KOA入社式 地域と共に…第一歩
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は1日、箕輪町同社のパインパークで、上伊那の大手企業では最も早い入社式を開いた。30人の新入社員と、その家族が出席。向山社長の「地域社会と一緒に存在し続けなければ」とする話や取締役あいさつを聞き、新入社員それぞれが抱負を語った。
向山社長は自社の歴について、活気がなくなり、地域社会が崩壊していた66年前に、当時26歳の農村青年が地域興しのためにつくった会社であると説明。「創業者の思いを学びながら、地域社会の下で信頼関係を構築しながら自分の言葉でKOAを語れるようになってほしい」と期待した。
新入社員の自己紹介では「会社にとって必要不可欠な社員になれるよう頑張りたい」「すべてが自己責任の下で、自ら積極的に仕事をしたい」などと緊張した表情で、一人ひとりが今後の夢や希望を語った=写真。
新入社員の構成は大学院卒3人、大学卒17人、高校卒10人で昨年度と比べて15人増員。担当者によると「利益の上がる製品を増やすため」技術研究開発部門のほか生産部門に人員を増やした。 -
ながた自然公園
マレットゴルフ用具新調みのわ振興公社は、ながた自然公園のマレットゴルフ場で利用客に貸し出すスティックと球を新調した。1日の公園開きで使い初めをした。
93年のオープン以来13年間、木製スティック100本を使ってきたが、古くなったことや安全面を考慮し、スチール製スティック100本を新調した。球は、これまで必要に応じて購入してきたが、今回新たに120個そろえた。
ながた自然公園のマレットゴルフ場は、自然公園コース(27ホール)、ながたコース(36ホール)の2つ。利用料200円、道具レンタル料300円。4月縲・1月の期間使用券3千円もある。
振興公社は、「難しくもあり、楽しくもあるコース。スティックが新しくなったのでぜひプレーを楽しんで」と呼びかけている。 -
伊那谷情報物産館「よってこしぶ」が仮オープン
小渋川流域や伊那谷の物産を紹介する情報発信の場「よってこしぶ」が31日、中川村大草小渋ダム右岸に仮オープンした。
流域の行政機関や住民代表らでつくる小渋ダム水源地域協議会が、昨年11月策定した小渋ダム水源地域ビジョンの具現化第1号。
気軽に立ち寄れる、休息と学びの空間を目指し「よってこしぶ」と命名された同施設は、黄色の三角屋根が目印の木造モルタル2階建。
館内は、休憩コーナー、各種物産コーナー、展示ゾーンを配置。各種物産コーナーには地元、中川村、大鹿村、松川町を中心に伊那谷の名物を紹介。引き戸式で大情報量の、巨大パネルは各市町村ごとに名所や産業、特産品のほか、1961年の三六災害の写真も展示した。
休憩ゾーンには天竜川の伐採木で作った木製ベンチを置き、眼下に流れる小渋川の眺望を楽しむことができる。
同施設は、ダムが完成した1969年村営喫茶店として建設、その後、カヌー教室、最近は倉庫として使われてきた村の既存の建物を天竜川ダム統合管理事務所が約500万円を投じて、1階の63平方メートルを改修し、開放した。
今後、2階部分や外部のオープンスペースの利用方法を検討し、年次的に整備し、本オープンを目指す。
年中無休、開館は午前8時-午後5時。運営・NPО天竜川ゆめ会議に委託。
関係者約30人が出席した仮オープン式で、曽我村長(協議会長)は「観光や産業など地域の魅力を発信し、多くの人が小渋周辺に来てもらえれば」と期待を込めた。 -
みはらしファーム・麦の家で新市誕生記念パンを限定販売
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある「麦の家」は、新伊那市の誕生を記念した3色あんパンを、4月の土・日曜日、1日30個限定で販売する。
3市町村が合併したことにちなんで3つの餡子(あんこ)を使った3色パンとした。
中は、粒あん、抹茶あん、桜あんで、抹茶あんパンには生地にも抹茶を練り込まれていたり、桜あんパンには桜の塩漬けが乗っているなど、どこに何のあんこが入っているか一目でわかるようになっている。
価格は1個150円。 -
伊那と木曽の工芸作家展(3)
伊那市西春近のかんてんぱぱホールは4日まで、権兵衛トンネル開通記念「伊那と木曽の工芸作家展」の第3シリーズを開いている。異なる素材を用いた2人の作家の多様な作品が、訪れた人を魅了している。
日展会員でもある彫鍛金の木下五郎さんは、日展や日本現代工芸美術展などに出品した作品を中心に20点を並べ、金属の持つ「さび」の表現方法(色)の違いが見られるような展示にした。
彫金は鋳造または鍛金、各種板金加工された金属器などの表面に文様を彫ったり、透かしたりして装飾する技法。鍛金は金・銀・銅・鉄など金属を打ち伸ばしや接合などで立体造型、平面造型する技法。
大作は抽象だが、小品は「仙丈岳残照」「唐もろこし」「あつもりそう」など身近な題材を選んだ。色は緑、硫化、焼成、赤銅など金属の深い味わいを出している。
木下さんは「変化する金属のおもしろさ、不思議さを見てほしい」と話している。 -
みはらしファームで新伊那市誕生記念イベント
伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームで1日、新伊那市の誕生記念イベントがあった。植樹、連凧(たこ)揚げ、チェーンソーアートなどの催しと、春野菜の対面販売、地元名物屋台などがあり、多くの人でにぎわった。
この日は、準市木だったケヤキ、旧高遠町木の高遠コヒガンザクラ、旧長谷村木のカエデを3本ずつ植樹することからスタートした。みはらしファーム運営会議の有賀正喜議長が「木が大きく育ち、新しい伊那市が発展していくよう心を込めて植樹したい」と語った後、スタッフ約15人が園内の公園にそれぞれの木を植えた。 -
国土交通省中部地方整備局06年度事業
国土交通省中部地方整備局は31日、06年度の事業計画と予算を発表した=写真。天竜川上流河川事務所の06年度当初予算は67億3500万円(前年度当初比3%減)。流下能力向上のため辰野町の城前橋、中川村の天の中川橋の架け替え工事に着手する。完成はそれぞれ09年度、10年度を見込む。飯田国道事務所は当初予算163億4200万円(前年度当初比2%減)。国道153号線伊南バイパスの駒ケ根市区間の07年度供用開始を目指して引き続き工事を行う。三峰川総合開発工事事務所は大きな事業計画はなく、当初予算は7億2千万円(前年度当初比65%減)。天竜川ダム統合管理事務所は当初予算14億4200万円(前年度当初比3%減)で、美和ダムの老朽化した受変電設備の更新、小渋ダムの事務所棟の耐震性向上のための改築などを行う。
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伊南安協が県警表彰
地域の交通安全に顕著な功績があったとして伊南交通安全協会(玉木武春会長)は県警本部長と県安協会長から3年連続となる表彰を受けた。県警本部長表彰は県下で3件のみで、南信では唯一。31日、玉木会長ほか安協役員ら8人が駒ケ根署を訪れ、山本修作署長らに受賞を報告した=写真。玉木会長は「(受賞は)署の指導のおかげ。女性部はじめ全員が懸命に頑張ったことが評価されてうれしい」と喜びを語った。
伊南安協は駒ケ根市の昆虫にも制定されているハッチョウトンボをかたどった夜光反射材製のマスコットを独自に製作して市民らに配布しているほか、高齢者宅を戸別訪問したり、市内を走る循環バスに同乗して利用者らに事故防止を呼び掛けるなど、独創性のある活動を行っている。 -
宮田村壮年連盟総会
宮田村壮年連盟は30日夜、05年度通常総会をJA上伊那宮田支所で開いた。約40人が出席し、05年度事業・決算報告と06年度事業計画・予算案を承認したほか、選考委員会が選出した新役員を了承した=写真。
06年度の主な事業として組織活動の充実と強化、農業振興への取り組みなどを挙げ、むらづくりに貢献するための取り組みとして、みやだ夏祭りやワイン祭りなどのイベントに積極的に参加していくことにしている。
役員は次の皆さん。
▽委員長=小林正信(南割)▽副委員長=酒井淳(大田切)飯島一徳(南割)▽青年部長=清水重宏(南割)▽副青年部長=本田宏行(町) -
新伊那市 新たな船出
伊那市・高遠町・長谷村が31日に合併し、新伊那市が発足した。上伊那で唯一の合併。伊那市役所で開市式(市役所開庁式)、高遠町総合支所と長谷総合支所で開所式をそれぞれ開き、新たな船出に気を引き締めた。
開市式には本庁職員、高遠町と長谷の課長以上ら約400人が出席。
市役所正面玄関で、市長職務執行者を務める伊東義人氏(前高遠町長)ら13人が「新伊那市誕生」のくす玉を開き、門出を祝った。
伊東職務執行者は「望んでいた新しいまちが誕生した。それぞれの特色を生かし、個性が光るまちづくりの実現に向けたい」と述べ「奉仕者として、市民のための行政をやることを忘れずにやっていきたい」と職員に呼びかけた。
高遠町、長谷の両総合支所の開所式は職員や前理事者らが出席。それぞれ庁舎の館名板を除幕し、地域自治区事務所の看板を掲げた。また、高遠町はだるまに目入れ、長谷はくすだま開きをして歴史の幕開けに決意を新たにした。
伊東職務執行者は「住民の声が届く行政で地域振興につなげていくことが重要。3地域がそれぞれの特色を生かし、個性あるまちづくりを推進するとともに、住民のニーズに応えられるよう市民のための行政を目指して良い合併となるように尽力いただきたい」と述べた。
職員数は930人。本庁754人、高遠町総合支所105人、長谷総合支所63人。
組織は総務、市民生活、産業振興など6部、まちづくり対策室、子育て支援課、税務、社会福祉、農林振興、建設など36課を設けている。
初日、伊東職務執行者は06年度の一般会計予算をはじめ、規則141件、条例制定220件を専決処分したほか、部長級以上や教育委員などに辞令交付した。
窓口業務に混乱はなかった。
新市の人口は7万4千人で、県内で7番目に多い。面積は668平方キロメートル。 -
新伊那市長選・市議選日程決まる
伊那市の暫定選挙管理委員会が31日、市役所であった。新市発足に伴う市長選・市議選は23日告示、30日投開票の日程で行うことを決めた。
市長選・市議選は、公職選挙法で合併後、50日以内となっている。1月に3市町村選管の打ち合わせ会議で「高遠町の観桜期は選挙運動に支障が出る」「5月の大型連休は投票率低下の可能性がある」などの点を考慮し、日程を申し合わせていた。
不在者投票は市町村単位に1カ所ずつ設置し、当日の投票所は、旧市町村のときと変わりない71カ所。
また、ポスターの掲示場は当面、現行の461カ所とする。
3月2日現在の選挙人名簿登録者は5万7171人。
市長選・市議選の日程は次の通り。
▽6日=立候補届け出手続き等説明会▽17・18日=立候補届け出書類、選挙公報事前審査▽23日=告示▽24縲・9日=不在者投票▽30日=投開票 -
崇嶺会が刻字展
伊那市を中心に、文字を刻む刻字に取り組んでいる「崇嶺会」(清水翠径会長、21人)の第26回刻字展が31日から、伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで始まった。新伊那市誕生記念と位置づけ、会員の力作約60点を展示した。2日まで。
刻字は書道分野の一つ。文字を浮かび上がらせたのが「陽刻」、文字を沈めたのが「陰刻」と呼ばれる。書を紙に書き、刻んだ文字に金粉をはりつけて完成させるまでの工程を1人でこなす。
作品展は年1回、会員の作品を披露する場。本年のテーマに、えと「戌(いぬ)」を選んだほか、「雪月花」「鶴亀」などが並んだ。
「戌」は、人によって書体が一つひとつ異なり、中には犬の絵を組み合わせたり、1枚の中にいくつか書体の違う「戌」をまとめたりした作品もあった。
会員は「飾ることができる書道は魅力」と話している。
開館は午前9時縲恁゚後5時半(最終日4時)。 -
伊那市内の郵便局 写真付き切手発売へ
伊那郵便局(藤原良明局長)などは31日から、伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市誕生を記念した写真付き切手(シール式)の予約をはじめた。
写真付き切手は「みはらしファームと南アルプス」「春の桜雲橋」「夕日に映える仙丈ケ岳」など、80円切手10枚入りを1300円(送料500円込み)で通信販売。限定千部。
伊那郵便局が新市のPRになれば竏窒ニ、市内の郵便局に呼びかけて企画し、市から写真の提供を受けて実現した。
予約受付、申込方法は、新市内郵便局の窓口にて。 -
旧井澤家で「古文書・絵図展示会」
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新市誕生を記念した展示「古文書・絵図展示会」が31日、同市西町の旧井澤家住宅ではじまった=写真。先人たちが現代に残した過去の記録が飾られている。の伊那部宿を考える会、伊那市古文書研究会共催。4月6日まで。
3市町村に関わる古文書や絵図などの写しのほか、それぞれを同研究会会員が解読した解読文など約100点を出品。伊那部宿絵図、天竜川歴史絵図、権兵衛峠開削文書などがある。
約300年前、諏訪領と高遠領の間で起きた山争そいを治めるために作られた「芝平山絵図」や飯田領と高遠領の境界裁許絵図、長谷地区の山の入会権に関連する文書など、昔の争論について語っている資料が目立つ。
伊那市古文書研究会の久保村覚人会長(68)=伊那市荒井区=は「初公開のものが多く、それぞれの図面や古文書にはすべて、解読文が入っている。多くの人にじっくり見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前9時縲恁゚後5時。期間中は入場無料。 -
新生伊那市出身作家美術展 はら美術
新伊那市誕生を記念した展示会「新生伊那市出身作家美術展」は10日まで、伊那市坂下区旭町の「はら美術」で開いている=写真。日本画、洋画のほか彫刻、人形といった工芸などで有名な地元作家の作品が一堂に並んでいる。
伊那市・高遠町・長谷村による新市・ス誕生・スと、3市町村から・ス誕生・スした画家を引っかけた、店主の原義美さん(64)のこだわりの展示即売会。物故から中央画壇で現在活躍中の26人が、一人2縲・点の計約100点を出品している。
旧高遠町から中央アルプスを望んだり、南アルプスの仙丈ケ岳を描いたりと、新市の美しい自然を絵にした風景画が中心。山中一正(旧伊那市)の「宝剣夜話」、竹内徹(同町)の「高遠の桜と中央アルプス」などの作品がある。
原さんは「それぞれの個性や会派も違う作家の作品が集まる展示。せっかく合併したのでお祝いの意味を込めて開きました」と来場を呼びかけている。
5日は定休日。午前11時縲恁゚後6時。 -
華やかなひととき演出 ふれあいの里に志扇流訪問
箕輪町木下一の宮の「ケアセンターふれあいの里」(林睦之センター長)で29日、新日本舞踊のボランティア訪問があった。利用者ら約50人は、目の前で次々と繰り広げられる優雅な踊りに顔をほころばせた。
踊りを披露したのは志扇流(家元・志扇寿光さん)の伊那市、同町在住の社中ら6人で、そのうち小学校の春休みを利用して児童2人も参加。扇子や三味線、笠などを手に、演歌の曲に合わせて9演目を披露した。
伊那小学校5年の牧田はるかちゃんは「おじいちゃん、おばあちゃんに楽しいと思ってもらえるように踊った」と熱演した。
利用者らは舞踊を鑑賞し終えると「すばらしかった」「うれしい」「最高!!」と、それぞれ笑顔。アンコールを要望するほど満足していた。
林センター長は「ボランティアさんの好意に利用者の皆さんも気持ちが和んでいる。日ごろの練習の成果をまた、ぜひ披露しに来てほしい」と感謝した。
ふれあいの里は昨年10月に開所。利用者数はデイサービス、ショートステイ、グループホームに計約50人。ここ3カ月は月に2回ほど、ボランティアによる踊りや筝の演奏をして利用者を楽しませている。4月にはハーモニカの演奏会もあるという。 -
歴史シンポジウムまとめ 「伊那の歴史・地域性と先人の知恵」発行
伊那市教育委員会は2002縲・4年に市内で開いた歴史シンポジウムの講演をまとめた本「伊那の歴史・地域性と先人の知恵」を発行した。同市のシンポジウム講演集は3冊目となる。
9人の研究者の基調講演、質疑討論などの展開を収録した。図や表、写真などを使い、理解しやすいように工夫。テーマは原始時代から現代までと幅広く、過去の先人の知恵を学びたい人のためのテキストになるようにした。
シンポジウムのテーマは02年「高遠藩領と天領」、03年「天竜川の水運」、04年「伊那市の生い立ちと先人の知恵」。04年には信州大学人文学部の笹本正治教授が中世の伊那谷と題して、織田信長による信濃侵攻と高遠城落城などについて説いている。
A5判、280ページ。1500円(税込み)。購入に関する問い合わせは、伊那市教育委員会(TEL0265・78・4111、内線2722)へ。 -
ノルウェーから高校交換留学生 オーエン・スティアン君来伊
高校生交換留学生の国際機関「エイ・エフ・エス日本協会」の派遣留学生受け入れプログラムで来日しているノルウェー国籍のオーエン・スティアン君(17)が29日、ホストファミリーと一緒に伊那市役所を訪問した。オーエン君は小坂樫男市長(当時)に滞在期間中の抱負を日本語で語った。
日本の言葉、文化、テレビアニメに興味があるオーエン君は同協会長野南信支部を通じて、ホストファミリーの小学校教諭・橋本明典さん(49)=同市美篶前原=宅へ10カ月余り滞在。期間中は橋本さんの長女・結さん(16)が通う赤穂高校(駒ヶ根市)で勉学に励む。
インターネットなどで日本語を独学で学んだというオーエン君の流ちょうなしゃべりに小坂市長も驚きの表情。漢字やカタカナの読み書き、日本語の冗談も話せるとあって「大したもの」とほめた。
オーエン君は日本の高校で「日本語で会話するのが楽しみ」と入学式が待ち遠しい様子。「将来は日本の大学へも行きたいので、絶対戻ってくる」と展望を語った。 -
上伊那郡西天竜土地改良区総代会
上伊那郡西天竜土地改良区(有賀正理事長)の第141回通常総代会が31日、西天竜土地改良区事務所であった。事業費の繰上償還や06年度一般会計予算案など24議案を全て承認した。
06年度は、組合員の負担軽減のため、県営ため池等整備事業借入金で約4103万1372円、基幹水利施設補修事業で2014万3千円を繰上償還する。支線水路改修の非補助土地改良事業は、理事会専決処分に一任し繰上償還する。
06年度一般会計予算の総額は約4億124万円。支出は、単独事業で中部・南部・北部地区の水路改修2500万円、南箕輪村の北殿から南殿の雨水対策計画による新農業水利システム事業1400万円など。
総代会正副議長の選任は、議長に日野源七さん、副議長に原英雄さん。任期は4月1日から1年間。 -
【記者室】まつぶさワイン
箕輪町の特産品「まつぶさワイン」。醸造待ちだった05年産ができ、試飲会があった。昨年はマツブサの収穫量が少なく、出来たワインは402本。そのうちの貴重な3本の試飲で、「すっきりした味」に仕上がっていた▼まつぶさ会の会員情報によると、金曜夜のテレビドラマ「チャングムの誓い」で、宮廷薬膳料理の食材にマツブサが出てくる。「体にいいってことだよ」という。成分分析ではアントシアニンを100グラム中280ミリグラムと多く含む結果が出ている▼栽培が難しいマツブサ。町長は、量より質で希少価値があるものとして育てて-と期待を寄せる。05年産は予約で売り切れだが、町内小売店では1年寝かせた04年産を販売中。関心のある人はお試しを。(村上記者)
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宗良親王の歌碑を建立
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##(見出し(2))
中川村の沖町地区住民らでつくる歌碑建立実行委員会(小沢昭夫委員長)は24日、大草城址公園の多目的広場に宗良親王の歌碑を建立した。除幕は8日に行う。
歌は李花集の中から大草城に縁の深い歌を選び、碑の表には「宗良親王御歌 我を世に ありやと問えば 信濃なる いなとこたへよ 嶺の松風」と刻み、裏面には宗良親王の紹介と、大草城との関わり、碑の由来など記した。
碑は高さ2・3メートル(台石を含む)、幅3・1メートルの御影石。1901年(明治34年)宮中御歌、歌題「宗良親王」に立ち合った人の孫、亀割糸子さんが揮ごうした。
「大草城の歴史と公園をつなぐものを後世に残そう」と、沖町地区有志が実行委員会を組織、浄財を募った。松沢三郎さんや塩沢護さんが多額の寄付を寄せたほか、50人余が協力した。
歌碑に合わせ、公園の沿革を記した副碑も建立した。
除幕式は8日午後2時から、地域の小学生が除幕する。
【宗良親王】後醍醐天皇の第8子で南北朝時代、南朝方の征東将軍として、各地を転戦。1343年大河原(大鹿村)に入り、以来30年余、大草城主、香坂高宗の庇護により、任務を遂行、信濃宮、大草の宮と呼ばれた。詠歌に優れ、歌聖として名高く、名歌を残した。 -
年度末式と退職職員送別会
飯島町は30日夜、文化館で全職員が出席し「05年度末式と退職職員送別会」を開いた。
はじめに自治功労表彰を行い、4人に町長の自治功労表彰が、5人に全国町村会長表彰が伝達されたほか、解散により今年度最後となる上伊那町村会長表彰が15人に贈られた。
高坂町長は「永年、町職員として尽力していただき、栄えある賞を受賞した」と祝福し「05年度は自立を選択し、第1歩を踏み出した大きな節目の年だった。厳しい財政状況の中、計画通り事業が進展できたのは、職員の協力、精いっぱいの労苦のたまもの」と労い「新年度に向け、気持ちを新たに精進を」と年度末の訓示をした。
引き続き、高坂町長は退職する7人の職員ひとり一人の職歴や功績に触れながら、送別の言葉を贈った。退職職員らは長年の協力、支援に感謝し、別れの言葉とした。
受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽町長表彰=三石博、高坂浩、滝本英司、平栗正行▽全国町村会長表彰=折山誠、大久保富平、宮下務、下平広、小河内幸子 -
商工会が聴導犬協会の施設移転で要望書
宮田村商工会は31日、日本聴導犬協会が村民会館隣接地に本部施設を移転建設する計画に関して、清水靖夫村長に要望書を提出した。前林善一会長は「移転を反対するものではない」として、地域と共存していくために村から同協会へ働きかけるよう求めた。
村内に本部がある聴導犬協会の村民会館隣接地への移転については、一部の村民から意見が出ているが、商工会理事会でも議論。 移転地が7月に開く祇園祭の花火打ち上げ場所に近いなどが主な理由で、要望書には今後の協力関係などを記載した。
また、環境や地域住民に対する配慮なども盛り込んだが「末永く、地域と共存していくためであり、事情を汲み取ってほしい」と、村、協会双方に理解を求めた。
同協会は村のあっ旋を受けて、村開発公社が所有する村民会館隣接地を購入、一部賃貸し、来年に施設を新築する。 -
制服やカバンなど学用品をリサイクル
宮田村の宮田中学校PTA父親母親委員会は31日、卒業生らの不要になった制服やカバンなどを新入生や下級生に有効に使ってもらおうと、リサイクルを行った。十分使えるものばかりで、保護者は「とてもありがたい」と喜んでいた。
受け渡し会場の同校会議室には、運動着や辞書などまで多彩な学用品が勢揃い。多くの保護者や在校生らが訪れ、欲しいものを自由に持ち帰った。
ある母親は「制服や体操着は毎日使うため洗い替えも必要。成長も早いので、大助かり」と、熱心に・ス品定め・スしていた。
リサイクルは5年目。同委員会の米田留美子会長は「使えるものばかりで、捨ててしまってはもったいない。良い伝統として続いていけば」と話した。 -
商工会事務局長に桑原前地事所商工雇用課長、労務対策課長を新設
宮田村商工会は30日、4月1日付の人事異動を内示した。岡本建児氏(65)が定年で事務局長を退き、3月末まで上伊那地方事務所商工雇用課長を務めた桑原正道氏(60)を後任に迎える。外国人企業研修生受け入れ事業の拡大方針を受け、岡本氏は新設の労務対策課長に就く。
受け入れ事業は2001年度に始まり、中国・大連市の意欲ある若者を面接で選考。同商工会に加盟する9社が参画し、現在は49人が各企業で技術研修を積んでいる。
既に7人が3年間の課程を修了して帰国しているが、習得した語学や技術で各分野で活躍。企業にとってもメリットが高いとして、同商工会は本年度も拡大に取り組む方針。6月には新たに1社が参加を予定している。
岡本氏は研修生受け入れに関する各種業務のほか、事務局長らをサポートする。
桑原氏は県職員として主に商工畑を歩み、3月末で退職。出身は長野市。 -
龍水呉服第66回春・正絹染呉服まつり
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の龍水呉服は2日まで、第66回春・正絹染呉服まつりを伊那市狐島のJA南信会館で開いている=写真。
作家ごとに5ブースが設置されており、それぞれが約50から60点をそろえている。草木染め、ぬれ描き蝋羯彩友禅を合わせた手法など、各作家それぞれの個性が生きた作品があり、若い世代から年配者まで、それぞれの嗜好にあった1点を見つけることができる。今年は花を基調とした女性らしい柔らかい作風が特徴の「きもの咲」が新たに加わった。
また、絹を贅沢に使ったニットや糸、染色から全てオリジナルで仕上げている洋服などのコーナーも例年人気が高く、リピーターが訪れるという。
担当者は「県下最大規模を目指しており、3日間でこれだけの規模は南信でも珍しいと思う。一度会場で見ていただければニーズにあったものがあると思うのでぜひご家族で出かけてほしい」と話していた。 -
JA上伊那稲作部会が米の消費拡大を目的としたイベント開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)稲作部会(北條久志部会長)の米の消費拡大を目的とした「うまい米・うまいお酒春祭り」が29日、伊那市狐島の本所であった。生産者や消費者など、約170人が集まり、地元産米や、上伊那6酒造会社がつくる地酒を比べながら、味の違いを楽しんだ。
米の消費が低迷する中、消費者だけでなく生産者の米消費も減少している。また、米を使う日本酒の消費量も減少しており、地元消費者の傾向としても地元の酒米を使う地酒以外を購入することが多いため、生産者自らの米消費を見直し、消費者に地酒の良さを見直してもらおう竏窒ニ初めて企画した。
地元の酒生産者は「地元美山錦を使った純米酒。嗜好(しこう)の違い、体調の違いなどによって味の感じ方も違ってくるので、飲み比べてみてほしい」などとアピールした。
参加者は、地元生産者の作ったコシヒカリ、アキタコマチコシヒカリの無洗米の食べ比べたり、五平もちやチャーハン、おはぎなどの試食をしながら、地酒の味を確かめていた。 -
保育所サービス充実に向け、伊那東保育所で改修終了
未満児保育や時間外保育へのニーズの高まりを受けて市は、4月から保育園サービスを拡充する。
従来は午前7時半縲恁゚後7時に対応する時間外保育を実施している園が上の原1園しかなかったが、伊那東、美篶西部、竜西でも対応時間を延長。それ以外の保育所も、朝の受け入れ時間が午前7時半からとなる(夕方は午後6時まで)。
未満児保育は、より多くのニーズに対応できるよう伊那東保育園を改修。これにより同園は、現在より10人ほど多く、未満児の受け入れができるようになった。また、未満児保育の対象年齢は0歳から3歳までと幅が広く、成長の度合いも異なってくるため、0、1歳と2、3歳というようにある程度年齢分けした保育体制もとっていく。
急な用事ができた場合などに利用できる未就園児の一時預かりは、私立の伊那保育園でしか実施していなかったが、今後は公立でも対応できる園を設置していく予定でいる。 -
半期に一度の「決算大バザール」 ベルシャイン伊那で4日まで
半期に一度の洋画などの展示即売会「決算大バザール」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
中央画壇で活躍する現役作家を中心に約40人が、一人2縲・点の計約80点を出品。特別価格の8万円縲・00万円で販売している。
伊那市出身の野溝嘉彦の「伊那谷の春」(20号)や辰野町出身の大森祥吾の「春の常念岳」(6号)などの地元作家作品のほか、島根清の「紅葉の奥入瀬」(M15号)、雨宮英夫の「峠のそば店」(6号)などが並ぶ。
織田広喜の少女像を中心に描いた5点、吉村美令由のアヤメやツバキなどの花の絵5点もある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那スキーリゾート今季営業終了
伊那市西春近の伊那スキーリゾートは31日、今季の営業を終了した。寒波の影響などによって、暖冬に悩まされた昨季より5日早くオープンし、営業日数104日間で、例年並みの約8万人が楽しんだ。
スキー場によると、利用者は全体の7割近くが東海地方からの家族連れ。冷え込みが続いたオープンから1月中旬までは昨季より1・4倍の人でにぎわい、1月8日には今季最多の約2600人を記録した。
また、ナイターには2月の権兵衛トンネル開通後は、ナイター営業のスキー場がない木曽谷から多くのスキーヤーらが訪れた。
最終日は約200人が今季最後の滑走を満喫。駒ヶ根市から母親と来ていた阿部厳ちゃん(8)は「すごく楽しかった。次の冬が待ち遠しい」と話していた。