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高校生が一日看護体験
駒ケ根市の昭和伊南総合病院は28日、上伊那の高校生を対象にした一日看護体験学習を行った。男子3、女子13の計16人が参加し、病棟での看護などを体験した。
白衣を着た高校生は数人ずつに分かれて各病棟で入院患者の身の回りの世話に当たった。内科病棟を訪れたグループは患者の手足をせっけんで洗う作業を体験=写真。医療用手袋をつけ、恐る恐る患者の手を洗い始めるとそばで見ていた担当の看護師が「もっと強く」「指の奥までしっかり洗って」などとアドバイス。高校生らは慣れない手つきながらゆっくりと慎重に作業をこなした。患者が「気持ち良かった」と言うと初めて緊張が緩み、うれしそうな笑顔を見せた。高校生らは患者の汚物処理などの作業も行い、看護師らの仕事の大変さに改めて驚いていた。
参加した伊那弥生ケ丘高2年の水田亮君(17)は「将来は医療関係の職業に就きたいと思って参加した。実際に患者さんと接するのはすごく緊張するが、いい経験になった」と話した。 -
【筝、三味線演奏家 大庫こずえさん】
91年から駒ケ根市で教室を開く傍ら、3年前から昼神温泉の舞台で月5回の定期演奏をこなす。一方で筝、三味線、尺八から成るユニット「まいまい」のメンバーとして各地で演奏活動を行うほか、中学、高校で邦楽器の実技指導も行っている。
4月、霊犬早太郎伝説700年を記念する独演会を光前寺で開いた。同じ演目で7月には京都芸術センターでも公演を開催。演奏家としての方向性を模索し、追求し続けながらもつかめずにいたこれまでの自身とは一線を画す演奏に、新境地への確かな手応えを感じている。
「聴いて楽しんでもらうことはうれしいのだけれど、自分が音楽に求めているものはただそれだけではなくてもっと本質的な何か。筝でなければできないこと、自分だけにしかできないこと竏秩Bそれが今回の試みで少し見えてきた気がします」
◇ ◇
東京都豊島区生まれ。邦楽とは特に縁のないごく普通の家庭に育った。中学3年生の時「思い当たるきっかけもないのに、なぜか筝を弾いてみたいという思いが強くわき上がってきて」進学した高校で筝のクラブに入った。初めて弾いてみた筝は「すごく楽しかった」。指導に当たっていたのがたまたま山田流筝曲の師匠で、クラブと並行して、浅草にあるその師匠の教室にも通い始めた。
「1人だけでなく、ほかの先生の教えをもっと受けてみたい」と東京芸術大邦楽科の別科筝曲に入学。「素晴らしい先生に出会えて」2年間の課程を修了したが…。
その後結婚して夫の仕事の都合で駒ケ根市に転居。子育てに没頭する生活が10年近く続いた。
「子育ては楽しかった。筝や三味線は思い出したように年に1回ぐらい触れてみる程度で、特に弾きたいとも思いませんでした」
子どもが成長したのを機に再び演奏を始めると、長かった空白を埋めるようにさまざまな活動に挑戦した。ビートルズの曲、ピアノやギター、インドの楽器との共演竏秩B東京、名古屋などの大都市でも公演した。
「楽しんで演奏することは新鮮な経験でした。可能性を求めていろんなことを試してみたんですが…」何かが違う。やればやるほど伝統的な演奏に魅力を感じ「こういう演奏でいいのか」と疑問は募るばかりだった。
光前寺の公演の話が舞い込んだのはそんな時。心機一転を期して臨んだ演奏は重なった欲求不満を吹き飛ばすものだった。
「やっと気がついたんです。無理して新しいことをやらなくてもいい。自分自身が本当にやりたいことをやればいい。それがほかの人にはない、自分を100パーセント生かせる道だってことに竏秩v
◇ ◇
「この道に終わりはない。一生勉強です」
今も月1回東京に通い、師匠に教えを受けている。
「先生は『教えることはもうない』と言う。でも何かしら得るものは必ずあります。以前弾いた曲をまた弾いてみると、もっと深いものを感じることがある。感性が深まったというか竏秩Bそれが自分を成長させることでもあるんです」
演奏の依頼、教室の申し込みはTEL83・0863へ。
(白鳥文男) -
駒ケ根市教職員夏期研修会
駒ケ根市教育委員会は28日、市内の小中学校教職員を対象にした夏期研修会を駒ケ根市文化会館で開いた。教職員約200人が参加し、飯田教育事務所教育支援主事の伊藤潤さんの講義「特殊教育から特別支援教育へ」、信州大医学部付属病院精神神経科子どものこころ診療部の酒井文子さんの講演「軽度発達障害について竏窒サの理解と対応」を聞いたほか、7つの分散会に分かれてそれぞれ討論を行い、特別支援教育について理解を深めた。
伊藤さんはLD(学習障害)やAD/HD(注意欠陥/多動性障害)児童への具体的な対応方法について「特別視しないが配慮する竏窒ニいう姿勢が大事だ。必要な支援を必要な分だけ行うと同時に、保護者への支援が大きなポイントになる」と話した=写真。 -
日発運輸が宮田村北割区に物流拠点建設へ
日発運輸(本社横浜市)が、宮田村北割区の広域農道沿いに新たな物流拠点を建設する。地権者との土地売買契約が完了し、10月着工、来年5月に稼動開始の見通しとなった。同社は、自動車部品用バネ製造の大手で宮田村や伊那市、駒ケ根市に6つの関連工場を持つ日本発条(ニッパツ)のグループ子会社。工場の材料、製品を一括管理して効率化を図るねらいだが、将来的に幅広い物流取り扱いも視野に入れる。
総敷地面積は1万890平方メートル。材料保管、製品保管、積み込みと3区分した棟続きの倉庫を建設する。
駒ケ根市内2カ所に分散していた駒ケ根営業所の物流機能を集約して、そのまま移転。従業員20人も移る。
村内にある日本発条伊那工場の至近距離に位置し、同工場などの材料、製品を管理。工場内に余分な在庫を抱えないようにするなど、合理的な物流体制を構築する。月間の取り扱い量は材料だけで800トンほどを見込む。
また、同運輸はグループ以外の物流も手がけていることから、南関東・信州地区事業部の藤田正部長は「ニーズに応じて、事業の拡大も検討していく」と説明した。
建設地は優良農地として保護されてきたが、伊那、駒ケ根両インターに近いなど立地条件が良好。産業振興面などから村土地開発公社も仲介にあたっていた。地権者は4人で土地の売買総額は約1億3100万円。
27日夜に地元住民説明会があり、意見が挙がった周辺環境の配慮について、同社は善処していくと示した。 -
伊那バス駒ケ根営業所移転へ
伊那バスはJR駒ケ根駅近くの上穂栄町にある現在の駒ケ根営業所を8月4日から同市福岡に移転する。移転に伴って高速バス新宿線の発着点が同10日から新営業所に変更になるが、乗車は今後も引き続き可能で、予約などの窓口業務の機能もこれまで通り残す。
移転先は国道153号線沿いのホームセンター「ケーヨー」の跡地。土地、建物はもともと伊那バスの所有だった。移転について同社駒ケ根バスセンターの北原敏旨常務は「従来は営業所周辺に専用駐車場がなく、高速バスの利用客が車を止められなかった。移転先では数十台の車が止められるので利便性が大幅に増す」と話している。新営業所は待合室も広く、待ち時間をゆったりと過ごすことができるという。
問い合わせは駒ケ根バスセンター(TEL83・4115)へ。 -
シルバー人材宮田事業所が奉仕活動
駒ケ根伊南広域シルバー人材センター宮田事業所は27日、宮田村役場の庭木せん定や草刈りなどの奉仕活動を行った。63人の登録会員のうち50人ほどが参加。「村の顔である役場周辺をきれいにしたい」と、ボランティアで汗を流した。
同センターが受託する事業のなかで最も多いのが庭木の手入れや草刈り。精通している会員が、プロの手仕事で手際良く作業していった。
この奉仕活動は7年ほど前から毎年実施。清水靖夫村長は「いつもありがたい。本当にきれいになった」と感謝。
同事業所の後藤元紀さんは「村にはお世話になっており、少しでも役に立てれば」と話していた。
村内では同センターが受託する仕事量が増えており、一緒に働く新規会員を幅広く募集中。仕事の依頼も受け付けている。問い合わせは同事業所85・5912まで。 -
衆議院災害対策特別委員会が豪雨被害の現地調査
天竜川堤防決壊被害を視察衆議院災害対策特別委員会は28日、梅雨前線豪雨で被害を受けた諏訪、上伊那地域を訪れ現場調査した。上伊那地域は、箕輪町松島の天竜川堤防決壊個所で仮堤防設置工事の説明を聞いた。
特別委員会の大野松茂委員長はじめ理事、委員ら8人が訪れ、県知事や市長会長、町村会長、視察地の首長らが対応した。
天竜川堤防決壊個所では、天竜川上流河川事務所の三上幸三所長が現状を説明。大野委員長は、「手早く使命感をもって地元の皆さんが取り組んでくれたため、ここまでの復旧ができた」とし、今後の国の対応については「要望をすでにいただいている。恒久的堤防設置のため早急に検討したい」と話した。
箕輪町は、天竜川堤防の早期復旧、釜口水門からの最大放流に対応する堤防整備、土石流発生地域への治山などの対策、被害のあった中小河川や道路の復旧などを要望した。 -
三日町長生クラブでヒヤリ地図作り
箕輪町の三日町長生クラブは27日、三日町公民館であった交通安全教室でヒヤリ地図作りをした。三日町地区の地図上に、交差点などヒヤリとした経験のある場所にシールを張り、危険個所を確認した。
ヒヤリ地図作りは、町交通安全協会が町内の長寿クラブの会合などに出向き、作り方を指導している。北小河内地区から始まり、三日町が2番目。
ヒヤリ地図は歩いていて、または自転車、電動車いす、自動車に乗っていてヒヤリとした場所にシールを張る。その状況を話し合うことで、交通事故防止のための注意点、自治体や警察に要望する対策などが明確になる。
長生クラブの会員は、歩行中にヒヤリとした場所を中心に次々とシールを貼った。
ヒヤリ地図は今後、公民館に掲示し、公民館を訪れた人がヒヤリ個所を追加していく。
町安協の小林交石会長は、「箕輪町は高齢者の事故が多い。特に自宅近所が多いので、夜間はなるべく出歩かない。出かけるときは反射材をつけたり、白色など目立つ服を着て交通事故に気をつけて」と注意を呼びかけた。 -
伊那観光協会総会 支部としての正副会長を改選
伊那観光協会の総会が28日、伊那市役所であった。旧3市町村の各観光協会を一本化し、本年度中は合併組織の支部として活動するための正副会長の改選のほか、06年度事業計画など5議案を原案通り可決、承認した。
正副会長の改選は、会長に向山公人氏(伊那ケーブルテレビ)、副会長に藤沢秀敬氏(旅客自動車組合)、有賀正喜氏(みはらしファーム)を選出。任期(2年)途中の改選のため、本年度末までの任期とした。
一本化した組織「伊那市観光協会」の設立総会は8月で、本年度中は組織固めに取り組み、07年度から実質的始動する予定。06年度中は、各協会が支部組織の位置付けで主体的活動を展開するため、統括的立場の前会長・小坂市長の再任ではない正副会長の改選となった。
事業計画は前年から取り組む、羽広道(西箕輪)の丁石の整備を11月までに完了し、披露する竏窒ネどを盛り込んだ。 -
箕輪町の天竜川堤防決壊個所 復旧工事順調に進む
大雨の影響で決壊した箕輪町松島区の天竜川堤防の復旧工事は27日現在、盛り土の上にコンクリートブロックを積み上げる作業に取り組んでいる。近くでは、電力会社の高圧線鉄塔の倒壊対策の作業も進められ、それぞれの現場作業員らは慌ただしく働いている。
東京電力の鉄塔(高さ約48メートル)は26日までに、全体の半分となる上部25メートルを除去。倒壊すると町上水道取水施設へ影響が出るので、安全を確保するための作業をした。
決壊後は送電を中止。倒壊対策の支線を張る応急措置や、水流で洗われた基礎部分の補強などは作業済みだ。
送電再開は堤防の復旧工事が終わった後、上部を組み立て直してからの予定となる。
東電の鉄塔より上流約50メートルの位置にある、中部電力の高圧線鉄塔(約31メートル)は27日、153号バイパスを開放するため、バイパスから張った支線の重りの位置を護岸内に移した。
送電は継続。鉄塔の足場4角を丸太などで囲み、土を盛るなどの補強作業は終えている。
堤防の復旧作業に取り組む、国土交通省・天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は、今月中を目途に仮堤防の完成を目指す。本格的な堤防施工は、川の水量が減る「非出水期」の10月以降の着工を予定している。 -
春の高校駅伝コースを変更
春の高校伊那駅伝実行委員会の総会が28日、伊那市内であった。広域農道を中心としたコースから、2つのアルプスを結ぶコースに変更する案を了承。役員改選で委員長に小坂市長を再任した。
総会には長野陸上競技協会、県高校体育連盟、伊那市など委員30人が出席。
新コースの説明を受けた委員から、異議は出なかった。
8月中に計測を済ませ、10月下旬ごろに招待校を訪問。出場依頼に加え、新コースについて説明する。
また、出場選手の安全を確保するため、コース沿線の住民や近隣市町村へ周知し、例年より早めの準備を進めていく。
陸上競技場を発着点とする新コースは、男子が伊那西部広域農道竏柱ァ道南箕輪沢渡線竏忠w前再開発ビル「いなっせ」前竏注蒼ケ153号竏虫s役所竏茶iイスロード竏虫O峰川橋竏谷A上伊那東部支所(高遠町)を折り返す42・195キロ。当初、第1中継所は「いなっせ」前だったが、1区間の距離が短いことから、伊那北地域活性化センター「きたっせ」に変更した。
女子は「きたっせ」を回り、広域農道の山本交差点を南へ向かって西春近柳沢から戻る21・0975キロ。
コース変更は数年前から出ており、来年、男子が30回記念大会を迎えることから、市街地を通り、一層の盛り上がりを竏窒ニ幹事会で検討していた。
小坂市長は「30回の記念にふさわしい大会にしたい」と協力を求めた。 -
推奨みやげ品の登録証授与式
伊那観光協会は28日、市役所で推奨みやげ品の登録証授与式を開いた。新たに「ローメンまん」など4品が加わり、イベントなどで積極的にPRする。
認定品は、伊那名物ローメンを具にした「ローメンまん」「ソースかつ丼まん」「ソースかつ丼のたれ」(以上シャトレ)、権兵衛峠にちなんだ俵型のもなか「権兵衛米の道」(菊香堂)の4品。3月の審査で「伊那名物を使った商品で、ボリューム感がある」「権兵衛トンネル開通を記念した商品」などの理由から認定を受けた。有効期間は08年3月末。
有賀正喜審査委員長は登録証を一人ひとりに手渡し、観光を支えるみやげ品の販売促進に期待。
シャトレの黒河内直明さんは「伊那や信州の名物を使った商品を広めていけるように努力したい」、菊香堂の赤羽政治社長も「みやげ品から伊那市をアピールしたい」とそれぞれ述べた。 -
矢澤衣裳、秋冬新作ブライダル衣裳展
伊那市青木町の矢澤衣裳は28日から、06年秋・冬新作ブライダル衣装展を開いている。
年に2回、新作の発表される時期に合わせて開く衣装展で、幅広い人の好みに対応できるよう、新作だけでなく、さまざまな衣装を集めた。
秋冬に向け、落ち着いた濃い色のドレスなどが出てきているが、白色や明るい色身のドレスの人気も根強い。
最近では2通りの着方を楽しめる2WAYタイプやフリーサイズ対応のドレスが増えてきているという。
和装もドレスと同数程度そろっており、昔から婚礼の本衣装とされてきた「引き振袖」も、さまざまな作品がそろっている。
担当者は「予約にはまだ空きがあるので、興味がある人はぜひ連絡をしてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後6時半(8月5、6日は午後4時)。予約優先。8月7日まで(8月1日は休業)。
問い合わせは矢澤衣裳(TEL72・2675)へ。 -
どうぞのいす、もくれんの家で紙芝居や演劇を披露
伊那市西町の福祉事業所「どうぞのいす」は28日、地域のお年寄りに紙芝居や小話を聞いてもらおうと、狐島の宅幼老所「もくれんの家」と訪れた。どうぞのいすとして地域に貢献したいという思いと、障害者が社会の中で自立的に働いていくための取り組み。今後は、伊那小学校の学童クラブなども訪れることを予定しており、要望があれば各地区へ出向いていきたいとしている。
どうぞのいすは、障害者がいきいきと働き、しっかりとした収入を確保できる職場を目指している福祉事業所。ハンディがあっても個人の持ち味を生かした取り組みを職業につなげていきたいと、同事業所を定期的に手伝う山岸峰司さん(19)は、6月末から小話を練習してきた。
山岸さんは、テレビ番組「笑点」の登場人物を真似たり、だじゃれを交えた小話を披露。外部の人に披露するのは初めてで、緊張した様子だったが、お年寄りたちも、山岸さん独特の世界を楽しみながら温かく見守った。
マネージャーの古畑愛さんは「人を幸せにしていると感じられることは本人たちにとっても良い影響を与える。地道にできることからやっていきたい」と話していた。
また、紙芝居披露もあり、お年寄りは懐かしそうに楽しんでいた。 -
シルバー人材宮田事業所が奉仕活動
役場の庭木、きれいにお手入れ駒ケ根伊南広域シルバー人材センター宮田事業所は27日、宮田村役場の庭木せん定や草刈りなどの奉仕活動を行った。63人の登録会員のうち50人ほどが参加。「村の顔である役場周辺をきれいにしたい」と、ボランティアで汗を流した。
同センターが受託する事業のなかで最も多いのが庭木の手入れや草刈り。精通している会員が、プロの手仕事で手際良く作業していった。
この奉仕活動は7年ほど前から毎年実施。清水靖夫村長は「いつもありがたい。本当にきれいになった」と感謝。
同事業所の後藤元紀さんは「村にはお世話になっており、少しでも役に立てれば」と話していた。
村内では同センターが受託する仕事量が増えており、一緒に働く新規会員を幅広く募集中。仕事の依頼も受け付けている。問い合わせは同事業所85・5912まで。 -
南割区行政懇談会
宮田村南割区は27日夜、行政懇談会を開いた。約50人の住民が参加し、村理事者や地区担当職員と意見交換。教育、福祉から産業の活性化まで、幅広い内容で議論した。
企業誘致にからめて農業問題についてもふれ「将来的な食糧問題も考慮に入れて、農地、農業の保護も大切では」などの声が複数挙がった。
産業建設課は「農地をむやみやたらに減らそうとは考えてもいない。産業発展のために農地を工業用地に変えざるえないケースもあるが、守るべき農地は守っていく」と答えた。
今回の豪雨災害で、他の自治体では携帯電話のメール機能を使った情報システムが機能したという意見も挙がり、村総務課は「村としても有効手段を検討していく」とした。
また、住民運動で中止を勝ち取った産業廃棄物処分場計画地の跡地問題で「運動を風化させないためにも、跡地の利用法を考えるべき」と提案もあった。
小林修助役は「どういう形が良いのか、もう少し時間をかけて考えたい。意見も参考にする」と答えた。 -
駒ケ根市中沢で住宅火災
26日午後9時すぎ、駒ケ根市中沢下割の会社役員春日利子さん(44)方の物置から出火。木造瓦ぶき2階建て住宅(約200平方メートル)1棟を全焼して約1時間後に鎮火した。けが人はいなかった。
駒ケ根署が原因を調べている。 -
伊那市災害ボランティアセンターの終了
伊那市社会福祉協議会は25日、今回の大雨による被災地支援のために設置した災害ボランティアセンターを終了した。
被災地からのニーズを受けてボランティアを配置する予定だったが、調査の結果、今回は被災者からの要望がなかった。
今後、被災地からのニーズがあった場合、通常のボランティアセンター業務として対応したいとしている。 -
KOA取締役会
KOA(本社・伊那市)は27日、取締役会を開き、自己株式を買い受けることを決議した。
経営環境の変化に即応できる機動的な資本政策の遂行のため。普通株式で、株式総数は50万株(上限)。株式の取得価額の総額は7億円。期間は06年7月31日縲・7年3月20日。 -
かんてんぱぱでぱぱ菜農園本格始動
団塊の世代が退職を迎える07年を前に伊那食品工業(本社・西春近)はこのほど、定年退職者の再雇用などを目的とする農業法人「ぱぱ菜農園」の活動を開始した。荒廃農地解消、安心・安全な食の提供なども目的としており、季節に合わせた作物を栽培していく。
塚越寛会長を社長として05年5月に設立した同社は、1年の準備期間を経て06年5月から実質的にスタートした。現在はの社員は定年退職者2人と伊那食品工業社員など5人。約3ヘクタールの借地を利用し、トウモロコシ、カボチャ、ジャガイモなど約20品目以上を栽培している。
農地は、伊那食品工業周辺にある遊休農地を活用。また、寒天の残さから作ったミネラル豊富な肥料「アガーライト」を使用し、環境負荷を減らしながら安心・安全な農作物栽培に取り組んでいる。
栽培した野菜は直営レストランで使用したり、一般や社員などに販売しており、施行期間に提供したトマトなどは「甘くておいしい」と好評だった。
人員が増えれば、規模拡大も考えるとしている。 -
国土交通省・三峰総 優良工事など3業者1人を表彰
国土交通省・三峰川総合開発工事事務所(竹田正彦所長)は26日、同事務所に関係のある工事などの携わった業者などを称える優良工事などの表彰式を所内で開いた。本年は05年度までに完了した工事、業務などに関係する3業者、1人を表彰した。
所長表彰に輝いたのは優良工事施工者の宮下建設、優良工事技術者の松村幸佳監理技術者(吉川建設)、優良業務請負者の日本工営名古屋支店、所長感謝状を受けたのは優良工事協力会社の宮坂組。優れた施工方法や、職場環境の向上に取り組んだなどの功績が評価された。
竹田所長がそれぞれの代表者一人ひとりに表彰状を授与=写真。「これを機会に努力を重ね、公共事業が社会貢献すると共に、建設業が発展することを願う」とあいさつした。
表彰内容は次の通り(カッコ内は対象となった工事、業務名)。
【三峰川総合開発工事事務所長表彰】
▽優良工事施工者=宮下建設(美和ダム再開発貯砂ダム補強工事)▽優良工事技術者=吉川建設監理技術者・松村幸佳(美和ダム再開発バイパストンネル吐口工事)▽優良業務請負者=日本工営名古屋支店(戸草ダム計画検討及び地質調査業務委託)
【三峰川総合開発工事事務所長感謝状】
▽優良工事協力会社=宮坂組(美和ダム再開発貯砂ダム補強工事) -
性教育講演会
駒ケ根市、市教育委員会、性教育プロジェクト会議は27日、性教育講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約40人が集まり、日本誕生学協会代表理事でバースコーディネーターの大葉ナナコさんの講演「命を愛しむ子どもに育てるために・親しかできないことを学ぶ」を聞いた。
5人の子どもを持つ大葉さんは「私自身、出産は死ぬほど痛いとか、金がかかるとか、大変だ竏窒ネど、マイナスのイメージしか持っていなかったが、実際体験した生命の誕生は素晴らしい感動を感じさせてくれた。皆さんも子どもたちに命の素晴らしさを正しく伝えてほしい」とした上で「子どもの80%が5歳までに『赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?』と聞く。初めて聞いてきたその時が性教育を始めるチャンス。本当のことを正しく、ロマンチックに教えるべき」と呼び掛けた。 -
明社協災害募金活動
明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は26日、7月豪雨災害の被災者に対する見舞いのための募金活動を駒ケ根市内の大型店やスーパーなど7カ所で行った。ベルシャイン駒ケ根店の店頭には堀内会長はじめ会員4人が立ち、訪れる買い物客らに募金を呼び掛けた。買い物客らは快く呼び掛けに応じ、硬貨や紙幣を募金箱に入れていた=写真。
堀内会長は「福祉のための街頭募金を毎年行っているが、今年は豪雨の被害が大きかったため、急きょ切り替えた。困っている人のために少しでも役に立てばうれしい」と話した。 -
北小河内地区住民に今後の災害対応を説明
箕輪町、伊那建設事務所、町社会福祉協議会は26日夜、梅雨前線豪雨により土石流被害のあった北小河内地区で住民説明会を開いた。住民約50人が、今後の復旧工事の対応やボランティアセンターなどについて北小河内公民館で説明を聞いた。
26日正午、町は中村地区と久保南部竹の腰地区周辺の避難勧告を解除。理由として▽天候の回復▽防災ヘリコプターで新たな崩落や上流に水たまりなどがないことを確認▽土石流センサーを設置▽仮えん堤設置工事の決定-を示した。
避難所は、北小河内公民館を避難所として残すが、体制は縮小すること、寝具は用意しておくので自主避難はできるが食事の用意はないことも説明した。
土石流センサーは2カ所に3個設置し、25日から監視している。土石流の発生を感知すると地区内3基のサイレンが鳴る。
今後、土石流が発生した場合の避難基準は、上古田の雨量観測所で、降り始めからの総雨量が40ミリに達したとき、または1時間に10ミリの降雨があったとき。土石流センサーが感知した場合も含め、速やかな避難を呼びかけると同時に、「危険があると感じたときは事前に逃げてほしい」と話した。
仮えん堤は伊那建設事務所が、竹の腰公園の図書館から40縲・0メートル上流に設置する。計画では幅20メートル、高さ4メートル弱。1トンの土のうを4段積む。7月中の完成を目指す。
ボランティアセンターは、登録ボランティアによる手伝いが始まるため、屋内の片付けなど細かな作業の要望受付を説明。「遠慮せずに要望を出してほしい」と話した。 -
中学生カナダホームステイ&語学研修の旅
箕輪中学生を激励箕輪町は26日、カナダホームステイ&語学研修の旅に参加する箕輪中学校の生徒の壮行会を中学校で開いた。
研修は31日から8月12日までの13日間。カナダのレスブリッジに滞在し、ホームステイしながら語学研修や校外活動をする。カナディアンロッキー見学やバンフ市内観光もある。
箕輪中学校からは2年生6人が参加する。全員が初めての海外経験となる。
小林通昭教育長は、「日本を離れ全く知らない家でホームステイする。箕輪中の代表、町の代表として自覚を持ち、身振り手振りを交え、深い交流をしてほしい。文化の違いを学び、皆の生活に生かし、箕輪中の皆にも貴重な体験を報告して」。北原秀樹校長は「自分の持っているものをそのまま伝えてきてほしい。今でしか、ここでしかないことを存分に楽しんで、大きくなって帰ってきて」とそれぞれ激励した。
中学生は、「生活の違い、文化の違いを学びたい」「今の英語力を試したい」「ホームステイ先の家族と交流を深め、楽しく学びたい」と抱負を語った。
上伊那地区の参加は旧伊那市10人、旧高遠町・長谷村6人、宮田村1人、箕輪町6人、南箕輪村8人の計31人。 -
箕輪町公民館あざみ学級で料理教室
箕輪町公民館のあざみ学級(受講生7人)はこのほど、町文化センターの調理室で料理教室を開き、五平もち作りを楽しんだ。
受講生の希望で初めて講座に料理教室を盛り込んだ。町食生活改善推進協議会の会員2人を講師に、五平もち、小松菜の卵スープ、キュウリのからし漬けの3品を作った。
伊那谷名物の五平もちは、炊きたてのご飯をすりこ木で半つぶしにし、平たく丸め、フライパンで両面を焼いて焼き色をつけた。クルミ、茶、サンショウの入ったみそを塗り、もう一度軽く焼いて出来上がり。皆で手際よく調理した。
即席のキュウリのからし漬けは、「簡単でいい」と好評で、講師が作ってきた本来のからし漬けと食べ比べもした。 -
すくすく玉手箱 水遊びに夢中
南箕輪村公民館の子育て学級「すくすく玉手箱」は26日、大芝公園の村営プールで水遊びをした。34組の親子70人が参加し、照りつける太陽の下でプールに入り夢中になって遊んだ。
水着などを着た子どもたちは、噴水のある子ども用プールに入って、ペットボトルに水を汲んだり、ジョウロでシャワーをしたり、自動車などの形をした浮き輪に乗ってお母さんに引っ張ってもらったりと、水遊びを満喫した。
プールに投げ込んだゼリーを拾う遊びでは、プールの底に沈んだゼリーを一生懸命に手を伸ばして拾った。中には顔を水につけて素早く拾っている子どももいた。
初めての経験で水に入るのを嫌がった子どもは、友達が楽しそうに遊んでいる姿を見て少しずつプールに近づき、プールサイドから手を伸ばしてチャプチャプと水遊び。そのうち、お母さんと一緒に自然とプールの中に入ることができ、水の中を歩いて遊んでいた。 -
絵画サークル「イーゼル会」作品展
女性プラザ伊那の絵画サークル「イーゼル会」の展示会は8月4日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。色彩豊かな力作の数々が会場に彩りを与えている。
会員8人に加えて、講師の白日会会員・奥村憲さんらが、一人3点ずつの計27点の水彩画、パステル画などを出品。花や風景を題材に「よく見て、自分なりの素直さで表現」(奥村さん)された作品展となっている。
イーゼル会は活動を始めて4年のサークル。現在8人の40縲・0歳代の市内在住の女性が、月2回の教室で静物画を中心に学んでいる。同ギャラリーでの展示は3回目を迎える。
作品は収穫期の金色の麦畑、新緑が青空に映える立木、道端に咲く数本のサクラなどを描いている。中には木曽谷の奈良井宿などの風景画7枚を、1枚の額の中に納めた「権兵衛トンネル開通」とした水彩画もある。
奥村さんは「技術的には、まだまだ未熟な点が多いが、ぜひ来場を」と呼び掛けている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
品目横断的経営安定対策加入申請相談窓口の開設
関東農政局長野農政事務所は28日から、08年度から始まる「品目横断的経営安定化対策」の加入申請相談窓口を、伊那市の長野農政事務所地域第二課に設置する。
すべての農業者を対象として個々の品目ごと対応してきたこれまでの施策に変わり、限定した担い手農業者へ品目を区別せず、横断的に施策を講じていく新対策が08年度から導入されることに伴い、その加入申請が9月から始まる。
窓口は、対象農家から寄せられる加入手続きに関する相談・問い合わせなどに応じていく。
開設時間は平日の午前8時半縲恁゚後5時15分。
問い合わせは関東農政局長野農政事務所地域第二課(TEL72・3178)へ。 -
公民館高遠分館さわやか学級の一般公開講座
伊那市高遠町の公民館高遠分館のさわやか学級(有賀弘武学級長)は26日、一般公開のさわやか講座を高遠総合福祉センター「やますそ」で開いた。約40人が集り、講師に迎えた伊那市横山の山荘ミルクオーナー・向山美絵子さんから、病気にならないための食生活、生き方などを学んだ。
昨年のさわやか学級で向山さんを講師に迎えたところ、多くの参加者に好評で、本年も開講を希望する声があったため、急きょ7月の開講が決まった。
向山さんは(1)酵素(2)酸性(3)冷え竏窒ェ体に重要な影響を及ぼすとし、健康で長生きするためにはきちんとした食事選びの必要性を指摘。
身の回りの食品を、体を冷やす食品、温める食品、血液を汚す食品、きれいにする食品に分類して示し、科学調味料や添加物、農薬を使った野菜などは、体が分解できないため、病気になりやすい竏窒ニし、体に良い食材を使った食事に変えることを提唱した。