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はら美術で大森祥吾個展
伊那谷の豊かな自然を柔らかい色彩で情緒的に描く辰野町出身の画家・大森祥吾さん(58)の個展が、8日まで伊那市旭町のはら美術で開かれている。懐かしさを感じさせる田園や山々などの油彩・水彩画55点が、訪れた人を楽しませている。
全国で個展を開き、信濃美術館の企画展に招待出品した経歴を持つ大森さんが、同会場で個展を開くのは4年ぶり。前回は海外が題材の作品もあったが、今回は日本の山をテーマとした作品が中心。
季節を彩る紅葉や稲穂、桜などの背後にそびえる仙丈ヶ岳や駒ヶ岳をとらえた作品は、古里の郷愁を感じさせ、四季それぞれの表情を伝える。
大森さんは「全国をまわってみて、山、川、田園がある伊那谷の魅力に改めて気付いた」と話す。
今回は、近年モチーフとして描き続けている富士山をとらえた作品も並ぶ。
入場無料。 -
力作ぞろい展示の広場
「みのわ町民文化祭」の展示の広場が4日、町社会体育館で始まった=写真。町内の個人や団体による生涯学習活動や、小中学生の学業の成果が一同に並び、多くの人の目を楽しませている。町公民館で活動するクラブ・サークルなどでつくる実行委員会の主催。
陶芸や、書道、木彫り、絵手紙、生け花など約1150点を出品。本年度は町発足50周年に関連した行事などが多かったぶん、昨年度より150点ほど多い展示物が集まった。
展示品は初心者からベテランまでの力作がそろう。刺繍グループは、テーブルクロスやクッションなど、温かみのあるオリジナルの手作り作品を並べた。
午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後3時)。6日まで。
5日は、みのわ町民文化祭の音楽の広場が5日午前10時から、芸能の広場が午後2時から、共に町文化センターである。 -
きょう開幕ともに初出場
「ソフトバレー・北信越フェスティバル大町大会」(5窶・日・大町市運動公園総合体育館)に、上伊那から「伊那ドリーム」「こまちゃんV」が出場する。
両チームはトリムの部(40歳代と50歳以上の男女各2人の計9人以内)に出場する。南信予選、県予選窶狽ニ勝ち上がり北信越の切符を初獲得。大会は12チームが初日の予選リーグ、2日目の各リーグ同順位同士の決勝トーナメントで争そう。
伊那ドリームは「全国大会を目指す」を合言葉に、3年前に結成したチーム。結成から2年間は不本意な結果が続いていたが、本年は調子もよく、地元大会でも常に上位にいるという。
全国レベルの大会優勝は3年越しの夢。キャプテンの丸山清隆さんは「自分たちの力を最大限に発揮すればよい結果もついてくる」と話す。
こまちゃんVは今回の大会出場のために4カ月ほど前に結成した若いチーム。コミュニケーションはまだ成熟していないが、苦しい試合を重ねる度に、急成長しているという。 キャプテンの中村正さんは「意思疎通が未熟なぶん、試合中は声を掛け合うプレーを心がけたい。決勝戦は同じ県同士のチームで争そいたい」と話す。
北信越フェスティバル大町大会に出場する皆さんは次の通り。
【伊那ドリーム】▽原泰子(58)伊那市西町▽中島敬子(56)伊那市東春近▽丸山清隆(53)南箕輪村沢尻▽米山美智代(47)伊那市美篶▽梅垣茂(46)伊那市美篶
【こまちゃんV】▽上久保征子(67)駒ヶ根市町一区▽大村八重子(64)駒ヶ根市町一区▽中村正(54)駒ヶ根市南割▽向山美智江(51)駒ヶ根市小町屋▽中村法子(42)駒ヶ根市南割▽竹村三代子(42)駒ヶ根市中沢▽小川一志(41)駒ヶ根市市場割 -
保育料を県内の最低水準に引き下げへ
伊那市は4日、臨時記者会見を開き「質の高い子育て環境づくり」を目指し、保育所整備計画を含め、県内2番目に高い保育料を3年間で県内の最低水準に引き下げる取り組みを示した。
園児の発達段階に応じた養育、多様化する保育ニーズへの対応など保育サービスの向上を図る中で、多くの園舎が老朽化し、大規模改修の時期がきている。より効率的な保育所運営で、保育環境の整備を進める必要が求められている。
具体的な方法として▽退職職員を臨時職員で補充するなど保育士の人件費の見直し▽食材の共同購入など給食運営経費の見直し▽光熱水費の削減▽未収金の回収窶狽ネどを挙げ、06窶・8年度の3年間の取り組みで、運営経費を年間1億3千万円削減する。
06年度は特別保育料の見直しで、延長保育料、土曜保育料を月単位から時間(30分)単位に料金改定する。
保育料の引き下げは早くて来年秋ごろから。04年度の平均保育料2万2892円から09年度は約1万7200円に下がる見込み。園児1人当たり月額約5700円減。
統廃合は、07年度に富県北部・富県南部、西春近中央・西春近北、08年度に美篶東部・美篶中央を予定。
園児数が100窶・20人規模を基準とし、統廃合によって経費のコストダウンを図る。
01年度に策定した保育所整備計画で、23保育所を14保育所にする方向が示されており、市は「人口動態を見ながら進めていきたい」としている。
また、市が本年度、保育所運営の充実を検討するため、保護者を対象にしたアンケート結果から、一時預かり保育などの要望が多く、06年度から反映させる。
白鳥収入役は「保育料を下げるだけでなく、サービスの質を高めたい」と話した。
06年3月31日の高遠町・長谷村との合併に伴い、3市町村の合併協議会で「階層区分は伊那市を基準とし、最長5年間で段階的に統一していく」ことを確認している。 -
HPに「ごんべえナビ」開設へ
伊那商工会議所は12月初旬、権兵衛トンネル開通直前記念事業としてホームページに会員事業所紹介サイト「い縲怩ネ!ごんべえナビ」(仮称)を設ける。会員が持つ特産品、技術などを全国に発信する。
来年2月の開通を控え、年末年始の売り出しや自社の技術などを紹介し、市・県外からの誘客を図るねらい。
会員に参加者申込書を配布、30日まで希望事業所を募っている。
内容は紹介商品・製品、特徴、連絡先など統一し、06年3月末まで掲載する。参加料・手数料は無料。
現在、会員事業所を紹介するコーナーはなく、ホームページを開設していない事業所から、製品を紹介したいという要望にもこたえた。
申し込み・問い合わせは、伊那商工会議所経営支援課の小出さん(TEL72・7000)へ。 -
アスベストは不検出
伊那市は4日、記者会見で、石綿(アスベスト)含有分析結果を報告した。アスベストが含まれている恐れのある13公共施設について、国の労働安全法の含有率1%以下を下回り「不検出」とした。
危険性はないものの、安全対策として、小学校や特別養護老人ホームのボイラー室など人の出入りがあるような施設から順次、除去、または固化していく。12月の補正予算で対応する。
市は7月中旬から、各部署で97年3月31日以前に建築した市有建築物241を対象に、露出吹き付け材を調査。その中でアスベスト使用の恐れのある13施設の分析検査を県労働基準協会連合会諏訪測定所に委託していた。
市役所(TEL78・4111)は、石綿に関する相談窓口を開設。健康は健康推進課、建材は建設課、アスベスト検査は生活環境課で、平日午前8時半から午後5時15分まで受け付けている。 -
月間有効求人倍率は1・39倍
伊那公共職業安定所は、9月の労働市場概況をまとめた。月間有効求人倍率は前月比0・11ポイント増の1・39倍と、3カ月連続で前月を上回った。
新規求職者が増加傾向にあるものの、月間有効求職数は横ばいで、求人倍率が上昇する状況となっている。
新規求人数は、前月に比べて76人増の1462人で、サービス業が微減だったが、卸売・小売業が増えた。
月間有効求人数は4007人(前月比276人増)で、2カ月連続で増加。
新規求職者は695人(34人増)。月間有効求職者は2880人(28人減)だった。 -
中川東小で全校マラソン
中川村の中川東小学校は2日、紅葉が始まった学校周辺道路で、全校マラソン大会を行った。
低学年は学校周辺の約1キロ、中学年は学校から大草城址公園まで2キロ、高学年は米沢酒造を経て、大草城址公園までの3キロと、それぞれ、体力と脚力に合ったコースで、互いに励ましあいながら、完走を目指した。
コース沿いには多数の保護者や、近くのみなかた保育園の園児も駆けつけ、懸命に走る児童らに、最後まで走りぬくように、声援を送っていた。 -
本郷地区で石造物めぐり
飯島町教育委員会は3日、小学生から高齢者まで約30人が参加し、町郷土研究会(桃沢匡行会長)会員を講師に、本郷地区で石造物めぐりをした。
文化館に集合し、マイクロバスで本郷地区の入口に。本郷街道の面影を今に残す辻に、弘法大師像が祭られたほこらを見学。桃沢会長は大師像の前に置かれた直径50センチほどの平らの石を指して「かんかん石と呼ばれ、子どものころ、学校の行き帰りにたたいた。余りたたくと雨が降るといわれた」と説明。子どもたちが石でたたくと、キンキンと不思議な音がした。
杉木立の道をゆっくりと進み、牛馬の爪きり場を見たり、「大悲庚申」と刻まれた元禄9年(1696年)に建立された町内では2番目に古い庚申搭を見ながら、庚申搭の由来や庚申の夜の過ごし方の話に耳を傾けた。
このほか、本郷神社の大黒天、養山の供養搭、寺坂の六地蔵など10カ所を見て回り、町の文化財に理解を深めた。 -
伊南地域の秋の味覚ツアー
食欲の秋、上伊那広域連合の「ふるさと探訪秋の味覚ツアー」は29日、伊南地区に訪れ、中川村のシメジや豆腐工場を見学し、飯島名物のさくら丼を味わい、上伊那の味覚をたん能した。
参加者は82人、2台のバスに分乗し、伊那市役所を出発、中川村大草の豆腐メーカー「スイレイ豆腐」に向った。
吉沢智弘社長は「豆腐の品質は大豆と水で決まる。現在、百メートル深井戸を掘削している。大豆は県産とアメリカ産の遺伝子組替えしていない物を用いている」と説明した。
この後、大豆を磨砕、煮沸、豆乳とおからに分離、味の決め手となる豆乳中の空気、泡の除去、凝固、ブレス脱水、冷却、自動切断、パック詰めなど豆腐製造の一連の作業を見学した。
また、おいしそうなにおいが立ちこめる惣菜工場では、きんぴらや味付けうの花、いり豆腐のパック詰め作業も見せてもらった。
昼食は飯島町の新しい名物、さくら丼を味わった。
ほかに、シメジ工場や養命酒、JA上伊那果実選果場なども見て回り、参加者相互の交流を図り、地域に理解を深め、一体感を強めた。 -
伊那の米、南大東島で大好評
伊那市東春近の田んぼで栽培した友好米を持参した「伊那・平成コメ娘」一行が4日午前、沖縄・南大東島に到着した。南大東小中学校での給食で試食し、好評を博した。
小中学校での贈呈式で、団長の井地千代子さんが、3月の島訪問から友好米栽培のいきさつを紹介し、「伊那のお米を皆さんに食べてもらう姿が見たくてやってきました」とあいさつ。
島の宮城盛夫学校長や照屋林伸教育長が居並ぶ中、8月に「ボロジノ娘」の一人として伊那を訪問した野村麻莉生徒会長が、「伊那で初めて田んぼに入った感触が忘れられない。ずっと楽しみにしていました」と歓迎の言葉を述べた。
伊那のコシヒカリを初めて食べた子どもたちには「いつものお米と違って甘い」(小5・西川凛さん)、「もちもちしていて、光っている。おいしい」(中3・安慶名千春さん=給食委員長)などと大好評。
学校栄養職員の松田優子さんも「とてもおいしい。調理師も給食で新米を炊いたことがなく、水加減に気を配った。少し水を少なくしすぎたかしら」と笑顔で話した。
一行は南大東村役場でも、役場や幼稚園・老人ホーム用に米の贈呈式をし、役場職員から大きな歓迎の拍手を受けた。照屋林明南大東村長は「丹精をこめて作った米をいただき、伊那との交流のますます広げていきたいと思う。小学生同士の交流を現実的に始めたい」とあいさつした。
伊那西小から託された、南大東島にちなんだ演技や演奏をした運動会・音楽会のビデオや、伊那ケーブルテレビジョンから託された番組のビデオなども贈った。 -
中期総合計画素々案示す
飯島町役場で4日、基本構想審議会(第2回)があった。町は中期総合計画(06-10年)素々案を示し、計画の施策体系やこれからのまちづくりの重点戦略「協働のまちづくり」について審議した=写真。
中期総合計画の施策体系は「まちづくりの将来像」に「みんなでつくる自然豊かなふれあいの町 飯島町」を掲げ、序章、第1章縲・章の8章で構成、序章「これからのまちづくりの重点戦略」には▽協働のまちづくり▽人口増・活性化対策-を挙げた。
基本目標にかかわる施策は(1)交流の時代の新しい基盤整備を進めるまちづくり(都市計画、消防・防災、河川・治水、道路・交通など)(2)生活の質を高める快適環境のまちづくり(上・下水道、住宅、公園など)(3)共に支え、共に生きる福祉のまちづくり(総合的な保健・医療・福祉など)(4)地域の魅力を生かした産業づくり(農・林・商・工業、観光など)(5)生き生き学び楽しむ生涯学習のまちづくり(生涯学習、学校教育など)(6)地方の時代をともにつくるまちづくり(住民参加、交流活動など)(7)行財政に関する計画(行財政運営、広域行政など)
今後、審議会では素々案を各章ごと慎重に審議し、来年1月諮問、2月答申の予定 -
子ども音楽祭
飯島町教育委員会主催の第25回こども音楽祭が4日、飯島文化館であり、町内3小中学校、音楽団体などが参加、全員斉唱や2部合唱、3部合唱で歌声を響かせ、息の合った合奏を披露し、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
2部構成。全員の斉唱「ふるさと」でオープニング。七久保小学校6年が合奏「ルパン3世のテーマ」を演奏、飯島小学校5年生は2部合唱で「HEIWAの鐘」を披露した。
「子ども音のカーニバル」は合唱奏で「星の世界」を「童謡唱歌を歌う会」も「蛙の笛」「手のひらを太陽に」などをのどかに歌い上げた。
また、北沢郷子さん(駒ケ根市)がピアノソロで、モーツアルトの「トルコ行進曲」、ショパンの「子犬のワルツ」など3曲を演奏した。
2部はハーモニカ合奏「里の秋」でスタート、飯島小学校合唱部は同声3部合唱「ひっこりーのおくさん」を歌い、洗練練されたハーモニーで魅了し、飯島中学校吹奏楽部は高らか「ファンファーレ」を響かせ、最後は全員で町歌を歌って、余韻を残して音楽会の幕は下りた。 -
【記者室】肥満児解消は家族全員で
食欲の秋、スポーツの秋、運動会や各種スポーツで苦しそうに走る肥満児を目にした。子どもの肥満は怖い、生活習慣病の予備軍だ。大抵の親は子どもが食欲がないと死ぬほど心配するが、食欲がありすぎても、それほど気にしない▼小、中学校では血液検査を行い、総コレステロールや中性脂肪値が高い子どもについては、保護者に受診するように指導したり、相談窓口を開設しているが、食べ盛り子どもの肥満の解消は至難の技だ▼大人でさえ、ダイエットには、強固な意思の継続が必要だ。子どもの減量作戦は、一緒に食事をする家族全員が危機感を共有し、全員で取り組まなくては決して成功しない。そのためには、専門機関によるきめ細かい支援も必要だ。(大口記者)
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伊那東保育所避難訓練
もしもの時に備えて消火・避難に取り組むと同時に、火遊びの危険さを園児に知ってもらおう窶狽ニ29日、伊那市の伊那東保育所(木下りつ古所長)で防災訓練があった。伊那消防署職員2人が保育所を訪れ、訓練指導をしたり、ビデオで火の危険を園児に伝えた。
市内の保育所は毎月1度、避難訓練をし、年に1回は消防署職員の指導を受ける。防火訓練はしばらくなかったが、実際の手順をきちんと把握する意味も込め、本年再び取り組むことになった。
4、5月は、避難のベルを聞いて泣き出す園児もいたが、回を重ねるごとに慣れ、この日は保育士の指導に従い、スムーズに避難した。
保育士の消火訓練も間近で見学。火遊びの危険性や消火器の役割を学び、防災意識を高めた。 -
桜井区、仲良く焼き芋
掘った、洗った、焼いた、食べた!伊那市富県の桜井区で30日、サツマイモの芋掘りと焼き芋会があり、70人が楽しんだ。桜井郷づくり委員会(広瀬明委員長)の主催。
子どもと大人が共同して芋を掘り出し、観浄寺の湧き水で洗い、新聞紙やアルミホイルに包んで、焚き火のオキの中に次々と入れた。サツマイモは生育上々で、幼児の頭ほどの大きさのものも。「こんなにデカくちゃ焼けないよ」「だから、切りなさいっていってるじゃない」などと、にぎやかで楽しいひと時だった。
地元の観浄寺周辺公園化事業の一環。6月5日、地区老人会と児童会が観浄寺の休耕田に花壇とサツマイモ畑を作った。広瀬さんによれば、委員会は始動4年目。1年目は計画づくりなどに費やし、2年目はサクラの植樹。3窶・年目に花壇と芋作りをしたという。
久保田和康桜井区長は「芋の作り方から焼き方まで方法を研究中。新聞紙に包み、それをアルミホイルに包んで焼くのが現在の桜井式焼き芋法かな」と笑っていた。 -
新山荘、秋の催しいろいろ
ワイン、芋掘り、新そば……伊那市新山の新山荘(管理人・伊藤和弥さん)は11月、多種多様なイベントを予定している。
6日には新山荘に隣接する上新山の体験館でワイン会。自然酒の卸売業を行う片山雄介さんを講師に招き、ヴィンテージ物の井筒ワインやナチュラルワインを味わう。伊藤さんが収穫した新山のキノコも味わえる。午後2時より、ワイン会2000円。終了後には交流会もあり、2500円でさらに奥深い味を楽しむ(申込みは、井田屋酒店TEL72窶・331中村まで)。
13日には近くの畑で芋掘り体験と掘った芋を中心にした収穫祭。芋掘り2000円、収穫祭2500円。
23日には伊藤さんが腕を振るう新そば料理を味わう会を開く。27日には、現在注目を集めている雑穀料理を楽しむ(ともに2500円を予定)。
12月からは、雑穀料理・地産品料理・創作料理・田舎料理などのヘルシーランチコースも始める。
伊藤さんは、伊那市が行った公募を経て新山荘の管理人になってから2年目。寿司や日本料理で磨いた腕を生かし、地元の食材や健康食材などを使った創作料理などで山里・新山に新しい魅力を作り出そうとしている。
「伊那市の一番の山奥で、深まる秋を楽しんでほしい」と伊藤さんは話している。
問い合わせは新山荘(TEL78窶・133)まで。 -
05年度箕輪町功労者表彰式
「文化の日」の3日、05年度箕輪町功労者表彰式が役場であり、自治、教育、消防、交通安全の4分野で尽力した4人を表彰し、長年の功績を称えた。
受賞者は自治振興功労・坪井栄寿さん(72)=福与卯の木=、教育振興功労・渕井光久さん(77)=長岡石仏上=、消防功労・福田英治さん(70)=松島坂井北=、交通安全功労・三沢康人さん(71)=沢長田=。本年度の4人を含めこれまでの受賞者は195人になった。
平沢豊満町長は、「功績は枚挙にいとまがない。感謝と敬意を表し、今後とも町政運営のため温かいご指導、ご協力をお願いしたい」と式辞。
功労者を代表して渕井光久さんは、「課せられた職務を大過なく全うできたのは、町、仲間、地域の皆様のご指導、ご助力、ご協力があったればこそ。受章は支えてくださった皆様の代表としていただいたと思っている。慶事を契機に残りの人生をより有意義に過ごす所存」とお礼の言葉を述べた。 -
赤穂小ロードレース大会
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は2日、学校周辺の道路で全校ロードレース大会を行った。1・2年生は約1・2キロ、3・4年生は約1・7キロ、5・6年生は約3キロのコースをそれぞれ懸命に走り、タイムと順位を競った。
澄み切った青空の下、まず5・6年生の女子がグラウンドに整列し、号砲とともに一斉にスタート=写真。5分後、男子もスタートを切った。児童らは足取りも軽くトラックを2周した後、列になってグラウンドから一般道へ飛び出した。
十数分後、早くも先頭の児童がゴール。後続の児童が次々にグラウンドに姿を現したが、多くはスタート時の余裕の表情とは打って変わって、息を切らし疲れ切った表情でゴールしていた。
沿道では保護者や近くの住民らが「頑張れ」「もう少し」などと手をたたきながら声援を送っていた。 -
県警剣道大会で駒ケ根署2連覇
駒ケ根警察署は2日に行われた05年度県警察柔道剣道大会(長野市、県警察学校)に出場し、剣道C組の部で昨年に続いて優勝した=写真。剣道団体競技は県内各警察署と警察本部の部・隊の規模によりA(12チーム)B(10チーム)C(10チーム)の各組に分かれてそれぞれトーナメントで対戦。C組に出場した駒ケ根署チームは対戦した木曽(3窶・)小諸(2窶・)丸子(3窶・)の各署チームの選手をを次々に破って見事に優勝した。
同署は6月の県警逮捕術大会でも昨年に続いて2連覇を果たしている。 -
壮年ソフト閉会式
駒ケ根市壮年ソフトボール連盟(川端洋二会長)は31日、第23回壮年ソフトボール大会の閉会式を駒ケ根市役所で開いた。壮年(40歳代)14チーム、実年(50歳代)14チーム、シニア(60歳代以上)12チームの代表者らが出席し、川端会長から表彰を受けた=写真。
川端会長は「4月に開幕した6カ月の長丁場だったが、特に大きい問題もなく終えることができた。残念ながら優勝できなかったチームは、それぞれ反省し来年に向けて努力してほしい」と述べた。
上位は次のチーム。
▼壮年の部(1)小町屋SS(2)東伊那壮年(3)飯坂壮年、中南割壮年(5)市場割壮年、北割二区壮年▼実年の部(1)町二区実年(2)東伊那実年(3)下平実年、中沢実年(5)町四区やまびこ、町一区実年▼シニアの部(1)町二クラブB(2)タイガーラビッツ(3)下平シニア -
12のスクラム防災サミット
豊島区と箕輪町など災害協定締結市町の12自治体が相互支援を宣言東京都豊島区、豊島区と災害時相互協力にかかる防災協定を締結している箕輪町など6市5町が集う「12のスクラム 防災サミット」が1日、約600人が参加して豊島区の豊島公会堂であった。4月に防災協定を結んだ箕輪町は、平沢豊満町長はじめ関係者23人が参加。12区市町が互いに連携し、災害時に相互支援する共同宣言を採択した。
これまで構築してきた相互支援体制をより実践的なものにしよう-と開催。高野之夫豊島区長は、「12自治体が互いに連携し、全力をあげて助け合おう」とあいさつした。
豊島区と協定を結ぶ市町は、山形県遊佐町、埼玉県秩父市、福島県猪苗代町、埼玉県三芳町、岩手県一関市、岐阜県関市、群馬県神流町、栃木県那須烏山市、新潟県魚沼市、箕輪町、茨城県常陸大宮市(協定締結順)。
12区市町が防災への取り組み状況を発表し、地域、家族、各自治体の“きずな”を強めていく大切さを確認。
各自治体に暮す全ての人の安全・安心な生活実現を目指し、▽平常時から防災の情報を共有し、災害時の円滑な支援活動に役立てる▽防災サミット参加自治体が被災した場合は相互に協力し、優先的かつ効率的な支援活動を実施▽防災の協力関係を契機に各分野での交流をさらに深め、互いの発展を目指す-と共同宣言をした。
新潟県魚沼市の星野芳昭市長が「新潟中越地震から1年が経過して」と題して基調講演。パネルディスカッションでは、旧堀之内町の区長、総務課長、ホームヘルパー、学生ボランティアらが、地震発生時の活動などを振り返った。 -
箕輪町の水路に間伐材で作った木製甲ふた設置
伊那土地改良区は3日、箕輪町福与の瀬沢川北側にある右岸幹線水路に、カラマツの間伐材を利用した木製甲ふたを設置した。
県のコモンズ支援金を利用した事業で、地域住民20人も参加。同水路には、建設した1963年から現在までの間、金網が設置されていたが、さびて老朽化していたため、地域から「どうにかしてほしい」との要望があった。そこで伊那土地改良区が中心となり、環境にも配慮した水路整備の実施を計画。設置距離は約55メートル。
福与区の丸田晃区長は「地元としても大きな水路。傾斜を背負っており、土砂が流れ込めば下段の水田が被害を受ける。地区の安全のためにもありがたい」と話していた。
木製甲ふたの設置は2年目。昨年取りつけた伊那市福島地区のふたは、現在も良好だという。
伊那土地改良区の三澤一徳理事長は「今後も地域資源を活用した環境によい整備を継続したい」と話していた。 -
KOA収穫祭にぎやかに
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)の収穫祭が3日、箕輪町の同社上伊那生産拠点「パインパーク」であった=写真。社員が栽培した米やリンゴがメニューに登場し、社員、家族、OB・OGらが「秋の実り」を楽しんだ。
松林の敷地内には日本そば、焼きそば、おでん、ポン菓子などの屋台、地酒がそろった居酒屋が並び、すべて無料で振る舞われた。社員が栽培した「KOA米」は五平もちや山菜ご飯、リンゴはリンゴジュースやどらやきのあんなどに使われ、来場者はいくつかの屋台を回りながら、地域食材を味わった。
また、来年度採用内定者約20人が豚汁を用意し、元気に売り込んだり、三陸直送のホタテやイカには行列ができたりとにぎわいを見せた。
特設ステージでは、社員でつくるバンド「KOMS」、南箕輪村の子ども太鼓「COCO龍」、南米音楽「あるみかん」の演奏があり、祭を盛り上げた。 -
それぞれの分野功績たたえ表彰
伊那市は「文化の日」の3日、市功労者表彰式典を市役所で開いた。本年は自治、消防寄附などの8分野で市のために尽力した13人・2団体に表彰状を贈り、長年の功績をたたえた。
小坂樫男市長は「3市町村合併で新市伊那市は県内でも3番目の大きさになる。新市の将来図である、二つのアルプスに抱かれた自然共生都市として、自然と産業のバランスが取れた市を目指したい。今後とも新市のためにご協力をお願い申し上げる」と式辞を述べた。
受賞者を代表して小田切仁さん(75)は「50年の長い間、教育にかかわる仕事の場所を与えてもらい、大勢の人に支えられながら今日までこれたことを感謝する。自分なりに意欲を持って楽しく取り組めたことは何よりも幸せ。今後は一市民として、社会の一員としてさらに努力を重ね誠実に生きていきたいです」と感謝を述べた。 -
近隣の小中学生 音楽で交流
恒例の中部音楽会が2日、県伊那文化会館大ホールであった。「小学校の部」「中学校の部」の2部構成で、伊那市、南箕輪村から14小学校の6年生と、5中学校の3年生が参加。日ごろの音楽学習の成果を発表し合った。中部教職員会の主催。
他校の音楽の表現を聞き味わうことを通じて感性を磨き、互いの親ぼくを深めながら学校生活最後の音楽会にする目的。
小学校の部は混声合唱や、リコーダー演奏などの16プログラム。各学校ごと、発表の前に学年紹介をして他校との交流も深めた。
伊那市の富県小学校は、4弦楽器「バンドーラ」で「夜空ノムコウ」を演奏した。楽器は、児童らが4年生のときに、自分たちで育てた花の苗などを売って材料費を貯え、手作りで製作。澄んだ音色はホール全体をつつみ込み、大きな歓声を呼んだ。
伊那小学校の上沼碧ちゃんは練習の成果について「・ス歌うときの表情・スを心がけながら練習してきたが、本番では今までで一番うまくできた」と満足。他校の合唱にも「ハーモニーがきれいですごいと思った」と話していた。 -
大きな大きなサツマイモ採れた食べた
伊那市内の小中学生を対象とした「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)は29日、6月末に定植したサツマイモを収穫した。子どもたちは小雨のにもかかわらず、泥まみれになりながら両手いっぱいの大きなイモを掘り当ててはよろこんだ。
サツマイモの定植は2年目で、昨年に引き続き、市内西町区城南町の地域住民から借りた畑を利用。約80人が集まり、8アールほどの畑から軽トラック3台分を収穫した。春の乾燥で苗の定植に4割ほどが失敗したが、夏以降の気温の高さが影響し、たっぷりと養分を蓄えた大きなサツマイモが多く取れた。
大きいもので長さ50センチほどあり、児童たちは目を輝かせながら夢中で作業。形も長いものから、丸いものまでとさまざまで、なかにはウサギの頭の形をした変り種もあった。
収穫したサツマイモは、近くの青少年ホームへ持ち込み、市食生活改善推進協議会メンバーの協力で、サツマ汁やスイートポテトにして味わった。残りは、11月13日に市内の福祉施設の利用者と一緒に焼きイモ大会を楽しむ予定だ。
はなまる地域探検隊は、子供たちが学校や年齢の枠を超えて、日帰りキャンプや絵手紙づくりなどさまざまな活動を体験。今年で3年目を迎え、毎月一回の活動を展開している。 -
健やかな成長願い七五三参り
郡内各地の社寺で土・日曜日、祝日を利用して七五三参りをする親子連れの姿が見られる。伊那市坂下区の坂下神社でも3日、あいにくの雨にもかかわらず15組ほどの家族連れが神社を訪れた。
総代会(唐沢正雄会長)は、10月30日から11月27日まで、祈祷(とう)を受け付けていて、境内には千歳あめやお守りの露店、着付けの無料直し窶狽ネど、雰囲気を盛り上げている。
同市小沢区から長女(7つ)のお祝いに訪れた父親は「元気で大きく明るい子に育てほしい」と祈願。娘の晴れ姿を残そうと、家族6人で本殿をバックに思い出作りの記念撮影をしていた。
坂下神社へ七五三で訪れる利用者は例年160人程度。少子化で地域からの祈祷依頼は少ないものの、松本市や辰野町などの遠方からの依頼が毎年多いという。
総代会は、12、13日が依頼のピークと予想している。 -
ヒメバラモミ分布調査へ
中部森林管理局は今月中にも、南アルプス北部に生育する常緑針葉樹・ヒメバラモミ(マツ科、トウヒ属)の分布調査を始める。自生母樹の総本数が数百本程度と言われ、絶滅の危険性が高い環境省の植物版レッドリストの絶滅危惧IB類に指定されている。昨年度からの6カ年事業で、生育個所を把握し、保存や増殖を目指す。
ヒメバラモミは八ケ岳の南西部と南アルプス北西部のみの生育が確認されている日本固有種で、胸高直径1・3メートル、樹高40メートルにも成長する。氷河期には優先的樹種だったが、その後の温暖化による降雨の多さが減少の原因とされるほか、鹿の食害も考えられるという。
南アルプス北部地域では、社団法人林木育種協会に委託し、最大の分布地とされる長谷村の戸台地区や、尾勝谷、巫女淵などのほか、大鹿村の豊口山、山梨県白州町の大平地区で、位置や樹高、胸高直径、枝下高などを調査する。
昨年11月には八ケ岳地域の現地調査を実施し、八ケ岳山ろくの4町4村で66本を確認。このうち33本が南牧村の農家の自宅で防風林とされていた。
調査結果をまとめた来年度以降は、穂木を採取して台木に接ぎ木し、その成苗で増殖のための種を採取する採種林や、広く紹介するための見本林を造成する。造成地は長谷村の国有林を予定している。 -
町と商工会が政経懇談会
飯島町と飯島町商工会との05年度政経懇談会が2日夜、飯島町商工会館であった=写真。この中で、中川村商工会との広域連携について、経過と今後の日程について説明した。
町側は高坂町長、担当課長ら5人、商工会は坂井武司会長ら正副会長、理事、事務局、経営指導員ら22人が出席した。
県は1市町村1商工団体を基本に、07年度から補助金の額を小規模事業者数を基準に、300未満の商工会は、50%の大幅削減の方針を打ち出した。飯島町は359事業所だが、中川村は175事業所。県補助は経営指導員や補助員の人件費に充当されており、中川村商工会は50%削減では、運営ができなくなるとして、昨年9月、飯島町商工会に広域連携を申し入れた。
これを受け、飯島町商工会は研究会を立ち上げ、事務レベルでも内容を煮詰めてきた。 この日の懇談会では「今月9日に、臨時総代会を開き、提案し、承認を得て、12月上旬に、中川村商工会と広域連携にかかわる調印を締結し、06年4月1日からスタートしたい-」今後のスケジュールを説明した。
また、合併との相違点は、管理商工会に補助金対象職員を集め、業務遂行し、現状の商工会組織はそのまま残す。両商工会で合理化できる事は広域連携で進めるとした。
このほか、岡田修経営指導員から企業の経済動向や町の概要について説明があった。商業は小売業は売上が下降し、低調に推移している。製造業は自動車関連は好調、弱電は低調、企業間格差が拡大している。建設業は大きく減少している-とした。