-
描く人物それぞれ個性光る
絵画団体「春陽会」に所属する伊那地区の女性4人よる「春陽伊那女性展」が29日、高遠町の信州高遠美術館で始まった。春陽会の全国公募展や県展での入選作品を含む洋画17点を展示している。9月19日まで。
出品者は、福澤睦子さん、中村千佐子さん、唐澤弥生さん(以上伊那市)飯島とし子さん(高遠町)。油彩画を3点ずつのほか、中村さんは水彩画2点、福澤さんはパステル画3点も飾った。
「人間を否定的に見るのではなく、信じ合ったり、助け合ったりするもの」とする福澤さんの作品は、子どもを暖かく抱く夫婦を描いた「家族A」。飯島さんは00年に同会初入選した「深大寺コーポ」、唐沢さんは「予感I」「大地I」、中村さんは「小さな対話」など、いずれも人物画を中心とし、「心象の世界を描いた」(飯島さん)個性光る作品が並んだ。
4人での展示は今回が初めて。「自分たちそれぞれの気持ちがどう伝わるか楽しみ。みなさんに批評してもらい、これからの勉強の励みにしたい。ぜひ足を運んでもらえたら」と来場を呼びかけている。 -
伊那市民体育祭太極拳講習会開催
未体験者などにも太極拳を楽しんでもらおう窶狽ニ4日、伊那市西箕輪のサンビレッジ体育館で、伊那体協太極拳気功部が主催する太極拳講習会があった。
伊那市民体育祭に合わせ、6人の日本人講師と、中国で50年以上太極拳普及に貢献してきた劉慶州(りゅうけいしゅう)氏を講師に迎えた講習会で、劉さんは「太極拳は身体的な健康のみでなく、心の健康維持や若さを保つのにも適している。ぜひ長く続けてほしい」と参加者に呼びかけた。
初心者から中級者まで、延べ90人は、それぞれレベルに合ったグループに分かれ、太極拳の型などを学んだ。若者からお年よりまで、さまざまな年代の人が参加していたが、圧倒的に女性が多かった。
また、講師それぞれの表演もあり、なかなか見ることのできない素晴らしい演技が、参加者の目を楽しませていた。
健康を意識する中高年や女性も気軽にできる太極拳の受講希望者は、年々増加しているという。 -
05衆院選 参謀に聞く 宮下派選対統括責任者 三沢岩視さん(67)
支持者の中には「現職有利」と見る向きもあるが、実際は予断を許さない厳しい選挙だ。特に加藤さんの陣営は、実働の皆さんの実態がつかみきれないところもあり、終盤に向け予期せぬ動きが出ないかと警戒している。
昔と違い今の選挙は、組織で上から号令してもどうにもならない面がある。気を引き締めて着実に支持を広げることがカギだ。
前回の選挙は創平氏の後援会の力で戦ったが、04年2月から若返りを目指してきた。05年度中にすべて終わらせるつもりだったが、解散・総選挙となり、若返りの途中で選挙戦を迎えている。一つの柱は青壮層にどのように食い込むかだが、伊那青年会議所のOB中心に峰明会が結成され、その第一歩は記した。農協や商工会議所の青壮層にも地歩を広げつつある。下伊那も、地方議員を中心に支持層を広げている。
伊那谷を良くするということでは一郎氏も創平氏の思いを継いでやっているが、国の財政が厳しい中で、その方法や手法は変ってくるだろう。それが時代の流れだ。地方を尊重するために「三位一体改革」などを推進すべき。
一郎氏はまじめで腰が低く、誰にでも好かれる人。その個性を活かして、大政治家になって欲しい。 -
南箕輪村議会9月定例会開会
南箕輪村議会9月定例会は6日、開会した。村公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例、住民カード条例の一部を改正する条例の条例案2件、04年度一般会計など決算認定の議案7件、05年度一般会計補正予算など補正予算案6件、長野県町村総合事務組合規約の変更など2件、村教育委員の任命1件、財産取得の議案1件の計19件を提出した。組合規約変更、財産取得、人事案件の4件を即決、残りの議案と陳情を各委員会に付託した。
即決は、長野県町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び組合規約の変更について、南信地域町村交通災害共済事務組合を組織する町村数の減少及び組合規約の変更について。
財産取得は、消防ポンプ自動車CD-1型の取得。指名競争入札で価格は1312万5千円。契約相手方は晴海産業(本社・南箕輪村、堀秀臣社長)。納期は06年1月31日。第3分団第1部(田畑)で使用する。
教育委員は有賀志津子さん(47)の任命に同意。川崎玲子委員の任期満了に伴うもの。
一般会計補正予算は歳入歳出に各7966万2千円を追加し、総額を45億6514万円とする。
陳情は「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書。 -
箕輪町議会9月定例会開会
箕輪町議会9月定例会は6日、開会した。04年度町一般会計など決算認定の議案7件、05年度一般会計補正予算など補正予算案7件、長期継続契約に関する条例、町公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例、中学生海外研修やまと基金条例制定など条例案6件、長野県町村総合事務組合などの規約変更議案2件など計23件を提出した。組合規約変更の2件を即決、残りの議案と請願・陳情を各委員会に付託した。土地開発公社、みのわ振興公社の経営状況の報告もあった。
即決は、南信地域町村交通災害共済事務組合を組織する町村数の減少及び組合規約の変更について、長野県町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び組合規約の変更について。
05年度一般会計補正予算は、歳入歳出に各4億5806万8千円を追加し、総額を84億4386万8千円とする。
請願は▽青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書の採択に関する請願▽「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書-。陳情は▽「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書-。 -
05衆院選 参謀に聞く 三沢派選対事務長 小林伸陽さん
前回(03年11月)の衆院選と違い、選挙の中身に対する関心が高まっている。運動員が回っても、有権者が話に耳を傾けてくれる。そうなることで、消費税増税や郵政民営化の反対など国民の暮らしを守る、憲法第9条を守ることを分かってもらえると思う。
「構造改革」といって進めてきた自民党政治は、何かいいことがあったのかと話題になり始めた。中小企業は? 農業は? 介護は?…。国民の弱い者いじめで、改革してよかったと思うことはない。「改革」といえば、もっとよくしたい、政治を変えてほしいという期待である。
5区の有権者数は約29万4600人。投票率は70%を超えるのではないかとみる。得票数の目標を有権者の3分の1に設定した。
支持の輪が広がりつつあり、手ごたえも感じているが、大きなうねりになっていない。党員を中心に、票を上乗せする必要がある。
態度を決めかねている無党派層が多く、その動向がカギを握る。いかに獲得できるか、これからの選挙運動が当落を決めることになる。
選挙戦も終盤。きめ細かな街頭演説や各支部単位の電話作戦などで、庶民の暮らしを守ることを訴え、支持を広げたい。 -
木曽でも「第九」を合唱
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通記念の「手づくりの第九」が来年6月、伊那に加え、木曽でも開くことが6日、決まった。
「手づくり窶煤vは06年6月17日に木曽福島町の木曽福島中学校体育館、18日に県伊那文化会館でそれぞれ開催。公募した両地域の住民有志ら約350人が祝いの気持ちを込めて「第九」をドイツ語で歌う。
当初は伊那市のみだったが、木曽側から「木曽でも開いてほしい」と要望が出たため、会場を探すなどして木曽を追加。両地域での開催が文化交流の広がりにつながると喜ぶ。
団員は本番に向け、6月から月1回のペースで練習を開始、順調に進んでいるという。
権兵衛トンネルは来年2月ごろに開通する見込みで、開通後は両地域を行き来しながら合同練習に取り組む。
チケット販売は来年4月ごろを予定。
当日は、指揮者に東京シティーフィルのバイオリン奏者征矢健之介さん=伊那市出身=を迎えるほか、地元のソリストも出演。オーケストラは伊那フィルハーモニー交響楽団が務める。 -
コーラスグループが交歓会
伊那市生涯学習センターで3日夜、第27回市内コーラスグループ発表交歓会があった。各公民館で活動する5グループが出演し、日ごろの練習成果を発表した。
市内コーラスグループが集う年1回の発表会。グループごとに衣装をそろえ、ステージに立った。
「会津磐梯山」「どじょっこふなっこ」…と民謡、唱歌、ポップスなどを選曲。アカペラに挑戦するグループもあった。全員で「キャンプ生活」などを歌うプログラムも組まれ、息のあった歌声を会場に響かせた。
また「歌の好きな人ばかりが集まって練習している。楽しく歌いたい」「アットホームなところがいいと会員が少しずつ増えているのが何よりうれしい」とそれぞれ活動紹介もあった。 -
救急救命の向上目指し
伊那消防署は、救急隊員と医療機関が連携し救急救命の確立を高める「ワークステーション方式」の実現に向けた試行を5日から9日まで、伊那中央病院で展開している。期間中は、救急隊員の技術・知識の充実を図るため医師から指導も受ける。
県内では初の試み。昨年9月に試行を始め、今回で3回目。
ワークステーション方式は病院に救急車両を常置し、出場指令がでるまで救急隊員は病院救急部で院内実習をしながら待機。指令を受けると医師が同乗(ドクターカー)し、救急現場に出動。医師の助言を受けながら、ともに処置・治療にあたる。管外の救急隊からの搬送を途中で引き継ぐこと(ドッキング方式)にも取り組む。
医師が同乗することで、外傷から病気まで幅広く早急な措置が可能となり、救命率の向上が期待できる。
前回までは全症例に対し出場していたが、ドクターカーが出ている間に事案が多発することを恐れ、今回は重症傷病者(疑いを含む)を対象に出場。午前・午後に分かれ、6人の救急隊員が待機した。
初日の午後は1件、2日目は出場はなかった。
今後も試行を繰り返し問題点などを明かにし、本格的運用に向けた資料づくりを進める。 -
伊那小PTAバザーにぎわう
伊那市の伊那小学校PTAが主催する、年1度のバザーが3日、同校第1、第2体育館であった。PTAが集めた各家庭で不要な贈答品や、児童の総合学習に関連した品を販売した。開始の合図とともに体育館の入り口から人の波が押し寄せ、地域住民や保護者などでにぎわった。
児童のブースには、14クラスの店が並び、学級農園で採ったばかりの野菜、花の苗や草木染めのハンカチなどを販売した。
3年謹組は竹とんぼ、鉛筆たて、スプーン、水鉄砲など竹の加工品を出品。「いらっしゃいませ。貯金箱はいかがですか」と、大きな声で客寄せをして全品を売った。
売上金は、総合学習で取り組んでいる・ス竹を使った家・スの材料費などに使う。児童の一人は「自分で作った竹とんぼが売れてよかった。売れたお金で、丈夫でピカピカした家を建てたい」と喜んでいた。
伊那小はPTA廃品回収をしない代わりに、15年以上前からバザーを続けている。PTAは、売上金を毎年学校教育の活動資金に役立て、昨年は学級で使う電子オルガン、全校児童分の防犯ホイッスルを購入した。 -
冬眠お目覚めコンサート
ピアノの魅力を忘れてしまったお母さんや子どもたちに楽しさを思い出してもらおうと伊南子ども劇場は3日、第75回低学年例会「冬眠ピアノお目覚めコンサート」を駒ケ根市文化会館で開いた。会員の親子ら約150人が集まり、ジャズピアニスト河野康弘さんのピアノ演奏や歌を楽しんだ。
河野さんは子どもたちに「世界中の人がみんな仲良く暮らせるといいね」などとやさしく話し掛けながら『星に願いを』『ピノキオ』などの曲を披露した。「童謡の『チューリップ』はみんな知ってるね? 一緒に歌おう」と呼び掛け、ジャズ風にアレンジしたリズミックな演奏を始めると会場の親子らも手拍子を取り、体を揺らしながら楽しそうに声を合わせていた。
河野さんは1953年生まれ。高校卒業後にピアノを始めた。矢沢永吉バンドのキーボード奏者としてプロデビューし、その後ジャズピアニストに転身。現在世界各地で演奏活動をするなど活躍中。 -
夏の天体観測
親子・こどもふれあい事業9月の巻として駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は3日夜、天体観測教室「夏の星座を眺める」を同館で開いた。親子約10人が参加し、宇宙や星について学んだ。
空が暗くなるまでの間、館内で宇宙についての話を聞いた子供たちは話が終わると早速広場に飛び出し、設置した2基の天体望遠鏡を代わる代わるのぞくが「何にも見えないよ…」。あいにくの曇り空で星は一つも見えず、残念ながら観測はお預け=写真。小雨もぱらついてきたため、せっかく正確に設置した望遠鏡は早々に引き上げとなった。代わりに館内で木星に関するビデオを見ることになった参加者らは「冬の観測に期待しようよ」などと残念そうに慰め合っていた。
同館は「冬の夜空観測教室」を12月17日に開くことにしている。 -
第2回市政モニター会議
駒ケ根市は5日、第2回市政モニター会議を市役所で開いた。市長の委嘱を受けたモニター10人のうち7人が出席し、6月の第1回会議に引き続いて、市政の問題や市報のあり方などについて中原正純市長や市担当者らに提言した=写真。
冒頭、中原市長が市政に関する最近の状況についていくつか説明し、モニターらはそれぞれ意見を述べた。新中学校建設計画について「東中は生徒数の減少で来年度から1学年1学級になってしまうかしれない。片や赤穂中は県下一の大規模校。この状況を解決するため、下平に中学を建設すべきだ」「単学級には親密感が増すなどのメリットもあるし、長期的に考えるべき」などと意見を交わした。ごみの分別が他市町村に比べ厳しいといわれていることに関して「住民は反感を持ちながら従っているのでは。分別のアイデアを募集し、市報などで紹介すれば意欲的に取り組む気持ちが生まれるかもしれない」などの提言も出された。 -
花のある風景コンクール
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)は5日、「第12回花のある風景づくりコンクール」の審査を行った。雨の中、花機構企画情報部会委員や写楽会の代表など委員9人が、町内26団体・個人(地域17、事業所5、個人4)が丹精込めて育てた花壇を見て回り、慎重に審査した。結果は各部門を通じて、最も優秀な町長賞に土村幸子さん(田切)の花壇が輝いた。
▽花の美観性(美観性・デザイン)▽花壇の規模▽生育状況▽徐草等の状況▽景観との調和-の5項目で審査、各部門で金、銀、努力賞のほか、審査員奨励賞を選んだ。
結果は次の通り
◇個人の部▽金賞=林基司▽銀賞=中村昇子▽努力賞=森脇眞一◇地域の部▽金賞=岩間花の会▽銀賞=北河原耕地、飯島小学校▽努力賞=田切公民館、七久保小学校緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館、JA上伊那飯島給油所▽努力賞=こまくさ園、芳和精機◇審査員奨励賞=25点
# -
亀山福治・ちず子夫妻
「子どもたちはお手玉を通じて、集中力が高まり、脳の働きが活発になる。体全体を使うので、高齢者の機能回復にも役立つ。お手玉は心と体を癒す」と効用を。
昨年4月、「伊那谷お手玉の会」を立ち上げ、福治さんが会長を務め、ちず子さんが技術指導に当り、2人3脚で、お手玉を通じて、青少年の健全育成に励む。
ちず子さんのお手玉との出会いは古い。子どものころ、姉や近所の同世代の友だちと「いちれつだんぱんはれつして:」と歌いながら、お手玉をつかむ「ちょっきり」、「3つ玉」などで、暗くなるまで遊んだ。
再び、柔らかい布の感触、軽やかなお手玉の音色に触れたのは、足を傷め、動けなくなった98年のこと。中川村の望岳荘で同病の女性に会ったことがきっかけ。「お手玉がリハビリにいいよと勧められ、日本お手玉の会の篠田啓子さん(飯田市)を紹介された」。
「お手玉が足のリハビリに役立つなんて」と半信半疑ながらも、以後、篠田さんが主宰するお手玉教室「南信おしなご会」に入り、すっかり、お手玉にのめりこんだ。
「篠田先生について、飯田市内の小学校に指導に行っているうちに、特注の杖でよろよろ歩いていたのが、杖なしで歩けるまでに回復した。病院では足しかマッサージしないが、お手玉の全身運動が効いたのでは」と分析する。
お手玉の腕も見る見る上達し、おしなご会では最上級の1級(上下伊那で2人のみ)、
全国お手玉協会の3段を取得した。これを機に、飯島町で「お手玉の会」を立ち上げたらどうかと、篠田さんに勧められ、福治さんが中心になって、2月準備会を持ち、広く会員を募った。
「反響が大きく、町内はもとより、伊那市、駒ケ根市からも集まり、うれしかったが、一方では責任も感じた」。4月に会員40人で設立。会の名称を「伊那谷お手玉の会」とした。
第3日曜日の「お手玉教室」を中心に、飯島町の子育て広場、フレッシュセミナー、飯島小学校の飯小タイム、駒ケ根市・岡谷市の移動図書館など、活動の範囲は広がり、お手玉愛好者は増加した。
今年3月、町教育委員会と共催で初めての「町民お手玉大会」を開催、子ども・一般合わせて120人が参加する大イベントになった。「よく、ここまで、輪が広がった。技術も格段に向上した。これも、会員をはじめ、支えてくださった皆さんのお陰と感無量だった」。
また、「障害を持つ男児がお手玉をすることで、改善された。おばあちゃんにお手玉を握らせているうちに、はしが持てるようになったという、喜びの声を聞くのが、1番うれしい」。
10月31日に、東京で、国際大会が開かれる。お手玉を通じて、世界の人々と交流できるのが、今から楽しみとか。
夫婦2人暮らし(大口国江) -
宮田村商工会青年部の北原さんが青年部の主張の関東大会に出場
商工会の青年部員を対象にした主張発表の関東ブロック大会(8日・山梨県北杜市)に、宮田村商工会の北原貴明さん(32)=大原区=が県代表として出場する。支えてくれた仲間や家族への感謝を胸に、青年部活動に全力で打ち込んだ10年間の想いをぶつける。
南信、県大会で最優秀を獲得し、宮田村商工会としては昨年の池上真悟さんに続き2年連続の県代表。
同商工会初の全国出場に期待がかかるが「今まで通り素直に表現できれば」と、北原さんに気負いはない。
主張は400字詰め原稿用紙10枚分にも及ぶ。「こんなに長い文章を書くのは学生の時以来」と話すが、青年部が歳末に行う慈善パーティーを成功させた喜び、それを支えた仲間のことなどを飾らずに綴った。
南信大会から全ての文章を暗記。表現方法など高いレベルの争いだったが、自分のスタイルを崩さず、想いをダイレクトに主張した。
「みんなの助けがあってひとつの事業が成功した。伝えることで、少しでも恩返しができたら」。関東大会も感謝の気持ちで舞台にあがる。 -
ストーリーサインでウォークラリー
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は19日から、村内24カ所に設置した絵柄の違う看板「ストーリーサイン」を使って、ウォークラリーを実施する。村にゆかりの他戸(おさべ)親王伝説を紹介するサインを巡り、村の魅力を再発見してもらう初の試み。商工会の商品券を賞品に用意し、多くの人の参加を呼びかけている。
親王の伝説を基にして、同委員会は物語を創作。名場面をデザイン化し、今春ストーリーサインが完成した。
新たな村のシンボルとして活性化につなげたい考えで、サインを使ったイベントは初めてとなる。
期間は来月1日まで。村内に点在するストーリーサインを自由にめぐって、サインに書かれている番号を所定の用紙に記入する。
用紙は10月2日にふれあい広場で開く商工祭会場で提出(当日来られない人は、1日までに商工会に持参)。
参加者全員に参加賞があるほか、3千円から1万円の商品券が当たるチャンスもある。
参加など詳しい問い合わせは宮田村商工会85・2213まで。 -
05衆院選 参謀に聞く 加藤派選対委員長 中島衛さん
私が衆院選に出馬して戦っていた時には、各市町村、そして地区末端までに後援会支部があり、組織的な選挙だった。今度の選挙は全く組織がない。あちこち事務所があるわけではないし、運動員もいない。
しかし、世の中が変わり、昔のように選対組織がなくても選挙は勝てる。加藤氏個人の魅力が浸透さえすれば、互角の勝負になるはずだ。
今回の選挙は小泉さんの術中に世間もマスコミも踊らされている。しかし、ちょっとしたことで風向きが変わる可能性は高い。小泉さんの強引な政治手法を国民が真剣に考えた時、どんな答えを出すかは分からない。
加藤氏は縁もゆかりもなく、同級生も親戚もいない、この伊那谷から出馬した。昔のような上伊那と下伊那を2分するような地域モンローで票を掘り起こすのは難しい。
年も若く経験が浅いことも確か。しかし、アジアなど国際的立場で仕事をして都会と地方の格差、さらには強者と弱者の格差について肌で感じている。本来の政治のあり方を取り戻そうと気概に満ちている。
今回の選挙は政権選択の意味合いもある。加藤氏の考えを有権者に訴え、5区にも民主党の風を吹かせたい。 -
高速バス長野~飯田線
10月に増便実験県の南北を結ぶ高速バス「みすずハイウェイバス長野縲恃ム田線」は10月、1日2便の増便実験を行う。
増便実験ダイヤは現在の最終便の1時間後で、長野行きでは飯田バスセンターを18時40分発(駒ヶ根IC19時25分、伊那IC19時38分)、長野県21時42分着。飯田行きでは長野県庁を19時35分発(伊那IC21時44分、駒ヶ根IC21時57分)、飯田バスセンター22時42分着。
10月の土・日・祝日を除いた平日に20日間運行する。停留所や運賃は現行と同じ。
公共交通機関の利便性の向上を図るもので、8月4日から24日までの間、ハイウェイバス社内やバス会社の運行窓口などで行ったアンケート調査で寄せられた185人の回答のうち、一番希望の多かった時間帯に増便し、利用状況を調べる。 -
駒ヶ根市、宮田村で
コイヘルペス陽性反応県農政部は6日、駒ヶ根市で8月26日に、宮田村で30日に採取した検体を調査した結果、コイヘルペスウイルス陽性が確定されたと発表した。三重県にある水産総合研究センター・養殖研究所が診断した。
駒ヶ根市、宮田村ともに個人の池で採取したマゴイ。駒ヶ根市では05年度5件目、宮田村では初めて、上伊那では合計6件、県全体では25件になる。 -
かんてんぱぱ青野恭典写真展展示入れ替え
伊那谷の鮮やかな四季を作品に映す、東京都在住の山岳写真家、青野恭典さん(67)の作品を常設展示する伊那市西春近かんてんぱぱホールの「青野恭典フォトアートギャラリー」は大部分の作品を一新した。
約50点のうち、入れ替わったのは40作品。今年の春から夏にかけて撮影した新作も多く、桜や菜の花、モクレンなど、色彩豊かな花々や、田植えが終わり、緑を深めはじめた棚田をとらえた作品などは、草花の息吹や、生命感が、じかに伝わってくる。
青野さんは「撮影を通じた人とのふれあいも伊那谷の魅力」と語る。
また、風景写真に加え、大鹿村の大鹿歌舞伎を撮影した作品も何点か展示しており「今後は、生活と結び付いた文化的な光景も撮影していきたい」と話していた。
入場無料。展示は06年1月まで。 -
上の原保育所育児講座開催
伊那市の上の原保育所で2日、保護者などを対象とした育児講座があった。
テレビゲームの普及に伴い、子どもがテレビに向かう時間の多さが問題視される昨今、絵本の良さを知ってもらおう窶狽ニ、子供向けの絵本などを取り扱う「南信こどものとも社」の坂本勇さんを講師に招き、絵本の選び方や読み方などの講演を開いた。
坂本さんは「絵本には想像力や言葉など、目に見えないものを育てる力があり、子どもに『愛しているよ』と伝える言葉がたくさん詰まっている」と話し、演技力や声色を変える技術ではなく、親の肉声で心を込めて読んであげることの重要性を指摘した。
集まった約140人の保護者の中には父親、夫婦で講座を聞きに来る人もいた。
最近は、保護者が都合の良い時間に来て、半日子どもと一緒に過ごす「保育参観」に、父親が参加することも多くなったという。 -
みはらしファームで結婚式
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの「ふれあい広場」で3日、結婚式があった。
青空のもと、挙式したのは市内在住の阿部雄樹さん(24)と福田圭さん(23)。2人は幼なじみ。
みはらしファーム内にある「トマトの木」で、披露宴を予定しており、そのつながりで、野外結婚式をすることになった。
上伊那には野外で結婚式を上げられる場所が何個所かあり、ふれあい広場でも過去2、3度、挙式するカップルがいたという。
雨の心配もあったが、無事に式を挙げた2人は、参列者の祝福に笑顔でこたえていた。 -
地震防災訓練
9月1日の防災の日に合わせて4日、上伊那の各市町村で、地震防災訓練があった。
関係団体相互の連携、市民の防災行動力強化などを目的として伊那市は、市内数個所で訓練を実施。総勢3921人が集まり、メーン会場の西箕輪工業団地には、地域住民や市職員など、402人が参加した。
午前9時、駿河湾沖を震源とするマグニチュード8・0の大地震が発生し、長野県でも震度6弱程度を観測した窶狽ニ想定。市内は、家屋、河川堤防が倒壊、ライフラインなども被害を受け、火災、死傷者も多数出た設定で、各区や常会でつくる自主防災会が被害状況報告や、バケツリレーでの消火、炊き出し訓練をしたり、消防や関係行政機関が、担当業務訓練に臨んだ。
本番さながらの訓練を通して参加者それぞれは、改めて防災意識を高めた様子だった。 -
第10回上伊那スポーツフェスティバル・ニュースポーツ体験
第10回上伊那スポーツフェスティバルが4日、北部、中部、南部の3地域であった。
上伊那スポーツ振興協議会などが主催。レクリエーション感覚で誰もが楽しめるニュースポーツを知ってもらい、体を動かす心地よさを感じてもらおう窶狽ニ、子どもから大人までが楽しめるニュースポーツ体験をした。中部地区会場の伊那市民体育館には約50人が集まった。
大きめの柔らかなボールを室内コートで打ち合う“ふわっとテニス”のほか、ボールの代わりに長さ20センチほどの棒を打ったり投げたりする“棒ベース”や、缶蹴りなど、昔ながらの遊びも体験した。
競うのではなく楽しむことを目的とするニュースポーツは、体育指導委員が中心となって上伊那でも普及を進めているが、この日の一般参加者は、ほとんどが未経験者で、遊び方の基礎やルールから学んでいたが、すぐにコツを覚え、大人、子ども一緒になって、新しいスポーツを楽しんでいた。 -
05衆院選 期日前投票が増加 5区合計で5516票(9/4現在)
11日投票の衆院選の期日前投票数(4日現在)が5日、県選挙管理委員会から発表された。伊那市が1088票、駒ヶ根市が388票、上伊那郡区が1511票で飯田市・下伊那郡を含めた5区合計で5516票。
03年11月の前回衆院選の同時期比で1957票増加している。当時は期日前投票制度が創設されていなかったため単純には比較できないが、有権者の関心の高まりをうかがわせる数字になった。期日前投票は、一部地域を除いて投票日前日の午後8時または8時30分まで行える。 -
05衆院選 安倍晋三 宮下一郎の応援演説に来伊
衆院選公示後、初の日曜日となった4日、長野5区の自民党候補宮下一郎氏は、伊那市の市民会館で演説会を開き、党幹事長代理の安倍晋三氏も応援に駆け付けた。
安倍氏は、選挙の争点が郵政民営化であることを強調。「地域によっては郵便局に頼らざるをえない所もあり、こうした地域には郵便局を残していく必要がある」と話し、これを党幹部に強く主張した一人が宮下氏である窶狽ニ主張した。
また「民間も生産性向上のためにリストラなどを進め、構造改革が進んでいる。同様に行政も改革が必要。社会保障などを守るためには、どこか無駄を削減しなくてはならない」と改革の必要性を主張し、この選挙区の若き改革の担い手が宮下氏であるこを訴えた。
宮下候補は「郵政民営化は皆さんに納得してもらう必要があると考えている。公共事業投資減少に伴い冷え込んでしまった県の状況もあるが、一つ一つ問題に取り組み、本当に必要な整備は進め、伊那谷の未来の理想に向けてしっかりとがんばっていきたい」と訴えた。 -
05衆院選 衆院選候補者アンケート
衆院選が中盤を迎えている。選挙の争点となる項目について、各候補者にアンケートし、考えを聞いた(届出順)。
設問は(1)今回の選挙の争点とすべき、優先課題は何か(選択式)(2)参院で否決され、廃案となった郵政民営化関連法案の賛否と、その理由(以下記入式・字数制限なし)(3)小泉首相の政治姿勢、手法などに対する考え(4)有権者に最も訴えたいこと窶煤B
三沢好夫氏
(1)社会保障制度改革、憲法問題、税制改革
(2)反対。民営化し、利潤優先の事業になれば、地域密着の郵便局のサービスが低下してしまう。しかも現在、郵政には国民の税金は1円も使われておらず、民営化すれば、財政健全化という説明も成り立たない。今後の郵政事業は、障害者向けATMや、引き落とし手数料無料など全国どんな場所でも利用できる郵便局の現在のサービスを守り、充実させる。また、郵貯資本の運用を国民にわかりやすく透明にし、ムダな施設建設などはやめる。
(3)「構造改革」という名前で、何かよいことを進めているように聞こえるが、実態は外交も内政も行き詰まっている。アメリカ追従の戦争支援、国民への耐えがたい痛みの押し付け、大企業優遇税制と、これまでの自民党型政治の矛盾を加速させている。国民のくらしや雇用・経営を守れるものではない。
(4)同じ方向での悪政を競い合うような自民・民生の政治姿勢をみると、たしかな野党の存在が必要になっている。平和憲法を守る点でも、消費税増税をさせないという点でも、社会保障を政治の責任で守る点でも、国民のために責任ある野党として対決していく。
宮下一郎氏
(1)郵政3事業の民営化、社会保障制度改革、少子化対策
(2)賛成。郵便局のネットワークと金融サービスの維持をした上で、民営化することにより、国民の望むサービスをタイムリーに提供することができ、収益構造の安定化も期待できるから。
(3)効率のよい小さな政府を目指して改革を進める政治姿勢は高く評価するが、党内の合意形成のため、より丁寧な手続きを心がけていただきたいと考えている。
(4)小さな政府をめざす構造改革を行い、官から民へ重点を移すとともに、地域の活性化によって日本の再生を図ることの重要性を訴えていきたい。特に、伊那谷を21世紀の理想郷として発展させることを訴えていく。
加藤学氏
(1)社会保障制度改革、財政健全化、外交・安全保障
(2)反対。国民の理解が得られていない。大きな国有会社を作るだけで、官から民へのカネの流れは実現しない。
(3)独りよがりの国民無視の政治
(4)弱い者いじめ、地方の生活者無視の小泉政治を終わらせて、本当に国民が望んでいる改革(年金、財政健全化、少子化対策)を行うために政権交代が必要である。 -
長野県川柳大会が伊那市で
長野県川柳作家連盟が主催する第59回長野県川柳大会が4日、伊那市生涯学習センターであり、県内外から約130人の川柳詩人が集い、腕を競い合った。
参加者は、宿題の森・月・虫・指などの6テーマから2つを選び、作品を出すほか、当日出された席代について、当日作品をつくり、提出する。その中から選者7人が優秀作品を決めた。
今回は、ギターに合わせて川柳を読み上げる“朗読川柳”もあり、ゆったりとしたギターに合わせ、作者数人が、自分の作品を披露。 社会を厳しく風刺し、皮肉を笑いに変えるのも川柳だが、「この世界の世あなたに会うためだけに」など、愛をテーマとした川柳を読み上げる男性作者もいた。参加者は、それぞれの作品と音楽に聞き入っていた。
審査の結果、上伊那からは、箕輪町の宮本夢実さんが県教育委員会賞を受賞した。 -
第2回おはなしドキドキパーク
音楽を通じて地域活性化の活動を進めているNPO法人クラシックワールドは4日、伊那市駅前ビルいなっせ前の広場で、第2回おはなしドキドキぱーくを開いた。
広場の活性化を目的に昨年始めた取り組みで、県の移動絵本図書館“おはなしパケット号”を招き、幼稚園児や小学生の音楽演奏などで創り上げた。
オープニングは、伊那緑ヶ丘幼稚園と緑ヶ丘敬愛幼稚園の年長園児60人の鼓笛隊演奏があった。
指揮に合わせて園児達は、精いっぱい旗を振ったり小太鼓をたたき“ひょっこりひょうたん島”など4曲を楽しく演奏。広場に集まった人たちの目と耳を楽しませてた。
伊那小学校の合唱や、「ゴンベエワールド」による風船パフォーマンスなど、さまざまな催しがあり、広場は多くの人でにぎわっていた。