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少年少女けん玉道選手権 平澤菜菜さん日本一
全日本少年少女けん玉道選手権大会(8月28日・東京)女子の部で伊那東小学校5年の平澤菜菜さん(11)が優勝、全国小学生陸上競技交流大会(8月27日・東京)女子走り高跳びで西春近北小学校6年の有賀楓子さん(12)が3位に入賞した。2人は1日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に報告をした。
平澤さんは2度目の挑戦。大会では初戦の1個目の技を失敗してしまったものの「緊張ぜずに試合を楽しむ」を心掛け、勝ち進んだ。「今までの練習の成果がちゃんと出せてよかった」と優勝を喜び、「目標は2連覇」と意気込んでいた。
有賀さんは県大会で樹立した大会新記録を5センチ上回る1メートル35センチを飛んだ。「競技場がとっても広くて緊張してできないと思ったが、いつもどうりに飛べてよかった」と入賞に満足していた。 -
天竜川 元気ですか
民間を中心とした52企業・団体、合計349人が参加して24時間、一斉に水質検査をする「天竜川水系健康診断」が1日午前10時に始まった。諏訪湖から遠州灘に至る水系31河川49カ所で、2時間おきに13回連続観測する。2日午前10時まで。
循環保全を重視する企業などでつくるリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)などが主催し、今年で9回目。
第1回観測時刻。伊那市内の小沢川と天竜川の合流地点に位置する小沢橋では、浄化槽関係の仕事に携わる人たちでつくる環境技術ネットワークの3人が、小沢川の水をくみ上げ、検査した。
測定値はCOD(化学的酸素消費量)が3、pH(水素イオン濃度)8・0、NO3(硝酸態窒素)0・805、PO4(リン酸態リン)0・1155。「まあまあきれい」の評価だった。
この地点では6回目の観測という鵜沢正行さん(63)=駒ヶ根市中沢=は「小沢川は、下水道処理がされていない家が多いため影響が出やすい。午前10時は生活廃水が一息つくころなので、こういう結果。昼を過ぎた午後2、6時くらいに数値が上がると思う」と話した。
調査は水系全体の汚染の種類、工業・農業排水や生活排水が時間的にどのような影響を及ぼすか掌握する。 -
訓練積んで有事に備える
「防災の日」の1日、高遠町と長谷村の各小中学校で防災訓練があり、緊急避難体制などを確認し、有事に備えた。
高遠小学校(宮下廣規校長、248人)では、授業中に震度4以上と思われる地震の発生を想定。児童たちは校内に緊急放送が流れると、教諭の指示に従い、机の下に身を隠した。
揺れの一時おさまりを告げる放送で、帽子をかぶったり、座布団で頭を覆いながら、すみやかに校庭に避難した。
宮下校長はあいさつで、1923(大正12)年に発生した関東大震災の被害を紹介し、「地震はいつ起こるかわからない。訓練だからといって安心せずに、常に緊張感をもって取り組むことが大事」と呼びかけた。
訓練終了後に各クラスで開いた反省会では、担任から「訓練とあって気持ちが緩んでいるせいか、のんびり行動する姿があった」と指摘を受ける学年もあった。
また、町内の3保育園で東海沖地震の発生を想定した園児引き渡し訓練があった。町と各保育園が連携し、町内放送によって、保護者が避難場所に園児を迎えにくるまでの一連の流れを確認した。
第一保育園(山岸加代子園長)では、非常食と水がこの日のおやつ。避難場所での食生活を体験した。
職員の指示で防災頭巾を被って、近くの高遠小学校校庭に避難。町内緊急放送で、各家庭にそれぞれの保育園の避難場所が伝えられると、保護者や家族らが迎えにきて、園児が引き渡された。
保護者のなかには、リュックサックを背負い、軍手などを身に付けて迎えにくる姿もあり、防災意識を高めていた。 -
紅葉ゆっくり楽しんで
高遠町と町観光協会は、色鮮やかな紅葉を楽しめる高遠城址公園の「秋まつり」の期間を例年より1週間伸ばす。10月29日から11月13日までの16日間。
4回目の秋まつりは、期間延長を要望する住民からの声や、「開催期間以上に紅葉が楽しめる」という例年の実績から検討し、期間延長を決定した。
春の桜まつりとは違い、秋まつりは食べ物の出店がなく、食の提供に欠けていたが、今回は地元住民の協力を得て、長イモの名産である金井地区のボランティアグループによる「とろろご飯」や高遠そばの会の「高遠そば」などを提供し、充実させる。
まつりは、胡弓(二胡)楊興新の演奏、そば打ち体験、クイズ大会など多彩なイベントを繰り広げる。 -
ヒマワリ個性豊かに描く
長谷村、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、村保育園の園児が杉島地区の休耕田に種をまき、満開となったヒマワリを描いた絵画展示会が9月中旬まで、美和郵便局ふれあいの部屋で開かれている。
年少から年長児まで35人がクレヨンや絵の具を使って、満開のヒマワリを8月上旬に観察した際の様子を思い思いに表現。画用紙いっぱいに大輪のヒマワリを描いた作品や、自分自身とヒマワリを描き、自分の背丈の倍以上に成長した立派なヒマワリを表現した作品などがある。
さらに、種の収穫に喜ぶ様子やヒマワリの迷路から笑顔をのぞかせた園児の姿などをとらえた写真パネル30点も飾った。 -
地域食材の日
飯島町の3小中学校は1日、新鮮で安心、県産ほぼ百%の食材を用いた給食で、長野県や飯島町の良さを実感し、児童、生徒の食べ物や農業への関心を高める「地域食材の日」を実施した。
このうち、飯島小学校では、キュウリ生産者の杉原和男さん=山久=、スイカ栽培の羽生章二さん=岩間=、カボチャを低農薬で栽培する米山節子さん=本郷=、ニンジンをぼかし堆肥で栽培する唐沢義一さん=石曽根=を招き、4クラスに分かれ、野菜中心の給食を囲んで交流を深めた。
この日の献立は、米山さんのカボチャ、唐沢さんのニンジンがたっぷり入った夏野菜カレー、塩イカのサラダ、すずらんハウス(駒ケ根市)の飲むヨーグルト、ごはんは飯島町産のコシヒカリを用い、デザートは飯島町の幸水ナシを用意した。
このうち、カボチャ生産者の米山さんを迎えた4年1組(土橋浩一郎教諭、28人)では、自分たちも畑でキャベツを栽培しているとあって、「野菜を作る時、気をつけていることは」「虫がついたら、どうするの」など、日ごろ疑問に思っていること、困っていることなどを率直に聞いた。
米山さんは「野菜栽培は土が大事、化学肥料を使わず、堆肥で栽培している。危険でない農薬を使って、回数は2回までとしている」と具体的に答えた。
この後、児童らはおいしい給食を味わいながら、生産者の苦労、食べ物の大切さをかみ締めた。 -
中川2小学校で避難訓練
「防災の日」の1日、中川村の2小学校では地震防災訓練を行い、気を引き締めた。
このうち、中川西小学校では「地震だ、机の下にもぐって」の指示で、一斉に机の下に頭から足まですっぽりもぐり込んだ。続いて「大きな地震が発生しそうなので、校庭に避難を」の校内放送を受け、防火扉をくぐって校庭に避難した。
校庭では各学年ごと、家の人への引渡し訓練。「名前と顔を確認してから、手渡しで家の人に渡す。家の人が迎えに来ても、黙って帰らず、先生に言ってから帰る」と話し、予行練習もした。
一方、中川西小学校では、防災ずきんを被って、校庭に避難。職員による消火訓練を見学した。
久保村和子校長は「情報をきちっと耳に入れ、どういう行動をとったら良いか、的確に判断することが1番大事、自分の身は自分で守るように」と呼び掛けた。 -
萱野高原に響く
箕輪中部小の音色箕輪中部小の金管バンドと合唱団の成果発表会が28日、箕輪町の萱野高原信州かやの山荘であった。山頂から響く音色は、初秋のさわやかな風に乗って眼下の箕輪町に広がっていった。
課外活動の一環で今回が初めて。約130人が参加。日頃練習を重ね、夏にNHK合唱コンクール地区大会銀賞(合唱団)や、県小学生バンドフェスティバルさわやかステージ賞(金管バンド)などの成果をおさめた児童たちをねぎらい、音楽活動を充実させて行くを狙って、学校・父兄が協力して開催した。
成果発表会の後は、バーベキューで腹ごしらえ。広い萱野公園を駆け回って遊んだ。
金管バンドは、05年度春の時点では6年生だけだったが、5年生や3年生が多数加わり、フェスティバル前には金管楽器が足りなくなるといううれしい悲鳴も。木琴や鉄琴、アコーディオンなど通常楽器も加えてバンドを編成したという。発表会では、6年生と担当教諭だけによる「聖者が街にやってきた」などの演奏もあり、盛んな拍手を受けていた。 -
南箕輪村庁内プロジェクトチーム始動
南箕輪村は、村の課題を検討するため、庁内に6つのプロジェクトチームを組織した。チームごとに会議を重ね、総合計画推進委員会や調整委員会に諮っていく。
チームは▽企業誘致推進▽大芝高原利活用▽南箕輪村らしさ追求▽組外解消対策▽地域福祉推進ネットワークづくり▽行政改革推進-。8人から11人程度の職員で構成する。
30日は、企業誘致推進プロジェクトチームの第1回会議をがあった。誘致の方法、村内の土地、上下水道など基盤整備の現状を話し、今後の進め方を協議した。
優良企業を誘致することで産業の高度化、雇用の拡大を促進し、村の産業・経済の確立を図る。メンバーは産業課、建設水道課、総務課の課長はじめ職員9人。堀正産業課長がチームリーダーを務める。
堀リーダーは「村長公約に優良企業誘致がある。長い目で推進しないといけない課題だが、村長任期の前半に方針を出していきたい」とあいさつした。 -
小西朝子展3日から
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館は特別展「小西朝子展窶葱UNST(芸術)・Mental(衝動)・Simple(独慎)」を3日から10月30日まで開く。最新作を含む彫像などの作品約70点を展示する。
小西さんは1970年東京生まれ。多摩美術大絵画科油画卒。97年渡仏し、各地で個展開催。現在もパリにアトリエを構え活躍中。
午前9時窶伯゚後5時30分。入館料は大人千円、大学・高校生800円、小・中学生500円(土曜日は小・中学生無料)。期間中休館なし。
問い合わせは同美術館(TEL83・5100)へ。 -
駒ケ根市第21回ふれあい広場4日に
駒ケ根市の第21回ふれあい広場(実行委員会・市社会福祉協議会主催)は「ともに生きるふれあいのまち」をテーマに、4日午前10時窶伯゚後3時に総合文化センター・すずらん公園を主会場に開かれる。会場には▽あおぞら広場▽バザール広場▽アルプス広場窶狽ェ設置されるほか、文化会館大ホール、あおぞら広場特設ステージでそれぞれ演芸会が催される。開会に先立ち、午前9時25分にJR駒ケ根駅前をパレードが出発し、会場まで練り歩く。
問い合わせは市社協(TEL81・5900)へ。 -
地域子ども育成100人の会
駒ケ根市の市民らでつくる地域子ども育成100人の会(村上守伸代表世話人)は30日、今年度の第1回会議を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が参加し、現代の子どもたちを取り巻くさまざまな問題点について意見を交わした=写真。村上さんは「現状を把握するため問題点を出し合い、次回の会議でその原因を探っていきたい」と述べた。
出席者は「子どもにどう接していいのか分からずに悩んでいる親が多い」「若い母親が一人で子育てをするのは大変。地域の人が何か手助けをできないか」「戦中世代に甘やかされて育った世代が親になっている。今後が心配」などと意見を出し合っていた。
中原稲雄教育長はあいさつで「子どもがおかしくなったのではなく、大人社会がおかしくなった影響を受けている。子育てを通じて良いまちづくりができるよう皆で考えていこう」と述べた。
事務局によると、今後数回の会議を経て今年度中をめどに「子育て10カ条」を策定したいとしている。 -
05衆院選 立候補者の横顔(1)
三沢好夫氏(61) 日本共産党「根っからの機械工だよ」窶薄レをむいて大きな声で語る。労働者として生き、その生活を守るために組合運動に打ち込んできた自信と誇りがにじんだ。
15歳でオリンパス光学伊那事業所に入社。以来、42年間生産現場の第一線で働いた。働きながら上農の定時制に学び、仕事も組合もバレーボールなどのスポーツも真剣に打ち込んだ。合理化・人員削減反対。女性労働者の差別是正や権利向上。「汗水流して働くものが報われる社会にしたい」窶曝J組時代の思いは今も変らない。
街頭演説で満蒙開拓団で満州に行ったという老人から「戦争だけはダメだ。頑張ってくれ」と声をかけられた。胸に込みあげるものがあった。「憲法9条は絶対に守らなければ」との思いを一層強くしたという。
いつもは家族で介護している89歳になる実母を、期間中は老人福祉施設に託して選挙を戦う。「年金・高齢者福祉の問題はまさに身を切るように切実だ」と強調する。
自他共に認める人情家。テレビドラマでそっと涙を流すこともあるという。約20年間に渡り南箕輪村のママさんバレーの監督を務めたこともあるスポーツマンでもある。
好きな言葉は「真実一路」。「そういう風に生きたいと思ってきた」と話す。
伊那市生まれ。南箕輪北殿在住。3人の息子は独立し、母・妻と3人暮らし。 -
新谷選手に聞く 五輪にかける想い
来年2月のトリノ冬季五輪。宮田村出身でスピードスケート短距離の新谷志保美選手(竹村製作所)は、昨季のスランプを乗り越え、五輪代表、さらにはメダル獲得のため練習を続けている。近く米国・ソルトレークで氷上合宿が始まるが、それを前に本人に五輪にかける想いを聞いた。
‐絶好調だった03‐04シーズンから一転、昨季は不振にあえいだが
体の小ささをカバーするためには、筋力を付けなければと体重を増やした。しかし、体脂肪が増えてしまった。体重が増えたわりに、筋力がつかなかったので、バランスを崩してしまった。
‐改善するための現在のトレーニングは
陸上トレーニングで筋力と体力アップを同時に行っている。ショートトラックのリンクで氷上練習も続け、オフの間も技術向上に努めてきた。テクニックと支える体力、今やっている練習が冬につながると信じている。
‐昨季はベテランの岡崎朋美選手(富士急)らベテラン勢や、吉井小百合選手(三協精機)など若手の台頭もめざましかったが
人と比べても仕方がない。自分を伸ばすことができるのは、自分しかいないと思ってやっている。
‐シーズンを前にした今の心境は
緊張感とやるしかないという気持ち。五輪は出場するだけでなく、金メダル獲得が目標。そのためには選考レースなどで世界記録を出さなければ、難しいと感じている。そのための練習を今は続けている。
◆新谷志保美 1979年8月10日生まれ。宮田小学校2年の時に、父純夫さんが指導するクラブでスケートを始めた。中学、高校、大学と各年代のタイトルを独占。昨季はW杯500メートル総合で11位と苦しんだが、03縲・4シーズンは総合3位になるなど、世界のトップスケーターとして活躍。宮田村の実家に帰省した時には、家族、愛猫と時間を過ごす -
婦人学級が住職の講話聞く
宮田村公民館の婦人学級は29日、中越区の圓浄寺に足を運び、古藤崇志住職の講話を聞いた。お互いの考えを尊重し合う大切さを説き、「明るく仲良く正しく生きたい」と話した。
ジョークも交えた講話に、約40人の学級生からは笑い声も。住職は極端な考えをする人が増えてきたと指摘し、「私たちはそれぞれ考え方が違う。人を追い詰めることによって、考えを押しつけるものはいかがなものか」と世相を反映しながら話しを進めた。
「信仰も同じ。柔軟にやっていくのが日本人の良さ」とも語り、偏った考え方ではなく、ルールの中で誰もが仲良く、そして明るく生活することが大切と話した。 -
ポンプ操法県大会の結果を地元に報告
県消防ポンプ操法大会(7月)小型ポンプの部で5位に入賞した宮田村消防団第3分団第5部は28日、寄せられた応援に感謝の気持ちをこめて、地元の大原区で報告会を開いた。
大原区の役員ら約30人を招待して懇親。「皆さんの協力に本当に感謝しています。今後も区の防災のため、微力ながらやっていきたい」と北原貴明主将はあいさつした。
小出義光区長は「消防団は年々技術をあげ、実を結んだ。この若い人たちの力を区の活性化にもつなげていきたい」と、団員の労をねぎらい、期待も寄せた。 -
長谷村公民館「歩け歩け運動」
長谷村公民館(伊藤智良館長)主催の恒例行事「歩け歩け運動」が28日あった。美和湖畔道路と美和ダム再開発事業施設見学をテーマに、約10キロの道のりを歩いて回った。集まった村内の家族連れなど約170人が、交流を深めながら気持ちのよい汗を流した。
美和ダムへの土砂流入を制御する洪水バイパストンネルを訪れた一行は、吐き口から約200メートルまでを見学。国土交通省・三峰川総合開発工事事務所の伊藤隆盛副所長の説明で知識を養った。トンネル内はひんやりと涼しく、奥へ進むと次第に暗くなり、子供たちは探検気分で大はしゃぎだった。
3人の息子と一緒に参加した、同村溝口の女性(40)は「地元にいても機会がないと入れないので、貴重な体験になった」と話した。
「歩け歩け運動」は長谷村の自然と施設の学習をするとともに、健康増進、体力向上などを図ろうと、1973年に始まり21回目。 -
就業体験の福祉大生 小学校で実務を体験
宮田村役場で就業体験をしている日本福祉大学経済学部(愛知県美浜町)の学生3人は30日、宮田小学校で花壇の世話や図書館業務の手伝いなどの現場実務を体験した。
仕事に対する意識向上を目的にした大学のインターンシップ制度を活用して来村。同村は福祉大と友好協力宣言を結び4年前から学生を積極的に受け入れている。
花壇の世話は、平松哲嗣教諭が補助につき、来年植えるパンジーの花の種まきと、マリーゴールドの枯れた花の除去をした。学生らは、特に注意をされることもなく、積極的に、素早く仕事をこなした。
平松教諭は「非常にまじめで、学習に対する取り組み姿勢がよい。気配りもよく、今日は作業が進み助かった」と3人を評価した。
立川剛之さん(20)は「小学校の仕事は思っていたよりもやることが多いことを知った。普段は黒板に向かって勉強しているが、現場での実習は体を動かしたりと楽しく、得るものも多い」とし、村民の印象については「人柄が優しく親切で、山に囲まれた環境が新鮮」と話した。 -
韓国の農業者グループがJA上伊那で研修視察
日本の農業事情を学ぼう窶狽ニ韓国の中心部にある忠清南道(チュンチョンナムド)の農業者グループ「全国農民会総連盟忠清」のメンバー16人が、伊那市の上伊那農業協同組合本所を訪れた。
四季があり、消費農産物が似ている日本は、韓国よりも農協組織などが発達しているという。こうした日本の農業事情と、グリーンツーリズムなど、農業全般の取り組みを学ぶ目的で来日。6日間で県内外の農業地域数個所を視察する。
この日は、JA上伊那の事業全般を学んだり、富県北福地の稲作農家、北條久志さんのほ場を見学しつつ、意見交換をした。
北條さんは、地区の協業組織に参加し、後継者のない農地などを借りつつ、約32ヘクタールで稲を育てている。韓国でも担い手問題が深刻化しており、参加者たちは、地区で土地や農業機械、農作業を融通する“協業”に関心を示した。
「地代が安すぎるのでは」との質問も出たが、北條さんは「現在は、農地を利用・保全してくれるだけでもありがたいという人が多い。米の価格も低下する中、高いという人は少ない」と説明した。 -
伊那署が振り込め詐欺の被害防止の注意呼びかける
伊那署は、管内で警察本部職員をかたる振り込め詐欺の未遂事件が発生したことを受け、被害の拡大防止のための注意を呼びかけている。
調べによると、8月29日昼ころ、伊那市内に住む女性あてに警察本部交通課の者と名乗る男から、「息子さんが、今年の6月に飯田市内で他人の車を飲酒運転して事故を起こしたのを知っていますか。その件で警察から再三呼び出しをしたが出頭しないので、今日息子さんを県警本部へ連れてきた。この交通事故の弁護士費用として、お宅と車所有者とで50万円ずつ払ってもらうことになります」との電話があった。
女性は、6月に息子が県外へ出張中であったことを知っていたため、被害には逢わなかった。
伊那署では、「警察が交通事故の示談金や弁護士費用などの支払いにかかわることは絶対にない。心当たりのない振り込み要求は詐欺と疑う。振り込む前に、必ず家族などに相談する。相談相手がない場合は、警察や銀行に相談する」と呼びかけている。 -
災害情報の伝達に関する協定を結ぶ
伊那市と天竜川ダム統合管理事務所は31日、美和ダム放流警報設備等を利用した災害情報などの伝達に関する協定の調印をした。地域の防災体制の支援などを図る。
市の要請で、管理事務所が設置している放流警報設備の音声放送(4カ所)、河川情報表示設備の電光表示(2カ所)を通じ、三峰川周辺の住民に災害情報や避難場所などを伝達する。また、桜情報など地域振興にも役立てる。有効期限は06年3月31日までだが、改廃の申し出がない限り継続される。
市役所での調印式で、小坂市長は「三峰川災害と戦いの歴史であった」とし、いくつものチャンネルを使って住民に知らせていく重要性を挙げ「災害の備え、発生した時の避難がスムーズにいくことをうれしく思う」とあいさつ。
野村正之所長も「災害対策の一手段。情報を増やすことで、市民の安心、安全、明るい未来に努力したい」と述べた。
調印は、04年度に全国各地で発生した豪雨災害を受け、国土交通省がまとめた「豪雨災害対策緊急アクションプラン」に沿って取り組んだもの。県内では高遠町に次いで2カ所目。 -
伊那市地域自治区検討委員会(4)
伊那市の第4回地域自治区検討委員会(中村孝夫委員長、15人)が30日夜、市役所であった。市地域自治区条例の素案を示し、委員から意見を聞いた。
条例は、地域住民と行政の協働で、住民の意見を行政に反映させ、地域自治の推進を図るもので、地域協議会の役割や組織など委員の意見を反映させて条文化した。
役割は、住民・諸団体などの意見を集約・調整し、住民と行政の協働によるまちづくりを推進することをうたい、計画段階から住民が参画する。
委員から「市長の責務と地域協議会の役割を両方、規定していくべき」と意見があった。
地域協議会の支部的組織の設置について未定になっている伊那地区は、懇談会の状況から市側が「組織は2つ(竜東・竜西)、または4つ(小学校単位)の意見があり、事務所の位置は人の集まりやすさから、駅前再開発ビル『いなっせ』を第一候補とする」と報告。方向は出なかった。
報酬については、3市町村の合併協議会で高遠町・長谷村の地域協議会の委員に報酬・費用弁償を支給することが規定されている。「規定を変えることはできないのか」と意見も出たが、現段階では難しく、公平性を保つことから、市でも支給することとした。2町村に地域協議会が設置されている間で、その後は再検討される。
次回は10月18日で、今回の意見を反映させて再度委員に示す。 -
魚道新設で勉強会
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伊那建設事務所は30日、中田切川の飯島町国道橋下災害復旧工事現場で、魚道新設のための勉強会を開いた。
信州大学農学部の平松晋也教授を座長に、天竜川漁協、地元の田切区、天竜川ゆめ会議、天竜川上流河川事務所、飯島町、工事受注者ら13人が参加。
勉強会は来年3月まで3回を予定。生態系(主に魚類)における河床の連続性を確保し、防災と親水性に配慮した工事を施工するために、必要な知識をそれぞれの立場で話題提供し、その結果を工事に反映させる。
中田切川は延長12・3キロ、標高2300メートルの激流。昨年の23号台風で、99年に災害復旧工事で施工した巨石張護岸工事と根固工がわずか5年で再度被災したため、原形復旧による護岸工は技術的に不適当と判断し、横断工作物である床止工の新設を選定、6月に着工した。
また、地域住民と有識者による渓流整備構想案が策定され、生態系に配慮することが地域のコンセンサスとして定着していることから魚類に配慮した床止工とした。
新設される床止工は、現地発生材を用いた巨石張付けの全断面斜路式の構造とし、取付護岸にも現地発生材を用いた巨石石張工とする。
第1回勉強会では、趣旨説明に続き、工事現場で工事概要の説明を受けたり、川の様子を観察し、どのような魚道形状が適しているか、意見を出し合った。
次回は9月下旬ころ、魚道形状の確認、工事施工状況の確認。第3回は来年3月中旬、勉強会で出された意見が反映されているか確認する。
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中川町から中学生視察団
中川村と姉妹町村の北海道中川町から体験学習交流視察団が2泊3日の日程で29日夜、来村。昨年に続き2年目となる視察団は、中川中学校の吉沢廣治校長を団長に、同校2年生21人、教諭ら3人の計25人。
翌30日は自然保護レンジャーの大場英明さんの案内で陣馬形山へ。草や木の説明に耳を傾けながら、歩いて展望台へ。標高1445メートルの山頂に立った生徒らは、眼下に駒ケ根市・飯島町を見下ろし、宝剣岳を主峰とする中央アルプス連峰や南アルプスの遠望に、「わあ、すごい」と歓声を上げた。
この後、2班に分かれ、村の基間産業である果樹について学習したり、養蜂農家の話しも聞いた。
また、中川中学校では2年生77人と、トリムバレーで快い汗を流し、友情を深めた。 -
酒に酔い暴行 17歳少年逮捕
伊那署は30日午前4時24分ころ、南箕輪村内のコンビニエンスストアでアルバイト店員に対し暴行を働いた疑いで、上伊那郡内の17歳少年を現行犯逮捕した。
調べによると、同少年は酒に酔い、店内で客に絡んでいたところ、店員に注意されたことに腹を立て、近くにあったごみ箱を投げつけ、けがを負わせた疑い。
また、店員からの通報で駆け付けた警官に対しても、持っていた警棒で立ち向かってきたという。 -
箕輪町郷土博物館郷土史クラブで勾玉作り
箕輪町郷土博物館の町内小学生を対象にした「郷土史クラブ」は27日、勾玉(まがたま)作りに挑戦した。時間をかけて熱心に滑石を削り、オリジナルを完成させた。
05年度は7月に発足。4年生から6年生が参加している。
勾玉は、古墳時代の墓から出土する曲がったC字型をした古代のアクセサリー。町内では長岡の源波古墳から出土している。
クラブ員は本物を見て、触って、参考にしながら勾玉作りに取り組んだ。下絵を書いた滑石をアスファルトでこすって削り、紙やすりで表面を滑らかにしたあと、色を塗り、穴にひもを通して完成する。
こすってもこすってもなかなか形にならず削る作業に苦労しながらも、古墳時代の人々はどうやって作ったのか、どんな暮らしをしていたのか、思いを巡らせた。
歴史が好きなクラブ長の須甲聖二君と副クラブ長の那須野勇真君(ともに北小6年)は、昨年に引き続きの参加。学校で勾玉を作った経験も生かしつつ、楽しみながらせっせと滑石を削っていた。
源波古墳の常設展示や、博物館庭にある復元した古墳も見学した。今後は個人でテーマを決めて調査学習をする。 -
伴走で障害を持つアスリートの役に立てれば
武田美穂さん(41)伊那市狐島05年7月の富士登山競争女性の部で全国13位に食い込んだ。富士吉田市役所をスタートして富士山頂上まで駆け上がる過酷なレース。女性の部は139人が参加したが完走者はわずか37人。04年の初出場でも完走したが、今回はさらに成績を上げた。
5月に八ヶ岳野辺山高原で行われた100キロウルトラマラソンでは3位に入賞。超長距離では県内で注目されるランナーだ。
「昔から体力とおしゃべりだけは自信があったんですよ」
大きな声で気さくに話す。
マラソンを始めたのはたった2年前。上伊那長距離界有数のランナーである、パートナーの健治さんに影響され、子育ても一段落したのを契機に40歳で走り始めた。
◇
「でも、私が力をつけることが出来たのは、伴走をさせてもらうようになったおかげなんです」
宮田村在住の盲目のランナー・中塚誠さんのトレーニングに伴走者としてつきそう。週に最低2回、2人で20縲・0キロを走る。輪になった細いロープを握り合い、声を掛け合いながら、山を登り谷に下る。
「目は見えなくても男性の一流ランナーですから、どんどん引っ張ってもらえるんです」と武田さんが言えば、「いやいや、武田さんのスタミナの方がすごいですよ」と中塚さんが笑う。
中塚さんが出場した長野マラソンでは、伴走は中塚さんの息子さんら別の二人が受け持ったが、42・195キロの全過程を通して道を案内したり、外のランナーに道をあけてもらうよう頼んだりするサブ補助を務めた。
「『道明けてー!』っていう声が大きかったから効果があったですよ」とは、二人の共通意見だ。
◇
「障害者の方に安心して走ってもらわないといけない。それが伴走の難しいところだといつも思います」
坂だとか、曲がるだとかの走路の状況。砂利道だとか、泥道だとかの路面の様子。疲れたか、汗は大丈夫か、水はいらないか、といったランナーの状況……。話し掛け、会話を交わしながら、目になり耳になって走る。自分が体力切れになっても、相手が不安にならないように、それをそぶりに出さないことが一番大変だという。
「人に対する優しさとか気配りとか、本当の意味で初めて分かりかけて来たのかもしれないです」
◇
高校時代は陸上部。ガールスカウトの経験も長く、結婚後はママさんソフトボールでも活躍した。伊那市の海外派遣でドイツ・イタリアの街づくりの研修に行ったこともある。そんな武田さんが始めた新たな挑戦。
「障害を持つアスリートの役に立つことができ、それが自分の記録や成長につながるって、なんかとってもうれしいことですよねぇ」
初秋の青空の下、まぶしそうに笑った。 -
05衆院選 長野5区 三沢候補 第一声
平和・庶民の暮らしを守る国民に痛みを強いる小泉改革をストップさせる絶好の機会がめぐってきた。
庶民いじめの増税を許すことはできない。
伊那谷各地を回り「戦争だけはいけない。憲法第9条を守るために頑張ってください」と先輩から熱い思いを聞いた。平和を守る問題は争点の一つで、平和な日本のために力いっぱい戦う。
郵政民営化は国民の力によって参議院で否決された。国民のサービスを守るため、反対する。
共産党は数が少ないと聞くが、国民のために筋を通している。介護保険など医療問題の負担軽減、小規模学級実現など国民の立場に立って力を合わせた成果ではないか。必ず、住民の思いを実現する力になる。
公約実現のために▽医療問題の減免制度の確立▽年金制度の確立▽子育て支援▽地域産業の発展窶狽ネど約束する。
小泉改革の間違った政治と闘えるのは共産党である。大きく支持を広げて、伊那谷で育った三沢好夫への支援をお願いしたい。 -
05衆院選 長野5区 宮下候補 第一声
構造改革をしっかり、前へ今回の選挙の第1の争点は構造改革を止めるのか、前に進めるのかだ。特に中山間地、へき地の生活を守り地域を活性化させるために必要な改革を進めるべきだ。郵政民営化法案では郵便局がますます元気になって国民の望むサービスが充実するようにとの思いで党執行部にも意見を述べてきた。同じ視点で、「小さな政府」「効率の良い政府」を目指して様々な改革を進めていく。
第2の争点は「国から地方へ」の改革の賛否。行政上は国と地方との役割分担を明確にし、移せるものは市町村に財源を移して地方分権を進める。行政に限らず、産業経済の分野でも、地方への工場移転など地域活性化を進めるべきだ。日本一住みやすい心豊かな故郷伊那谷を作りたい。
第3は、安定した政権基盤をつくれるかどうかだ。安定政権でなければ、ようやく踊り場を脱したといわれる景気の回復もできない。皆さんのお力で、再び国会に送り出していただきたい。 -
寄贈作品新たに展示
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館はアルゼンチンの版画家ラファエル・ヒルさんの寄贈作品「いま戦争の足音が一歩一歩近づいている」を今月から新たに展示している。
作品は6枚の連作版画。それぞれ戦車や装甲車を大きく中央に配し、人物の写真や木の葉などをコラージュで加えて、戦争ヘと進んでいく人間と社会への不安を淡々と訴え掛けている=写真。
ヒルさんは1942年生まれ。マヌエル・ベルグラーノ美術学校、プリジャーノ・プエルドン美術学校卒。アルゼンチンを代表する版画家として世界で活躍している。98年には駒ケ根高原美術館で開催された「アルゼンチン・日本現代版画展」に出品、来館した。
寄贈作品はヒルさんの収蔵作品5点と共に第2展示室で当分の間常設展示する。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。