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【記者室】三方一両損?
赤穂東小学校隣接地の開発問題が暗礁に乗り上げている。昨年土地売却が決まり、3階建てマンション2棟の建設工事が始まる寸前、児童の安全や景観の面で問題があると考えた駒ケ根市が急きょ、学校用地だった正門前の道路を市道にして開発にブレーキをかけた▼別の建設業者が、2階建て分譲住宅地にする窶狽ニいう代替開発案を提案したが、これを見て「市はこの業者と癒着があるのでは」と考える住民も出てくるなど事態は袋小路に入っている▼土地を売らなければ生活が立ち行かない地主、学校前に建物が建ってほしくない地域住民、板挟みになっている市窶煤Bそれぞれ動きの取れない状態だが、大岡裁きよろしく「三方一両損で一件落着」とはいかないものか。(白鳥記者)
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「税を考える週間」小・中学生の書、標語、作文作品展
11日から17日までの「税を考える週間」に合わせ箕輪町と南箕輪村は11日、小学生の書道、中学生の標語・作文の作品展を始めた。箕輪町は文化センター、南箕輪村は役場庁舎ロビーで17日まで展示する。
次代を担う児童・生徒に、税金に理解と関心を持ってもらおう-と作品を募集。小学生の書道は4年生が「ぜいきん」、5年生「税金」、6年生「納税」の文字を書いた。町は書650点、標語84点、作文23点。村は書415点、標語236点の応募があった。
入選者は次の皆さん。
箕輪町
【小学生書道】 ▼町長賞=小林由里香(中部小4年)市川沙綾(同5年)市川佳世(同6年)▼教育委員会賞=小木曽真理(東小4年)北原佳美(中部小5年)柴千夏(北小6年)▼商工会長賞=加藤亮太(南小4年)那須綾乃(同5年)井口優花(同6年)▼町納税貯蓄組合長賞=森下茉湖(北小4年)田辺夢佳(同5年)浦野優花(中部小6年)▼伊那法人会箕輪支部長賞=藤沢聡美(中部小4年)関瑠美夏(同5年)釜屋秀雄(西小6年)▼町青色申告会長賞=新村真梨(西小4年)黒河内康介(同5年)柴郁実(東小6年)
【中学生標語】 ▼町長賞=柳沢拓矢2年▼教育委員会賞=有賀由希子1年▼商工会長賞=那須野梓2年▼町納税貯蓄組合長賞=原美央菜2年▼伊那法人会箕輪支部長賞=中村直貴2年▼町青色申告会長賞=山浦千鶴1年
【中学生作文】 ▼町長賞=柴稜祐1年▼教育委員会賞=河手藍1年▼商工会長賞=漆戸勇貴2年▼町納税貯蓄組合長賞=林絢子1年▼伊那法人会箕輪支部長賞=中林和希1年▼町青色申告会長賞=倉島翼1年
南箕輪村
【小学生書道】 ◆伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞▼金賞=有賀慎吾(南小6年)清水李野(南部小6年)▼銀賞=山口茜(南小6年)有賀恵理(南部小6年)小林夢佳(南小5年)溝口晶子(同)木村さき(同4年)◆村租税教育推進協議会長賞▼金賞=福沢萌(南小6年)征矢麻里(同)若林日和(南部小6年)福島美季(南小5年)御子柴萌子(同)鹿角桜(同4年)堀裕未(同)林真言(南部小4年)▼銀賞=福沢拓哉(南小6年)原佑実(同)篠田瑞生(南部小6年)田中佑季(南小5年)大野田真子(同)中山知夏(同4年)山下彩希(同)田渕渓悟(南部小4年)▼銅賞=永井愛華(南小6年)鈴木詩織(同)毛利勇太(南部小6年)有賀拓海(南小5年)北原小町(同)原風音(同4年)宮本瑶子(同)西村彩香(南部小4年)
【中学生標語】 ◆伊那税務署長賞▼最優秀=緑川雅人2年▼優秀=成田綾3年◆上伊那地方事務所長賞=崇島里奈2年◆関東信越税理士会伊那支部長賞=白鳥巧馬3年◆村租税教育推進協議会長賞▼金賞=耳塚亜弥3年▼銀賞=田島郁美3年▼銅賞=松崎衣里3年 -
箕輪町公民館子育て学級で手作りおやつ
箕輪町公民館の子育て学級は10日、町保健センターで親子で楽しくおやつを作り、出来たてを味わった。
町の管理栄養士の指導で、こねる、丸めるなど親子で一緒にできる「ホワイトボールクッキー」「バナナロール」「ココアミルク」の3品を作った。
血液検査の結果などから一般的に脂肪の摂り過ぎ傾向があることから、「ココアミルク」は牛乳だけでなくスキムミルクを加える、「バナナロール」はバナナにきな粉をまぶして食パンで巻くが、バナナの甘みがあるので砂糖は使わないなど、ちょっとした工夫を取り入れたレシピを紹介した。
親子13組が参加。エプロンと三角きんを着けた子どもたちは、クッキー生地を手の上でコロコロ丸めたり、パンでバナナを巻いたりと大活躍。お母さんと一緒に楽しんだ。
オーブンの前に行儀良く座ってクッキーの焼き上がりを待つ子どももいて、お待ちかねの試食は、皆で作ったおやつに「おいしい!」と笑顔を見せていた。 -
五輪選手に体操学ぶ
文部科学省と日本体育協会が進める「スポーツ選手ふれあい指導事業」の体操教室が10日、新山小学校体育館であった。児童(61人)たちは、バルセロナ五輪出場の体操選手・瀬尾京子さんから、マットや跳び箱を使った体操の技を学んだ=写真。
各スポーツのトップアスリートの豊かな経験や卓越した技術をもとに講話や実技指導をする事業で、教室は全国から応募のあった小学校から抽選。本年度は県内5校で実施し、そのうち2校は市内の新山小と伊那西小が選ばれた。
教室は1窶・年生を3回に分けて開き、1・2年生(合計24人)は、前回り、後ろ回りなどのマット運動を学んだ。瀬尾さんは、腕の使い方、頭を着ける位置窶狽ネどの・スコツ・スを実技を通して説明。五輪選手の技を間近で見た児童たちは、目を輝かせながら「もう一度やって」とアンコールをせがんでいた。
教員らは瀬尾さんの説明を授業の参考にしようとメモを熱心に取っていた。
瀬尾さんは「体操は難しそうに見えるけど、恐がらず色んな技に挑戦してください」と児童たちにメッセージを投げかけていた。
25日は伊那西小学校で、花田勝彦さんを指導者に招きマラソン教室を開く。 -
山本武夫さん個展 15日までベルシャイン伊那店
飯田市八幡町にアトリエを構える油絵画家・山本武夫さん(67)の個展は15日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。近作を中心に3号から30号サイズまでの作品52点を展示販売している。
下伊那を中心に県内外で展示活動を展開する山本さんの同店で初めての個展。「何を描いても自画像」という作品は、ピエロや少年をモチーフに、自分の哀歓を置き換え表現した人物画を中心に、心象風景や花の静物画などを出品している。
長男の拓也さんは「伊那では初めての個展なので、作品を見たことのない人は多いと思う。点数的にも充実した展覧会なので、見にきて損はないですよ」と多くの来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
小黒川の土石流災害現場の今は…
地域の川や湖を調査している伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭・33人)は10日、同市内の萱の小黒川支流・西メラツ沢の土砂現場を再調査した。児童らは各班でテーマを持ち、地表や涌き水を調べたり、岩石の採取などをした。
智組は、昨年10月上旬の台風23号の影響で土石流が発生し埋まった沢の被害状態を、同11月中旬に見学済み。その後の変化を見比べるため、今回も信州大学名誉教授の北澤秋司さん(72)の協力で調査した。
児童は、夏から建設している土砂対策の「自在枠谷止工」を見学。関係者の県上伊那地方事務所職員らから、安全に工事が進められているか説明を聞いた。
谷止工は鋼製の枠の中に800立方メートルの石を詰めた砂防ダムの一種。高さ最大7・5メートル、幅44・5メートル、厚さ1・5メートル。コンクリート製に比べて工期も短く、コストも低いという。
児童らは説明を聞くなかで積極的に発言。「上流にも幾つか造らなければ土砂は防げないのでは」「鉄を使うことは自然環境を破壊するのでは」「小さな石では外れてしまうのでは」など関係者に鋭い意見を投げかけていた。
北澤教諭は「調査した知識をもとに、模型を製作して土石流を実際に作ろうと思う。実験から対策方法を学べたら」と次の活動を考えている。 -
信州の名工が決まる
県は11日、卓越した技能で産業発展に功績があった人を表彰する「信州の名工」を発表した。上伊那では卓越技能者県知事表彰「信州の名工」が1人、技能五輪全国・長野県大会表彰(県知事表彰)が1人。
「信州の名工」は、工学ガラス研磨の小平清さん(49)=伊那市・オリンパス=。レーザー干渉計基準レンズ・ステッパーレンズなど超高精度部品加工や光学機器の加工技術に卓越し、県技能検定員として多くの技能者を育成した。
技能五輪は、普通旋盤1位の宮嶋和夫さん=伊那市・県伊那技術専門校=。
表彰式は25日、長野市で開かれる。 -
せせらぎ水路の小径を再生
伊那市は、市役所南側の「せせらぎ水路の小径」再生事業として整備を進めている。小水力発電装置を新たに設けるなど来年3月上旬の完成を目指す。
せせらぎ水路横に砂利道があるものの「車いすは通れない」という市民からの要望にこたえた。事業費は2200万円(うちコモンズ支援金1081万円)。
事業内容は▽水路を周回する「せせらぎの小径」(延長926メートル)を木材チップなどで舗装する▽地域材を活用してパーゴラを作る▽木橋を水路にかける▽周辺に植えてある木や花に札をつける窶狽ネど。
小水力発電の電力は環境に配慮し、LED(発光ダイオード)外灯や電動スクーターに使いたいとしている。また、水路に植えられているハナショウブは株数が減っているため、来夏の花が咲き終わった後に植え替える。
市は、イベント開催などを検討。池や芝生を一体的に考え、ハナショウブの咲く時期や夏場以外にも憩える場にしたいとする。
工事中は通行止め。 -
永年勤続優良社員を表彰
伊那商工会議所は11日、伊那商工会館で永年勤続優良社員表彰式を開いた。19事業所91人の受賞者のうち約40人が出席した。
対象は会員事業所に5年以上勤務している社員で、5年刻みで表彰。勤続年数が20年以上に功績賞、30年以上に日本商工会議所会頭の賞状を合わせて贈った。
向山公人会頭は、長年にわたる勤務に敬意を表し、来年の市町村合併や権兵衛トンネル開通など大きな変革期を迎える中で「技術と知識に磨きをかけ、地域や企業のために活躍してほしい」と期待。
受賞者を代表して、35年勤続の北原勝人さん=三洋グラビア=は「不況の中にあって製造業は受注の減少などで厳しい。豊かな自然環境の中で働けることを幸せに思い、自らに与えられた職務を精一杯勤めたい」と述べた。 -
伊那フィルが創立20周年
伊那フィルハーモニー交響楽団は12月11日午後2時から、創立20周年を記念した第18回定期演奏会を県伊那文化会館で開く。練習は最終段階で、団員は熱心に取り組んでいる。
演奏会では、バイオリンのさまざまな表情を楽しめるメンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲ホ短調」、管弦楽曲の中でも難しいブラームスの「交響曲第1番ハ短調」などを演奏。第1回定期演奏会に出演したNHK交響楽団バイオリン奏者大林修子さんの独奏がある。
北沢理光団長(56)は「他に誇れるオーケストラとして成長し、地域の文化活動に寄与できた」と歩みを振り返り、地域の支えに感謝。ステージを通し、20年間の思いを音に込める。
伊那フィルは85年6月「伊那谷にオーケストラを」と県伊那文化会館建設を機に創立。団員は、伊那市を中心に、飯田市から長野市までの学生縲・0代の80人で構成される。
練習日は月3回。定期演奏会や各地区へ出向くファミリーコンサートのほか「イーナ音楽祭」、「メサイア」「第九」などに参加している。今後、小さなアンサンブルでの活動を広げていきたいとしている。
演奏会の会費は500円。伊那文、伊那市荒井のライオン薬局で販売している。 -
信大食堂、きのこあんかけご飯で日本型食生活の推進PR
提供する食事を通して日本型食生活を見直してもらい、県産の米や野菜の美味しさを実感してもらおう窶狽ニ11日、南箕輪村の信州大学農学部の食堂で、長野県産の米とキノコを使ったメニューが出された。
「ごはん食推進活動支援事業」の認可を受けた県生活協同組合連合会の取り組みで、利用者の食生活改善意識の啓発や地域農産物の消費拡大が目的。11月11日の「長野県きのこの日」に合わせて同会食堂部会に加盟する県内8食堂であった。協賛するJA全農長野から、ブナシメジとエノキダケの提供を受け、メニューを各食堂で考案した。
信州大学生協は11月、すべての食堂の米を長野県産の「秋田小町」に切り替えた。今回はその米とキノコで「豚鳥きのこ丼」と「きのこ汁」を50食準備。
売れ行きは好調で、学生たちは、次々にきのこ丼を注文し、味を楽しんでいた。 -
みのわ手筒会
今年10月、「みのわ手筒会」(40人、唐沢修一会長)が打ち揚げる手筒花火が、長谷村の空を赤く染めた。来年3月の伊那市、高遠町との合併を控え、「村」として開いた最後の「第22回南アルプスふるさと祭り」の前夜祭で太鼓演奏と競演。1本目の打ち揚げに会場はどよめき、最後は拍手の渦となった。上伊那郡内では地元箕輪町以外での初の打ち揚げで、長谷村の人々に、若い会員たちの心意気を見せた。
発足は02年5月。箕輪町商工会青年部が、「恵奈手筒会」による手筒花火イベントを知り、01年に訪問研修。地域活性化のために-との熱い思いを抱き、日本煙火協会をはじめ各行政機関の厳しい審査を経て、県内初の手筒花火打ち揚げ任意団体として誕生した。青年部員ら約40人で青年部とは独立した組織として結成し、現在は町の文化団体として活動している。
発足から2カ月後の7月、「2002みのわ祭り」で初の打ち揚げ。和火の美しさと、降り注ぐ火の粉の中に身を投じて打ち揚げる勇姿は感動を呼び、「箕輪の町に夢と希望を届けたい」という会の思いが実った。
みのわ祭りでの打ち揚げも今夏で4回を数え、すっかり定着。観客も、撮影に訪れるアマチュアカメラマンの数も毎年増えている。町内では長田自然公園夏祭り、八乙女区の盆祭にも招かれた。
今年は、町発足50周年記念事業のカウントダウンイベントを皮切りに計9カ所で打ち揚げている。
手筒花火の評判を聞き付け、県内はもちろん県外からも出演依頼がある。県外では岐阜県恵那市と中津川市で打ち揚げているが、会員の希望で、基本的には県内市町村のイベントに協力参加。これまで上田市、岡谷市、波田町、牟礼村、生坂村、三郷村などに出向き、旧長門町と旧和田村の新町合併記念振興事業のように記念事業に数多く参加している。
会費で運営する非営利団体。イベント主催者から火薬代と出演料をもらい、「体をはって打ち揚げる」。イベントは、約1カ月前から新聞やケーブルテレビ、チラシなどで広報するため、図らずも他市町村で「箕輪」の名が宣伝される。出向く先は北信や中信が多いため、箕輪町の情報発信の役割も担い、町をあまり知らなかった住民も関心をもってくれるという。
手筒花火だけでなく小型煙火も盛り込み、音楽と共に打ち揚げるスタイル。「また見たい」と反響も大きく、「また来て!また来て!」と子どもたちのラブコールもある。
「手筒の打ち揚げにより自己実現を図り、町内外の地域の皆様と広くネットワークを形成し、まちづくりと文化向上に貢献したい」
火薬を使う危険と隣り合わせの煙火打ち揚げ。会の願いを実現するために、安全性を第一に考え、打ち揚げ者全員が「煙火打揚従事者」資格講習を受け、皆が救命講習や打ち揚げの模擬訓練、警備訓練などに真剣に取り組むなど、ひたむきな努力を積み重ねている。
「お金ではなく、価値あるものとして評価いただいていることがうれしい。皆さん、見て帰るときの笑顔がすごくいいですね」
観客の目に焼き付く手筒花火のように、会員の心には、花火のごとく輝く観客の笑顔が映っている。(村上裕子) -
伊南バイパス本郷地区景観形成住民協定の中間報告
飯島町の本郷公民館で10日夜、本郷地区伊南バイパス沿道景観形成・土地利用住民協定の中間報告会があった=写真。協定案対象者や策定委員ら16人が出席し、初回設置した対策委員会(中村満夫委員長)で検討した、協定内容や運営について説明を受けた。
協定区域は、南は本郷ふるさと農道・国道交差点、北は与田切橋南までの約680メートル、バイパス敷地から両サイド60メートル以内で、面積約6・6ヘクタール、対象者32人。
住民協定の目的は「自然豊かな田園風景と、住み良い地域環境を後世に残すために、優良農地の保全と景観形成に努めること」。協定者は協定区域内の土地所有者と建築物の所有者、並びに賃借人。運営は、協定者の代表、地区選出の町議会議員らで組織する運営委員会が行うとした。
また、土地利用基準は建築物、屋外広告、自販機、土木構造物などそれぞれに基準を設ける。具体的には▽建物は高さ12メートル以内、容積率百%以内、建ぺい率60%以内▽野立て看板は原則禁止▽自販機は景観、環境を阻害するような物品の販売機は設置しない-など。
今後のスケジュールは▽12月、運営組織の決定▽来年2月協定書原案の決定▽3月協定の締結(調印)、県に「景観形成住民協定認定申請」を行う。 -
中川中学校耐震補強・大規模改修が完成
中川中学校教室棟(北側校舎)の耐震補強・大規模改造工事がこのほどしゅん工し、白い壁が紅葉した桜並木に映えている。
同校は東西の統合中学校として75年に建設、築30年が経過し、老朽化著しく、加えて、1昨年、昨年と行った耐震診断で、基準値を満たしていないため、耐震補強工事が必要になった。
耐震補強工事は教室棟(約2200平方メートル)の1階、2階の各4カ所に枠付鉄骨ブレースを設置、耐震壁の設け、高架水槽を撤去し、受水槽を設置した。
大規模改造工事は普通教室、特別教室、準備室、生徒会室など計15室の壁、床、天井、トイレ3カ所の改修など。
耐震補強工事費約4300万円、大規模改造工事費約1億900万円。
5月着工、10月末しゅん工した。 -
子育て広場ガレージセール盛況
飯島町中央公民館は飯島大学センターで8日、「子育て広場ガレージセール」を行った=写真。
開場と同時に50組百人の親子が子どもが成長して、着られなくなった子ども用衣類を多数持って入場。
会場に並べられた数千点の子ども用品の中から、背丈や肩幅を合わせながら、わが子に似合う品、サイズが合う衣類を選んだ。
秋冬物から夏物まで、ブランド品、ドレスアップの高級品、普段着と、よりどりみどり。何点でも無料とあって、あれもこれもと選び「冬物はすぐに役立つ。夏服は来年着られる」と話していた。 -
KOA匠の里(飯田市)
育った雑木林で収穫祭KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は12日、飯田市桐林の生産拠点「匠の里」で下伊那収穫祭を開いた。92年の開設の際に、社員らで植えたコナラやクヌギなどは立派に成長し、黄色や紅に色づいた雑木林に囲まれて、取引き先や地元住民・社員の家族などが秋の日を楽しんだ。
3日に箕輪町のKOAパインパークであった収穫祭とともに11回目。KOA社員が日頃の感謝の意を込めてさまざまなアトラクションなどを行うもので、下伊那感謝祭ならではの社員が育てた米や野菜の青空市のほか、海鮮焼・やきそば・やきとり。五平餅などの屋台が並んだ。
オープニングでは、KOAが作る抵抗器が、田舎の生活にどのような影響を与えたかを描いた寸劇もあった。
実行委員長の元島敏夫業務グループマネージャーは「11回目ということで、新たな気持ちで再スタートしようという思いを込めた。抵抗器にからめた寸劇も、過去にKOAの果たした役割を確認し、未来に向けて新しい挑戦をしようという意図」と話した。
向山社長は「桐林は、かつてギフチョウが生息する雑木林だった。飯田市の造成で伐採されてしまったので、社員で植えた。下草にギフチョウのエサになるカンアオイやカタクリも植えた。そういう林の中での感謝祭は、ここ独特の温かみがある」と話した。 -
女子バレーブロックトーナメント「ミューズ」が2連覇
宮田村女子バレーボール会の第15回ブロックトーナメント戦が10日閉幕し、河原町の女性を中心にした「ミューズ」が1セットも失うことなく2連覇した。
同大会は既婚者が対象で12チームが参加。4つのブロックの勝者がこの日、村農業者トレーニングセンターで決勝トーナメントを戦った。
昨年と同じ顔ぶれとなった決勝戦は、一進一退の熱戦。ミューズは、ツーオーの多彩なトス回しと鋭いサーブに苦戦した。
しかし、徹底的にレフトに集め強打で1セット目を逆転で先取。
2セット目もリードを許したが、緊張感は途切れることなく、相手の反撃を絶った。
今季はチームを引っ張ってきたベテラン3人が去り、ぎりぎりの人数でリーグ戦や今回のトーナメント戦を戦ってきた。
「厳しい時もあったが、若手もよく補ってくれた。チームワークの良さが勝因」と湯澤千代子主将。「来季の目標は3連覇。リーグ戦も優勝したい」と話していた。
ブロックトーナメント上位結果は次の通り。
(1)ミューズ(2)ツーオー(3)若葉(4)河原町 -
石沢KSCが2冠、青春リーグは大田切が初代王者に
宮田村ナイターソフトボール会(石沢茂男会長)は10日、今季の全日程を終えて閉幕式を宮田球場で開いた。リーグ戦、トーナメント戦とも石沢KSCが優勝し、史上初の2冠を達成。45歳以上を対象に初めて実施した「ますます青春リーグ」は大田切リバーズが制し、初代王者となった。
石沢KSCは強力な打線を軸に、守備力も安定。11チーム総当りで半年に及んだリーグ戦を、終盤の1敗だけで乗りきった。
昨年は同率首位で並んだが、総得点で2位に。悔しい思いをした末の2年ぶりの美酒に石沢茂男監督は「昨年負けたので、今年は全員勝利にこだわった」と振り返る。
来春に開かれる上伊那大会の出場権も手にしたが「いつも初戦で敗退しているので、何とか1勝したい」とも話していた。
消防操法大会の練習で本戦が中断される6月に開いた「ますます青春リーグ」には5チームが参加。本戦もベテランばかりで戦う大田切リバーズが実力を発揮した。
代表の後藤勉さんは「本戦は若い選手が多く、どうしても玉足が早いが、青春リーグは勝つことができた。もっとチームが増えれば、さらに盛りあがると思う」と話していた。
石沢KSCが2冠のため、上伊那大会出場のもう一つの枠はリーグ戦2位の河原町クラブが得た。
本リーグ戦最終結果は次の通り。
(1)石沢KSC(2)河原町クラブ(3)トリケラトプス(4)南割スリーフォー(5)リバーズ(6)北割クラブ(7)大久保スターズ(8)エラーズ(9)中越クラブ(10)南割1班(11)大田切リバーズ -
農業委員会が建議
駒ケ根市農業委員会(清水千博会長)は10日、市役所を訪れ、中原正純市長に「農林業施策に関する建議」を手渡した=写真。清水会長は「06年度予算編成に当たり、足腰の強い農林業の構築に向けてこの建議の内容を市の施策に反映させてほしい」と訴えた。中原市長は「前向きに受け止め、施策に反映するよう精いっぱい努力したい」と述べた。
建議は(1)農業施策(2)農業環境施策(3)担い手の確保・育成(4)中山間地域における農業施策(5)林業施策窶狽フほか、国・県に対する要望などを盛り込んでいる。主な項目は▽地産地消の要望に応えられる販路拡大のための総合施設の設置▽特産品の開発・導入▽制度資金借り入れに対する利子補給交付金の拡充▽集落営農組織への助成▽幹線水路の抜本的対策▽農村女性の活動支援窶狽ネど。 -
磐田市とゲートボールで交流
8日、駒ケ根市と友好都市協定を結ぶ静岡県磐田市のゲートボール協会(大島敏男会長)会員ら約30人が駒ケ根市を訪れ、県ゲートボール連盟駒ケ根支部(小原淳一支部長)の会員らと親善大会を通じて交流を深めた=写真。同市のアルプス球場で開かれた開会式では互いに土産を交換したり「久しぶりですね」「お元気でしたか」などとあいさつが飛び交うなど、あちこちで和やかな笑顔がこぼれた。小雨の降るあいにくの天候となったが、参加者らはそれぞれのコートで試合を楽しんだ。
親善試合は年1回、両市で交互に開かれていて今年で十数回目になるという。 -
高齢者クラブ視察交流会
03年4月に2町1村が合併してできた岐阜県山県市の老人クラブ連合会員ら約80人が8日、駒ケ根市を訪れ、駅前ビル・アルパで駒ケ根市高齢者クラブ連合会員らと交流した。山県市老人クラブ連合会の平井克己会長が「当市は合併3年目の新しい市。老人クラブの活動もまだ手探りの状態だ。駒ケ根市のクラブは健康づくりなどに積極的に取り組んでいて先進的だと紹介を受けてやって来た。ぜひ教えを請いたい」とあいさつ。駒ケ根市高齢者クラブ連合会の池上重雄会長は「当クラブの活動はすべてが健康づくりにつながっている」として活動の内容を資料やビデオなどで詳しく説明した=写真。山県市のクラブ会員らは時折感心したようにうなずいたり、メモを取ったりしながら熱心に話に聞き入っていた。
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箕輪町06年度保育料を本年度中検討へ
箕輪町保育料審議委員会(星野和美委員長)は9日、06年度保育料を本年度中に検討するため、平沢豊満町長の白紙諮問を受けて審議を始めた。
委員会は今年6月の05年度保育料答申時に、(1)今後保育料の検討は前年度中に行うこと(2)十分なコスト分析を行うこと(3)箕輪町保育料徴収金額表の、階層・年齢区分の見直しを検討すること-という付帯事項3点をつけていた。今回、前年度中検討の付帯事項に基づき委員会を再開した。
町長は、「近隣の実態を確認いただき、町としての方向付けを答申いただきたい。建設的な意見をうかがいたい」と白紙諮問。星野委員長は、「少子化がからむ子育て支援の重要な審議。十分に住民の意識も考慮して検討していきたい」とあいさつした。
町は、04年度保育園運営費決算額、保育園児童年齢別保育士数、児童数、郡内の06年度保育料改定動向などの資料を説明した。委員会は今後、コスト分析、階層・年齢区分の見直しを挙げた残りの付帯事項を併せて検討していく。 -
知事と箕輪町長が懇談
田中康夫知事は9日、箕輪町役場を訪問し平沢豊満町長と懇談した。
知事は県の組織再編案などを説明。平沢町長は、農業振興地域指定解除のスピード化などを要望した。
知事は、「役場を訪れて話を聞くほうが実情が聞ける。組織再編はご理解いただいた。農振は各地方事務所で時間がかかっても、本庁舎で時間がかかってもいけない。話があったら私も農政の部署もすぐ共有していく」とし、県が派遣している交流職員については「日常的に住民と接する仕事をさせてもらい、勉強させてもらっている」と感謝した。
県立高校再編整備案で多部制・単位制への転換候補として校名が挙がっている箕輪工業高校の同窓会役員らが、地域の現状と同校の必要性を話し理解を求める場面もあった。 -
養護南箕輪老人ホームで生ごみをたい肥化
南箕輪村の養護南箕輪老人ホーム(唐沢由江施設長)が、“地球に優しい取り組み”として調理場で出る生ごみをたい肥として資源化するため、簡易コンポストを敷地内に設置し、処理作業を始めた。
隣接する特別養護老人ホームと養護老人ホームの2施設の食事140食分を1カ所の調理場で調理しているが、残飯や野菜くずなど1日約40キロの生ごみが出る。
これまでは可燃ごみとして清掃センターで処理していたが、職員が生ごみを運ぶなど労力を出し合うことでごみを資源として活用し、従来の運搬・処理費を削減。燃やすごみの減量により二酸化炭素排出量の削減にも寄与したい考え。
簡易コンポストは、庭に掘った穴を枠で囲い、上部に雨よけを設置。現在は試験段階で、十分に水切りした生ごみを入れ、たい肥化を試みている。
養護老人ホームは、利用者が畑でトマトやナスなど野菜を栽培していることから、たい肥は畑や花壇で活用したいという。 -
宮田氏一族の慰霊碑を除幕
宮田城址保存会は10日、同城主で戦国時代に武田氏に討たれた宮田氏一族の慰霊碑を北割区の城址に建立し、除幕と開眼法要を行なった。会員ら関係者約30人が出席。歴史を風化させたくないと、中世に村一帯を治めた一族に思いを馳せた。
春日甲子雄会長は「城や宮田氏の歴史は全村民の共有財産。後世に伝えることも我々の責任であり、今後も憩いの場として城跡の保存に取り組みたい」とあいさつ。慰霊碑を除幕して披露し、法要を営んだ。
同会は昨年末に北割区の住民有志を中心に発足し、倒木で寸断されていた登城ルートを延長470メートルの遊歩道として整備。
10月にはこの遊歩道を使い、会員が苦労の末に重さ500キロに及ぶ慰霊碑を城址本丸に運搬した。
この日は、記念として一帯にオオヤマザクラを植樹。今後も整備を続け、多くの人たちが気軽に歴史を感じられる場所にしたい考えだ。
また、城址や宮田氏の研究もさらに進め、来年早々には学習会も予定している。 -
村理事者と壮連が懇談
宮田村の清水靖夫村長は9日、村職員の年功序列制度を早い時期に見直して能力制度を導入したい考えを示した。農業者でつくる村壮年連盟の懇談会で明らかにしたもの。また、村長は新たな村の特産品として地元産の麦を使った地ビールを候補に挙げるなど、今後の農業施策に若手農業者の意欲と協力を求めた。
村理事者と課長、壮連からは浦野広委員長ら役員を中心に16人が出席。農業を中心に高齢者問題、村の自立に関しても話しが及んだ。
当初は今春の発足を予定していたが、議論が紛糾していた村の営農組合について、平沢正典産業建設課長は「今年中には発足の運び。各地区の組合についても年度内に立ちあげたい」と説明。
団地化も含め効率的な農地活用には営農組合による村全体の運営が不可欠との考えを示し、理解を求めた。
自立の進め方について村長は、財政難を理由にしたイベントの中止や隔年開催に否定的な考えも示し「人とのふれあいのなかで新たな活力が生まれる。予算面だけをみて、縮小するのはよくない」と話した。 -
優良農地の・ス聖域・スも転用審査の対象に見直し
優良農地の・ス聖域・スとして、申し合わせにより転用審査を凍結していた宮田村北割区の広域農道西側一帯の農地について9日、見直しが行なわれ、今後は審査の対象に含まれることになった。交通の便が良いことから、産業面の活用で要請が出てきているため。村産業建設課は「経済的な状況を考えると、かたくなに守れない」と説明する。
1997年に村農業振興地域整備協議会(会長・清水靖夫村長)が申し合わせたもので、事実上8年間、転用はできなかった。
しかし最近になってある企業が、該当農地の活用を検討。それがきっかけとなり、この日開いた同協議会は申し合わせを見直すことで了承した。
今後は「農業振興地域」となるが、転用する場合には同協議会の審査を受けることが前提。さらに農業委員会の審査も通らないと、転用はできない。 -
旧制伊那中学校四卒会卒業60周年記念誌刊行
伊那北高校の前身・長野県立伊那中学校を1945年に卒業した同窓生でつくる「四卒会」はこのほど、卒業60年を迎え、記念誌を刊行した。
終戦の年に卒業をした会員は現在、77、78歳。男子154人だった卒業生は99人となった。それでも記念誌には、約7、8割の同窓生が寄稿し、近況報告や過去の思い出を書きつづっている。すでに他界した会員の寄稿もある。「60年を経て、みんなが自分を飾らなくなった。ありのままが素直に書かれた文章は感動する」と編集委員の佐々木昭一さんは話す。
卒業30周年以来、40、50、55、57周年と6回、記念誌を刊行。年を重ねるごとに「5年、10年も待てない」と刊行する間隔が短くなったが、ついに60年を迎えた。
お国のために窶狽ニ、教育された時代。戦争の激化と共に政府は、戦時特例法で5年制だった中学生を4年で卒業させた。そこから「四卒会」と命名した。
学校に通う最中も、ろくに勉強などできなかった。学徒動員でクラス全員が、辰野町の飛行機部品工場へ働きに出た。そこで卒業式も迎えた。「その分、学びへの思いが強く、きずなも強い」と編集委員の春日博人さんは話す。 -
強盗への対処方法を確認
伊那署は9日、年末特別警戒に向けて、本年初めての強盗模擬訓練を箕輪町松島の八十二銀行箕輪支店で開いた。職員は訓練で銀行強盗の対処方法を確認し、緊急時の対応に備えた。
伊那署員が演じる2人組の犯人が、刃物で利用者をおどして人質にし、金を奪い車で逃走するところを逮捕する想定。行員は警察到着まで時間を引き伸ばす、犯人の特長を覚える、逃げる犯人に向けてカラーボールも投げつける窶狽ネどの役割で対応した。
犯人役がダミーの拳銃で行員に対し威嚇(いかく)の発砲、「金を出せ」「動いたら殺すぞ」などと声を荒げると一同が緊張。窓口担当の伊藤理恵さん(23)は「犯人の特長を覚えようと気をつけていたが、拳銃を持っていてパニックになってしまった。日常の業務でも短時間で特長を覚える訓練を実践していきたい」と感想を述べていた。
金融機関での強盗発生件数は9月末現在、全国で87件、県内では2件。昨年は県内で3件あり、そのうち1件は東伊那郵便局(駒ヶ根市)で発生している。
伊那署では年末に向けて金融機関、コンビニエンスストア、パチンコ店など、業種別の訓練を企画している。 -
飯島町商工会と中川村商工会が広域連携
飯島町商工会(坂井武司会長)は9日夜、飯島町商工会館で臨時総代会を開き、総代ら52人が出席、中川村商工会との広域連携を議決した=写真。広域連携の調印は12月14日、来年3月15日までに県に報告、4月1日広域連携を開始する。
県は07年度から補助金の額を小規模事業者数を基準に、300未満の商工会は、50%の大幅削減の方針を打ち出した。中川村は175事業所で50%削減では運営ができなくなるとして、昨年9月、飯島町商工会に広域連携を申し入れた。これを受け、飯島町商工会は役員会や研究会で検討してきた。
広域連携の協定書(広域連携による経営改善普及事業の実施協定書)には、「高度の経営指導を実施できる組織に変革し、効率的実施と指導体制の充実を図るために、組織体制を拡大、強化する」と目的を明記し、実施方法に▽経営指導員の役割分担、研修機会の確保により、高度化、専門化への対応能力の向上▽共通した事業の整理統合により、効率化、経費削減を図る▽財政基盤の強化-を挙げた。幹事商工会は飯島町商工会。実施期間・06年4月1日縲・7年3月31日。
総代会では、総代から「連携する場合と、しない場合の県から補助金はどうなるのか」と質問があり、事務局は「連携すると、中川村と同じ85%に減額され、連携しないと現行を維持される。矛盾があり、県議や組織を通じて、百%となるように県に求めていく」と答えた。