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不法残留・不法在留の疑いでタイ国籍の男女2人逮捕
伊那署は31日深夜から早朝にかけて、出入国管理及び難民認定法違反(不法残留・不法在留)の疑いで、タイ国籍の男女2人を現行犯逮捕した。
2人は、南箕輪村在住の無職男性のセアーンノー・チャイサク容疑者(33)と、同村在住のアルバイト女性のクンナ・スリ容疑者(41)。同日午前2時54分、不法残留の疑いで、男性を南箕輪村の大芝高原内駐車場で逮捕、同4時40分、不法在留の疑いで、女性を伊那署で逮捕した。
伊那署の調べによると、31日午前2時ころ、大芝高原内駐車場に駐車中の車両にいた外国人風の男女を、不審に思ったパトロール中の警官が職務質問した結果、容疑が判明した。
不法滞在期間は男性が2年2カ月余、女性が14年5カ月余。女性については、パスポートを持っていたが入国以降に作ったもので、本人は他人名義のパスポートで入国したと供述しているという。 -
【記者室】歯科健診の勧め
行かなくて済むなら、行きたくない場所の一つに、歯医者がある。治療するときの痛さや音、待ち時間の嫌な空気。早く行けば治療も軽くて済むと言い聞かせ、重い足どりで向かう。それでも治療が終われば、気持ちはすっきり▼日本歯科医師会などが、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという「8020」運動を提唱している。20本以上の歯があれば、ほとんどの食物をかみくだくことができ、楽しい食事と健康な日常生活を送ることができるという▼約10年ほど前のデータで、20本以上自分の歯を持つ人は70代前半で4人に1人。予防することで、夢ではない数字だ。年1回はきちんと定期健診に行こうと決めるのだが…なかなか守られないでいる。(湯沢記者)
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宮田村で交通事故
28日午後5時35分ごろ、宮田村大田切の信号のない村道交差点で、近くに住む農業後藤茂幸さん(52)の運転する軽自動車と同村の少年(16)運転のオートバイが出会い頭に衝突した。少年は駒ケ根市内の病院に運ばれたが左手首の骨を折る重傷。後藤さんにけがはなかったが、車に同乗していた2人が軽傷を負ったもよう。
駒ケ根署によると、後藤さんが私道から右折して村道へ出たところ、直進して来た少年のオートバイに衝突した。同署で詳しく原因を調べている。 -
古書画表装展
伊那市御園にある伊藤盛輪堂の第13回古書画表装展が28日、ベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。地元の作家を中心に、掛け軸60点、額15点が並ぶ。31日まで。
作品は、町田曲江、小坂芝田、池上秀畝が合作で梅、松、ボタンをそれぞれ描いた掛け軸のほか、手良出身の登内微笑、長尾無墨、堀田秀叢などがそろう。
40年余の経験を生かし、精根込めた表装で、作品の1点1点に「丸表装」「袋表装」「輪補大和表装」など表具様式を記す。今月中旬、京都府であった全国表装作品展(全国表具経師内装組合連合会主催)に出品した、二段表装の江崎孝坪「朝」=写真・左=も並ぶ。
また、掛け軸やびょうぶ、ふすま絵などに関すること、表具の取り扱いなど無料相談に応じる。
営業時間は午前10時縲恁゚後6時(最終日4時)。 -
赤穂中前期終業式
駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は28日、前期終業式を同校体育館で行った。集まった全校生徒に対し諏訪校長が訓示して前期を締めくくった。
諏訪校長は「119日の長い前期が今日で終わる。白鈴祭、修学旅行、登山、運動会と多くの行事があった。二度と戻らぬかけがえのない青春時代の思い出だ。始業式におけのたがのことを話した。おけはクラス、たがは生徒をつなぐきずなだ。クラスが一丸となって取り組んできたか、もう一度今学期を振り返ってほしい」と話した=写真。
同校は31日は学期中間休業とし、11月1日から後期の授業を始める。 -
献血ルーム
秋の献血推進運動月間に合わせ、県、上伊那郡市献血推進対策協議会、県赤十字血液センターは臨時献血ルームを30日まで駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の2階ニシザワギャラリーで開いている。買い物に訪れた人たちは献血の重要性を訴える担当者らの呼び掛けに快く応じ、積極的に採血に協力していた=写真。
会場には献血の啓発ポスターが展示され、担当者がパンフレットなどを配布しているほか、来場者に風船をプレゼントしたり手相占いのコーナーを設けたりするなどして協力を求めている。上伊那地区ライオンズクラブや県看護大の学生らもボランティアで参加している。
冬場は献血が減少することから、多くの人たちが集まる場所で献血ルームを開設することにより市民らの理解と協力を求める狙い。県内では年に2、3回程度行っている。 -
地域子ども100人の会が第2回会議
駒ケ根市の市民らでつくる地域子ども育成100人の会(村上守伸代表世話人)は28日夜、第2回会議を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が出席し、9月の第1回会議に引き続いて、現代の子どもたちを取り巻くさまざまな問題点などについて意見を交わした=写真。
出席者は「子どもたち同士だけでなく、地域の大人との触れ合いが重要なのではないか」「まず親同士の関係だ。祭りや自治会といった地域での付き合いに大人が率先して参加することが子どもにとって手本になる」「子どもが家庭の中で役割を持つことにより、存在意義を実感できることが大切」など、それぞれの経験をもとに活発に意見を述べた。
同会は今後数回の会議を経て、今年度中をめどに「子育て10カ条」を策定したいとしている。 -
南箕輪村立南部小学校開校10周年記念式典
開校10周年を迎えた南箕輪村立南部小学校(尾台良左校長)で29日、記念式典やフルートコンサートがあった。スライドで10年の歴史を振り返り、記念音楽会では児童が合唱や合奏を発表して“10歳の誕生日”を祝った。
式典は太鼓グループ「CoCo龍」と同校しの笛フルートクラブの児童による演奏で開幕。記念事業実行委員会の美濃部浩明実行委員長は、「これからも魅力あるすばらしい学校でありつづけていくと思う」とあいさつ。尾台校長は、「責任や考えを持ち、頼りにされ、たくさんの人と手と手をつなぎ協力できる、建物でいえば柱のような人間になってほしい」と児童に期待を寄せた。
元村長、元校長、前校長、初代教頭、1期卒業生をパネリストに迎えた「南部小を語る」、11プログラムの音楽発表会、上野学園短大音楽科専任講師の飯島和久さんによる記念フルートコンサートもあった。 -
第4回中学生サッカーINA FESTIVAL
第4回中学生サッカーINA FESTIVAL(いなフェスティバル)が29日、伊那市陸上競技場など上伊那7会場であった。県内外から37チームが参加し、日ごろの成果をぶつけ合った。
上伊那地区のサッカーレベル向上を目的として4年前、伊那東部地区で始まった大会。徐々にその範囲が拡大し、知名度もあがり、上伊那だけでなく県内外からも参加チームが集まるようになった。
大会は年2回あり、春はカップ戦で順位を決定するが、秋は2年生以下の新人チーム同士の交流を目的としている。
中学生だけでなく、小学6年生の選抜2チームも参加。また今年は、規模の小さい伊那中学校と高遠中学校が合同でチームをつくり、参戦した。
小雨の中、選手らは声掛け合い、互いのゴール目指してボールを奪い合っていた。 -
八幡町ハロウィーンにぎわう
伊那市の「八幡町ハロウィン」が29日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」などであった。カボチャのちょうちん81個が並び、仮装した子どもらでにぎわった。八幡町実業団協同組合主催。
カボチャのちょうちんは、伊那小学校2年冬組の児童や来場者らが作ったもので、「きたっせ」の軒下に並べ、午後6時前に点灯。ロウソクの火がゆらゆらと揺れ、幻想的な雰囲気を作り出した。しばらくの間、楽しんだあと、希望者が自宅へ持ち帰った。
会場には、とんがり帽子をかぶったり、顔の形をしたカボチャを衣装に使ったりと仮装した子どもたちが集まり、組合加入の35店で1500個の菓子を配った。
そのほか、カボチャのちょうちんづくりやリンゴ拾いなどのイベントもあった。
山寺区の文化祭も「きたっせ」で開かれ、相乗効果にもなった様子。
ハロウィンは4回目を数え、尾崎晃一理事長は「楽しみにしている人もいて、イベントとして定着してきた」と話した。 -
長谷小で30周年記念式典
長谷小学校で29日、開校30周年記念式典があった。児童、教職員、来賓ら約220人が出席し、30年の節目を祝った。
中山晶計実行委員長は、長谷の礎となる児童を送り出すよう祈った。
三沢久夫校長も教育目標に「本気で取り組む子ども」を掲げ「少人数の良さを生かした教育に努めたい」と述べた。
そのあと、児童たちが20周年以降の10年間の歩みを発表。全校飯ごう炊さん、シイタケ栽培、粘土がまの火入れなどスクリーンに写真を映し出し「地域の期待にこたえられるよう、みんなで協力し合って頑張ります」と力強く声を合わせた。
記念公演は長谷中体育館であり、村指定無形文化財「中尾歌舞伎」の「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」を鑑賞。地域住民らも足を運んだ。
源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復しゅう話で、浄瑠璃と三味線が響く中、真に迫る演技で観客を魅了した。長谷小2年の西村清剛君も初参加。
終了後、会場から「花」が飛んだり、西村君に花束が贈られたりと大きな拍手が沸いた。
長谷小は76(昭和51)年、美和と伊那里の2小学校が統合。現在の児童数は92人。
記念事業として、全児童の写真入りの下敷き配布、校舎内外の環境整備(動物飼育小屋の建て替え、敷地周辺フェンス改修…)などに取り組んだ。記念誌は来年2月、20周年以降の10年間の記録に加え、記念式典の様子を含めて発行する。 -
トールペイント作品展
伊那市美篶の大洞かずよさんが主宰するトールペイント教室「プリムローズ」の作品展が29、30日、喫茶・食事「楓林(ふうりん)」で開かれている。
「楓林」を会場に、昨年の夏から月1回、教室を始めた。地元の主婦ら10人が集まり、昼食を食べて作品づくりに取り組んでいる。
会場には、1年かけて作った作品の中から、参加者が自信作を持ち寄って12点を並べた。
作品はコーヒーフィルター入れ、ペン立て、ミニトレイ、バッグなど身近な素材で、季節感が出るようタンポポやイチゴ、雪だるま、柊などの図柄が描かれている。
1回に1作品を作るペースで、参加者は四苦八苦しながらも、楽しんでいるという。
指導に当たる大洞さんは「身近なものを作ることで、生活を楽しんでほしい。同じ図柄でも、世界に一つしかない作品」と話している。
30日は午前9時縲恁゚後9時。 -
染織作家小山憲市展
伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで30日まで、上田市出身の染織作家小山憲市展が開かれている=写真。しま、格子を中心に、着物や帯など約50点がそろう。
小山さんは上田紬の伝統を踏まえながら、糸使いのおもしろさ、色の深さにこだわった作品づくりに取り組み、県染織作家展などで数々の賞を受賞。小山ファンである東京和装ゼミナール=駒ケ根市=の常田輝子さんが上田紬を知ってほしいと企画し、南信で初めての個展が実現した。
「シックな感じ」が多く、じわじわと存在感が出てくる作品が並ぶ。
小山さんは「布の持つ感触、縦・横糸の表情、苦心した色などを見ていただきたい。その人らしさを表現する、おしゃれ着としての提案ができれば」と話している。
開館は午前9時縲恁゚後4時。即売もしている。 -
信州もみじ湖夢くらぶ
自然豊かな箕輪町東箕輪で、「農業を生かして地域を活性化しよう」と、03年8月に発足した。ワイン生産に向けたブドウ栽培、アイガモ農法による「あいがも米」の生産などに取り組んでいる。
会員は東箕輪地区の有志を中心に20代から70代までの34人。ほとんどが兼業農家の勤め人。「これからの農業の技術も踏まえながら、いいもの、こだわりあるものを作って販売しよう」「もみじ湖を生かし、観光とタイアップしていこう」。夢をもってやるために、会の名前に「夢」を付た。
「うそのない正直なワインを作ろう」と始めたのがブドウ栽培。外国の原料ではなく、自分たちでしっかりしたものを育ててやりたい-と昨年4月、20アールの畑にワイン専用品種220本を植えた。元長野県果樹試験場長の柴寿さん=長岡=の指導で、赤ワイン用と白ワイン用を育てている。
今年10月、ブドウ600キロを収穫して原料出荷した。「糖度が命。栽培2年目にしていいものがとれた。自信が持てた」と根橋英夫代表は言う。
申込1口で毎年ワイン1本(720ミリリットル)を4年後から5年間届けるワインオーナーを募集。昨年は128本植えたが、さらに50本植えたいと新たなオーナーも募っている。
「“みのわ”では知名度がない。安心・安全で特色ある米を作りたい」と、低農薬、有機栽培の「あいがも米」の栽培にも取り組む。アイガモの“アイちゃん”は、ひなのときから水田に放し、稲穂がつくまで田で過ごす。食欲おう盛で雑草を食べるので、除草剤を使わずにすむ。
「牧場からの有機たい肥を入れた田で、もみじ湖の水を使う。化学肥料を使わないので収量は少ないが、味はいい。アイちゃんが元気に育っているのが安心の証拠」
特産化に向け、「信州“みのわ”の極上米」として来年度用「あいがも米」の予約も始める。
米栽培で重要な役目を担うアイガモを、さらに地域おこしに役立てよう-との考えもある。羽から骨まで全て使えるカモは、12月まで育て、肉はローストチキン、かも鍋、かもそばなどに利用。カモ肉を箕輪の特産にしようという構想だ。さらに、「アイガモは雌雄いつも一緒。アイちゃんはラブラブなので新婚さんに」と、羽を利用して羽毛布団や羽毛まくらなどの製品化にも夢が膨らむ。
「楽しみながら農業をしたい。農業は苦しい、暗いというイメージがあるが、夢をもって明るいイメージでやっていこう」。熱い思いを胸に挑戦は続く。
箕輪ダム「もみじ湖」イベント広場では、町が中止したイベントを、「もみじ湖夢まつり」として会で実行委員会を組織して開き3年目。「もみじ湖の水の恵みに感謝」する祭りは、10月30日午前10時縲恁゚後3時。
酪農地帯という地域性を生かした牛の飼料用ロールを転がす「牛さんのおにぎり杯争奪第2回ロール転がし競争大会」、搾りたて牛乳やきのこ汁のサービス、写生大会、ふれあい動物園、乗馬、マウンテンバイク、太鼓演奏、ダンス、農産物直売などがある。ワインオーナーの申し込み、「あいがも米」の予約も受け付ける。問い合わせは根橋代表(TEL79・0744)へ。 (村上裕子) -
南箕輪村神子柴区文化祭
南箕輪村の神子柴区文化祭が29日、神子柴公民館で始まった。手芸や園芸など公民館活動のクラブ作品がずらりと並び、区民が関心を寄せている。
神子柴公民館(毛利猛分館長)の主催。編物、パッチワーク、園芸、絵手紙、生け花、菊、かま塾などクラブの年1回の活動発表の場。8クラブ・団体が参加した。
編物のセーターやベスト、パッチワークの玄関マットやバッグなど丁寧に作り上げた作品、01年からの「かま塾」だより、写真や水墨画、個性的な生け花作品のほか、園芸は鉢植えなどにしたハゼ、大文字草、冬の花ワラビ、梅鉢草といった秋らしい85点、菊は大輪をはじめとする114鉢が並び、見ごたえある展示になっている。
30日は午前9時縲恁゚後3時。営農組合(田中貢組合長)による農産物販売、とん汁と焼きいものサービスもある。 -
宮田村大原区女性部のバザーが盛況
宮田村大原区の女性部(城倉八重子部長)は29日、地区公民館でバザーとフリーマーケットを開いた。各家庭で眠っている衣料や日用雑貨を提供してもらい、安価で販売。会場では区内の大工3人が包丁研ぎのボランティアを行なうなど、多くの区民で賑わった。
隣近所の交流を深める機会にもしようと、昨年に続き2回目の開催。服や靴、かばん、日用品など多数の商品が集まった。
格安の値段とあって、会場は熱気ムンムン。主婦仲間が「これいいねぇ」と楽しみながら品定めする姿もみられた。
今回初めて設けた「包丁研ぎコーナー」も大人気。来場者が持参した各家庭の包丁を職人が丁寧に研ぎ、買い物が終わるまでに仕上げていた。
バザーの収益金は区の活動費や購入費などに充てられる。 -
どろんこクラブが収獲祭
宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」は29日、春から育てたコメとフナを料理して味わう収獲祭を村民会館で開いた。みんなで餅つきし、舌鼓を打った。
臼と杵を使って昔ながらの餅つき。子どもたちも挑戦し、収獲した9キロのもち米をペッタン、ペッタンとついた。
湯気あがるつきたての餅に、きな粉や大根おろしをまぶして出来あがり。約20組の親子は手作りの味に歓声をあげた。
同クラブは、宮田小学校近くの水田を借りて春先からコメづくり。この日は田んぼで飼育していたフナも調理され、味わっていた。 -
南信町村交通共済で宮田村の加入者が減少
南信地域の各町村が共同の事務組合を設け、低額な掛け金で住民の加入を進めている「交通災害共済」で、宮田村の加入者数が最近3年間で463人、8・8%も減少していることが分かった。村は26日開いた共済推進協議会で、各区長らに改めて加入促進を呼びかけた。
生活様式の変化や保険商品の競争なども要因として考えられるが、金融機関の口座振替が使えなくなった影響が最も大きいとみられる。
同共済の掛け金は350円で、最高120万円(死亡)が支払われる。手数料を入れると低額な掛け金のメリットが消えてしまうことなどから、3年ほど前に口座振替は廃止となった。
各区や班を通じて加入申込書を配っているが、回収方法はそれぞれ違う。現金を取り扱うため契約者自身が役場へ持参するケースが主流となっている。
04年度の加入者数は4823人。全人口に占める加入率は52・7%で、前年度より2ポイント低下した。人口の半数を割りこむのは目前の状況だ。
「振替ではないため、ついうっかり忘れてしまっている人も多いと思う。万が一のために加入してもらえれば」と村生活環境係。
南信地域全体でも93年度をピークに加入者は減り続けている。 -
地域一体美しい音響かせ
高遠町出身で東京音楽学校(現・東京芸術大学)の初代学長を務めた伊沢修二氏の功績をたたえ、町と東京芸大でつくりあげる演奏会「第19回伊沢修二先生記念音楽祭」が29日、町文化体育館であった。地域住民ら約千人が詰めかけ、合唱やオーケストラによる演奏に酔いしれた。
第1部は高遠北小学校5年生7人がオリジナルの物語「実のならぬスモモ」を音楽劇で披露。高遠小5年生54人も町の民話「月蔵井筋の大岩」を楽器演奏や合唱、朗読を繰り広げるモノドラマ合唱で発表した。
2部は、「町として最後の音楽祭」(町教委)のため、町の風景をプロジェクターで映し出しながら町歌を全員で合唱した。
東京、群馬、京都の交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団などの指揮を歴任した佐藤功太郎さんと、同大学指揮科4年の羽部真紀子さん指揮によるオーケストラ65人が出演。ビゼー作曲の「アルルの少女」、ロッシーニ作曲の歌劇「セビリアの理髪師」などを演奏した。
地元のコーラスグループ「高遠山すそコーラス」のメンバーを中心とした合唱団と高遠高校の音楽科の生徒たちは、「天地創造」より「天は御神の栄光を語り」を合唱し、会場に美しいハーモニーを響かせた。 -
サクラ・カエデ色づき始め
高遠町の高遠城址公園で29日、第4回秋まつりが始まった。期間延長を要望する声や、「開催期間以上に紅葉が楽しめる」という実績から、例年より1週間伸ばした11月13日まで。
桜の木や250本のカエデは色づき始めたばかり。町観光協会によると、暖かい気候と降雨の少なさから例年より遅く、来週末ごろ見ごろを迎えそう。
初日は雨が降るあいにくの天候だったが、来場者は園内に響き渡る琴の生演奏を聞きながら、散策したり、新そばを味わったり、色づき始めたカエデに足を止めていた。
食の充実を図ろうと、長イモの名産である金井地区のボランティアグループによる「とろろご飯」や高遠そばの会の「高遠そば」などの提供コーナーを新たに設置。菊花展、高遠太鼓や高遠ばやしといった郷土芸能に加え、クイズ大会や利き酒会など多彩なイベントを繰り広げる。
オープニングで伊東町長は「城址公園の紅葉を見に来る人が年々増加している。新市になってからも観光の拠点とし、発展させていきたい」とあいさつした。 -
いいちゃん文化祭にぎやかに
飯島町中央公民館主催の05年度いいちゃん文化祭が29、30日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、パソコンやお手玉、陶芸、囲碁など各種体験も行われた。
入場者は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「すてきな色づかい」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、話題の新作{星になった少年」の映画会、図書館では「図書館まつり」として、紙芝居や読み聞かせなど盛りだくさんの「お話の森スペシャル」もあった。
30日は▽芸能祭=午前10時縲怐、わりばしてっぽう、折り紙、松ぼっくりのツリー、ビーズ=午前9時縲怐A午後1時縲怐、はた織、グラスアート、伊南子ども劇場=午前10時縲怐A午後1時縲怐、お話会=午前10時30分縲怐、読書感想文コンク表彰式=午後1時30分縲怩フ予定。 -
なかがわ華の会
中川村の舞踊愛好グループは23日、中川文化センターで「第4回なかがわ華の会」を開いた。8グループ約40人が出演し、華麗に舞台を彩り、ゲストのオヨネーズさん、橋爪恵子さん(駒ケ根市出身の歌手)も花を添えた。
格調高い、すみれ会の「寿ぎの舞」で幕開け、もみじ会の「祝賀の舞」と続いた。粋に「車屋さん」、男舞の「侍」、休憩を挟んで、オヨネーズさんの歌に合わせ軽やかに「麦畑」「小麦ちゃん」を披露した。
橋爪恵子さんの歌で「女人高野」、最後に有志一同で「秋田甚句」で余韻を残してフィナーレ。
昼の部、夜の部とも超満員の合わせて650人余が入場し、踊りと歌をたん能した。 -
スクールガード・リーダーの活動内容説明
伊那署は28日夜、同署と管内の小学校22校との連絡協議会「伊那小学校分科会」で、スクールガード・リーダー(地域学校安全指導員)の行政書士・篠原昭夫さん(66)=南箕輪村=の紹介や活動内容を、学校関係者やPTA約50人に説明した=写真。
スクールガード・リーダーは、05年度文部科学省の委嘱事業「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」として、県教育委員会が9月に委嘱したボランティア。地域住民などでつくる学校安全ボランティア(スクールガード)に対しての助言や、小中学校周辺の巡視などをする。警察官退職者から21人を委嘱し、県内19署に1縲・人を配置した。
篠原さんは伊那署、駒ヶ根署など南信地区を中心に交通課の仕事に従事し、交通安全教育で子どもたちと接する機会も多く経験。管内の22小学校、8中学校を受け持ち、「子どもから、地域から安全を進めていけるよう監理していきたい」とした。
伊那署では「各学校の不審者防止対策などの体制整備、地域ボランティア活動の促進に役立っていくことを期待したい」としている。 -
県内外の52チーム五輪選手交え交流
「プライア杯ソフトバレーボールフェスティバル」が29、30日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館、伊那市民体育館で始まった=写真。長谷村在住の愛好者でつくる「はせくらぶ」の主催、伊那毎日新聞社など後援。
丸山(旧姓・江上)由美さんなどバレーボールの元五輪代表選手でつくる「プライア」との交流を通じ、親ぼくの輪を広げる目的の大会で3回目。
上伊那を中心に、県内外から52チームが参加。トリムフリーの部(男女各2人、年齢制限なし、32チーム)、トリムシルバーの部(40歳以上の男女各2人、50歳以上の男女各2人、20チーム)の2部門で、予選リーグ、決勝トーナメントを展開した。
選手たちは息の合ったコンビネーションで得点を重ねたり、ラインぎりぎりに落ちるボールに飛び付くなど、コート狭しと熱戦。試合を見守るチームメイトも熱い声援を送っていた。
30日午前8時30分から、高遠文化体育館(高遠町で交流試合がある。 -
質の高い医療サービスへ
伊那市の伊那中央病院(小川秋實院長)はこのほど、より良い病院環境を目指すため、第三者評価機関である財団法人「医療機能評価機構」から病院機能評価審査の認定を9月26日付けで受けた。28日、伊那市役所に小川院長らが訪れ、小坂樫男伊那中央行政組合長に報告した。
中病が受けた審査は評価基準「V(バージョン)4・0」で、上伊那の医療機関では初めての取得。認定を受けることで、患者が選院する基準指標に役立て、病院としても質の高い医療サービスを見直すきっかけになる。認定期間は5年間で2010年9月25日まで。
03年6月に認定取得に向けた受審院内委員会を設置し、04年6、9月に現地調査などの審査を受けるが、約500項目ある基準のうち「常勤の病理医の確保」「入院患者診療記録の個人番号での管理」の2項目で改善指導。問題点を改善し、本年8月に改善実績を機構に提出し、認定を取得した。
9月末現在、全国にある9040の病院中、認定されているのは1771院。上伊那では昭和伊南病院(駒ヶ根市)が01年に評価基準「V3・1」の認定を受けている。 -
楽しんで健康医療を考える
伊那市の伊那中央病院の病院祭が29日、同病院正面玄関ホールなどであった。わたあめ、風船、ヨーヨー釣りなどを無料で振る舞ったり、救急車や院内の所属ごとの勤務実態を紹介する展示など多彩な催しを繰り広げ、大勢の地域住民でにぎわった。
03年4月の開院以来、看護師が中心となり5月の「看護の日」に合わせて関連行事を一般公開することはあったが、病院全体のイベント開催は初めての試み。「地域住民とともに考える健康、そして医療」をテーマに、地域全体が楽しめる祭りを目指した。
院内レストランの前では、伊那市と交流のある南大東島の青パパイヤを販売。農薬を使わず島の自然環境で育った健康食品のパパイヤは、加熱によるビタミンCの崩壊がなく、栄養をそのまま接種できるという。レストランではパパイヤカレーも特別に販売した。
そのほか、血圧、骨密度測定などの自己健康管理の意識を高めるコーナー=写真=や、バザー、上伊那農業高校生が育てたシクラメン、ガーベラなどの花も売られていた。 -
石田建設が寄付
駒ケ根市の石田建設は27日、同社が行った「あいあい広場」でのバザーなどで得た収益金の一部5万円を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。石田耕一社長が市社協を訪れ「少しだが市の福祉のために使ってください」と竹内会長に寄付金を手渡した=写真。
同社が毎年10月に開いているあいあい広場は、社員らによる格安の手作り製品などが好評。市社協への寄付は今年で4回目。 -
宮田村育樹祭
第20回宮田村育樹祭は28日、新田区の上の宮浄水場周辺の村有林で開いた。大切な森林を次世代に引き継ごうと、約50人が間伐などの整備作業に汗を流した。
同祭は毎年場所を変えながら開催。今回は村の水源となる重要な村有林を選び、改めて森林機能を見つめ直した。
参加した村議や区長、造林班ら関係者は、さっそく下草を刈るなど作業を開始。カエデやクリなど水を蓄える働きを持つ広葉樹を残し、気を配りながら育林していた。 -
宮田小で音楽会
宮田村の宮田小学校は28日、音楽会を同校体育館で開いた。各学級が合唱や合奏で練習の成果を披露。元気な歌声を響かせた。
趣向を凝らした演出も。身振り手振り全身使って、音楽の楽しさを表現する姿もみられた。
全校合唱の「もみじ」は教職員の楽器演奏にあわせて、児童が歌声をひとつに。保護者らも数多く訪れ、会場一体となって文化の秋を満喫していた。 -
市長杯ナイターソフト閉会式
駒ケ根市ナイターソフトボール連盟(小原光美会長)は27日夜、4月の開幕から半年間にわたって熱戦を繰り広げてきた第26回市長杯争奪市民ナイターソフトボール大会の閉会式を駒ケ根市役所で開いた。各チームの代表選手ら約100人が集まり、楽しくプレーしたシーズンの終了を惜しんだ。決勝トーナメントでそれぞれ優勝した下平クラブ、リンクス、下平レディースチームの代表者には小原会長から優勝旗やカップが授与された=写真。
小原会長は「今シーズンは懸案だったA・B両リーグのチーム数の均衡化や試合数の増加などの要望に応えることができたと思う。天候にも恵まれ、順調に試合が出来て良いシーズンだった」と今季を振り返った。
上位チームは次の通り。
▽Aリーグ(1)下平クラブ(2)PALWINGS(3)市場割中南クラブ▽Bリーグ(1)リンクス(2)辻沢B(3)永見山▽女性リーグ(1)下平レディース(2)養命酒ミラクルズ(3)蛇の目