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全日本少年少女けん玉道選手権女子の部優勝
日本けん玉協会が主催する第17回文部科学大臣杯全日本少年少女けん玉道選手権大会(8月28日、東京・池袋サンシャイン噴水広場)に出場し、女子の部で全国優勝を達成。県内では男女の部で3人目の優勝者となった。
「決勝戦で勝ったときは夢かと思った。表彰状を手にしたとき、やっと実感がわいた。努力が報われてよかった」
6月にあった甲信越北陸ブロック大会で優勝し、全国大会は2年連続の挑戦。前回大会は、全国初出場で緊張してしまい1回戦で敗退したが、念願の優勝を自分の手で掴んだ。
女子の部は全国で450人が挑戦し、各ブロック大会を勝ち上がってきた代表10人がトーナメントで優勝を競う。「うぐいす」「うらふりけん」「宇宙一周」「灯台さかおとし」窶狽ネど、10種類の技の中から互いに選技し、3回挑戦。成功すると1本となり、先に2本先取したほうが勝者となる。
初戦は「絶対勝たなきゃ」との思いが緊張を誘い、1回目の選技を失敗。しかし、今年はメンタル面の成長もあり、気持ちを立て直し順調に勝ち進んだ。たくさんの人が見ている中で技を成功させることで試合を楽しんだという。
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けん玉との出合いは2年生の3学期。「集中力、我慢強さ、調整力(運動神経)が養われるスポーツ」として、以前から教育活動に取り入れていた同校の三澤稔教諭(現在は担任)の影響で、当時の担任が自分のクラスにも取り入れたのがきっかけ。
始めはけん玉のけんに玉を入れる「とめけん」ができないのが悔しく、けん玉の玉の色がすべて剥げ落ちるまで練習に打ち込んだ。家に帰っても眠りに就く寸前まで練習し、枕の横にいつもけん玉が置いてあったというくらいだ。
「やりすぎとは言われなかったが、お母さんも少し飽きれていたかも。でも、練習して技ができるようになるのが楽しかったんです」
練習は学校で毎朝40分、週3回のクラスの総合の時間(45分)と、家で自主トレーニングを毎日、約1時間。自主的に練習する努力が強さの秘訣で、自分の中で同じ技を何回できるまではやめない窶狽ニ目標を決めて練習する。学校では友達と技が成功するまでの時間を競い合うのが楽しいという。
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今後の目標は、全国一斉もしかめ大会(11月3日、飯田市竜丘公民館)の優勝。「もしかめ」は、大皿と中皿に交互に玉を乗せ続け、失敗するまでの時間を競う。昨年は小学生の中で、1時間29分15秒で2位。
全国大会2連覇も期待される。プレッシャーは大きいが、伊那谷から生まれた全国チャンピオンの目には自信がみなぎって見える。持ち前の努力と集中力、けん玉を楽しむ気持ちが、大きな壁を乗り切らせてくれるだろう。
両親と弟の4人暮らし。 -
後期児童会長に小原涼君
5日、駒ケ根市の赤穂小学校児童会選挙管理委員会は2日に投票を行った後期児童会役員選挙の結果を発表した。児童会長に小原涼君、男子副会長に中村健人君、女子副会長に幸村響さんがそれぞれ決まった。
新会長の小原君は「ふれあいあふれる赤穂小」を公約に掲げ、立会演説会では「ぼくの力で学校を変えてみせます」などと力強く宣言していた。
下期の役員選挙には児童会長、男・女副会長にそれぞれ4人ずつが立候補し、8月25日窶・月1日までポスターを掲示したりクラスを訪問して演説するなどの選挙運動を繰り広げてきた。 -
クライミング講習会
駒ケ根市は3日、初心者・中級者向けクライミング講習会の第1回講座を菅の台の「森と水のアウトドア体験広場」のクライミングウォールで開いた。男女約10人が参加し、高さ15メートルの垂直の壁面に挑んだ=写真。
講師はクライミング歴25年という那須野祥一さん(49)=箕輪町=。2回セットの第1回講座はクライミングの基礎として8の字結びなど基本的なロープの結び方や、壁面を登る際のバランスのとり方、力の入れ方などを身につけた。腰にハーネス(安全ベルト)を装着し、足には専用のシューズを履いた参加者らは墜落防止のロープをパートナーに保持してもらいながら果敢に壁面に取り付いて、息を切らしながら一歩一歩と登り、道具を使わずに手と足だけで登るクライミングの楽しさを存分に味わっていた。
応用を学ぶ第2回講座は10月1日に同会場で行われる。 -
大地震を想定した防災訓練
中川村は4日早朝、05年度地震防災訓練を村内全域で実施した。 駿河湾沖を震源域とする大地震が発生、村内は震度6を想定。
午前6時、防災無線により訓練開始。組、班を単位に各地区指定避難場所に避難誘導。各地区は人員を災害対策本部に報告。本部から地区避難施設に村指定避難施設への避難を指示し、終了。
三共地区では、48人が徒歩で、避難場所の三共会館前に集合。人員報告に続き、消火器による初期消火訓練、村消防団による心肺蘇生法の実技講習会もした。
講習では、早い通報、早い応急手当、早い救急処置、早い医療処置が命を救う「救命の連鎖」に触れ、2グループに分かれ、ダミーを使って、人工呼吸法や心臓マッサージなど救命に必要な基礎実技を実習した。 -
ふれあい広場にぎやかに
飯島町社会福祉協議会などが主催する「第13回飯島町ふれあい広場」が4日、飯島町地域福祉センター「石楠花苑」で開かれ、残暑の中、多くの町民が訪れ、ステージ発表やちびっこ広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、「福祉の心」を培った。
食改や母子協、身障協、こまくさ園家族会など各種団体が物品や食べ物を販売するテントを並べた。養護学校や特殊学級の児童が手作り品のブースを開設、ちびっこ広場ではマジックプレートづくり、かなづちの音を響かせていすづくりなどもにぎやかに行われた。
軽食、喫茶コーナーでは無料サービスのかき氷、わたあめに長い列ができ、多くの町民はカレーで食欲を満たした。
ふれあいステージは伊那養舎子太鼓の勇壮な「弾打」で幕開け、飯島中学校の吹奏楽、車いすダンスグループは軽快に車いすでルンバ、チャチャチャを踊った。ほかに大正琴や踊り、歌、手話、マジックなど18プログラムを楽しんだ。 -
宮田村駒が原にグループホーム
県の知的障害者総合援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)の利用者が地域で暮らすためのグループホームが5日、宮田村駒が原地区(町3区)に開所した。村内では大原区に次いで2カ所目。3日に入居者と地元住民があいさつを交わし、地域に溶けこむ新たな生活を始めた。
入居する5人がひとりづつ自己紹介。設置主の県事業団も一緒になり、これからの近所付き合いについて確認し合った。
日常どのように生活するか住民から質問も挙がったが、「朝と夕に世話人が入るが、訓練を積んであり自分たちで生活できる」と県事業団は答えた。
ホームは一般住宅を改装して、入居者の個室を完備。この家の屋号にちなみ、名称は「伊沢屋」にした。
入居者の年齢は30代から50代。日中は3人が西駒郷に通い、2人は村内と駒ケ根市の企業に勤務する。
世話人は4人。交替で毎日朝と夕の各4時間程度、料理や身の回りの生活を支援する。車イス利用者がいるため、入浴専門の介助員も別に1人いる。
西駒郷利用者の「地域生活移行」。県事業団が設置したグループホームは上伊那で9カ所となるが、地域での生活は隣近所の理解と支えが不可欠だ。
駒が原の入居者が加わる隣組代表者の近藤喜三さんは「せっかくこの地域に来てくれるのだから、お互い助け合い、ふれあいを持ちたい。普通の家族と同じような付き合いができれば」と話した。 -
自分たちの地域を守ろう
自分たちの地域は自分たちで守ろう窶狽ニ、長谷村職員互助会と村職員労働組合は3日、毎年恒例の地域奉仕活動に取り組んだ。村職員35人が村内の道路沿いや河川のごみ拾いなどに汗を流した。
職員らは6、7人ずつ5班に分かれて作業。2時間ほど、非持山から非持地区にかけての道路沿いや、三峰川上流のごみ拾いのほか、中央構造線公園などの草刈りをした。
たばこの吸い殻や空き缶などが目立ち、「ごみを捨てないでと呼びかけているのにもかかわらず、なぜ普通に捨てていけるのか。環境保全への意識を高めてほしい」と話す職員もいた。 -
マレットゴルフで和気あいあい
婦人教育推進協議会南箕輪村支会(高木タカ子会長、15人)は4日、信州大学の留学生との交流会を大芝高原で開き、マレットゴルフなどを楽しんだ。
留学生に日本文化に触れてもらおうと始まり、17年目。15人の留学生が参加し、一緒にコースを回って交流を深めた。互いに、いいプレーが飛び出すと「ナイスです」と言葉を交わし、快音を響かせた。
森林環境経済博士課程2年のラナさん=バングラディッシュ=は「日本とは文化の違いがあるが、交流会を開いてくれたりして(日本人との)関係が近くなってうれしい。マレットゴルフもおもしろいです」とプレーを楽しんでいた。
汗を流したあとは、料理を囲んで歓談。会員がトウモロコシやスイカといった地元で採れた農作物や、天ぷらなどを振る舞った。
高木会長は「南箕輪村を第2のふるさとみたいに感じてもらえたら幸い。いずれ国に帰っても、思い出してもらい頑張ってもらいたい」と話していた。 -
村内外の8チームで熱戦
南箕輪少年野球連盟主催の第8回南箕輪村長杯少年野球大会が4日、大芝野球場であった。村内をはじめ、伊那市や箕輪町などから、連盟に加盟する8チームが出場し、熱戦を繰り広げた。
選手たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと、一投一打に懸命にプレーし、白熱した試合を展開。我が子の晴れ姿を一目見ようと応援に駆けつけた保護者たちからも熱い声援が飛んでいた。
結果は次の通り。
(1)西南ブルース(2)伊那中部スポーツ少年団(3)箕輪中部ヤンキース、西友クラブ -
珍プレーも楽しく
箕輪町のNPO法人伊那ハーレンバレーパカパカ塾(春日幸雄理事長)主催の「全日本ポニーレース大会第4回パカパカ杯」が4日、木下一の宮のパカパカ塾馬場であった。県内をはじめ、神奈川県や愛知県、群馬県から集まった40頭、騎手約30人が出場し、珍プレー続出の楽しいレースを展開した。
途中にあるパンとニンジンを馬と騎手が食べてゴールする「パンと人参」や速さを競う通常の「ポニーレース」、2カ所にあるカゴにボールを入れる「上手に入れて」、障害レース「またいで行けるかな」など、趣向を凝らしたユニークな10レースで壮絶な戦いを繰り広げた。
騎手たちは、「はい、はい」と声を上げたり、むちでたたいたりして巧みに馬を操り、勢いよく駆け抜けた。一方で、馬が子どもの騎手を振り落として暴れたり、レース途中で止まったりと「ポニーレースならでは」のハプニングもあり、会場を沸かせた。
馬場では乗馬体験もあり、訪れた子どもたちが実際に馬にまたがったりして馬と触れ合った。 -
伊那大絵画展
朝焼けや夕映えの中にある一瞬の光景を、幻想的に描く高知県出身の洋画家、鎮西直秀さん(52)をはじめ、作家70人の約150点が並ぶ「伊那大絵画展」が、伊那市八幡町のきたっせで、5日まで開かれている。
伊那市旭町のはら美術が、同センターのオープンを記念し企画。 風景画や人物画など、あらゆる作品がそろい、伊那谷の情景を鮮やかに描く高遠町出身の向山僚一さんの作品もある。
現代洋画精鋭選抜展金賞など、数々の賞も受賞する鎮西さんの作品も30点近く展示。薄紅色や茜色に染まる朝夕の景色を、日本画を思わせる美しいラインと、柔らかな色彩で表し、壮麗な世界を作り出している。日本だけでなく、世界各国を描く鎮西さんは、今回の展示に合わせ、仙丈ケ岳をテーマとした作品にも取り組んだ。克明に描かれた稜線が、幻想的な色彩に染まる空や雲の流れの中で浮かび上がった作品は、訪れた人々を魅了している。
入場無料。5日まで。4日までは、鎮西さんが来場している。 -
宮田村の祇園祭写真コンテスト結果
宮田村津島神社祇園祭の写真コンテスト(村商工会主催)の入賞作品が決まった。第1位の推薦には伊藤静枝さん(宮田村)の「宮田のあばれみこし」が選ばれた。
昨年を若干下回ったが66点の応募があり、入賞作品11点を決めた。
特選は阿波踊りの女性を見事にとらえた林平一郎さん(伊那市)の「ぎおんの踊り子」、平沢善博さんの「ぎおん祭華花の競演」。
表彰式は10月2日に開く商工祭で行い、作品は村産業振興センターに展示する。
その他の入賞者は次の皆さん。
▽入選=久保田昌宏、林平一郎、向山世男(以上伊那市)▽佳作=加藤平治(南箕輪村)太田登(飯田市、2点)赤羽益(東京都)林平一郎(伊那市) -
使用済みバットを再利用 駒工野球部の善意で宮田村西保育園に
安全対策を進めている宮田村西保育園は、野球のバットを防犯用に使えないかと思案。要望を受けた駒ケ根工業高校野球部が2日、快く6本の使用済みバットを同園に寄贈した。
この日は、宮内弘司主将、小椋正輝、大澤勝両副主将(いずれも3年)と山岸智昭監督の4人が同園を訪問。中村美咲子園長らに直接手渡した。
バットの寿命は1、2年ほど。山岸監督は「バットを防犯用に使いたいという申し出は初めてだったが、適度な長さで防犯に有効かも」と話した。
村内の保育園は「さすまた」と呼ばれる棒状の防犯撃退グッズを、村民の寄贈により本年度導入。しかし、数に限りがあることから、同保育園はバットを使えないかと考えた。
ある保育士の息子が同校野球部OBだった関係から、今回の古バット再利用が決定。6本は各教室に置き、万が一の時に備える。
「備えてあるだけで気分的に違う」と中村園長や保育士は感謝していた。 -
箕輪町水道運営審議会
箕輪町水道運営審議会は2日、町役場であった。委員を委嘱し、施設や業務概況、05年度事業と第5次拡張事業などを説明した。
委員は議会、簡易水道組合、女性団体連絡協議会などから8人を委嘱。任期は05年5月12日-07年5月11日の2年間。会長は吉沢博文さん、職務代理は小林ふさ子さん。
上下水道の05年度発注予定工事は17件。内訳は、上水道管布設工事など6件、特環公共下水道関連の上水道管布設替工事5件、公共下水道関連の上水道管布設替工事5件、配水管布設替工事1件。
上水道の第5次拡張事業は、計画目標年次が06-15年度。長田への配水池新設や、本管新設工事などにより、給水人口を現在の2万3285人から2万7300人、1日最大給水量を現在1万750立方メートルから1万1460立方メートルにする予定。 -
「箕輪町中学生海外研修やまと基金」創設へ
大和電機工業が1060万円寄付箕輪町の中学生海外研修のために、大和電機工業(本社・下諏訪町、原房利社長)が1060万円を寄付した。町は「やまと基金」を創設して今後の中学生派遣事業に活用するため、9月6日開会の町議会9月定例会に「箕輪町中学生海外研修やまと基金条例制定について」の議案を提出する。
これまで町は、町出身の故・米山素治さんから寄せられた多額の基金を「米山基金」として活用し、大勢の中学生が恩恵を受けた。
米山さんが亡くなり、今後は未来を担う中学生の海外研修基金を企業及び一般の賛同者から寄せてもらう方針を決定。この話を聞いた大和電機工業が8月10日、社会貢献と会社創立60周年記念も兼ねて1060万円を寄付。11日に平沢豊満町長と小林通昭教育長が原社長に感謝状を届けた。60万円は毎年寄付してもらえるという。
町は、大和電機工業から指定寄付があった資金を積み立て、中学生の国際感覚の育成に活用するため基金を設置する。 -
南箕輪わくわくクラブキャンプ
南箕輪わくわくクラブ恒例1泊2日のキャンプが3日、大芝高原で始まった。小学生の親子22人が、大芝の林の中で自然に触れ、飯ごう炊さんをしてキャンプを楽しんだ。
自然体験は、林の中で木登りに挑戦。枝打ちなど山で作業するときに木に登る足場にするはしごのような林業の道具を木に取り付け、学年の大きな子どもたちが高さ4メートルまで登った。子どもたちはスイスイと登り、「高い」「気持ちいい」と元気いっぱい。普段とは違う高い場所からの林の眺めを楽しんだ。
思い出に残る「モノ作り」は、木のバッジや表札を作った。のこぎりで丸太を切り、表面にやすりをかけて自由に字や絵を書いた。
夕食には、皆で協力して調理したカレーを大芝のおいしい空気と一緒にお腹いっぱい味わった。 -
05衆院選 投票まで1週間
各派、必死に票集め衆院選は11日の投票日まで残り1週間となり、長野5区の三沢好夫(共産)・宮下一郎(自民)・加藤学(民主)の3氏の陣営はいよいよ緊迫感を募らせている。分刻みのスケジュールで遊説を続けるほか、演説会を設定するなどしている。(関連記事3面)
三沢陣営は、「自民党・民主党のどちらでも真の改革は出来ず、庶民泣かせの政治が続く」として、増税・年金医療・憲法問題を中心に論陣を張り、「確かな野党、共産党の伸張が国政改革のカギと」5区内をくまなく遊説している。党員・支持者の強固な組織が選挙運動に参加しているほか、党青年後援会などの青年層が熱心に活動に参加している姿が目立つ。
宮下陣営は、「郵政民営化が争点」としながらも、「小さな政府をめざす構造改革全般の推進」を強調。特に「地方の視点からの改革」を訴え、後援会組織の若返りを図りながら着実に票を固めている。4日には安倍晋三党幹事長代行(伊那市民会館、午後3時30分縲・、7日には福田康夫前官房長官(伊那選挙事務所、午後6時から。アイパルいなん午後7時から)を招いた演説会が予定されるなど、党の期待も大きいもようだ。
加藤陣営は、公示と同時に、上下伊那一斉に行われたポスター張りなどで連合の労組員が活躍。南箕輪村や駒ヶ根市の事務所でも連合関係者が、民主党の支部組織を支えながら、中心になって選挙戦を展開している。公募で選ばれた新人候補ゆえの知名度の低さを挽回するために、「頑張っている人が報われる社会を」などと訴えて宣伝カーを走らせる。8日には箕輪町(箕輪文化センター、午後6時30分より)で演説会を予定する。 -
05衆院選 前半戦戦況解説
宮下氏、一歩リードか?宮下氏を加藤・三沢両氏が追う図式になっている。
宮下派は後援会組織の若返りを進め、郵政民営化法案審議中から「解散含みの情勢」として早々に選挙体制を構築してきた。課題であった青壮年層での基盤強化も、一郎氏の伊那青年会議所時代の同期生を中心にした応援組織が立ち上がるなど一歩前進した形。各種団体からの推薦・応援も順調に集まっているもようだ。
だが、郵政民営化推進一本やりの小泉自民党への評価は流動的で、「決して油断できない」と複数の有力幹部は言う。浮動票の動き方が予測できないこともあるが、長野5区に関しては、民主党の加藤学氏の比例区復活当選も絶対に阻止したい窶狽ニいう思惑もある。
03年の衆院選で宮下氏は民主党の加藤隆氏に小選挙区で約3万8千票の差をつけて当選したが、この時数千票が加藤氏に流れれば、加藤氏に比例区復活当選の道があった。今回の選挙でも加藤学氏との差が僅差だと、比例区復活当選の可能性があり、仮にそうなると「長野5区で現職1人という有利な立場」(選対有力者)が脅かされる。宮下陣営ではこのことを警戒して「油断は禁物」と引き締めに躍起となっている。
これに対して、民主党加藤陣営は、前回選挙・5区の比例区投票で、自民党に約5千300票の差をつける、7万2千876票を獲得したことに望みをつなぐ。小選挙区での勝利が最大目標だが、比例区での復活当選を含めて、「長野県で1区だけの民主党空白区=5区での議席獲得」(中島衛氏)が死活的課題。「自民党は世襲・一人よがりの政治で、サラリーマンなど庶民を泣かす」と対立図式を描き出し、公募で若い候補者を選定した公開性を押し出して、票の拡大を目指している。
だが、地元候補を求める声が多い中で、3回続けて他地域出身の候補を擁立したことへの疑問の声があるだけでなく、選対事務所を置く下伊那地区でも、選対委員長である中島衛氏を支えた層から現職・宮下氏支持に切り替える部分が出るなど、苦しいお家事情もうかがえる。いずれにせよ、実働部隊の連合関係者が、民主党を支えてどこまで票を拡大できるかがカギだ。
一方。共産党三沢氏の陣営は、03年衆院選・04年参院選を通じて、長野5区での小選挙区・比例区の得票数が約2万6百票から2万7千票であることを見据え、「自民でも民主でも変らない庶民泣かせの政治にストップをかけられる確かな野党は共産党だけ」と訴える。「大きな風」を巻き起こし三沢氏の小選挙区勝利と、比例区北陸信越ブロックでの木島日出夫氏の議席奪還を目指す。
党組織・平和運動や消費者運動などの各種団体を通じて広がる支持層を固める一方、小林伸陽県議らが前面に出て、「日本で唯一財政赤字を減らしたのは長野県で、それは共産党県議団の拡大の成果。国政でも同じ流れを」と訴える。これで、浮動票が、どう動くが注目される。 -
第16回どんぴちゃ祭
伊那市の「第16回春近どんぴちゃ祭」(実行委員会主催)が3日、天竜川にかかる殿島橋であった。橋上でのイベントは全国的にも珍しく、東・西春近の綱引き陣取り合戦などにぎやかに繰り広げられた。綱引きの結果は西春近が勝ち、6勝4敗になった。
綱引きには、小学生約100人が参加。3本勝負で、小学生は「エイ、エイ、オー」と着合いを入れて臨んだ。引く距離は1メートル。東春近は1回戦、圧勝したものの、2・3回と破れ、引き分けに持ち込むことはできなかった。
西春近の勝利で、橋の中心線が2間(約3・6メートル)東春近へ移動した。
花火大会は、打ち上げ花火150発に加え、スターマインを用意。色とりどりの花火が夜空を彩った。
そのほか、ゲームコーナー、土蔵の獅子舞、小出太鼓、屋台村などもあった。
昨年まで日曜日開催だったが、雨天になると1週間伸びることから、土曜日開催に切り替えた。
殿島橋は延長220メートルで、歩行者用道路として使われている。 -
子供写真展
伊那市日影のベルシャイン伊那店1階時計台広場で4日まで、矢島写真館(有賀毅店長、市内荒井青木町)恒例の「子供写真展」が開かれている。
今年の4月上旬から8月下旬までの特別価格キャンペーンで撮った子供の写真180点が並ぶ。「子供らしいかわいらしさ」をテーマに撮影した写真は、生き生きとした一瞬を捕えている。
キャンペーンは約20年間続く恒例。毎年多くの人に周知してもらうために展示会を開いている。
有賀店長は「毎年、春から夏にかけてやっているキャンペーンなので、ぜひ一度体験を。夏の外のロケーションをおすすめします」と話してる。 -
大森英明さん写真展
伊那市美篶上原のアマチュアカメラマン・大森英明さん(56)の5回目の写真展「富士山と雲 感動との出会い」は14日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている。入場無料。
近作を中心に全倍サイズ6枚、全紙サイズ16枚、合計22枚を展示。さまざまな形をした雲は美しく、四季折々の富士山をいっそう魅力的に写し出している。
山頂をすっぽりと覆う円形の「笠雲」、渦を巻きながらゆっくりと流れ逝く円柱状の「吊(つ)るし雲」など、異なる形の雲は幻想的。季節や気圧によって発生時期が異なるため確認はまれで、つるし雲の発生は、観測データによると月平均1回くらいと少なく、「偶然に出会った感動は素晴らしく忘れがたい」という。
大森さんは「美しい富士山を見てもらいたい」と来場を呼びかけると同時に「微力ながら富士山が世界遺産になってほしいと思っているが、山の懐にいくとごみが捨ててある。ごみを出してほしくない」と訴えている。
月曜日は休館。午前10時から午後7時(最終日は午後5時)まで。 -
命の大切さ学ぶ
高遠町の高遠、高遠北小学校5、6年生を対象とした恒例の合同性教育講演会が2日、高遠小であった。岐阜大学地域科学部の近藤真庸教授を講師に迎え、講師学年ごとに内容を変えて、「命」をテーマに語ってもらった。
5年生には、HIV感染者の事例を紹介し、感染者を取り巻く環境について述べた。「友達ができることで免疫力が増加し、ウイルスと戦う力が増えていた」とし、家族や友人の必要性を訴えた。
また、「辛いことがあっても、明日には良いことがあるかもしれない。『Just for today』(今日一日だけ)を忘れないで」と話した。
6年生には、脳死による臓器移植について解説。児童らに、心臓移植を要する患者への臓器提供の有無を投票で問い、「脳死は死ではないが、人工呼吸器を使って、心臓を動かしている状態。命について考えてほしい」と述べた。
さらに臓器提供意思表示カードの説明をし、両親や家族の同意について、「家族のなかで自分がどんな存在であるか。意思表示カードの対象となる15歳になるまで、臓器提供について勉強してみてください」と呼びかけた。 -
高遠高校文化祭「兜陵祭」
高遠町の高遠高校(清水國利校長)の文化祭「兜陵祭」が3、4日にあり、一人も欠けることなく全校生徒で作りあげたいとの願いを込め「完全無欠縲怩アれが俺等の兜陵祭縲怐vをスローガンに、作品展やステージ発表など多彩な催しを繰り広げている。
昨年に続いて取り組んだ全校製作のモザイク壁画は、「世界中で活躍する選手を見て、自分たちも夢に向って頑張ろう」と、サッカーの中田英寿選手や野球の清原和博選手らプロスポーツ選手4人を取り上げた。正面玄関横の校舎に掲げた。縦3メートル、横8・25メートルの巨大な壁画と、全校生徒の名前を記したアーチとともに来場者を歓迎している。
創立80周年記念展では、同高校の前身である町立高遠実業補修学校を開設した1926(大正15)年から現在までをたどった年表や、昨年度までの卒業生の写真、卒業文集を並べ、歴史を振り返っている。
クラス展は、2年生が12月に控える修学旅行の行き先・沖縄県をテーマに、自然や文化、食べ物などを紹介。C組では「沖縄戦争と平和」と題し、沖縄戦の経過図や戦場をイメージした粘土製作などを展示している。また、世界平和を祈り、「ハイビスカス」をデザインした約1万9千羽の折り鶴を張り出した。修学旅行でひめゆりの塔に寄贈するという。 -
アートクラフト展
#飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で7日まで「花と緑で楽しむアートクラフト展」が開かれている。主催・吉沢麻由美と仲間たち。
自然の美しさをそのまま写しとって、デザインする新しいアート、ネイチャープリントの開発者、杉野宣雄さんの新作作品や、インストラクター、受講生ら24人の160点がずらり。
原色の押し花を専用の転写シートに加工し、びんやハンカチ、インテリアフレームに取り入れたアイデアいっぱいの作品が並んだ。
また、会場ではネイチャープリントワークショップ、吉沢麻由美さんを講師に、ネイチャープリント体験会もあり、多くの来場者が色素だけを台紙に染める不思議な世界を体感している。
体験会は毎日午前11時-午後1時、参加費1500円。事前申し込みが必要。
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蟹沢かつひろさんコンサート
伊那谷を中心に活動するシンガーソングライター、蟹沢かつひろさんは27日夜、飯島町七久保ギャラリー小蕪亭で「平和を永遠に愛す」-をテーマに「ギター弾き語りコンサート」を開いた。平和を愛する会主催。
「人はひとりで生きていかなくてはならないのか」と切々と訴える「ひとり」でスタート。「昔のことを思い出す、君の澄んだ瞳」と呼び掛ける「ひとみ」と続いた。
永久に平和を希求する「時を越えて」、湾岸戦争をきっかけに作ったという反戦歌「NО WAR」を披露した。
ほかに、すばらしい自然に恥ないように、しっかり生きていこうと歌う「伊那谷に生まれ育ち」、ハーモニカが入り、元気の出る「旅立ち歌」など17曲をたっぷり聞かせた。 -
日本画・掛軸大処分市
駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店は半期に一度の「日本画・掛軸大処分市」を2階ニシザワギャラリーで6日まで開いている。郷土作家を中心に中央画壇の人気作家の作品約80点を展示即売中。主な出展作家は池上秀畝、中村不折らのほか武者小路実篤、棟方志功、池田満寿夫窶狽ネど。価格は2万1千円窶・99万円。
問い合わせは同店(TEL82・2111)へ。 -
長谷村官公庁親ぼく球技大会
村内官公庁職員ら同士の交流を目的としたソフトボール大会が3日、長谷村の総合グラウンドなどであり、役場職員や小学校教員、上伊那農業協同組合の地区職員などが参加した。
今年で38回目。それぞれの職場が男女混合のチームを編成し、トーナメント方式で対戦する。全11チームが参加した今年は、駐在所、森林組合、郵便局の混合チームが優勝し、役場のAチームが準優勝した。 -
上伊那郡市精神保健福祉協議会理事会開催
上伊那郡市精神保健福祉協議会は29日、伊那市の生涯学習センターで理事会を開き、今年度新たに、2つの事業に取り組むことを承認した。
社会の変化に伴い、アルコール依存、不登校、認知症など、さまざまな精神的問題を抱える人が増加しており、特に近年は、職場のストレスを訴える人も多い。そのため同協議会は、各企業に直接出向き、ストレスケアなどを学ぶための講演会を開くことを計画している。
また、精神障害者の生活技能訓練支援をする市町村保健師などを対象にした研修会(STT研修会)も11月に予定している。県が主催する研修会は、これまでも開催されていたが、遠隔地で参加できない場合もあり、地域研修会のニーズは高かったという。 -
農業土木学会賞の著作賞を信州大学の木村教授が受賞
棚田や中山間地の実情を、現場の視点から分かりやすくまとめた著書『信州発棚田考』(ほうずき書籍)が評価され、著者の信州大学農学部の木村和弘教授が、05年度農業土木学会賞の著作賞を受賞した。
専門は農村計画や農業土木学。「持続可能な農業にはどんな水田が必要か」を調査する中、作業に危険や過酷さが伴う棚田は、高齢農業者に重い負担を強いるため、深刻な担い手不足を生み、棚田の荒廃を一層加速させていることを知った。棚田を荒廃から守るには、生産性向上にのみに着目するのでなく、安全性確保や労働力を軽減する区画整備が不可欠窶狽ニ実感した木村教授は、こうした視点から区画整備研究をして、市町村の区画整備事業などにも携わってきた。
書籍は、木村教授が伊那毎日新聞に掲載中のコラムをもとに8章72話にまとめた。中山間地や棚田の現状と問題点、その解決方法を、分かりやすく提言している。
景観・文化資源保全の側面から、棚田が注目される一方、それを維持管理する農家の問題には目が向かない現状に対し、木村教授は「ただ景観保全や自然環境保護の観点からのみ保全を訴えても荒廃は防げない。一般の人にも本に書かれている内容程度の事実は知ってほしい」と訴える。また「この本が、こうした問題に悩む農家の人の窓口になれば」と話し、著書の中でも、悩みを抱える農業者に、気軽に尋ねてほしい窶狽ニ呼びかけている。 -
箕輪町地震総合防災訓練4日
箕輪町の地震総合防災訓練は4日、箕輪東小学校グラウンドの主会場と町内各地区である。
町は東海地震防災対策強化地域のため、東海地震を想定。役場での本部運営訓練は、情報の受理伝達、本部設置、警戒宣言・避難勧告の発表などをする。
主会場訓練は避難、消火、炊き出し、救護、給水など。救護訓練は講習会形式を取り入れ、今回初めて、病気やケガの緊急度や重症度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」の説明も予定。
今年4月に東京都豊島区と「非常災害時における相互応援に関する協定」を締結したことから、豊島区からも参加して備蓄品を見せてもらう。
各家庭から避難所までの避難にも重点を置く。避難経路や危険場所の確認と見直し、近所で声を掛け合い要援護者の確認など、意識しながら歩いて欲しい-としている。