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絵本、紙芝居、人形劇に夢中
子どもたちが健やかに育ってほしいと、長谷村保育園で5日、第13回親子すくすくカーニバルがあった。園児や小学生、保護者ら約120人が集まり、絵本や人形劇などを楽しんだ。
子どもたちは5歳以上と未満の2グループに分かれて、絵本などの読み聞かせをする有志グループ「長谷文庫」と「飯島こどもの本の会」のメンバーによるパネルシアターや紙芝居などを見て大はしゃぎ。
青虫がちょうになるまでの成長過程の物語では、葉っぱを食べたりしながら育っていく際に「早く大きくなれ」と声援を送る園児の姿もあった。
園内のホールで、劇団オフィス「やまいも」(東京都)による人形劇の上演もあり、子どもたちはさまざまな場面で声援を送ったり、大喜びしていた。 -
環境に配慮 安全対策
高遠町と長谷村で6日、地域活動を支援する県のコモンズ支援金を活用した事業があった。高遠は上伊那郡河南土地改良区(小松晃理事長)が排水路を整備、長谷は美和土地改良区(北原幸彦理事長)が一貫水路に木さくを設置した。
河南土地改良区は、下山田の旧伝兵衛井下段にある排水路沿いに土砂流入を防ぐ木さくを設置し、水路にたまった泥上げをした。
梅雨期を中心に土砂が排水路に流れ込んで、泥がたまる状態が続き、「ホタルの発生が多い場所」(小松理事長)ながら、幼虫のエサとなるカワニナの生息に支障をきたしていた。
土地改は一昨年、県の補助を受けて改善策に乗り出し、昨年までに約290メートルに木さくを設置。今年は資材費120万円の助成が認められ、土地改役員、県や町の職員ら30人余が参加して、残りの220メートルに取り組んだ。さくにはカラマツの間伐材を使い、1メートル置きに高さ70センチほどにきねを打って、三段のさくを取り付けた。
小松理事長は「今まで以上にホタルが多く発生してくれれば最高だね」と話していた。
美和土地改良区は、南非持の村簡易水道浄化水場下の農道脇を流れる美和一貫水路で作業。「高台で眺めもよく、子どもや車が通って落ちたら危険」(北原理事長)なため、安全対策としてカラマツの間伐材を使った木さくを設置した。
支援金45万円を活用し、資材を購入。土地改役員、県や村職員、地域住民や子どもら約35人が、53メートル間に高さ1・2メートルの木さくを取りつけた。
北原理事長は「地域の協力なしではできないこと。安全が確保できるさくを設置できてよかった」と話していた。
一貫水路は、溝口や黒河内、非持など農地約130ヘクタールに水を供給。生活用水、防火用水としても活用されている。 -
少林寺拳法教室が慰労かねて自然学習
宮田村の少林寺拳法教室(清水恭次代表)は5日、駒ケ根市東伊那の高鳥谷山周辺で自然学習を行なった。約30人の親子らがキノコ狩りなどを体験。青空の下、散策を満喫した。
世界大会や県大会で好成績を残すなど、活躍が目立った今季の慰労を兼ねて初めて開いた。
日ごろから鍛えている子どもたちは山道でも元気。指導者から自然の知識について話しを聞いた。
道すがら採ったキノコは、昼食でお汁にして調理。全員で美味しく食べ英気を養った。 -
宮田小4年がゴミ処理など社会見学
宮田村の宮田小学校4年生は4日、上伊那各地のゴミ処理施設などをめぐる社会見学を行なった。家庭のゴミがどのように処理されているか実際に目で確かめ、自分の生活を見直す機会にもした。
同村や駒ケ根市、飯島町、中川村の不燃ゴミが集積される伊南行政組合不燃物処理場(駒ケ根市)では、リサイクルについて学習。
場内をまわりながら、同組合の小松政巳業務係長、西島豊施設長から説明を受けた。
2人は各家庭で分別が徹底しないと、資源化が思うように進まず、埋め立てゴミが増えると指摘。
104人の児童は熱心に耳を傾け、ゴミ処理には多くの人の手や多額の費用がかかることも学んでいた。
4年生は社会科で生活を支えている水やゴミの問題について学習。この日は、同処理場のほか、村内の下水処理場、伊那市の伊那中央清掃センター、箕輪町の箕輪ダムを見学した。 -
役場有志が記念樹守ろうと整備作業
村民に呼びかけてサクラを記念植樹した山林が雑草などで荒れていることに気付いた宮田村役場職員の有志が5日、草刈りなどの整備作業を行なった。現場は新田区のマレットゴルフ場北側。「将来サクラの名所になれば」と期待をこめ、汗を流した。
記念植樹は新生児が誕生した家族に呼びかけ村が実施したもので、3年前に村内の28家族が参加してオオヤマザクラの苗木を植えた。
「子どもの成長を記念樹の生育とともに見守ろう」という趣旨だったが、それ以来訪れる家族は少なく、手入れも行き届かない状態に。
雑木林などで覆われ、サクラの成長が悪いことに職員のひとりが気付き、同僚に相談。有志で復元しようと作業を計画した。
半日かけて下草や木々を伐採。サクラの成長を遮るものを取り除いた。
現場は村内外の多くの人が利用するマレットゴルフ場に近く、作業を終えた職員たちは「成長して花が咲けば、プレーしながら花見もできる。きっとサクラの名所になるに違いない」と話した。
今後も造林班などの助けも借りながら、定期的に除伐整備を進めたい考えだ。 -
第28世常円寺住職
伊那市山寺区
角田泰隆さん(48)03年2月、先代の後を継ぎ、第28世住職に就任した。正式に寺へ入る「晋山式」は、寺の改修を行ったり、多くの僧侶に参画を依頼するなど大掛りな儀式。約2年前から準備を始める。先日、その式も無事終了した。
「80歳になったら住職を交代する」と言っていた先代が他界したのは78歳。奇しくも晋山式の準備を始める時期だった。「できることなら元気で引退してもらい、生きているうちに引き継ぎたかった」。
◇ ◇
高校時代から家業を継ぐ窶狽ニいう意識はあったが、長男としての責任や親孝行という思いが強かった。仏教が“仏を礼拝すれば救わわれる”ということを説くものだったり、頑張って信じなければならないものだったら僧侶にはなっていなかったかもしれない。しかし大学時代、仏教の本来の姿を学ぶことで、何か特別な力を崇拝したり、意図して信じようとするものではないことを知る。
例えば、植物が実をつけるためには種をまき、水や光など、さまざまな条件が必要窶狽ニいうように、全ての物事には「原因と結果」がある。その道筋を説くものが仏教だった。信じる・信じないということを越えた当たり前の真実。事実を伝え、人々に道筋を示すことが僧侶なら、自分も納得してやっていける窶煤B前向きな思いで住職を志す転機となった。
大学時代に出会った恩師・酒井得元氏は、葬式や法要が中心となっている現代仏教のあり方に批判的な考えを持っていた。仏教は本来、悩みを抱える人に人生のあり方・生き方を示し救済するもの。しかし、儀式中心の現代寺院の多くは、こうした人たちが訪ねてきても十分悩みを聞いてあげられる余裕がなく、本来の役割を果たしていない。“儀式中心”を当たり前だと思っていた当時、それは衝撃的な考えだった。
故人を偲び、先祖に感謝する儀式は大切なこと。しかし本来のあり方も持っていなければならないのではないか。実際常円寺も、多くの寺院と同じく、個々人の悩みに十分対応できている環境はない。しかし、少しでも多くの人に仏教の本来のあり方に触れてほしい窶狽ニ座禅会や写経会、仏教大学への取り組みを継続している。それは先代からの意志でもあった。
若い世代にも、現在の仏教が当たり前と考えるのではなく、疑問を感じてほしい窶狽ニ現在は、住職を務めつつ、週3日は東京都の駒澤短期大学で教べんを取る。精神的・肉体的な負担を心配する声もあるが、それぞれの相乗効果で良い方向に作用し、生きがいにもなっている。
「“今どきの若い人は”と言われることも多いが、どんな時代にも素晴らしい人はいる。しかし、真剣に“仏教のあり方”を考えているような良いものを持った人でも、お寺に入ると現実に直面し、若いころ持っていた思いを失ってしまうことも多い。だからこそ、そうした部分を育ててあげたい。いつどんな風に環境が変化するか分からないが、意義のあることなのでやれるだけのことはやっていきたい」
(伊藤愛子) -
【記者室】トレンチ調査見学会
箕輪町内であった伊那谷断層帯トレンチ調査見学会。水田に掘った穴には、「断層運動に伴って変形した地層が認められた」との説明どおり、崖に向かって持ちあがっている地層がくっきりと見えていた▼研究員は「1万年よりは新しい地層を見ている」とさらりと説明したが、1万年とは想像もできない年月。中学時代の担任は理科教諭で、確か地学が専門だったように記憶している。担任が話していた「ロマン」とはこういうことだったのかなと、地層を見てふと思った▼断層が活動して大地震が発生した歴史を地層のずれをもとに解明し、将来発生する地震の長期的な予測をするための今回の調査。政府の発表は来年秋ころらしい。どんな発表がされるのだろうか。(村上記者)
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駒ケ根市で死亡事故
5日午後3時18分ごろ、駒ケ根市赤穂南割の信号のない市道交差点で、同市赤穂上赤須の無職中山万九さん(85)運転の原付バイクと松川町元大島の公務員下澤俊治さん(50)運転の普通自動車が出会い頭に衝突した。中山さんは頭などを強く打ち、駒ケ根市内の病院に運ばれたが午後5時57分に死亡した。下澤さんにけがはなかった。駒ケ根署で原因を調べている。
同市内では03年11月以来の死亡事故。10月には県内18市中で最長となる死亡事故ゼロ700日の表彰を受けたばかりだった。 -
まほうのくれよんのこどもひろば
宮田村の若い母親のサークル・まほうのくれよんは5日、こどものひろばを村民会館で開いた。各種ゲームや工作体験を用意し、多くのチビッコが挑戦した。
村文化祭にあわせて企画。絵本「じごくのそうべえ」の世界をゲーム形式で再現した。
さんずの川渡りや針山じごくなど、こわーい名前のアトラクションが満載。しかし内容は趣向を凝らした楽しいもので、幼児も気軽にチャレンジしていた。 -
箕輪町安協女性部、保育園で親子交通安全教室
箕輪町の長岡保育園で4日、町交通安全協会女性部による「親子交通安全教室」があった。ヤマト運輸の協力で、イヌやネコなどの着ぐるみマスコットが、事故に遭わないために注意する点や、正しい横断歩道の渡り方などを楽しく教えた。
保育園での交通安全教室は女性部が中心になりこうれいで、長岡保育園が町内9園の最後となる。町内の交通事故当事者には、若い女性や高齢者が多いため、若い母親にも学んでもらおう窶狽ニ、帰宅時刻を選んだ。
マスコットは、トラックの周りで遊んだ時にどんな危険があるかなどを実演。また、急に止まれない車の特性を紹介し「車の周囲で遊ばないことや、道路に急に飛び出さないことなどを心がけてほしい」と説明した。横断歩道の渡り方も実践。園児らも、園庭に設置した仮設の横断歩道を、正しく横断した。
女性部員は「子どもたちが事故に遭わないように」との思いを込めた手作りマスコットを園児にプレゼントした。 -
マナビィランド
箕輪町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2005のイベント「マナビィランド」が5日、役場駐車場であった。フリーマーケットや包丁研ぎ、野菜市などでにぎわった。
箕輪町消費者の会やガールスカウト第34団のフリーマーケット、箕輪中部小学校5年2組はフリーマーケットや野菜販売、野良っ娘の会による野菜市などの店が並んだ。
上伊那建労連箕輪分会青年部(部員43人)は、恒例の包丁研ぎ、まな板直し、まき販売をした。格安の包丁研ぎはリピーターが多く、毎年200丁以上の依頼がある。今年も受付時間前から待つ人がいるほど盛況で、部員は休む間もなく包丁研ぎに精を出していた。売り上げは、町社会福祉協議会に寄付する。 -
秋香会菊花まつり表彰式
創立45周年を迎えた駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は4日、第45回菊花祭りの入賞者表彰式を駒ケ根市の三和森クラブで開いた。本間会長は「晴天に恵まれて例年にない盛り上がりだった。皆さんのおかげ」と感謝を述べ、受賞者にトロフィー、たて、カップなどを賞状とともに授与した=写真。
菊花展入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=飯塚礼子▽駒ケ根市長賞=井口春人▽同市議会議長賞=飯塚礼子▽駒ケ根商工会議所会頭賞=小町谷誠▽駒ケ根市教育長賞=飯塚礼子▽全菊連会長賞=飯塚礼子、森勝美▽町部自治会長賞=森勝美▽秋香会長賞=森勝美▽審査委員長賞=羽場一雄▽宮下賞=北原・ス一▽伊那毎日新聞社賞=本間秋男▽信濃毎日新聞社賞=北原康平▽中日新聞社賞=塩澤春夫▽読売新聞社賞=酒井世喜良▽駒ケ根ニュース社賞=岡野修一▽駒ケ根日報社賞=松崎和男▽大中屋賞=浜口善元▽秋香会長賞=中西利幸▽長生社賞=熊沢作永▽秋香会賞=田中勝美▽池上賞=勝部由紀夫▽しらかば賞=森勝美▽米沢賞=飯塚礼子▽克水賞=小町谷誠▽MANABU賞=堺澤悦子▽サンケイ技研賞=山村英一▽新世紀賞=塩澤春夫▽有賀芳郎賞=栗山いさ江▽ビーナイン賞=樋屋次郎
◇赤穂小学校▽金賞=丸藤裕子、堀川佑香里、佐々木啓文、佐々木力弥、太田圭亮、野村美結、平栗舞歩、山岸朋博、倉田桃子、河嶋慈明、新井詩織、池上竣、山岸愛、唐沢紗季▽銀賞=清水雄平、高橋啓明、幸村響、中島悠、気賀沢和司、福沢美佑、松崎岳、竹上梢太、尾崎美優、名倉那夏、池戸直人、米山勇生、保科光輝、上谷大和▽銅賞=加藤優希、小池晨、有賀直美、小原淳美、千村諒、池上諒、下島亮、村田愛、川上優香、宮下蓮、園原有紀、松枝拓磨、下平達也、倉田挙伍、清水弥、矢崎亮介
◇順天寮▽金賞=順天寮菊クラブ1、同2▽銀賞=同3
◇団体賞▽秋香会長賞=赤穂小、順天寮 -
七久保文化祭
行く秋を惜しむ飯島町の七久保文化祭は6日、七久保林業センターで開いた。
同地区の文化団体や保育園、小中学生らの絵画、書道、写真、手芸など多数展示し、日ごろの精進の成果を披露した。
どっしりと存在感のある黒松や、秋の風情を醸す実物盆栽。園児が描いたほのぼのとした友達の絵などのほか、三三九度の杯や高砂人形など公民館結婚式で用いた懐かしい道具も展示した。
また、図書部による折り紙教室も盛況で、子どもも大人も折り鶴づくりに熱中した。
駐車場では、焼肉や豚汁サービス、五平もちの販売も行われ、文化の秋に合わせ、食欲の秋もたん能した。 -
中央区区民文化祭
伊那市中央区の区民文化祭が6日、中央区公民館であった。絵画や押し花アート、手工芸作品や菊など、さまざまな作品約400点が並び、餅(もち)つき大会や創作和菓子展などのイベントがあった。また、熱々のいも煮や天ぷらそばなどが振る舞われ、集まった住民を楽しませた。
恒例の文化祭は、最近徐々に若い世代の出展が多くなり、県展などに入選する実力者も出展している。イベント会場は、伊那公園の桜を管理する「桜の会」が主体となって運営。内容も充実している。
寒い一日だったにもかかわらず、お昼時をピークに、多くの人たちで会場はにぎわい、昔懐かしい「いも煮」などを食べて体を温めていた。
展示会場で押し花教室もあった。小さい子どもや親子連れなどに人気で、色とりどりの押し花で、思い思いの作品を仕上げていた。 -
安協が高齢者宅訪問
伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は7日、駒ケ根警察署近くの高齢者のいる家庭約50軒を訪問し、反射材付きの手袋とチラシを手渡して交通事故防止を呼び掛けた=写真。
安協役員のほか駒ケ根署の交通課長ら14人が数班に分かれてそれぞれ高齢者宅を訪ね「高齢者の交通事故が増えているので暗い道を歩く時はよく気を付けてくださいね」などと話しながら手袋とチラシを手渡した。訪問を受けた高齢者らは笑顔で応対し「この手袋は夜光るのかえ。そりゃいいね。早速使います」などと喜んで受け取っていた。
同市内ではバイクに乗った85歳の男性が自動車と出会い頭に衝突して亡くなる事故が5日にあったばかり。 -
勤労青少年ホーム祭
駒ケ根市勤労青少年ホーム・駒ケ根女性ふれあい館の利用者の会は5・6日、駒ケ根文化センターで第20回ホーム祭を開いた。会場いっぱいに設置された各クラブの展示ブースで作品などが展示されたほか、大ホールのステージでは大正琴、吹奏楽、民謡太鼓などの演奏や合唱、詩吟、演舞などが華やかに披露され、訪れた多くの来場者でにぎわった。
書道、華道、写真、手芸、美術などのクラブは会員が制作した作品の数々を展示。体験コーナーには親子連れなどが次々に訪れ、会員の指導で作品づくりを楽しんだ=写真。
ステージには日ごろの練習の成果を発表しようと各団体のメンバーが張り切って登場し、それぞれ見事な歌や演奏などを披露して会場から大きな拍手を受けていた。 -
宮田小1年1組が育てたそばを昔ながらに
宮田村宮田小学校1年1組は7日、自分たちの手で育て収獲したそばを使って「そば打ち」を体験した。今はめったに見られない石臼を使った粉挽きにも挑戦。てしおにかけたそばの味は、忘れられない思い出となった。
同学級は、児童一人ひとりが自分のつくりたい農産物を学校の畑で栽培。ざるそばが大好きな小林聡君(6つ)=町3区=は、そばを作ってみようと取り組んできた。
普段の水やりや草取りは小林君が担当。種まきや収獲は全員で作業した。
この日のそば打ちも友達同士ワイワイにぎやかに挑戦。そば打ちに精通する村内の農業女性グループ「野ひばりの会」の酒井昌子さん=大田切区=ら5人が協力し、丁寧に手ほどきした。
酒井さんは粉挽き用の石臼や年代モノのふるいなどを持参。子どもたちは初めて見る道具を使い、昔ながらの粉挽きを体感した。
力を入れてこね、包丁で切る作業も。慣れない体験に戸惑いながらも、笑顔で汗を流した。
みんなで時間を数えて、茹であがり。友人と一緒に何杯もおかわりをした聡君は「本当に美味しいそばができた」と喜んでいた。 -
常円寺晋山式
伊那市山寺区の常円寺で6日、新たな住職を迎える晋山式があり、03年から先代の後を継いで同寺の住職を務める角田泰隆氏(48)が、正式に第28世住職に就任した。厳かな雰囲気の中、県内外から多くの僧侶や檀徒が集まり、祝福した。
寺に到着した角田氏は、本尊へ新任のあいさつをして、結制上堂で僧侶たちとの問答を展開。一人一人からの問いに、お釈迦(しゃか)様や大智禅師の言葉を引用して一般参列者にも分かるよう返答し、多くの参列者にこれまでの弁道を示した。
角田氏は「住職として地域のみなさんや精神文化のため、努めていきたい」と今後への思いを語った。
現在角田氏は住職を務める傍ら、駒澤短期大学教授、曹洞宗総合研究センターなど、さまざまな活動の場を持つ。 -
信大・伊那市の連携協議会
信州大学・伊那市の第1回連携協議会が7日、市役所であった=写真。市側が連携想定事業として地域ブランドの開発など20項目を提案した。
産業、教育、環境など各分野で相互に協力し、活力ある地域づくりを進めることを目的に、5月下旬、連携協定を締結。
協議会は、協定書に基づき、円滑な推進を図るため、信大の農学部教授、産学官連携コーディネーター、市の助役、収入役、総務部長など10人で構成される。
協定書の連携事項「地域産業の振興」「地域資源の保全、活用」「地域医療の振興」「安心・安全の地域づくり」から、各部で▽LED(発光ダイオード)栽培による作物の安定供給▽地域資源を生かした各種施策推進のためのシンクタンク設立に向けた調査・研究窶狽ネど信大全学部に対して想定事業を挙げた。
木質バイオマスエネルギーの活用で「年間を通して使える燃料機器(ペレットボイラーなど)の研究開発により、新しい産業が生まれるのではないか」と期待。
意見交換で、信大側から「技術開発が新規である、社会ニーズがあるなどの観点を踏まえ、要望、利害の接点を探ることが大切」「よその真似でなく、新奇性を検討する必要がある」などが出された。
今後、信大で可能性を検討し、具体的な協議を進めていく。
市は、これまで隣接する南箕輪村の信大農学部と連携し、出前講座の利用や学力向上支援事業などに取り組んでいる。 -
CATVでバス情報を提供
中川村と国土交通省北陸信越運輸局長野運輸支局(番場千秋支局長)は7日、中川村役場で中川村バスロケーションシステム導入に向け、調査・検討する委員会の初会議を開いた=写真。
「わかりずらい」という指摘の多い村内巡回バスの運行方法や位置を、村全戸に敷設したCATV網を利用し、画像で示す「情報案内システム」を構築する。バスの出発時刻や経由、乗り換え、鉄道との接続などが自宅や公共施設のテレビ画面でリアルタイムに確認でき、利用者の利便性の向上と利用の拡大を図る。
委員会は国交省や県、村、交通事業者、村総代など交通利用者代表ら16人で構成。冒頭あいさつで、番場支局長は「システム構築は全ての人にとって分かりやすいものにすると共に、今後、広く中山間地のバス交通に対して普及できる先駆的な事例にしたい」と期待を込めた。
中川村は昨年度、巡回村営バスの再編を行い、利用が8割増加するなど好調に推移しているが、曜日別ダイヤや逆回り、ショートカットなどで、運行体系が複雑、そのため時刻表も難解。利用者の大半が高齢者で運行体系や時刻表の「わかりやすさ」が求められている。
中川村ロケーションシステムは、auの位置情報システムをベースに、情報内容は3系統のベース地図、主要施設をアイコンで表示、テロップで付加情報、バスの現在位置は点滅表示、バス停位置、発着時刻、JR飯田線との接続、乗り換え案内などを表示、13チャンネルで放映する考え。
今後のスケジュールは12月末までにシステム制作、来年1月中旬からモニター設置、試験運行を開始、4月、本格運行の予定。 -
養命酒の「健康の森」オープン
養命酒製造は(本社・東京都)は6日、駒ケ根市福岡の同社駒ケ根工場に自然を楽しみながら、心身をリフレッシュする「健康の森」をオープンした。酒蔵を改築した記念館、約36万平方メートルの敷地内に散策路(せせらぎコース、山野草コース、沐浴コース)を整備した。
記念館前で行ったオープンセレモニーで、関係者約60人を前に、塩沢太朗社長は「遠くから訪れたお客様に工場見学だけでなく、癒しの場を求める人が増え、その要望にこたえるために、記念館や散策路、花壇を整備し、総称して『健康の森』とした。多くのみなさんに喜んでもらえれば」と期待を込めてあいさつした。
約280平方メートルの記念館は、養命酒発祥の地、中川村に1930-31年に酒蔵として建設、その後、岡谷市に移築され倉庫として使用されていたが、02年の創始400年記念事業として、同地に移築した。
館内には養命酒の歴史や生薬の展示、同社製品のほか健康ブレンド茶など限定商品の販売。薬酒や薬膳、生薬栽培など生薬講座、木細工、リースづくりの体験教室も行う。
また、テラスでは喫茶、軽食も楽しむことができる。
オープン初日は、セレモニーに続き、正午から一般公開、作家井出孫六さんの講演もあった。 -
むらの文化祭
中川村公民館・村文化団体協議会は6日、中川文化センターで「第30回むらの文化祭」を開き、村内で活動する芸能団体、サークル、小中学生が出演、23プログラムを繰り広げた。
30回の節目を記念し、葛島区有志による「木やり」でオープニング。おんべを振って「ハーみなさま、お願いだー」と観客に呼び掛けた。次いで、陣馬太鼓の「弾打」で盛り上げ、しし舞、南中ソーラン踊りと続いた。
三沢照男さんの指揮で「村歌」を響かせ、中川女声コーラスが情感を込めて「遠くへいきたい」と歌い上げた。
ピアノ教室の演奏、エアロビクス、会場全体で、体を動かし「ストレッチング」、縁起のいい「寿ぎの舞」、中川西小、東小の合唱、中川中学校の演奏と続き、にぎやかに「秋田甚句」でフィナーレ、余韻を残して、むらの文化祭の幕が下りた。 -
七久保文化祭
行く秋を惜しむ飯島町の七久保文化祭は6日、七久保林業センターで開いた。
同地区の文化団体や保育園、小中学生らの絵画、書道、写真、手芸など多数展示し、日ごろの精進の成果を披露した。
どっしりと存在感のある黒松や、秋の風情を醸す実物盆栽。園児が描いたほのぼのとした友達の絵などのほか、三三九度の杯や高砂人形など公民館結婚式で用いた懐かしい道具も展示した。
また、図書部による折り紙教室も盛況で、子どもも大人も折り鶴づくりに熱中した。
駐車場では、焼肉や豚汁サービス、五平もちの販売も行われ、文化の秋に合わせ、食欲の秋もたん能した。 -
消費生活講演会
上伊那地方事務所は1日、飯島文化館で「消費生活講演会」を開いた。主婦連合会参与の清水鳩子さんが「消費者を取り巻く環境について」と題して講演し、約70人が耳を傾け、今できること、しなくてはならないことはなにかを考えた。
清水さんは、主婦連初代会長の奥むめおさんとの出会いから話しはじめ「消費者保護基本法は68年5月成立、この年は日本最大の食中毒、カネミ油症事件が起きた年でもあった。基本法は消費者問題解決の出発点であり、産業保護から消費者保護へ、意識改革された」と振り返った。
また、04年消費者保護基本法が消費者保護法に36年ぶりに抜本的に改正されたことに触れ「保護から自立へ、保護される消費者から、権利主体としての消費者に変わらなくはならない」と述べ「学校や地域、社会で消費者教育を進めよう。情報格差を解消し、情報の共有化を図り、行動する消費者を目指そう」と訴えた。 -
芸能発表会にぎやかに
宮田村の第32回文化祭・芸能発表会は6日、村民会館で開いた。新たに男声コーラスのメールカローレが加わり42団体が出演し、踊りや民謡、カラオケ、合唱、大正琴などをステージいっぱい繰り広げ、日ごろの練習の成果を披露した。
宮田太鼓子供連の「宮田あばれ太鼓」でオープニング。日本舞踊グループはいずれもそろいの衣装、あでやかな舞姿で舞台を彩り、男舞、女舞を披露した。
また、太極拳や健康体操、エアロビクス、ダンスグループも次々とステージに登場、舞台狭しと元気いっぱいにステップを踏んだ。
「しいの実会」「つくしの会」「すみれの会」など合唱グループは、深まりゆく秋をハーモニーに乗せて、しっとりと歌い上げた。
ほぼ満席の観客は、それぞれの一生懸命な舞台に、盛大な拍手を送り、出演者の精進をたたえた。 -
南大東島で、伊那「友好米」に人気集中
友好米を届けに南大東島を訪問している伊那「コメ娘」一行は5日、島の陸上競技大会(島民運動会)で伊那のコシヒカリを使ったおにぎり400個を配布。島民から「おいしい」「ありがとう」「もっといろいろな交流をしよう」など大歓迎を受けた。経費相当分の原価で譲る提案には、5日だけで1100キロ余の注文が集まった。
競技大会本部席に設置した友好米の配布コーナーには島民が列を作り、伊那からの参加者と島民有志が朝から握ったおにぎりを手に「甘い」「かめばかむほど味が出る」「香りが素晴らしい」「新米を食べる機会が少ないのでとてもうれしい」など口々に感想を述べていた。
4日には南大東村役場で、訪問団の代表と島の米販売業者との話し合いもあり、伊那の米を継続的に扱う方向で協力することも確認された。
島では、青パパイアのほか、サトウキビや、サワラ・マグロ・ソデイカなどの海産物の販路拡大を求めており、島の濱里保之産業課長の案内で、業業組合市場なども訪問した。
青パパイアを通じて始まった交流は、3月の伊那市民の島訪問、8月の島訪問団の伊那訪問などを通じて、村民の多くの知るところとなっており、特産物の相互流通など経済的交流や、学校レベルの交流、文化交流など新たな動きを求める声が広がっている。
4日の歓迎式で照屋林明南大東村長は、対米請求権事業の一部を使用して学校レベルの交流ができるように、来年度予算措置をとるよう検討している言明。「末長くお付き合いいただければありがたい。伊那市の理事者や経済人にもぜひ早期に島を訪問したいただきたい」とあいさつした。 -
農業改良普及センターに農家民宿相談窓口設置
グリーンツーリズムの普及にともなって農家が経営・開設する農家民宿が注目されているが、その経営・開設全般に関わる総合相談窓口が上伊那農業改良普及センター内に開設された。
県が31日付で決めたもので、農家民宿の先進例の少ない上伊那では、開設希望者の相談に乗り、都市農村交流の進め方や経営方法などについてアドバイスするほか、旅館業法や食品衛生法、建築基準法など法令上で関連する県機関との調整役も担う。そうした県民サポートが迅速に行えるよう、県の関係出先機関からなる相談チームを編成する。
農家民宿は、農業体験や農村生活体験を中心にすえた新しい観光のあり方=グリーンツーリズムの基軸的な宿泊施設になると言われている。中野市や飯田市などの先進地域では既に相当数の農家民宿が開設されているが、上伊那では、中川村などが力を入れ始めているが、まだ実践例は少ない。
県は、中山間地の観光振興を通じた活性化だけでなく、農業そのものの活性化にも、農家民宿が重要な役割を果たすとみており、全県的に相談窓口を設置することにしたという。
上伊那の相談窓口の責任者になる峯村きぬ子農業改良普及センター所長は「景色の良さ、農業の豊かさなどからして、上伊那こそグリーンツーズムの適地。積極的な展開をお手伝いしたい」と話す。 -
高校駅伝 北信越大会へ(上)
男子第56回・女子第17回県高校駅伝競走大会が6日、大町市運動公園陸上競技場発着のコースであり、男子は上伊那農業高校が3位になり、7年連続の北信越大会出場を決めた。女子も伊那北が3位に入賞し、北信越大会に出場する。
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男子は競技場を発着点に7区間42・195キロを38校で競った。2位争そいの上農は、長野日大と競り合いながらの展開。1縲・区間は2位をキープしていたが、その後は競技場へ通じる上り坂で差を広げられ、惜しくも9秒差の2時間18分34秒で3位だった。
前半が好調だっただけに悔やまれるが、予想していたタイムを切る走りに陸上部の中村幸雄顧問はまずまずの反応。1区の佐々木が全体的にペースが遅いなか、前半から意欲的にペースを上げて逃げきったことに「本人も自信につながったのでは」とし、平走状態で力が引き出された5区の熊谷については、結果以上の良い内容とした。
15校で争そう北信越大会(20日・新潟県弥彦町営陸上競技場)は、長野日大への雪辱を誓う。中村顧問は「タイムは考えていないが、2時間18分を切る走りを目指したい」と話している。 -
にぎやか住民交流
伊那市西箕輪中条区の区民祭と敬老会が6日、中条公民館であった。区民100人余が参加し、演芸を見たり、料理を囲んで歓談した。
恒例の演芸は、区内の小学生(子ども会)が組体操を披露して会場を沸かせ、男性らが化粧に着物姿で登場し、お酌に回って笑いを誘ったほか、創作ダンスや歌など6演目を繰り広げ、盛りあがった。
中条公民館(白鳥孝分館長)が年間通して取り組んできた手作業による稲作「むかし田んぼ」の収穫祭も併せてあった。
区内の子どもから年配者が春先から、もみまきや田植えをし、10月に稲刈りと脱穀をした白毛餅(もち)6俵のうち、8升を使って餅つきに挑戦した。
子どもたちは、きねを大きく振り上げて「よいしょ、よいしょ」と力強くつき、出来たての餅をあんこやきな粉、大根おろしで味わって、収穫の喜びをかみ締めた。
残りは希望者に販売し、売上金で子どもたちに文房具などを購入する予定という。 -
大きな長イモに笑顔広がる
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの「長イモオーナー園」で6日、収穫作業があった。5月に種まきをしたオーナーたちが立派に実った長イモを掘り出して喜んだ。
昨年に続いて2回目。1区画(3・3平方メートル)に13粒ずつまき、不作でも10本が保証されている。上伊那内外から18組が申し込んだ。
オーナーたちは、豊作を期待し作業。シャベルや専用の器具を使って、慣れない手つきで堀り始めると、「出てきた」「これは長いよ」と大騒ぎ。
器具で折ったり、傷つけたり苦戦する人もいれば、70センチ前後の立派な長イモを収穫して喜ぶ姿もあり、土まみれになりながら汗を流した。
家族4人で参加した宮原俊司さん(39)=箕輪町=は「3年前まで東京に住んでいたため、農作業は初めて。ゲームばかりの子どもたちに体験させたくて申し込んだ。立派な長イモが収穫できてうれしい。とろろご飯にして味わいたい」と話していた。