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はなまる地域探検隊が日帰りキャンプ
伊那市の小中学生を対象に学校や年齢の枠を越え、さまざまな体験活動をする「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)は30日、本年度4回目の活動として、小沢川上流の山の神河川敷で日帰りキャンプをした。隊員約78人、市内、高遠町の高校生ボランティア21人など、総勢100人余が、和気あいあいと楽しんだ。
命につながる山と川の関連学習がテーマ。信州大学農学部の島崎洋路名誉教授が、近くにある樹木、草花、鉱物について説明するなどの自然ウォッチングや、飯ごう炊さんなどに取り組んだ。
8班に分かれた隊員らは「カレーライス」作りに挑戦。かまど作りや火おこし、野菜を洗ったり、切ったりと、スタッフとともに一生懸命こなした。知り合ったばかりの仲間と協力し、ともに汗を流し、出来あがったカレーに舌鼓を打った。
伊那小5年の小森龍君(10)は「大きな木に火を付けるのが大変だった。いつも食べてるカレーより、みんなで、外で食べるカレーのほうがおいしいかった」と感想を話していた。 -
駒工の存続を求め、育てる会宮田支会が発足して署名活動
県教育委員会が統廃合の対象とした駒ケ根工業高校(駒ケ根市)の存続を求め1日、宮田村の関係者が「駒ケ根工業高校を育てる会宮田支会」を設立した。同校PTA、同窓会に加え、村と小中学校PTA、商工会などが連携。全村的な署名活動を展開し、白紙撤回を求める。
設立総会には約15人が出席。会長に清水靖夫村長、副会長に山浦正弘村議会議長、春日親夫教育委員長、吉沢和男駒工同窓会宮田支部長を選出した。
清水村長は「大変深刻な事態。宮田としても結束し、断固たる反対をしていきたい」とあいさつ。
駒工の教諭も駆けつけ、「駒工の卒業生が管内の製造業を大きく担っている。ぜひ皆さんで応援して、存続できるようにお願いしたい」と協力を求めた。
伊南4市町村で始まっている署名活動を推進。参加団体が分担して、各家庭単位まで浸透を図る考えだ。
また、宮田村議会では、5日の臨時議会に駒工の存続を求める意見書案が議員提案される予定。
本年度、駒工へ通う生徒は、駒ケ根市、伊那市に次いで宮田村が3番目に多い。 -
ぼくらも街を守ります
荒井区少年少女消防クラブが夏季訓練伊那市荒井区の子供たちでつくる少年少女消防クラブが31日、内の萱の荒井区スポーツ公園で恒例の夏季訓練を行った。ハッピ・ヘルメット姿に見を包んだ子供たちは、規律訓練や放水訓練でキビキビとした動きを見せ、自分たちの街を守る決意を固めた。
中村敏雄同区少年少女消防部長によればクラブ員は現在25人。1981年に結成、24年の伝統を持つ。
夏季訓練のほか、出初式や、パレードなどにも参加し、子供の意識向上を通じて、大人の防火意識・自主防災意識を高めている。
訓練を終えた子供たちは、消防署員が着る防火服を着用するなどして楽しみ、区役員が要したトン汁にも舌鼓を打った。
防火服を着て臨場感を味わう子供たち -
バスケット技術講習会
上伊那バスケットボール協会の技術講習会が31日、伊那中第2体育館であり、W1リーグ所属の甲府クィンビーズ監督島立登志和さんらの指導に、上伊那の高校生130人が食い入るように聞き入った。
島立さんは午後講習に立ち、(1)ディフェンスリバウンドを取るまでがすべてディフェンスだと考えること、(2)オフェンスは個人技でもできるが、ディフェンスはチーム一丸とならなければできないこと窶狽|イントとして述べた後、自ら率いるクィンビーの選手に実技をさせながら、チームディフェンスの核心を教えた。
バスケットボールの技術向上のために毎年島立さんを講師に行われているもので、ミニバスケットの小学生・中学生・高校生の順に年ごとに対象が変る。
協会技術委員長の小松修赤穂高校教諭は「日本でも有数な監督の指導だから、生徒もいつも以上に真剣になる」と話した。
自軍選手に実演させながらディフェンスの要所を教える島立さん -
特別養護老人ホーム観成園夏祭り
駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)は29日夕、夏祭りを開いた。玄関前の広場には「祭りを楽しみにしていた」という入所者のお年寄り約40人が出て、チンドン屋の音楽に合わせて歌を歌ったり、輪投げやボーリングなどの手づくりゲームを楽しんだ。
祭りには入所しているお年寄りのほか、子どもたちをはじめ地域の住民や社協の関係者なども多く訪れ、手づくりみこしをかついだり花火をしたりして互いに交流しながらにぎやかに夏の夕べを楽しんだ。
観成園は来年度末までの移転が既に決まっているため、関係者は地域との交流の機会が残り少ないことを残念がっていた。 -
親子夏レクリエーション
駒ケ根市の北割2区は夏休み恒例の「親子夏レクリエーション」を同市東伊那のふるさとの丘で開いた。地区内の小学生と保護者ら約100人が参加し、自然の中でネイチャーゲームやバーベキューなどを楽しんだ。
芝生広場に集まった参加者らはネイチャーゲーム指導員の北原茂さんら4人のコーディネートで「私は誰でしょう」ゲームに挑戦。参加者は1枚ずつ配られたカードに書かれた「フサフサした大きな尻尾があります」「全身ウロコで覆われています」などの手掛かりを読み、知恵をしぼって動物の名前を考えつくと「ハムスターだ」「フクロウ」「カエル」などと叫んでは仲間同士グループをつくるなど、歓声を上げてゲームを楽しんでいた。 -
本郷第2コミュニティーセンター上棟式
飯島町の本郷第2地区に建設中の同地区コミュニティーセンターの上棟式が31日、現地で行われた。建設工事に関わる業者など関係者8人が屋根の上にしつらえた祭壇の前でかしわ手を打ち、清めの塩をまくなど無事完成を祈る神事を厳かに行った。
建物の周りにはセンターの完成を待ち望む地元の住民ら約60人が集まって式を見守った。神事が滞りなく終わり、お待ちかねのもち投げが始まると、子どもも大人も夢中になって手を伸ばし、歓声を上げながら高く投げ上げられるもちや菓子を追った=写真。住民の一人は「縁起物のもちを取れて良かった。完成が待ち遠しい」と話していた。センターの名称は住民の公募によってこれから決められるという。
同センターは木造平屋建て、述べ床面積142平方メートル。多目的ルーム2室(30畳、11畳)のほか調理実習室、トイレなどを備える。建築費は約2100万円。うち1240万円は自治統合センターの宝くじ収益金が当てられる。完成は11月30日を見込んでいる。 -
飯島町議会第4回臨時会
1日、飯島町議会は第4回臨時会を開き、▽飯島町東部保育園の建設用地取得について▽高校改革プランに伴う再編整備候補案の白紙撤回を求め、駒ケ根工業高校の存続を求める意見書の提出について窶狽フ2件について審議し、いずれも原案通り可決して閉会した。
06年度中の完成を見込んでいる東部保育園の建設用地は面積約9300平方メートル、取得価格は約1億5160万円。現東部保育園の南東約300メートルに位置する。町土地開発公社(理事長・高坂宗昭町長)が昨年12月に先行取得していた。
議員発議による駒工の存続を求める意見書は、県教育委員会が6月に示した駒工を赤穂高校に統合するなどとした再編案の白紙撤回を求めるもの。意見書は即日提出される。 -
林寂本の生い立ちを学ぶ
宮田村公民館の第2回ふるさと発見講座が30日、村民会館で開かれた。地域住民ら20人が集まり、宝剣岳に鉄製の錫杖(しゃくじょう)を奉納した江戸時代の行者・林寂本の生い立ちと駒ケ岳とのかかわりを学んだ。
村教育委員会に3月、寂本が宝剣岳に奉納したとされる石仏の一部と錫杖の保管が託されたこともあり、今回のテーマに「駒ケ岳登山史に学ぶ」を取り上げ、寂本の子孫である林登志喜さん=岡谷市=を講師に迎えた。
寂本は84歳で亡くなった説もあるが、63歳(1750窶・813年)説で説明。年表を追いながら「県内の山岳信仰は御岳信仰からで、御岳開山のとき、木曽に出入りしていたのではないか」と推測した。1804年に駒ケ岳までの登拝ルートを開き、1811年に錫杖を奉納。
寂本の青年期に20年ほどの空白期間があり、林さんは「業績の解明をしていかなければならない」と述べた。
会場には、錫杖などが展示され、参加者は興味深く見入っていた。 -
伊那まつりのにぎわい創出へ
伊那まつり実行委員会市民おどり委員会の「手作りあんどんプロジェクト」は30、31日、荒井区通り町、山寺区八幡町の沿線住民に手作りあんどん109基を寄贈した。まつり当日の6日に点灯してもらい、にぎわいを創出。まつり以外のイベントにも活用することで、地域の活性化につなげる。
手作りあんどんは昨年に続くものだが、本年は「市民総出の伊那まつり」の継続した新たな参加形態としてオーナーを募集した。
あんどんは高さ50センチ、幅25センチ。オーナーが自ら組み立て、側面に「伊那まつり」「商売繁盛」の文字や、勘太郎などの絵を描いた障子をはった。
オーナーあんどんは6日午後5時ごろから、駅前再開発ビル「いなっせ」前窶蝿ノ那橋と、山寺駐車場前窶蝿ノ那北駅前のセンターラインや両端に並べ、ロウソクに火をともす。
寄贈では実行委員や地区役員がいくつかの班に分かれ、市民おどりの会場となる沿線住民に、あんどん設置の趣旨を説明し、保管などを依頼した。 -
たかずや森林塾で薫製作り
森林再生を目指す伊那市の「高烏谷森林塾」(六波羅和広代表)は30、31日、高烏谷鉱泉近くの「じょんのびの森」で薫製・たき火料理に挑戦した。
森林塾は、山の実態を知った上で、チェーンソーの使い方、間伐・枝打ち、作業の安全管理など「山仕事師」の技を学ぶもの。その一環として、今回は間伐材の利用法をテーマに取り上げた。
薫製にはイカ、カツオ、レバー、チーズ、鶏のささみ、豆腐など8種類の材料を用意。
これまで活動に参加してきた男性4人が参加し、それぞれダンボール箱で薫煙箱を作った。かまどで火を起こし、薫煙箱に設けた金網に材料を乗せ、桜やクルミ、リンゴなどのチップでいぶした。チップによって「甘味とソフトな香り」など特徴があり、1時間弱から4時間ほどかけてじっくりと仕上げた。
昨年の経験を生かし、事前に塩づけ、塩抜き、風乾の下準備をしたこともあってか「臭みがなく、うまみのある深い味」に完成。
酒も進み「いかに多くの人に山仕事を理解してもらうか」など森林談義で盛り上がった。
森林整備に10回以上、訪れているという佐藤博久さん(47)=東京都=は「手入れが行き届かない山が整備によってきれいになっていくのは気持ちがいい」と話していた。 -
みはらし夕涼み市開催
暑さを忘れて夏祭りを楽しんでもらおう窶狽ニ30、31日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで「夕涼み市」が開かれた=写真。涼しげな浴衣を羽織った親子連れなどが多数訪れ、さまざまな祭りの催しを楽しんだ。
会場には祭りに欠かせない焼イカや五平もち、ヨーヨー釣りなどの屋台が並んだほか、地元生産者が育て上げた、旬の野菜の対面販売もあった。
また、みはらしならではのイベント、皿回しやトマトすくいなど、一風変わった催しは、大人も楽しめ、子どもと一緒になって懸命に取り組んでいた。ポニーの引き馬体験は、安全かつ気軽に乗馬できるとあって、小さい子どもたちに人気だった。
食欲の落ちるこの季節だが「名人亭」の流しそばや「麦の家」のチーズフォンデュなど、食べ物ブースも多くの人でにぎっており、訪れた人たちは、ひとときの間、夏の暑さを忘れて祭り気分を存分に満喫しているようだった。 -
路線価を公表
伊那税務署は1日、05年分の路線価を公表した。管内は下落傾向が続き、最高路線の伊那市通り町も1平方メートル当たり8万円と前年に比べて7千円下がった。
主な地点(13カ所)でみると、辰野町伊那富を除く12カ所で下落。下落率は、伊那市西町のアピタ伊那店付近が前年比16・1%と最も高い。
路線価図は国税庁のホームページで閲覧できる。
管内の主な地点の路線価は次の通り。
◇伊那市▽下新田(ナイスロード伊那市役所付近)=5万3千円▽上新田(ナイスロード伊那中央石油付近)=5万7千円▽西町(アピタ伊那店付近)=5万6千円▽日影(ベルシャインニシザワ付近)=6万5千円▽八幡町(JR伊那北駅付近)=7万2千円
◇駒ケ根市▽中央(JR駒ケ根駅付近)=7万円▽赤須町(駒ケ根市役所南側)=4万9千円▽上穂栄町(駒ケ根商工会館付近)=5万3千円
◇箕輪町▽松島(八十二銀行箕輪支店付近)=4万9千円▽同(ジャスコ付近)=3万8千円
◇南箕輪村▽神子柴(JA上伊那南箕輪支所付近)=2万9千円
◇辰野町▽辰野(JR辰野駅付近)=4万3千円▽伊那富(辰野公園付近)=3万9千円 -
天竜おりの会
伊那市西町の手織工房「織音舎」で、野中秀夫さん・ひろみさん夫妻が指導する裂織を学ぶ仲間でつくる「天竜おりの会」(15人、島よね子代表)。
第3回全国裂織展(24-30日、東京都台東区きもの美術館)の移動展が9月1-24日、八ヶ岳美術館である。期間中の17日、「信州さきおりフェア」が、樅の木荘敷地内ゲートボール場である。裂織だけのフェアは県内で初の試み。天竜おりの会は、このフェアに参加する。
会員の中で12人が、全国裂織展に出品。今年に入ってから準備、制作に励み、作品を仕上げた。「自分にプレッシャーをかけて3回目の挑戦」という人もいる。
7月からは、会員皆がフェアに向けた作品づくりに取り組んでいる。
会員の機織り経験は1年未満の人から20年近くになる人まで幅広い。「織音舎」に通い始めたきっかけも人それぞれ。しかし、共通していることは「機織りが好き」「生きがい」ということ。欲しいものが簡単に手に入る世の中。1本の糸が布になる行程はとても長い。それでも「これが好き」ときっぱり。
「思い出の着物で何か織りたいとずっと思っていた。図案を考え、一つの作品として布の思い出が作品にできることがうれしい」
「自分の作ったものが人に自信をもって出せるようになりたい」
それぞれの思いを抱きながら、絵を描く代わりに織りで表現したり、セーターを編んだ残りの毛糸などをリサイクルして活用したり、母の着物が裂織作品として新たに生まれ変わったり…。一人ひとりの個性あふれる作品を織り上げている。
仲間づくりや情報交換、親ぼくを目的に昨年発足した会。「皆、個性豊か。今の時代は仲間が得難い。でも、織りのことだけでみな1日話ができる」。仲間の作品を見たり、話をすることが互いの刺激になる。向上心、負けん気が技術の進歩につながるという。
織った布をそのまま置いておくのがほとんどだが、織ったものを物にして人に見てもらい、気に入って買っていただくところまでたどり着くことを目標にしている。
指導する野中ひろみさんは、「会ができて皆すごく前向きになってきている。物作りは続けることが大事。会員の中にはしばらくやっていなかった人もいるけど、そういう人が会の発足や信州さきおりフェアをきっかけにまた機をやろうという気になっている。とてもうれしい」と、一人ひとりにアドバイスしながら温かく見守っている。
家事や勤めなどしがらみを持ちながら取り組んでいる機織り。「織りがあればいやなことも忘れられる。楽しくできることが一番。細く、長く、生きがいとして続けていきたい」。会員皆の思いだ。 -
唐沢傳さんと六三親和会の心意気で
伊那市東春近の中組区(窪村稔区長)で31日、「こども御輿(みこし)」の入魂式があった。同区の壮年の有志でつくる「六三親和会」会員で、建具屋を営む唐沢傳さんが、子どもたちの思い出づくりに貢献したいと、親和会から一部補助を受けて製作。寄贈された同区でギボシや瓔珞(ようらく)などで装飾し、このほど完成した。
みこしは重さ約25キロで、毎年10月に開く、春近神社の秋祭りで、子どもたち20人ほどで担ぎ、区内を練り歩く予定だ。祭りでは子どもたちが参加するイベントが少なかったが、今年から新たに「中組こども御輿」を加え活気づくとあって、「今まで以上に盛大な祭りにしたい」と張りきり、子どもみこしを通して、区民の絆が一層深まることに期待していた。
式には、区役員、親和会関係者、小学校PTAら関係者約35人が出席し、神事をして立派なみこしの誕生を喜んだ。
窪村区長はあいさつで「とてもすばらしいみこし。中組区の宝として、子どもたちのふるさとの思い出づくりになるよう、末永く大切にしていきたい」と述べた。
また、児童会長の久保村真衣さん(11)は「立派なみこしでうれしい。初めてみんなで担ぐから、元気よく、盛大な祭りにしたい」と意気込んでいた。 -
新宿区の親子70人がキャンプ
高遠町と友好交流を深める東京都新宿区の親子が7月26日から1日までの間、3グループに分かれて、総勢70人が2泊3日の交流キャンプに訪れた。国立信州高遠少年自然の家を拠点に、自然散策やそば打ち体験、野外炊飯などをして、夏休みの楽しいひとときを過ごした。
2日目のそば打ちは、昨秋までに「都市地方連携推進事業」の補助を受けて改修した交流拠点施設「高遠閣」で同事業の一環として開いた。
芝平そばの会と町JCB町屋の会員から指導を受けて挑戦。粉を力強く練ると、親の手を借りて、一生懸命生地を伸ばした。切った麺は太過ぎたり細過ぎたりだったが、焼き味噌と辛み大根の辛つゆで、手打ちの味を満喫していた。
参加者たちは、ポレポレの丘や町内も散策して、都会では触れることのできない自然を堪能した。 -
高校生が車いすでウォークラリー
伊那市社会福祉協議会は31日、「高校生ボランティアの集い」を水神町の福祉まちづくりセンターで開いた。箕輪工業、赤穂、下伊那郡松川高校から5人が集まり、車いすなどを利用したウォークラリーを通して、福祉への関心を深めた。
12年ほど前に開始した高校生ボランティアだが、5年前から参加者が減るなどして活動を停止。市社協では再度推進して、活動を再開しようと企画し、OBらもスタッフとして参加した。
ウォークラリーはアイマスクや車いすを利用して、1キロほど離れたスーパーまで買い物をして戻ってくるというもの。2班に分かれて、行き帰りを国道と裏道を通るルートで体験した。
実際の道路で車いすを押し、段差に差しかかると、スタッフから「車いすをかたむけすぎると、乗っている人は怖いと感じる。必ず声をかけて、適度に傾けて」と指摘。さらに、「目が見えない人と歩く場合は、健常者が道路側を歩き、障害を説明しながら歩いて」と指導を受けていた。
箕輪工3年の栃下始さん(18)は「中学から介護の仕事に興味があり、将来もそういう仕事に携わって貢献できたらと思っている。今日は実際に体験してみて、その人の立場に立って物事を考える必要性を改めて身にしみて感じた」を感想を話していた。
市社協では、今後も高校生ボランティアの学習の場を設けていきたいとしている。 -
南箕輪でべとリンピック
NPO法人南箕輪村わくわくクラブは31日、フライングディスク(フリスビー)などを使った競技を泥まみれになりながら楽しむ「第5回べとリンピック」を南箕輪村田畑の休耕田で開いた。4種目に小学生から年配者まで約80人が出場し、泥しぶきを上げながら競技に熱中した。
種目は、2人1組で、1人が投げたフリスビーをもう1人がキャッチするまでの滞空距離を競う「エアコンビ」、1チーム5人で、フリスビーを使ったアメリカンフットボール「泥んこアルティメット」、泥の中に立てた旗を奪い合う個人競技「田んぼフラッグ」、今年新たに加えた、3人1組でドリブルのリレーをする「ドリブルリレー」。
田んぼフラッグでは、予選からデッドヒート。旗を目指して思いっきり走ると、最後は頭からダイブして奪い合った。泥んこアルティメットでは、フリスビーを取ろうとするも、泥に足を取られて転んだりするなど、どの競技も全身泥だらけになりながら競う姿に会場からも大きな歓声が上がっていた。 -
高原の活性化にと、商工会青年部がリンゴオーナー家族対象にキャンプ
宮田村商工会青年部は30日、「リンゴオーナー制度」の契約会で来村した県外家族を対象に1泊2日のキャンプを宮田高原で開いた。多彩ななイベントを用意。都会の子どもたちは目を輝かせて、自然体験を満喫した。
高原の活性化を図ろうと、青年部のふるさと創造委員会が中心になって実施。2年目の今回はアスレチック遊具を整備するなど、全て手作りで7家族45人を迎えた。
火おこしや薪割(まきわり)、くんせいづくりなど、日常の生活では体験できない企画を用意。木こり体験は人気を集め、高原に生い茂ったカラマツの間伐に挑戦した。
のこぎりを使って枝打ちしたり、高さ五メートルほどの木を伐採。「メキメキバキン」と倒れる木に歓声も。親子が作業に汗を流し、貴重な思い出をつくった。
愛知県春日井市の酒匂憲さん家族は8人で参加。「いつもリンゴオーナーで宮田には来ていたが、高原があることは初めて知った。別天地ですね」と楽しんでいた。
創造委員会の春日真一委員長は「このような機会に自然に親しみ、心豊かになってもらえれば」と話した。 -
ともいきの会がそば打ち体験
宮田村町2区の地域ボランティア「ともいきの会」は29日、30人ほどの高齢者らを集めてそば打ち体験を行った。会話を楽しみながらにぎやかに、手打ちの味を満喫した。
町3区の松尾清光さんが手ほどきし、さっそく挑戦。粉から練り、生地を伸ばした。
初めての人も多かったが、なかなかの腕前。調子をつかむと「力がいるけどおもしろい」と話していた。
熱湯でさっと茹でてみんなで会食。メンバーがつくってきた極上の天ぷらなどをのせて、美味しく食べた。
ともいきの会は毎月交流会を開き、歌や体操なども交え、高齢者らを支援している。 -
福祉大の学生が宮田村で実習
社会福祉士を目指す日本福祉大学(愛知県美浜町)の学生8人が1日から、宮田村内の各施設で資格取得のための現場実習に入った。同大と友好協力宣言を結ぶ宮田村が、昨年から地域挙げて受け入れているもの。施設だけでなく地域の実情も知ることで、幅広い視野を持った福祉士の養成につながると、期待が高い。
国家資格の社会福祉士は、受験資格を得るために4週間の実習が必要。通常は自宅などから近い施設を選び、実習する場合が多い。
対して日本福祉大学の試みは、宮田村のほか友好関係にある下伊那郡阿智村や秋田県最上町など全国5カ所ほどの自治体と協力。期間中はその地域に泊まりこんで複数の施設で実習する。
石川満同大学福祉学科長は「(施設と自宅を往復するだけでなく)泊まりこみで実習する意義は大きい、丸ごと地域を理解することは、福祉の仕事をするうえで必要」と指摘する。
今回、宮田村を訪れたのは福祉学部3、4年の7人。13日まで班ごとに分かれ、村社会福祉協議会や老人保健施設プラムの里、宅幼老所わが家などで、日替りで実習する。
今週末には、大原区の夏祭りの準備も手伝う予定。「実習以外にも、地域を実際に歩き、さまざまなものを見て感じてほしい」と石川学科長は話す。
7人のうち6人は、残りの2週間の実習を阿智村社協で行う。 -
役場で全体朝礼始まる
先月末に就任した宮田村の清水靖夫村長は1日、信頼関係構築と意識改革の一環として、役場の全体朝礼を始めた。今後も月初めに開く。
職員を前に村長は、仕事に対する意識の持ち方を投げかけ、全員が参加し、協力する必要性を指摘。担当部署以外の業務にも関心を持ち、視野を広げてほしいと求めた。
村役場では昨年夏から、各課ごとに朝礼を毎朝実施。日程の確認やあいさつの練習などを取り入れている。
ただ、開庁時間の午前8時半前後に朝礼を行っている例もあり、同時刻に始まったこの日の全体朝礼でも窓口には住民の姿があった。
村長は「開庁時間の10分から15分前には業務を開始できる体制が自然と身につくように」と指摘した。 -
第20回大芝高原まつり
うちわ、パンフレット完成南箕輪村の第20回大芝高原まつり(8月21日)のうちわとパンフレットが完成した。8月1日発行の村の広報と一緒に全戸配布する。
うちわは、南箕輪中学校の竹松茂美さん(3年4組)の作品を採用。大芝高原まつりの花火、たらいレース、太鼓など数々のイベントをにぎやかに描いた。パンフレットの表紙は、同校の清水里音さん(2年3組)の作品。花火や金魚、ヨーヨーなど祭りの雰囲気いっぱいに描いている。
うちわは6千本、パンフレットは7千部作った。 -
宮田村商工会青年部がリンゴオーナー家族対象にキャンプ
宮田村商工会青年部は30日、「リンゴオーナー制度」の契約会で来村した県外家族を対象に1泊2日のキャンプを宮田高原で開いた。多彩ななイベントを用意。都会の子どもたちは目を輝かせて、自然体験を満喫した。
高原の活性化を図ろうと、青年部のふるさと創造委員会が中心になって実施。2年目の今回はアスレチック遊具を整備するなど、全て手作りで7家族45人を迎えた。
火おこしや薪割(まきわり)、くんせいづくりなど、日常の生活では体験できない企画を用意。木こり体験は人気を集め、高原に生い茂ったカラマツの間伐に挑戦した。
のこぎりを使って枝打ちしたり、高さ五メートルほどの木を伐採。「メキメキバキン」と倒れる木に歓声も。親子が作業に汗を流し、貴重な思い出をつくった。
愛知県春日井市の酒匂憲さん家族は8人で参加。「いつもリンゴオーナーで宮田には来ていたが、高原があることは初めて知った。別天地ですね」と楽しんでいた。
創造委員会の春日真一委員長は「このような機会に自然に親しみ、心豊かになってもらえれば」と話した。 -
カナダ研修に宮田から5人が出発
カナダの一般家庭でホームステイし、研修する宮田村の宮田中学校2年生5人が26日、村役場を訪れて、小林修助役に出発のあいさつをした。きょう31日、中部国際空港から出発する。
研修は同村と伊那市箕輪町、高遠町、南箕輪村、長谷村が毎年合同で実施。13日間の行程で、カナダ南部のレスブリッジ市に滞在する。
生徒たちは「ホスト家族とたくさん話がしたい」「(福祉)施設に興味があるので、日本と比べてみたい」と抱負。
小林助役は「海外へ行くことは大きなプラスになり、自分の成長につながるはず。健康だけには気を付け、楽しい旅にして」と激励した。 -
ともいきの会がそば打ち体験
宮田村町2区の地域ボランティア「ともいきの会」は29日、30人ほどの高齢者らを集めてそば打ち体験を行った。会話を楽しみながらにぎやかに、手打ちの味を満喫した。
町3区の松尾清光さんが手ほどきし、さっそく挑戦。粉から練り、生地を伸ばした。
初めての人も多かったが、なかなかの腕前。調子をつかむと「力がいるけどおもしろい」と話していた。
熱湯でさっと茹でてみんなで会食。メンバーがつくってきた極上の天ぷらなどをのせて、美味しく食べた。
ともいきの会は毎月交流会を開き、歌や体操なども交え、高齢者らを支援している。 -
きょう(31日)、アレチウリ駆除統一行動
水辺を中心に大繁殖する外来種アレチウリを駆除する統一行動が、今日行われる。諏訪・上伊那・下伊那の天竜川は天竜川ゆめ会議が、三峰川と伊那市内の天竜川は三峰川みらい会議が主催し、多くの市民の参加を呼びかけている。
アレチウリやハリエンジュ(ニセアカシア)など外来種の繁茂は在来の植生を破壊し、日本の川の・ス原風景・スを変貌させるものとして問題視されている。
繁殖力が強く、駆除にあたっては根こそぎ引き抜くことや広範囲にわたって一斉に行うことが重要。
上伊那では三峰川みらい会議が中心になり行政・住民・企業などの協働での駆除作戦が行われてきたが、05年度からは7月31日が全権統一行動日に指定され県内各所で一斉に取り組まれることになった。
伊那地区は、三峰川の三峰川橋上流左岸に集合(そこから4カ所に移動する)午前8時半から12時まで。駒ヶ根地区は天竜川・新宮川合流地点。午前7時から10時まで。
当日参加大歓迎だが、作業用軍手と長袖・ズボンの服装、熱中症予防に充分の水を持参して欲しいと主催者は呼びかけている。 -
第24回お陣屋まつり
町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民挙げての祭り「第24回お陣屋まつり」が30日、飯島町で開かれた。田切の日方磐(ひかたいわ)神社の周りでは江戸時代の装束を身にまとっての代官行列が行われ、せみ時雨の降る中「えいほ、えいほ」の掛け声に合わせて竹やぶや林の中の道を静々と進んだ=写真。境内では神社に伝わる史実を基にパロディー風に仕上げた素人歴史劇が披露されて観客の大喝さいを浴びたほか、剣舞、お陣屋太鼓などがにぎやかに催され、集まった家族連れの歓声が境内に響いていた。
飯島駅前の広小路でも高坂宗昭町長が代官に扮(ふん)した代官行列が行われ、沿道の見物人から「よっ、悪代官!」の声が掛かっていた。駅前広場では獅子舞いが奉納され、特設ステージでは鼓友、龍真、鼓楽の3グループが次々に太鼓の演奏を披露した。広小路ではお陣屋音頭に合わせて数々の連が踊りを繰り広げ、子どもみこしが威勢よく練り歩くなど活気があふれた。空がすっかり暗くなった午後8時には煙火の打ち上げも始まり、夜空に次々に咲く花火と揺れる提灯みこしの灯が通りを赤く染め、祭りのにぎわいは最高潮に達した。 -
俳人・井上井月の絶筆を公開
高遠町公民館河南分館の河南学級で27日夜、漂泊の俳人・井上井月(1822窶・7年)の絶筆の句が公開された。京都府から出向いた人もいたほどで、参加者約50人が食い入るように見つめた。
句は「何処(どこ)やらに 鶴の声聞く 霞かな」。井月の自筆で、所有者から特別に借りた。生前から書き残されている句だが、臨終を前に、床に付き添っていた俳人・六波羅霞松(かしょう・1845窶・934)が筆をとらせて書かせたとされる。霞松の添え書きには「病床にうかがった際、酒を進めたが、杯1、2杯を飲み、俳句を書いてくれと頼んだら書けないと答えた。筆を取らせて書かせたが、その夜、相果てた。真情にあい、さすが俳句の達人」という内容が記される。
講師を務めた信州井月会代表の春日愚良子さん=伊那市美篶=は「井月の句と、添え書きが一対になっているから句が引き立つ。字配り、筆勢はさすが。伊那谷の宝として貴重なもの」と解説。伊那谷での2人の生活、井月の日記なども紹介し、足跡をたどった。
河南学級は地域を知るをテーマに、陶芸教室や野外研修など年6回を計画している。 -
親子で土器作り
上伊那郷土館は30日、小学生の親子を対象にした夏休み体験学習教室を開いた。小学生ら40人が参加し、土器作りと野鳥観察をした。
郷土館には多くの資料があるものの、なかなか見る機会がなく、いずれ郷土館を取り壊し、博物館にする構想もあることから、初めて体験学習の場を持った。
土器作りには、小学生とその保護者26人が参加。
郷土館の考古室で、上伊那の遺跡から出土した石器や土器を見学し、特徴などを聞いたあと、縄文人になりきって土器作りにチャレンジした。
小学生らは円盤型の底を作り、ひも状の粘土を積み上げた。土器の口を広げたり、取っ手をつけたりと思い思いに工夫し、わらや竹などで模様をつけた。
富県小学校4年生の中原拓弥君(9つ)は「わっかを重ねていくだけだから、そんなに難しくない」と話し、黙々と仕上げていた。
完成した土器は郷土館で乾燥させ、11月下旬に再度集まって野焼きをする。