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アユの友釣りにぎわう
天竜川水系は、アユの友釣りを楽しむ人でにぎわいを見せている。
全国的にも大物が多いことで知られる同水系。毎年友釣りを楽しみとするファンが多く「尺アユをねらう」という人も多い。
17日も伊那市の天竜川漁業協同組合前の駐車場には、関東方面や中京方面からの車が留まり、漁協前の川は、朝から至る所で釣り人の姿が見られた。
今年は雨が少なく、釣果も好調。北信方面の天候不順なども影響し、土・日曜日などを利用して普段よりも多くの釣り人が訪れているという。
28センチ台のアユも出始め、今後さらに大きなアユが期待される。
夏休みを使って釣りに来たという八王子市の男性は「天竜川は東京からの交通の便も良く、いい川。もう少しきれいだともっと良いのだが」と話していた。 -
宮田小2学期始業式
宮田村の宮田小学校は18日、夏休みを終えて2学期の始業式を開いた。児童たちは楽しかった思い出を胸に、元気に登校した。
真っ黒に日焼けした子どもたち。自由研究や宿題など出された課題を提出し、久しぶりに会う友達と夏の出来事を語り合った。
式では3年1組の田中碧君、安田彩華さん、5年2組の谷さくらさんが作文発表。
夏休みの思い出を振り返りながら、「自分をあきらめない」「色々挑戦し、発見したい」「自分で考えて苦手なところを克服したい」と2学期の抱負を語った。
野溝和人校長は、1年間で1番長い2学期の過ごし方について指導。「色々な発見をして、ワクワクドキドキするような勉強をしよう」と具体的に目標を持って取り組むことを呼びかけた。 -
箕工校の未来を育てる会嘆願書を推進委員会に提出
県教育委員会が示した高校改革プランのたたき台で、統廃合対象校として名前が挙がった箕輪工業高校の関係者らでつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(平澤豊満会長)などは18日、第3通学区の高校改革プラン推進委員会の池上昭雄委員長に、嘆願書を提出し、存続を訴えた。
育てる会、同窓会、PTAの3者による嘆願書は、全日制課程存続を願う内容。同校の卒業生の半数以上は、地元で就職し、即戦力として活躍していることに触れ「同校がなくなることは、県内有数の工業地域である上伊那にとっても衰退につながる」と主張、存続を求めている。
この日は、下伊那で統廃合対象校として名前があがった飯田長姫高校関係者から提出された、たたき台の白紙撤回を求める意見書も推進委員に配られた。
育てる会は9月2日、嘆願書と共に、集まった5万人の署名を、田中知事にも提出する予定でいる。 -
第5回高校改革プラン推進委員会
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の第5回が18日、伊那市生涯学習センターであった。県教育委員会のたたき台で対象外だった諏訪地域の統廃合も今後視野に入れ、議論していくことなどを確認した。
地域校に関する議論もあり、諏訪、上伊那、下伊那を代表する委員それぞれの、認識の相違も明確になった。池上委員長は「交通面や経済的理由から、都市部高校への通学が困難な高校生が、地域高には多数進学しており、存続意義を感じる」と主張。一方で、電車の路線が整い、世帯あたりの車保有率も高い地域的事情から「もはや交通面での問題はなく、魅力ある高校なら生徒はどこからでも通ってくる」と言う諏訪地区の委員もおり、認識の統一はできなかった。
入学者数の減少率が少ない窶狽ニの理由で、たたき台で統廃合対象地域から外れていた諏訪地区の扱いについては、地域的特色を考慮せず、減少幅のみで判断した県教委の案を疑問視する声もあり、伊那市の小坂市長は「いずれ生徒数が減少するのは諏訪地区も同じ。将来的な合理化のため、対象とすべき」と主張した。
委員会としては、全地区での統廃合を考慮して、今後進行していくことを決めた。 -
箕輪町地域福祉計画策定
箕輪町は、今後の福祉の新しい取り組みを目指し「箕輪町地域福祉計画」を策定した。
住民のだれもが地域の中で安心して暮らせるよう、生活や福祉の課題を解決するための仕組みや方向性を示す、総合的な福祉のまちづくり計画。町第4次振興計画の中で、地域福祉社会を構築する計画として位置付け、すでに策定している町高齢者保健福祉計画や健康増進計画などと整合性を持たせている。町社会福祉協議会が策定する「箕輪町地域福祉活動計画」とも相互に連携する。
計画は05-09年度の5年間。3年ごとに見直す。
計画の基本理念は「共に生き、支えあう だれもが健やかに暮らせる福祉のまち箕輪」。基本目標は(1)地域福祉活動へ積極的に参加する(2)地域で支えあう(3)安全安心なまちで暮す(4)福祉サービスを安心して利用する-。
取り組みの方向は、▽地域福祉推進のための人材育成▽地域福祉ネットワークの構築▽心とまちのバリアフリーの推進▽多様な福祉サービスの展開-など14項目ある。
計画は住民、事業者、行政が協働して推進。全庁的な推進体制づくり、関係機関や各種団体との連携、計画内容の広報・啓発などに取り組み、定期的に推進状況を点検する。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は18日開き、公共下水道事業管きょ工事請負契約の締結議案2件と、箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書提出の議員発議を原案通り可決し閉会した。
請負契約は、国庫補助の村公共下水道事業管きょ工事第5、第7工区。第5工区は、伊那総建(本社・南箕輪村、北沢千秋社長)と5145万円で契約。施工延長1101・5メートル、管布設延長1073・6メートル。06年3月24日しゅん工予定。第7工区は、キョウデンテクノス(本社・南箕輪村、橋本徹社長)と5670万円で契約。施工延長1280・5メートル、管布設延長1242・1メートル。06年3月25日しゅん工予定。
箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書は、「全日制課程がなくなることは、地域と一体となって魅力ある学校づくりを実践する地元・学校にとってまこと由々しい限り。存続を強く求める」とする内容で、県知事、県教育委員会、県議会議長に提出する。 -
箕輪町デイサービスセンターゆとり荘で歌声喫茶
箕輪町三日町のデイサービスセンターゆとり荘は15日からの1週間、歌声喫茶と題して利用者が歌をうたい、お茶を飲み、午後のひとときを楽しく過ごしている。
ゆとり荘では、施設で作成した歌集を使って歌をうたうことはあるが、喫茶風にすることはあまりない。今回、歌声喫茶のために曲の入れ替えをして歌集を新しく作り直した。
利用者は歌謡曲や童謡・唱歌など66曲が載った歌集を開いて曲選び。「いっぱいあって迷うね」と話しながらページをめくっていると、「憧れのハワイ航路」とリクエストがかかり、皆で大合唱。「影を慕いて」「青い山脈」と、大きな声で次々と熱唱。利用者の一人は、「昔の歌だからみんな知ってる。一生懸命歌って、楽しいよ」と笑顔で話した。
たくさん歌ったあとのお茶は、通常のお茶に加えコーヒー、紅茶、ジュースと飲み物メニューを多く用意。好きな飲み物を選んでのどを潤した。 -
伊那まつりポスター原画コンクール全作品展
8月6、7日盛大にあった「第33回伊那まつり」のポスター原画コンクール全作品展が29日まで、市役所市民ホールで開かれている。関係職員は「全作品を見る機会は最後。もう一度、祭りの余韻に浸ってみては」と来庁を呼びかけている。
市内の4中学校から応募があった191点を展示。以前から掲示していた入賞作品30点に、市民踊り区間の商店街に飾られていた作品すべてを加えた。
市のイメージキャラクター「イーナちゃん」、竜、花火などをモチーフに、色合いも鮮やかな作品が多い。
すべてラミネート加工がほどこされていて、展示の後は作者に返す。 -
西箕輪小中学校で始業式
伊那市の西箕輪小・中学校で18日、2学期の始業式があった。運動会や文化祭などの行事が多く忙しい学期に向け、それぞれが決意を新たにした。
西箕輪小(御子柴俊治校長、343人)は、連日の暑さで真っ黒に日焼けした児童たちが、夏休みの宿題帳や作品などを抱えて登校し、教室などを清掃してから式に臨んだ。
式では学年の代表者2人が目標を発表した。3年生の田中萌さんは「運動会のリレーの選手になりたいので足を鍛えたい」。5年生の城取奈那さんは「勉強では算数と国語を頑張りたいので、授業中は先生の話をよく聞きたい」とした。
御子柴校長は「暑い夏から寒い冬までの長い2学期を、楽しい学校生活にしましょう」とし、登下校のときに事故にあわない、あいさつをしっかりする、勉強を一生懸命する窶狽フ3つの約束を児童たちと交わした。
市内小中学校の始業式の日程は次の通り。
▽19日=伊那北小、富県小、手良小、西春近北小、伊那中▽22日=伊那小、伊那東小、伊那西小、新山小、美篶小、東春近小、西春近南小、東部中▽23日=春富中 -
自主学習をサポート
伊那市は、市内4中学校で「学力向上支援事業」に取り組む。公募した信州大学農学部や教員志望の学生、元教員などの協力を得て、2学期から中学生の自主的な学習をサポートする。
事業(04窶・5年度)は文部科学省の委嘱事業。放課後の1時間半ほどを使い、登録した生徒が自主的に学習し、必要に応じて支援員の指導を受けるもの。学習に関する相談も受ける。支援員は東部中が6人で、そのほかは調整中。
17日には、東部中で支援員を委嘱。
北原明教育長は、委嘱書を一人ひとりに渡し、生徒に基礎学力がつくことに期待を寄せた。
三輪憲昭校長も支援員の応募に感謝し「学校と地域の連携の歩みになれば」と述べた。
東部中の「こころの教室」相談員を務め、教員を志望する支援員の一人、細田慎司さん(27)=飯島町=は「生徒とのかかわりができる。役に立てればと思う」と話した。
東部中は2学期のみ(月窶萩燉j日)の開設。全学年から希望者を募り、9月6日にスタート。教科は数学と英語で、副教材のドリルを用いる。1日に支援員1窶・人が来校し、生徒の学習を支援する。 -
情報紙「中坪の歩み」100号達成
伊那市手良の中坪区・中坪の歩み研究委員会は、月刊「中坪の歩み」の縮刷版を230部作った。6月の100号達成を記念し、全戸へ無料配布した。
「中坪の歩み」は中坪区の情報紙で、96年7月に発刊。9常会から1人ずつ選出された研究委員が取材や編集に当たり、地域の言い伝え、区の動き、お年寄り(80歳以上)の半生を聞く「歩いてきた道の思い出」、「なかつぼ再発見・人物伝」、石碑などをB4判の片面刷りにまとめて、月1回発行している。
内容は▽マムシにかまれても必ず治す人がいた▽水田に水を引くための横穴が郷之坪上垣外地籍に残る▽八幡宮横の祝殿にはクロスの彫り物がある。先祖が隠れキリシタンだったのか窶狽ネど興味深い。中でも「埋蔵金伝説」は「金1千両、漆十貫」が埋まっている話。掘り当てたという話は聞かないが、夢をかきたてられると記される。
事務局の高橋忠さんは「地区に残るさまざまな言い伝えや区の動きを知ってもらい、残していきたい。地域を離れた人にも見ていただければ」と、地域の活性化につながることを期待した。
縮刷版発刊祝賀会は9月17日午後7時から、中坪公民館で開く。
縮刷版はA4判、104ページ。希望者には1部500円で販売する。
問い合わせは、高橋さん(TEL78・0943)へ。 -
高年齢者雇用推進者講習
伊那公共職業安定所、県雇用開発協会は18日、伊那市のプリエ・キャスレードで高年齢者雇用推進者講習を開いた。従業員30人以上の事業所63社から70人余が集まった。
高年齢者雇用安定法が改正され、06年4月から65歳までの雇用確保措置の導入が段階的に義務化される。就業規則の変更などの対処が必要で、事業主に正しく理解してもらい、早期実現を図ろうと昨年に続いて講習会を開いた。
職安の雇用指導官竹村京子さんは、高年齢者の雇用状況、改正高年齢者雇用安定法の概要などを説明。
管内の従業員30人以上の企業166社のうち、定年なしが5社。継続雇用制度を定めているのは33社(65歳までの希望者全員)ある。
内閣府の発表で、改正の対処方法について「再雇用」が69%と最も多く「勤務延長」17%、「定年の引き上げ」9%であると紹介。
また、社会保険労務士の宇津野惟雄さん=岡谷市=の講演「改正高年齢者雇用安定法の円滑な施行に向けて窶伯p続雇用導入事例」もあった。
職安では、高年齢者雇用の条件を整備するために、事業主が抱える問題に対して解決策を提案する高年齢者雇用アドバイザーの活用を促している。活用する際は、事前に職安(TEL73・8609)へ連絡する。 -
地域住民の生活道路拡幅早期完成へ起工
高遠町上山田の押出地区から小原地区に抜ける、町道押出小原線の拡幅工事のうち、国の地方道路交付金事業で進める、芝平入口交差点から下山田の清水坂交差点までの800メートル間の起工式が18日、現地であった。伊東義人町長をはじめ、関係者ら約30人が出席し、工事の安全を祈願した。
全幅は2・5メートルの片側歩道を含む9・25メートルにする予定で、07年度の完成を目指す。総事業費は3億円で、国から55%の補助を受ける。
伊東町長はあいさつで「地域住民の生活道路として、目的を達成できるよう一日でも早く、無事故で完成させたい」と述べた。
また、00年に着手し、昨年12月に終了した押出地区の県道西伊那線交差点から金井地区西側交差点までの780メートル間のしゅん工式が同日、上山田公民館であった。
幅員の狭さから、大型車のすれ違いに困難が生じていたことを受け、町単独の過疎対策事業として、片側1車線で、全幅7メートル、車道幅は5・5メートルに拡幅。総事業費4億4600万円。 -
「新伊那市」誕生周知へ
高遠町は、伊那市、長谷村との合併が、総務大臣から12日付で官報告示されたことを受け、「平成18年3月31日 新『伊那市』誕生」などと記したPR用の看板2枚を町役場入口ロビーに設置した。
看板は、伊那まつりの市民おどり(6日)に参加した際、連で引いたリアカーの両サイドに付けていたものを使用。祭り後の有効活用を考え、「(官報に告示されたことで)町民に改めて合併を認識してもらおう」と、来庁したときに目に付く場所として、総合受付前の天井につり下げた。
町は「早めに合併をアピールしていくことは大事。今後も、できることは町独自でもPRしていきたい」としている。 -
おやじ塾がターゲットバードゴルフに挑戦
熟年男性が様々な挑戦をする宮田村公民館の「おやじ塾」はこのほど、ターゲットバードゴルフを楽しんだ。心地良い汗を流し、ゲームの醍醐味を満喫した。
ゴルフの球に羽根をつける改良を施し、狭い限られた場所でも楽しめるバードゴルフ。
この日初めてクラブを握る初心者もいたが、メンバー同士教えあってゲームを始めた。 長いゴルフ歴を持つベテランは、ナイスショットを連発。初心者は苦戦しながらも、手軽にゴルフ気分を味わっていた。 -
第3回
伊那谷「ものづくり」の現在と未来【下】「上伊那経済時事対談」の第3回は、伊那谷の「ものづくり」の現在と未来。ミカドテクノス(株)(本社・箕輪町)の伊藤英敏社長と、(有)インターブリッジ(本社・伊那市)の丸地弘城社長。05年春から新たなアイデアにもとづく工作機械の開発を共同して進めている2人は、「ものづくり」の発想やアイデアの展開などについて語り合う。
【司会・毛賀沢明宏】 -
アユの投網漁解禁
天竜川水系で17日、アユの投網漁が解禁となった。
例年投網漁は、盆ころ解禁していたが、同水系には友釣り愛好者も多く「できるだけ長い期間友釣りを楽しんでもらおう」と、今年は解禁日を遅らせた。
午後6時に解禁。9月10日までは、午後6時から翌朝までが、解禁時間。この日早速投網漁に訪れた愛好者は「多い日は200匹ほど捕れる」と話していた。
10日以降は全日解禁する。 -
3年ぶりに職員の新規採用
駒ケ根市は人件費の削減などの理由から03年度の7人を最後に2年間職員の新規採用を見送っていたが、3年ぶりに一般行政職と保育士それぞれ若干名を募集する。採用予定は06年4月。受け付け期間は8月31日まで。第1次試験は9月18日に行われる。
採用要件は一般行政職は1980年4月2日窶・4年4月1日までに生まれた大学卒もしくは来春卒業見込みの人、または同程度の学力を有する人。保育士は82年4月2日窶・6年4月1日までに生まれた保育士または幼稚園教諭の資格を有するか、もしくは取得見込みの人。
いずれも05年8月1日現在、市内に住所を有するか、もしくは両親などが市内に居住していて採用後に市内へ居住することが確実な人に限る。
問い合わせは市役所庶務課職員係(TEL83・2111、内線212)へ。 -
大宮五十鈴神社拝殿の新築工事程なく終了
明治以来約100年ぶりとなる拝殿の新築工事が行われている駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)では9カ月に及んだ工事が程なく終了する。建物を覆い隠していた工事用の足場などが取り除かれ、その全容を現した新拝殿の屋根には一面に真新しい銅板がふかれ、夏の光にまぶしく照り輝いている=写真。神社は完成を祝って9月7日にしゅん工式と祝賀会を行うことにしている。
同神社は1700年の歴史を持つ由緒ある神社だが約100年前に建てられたという旧拝殿は老朽化が進み、雨漏りや隙間風などに悩まされていた。神社総代会は一昨年から昨年にかけて拝殿建設委員会を立ち上げて新拝殿の設計などを進める一方、氏子らに各戸5万円の寄進金を依頼するなどして総工費9千万円に上る費用を集めた。 -
元気おこし助成金
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は市民の主体的・創造的な活動を応援しようと「元気おこし助成金」制度を今年度新たに設けた。
助成の対象となる活動は、地域住民が元気になる活動、子ども・高齢者・障害者に関する活動のほか、地域福祉やまちづくりなどに関する活動。具体的には▽地域住民の遊び場づくり▽子どもの居場所づくり▽ふれあいサロン▽子育て支援▽障害者スポーツ交流▽自然環境パトロール隊▽情報誌の作成▽おやじの会窶狽ネど。
助成金額は1件当たり上限3万円(特に必要と認められる場合は6万円)。希望者は申込書に記入の上、社協まで持参するか郵送のこと。社協会長が活動内容を審査し、助成金交付の可否を決める。申し込み期日は8月31日までとなっているため、社協は希望者に対し、早めの申し込みを呼び掛けている。問い合わせは市社協(TEL81・5900)福祉活動振興係へ。 -
05衆院選 三沢好夫氏が会見
増税・介護保険・年金制度焦点に30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している共産党新人の三沢好夫氏(61)は16日、伊那市の県伊那合同庁舎で記者会見し、「庶民に負担を強いるサラリーマン増税・消費税2ケタ化も問題をはじめ、切実な介護保険・年金・医療制度など、暮らしの問題をめぐる選挙にしたい」と抱負を語った。
特に介護保険の問題については、「自分も選挙期間中、89歳の母親を老人介護施設に入れているから切実」と自身の事情にも触れ、「10月から宿泊費や食事代などホテルコストが自己負担になるが、こういう庶民泣かせではない、庶民の暮らしを守る政治を目指したい」とした。
焦点の郵政民営化については、「宮下さんの後援会で『宮下さんも郵政民営化に反対した』などと言う人もいるが彼は議決の時には賛成した。加藤さんの民主党も『反対』というが内実は過疎地の郵便局を残すべきという程度のもの。そもそも郵政公社は黒字で税金を一銭も投入していないのに、これを民営化すれば国家の歳出が減るかのようにいう小泉内閣の詭弁を批判していない」と他の出馬予定者をなで切り、「民営化すれば何でもうまく行くかのような議論には与しない」と共産党の基本的立場を強調した。
郵便貯金や簡易保険で集められた金が種々の公共事業の資金として融資され国家財政の膨大な赤字が作り出された構造や、それのシステムをも通じて地域に張り巡らされた特定郵便局のネットワークが自民党内の「郵政族」の集票マシーンとして機能してきた窶狽ネどの現行郵便局制度の問題として指摘されている点については、自民党政府の予算の配分=金のバラまき方やその体質を糾しながら、「メスを入れていく必要がある」と語った。
だが、「今、庶民の生活にとって重要な問題は郵政民営化の問題だけではない」として、「増税・介護保険・年金問題などで庶民の暮らしを守る政策を打ち出したい」と繰り返した。
また、憲法改定の問題をめぐっては、「自民党=宮下さんも、民主党=加藤さんも9条の平和条項を中心に改悪を主張する立場であり、現行憲法を守り抜こうという共産党=私の立場は根本的に異なる」と強調。伊那に生まれ、地元の製造業企業で長年働きながら労働運動を進めてきた自分と、他の2人の出馬予定者とは、根本的に経歴も人生経験も物の見方も異なると独自性を訴えた。 -
箕輪町が24日から滞納整理実施
箕輪町は24日から1週間、町税などの滞納整理をする。
04年度末の未収金は約4億1382万円。01年度から03年度までは毎年未収金が約5千万円ずつ増えていたが、町が収納対策室を設置し対策を強化してきたこともあり、04年度末は1286万円の増に抑えている。
町は、8月を滞納整理強化月間としている。24日から9月2日までを重点期間とし、係長以上の職員、財政課と収納対策室の職員全員、関係する係の計74人が37班編成で家庭を訪問する。
整理対象となるのは町税、国民健康保険税、介護保険料、保育料、住宅使用料、農業集落排水使用料、下水道使用料、水道料など。
18日、職員対象に説明会を開き準備する。 -
西箕輪大萱で百八灯
伊那市西箕輪の大萱公園で16日夜、盆行事「百八灯(ひゃくはってい)」があった。布玉約130個が炎を上げて燃え、幻想的な雰囲気に包まれた。
「百八灯」は、ぼろ布を直径15センチに丸めた玉を針金で巻き、灯油をしみ込ませて燃やすもの。精霊を送り出す火祭りで、江戸時代に始まったのではないかとされる。
午後8時半ごろ、地元の消防団員が公園西・南側のワイヤー延長100メートルに取り付けた布玉に点火。30分ほど布玉がめらめらと燃え、訪れた家族連れなどが様子を見守った。
布玉数は108個だが、大萱は戸数が多いため、当番に当たった組の各戸で準備。中学生が各戸を回って集め、当日も布玉の取り付け作業を手伝っている。 -
伊那市坂下区で灯ろう流し
伊那市坂下区の天竜川で16日夜、第52回精霊流しがあった。新盆を迎えた家族ら約300人が集まり、故人のめい福を祈った。仏教会主催、坂下商工会主管。
灯ろうは、坂下区を中心に、市内、近隣市町村などから150基の申し込みがあった。
天竜川右岸にある坂下駐車場での大法要に続き、地域住民らは戒名を書き入れた灯ろうにロウソクをともし、天竜川にかかる大橋上流から流した。静かに手を合わせ、川の流れに沿って、ゆらゆらと進む灯ろうを見守った。
精霊流しでは、戦争や、交通事故などの災害犠牲者の供養と、世界平和も祈願した。 -
権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつり
21日開催権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつりは21日、大芝高原一帯で開催する。
多目的広場のステージで午前10時から開会式。FM長野パーソナリティーの小林新さんが司会、進行を務める。催しは18。今年は新企画で「木曽の物産展」も多目的広場で開催。木曽福島町、開田村、旧楢川村(現塩尻市)の物産を販売する。
クラシックカーフェスティバルは、会場を例年の大芝プール駐車場から大芝の湯西側駐車場に変更。恒例の花火大会は85番組で、そのうちスターマインは19。記念花火は11組。
今年は大芝高原周辺の民間企業の駐車場は利用できないため、富士塚運動場に車を誘導し、シャトルバスを利用してもらう。バスの運行は例年より始発を早め、運行時間は午前8時半から花火大会終了の午後9時半まで。公園周辺の混雑を避けるため、村内巡回バスとシャトルバスの利用を呼び掛けている。
雨天は28日に花火大会のみする。
催しは次の通り。
▽ゲートボール大会午前8時-10時半、屋内運動場▽マレットゴルフ大会午前9時-正午、大芝マレットゴルフ場(午後からマレットゴルフ無料開放)▽地場農産物即売会午前10時-午後3時▽わくわくクラブお茶教室午前10時-午後2時▽親子ふれあい木工広場午前10時-午後2時▽乗馬体験コーナー午前10時-午後2時▽クラシックカーフェスティバル午前10時-午後3時▽闘鶏大会午前10時-午後3時▽フリーマーケット午前10時-午後3時▽福祉ボランティア本部午前10時-午後4時▽開会式・おまつりステージ午前10時-午後7時20分、多目的広場と湖上ステージ▽ふるさとの味コーナー午前10時-午後9時▽出店コーナー午前10時-午後3時半▽大芝名物たらい体験・レース午前10時半-午後2時半、先着20組▽おまつりパレード午後2時-4時▽民謡踊り午後4時-5時半▽防災コーナー(はしご車など)午前10時-午後2時▽木曽の物産展午前10時-午後2時▽ゆかた無料着付(女性のみ)午前10時-午後5時半▽花火大会午後7時半-9時
◆交通規制
村道6号線の大芝高原信号機西側の道路を午後6時から、西に向かう方面への一方通行規制とする。西側からは進入禁止。花火終了後の午後9時30分を目安に規制解除する。
この規制により、花火立入禁止区域は西は広域農道脇まで、南は村道6号線脇まで。村道6号線の北側車線は花火立入禁止区域による歩行者専用とする。 -
今井愛子パッショングループ代表
南箕輪村田畑
今井愛子さん(59)辰野町から飯田市まで、上下伊那に80を超えるダンス教室を持ち、メンバーは千人以上というパッショングループ。今年、発足20周年を迎えた。
若いころ、スポーツは全くしていなかった。「普通の主婦、内職おばさんだったんです」。運動不足で体調が思わしくなく、3年ほど毎朝一人で歩いたが、偶然誘われて南箕輪村教育委員会のレクダンス講座に参加。「音楽に合わせて体を動かす楽しさを知った」。これが、エアロビクスの世界にのめり込むきっかけだった。
「音楽が好き。だから音楽が流れると自然に体が動く。全てを忘れ汗をかく。終わったあとの満足感。すっごい気持ちいいですね」
スポーツクラブなどに通いエアロビクスに熱中。現在も自身の勉強のために松本まで通っている。
クラブに通いはじめ1年くらい経ったころ、近所の人にどうしても-と頼まれ、田畑公民館でサークルとしてスタートした。「肩書きはないけど、自分が持っているものは“一生懸命”と“情熱”。それなら…」と、情熱を英語にして『パッション』というサークル名が誕生した。
メンバーは子どもから高齢者まで幅広い。年代ごとに合った曲を選び、全てオリジナルの振り付けをする。ユーロビート、アニメソング、演歌などさまざまだが、「自分の好きな曲じゃないと振りは出てこない。この曲いいなと思うとイメージが沸いてきて、手足の動きを付ける。自分が踊れて初めて皆さん満足できるので、私の振りは分かりやすく踊りやすいから、喜んでもらえるのかな」。
これまで何百曲と振り付けてきたが、全ては「家庭料理の感覚」。「親しみやすい、おいしい料理が出たら満足感がある」と、そんな思いで振り付けるものの、「素晴らしいと思ったことはない」。10人のインストラクターが踊り込んで立派に仕上げてくれるのだという。
「スタッフの支えがあるからやっていられる。互いに誇りに思い合っていて、本当に私の財産ですね」と、スタッフに絶大の信頼を寄せる。
千人のメンバーのトップに立っているが、「私の中では普通の主婦。自分が健康で、いい主人がいて、子どもに孫もいて、いつも家庭に帰ってきていい状態でいられるから、教室でも作り笑顔でなく、本当の楽しさでいられる」。そのためスタッフには、「まず家庭を大事に考え、その次に仕事をしようね」と話している。
1時間半のレッスンの間、自ら先頭に立って踊り、指導し、精一杯汗をかく。「楽しさを皆さんに与えてあげられる。本当にいい仕事にめぐりあった。毎日充実していて、自分ほど幸せなものはいないと、いつも思ってる。私のできる限りやっていきたい」。教室には今日も、はつらつとした笑顔と情熱があふれる。 -
民主党候補の応援に羽田氏らが駈け付け
30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している民主党公認候補、加藤学氏(36)は17日、箕輪町のジャスコ前や駒ケ根駅前など4カ所で街頭演説をした。民主党長野県連合会の羽田孜代表や、元衆院議員で、科学技術庁長官を務めた中島衛氏も応援に駈け付け、小泉総理のやり方を"独裁的"とし、政権交代の必要性を強く訴えた。
羽田氏は、郵政法案や靖国神社参拝問題への小泉総理の取り組みを批判し「なんとしても変える必要がある」と主張。加藤氏を"地域に役立つ人"として協力を呼びかけた。中島氏は「長年一つの政党が政権を担当していると、ゆがみが生じてくる」と話し、政権交代を果たす意味でも、今回の選挙の重要性を訴えた。
加藤氏は「小泉政権は、世の中を勝ち組、負け組と決める政治をしているが、そうした組み分けのない社会を目指したい」と演説し、聴衆に協力を呼びかけていた。 -
南箕輪村田畑の「盆正月」
南箕輪村田畑で100年以上続く伝統行事「盆正月」。小林健一区長(66)ら役員の自宅を16日深夜から17日未明にかけ、区内の男性たちがしめ縄や車、農機具などを飾り立てて封鎖し、もう1日盆休みがほしい-と要求した。役員宅では朝から片付け作業に追われ、封鎖ぶりを見学に訪れる人もいた。
封鎖するのは区3役と公民館3役の6軒。地区PTAなどでつくる「伝統行事を守る会」が田畑神社で準備をし、午前0時に作戦開始。区長宅を最も“華やか”に封鎖した。
区長宅は、玄関前にコンテナや肥料、消毒のタンク、タイヤなどを高く積み上げ、しめ縄を飾り、鏡もち、スイカ、花台の上にはキュウリなどの野菜がきれいに並べて供えた。
はぞ木は軒先に立てかけ、庭に干してあった野球のユニフォームは物干しざおごと運び石灰で真っ白に化粧。軽トラックも移動。タイヤの空気を抜き、荷台には豆トラ、運転席の屋根上には青いトマトをのせた脚立を置いた。物置にあったトラクターも運び出し、庭先には「お正月」の文字を大きく書いた。
朝5時半に起床した小林区長は、玄関から外に出ることができず裏口から出て封鎖の様子を見た。10年前、区の会計をしたとき以来2度目の“受難”。「夜中にゴロゴロと引き出す音が聞こえた。おらたちも若いころやったもんで…。ちょっと片付けが大変。半日かかるかな」と苦笑い。「盆正月なので1日ゆっくり休むように」と、3役で手分けして区内の組長に電話連絡した。 -
福祉大の実習終了
宮田村内の各施設で福祉実習を行っていた日本福祉大学の学生7人がこのほど、2週間の日程を終了。本来は社会福祉士の受験資格を得るのが実習の目的だが、泊まりこみで学んだ貴重な体験に「地域が色々なことを教えてくれた」と充実したプログラムを振り返った。
同大学は幅広い視野を持った福祉士を養成しようと、友好関係にある宮田村に協力を打診。昨年から村がプログラムを組み、学生を受け入れている。
ひとつの施設に限定せず、複数の施設や村の地区行事にも参加できるよう配慮。
期間中、在宅介護訪問に同行したり、ミニデイサービス、宅幼老所、福祉作業所など、あらゆる福祉の現場で実習した。また、大原区の夏祭りにも参加し、手伝いやイベントで盛り上げた。
最終日に報告会を開き、学生は村での体験を一人ひとり発表。
多くが福祉の生の姿を知ることができたと話したが「利用者などの声を、どうサービスに反映していくのか考えさせられる」と、問題意識を持った学生の声もあった。
別の女子学生は「夏休みがまだ残っているので、障害者や児童の施設などをたくさんまわってみたい。利用者と信頼関係が築ける福祉士になりたい」と抱負を語った。 -
議員定数アンケート
議員定数の見直しに取り組む中川村議会の議員定数問題特別委員会(市瀬拓朗委員長)は17日、7月に実施した議員定数アンケート調査結果を発表した。最多は「議員定数10人」の42・7%、次いで「12人」の25・4%、「8人」の21・5%。「現在のまま」はわずか2・6%となった。同委員会はこの結果を参考に、総代会と話し合いを持つなどして、委員会として結論を出し、9月定例会に議員定数の見直しを提案する。
アンケートは有権者の中から無作為抽出で800人(男女各400人)を選び実施。回答数は507人、回答率63・4%。
内容は議員定数について(1)現在の定数(16人)でよい(2)増やした方がいい(3)14人に削減(4)12人に削減(5)10人に削減(6)8人に削減(7)その他の中から1択。
男女別、年代別でもほぼ傾向は同じだった。
この結果について、市瀬委員長は「財政問題がクローズアップされ、自立を進める他自治体では先に定数削減を実施したところもあり、多くの村民が削減を求めていることがわかった」と話していた。
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