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自動車と衝突しバイク男性重傷
7日午後4時20分ころ、伊那市山寺区前橋町の県道・南箕輪沢渡線の交差点で、高遠町山室の会社員・橋爪浩二さん(42)が運転する自動二輪車(250cc)と、伊那市山寺区上村の無職・高澤忠雄さん(71)が運転する普通乗用自動車が衝突した。この事故で、橋爪さんは骨盤骨折などの重傷を負った。
調べによると、橋爪さんが伊那北駅方面から南箕輪方面にバイクで進行中、交差点を左側から進行して停止した高澤さんの自動車と衝突したもの。 -
南大東島訪問団
伊那西小を訪問、交流伊那市を訪れている南大東島訪問団は6日、伊那西小学校を訪ね、夏休み中にもかかわらず集まった臼井和夫校長はじめ児童・教諭・保護者と楽しい歓談と交流の時を過ごした。
伊那西小は、南大東島と伊那市との民間レベルでの交流の進展を知り、訪問団の来伊前に、同島小中学校に交流を呼びかける手紙とプレゼントを送付。島の小中学校からも返事の手紙がくるなど交流が始まっている。
臼井校長らの案内で校舎に入った照屋林伸教育長以下一行は、校舎内のいたるところにに飾られた南大東関連の手紙や発表に驚きの喜びの声。続く学校林の見学では、打ち解けた双方の子どもたちが、一緒に森の中を駆け回ったりした。学校林の中になるスペース「森の教室」では、ボロジノ娘の即席ミニコンサートなども行われた。 -
2005 パンの花ルナ・フローラ展
さまざまな種類の粘土で作った花クラフトの展示会「2005パンの花ルナ・フローラ展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。淡い色彩とハーブの心地よい香りが、訪れた人々を楽しませている。17日まで。
伊那市のルナ・フローラ伊那川北教室(赤羽弘美さん)に通う27人の、小麦粘土や石けん粘土などでつくったパンフラワー約100点を展示する。
開講18年。上伊那を中心にベテランから初心者まで、教室にはさまざまな人が通う。諏訪市や岡谷市から来ている人もいる。
夏に合わせて、ガラスなどを使った涼しげな作品も多く、ハーブの香りがする石けん粘土でつくった作品は贈答用としても喜ばれるという。
赤羽さんは「花びらのフリルを出すのが難しいが、教室に通っている人はみんな器用でアイデアも持っているので、教えるのも楽しい」と話していた。
入場無料。 -
夏休みおたのしみ会
駒ケ根市立図書館(北澤みえ子館長)は6日、幼児と小学生を対象にした「夏休みおたのしみ会」を同館視聴覚室で開いた。約20人の親子らが集まり、クイズや大型絵本、パネルシアターなどを楽しんだ。
参加した親子らは南国風の衣装をまとった図書館職員らと一緒にフラダンスを踊って互いに打ち解け合ってからクイズに挑戦。絵本に登場する動物などの名前を「簡単だよ」などと言いながら、すらすらと答えていた。手遊びでは『お弁当の歌』を歌いながら楽しそうに手を動かし、大型絵本の読み聞かせやパネルシアターでは目を輝かせ、夢中になってページや画面を見つめていた。 -
ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ-北原名田造市長のこと」
駒ケ根市の赤穂公民館は6日、ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ-北原名田造市長のこと」と題した講演会を同館で開いた。7月の講演会「福澤泰江村長のこと」に続く2回目の開催。約20人が参加し、駒ケ根の基礎を築いた大先輩についての話を聞いた。
講師は北原元市長の下で仕事をしていた元市役所職員の中村源三さん。中村さんは「北原さんは気骨の人だった。ずば抜けた発想と実行力を持ち、博学で高い教養もあった上、政治家の枠を越えた思想家であり、哲人でもあった」と評価し「社会党員であったため、アカなどといわれることもあったが、幼いころからの意志の強さにより、信念を変えることはなかった」とその人柄を振り返った。
北原元市長は1894(明治27)年、赤穂村で生まれ、東京帝国大を卒業後、県議会議員を経て1956年、駒ケ根市長に初当選。以後3期12年にわたって市長を務め、産業などの発展に尽くした。 -
石ころウォッチング
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は6日、親子・こどもふれあい事業8月の巻「石ころウォッチング」を開いた。夏休み中の親子連れなど7人が参加し、岩石の基礎知識について説明を聞いた後、駒見大橋上流の天竜川の河原で石の分析作業にチャレンジ。手に取った石を見て「これは白っぽくて黒い粒があるからカコウ岩かな?」などと言いながら記録用紙に記入していた。
講師は化石が専門で鉱物にも詳しい明星高校(東京都府中市)教諭の北村健治さん=駒ケ根市出身=。1963年、長谷村の戸台でアンモナイトの化石を初めて発見したことで知られる。北村さんは参加者に「石の色、大きさ、形など大まかな仕分けをしてね。結晶の並び方まで分かれば種類が特定できます」と説明。「黒っぽいのか灰色か白っぽいのか、まず色から見始めてください」と呼び掛けると参加者は早速近くの石を手に取って「えーと、この石は…」と熱心に観察していた=写真。 -
夏休み機織り体験講座
箕輪町郷土博物館は6日、月遅れの七夕に合わせて「夏休み機織り体験講座」を開いた。町内の男性が手作りした織り機を使い、小学生から大人までが裂織のコースター作りを体験した。
機は、既存の機を基に、反物が織れる幅は確保しつつ、できるだけ簡単な装置で小さく復元したもの。来館者が体験できるようにしたい-との博物館の依頼を受けて男性が製作した。
縦糸に木綿糸、横糸に博物館職員らが持ち寄った布団カバーなどの古布を裂いて利用。参加者は職員に織り方を教わり、好きな布を選んで機織りに挑戦した。初体験という箕輪町長岡の女性は、「足と手の順番を間違えてしまいそう。でも楽しいです」と夢中になって、11センチ各のコースターを織り上げた。
機織り経験のある女性は、「この機はよく考えて作ってある。これなら手軽に家でちょっと思い出の布を使って違う形の作品に織り上げることもできていい」と話していた。 -
伊那谷地域社会システム研究所
伊那谷地域社会システム研究所(向山孝一理事長)が04年度に助成した7団体・個人による第8回支援先活動報告会は6日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。関係者ら約70人が参加し、7団体・個人の活動と成果報告を聞いた。
同研究所は、環境保全や地域文化の伝承のために活動する団体・個人を援助する財団法人。96年に設立し、毎年助成先を募って助成金を送っている。
「木祖村自然同好会」は、自然環境保護・保全活動に取り組み、池へのいかだ式湖沼浄化システムの設置などを紹介。「システムは水質浄化に一役買っているのでは。今年カワセミが来た。水がきれいになり、小魚が増え、それをねらって来たと思う」と報告した。
木曽川源流の生態系調査に取り組む「小さな自然の会」は、7月末から8月の1年で一番暑い時期に、ハコネサンショウウオが岩肌に集結するという調査結果を報告。サンショウウオではあまり例のない行動で、「もっと調査が必要」とし、「今後、全国でも数例しかない卵の発見と幼生がいつころ出てくるのか分かればいいなと思う」と話した。
このほか、日本聴導犬協会は補助犬育成の普及活動、南アルプス研究会は仙丈ケ岳環境保全研究と登山者への啓蒙・啓発活動、飯嶋敏雄さんは諏訪湖流入河川の珪藻植生調査、永沼治さんは水質と珪藻・水生昆虫調査、リサイクルシステム研究会は天竜川水系水質調査と環境教育について報告した。 -
平和への願いを込めて
原爆投下から60年窶煤B伊那市で7日夜、灯ろう流しがあった。市民らが100基の灯ろうに平和への願いを書き、天竜川へ流した。
非核・平和都市宣言をさらに進める伊那市民の会主催。「平和のつどい」の一環で、19回目を数えた。
市民や「伊那まつり」に訪れた市外の親子連れなどが参加。
事前に用意された灯ろうに、参加者はマジックで「いつまでも平和でありますように」などと書き込み、ロウソクをともして市役所西側駐車場の西側の天竜川に流した。川の流れに沿い、ゆらゆらと灯ろうが連なり、幻想的な雰囲気に包まれた。灯ろうに向かって静かに手を合わせる年配者もおり、犠牲者のめい福を祈った。
実家が高遠町にあるという山梨県の青木薫さん(32)さんは、娘の萌乃佳ちゃん(4つ)と参加。「子どもにも平和について考えるきっかけになれば」と話していた。
灯ろうは150メートル流し、下流で回収した。 -
日本空手道啓心会の全国大会
日本空手道啓心会は7日、南箕輪村の村民体育館で第47回全国大会を開いた。伊那毎日新聞社など後援。各県の予選を勝ち抜いた選手約200人が出場し、トーナメントで競った=写真。
出場者は県内のほか、福島県、岡山県、山梨県など全国から集まり、日ごろの練習成果を発表した。競技は組手・型の部で、幼児から一般まで各部門を設けた。
緊迫した空気が漂う中、選手たちは持てる力を発揮していた。
結果は次の通り(敬称略、上伊那関係分)。
【組手の部】◇小学▽1年男子(2)芦沢浩志(箕輪)▽4年男子敢闘賞=清水涼太(同)▽5年男子(2)宮原彰太(同)▽低学年女子(2)倉沢香帆(南箕輪)◇中学▽2・3年男子(2)山岸司(同)(3)長田一樹(同)◇高校・一般▽女子(1)藤森理子(箕輪)▽男子(2)菊地拓郎(南箕輪)▽有段男子(3)藤森正啓(箕輪)
【型の部】◇幼年(2)鈴木太智(箕輪)◇小学▽3年男子敢闘賞=柴亮太郎(同)▽5年男子敢闘賞=宮原彰太(同)▽低学年女子(2)倉沢香帆(南箕輪)◇中学▽2・3年男子(3)木村亮(同)◇高校一般女子(1)藤森理子(箕輪)
【団体戦】▽小学低学年(3)箕輪(芦沢浩志、鈴木裕太、柴亮太郎)▽中学(1)南箕輪A(埋橋東輝、山岸司、長田一樹) -
少年野球町長杯
箕輪少年野球連盟の第9回町長杯が7日、番場原第一グラウンドで開かれた=写真。連盟に加盟する6チームが出場。トーナメントで競った結果「南小ドラゴンズ」が優勝した。
暑い日差しが照りつける中、選手たちはプレーに集中。監督や保護者などから「1点に抑えていくぞ」「気持ちで負けるな」とげきが飛び、2・3塁に選手を抱えながらアウトを取ったり、相手の悪送球を逃さず、得点を重ねたりと白熱した試合が続いた。
優勝した「南小ドラゴンズ」は1、2回戦とも相手チームを1点に抑え、決勝でも「箕輪中部ヤンキース」を5窶・で破った。
始球式では、平沢町長がバッターを務めた。 -
大芝高原まつりを一緒に楽しもう
南箕輪村の大芝高原まつり(21日)に向け、福祉ボランティアの事前講習会が7日、会場となる大芝高原で開かれた。村民約30人が集まり、催し物の開催場所の確認と合わせて車いすの操作方法を学んだ。
福祉ボランティアは車いすの介助やトイレの介助などに当たるもので、10年目の取り組み。会場内は砂利道や芝生のため、当日は車いす利用者1人にボランティア3人がつく。
参加者の3分の1が車いすを使うことが初めてで、大芝高原まつり福祉ボランティア委員会の山崎一委員長が車いすの操作方法を説明。▽前の車輪が砂利で動かなかったら、後ろ向きにして進む▽利用者に声かけして動作に移る▽混雑するため、周囲をよく見る窶狽ネどとアドバイスした。
そのあと、実技に入り、参加者は交代しながら車いすを動かした。
何度か参加しているという女性は「舗装した道路と違い、重く、思うように進まないので難しい」と感想をもらし「まつりはみんなが楽しむもの。当日は自分たちも一緒に楽しみたい」と話した。
例年、車いす利用者25窶・0人が訪れている。
まつりでは「木曽の物産展」やクラシックカーフェスティバルなど多彩な催し物が計画されている。 -
「サンヨリコヨリ」
伊那市美篶の上・下川手の天伯社に伝わる七夕祭り「サンヨリコヨリ」が7日あった。
小学生、幼児などの子供や地元住民ら約70人が参加。子供たちが「サンヨリコヨリ」と言いながら3周し、持っている七夕飾りで鬼男をたたいて追い払った。
また、同社に祭られている大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)を安置したみこしを担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)が祭られた、三峰川対岸の富県桜井の天伯社へ向った。氏子たちはひざ上までぬれながら、川の流れに足を取られぬよう注意深く渡った。
「サンヨリコヨリ」は室町時代、大洪水が起きた際、高遠町藤沢片倉の天伯宮が桜井、川手に流れ着いたことから、洪水を起こす疫病神をたたきつぶす意味を込めて始まったとされている。 -
伊那LC杯上伊那中学校野球大会
第4回伊那ロータリークラブ杯上伊那中学校野球大会が6窶・日の日程で、伊那市営球場、県営球場であった。12校が参加し、白熱した試合を展開した。伊那ロータリークラブ(鵜飼昭二会長)主催。
3年生が引退し、1窶・年生の新チームで臨んだ各校は、上位2校が秋の新人戦のシードを獲得するとあって、持てる力をすべてぶつけた。
試合中は、白球に懸命に飛びついたり、全力で走ったりと汗を流した。我が子が必死に頑張る姿に、スタンドで見守る保護者も応援に熱が入っていた。
結果は以下の通り。
(1)南箕輪(2)駒ヶ根東(3)辰野(4)宮田 -
イーナちゃんマレットゴルフクラブ伊那毎日新聞社杯の結果
イーナちゃんマレットゴルフクラブの第6回伊那毎日新聞社杯が7日、伊那市西箕輪のマレットパークはびろであった。85人が参加。男女それぞれ、木陰の涼しげなコースで熱戦を繰り広げた。
結果は次の通り。
▽男性 (1)飯沢章男110(2)大野田吉治116(3)西沢佑二郎120(4)唐沢恒司120(5)北原栄則(6)林茂良(7)向山崇志(8)伊坪寿勝(9)網野信一郎(10)清水利夫
▽女性 (1)林清子122(2)白鳥栄子123(3)塩沢トシ江125(4)伊藤和子125(5)池上章子126(6)中山和歌子128
▽ホールインワン 林茂良、橋爪次男、西沢佑二郎 -
アルプス・ミニバスサマーリーグ
小学生を対象にした「第5回アルプス・ミニバスサマーリーグ」が6、7日の日程で、伊那市の伊那勤労者福祉センター体育館など4会場で始まった。上伊那を中心に、東京都山梨県、静岡県などから40チームが出場し、交流を深めた。
親ぼくを深めると共に、競技の普及と技術向上を図る大会で、上伊那のミニバスケットボールチームでつくる実行委員会が主催した。
男子15チーム、女子25チームが出場。1チームが2試合ずつ対戦し、ブロックごとの変則リーグ戦で競った。
選手たちはお互いに声を掛け合いながらプレー。3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り得点を重ねるなど、白熱した試合が繰り広げられた。
結果は次の通り。
▽男子 (1)葛塚ウイングス(新潟県新発田市)(2)竜王ミニバスケットボールSCA(山梨県竜王町)(3)箕輪ミニバスケットボールクラブ(箕輪町)(4)伊那ミニ教室(伊那市)
▽女子 (1)箕輪北ミニバスケットボール教室(箕輪町)(2)白根あずまミニバスケットスポーツ少年団(山梨県南アルプス市)(3)小島ツインズミニバスケットボールスポーツ少年団(静岡県静岡市清水)(4)箕輪健全ミニバス教室(箕輪町) -
大芝水耕栽培メロン「アールス雅」出荷始まる
南箕輪村の大芝水耕生産組合(3人、武村淳一組合長)が栽培するメロン「アールス雅」の出荷が8日、始まった。
この日、メロンの糖度調査をし、一番いいもので糖度15度。秀品の基準が14度以上なので、甘みがありいい状態に生育している。武村組合長は、「今年は梅雨が短かったので、表面のネットがきれいに入った。玉のびもいい」と話している。
ゴールデンウィーク後に約8千本の苗を定植。5棟のハウスで栽培してきた。2棟がお盆にかけて収穫適期で、地元の直売所などに贈答用などお盆時期の需要向けに出荷。残り3棟は9月初旬ころまで順に収穫するという。
1玉売りは800円くらいから、贈答用は2玉入り3千円くらいから。地元のほか名古屋方面にも出荷する。 -
どうぞのいすスタッフ、なごみ家で講演
隠すのではなく、自分の抱える障害と向き合いながら、一歩一歩前進していこう窶蝿ノ那市の福祉事業所「どうぞのいす」で働く小口真理子さん(19)が1日、宮田村にある障害者や高齢者のための住民参加型福祉施設"なごみ家"で講演した。
「自分と向き合うとき窶箔搓㍽ク調症はじめまして窶煤vと題した講演で、施設利用者など約30人が聞いた。
緑内障や統合失調症など、さまざまな障害を抱える小口さん。過去にはいじめを受けたこともあり、必死にそれを隠そうとしたこともあった。
しかし「どうぞのいす」との出会いが、小口さんの心境に劇的変化をもたらす。責任ある仕事の中で、信頼できる仲間や、自分のため、時には厳しくしかってくれる人と出会ったことで"人の支え"を実感し、病気をオープンにすることは決して恥ずかしいことではないことに気付いたという。
小口さんは「これまでの自分は気付いていても変わろうとしなかった。今は変わろうとする自分がいて、日々成長している」と、自身の変化を生き生きと語った。 -
南大東島訪問団伊那市役所表敬訪問
新しい交流を求めて伊那市を訪れている南大東島訪問団は5日午前、伊那市役所を表敬訪問し、小坂樫男市長、北原明教育長、中村孝夫伊那まつり実行委員長などと面談した。
小坂市長は「台風とはタッチの差でしたね」と台風9号の接近で事前に島を抜け出した訪問団の労をねぎらい、「青パパイアを通じた縁で始まった交流。今回だけでなく、末永く継続させましょう」とあいさつした。
訪問団長の仲田建匠南大東村助役はこれにこたえて「伊那市の皆さんの歓迎ぶりに感激している。伊那市や伊那谷各地のいろいろなところを見聞し交流を広めて、今後の交流拡大への掛け橋にしたい」と話した。
伊那市の北原明教育長は、「数年前にクレーンで舟をつり上げて陸に上げる南大東島の映像を見て以来、とても興味を持っていた。その島との交流が広がってきたのは夢のようだ」と話し、小中学生の交流を継続、拡大していくことが重要だと述べた。
伊那市からは伊那まつりのTシャツ・イーナちゃんグッズ・うちわ・豆絞りの手ぬぐいなどをプレゼント、南大東村からは市長・教育長・伊那まつり実行委員長に沖縄の伝統的ファッション「かりゆしウェア」(大きな模様の入った開襟シャツ)などのお土産を届けた。
色とりどりのかりゆしに袖を通した市長らは、「なかなか似合うじゃないですか」の賛辞に、「伊那祭り中は、これを着ていようかな」などを満面の笑みでこたえた。 -
島唄と太鼓で魅了
南大東島コンサート南大東島伊那市訪問団は5日、県伊那文化会館でのコンサートに出演、三線に乗せて運ぶ島唄と伝統の大東太鼓で会場を埋め尽くした伊那の聴衆を魅了した。
南大東島島民を招く実行委員会(小林史麿会長)主催、伊那市教育委員会共催。
島の女児小中学生でつくる「ボロジノ娘」の透き通った歌声で幕を開けたステージは、巧みに三線などを扱う子どもが「中3です」「小5です」などと自己紹介するたびに会場にどよめきを呼び起こしながら、次第に白熱。これも島の子どもたちでつくる大東太鼓碧会は、緩やかなテンポの曲から早いテンポの乱れ打ちへと変幻自在な演奏をみせ、会場は鳴り止まぬ拍手でこたえた。
島出身のプロ歌手内里美香は、叙情を込めた伸びやかな歌声で聴衆を引き込み、東京から駆けつけた島唄ファンの男性が「こんなコンサートは見たことがない」と言うほど、会場との唄のやりとりを巻き起こしてみせた。
最後に登場した南大東村産業課長でもある島唄歌手濱里保之は、役場の自分の仕事をコミカルに歌った「役場職員の唄」や沖縄名産泡盛の名前を歌詞に織り込んだ「泡盛物語」などを熱唱。最後は出演者全員をステージに上げて南大東島を歌った「ボロジノ・アイランド」の唄と踊りなどで盛り上げた。
途中ゲスト出演した南大東村の照屋林伸教育長と伊那市の北原明教育長は、それぞれ「今後の交流の継続」を訴え、「伊那市の歴史に新しい1ページを開くコンサート」(北原教育長)をたたえた。
県伊那文化会館には開場前から入場者の長蛇の列。前売り券だけで入場者数の分を完売してしまったため、当日券めあての客の対応に受付が追われるなど、予想以上の盛況ぶりにてんてこ舞いの様子だった。
親子で来た伊那市の田端さんは「聞く機会の少ない三線の唄を満喫できて良かった。大東太鼓には驚いた。すごい迫力ですね。演出も良い。あれが本当に小中生なのですか?」と興奮気味に話した。 -
南大東の冬の海より冷たい!
島の子、小黒川渓流に大感激南大東島訪問団は6日、伊那市の小黒川渓谷キャンプ場に飯ごうすいさんに出かけ、信州の渓流を楽しんだ。子どもはほぼ全員が生まれて初めて体験する渓流での水遊び。「冷てえ!」「流れてくー!」などの歓声が渓谷にこだました。
さっそく冷たい川の水にどれだけ浸かっていられるかの我慢大会をした大東太鼓碧会の子どもは、「こんなの南大東の冬の海より冷てえ!」(田中慎吾君小6)などと叫びながら、ぶるぶると体を震わせていた。
南大東島は古い火山活動でできたカルデラにさんご礁が形成され、そがそのまま海面上に姿をあらわした地形で、山もなく、川もなく、人々は「流れる水」を見たことがない。
来伊以来、子どもは大きな川でも、小さな用水の流れでも、「流れる水」を見れば必ず反応を示し、上流から木の葉などを流し、下流でそれを捕らえるなどして遊んでいる。 -
納涼シルクまつり
駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムとふるさとの家で6・7日、納涼シルクまつり(実行委員会主催)が開かれた。地鶏を使った焼き鳥やおやき、焼きトウモロコシなどを販売する東伊那の味コーナー、地元産の新鮮な花・農産物の直売コーナーなどのほか、ヨーヨー、わたあめなどの屋台が設けられた。照りつける強い日差しの下、スイカが無料で振る舞われるコーナーには行列ができるなど、会場は訪れた観光客らでにぎわった=写真。
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子ども相撲教室最終日 大相撲入間川部屋
駒ケ根青年会議所夢少年委員会が主催する子ども相撲教室は全4回の日程の最終日となる6日、駒ケ根市で夏合宿中の大相撲入間川部屋の力士10人を同市切石公園の土俵に迎えて開かれ、参加した小学生男女約40人が大きな胸を借りてのぶつかりげいこなどに汗を流した。
しこを踏み、すり足を繰り返して体を馴らした後、子どもたちは一人ずつ力士に向かってぶつかりげいこ。張り切って思い切りぶつかっていくが、もちろん力士らはびくともしない。「気合が足りないぞ」「もっと強く押せ」と土俵の周りで見つめる力士から声が飛ぶ。相手を土俵から押し出さなければ次に交代できないとあって子どもたちは必死の形相で力を込め、やっとのことで力士を押し出すと疲れ切った表情で「ありがとうございました」と礼をしていた。
けいこの後はそろってちゃんこ鍋を囲み、楽しく相撲談議に花を咲かせた。 -
おもしろ科学教室
駒ケ根市の東伊那公民館(細谷悦子館長)は5日、第4回親子文庫かみしばい会「おもしろ科学教室」を同館で開いた。夏休み中の小学生約20人が参加し、講師の三溝祥三さんの指導で工作「ふしぎなプロペラ」と体験「ヒトの体のふしぎ」を楽しんだ。
「ふしぎなプロペラ」は割りばしの先端に紙やプラスチックの羽を画鋲で取り付け、はしの側面をこすって振動を与えると羽が回りだす窶狽ニいう竹トンボに似た形のもの。三溝さんは「いろいろ工夫してみてください。どうすればよく回るかな?」と問いかけた。子どもたちは相談しながら、材質や大きさが異なるプロペラを、ああでもない、こうでもない窶狽ニ代わる代わる取り付けて試したり、割りばしの側面にカッターやのこぎりでギザギザの切り込みを入れたりして、うまく回るまであきらめずに何回も挑戦を繰り返した=写真。どこかで「回ったよ!」と興奮した声が上がると子どもたちは「どこどこ?」と周りに集まってじっくり見つめ、早速同じ方法を試してみたり、さらにうまく回そうと新たな工夫を加えたりしていた。 -
コオイムシの生態
駒ケ根市立博物館は21日まで中原寧之さんの昆虫写真展「コオイムシの生態」をロビーで開いている=写真。雌が雄の背中に100個余りの卵を産み付け、孵化するまでそのまま背負い続けるという珍しい習性を持ったコオイムシの生態を撮影した34枚のパネル写真を展示し、分かりやすく、興味深い解説文をつけている。
中原さんは同市福岡在住のアマチュア写真家。ハッチョウトンボで知られる南割公園のトンボの池にコオイムシが生息していることを今年6月に発見し、その生態の撮影を続けてきた。
午前9時30分窶伯゚後6時30分。月曜日休館。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
夏休み演劇セミナー
演劇の面白さをもっと知ってもらおうとNPO法人こまがね演劇文化創造劇場は4日、夏休み演劇セミナーを開講した。駒ケ根市のほか伊那市から中学生、高校生ら13人が参加し、ゲームなどを通して楽しく演劇の基礎を学んだ。
講師は劇団昴に所属するプロの演出家河田園子さん。「演劇に必要なのは想像力と表現力。ゲームなどを通じて楽しく力を伸ばしていこう」と呼び掛けた。約半数が演劇部に入っているなど演劇の経験があるためか、参加者らは臆することなくゲームを楽しみながら、与えられた課題に笑顔で取り組んでいた。
セミナーは駒ケ根市文化会館を会場に7日まで4日間の日程で開かれる。 -
5号公園オープンセレモニー
駒ケ根市の国道153号伊南バイパス建設に伴う南田市場土地区画整理事業で市が整備を進めていた5号公園がこのほど完成し5日、現地でオープンセレモニーが開かれた。市職員のほか地元小町屋区の代表ら約20人が出席し、テープカットをして公園の完成と供用開始を祝った。園内に植えられている記念樹のヒイラギを寄贈した今井金文さん(80)=小町屋=には感謝状が贈られた。出席者のほか、経塚保育園の年長園児ら約30人も参加して花壇に花の苗を植え付け、待ち望んだ供用開始に文字通り花を添えた。
公園の愛称は、脇を流れる七面川に架かる「のぞみ橋」がすぐ近くにあることや、公園から中央アルプスが美しく望めることなどから「のぞみ公園」と名付けられることが発表された。管理は地元住民も積極的に協力して行っていくという。
公園は面積1200平方メートル。広々とした全面芝生の敷地にせせらぎ水路が流れ、モミジとヒイラギの巨木のほか、ログ調のトイレ、倉庫、手押しポンプ、木製ベンチなどが配されている。事業費は2211万3千円。続いて市は今年度中に4号公園の完成を見込んでいるほか、1窶・号公園は09年度までの完成を目指している。 -
星空観察会 スターウォッチング
県伊那文化会館と上伊那地方事務所共催の「星空観察会 スターウォッチング」が5日夜、伊那市の同文化会館周辺であった。地元の児童や保護者ら約50人が集まり、夏の星空観望に胸を躍らせた。
環境省による毎年の全国星空継続観察で、星を数えて空の環境を調査する。
講師は伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」の野口輝雄代表ら会員5人。文化会館プラネタリウムで星空の説明を開き、近くの春日城址跡公園で観察をした。
全国星空継続観察規定のはくちょう座、たて座、いて座付近の天の川観測と、こと座のべガ付近の星がいくつ見つけられるか窶狽狽ヲた。空は街の明りで明るく、くもっていたため、すべては見つけられなかったが、はくちょう座のくちばし近くにある二重星の「アルビレオ」などを会員の天体望遠鏡で見て楽しんだ。
西春近北小5年の稲垣悠太君は、べガ付近の6つの星を観測。「学校で習ったべガも見ることができ、夏休みの思い出になってよかった」と、家族3人でスターウォッチングを満喫していた。 -
伊那まつりにぎやかに
伊那市の夏を彩る「第33回伊那まつり」(実行委員会主催)が6日、市街地を中心に始まった。06年3月31日の合併を控え、高遠町・長谷村の住民有志が市民おどりに加わったり、民間レベルで交流している南大東島のミニコンサートがあったりとにぎやかに繰り広げられた。7日まで。
メーンの一つ、市民おどりには地区、小中学校、企業などで編成した81連(過去最高)、約6千400人が参加。市民の生演奏に加え、歌手・氷川きよしの歌う「勘太郎月夜唄」を初めて使用。雨降りを吹き飛ばすかのように、歩行者天国となった伊那北駅前交差点窶拍t日公園下交差点の延長1・6キロは、おどり連の熱気であふれた。
今回は市民おどりの終了時刻を早め、おどり連も余韻を楽しめる時間を設けたほか、映画「勘太郎月夜唄」の上映、おまつり広場などもあった。
7日は、子ども広場やバンド演奏、屋台などの遊ingビレッジ(午後4時半、市役所西側駐車場)、スターマイン、音楽花火、記念花火など約5千発を用意した花火大会(7時半、天竜川・三峰川合流点から打ち上げ)がある。 -
森のちから体験
上伊那に本拠を置く森のライフスタイル研究所(竹垣英信代表)の「森のちから体験」が5窶・日、伊那市の小黒川渓谷キャンプ場で展開されている。県内全域、千葉県、東京都などから親子ら約80人が参加し、ツリーハウスづくりなどに夢中になっている。
昨年に続いて2回目で、自然の大切さを知ってもらおうと、ツリーハウスやウッドクラフト、ダッチオーブンを使った料理(鶏の丸焼き、ドリア…)などものづくりを中心に内容を組んだ。タレントの清水国明さんが代表を務める「自然暮らしの会」が運営を担当し、インストラクター7人が参加。
子どもたちは、自分たちでテントを張り、自然の中で思い思いに遊んだ。
ツリーハウスづくりでは、キャンプ場内の立木を利用し、参加者が協力しながら骨組みに板を張ったり、階段を作ったりした。
東京都の高橋淳君(10)は「電動ドリルを使うと、まっすぐくぎが入らないから難しい」と黙々と作業に当たっていた。
清水国明さんは「ゼロからものを作り出すことで、人間らしさを回復するチャンスにしたい」と話した。