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農業塾をきっかけに地域おこし協力隊で村に
南箕輪村が地方創生事業の一環で、都会に住む人を対象に農業の担い手を掘り起こす「ちょこっと農業塾」の塾生が、6月から地域おこし協力隊として村内で働いています。 地域おこし協力隊として6月から働いているのは、愛知県名古屋市出身の源平靖佳(げんぺい しずか)さん22歳です。 源平さんは、村が去年10月から行っている「ちょこっと農業塾」に、大学生として参加していました。 農業塾に参加する中で、村の自然や人の暖かさなど、地域の魅力に触れ、興味を持った源平さんは、内定をもらっていた就職先に断りを入れ、地域おこし協力隊に応募しました。 6月から観光分野の地域おこし協力隊員として働いています。 源平さんは「農業塾に参加して村の景色が綺麗で人々も暖かかった。歓迎もしてくれたので南箕輪村に来た。今度はPRする側として良さを伝えていきたい」と話していました。 東京都と愛知県で行われた農業塾には、延べ338人が参加していて、このうち21人が移住に関する個別相談会に出席したということです。 村では、想定以上の移住相談があったことから、今後も東京・愛知を中心に継続して事業を行っていきたいとしています。
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南箕輪村 子育て女性再就職支援で24人が就業
南箕輪村が去年12月から行っている「子育て女性再就職トータルサポート事業」により24人が就業したことがわかりました。 5日夜に村役場で開かれたむらづくり委員会で報告されました。 「子育て女性再就職トータルサポート事業」は、女性が働きながら子育てできるむらづくりを目的に、去年12月から行われています。 役場に「就業支援トータルサポートセンター」を設置し、2人のアドバイザーが再就職を希望する子育て女性の相談を受けています。 働く時間に制約のある人が多いことから、アドバイザーが事業所をまわり女性の希望時間と事業所の求人希望をすり合わせて、お互いの条件が合うようにマッチングしています。 去年12月から今年5月までの半年間で、80人から延べ230件の相談を受けていて、このうち24人が就業に至っているということです。 相談のほとんどは、村内在住の女性だということですが、中には伊那市や箕輪町から来る人もいるということです。 アドバイザーの高木悠大さんは「子どもと一緒に来て就業相談を出来る場所はこの地域にはほとんどない。子育ての充実を求める声が多い中、子育てに力を入れている地域で実践できているのは素晴らしいことだと思う」と話していました。 事業は3年間の計画で、総事業費はアドバイザーの委託料などおよそ600万円、このうち半分は国の地方創生推進交付金が充てられます。 5日のむらづくり委員会では地方創生事業について検証が行われ、子育て女性再就職支援については「効果があった」と評価されました。 唐木一直村長は「これからの子育て世代の女性はどんどん社会進出していただかなくてはならない。働きながら子育てができる村が出来れば理想的だと思うので、さらに力を入れて頑張っていきたい」と話していました。 現在役場に設置されている「就業支援トータルサポートセンター」は、6月末に完成する「こども館」に移設されることになっています。
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さくら祭り 入園者数は伸び悩んだがイベント好評のものも
今年の高遠城址公園のさくら祭りの有料入園者数は16万7千人と客足は伸び悩みましたが、イベントでは予想を上回る人数が参加するなど好評でした。 6日は、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで、さくら祭全体反省会が開かれ報告がありました。 それによりますと、今年の高遠城址公園の有料入園期間は4月11日から29日までの19日間で、有料入園者数は16万7,282人と、目標としていた20万人は達成できませんでした。 好評だったのは、2年目となる「さくらスタンプラリー」で、4月5日から23日までの実施を予定していましたが、予想を上回るおよそ4,000人が参加し、15日にカードが終了する人気ぶりだったということです。 今年初めて行われた「アルクマ熱気球体験」は、ツアー客169人、一般客36人の合わせて205人が利用しました。 8日間行われる予定でしたが、風の影響などにより4日間の実施となりました。 伊那市では、「外国人も年々増えている。1人でも多くの人に訪れてもらえるよう観光客のニーズに合った取り組みをしていきたい」としています。
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伊那市西町 島村さん宅のバラが見頃
伊那市西町の島村洋さん宅のバラが見頃を迎えています。 島村さん宅の庭には、70種類およそ120本のバラがあり、現在見頃を迎えています。 「稜風の丘」という名前でローズガーデンとして開放していて、6日は近くの竜西保育園の園児が訪れ、バラの花を楽しんでいました。 バラの手入れをしている妻の玲子さんによりますと、今年の花は大きく、四季咲きのものもたくさん咲いたということです。 バラは、あと1週間程楽しめそうだということです。
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トンボの楽園 整備作業
ハッチョウトンボが生息する伊那市新山のトンボの楽園で、4日整備作業が行われました。 4日は、新山山野草等保護育成会のメンバーおよそ50人が、草刈りや木道の補修をしました。 作業は、春と秋の年2回行っています。 作業では、園の入り口近くに新たにアカシア材を使った歩道を設けました。 トンボの生息数が増え、入口近くでも見られるようになったことから今回設置されました。 トンボの楽園では、現在ハッチョウトンボの羽化がはじまっていて、最も多く見ることができるのは7月だということです。
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大学ラグビー 同志社と大東文化が対戦
伊那市大学ラグビーの招待試合が4日、伊那市陸上競技場で行われ、選手が力強いプレーを見せました。 緑のユニフォーム大東文化大学と、紺とグレーのユニフォーム同志社大学の顔合わせとなりました。 同志社は、去年の全国大学ラグビー選手権でベスト4に、大東大は同じくベスト8入りするなど、東西の強豪校同士の対戦です。 先制点を決めたのは同志社。前半19分に左サイドから抜け出してトライを決めます。 追いつきたい大東大は、前半27分に同点とすると、36分に追加点をあげ逆転します。 前半終了間際にはこのプレー。 トンガ人留学生のアマト・ファカタヴァ選手が自陣深くでボールを奪うと、およそ80メートルを快走します。 大東大が19対7でリードし、前半を折り返します。 攻撃の手を緩めない大東大は、後半だけで5つのトライを決め、54対24で同志社を下しました。 スタンドには、およそ1,300人のファンが詰めかけ声援を送っていました。
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県公衆衛生専門学校の学生が保育園児に歯磨き指導
伊那市荒井の県公衆衛生専門学校の学生は1日、保育園児に歯の磨き方を指導しました。 この日は、公衆衛生専門学校の3年生18人が、学校近くの竜西保育園の年長園児30人に歯の磨き方を指導しました。 これは、4日からの「歯と口の健康週間」に合わせて行われたものです。 園児の歯に薬を塗ると、磨き残しの部分が赤く染まりました。 学生が、上手に磨けていない部分を教えると、園児は鏡を見ながら歯磨きをしていました。 この日は、学生による劇も披露されました。 アニメキャラクターの紙人形を使って、歯の大切さや歯磨きの効果を伝えていました。 学生たちは「ごはんを食べたら必ず歯を磨きましょう。フッ素を塗ると歯が丈夫になります。」と話していました。 県公衆衛生専門学校では、「子どもたちが歯の大切さを理解し、楽しく自分で歯磨きができるよう指導方法を身につけてもらいたい」としています。
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上農生と南部小児童が大芝高原に花の苗を植える
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒と南部小学校の児童は、5日、大芝高原に花の苗を植えました。 5日は、上農高校園芸科学科観賞植物コースの3年生11人と、南部小学校の3年生40人が大芝高原内の花壇に花の苗を植えつけました。 植えたのは、アフリカンマリーゴールドの苗648本です。 花壇整備は、村商工会などでつくる花いっぱい推進協議会が進めている活動のひとつで、苗は上農生と信大農学部の学生が育てたものです。 児童らは、オレンジと黄色の花が交互に咲くよう、40センチ間隔で植えていました。 上農生は、「自分たちが育てた苗を楽しそうに植えてくれてよかった」小学生は「きれいに咲いてほしいです。咲いたら見に来たいです。」と話していました。 花は、6月末から7月にかけて見ごろになるということです。
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伊那市 高遠さくらホテルの整備を検討
伊那市は、高遠さくらホテルの誘客力向上を目的にカフェテリアの新設など、施設の整備を検討しています。 市議会6月定例会が、5日に開会し、高遠さくらホテルの整備費用を盛り込んだ2億2千万円を追加する補正予算案が提出されました。 市は、高遠湖が見渡せる高遠さくらホテルの屋外に、結婚式も行えるカフェテリアを新設したい考えです。 また、既存のレストランの機能を拡充し、現代のニーズにあった施設にしたいとしています。 他に、オープンから22年がたち老朽化している露天風呂の改修を計画しています。 これら改修にかかる費用は、8,400万円で、うち2,500万円を国の地方創生拠点整備交付金で賄う考えです。 高遠さくらホテルの利用者数は、ここ数年1万人前後で推移していて、市では、ブライダル業務にも力を入れさらなる誘客につなげていきたいとしています。 補正予算案では他に、都市部の企業などに短期間のお試しオフィスを貸し出す「パノラマオフィス事業」に9,100万円、子育ての負担軽減を目的に紙おむつ用の可燃ごみ袋を出生時に贈る事業に160万円となっています。 今議会では他に、国会で審議されている「テロ等組織犯罪準備罪」創設に反対する請願など、6件の請願・陳情が提出されています。 伊那市議会6月定例会は、13日、15日、16日に一般質問、26日に委員長報告と採決が行われます。
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県知事表彰 3人が受賞
産業や地方自治など各分野で功績のあった人に贈られる今年度の知事表彰が5日、長野市で行われ伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受賞しました。 産業功労として、県商工会連合会理事で箕輪町の黒田重行さんが受賞しました。 黒田さんは、平成24年から県商工会連合会理事を務め、長年に渡り商工業の発展に尽力したとして表彰されました。
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伊那市美篶の矢島信之さん 自宅庭で「木陰演奏会」
伊那市美篶青島の矢島信之さんは、ムギナデシコが見ごろとなった自宅の庭に地元住民を招いて、演奏会を3日に開きました。 地元の交響楽団に所属している4人がクラシックや童謡など6曲を披露しました。 矢島さんは、地元の人たちを招待して去年から演奏会を開いています。 自宅横の畑ではムギナデシコが見ごろとなっています。 3年前に亡くなった妻美代子さんが育てていたものから種を取り少しずつ増やしてきました。 美代子さんは音楽が好きだったということです。 演奏会が終わると、矢島さんからのお土産で、ムギナデシコの摘み取りが行われました。 見頃は今月中旬までだという事です。
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伊藤和弌さんらが始めたローメンの日 20回の節目
伊那の郷土食ローメンを考案した今は亡き伊藤和弌さんらが始めた割引サービス、ローメンの日が4日、20回の節目を迎えました。 ローメンは昭和30年代に食堂「萬里」を経営していた伊藤和弌さんとその仲間が考案したものです。 当時冷蔵庫が無く夏の暑い日は麺が日持ちしなかったため長く保存する方法として蒸し麺を開発しました。 具材として羊の肉とキャベツを入れ、中国語で炒めるという意味の「チャー」、肉の「ロー」、そして蒸し麺の「メン」を合わせてチャーローメンと名付け、いつしかローメンと呼ばれるようになりました。 伊藤さんは20年前の平成9年に飲食店の仲間を集めて伊那ローメンズクラブを立ち上げ初代会長となり蒸し麺の語呂合わせで6月4日をローメンの日に制定するなどその普及に力をいれてきました。 伊藤さんは平成19年に亡くなりましたがクラブのメンバーがその遺志を継ぎ郷土食を伝えています。
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かんてんぱぱ祭りで全国各地60種類の羊かんを販売
伊那市の伊那食品工業の「かんてんぱぱ祭り」が3日に行われ全国各地の60種類の羊かんが販売されました。 北海道から大分県まで、18都道府県の24社、60種類の羊かんが販売されました。 羊かんを作るには寒天が欠かせません。 伊那食品工業は、取引のある東京の老舗和菓子店とともに実行委員会を立ち上げ、羊かんをPRする「羊かんコレクション」を2010年から全国各地で行っています。 伊那食品工業で行われるのは初めてで、訪れた人たちは試食をしながら好みの商品を購入していました。 伊那食品では、「昔は保存食としても扱われていて、1年中どんな気温でも溶けずにおいしく食べられる羊かんの魅力を、もう一度多くの人に再発見してもらいたい」と話していました。 用意された羊かんは午前中でほぼ完売しました。
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南箕輪村花いっぱい運動 マリーゴールドの苗を販売
南箕輪村の花いっぱい推進協議会は、地域で育ててもらうためのマリーゴールドの苗を、3日に販売しました。 3月に予約を受け付け、41の個人や団体から6千株分の申し込みがありました。 個人や地域の団体、企業などが購入し、庭先や道沿いに植えます。 販売したのはアフリカンマリーゴールドという品種で黄色い花とオレンジ色の花をつけるものの2種類が用意されました。 苗は上伊那農業高校の生徒が今年4月に種を撒いて育ててきたものです。 村商工会やJA、高齢者クラブなどでつくる花いっぱい運動推進協議会では、毎年苗の販売を行っていて、年々予約の数が増えているという事です。 花は6月下旬から咲き始め、10月頃まで楽しめるという事です。
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箕輪西小学校4年生 植樹を体験
箕輪町の箕輪西小学校の4年生は、学校近くの上古田の山林で、ヒノキとクリの苗木を24日に植えました。 上古田財産区が所有する山林で、4年生12人が植樹しました。 植えたのは、ヒノキ50本とクリ15本です。 森林との触れ合いを通して自然環境への理解を深める「みどりの少年団」の活動として毎年4年生が植樹を行っています。 昭和54年から始まり、これまで2千本ほどが植えられています。 苗木を垂直にして土をかぶせ、乾かないよう草で覆ったあと、支柱に結びつけていました。 上古田の住民でつくる西山会(にしやまかい)などがサポートし、木材として利用できるまでに50年ほどかかる事などを説明していました。 4年生は10月に枝打ちと間伐を体験し、11月に間伐した木材を使って本棚を作る予定です。
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伊那市のセンターテニスコート リニューアル記念イベント
伊那市中央にあるセンターテニスコートのリニューアル記念イベントが3日に行われ、ヨネックスソフトテニスチームの選手がエキシビジョンマッチを行いました。 全日本シングルス選手権大会で2年連続優勝した徳川愛実選手ら4人がエキシビジョンマッチを行いました。 センターテニスコートは4月にリニューアルオープンし今日はその記念イベントです。 ソフトテニス部に所属している伊那市内の中学生や高校生を中心に150人ほどが参加しました。 センターテニスコートは、去年10月から今年3月末まで改修工事を行い、14面の人工芝のコートが完成しました。 伊那市によりますと、人工芝のテニスコートとしては県内で3番目の規模だということです。 リニューアルイベントは4日にも行われ、事前に申し込みのあった上伊那在住の50人が参加する予定です。 伊那市では、来年度以降、ソフトテニス連盟主催の北信越大会などの誘致をしていきたいとしています。
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しんわの丘ローズガーデン10周年記念セレモニー
2007年にグランドオープンした伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンが10周年を迎え、記念セレモニーが今日行われました。 伊那市消防団音楽隊が演奏を披露して、10周セレモニーに花を添えました。 しんわの丘ローズガーデンは、伊那市高遠町の伸和コントロールズ株式会社が長野事業所20周年をきっかけに整備し、2007年にグランドオープンしました。 220種類1,800本のバラが植えられていて、現在は咲き始めです。 10周年を記念し、新しい品種のバラ4種類が植えられました。 白鳥孝伊那市長はあいさつで、バラを中心にまちづくりを進める自治体などで組織する「ばら制定都市会議・通称ばらサミット」に伊那市が加盟したことをあげ、「数年後に市内でばらサミットが開催できるよう、この地域のバラを全国に発信していきたい」と話していました。 大輪系のバラは来週から見ごろを迎えるということです。
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50代女性が約83万円だまし取られる特殊詐欺被害
5月中旬、伊那市内に住む50代の女性がおよそ83万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生しました。 伊那警察署の発表によりますと、5月中旬、被害者がインターネットサイトを閲覧中、画面上に「会員登録されました」などと表示されました。 画面に表示された連絡先に電話を掛けたところ、関係者を装う男から「退会手続き費用として会員費と入会費を支払う必要がある」「支払いをすれば会員費は返す」 などと言われ、被害者は2回にわたり、コンビニエンスストアのインターネット代金収納代行サービスで支払いをしました。 その後も「別のサイトにも会員登録がある」などと言われ、合計でおよそ83万円を支払いました。 期日になっても返金されることがなかったことから、被害者が警察に相談し、詐欺に気づいたものです。 伊那警察署では身に覚えのない料金を請求されてもすぐに相手に連絡をしないことや、一人で判断せず、必ず家族や警察に連絡をすることなどを呼び掛けています。
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移住希望者が一泊二日で体験会
伊那市への移住希望者が一泊二日で田植えと空き家見学をする体験会が4日まで開かれています。 2日は、伊那市東春近の農事組合法人田原の田んぼで田植えをしました。 東京や愛知など県外から12組17人が参加し、そのうちの5組9人が伊那市への移住を検討しています。 伊那市は、希望者に、より具体的に移住を考えてもらおうと、これまでの農業体験と空き家見学を組み合わせ、初めて一泊二日で体験会を開きました。 4日は手良や西春近、高遠町の3つの空き家を見学します。 どれも庭があり、家庭菜園ができる物件だということです。 昨年度の伊那市への移住者は49組80人で、関東甲信越からが55%を占めています。 3日はほかに、田原の地区内を歩き石仏などを見学したほか、地域住民と夕食を共にし交流したということです。
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鎌倉國光さん 石仏写真展
駒ヶ根市の鎌倉國光さんが撮影した石仏の写真展が、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 写真は、高遠町出身の石工守屋貞治が彫った石仏を撮影したもので50点が展示されています。 撮影場所は山梨県北杜市の海岸寺で、ここには守屋貞治が8年間かけて完成させた百体観音があります。 鎌倉さんは、10年以上前に海岸寺の石仏をまとめた写真集に魅せられ、撮影を始めたということです。 こちらは「佉羅陀千地蔵菩薩」です。 「佉羅陀千」は菩薩が住む浄土という意味で、切れ長で涼し気な目が意志を宿しているように感じるということです。 鎌倉さんはこれまで、国内外の山へ登り撮影した写真を展示していましたが、長年取り組んできた「石仏」の写真を多くの人に見てもらおうと今回初めてこのテーマで写真展を開きました。 鎌倉國光さんの石仏写真展は、6日(火)まで、いなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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初公開の縄文土器や小判が並ぶ
伊那市内で出土した初公開の縄文土器や小判などを並べた企画展が伊那市創造館で開かれています。 館内には旧石器時代から近世までの出土品が時代ごとに並べられています。 2015年、平成26年に美篶芦沢で発掘された縄文土器はほぼ完全な形で出土しました。 初公開となるこの土器は今から約5000年前のものと推定されています。 1967年、昭和42年に美篶笠原で見つかった25枚の小判と小判が入っていた磁器の一部も展示されています。 企画展ではほかに市内に425か所ある遺跡の地図もあります。 企画展はあまり知られていない遺跡の価値を見直そうと開かれているもので、濵慎一学芸員は「伊那市の歴史を知るうえで価値のある出土品が並んでいる」と話していました。 この企画展は8月31日まで伊那市創造館で入場無料で開かれています。
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1人暮らしの高齢者世帯対象に水道の無料点検
1日から始まった水道週間に合わせて一人暮らしの高齢者を対象にした水道の無料点検が2日伊那市内で行われました。 水道の無料点検は伊那市水道事業協同組合が行ったものです。 組合に加盟している23社が分担して一人暮らしの高齢者宅、60世帯を回りました。 水道事業者はパッキンを変えたり蛇口部分を点検したりしていました。 伊那市水道事業協同組合では「水道は毎日使うものなのでどうしても傷んできます。これを機会に 事業者を身近に感じ何かあったら気軽に相談してもらいたい。」と話していました。
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征矢さん 町応援団第1号に
箕輪町は町出身のプロレスラー征矢学さんを「箕輪町応援団」第一号に任命しました。 5月28日は箕輪町のながたドームでプロレスの興行が行われました。 試合前、リング上で町応援団の任命が行われ白鳥政徳町長から征矢さんに委嘱書が手渡されました。 征矢さんは現在32歳でシングルとタッグの王座を獲得したこともあるトップレスラーです。 箕輪町応援団は、町の魅力や情報を発信してもらおうと委嘱するもので征矢さんが第一号です。 白鳥町長は「箕輪町、上伊那を各地でPRし、地元を見守ってほしいです」と話していました。 征矢さんは「応援団第1号として、町の皆さんの想いを大切に頑張りたいです」と話していました。 征矢さんの任期は2年間で、町では今後、スポーツや文化面で活躍する人を応援団として委嘱していく事にしています。
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南アルプス北岳 ケージでライチョウ保護へ
環境省は今年度、絶滅のおそれがあるライチョウの保護と増殖に向け、南アルプスの北岳でケージによる保護を行います。 ライチョウは本州の中部の高山帯に生息しその数は2千羽まで減少していると見られています。 特に南アルプスの北岳周辺では減少が著しく、1981年の調査では120羽生息していましたが、2016年には24羽まで減少しました。 環境省では、北岳のライチョウの保護と増殖に向け今月からケージによる保護を行います。 今月から来月にかけ、ライチョウの家族を小型の移動式ケージに収容した後、大型のケージに誘導し20日間程度保護します。 ライチョウの雛は、雨や気温の変化による影響の他に、最近は猛禽類やキツネなどの捕食により減少していると見られています。 今年度からはライチョウを襲うキツネやテン、イタチの捕獲を北岳で行う計画です。 環境省では、北岳のライチョウの個体数の回復の状況により、南アルプス全体に取り組みを広げていきたいとしています。
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南ア遭対協 防災ヘリ犠牲者に黙とうささげる
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の定期総会が2日伊那市長谷総合支所で開かれ、3月に発生した消防防災ヘリコプターの墜落事故で亡くなった9人に黙とうをささげました。 総会では、出席した県や市、警察の関係者など30人が黙とうを行い、消防防災ヘリの墜落事故で亡くなった9人の冥福を祈りました。 昨年度南アルプス北部地区で発生した遭難事故は、8件で1人が死亡しました。 8件の遭難事故のうちヘリによる救助は7件あり、墜落した消防防災ヘリは2件の救助を担当しました。 会長の白鳥孝伊那市長は「空からの救助が主体だったが、今後は地上から救助するケースが増えてくる。十分な体力と、地形を頭に入れいざという事態に備えてほしい」と挨拶しました。 総会ではこのほかに、11年間救助隊に在籍する中村稔さんに功労者表彰が、33年間在籍しこの春救助隊を退いた伊藤誉さんに感謝状が贈られました。
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1人1会員増強の取り組み強化
公益社団法人伊那広域シルバー人材センターの定時総会が伊那文化会館で26日、開かれ今年度は1人1会員増強の取り組みを強化することが承認されました。 定時総会では今年度の事業計画などが示されました。 初めての試みとして会員増強キャンペーン月間を5月と7月に設け1人1会員増強の取り組みを強化実施するとしています。 昨年度末の会員数は630人で年度当初より4人増加しましたが高齢化や体調不良による退会が進んでいるということです。 仕事の受注件数は7,373件で前の年度と比べて815件の減少、契約金額は3億6,000万円で970万円の減少となっています。 伊那広域シルバー人材センターでは「高齢者福祉サービスや家事援助サービスのニーズが高まっている。今後も受注の増加、会員の増強に取り組んでいきたい。」と話していました。
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箕輪進修高校生徒が模擬投票
選挙権年齢が満18歳以上に引き下げられたことを受けて、箕輪町の箕輪進修高校で、1日、生徒たちが模擬投票を体験しました。 教室が投票所となり、生徒たちが、投票箱に、記入した紙を入れていました。 受付や、立会人も生徒たちが行いました。 これは、選挙権年齢が去年18歳以上に引き下げられたことを受けて、箕輪町選挙管理委員会が開きました。 若い世代に選挙に対する関心を高めてもらおうというものです。 生徒たちは、政見放送を視聴後、投票を体験しました。 この模擬投票体験は、3年生と4年生116人を対象に行われました。
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信州DC前に「観光客に声かけを」
JRと長野県がタイアップして県内への観光客の誘客を進める信州デスティネーションキャンペーンが、7月1日から始まります。 キャンペーン開始を控え、県民に観光客をもてなす声かけ運動を呼びかける街頭啓発が、1日、県内一斉に行われました。 1日は、県内各地のJRの駅など10か所で一斉に街頭啓発が行われました。 このうち、上伊那では、JR飯田線の伊那市駅で、通勤・通学時間に合わせて、県の職員が、ティッシュとクリアーファイルを配りました。 「積極的に観光客に声を掛け、県民全体でもてなしましょう」と呼び掛けています。 信州DCは、JRとタイアップした大型観光キャンペーンで、県内で行われるのは7年ぶりです。 今回は、イベント日に、特急あずさが木曽まで運行します。辰野駅でも停車して、飯田線へ乗り継ぐことができます。 飯田線では、313系のイベント列車が3日間運行し、沿線でイベントが企画されています。 信州デスティネーションキャンペーンは、7月1日から9月30日まで行われます。
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プチマルシェ 移動キッチン制作中
伊那市新山でヨーロッパの郷土料理を提供するレストラン「プチマルシェ」は、トラックの荷台に厨房が乗る移動式キッチンを制作中です。 伊那市新山にあるプチマルシェです。新山の中でも奥深い場所にあります。 作っているのは、設計から手作りという木製の移動式キッチン。 1日も、板の長さを測ったり切断するなどの作業が行われていました。 キッチンには、コンロやオーブンが設置される予定です。 手がけているのは、プチマルシェのシェフ・大竹 明郁(あいく)さんと妻の美保子さん、宮田村の地域おこし協力隊の高橋 明里(あかり)さんの3人です。 プチマルシェの大竹夫妻は、依頼を受けた家庭に出張し青空のもとで料理を提供したいと考えています。 高橋さんはイベントなどに移動販売で出向き自家焙煎のコーヒーを提供したいと考えています。 両者の思惑が一致し、共同で移動式キッチンを作ることにしました。 移動式キッチンは7月中には完成予定で、県から飲食営業許可が取れ次第、営業していきたいとしています。 なお、手作りで木製の移動式キッチンカーは、県内では初なのではないかということです。
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井月句碑 ゆかりの富県に建立
幕末に伊那谷を放浪した俳人・井上井月を偲び、ゆかりの地、伊那市富県に句碑が建立されました。 1日は、建立委員会のメンバーや、来賓として白鳥孝伊那市長らが出席し、句碑の除幕式が行われました。 句碑には、明治18年の秋に井月が詠んだとされる「落ち栗の座を定めるや 窪溜(た)まり」の文字が刻まれています。井月の直筆を拡大したものです。 実行委員会では、富県区民636人と地区外からの協賛金、およそ150万円を集め建立しました。 井上井月は、富県から駒ケ根に抜ける火山峠で倒れ、弟子の竹風(ちくふう)宅に運ばれました。 竹風宅は、今回句碑が建てられた場所の150メートルほど下にあったということです。 井月顕彰会前会長の堀内(ほりうち)功(つとむ)さんが、この地を訪れた際、近くに栗畑があるのを見て、ここに句碑を立ててはどうかと、地元に持ち掛けました。 白鳥市長は、「俳句を世界遺産にという動きもある中で、伊那には井月がいる。井月とともに地域が繫栄してほしい」と話していました。