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旧井澤家住宅で野点の茶会
伊那市西町の旧井澤家住宅庭園で16日野点の茶会が開かれ訪れた人たちが日本の文化に触れました。
野点の茶会は、旧井澤家住宅を管理運営している伊那部宿を考える会が、開いたものです。
茶会では伊那市山寺でお茶の教室を開いている表千家の福澤登美子さんらが抹茶と和菓子を振舞っていました。
福澤さんは、「お茶の作法を学ぶということは、礼儀を学ぶこと。日本の伝統文化が忘れられないよう、伝えていきたい。」と話していました。
訪れた人たちは、江戸時代の雰囲気を再現した建物の前でお茶を楽しんでいました。
また旧井澤家住宅では、1812年、文化9年から伝わるとされている高遠焼の展示販売が行われていて会場には椀や皿、徳利など100点ほどが並んでいます。
高遠焼は高遠町勝間に登り窯を持つ唐木米之助さんがその技を受け継ぎ伝えています。
高遠焼の展示販売は23日まで行われています。 -
南ア林道 ハイブリッド車導入検討へ
伊那市は環境への取り組みとして二酸化炭素削減をアピールしていこうと、南アルプス林道で、ハイブリッド車の導入を検討しています。
伊那市は19日から家庭で充電できるプラグインハイブリッド車の走行実験を始めました。
実験は、トヨタ自動車から車両を無償で借りて実施します。プラグインハイブリッド車は、家庭用コンセントから充電できるのが特徴で、従来のハイブリッド車より多くの電池を搭載しています。
伊那市では、19日からこの車を南アルプス林道の管理車両として走らせ、日常業務や急勾配での走行データ、二酸化炭素の排出量などのデータ取りを行います。
市では、走行条件が厳しい林道でハイブリッド車を導入する事で、南アルプスの世界自然遺産登録に向け低公害社会への前向きな取り組みをPRしたいとしています。
この日は、林道バス営業所から標高1680メートルの歌宿までの14キロを走りました。搭載しているバッテリーで7キロ走行する事が出来き、普通車に比べおよそ50%のガソリン削減に繋がったという事です。
今回得たデータは、将来的に小水力発電など自然エネルギーで得た電力で電気自動車等の充電を行えるシステム構築の基礎データにしたいとしています。
伊那市では、今回の走行実験の結果をもとに、林道バスについてもハイブリッド化を視野に入れいきたいとしています。 -
「地価調査」 下落幅縮小
長野県は、7月1日現在の県内の地価を公表しました。
県全体では、住宅地は16年連続、商業地は20年連続の下落となりましたが、下落幅は縮小しています。
地価調査は、国の法律に基づき適正な土地取引の指標にしようと、毎年県が実施しているもので、今回は県内77市町村の基準地394地点で調査を実施しました。
県全体の平均変動率は、商業地がマイナス4.0%、住宅地がマイナス2.6%の下落となりましたが、下落幅は去年と比べ縮小しています。
伊那ケーブルテレビ放送エリアで下落幅の大きかった商業地は、伊那市山寺の市営駐車場付近が1平方メートルあたり5万1400円で、去年の5万4100円と比べ5%下落しています。
箕輪町松島の国道153号バイパス沿いのイオン付近が、3万7800円で去年の3万9400円と比べて4.1%下落しています。
南箕輪村神子柴のサンロード付近は2万9600円で去年の3万1100円に比べて4.8%下落しています。
住宅地の市町村別では平均で、伊那市が1.9%、箕輪町が3.7%、南箕輪村が1.9%下落となっています。 -
竹山流津軽三味線演奏者篠原竹吟さん 演奏会
津軽三味線を全国に広めた竹山流津軽三味線の演奏者篠原竹吟さんの演奏会が15日、伊那市のいなっせで開かれました。
岡谷市在住の竹吟さんは、津軽三味線を全国に広めた盲目の演奏者高橋竹山と40年ほど前に出会い、その演奏に魅せられました。
以来、三味線一筋の人生を選び、昭和53年に「竹吟」の称号を得ました。
演奏会は、師である竹山が作り上げた音色を、1人でも多くの人に聞いてもらおうと全国各地で開かれています。
15日は、津軽じょんがら節などおよそ10曲を演奏しました。
他に、竹吟さんから個人指導を受け「竹祐」の称号を取得した伊那市の高山裕子さんが演奏を披露しました。 -
県内男性最高齢108歳 副知事らが祝う
敬老の日の17日、伊那市は99歳以上の高齢者の長寿を祝って、対象者宅を訪問し、祝い金をおくりました。
伊那市山寺の福澤 總一郎さんは明治37年生まれの108歳。男性では県内最高齢です。
17日は、長野県の加藤さゆり副知事と白鳥孝市長が、福澤さん宅を訪れ、祝い状や祝い金、花束などを手渡しました。
福澤さんは、三女の三重子さんと2人暮らし。1日の大半を居間やベッドで過ごしていますが、歩行器を使ってゆっくり歩くことができます。
食事は3食きちんと取り、好き嫌いは無いということです。
敬老の日を祝って、福澤さんのお宅には4世代20人ほどの家族が集まり、記念撮影などをしました。
伊那市内の今年の長寿祝いの対象者は、99歳が32人、100歳が16人、101歳以上が39人となっていて、それぞれ、市長などが訪問し、祝い金などが渡されました。 -
ギネス認定のプラネタリウム上映
投影する星の数が560万個と多く、世界で最も先進的なプラネタリウム投影機としてギネスに認定されている「メガスター」の上映会が、箕輪町で行なわれました。
箕輪町文化センターホール内に設置された仮設エアドームの中で、16日・17日の二日間にかけて、15回プラネタリウムの番組が上映されました。
従来、プラネタリウムで投影される星の数は9千個程度でしたが、「メガスター」は、560万個の星を映し出すことができるほか、軽量なため持ち運ぶ事ができます。
更に、これまでできなかったオーロラや、雪が降る星空などの表現も楽しめます。
上映が終了すると、観客からは拍手が起きていました。 -
伊那市でひったくり事件が連続発生
伊那市内で高齢者の女性を狙った、ひったくり事件が連続発生していることから、伊那警察署では買い物など外出する際は、人通りの多い、表通りを歩くようにするなど注意を呼びかけています。
伊那警察署によりますとひったくり事件は8月下旬から
今月16日までの間に4件発生しているということです。
被害にあったのは、72歳から86歳の女性で被害額は1,200円から2万5,000円。
いずれも後ろから自転車で近づいてきた男が手提げバッグを奪ったもので4件の被害合計は5万円ほどになるということです。
伊那署では同様の事件の発生が考えられるとして、外出の際は人通りの多い表通りを歩くようにするなど注意を呼びかけています。 -
工科短大の設置場所5案示される
工科短大機能あり方検討会が18日、県庁で開かれ、設置場所について南箕輪村の伊那技術専門校の一部建て替えなど5つの案が示されました。
案によりますと設置場所は、南信地域で新たに土地を取得する新設のほか、既存施設の活用として南箕輪村、岡谷市、飯田市それぞれの技術専門校また飯田工業高校跡地の建物の一部建て替えを想定しています。
伊那技術専門校を活用した場合、敷地面積はおよそ2万3千平方メートル、建物面積は6千平方メートルとなります。
伊那技術専門校を改修した場合の事業費の試算は、15億3千万円で5つの案の中で最も低く、新設では36億7千万円となっています。
既存施設の活用のメリットとして今ある施設や機械設備が有効活用できるとしています。
またデメリットとして建設工事期間中、現行の職業訓練に支障が出ることをあげています。
検討会では工科短大機能のあり方について11月初めまでに意見をまとめ県に報告する計画です。 -
きぬた農園所有の山林買い取り 趣旨採択
箕輪町議会は、東京都のきぬた農園が所有している山林について町が適正な価格で購入・買い取り交渉を進めてもらいたいとする陳情について全会一致で趣旨採択としました。
箕輪町長田のながた自然公園に隣接している東京都のきぬた農園所有の山林が売りに出されていることについて、沢区から「箕輪町がきぬた農園と交渉し適正な価格での購入を進めてほしい」といった要望書が出されていました。
この件について議会では全会一致で趣旨採択としました。
また、継続審査となっていたヤマダ電機箕輪町店出店阻止に関する陳情については、全会一致で不採択となりました。
箕輪町議会9月定例会最終日の今日は採決が行われ、19議案を原案通り可決し、閉会しました。 -
機構設立に向け初のシンポジウム
農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構設立準備会は18日、伊那市役所でシンポジウムを開き、今後の方向性について意見を交わしました。
伊那谷アグリイノベーション推進機構は、信州大学農学部で行っている研究を活用し、産学官が連携し産業の開発や発展を目指し、平成25年の発足に向けて活動しています。
シンポジウムには、生産者や消費者、行政などからおよそ200人が参加しました。
第1部では伊那市・駒ケ根市、飯田市の市長が「行政からの機構・信大への期待」をテーマに話しました。
白鳥孝伊那市長は「日本のこれから求められるのは教育。保育園の段階から繋がりを持った教育を一環していくためにも大学・学生が絡んでやっていくことが必要」と話していました。
第2部ではソバ・雑穀新種開発をテーマに信大農学部の井上直人教授が取り組みを説明しました。
井上教授は「雑穀は低温に強く伊那谷での生産に適している」などと話していました。
また、雑穀を取り扱っている関係者などが事例や課題について意見を述べました。
アマランサス研究会の登内英雄会長は「雑穀の安定した収量を確保するのが難しい」
野のものを経営する吉田洋介さんは「雑穀をつくる人、栽培する人の負担が米作りとは違い大きい」と話していました。
伊那谷アグリイノベーション推進機構では12月18日に第2回目のシンポジウムを飯田市で予定しています。 -
伊那西高校吹奏楽クラブ定期演奏会
伊那市の伊那西高校吹奏楽クラブによる定期演奏会が16日、伊那文化会館で開かれました。
定期演奏会は日頃の練習の成果を発表しようと毎年この時期に開かれていて今年で9回目です。
演奏会では14曲が披露され、会場に訪れた保護者達は演奏を楽しんでいました。 -
歯の衛生に関する図画・ポスターコンクール
歯の衛生に関する図画・ポスターコンクールの審査会が13日、伊那市西町の上伊那歯科医師会館で開かれ、伊那市の美篶小学校4年の大脇歌歩さんの作品がポスターに採用されることが決まりました。
コンクールには上伊那の小中学校から620点が寄せられました。
大脇さんの作品は、「むし歯ゼロでスマイルアップ」というキャッチコピーと絵がマッチしている点、仕上がりが綺麗な点などが評価されました。
ポスターは300枚用意され、上伊那の保育園や小中学校などに配られることになっています。 -
地元食材で料理コンクール
地元の食材を使った料理コンクールが16日、箕輪町地域交流センターで開かれ最優秀賞には蒸し緬と長芋を組み合わせた「ゆ縲恂ヒ」が選ばれました。
料理コンクールは箕輪町内の飲食店や農家などでつくる実行委員会が企画した、みのわ食でつながる収穫祭で行われたものです。
会場にはおよそ300人が集まりコンクールに出品された料理4品を審査を兼ねて試食しました。
料理は、箕輪産のそば粉や牛乳、野菜などが使われていて、味の斬新さと箕輪らしさがポイントとなっています。
試食した人たちはトレーの裏にそれぞれの料理のエントリーナンバーを書いて投票していました。
結果は箕輪町長岡の料理店とざ和の横山哲也さんが作った「ゆ縲恂ヒ」が最優秀賞に選ばれました。
「ゆ縲恂ヒ」はローメンに使われている蒸し麺と箕輪産の長芋を組み合わせた料理で、体に優しいという意味があります。
16日の収穫祭では地元農産物や加工品の販売コーナーが設けられ訪れた人たちが買い求めていました。
実行委員会では「地元農産物の良さを再発見することができた。
最優秀賞の料理は箕輪の特産となるよう研究していきたい」と話していました。 -
セジュールオープン
不登校などの悩みを抱えた若者と地域を繋げる拠点施設セジュールが16日、伊那市荒井の通り町にオープンしました。
16日は、テープカットなどをしてオープンを祝いました。
セジュールは伊那市のいなっせ北側の空き店舗を改装しオープンしたもので県の新しい公共の場づくりのモデル事業として助成を受けています。
セジュールは、悩みを抱えた若者を支援する上伊那子どもサポートセンターなど16団体で構成する若者参加のまちづくり協議会が運営します。
1階はドリンクやケーキなどを提供するカフェ、2階は学習支援室や地域の人たちとの交流スペースが設けられています。
この他に、各団体でつくった草木染の靴下やしおり、お菓子なども販売しています。
営業時間は午前11時から午後3時までとなっていて水曜日と日曜日が定休日となっています。 -
上伊那で運動会シーズンピーク
上伊那地域で秋の運動会シーズンがピークを迎えています。
南箕輪村の南部小学校では、南部小と南原保育園合同の運動会を開き、児童192人、園児100人が22種目を行いました。
子ども達は保護者が見守る中、日ごろの練習の成果を発揮していました。 -
写真展なんじゃもんじゃ
上伊那地域の写真愛好家の写真展「なんじゃもんじゃ」が、14日から、伊那市の伊那図書館で開かれています。
この写真は、アケビコノハと呼ばれる蛾の幼虫が3匹並んでいたところを写したものです。
会場には、会員60人の作品60点が並んでいます。
写真展なんじゃもんじゃでは、腕を競うのではなくこれはなんだろうと思わせるような、自分が気に入った作品を展示します。
年齢も10代から80代までと幅広いのも特徴の1つです。
最年少で小学3年生の上原裕司くんの作品は、友人と遊んでいる際に撮影したものです。
なんじゃもんじゃ写真展は、23日日曜日まで、伊那図書館で開かれています。 -
南箕輪のまっくん 今年もエントリー
去年のゆるキャラグランプリで最下位となった南箕輪村のイメージキャラクターまっくんが、リベンジを誓い、今年もエントリーしました。
まっくんは、平成6年に大芝高原のイメージキャラクターとして誕生し、平成17年、南箕輪村のイメージキャラクターに昇格しました。
アカマツの妖精をイメージしているということです。
まっくんは、去年のゆるキャラグランプリで68票を獲得したものの348位で全国で最下位となってしまいました。
南箕輪村では、不人気人気を利用して、注目を集めようと公式ホームページを開設。
ブログやスケジュール、お知らせなど掲載し、着々とイメージアップをはかってきました。
さらに村では、プロフィールを掲載した名刺も作成し、汚名返上にやっきになっています。
今年の投票期間は、11日から2ヶ月間で、結果は、11月25日に発表されることになっています。
村では、「まっくん優勝に向け、奇跡への一票をお願いしたます」と投票を呼び掛けています。 -
坂下でガス漏れ騒ぎ
14日午後10時頃、伊那市坂下の住宅に乗用車が突っ込み、周囲にLPガスが漏れ出す騒ぎがありました。
14日午後10時頃、伊那市坂下の住宅に乗用車が突っ込み、家の外にあった50キロ入りのLPガスの缶からガスが漏れ出しました。
周囲には、ガスの臭いが立ち込め、一時騒然となりました。
ガス缶を除去する作業のため、事故直後に警察と消防があたり一帯を封鎖しました。
このLPガスを取り扱っている業者によりますと、30キロ以上が周囲に漏れたと見ています。
車が突っ込んだ住宅には、93歳のお年よりがひとりで暮らしていましたが、無事でした。
事故からおよそ1時間後、破損したガス缶と住宅内に充満していたガスの除去が終了し、封鎖は解かれました。
車の運転手、地域の住民にけがなどはありませんでした。 -
たかずやの里建て替えへ 支援本格化
上伊那広域連合などが協力して建て替えが予定されている児童養護施設たかずやの里への、支援活動が本格化しています。
15日には伊那市のベルシャイン伊那店で募金箱の設置セレモニーが開かれ、たかずやの里の埋橋良和理事長と上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長が(株)ニシザワの小池和広副社長に募金箱を手渡しました。
募金箱は、竹を切って作られたもので、たかずやの里の子ども達も作製に協力しました。
たかずやの里の埋橋良和理事長は「少しでも募金箱を見てもらって、子どもたちの気持ちを感じ取ってもらえたら」と話していました。
児童養護施設たかずやの里は、昭和27年に虚弱児施設高烏谷保養園としてスタートし、昭和49年に現在の場所に施設が建て替えられました。
建設から40年近くが経過し、老朽化していることや耐震化が必要なことから移転新築が予定されています。
事業費はおよそ3億7千万円で、そのうち国や県の補助を除いた1億7千2百万円は、上伊那8市町村で負担することにしています。
6月からスタートした、たかずやの里整備支援基金には、14日現在、法人、個人合わせておよそ950万円が集まっています。
白鳥連合長は「いろんなところで支援が動き出している。上伊那8市町村の人たちにも活動を見てもらい、参加してもらえるようアピールしていきたい」と話していました。
この日は、ベルシャイン伊那店の入口で募金活動や募金を呼びかけるティッシュ配りも行われました。
株式会社ニシザワの小池副社長は「これからを担っていく子ども達のために精一杯協力したい」と話し、伊那店以外の店舗でも募金活動に協力したいとしています。 -
第58回全日本総合男子ソフトボール選手権大会
全国の実業団などが参加する第58回全日本総合男子ソフトボール選手権大会が伊那市で行われています。
大会には、北海道から沖縄まで全国各地の予選を勝ち進んだ実業団やクラブチーム32チームが参加しています。
大会は今年で58回目で、伊那市で開かれるのは昭和54年の25回大会以来33年ぶりです。
長野県からは、オール伊那クラブが出場しています。
15日は、市内の4球場で1回戦16試合が行われ、全国の舞台で白熱した勝負が展開されていました。
大会は、16日に2回戦と準々決勝が、17日に準決勝と決勝が行われます。 -
町立辰野病院竣工式
移転新築された辰野町の町立辰野病院が完成し、15日、竣工式が行われました。
この日は関係者など130人が参列し、テープカットなどで完成を祝いました。
町立辰野病院は、現在の辰野総合病院の老朽化などに伴い建設が進められてきました。
新しい病院は、延べ床面積およそ1万平方メートルの鉄筋コンクリート3階建てです。
病床数は、稼働効率を考えて、これまでの120床より20床少ない100床ですが、病室ごとにトイレが設置されています。
またラウンジや喫茶室、リハビリ用の庭園が設置されました。
事業費はおよそ32億円で、そのうち6億円は上伊那地域医療再生事業補助金が充てられています。
矢ヶ崎克彦町長は「上伊那公立3病院が連携して運営していく中で、回復期医療の重責を担う病院。より高い医療技術で利用者に愛されるサービスを提供していきたい」と話していました。
上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長は「上伊那の地域医療を病院完結型から地域完結型へ進めるために待望の病院が完成した。地域で連携した病院運営を進めていきたい」と話していました。
上伊那地域医療再生計画では、公立3病院が安定的に地域医療を担い続けていくために、機能分担と連携により上伊那医療圏の再生を目指しています。
伊那中央病院が高度救急医療、昭和伊南病院が急性期から回復期、辰野病院は回復期を担うことになっていて、病院内には回復期の機能も備えた30床の病床が設置されています。
辰野病院は10月1日から診療を開始する予定です。 -
上農とトマトの木 コラボレーションでメニュー開発
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が考案した雑穀や地元野菜を使ったメニューが、21日から、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにあるトマトの木で、期間限定で提供されます。
期間限定で提供されるのは、みはらしファームのリンゴと上伊那産の小麦ハナマンテンを使ったピザ、トマトとアマランサスのパスタ、ブルーベリーのパウンドケーキなど9品です。
13日は、トマトの木でコラボレーションレシピの試食会が開かれ、上農高校の生徒4人の他、企画したJA上伊那や伊那地域アマランンサス研究会の関係者などおよそ40人が集まりました。
試食会は、トマトの木を経営するJA上伊那が、地産地消と地元野菜の普及を進めようと、上農高校の生産環境科作物班に呼びかけ実現したものです。
生徒らは、今年3月からレシピを考え、6月からは福島靖店長と話し合いを重ねてきました。
提供されるメニューは、福島店長らがアレンジを加えたということですが、雑穀を使ったカレーはほぼ生徒のアイディア通りということです。
試食の後参加者らは、味や見た目、食感などの感想をアンケートに書いていました。
生徒が考案したメニューは、21日からおよそ1か月の期間限定で提供されます。 -
伊賀焼陶芸家坂本俊人さんの作品展
「高遠藩学の祖」とされている阪本天山の子孫で伊賀焼陶芸家の坂本俊人さんの作品展が、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれています。
会場には、茶碗や花瓶など坂本さんの作品およそ80点が並べられています。
坂本さんは、三重県在住の陶芸家で、文武両道の気風を築き高遠藩学の祖と称された天山の子孫です。
伊賀焼は、どっしりとした重量感と、釉薬を用いずガラスの様な緑色を浮き出させるのが特徴です。
ガス釜を使わず、松の木を燃やして作るということで、1つの作品を焼くのに5日ほどかかり、その間ほとんど寝ずに釜の様子を見続けます。
坂本さんは、伊賀焼に釉薬を塗った作品作りに15年ほど前から取り組んでいて、ここ2縲・年でようやく形になってきたと話します。
坂本俊人さんの作品展は、18日火曜日までベルシャイン伊那店で開かれています。 -
ディズニー魔法の教室 長谷小で出前授業
千葉県の東京ディズニーリゾートを運営する企業の従業員の出前授業「魔法の教室」が14日、伊那市の長谷小学校で開かれました。
魔法の教室は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが関東の小学校を対象に開いているものです。
今年から長野県でも実施されるようになり、南信地域では長谷小学校で初めて開かれました。
14日は、ディズニーリゾートでアトラクションの仕事をしている斎藤隆幸さんと、清掃の仕事をしている土屋美菜子さんが、「思いやりの魔法」と題し、ゲームを交えながら話をしました。
スプーンを使ってお手玉を隣りの人に渡すゲームでは、「どうやったら相手がお手玉を取りやすいかを考える、これが思いやりです。普段の生活でも相手の立場に立って物事を考えるようにしましょう」と話していました。 -
上伊那経済を牽引 池上さん白寿の祝い
9月17日は、敬老の日。
南箕輪村の大明化学工業初代社長で戦後、上伊那経済の牽引役として活躍した池上房男さんは、来年100歳を迎えます。
池上さんは、大正2年生まれの99歳。
来年3月に100歳を迎えます。
昭和21年の創業以来、先頭にたって経営にあたり、昭和36年社長に就任。
平成3年に会長、13年に相談役となり92歳までつとめました。
常に人間尊重の経営哲学を貫き、従業員を大切にするその姿勢は、上伊那のみならず日本の経済産業界にこの人ありと言われ、「師」と仰ぐ経営者も多くいます。
14日は、敬老の日にあわせ、唐木一直村長が長寿者訪問に訪れました。
唐木村長は、池上さんに国や県からの祝い状を手渡し、健康・長寿を祝っていました。
池上さんの家の庭にあるミツバチの巣箱。
昭和21年から60年以上にわたり続けているミツバチの飼育が唯一の趣味です。
とにかく徹底的にやらないとだめだが口癖の池上さん。
毎日気象条件などミツバチに関する記録をとり続けているこのノートがその性格を物語っています。
毎日新聞を4紙欠かさず読むという池上さん。
去年の東日本大震災には、ショックを受けると同時に今の政治にもいらだちがつのります。
妻の久江さんは、95歳。
2人暮らしです。池上さんは、来年3月20日に100歳の誕生日を迎えます。 -
伊那北高 合唱コンクール
伊那北高校伝統の合唱コンクールが14日伊那文化会館で開かれ、澄んだハーモニーが会場に響きました。
毎年恒例の合唱コンクールで、審査によって最優秀の金賞などが決まります。
今年は、1年から3年まで全20クラスが始業時間前や放課後に練習してきた成果を発表しました。
発表を聞いた音楽教諭は、「3年生は特に豊かなハーモニーで合唱に深みが出ていた。」と話していました。
審査の結果、最優秀賞の金賞には、3年E組が選ばれました。 -
伊那市西箕輪地区 戦没者追悼式
伊那市西箕輪地区の戦没者追悼式が、12日、西箕輪羽広の仲仙寺で行われました。
仲仙寺にある招魂碑の前で追悼式が行われ、遺族や地区関係者など50人が参列しました。
追悼式は、日清戦争から第二次世界大戦までに戦死した人の霊を慰め、平和を祈念しようと、西箕輪社会福祉協議会が毎年行っています。
西箕輪社協の小林光豊会長は、「国のために命を捧げた戦没者のためにも、平和な国家を受け継ぐことが私たちの使命」と式辞を述べました。
伊那市遺族会の赤羽要会長は追悼の辞で、「悪夢のような戦争から67年、日本の繁栄は多くの犠牲の上に築かれている。犠牲者に感謝の誠を捧げ、冥福を祈ります」と話していました。
仲仙寺の招魂碑には、日清、日露戦争の犠牲者10人、太平洋戦争の犠牲者163人、満蒙開拓の犠牲者37人の名前が刻まれています。
日露戦争後の明治39年に建立された招魂碑は、第二次世界大戦後、戦争に関するものを排除していた進駐軍との摩擦を避けるため、一度、住民によって土の中に隠されましたが、昭和29年に再び掘り起し、改めて建立されたということです。
参列者は、招魂碑の前で手を合わせ、犠牲者の冥福を祈っていました。 -
読育ボランティア養成実践講座
読み聞かせや手遊びについて学ぶ読育ボランティア養成実践講座が13日箕輪町の地域交流センターで開かれました。
講座は町内のボランティアで作る読育ボランティアネットワークと箕輪町図書館が開いているもので、25人ほどが参加しました。
講師は、飯田市にある上郷図書館元館長の下沢洋子さんで、読み聞かせや手遊びなどを実演しました。
下沢さんは、「子どもに読み聞かせるときは、物語を伝えることを意識して読むことが大切」などと指導していました。
読育ボランティアネットワークでは、小学校などで読み聞かせの活動を行っていて、講座を通じてレベルアップを図りたいとしています。 -
伊勢神宮奉納画 披露展覧会
下伊那郡高森町で活動する松尾隆康さんによる伊勢神宮奉納画 披露展覧会が伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には、伊勢神宮の社殿の建て替えに伴い奉納する作品2点を含む50点ほどが展示されています。
奉納する作品のうち、絹織物に描いた「舞楽 蘭陵王図」は伊勢神宮の神に捧げる舞をイメージして描かれたものです。
「豊穣図」は、朱色に染まる伊勢の景色と黄金に輝く稲穂が表現されています。
伊勢神宮奉納画披露展覧会は17日(月)まで、かんてんぱぱホールで開かれています。 -
山岳写真協会南信支部 写真展
日本山岳写真協会 南信支部の第18回写真展 「貌(かたち)・季節の中で」が、伊那文化会館で17日から始まりました。
会場には14人の作品56点が展示されています。
全て、ここ1年ほどで撮影された作品で、春夏秋冬の順に並べられています。
日本山岳写真協会南信協会は、今年で創立18年目を迎えます。
主に、中央アルプス、南アルプスなど、地元の山岳を中心に撮影しています。
北アルプスで撮影された「朝霧の弓折岳」は、朝の光と、霧がつくるグラデーションをとらえた作品です。
こちらは北アルプスの燕岳で撮影された作品で、月の光に山々が浮かび上がっています。
南信支部には、最近、高校生などの若手や新人が入り、活性化しているということです。
この日本山岳写真協会南信支部「貌・季節の中で」は、17日(月)まで、伊那文化会館で開かれています。