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シベリア抑留 慰霊祭
第二次世界大戦後、旧ソ連軍によりシベリアに抑留され亡くなった人たちの冥福を祈る慰霊祭が14日、伊那市の春日公園の碑の前で行われました。
慰霊祭は、抑留体験者や遺族などでつくる財団法人全国強制抑留者協会長野県支部が毎年行っているものです。
この日は、県内から抑留体験者や遺族など30人ほどが出席しました。
慰霊祭副実行委員長の西村又夫さんは「餓えと寒さの中亡くなった戦友の事を片時も忘れたことはない。抑留体験者として真実を後世に伝え、平和な社会を築くことを誓います」と式辞を述べました。
第二次世界大戦後、シベリアへ強制抑留された日本軍は60万人、
そのうち6万人が犠牲になったとされています。
参列者は、碑の前に花を手向け、犠牲者の冥福を祈っていました。 -
震災の影響で景気先行きの不透明感再び
伊那市などが7月に実施した景気動向調査の結果によりますと市内の製造業では東日本大震災によって景気先行きの不透明感を再び感じているところが多いことがわかりました。
この調査は、市内の製造、建設、商業など224社に対し行ったもので201社から回答を得ました。
製造業では「震災の受注量の影響」について「変化なし」が4割、「増加」が2割を占めていますが、「景気回復の期待については」、「回復した」との回答が前回の13.2%から6.8%に半減していることから、先行きの不透明感を再び感じているところが多くなったとしています。
建設業では「震災の受注量への影響」について6割以上が「変化なし」と回答しています。
しかし今後は受注は減ると予測しており景気回復に対する不安感を持っている企業がおおくあります。
商業では震災直後の自粛ムードは徐々に回復しつつあるが売上は戻っていないところもまだ多くあります。
調査では、震災の影響を大きく受けた企業は少ないものの、雇用情勢は先行きが読めないことから新たな採用に踏みきれないところが多くなっていると分析しています。 -
台風15号 上伊那で果樹被害3500万円
非常に強い台風15号の影響で上伊那地域は中川村を中心に果樹で3500万円余りの被害がありました。
台風15号は、21日の夕方県内に最接近しました。
一夜明けた22日朝は、箕輪町上古田の果樹農家が、強風により落下した梨を処理する作業に追われていました。
中込さんは、4縲・日後には出荷予定だった梨を拾い集めては捨てていました。
JA上伊那によると、上伊那全体では果樹で、5%が落下・品質が低下するなどの被害がありました。
被害が大きかったのは、辰野町から伊那市の伊那西部地区で、20%ほどが落下しました。
上伊那全体でりんごは160ヘクタール・1千万円、梨は60ヘクタール、2500万円の被害がありました。
米、そば、大豆などは、風により倒伏したり、水に浸かるなどの被害がありました。
伊那市では、人畜や家屋の被害はありませんでしたが、11箇所で倒木がありました。
22日午後4時現在、伊那辰野停車場線と伊那駒ケ岳線が片側交互通行となっています。
箕輪町では、人畜・家屋の被害はありませんでしたが、20箇所で倒木があり、町道などが通行止めになったほか、農業ハウスや東屋の屋根が飛ばされる被害などがありました。
南箕輪村では、特に被害はありませんでした。 -
伊那ローメンズクラブ B1グランプリ初出展
伊那ローメンズクラブは、全国各地のご当地B級グルメが一堂に集まる「B1グランプリ」に初出展し、ローメンと伊那市をPRします。
22日は、伊那ローメンズクラブの役員が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長にB1グランプリ出展を報告しました。
B1グランプリは、中日本・東海大会が24日、25日の2日間、愛知県豊川市で開かれ、22団体が出展します。
全国大会は11月12日と13日に、兵庫県姫路市で開かれ、伊那ローメンズクラブは両方の大会に出展します。
提供するのは、焼きそば風に作り、味付けしたスープをかけるローメンで、2日間で1万食を目指すということです。
順位は来場者の投票で決まります。
伊那ローメンズクラブは、伊那市の活性化のため、将来、B1グランプリを伊那市へ誘致したいと話していました。
今後は、11月頃にファンクラブを立ち上げ、全国大会に向け盛り上げていくということです。 -
ザ・シワクチャーズ伊那 演奏会に向け練習に熱
上伊那地域の60歳以上でつくるザ・シワクチャーズ伊那は、10月16日に定期演奏会を開きます。
12日は、メンバーおよそ70人が伊那市のいなっせで、演奏会に向け練習をしました。
ザ・シワクチャーズ伊那は、伊那市の名誉市民で2006年に亡くなった故高木東六さんの遺志を残そうと、その翌年に結成されました。
以来、高木さんの作曲した歌を中心に月に2回練習をしています。
また、メンバーのほとんどが、来年6月に開かれるオペラ春香に出演することが決まっています。
12日は、指揮者で駒ヶ根市の音楽療法士、藤塚禮子さんから指導を受け、本番で歌う10曲を練習しました。
ザ・シワクチャーズ伊那の第3回定期演奏会は、10月16日に伊那市のいなっせで開かれます。 -
伊那まつり協議会反省会
今年の伊那まつり市民おどりで、伊那節・勘太郎月夜唄とダンシング・オン・ザ・ロードの時間帯を分けたことについて「非常に良い・良い」と答えた人は38%でした。
これは、20日開かれた伊那まつり実行委員会反省会で報告されたものです。
8月6日、7日に行われた第39回伊那まつりには、2日間で8,700人が参加しました。
市民おどり委員会では、市民踊りに参加した93連を対象にアンケートをとったところ、65連から回答がありました。
アンケートのうち▽伊那節・勘太郎月夜唄とダンシング・オン・ザ・ロードを分けたことについて「非常に良い・良い」38%、「どちらともいえない」38%、「悪い・非常に悪い」22%となっています。
連の進み具合については「良い」12%、「適当」31%、「悪い非常に悪い」57%でした。
他に、進行係の調査によると伊那節・勘太郎月夜唄を全く踊らなかった連が35連あり、そのうち両方踊らなかった連が4連、伊那節を踊らなかった連が31連だったということです。
反省会では他に▽生バンドになると音楽が流れない区間があった。などの反省が出されました。
実行委員会では今後、来年の40回大会に向け企画委員会を立ち上げ協議していくということです。 -
箕輪町議決経ていない損害賠償約282万円
箕輪町で、平成18年度から今年度までに議会の議決を経ていない損害賠償事例が35件、およそ282万円あったことが分かりました。
これは20日開かれた箕輪町議会全員協議会で報告されました。
道路不備による損害賠償は20件、およそ115万円、公用車による物損事故は15件167万円でした。
損害賠償金はすべて保険会社から支払われたということです。
平澤豊満町長は、「地方自治法の認識が甘かった。お詫び申し上げる」と陳謝しました。
箕輪町議会は今回の報告を受け、町が行う損害賠償について、今後町長の先決処分とする議員発議の提出に向け内容を検討していくということです。 -
秋の全国交通安全運動 21日から
秋の全国交通安全運動が21日から始まりました。伊那警察署管内で交通死亡事故が多発するなか、啓発活動に一層の力を入れていく方針です。
運動初日のこの日、伊那市役所で出発式が行われました。
伊那警察署管内では、今年に入って10件の交通死亡事故が起きていて、伊那市で8人、箕輪町で2人が死亡しています。
これは、県内22警察署の中で最も多くなっています。
管内で発生した死亡事故10件のうち7件が、65歳以上の高齢者が関わる事故でした。
伊那市の白鳥孝市長は「高齢者や子供など交通弱者の交通安全に重点的に取り組み、死亡事故をなくすよう運動を進めたい」と挨拶しました。
運動期間中は、国道153号や広域農道付近など交通死亡事故が発生した場所で、地区の交通安全協会などが人波作戦を実施し交通事故防止を呼びかけていくことにしています。 -
伊那中央病院 平成22年度決算 2年連続黒字
伊那中央病院の平成22年度決算は純利益が1億4,800万円と、2年連続で黒字となりました。
これは21日に開かれた伊那中央行政組合議会で報告されたものです。
開院後初めての黒字になった平成21年度に続き2年連続の黒字で黒字額は1億4,800万円となっています。
これは、診療報酬の増額や、入院収益が病名ごとの包括支払になったこと、交付税の増額、薬品費や診療材料費の経費抑制によるものとしています。
年間のべ患者数は、外来で185,824人で前の年に比べ858人、率にして0.5%増加しました。
ただ、2年連続の黒字となったものの、里帰り出産の制限、内科、整形外科、産婦人科では、初診は紹介状がある事を条件としていて、引き続き医師確保と収益増に努めるとしています。
また、この日の議会で、伊那中央病院料金条例の一部を改正する事が決まりました。
美容外科での新たな患者ニーズにこたえるもので、スキンケア料金の引き下げのほか、乳がん手術後の乳頭再建手術などが新設されました。
伊那中央病院では、美容外科開設から半年が経過し、患者数は月平均80人と、収益も順調に推移しているという事です。 -
台風15号による土砂災害、河川の増水に注意
非常に強い台風15号の影響で伊那地域は午後から風雨が強まり、小中学校では授業を半日で打ち切るなどの対応をとりました。
長野地方気象台では激しい雨による土砂災害や河川の増水に注意するよう呼びかけています。
21日は、伊那市では伊那西小学校以外の全ての小中学校また箕輪町、南箕輪村の小中学校が下校時刻を早め、午後1時から2時の間で集団下校しました。
長野地方気象台によりますと、19日午後2時の降り始めから今日午後3時までの伊那地域の総雨量は、150・5ミリとなっています。
また午後2時34分に最大瞬間風速14.6メートルを記録しました。
明日正午までの24時間に降る雨の量は県南部の多いところで180ミリと予想しています。
また天竜川などが氾濫する可能性があるとして午後3時55分伊那市に洪水警報を発令しました。
激しい雨の影響で伊那市西町の県道伊那駒ケ岳線の法面が崩落し、ねずみ平バス停から小屋敷橋の間が昨夜11時40分から通行止めとなっています。
午後3時現在、開通の見込みはたっておらず、県では天候の回復を待って現場の様子を調査するということです。
長野地方気象台では強い雨や突風のほか、土砂災害や河川の増水に、注意するよう呼びかけています。 -
榎木孝明さんの水彩画展開催
俳優、榎木孝明さんの水彩画展開催にあわせて18日、伊那市高遠町の信州高遠美術館でサイン会が開かれました。
榎木さんは俳優として活動するかたわら水彩画を趣味としています。
信州高遠美術館では榎木孝明さんの水彩画展「水彩紀行」が開かれていて、それに合わせてサイン会が開かれました。
会場には榎木さんのファン、およそ100人が集まりサインを受け取っていました。
榎木さんは武蔵野美術大学時代、南箕輪村出身の石彫家、村澤明生さんと知り合い、交流を続けています。
現在開かれている「水彩紀行」もそれが縁で開かれたもので榎木さんが国内外の旅先などで書いた水彩画43点が並べられています。
榎木さんの水彩画展「水彩紀行」は10月5日まで信州高遠美術館で開かれています。 -
11月19日に井月映画祭り
漂泊の俳人、井上井月の映画「ほかいびと」の完成記念として11月19日に井月映画祭りが開かれます。
映画「ほかいびと」を制作した井上井月顕彰会が18日、伊那市手良で記者会見を開き井月映画祭りの内容について説明しました。
井月映画祭りは、11月19日に伊那市の伊那旭座で開かれます。
当日は予約制で入場無料で映画を鑑賞することができます。
また制作委員会の堀内功委員長、主演の田中泯さん、北村皆雄監督による舞台挨拶などが予定されています。
映画「ほかいびと」は平成21年から撮影がはじまり、井月の生き様や俳句が伊那谷の風景とともに描かれています。
主演の田中泯さん以外は地域の人が役を演じていて、延べおよそ400人が出演しています。
11月20日から27日までは有料で伊那旭座で上映されることになっています。
料金は前売りが一般1200円、中学生以下は800円でチケットは、小林書店、ブックスニシザワなどで販売されています。
井上井月顕彰会では「伊那谷を放浪した井月の謎の生涯が映画で明らかになるので多くの人に見てもらいたい。」と話しています -
旧井澤家住宅で茶会
伊那市西町の旧井澤家住宅の庭で18日に茶会が開かれました。
旧井澤家住宅を管理・運営している伊那部宿を考える会が日本の伝統文化に親しんでもらおうと企画したものです。
伊那市山寺で教室を開いている表千家の福澤登美子さんと生徒6人が点前を披露しました。
旧井澤家住宅では、去年初めて庭でお茶を楽しむ野点を行い好評だったことから今年も企画しました。
訪れた人たちは、歴史ある住宅や庭を眺めながらお茶を楽しんでいました。 -
伊那東部中学校吹奏楽部の第7回定期演奏会
伊那東部中学校吹奏楽部の第7回定期演奏会が19日、伊那文化会館で開かれました。
定期演奏会は、3年生にとっての集大成の場として毎年開かれています。
これまでは、伊那市民会館で開いていましたが、市民会館の閉館にともない今年は初めて伊那文化会館で開きました。
演奏会では、部員82人がブラスバンド曲や日本のポップスなど全13曲を演奏しました。 -
伊那市御園で火事 住宅全焼
19日夜9時20分頃、伊那市御園で木造一部二階建て住宅を全焼する火事がありました。
この火事による怪我人はありませんでした。
伊那警察署の発表によりますと、火事があったのは、伊那市御園の大島潤子さんが管理する住宅です。
火事は、午後9時20分ごろ発生し、木造一部2階建てトタン葺の住宅、およそ320平方メートルを全焼しました。
火は、午後11時55分ごろ消し止められました。
この住居は、寺院として利用されており、出火当時は、だれもいなかったということで、けが人はありませんでした。
伊那警察署では、ロウソクの火が燃え広がったのが火事の原因とみて捜査を進めています。 -
荒井区敬老会
各地で敬老会が開かれました。
このうち、伊那市の荒井区の敬老会がいなっせで開かれ、75歳以上のお年寄りおよそ80人が集まりました。
荒井区には、75歳以上のお年寄りが628人います。
19日は、地域住民でつくるコスモスの会や、近くの小中学校の児童と生徒が、歌を披露しました。
式では他に、荒井区に住む小学6年生の原脩人君と中村早紀さんが「体に気を付けてこれからも元気でいてください」などと作文を発表しました。
あるお年寄りは「毎年、敬老会に参加することを楽しみに過している。子ども達に元気をもらった」と話していました。
荒井区の武田治区長は「これからもお互い声をかけ合いながら、元気に過ごしてもらいたい」と話していました。 -
伊那市敬老訪問
敬老の日の19日、伊那市は長寿者訪問を行いました。
19日は、白鳥孝市長が伊那市野底の平澤ひさゑさん宅を訪れ、祝い金と肖像画を手渡しました。
平澤さんは明治43年生まれの101歳。
体が弱かったという平澤さんは、70歳を過ぎた頃から食事に気を使うようになり、ほとんど病院に行かなくなったと話します。
散歩が日課で、「出かける時は杖をついて家を出るが、帰る時は忘れてしまう」と笑いながら話していました。
週に1回、脳いきいき教室に通っていて、教室では最年長だということです。
伊那市の88歳以上のお年寄りは399人で、そのうち100歳が22人、101歳以上は33人となっています。 -
台風15号 21日の夕方から夜にかけて通過する見込み
台風15号は21日の夕方から夜にかけて県内を通過する見込みで長野地方気象台では土砂災害などに注意するよう呼び掛けています。
20日の伊那地域は、降り始めから午後3時までに74ミリの雨が降りました。
釜口水門では、20日の午後4時現在水位調節の為毎秒100t、高遠ダムでは、最大毎秒35tの放流を行っています。
伊那市では、天竜川と三峰川の水位が上昇するとして同報無線や地域安心安全メールで注意を呼び掛けています。
長野地方気象台によりますと、強い台風15号は県内へは21日の夕方から夜にかけて県内を通過する見込みです。
このため県内では南部を中心に22日にかけて大雨になる見込みで21日の正午までの予想降水量は多い所で180ミリとなっています。
気象台では、土砂災害や農作物の被害など注意を呼び掛けています。 -
副町長に白鳥一利さん
箕輪町の新しい副町長に現在の総務課長の白鳥一利さんが就任することが20日、決まりました。
現在総務課長の白鳥一利さんは58歳。
昭和46年3月に辰野高校を卒業後、その年の4月に箕輪町役場に勤めました。
平成18年10月から保健福祉課長を、平成21年10月から総務課長を務めています。
白鳥さんは「町民の目線に立ち、職員の良き理解者として誠心誠意努力したい」と挨拶しました。
箕輪町では平成15年10月から副町長2人体制をとっていて、 現在の桑沢昭一さんと永岡文武さんは9月30日に任期満了となります。
20日の町議会9月定例会には副町長を一人とする条例改正案と白鳥さんを副町長とする人事案件が提出されどちらも全会一致で可決されました。
白鳥さんは10月1日付で副町長の職務につくことになっていて任期は4年間、平成27年9月30日までとなっています。 -
県内の地価下落 下落幅は縮小
長野県は、7月1日現在の県内の地価を公表しました。
県全体では、商業地は19年連続、住宅地は15年連続で地価が下落しましたが、下落幅は縮小しました。
地価調査は毎年、県が実施しているものです。
今回は県内77市町村の基準地404地点で調査を実施しました。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内の商業地では、伊那市山寺のアルプス中央信用金庫伊那北支店付近が1平方メートルあたり5万4100円で、去年の5万7300円と比べ5.6%下落しています。
箕輪町の松島商店街の商業地は、3万7900円で去年の4万200円と比べて4.7%下落しています。
南箕輪村神子柴の商業地は3万1100円で去年の3万2800円に比べて5.2%下落しています。
住宅地の市町村別では平均で、伊那市が2.2%、箕輪町が4.0%、南箕輪村が2.3%下落しています。 -
伊那市長谷で雑穀料理づくりを体験
東京に本部を置くNPO法人のメンバーが18日、伊那市長谷で雑穀料理づくりを体験しました。
伊那市では、毎月17日を「い縲怩ネ雑穀の日」としてイベントを開催していて、この日もその一環で講座が開かれました。
参加したのは、東京に本部を置くNPO法人環境文明21です。
旧長谷村時代から交流があり、毎年秋にエコツアーで訪れています。
講座では、長谷で食を通した健康づくりの活動をしている長谷食文化研究会の2人が講師を務めました。エゴマを使った野菜の味噌和えや、きびを小麦粉に混ぜたおやきなど4品を作りました。
参加者は、「地域ならではの味を教えてもらい参考になった」と話していました。
環境文明21は、環境負荷の少ない社会をつくる事を目指すNPO法人で、今日はエコツアーの一環として他に、これからの自然エネルギーについて意見交換会を開きました。
メンバーらは、「豊かな社会を築く中で環境問題が置き去りにされてきた。原子力発電が問題となっている今、家庭や企業、個人がこれまでの考え方を変えるべき」と話していました。 -
箕輪町上古田の赤そば色付き始め
箕輪町上古田の赤そば畑では、そばの花が赤く色付き始めています。
赤そばはネパール原産で、日本でも育つように品種改良され、高嶺ルビーと名付けられています。
箕輪町上古田の赤そばの里は標高およそ900メートル、広さは4.2ヘクタールで赤いそばの花が一面に広がっています。
18日、箕輪町上古田で赤そば里開きが行われ、関係者がテープカットなどで祝いました。
この畑を管理しているのは、上古田の区民有志95人でつくる古田の里赤そばの会です。
会では8月におよそ200キロの種をまき、順備を進めてきました。
赤そばの里は箕輪町の観光スポットとなっていて、この時期、県内外から観光客や、写真愛好家が訪れます。
赤そばの見ごろは、今月下旬から来月上旬までで来月10日まで地元産の野菜や果物などの直売所が設けられています。
また10月の1日と2日は、上古田公民館で、手打ちそばの試食ができる、赤そば花まつりが開かれる予定です。 -
伊那市保育園の統廃合 引き続き理解求める
伊那市の保育行政について考える審議会が15日に伊那市役所で開かれました。
保育園の統廃合問題について市側は、「必ずしもスムーズに進んでいない現状だが、3年間で市税が9億円落ち込んでいることなども市民や保護者に伝えていきたい。」と話し、引き続き統廃合に理解を求めていく考えを示しました。
伊那市は、行政改革大綱と保育園整備計画に基づき、現在竜東地区と伊那西部地区、東春近地区、高遠・新山地区の4地区を対象に懇談会や説明会を開いて、保育園の統廃合について理解を求めています。
今日の審議会で委員から「地域全体に理解してもらわないといけない。回覧版では、周知徹底は図れないのではないか」との意見が出されました。
これに対し伊那市は、「統廃合問題は、100対0の解決は不可能だが丁寧な説明で理解を得ていくしかない。統廃合による効率的な運営のメリットなど市全体に及ぼす財政面での効果も市民や保護者に伝えていきたい」と話しました。
なお、白鳥孝市長は、統合反対の署名が提出されている竜東地区の伊那東、伊那北、竜東保育園の保護者の代表らと近々懇談する予定です。 -
上伊那小学校 運動会ピーク
上伊那郡内の小学校では17日、運動会がピークを迎え、グラウンドには子どもたちの元気な声が響きました。
このうち南箕輪南部小学校では、近くの南原保育園との合同運動会が開かれました。
全校児童、全園児参加の、毎年恒例の風船飛ばしでは、今年から環境への影響を考え、日光で土に還る風船が使われました。
被災地を応援するメッセージなどが書き込まれた鳩の形の風船は、空高く上がっていきました。 -
蓄音機の音色楽しむ 箕輪町郷土博物館でミニ講座
箕輪町の郷土博物館で16日夜、蓄音機の音色を楽しむミニ講座が開かれました。
これは、普段忙しい大人にも博物館に親しんでもらおうと開かれたミニ講座で、5人が参加しました。
蓄音機は、昭和8年に発売されたもので、2年前に町民から郷土博物館に寄贈されました。
講座は、蓄音機の音色を楽しんでほしいと初めて計画され、博物館が所蔵するレコードおよそ300枚の中から状態の良いものを選び、昭和20年代後半から30年代初期の歌謡曲と童謡合わせて10曲を聞きました。
参加した人たちは、蓄音機から流れる歌に合わせて口ずさむなどして楽しんでいました。 -
長野県書道展伊那地区展
第64回長野県書道展の伊那地区展が18日まで、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
書道展は、長野県書道協会などが毎年開いているものです。
伊那地区展では、上伊那の小学生から一般までの作品と県内巡回作品合わせて891点が展示されています。
今年は、出品を広く呼び掛けたこともあり、小学生から高校生の作品が去年より77点多く集まりました。
一般の部は、漢字の書が多く出品されています。
箕輪町の書道家で審査員を務める千葉耕風さんは「一般の部は中央の展示会に出しても恥ずかしくないレベル。自分の好みの作品があったらじっくり観賞してほしい」と話していました。 -
中病地域公開がん講演会
伊那中央病院の第3回地域公開がん講演会が17日、伊那市のいなっせで開かれました。
がん講演会は、伊那中央病院が平成21年に地域がん診療連携拠点病院の指定を受けたことから、毎年開いているものです。
講演会には地域住民や医療関係者らおよそ250人が集まりました。
講師は、伊那中央病院の小川秋實名誉院長で、「がん治療と心のケア」をテーマに話しました。
小川名誉院長は、がんによって起こる体の痛みと心の痛みを減らす緩和ケアについて話しました。
緩和ケアでは、体の痛みはモルヒネを適切に使うことで抑えられると説明しました。
心の痛みについては、生きがいがあれば頑張れること、プラス思考だとマイナス思考の人より生存期間が延びることなどを話しました。
終末期のケアについては、「だれかが側にいることが肝心。親しい人が患者の手を握ったり体をさすることは効果絶大。ぜひやってほしい」と話していました。 -
被災地支援活動 報告会
8月にボランティアで被災地の支援活動を行った南箕輪村役場の職員が12日、報告会を開きました。
被災地で支援活動を行ったのは役場職員の有志5人です。
職員は、8月7日から9日までの3日間、岩手県山田町を訪れました。
報告会では、現地での映像や写真を使って説明しました。
山田町はホタテの養殖が盛んな町で人口はおよそ1万8,000人。
3月11日の地震で津波の被害を受けました。
職員達は、山田町にあるボランティアセンターで寝泊りをしながら、被災した家のがれき処理作業などをしました。
職員は、「まだまだ復興はほど遠い。継続的な支援が必要」などと現地で感じたことを話していました。 -
箕輪町職員が災害対応訓練
箕輪町は、町職員を対象にした、災害対応訓練を16日に行いました。
訓練は、職員が、被災地や避難所などで、迅速かつ的確に行動できるよう行われました。
町では、東日本大震災や各地で発生した豪雨災害を受け、これまでの避難を中心とした訓練から、今年は、より実践的なものにしました。
参加した職員は、発電機や放射能測定器など町が所有する機器の使用方法を理解すると共に、どのう作りなどを行いました。
放射能測定では、防護服を着た職員が、「電源を入れてから機器が安定するまで2分30秒待つ事」や、「同じ場所で30秒毎、5回測定するなど」基本的な使い方を説明していました。
箕輪町では、防災の原点にもどり、今後、設備や職員の行動などについて見直しを行いながら、災害に強い街づくりを目指していくといしています。 -
南箕輪村出身 村澤明生さん仕事展
南箕輪村出身の彫刻家、村澤明生さんの仕事展が17日から伊那市創造館などで始まりました。
会場となった創造館には、村澤さんの彫刻作品などが並んでいます。
村澤さんは、南箕輪村出身の55歳。
伊那小学校、伊那中学校、高遠高校を卒業後、武蔵野美術大学を経て彫刻家になりました。
現在新潟県に住み、青果市場で働きながら作品作りをしているということです。
彫刻を始めたきっかけについて村澤さんは「小学校6年生の時に故・中村喜平さんのブロンズ像が学校に寄贈され、その作品を見てインパクトを受けた。それが初めて彫刻に興味を持った瞬間だった」と話していました。
村澤さんの作品は国内外に展示されているほか、上伊那にも多くあり、出身地、南箕輪村の大芝高原や南部小学校にもモニュメントが置かれています。
展示では、苔とクリスタルを組み合わせた近作のオブジェ「Over the Border・越境」が創造館の中庭に展示されています。
作品について村澤さんは「芝生とタイルの境をボーダーに、苔を芝生から飛び出した草に見立てた作品。これは、自分が伊那市から飛び出していった様子を表現したもの。境界線の向こうからは、今まで見ていた世界が良いことも悪いこともまったく別の世界に見えた」とこれまでを振り返りながら話していました。
また、南箕輪南部小学校の図書館でも展示が行われていて、8点の作品を見ることができます。
「村澤明生の仕事展」は、25日まで伊那市創造館・南箕輪南部小学校・カフェ&ギャラリーアイダッシュの3会場で開かれています。