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陶・染・玉・革・粘 5人の仕事展
陶芸・染色・とんぼ玉など、ジャンルの異なる5人の工芸作家の作品展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には5人の作品1000点ほどが並んでいます。
駒ヶ根市の岡田和也さんの陶芸、駒ヶ根市の田中詩芳さんの染色、南箕輪村の角田まち子さんのとんぼ玉、名古屋市の市川正史さんの革工芸、一宮市の西林タマイさんの粘土工芸です。
この5人の仕事展は、毎回ジャンルの異なる5人の工芸家が集まって開かれていて、今回で6回目です。
展示されている作品は全て購入する事ができ、訪れた人が手にとって確かめていました。
とんぼ玉の角田さんは、「ジャンルの違う多彩なメンバーが集まっている。使い勝手がよく、楽しい作品がそろっている」と話し、来場を呼びかけていました。
この5人の仕事展は、20日(火)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
看護師養成は県の責任で 上伊那広域連合が知事に要望
上伊那広域連合や上伊那医師会などは、岡谷市が新たに設置を検討している看護専門学校について、整備運営については県の責任において、行うよう求める要望書を14日、長野県知事に提出しました。
14日は、上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長など5人が、長野県庁を訪れ、健康福祉部の三村保参事に要望書を手渡しました。
県では、中南信地域に唯一、木曽看護専門学校にある准看護師が看護師になるための2年制過程を廃止する方針を打ち出していています。
岡谷市は、木曽にかわる新たな2年制の看護専門学校の設置の検討を進めていると言う事です。
広域連合などでは、上伊那地域にも影響が大きいとして県知事あてに要望したものです。
要望書では、●施設の整備運営については、県の責任において行う●具体的な検討にあたったては、関係地域と十分な調整をし行う。●学生の募集に空白の期間が生まれないよう配慮してほしいとしています。
長野県では、関係地域と十分調整をし、出来るだけ早い段階で、岡谷市の看護専門学校の設置方針について結論を出したいとしています。 -
朝に活路を 倫理経営講演会
明るく活気あふれる企業作りを目指す、長野県伊那・木曽倫理法人会は13日、伊那市内で経営講演会を開きました。
企業経営者などおよそ200人が参加しました。
講演会では、倫理研究所法人局常任理事で名誉研究員の水上宏さんが「朝に活路あり」をテーマに話しをしました。
水上さんは、「朝早起きをすると、時間にゆとりが持て、普段気付かない点も、気にかけることができ“気付き”がうまれる」と説明し、「気付く事ができた改善点などを、即、実行する事が大切」と話しました。
また、「整理整頓や挨拶など、自分や周りが良いと思った事は、継続しやり続けて行く事が成功の秘訣」とアドバイスしていました。 -
里山集約化の事業費 来年度縮小へ
森林税を活用した事業について住民の意見をきく、みんなで支える森林づくり上伊那地域会議が14日、伊那合同庁舎で開かれ、来年度は、里山集約化の事業費が縮小される事が報告されました。
この日の会議では、今年度の事業実績の見込みと来年度事業について報告がありました。
上伊那での今年度の活用実績では、間伐による里山整備が当初の494haを14ha上回る674haで実施されました。
一方、森林の所有者や区画を明確化して間伐を実施する里山集約化は、当初の要望で412haあったのに対し、実施されたのは280haにとどまりました。
また、来年度、全県で集約に充てられるのは、今年度より900万円少ない、1,500万円となっています。
県の説明によりますと、地域での森林整備への意識が高まり、森林税を活用しなくても集約が進む地域もでてきている事などから集約化の予算を縮小し間伐の予算を充実させたという事です。
来年度の間伐に充てられる予算は、今年度より約6千万円多い、9億9千万円となっています。
なお、長野県森林づくり県民税は、来年度が最終年度となっていますが、県の行ったアンケートでは県民の8割が継続すべきとしています。県ではこれらの結果をふまえ、継続を検討するとしています。 -
救命救急センター業務に関する説明会
来月4月1日付で救命救急センター指定の方針が示されている伊那中央病院で12日、救命救急業務に関する説明会が開かれました。
説明会は、救命救急業務を迅速に対応できるよう医療関係者などを対象に行われたものです。
この日は中病の医師や上伊那医師会、消防などおよそ100人が出席しました。
救命救急センターは昭和54年から昭和伊南総合病院で担ってきました。
しかし、高度な第三次救急は困難な状況にあることや、伊那中央病院の救急搬送件数が多いことなどから県 医療審議会では、中央病院に指定替えする方針を示しています。
説明会では、地域救急医療センター部長の北澤公男副院長が運営方針や診療体制などについて説明しました。
救命救急センターは、24時間体制で対応し、専従医師8人、専従看護師20人で診療にあたります。
救命救急センターの運営計画では、暫定的に3階西病棟の一般病床16床を救急用の病床10床に整備するとしています。
また、平成24年度から病院の南側に救命救急センター施設を建設し、平成25年度の秋頃から業務を開始したい考えです。
設置については今月22日に開かれる長野県医療審議会で正式に決定される見通しです。 -
「飯田線を活かした元気なまちづくり」シンポジウム
10日は「飯田線を活かした元気なまちづくり」をテーマにしたシンポジウムが駒ヶ根市で開かれました。
シンポジウムは飯田線を活用した地域づくりについて考えようとJR飯田線利用促進連絡協議会が開いたもので、会場にはおよそ250人が集まりました。
シンポジウムでは白鳥孝伊那市長など4人がパネリストをつとめ白鳥市長は飯田線の活用について次のように述べました。
JR飯田線利用促進連絡協議会副会長 白鳥孝伊那市長「毎月、飯田線で何かやっているぞ、ということで全国から人を集めることができるのではないか。辰野ではホタル列車。伊那では、さくら祭り号など電車を使って観光に訪れる人を増やすことをやっている。これから飯田線100年の記念行事として秘境列車を走らせるほか、縁結びの婚活列車など様々なことを上伊那8市町村で検討している。そういうことによって客足が増えてくるということ。そうすると便利さのほかに別な要求が出ることもあるので、そうしたときに飯田線の高速化ということがステップアップするチャンスが来る気がする。」
シンポジウムでは、それぞれの自治体の立場から飯田線を活用した観光振興や、地域発展につなげようとする意見が出されていました。 -
ごみ処理方式 2方式に絞り込み
新しいごみ中間処理施設の処理方式や施設規模について検討する「施設整備検討専門委員会」が10日開かれ、ごみ処理方式を4つから2つに絞り込みました。
委員会は、伊那市のいなっせで非公開で行われ、会議後に結果が報告されました。
絞り込まれたごみ処理方式は、熱した砂でごみをガス化する「ガス化溶融方式(流動床式)」と、コークスの燃焼熱でごみをガス化する「ガス化溶融方式(シャフト炉式)(コークスベット式)」の2つです。
委員会では、4つの方式を評価項目やプラントメーカーのアンケートなどを基に点数評価しました。
絞り込んだ2つの方式は、ほかの2つと比べ点差が大きかったということです。
評価の詳細は後日公表される予定です。
今後は、2つの処理方式を入れた施設整備基本計画案を4月の委員会で審議する予定で、計画は8月の上伊那広域連合正副連合長会で決定される予定です。 -
池坊伊那支部のいけばな展
550年の歴史を持つ池坊伊那支部のいけばな展が9日から、伊那市の伊那商工会館で始まりました。
池坊は、平安時代に始まったとされるいけばなの流派です。
会場には、伊那支部の会員の作品およそ180点が並んでいます。
さくらやチューリップなど、春の花を取り入れた作品が多く展示されています。
「立て花」と呼ばれるこの作品は、いけばなの原型とされています。
他にも花の種類を少なめにし、広い空間を表現している現代の作品など時代ごとの生け方を展示しています。
いけばな展は、12日月曜日まで伊那市の伊那商工会館で開かれています。
10日までは前半の部の作品が、11日からは後半の部の作品が展示されるということです。 -
伊那技専修了課程発表会
伊那技術専門校を3月に修了するメカトロニクス科と情報システム科の訓練生が、8日、修了課題の発表を行いました。
8日は、メカトロニクス科と情報技術科の2年生12人が取り組んできた成果を披露しました。
伊那技専では、毎年、修了生が課題に取り組んでいますが、全校の前でプレゼンテーションを行うのは今年が初めてです。
プレゼンテーションの後は、完成した装置を披露しました。メカトロニクス科のA班は、タッチパネルで音符の長さや音階を入力し、自動的に演奏させる機械を作りました。B班は、おもちゃの車の色センサーで識別し、記憶・管理させる観覧車型の機械を作りました。
牧田英明訓練指導員は、「習ったことだけでなく、プラスアルファの知識・技能が必要となる。チームで動くのでコミュニケーション能力も向上し、会社に入っても生かせると思う」と話していました。 -
松くい虫被害 北上はなし
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が、8日、伊那合同庁舎で開かれ、上伊那管内で被害の北上は見られないことが報告されました。
上伊那地域の12月末現在の松くい虫被害量は、4,673立方メートルで、去年の4586立方メートルから、2%の微増となっています。
箕輪町の福与で平成20年に被害が確認されたのが最北端で、今のところ北上はしていないものの、伊那市では、緩やかではありますが東西への拡大が始まっているということです。
松くい虫防除対策協議会では、DNA鑑定による新たな診断法の導入を検討していて、被害の先端地域の判定に活用したいとしています。 -
第3弾支援はアマランサス
県や信大農学部などでつくる上伊那農商工連携等推進会議は、平成24年度から伊那市のアマランサス研究会の支援を行います。
8日は、伊那市のいなっせで推進会議が開かれました。
上伊那農商工連携等推進会議は、上伊那の地域資源を活用した新たな事業や商品開発の支援をしようと平成21年度に設置されました。
農商工連携事業の掘り起こしとともに、今後に期待できる事業を支援しています。
これまで、飯島町の唐辛子ビネガーの開発、駒ヶ根市のゴマの商品化などの支援チームを設置し活動してきました。
第3弾として、平成24年度からは雑穀アマランサスの栽培・商品化などに取り組んでいるアマランサス研究会を支援することが、8日の会議で了承されました。
支援チームでは、アマランサスの効率の良い生産体制・商品開発の支援を行う予定で、アマランサスの産地化、商品のブランド化を目指します。
次回会議は5月を予定していて、来年度中のアマランサスの支援チームの発足に向けた検討が行われるということです。 -
なずな摘み 始まる
今日の伊那地域の最高気温は14.2度で、4月上旬並みの暖かさとなりました。
伊那市ますみが丘では、なずな摘みをする人の姿が見られました。
なずな摘みをしていた人は、「おかげさまで暖かい。今年初めてのなずな摘みです」と話していました。 -
高校入試 後期選抜試験
公立高校後期選抜試験が7日、県内で一斉に行われ全県で1万2800人あまりが、受験に望みました。
このうち伊那市の伊那北高校では、受付開始の30分ほど前から受験生が試験会場に向かっていました。
伊那北高校は、普通科が2百人の募集に対し201人が志願していて倍率は1.01倍。
理数科は、4人の募集に対して10人が志願し倍率は2.50倍となっています。
県教育委員会によりますと、上伊那の高校で試験開始時間の遅れなどはなく無事終了したという事です。
後期選抜試験の合格発表は、19日、月曜日となっています。 -
JA上伊那 地球環境高を米で支援
JA上伊那は、春の甲子園に県代表として出場する地球環境高校の保護者会に上伊那産の米などを2日贈りました。
JA上伊那本所で行なわれた贈呈式には、保護者会長の酒井和彦さんと副会長の河野哲三さんが出席し、宮下勝義組合長から目録を受け取りました。
JAが贈ったのは、上伊那産コシヒカリ、伊那華の米10キロと、カミーちゃんりんごジュースふた2ケース、伊那華のカリンのど飴10袋です。
宮下組合長は、「のど飴でかぜ予防にも役立ててください」と選手たちの活躍に期待していました。
地球環境高校野球部は、上伊那出身者が5人。3人が伊那市出身です。
今日贈られた米などは、壮行会でチームに手渡され、11日から徳島県で予定している合宿で選手たちに提供されます。
保護者会の酒井会長は、「子どもの為に、良いものばかりいただきありがたい」と感謝していました。
春の甲子園全国大会は、21日から始まります。 -
スギ花粉の飛散 始まる
飯田保健所は、3月1日から飯田、下伊那地域でスギ花粉の飛散が始まったことを、5日発表しました。
スギ花粉の飛散が確認されたのは、3月1日木曜日です。
これは、例年並みだった去年に比べ1週間ほど遅いということです。
今後天気が良く風の強い日には花粉が多く飛散すると予想していて、飯田保健所では、花粉症の人は医療機関や薬局に相談するなど早めの対策を行うよう呼び掛けています。 -
二十四節季の1つ啓蟄
3月5日は、二十四節季の1つ啓蟄です。
啓蟄は、大地が暖まり冬眠していた虫が穴から出てくる頃とされています。
5日の伊那地域は、前線を伴った低気圧の影響で1日中雨となりました。
最高気温は6.5度と2月中旬並みで、虫達にとっての春の訪れはもう少し先のようです。 -
中国教育関係者が伊那を視察
中国の小中学校の校長や教育関係者が修学旅行で訪れる観光地選定参考にしようと29日、伊那市の農業公園みはらしファームでいちご狩りを体験しました。
信州・長野県観光協会では、県内の自然や歴史文化をPRし、学生達による国際交流などを目的に海外からの修学旅行を積極的に誘致しています。
中国から、県内を訪れる修学旅行客は平成22年度が54団体、およそ3千人でしたが今年度は震災の影響もあり1月までに15団体、およそ300人と落ち込んでいます。
協会では、県内の安全性をPRし、震災前の水準に観光客が戻るよう、今後も積極的、誘致活動をしていきたいとしています。
一行は、3泊4日のスケジュールで県内各地を視察していて上伊那では、みはらしファームでイチゴ狩りの体験や企業の視察などを行いました。 -
一水十日会の作品展
伊那谷の一水会展出品者でつくる「一水十日会」の作品展が、伊那市のかんてんぱぱミュージアムで開かれています。
会場には3年以内の近作21点が展示されています。
冬の湖や田園、黄色く色づいたゆりの木など、信州の四季折々の風景を描いた作品が並んでいます。
一水十日会は、信州高遠美術館の元館長竹内徹さんが代表を務めていて、現在上伊那を中心に会員11人で構成しています。
ある会員は「抽象的ではない見たままの自然の素晴らしさを感じて欲しい」と話しています。
一水十日会展は、4月1日日曜日まで伊那市のかんてんぱぱミュージアムで開かれています。 -
信濃雪割草愛好会展示会
早春に花を咲かせる雪割草の展示会が3日から、箕輪町の松島コミュニティセンターで始まりました。
会場には、会員7人が育てたおよそ400鉢が並んでいます。
この展示会は、南信地域の愛好者でつくる信濃雪割草愛好会が毎年開いていて、今年で12回目です。
これまで展示会場として利用していた伊那市民会館の閉館に伴い、今年は松島コミュニティセンターでの開催となりました。
展示されている雪割草は、色や花の形など種類が豊富で、株から育てたものだけでなく、会員が種から育てたものもあります。
種から育てた場合は、花が咲くまでに3年かかるということで、丹精込めた自慢の花が並んでいます。
この雪割草展示会は4日まで、箕輪町の松島コミュニティセンターで開かれています。 -
1月の有効求人倍率 4か月連続下落
ハローワーク伊那が2日発表した上伊那の1月の有効求人倍率は、0.59倍で4ヶ月連続して前の月を下回り、県内で最低水準となっています。
上伊那の1月の月間有効求人倍率は、0.59倍で、去年12月を0.04ポイント下回りました。
新規求人数は、12月を60人上回る828人でしたが、新規求職者数は、944人で12月の741人を大幅に上回りました。
長野県の有効求人倍率は、0.8倍で、12月を0.04ポイント上回っています。
上伊那の労働市場の悪化についてハローワーク伊那では、「製造業が主力の上伊那は、円高やタイの洪水の影響を強く受けている。雇用情勢は依然として厳しく、持ち直しの動きに足踏みがみられる。」としています。
なお、この春高校を卒業する高卒者の内定率は、1月末現在で93.2パーセントと、県内2位の高水準となっています。 -
地元企業説明会に194人
来年3月に大学や短大などを卒業する学生を対象にした上伊那地区企業説明会が、2日伊那市のいなっせで開かれました。
参加した企業は、製造業を中心に、去年を4社上回る45社、会場を訪れた学生は、194人でした。
いなっせの5階と6階を使い、人事担当者が訪れた学生に事業内容を説明していました。
今年3月、大学などの卒業予定者の内定率は、1月末現在74パーセントで、平成22年を境に年々回復傾向にあります。
今回の説明会は、来年度卒業予定者を対象にしていますが、厳しい就職環境を踏まえ、この春卒業予定者も参加を受付ました。
今後は、5月11日、8月24日にふるさと就職面接会が予定されています。 -
巣立ちの春 高校で卒業式
上伊那の3つの高校で2日、卒業式が行われ卒業生達は夢と希望を胸に学び舎を巣立っていきました。
このうち伊那北高校では、今年度、男子141人、女子121人の合わせて262人が卒業を迎えました。
卒業生は在校生や保護者が見守る中、体育館に入場しました。
各クラスの代表生徒が、松山敏彦校長から卒業証書を受け取りました。
松山校長は、「混迷する現代社会で、困難にひるまない優れた見識を持てる人となるよう、常に学び続け、志を高く歩んでほしい」と式辞を述べました。
卒業生を代表し後藤伸太郎君は「日本の復興を担う社会人となれるよう、高校生活で得た教訓をこれからの人生の糧としていきたい」と答辞を述べました。
今年度の伊那北高校の卒業生262人のうち、260人が進学を予定していて、2名が就職するということです。 -
水資源保全へ 上伊那の11団体が共同声明発表
地下水や湧水などの水資源を上伊那の共有財産として保全するための共同声明が2日、発表されました。
伊那市のいなっせで署名式が行われ、上伊那8市町村や上伊那広域連合など11団体の長が、共同声明に署名をしました。
共同声明は、上伊那の水資源を外国資本などによる買収から守ろうと開いている連絡会議が検討してきたものです。
声明では、地下水や湧水などすべての水資源の重要性について啓発活動を推進し地域共有の財産として保全に努めるとしています。
また上伊那地域の市町村間で森林買収や水源地の所有状況などの情報を共有するほか、水資源の保全を目的とした法律等の早期制定を国、県に要望していくとしています。
今後は、共同声明を踏まえて各市町村で啓発活動に取り組み、条例などについてはそれぞれが対応を検討していくということです。 -
上伊那ファーマーズの集い
農業のこれからについて考える上伊那ファーマーズの集いが1日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。
これは上伊那地方事務所などが毎年開いているもので、農業委員や市町村の担当者などおよそ 200人が、これからの農業について考えました。
株式会社農林中金総合研究所特別理事の蔦谷栄一さんが、「転換点に立つ日本農業と再生の方向」と題して講演しました。
蔦谷さんは、「大規模化に日本の農業の未来はない。日本の農業は手間暇を惜しまない小規模なもの。風土を生かすことが重要」と話しました。
今後の農業については、消費者と一体となった農業を作ることを提案しました。
蔦谷さんは、「生産者と消費者が一体となることで、新しい展望が開ける」と話していました。
農業に従事し優れた功績のあった6人と3団体の表彰や、農業名人の認定証授与なども行われました。
農産物の生産と直売に取り組み、現在はグリーンツーリズムのオーナー事業などに取り組んでいる箕輪町大出の唐澤誠さんは、「多くの仲間や地域の方がいたからこそ成し得た。さらに研鑚を重ねていきたい」と受賞者を代表してあいさつしました。 -
公立高校入試後期選抜 最終志願者数発表
長野県教育委員会は1日、平成24年度の公立高校・後期選抜の志願者数について、志望変更締め切り後の最終集計結果を発表しました。
全県の全日制の志願者は1万2,451人で倍率は1.03倍です。
辰野高校です。
普通科は61人で0.85倍、商業科は18人で0.9倍となっています。 -
上伊那積雪20センチ 交通機関に乱れ
29日の上伊那地域は、低気圧の影響でまとまった雪となり、JRや高速道路などの交通機関で乱れが発生しました。
伊那市荒井にある伊那消防署の観測によると、28日の午後3時からの29日の午前9時までに最大20センチの積雪を観測したということです。
伊那警察署によりますと、管内では車のスリップ等による物損事故が20件発生しましたが、人身事故は無かったという事です。
JR飯田線では辰野町の羽場駅構内の信号機が故障した他、中川村の片桐駅と松川町の伊那大島駅の間で線路内に竹が倒れるなどの影響がありました。
これにより、午前7時縲恁゚前8時半まで上下線とも運転が見合わされ、一部、運休や遅れが発生しました。
中央自動車道は事故と雪の影響により東京方面に向かう上り線が、伊那・諏訪インター間などで午前中通行止めとなりました。
この通行止めの影響で、伊那バスでは東京方面の高速バスの上下線で最大3時間の遅れが発生し6便が運休となりました。
長野地方気象台によりますと、明日3月1日は、高気圧に覆われ天気は回復しますが、朝は氷点下となる見通しで路面の凍結に十分注意してほしいと呼びかけていました。 -
伊那中央病院災害時に備え地下水利用検討
伊那市の伊那中央病院は、地震などの非常時に地下水をくみ上げ、水道水として利用するシステムの設置を検討しています。
これは28日、伊那中央病院で開かれた運営審議会で、病院側が来年度の事業計画として明らかにしました。
中病の説明によりますと、昨年3月の東日本大震災では、建物は無事だが、途中の水道管が破損し、病院への水の供給が止まった事例が数多くあったということです。
水道が止まった病院では、手術時の器具の洗浄や人工透析の治療などが行えず、患者の受け入れができなくなったと言う事です。
中病では、現在、病院で使用する水、1週間程度を地下に貯蔵し、非常時に備えていますが、地下水と2重化することにより、更に災害に強い病院を目指しています。
地下水上水道システムの事業費は、4千2百万円となっています。
今後は、隣接する、御園、山寺の両区で説明会を開催し、地元住民の同意を得て事業に着手したいとしています。
伊那中央病院の川合博院長は、「震災を教訓に、準備を進め地域の安心と安全をまもっていきたい」と話していました。
中央病院の来年度予算については、来月開かれる、伊那中央行政組合議会に提出されることになっています。 -
JA上伊那 米殻施設再編される見通し
JA上伊那が運営するカントリーエレベーターなどの米殻施設は老朽化が進んでいます。
効率のいい運営を進めるため、それらの施設は3年から5年かけて再編される見通しとなりました。
JA上伊那の臨時総代会が28日、伊那市のJA上伊那本所で開かれ、米殻施設の再編案が可決されました。
現在、上伊那に11か所あるカントリーエレベーターやライスセンターは、建設から30年が経過したものもあり、米の品質保持に必要なコストが膨らんでいます。
JAでは、施設の効率良い再編により広域利用体制へ移行させたい考えです。
再編計画によりますと、上伊那に14基ある施設のうち、南箕輪ライスセンター、美篶カントリーエレベーター、飯島カントリーエレベーターの3施設を上伊那の拠点施設として整備するものです。
再編に伴い、東春近ライスセンターなど4施設を一時集荷のみ行う中継基地とする他、残る施設についても改修を行う計画です。
再編に係る経費は3年から5年の間におよそ17億円を見込んでいて、そのうちのおよそ10億円を国の補助事業で賄う考えです。
臨時総代会にはおよそ290人が出席し、米穀施設の再編案は賛成多数で可決されました。 -
聴覚障害者へのサポート考える
上伊那で手話を学んでいる人達の手話学習発表会が26日、南箕輪村公民館で開かれました。
発表会では、上伊那地域の手話サークルなど7団体が聴覚障害者へのサポートについて理解を深めようと、学んだ成果を寸劇などで披露しました。
このうち、伊那手話サークルは、ラーメン店を舞台に、客のろうあ者と店員とのやり取りを通しコミュニケーションの方法について発表しました
大きな声でしゃべれば伝わると、多くの人が誤解しているが紙に書いて伝えるのが確実と訴えていました。
また、箕輪手話サークルは、手話は聞こえない人達にとって大切な言葉であることを理解し学んでいきたいと発表しました。
学習発表会は、上伊那聴覚障害者協会と上伊那手話サークルが開いていて、今回で4回目となります。
上伊那聴覚障害者協会の樋口絹子会長は「聴覚障害者をとりまく問題について、それぞれが考え、意識を高めてほしい」と話していました。 -
小水力発電の設置事例学ぶ
自然エネルギーの普及について考える学習会が25日、伊那商工会館で開かれ、小水力発電の設置事例などを学びました。
会場には上伊那を中心におよそ50人が集まり講師の話に耳を傾けました。
学習会は、自然エネルギーの普及を目指し去年12月に個人や企業、大学などで発足した上伊那地域自然エネルギー普及協議会が開いたものです。
学習会では、全国小水力利用推進協議会の松尾寿裕さんが、全国の小水力発電設置事例を紹介しました。
松尾さんは、山梨県都留市が、市役所に20キロワットの発電ができる水車を設置した事例をあげ、初期投資の半分以上を市民有志に負担してもらい、夜間などの電力を売電し、その収益を投資した市民に還元していく方式を採用していることを紹介しました。
松尾さんは「自分たちで使うエネルギーは自分たちで作る時代。利益が循環して持続的な収益も得られるし、地域づくりにもつながる」と地域主導の小水力発電のメリットについて説明していました。