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山岳写真家・津野祐次さんの写真集
駒ヶ根市在住の山岳写真家・津野祐次さん(60)の写真集「光と山気(さんき)の交響曲(シンフォニー)」が完成した。
中央・南の両アルプスをはじめ、八ケ岳、志賀高原、乗鞍高原など信州の山岳地帯で撮影した57点を紹介。山の風景や川のせせらぎ、木々に花々など「場所にこだわらず、自然のなかのひとこまをとらえた」(津野さん)。
このうち、中央アルプス宝剣岳から撮影した雲海に見える御獄山と沈みゆく夕陽は「交響曲が聞こえてくるような世界」と話す。ほかの作品も四季を通じて自然が織りなすさまざまな表情を伝え、撮影時の様子やその時の心境も短文でつづっている。
写真集は、新葉社(飯田市)の信州四季光景シリーズの第1弾で、変形B判、全47ページオールカラー。税別1600円。駒ヶ根市の駒ヶ根高原美術館、長谷村の仙流荘や入野谷ほか、一般書店で販売している。
津野さんは「撮影の時も常に水や新緑によって気持ちが安らぐ。写真を通じて、みなさんの心が和めば」と話している。 -
高校改革プラン推進委員会(13)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が26日、伊那市の伊那商工会館であり、上伊那、下伊那の小委員会が提出していた試案を、委員会の決定事項として確認した。
この日委員会に対して地域住民が意見陳述した諏訪地域については、削減案の白紙撤回などを求める声が依然として強かった。そのため、できる限り時間をかけて地域の意向を聞き、合意形成を図るため、試案の決定を見送った。
▼箕輪工業の全日制・定時制を廃止し、多部制・単位制を設置すること▼上伊那農業高校の定時制を箕工の多部制・単位制へ統合すること竏窒トした上伊那の小坂樫男伊那市長は「案は学校関係者とも話し合いながら検討してきた。箕工の多部制・単位制に、定時制高校のようなアットホームなものを残せばいいと提案した」と説明。
多部制・単位制が定時制の代替となりえるのかを危惧(きぐ)し「少なくとも、本当に定時制高校の受け皿になりえるのかわかるまでは上農定時制を存続させるべき」と訴える委員もいた。
そのため、プランを導入する07年度を予定していた上農定時制の廃止時期については、今後の検討の中で判断することとなった。
下伊那案についても「飯田工業と飯田長姫の統合」という骨子は決まった。
下伊那が設置を見送った総合学科は「進学校にシフトした総合学科を諏訪に設置しては」と提案する声もあった。
最終案の提出は2月初旬を目指すが、諏訪地域での合意形成の成り行きによっては、延期する可能性もある。 -
厳しい寒さ続き 暖房機器の売れ行き好調
冬型の気圧配置が続き、家電販売店は暖房機器を買い求める人であふれている。
伊那市上新田のヤマダ電機テックランド伊那店では、石油ファンヒーターや電気暖房機器が、1万円前後の比較的安価な製品を中心に、昨年同期と比べて2倍以上の売れ行きだという。
箕輪町から買い求めに来た夫婦は「石油が高くなっているけど、この寒さだからストーブは欠かせない。旧型の製品を使っているから、省エネ機能を備えた新型の石油ストーブを買おうと思って」と話すなど、原油高騰も需要に影響を与えているようだ。
土屋健治店長は「暖冬ということも耳にしていたし、石油の値上がりもあって心配していたが、予想以上の売れ行き」と話す。
エイデン駒ヶ根店でも1縲・万円の石油ファンヒーターや「原油高騰や、手間のかからない製品を求める傾向もあってか」(同店)10万円余の省エネ冷暖房エアコンが昨年同期に比べ、倍近い売上げという。 -
05年度産水稲市町村別収穫量、上伊那の内訳
関東農政局はこのほど、05年度産水稲市町村別収穫量を発表した。
上伊那全体の収穫量は3万5500トン。県内10広域の中では昨年度同様、松本地域に続く量となった。
市町村別に見ると、昨年度より作付け面積が減少した南箕輪村が、昨年度の収穫量を若干下回ったり、中川村が昨年度と同量だったが、それ以外の市町村は、作付面積の増加に伴い、収穫量もわずかずつ上昇した。
10アール当たり収量は、県平均を10キロほど上回る659キロで、10広域で4番目に多かった。南箕輪村は、全体の収穫量こそ減少したが、10アール当たりの収量は上伊那で最も高く674キロだった。 -
上伊那の回顧4月
▽飯島町の飲食店や旅館の経営者有志でつくる「飯島・さくら(馬)を咲かす会」は1日、各店で馬肉を使った「さくら丼」を一斉に発売した
▽中川村の地域情報交流拠点施設整備事業が完成し、1日、役場でCATV開局式があった
▽箕輪町の「みのわ温泉ながたの湯」の入場者数が2日、150万人を達成
▽駒ケ根市に児童発達支援・訓練施設「つくし園」が開所した
▽伊那市富県に8日、自由保育園「はらぺこ」が開園した。園舎の周りにある山や畑、田んぼでの活動を中心に保育園生活をスタート
▽宮田村商工会が呼びかけ人となって整備を進めた新田区の「梅公園」の一期工事が完成
▽南箕輪村長選で、唐木一直氏が初当選
▽箕輪町商工会は11日、中心市街地活性化に取り組む「箕輪町TMO構想」の実働部門「みのわTMOネットワーク2004」を立ち上げた
▽伊那市の伊那部宿旧井沢家住宅が復元され、一般に公開
▽宮田村の山ぶどうに、ブランデーを加えて醸造した甘口ワイン「信州駒が原ドルチェ」が誕生
▽桜で有名な高遠城址公園の入場者数(有料)が19日、600万人を突破
▽箕輪町の発足50周年記念式典が23日にあり、町民ら500人が節目を祝った
▽中川村長選で、曽我逸郎氏が初当選
▽信州高遠美術館の入場者数が27日、開館13年目で40万人に達した
▽駒ケ根市中沢の大成産業の産業廃棄物処理施設をめぐり、地元住民が操業停止を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。一審の地裁飯田支部の判決を支持し、業者側の控訴を棄却した -
上伊那高校美術展
第44回上伊那高校美術展が21日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。高校生の若い感性が光る作品に、来場者は関心を寄せている。県教育委員会、県高校文化連盟などの主催。
上伊那の県立と私立の9校が参加し、油絵、水彩、アクリル、墨絵、木版画、模写、ダンボールアート、イラスト、デッサン、シルクスクリーン、切り絵など多彩な作品206点を展示している。
ダンボールアートは、ペンケースや財布、鉛筆、靴、ラグビーボールなどバラエティーに富み、布や革のような質感をも表現している。
会期は23日まで。時間は午前9時から午後5時(最終日午後4時)まで。入場無料。 -
明るい選挙推進上伊那地区大会
05年度明るい選挙推進上伊那地区大会が21日、伊那市の県伊那文化会館であった。上伊那の選挙管理委員など約200人が参加。若い有権者を代表して箕輪町の倉田明菜さんが、大会宣言文を読み上げ、一層の投票参加を訴えた。県選挙管理委員会など主催。
上伊那は、全国的には投票率が高い地域。9月の衆議院選挙は、前回を4・07ポイント上回る約76%だった。
上伊那地方事務所の牛越徹所長は「有権者の選挙意識向上や期日前投票の影響で、今回の衆院選は全国的にも投票率が上がった。しかし、若年層の投票率は依然として低く、こうした層に対する啓発活動は一層必要」と訴えた。
来年度は、任期満了に伴う県知事選、箕輪町長選、中川村議選、合併に伴う伊那市の市長選と市議選がある。 -
第2回 森の座談会
子どもと読書を考える【下】児童・生徒の国語離れ・読書離れが指摘されている中、伊那谷の子どもの読書とそれを取り巻く状況について、さまざまな立場の人に語り合ってもらった。その2回目。
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回顧(3月)
▽高遠町は1日、町のことを後世に伝えていくことなどを目的とした「ガイド検定」の実施計画を町議会全員協議会で報告した
▽箕輪町は3日、上下伊那で初となるデジタル防災行政無線設置やバイオディーゼル燃料などの新規事業を盛り込んだ05年度当初予算を発表した
▽植物の活性化に有効とされる農業集落排水処理水の本格的実証実験が宮田村で始まる
▽駒ヶ根市、飯島町、中川村の法定合併協議会が5日、最終会議を開き、3月31日付けで廃止することを確認した
▽全国展開を目的とした宮田村の山ぶどうワイン「信州駒が原」が7日、醸造元・本坊酒造信州工場から販売された
▽補助金を受けずに障害者の自立を目指す福祉事業所「どうぞのいす」が7日、それに先立つ事業「心の相談室」を伊那市で開始した
▽伊那市、高遠町、長谷村の各議会本会議で10日、3市町村を廃して新たに「伊那市」を設置することなどを盛り込んだ合併関連議案が可決された
▽伊那市東春近出身のジャーナリスト・河野實さんが17日、来伊し、約40年ぶりに復刊した著書「愛と死をみつめて」のテレビ・映画化を報告した
▽高遠町議会議員選挙が22日、告示され立候補した14人の無投票当選が決まった
▽自律化と効率化を目的として初めて公募制を導入した長野県伊那文化会館館長に24日、長野市出身の徳武利政さんが内定した
▽地域の景観保全を目的とした「ふるさと景観住民協定」が25日、伊那市西箕輪地区で締結された
▽緊急災害時などに情報ツールを役立てることなどを目的とした宮田村の地域情報化計画が大筋でまとまり、コストをかけずに若者などの積極的な活用を盛り込んだ
▽伊那公共職業安定所の2月の有効求人倍率が98年3月以来、1・4倍台に回復した
▽産学官共同で進めてきた「上伊那輝く!経営者キャンペーン」が30日、2周年を迎え、新たな取り組みの開始に向けて発展的に解散した -
第2回 森の座談会
子どもと読書を考える【上】国際的な学力調査で、日本の児童・生徒の国語離れ・読書離れが指摘されている。読書離れの傾向が、子どもの語彙力・読解力のみならず、感受性や論理的思考力、表現力の低下につながることは以前より指摘されており、調査の結果に各界各層から憂慮の念が表明され、その打開の手立てが探られている。
上伊那でも、朝の読書の時間を設けるなど学校現場での努力や、各種ボランティアなども活躍する。さらに04年からは上伊那に書店やスーパーを展開するニシザワが、創業80周年を記念して小中学生の読書感想文コンクールを開始。2回目の05年には、747作品の応募があるなど、読書の拡大に影響を与えている。
では、いったい上伊那の子どもの読書状況はどうなっているか?「本を読む」ことにはどのような魅力と力が秘められているか?竏虫qどもの読書に関係を持つ、さまざまな立場の人に語り合ってもらった。 -
産業廃棄物適正処理地域懇談会開催
上伊那地方事務所は19日、産業廃棄物処理業者や市町村担当者などを対象とした産業廃棄物適正処理地域懇談会を開いた。
来年1月から施行される「産業廃棄物処理事業計画等に係る事前公表ガイドライン」の周知と、産業廃棄物の適正処理、施設に対する地元の合意形成の方向性を模索することなどが目的。
新ガイドラインは事業者に対し、新たに実施する産廃処理事業計画を地域住民に事前に説明することを求めたもので、合意形成の透明性確保や地域住民との相互理解を図ることを目的としている。しかし事前説明会は事業者の計画周知が目的であって、計画の実施を妨げるものではない。
参加者には「事前公表によって、これまでは理解が得られていた事業についても、産廃処理事業について知らない人の反対まで仰ぎ、うまく実施できなくなるのではないか」と懸念する声もあった。
事前説明会は、これまで任意で実施してきた各事業者も多いが、参加も得られないほど強い抵抗を示す地域住民も多い。住民への県の働きかけを求める声も多くあった。 -
権兵衛開通は2月4日
権兵衛トンネル道路の開通は2月4日になることを、飯田国道事務所が16日、正式発表した。当日は午前10時から権兵衛トンネル内で現地セレモニー、正午から伊那市民体育館で開通式典を開く。
トンネル内セレモニーでは、テープカットはじめアトラクションのほか、通り初めのパレードが行われる。開通式典では式辞などのほか、工事報告なども予定されている。
開通日について自治体首長などが既に公式の場面で2月4日と明言していたが、工事を所管する飯田国道事務所は「準備調整中」を理由に、「2月上旬」と述べるだけで、具体的日付を明言しないでいた。
今回開通するのは、伊那市与地から塩尻市奈良井の姥神トンネルまでの9・9キロ。普通の道路にあたる土工部分が3・2キロ(約32%)、橋梁部分が1・2キロ(約12%)、トンネル部分が5・5キロ(約56%)になる。
事業費は、トンネルを中心にする国の直轄事業が約450億円、長野県施工部分が伊那側で約40億円、木曽側で約115億円で、合計約605億円。
開通により伊那と木曽は45分で結ばれる。 -
上伊那の山岳愛好団体 風力発電事業に反対
上伊那の山岳愛好者でつくる5団体は16日、高遠町・長谷村に計画されている風力発電事業に対して自然景観を守る立場から反対、上伊那地方事務所長や上伊那7市町村長らに中止要望書を提出した。
要望したのは「伊那山仲間」(丸山正一会長)「伊那山の会」(田中幸雄会長)「駒峰山岳会」(清水千博代表)「駒ケ根山岳会」(林博文会長)「中央アルプスの自然を愛する会」(伊藤精晤会長)。要望書で「私たちが未来世代へ残すものは、誇るべき自然景観で、山の上に連なる人工物では決してないはず」と事業主体者に計画中止を指導するよう求めている。
団体代表者ら6人が各所を訪問。要望書を読み上げ、風車が設置された場合の権兵衛トンネル入り口や仙丈ケ岳などから見える景観のイメージ写真約10枚を示した。
丸山会長は「クリーンエネルギーを否定するものではないが、自然景観と引き換えるには代償が大きすぎる」と訴えた。
上伊那地方事務所の牛越徹所長は「クリーンエネルギーへの転換と景観との接点をどう図るかが大きな課題。法令の手続きに沿って対応したい」、伊那市の小坂市長は「南アルプスは伊那住民が愛着を持つ山。説明はこれからで、住民の意見を踏まえながら対処したい」とそれぞれ答えた。
要望書を出した市町村は風車の見える地域で、伊那市、高遠町、長谷村、箕輪町、南箕輪村、宮田村、駒ケ根市。
事業は、事業主体の三峰川電力が入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車30縲・0基を取り付ける計画。 -
日本和装長野学院第5回学院祭
着付け、手描友禅など、和装に関した技術を学ぶ日本和装長野学院は16日から、第5回学院祭を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いている。手描友禅の着物や組紐の角台など約100点が、訪れた人の目を楽しませている。
同学院は、日本和装コンサルタント協会の長野県支部で、学院長の福澤弘子さんをはじめ、講師は上伊那在住者が多い。南信を中心とした29教室に約100人の生徒がおり、手描友禅、組紐(くみひも)、刺繍(ししゅう)着付けなどを学んでいる。
出展者は初心者講師からまでと幅広く、圧倒的に60、70代の女性が多いが、男性受講者もいるという。
手描友禅の着物は、協会の全国大会にも出展した作品。五所解模様などの古典的な絵柄から、スケッチから起こした新鮮なデザインまでが並ぶ。
福澤学院長は「みなさんに和みの気持ちを感じてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後5時。入場無料。18日まで。
18日は午後1時から花嫁着付けや創作帯結びの着付けショーもある。 -
何度も黙読し、イメージを広げて、朗読する
伊那朗読の会代表 小林豊子さん(63)「今年は上伊那の朗読をする人たちにとって、とても意味のある年だったんですよ」
05年を振り返る。詩・小説・絵本などを朗読する会を立ち上げて24年。20回目の記念発表会を2月に開いた。これに機を合わせるように、上伊那で朗読をするグループの交流と、技術向上の気運が高まったという。
1つのきっかけは本紙のケーブルテレビの番組「いなまいニューススタジオ」への出演。長年にわたり地道に続けてきた活動を紹介し、キャスターの武田徹さんと「言葉を大切する」ことへの気持ちで意気投合した。
偶然、武田さんもSBCラジオで、県内の朗読や読み聞かせのグループを紹介し発表の場を作る番組(「言葉はちから竏著N読なかま大集合竏秩v 毎週土曜日午後4時半から放送)を企画しており、その最初の収録・放送に上伊那のグループが出演することになった。
さらに4月終わりには、朗読や読み聞かせのグループが一堂に会する交流の場を持ったところ、辰野町から中川村まで上伊那中から40人もが集まった。これは24年間の活動のなかではじめてのことだった。
「目的も活動状況も、朗読についての考え方も、まったくバラバラで違うのよ。驚いたけど、同時に頑張らなくちゃと思ったわ」
子どもを対象にした読み聞かせのグループ。目の不自由な人を対象に自治体の広報やさまざまな文書を読んで伝える朗読ボランティアの人。そして、朗読を、文学作品などを読み上げる1つの表現活動としてとらえ、練習し・発表会を開く自分たちのグループ。
どのグループもそれぞれの持ち場で一生懸命だが、子どもや視覚障害者向けに朗読する場合にも、表現活動としての朗読の基本を理解してもらえれば、もっと豊かで広がりのある情報や感動の伝達ができるはず。自分たちが学び・考え・練習してきたことを少しでも共有してもらえれば、「朗読の輪はもっと広がる」と思った。
24年前に、当時の伊那健康センター所長だった故・宇治正美さんを講師役に会を立ち上げた。宇治さんは青年団の演劇を指導したり、看護師が患者に話し掛ける際の「演劇的発想」の重要性を説いたりした医師で、朗読という表現活動の考え方と方法を厳しく教えた。この集まりに、同じく当時の伊那保健所長で、母乳保育と絵本の読み聞かせの重要性を訴えた小林美智子さん(現長崎シーボルト大学教授)なども加わり、朗読とは何かを語り合い、練習を重ねた。
ただ声に出して読めば良いというものではない。何度も黙読して作者の伝えたいことを理解し、作者が目にしている情景・場所・季節・風・音などをイメージする。それをどう表現するか?声の大きさ・高さ・アクセント・リズムを考え・練習して読む。
「難しく思われるかもしれないけど、これを心がければ、もっと人の心に響く朗読ができるようになるはず」
「ことばの力」を信じて来た人は静かに話した。
※練習日は毎月第3木曜日午後7時30分から。伊那公民館で。
(毛賀沢明宏) -
上伊那定数1減を了承
上伊那県議団が懇談上伊那選出の県議6人は14日、県会開催中の長野市において懇談し、次回県議選をにらんで進められる選挙区制度の見直しついて、上伊那全体の定数を1減とする方向で望むことを了承した。
市町村合併にともなう県議選選挙区の見直しが進められる中、「上伊那全体で現行の定数6を守るべき」などの意見が出されているが、伊那市・高遠町・長谷村の合併後に、仮に従来通りの伊那市区・駒ヶ根市区・上伊那郡区の3選挙区で選挙を行っても、人口数などの問題で全体の定数が1減になる。また、地域性をより重視する伊北・伊那市・伊南の3区制の提案も、定数をさらに減らす可能性もある。
これらのことから定数1減は避けがたいとし、これを前提にして調整を進めるよう地元の選挙区等調査特別委員である向山公人県議に一任することを了承した。
そのほか、(1)県議が選挙区内で各種の寄付行為を行うことについては、公職選挙法にそって禁止を徹底すること、(2)会議や行事などへの招待の扱いについては、招待の通知に会費が記入されていないものについては会費を差し控えること竏窒熏㊧モ確認した。 -
職員人権・男女共同参加社会づくり研修会
職務上、公平さが求められる公務員に、改めて人権問題や男女共同参加社会の意識を高めてもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所このほど、職員人権・男女共同参加社会づくり研修会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。
研修は9月に引き続き2回目。上伊那の市町村職員や県職員などが参加。
伊那教育事務所生涯学習課の唐澤孝則教育支援主事は、誰もが無意識のうちに持っている「固定概念」をゲームを通して説明。人権問題と向き合う場合、さまざまな思い込みにとらわれないことの重要性を示した。 -
しわすコンサート
上伊那の小中学校の音楽教師らが自由な演奏を発表する機会として7年前から毎年末に行っている「しわすコンサート」が10日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館別館VITA AMOR(ビタ・アモール)で開かれた。音楽教師や家族など約70人が集い、学校の授業とは違ったそれぞれの一面を披露し合って師走のひとときを楽しんだ。
約30人の出演者によるパーカッション演奏ではドラム缶、たらい、ポリタンク、ペットボトルをたたいて生み出す力強いリズムの響きが会場を満たし、圧倒的な迫力で聴衆の度肝を抜いた=写真。
ステージにはアコーディオンやリコーダー、筝、フルートや金管楽器など、それぞれが趣味で演奏している多彩な楽器を携えた出演者が代わる代わる登場し、クリスマス・ソングやポピュラー、ジャズなどのさまざまな曲を見事なアンサンブルで奏でた。 -
力強い音 堂々と
箕輪町発足50周年記念事業「子ども太鼓in箕輪・第5回学校太鼓交流発表会」が10日、町文化センターであった=写真。上伊那の小中学生が太鼓を披露し合い、交流を深めた。上伊那教育会総合・生活科教育研究会、町教育委員会主催。
小学校10校、中学校1校、伊那養護学校のほか、招待チーム「みのわ太鼓ジュニアチーム」出演し、全13プログラムを披露した。
箕輪南小2年は、音で雲も呼び寄せる雨ごい太鼓の「龍神太鼓」、両小野小4年は、小野神社の御柱祭などで奉納された「牛炬火」、赤穂中2年2組は、昨年の文化祭で聴いた先輩の演奏に感動して取り組んだ「屋台囃子」など、各校は練習を積んできた曲を堂々と演奏し、力強い音色をホールいっぱいに響かせた。 -
JA上伊那合併10周年生活部会「女性まつり」
上伊那農業協同組合生活部会などは10日、第10回女性まつりを伊那市の県伊那文化会館で開いた。約1400人の部会員が上伊那各地から訪れ、生活部会のこれまでの歩みを振り返ったり、今年のテーマ「やっぱり健康が一番縲怩艪ニりのある暮らしを」にちなんだ寸劇「やっぱり健康が一番」を楽しんだ。
生活部会は、JA上伊那と共に10年前に発足。高齢化社会の進行に伴い、農村に果たす女性の役割の重要性を認識し、女性が主体となって、食や健康に関する知識を広め、豊かな生活を実現するために活動を続けている。
生活部会本部役員は、畑で作った農作物のおいしさや、部会活動への若い女性の参加を呼びかける寸劇を披露。ユーモアたっぷりの演技には、会場から何度も笑いがおこった。
地域の発展・活性化などにも積極的に協力している女優・藤田弓子さんによる講演もあり、参加者を楽しませていた。 -
信州大芝高原マレットゴルフ親交会定期総会
信州大芝高原マレットゴルフ親交会(北原忠義会長)は9日、定期総会を大芝荘で開き、06年度の事業目標や新役員を決め、年間成績優秀者を表彰した。
会員は136人(男子85人、女子51人)。05年度の初打ちは4月15日。第2回選手権大会は5月に開催。例大会は37回。参加は延べ3373人で、1日平均92人。春・夏・秋・納大会も各100人を超える参加だった。
大芝の緑を守るために昨年から取り組んでいる「緑の基金」は、本年度は会員の浄財4万9986円集まった。12日に村に届ける。
役員は監事の小木曽敏さんが退任し、林剛さんを新任した。
年間成績優秀者は次の皆さん。
◇男性 (1)荻原文博80南箕輪村(2)大野田吉治73伊那市(3)藤沢幸雄69箕輪町(4)高木芳直62南箕輪村(5)小山栄二57箕輪町(6)中條清志55辰野町、清水利夫55伊那市(7)小島清46伊那市(8)下平節治45箕輪町(9)大沢昭人44伊那市(10)小沢恒二郎41伊那市
◇女性 (1)小沢かほる92(2)原幹子88(3)大槻キサエ82(4)北沢ヒデ子75以上南箕輪村(5)中島きくえ74箕輪町、浅野八重子74長谷村(6)酒井範子61(7)網野さだ子53(8)小林えみ子、白鳥栄子47(9)林米子44以上伊那市(10)武村八千江42南箕輪村、有賀智世子42伊那市 -
冬のもてなし料理6品を学ぶ
家庭健全のために活動する伊那友の会は8日、伊那市日影の伊那友の家で家庭料理講習会「冬のもてなし料理竏註ウ月料理にもう一品」を開いた。上伊那郡内から女性44人が参加し、冬野菜を使った6品の作り方を習った。
惣菜など買えば何でもそろう時代だが「おふくろの味」を見直し、クリスマスや正月など祝い膳を囲む機会に、手作り料理でもてなそうと企画した。
メニューは赤ワインのピラフをはじめ、ジャガイモやニンジン、タマネギなどを煮込んだポトフ、サーモンのダイコン巻きなど6品。
伊那友の会員6人が講師を務め、参加者の前で手順や作り方のポイントなどを交えながら実演した。
家庭にある冬野菜を使い、手軽にできる料理とあって、参加者は熱心にメモを取り「家でもぜひ、作ってみたい」と話していた。 -
仙醸、「仙人蔵」飲み比べ
街の飲食店と協力して高遠町の醸造会社仙醸(黒河内靖社長)は、上伊那の5軒の居酒屋と協力して、新しい銘柄「仙人蔵」のさまざまなタイプを飲み比べる企画を始めた。
純米無ろ過原酒・純米吟醸酒・特別本醸造酒・純米酒の4つのタイプの仙人蔵を用意し、特製の飲み比べグラスで50縲・0ccずつ味わってみようというもの。1つの銘柄でも、製造工程の違いで味が変わることがよく分かり、同社では、日本酒探訪の入口になると位置付けている。
同社の試みに協力するのは、高遠町西高遠の「ながせ」、伊那市旭町の「むさし」、入舟の「亀」、春日町の「串正」、駒ヶ根市中央の「さいとう」。「仙人蔵のみくらべセット」として840円で提供する。
仙人蔵は03年から製造発売。はじめは純米酒をろ過せず、水を入れてアルコール度数を下げることもしない「無ろ過原酒」タイプだけだったが、「仙醸の新しい酒」と評判が広がるにつれて、醸造工程を低温に保って香りと繊細さを出した「純米吟醸酒」、米の個性を活かした「純米酒」、キレと飽きのこない味を出すために、ごく少量、醸造用アルコールを使用した「特別本醸造酒」竏窒ネどタイプを増やしてきていた。
同社企画主任の丸山慎一さんは「これを機会に、まず仙醸の、そして日本酒全般への関心を広げていただければ幸い。若い女性にも向いていると思います」と話す。 -
城田陸協理事長に秩父宮章と文部科学大臣賞
長野陸上競技協会理事長で駒ヶ根市赤穂在住の城田忠承さん(65)が、国内で最も権威のあるスポーツ功労章のひとつ秩父宮章と文部科学大臣賞を受けた。4日に同市内で祝賀会が開かれ、教え子をはじめ陸上関係者、各界の代表者ら約200人が出席。陸上競技の発展に貢献した功績をたたえた。
妻の敏子さんとともに壇上に立った城田さんは「多くの人に支えられたおかげ。今後も体が動く限り頑張っていきたい」とあいさつ。
祝賀会発起人の北沢秋司上伊那陸上競技会長らは「この伊那谷の地でアスリートを育て、地域に限りなく貢献された。今後もご尽力いただきたい」と祝福した。
城田さんは赤穂、伊那北など伊那谷の高校で教べんをとり、選手の育成に尽力。インターハイに選手を次々と送りだすなど、上伊那陸上界をリードした。
退職後も指導者、協会役員などを歴任。現在は日本陸上競技連盟の評議員も務めている。 -
上伊那高校生の声を届ける会
高校生の声を高校改革プランに反映させてほしい竏窒ニ上伊那高校生の声を届ける会が4日、伊那市民会館で集会を開き、約70人の参加者が、どのようにプランと向き合っていけばよいのかなどを話し合った。統廃合の対象となっているかなっていないかにかかわらず、関心の低い人にも関心を持ってもらうことの必要性を認識。まずは自分たちの周囲やこれから高校生になる中学生に、プランを知ってもらうための活動を進める。
会は10月にあった高校改革プランについて考える高校生集会に続くもので、上伊那で具体的な行動へと移ることを目的として県立高校の生徒会役員などが立ち上げた。
高校改革プランについては、知らない人も多いというのが実情で「高校生全員で考えていくことが大切」という考えから、プリント配布などを通して多くの高校生や中学生へと問題を伝えることを決めた。また、高校生が現在の高校をどう感じているか竏窒ネどをアンケート調査し、推進委員会や県教育委員会などに伝えていく。 -
高校改革プラン推進委員会(12)
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が4日、南箕輪村民センターであった。委員会は、最終案の取りまとめを遅くも来月中旬としていたが、急きょ浮上した諏訪の統合案に対する諏訪地域の動揺を受け、合意形成の必要性を認識。1月末までに同地域に合意形成を図ることを求め、最終案の取りまとめも、それを受けて移ることを決めた。
下伊那は長姫高校と飯田工業高校の統廃合を提案した。
定時制高校の配置は、諏訪1、上伊那1、下伊那1とする県教育委員会の案を採用することで確認。実質的に、上伊那農業高校定時制廃止の方向が明確となった。
岡谷東、岡谷南の統合案が地域に与えた衝撃は大きく、諏訪広域連合など5団体が白紙撤回を求める要望書などを提出。諏訪の委員も「9月から検討を始めた諏訪は他地域より検討を始めたのが遅い」として地域の声を聞く時間を求めた。合意形成の必要性を他の委員も認識。諏訪には1月末までに合意形成を図ることを要求し、最終案の取りまとめも2月以降を目指すこととなった。
前回具体案を示さなかった下伊那は、飯田長姫と飯田工業の統合し、同校に中間部のある定時制も設置することを要求。県教育委員会が下伊那への設置を提案した総合学科については、実業高校を残すことへのこだわりから設置案は挙がらなかった。下伊那は今後の南信州広域連合などで再度総合学科の設置について検討を進める予定だが、下伊那で設置案がなければ、第3通学区には総合学科が設置されない可能性も出てきた。 -
今シーズン初の雪化粧
上空に強い寒気が入った影響で、上伊那の里も今季初めての雪化粧となった。
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積雪で客殺到の自動車工場
4日午後から伊那谷は雪模様。見る見る雪が積るのに直面し、自動車のタイヤをノーマルからスタッドレスに履き替えていないユーザーは、自力で履きかえたり、自動車工場に飛び込んだり、大慌てだった。
伊那市中央区のトモエ自動車では、朝から客の車が数珠つなぎ。4日だけで約70件が殺到し、午後10時まで作業の追われた。店の人は「10日前でこんなに忙しいのは珍しい。台数は記録かも」と。
南箕輪村神子柴のカローラ南信は、朝から午後7時まで、100台を超す車がタイヤ交換。「一挙に降ったので、お客さんも慌てたのではないか。こっちもてんてこまいだったけど……」と話す。
駒ヶ根市に本社を置く松井自動車は、駒ヶ根本店・伊那支店それぞれで3・4日の両日、各150台を越えるタイヤ交換に追われた。「3日の内から天気予報で降る降ると流れたので、お客さんがドッと来た。4日は、実際の雪を見て。5日朝もまだ雪模様だったので。とにかく三日間、社員総出でタイヤ交換をやっているような状況です」。
毎年12月はタイヤ交換作業が多いが、近年雪が舞っても一挙に積ることは珍しく、12月一杯をかけて順次交換作業が進む状況だった。「これだけ短期間に集中したのは久しぶり」と業者は口をそろえた。 -
食と健康を考えるつどいパート20
伊那保健所、県食生活改善推進協議会上伊那支部、南箕輪村主催の「食と健康を考えるつどいパート20」は30日、南箕輪村民センターであった。約300人が集い、20周年を記念した寸劇、講演などで生活習慣の改善などを学び合った。
南箕輪食生活改善推進協議会の伊藤幸子会長が、身体障害者のリハビリを兼ねた調理実習と会食、一人暮らし老人への給食サービス、ヘルシーメニューの普及、小学生の親子対象ファミリークッキングなど活動事例を発表した。
朝食を食べない子どもの話に触れ、「食育を考え、母親、保護者と楽しい料理教室ができることを願っている」とし、「一人ひとり研さんを積み、村の皆さんが健康で長生きできるよう手助けしていきたい」と話した。
20周年記念の寸劇「健康万歳」では、父の飲みすぎ、母の肥満、ダイエットで痩せすぎの娘など健康に問題のある家族を食改の会員らが会場を笑わせながら熱演し、家族の健康を考えるきっかけを提供した。
伊那保健所の渡辺庸子所長によるメタボリックシンドロームについての講演も聞き、予防と治療は生活の見直し、運動と食事が基本になることを学んだ。 -
構造計算書偽造問題
県、再計算制度開始上伊那でもホテル2棟が耐震強度不足と指摘されている姉歯建築設計事務所の構造計算書偽造で、県は1日、構造計算審査における独自の再計算制度をスタートさせた。
現行の審査では、大規模建築物の構造計算がコンピューターで行われるようになって以降、建築基準法施工規則などにのっとった詳細な計算書が提出図書から省略され審査の対象外にされてきた。姉歯建築設計事務所はこの詳細な計算過程をプログラム操作で改ざんした。
スタートした新たな制度では、この詳細計算書を県独自に再計算する。そのために構造計算一貫プログラムを購入し配備し、必要な人員も再配置するとしている。
対象になる建築物は、県に申請書類が保存されている02年度以降の建築物約200件。民間の指定確認検査機関が建築確認をした建物も、建築主の意向を聞いて逐次実施。今後新築予定の建築物については、確認申請時に必要性を判断して、随時行う。
1日、県庁で塚田和雄住宅部長が記者会見して発表した。上伊那地方事務所には、まだプログラムなどは配備されていない。構造計算書偽造問題に対する都道府県レベルの対応としては先陣を切るものだが、プログラム購入費の捻出や人員配置などに関する困難を指摘する声もあり、一日も早い制度の実質化が求められる。