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藤原さんに聞く 今年のマツタケは・・・
上伊那各地で実りの秋を迎えています。
マツタケ博士として知られる伊那市富県上新山の藤原儀兵衛さんに、今年のマツタケの状況を聞きました。
藤原儀兵衛さん81歳です。
3日は特別に一緒に山に入らせていただきました。
藤原さん「こんなにマツタケが痩せちゃっている。もう少し肥えていないといけないんですけどね」
10月に入り収獲の秋を迎えていますが、今年のマツタケの状況は・・・
藤原さん「8月のお盆前までは雨がたくさん降っていて地面が濡れていた。9月に入ってからは30度くらいの高温が続いてそれで菌がダメージを受けた。雨の欲しい時に地面が乾いてしまった。
今年は不作の方向で進んでいますね・・・」
藤原さんは、独自の方法でマツタケが出やすいように山を整備していて、マツタケ博士と呼ばれています。
この道60年のベテランですが、今年はなかなか思うように収穫量が増えません。
例年だと、背負いかごいっぱいになりますが、今年はまだまだ数が出ていない状況です。
豊作だった去年と比べると、今の段階で今年は1割~2割程だということです。
この辺りで毎年見られるシメジやアミタケなどのきのこも、今年は1本も見ていないということです。
地面には、マツタケがこれから顔を出す膨らみがみられる所もあり、藤原さんは、今後の雨に期待していると話します。
藤原さん「今年は雨がきていくらか復活するかどうか、そういう見当ですね。市場の値段も非常に高くて、今だと15万円くらいです」
マツタケの収獲は、今月末まで続きます。
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第19回水墨画県展 5日まで
長野県水墨画協会による第19回水墨画県展が2日から、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
会場には、長野県水墨画協会員の作品217点が展示されています。
展示会は、県内持ち回りで長野県水墨画協会が毎年開いていて、今年は伊那市が会場となりました。
また、この日は、展示に合わせ作品の入賞者に賞状が贈られました。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、伊那市の宮原恵三子さんの「こもれび」が県水墨画協会賞、南箕輪村の金井健さんの「やめてよ!!」が県市長会賞、箕輪町の日野源七さんの「ロープウェイ」が奨励賞を受賞しました。
県水墨画協会は、「作品のレベルが年々高くなっている。来年は20回目を迎えるので引き続き頑張ってほしい」と話していました。
第19回水墨画県展は、5日まで伊那文化会館で開かれています。 -
伊那ナイターソフトボールリーグ戦閉会式
伊那ナイターソフトボール連盟のリーグ戦の閉会式が1日夜行われ、今季優勝した信濃路クラブに賞状などが贈られました。
この日は、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で閉会式が行われ、リーグ戦に出場した11チームが参加しました。
優勝した信濃路クラブのほか、上位3チームに賞状などが贈られました。
信濃路クラブは、7勝1敗2引き分けで7連覇しました。
2位はラッキーズで、3位は加城でした。
閉会式に続き、秋季トーナメントの開会式が行われ、GTエボリューションの三澤駿介さんが選手宣誓し、開幕試合も行われました。
秋季トーナメントには、全11チームが参加します。
初日の1日夜は、天竜ザザムシ対ラッキーズの対戦の他、GTエボリューション対トレンディーの対戦が行われました。
決勝戦は、10月29日を予定しています。 -
手良小児童 秋の自然に親しむスタンプラリー
伊那市の手良小学校の児童は2日、秋の自然に親しむ活動として、小学校の周りをスタンプラリーで巡りました。
スタンプラリーには、手良小の全校児童およそ120人が参加しました。
6年生がリーダーになり、1年生から5年生まで11の班をつくって回りました。
下手良公民館のほか、手良沢岡辻のバス停など、7か所を回るコースです。
途中の貴船神社では、スタンプをつくほか、校長から出されたクイズに挑戦していました。
手良小学校では、上級生と下級生が仲良くなるきっかけをつくり、自分たちの地域の魅力を知ろうと、毎年この時期に秋の自然に親しむ活動をしています。
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新山に移住定住促進住宅建設へ
伊那市は、子育て世代の移住促進に向け、新山に移住定住促進住宅を今年度、建設します。
市では入居期間を最長3年とする予定で、新居建設や空き家物件への入居など定住に向けた準備を促していきたいとしています。
伊那市では今年度、およそ5800万円かけ、伊那市新山に移住定住促進住宅を3棟建設します。
新山は移住者の受け入れに積極的に取り組み、県のモデル地区にもなっていることから住宅を建設する事にしました。
建物は広さ60平方メートルの2LDKで、家賃は1か月2万5千円程度を予定しています。
伊那市ではこれまでに、市営住宅の一部で6か月間のお試し住宅を平成25年度から行ってきました。
利用した21家族中、18家族が伊那市内に定住しました。
しかし利用者からは、入居期間が短く、住宅を探すのに十分な時間が無かったとの声が寄せられていました。
新山定住促進協議会の若林敏明さんは、受け入れ後のサポートが重要だと話します。
移住定住促進住宅は来年2月に完成する予定で、市では入居資格に関する条例案を市議会12月定例会に提出します。
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伊那西高校生徒 冬服で登校
10月に入り衣替えとなりました。伊那市の伊那西高校では
1日は冬服で登校する生徒が見られました。
長野地方気象台によりますと、この日の伊那地域の最高気温は29.3度で、8月中旬並みの気温となりました。
平年より気温が高めでしたが、多くの生徒は紺のブレザーとスカートの冬服で登校していました。
ある生徒は、「日中は朝以上に暑くなると思うので、ブレザーを脱ぐなどして、体温調節をしたい」と話していました。
それでは、天気予報です。 -
消費税10%に 混乱緩和へ各店対応
1日から消費税率が10%に引き上げられ、合わせて酒類と外食を除く飲食料品を8%に据え置く軽減税率が初めて導入されました。
これまでに比べ複雑になることから、大型店や小売店では買い物客の不安をなくそうと対応に追われています。
1日から全国一斉に消費税率が10%になりました。
今回の増税では、飲食料品の税率を8%に据え置く軽減税率が初めて導入されたほか、中小店舗でキャッシュレス決済をすると最大5%分のポイントが還元される制度も導入されました。
伊那市日影のベルシャイン伊那店では、ニシザワ系列12店舗で使うことができるキャッシュレス決済カードの対応に追われていました。
カードに金銭をチャージし、カードを使って買い物をすると、総額の5%がキャッシュバックされるシステムです。
千葉稔専務は「消費者のみなさんが高くなるのは避けたいのが店舗側の想い。多くの人に使ってもらいたい」と話していました。
一方で、総菜などを購入し店内で食べるイートインは税率が10%となりますが、自己申告のため判断が難しいということです。
南箕輪村の大芝高原味工房内にあるガレットカフェは、店内で食べるイートインも持ち帰りもできますが、これまでと変わらず内税で対応します。
楠好延店長は「企業努力でなんとなして、今まで通り地域の美味しい野菜の味を今までと同じ値段で食べてもらいたい」と話していました。
伊那市西箕輪にある農業公園みはらしファーム・とれたて市場でもこれまで通り内税を継続します。
みはらしファームでは「今後は様子を見ながら、一部商品だけ値段を変更するなど、対応を考えていきたい」と話していました。 -
女性合唱団 演奏会に向け練習に熱
女声合唱エーデルワイスは、20日に開かれる初の単独コンサートに向け練習に熱が入っています。
9月30日夜は伊那市のいなっせで、本番で歌う曲を練習していました。
女声合唱エーデルワイスは、より高いレベルの合唱を求めて活動している、上伊那の音楽教諭や合唱経験がある主婦など20人でつくる合唱団です。
東京藝術大学卒業で、東京国際音楽コンクール指揮者部門第2位の経験を持つ横山奏さんが指揮者を務めていて「ひと言目をはっきり発音するように」などと指導していました。
コンサートでは、「うみ」や「あかとんぼ」など20曲ほどの童謡唱歌をアレンジした「日本・四季の旅」を披露することになっています。
北澤理光代表は「女声合唱ならではの美しい歌声と、地方でも本格的な合唱が聞けるというところが見どころ。是非聞きに来てほしい」と話していました。
女声合唱エーデルワイスのコンサートは20日(日)の午後2時~、いなっせ6階のニシザワいなっせホールで開かれます。
チケットは全席自由で、一般2,000円、高校生以下1,000円となっています。 -
い~なちゃんカードで買い物 10%還元
伊那市の商店主らでつくる伊那市コミュニティーカード協同組合は、10月1日から、い~なちゃんカードで買い物すると10%分を還元するサービスを始めます。
30日は、伊那市の伊那商工会館で記者会見が開かれ、10%還元について北澤利文理事長が説明しました。
内容は、い~なちゃんカードを使って、市内の加盟店で買い物をした場合、決済金額の10%分が還元されるものです。
期間は、10月1日から、来年6月30日までです。
現在、加盟店は79店舗で、このほかに市役所など5つの公共施設で使用することができます。
カードは、店頭でも作ることができ、即時発行できるということです。
また、期間中は通常300円かかる発行費用も無料になるということです。
9月30日現在、カードの発行枚数はおよそ8,400枚で、昨年1年間い~なちゃんカードによる買い物の総額は、およそ2億円だということです。
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土砂災害危険区域などをパトロール
伊那市は、台風シーズンにあわせ、土砂災害危険区域など市内3か所のパトロールを30日、行いました。
この日は、市の職員や消防団など関係者あわせて20人が参加しました。
パトロールしたのは、伊那市笠原にある、防災重点ため池など3箇所です。
防災重点ため池は、決壊した場合の浸水区域に民家などがあり、住民に被害を与えるおそれのあるため池です。
伊那市では47か所あるため池のうち、27か所が防災重点ため池に指定されています。
ため池の設計などにも携わっている、長野県土地改良事業団体連合会南信事業所の小林功二所長補佐は、「決壊する原因は漏水によるものが多く、池の水を抜く場所からの水漏れが多い」などと説明していました。
その後、パトロールした箇所について意見交換をしました。
参加者からは「災害時、ため池のある場所に住む住民にいかに避難情報を伝えるかが重要だ」「日ごろから地域住民と一緒に防災意識を持つことが必要だ」などの意見が出ていました。
伊那市では、パトロールの結果を受け、各地区の災害時の危険度を知ってもらい、住民の避難に役立てたいということです。
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五穀豊穣に感謝「おからこ」づくり
上伊那地域に伝わる五穀豊穣を感謝するお供え餅「おからこ」づくりが、29日伊那市の旧井澤家住宅で行われました。
29日は旧井澤家住宅を管理する伊那部宿を考える会の女性部のメンバーを中心におからこをつくりました。
もち米を2晩水につけて砕いたものを石臼に入れ、米粉と混ぜて練っていきます。
おからこは、十五夜に五穀豊穣を感謝して作るお供え餅で、昭和30年頃まで各家庭で行っていたということです。
伊那部宿を考える会では、地元の食の文化を伝えていこうと平成18年からおからこを作っています。
まるめたおからこは、里いもの葉の上に乗せ、近くで採れたサトイモやネギ、かぼちゃなどと一緒に縁側に並べました。
おからこは一晩月に供え、30日の夕方野菜と一緒におからこ汁にして味わうということです。
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中山間地域再生へ 鯉を試験養殖
伊那市高遠町藤沢の住民有志は、中山間地域再生の取り組みとして、水田での鯉の養殖を検討しています。
30日は、今年度行った試験養殖の結果が報告されました。
30日は、地域住民らが集まり、今年7月に放流した鯉の生育具合などを確認しました。
中心となって取り組んでいる藤沢の小池守雄さんは、鯉の養殖を中山間地域再生の切り札にしようと、今年度2アールの水田に鯉の稚魚44匹を放流しました。
半数がアオサギに食べられたり自然死したりしたということですが、81日後の今月27日に23匹水揚げできたということです。
このうち15匹を計測したところ、5センチほどだった稚魚は平均で26.6センチ、重さ308グラムに成長しました。
淡水魚の養殖に長年に渡り携わり今回の取り組みにも関わった桐生透さんは、「水がきれいで豊富なため、食べても泥臭さがほとんどないと思う。十分に可能性がある」と話していました。
鯉は、水田わきの飼育池に移し養殖を続けます。
来年度は、およそ100匹の稚魚を放流する他、冬を目途に地域住民を集めて試食する計画です。
地域にこの取り組みをどのように広げていくかが課題だということで、将来的には近隣の料理店への出荷を目指します。 -
伊那谷写友クラブ写真展
伊那市を中心とした写真愛好家でつくる伊那谷写友クラブの第28回写真展が伊那市の伊那図書館で開かれています。
会場には山などの自然や鉄道、海外で撮影した写真など会員6人が44点を出品しています。
伊那谷写友クラブは年に1回写真展を開き作品発表をしているほか月に1回メンバーで集まり互いの写真を批評しながら技術向上を目指しています。
会長の建石繁明さんは「心も写真も豊かに」をモットーに活動を
続けていて会員それぞれの個性を大切にしているということです。
伊那谷写友クラブの写真展は10月6日まで伊那市の伊那図書館で開かれています。
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宅幼老所おらほ 秋まつり
伊那市東春近の宅幼老所おらほの秋まつりが29日行われました。
秋まつりでは、施設の職員らがスタッフとなり焼きそばや五平餅の提供、ヨーヨー釣りなどが行われ、訪れた人たちをもてなしました。
演芸ステージには地域住民が出演し、まつりを盛り上げました。
このうち富県出身の歌手米倉颯音さんは歌謡曲を披露しました。
宅幼老所おらほは高齢者の通所介護などを行っていて、一日平均10人が利用しています。
秋まつりは今回で2回目で、地域の人たちと交流を深めるとともに施設を知ってもらおうと行われました。
山本高友理事長は、「地元の人たちと共に歩み、高齢者のみなさんが楽しく過ごせるような施設にしていきたい」と話していました。
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とみがたそばと松茸まつり
秋の味覚、そばと松茸が味わえるイベントが、伊那市富県のJA上伊那富県支所で、29日に行われました。
来場者には800円で、松茸ご飯と手打ちそばが提供されました。
去年は、松茸が豊作でしたが、今年は不作だということで、実行委員会が必死で集めて、レシピ通りの量を確保したということです。
そばは、地元のそば打ち愛好者グループ「北福地そばを楽しむ会」のメンバー8人が打ちました。
28日の昼から29日の午前中にかけて270人前を打ったということです。
来場者は秋の味覚を味わっていました。
このイベントは、そばを楽しむ会や福地松茸増産の会など、地元富県の各種団体が参加して行っていて今年で5回目です。
実行委員会では、「ふるさと富県の良さを見直し、魅力を知ってもらう機会にしたい」と話していました。
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ラッピングバスで夏秋いちご「恋姫」PR
伊那バス株式会社のアグリ事業部門が生産販売している夏秋いちご「恋姫」をPRするラッピングバスの運行が28日から始まりました。
昼過ぎにラッピングバス第一号の便が伊那バスターミナルに到着しました。
28日はターミナルで出発式が行われ関係者がラッピングバスの運行を祝いました。
バスに描かれている夏秋いちご「恋姫」は信州大学農学部で開発されたもので甘みや香りの強さが冬のいちごに勝るとも劣らないということです。
2015年から伊那バスのアグリ事業部門が生産、販売していて主に都市部の高級青果店や菓子店、ホテルなどで扱われているということです。
社内は座席のヘッドカバーにいちごの絵が描かれています。
デザインは伊那市の友好提携都市、新宿にキャンパスがある宝塚大学で芸術について学んでいる学生や卒業生が考えたものです。
高級感とインパクトをコンセプトに遠くからみても一目でいちごと分かるようにしたということです。
このラッピングバスは毎日1便アグリ事業部が新宿を往復することになっています。
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北澤公男さん 救急功労で大臣表彰
伊那中央病院の統括副院長で救命救急センター長の北澤公男さんが、救急業務の推進に尽力したとして救急功労者総務大臣表彰を受賞しました。
27日は北澤さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長に受賞の報告をしました。
北澤さんは、平成15年から伊那中央病院の地域救急医療センター長を、平成24年からは救命救急センター長を務めています。
また、長野県消防学校の救急科の講師として救急隊員や救急救命士の教育に携わっています。
救急業務の高度化に貢献し、人材の育成に尽力したとして国から表彰を受けました。
白鳥市長は「上伊那の救急救命士のレベルは高いという評価を受けている。北澤さんがあってのことだ」と感謝していました。
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文化祭シーズン 学習の成果を発表
伊那市、箕輪町、南箕輪村のすべての中学校で27日文化祭が行われ、生徒たちが日々の学習の成果を発表しました。
このうち今年で50回となる南箕輪村の南箕輪中学校「若竹祭」のテーマは「全力」です。
27日は全校生徒が集まり、意見発表や学習発表が行われました。
このうち科学技術クラブは、静電気の実験を行いました。
金属のバケツに静電気を貯め、数人で輪になって電気が通るのを体験する内容です。
全校制作は、集めたボトルキャップ約2000個を使ったアートです。
展示後はリサイクル業者に引き取ってもらい収益金を東日本大震災の被災地、宮城県の志津川中学校に贈るということです。
28日は音楽会や一般公開が行われます。
また、伊那市の長谷中学校文化祭「くろゆり祭」は「SHINE」をテーマに行われました。
27日は地域住民も参加してミニ運動会が開かれました。
車いすにのったお年寄りも一緒に楽しめるよう、生徒が声をかけていました。
箱からひもを出して結んでいく競技では、生徒と住民が二人一組で行いました。
長谷中学校では毎月「長谷の縁側」として地域住民と交流していて、ミニ運動会も地域を元気にしようと開かれました。
28日は学習発表や、音楽会が開かれます。
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みすずハイウェイバス利用促進で実証実験
上伊那地域振興局は、長野と飯田を結ぶ高速バス「みすずハイウェイバス」の利用促進に向け、停留所と市街地を結ぶタクシー券を配布し、アクセスを確保する実証実験を行います。
この実証実験は、リニア中央新幹線開通を見据え二次交通を整備しようと上伊那地域振興局が今年度の地域振興推進費を活用して行うものです。
長野と飯田を結ぶ「みすずハイウェイバス」は停留所が高速道路上にあり、アクセス確保が課題となっています。
今回の実証実験では、みすずハイウェイバスの乗車券を窓口で購入した人を対象に、タクシー券を配布するものです。
タクシー券は片道1500円、往復3000円分で、対象の停留所は「中央道伊那インター停留所」と「中央道駒ヶ根インター停留所」の二か所です。
配布場所は伊那バスターミナル・駒ヶ根バスターミナル・伊那バス駒ヶ根車庫の3か所で、期間は来月1日~来年3月15日までとなっています。
上伊那地域振興局では、長野と飯田を結ぶ高速バス路線の利用を促進し、リニア開通に向け公共交通を維持していきたいとしています。
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防災おでかけ講座
伊那市は、子どもの頃から防災意識を高めてもらおうと小学4年生を対象としたおでかけ講座を行っています。
27日は、伊那小学校でおでかけ講座が行われ4年生109人が防災について学習しました。
伊那市危機管理課の小松剛さんが講師をつとめ、この地域であった平成18年7月の豪雨災害や災害の備えについて話しました。
小松さんは、「普段から災害が発生したときは家族と集合場所を決めたり、非常持出品や食料、飲料水などを備蓄しておくことが大切です」と話していました。
27日は、全員に災害用備蓄食料「アルファ化米」が配布されました。
伊那市では、昨年度から子どもたちの防災意識の啓発を図ろうと、市内すべての小学4年生を対象に講座を行っています。
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サン工業300万円寄付
伊那市西箕輪に本社を置くメッキ加工業、サン工業株式会社は、子どもの教育に役立ててもらおうと伊那市に300万円を27日、寄付しました。
27日は、サン工業の川上健夫社長ら3人が市役所を訪れ白鳥孝市長に目録を手渡しました。
サン工業は平成25年から毎年伊那市に寄付を行っています。
今回を含め総額はおよそ1,900万円にのぼります。
寄付されたお金は、小中学校の電子黒板や伊那図書館の本の購入などにあてられています。
川上社長は「伊那市の未来を担う子どもたちのために活用してもらいたい」と話していました。
白鳥市長は「教育関係にしっかりと使わせていただきます」と毎年の寄付に感謝していました。
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山で夏を過ごした牛 下牧
伊那市高遠町の入笠牧場で、農家の夏場のコスト削減のために放牧されていた牛の下牧作業が、
26日行われました。
入笠牧場には、6月に上下伊那と諏訪地域の牛、およそ50頭が放牧されました。
JA上伊那によると、今年は天候不順により牧草の伸びが悪く、例年より1週間ほど早く下牧をすることにしたということです。
牛を運搬車に乗せる前には、獣医が採血や体格の確認、皮膚病にかかっていないかの検査を行いました。
入笠牧場での牛の放牧は、毎年行われていて、今年は去年の3倍のおよそ50頭が放牧されました。
50頭のうち1頭は、種付け用の雄で、下牧後、妊娠の確認を行います。
26日は50頭のうち25頭を下牧させ、残りは1週間後に行うということです。 -
まほらいな市民大学修了証書授与式
伊那市が市民の生涯学習を推進するために設置しているまほらいな市民大学と大学院の修了証書授与式が、26日、いなっせで行われました。
修了証書授与式では、学長の白鳥孝市長から、市民大学の代表者に証書が贈られました。
市民大学を修了するのは第20期生で、男性11人、女性46人の、合わせて57人です。
2年間にわたり、歴史や自然などについて学んできました。
大学院を修了するのは、第6期の10人です。全員が証書を受け取りました。
白鳥市長は、「積極的に学び、人との結びつきを深め生涯現役で活躍することを期待します」と式辞を述べました。
市民大学生代表の平岩高嶺さんは「学習を通して多くの方と交流できたことが大きな財産になった」
大学院生代表の守屋 武夫さんは「何歳になっても学び続けることが必要で、学んだことを地域に活かせるよう頑張りたい」とあいさつしました。
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小料理屋「ひとこえ」27日から本格オープン
伊那市駅北側にある空き店舗だった場所に、新たに小料理屋が24日夜、プレオープンしました。
この日は、一帯の活性化に取り組んでいる一般社団法人アスタルプロジェクト代表の八木択真さんや、かつてこの場所で居酒屋「ひとこえ」を営んでいた女将の娘、菅野元栄さんらが店を訪れ、プレオープンを祝いました。
店主の高橋英樹さんは茅野市出身で、岐阜や東京などの和食専門店で修業したということです。
オープンに合わせ、八木さんがインターネットなどで店主の募集をしたところ、高橋さんから申し出があったということです。
「ひとこえ」は、昭和25年から52年まで居酒屋として営業していました。
その名を引き継いで新たにスタートした店内では、菅野さんらが当時の思い出話に花を咲かせていました。
店の2階には、当時の写真がそのまま保管されていました。
メニューは、その日ごとに変わりますが、新鮮な魚や地元野菜を使った一品料理が多いということです。
店は、40年ほど前に閉店し、その後長く空き家となっていましたが、空き店舗エリアを活性化させようと活動している、上伊那の飲食店主らでつくるアスタルプロジェクトの協力で、再びオープンにこぎつけました。
本格的なオープンは27日(金)からで、営業は午後5時30分から午後11時ごろまで、不定休だということです。
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健康体操 活動発表会
高齢者の転倒予防や健康づくりのために行われている健康体操の活動発表会が25日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれました。
発表会には、伊那市高遠町で健康体操を行っている「おたっしゃ教室」と、伊那市内の教室サポート活動をしている「いきいきサポーター」のおよそ300人が参加しました。
おたっしゃ教室では、地域の高齢者が健康づくりのために月に2回ほど、転倒予防や筋力向上を目的とした運動を行っています。
会場では、檀上の発表に合わせて一緒に体を動かしている人もいました。
ある参加者は、「体操は退職後の趣味の1つとして始めた。
日常生活に人との交流の場ができ、楽しめている」と話していました。
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はらぺこで子どもたちが馬搬見学
伊那市の野外保育園、山の遊び舎はらぺこの園児と東春近小学校の児童は25日、馬を使って木材を搬出する馬搬を見学しました。
この日は、はらぺこの裏山で、伊那市高遠町山室で馬を使った農業に取り組んでいる、うまや七福の横山晴樹さんが馬搬の技術を披露しました。
馬搬は、馬で山から木材を搬出する技術です。
子どもたちは、実際に馬が運ぶ重さの木材を自分たちで引っ張る体験をしました。
その後、馬に専用の器具を取り付け、はらぺこの裏山で切ったカラマツやスギを搬出する様子を見学しました。
横山さんが飼っている農耕馬のビンゴは16才で、体重は400キロほどです。
平地だと体重と同じくらい、下りの斜面だと2倍の重さの木材を運ぶことができるということです。
横山さんは、「実際に馬が木材を1馬力の力で引っ張る様子を体験してもらい、山や馬に関心を持ってもらえたら嬉しいです」と話していました。
運んだ木材は、はらぺこで薪や、家具をつくる材料として活用されるということです。
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伊那市 避難場所に無料Wi-Fi整備へ
伊那市は災害時に市民がスマートフォンやタブレット等で情報収集ができるよう、避難所など11か所に公衆無線LAN 無料Wi-Fiを整備します。
これは25日に開かれた市議会全員協議会の中で報告されました。
伊那市ではこれまでに観光客をターゲットに伊那北駅や伊那図書館など市内9か所に公衆無線LANを整備設置してきました。
今回は災害時の情報収集の他、普段は行政や観光情報の発信を目的に、避難場所に指定されている伊那図書館横の中央駐車場や高遠町総合福祉センター「やますそ」など5か所に整備される計画です。
また、文化施設の伊那市創造館や観光案内所になっている南アルプス林道バス営業所など6か所でも合わせて整備が行われます。
事業費はおよそ200万円で、2分の1は国からの補助でまかなう計画です。
新たな公衆無線LAN 無料Wi-Fiの整備は11月までに完了する予定です。
この他に、伊那市は北欧フィンランドにある北カルヤラ県と林業分野での情報共有や共同プロジェクトに関する覚書を10月に交わします。
白鳥孝市長は長野県の要請をうけ技術交流推進調査団の一員として10月にフィンランドを訪問する計画です。
訪問地の一つ北カルヤラ県は、森林部門に特化した大学や研究機関、企業が集まっている地域だという事です。
市では今回の訪問にあわせ、互いに有益な交流を進めるため、覚書を締結することにしました。
白鳥市長は「先進的な取り組みを学び、勉強しながら新たな森林活用に活かしていきたい」と話していました。
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安協会員らが安全運転呼びかけ
秋の全国交通安全運動が21日から始まりました。
24日は伊那市役所前に交通指導所が設置され、啓発活動が行われました。
この日は、白鳥孝伊那市長や交通安全協会の会員、伊那警察署の署員らが、交通安全を呼びかけるチラシなどを配りながら安全運転を呼びかけました。
秋の全国交通安全運動は、21日から30日までの10日間で、長野県では「通学路・生活道路などの安全確保と歩行者保護の徹底」を運動の重点にしています。
伊那警察署管内の23日までの交通死亡者数は、去年の同じ時期と同数の3人で、人身事故は去年より47件少ない148件となっています。
伊那署では「日が落ちるのが早くなり事故が増える。早めの点灯をお願いします」と注意を呼びかけています。 -
使われなくなったホテルを改修 複合施設オープン
使われなくなっていた伊那市内のホテルをリノベーションした複合施設、「WWJ」が23日にオープンしました。
今後は、移住を計画している人の長期宿泊場所やコワーキングスペースとしてサービスを提供していきます。
23日は、オープニング式典と内覧会が開かれ、関係者およそ40人が完成を祝いました。
施設は、伊那合同庁舎西交差点から荒井神社方面に上る坂の途中にあります。
旧施設ホテルオオハシは、昭和57年から平成20年まで営業していました。
使われなくなっていた施設をWWJ代表の菅沼嘉治さんが3年前に買い取り、改修を進めてきました。
建物は4階建てで、移住を計画している人や短期間住みたいという人のためのお試し居住スペースが16室あります。
室内にはベッドの他に簡易キッチンやバス、トイレがあり、価格は2泊以上で1泊4,000円、1か月契約で月額5万8,000円、1年契約で月額3万円となっています。
長期間住むことができるスペースがこの他に11室あり、内装工事が自己負担のこの部屋は月額2万円となっています。
共有スペースもあり、シェアハウス感覚で利用することができます。
1階のこのスペースは、事務や打ち合わせ場所を共有しながら独立した仕事を行うコワーキングスペースとして活用されます。
施設は今日から営業を始めています。
(問い合わせ 96-0782) -
やまとわが地元産の松で経木販売へ
伊那市西箕輪の木工業、株式会社やまとわは、伊那市の協力のもとアカマツのブランド化を目指して、伊那産アカマツを使った経木の販売を来年の1月から始めます。
24日に伊那市役所で開かれた記者会見で白鳥孝市長とやまとわの中村博代表が事業の概要を説明しました。
経木は、食材の包装などに使われてきたものです。
ビニールの普及により衰退し、現在全国で経木を作る工場は5つしかないということです。
ビニール袋の使用を減らす動きが活発になってきていることから経木に注目しました。
中村代表は「日本だけでなく世界にも発信していけるものだと思う。新しく挑戦していけることにワクワクしている」と話していました。
伊那市の私有林のうち2割を占めるものの、松枯れの被害に遭っているアカマツを有効活用し、ブランド化していこうと伊那市がやまとわに話をもちかけ実現しました。
来年の1月から、やまとわが本格的に販売をしていく計画で、すでに県内の納豆メーカーから問い合わせが来ているということです。年間10万枚の生産を目指します。
経木の製造はラインでは難しく、現在全国でも行っている工場はないということですが、今後は地元製造業などと連携して大量生産も検討していくということです。