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オールドノリタケ名陶展 ベル伊那
明治中期から大正初期にかけ日本から米国向けに輸出された磁器・オールドノリタケを中心とした展示販売会「明治・大正・昭和の輸出陶磁器小品展」は10月2日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
オールドノリタケは、当時の日本の職人たちが海外からの受注生産した磁器。「金彩コラリーン花図花瓶」をはじめ、ティーセットや飾り皿など24金を使用したあでやかな作品を出品している。
また、太平洋戦争後の1947縲・2年ごろ、米国向けの土産品として日本のメーカーが作った人形や壁かけ飾りなども多く並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
県文で演劇舞台演技セミナー
演技や舞台技術の向上に役立ててもらおう竏窒ニ30日、「演劇舞台演技セミナー」が伊那市の県伊那文化会館であった。県高校演劇連盟に所属する上伊那6校の高校生約40人が参加。フリーランス演出家で「劇団第七病棟」の創立者の一人である飯島岱さん(箕輪町)を講師に迎え、発声の仕方や演出技法などについて学んだ。
同セミナーは高校生や一般などを対象として毎年開催しているもので、長野県高校演劇合同発表会出場校を対象とした実践練習も行っている。
午前中の一般技術セミナーでは、「ういろう売り」のせりふで発声や滑舌などを練習。また、午後は今年の県高校演劇合同発表会に出場する伊那西高校の演劇部が、実際に舞台を披露しながら演技の仕方や演出技法などについての指導を受け、本番に向けてのレベルアップを図っていた。 -
伊那市でふれあい広場開催
旧3市町村の社会福祉協議会が合併して初めてとなる第1回ふれあい広場が30日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。福祉関連の体験コーナーや屋台、多彩な催しがあり、約3千人の来場者でにぎわいを見せた。
世代は障害や超えて同じ地域に生きる人たちが集い、お互いへの理解を深め合うことなどを目的として毎年開催している。
今年は新伊那市社会福祉協議会が発足して初めての会ということで福祉まちづくりセンターへと会場を移動。多くの人に社協の位置を知ってもらおうと考えた。そのほかにも新イベントも多数企画。来場者に参加してもらう太巻きづくりを行ったり下條村が地域活性化などを狙って考案した「地域活性化マン」が舞台を披露し、来場者を楽しませた。
また、屋内会には福祉施設利用者などの作品を展示。展示は10月6日まで楽しむことができる。 -
子育て講座始まる
伊那市の木のがん具専門店「どうぞのいす」が主催する子育て講座が30日、伊那市図書館で始まった。市内を中心に、近隣市町村から子育て中の母親ら50人余が集まり、親子のコミュニケーション方法を学んだ。今後も月1回ずつ定期的に開きたいという。
「どうぞのいす」の子育てアンケートで、しつけに悩む人が多かったことから、子育て支援の一環として講座を企画。定員40人を上回る申し込みで、反響の大きさをうかがわせた。
市内に住む親業訓練協会認定インストラクター小椋佐代里さんを講師に迎え「親と子の心のきずなづくり」と題し、11月まで3回の日程で、子どもの心を開く聞き方を中心に学ぶ。
小椋さんは「親と子がスムーズにコミュニケーションを取るには、心の架け橋を作ることが大切。橋に障害物があると、親の言葉は子どもに伝わらない」とし「『聞く』ことは、質問して聞くことではなく、子どもの気持ちに寄り添い、感じること」と事例を出しながら、わかりやすく話した。
2回目は実際のコミュニケーションの取り方を練習する。
問い合わせは、「どうぞのいす」(TEL74・6697)へ。 -
創業塾が開講
伊那商工会議所などが主催する起業セミナー「創業塾」が29日、開講した。市内をはじめ、南信地区から起業を考えている人など21人が申し込んだ。
初回は経営コンサルタントの星井あき子さんが講師を務め、起業の心構えや事業計画と自己分析などについて講義した。
星井さんは、目的や事業展開などを書き記すビジネスプランの作成について「事業の成功率を高める武器となる。思い描くビジネスプランを現実的に把握し、課題を明確にする」と重要性を話した。
創業塾は10月20日まで5回の日程で開催。内容は戦略の方向性、ビジネスプランの作成、売上目標と資金繰りなどで、グループワークを盛り込みながら、異業種間交流や起業へのモチベーションアップにつなげる。カリキュラム終了後は、個別に事業計画を発表するプレゼンテーション研修もある。優秀なビジネスプランには「起業チャンピオン賞」を贈る。 -
かんてんぱぱホールで県内技術専門校木工科OBによる作品展
伊那、松本、上田にある県技術専門校木工科を卒業したOBらによる「木にたずさわる職人たちの手仕事展」が10月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。県内外で活動する20工房22作家が手がけたテーブルやイス、時計など約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
昨年までは伊那技専木工科OBだけの作品展だったが、今年は県内にあるほか2校の技術専門校OBにも呼びかけた合同展を企画。主催者によると、こうした作品展は初の試みだという。
会場にはちゃぶ台や本棚などといった大きめの生活家具のほか、カラーインクで着色した板絵、積み木など、それぞれの作家の個性が生きた多彩な作品が所狭しと並んでおり、木の木目や質感を生かした無垢の作品も多い。
出展者の一人は「こだわりを持って作っている人も多い。一人ひとりの個性やこだわりを見て、作品に触れてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
ぺアーレ伊那で受講者の作品展
伊那市の社会保険健康センター「ペアーレ伊那」で29、30日、「第13回受講者作品展」が開かれている。20の教養文化講座で学んでいる受講者らの水彩画、水墨画、トールペイント、グラスアートなど作品約350点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
毎年この時期に開催している作品展。2日間の日程で開催しているが、受講者のほか、これから新たに講座を受講しようと考える人など、多くの人でにぎわう。
作品を出展しているのはこの4月に講座を受講し始めた人から継続して受講している人までさまざま。油彩、写真、陶芸などといった講座が人気だという。
また、作品展に合わせてプール、トレーニングジムの無料開放もしているほか、10月から開講する新講座「スクラップブッキング」、「ポリクレイ(樹脂粘土)」の実演や、「肩・腰・膝機能改善体操」の体験教室も実施している(体験教室は29日のみ)。
入場無料。午前9時半縲恁゚後4時。 -
中学校で文化祭にぎやか
伊那市、箕輪町、南箕輪村の中学校6校で28、29日の両日、文化祭を繰り広げた。学級、部活動、選択教科ごとの展示や生徒有志によるダンス、コントなどの多彩なステージを披露。趣向を凝らした生徒会企画やクラス対抗の音楽祭、体育祭など、各学校の特色あるイベントでにぎわっている。
伊那市の西箕輪中では初日、生徒や職員による自由発表、騎馬戦や玉入れなどの体育祭などを展開して楽しんだ。その内、生徒会企画のゲームでは、体育館や教室などに設けられた「しりとりピンポン」「フリースロー」「ジェスチャーゲーム」などを5、6人のグループに分かれて挑戦した。
ゲームは、悪者により捕えられた文化祭実行委員長を助け出すため、全校生徒がゲームをクリアしながら委員長を助けるための鍵を集める竏窒ニの設定。鍵を集め終えると演劇が始まり、無事に委員長を助け出す内容に会場の生徒たちもわいた。
文化祭実行委員長の立石彩香さんは「劇の反響もよかった。クラスの仲間とゲームに挑戦し、友だちとの絆(きずな)を深め合えたと思う」と話していた。
生徒会企画のゲームでは、文化祭実行委員を助ける竏窒ニの設定で演劇も披露した -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、調査対象地を視察
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会が28日、伊那市内であった。前回事務局から示された調査対象地15カ所で現地調査を行い、住宅群までの距離や近隣水道水源の位置などを確認したほか、その後に第5回会合を開き、調査の感想を踏まえながら今後、候補地を絞り込んでいくうえで配慮すべき点などを話し合った。
調査の結果を受け次回は▽用地面積▽幹線道路の有無▽活断層の有無▽教育・福祉施設などとの位置関係竏窒ネど、前回委員会で決定した候補地を選定するための評価基準の大枠対する調査対象地の状況などを比較検討するため、資料の掲示を事務局から受ける。
現地調査に参加した委員からは「搬入路整備にもかなりの費用がかかるため、そういった点にも配慮すべき」「実際に建設すると交通量も増えるので、近隣の道路状況や小学校がないかどうかといった点でも見てみた」などといった声があったほか、昨年の7月豪雨の影響で辰野町のクリーンセンターが使えなくなったことに触れ、必ずしも人家の少ない山側へつくればいいわけではないとする声もあった。 -
伊那東部中・合唱部 全国大会出場を報告
伊那市の東部中学校合唱部(寺沢直子部長、約80人)が10月8日、東京都・NHKホールであるNHK全国学校音楽コンクール中学校の部に出場する。同大会の全国大会出場は創部以来初めて。26日夕、部長、副部長、唐沢流美子顧問の5人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会での健闘を誓った。
同合唱部は、南信地区大会(出場12校)、県大会(同21校)、関東甲信越大会(同14校)をすべて最高賞の金賞で勝ち上がり、全国大会出場の切符を手に入れた。本大会では、全国から11校が集まり、課題曲と自由曲の2曲で歌声を競う。
自由曲の「IMBENI(インベニ)縲恪ーの夜明け縲怐vは、合唱部のために作詞、作曲され、アフリカのサバンナの地平線から太陽が昇る様子をイメージした作品。打楽器のマリンバの伴奏で、部員35人が混声5部合唱する。唐沢顧問によると、マリンバを伴奏とした自由曲は全国でも珍しいという。
地区大会が始まる約1カ月前から楽器を手にしたというマリンバ奏者の常田大希君(3年)は「サバンナの大自然をイメージし、合唱に合った演奏を心がけたい」。寺沢部長は「ここまでこれたのも仲間の力があったからこそ。みんなで1位を取れるよう頑張りたい」と意気込みを語った。 -
美篶郵便局 振り込め詐欺を未然防止
伊那署は27日、振り込め詐欺被害を未然防止したとして、伊那市の美篶郵便局に対し、署長感謝状を授与した。伊東正局長(59)が同署を訪れ、小嶋惣逸署長が感謝状を受け渡した。伊東局長は「これからも地域のよりどころになれるよう、注意を呼びかけていきたい」と話した。
調べによると、9月5日正午ごろ、市内在住の男性(68)が自分の娘が働く会社の上司を装った犯人からの偽りの電話を信用し、局窓口で現金を振り込もうとした。その際、振り込み理由を確認した伊東局長が疑念を抱き、「娘と警察に確認した方がよい」などと助言し、振り込め詐欺を未然に防いだ。
電話の内容は「(娘さんが)会社の経理部長にだまされて先物取引に手を出し、会社のお金を213万円使い込んでしまった。今日中に返済しないと首になってしまう」とのもの。伊東局長は「本人はとにかく『早く振り込んでくれ』と気が動転していた。慌てず冷静になってもらえるよう心がけた」と話した。
感謝状を受け取った伊東局長 -
オカラコづくりに挑戦 十五夜の伝統行事楽しむ
上伊那地方に伝わる十五夜の伝統行事である「オカラコ」づくりが27日、伊那市の旧井沢家住宅であった。地元住民でつくる伊那部宿を考える会(田中三郎会長)の企画。会員15人が参加し、もち米をすりつぶしてつくった「オカラコ」などを縁側に供え、満月が出てくるのを待った。
忘れ去られつつある伝統行事を後世につなげよう竏窒ニ昨年から始まり今回で2回目。参加者たちは、水に一昼夜浸したもち米6キロを2基の石臼を使ってすりつぶし、鏡もち状にした。縁側には五穀豊穣(ほうじょう)を願い、各自で持ち寄ったサトイモやカボチャ、ススキなどを一緒に供えた。
「懐かしい光景だね」「子どものころはもちをつまみながらつくったもの」などと60縲・0歳代の会員らは、昔を振り返りながら「オカラコ」づくりを楽しんだ。供え終わったもちは、野菜と一緒に味噌や醤油仕立ての汁にして食べる予定だ。 -
西箕輪ふるさと景観住民協定会、景観育成特定地区への指定、来春を目指して景観計画提案書を承認
県の景観育成特定地区の指定に向けた取り組みを続けている伊那市西箕輪地区の住民による「西箕輪ふるさと景観住民協定者会(小池知志会長)は25日夜、代議員会を開いた。区の役員など約40人が集まり、県に提出する「伊那市西箕輪景観育成特定地区景観計画提案書」案を承認した。今後同会は、11月末までに地区内から3分の2以上の賛同署名を集め、来年に入ってから同計画書案と賛同署名を県に提出する予定で、来春にむけて県内でも初となる景観育成特定地区への指定を目指す。特定地区に指定された場合、建築物などを建てる場合に地域住民の同意に基づく「景観計画提案書」に法的拘束力が生じ、基準に適合しない行為については変更勧告、命令などを発令することが可能となる。
権兵衛トンネルの開通に伴なう乱開発防止などを目的として同会では、景観育成特定地区への指定を目指し、今年の2月から活動を開始。特定地区の指定に必要な計画提案書の検討を行いながら8月には各区ごとに説明会などを開き、指定に向けた取り組みを進めてきた。
景観育成地区への指定を目指す対象範囲は伊那インター工業団地を除く西箕輪地区で約23平方キロメートル。市営、県営住宅団地については景観法の中で環境育成基準を守ることが定められているため、対象地区から除外した。
景観計画には一定規模以上の建築物などについて課す「届出基準」と建物の高さなどを制限する「育成基準」を記載。▽床面積20平方メートル以上の建物の新築、増築▽高さ5メートルを超える煙突、鉄柱の設置▽表示面積3平方メートル以上の屋外広告物の設置竏窒ネどをしようとした場合には工事着手30日前までに届け出が必要となるほか、それ以外の建築物、工作物についても▽建築物の高さは原則として13メートル以下とすること▽周辺景観と調和するような形態・色彩にすること▽原則としてネオンサインなどは設置しないこと竏窒ネどといった育成基準に従った設置を求めていく。
大泉地区の伊那インター工業団地についてはすでに企業が進出し、造成も進んでいることから対象から除外したが、現在市が新しい工業団地の造成を構想している大萱地区については対象地区にしている。
10月中旬から同意書を配布し、賛同署名を募っていくが、県へ提出する賛同署名は、西箕輪の土地所有者と借地権を有する人の3分の2以上、同意者が所有する土地の合計が今回指定を受けようとする区域の3分の2以上であることが必要となるため、地区外に住む土地所有者などにも同意書を発送する。 -
清水庵で井月を偲ぶ会が吟行
井上井月を偲ぶ会(向山日出男会長)などによる第6回吟行が24日、伊那市手良の清水庵境内であった。手良地区の住民など約10人が集まり、井上井月にゆかりのある清水庵を散策しながら秋の俳句づくりに取り組んだ=写真。
同会では3月の俳句会のほか、さまざまな機会に合わせて吟行などを行っているが、この吟行は漂泊の俳人・井月が詠んだ句額が同庵にあることから地元の愛好者らが集まって始めた取り組み。例年は桜の咲く春に行ってきたが、今年は季節を秋に変えて開催し、俳人で信州井月会の代表である春日愚良子さんを迎えた。
参加者は境内を散策しながら3句ずつを作句。「石の座し 清水様の 秋の風」「流れなき 沼に流れる 虫の声」など、境内に訪れ始めた初秋が感じられる作品が並び、参加者は「いい句がばかり」などと話しながらそれぞれの作品を見比べていた。 -
サンライフ伊那作品展
伊那市西春近の中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」で29日まで、07年度前期趣味創作教室の受講者の作品展が開かれている。書道や陶芸、手編み、園芸など、さまざまな分野の作品192点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同作品展は学習の成果を披露することなどを目的として半年間の講座が修了する時期に開催しているもので、前期受講者の作品のほか、趣味創作教室のOBでつくる墨英会、盆栽愛好会のメンバーも作品を出展している。
書道、水墨画、園芸などの教室は定年退職後の趣味として始める60代以上の受講者に人気が高いが、陶芸、木彫などは比較的若い世代が日常の趣味として始めることも多いという。
訪れた人たちは「ここはどういう風につくるのかね」「こういう風に作れればいいね」などと話しながらそれぞれの作品に見入っていた。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時。
また、26日は煎茶教室受講者によるお手前披露もある。時間は午前10時縲恁゚後2時。 -
伊那市立図書館が情報システム一元化
28日運用開始伊那市教育委員会は、市立図書館の情報システムを一元化し、市民サービスの充実を図る。28日、運用を始める。
伊那図書館、高遠町図書館、東春近・富県・手良・美篶(08年5月開室予定)・長谷公民館(07年11月開室予定)図書室(分館)をネットワークで結び、図書資料を一元管理し有効活用を図る。
蔵書数は伊那図書館26万8千冊、高遠町図書館9万1千冊、長谷公民館5千冊で全体で36万冊を超える。最寄りの図書館、公民館図書室で予約、貸出、返却が可能になり、現在所有する図書館利用者カードはそのまま利用できる。伊那図書館、高遠町図書館それぞれのカードを持っている場合は1枚を選び、残り1枚は図書館に返却する。
館内とインターネットの蔵書検索機で、本のタイトル、著者名のほかにキーワードでの検索も可能になり、検索機で図書の概要や著者の情報も入手できるようになる。
今後、図書資料の一元管理により無駄のない資料収集ができ、地域資産や特色を生かした図書資料を整備し、特色ある図書館、分館の整備に取り組む。住基カードを図書館利用カードとして対応するため、本年度中にカード読取機も設置する。信州大学農学部図書館との連携については現在協議中という。
今回の事業は、合併特例交付金事業で予算は5095万円(美篶・長谷公民館図書室の整備費含む)。 -
みはらしファームが羽広遊歩道を活用したトレッキングイベントを10月に開催
秋の自然を満喫してもらおう竏窒ニ伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」は10月14、24日、「みはらしトレッキングin羽広遊歩道」を開催する。羽広遊歩道の有効活用などを目的として企画した初めての試みで、多くの参加を呼びかけている。
みはらしファーム関係者らでつくる運営会議では、地域資源を生かした観光のあり方について話し合いなどを重ねてきた。その中で、現在あまり活用されていない羽広遊歩道に着目。活用方法を模索する中で、人気が高まりつつあるトレッキングを通じて、多くの人に利用してもらうことを考えた。また、地元農産物を使った「みはらし四季弁当」や、秋の味覚「キノコ」を使ったきのこ汁など振る舞うことで、地産地消への意識を高めてもらいたいと考えている。
当日は経ヶ岳植物園内や遊歩道など約4、5キロの距離を、インストラクターとともに散策。伊那市街や南アルプスを眺望できる展望台を訪れる。
両日とも午前10時スタートで、受け付けは9時半からとれたて市場前で行う(雨天決行)。参加費は一人2千円(小学生未満は無料。ただし弁当、お土産などはつかない)。定員50人で要予約。
当日は動きやすい服装で参加し、飲み物、敷物、雨具、おわん、はし、コップなどを持参すること。
申し込みは14日分が10月7日、24日分が10月17日の午後5時まで(定員になり次第締め切り)。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那市の交通死亡事故 再発防止検討
伊那市西春近の伊那西部広域農道で、11日に発生した交通死亡事故の再発防止検討会が21日、西春近支所であった。市や伊那署、市交通安全協会連合会、地元区長ら約30人が参加し、悲惨な事故が二度と発生しないよう対策を検討した。
事故は、午前6時20分ごろ、飯島町の男性(60)が運転する軽貨物車が宮田村から箕輪町に向け進行中、発生した。車は右カーブで道路左側のガードレールに衝突し、その後、路外に天井部を下にして横転、出火して全焼。男性は焼死した。
検討会で、地元区長らが同カーブは事故が多発する危険性がある場所だと訴えた。現場は幅員が狭く、急勾配のため、減速を運転者に促す処置が必要性だと意見が出された。
幅員を広く、勾配を緩やかにするための道路改良が最も効果的だが、道路管理者の市が早急に対応できるものではないとし、への字の減速マークや道の狭さを強調させ、事故を防止するためのドットマークなどを路面に施す手段が提案された。
交通死亡事故が発生した現場の写真をスライドで見て、防止策を検討する参加者ら -
富県グリーンツーリズム推進委員会が「富県いいとこ再発見ツアー」を開催
地元の良いところを知ってもらおう竏窒ニ、富県グリーンツーリズム推進委員会(中山徹夫委員長)は22日、「富県いいとこ再発見ツアー」を開いた。市内に住む約10人が集まり、富県ならではの体験ツアーを楽しんだ。
同委員会では、山林オーナーの実施、地元郷土料理の発掘・研究など、富県地区の資源を活用したグリーンツーリズムを実践してきたが、同ツアーもその一環。地元に住んでいながら地域のことをあまり知らない人も多いため、地元にある「いい所」を巡りながら改めて地域を見直してもらおうと企画した。
参加者はまず、遊休農地を活用して始めた「くり栗坊主園」でクリ拾いを体験。また、郷土料理の研究に取り組む地元女性のグループ「富県味の研究会」が調理した栗おこわや栗の茶巾絞りなどといった栗の郷土料理を試食したり、地元の農産物が並ぶ直売所「たかずや」での買物を楽しんだ。
この日伊那市内から家族で参加した男性は「特に子どもたちはクリがなっている姿も見たことがないと思うのでいい機会になった」と話していた。
11月には第2弾を企画している。 -
はら美術で茶の湯軸装展
伊那市旭町のはら美術で25日まで、茶の湯軸装展が開かれている。宗匠の一行書きなど約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
表千家、裏千家の歴代家元など、さまざまな作家が手がけた作品が並ぶ一堂に軸装展。大徳寺歴511世の立花大亀など同寺院歴代名僧の作品をはじめ、冷泉家の祝いの歌や太田垣連月の秋の歌などが書かれた珍しい作品も並んでいる。
また、今回は8点の作品を対象としたミニオークションを開催。当初価格を2、3万円に設定した手ごろな作品もあるほか、先代裏千家の即中斉宗匠の作品なども含まれている。
主催者は「これだけのさまざまな作品を田舎で見られる機会はなかなかないと思う。みなさんに楽しんでいただければ」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。オークションは24日の午後5時までとなる。 -
第2回伊那市改善事例発表会
伊那市は20日夕、市役所で、市職員による改善事例発表会を開いた。市民サービス向上を目的に職員が実際の業務で工夫した結果を発表する集まりで2回目。代表5人(グループ)が発表し、全庁舎から集まった職員約80人が改革意識を共有した。
市行政改革推進チームなどの企画。職員を対象に、事務の省力化や効率化、収入の増加や経費の削減が図れた事例21件(前年比2件増)の応募があった。その中から5件を選定し、代表者の発表を審査委員長の酒井茂統括副市長をはじめとする審査員5人が評価した。
最も評価が高い優秀賞を手にしたのは「観桜期における特別展の取り組み」について発表したチーム「優良企業を目指す高遠町歴史博物館」。前年度から観桜期有料化となった同博物館の収入を上げるため、本年度は期間中に特別展を実施。これにより、観桜客が4万人減少の中、入館者は3500人増、約120万円の増収となった。
そのほか、投票の迅速化に向けた取り組みや、ネットワークの広帯域化と職員向けポータルサイトの構築などについて、代表者がスライドなどを用いて発表した。 -
秋の全国交通安全運動始まる
「高齢者の交通事故防止」を運動の重点とした、秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、飲酒運転の根絶、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止などを重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日は、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約70人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線で啓発チラシなどを信号待ちのドライバーに配布した=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」などと事故防止を呼び掛けた。
本年の伊那署管内の交通事故数(20日現在)は、377件で前年と比べて13件の増加、けが人は476人で同比20人の増となっている。死者は1人で4人減っている。 -
お茶の水女子大生が伊那小参観
お茶の水女子大学(東京)の学生26人が20日、教育実地研究のため伊那市の伊那小学校の総合学習・活動授業を参観した。学生らは児童たちと一緒に授業を受けながら、今まで自分たちが経験してこなかった・ス教育感・スを身に付けていった。
約30年前から総合学習・活動を先進的に始めている同小には、毎年、全国の教育関係者らが授業参観に訪れている。お茶の水女子大の訪問は初めてで、同大学関係者によると、「子どもにとって必要な学力とは何かを考えるため」訪れたという。
参加したのは、文教育学部人間社会学科の1年生を中心とした学生。林の中に作った基地やロープの遊具で遊んだり、牛乳パックから紙を作ったりと活動する、低学年、高学年、特別支援学級の計14クラスの授業を見学した。
田んぼに生息する生物を捕まえ、育てようと活動する3年森組の授業を見学した、仲手川ひとみさん(18)は、児童たちと一緒にトンボやカエルを手づかみで採集。「実体験を重ねることで、自分の気持ちを素直に表現できる子どもが育っているのだと感じた」と話していた。
児童たちと昆虫採集を楽しむ女子大生たち -
第60回記念県書道展伊那地区展
第60回記念の県書道展伊那地区展が21日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。県下のトップを切っての展示で、入選・入賞作品と伊那地区の全作品の計1100点を展示している。
伊那地区の出品は961点で昨年より30点増え、4年ぶりに増加した。一般の部は入選率78%と好成績で、辰野町の赤羽碧堂さんが漢字作品で、最高賞の第60回記念賞を受賞した。
審査結果では、高校の部は、古典で多字数の作品が主流でよく勉強しており、小・中学生も出品数が増加し、練習してよく書かれた作品で名前の書き方も上手になってきているという。
会期は23日まで。午前9時半から午後5時半まで。最終日は午後4時まで。表彰式は23日午後2時から同館小ホールステージである。入場料は一般300円。 -
かんてんぱぱホールで大場敏弘さんの大理石彫刻展
松川町在住の彫刻家・大場敏弘さん(53)の作品展「縲恤翌フ使い縲恆蝸攝ホ彫刻展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。白い大理石で作られたオブジェ約60点が、訪れた人を楽しませている=写真。
イタリアルネサンス期の彫刻家・ミケランジェロの作品に魅了され、大場さんが大理石彫刻を始めたのは20代の時。以降、“ホワイトオブジェ”と称した大理石彫刻を続けてきた。
今回展示しているのは間接照明や、ユニークなオブジェなどで、大理石の持つシンプルな白色を活かした作品の数々は、見る人の想像力をかき立てる。
また、会場の一角には「室内メモリー」と題した納骨壷とオブジェを組み合わせた作品もあるほか、ホール入口には二科展に出展した大作も展示している。
大場さんは「一つの作品の中に遊びのイメージを膨らませていただき、彫刻を身近に感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は正午まで)。また、23日の午後1時半からはエレナ冨岡さんによるアルパの生演奏もある。 -
伊那ナイターソフトボール連盟・リーグ戦終了
5月初旬から熱戦を繰り広げてきた伊那ナイターソフトボール連盟(秋山道夫会長)のリーグ戦の全日程が終了し、19日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で閉会式があった。Aリーグは3年連続でインターフェアが優勝。Bリーグは全勝のパイレーツが制覇し、1シーズンで上位リーグ復帰を決めた。
Aリーグ13チーム、Bリーグ12チームの計25チームが参加し、各リーグで総当り戦を展開した。Aリーグ下位3チームとBリーグ上位3チームは来春入れ替わる予定。
あいさつに立った秋山会長は「A、Bリーグ合わせて11試合の不戦勝試合があった。みなさん、仕事を持つ社会人なので苦労はあると思うが、ぜひ来年は戦って白黒、勝ち負けをつけてほしい」と呼び掛けた。
閉会式後、17チームが参加し、秋季トーナメント戦が開幕。10月に優勝チームが決定する。
リーグ戦の成績は次ぎの通り。
▼Aリーグ(1)インターフェア10勝2敗(2)GTエボリューション9勝2敗1分(3)アスター6勝2敗4分(抽選により)(4)ラッキーズ8勝4敗(5)GETS6勝5敗1分(6)ほうせん5勝5敗2分(抽選により)(7)天竜ザザムシ5勝5敗2分(8)トレンディー5勝6敗1分(9)信濃路4勝6敗2分(抽選により)(10)ライジング5勝7敗(11)ニュースターズ4勝7敗1分(12)下県フェニックス3勝8敗1分(13)歌麿呂11敗1分
▼Bリーグ(1)パイレーツ(11勝)(2)伊那市役所8勝3敗(3)ますみクラブ7勝4敗(4)west6勝4敗1分(5)スリーピース6勝5敗(6)ないのにクラブ5勝5敗1分(7)CROWS4勝5敗2分(抽選により)(8)加城5勝6敗(9)VIP4勝6敗1分(抽選により)(10)レッドビッキーズ3勝5敗3分(11)セレネーズ2勝9敗(12)高尾クラブ1勝10敗
優勝の賞状を受け取るインターフェアのメンバー -
「K氏のお宝放出市」 ベル伊那25日まで
「K氏のお宝放出市竏窒ィ宝・放出いたします!竏秩vは25日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。上伊那在住のK氏が長年にわたって収集してきた絵画や陶器など計100点ほどを展示販売している=写真。
作品は、清水由朗の「夕べの満ち潮」、青山浩之の「月夜」などの日本画や、板橋順二の「街角」などの洋画を出品。そのほか、世界的有名なスイスのオルゴール・メーカー「リュージュ」のオルゴールなどが並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
秋の味覚を味わう会でハチ料理を満喫
地蜂(ジバチ)愛好家などによる「秋の味覚を味わう会」が19日夜、伊那市の内の萱公民館であった。地元愛好家や地域住民、市関係者など約50人が集まり、ハチの子やハチを使ったさまざまな料理と、この時期ならではの食材を使った郷土料理を味わった=写真。
同会は内の萱公民館近くにある小黒川渓谷キャンプ場の管理所に地蜂が巣を作ったことを発端として始まったもの。毎年、参加者はテーブルに並んだ蜂料理や季節ならではの郷土料理をつまみにしながら酒をくみ交わし、交流を深めている。
この日は、クロスズメバチ、大スズメバチのつくだ煮やから揚げ、イノシシの肉を使ったシシ汁などがずらり。ハチの姿揚げやドジョウのから揚げなどは好評だったほか、今回は酢飯にハチの子を混ぜた新作おにぎりも登場。参加者も「初めて食べたがおいしい」と話し、さまざまなハチづくし料理に感心していた。 -
かんてんぱぱホールで向井敏一さんのMUSOJI記念油絵展
箕輪町在住の画家・向井敏一さん(60)による「MUSOJI記念 油絵展」が27日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。信州の山河を中心に四季折々の風景を描いた油彩約60点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
向井さんは53歳で退職した後、本格的に画家活動を開始。今年で8年目となる。各地での個展を重ねながら、制作活動を続けており、今回は還暦を迎えたことを記念に同会場での個展を開くこととなった。
仙丈ケ岳や天竜川など、上伊那で見られる自然の風景の四季の移ろいを写した作品のほか、向井さんの出身地である木曽の御嶽などを描いた作品もある。また、最近では川をテーマとした作品も多く、水の透明感と四季の彩りが鮮やかに描かれている。
向井さんは「描いた人と見る人が共鳴できるような絵を目指して描いている。ぜひご覧いただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。27日まで。 -
風力発電事業の計画地 イヌワシなどの繁殖を確認
伊那市高遠町・長谷の入笠山縲恷ュ嶺高原への風力発電事業計画に対する「希少猛きん類等への影響評価検討会」の第3回会議が20日、高遠町であった。事業実施に伴う渡り鳥、希少猛きん類に関する影響評価を審議。希少猛きん類は、調査を始めた05年5月からの総合的なデータがそろわず、事業の可能性を含めた方向づけはできなかった。次回(10月下旬)にまとめる。
検討会は民間事業者の三峰川電力と丸紅が設置。委員は信州大学教育学部、猛きん類生態研究所、長野イヌワシ研究会など専門家5人で構成する。
会議では、第2回(06年11月)以降の渡り鳥、希少猛きん類の調査の確認状況などを報告。
春(3縲・月)の渡り鳥はノスリ、サシバの6個体が確認された。
地元住民の目撃や上水内郡信州新町との渡り鳥の比較から「ハチクマは検討の余地を残すが、計画地が渡り鳥の主要コースとなっている可能性は低い」と評価。渡り鳥が風車に衝突する事故(バードストライク)の危険は少ないとした。
希少猛きん類は、計画地近くでイヌワシ、クマタカの繁殖を確認。イヌワシが2ペア、クマタカが5ペアと推測される。
影響評価で、委員から「2年分のデータをそろえ、議論しなければ、判断できない」と累積出現頻度、イヌワシの行動範囲・営巣調査などの資料提供を求める声が上がった。
民間事業者は「検討会の結果によって、計画エリア変更もある。10月から改正される県環境影響評価条例に沿って進めたい」と話した。