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通学路の安全確保へ
長谷村溝口で27日、交通安全総点検があった。歩道設置要望が出ている長谷小学校から南へ約400メートル区間の国道152号を「歩行者の立場に立った視点」で歩いた。交通の安全確保を目指し、交通安全に対する意識の向上も図った。
溝口区は役場、小中学校、郵便局、公民館などの公共施設が集中する村の中心地。同区間は小中学校の通学路となっているが、歩道が一部なかったり、幅員が狭いうえ、大型車の通行も多く、危険を伴うため、別のルートを設け、迂回(うかい)させている。「道路改良で緊急を要する個所」(宮下村長)。
地元区民、学校関係、上伊那建設事務所、伊那警察署から約20人が2班に分かれて点検。歩道や車道の拡幅の必要性や境界ブロックの破損の有無などを確認し、安全確保のために意見を出し合った。 -
伊那消防組合が箕輪町十沢橋で集団災害救急救助訓練
伊那、辰野、箕輪、高遠消防署でつくる伊那消防組合は30日、恒例の集団災害救急救助訓練を箕輪町の十沢橋周辺で開いた。各署から85人が参加、救助工作車3台、救急車2台などが出動。各署が通常の出動体制では対処できない事案に対し、連携をとって救急・救助活動を実践した。
マイクロバスと乗用車2台の衝突事故が十沢橋上で発生し河川へ転落、要救助者25人の救助を必要とした想定で訓練した。
マイクロバスと乗用車1台は橋のすぐ下に転落していて、署員らがダミー車両の天井にエンジンカッターで穴を開け、工作車のクレーンを使って橋下から救助。あとの1台については、下流500メートルまで流されたとし、県消防防災航空隊のヘリコプターが捜索し、要救助者2人を助けた。
実際の災害に対応できるようここ数年は、署員らには訓練内容を事前に知らせず実施。署員らは緊迫した状況の中で、現場状態を確認しては指揮本部へ伝達し指示を受けるなど、迅速、正確な対応を取った。
同組合消防本部の早川正行消防長は「自分の知識、技術をいかんなく発揮するには、いかに率先し行動するかが重要。事前の打ち合わせのない訓練で珍プレー、好プレーがあったと思うが、各署で反省会を開き実際の災害に生かせるようにしてほしい」と訓辞した。 -
高齢者の事故防止徹底へ
高遠地区の高齢者交通安全リーダーの委嘱式と研修会が28日、町文化センターであった。高遠町と長谷村の各交通安全推進協議会、伊那警察署、高遠地区交通安全協会が連盟で35人を任命した。
県警が01年、「高齢者交通安全リーダー制度」を設置。高齢者の交通事故防止活動を推進するため、交通安全に対する意識の高揚を図る。
町、村の各地区の老人クラブから2人(杉島地区1人)で、町内22人、村内13人。任期は2年で、それぞれの老人クラブの行事などで啓発したり、交通安全の指導をする。
式で町交通安全推進協議会長の伊東町長は「一人ひとりの交通安全の意識の高揚を図り、悲惨な事故が限りなくゼロになるよう防止に努めたい。事故が起こらないように啓発をお願いしたい」とあいさつ。
また、村の同協議会長の宮下村長は「高齢になるにつれ、考えと行動が伴わないため、互いに目配りし、悲惨な事故が起きないようにしてもらいたい。さらに、知識や経験が豊かな分、子どもたちを守ってほしい」と協力を求めた。
研修は高遠交番所の岩井智明所長が死亡事故の事例を挙げ、「健康であっても、運転中の判断力の低下や反射神経のおとろえを受け入れてもらい、安全運転にを心掛けてほしい」と呼びかけた。
岩井所長によると、伊那署管内の今年の人身事故件数(27日現在)は456件で、うち死亡事故が2件(高遠町内1件)。高齢者の事故や夜間事故が目立っている。 -
孫の姿笑顔で参観
「敬老の日」に合わせて長谷村の長谷中学校は20日、村内のお年寄りに学校を開放した。県のコモンズ支援金を活用した「特色ある学校づくり事業」の一環として初めての試み。生徒の祖父母を中心に30人余が訪れ、授業を参観したり、生徒と一緒に給食を囲んで歓談した。
生徒とお年寄りがふれあうことで、生徒が知恵などを学び、心豊かな人間に育ってほしい、お年寄りにはふれあう楽しさや喜びを味わってもらう狙い。
給食は「県産100%食材の日」にちなんだメニュー。村内で採れたインゲン、伊那市西箕輪のダチョウや美篶の卵を使用した「ダチョウのそぼろ丼」、村内のキャベツを漬けた「天菜漬け和え」などを味わいながら、学校での取り組みや生徒の夢などの話をした。
お年寄りは給食後に授業を参観したり、生徒とゲームして交流を深めた。1年生に孫がいる、伊藤杉子さん(70)=非持=は「生徒の日ごろの姿を見られるとあって、喜んでこさせてもらいました。生徒とふれあうことはあまりないし、みんな孫のようにかわいいね。授業内容もわかり、とてもいい機会で、今後も続けてほしいです」と話していた。 -
湖で水難レスキューに挑戦
総合学習で手作りカヌーによる水辺の自然を学ぶ伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭、33人)が22日、長谷村の中央構造線公園近くの美和湖で水難レスキューに挑んだ。
安全に対する意識を高め、突発事故の際に冷静に対応できる力を身につける。小学校のプールを利用して訓練を積んでいるが、実際の湖では初めて。
訓練は2艇一組になり、沈没したカヌーをもう1艇が引き上げ、排水してカヌーを復元。沈没して湖面に投げ出された船員らが復元されたカヌーに乗り込む「クロスレスキュー」に挑戦。「足がつくプールと、水深のある湖では全く違う状況」(北澤教諭)に戸惑う児童たちもいたが、カヌービルダーの蓑口健二さんの指導で、迅速に対応した。
五十嵐理人君(10)は「実際の湖では難しくて大変。実際に事故が起こったときには、パニックにならないよう訓練を積み重ねたい」と話した。
智組は4年時からダンボール製と木製のカヌーづくりに挑戦し、美和湖を中心に伊那谷の川や湖沼でカヌーを利用した自然学習に取り組む。今年度は美和湖の地形や地質、植物などを観察調査。6月には国土交通省天竜川ダム統合管理事務所から「美和湖探検隊」に任命されている。 -
米寿迎える10人に祝い金を贈る
「敬老の日」に合わせて長谷村で21日、高齢者訪問をした。中山晶計助役が村内の米寿を迎える10人宅を訪ね、長寿を祝った。
「マツタケ採りの名人」として知られる、非持の中山千里さん宅では、近年のマツタケの収穫状況などの会話をし、中山助役は「これからも健康で長生きを」と声をかけ、祝い金を手渡した。
中山さんの趣味は、ほかにも釣りなど多彩で、最近は車の運転が楽しみという。「何でも食べて、体を動かすことで長生きできている。成人祝いなら喜ぶけど、もうこんな歳になっちゃって」と笑顔をみせた。
村によると、9月1日現在で村内の65歳以上は、男性332人、女性502人の計834人。最高齢者は103歳の非持の女性。 -
秋の全国交通安全運動が始まる
「あぶないよ 昔とちがう からだと道路」をスローガンに掲げた秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、夕暮れ時の歩行中と自転車乗車中の交通事故防止、シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、重大事故につながる飲酒運転の撲滅窶狽^動の重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日早朝、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約120人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線(通称・ナイスロード)で、啓発チラシ、ティッシュなどを信号待ちのドライバーに配布=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」と呼びかけ、啓発運動を展開した。
市、伊那安協、地方事務所の3台の広報車も伊那署管内をそれぞれ回り、交通安全運動を呼びかけた。
伊那署管内での交通事故発生数(20日現在)は、448件で昨年同期と比べて4件増。南信地区の6つの警察署で発生件数が減っているなか、唯一増えている。
発生状況は、高齢者が関わる事故が前年同期比24件増の125件で最も増加数が多く、女性が第1当事者の事故が昨年同期比22件減の149件で最も少ない。 -
長谷村商工会が親ぼくマレットゴルフ
長谷村商工会は18日、村マレットゴルフ場で恒例の親ぼくマレットゴルフ大会を開いた。会員のほか、金融機関、行政、議会から36人が参加、4人ずつのグループで18ホール、パー72のコースを回った。
マレットゴルフは年にこの日だけという参加者もおり、一打目から、いきなり立ち木に当たったり、勢い余ってコース外に出たりと苦戦。4打のコースを8打打っても終わらない参加者も少なくなく「あれ、どうして入らないの。調子が悪いな」と話しながら、和気あいあいとプレーを楽しんだ。
終了後は、一緒に豚汁などを味わった。 -
長谷小学校で運動会
長谷小学校(三澤久夫校長、92人)で17日、運動会があった。紅白に分かれ、100メートル走や綱引きなど25種目で熱戦を繰り広げた。
今年は30回の節目の大会。特に変った種目はないというが、全校児童が参加する男女のリレーや、長谷村伝統の民謡「ざんざ節」の踊りが特徴という。
来入児8人を迎えた「はたひろい」で三澤校長は「学校に入学するまでみんなで仲良く遊んで、来年元気な姿できてください」と園児にメッセージを送った。
来年3月に伊那市・高遠町の市町村合併を控え、最後の運動会を満喫した。 -
長谷中が大臣賞推薦校
県など主催の秋の学校花壇審査「フラワー・ブラボー・コンクール」で、長谷村の長谷中学校が昨秋に続いて特別賞の大臣賞推薦校に、宮田村の宮田中学校が優良賞に選ばれた。
コンクールには、小学校83校、中学校49校、養護学校3校の計135校が参加。長谷中が大臣賞に選ばれるのは春と秋を合わせて5回目となる。
「夢・希望の大きな輪」をテーマに、生徒全員の夢や希望がかなうようにと願いを込めデザイン。赤、白、青色の3種のサルビアとマリーゴールド、アゲラタムの5色を配し、左右対象を崩して、あらゆる角度から異なる表情が出るように工夫した。
管理してきた造園委員会の北原ゆみ委員長は「毎日作業してきたので、高い評価を得られてうれしい」と喜びを語った。 -
伊那消防組合消防本部に「ドクターヘリ」導入
全国で10番目のドクターヘリ事業となる「信州ドクターヘリ」制度が15日、伊那消防組合消防本部に導入された。伊那中央病院へリポートでシミュレーション訓練があり、伊那消防組合員、同病院職員など約80人が参加。救急搬送に伴う傷病者引き継ぎ訓練などを実施した。
シミュレーション訓練は6月下旬から県下の広域消防本部、計14署を順番に回り、伊那消防組合消防本部は7番目。運用は7月1日から佐久総合病院救急救命センターで始まり、各消防本部ごと訓練を終え次第導入している。
信州ドクターヘリは救急率向上を目的とした国と県の補助事業。医師、看護師などを乗せたヘリコプターが現場に向かい、処置をほどこした後、収容先病院へ搬送する。ヘリコプターは佐久総合病院救急救命センターに1台が常駐し、県下の広域消防本部からの要請で出動する。
伊那消防署の早川正行署長は「消防、ドクターヘリ、病院が一体となって、救命率向上のために力を合わせていきたい」と話した。 -
風力発電 事業化に可能性
高遠町と長谷村地域への風力発電による電力供給を視野に入れ、入笠牧場と鹿嶺高原で風況調査をしている総合商社・丸紅と村黒河内に水力発電をもつ、同社の100%出資会社・三峰川電力は、入笠牧場の12月から8月までの調査で、発電に必要な平均最低風速基準値(6・5メートル)を上回る平均6・7メートルを記録したことから、「事業化の可能性がでてきた」と、15日の村議会全員協議会で報告した。
事業化に向けては両調査地の1年分のデータが必要だが、入笠山と鹿嶺高原には同質の風が吹いているため、入笠山の11月までの調査結果で、鹿嶺高原の風況を推定し、年内か年明けを目途に取りまとめ事業化を決定する。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30本建てる構想で、総発電規模は1万世帯分にあたる3万キロワットに上る。事業化されれば、最短で09年春にも風力発電による電力供給が実現する。
丸紅は北海道や鹿児島県、愛媛県など海に面した地域5カ所で風力発電事業を展開。今回の事業が実現すれば、過去に例のない形となる。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市などの6つの市町村内の事業所でつくる伊那防火管理協会は13日、今年度の消火通報コンクールを伊那市市営プール駐車場で開いた。2種目に11事業所から18チームが参加し、日ごろの訓練の成果を披露した=写真。
消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い、災害発生時に活用できる操作を身に付けると共に、正確な119番通報の習得を目指す。今年度で14回目。
競技は、木箱とオイルパンからの出火に対し、消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし、放水によって標的を倒す「屋内消火栓操法」。どちらの競技も119番通報の動作が含まれていて、時間や操作の正確さを競う。
消火器操法では用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、完全に消せないまま終えるチームなど、それぞれの訓練の成果がはっきり出た。
上位入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)石川島カメさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)伊那バス
【屋内消火栓操法】(1)石川島とらさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)ファイヤーエンジェルス(伊那市役所) -
遭難救助隊が見る自然の変化聞く
国土交通省三峰川総合開発事務所と長谷村教育委員会「入野谷講座」が主催する、第9回新「三峰川講座」が4日、市野瀬の生涯学習センター「入野谷」であった。
三峰川に関する自然や文化などを学ぶ講座。今回は南アルプス北部地区山岳遭難救助隊長の西村和美さんが、救助時の状況や遭難者の傾向などを語った。
西村さんによると、遭難者の約70%が40代縲・0代の中高年で、「自分に合った山を選ばず、安易な気持ちで山に入る登山者が多い」「山は自己責任。地図やコンパスの使い方を学び、必ず常備して登山をしてほしいもの」と訴えた。
救助ヘリの利用や登山者のマナーのほか、「雷鳥やカモシカを目にすることがなくなったとの声を聞くが、山小屋にひんぱんに荷揚げするヘリの音の影響で逃げているだけではないかと考える」など、西村さんが43年前に入隊した当時から現在までの移り変わりなどを話した。
講座は00年で終了したが、再開を望む声が多かったため翌年から、三峰総と村教委の「入野谷講座」が共催で、年2回ずつ開いている。 -
自分たちの地域を守ろう
自分たちの地域は自分たちで守ろう窶狽ニ、長谷村職員互助会と村職員労働組合は3日、毎年恒例の地域奉仕活動に取り組んだ。村職員35人が村内の道路沿いや河川のごみ拾いなどに汗を流した。
職員らは6、7人ずつ5班に分かれて作業。2時間ほど、非持山から非持地区にかけての道路沿いや、三峰川上流のごみ拾いのほか、中央構造線公園などの草刈りをした。
たばこの吸い殻や空き缶などが目立ち、「ごみを捨てないでと呼びかけているのにもかかわらず、なぜ普通に捨てていけるのか。環境保全への意識を高めてほしい」と話す職員もいた。 -
まちづくり交流拠点施設起工
長谷村が国土交通省のまちづくり交付金を活用し、非持地区の特別養護老人ホーム旧栃の木荘の跡地に建設する、まちづくり拠点交流施設の安全祈願祭が2日あり、宮下市蔵村長をはじめ、村議員ら関係者約30人が出席し、工事の無事を祈った。
最大で300人を収容する多目的スペースや医学・健康増進研究ルーム、調理実習室、巡回バス待合所などを設ける。建設費は3億3600万円。06年2月の完成を目指す。施設の名称は今後検討していくという。
宮下村長はあいさつで、「村民の集いの場所であり、やすらぎの場所になってほしい」と期待した。
拠点施設に隣接して、美和診療所、健康増進センターや、デイサービスセンター「やすらぎ」のほか、近くには特別養護老人ホーム「サンハート美和」がある。
拠点施設は子どもからお年寄りまでの保健予防施設とし、完成すれば、村の「気の里構想」に掲げる医療、健康、福祉が整う。 -
ヒマワリ個性豊かに描く
長谷村、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、村保育園の園児が杉島地区の休耕田に種をまき、満開となったヒマワリを描いた絵画展示会が9月中旬まで、美和郵便局ふれあいの部屋で開かれている。
年少から年長児まで35人がクレヨンや絵の具を使って、満開のヒマワリを8月上旬に観察した際の様子を思い思いに表現。画用紙いっぱいに大輪のヒマワリを描いた作品や、自分自身とヒマワリを描き、自分の背丈の倍以上に成長した立派なヒマワリを表現した作品などがある。
さらに、種の収穫に喜ぶ様子やヒマワリの迷路から笑顔をのぞかせた園児の姿などをとらえた写真パネル30点も飾った。 -
第2次隊入所式
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所は31日、05年度第2次隊の派遣前訓練入所式を同所で開いた。男性55、女性103、計158人の候補生が新たに入所し、79日間の厳しい訓練を開始した。候補生を代表して相稔子さん(ホンジュラス派遣予定)が「初心を忘れず厳しい訓練に取り組み、晴れて隊員となって海外協力の現場に立てるよう精進することを誓います」と力強く宣誓した。
加藤高史所長は「合宿生活はさまざまなルールがあり窮屈に感じる人もいるかもしれないが、この程度のことに適応できない者には隊員の資格はない。修了式では全員に修了証を手渡したい。健闘を祈る」と期待を込めてあいさつした。
第1次隊の訓練期間は11月17日までの79日間。派遣予定国は南西アジア、アフリカ、中南米など世界38カ国に及ぶ。訓練を終えた隊員は教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で途上国の発展に協力する。候補生の平均年齢は男性27・9歳、女性27・1歳。上伊那からは和木明日香さん=辰野町、宮下裕典さん=長谷村=が参加している。 -
伊那署が振り込め詐欺の被害防止の注意呼びかける
伊那署は、管内で警察本部職員をかたる振り込め詐欺の未遂事件が発生したことを受け、被害の拡大防止のための注意を呼びかけている。
調べによると、8月29日昼ころ、伊那市内に住む女性あてに警察本部交通課の者と名乗る男から、「息子さんが、今年の6月に飯田市内で他人の車を飲酒運転して事故を起こしたのを知っていますか。その件で警察から再三呼び出しをしたが出頭しないので、今日息子さんを県警本部へ連れてきた。この交通事故の弁護士費用として、お宅と車所有者とで50万円ずつ払ってもらうことになります」との電話があった。
女性は、6月に息子が県外へ出張中であったことを知っていたため、被害には逢わなかった。
伊那署では、「警察が交通事故の示談金や弁護士費用などの支払いにかかわることは絶対にない。心当たりのない振り込み要求は詐欺と疑う。振り込む前に、必ず家族などに相談する。相談相手がない場合は、警察や銀行に相談する」と呼びかけている。 -
長谷村公民館「歩け歩け運動」
長谷村公民館(伊藤智良館長)主催の恒例行事「歩け歩け運動」が28日あった。美和湖畔道路と美和ダム再開発事業施設見学をテーマに、約10キロの道のりを歩いて回った。集まった村内の家族連れなど約170人が、交流を深めながら気持ちのよい汗を流した。
美和ダムへの土砂流入を制御する洪水バイパストンネルを訪れた一行は、吐き口から約200メートルまでを見学。国土交通省・三峰川総合開発工事事務所の伊藤隆盛副所長の説明で知識を養った。トンネル内はひんやりと涼しく、奥へ進むと次第に暗くなり、子供たちは探検気分で大はしゃぎだった。
3人の息子と一緒に参加した、同村溝口の女性(40)は「地元にいても機会がないと入れないので、貴重な体験になった」と話した。
「歩け歩け運動」は長谷村の自然と施設の学習をするとともに、健康増進、体力向上などを図ろうと、1973年に始まり21回目。 -
長谷村ひよっ子祭り
子どもたちの健全育成や村の活性化に協力しようと、長谷村商工会青年部(馬場正道部長)は27日、「ひよっ子祭り」を長谷小学校校庭で開いた。保育園児や小学生約100人が参加し、青空の下でゲームや体験教室などを元気良く楽しんだ。
木工教室やスライム作り、輪投げやバスケットボールフリースローゲームなどの多彩なイベントが用意されたほか、部員たちによるポップコーンの屋台が出た。
木工教室では、小さなイス作りに挑戦。子どもたちは、慣れない手つきながら、かなづちで釘を打って完成させ、「できた、できた」と友達と見せ合って大喜びだった。
祭りは小学生以下を対象に、2年に1度開催。「子どもたちに、地元の良さを味わってもらい、将来も村に残ってもらいたい」(馬場部長)との願いも込められている。
村商工会の橋爪将司会長はあいさつで「悪い大人ではなく、良い大人になってほしいとの思いで開催されている。村のすばらしさや祭りを思い出に残してほしい」と述べた。 -
身障者・高齢者在宅支援充実へ小規模多機能施設
長谷村は、身体障害者や高齢者の在宅支援へ、ショートステイや自立支援ゾーンを備えた「小規模多機能施設」を、美和診療所、健康増進センターを置く、旧特別養護老人ホーム「サンハート美和」に設置した。
旧サンハート美和の未改修部分(約325平方メートル)を事業費約4700万円をかけて6月末までに改修。デイサービスセンター「やすらぎ」に併設する。
要介護認定者を対象としたショートステイ用に二人部屋一室、一人部屋4室の計6床。家族らが短期間在宅介護ができず、生活に支障がある要介護者などを対象とした自立支援ゾーン4床を設けた。原則として、ショートステイは2週間、それ以外は1週間。運営管理は村が村社会福祉協議会に委託している。
村の高齢化率は38%を越え、介護保険要介護認定者は120人。一人暮らしの高齢者約60人、高齢世帯は100を超えている。高齢者の増加に伴い、高齢者世帯、要介護認定者の増加が予想されている。施設周辺には、診療所、健康増進センター、デイサービスセンターなどがあり、「医療、福祉、健康、生活などの総合的なサービスを目指せる」としている。 -
長谷小児童と交流深める
長谷村で22日、長谷小学校5・6年生31人と農山村留学に訪れている千葉県千葉市の2小学校6年生124人の交流会があった。一時、雨が降ったものの、グループごとにマレットゴルフやカヌーなどを楽しんだ。
黒川での川遊びには50人余が参加。
はじめのうちは「冷たーい」と口にしていた児童たちも次第に慣れてきた様子で、ゴムチューブに乗ったり、水をかけ合ったりと自然に親しんだ。
千葉県の高洲第三小6年生伊部領馬君は「川がすごいきれいで、冷たい。川遊びをすることがあまりないから、楽しい」と夢中になっていた。
長谷小5年生の中村海佳さんは「(千葉県の児童と)夏休みはいつまでとか、宿題はやったかとか、いろんな話をした」。
また、ウォークラリーは村内の保育園や鹿公園などチェックポイントを回り「熱田神社の建築年数は(1763年)」など村に関する問題に答えて理解を深めた。
千葉県千葉市の小学生は「千葉市子どもいきいきプラン推進モデル事業」の一環で来村。20日から24日まで4泊5日の日程で、農林業や仙水峠の登山などを体験している。 -
地域の自然を守ろう
地域や自然を守ろうと、長谷村の長谷中学校は20日、村内7地区の空き瓶回収に合わせて、恒例の水辺クリーン作戦をした。
非持地区は、生徒約20人が、特別養護老人ホーム「サンハート美和」前の美和ダム湖周辺で40分ほどかけてごみを拾った。
たばこの吸い殻や空き缶のほか、花火や遊び道具などが多く見つかり、非持地区の担当教諭は「夏休みを利用して訪れる観光客や帰省客らが多いためか、この時期はポイ捨てが目立つ」としている。
水辺の清掃を終えた生徒たちは、近くの諏訪神社に設けた花壇の草とりもした。3種類のサルビアにマリーゴールド、アゲラタムが植えられ、見ごろを迎えている。
同校は校内と各地区で花壇づくりに取り組み、同日、生徒会の造園委員会による各地区の花壇審査があった。結果は10月にある文化祭で発表される。 -
普段できない山・川遊びをしたい
千葉県の千葉市立高洲第一、第三小学校の6年生124人が20日、長谷村に農山村留学に訪れた。「千葉市子どもいきいきプラン推進モデル事業」の一環で5年目。千葉市内117校のうち20校を県内19村で受け入れる。他人を思いやる心や社会性を育み、体験活動を通じて、自主性や創造性を養う。
一行はバス3台を連ね、予定時刻より約1時間遅れで到着。南アルプス生涯学習センター「入野谷」で入村式があり、宮下市蔵村長ら関係者が出迎えた。
式で宮下村長は「自然がいくつもの感動を与えてくれるはず。その感動を胸に秘めて帰ってほしい」とあいさつ。
児童を代表して川名光明君は「千葉では普段、山や川遊びができない。この機会に自然とい向き合ったいろいろな体験をさせてほしい」述べた。
児童たちは24日までの4泊5日の日程で、林業や農業を体験したり、仙水峠に登山をして自然に触れる。また、長谷小の児童とカヌーやEボート、川遊びなどを通して交流を深める予定だ。初日は2コースに分かれ、鹿嶺高原にテントを張って泊まるほか、半数の児童が村内14件の民家に宿泊する。
農山村留学は、始めた当時の千葉市教育長が南箕輪村出身だったことを縁に、長谷村が農山村に適しているとして依頼があり、受け入れたのがはじまりだという。 -
入野谷夏祭り
長谷村の夏祭り第7回入野谷夏祭りが14日夜、入野谷グラウンドであった。夏の一夜、村民は盆踊りや花火、スイカ割りなどを楽しんだ。
今年は村、区長、公民館分館長らで実行委員会を組織して運営。村内の太鼓グループ「創龍会」による威勢のいい太鼓演奏で開幕した。村オリジナルの「長谷村音頭」「ざんざ節」「きんにょんにょ」の盆踊りは、入野谷の宿泊客も飛び入り参加し、周りの踊りをまねしながら一緒に夏祭りを満喫した。
子どもたちのスイカ割りが始まると、周囲に皆集まり、「右、右」「もうちょと前」と指示を出しながら観戦。目隠しの手ぬぐいから片目が見えていたり、転びそうな勢いで竹の棒を振り下ろしたり、子どもたちのかわいい姿に笑いが起きていた。 -
きょう 官報告示
11日に開かれた伊那市・高遠町・長谷村合併協議会で、小坂市長は12日付で総務大臣から官報告示されると報告した。法的事項が終了し、合併(06年3月31日)の効力が発生する。
小坂市長は「1年かかって協議し、ようやくたどり着いた」と関係者の協力に感謝。
伊東町長は「きめ細かな住民説明を開いて理解を得ていきたい」、宮下村長は「地域自治区のあり方についてどう歩んでいくのか懇談したい」とそれぞれ述べた。 -
伊那市・高遠町・長谷村合併協(14)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第14回会議が11日、市役所で開かれた。▽特別職の身分の取り扱い▽事務組織および機構の取り扱い窶狽ケ承。新市章は11月ごろから募集したいと報告した。
特別職の身分の取り扱いは、特別職報酬等審議会を設置し、合併までに調整。理事者、地域自治区長(総合支所長)、消防団員、各種審議会委員などの報酬額を審議する。
委員はまちづくり委員会、区長会、女性団体など各市町村長が推薦した6人と、経営者協会上伊那支部、金融団など4人で構成。
9月ごろに諮問し、11月に答申予定。
事務組織および機構の取り扱いは、本庁に総務、市民生活、保健福祉、産業振興、建設、水道の6部を設置。高遠町、長谷村に置く総合支所は、本庁の組織と整合性を持ち、これまでのサービスを維持する体制を確保する。
部・課の肥大化について「最小限必要で、効率的な課を考えた。都市計画課は建設課で対応できる」とした。
市章は11月初旬から1カ月ほど募集し、候補選定委員会で5点に絞る。合併後、新市長・市議会議員が決まったあと、選定委員会を設けて決定する。
委員は正副会長・幹事会に一任した。
次回(11月)の合併協では、特別職報酬等審議会の答申のほか、仕事の流れを示した機構図が提示される。 -
戸台の化石保存会学習会
長谷村戸台の化石保存に取り組む「戸台の化石」保存会(伊東耕平会長)の化石学習会が7日あった=写真。村内を中心に親子連れなど約40人が参加し、標高1000メートル以上の収集場所でアンモナイトなど、1億年前の化石を見つけ、古代ロマンに胸を躍らせた。
小中学生や父母が、戸台の化石の収集、研究、保護を通じて自然保全の重要さを学習し、親ぼくを深める、年間3回の恒例(57回)。
収集場所は区有林の斜面。地面に広がる破砕された泥岩をハンマーで軽くたたき、中からアンモナイト、貝類、植物のほか、生物がなでた跡が残る「生痕化石」などを発見した。
参加者は、足場の悪い斜面ながら作業に夢中。あちらこちらから「何か見つけた」「これなに」などの声が聞かれ、会員が説明していた。
採取した化石は標本にして、持ち返らず同会で保存する。
息子たちと一緒に参加した松尾みゆきさん(32)=長谷村杉島=は「子供にせがまれて参加したが、化石現場にいくのは初めて」と、そうそうからアンモナイトの化石を発見。長男のイサキ君(7つ)も母親に負けまいと一生懸命探していた。 -
大阿原湿原の遊歩道を上農生が整備
貴重な動植物が生息する長谷村大阿原湿原の整備を通して、自然の大切さや仕組みを理解しよう窶狽ニ4日、上伊那農業高校緑地工学科の生徒37人が湿原内の遊歩道などの整備をした=写真。
夏休みを利用して生徒に実際のフィールドを体験してもらうことを目的に、湿原を管理する南信森林管理署の協力を得た実習で2年目。
管理署職員が大阿原湿原や、これまでの保全活動などを説明。久保田廣署長は「地元の素晴らしい名所を後々に残し、トレッキングに来る人が安心して見学できるよう作業に取り組んでほしい」と話した。
生徒らは班に分かれて老朽化した木道の取り換えや、遊歩道脇に張ったロープの張り直し作業に取り組んだ。
高層湿原としては本州最南端にある大阿原湿原は、約12ヘクタールの広さ。食虫植物のモウセンゴケなど、貴重な植物も多く生息する。