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市民フォーラム「こころの扉をひらく」
統合失調症についての理解を深めてもらおうと県精神障害者家族会連合会は9日、市民フォーラム「こころの扉をひらく」を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。約120人の聴衆が集まり、県立駒ケ根病院院長の樋掛忠彦さんの講演「こころの扉をひらく竏駐搓㍽ク調症の理解、病気と薬について」を聞いたほか、音楽療法士北畑道子さんの話を聞いた。
樋掛さんは以前精神分裂病と呼ばれていた統合失調症について「遺伝性だという誤解や偏見があるがそんなことはなく、ストレスや神経過敏などの原因で誰にでも起こり得る病気だ」とした上で「幻聴などの症状が出るが薬物療法などで治すことができる。周囲の人が病気についてよく理解し、温かい気持ちで接することが大切」と訴えた=写真。 -
しわすコンサート
上伊那の小中学校の音楽教師らが自由な演奏を発表する機会として7年前から毎年末に行っている「しわすコンサート」が10日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館別館VITA AMOR(ビタ・アモール)で開かれた。音楽教師や家族など約70人が集い、学校の授業とは違ったそれぞれの一面を披露し合って師走のひとときを楽しんだ。
約30人の出演者によるパーカッション演奏ではドラム缶、たらい、ポリタンク、ペットボトルをたたいて生み出す力強いリズムの響きが会場を満たし、圧倒的な迫力で聴衆の度肝を抜いた=写真。
ステージにはアコーディオンやリコーダー、筝、フルートや金管楽器など、それぞれが趣味で演奏している多彩な楽器を携えた出演者が代わる代わる登場し、クリスマス・ソングやポピュラー、ジャズなどのさまざまな曲を見事なアンサンブルで奏でた。 -
年末交通安全人波作戦
年末交通安全運動(11日縲・1日)の実施に合わせ伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は12日朝、駒ケ根市の広域農道北原交差点付近の道路で人波作戦を展開した。安協会員や駒ケ根警察署員ら約60人が参加し、出勤途中のドライバーらに事故防止を訴えた=写真。
早朝の厳しい冷え込みの中、歩道に一列に並んだ参加者らはかじかんだ手でそれぞれ「飲酒運転による交通事故防止」「シートベルト、チャイルドシート着用」などののぼり旗を掲げ、交通事故防止を懸命にアピールしていた。 -
介護フォーラム
介護保険法施行から6年がたち、法律の改正などによって制度の方向性が大きく変わろうとしていることから駒ケ根市は10日「第6回介護フォーラム竏窒ォずこうみんなでやさしい老後」を文化会館で開いた。約60人が参加し、意見発表や講演などを通じて介護についてあらためて考えた。
同市町二区の下澤弘美さんは意見発表で「母親の介護をしている時は自分の中で般若と菩薩の気持ちが入れ替わっていた」と介護の苦悩を吐露した。飯島町で宅幼老所「まんてん」を運営する与曽井学さんは「認知症のお年寄りの介護に当たる人の辛さは大変なもの。地域住民が互いに支え合うことが大切だ」と訴えた=写真。
講演「105歳を共に生きて竏酎c母小倉遊亀との日々」も行われ、文化勲章受章の日本画家小倉遊亀さんの孫、森寛子さんが祖母への思いと介護について語った。 -
赤穂文化祭きょうまで
駒ケ根市で赤穂公民館文化団体協議会と赤穂公民館主催による赤穂文化祭が11日まで開かれている。陶芸、写真、絵画、書道、工芸など各種文化団体らによる作品展示のほか、囲碁、煎茶、料理講座などの無料ワンポイント体験コーナーが設けられた=写真。連れ立って訪れた市民らは展示作品を見て「大したもんだ」「よくできてるね」などと感心していた。
11日は午前10時から映画『米百俵』の無料鑑賞会が開かれるほか、午後1時からは歌や踊りなどのステージ発表が行われる。 -
県縦駅伝優勝報告
11月に行われた第54回県縦断駅伝で3年ぶりに優勝した上伊那チームの代表者ら3人が8日、優勝旗やトロフィーなどを携えて駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に勝利を報告した=写真。上伊那陸上競技協会の北沢秋司会長は「今年ほど総力で劣勢を挽回できたことはない。いいレースだった」と会心の優勝を振り返った。北小野竏鋳C野区間を走った松崎雄介さん(駒ケ根市役所)は「上伊那を走ったのは初めてだが、地元は応援が違う。すごく励みになった」と大声援に感謝した。
中原市長は「選手が駒ケ根市を通過する時点では(優勝を)あきらめている人もいたが、私は行ける竏窒ニ信じていた」と笑顔で話し「来年もぜひ頑張って優勝を」と激励した。 -
バレー全国大会出場激励会
9人制バレーボールの全国大会「第4回スーパー9・オールスターズ・フェスティバル」(15縲・8日、福岡県)に県男子代表チームとして出場する駒ケ根クラブの激励会が8日、駒ケ根市役所で行われた。中原稲雄教育長らが監督の北林昌彦さんに激励金を手渡し、大会での健闘を期待した=写真。北林監督は「今年最後の大会。少しでも上に勝ち上がって今後につながる成績を収めたい」、セッターの松沢成善さんは「楽しんで1つでも多く試合ができるよう頑張ってきたい」とそれぞれ決意を述べた。
駒ケ根クラブは過去全国大会出場36回を誇る県内有数の強豪チームとして知られる。選手は駒ケ根市のほか塩尻市、伊那市、高遠町、飯島町、松川町などから精鋭が集まっている。 -
子どもを守れ
広島、栃木県で下校中の女児が殺害される事件が相次いだことを受け、伊那署と駒ヶ根署は、それぞれ小学校関係者と対策など意見を交わした。
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緊急伊那署小学校分科会は8日夜あり、全小学校22校の校長、PTA役員、各市町村教育長など約70人が参加。各校ごとに▽通学路の危険個所を再点検する、▽防犯ボランティア、PTA、学校などが連携し情報交換をする竏窒ネどの対策を確認した=写真。
通学路について西澤忠篤生活安全課長は「安全マップの再確認が一番重要」とし、「子どもの安全を守るためには、要注意個所を把握し、関係者で情報を共有する必要がある。自治会、育成会、地域ボランティアなど校長を中心に、危険個所の再確認をするのが望ましい」と参加者に呼びかけた。
安全対策について学校長、PTAから「不審車両のナンバーはどの程度覚えればよいか」「緊急時の集団下校には地域の警察署員を同伴してほしい」「伊那市の地域安心安全情報ネットワーク構築事業の本格運用はいつ」などの質問があがっていた。
10月末現在、県内で小学生以下の子どもが不審者に声をかけられた事案は150件で、そのうち伊那署管内は12件。昨年と比べて管内も増加傾向にあるという。 -
小学校分科会緊急会議
小学校児童が殺害されるなどの事件が全国で多発している事態を受けて伊南地区学校警察連絡協議会小学校分科会は9日、緊急対策会議を駒ケ根警察署で開いた。伊南4市町村の教育委員会、10小学校の校長やPTA役員、警察関係者など約40人が出席し、通学路上の不審者への対策などについて意見を交わした=写真。児童の安全について学校などに対して指導・助言するスクールガード・リーダーの小出光恵さんは「悲惨な事件を防ぐには、いかに地域の人を巻き込んでいくか、どう関心を持ってもらうかが大切だ」と述べた。
各市町村教委と小学校は実施している通学路の安全対策などについて「職員やPTAが毎日パトロールしている」「下校中に暗くならないよう下校時間を早めている」「安全マップを作成している」などと報告した。意見交換で出席者からは「児童が自分で身を守る力を育てるための実践的な訓練が必要では」「危機管理はもちろん重要だが、子どもらしさが失われないような教育との両立も考えていかねばならない」などの意見が出された。
大杉元文生活安全刑事課長は管内で発生した声掛け事案などについて説明し「何かあったらすぐに署に通報を。時間がたつと緊急配備が間に合わない」と協力を訴えた。
各小学校は今後、具体的な個別対策について早急にPTAや警察を交えて協議していく。 -
パチンコ強盗対応訓練
駒ケ根警察署は8日、パチンコ店の景品交換所に強盗が押し入った竏窒ニいう想定の防犯訓練を駒ケ根市北割一区のパチンコ店「ぱちんこタウン駒ケ根店」で行った。店の外側にある景品交換所の前に車を横付けした犯人役の警察官2人が拳銃を手にして窓越しに「ドアを開けろ」「早くしろ」などと叫んで係員を脅し=写真、ドアを開けさせると金を奪って素早く車で逃走した。この間約50秒。係員が飛び出し、カラーボールを車に向かって投げつけたが当たらなかった。
訓練の様子を見つめていた伊南地区の遊技場組合員ら約20人は、素早い犯行にあっけに取られた表情を浮かべ、犯人が現場に残していったたばこの箱や吸い殻などに誰も気付かなかったことを署員に指摘されると「しっかりしなくちゃいけないな」などと話し合っていた。 -
ゲレンデ整備本格化
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場で17日のオープンに向けてゲレンデ整備が本格化している。従業員らは5日未明から連日、初心者・ファミリー向きの「すずらんコース」を中心に12台のスノーマシン(人工降雪機)をフル稼動させ、十分な積雪量を確保しようと深夜から早朝の作業に懸命に取り組んでいる=写真。担当者は「4日以来の積雪でゲレンデの土が冷えていて、スノーマシンでつくる雪が解けにくい状態になっている。今の冷え込みが続けば予定の17日にはオープンできる」と話している。中級者向きの「しらかばコース」が滑走可能になるのは24日ごろの予定という。
今シーズンの入場者について同スキー場は、昨季並みの約6万5千人かそれ以上竏窒ニ見込んでいる。 -
【記者室】小学生を守る対策は
小学生を狙った殺人事件が広島と栃木で連続して起きたことから上伊那でも警察や教育関係者らによる緊急会議が持たれ、安全対策について協議するなどの動きが活発化している▼教職員やPTAらによる通学路パトロール、集団登下校や防犯ブザー携帯などの対策が取られているもののいずれも受身の域を出ず、万全というには程遠い。集団登下校は効果的だが、児童が1人になる場面を完全になくすことは現実的にほとんど不可能だろう▼ある警察関係者は言う。「尊い人命を守るためには人権擁護の一線を越えての捜査が必要な場合もある」と。異常者は犯行を繰り返す場合が多い。犯行の可能性のある人物を特定し、公表するなどの思い切った策を取れないものか。(白鳥記者)
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第6回
駒ヶ根-地産地消の銘菓づくり
~3年目の現状~ 【下】特産品づくりを産業連携で進めることを目指した「駒ヶ根竏鋳n産地消の銘菓づくり」。3年目を迎えた取組みの現状と課題を関係者に話し合ってもらった。その2回目。
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第6回
駒ヶ根-地産地消の銘菓づくり
~3年目の現状~ 【上】地元食材を地元で消費する「地産地消」の発想が社会的に注目を集めている。上伊那でもこの視点から各種取組みが開始されている。その中で、駒ヶ根商工会議所が中心となり、地元菓子店やJA上伊那・農業生産者とともに3年前から始めた「駒ヶ根竏鋳n産地消の銘菓づくり」は、先駆的な例と言えよう。
特産銘菓づくりをテコにして食品製造・販売業と農業の振興を図り、地域活性化につなげようという試みは3年を経てどうなっているか?現状と課題を関係者に話し合ってもらった。 -
地産地消の新たな流れを目指す伊那谷工房本格始動
地元ニーズに密着した地産地消の流れを築き、里山と地元消費者をつなごう竏窒ニ、上伊那の製材所や家具職人、販売店などが「伊那谷工房」を立ち上げた。地域と密着した販売所を通し、地域材商品を提供する製材所・職人と、地元消費者とを結び、拾い上げた消費者ニーズを商品に還元。消費者ニーズに即した地域材商品を企画することが、商品の付加価値となる。“地域”という小規模で無理のない流通ルートを用い、必要最低限の利益のみを目的とすることで、従来よりも安い商品を提供する。一方、消費者の消費行動が、里山の荒廃を防ぐことにもつながる。
駒ケ根市で地域材家具を製作販売をする「工房楽木」を中心に、伊那市の向山製材、福祉事業所「どうぞのいす」など4者が共同参加している。商品企画は工房楽木の牧野郁生さんが担当する。
「里山再生への願い」「良質な製品づくりへのこだわり」「職の創出」「健康・環境への配慮した商品へのニーズ」など、生産者から消費者までが持つさまざまな要望を一つにつなげることで、誰もが満足できる関係を実現することが最大の目的。
第1弾として企画した「里山の学習机」はすでに販売を開始。安全性、耐久性、健康面への配慮など、本当の意味で子どものことを考えた。アトピーが心配な子どもにも安心な植物原料100%の塗料を用い、大人になってからも使える頑丈な構造を取り入れた。天板には硬くて丈夫なドングリを使用。パーツごとの役割によって木材を使い分けている。「愛・地球博」にも出展した。
現在は「どうぞのいす」で展示販売している。18日には机の説明会もある。
問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
砂防等施設維持管理ボランティア活動支援事業調印式
駒ケ根市を流れるねずみ川流域の中割、北割二、小町屋、市場割、上赤須の各区役員や水利水路組合員などでつくる「ねずみ川関連地域連絡会」(塩沢淳一会長)の活動が県の砂防等施設維持管理ボランティア活動支援事業として認定を受けることになり6日、駒ケ根市役所で確認書の調印式が行われた。塩沢会長、中原正純市長、松下泰見伊那建設事務所長が出席してそれぞれ確認書に調印した。塩沢会長は「ねずみ川は市の中心部を流れる環境保全や生活用水にとっても大切な川。調印を契機にさらに一層努力し、川を愛し守っていきたい」とあいさつした。認定により今後、同会が行う砂防や護岸、草刈り、床固めなどの活動に対し、県が草刈り機の燃料や替刃など消耗品の援助を行っていく。
中原正純市長は「市民参加と協働のまちづくりの模範となる先進的な活動に感謝と敬意を表する。環境美化にさらに取り組んでほしい」と期待を述べた。
認定は県下4番目。伊那建設事務所管内では初。 -
松岡産業寄付
駒ケ根市の廃棄物処理業松岡産業(松岡宅吉社長)は6日、市役所を訪れ、同社の創立30周年と新社屋完成を記念して20万円を市に寄付した。松岡社長は「増え続ける不法投棄防止のために役立てて」と寄付金を中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「資源循環型社会の構築に向けて、環境事業振興資金として有効に使わせていただく」と礼を述べた。
市民生活課は、後を絶たない不法投棄ごみの回収やパトロール、市民への啓発などの防止対策に活用していくことにしている。 -
県縦断駅伝に9年ぶり出場
滝澤恵美さん(25)15チームが優勝を競った県縦断駅伝(11月19・20日)に9年ぶりに出場。第4区(3・2キロ)を任され、区間6位の好走で上伊那チームの優勝に大きく貢献した。「監督は、今年は絶対優勝したいと言っていた。私は、とにかくみんなの足を引っ張らないようにしたい竏窒ニだけ思って走りました」
9年間の長い空白の中には、順調な競技人生から一転して絶望のどん底にたたき落とされた辛い日々があった。
◇ ◇
「小学校のころは短距離が本当に遅くて。長距離ではまあまあ速い方だったけど、でも1番じゃなかった」小学校6年の時、2歳上の姉が全国都道府県対抗駅伝大会に出場した。京都を走る姉の姿に刺激され「私もあんなふうに走りたい」と陸上を始めた。
県縦断駅伝には中学2年から高校1年まで3年連続で出場を果たし、区間賞にも輝く栄光の時代を経験。進学した大学では駅伝部に所属し、全日本大学選手権(インカレ)で1万メートル2位などの好成績を挙げて周囲からも将来を期待されていたが…。
大学3年の時、突然の悪夢が襲う。しばらく前から感じていた足指の痛みがなかなか引かず、仕方なく医師に診てもらったところ「手術が必要だ。直ったとしても今まで通りに走るのは無理」と思ってもみなかった宣告を受けた。「体質的に骨が弱かったところへ、無理な練習を続けてきたせいではないかと…。どん底に突き落とされたような気持ちでした」自己ベストを次々に更新するなど順調に力を伸ばしていた絶頂期のさなかだっただけに、何としてもあきらめ切れなかったがどうにもならない。無念さを胸に競技生活に泣く泣く別れを告げ、仲間を陰から支えるマネージャーの役に回った。
◇ ◇
大学卒業後は駒ケ根市役所に就職。競技はあきらめたが、激しい練習をしなければひどい痛みが出ることはないので、自宅周辺を一人黙々と走り続けた。
今年の県縦断駅伝の選考会には記録係として会場入りした。当日、旧知の役員に「痛みがないのならちょっと走ってみたら?」と勧められ、軽い気持ちで出場したところ予想外に調子が良く、痛みもまったく出なかった。好記録で走り切り、あれよあれよという間に選手として選ばれた。
「競技を離れてもう5年になる。現役の若い選手に比べて力が落ちている分、絶対に故障しないよう心掛けて練習しよう」レース当日まで足に気を遣いながら慎重に調整を重ね、9年ぶりの大会に臨んだ。
◇ ◇
毎朝約10キロのランニングを欠かさない。「今日は走りたくない、なんて思ったことはない。ランニングは日常生活の一部で、もう当たり前になっているんですよ」
勤務の傍ら、スポーツ少年団の指導をしている。「昔から、練習のメニューを作ってもらったり、車で伴走してタイムを計ってもらったり、たくさんの人にお世話になった。今度は私が地域の子どもたちを育てる手助けをすることで、その恩返しができたらいいな」 -
市長一日父親
駒ケ根市母子寡婦福祉会(熊沢宏子会長)は3日、10年前からの恒例となった中原正純市長を迎えての「市長さん一日父親」を同市障害者センター高砂園で開いた。親子ら約50人が参加し、にぎやかにもちつきやゲームなどを楽しんだ。
庭に用意された2つの臼を囲んだ子どもたちは張り切ってきねを振り下ろすが、慣れないせいか手つきがどうも危なっかしい。見かねた中原市長が代わってきねを手にし、力強くつき出すと見守る子どもたちから「すごい」「いい音」と感嘆の声が上がった。エプロン姿で奮闘する一日父親の手本を見て要領を得た子どもたちは代わる代わる元気にきねを振るった=写真。
参加者らは景気良く6升のもちをつき上げ、昼食に皆でおいしそうにほお張った。 -
国際理解シンポジウム
海外協力隊の活動経験を小中学校の教育に生かそうと国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所と毎日新聞長野支局は3日「国際理解教育シンポジウム竏谷ICAと地域の連携」を同訓練所で開いた。約30人の聴衆が集まり、毎日新聞長野支局長城島徹さんをコーディネーターとした6人のパネリストによる意見発表に耳を傾けた。
訓練所の協力で校内に「世界情報センター」を設けている赤穂南小学校教諭の西澤浩さんは「児童らは訓練所の候補生との交流を通じて海外の人々の生活に興味を持ち始めた」と紹介し「今後もぜひ交流活動を続けてほしい」と希望を述べた。
海外協力隊員で理数科教師として南アフリカ共和国に派遣された経験を持つ五味房子さん(東御市立北御牧中学校教諭)は「南アフリカでは教師にさえ簡単な分数計算ができない人が多い。アパルトヘイトはなくなったことになっているが、黒人蔑視の意識はいまだに根強く、学校にも大きな較差がある」などと報告し、教育水準の引き上げが必要竏窒ニ訴えた。 -
ブルドーザーとトラックに挟まれ死亡
6日午後8時21分、駒ケ根署に住民から「ライトがついたまま止まっているトラックがあり気味が悪い」と通報があり、署員が調べたところ、同市赤穂中割の牧場経営倉田耕一さん(58)が自宅近くの道路で大型トラックとブルドーザーの間に挟まれているのを発見した。消防などが救出して病院に運んだが、胸と腹を強く圧迫されていて同日9時46分に死亡が確認された。
駒ケ根署の調べによると倉田さんは、緩い傾斜地で後ろ向きに止まった大型トラックの荷台後部とブルドーザーの機体後部に挟まれていた。同署で原因を調べている。 -
城田陸協理事長に秩父宮章と文部科学大臣賞
長野陸上競技協会理事長で駒ヶ根市赤穂在住の城田忠承さん(65)が、国内で最も権威のあるスポーツ功労章のひとつ秩父宮章と文部科学大臣賞を受けた。4日に同市内で祝賀会が開かれ、教え子をはじめ陸上関係者、各界の代表者ら約200人が出席。陸上競技の発展に貢献した功績をたたえた。
妻の敏子さんとともに壇上に立った城田さんは「多くの人に支えられたおかげ。今後も体が動く限り頑張っていきたい」とあいさつ。
祝賀会発起人の北沢秋司上伊那陸上競技会長らは「この伊那谷の地でアスリートを育て、地域に限りなく貢献された。今後もご尽力いただきたい」と祝福した。
城田さんは赤穂、伊那北など伊那谷の高校で教べんをとり、選手の育成に尽力。インターハイに選手を次々と送りだすなど、上伊那陸上界をリードした。
退職後も指導者、協会役員などを歴任。現在は日本陸上競技連盟の評議員も務めている。 -
東伊那親子文庫クリスマス会
駒ケ根市の東伊那地区親子文庫(下平美保会長)は3日、恒例のクリスマス会を東伊那公民館で開いた。親子ら約120人が参加し、母親らによるハンドベルの演奏やパネルシアター、ゲーム大会などを楽しんだ。
ハンドベル演奏では『サンタが街にやってくる』『ジングル・ベル』などのクリスマスソングが次々に披露された。会場を埋めた親子らは澄んだ音色のベルの響きに静かに聴き入っていた=写真。
お楽しみ会ではサンタが登場し、子どもたちにお菓子などをプレゼント。親子は歓声を上げてじゃんけん大会やフラフープ・リレー、豆うつしリレーなどを楽しんだ。 -
森の音楽会「アンサンブル・ファンファール」
小さな子どもと一緒に生の音楽を楽しみたい竏窒ニの願いから始まった森の音楽会の第6回「アンサンブル・ファンファールのクリスマス」が3日、駒ケ根高原美術館別館VITA AMOR(ビタ・アモール)で開かれた。駒ケ根市の子育て支援グループ「ファミリーサポートぐりとぐら」主催。会場には親子連れなど約200人が集まり、クリスマスらしい華やかな響きの金管楽器のアンサンブルに聴き入った。
ステージに立ったアンサンブル・ファンファールのメンバーはモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』などの馴染みのあるクラシックのほか、アニメソングやクリスマス・メドレーなどを次々に披露した=写真。客席の子どもたちは特に騒ぐこともなく、母親らとともに静かに曲を楽しんでいた。
アンサンブル・ファンファールはトランペット、ホルン、トロンボーンなどで編成するアンサンブル。飯田市を中心に活動している。 -
天竜川ゆめ会議が発展的に解消、活動推進に向けNPOに移行
すいw市民団体天竜川ゆめ会議(福沢浩会長)は発展的に解消し、特定非営利活動法人(NPО)天竜川ゆめ会議に移行する総会(市民団体第5回、NPО第1回)が3日、赤穂公民館であった。
市民団体天竜川ゆめ会議は02年7月設立以来、「天竜川みらい計画」に沿い、河川の水質改善、生物の生息、生育環境の保全、親水性の向上、快適な河川環境の形成を目指し、活動を展開してきた。しかし、新たな国土管理指針の施行に当り、活動の推進に向け、社会的認知度と信用性の向上を図るために、NPOに移行する。現在、県に申請中で認可されるのは来年5月ごろの見こみ。
会員20人が出席した総会では、市民団体の解散宣言に続き、NPOの設立趣意書、定款、役員を確認した。
第1期の活動計画に▽事務局組織体制の確立▽フロジェクトチームの活性化▽地域グループの組織体制の確立▽NPOとしての収益事業、公益事業の拡大▽「第4回天竜川みらい計画のその後についての座談会」開催▽天竜川流域侵略植物駆除大作戦の実践▽ウミガメを通じた天竜川上下流域交流の実践-などを盛りこんだ。
役員は次のみなさん(敬称略)
▽理事=福沢浩(駒ケ根市)、飯沢将武(辰野町)橋爪和也(松川町)、吉川篤(飯田市)、倉田正清、逆井直人(以上駒ケ根市)▽監事=菰田靖子(岡谷市)、羽場崎清人(飯田市) -
市議会12月定例会開会
駒ケ根市議会12月定例会は5日開会した。提出された議案は「南田市場土地区画整理事業施行条例および市営住宅条例の一部を改正する条例」など条例案件2、05年度一般会計補正予算など補正予算案件7、「公の施設の指定管理者の指定について」など事件案件8。いずれも各常任委員会の審査を経て最終日の本会議で採決される。
05年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに3900万円を追加し、総額143億6469万円とするもの。主な歳出は福祉医療費2千万円、老人保健費860万円など。
「公の施設の指定管理者の指定について」は地方自治法の改正により、文化センター、市民体育館、福祉施設、公園など54件の公共施設の管理を駒ケ根市文化財団、シルバー人材センターや民間企業などの指定管理者に委託するもの。
日程は次の通り。
▽5日=開会、本会議▽6縲・2日=休会▽13・14日=一般質問▽15・16日=委員会(付託議案審査)▽17・18日=休会▽19日=委員会(付託議案審査)▽20日=休会▽21日=本会議(委員長報告、質疑、討論、採決)閉会 -
『桜の下で』タイアップ企画ライブ
駒ケ根市中沢在住のキョウデン会長橋本ひろしさんが作詞作曲したヒット曲『桜の下で』を市の観光PRに生かそうというタイアップ企画がスタートした。3日、橋本さん率いる男女8人組ボーカルグループ「冒険団」が同市東伊那のふるさとの家を訪れ、観光関係者など約60人を前にライブを披露した。橋本さんは「この曲を歌う時、光前寺や栖林寺の桜が目に浮かぶ。華やかに爆発している裏ではかなさも漂うイメージだ。駒ケ根の桜のアピールに一役買いたい」と話した。
中原正純市長は「この企画は市の桜の名所づくりと橋本さんの曲のメジャーヒットとのタイアップ。来年の桜の時季に向けてみんなで情報を発信していこう」と呼び掛けた。
『桜の下で』は恋人への思いを桜の花に重ねる叙情的なラブ・バラード。NHKなどで放送され、スマッシュヒットとなった。ソロ、コーラスなどさまざまなバージョンがある。 -
【記者室】タイヤ替えた?
このところの朝晩の冷え込みの厳しさにいつ雪が降るかと心配になり、少し早いような気もしたがタイヤをスタッドレスに替えた。場所によっては凍結している路面もある。自損事故ならともかく、他人様を傷つけるような事故だけはごめん被りたい▼そんなことを考えながらふと窓の外を見ると白いものがチラチラ…。駒ケ根市内では初めての雪だ。気象庁によるとこの冬の降水量は「平年並みか多い」そうだが、交通への影響を考えると雪はなるべく降ってほしくない▼今年も残り4週間となった。年の瀬に向けて世間の雰囲気は何かと気ぜわしくなり、イライラも募りやすい。この暮れにきて大きな交通事故など起こさないよう、車の運転はくれぐれも慎重にどうぞ。(白鳥記者)
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高齢者クラブ連合会交通安全教室
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は2日、交通安全教室を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員約70人が参加して駒ケ根署員の講話を聞き、映画『高齢者のための安全ドライブガイド』を見て交通安全への意識を新たにした=写真。
池上会長はあいさつで「老人憲章で自分の安全は自分で守ろうとうたい、20年間死亡事故はなかったが、今年初めて会員が交通事故で亡くなった。これ以上事故を起こさないようしっかり勉強してほしい」と述べた。
駒ケ根署交通課の山本潔巡査部長は「暗くなったら夜光たすきなどの反射材を必ず身に付け、自転車に乗る時はライトを点灯すること。75歳以上のドライバーはもみじマークを付けてほしい。強制ではないが事故防止の助けになる」などと呼び掛けた。 -
消費生活大学
飯田消費生活センターと駒ケ根市が開いている05年度消費生活大学の第3回講座が2日、駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開かれた。上下伊那の生徒約40人が出席し、飯田ゆめみらいICTカレッジの伊藤康彦さんによる講義「インターネットと消費生活」を聞いた。
伊藤さんはインターネットや電子メールの仕組みや問題点などについて説明し「トラブルを防ぐには正しい知識が必要」と呼び掛けた=写真。生徒は多くが60歳代以上とあって伊藤さんの説明に時折首をかしげながらも、熱心に講義に聞き入っていた。
同大学は1月27日まで毎月2回、公開講座を含む全6回の講座を開き、保健所職員や司法書士、警察官などを講師に招いて、生活にかかわるトラブルを防止する知識などについて学んでいく。