-
南箕輪村公民館子育て学級「すくすく玉手箱」開講
南箕輪村公民館主催の子育て学級「すくすく玉手箱」の今年度の講座の開講式が、29日、行われました。 この日は、公民館で開講式が行われました。 すくすく玉手箱は、村公民館が主催している子育て学級で、保育園に入る前の子どもたちが対象です。 今年度「すくすく玉手箱」には親子38組が参加します。 開講式では、音楽に合わせて親子で踊ったり、地区ごとに自己紹介をしたりしました。 村公民館の清水道直館長は、「子どもたちが健やかに育つことが村の願いです。親子で仲良く遊び、良い思い出を作りましょう」と挨拶しました。 すくすく玉手箱では年間を通して、11回の講座を予定していて、サツマイモの栽培や、運動会などを行います。
-
鎌倉國光さん ヒマラヤ山脈の山を題材に写真展
駒ヶ根市在住の鎌倉國光さんが撮影した、ヒマラヤ山脈の山を題材にした写真の作品展が、伊那市のいなっせで開かれています。 ヒマラヤ山脈で撮影した標高8,000m級の山の写真38点が展示されていす。 鎌倉さんは、山岳写真を30年以上撮り続けています。 今回は、パキスタンから撮影したヒマラヤ山脈をテーマに展示しています。 去年8月トレッキングツアーに参加し、7日間、氷河の上を歩いてテントで寝泊りしながら撮影したということです。 鎌倉さんは、目の前にある風景をありのままに撮影する事を心がけているという事で「日本では見られない、非日常的な風景を楽しんで欲しい」と話していました。 鎌倉國光さんの山岳写真展は6月3日(火)まで伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
-
春富中と台湾の中学生が交流
伊那市東春近の春富中学校に28日、台湾からの修学旅行生が訪れ、生徒たちと交流しました。 訪れたのは、台湾の中西部に位置する彰化県から、陽明国民中学と大同国民中学の2年生35人です。 春富中学校の生徒はバスが見えると教室から手を振って歓迎していました。 到着後に行われたセレモニーでは、歌や吹奏楽の演奏で交流していました。 春富中学校の北原友哉生徒会長は、「みなさんの来るのを待ちわびていました。短い時間ですが一緒に勉強しましょう」と挨拶していました。 台湾の生徒たちは、「伊那市はとても彰化県と雰囲気が似ている」と話していました。 今後は、学校同士、メールや手紙などで交流していくということです。
-
カルミナ・ブラーナ総合練習
6月8日公演の手づくりの演奏会カルミナブラーナの総合練習が25日、伊那市の伊那文化会館で行われました。 出演者は公演を間近に控え息のあった歌声を響かせていました。 手づくりの演奏会カルミナブラーナは音楽文化の普及などを目的に実行委員会が企画したもので、去年2月から練習が始まりました。 総合練習には小学生から一般まで公募で集まった合唱団のほか、伊那フィルハーモニー交響楽団、ソロの歌い手、舞踊団などおよそ250人が参加しました。 カルミナブラーナはドイツのクラシック音楽で恋愛をテーマにしたものなど25曲で構成されています。 総合練習ではこれまで各パートごとに行ってきた合唱や合奏、舞踊などを合わせるタイミングなど最終調整が行われました。 手づくりの演奏会カルミナブラーナは6月8日、伊那文化会館で開かれます。 入場料は1,000円です。
-
上伊那教育会 総研修会「仰望の日」
上伊那地域の教職員で構成する公益社団法人上伊那教育会の研修会が23日伊那文化会館で開かれました。 上伊那教育会には、上伊那の小中学校など52校が所属し、教職員1,155人が会員となっています。 会長で辰野東小学校の原宏校長は、「相次ぐ教職員の不祥事で信頼は失われた。今こそ真正面から受け止め、立ち向かわなければならない」とあいさつしました。 研修会では、会員の発表や合唱のほか、オペラ歌手、中島啓江さんによる講演もあり、参加した教職員約900人が耳を傾けました。
-
南箕輪中学校の伝統行事 経ヶ岳強歩大会
南箕輪中学校の伝統行事、経ヶ岳強歩大会が、22日に開かれました。 午前7時、大芝高原を一斉にスタートしました。 今年で62回目となるこの大会は毎年この時期に開かれている南箕輪中学校の伝統行事です。 1年生から3年生まで451人が参加しました。 ゴールの経ヶ岳8合目は標高2035mで、スタート地点との標高差は1235m、コースの全長は8.3キロです。 1合目までは平たんな道が多く軽快な走りをみせていましたが、2合目を過ぎると険しい道に多くの生徒が息をあげていました。 経ヶ岳の登山道は、生徒たちが登りやすいようにと、PTAや職員が事前に笹を刈るなどして整備したということです。 大会の結果、男子は1時間29分49秒で3年生の佐々木雄貴君が優勝、女子は2時間3分28秒で2年生の金森佑奈さんが優勝しました。
-
伊那弥生高生徒がジオパーク学ぶ
独立行政法人・科学技術振興機構が学習活動を支援するサイエンスパートナーシッププロジェクトに今年度採択された伊那市の伊那弥生ヶ丘高校で、信州大学の教授を招いて、南アルプスジオパークについて学ぶ講座が、22日、開かれました。 1回目の講座となったこの日は、信州大学で地質学を専門としている大塚 勉教授が講師を務めました。 体育館には、1年生241人が集まり、講座を受けました。 サイエンスパートナーシッププロジェクトは、弥生ヶ丘高校は初採択で、県内では9件が採択されています。 南アルプスが日本ジオパークに登録され、全国大会が今年9月に伊那市で開かれる機運の中で、見慣れた風景の南アを、理科で学んだ事象に結び付けて欲しいと開かれました。 講座では、学校周辺を撮影した2枚の空中写真を、立体的にみえる特殊なメガネで見て、地形を学びました。 大塚教授は、学校の敷地のそばにも活断層が走っていて、地震への備えは必要などと話していました。 伊那弥生ヶ丘高校では、今回の講座で、関心を持った生徒有志を募り、フィールドワークなどを通して、南アルプスジオパークに主体的に係る生徒を育てたいとしています。
-
西春近南小学校 飯ごう炊さん
伊那市の西春近南小学校の児童は、15日、西春近の休み平キャンプ場で飯ごう炊さんを楽しみました。 1年生から6年生までの縦割り班で、6年生がリーダーとなってカレーを作りました。 お昼時には、出来上がったカレーを全員で味わいました。 下島弘子教頭は「自主的に活動する楽しさや協力する喜びを学んで欲しい」と話していました。
-
南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑩
伊那市長谷の長谷中学校に伝わる南アルプス太鼓。 4月25日に行われた南アルプス開山祭では、魂のこもった太鼓の音が山に響きました。 演奏したのは、長谷中学校の3年生です。 5月上旬、生徒達が練習に励んでいました。 太鼓が初めて披露されたのは、発足した昭和61年の長谷中学校文化祭「くろゆり祭」です。 当時の赤羽敬一校長が、地域に根差した教育を取り入れようと、南アルプス太鼓を始めました。 昭和61年の発足当時から生徒達に指導しているのは伊那市長谷市野瀬の宮下由紀夫さんです。 宮下さんは、30年続く長谷太鼓・創龍会の打頭を務めています。 宮下さんが作曲した「仙丈」は、南アルプスの仙丈ケ岳の雄大さをイメージして作られました。 28年間、長谷中学校に伝わる南アルプス太鼓。 毎年3年生が伝統を受け継ぎ、1年間を通して様々なイベントで披露しています。 その年によって掛け声や曲の雰囲気が異なります。 バチを構えた瞬間、生徒達の表情が変わりました。 先輩から代々受け継がれている長谷中学校の南アルプス太鼓。 長谷中学校ではこれからもその伝統を引き継ぎ、太鼓の音に思いを込めて南アルプスへ響かせます。
-
高遠高校福祉コース 「プレーパーク」を体験
自然の中で子供たちの自主性などを育む「プレーパーク」に、高遠高校福祉コース1年生の生徒が、運営ボランティアとして参加します。 8日、会場となっている伊那市高遠町のポレポレの丘で準備作業と体験を行いました。 プレーパークを運営している「チームポレポレ」のメンバーが講師をつとめ、環境整備などの会場の準備や、昼食作りを体験しました。 プレーパークは、自然の中で自由に遊ぶ事を通して、子ども達の自ら考え行動する力を養おうというもので、ポレポレの丘で毎月1回開かれています。 初めての薪割りに悪戦苦闘する姿もありました。 生徒らは、来週開かれるプレーパークに運営ボランティアとして参加し、小さな子ども達と触れ合います。 高遠高校では、地域のイベントに積極的に参加し、交流を図っていきたいと話していました。
-
田楽座 創立50周年記念公演全国で
伊那市の歌舞劇団田楽座は創立50周年を記念し制作した「まつり芸能楽 信濃」の公演を駒ヶ根市を皮切りに山梨や名古屋などで行う計画です。 21日は来月8日の駒ヶ根市での公演を前に公開稽古が行われました。 作品は2部構成となっていて、1部は諏訪の木やりや伊那の獅子舞など県内の伝統芸能で構成されています。 2部は、東北から九州まで日本各地の太鼓や踊りと共に田楽座が創作した芸能を披露します。 田楽座は昭和39年に日本各地に伝わる民俗芸能を舞台で表現し多くの人達にその魅力を伝えていこうと伊那市富県で誕生しました。 各地の芸能を地元の人達から指導を受け、そこに暮らす人達から話を聞き、舞台で表現しています。 元代表でメンバー最古参の松田満夫さん。 松田さんは、創立した翌年の昭和40年に田楽座に入り活動してきました。 松田さんはこれまでを振り返り経営が苦しかった時、「新人の団員が田楽座をまってくれている人たちがいるんですよねという一言で救われた」と言い「50年という感激を忘れず作品に打ち込んできたい」と話していました。 去年代表に就任し、今回の舞台の構成と演出を務める中山洋介さん。 中山さんは今回の舞台について「目の前の演奏だけでなく、公演の間ずっと見てきたものを積み重ね、感動してもらえる作品にしたい」と話していました。 VTR 田楽座 創立50周年記念作品「まつり芸能楽 信濃」は6月8日駒ヶ根市文化会館で公演が行われます。 伊那市での公演は10月に予定されています。
-
伊那市教育長 北原秀樹さん
伊那市の新しい教育長は高遠町長藤の北原秀樹さんに決まりました。 17日は、伊那市教育委員会の定例会が市役所で開かれ新しい教育長には北原さんが決まりました。 北原さんは「食育に力をいれ、教育の資質向上に努めたい」と抱負をのべました。 北原教育長は、昭和25年生まれの63歳。信州大学教育学部を卒業後、県内の小中学校で教鞭をとり、箕輪中学校の校長を務めました。 教育長の任期は、平成30年5月16日までの4年間です。 また17日は、教育委員長の選挙も行われ松田泰俊さんが再任されました。
-
南箕輪中学校2年 堀江大晴くん彫刻コンクールで銅賞
美ヶ原高原美術館が主催する「第13回こどもたちの彫刻コンクール」で、南箕輪中学校2年の堀江大晴君が中学生の部で銅賞に選ばれました。 中学生の部で銅賞に選ばれたのは、南箕輪中学校2年堀江大晴くんの作品「鯉」です。 こどもたちの彫刻コンクールは、全国の小中学生を対象に、子ども達の創造性や感性を育むことを目的に開かれていて、今年で13回目です。 今年は全国から356点の応募があり、そのうち49点が入賞作品に選ばれました。 堀江くんは自宅で飼っている鯉を見本に段ボールを張り合わせて作品を作りました。 堀江くんの他にも、美術部の4人が入賞していて、南箕輪中学校は「学校賞」を受賞しています。
-
伊那市全小学校で「花育」スタート
花に親しむことにより、感情や情緒を育てようという「花育」の学習が14日から伊那市内の小学校でスタートしました。 このうち花卉栽培が盛んな東春近地区の東春近小学校では、364人の全校児童に1人2本ずつ上伊那産のアルストロメリアが贈られました。 アルストロメリアの生産量は、上伊那地域が日本一で、中でも伊那が1番です。 花育は、自分の住んでいる地域を子どもたちに知ってもらおうという狙いもあり、伊那市とJA上伊那、生産者が連携して行うものです。 体育館での贈呈式が終わると3年生は、近くの花卉生産者、橋爪恭治さんから花を長持ちさせるコツなどを学びました。 橋爪さんは、「花は、野菜や果物と違い、相手に気持ちを表すときに使われる気持ちが届く生き物です」と子どもたちに語りかけていました。 花育は、6月4日までの毎週水曜日に市内全ての小学校15校で実施される計画です。
-
伊那養護と木曽青峰が相撲で交流
伊那養護学校の児童生徒と木曽町の木曽青峰高校相撲部が、7日、相撲で交流をしました。 以前伊那養護学校に勤務していた職員と、木曽青峰高校相撲部の前の監督が知り合いだったことがきっかけで、相撲の交流が始まり、今年で10年目です。 この日は、伊那養護学校の主に寄宿舎の児童生徒39人と、木曽青峰高校相撲部の生徒5人が、土俵で組み合いました。 体格のよい相撲部の生徒を相手に、養護学校の子ども達は何とか土俵の外に出そうと、果敢に勝負を挑んでいました。 途中、1人では勝ち目がないとわかると、2人がかりで挑む姿もありました。 伊那養護学校寄宿舎指導員の下島慎司さんは、「相撲の楽しさを体験すると同時に、礼儀作法を学んでほしい。競技に触れて、親睦を深めてもらいたい」と話していました。
-
「芝田会」発足20周年記念「郷土をささえた書画展」始まる
上伊那の美術愛好者で作る「芝田会」は、発足20周年を記念した書画展を、11日から伊那文化会館で開き、伊那市出身の日本画家小坂芝田の作品を中心に展示しています。 会場には、小坂芝田の作品を中心に、中村不折や池上秀畝などの作品163点が展示されています。 芝田会は、個人の家で眠っている貴重な作品を多くの人に見てもらおうと平成6年に発足し、現在は80人ほどの会員がいます。 今回は発足20周年を記念した書画展となっていて、初日の今日は、芝田の四男で彫刻家の小坂昇平さんが、東京から訪れテープカットを行いました。 小坂芝田は、明治5年に伊那市小沢で生まれ、16歳の時に絵を始めました。 中国絵画の技法「南宗画」から影響を受けた、日本画の画法のひとつ「南画」を描き、大正6年に45歳で亡くなりました。 今回の書画展では、伊那市の文化財に指定されている「十六羅漢図」なども見る事ができます。 芝田会発足20周年記念「郷土をささえた書画展」は17日(土)まで伊那文化会館で開かれています。
-
芝平石灰岩採掘場跡の環境整備
昭和50年代に集団移住した伊那市高遠町芝平の元住民でつくる「芝平会」は、4日、伊那谷遺産に今年3月に追加登録された「芝平石灰岩採掘場跡」の環境整備作業を行いました。 この日は、芝平会のメンバー16人が参加し、立木の伐採を行いました。 ここは、かつて土壌改良のための肥料となる石灰岩が豊富に産出されました。 盛んに採掘が行われていたのは幕末から明治37年までの間で、昭和20年頃まで続いていたということです。 採掘場跡では、石灰岩の露頭が確認できます。 その周辺には、切り崩した石灰石を運ぶために敷かれたトロッコの道、焼いて粉状の石灰にするための窯の跡などがあります。 窯の周辺には、石灰石がまだ残されていました。 伊那谷遺産は、天竜川上流河川事務所などが取り組むプロジェクトで、土木、暮らし、自然にまつわる先人たちの足跡を残していこうと、これまで98件が登録されています。 子どもの頃、採掘場での作業を見たことのある北原厚さんは、採掘場と共に伊那谷遺産に登録された「芝平集落」の800年の歴史と、採掘作業に携わってきた先人へ、思いをはせていました。 芝平会では、今後、年に1回程度整備作業をする計画で、歴史の勉強をするために子ども達にも見に来て欲しいと話していました。
-
電気機関車 公開
箕輪町郷土博物館は、5日博物館前に展示している電気機関車の内部を公開し、訪れた子ども達が運転士気分を味わっていました 電気機関車「ED19」は、昭和35年に飯田線に導入され、引退するまでのおよそ15年間活躍しその後、郷土博物館前に展示されています。 子ども達は運転席に座ると国鉄OBなどでつくる電気機関車保存会のメンバーから運転の仕方を聞き、母親らは子供達の様子を写真に撮ったりしていました。 館内では、博物館オリジナルのED19のペーパークラフト作りや鉄道模型の運転体験コーナーが設けられ、訪れた親子づれは鉄道の魅力の一端に触れていました。
-
中村不折の書簡を御園の御子柴家が寄贈
伊那市御園の御子柴家に伝わる、書家で画家の中村不折の書簡が、1日、高遠町歴史博物館に寄贈されました。 寄贈されたのは、29歳の中村不折が、従兄弟の御子柴 琴治郎に宛てたものです。 寄贈したのは、伊那市御園の御子柴 錦さんです。 琴治郎は、錦さんの夫・文孝さんの祖父の弟で、中村不折とは従兄弟の関係になります。 まだ、画家として大成する以前・鈼太郎(さくたろう)の名で、東京で暮らしていた不折が、故郷の母の面倒を御子柴家に頼んだもので、不折の若い頃の状況を知ることができます。 その他、不折からのハガキ2枚、江戸時代の辞書・「頭書字彙(とうしょじい)」12巻、御子柴家伝来の裃(かみしも)が寄贈されました。 ハガキは、不折の絵を使用した絵葉書です。 ほかに、江戸時代の御園村に伝わる古文書や古地図52点が、寄託されました。 御子柴さんは、「不折の若い頃の研究に役立てて欲しい」と話していました。 高遠町歴史博物館では、寄贈・寄託された資料の整理を行い、2016年の中村不折・生誕150周年特別展などで一般公開していきたいとしています。
-
美篶の洞泉寺で大般若会の法要
伊那市美篶の洞泉寺で30日、600巻の経典「大般若経」を読み上げる大般若会の法要が行われました。 本堂では、13人の僧侶による力強い読経の声が響き渡っていました。 虫干しの意味あいもある大般若会では、経典を上から下へと落とす「転読」という方法で、経典を読み上げます。 大般若経はおよそ1,400年前、三蔵法師が釈迦から受け取り、中国へ伝えたものと言われ、仏教の基本思想の一つが書かれています。 経典を読む時に起きる般若の風に当たると、一年間の無病息災や家内安全などのご利益があると言われています。
-
学力テスト 結果公表は市単位で
伊那市教育委員会は今回行われた、全国学力・学習状況調査における結果の公表について28日、去年までと同じ市単位での発表とすることを決めました。 文部科学省が去年11月に今年度の全国学力・学習状況調査結果の公表について、教育委員会の責任で学校名を明らかにした結果の公表が出来ることになりました。 28日は伊那市教育委員会4月定例会で協議が行われ、学校名を明らかにせず去年と同じ市単位での発表を行うこととしました。 参加者からは、「しっかりとした配慮があれば、結果は学校単位で発表した方が良い」「学校名を出すことで序列や過度な競争が生まれる」などの意見が出ていました。 協議の結果、市単位でこれまで通り全国平均との比較で公表することが決まりました。
-
南部小2年生が信大でどんぐり植え
南箕輪村の南部小学校2年生の児童が、去年大芝高原で拾ったどんぐりを28日、信州大学農学部の畑に植えました。 南箕輪村は大芝高原の松クイ虫対策などで、針葉樹から広葉樹への樹種転換を計画していて、その一環で行われたものです 28日は、南箕輪南部小学校2年生32人が参加しました。 子どもたちが去年の秋、大芝高原で拾ってきたどんぐりは信大農学部の畑で発芽させ、大きくなったら大芝高原に植樹する計画です。 どんぐり4つをひとかたまりにして土の中に埋めていきました。 畑で指導したのは信大農学部の小林元准教授と、信大生8人で、植えたどんぐりの水やりなどの管理をしていきます。 どんぐりは、1週間ほどで発芽して、来年の秋には大芝高原に植樹される予定です。
-
南ア50周年に向け合唱曲「讃歌-長谷」披露
伊那市長谷小学校の児童は5月24日の南アルプス国立公園指定50周年記念式典に合わせて作られた合唱曲「讃歌-長谷」を23日市の関係者に披露しました。 讃歌-長谷は、南アルプス国立公園指定50周年を記念し、今年の3月に作られた合唱曲です。 長谷小学校の音楽専科の小口稔子(としこ)教諭が作詞と作曲をしました。 これまでは、学年毎に練習を行ってきましたが、全校で合わせて歌ったのは今日が初めてという事です。 小口教諭は「子供達に、長谷の自然や歴史、災害での教訓などを後世に伝え、地域の愛唱歌となってほしいと」と話していました。 歌は1番と2番があり1番は長谷の自然や風景を、2番では、四季の移ろいを表しています。 小口教諭は、本番までに高音と低音のバランスを調整したいと話していました。 長谷小学校の児童が出演する、南アルプス国立公園指定50周年記念式典は来月24日伊那市の伊那文化会館で開かれる事になっています。
-
端午の節句飾りと古い写真
伊那市西町の旧井澤家住宅で、端午の節句飾りと古い写真の展示会が開かれています。 端午の節句飾りコーナーには、旧高遠藩士の鎧や兜など40点が並んでいます。 当時名主だった東條家に伝わる裃は、高遠城に行く際に羽織っていったものとされていて、土蔵には一緒に刀も保管されていました。 鑑定により、江戸時代後期のものとわかり、高遠城の当時の殿様から与えられたものと推察されています。 一方、昔の写真コーナーには、幕末から昭和までのもの50枚が展示されています。 当時の有力者が所有していたもので、人物や風景が当時の様子を今に伝えています。 旧井澤家住宅を管理している伊那部宿を考える会では、「生活環境が変わってきて、ゆとりもない時代。ゆったりと眺めてもらい、当時の雰囲気にひた浸ってもらいたい」と話しています。 この展示は、5月6日まで西町の旧井澤家住宅で開かれています。
-
全国学力テスト 一斉に実施
全国のすべての小学校6年生と中学校3年生を対象にした「全国学力テスト」が22日、全国一斉に実施されました。 このうち、伊那市・箕輪町・南箕輪村の合わせて30の小中学校では、およそ2,100人がテストを受けました。 全国学力テストは、全国的に子ども達の学力状況を把握する目的で、平成19年度から文部科学省が行っています。 テストは、国語と算数・数学の、基礎知識を問う問題Aと、知識の活用力を問う問題Bに分けて実施されました。 全国学力テストは、今回から各市町村の教育委員会が、一定の条件を満たせば学校別に成績を公表できることになっています。 伊那市・箕輪町・南箕輪村の各教育委員会では、公表するかどうかについて今後検討して決めていくということです。 テストの結果は、文科省が8月頃発表する予定です。
-
伊那東大社例大祭で浦安の舞奉納
伊那市の伊那公園にある伊那東大社の例大祭が20日行われ、地元の小学校6年生16人が浦安の舞を奉納しました。 浦安の舞は、近代神楽の一つで昭和15年に全国各地で奉納されたのが始まりです。 浦安の浦とは心を示す古語で、安らかな心で平和を祈る意味があります。 扇を使う扇舞と鈴を使う鈴舞があり、舞の途中で持ちかえます。 伊那東大社では、昭和15年から欠かすことなく奉納しています。 集まった氏子総代や区の役員を前に、児童16人は雅楽の音色に合わせて舞を披露しました。 伊藤光宣宮司は「20日集まった保護者の中にも経験した人は多いと思う。大人になった時に自分の子どもにも地域に伝わる伝統を引き継いでいってほしい」と話していました。
-
ギャラリートーク&コンサート 豊の宴
伊那市創造館で縄文土器の写真を展示している写真家、滋澤雅人さんとシンガーソングライター葦木美咲さんのギャラリートーク&コンサート「豊の宴」が19日、伊那市創造館で開かれました。 伊那市創造館では、縄文土器をテーマにした滋澤雅人さんの写真展が開かれています。 19日のギャラリートークとコンサートは、これにあわせ開かれたもので、およそ40人が訪れました。 滋澤さんは東京都在住の写真家で、2002年から12年間、縄文土器を撮影しています。 滋澤さんは、撮影の際、土器が制作された当時の光を再現することに力を注いでいると話します。 滋澤さんは、「土器に光を当てると、表情が浮かび上がってくる。縄文の人たちは、光に関してとても繊細な感受性を持っていたことは間違いない」と話していました。 一方、葦木さんは松本市出身で、全国の遺跡や史跡でコンサートを行っています。 葦木さんは富山県に伝わる民謡「こきりこ節」を披露しました。
-
長谷中学校南アルプスジオパークについて学ぶ
南アルプスの世界自然遺産登録を目指すジオパーク協議会が今年度から実施する、南アルプスを授業に取り入れた教育プログラムの第1弾が18日、地元伊那市長谷の長谷中学校で開かれました。 これは、地域の子ども達の郷土教育に南アルプスの授業を取り入れようと今年度からジオパーク協議会が開くものです。 講座は、総合学習の時間で、恵まれた自然との関わり方を考えるきっかけにしようと開かれたもので、今日は全校生徒32人が講座を聞きました。 講師は、伊那市世界自然遺産登録推進室の藤井利衣子さんが務めました。 藤井さんは、ジオパークや南アルプスのつくりについて話しました。 「人々の暮らしや歴史、動植物などは、地形に大きく関わっている。その関係を知りながら楽しく学習してほしい」と話しました。 講座の最後には、生徒が1人ずつ中央構造線を構成する層を記入してつくりを学びました。 長谷中学校では、今年度総合学習で3つのコースに分かれて長谷地域について学びます。 そのうちの1つ、ジオパークについて学ぶ「自然探索コース」では、パンフレットや案内看板などの制作を検討しているということです。
-
刻字教室の崇嶺会が作品展
伊那市を中心に活動している刻字教室、崇嶺会の作品展が、17日から伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで始まりました。 崇嶺会は伊那市と箕輪町の4会場で、週に1回教室を開いています。 会場には、29人の作品90点が並んでいます。 毎年テーマを決めて作品を展示していて、今年は、歌の歌詞やことわざ、俳句などを題材にしました。 刻字はもともと漢詩を題材にしていますが、平仮名を使って誰でも読める作品を作ろうと、このテーマにしたということです。 会では「カラフルでインテリアとしても楽しむ事ができる。色使いなどそれぞれの個性を楽しんでほしい」と話していました。 第34回崇嶺会刻字展は、20日(日)まで、伊那市のいなっせで開かれています。
-
伊那谷まあるい学校 プレオープン
公立の学校に通いながら自然の中で自分のやりたい事を見つけるもう1つの学校、オルタナティブスクール「伊那谷まあるい学校」が15日、伊那市高遠町のポレポレの丘にプレオープンしました。 この日は、伊那谷まあるい学校に通う予定の子どもとその保護者合わせて8人が集まりました。 学校の代表は、元公立小学校教諭で伊那市上新田の濱大輔さんです。 濱さんは、去年まで公立小学校の教諭を務めていましたが、その時に子ども達1人1人のペースに合った授業ができないという壁に当たり、今回オルタナティブスクールを開校しました。 オルタナティブスクールとは、公立の学校に通いながら、個性を重視した教育制度の中で学ぶ学校です。 伊那谷まあるい学校は、子ども達のやりたい事を引き出してあげることを1番の目的としています。 この日は、市内と山梨県に住む2歳から9歳までの子どもと大人が参加し、輪を作り今後どんなことがやりたいかを話し合いました。 子ども達からは「どろんこ遊びがしたい」「校舎を建てたい」といった意見が出ました。 伊那谷まあるい学校は、毎週火曜日水曜日土曜日日曜日に伊那市高遠町のポレポレの丘で開校しています。 4月26日と5月18日に、高遠町高齢者生きがいセンターで学校説明会を開く予定です。