-
響きの会コンサート
宮田村大原区の瀧澤智恵子さんが主宰する音楽教室の生徒たちによる響きの会コンサートがこのほど、同村民会館であった。日ごろの練習の成果を発表。ピアノだけでなく、リコーダーや管楽器の演奏なども取り入れ、会場と一緒に音楽の楽しさを味わった。
幼い子どもたちは、母親と一緒に演奏。小学校2縲・年生は息をあわせてリコーダーも披露した。
ピアノソロ、アンサンブルに、遊び心を盛り込んだ楽しい演出も。瀧澤さんは「色々な音楽の楽しみ方を感じてもらえれば」と話していた。 -
宮田小自律学級が喫茶
宮田村宮田小学校の自律学級5、6組は29日、2年ぶりとなる喫茶を同小梅の子ホールで開いた。
事前にケーキやデザートを手作りして用意。8人の児童全員が店員に扮し、客として訪れた教職員や保護者を迎え入れた。
「いらっしゃいませ」と気持ち良くあいさつも。レジで注文を聞き、テーブルまで丁寧に運ぶ。
「美味しいよ、ありがとう」と声をかけられニンマリ笑顔。接客を通じて、ちょっとした気づかいなども学んでいた。 -
駒ケ根高原美術館が出前ワークショップ
駒ケ根高原美術館は今年取り組んでいる美術振興事業「老いから知恵を! 若さからエネルギーを!」の一環として29日、市内の赤穂中学校を訪れ、同校美術部(顧問・望月薫夫教諭、49人)の生徒ら約40人を対象にしたワークショップを開いた。同館副館長の松井君子さんが制作絵画のテーマとして指定したのは「50年後の私」。持ち時間はわずか40分とあって、生徒らは頭をひねりながらも懸命に色鉛筆を画用紙の上に走らせた。
生徒らはようやく完成させた作品を全員の前で掲げ「おばあちゃんになった自分は想像できないが、希望を持って生きていたいと思う」などと作品にこめた思いを説明=写真。松井副館長は一人一人の作品について「ユニークな発想」、「よく描けている」、「視点が良い」などと講評した。褒められた生徒は照れながらもうれしそうな笑顔を浮かべていた。 -
国画会展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は県内外の国画会会員11人による油彩画など約30点を集めた「11人・美の領域 域長野展」を9月19日まで開いている=写真。出展作家は新井延彦、石丸康生、大内田敬、掛川孝夫、加藤健二、柴田久慶、堤建二、西野浩子、幡谷純、広田成生、前田昌彦。それぞれが追求しているテーマを個性豊かに描いている。
会期中無休。午前9時縲恁゚後5時30分。入館料は大人千円、大学・高校生800円、小中学生500円(土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
第55回県統計グラフコンクール第1次審査会選出作品(上伊那)
▼第1部=島谷蒼太(長谷小1)酒井佑磨(長谷小2)宮沢亮太(飯島小1)▼第2部=井沢涼太(伊那東小4)吉田葵(新山小4)向山雄飛(手良小4)前田貴滉(西春近北小3)中山晴貴(長谷小4)篠崎みよし(長谷小4)高谷優気(赤穂小4)西村あかり(辰野南小4)野沢隆宏(辰野南小4)赤羽結衣(辰野西小4)小野佳那・小野智也(両小野小3・1)長命夏子(箕輪北小3)伊藤晴美(飯島小3)鈴木ななみ(七久保小4)有賀大智(南箕輪小4)小田切愛奈(宮田小4)▼第3部=大杉望(伊那東小6)小松大将(手良小5)蟹沢功樹(手良小5)名和夏希(手良小6)酒井省吾(長谷小5)原紗波(赤穂小6)小平伊織(辰野西小5)倉田香菜子(南箕輪小5)田畑夏奈(南箕輪小5)倉田康広(南箕輪小6)小島久実(南箕輪小6)保科仁平(宮田小5)村沢茉美(宮田小6)▼第4部=高坂栞(宮田中2)▼パソコン統計グラフの部=若林広志(伊那東小6)有賀弘紀(辰野西小5)武居憲吾(両小野小6)重盛文宏(箕輪中部小5)平野玲名(飯島小5)
-
祇園祭写真コンテスト、力作を選考
宮田村津島神社祇園祭の写真コンテスト審査会は30日、村商工会館で開いた。主催する村商工会などが推薦、特選などの各賞を選考。入賞者は9月2日に発表する。
今年は村の夏まつりがなかった影響で昨年よりも応募が少なかったが、それでも村内外から45点が集まった。
7月にあった祇園祭の魅力を様々な角度から描写した力作揃い。
勇壮な「あばれみこし」や、花火の火の粉を浴びる男衆、華やかな阿波踊り、YOSAKOIソーランなど、臨場感あふれる作品の数々が、前林善一商工会長ら7人の審査員を悩ませていた。
入賞作品は観光ポスターなどに使われる。 -
坂井寛さん、飯島町七久保
先日、飯島町から諮問されていた「生涯学習まちづくり計画パートIII」の提言をまとめ、答申した。「生涯学習センター(仮称)構想はパートIIで提言したが、時期尚早だったのか実現出来なかった。長野県や伊那市にもでき、パートIIIの期限内で方向が決まればいい。団塊の世代の生涯学習をどう進めるか、新たに町に定住した人などの新しい風を積極的に受け入れ、多様な他者の存在や個性を認め合う気風づくり-などを盛り込んだ。今後、どのように実現できていくのか検証していきたい」。
1945年飯島町生まれ、民間企業を経て、工業高校の教諭に。駒ケ根工業、箕輪工業、飯田工業で教鞭を取った。希望して、2年間、箕輪工業高校定時制も受け持った。「色々な生徒がいて、大変勉強になった。毎日が新しい発見で、難しい面もあったが、実りの多い2年間」と振り返る。今年3月、駒ケ根工業高校を退職し、今は趣味三昧の日々。
自他ともに認める趣味人であり「生涯学習が歩いている」とも言われる。趣味はざっと数えて40を超える。しかも20年、30年と年季が入っている。中学生の時から明治時代の切手を集め、骨董にも手を出した。トンボ玉や氷コップ、ガラスのしょう油さし、インクびん、ペン、古い焼物などのコレクションが、書斎や廊下に置かれたガラスケースに、整然と陳列されている。
地理にも詳しく、長野地理学会の会員でもあり、インテリア、山野草、古典文学にも造詣が深い。
しかし、なんといっても趣味の中でも「書」は別格。高校2年生の時から、友人が持参したペン習字講座のパンフレットを見て、通信教育で、石川芳雲さんに師事。並行して毛筆習字を池内叢舟さんに、基礎から楷書、かな、行書、草書を習った。21歳の若さで日本ペン習字研究会の特別賞に輝いた。
しかし、10年前から、「かなまじり文」で独自の世界を展開、個展で発表するようになった。
「人まねでなく、へたに見えるように書く。無心で無欲の子どもの字が1番うまい。字と字の間隔をわざと空けたり、自然に曲げたり」と、坂井さんの字は1つも同じ字がない。字でありながら、絵のようでもあり、稚拙に見えて、墨と余白で計算され尽くした美を形成する。
「書くまで、どう表現しようか、何カ月も考え、書き始めたら1枚しか書かない。いい書は1カ月に1作品書ければいい」とか。
現在、「であい・はっけん・かくにん」をテーマにした第7回の坂井寛書作展を控え、準備に余念がない。
同展は9月7日縲・1日、伊那市生涯学習センターいなっせ2階で開催。八木重吉や中原忠弥、井月などの詩や句を書いた作品約40点を展示する。妻と母の3人暮らし(大口国江) -
【ピアニスト 松島さおりさん】
駒ケ根ロータリークラブの国際奨学生として、8月末から1年間イタリアに派遣される。
「ミラノのベルディ音楽院で勉強し、本場のクラシックピアノの表現を深めてきたい。外国の人たちと互いの文化を紹介しながら心の交流もできたらいいなと思っています」
食事や習慣など、生活スタイルの違いや言葉の不安はあるが「とても楽しみだし、とにかく本場でじっくり勉強できることがうれしい。1年後に帰ってきた時には、ピアノはもちろん、人間的にも少しは進歩していたらいいな」
◇ ◇
ピアノは4歳から始めた。駒ケ根市内の三沢ミュージックスクールで基礎を学び、武蔵野音大ピアノ科に進学。さらに大学院で2年間、技術と感性を磨いた。
「大学に入る時に、将来はピアニストを目指そうと決めていました。音楽が大好きだったし、ずっとピアノを弾いていたかったから」
大学院1年生、22歳の時、教授の勧めがあり、ギリシャで開かれたピアノ・コンクールに出場した。初の海外コンクール挑戦にもかかわらず、培った実力を存分に発揮して2位を獲得(1位は該当者なし)。
満足のいく結果が出たことで自らの演奏に自信を持つことができたが、それ以上の大きな収穫があった。
「ずっと国内で演奏してきて初めて海外のピアニストたちの音楽を肌で感じ、日本人の演奏とは違う竏窒ニ思い知らされました。演奏者の『こう弾きたい』という気持ちがピアノから強く伝わってくるんです。それに比べて自分の演奏はおとなしい。教えられた通りに弾いてきたけれど、もっと自分を出していいんだ竏窒ニ気がついたんです。音楽はシャイ(内気)では駄目だなって」
特にイタリア人の明るい表現が印象的だった。彼らの国の文化や生活が音楽性に影響を与えていることがひしひしと感じられた。
審査員の評価も日本とは少し違うと感じた。
「間違えずにきちんと弾くことより、どういう演奏をするかが重要。少しぐらいのミスは恐れず、自分の考えをしっかりと出すことが大切なんです」
◇ ◇
帰国後、周囲に「演奏が変わった」と言われるようになった。
「表現がオープンになったねって。それまでも『心を開いて演奏して』とよく言われていたけれど、自分ではそうしているつもりだった。でもできていなかったんですね。海外での体験を通してそれが初めて分かりました」
海外で得たことの大きさが忘れられず、その後も欧州での勉強の機会を模索した。自分で情報を集めて有名な先生を探し、講習を探し当てて1年後に再び渡欧。ミラノの音楽院の教授にテクニックや表現をじかに学び、翌年も同じ教授の下でさらに研さんを積んだ。
◇ ◇
海外の若い演奏家に比べ、日本は恵まれていると感じている。
「向こうではみんなお金がないのにすごく頑張っている。グランドピアノなんか持っている人は少なくて、ほとんどがアップライトで練習している。私も彼らに交じって学ぶ中で、負けないように一生懸命頑張ってきます」
(白鳥文男) -
「せせらぎサイエンス」で環境教育
南箕輪村は28日、小学生を対象とした生活環境教育事業「せせらぎサイエンス」を南殿の大泉川で開いた。参加したのは南部小6年2組(酒井恵美教諭、21人)。川底などに生息する、トビケラやサワガニなどの水中生物を採取、観察するなどした。
村内塩ノ井に住む、県自然観察インストラクターの征矢哲雄さん(77)の指導により、天竜川との合流点から約50メートル上流の大泉川で生物を採取。児童たちは、虫取り網を用いて、川の中で生活する虫のミズカマキリ、魚のヨシノボリなどの十数種類の水中生物を捕まえた。
川底の石の裏側からは、「ザザムシ」として知られるヒゲナガカワトビケラを多く発見。征矢さんによると、トビケラのえさとなるケイソウが豊富であり、冷たくて、美しい川である証拠であるという。
2組は、4年生の時から環境省が応援する「こどもエコクラブ」に会員登録しているクラス。原雅貴君(11)は「川の中にいっぱい生物がいることに驚いた。もっと違った種類の生物も見つけたい」と目を輝かせて参加していた。
川底の石の裏側から水中生物を採取する児童たち -
声楽家サマーコンサート
首都圏を本拠に欧州などで活躍する夫婦のテノール歌手宗孝夫さんとメゾ・ソプラノ歌手吉村泉さんのコンサートが28日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開かれた。2人が指導する神奈川県川崎市の合唱団のメンバーなどが中心となって、毎年会場を代えながら夏の時期に2人によるコンサートを開いている。遠路はるばる訪れた合唱団員など約80人のほか、駒ケ根市周辺の人たちも多く訪れ、伸びのあるつややかな歌声を存分に楽しんだ。
2人はオペラのアリアや外国民謡、黒人霊歌や日本の伝統曲などを次々に熱唱=写真。合間には楽しいトークも交え、聴衆と一体になったステージを展開した。 -
第1回伊那市の教育を考える懇談会
第1回伊那市の教育を考える懇談会が29日、市役所であった。市が会社経営者、元中学校PTAら6人の委員を委嘱。初回は、学校教育のあり方を問うため、各委員がそれぞれの立場から感じた教育の課題を上げた=写真。
市が政策の一つに掲げる「教育」について、小坂樫男市長が閉鎖的に考えず進めるため竏秩A教育委員会に対し、懇談会の実施を求めた。委員には、伊那食品工業社長の塚越寛さん、イナリサーチ社長の中川博司さん、元信州大学農学部教授の建石繁明さん、06年度高遠中学校PTA会長の北原アンドレアさん、元竜東保育所長の上柳明美さん、女性人材バンク登録者の島村玲子さんの6人が集まった。
社員を教育する立場から、塚越さんは「今の若者には生活するうえでの知恵が乏しい」と、教育の中で不足している部分を指摘。建石さんは「競走意識だけでなく、自分の人生を考える時間が必要」と訴えた。
島村さんは「親が子どもを自立させるための話し合いの場が必要」。北原さんPTAの立場からは「学校現場に無関心な親が目立つ」、また「教師は子どもと接する時間よりも、雑用の時間が増えている」と現状を話した。
懇談会は今年度中にあと3回開く予定。今回上げられた課題の中から、具体的に教育現場に生かせる道筋をつくり、意見を集約していく。 -
炭と暮らす
里山に囲まれた伊那谷では、薪や炭を暮らしのさまざまな場面で利用してきた。薪や炭の材料を調達する里山を「薪炭林」(しんたんりん)と呼び、山と暮らしが密接な関わりを持っていた時代は、そう昔のことではない。
しかし、化石燃料の普及、生活スタイルの変化などにより、私たちの暮らしは山から少しずつ遠ざかり、今では、家庭の中で炭を利用する場面はほとんど見られなくなった。
一方で、化石燃料の燃焼によって大気中の二酸化炭素の濃度が上がり、地球温暖化を加速させていることが懸念される中で、燃料としての炭が注目されはじめている一面もある。炭の原料である木は、大気中の二酸化炭素を吸収して育ったものであり、炭を燃やすことで放出される二酸化炭素の量は、もともと大気中にあった量であるため、地球温暖化を加速することはない竏窒ニいう理由からだ。さらに、炭は、有限な化石燃料とは違い、木を育てることによって再生が可能な資源であることも、注目される点である。
今回の朝の学舎は、伊那市長谷で、炭焼きを中心とした自給自足の暮らしをしている伊東修さんを、長谷小学校4年生が訪ねた。焼いた炭を窯から運び出したり、次に焼く炭の材料を、力を合わせて窯に詰めたりする作業を通して、炭との暮らしを体感した。 -
伊那三曲協会が邦楽子どものつどいを開催
伊那三曲協会による「第8回邦楽子どものつどい」が26日、伊那市の生涯学習センターであった。同協会で琴や尺八、三味線を習う園児から高校生まで45人が集まり、日ごろの練習の成果を披露した=写真。
幼い時から日本の音楽に親しんでもらおう竏窒ニ、始めた子どもだけの発表会は今年で8年目。個人演奏では、子どもたち一人ひとりが童謡や日本の曲などを演奏。今年の5月から稽古を始めたという4歳の女の子は、家族の前で練習を重ねるなどして今回の発表会に臨み、歌を口ずさみながら童謡「チューリップ」を演奏。観客の心を和ませていた。
また、「さくらの舞曲・荒城の月抄」では、19人の子どもたちが琴、三味線、尺八の合奏を披露し、会場を楽しませていた。 -
中沢小水泳記録会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は28日、水泳の記録会(高学年)と発表会(低学年)を開いた。今にも降り出しそうな肌寒い曇天の下、児童らは教職員や訪れた保護者らの前で精いっぱいの泳ぎを見せた。
記録会には3縲・年生が自由形と平泳ぎの25メートル、50メートル、100メートルに入り交じって出場。それぞれの限界に挑戦した。児童らは1人ずつ名前を呼ばれると緊張した表情で位置につき、号砲とともに一斉にスタート。プールサイドで見守る児童らから「頑張れ」「もう少しだ」などと大きな声援が飛ぶ中、水しぶきを上げて懸命に泳いだ=写真。次々にゴールした児童らは体力を使い果たして一様に疲れ切った様子だったが、泳ぎ切った達成感で口元にはそれぞれ満足そうな笑みが浮かんでいた。 -
宮田小3年と養護学校に通う浦野さんの交流
伊那養護学校小学部3年の浦野美古都さん(8)=宮田村町一区=は、顔なじみの旧友がたくさんいる地元宮田小学校3年生と継続して交流を深めている。27日は3年4組と同小プールで水遊び。仲間が準備してくれた楽しいメニューで心を通わせた。
地元の村立保育園に通っていた美古都さん。養護学校入学で友人たちとは別の道へ進んだが、今も年に数回は宮田小を訪れ、ふれあいを続けている。
3年4組はこの日のために準備。雨が降った場合のことまで考え計画を立て、美古都さんを迎えた。
みんなの願いも通じて絶好のプール日和に。予定通りジャンケンやボールなどを使った数々のゲームを一緒に満喫した。
水の中を飛び跳ねながら、友人の元へ寄って行く美古都さんの姿も。
「保育園の3年間でいっぱいお友達ができた。そのつながりを今も大切に思ってくれている。知っているみんなとふれあえることは、大きな刺激にもなっています」と母親の一美さんは目を細めた。 -
信州みやだ連、東京高円寺の阿波おどりを見学
宮田村の「阿波踊り信州みやだ連」は25、26日に東京都内で開かれた「高円寺阿波おどり」に参加した。今年は踊りの輪には加わらなかったが、本場の踊り手たちの妙技を見学。10月には村商工祭の出演を控えており、レベルアップを図る貴重な体験ともなった。
同連は東京高円寺の菊水連から手ほどきを受け19年前に発足。以来、100団体以上が参加し、51回の歴史を数える高円寺阿波おどりに参加している。
今年は踊る予定だった若者の都合などが悪くなり、出演は取りやめ。しかし、子ども7人を含む25人が訪問し、本場の雰囲気を体感した。
「手つき、足つき、腰つきを特に見てきた。良い所を真似して、ステップアップにつながれば」と副連長の小木曽広子さん。
7月の祇園祭で今年も華麗な踊りを披露した後は練習も中断していたが、9月からは商工祭に向けて再び始動する。 -
学校花壇コンクール、秋審査に上伊那から15校
県学校花壇コンクール(フラワーブラボーコンクール)秋花壇の上伊那地方審査が28、29日に行われている。猛暑のため花の生育にも影響が出ているが、参加15校は丹精こめた色彩豊かな花壇を審査員を務める県職員らに披露した。
宮田村宮田中学校は春花壇で奨励賞。さらに良い花壇にしようと、緑化委員会が中心となって管理を続ける。
デザインは全校公募し、3年生の岸本彩香さんの作品を採用。夏休み前の7月に植え付け、休み中も交替で水やりをしてきた。
「この暑さで水をやってもすぐに乾いてしまうので大変だった」と委員長の西山浩平君と副委員長の細田彩乃さん。それでもサルビア、マリーゴールドなど巧みに配置した花壇は、学校に彩りと潤いを与えている。
「猛暑による生育不足などで、非常に作るのが難しいシーズンになっている」と審査員のひとり。28日は11校、29日は4校を審査し、同日午後には結果が決まる。 -
油絵と人形展
駒ケ根市に住む義理の姉妹が制作した油絵と人形を展示する「趣味の油絵とプチ・ドール展」が駒ケ根高原大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で9月3日まで開かれている。美しい山や家並みなどを透明感のある明るい筆致で描いた油絵10点、スケッチ1点と、娘や夫などをモデルに制作した愛らしい人形13体が展示されている=写真。
作者は油絵が同市上穂町の寺沢道子さん、人形が北割一区の槙平ちか子さん。2人は10年ほど前からそれぞれ趣味で作品を制作してきた。2人での作品展は今回が初めて。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
箕輪町文化財保護審議会長
蟹沢廣美さん箕輪町文化財保護審議委員になって13年目。現在、会長を務める。「文化財をもっと知るべき。また、知らせるべき。現地に足を向けて見てもらう機会をとらえることが大事」という。保護だけでなく活用の大切さも強調し、「公開できることは公開し、地元の人が見聞きすることで大事だと気付き、子へ、孫へと知らしていくことで愛着、郷土愛ができる。それが大切」と語る。
昔から歴史や民俗学が好きだった。中部電力に勤め上下伊那を仕事で動いていたころから、神社や寺、墓や城跡を見て歩いた。
民俗学専門の学校時代の恩師に話を聞き、史跡を見に出かけた。「あそこに古い石塔があったけど…」と地元の人に話を聞いたことは数知れず。下伊那に化石が出ると聞けば出かけ、ミイラがご神体の神社を知ると、ご神体は見られないとわかっていても、見たくて見たくて神社まで行った。会社の出張所に泊めてもらい、伝統の祭りも見物した。
昭和30年代前半、県の未点灯部落解消政策により、山間部の電気のない地域で設計をしていた。測量で集落に数日滞在するが、平家の落人の家に泊まったときは鎧を置く床の間付きの広いトイレを見てますます興味が沸き、家人に話を聞かせてもらったこともあるという。
「現地を歩いて、見て、耳から聞いたら、自然に興味が出ちゃう。ますます面白くなって、その興味が今日まで続いているのかと思う」
学校時代の恩師、荻原貞利さんが関わった伊那市誌の編集を手伝い、箕輪町の木下区誌編集では編集委員を務めた。
戦時中に寺の鐘を供出を避けるため火の見櫓につけた話を聞き、91年から、消防署の許可を得て町内全29の半鐘を一人で調査。木下2基と中原、八乙女の計4基にお堂にあった鐘などの内容が寄付した人の名前と一緒に記されていることがわかり、この調査は「伊那路」に発表した。
95年に町文化財保護審議委員になり、最初の調査が大出上村と北小河内漆戸の「大文字」の町無形文化財指定。大文字を作る話し合い段階から記録を取り徹底的に調査した。
「現役時代、上司に凝り性だと言われた。文化的なことは1+1は2にならない。でも2にならないと気持ちが悪い。それは技術者の宿命。電気は答えが出ないとだめだからね」
箕輪町沢にある西光寺の延命地蔵の調査も、作った人物は向山重左衛門とわかっても、「名前だけでは価値がない」と通い続け、ついに名前、年代が書かれた石塔を見つけ出したほど。「何がある?、何かあると調べる。やってるときは夢中で面白いな」。筋金入りの凝り性だ。
「目先だけを捉えたのではだめ。本質を見ないと本当の歴史は出てこない」
これから調査したいことはいくつもある。木下南宮神社の鹿頭行列もその一つ。伊那市福島、あるいは南箕輪村大泉から行列が歩いたと思われる道を自分の足でたどり、400年も昔、子どもの足で何時間かけて歩いたのかなどを調べたいという。(村上裕子) -
村のホームページに・ス宮田中だより・ス開設
宮田村宮田中学校は、より多くの人に学校の様子を知ってもらおうと、村のホームページに「宮田中学校だより」を開設した。
同中は独自のホームページを持っているが、更新も簡単にでき、人目につきやすい村のホームページを活用することに。
既に、2年生の駒ケ岳集団登山や2学期の始業式の様子を写真ふんだんに用いて紹介している。
今後も随時、学校行事などを中心に掲載していく予定。担当の教員は「タイムリーに学校の様子を伝えていければ」と話している。 -
箕輪西小4年生が乳搾り体験
箕輪町農業者クラブ(根橋英一会長)と上伊那畜産振興協議会による「酪農1日体験学習縲恣菶p牛に触っちゃおう縲怐vが23日、箕輪町の箕輪西小学校であり、4年生(17人、山本三奈教諭)が乳搾りや牛乳を使った料理作りなどに挑戦した。
箕輪町農業者クラブが、伊那市手良の酪農家・酒井秀明さんが子ども向けに搾乳体験をしていることから、箕輪でもやりたいと初めて計画。地域の人に牛とふれあい、牛や牛乳の知識と理解を深めてもらうと同時に、食育の一環として子どもたちに食や命の大切さを考える場を提供したい-と学校に呼びかけ実現した。
4年生は今年、総合的な学習でアイガモを飼う計画で、命に触れる機会にしようと今回の体験に取り組んだ。
学校にやってきたのは酪農家の根橋会長の家の4歳のホルスタインと4カ月の子牛。児童は一人ずつ乳搾りに初挑戦し、乳を手のひらに受け「あったかい」と驚いた様子。「もう一度体験したい人は?」と聞かれると大急ぎで牛の周りに集まっていた。植田涼太君は「搾るのは少し難しいけど牛は怖くない。乳があったかいのは知らなかった」と話した。
児童は機械搾乳を見た後、搾りたての乳を入れたペットボトルを振り続けてバター作りもした。牛を怖がることなく優しくなでる児童もいれば、牛に向かって「モー、モー」と鳴き続ける児童も。子牛が排尿すると「しっこした!」と大騒ぎ。「牛はなんでモーっと鳴くのか」など、専門家を困らせる質問も飛び出し、牛とふれあいながらの学習を楽しんだ。
根橋会長は、「小さいころから牛とふれあい、酪農に関心を深めてほしい」と話していた。 -
大田切区納涼祭
宮田村大田切区の納涼祭はこのほど、同区集落センターで開いた。区と分館、育成会などでつくる実行委員会の主催。20数年前に始まった住民手づくりの祭りは、今年も恒例となった地元中学生による夜店などで賑わい、多くの区民が夏の夕べを満喫した。
ミニデイサービスの高齢者も手作りの品を販売。盆踊りや余興などもあり、地域一緒に夏の思い出を刻んだ。 -
駒ケ根市東中でジャガイモ収穫
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)で23日、毎年恒例のジャガイモ収穫が全校生徒の手で行われた。生徒らは学校の敷地内にあるイモ畑でクワやスコップ、移植こてなどを振るい、土の中のイモを次々に掘り出した=写真。大きなイモを掘り当てた生徒は歓声を上げて喜んでいた。前夜から断続的に強い雨が降り、この日に収穫ができるか心配されたほどだったが、生徒らは「雨で土が軟らかくなっていて楽。掘りやすい」と・ス恵みの雨・スに感謝しきりだった。
イモは収穫後、早速調理室でふかしてじゃがバターに。生徒らは各教室でとりたての新鮮なイモに舌鼓を打った。収穫したイモは給食の食材とするほか、市のふれあい広場などで販売することにしている。
種イモは5月初旬に生徒らが植え付けた。当初7月に収穫する予定だったが、生育状況などから夏休み明けの収穫となった。 -
ZANZA2007(仮称)を発表
伊那市長谷の入野谷一帯でうたい踊り継がれている「ざんざ節」をロック調にして新しく振り付けた「ZANZA2007」(仮称)が完成した。10月14日の第24回南アルプスふるさと祭りで、市民が踊って盛り上げる。曲名は近く、市民を対象に公募して決める。
ざんざ節は江戸時代末期から、木炭やまき、大豆など馬の背につけ、高遠へ運ぶ馬追いたちにうたわれ、やがて盆踊りや酒の席のうたになったといわれる。
「ZANZA」は、ざんざ節をアップテンポに編曲。振り付けは仙丈ケ岳を目指して歩く、中尾歌舞伎の大見得を切る、人々の友愛などをイメージし、腕を広げたり、飛び跳ねたりと前に進みながら全身を使って踊る。
9月上旬、「ZANZA」を収録したDVDを長谷地域の全戸(約700戸)へ配布するほか、踊り練習も組む。
以前から、若い世代が親しめるように新しい振り付けを望む声が出ていた。2月、ふるさと祭り検討委員会でリニューアルを決定し、市内業者に委託。22日夜、第1回ふるさと祭り実行委員会で発表された。
曲名は公募したあと、実行委員会で選考し、ふるさと祭りで発表する。
振り付けを担当した長野市の境じゅんこさんは「ざんざ節の持っている優美さ、重さを取り入れ、地域で暮らす人の優しさ、強さを伝えたかった。激しい動きだが、繰り返しなので覚えやすい」と話した。 -
炭とともに暮らす~山のいとなみのなかで~
里山に囲まれた伊那谷では、薪や炭を暮らしのさまざまな場面で利用してきた。薪や炭の材料を調達する里山を「薪炭林」(しんたんりん)と呼び、山と暮らしが密接な関わりを持っていた時代は、そう昔のことではない。
しかし、化石燃料の普及、生活スタイルの変化などにより、私たちの暮らしは山から少しずつ遠ざかり、今では、家庭の中で炭を利用する場面はほとんど見られなくなった。
一方で、化石燃料の燃焼によって大気中の二酸化炭素の濃度が上がり、地球温暖化を加速させていることが懸念される中で、燃料としての炭が注目されはじめている一面もある。炭の原料である木は、大気中の二酸化炭素を吸収して育ったものであり、炭を燃やすことで放出される二酸化炭素の量は、もともと大気中にあった量であるため、地球温暖化を加速することはない竏窒ニいう理由からだ。さらに、炭は、有限な化石燃料とは違い、木を育てることによって再生が可能な資源であることも、注目される点である。
今回の朝の学舎は、伊那市長谷で、炭焼きを中心とした自給自足の暮らしをしている伊東修さんを、長谷小学校4年生が訪ねた。焼いた炭を窯から運び出したり、次に焼く炭の材料を、力を合わせて窯に詰めたりする作業を通して、炭との暮らしを体感した。 -
伊那養護学校PTAが市町村に要請
伊那養護学校PTA(小林正昭会長)は22日、箕輪町役場を訪れ、重度心身障害者が生活訓練を受けられる通所施設の充実などを要請し、文書での回答を求めた。
同PTAは毎年、同校に通う児童、生徒が暮らす市町村に要請活動をしている。本年度は中川村を除く上伊那7市町村に要請する。予算編成前に訪問しようと例年より要請時期を早め、各市町村ごとに保護者の要望をまとめた。
町にはPTA3役、成沢恒美校長、保護者ら計12人が訪れた。要請事項は広域的には▽重度心身障害者の通所施設の充実▽各自治体の共同作業所に重度心身障害者に通所できるような職員配置・施設整備▽企業・作業所などでの知的障害者の雇用拡大-の3項目。
箕輪町への要請は6項目で▽町の福祉施策などの連絡を養護学校にも確実に届けてほしい▽就学指導での連絡調整をしっかりしてほし▽町の施設でリハビリを受けられる体制をつくってほしい▽三日町に移転後の若草園の場所に重度心身障害者のための通所施設の設置を要望する-など。
箕輪町からは、伊那養護学校の小学部に11人、中学部に2人、高等部に9人通っている。成沢校長は「地元校との交流に力を入れていきたい」と協力を求めた。
桑沢副町長は、「切実な実態をお聞きした。できるだけ早く回答したい」と答えた。 -
国際ロータリー交換留学生出発・受け入れ式
07年度の国際ロータリー第2600地区青少年交換プログラムで、箕輪ロータリークラブでは、上伊那農業高校生産環境科2年の山口美枝子さん(16)=箕輪町大出=が渡仏し、フランスのモンテビル高校2年のデコナンク・セリンヌさん(17)を受け入れる。上農高で21日、山口さんの出発式とセリンヌさんの受け入れ式があった。
山口さんは23日に渡仏。クティッシュ村のセリンヌさんの家に最初の3カ月間ホームステイし、その後も別の家庭に滞在しながらセリンヌさんと同じモンテビル高校で学ぶ。
セリンヌさんは17日に来日し、山口さんの家に滞在。3カ月間ずつロータリーの会員の家に滞在し、上農高園芸科学科2年に在籍する。交換留学は来年7月までの1年間。
山口さんは、「芸術の街なので音楽、美術、ファッションなどを見てきたい。日本の良さも伝え、自分も自立し少しでも今より大きくなれたらと思う」と抱負を語った。高校で日本語を勉強しているというセリンヌさんは、「日本人はとてもやさしい。日本人といい1年を過ごしたい」と日本語で話した。
上農高の早川孝志教頭は、出発する山口さんに「歴史、伝統、文化、農業関係など大いに学んできてほしい」と激励。セリンヌさんを「日本のいい所を学んでいってほしい。フランスの学校と違う点が多々あると思うが全力で応援したい」と歓迎した。 -
仲仙寺「仁王門」改築に向け 金剛力士像引越し
伊那市西箕輪の天台宗「仲仙寺」の仁王門の全面改築に伴い、22日、同門に安置する県宝・木造金剛力士像2体を一時、民間業者の倉庫に保管するための運搬作業があった。その際、像がまとった裙(もすそ)に描かれたボタンの花柄=写真=が発見されたほか、高さ約2メートル50センチの巨像を支える台座部分の仕組みなどが明らかになり、檀家らを驚かせた。
ボタンの絵柄は、2体の背面から見つかった。彩色が施されたのは100縲・50年前。像正面は、直射日光や風雨の影響で風化が進んでいるのに対し、背部は壁を背にしていたため、ボタンの白色や赤い肌色が鮮明に残っていることに驚きの声がわいた。
仁王像を固定した台座は、縦55センチ、横150センチ、高さ35センチの松の大木。それぞれの足の芯を台座に埋め込み、くさびで止めていることが分かった。「以前から、あの巨体をどうやって支えていたのか興味のあったこと」と檀家たちも目を輝かせて作業を見守った。
2体は、室町時代の1501(文亀元)年に、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼が製作。向かって右側が密迹金剛、左側は那羅延金剛。05年、「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている」として、県宝の認定を受けた。 -
宮田小2学期始業、さっそく清掃して気持ち新たに
宮田村宮田小学校は21日、楽しかった夏休みを終えて2学期が始まった。休み中の課題や工作を思い出とともに抱え、元気に登校する児童の姿がみられた。
登校した子どもたちはさっそく、全員で学校を清掃。休み中にたまったほこりやゴミをきれいに落とし、新しい気持ちで始業式に臨んでいた。 -
箕輪町文化センター付属「劇団歩」公演「狐の婿入り」26日
箕輪町文化センター付属「劇団歩」は26日、民話シリーズ第1回「狐の婿入り」を同センターで上演する。本番に向け団員は連日のけいこに励んでいる。
結成5年目の今年、新たに「民話シリーズ」に取り組む。今回の作品は、町内在住の大槻武治さんの初戯曲「狐の婿入り」。02年に町内の明音寺で発見された伝承「古田奇談狐乃婿入」を題材に書き下ろした。江戸時代「天保飢きん」の中で困窮を極めたに違いない村人たちが、その険しさを逆手にとって、欲を絡めながら底抜けに明るく生き抜く姿を描いているという。
演出の飯島岱さんは、「単純なストーリーの民話は、より役者の技量が試される。集中力と想像力が必要。人一倍努力しないといけない」といい、「作品の素朴さをなくさないで、いろんなキャラクターが交ざりあって生活を営む姿が出せればと思う。腹の底から笑い声がいただければ、役者の苦労も報われると期待している」と話している。
団員は13人。今回は進学などで県外在住の団員3人も俳優として参加する。県外団員の山崎泰裕さん(20)=東京都=は、「高校卒業後、演劇に触れる機会が少なくなっているので、数少ないチャンス。頑張っていきたい」。役者を目指し勉強中の宮下智菜さん(20)=東京都=は、「学校でやるのと雰囲気が違う。週2回しか出られないので難しいが、皆のおかげで楽しくできている。いい公演になると思う」。浦野美樹さん(19)=京都府=は、「久しぶりに大声を出し、動けて楽しい。今回は今までと違う役。また新しい演技の仕方を身に付けていけたらと思う」と話している。
公演は26日午後7時から(午後6時半開場)。入場料大人千円、高校生以下500円。問い合わせは町文化センター(TEL70・6601)へ。