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箕輪工業高校全日制課程の存続を要請
箕輪工業高校全日制課程が、県立高校再編整備案で多部制・単位制への転換候補として挙がっていることを受け、箕輪工業高校の未来を育てる会は2日、県知事、県議会議長、県教育委員会委員長に4万8026人の署名を添え、全日制存続を強く要請した。
会長の平沢豊満箕輪町長、副会長の唐木一直南箕輪村長、上嶋貞一町議会議長、池田輝夫村議会議長、丸田晃同窓会長、伊藤元郎PTA会長、相談役の小林伸陽県議、清水洋県議が県庁を訪れた。
平沢会長は、「署名は上伊那から諏訪、全国の同窓生ら広い範囲の存続を願う悲痛の叫び。民意を尊重してほしい。生徒や受験生に混乱を来している。もう一度県民の声を聞き、先走るのではなく慎重に進めてほしい」と要請。「再編成しなければいけないことは皆分かっているが、決定のプロセスがおかしい。教育委員会はもっとオープンにしてほしい」と語尾を強めた。
同窓会長は、「学校の特色づくりで県下初の総合工学科ができ3年目で募集停止は考えられない。日本工業大学とも連携していく矢先。非常に困惑している」と話した。
米沢修一教育次長は、12月ころまでに推進委員会の報告を受け、来年3月ころまでに実施計画を出す今後の予定を説明。「推進委員会の議論に預けられた形。要請を受け取り、推進委員長に伝える」と答えた。
知事が「県議会や市長会、町村長会が代替案を出すのが望ましい」としたのに対し、平沢会長は「教委のやり方は19世紀に向かっている。決定のプロセスがわからないところで代替案は考えられない。プロセスをぜひ示すべき」とした。
萩原清県議会議長は、「関係者と話して一緒に進めるのが本当の改革。9月県会でも各委員会や一般質問で取り上げていく」と話した。
署名は、PTAが6月30日、同窓会が7月9日に運動を始め、9月1日まで集めた。 -
駒工の存続を求める伊南地区決起集会
県教育委員会が6月、駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するなどとした高校再編整備候補案を公表したことを受け、伊南4市町村と各教育委員会、議会、小中学校PTA、駒工同窓会らでつくる「駒ケ根工業高校を育てる会」は31日「駒工の存続を求める伊南地区決起集会」を駒ケ根市文化会館で開いた。呼び掛けに応じた市民ら約200人が集まって意見を交わし、県教委に対して再編案の白紙撤回を強く求めることなどを柱とする集会宣言を採択した。
参加者からは「県教委は地域の状況をまったく考えていない。一刻も早く再編案の白紙撤回を」「製造品出荷額が県下10地区で2位という上伊那の物づくりを支えてきた工業高校をなくしてしまうわけにはいかない」「第3通学区推進委員の14人中6人が諏訪地区というのは不公平だ。到底納得できない」など、統合は絶対反対とする意見が相次いだ。
駒ケ根工業高校は1942年、赤穂農商学校福岡農場として発足、61年に工業課程が新設され、64年に赤穂高から分離独立した。現在は機械、電気、情報技術の3科に計約330人の生徒が学ぶ。卒業生の進路はこの10年間進学と就職はほぼ半数ずつで推移し、就職先の大半は地元の製造企業。 -
中沢小地震防災訓練
防災の日の1日、駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は大地震発生に備えた防災訓練を行なった。「地震発生。頭を保護し、上履きのままで校庭に避難しなさい」と校内放送が流れると、全校の児童らは頭に防災ずきんをかぶり、無言のまま素早く整然と避難を終えた。
校庭に集合した児童らの前で、担任らの人員報告を受けた酒井照明教頭が北原校長に「児童全員避難完了」と報告し、訓練を終了した。
校庭から視聴覚室に移動した児童らは、県が制作した防災ビデオを見て地震への備えや地震発生時の対応などについて学んだ。
北原校長は「静かに早く避難ができた。実際に地震が起きた時にもこういう落ち着いた行動をとってほしい。今日は家に帰ったら地震について家族で話し合ってください」と話した。 -
南箕輪小学校で祖父母参観
南箕輪村の南箕輪小学校(宮原貞雄校長、707人)で31日、祖父母参観があった。1窶・限は授業参観、3現は2年生と合唱クラブの発表を体育館で聞いた。年に1度の機会に、孫の勉強する姿を一目見ようと、大勢が訪れた。
歌の発表には約300人以上の祖父母が集まった。2年生は「夕やけこやけ」「虫のこえ」、3年生以上の有志でつくる合唱クラブは「HEIWAの鐘」を一生懸命合唱。それぞれ、この日のために、ほぼ毎日の練習を積んできた。
2年生は鈴やシンバルなどを使って虫の音色を演出。歌の最後には「おじいさん、おばあさん、いつも優しくお世話してくれてありがとうございます。いつまでもお元気でいてください」とメッセージを添え、感謝の気持ちを伝えた。歌のプレゼントを記録に残そうと、ビデオカメラなどを構える人もいた。
離れて暮らす2人の孫を見ようと訪れた夫婦は「授業を楽しくやっている姿が見ることができてよかった。孫の成長は楽しみ」と話した。 -
地域食材の日
飯島町の3小中学校は1日、新鮮で安心、県産ほぼ百%の食材を用いた給食で、長野県や飯島町の良さを実感し、児童、生徒の食べ物や農業への関心を高める「地域食材の日」を実施した。
このうち、飯島小学校では、キュウリ生産者の杉原和男さん=山久=、スイカ栽培の羽生章二さん=岩間=、カボチャを低農薬で栽培する米山節子さん=本郷=、ニンジンをぼかし堆肥で栽培する唐沢義一さん=石曽根=を招き、4クラスに分かれ、野菜中心の給食を囲んで交流を深めた。
この日の献立は、米山さんのカボチャ、唐沢さんのニンジンがたっぷり入った夏野菜カレー、塩イカのサラダ、すずらんハウス(駒ケ根市)の飲むヨーグルト、ごはんは飯島町産のコシヒカリを用い、デザートは飯島町の幸水ナシを用意した。
このうち、カボチャ生産者の米山さんを迎えた4年1組(土橋浩一郎教諭、28人)では、自分たちも畑でキャベツを栽培しているとあって、「野菜を作る時、気をつけていることは」「虫がついたら、どうするの」など、日ごろ疑問に思っていること、困っていることなどを率直に聞いた。
米山さんは「野菜栽培は土が大事、化学肥料を使わず、堆肥で栽培している。危険でない農薬を使って、回数は2回までとしている」と具体的に答えた。
この後、児童らはおいしい給食を味わいながら、生産者の苦労、食べ物の大切さをかみ締めた。 -
中川2小学校で避難訓練
「防災の日」の1日、中川村の2小学校では地震防災訓練を行い、気を引き締めた。
このうち、中川西小学校では「地震だ、机の下にもぐって」の指示で、一斉に机の下に頭から足まですっぽりもぐり込んだ。続いて「大きな地震が発生しそうなので、校庭に避難を」の校内放送を受け、防火扉をくぐって校庭に避難した。
校庭では各学年ごと、家の人への引渡し訓練。「名前と顔を確認してから、手渡しで家の人に渡す。家の人が迎えに来ても、黙って帰らず、先生に言ってから帰る」と話し、予行練習もした。
一方、中川西小学校では、防災ずきんを被って、校庭に避難。職員による消火訓練を見学した。
久保村和子校長は「情報をきちっと耳に入れ、どういう行動をとったら良いか、的確に判断することが1番大事、自分の身は自分で守るように」と呼び掛けた。 -
萱野高原に響く
箕輪中部小の音色箕輪中部小の金管バンドと合唱団の成果発表会が28日、箕輪町の萱野高原信州かやの山荘であった。山頂から響く音色は、初秋のさわやかな風に乗って眼下の箕輪町に広がっていった。
課外活動の一環で今回が初めて。約130人が参加。日頃練習を重ね、夏にNHK合唱コンクール地区大会銀賞(合唱団)や、県小学生バンドフェスティバルさわやかステージ賞(金管バンド)などの成果をおさめた児童たちをねぎらい、音楽活動を充実させて行くを狙って、学校・父兄が協力して開催した。
成果発表会の後は、バーベキューで腹ごしらえ。広い萱野公園を駆け回って遊んだ。
金管バンドは、05年度春の時点では6年生だけだったが、5年生や3年生が多数加わり、フェスティバル前には金管楽器が足りなくなるといううれしい悲鳴も。木琴や鉄琴、アコーディオンなど通常楽器も加えてバンドを編成したという。発表会では、6年生と担当教諭だけによる「聖者が街にやってきた」などの演奏もあり、盛んな拍手を受けていた。 -
小西朝子展3日から
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館は特別展「小西朝子展窶葱UNST(芸術)・Mental(衝動)・Simple(独慎)」を3日から10月30日まで開く。最新作を含む彫像などの作品約70点を展示する。
小西さんは1970年東京生まれ。多摩美術大絵画科油画卒。97年渡仏し、各地で個展開催。現在もパリにアトリエを構え活躍中。
午前9時窶伯゚後5時30分。入館料は大人千円、大学・高校生800円、小・中学生500円(土曜日は小・中学生無料)。期間中休館なし。
問い合わせは同美術館(TEL83・5100)へ。 -
地域子ども育成100人の会
駒ケ根市の市民らでつくる地域子ども育成100人の会(村上守伸代表世話人)は30日、今年度の第1回会議を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が参加し、現代の子どもたちを取り巻くさまざまな問題点について意見を交わした=写真。村上さんは「現状を把握するため問題点を出し合い、次回の会議でその原因を探っていきたい」と述べた。
出席者は「子どもにどう接していいのか分からずに悩んでいる親が多い」「若い母親が一人で子育てをするのは大変。地域の人が何か手助けをできないか」「戦中世代に甘やかされて育った世代が親になっている。今後が心配」などと意見を出し合っていた。
中原稲雄教育長はあいさつで「子どもがおかしくなったのではなく、大人社会がおかしくなった影響を受けている。子育てを通じて良いまちづくりができるよう皆で考えていこう」と述べた。
事務局によると、今後数回の会議を経て今年度中をめどに「子育て10カ条」を策定したいとしている。 -
中川町から中学生視察団
中川村と姉妹町村の北海道中川町から体験学習交流視察団が2泊3日の日程で29日夜、来村。昨年に続き2年目となる視察団は、中川中学校の吉沢廣治校長を団長に、同校2年生21人、教諭ら3人の計25人。
翌30日は自然保護レンジャーの大場英明さんの案内で陣馬形山へ。草や木の説明に耳を傾けながら、歩いて展望台へ。標高1445メートルの山頂に立った生徒らは、眼下に駒ケ根市・飯島町を見下ろし、宝剣岳を主峰とする中央アルプス連峰や南アルプスの遠望に、「わあ、すごい」と歓声を上げた。
この後、2班に分かれ、村の基間産業である果樹について学習したり、養蜂農家の話しも聞いた。
また、中川中学校では2年生77人と、トリムバレーで快い汗を流し、友情を深めた。 -
箕輪町郷土博物館郷土史クラブで勾玉作り
箕輪町郷土博物館の町内小学生を対象にした「郷土史クラブ」は27日、勾玉(まがたま)作りに挑戦した。時間をかけて熱心に滑石を削り、オリジナルを完成させた。
05年度は7月に発足。4年生から6年生が参加している。
勾玉は、古墳時代の墓から出土する曲がったC字型をした古代のアクセサリー。町内では長岡の源波古墳から出土している。
クラブ員は本物を見て、触って、参考にしながら勾玉作りに取り組んだ。下絵を書いた滑石をアスファルトでこすって削り、紙やすりで表面を滑らかにしたあと、色を塗り、穴にひもを通して完成する。
こすってもこすってもなかなか形にならず削る作業に苦労しながらも、古墳時代の人々はどうやって作ったのか、どんな暮らしをしていたのか、思いを巡らせた。
歴史が好きなクラブ長の須甲聖二君と副クラブ長の那須野勇真君(ともに北小6年)は、昨年に引き続きの参加。学校で勾玉を作った経験も生かしつつ、楽しみながらせっせと滑石を削っていた。
源波古墳の常設展示や、博物館庭にある復元した古墳も見学した。今後は個人でテーマを決めて調査学習をする。 -
寄贈作品新たに展示
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館はアルゼンチンの版画家ラファエル・ヒルさんの寄贈作品「いま戦争の足音が一歩一歩近づいている」を今月から新たに展示している。
作品は6枚の連作版画。それぞれ戦車や装甲車を大きく中央に配し、人物の写真や木の葉などをコラージュで加えて、戦争ヘと進んでいく人間と社会への不安を淡々と訴え掛けている=写真。
ヒルさんは1942年生まれ。マヌエル・ベルグラーノ美術学校、プリジャーノ・プエルドン美術学校卒。アルゼンチンを代表する版画家として世界で活躍している。98年には駒ケ根高原美術館で開催された「アルゼンチン・日本現代版画展」に出品、来館した。
寄贈作品はヒルさんの収蔵作品5点と共に第2展示室で当分の間常設展示する。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
アンサンブル初収録のDVDが人気
宮田村を拠点にするプロの弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の第3回定期演奏会を収録したライブDVDが発売され、人気を集めている。今までの演奏会もCD化し好評を得ていたが、初の映像化は予想以上の反響。「より臨場感が伝わる」など、製造した村内のパブリックレコードには感想が寄せられている。
収録時間は約70分で、7月2日の演奏会の模様をほぼ全曲収録。3台のカメラで追った映像と、ライブ音源で再現した。
電話やインターネットによる通信販売で注文を受け付けているが、近隣だけでなく県内外から注文も。
CDも発売しているが、現在までの販売実績はDVDが上回っている。同社の奥田憲一社長は「大きく宣伝しているわけでもないのに好調。映像があることで、購入層も広がっている」と話す。
同合奏団は東京音楽大学前学長の兎束俊之さんが音楽芸術監督を務め、団員も国内外の有望な若手演奏家ばかり。一流の音楽を伝えている。
DVDは4千円(DVD‐R対応のため一部機種不可)、CDは3千円で、いずれも消費税、送料込み。電話、FAX、ネット上で注文を受け付けている。問い合わせはパブリックレコード85・2871まで。 -
アンサンブル育てる会が小中学校にDVD一式寄贈
宮田村にプロの弦楽合奏団を設立し、運営している住民組織「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は30日、合奏団の定期演奏会を収録したDVDと再生するためのプレイヤーを一式にして宮田小、中学校に寄贈した。
一流の音楽を子どもたちに届けたいと、有志が集まって発足したのが育てる会。
3年前に合奏団「アンサンブル信州in宮田」を誕生させ、定期演奏会には周辺の小中学生を無料で招待するなど、青少年への音楽普及活動を精力的に展開している。
今回「もっと音楽を身近に感じてほしい」と、7月の定期演奏会を収録したDVDを宮田小、中学校に贈ろうと計画。
しかし、両校には再生するためのプレイヤーがないことが分かり、あわせて購入することにした。
この日は村民会館に赤尾義道会長と加藤一彦副会長が訪ね、宮田小の野溝和人校長、宮田中の新津吉明校長にそれぞれ手渡した。
両校長や新井洋一教育長は「演奏会もそうだったが、本当に子どもたちが喜ぶ。有効に使わせていただきます」と感謝していた。 -
水泳記録会
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)は29日、3・4・5年生の水泳記録会を行った。まぶしい日差しの下、児童らは水しぶきを上げ、ゴールを目指してそれぞれ懸命の力泳を見せていた。
訪れた保護者や同級生らはプールサイドから「頑張れ!」「立つなよー」「あと5メートル」などと励ましの声援を送り、見事にゴールまで泳ぎ切った児童らに大きな拍手を送っていた。
中にはゴールしたものの、疲れ切って自力で水から上がることができず、教師に引き上げられる児童の姿もあったが、泳ぎ切った達成感で顔には満足と安どの笑顔が浮かんでいた。 -
第6回高校改革プラン推進委員会
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が29日、伊那市の生涯学習センターであった。“魅力ある高校づくり”の議論を深めようと臨んだ6回目だったが、たたき台設置の経緯や、総合学科や多部制・単位制の基本的説明に終わり、具体的方向性は見出せなかった。
県教委は前回意見を受けて、たたき台設置の具体的経過を説明。統廃合対象校が最も多い上伊那は、諏訪・下伊那に比べ、他地域に多くの生徒が流出していることを05年度状況で示し「通学圏域が広い」とした。また、多部制・単位制高校は「広域から生徒が集まる」と想定し、第3通学区のほぼ中央にある箕輪工業高校への設置を決めた。
しかし、箕工を学区の中央と位置付けていることや、流出入を固定的に考えていることを疑問視する委員も多く「県教委案は財政問題や人件費のみに着目した案」との批判もあった一方で、「前回諏訪地区も統廃合の対象としていくことを決定しており、今更県教委の案にこだわる必要もない」との発言もあった。
総合学科や多部制・単位制については「実現には、結局少人数学級は避けて通れず、その分教員数も多く必要なのでは」との質問もでた。 -
「高遠石工」の魅力を再発見
高遠町総合福祉センター「やますそ」で28日、第1回「高遠石工を考えるつどい」があった。地域住民や県内外から約180人が参加。美濃と上州での活躍に関する講演を通じて、江戸時代から現在まで受け継がれてきた高遠石工の魅力を再発見した。町文化財保護委員などでつくる実行委員会の主催。
高遠町片倉出身で、現在は岐阜県歴史資料保存協会副会長の桃井勝さんと、群馬県出身の郷土史研究家の川原嘉久治さんが講演した。
川原さんは「高遠石工の上州進出窶矧・ニその裏側」と題し、840件余の上州における高遠石工の延足跡の中から江戸時代前期の石造物を紹介。社寺関係者、在地有力者とのつながりの事例についても文献を通じて説明した。
群馬県内の高遠石工は11月に完成したものが多く、「上州では米の取り込み、養蚕が終わり収入が潤っている時期と一致する」と説明。また、正月までに出稼ぎを終えたいという石工衆の思いから「作品に出稼ぎの苦労がにじみ出ている」と話した。 -
飯島氏顕彰会が設立
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再飯島町の飯島氏顕彰会の発会式と総会が27日、飯島町成人大学センターで開かれた。名称を「飯島氏顕彰会」とし、会の趣旨、目的を盛り込んだ会則を確認、役員選出を行い、会長に北原甲子三さんを、同副に大島三嗣さん、小林章吾さんを選んだ。
同会準備委員会長の北原甲子三さんは、3年前から、飯島氏の分かれ、島根県奥出雲町三沢と相互交流が始まり、7月の飯島紘さんの歴史講演会を機に、顕彰会発足の気運が高まった-と経過に触れ「広く、町内外に会員を募ったところ、現在、町内39人、町外18人、出雲21人の計78人の賛同を得た」と報告した。
飯島家29代目当主、飯島紘さんは「準備会のみなさんの骨折りで発足の運びとなった。飯島姓発祥の地として、顕彰会が町の発展に寄与できるように」とあいさつした。
同会は▽会員相互の親ぼくを図る▽飯島町の歴史を顕彰し、飯島姓発祥の地として、飯島町を全国にアピールする▽飯島氏の歴史の顕彰と関係地域との交流、史跡探訪や研究を行い、歴史の正しい継承を図る-などを目的とした。
会場には飯島家所蔵の系図や家訓、飯島城の模型のほか、軍扇、毘沙門天像、刀のつばなど伝来の家宝が展示され、会員の目を引いた。
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駒ケ根工業高校SPP授業
文部科学省が理数系教育の充実を目的に行っているサイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)の一環として駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は26日、情報技術化の2年生31人を対象に大学教授による講義を同校で行った。
諏訪東京理科大学(茅野市)システム工学部電子システム工学科の宮澤悟教授が同校を訪れ「コンピュータ・シミュレーション解析で理解する制御システムの安定性検証」について講義した。宮澤教授が「大学3年程度で扱うレベルかな」という高度な内容の授業。この講義に基づいて9月8日に諏訪東京理科大で実習、12日に駒ケ根工でまとめ講義を行う。終了後にはレポートを提出しなければならないとあって、生徒らは一言も聞きもらさないよう真剣な表情で講義に耳を傾けていた=写真。
駒工は3年前から諏訪東京理科大と科学技術教育連携協定を結び、高校で学ぶ内容が先端技術とどうつながり、どう広がっていくのかなどについて講義や実験を通じて指導する活動に取り組んでいる。 -
議論だけで終わらせたくないと芽ぶきの会発足
住民参加で自立のむらづくりを考え、5月に解散した宮田村「むらづくり協議会」の教育文化ワーキンググループ(WG)がこのほど、新たな組織「芽ぶきの会」を立ち上げた。机上で議論してきたことを実際の活動に移したいと、11人の全メンバーが自主的に参加。青少年健全育成の願いを記した看板を村内全地区に設置しようと、取り組んでいる。
会の正式名称は「うちの子 よその子 宮田の子『芽吹きの会』」。WGのスローガンを継承して名付けた。
「宮田の子どもたちを見守り、育てていきたい。そんな想いを村内にもっと広げていきたいねって、気軽に活動しています」と会長の細田悦子さん。
現在作成を進めている看板にも、「うちの子・・・」のスローガンを刻む。26日夜もメンバーが集まり、作業を進めた。
最初は村民会館に設置し、徐々に各地区の集落センターにも広げていく考え。子どもや親たちに幅広く呼びかけ、一緒に作業することも計画している。
むらづくり協議会は村長の諮問機関で、住民と役場職員が同じ目線で村政のあり方を1年間にわたり議論。
答申をもって解散したが、協議会メンバーにより「むらづくりネット宮田」が発足するなど、新たな住民活動が芽生え始めている。 -
花を書く描く展
駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖畔「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で宮下梨花さん=伊那市御園=の作品展「花を書く描く展」が5日まで開かれている。美しく咲く秋の花をテーマに手描き染めと書で表現した宮下さんと生徒の作品約40点を展示している=写真。
宮下さんは自分の和服や帯に好きな絵を描いてみたい窶狽ニのきっかけで手描き染めを始めた。書道は高名な書家古谷蒼韻=京都市=に師事。約20年前から書道、手描き染めなどを教える「蒼花会」を主宰している。「手描き染めと書。まったく違うものの取り合わせに見えるかもしれないが、自分の中では違和感は何もない」
午前10時窶伯゚後6時30分。31日は定休。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
園児たちに泳ぎの楽しさを
宮田村中越区の水泳指導員伊藤百合さんが24日、我が子が通う村東保育園の水泳指導をボランティアで行った。呼吸法などを分かりやすく教え、園児たちに泳ぎの楽しさを伝えた。
各年代のレベルにあわせて指導。年長には「ラッコになってみよう」と呼びかけるなど、子どもたちの興味を上手に引き出し、浮き方の基本も教えた。
年少、年中は水に慣れる所から。それでも多くの園児が水に顔をつけることができ驚かせた。
伊藤さんは数年前にも頼まれて保育園で指導。今回、次女の美月ちゃんが同園の年長組に通っていることから、再び声がかかった。
「泳ぐことは全身運動。体に良いことばかりで、小さいうちから覚えることも大切。声がかかれば、今後も教えに行きますよ」と話していた。 -
箕輪中で不審者侵入対応訓練
箕輪町の箕輪中学校(春日民毅校長、770人)と伊那署は24日、不審者侵入対応訓練を同校舎で実施した。生徒や学校職員は訓練で対処方法などを確認し、緊急時の対応に備えた。
昨年に続き2度目の訓練。伊那署員が演じる不審者が、東側1階渡り廊下から校舎内に侵入し徘徊した後、北側校舎3階の1年3組の教室に入ったと想定して実施した。
授業中、不審者役が2本の刃物を振りかざし侵入。担任男性教師が机を用いて動きを止めている間に、さすまたや木刀を持った男性職員6人が教室に駆け付け取り押さえた。
犯人役は刃物を投げつけたり、大声を出したりと迫真の演技。3組の生徒らは少し驚いていたものの、担任教師が動きを制している間に、素早くベランダから避難した。
その間、不審者の行動などは校内放送で流され、安全を確認した全校生徒は体育館に避難した。
西沢忠篤生活安全課長は「犯人の状況や場所を連絡し、連携をとり生徒の避難誘導ができていてよい」と総評し、「授業中は勉強と同時に、校舎内に入ってくる人を監視し、先生に報告してほしい」と生徒らに注意を呼びかけた。
3組の安生千真君は「訓練でも迫力があった。緊急時はパニックを起こさず、先生の指示を聞いて避難するように心掛けたい」と話した。 -
向井敏一洋画個展
透明感のある明るい色彩で風景画などを描く画家、向井敏一さん(58)の洋画個展が、29日まで伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。四季折々の信州の情景を描いた油絵52点が、訪れた人々を楽しませている。
箕輪町在住の向井さんが、35年間勤めた郵便局を退職し、本格的に画家活動を始めたのは5年前。ただ描くだけでなく、絵を通して自分の思いを伝えたい窶狽ニ、5年間で約80回の個展を開催している。
「気に入った場所の四季を描くことも多い」と話す向井さんは、仙丈や駒ケ岳、木曽の御嶽山など、郷土の山を題材とすることが多いという。各季節の素晴らしい情景をとらえた数々の作品は、同じカットであっても、別の場所のように感じさせ、普段何気なく見過ごしてしまう季節の移ろいが楽しめる。
会場を訪れた一人の男性は「色のバランスが素晴らしいですね」と話していた。
入場無料。 -
美篶中央保育園でカレーパーティー
自分たちで育てたジャガイモでカレーを作ろう窶狽ニ26日、伊那市の美篶中央保育園(武田真弓園長)でカレーパーティーがあった。
今月中旬に収穫したばかりのジャガイモを使い、子どもたちも調理に参加。年少児がジャガイモを洗い、年中児は皮むき、年長児は切る作業を担当した。
年長児が包丁を使うのは今回が初めて。調理包丁を「もも太郎の包丁みたい」といいながら、保育士の指導で、ジャガイモ切りに挑戦した。最初はおぼつかない手つきだった子も、何度か繰り返すうちにコツをつかみ、上手に刻めるようになった。
出来たカレーは、全員で試食。子どもたちは、おいしく煮込んだカレーを次々にお代わりしていた。
同保育園は「子どもに食べる楽しさを知ってもらい、親子がふれあう機会にしてもらおう」と、親子で調理に取り組む“クッキング保育”を本年度開始。「子どもがこんなにできると思わなかった」と驚く保護者も多いという。 -
『写真探訪 木曽の原風景』写真展
権兵衛トンネル開通を目前に、上伊那の人に木曽地域をより身近に感じてもらおう窶狽ニ、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで、31日まで『写真探訪木曽の原風景』写真展が開かれている。幻想的な木曽の秘境をとらえた作品など48点が、訪れた人々の目を楽しませている。
『写真探訪木曽の原風景』(郷土出版社)の出版を記念して、掲載写真を撮影した有志10人が企画。ほとんどが、木曽地域在住のアマチュアカメラマンだが、岐阜県からの人もいるという。
自由題材で撮影した作品も展示し、さまざまな作品が楽しめるようになっている。
御嶽山を中心とした木曽の発展の様子や、色濃くとらえた四季折々の変化からは、上伊那と一風違った文化や風土、営みを感じることができる。
写真展実行委員会の宇治紀六会長(64)は「これをきっかけに、民間レベルでの交流にもつなげたい」と、思いを話していた。
入場無料。31日まで。 -
CG(コンピューターグラフィックス)特別授業
学校と大学、企業などが連携を深めることにより科学技術や理数科教育を充実させようと文部科学省が02年から行っているSPP(サイエンス・パートナーシップ・プログラム)事業の一環として、駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は24日、東京工科大の研究者を講師に招き、最先端のCG(コンピューターグラフィックス)アニメーション制作技術を学ぶ特別授業を情報技術科の2・3年生を対象に行った。
講師の東京工科大片柳研究所クリエイティブ・ラボの研究員でチーフインストラクターの川島基展さんは『動きをとらえるキャプチャ技術とその応用』について「モーションキャプチャは撮影した人間の動きをコンピューターの画面上で立体的にデータ化する技術。コンピューターゲームや映画などの制作に使われるシステムは大変高価だが、ビデオカメラを使った手軽な方法でもできる」として生徒を実際に撮影してデータ化の作業を実演して見せた。しゃがんだり手を振ったりする生徒の動きを2台のビデオカメラで撮影してスクリーンに映し出し、コンピューターでデータ補正作業をする川島さんを見つめる生徒らは、目前で見る高度な技術にため息をついていた。 -
フラワーブラボーコンクール開催
豊かな情操教育や環境美化を目的に県などが主催する「フラワーブラボーコンクール」の秋花壇地方審査が24、25日、上伊那の小中学校などであった。
上伊那は、17校が参加。参加各校は、無料配布された草花の種子を使って花壇づくりに取り組む。
地方審査で中央審査会に推薦する3校を決める。生育状況以外にも、花を通したさまざまな取り組みも審査の対象となる。
2日目に審査があった高遠中学校は、地域住民と共に、全校で花壇作りをしてきた。
メーン花壇のデザインは、生徒の案を環境委員会がまとめて作成。赤いサルビアで、花壇のテーマである未来に続く道を表現した。また、色彩豊かな高遠の四季を表現した花壇もつくった。
審査の結果、同校は奨励賞を受賞した。
春先の低温管理ができていたかや、干ばつ時に、十分な水やりができていたかが、今回の生育状況の善し悪しを分けたという。
審査結果は次の通り。
◇中央審査推薦校=長谷中学校、辰野西小学校、宮田中学校
◇奨励賞校=高遠中学校、南箕輪中学校、春富中学校、伊那中学校
◇上伊那園芸振興協議会長賞=高遠北小学校、伊那養護学校、赤穂小学校 -
06年度上伊那の私立高校入学者選抜要項
06年度私立高校の入学者選抜試験要項の概要が23日、発表された。
上伊那の私立高校の概要は次の通り。
【伊那西高校(普通科)】
◇前期・推薦入学者選抜▼第1回=1月31日縲・月7日正午願書受け付け、2月9日面接、2月10日合格発表▼第2回=2月23日縲・月1日正午受け付け、3月2日面接、3月3日合格発表
◇後期・一般入学者選抜▼2月23日縲・月8日正午受け付け、3月9日学力検査(国、数、英)、3月10日合格発表、面接あり、二次募集なし。 -
アスベスト使用の疑いある教室と階段の使用を禁止
宮田村の宮田小学校の校舎の一部に、アスベスト(石綿)が含まれた可能性があるロックウールが露出している問題で、宮田村教育委員会は疑いのある教室と階段の一時閉鎖を決め、24日までに同校に伝えた。近く使用を禁止する。
露出しているのは児童玄関入口から続く階段の天井と、3つの学級が使用している教室の天井。
アスベスト使用の有無が分かる検査結果が出るのは9月末以降。
同教委は「吹きつけて固めてあり、現状でも飛散する可能性は少ないが、長期間放置していくわけにはいかない」として、該当する教室と階段の使用禁止を決めた。
同校は村教委の方針を受けて職員会などで対応を協議。3つの学級は早急に代替の教室に移る。
階段は多くの児童が使用するが、「子どもの安全確保が先決。不便だが、支障はない」と村教委はみている。