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心の病と向き合う「さくら」が家族と仲良く花見
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」と、同家族会の「陽だまりの会」は12日、中越区の北の城で花見を行った。満開のサクラが一行を出迎え、美味しい料理に舌鼓を打ちながら宴を楽しんだ。
花見をするのは昨年に続いて2回目。約30人で訪れ、咲き誇る花々に歓声をあげた。
「心の病は当事者も家族も交流するのが難しい環境にあるが、さくらも陽だまりの会も積極的な活動をしている。今後もふれあいを深めていきたい」と関係者は話していた。 -
駒ケ根市の共同募金高額寄付者に感謝状贈呈
長野県共同募金会(藤原忠彦会長)の感謝状贈呈式が15日、駒ケ根市役所であり、07年度共同募金において、多額の寄付をした駒ケ根市内の個人、団体3者に、駒ケ根市会長の杉本幸治市長から感謝状が手渡された=写真。
感謝状を受けたのは個人で3万円を寄付した竹内寿一さん(72)=上穂=ほか、駒ケ根ライオンズクラブ(5万円)、駒ケ根ロータリークラブ(10万円)の3者。
杉本会長は「みなさんのこうした協力を得て、住み良いまちづくりを進めていきたいと思う。今後もよろしくお願いします」と感謝の気持ちを述べた。
また、竹内さんは「30年前、父親が亡くなった時に禁煙会から還付金が返ってきた。それを寄付したのがきっかけで、募金活動を継続している。福祉に役立ててもらえれば」と話していた。 -
すこやか会がプルタブ寄贈
伊那市の伊那地区保健委員のOBでつくる「すこやか会」(野沢伊代子会長、95人)は15日、会員がこの1年間に集めたアルミ缶のプルタブ約30キロを伊那市社会福祉協議会(御子柴龍一会長)に寄贈した。野沢会長と副会長の久保村玲子さん、会計の種橋節子さんが市社協を訪れ「ささやかなボランティアだが、お役に立ててほしい」と述べた=写真。御子柴会長は「これだけ集めるのは大変なこと。品物は金を出せば買うことはできるが、こうして皆でリサイクルすることに意味がある」と感謝した。
市社協はアルミがある程度集まったところで換金し、福祉用品の購入代金に充てることにしている。 -
南箕輪村知的障害者育成会 08年度総会
南箕輪村知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)は16日夜、村社会福祉協議会内にあるボランティアセンターで2008年度総会を開いた=写真。今年度事業計画・予算など3議案を承認。役員改選では会長に有賀一夫さんを再任した。
有賀会長は「福祉政策が目まぐるしく変わる中、自分たちが何をすべきかを勉強しながらやっていきたい」とあいさつした。
来賓の唐木一直村長は「村としてもみなさんを支援し、一緒になって問題を考えていきたい」と祝辞。また、07年度しゅん工の「高齢者・障害者交流施設」の利活用方法について、「みなさんの意見を聞きながら進めていきたい」と触れた。 -
伊那市知的障害者育成会総会
伊那市知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)は12日、08年度定期総会を市福祉まちづくりセンターで開いた=写真。関係者約30人が出席。育成会大会、療育キャンプ、ふれあい広場、福祉大会への参加などを盛り込んだ08年度事業計画と予算案を承認した。役員改選が行われ、会長には城取勝茂さんが選出された。任期2年。
城取会長はあいさつで「昨年で施行2年目となる自立支援法で重い負担がのしかかってきていたが、本年度の改正で負担が軽減される。ほとんど収入のない知的障害者にとって大変ありがたい。関係者には引き続き協力をお願いしたい」と述べた。
正副会長は次の皆さん。
▼会長=城取勝茂▼副会長=桐野三男(総務)田中秀昭(同)中村美智恵(婦人部)諸田寿美枝(会計) -
伊那市子育てガイドブック08年度版完成
誕生から就学前までの子育て支援の一環として伊那市と市地域子育て支援ネットワーク連絡会が昨年度初めてまとめた「子育てガイドブック」の08年度版(A5判、29ページ)が完成した=写真。子どもに関する市役所への各種届け出方法や問い合わせ先、市が行っている支援の詳細や相談窓口、図書館や医院などの施設の案内などが系統別に見やすくまとめられている。本年度は新たに助産院の一覧なども加えた。
保健福祉部の原武志子育て支援課長は「昨年度版に寄せられた市民の意見を反映させ、分かりやすさと見やすさを第一に心掛けた。毎年度情報は増えていくが、その都度工夫を加えてさらに役立つものにしていきたい」としている。
市内4カ所の子育て支援センター、いなっせ内ちびっこ広場、各公民館で閲覧できるほか、希望者には14日から市役所と保健センターの情報コーナーで無料配布している。転入、出生届け提出時と3歳児健診受診時にはその場で配布する。 -
昭和伊南病院の救命救急センターの機能につき県が独自調査する方針 - 杉本組合長「県としても一定の責 任を果たすべき」と言及
14日に開かれた伊南行政組合臨時議会(組合長・杉本幸治駒ケ根市長)で杉本組合長は昭和伊南病院の新型救命救急センターの機能につき、県が独自で機能評価を行う方針であることを報告した。杉本組合長は県の方針の意図を測りかねている心情を示し「県としても一定の責任を果たすべき」として、同病院をセンターに指定している県も、センター運営に協力すべき」とを強く訴えた。
県衛生部から昭和伊南病院の救命救急センターの機能評価の申し出があったのは先月25日。県衛生部によると「毎年国の方で実施している機能評価が、今年は遅れていることから、適切な機能評価を行うため、県独自の評価を行うことにした」としている。
しかし、今年3月には伊那中央行政組合(組合長・小坂樫男伊那市長)が、伊那中央病院を救命救急センターに指定することを求める要望書を県へ提出しするなど、ここへきて救命救急センター移転問題が浮上しているだけに、伊南行政組合事務局長を兼務する昭和伊南病院の渋谷勝清事務長は「昭和伊南は06年に新型救命救急センターとしてスタートしたばかり。救急センターは県内に6施設あるのに、どうして最初に昭和伊南病院なのか疑問。県としても責任を持つべき」と、県の姿勢に不信感を募らせている。県は「現段階でそういうことは考えていないが、地元からのそういう要望もあるので、適切に機能を評価したい」としている。 -
駒ヶ根市4月定例民生児童委員会協議会
駒ヶ根市の民生児童委員協議会(小出勉会長)4月定例会が11日、市役所南庁舎であり、新任職員の紹介と今後の活動、本年度駒ヶ根市社会福祉協議会の予算などについて確認した=写真。
協議事項では本年度の市社会福祉協議会の予算などを説明。本年度の市社協の予算総額は4億4千万円。共同作業所が障害者自立支援法の「障害者就労支援センター」(就労継続支援B型)となったことなどに伴ない、前年より約2千万円増額となった。
また、後期高齢者医療制度について小出会長は「今、高齢者の医療制度の問題が大きくクローズアップされている。人間が心身ともに健康で普通に暮らせるというのは私たちの生活の根幹にあると思うが、今回の制度はそのあり方をも否定するもの。我々の場合、実際に高齢者と接触する中で『こういう問題がある』と認識し、今後の推移を見ながらできるだけ高齢者の方々が不安にならないようにする必要がある」と語った。 -
ミニデイのイチゴ狩り
宮田村社会福祉協議会が各地区で開くミニデイサービスの利用者が今年も、駒ケ根市の農園「ヨッシャア駒ケ根」でイチゴ狩りを楽しんでいる。
9日は大田切区の14人が訪れ、さっそくたわわに実った真っ赤なイチゴをもぎとった。
「甘いね」「おいしいよ」と、パクリほおばるおばあちゃんたち。「次ぎはどれにしようか」と迷いながら、笑顔がこぼれた。
ミニデイのイチゴ狩りは8年前から行っているが、4年前から同農園を利用。
経営者で宮田村町三区の平塚登さんはほかの施設利用者も多数受け入れているが「毎年楽しみに来てくれている。こちらとしても本当にありがたいこと」と話していた。 -
【障害者在宅就労支援NPO副理事長 双山浩司さん】
「これは下半身が駄目かもしれない」
10年前の暑い夏の日、屋根ふきの作業中に足場を踏み外し、約3メートルの高さから落下して腰を強打した直後、激痛の中で直感した。
「落ちたのは初めてではなかったが、あの時は体が全然動かなかった。脚をつねってみても感覚がなかったし、一瞬あきらめにも似た絶望感が頭をよぎった」
不幸にも、その予感は現実のものとなる。担ぎ込まれた病院の医師の診断は「脊髄(せきずい)損傷。下半身完全まひで歩くことは二度とできない。ベッドから起き上がることも難しいかもしれない」というものだった。
「何とかなるんじゃないか、という淡い期待もあったが、やっぱりそうか竏窒ニいう感じ。何だか人ごとのような気がした」
激痛と精神的な苦しさとの戦いが始まった。その中で大きな支えになったのは家族の温かい励ましと協力だった。
「実は診断は妻が聞いたんです。医師は、本人には言わない方がいいと言ったらしいが、妻は迷わずその足ですぐに教えに来てくれた。変に隠されるより、その方がよほどありがたかったですね」
「子どもが保育園に入ったばかりでね。野の花を摘んできてくれたり『お父さん、頑張ってね』と書いた絵や折り紙を持ってきてくれたり竏秩Bこの子たちのためにも何とかしないといけないと思いました」
隣りのベッドには頚椎(けいつい)損傷で手も動かない人がいて、死にたくても死ぬこともできないと言って泣いていた。
「それに比べて自分は車いすで動くことができる。もともとケ・セラ・セラ(なるようになる)の性分。境遇に絶望することなく、現実を受け入れることができました」
◇ ◇
激しい痛みと苦しいリハビリに耐え、1年半後に自宅に戻ってきた。しばらくたったころ、障害者対象のパソコン研究会のスタッフと知り合いになり、障害者がインターネットを通じて自宅でできる仕事を紹介する法人を一緒に立ち上げないかと誘われる。もともと障害者支援に関心があって活動していたこともあり、健常者とは違った立場から協力できるのではないかと考えて参画。苦労の末、翌年、健常者も含めた十数人でNPOの設立にこぎつけた。
主な業務は障害者への仕事の紹介と支援企業との折衝、障害者のパソコン技能向上講習と個別指導のほか、指導者の養成などだ。
「外に出ることが大変な障害者が自宅で働くことを手助けできるのは大きな喜びです。パソコンの操作ができればデータベース入力の仕事ができる。障害者といっても、それぞれの能力に応じた社会参加はできるんです。それが生きた証しにもなる。これからは企業が仕事をくれるのを待っているだけでなく、障害者でもこういう仕事ができるという提案型で事業を発展させていきたいですね」
「あのけががなかったら、今どうして暮らしていたのだろう。でも、いまやっていることがほんの少しでも障害者の助けになっているとすれば、私のけがも無駄ではなかったと思えるんですよ」
(白鳥文男) -
高遠中学校で観桜期ボランティアに向けた学習会
伊那市高遠町の高遠中学校は31日、同校生徒による観桜期中の駐車場ボランティアに向けた学習会を同校で開いた。新2・3年生100人が参加し、観光客の質問に答えられるように、高遠についてあらためて学んだ。
高遠中学校では毎年観桜期中に校庭を駐車場として開放していることから、土・日曜日に同校生徒が売店業務やパンフレットの配布などのボランティア活動を行っている。今年は12、13日と19、20日の4日間のボランティアを予定。
学習会では伊那市観光協会高遠支部の飯島進理事長が講師となり、織田信長の軍勢による高遠城攻めの際のエピソードや保科正之についてなど高遠町の歴史にまつわる話や、標高や気温、人口など高遠町の概要を説明。また同支部の阿部凱人事務局長からは生徒たちに配布されたミニガイドに対する説明があった。
生徒会副会長の守屋敦史君は「当日は礼儀正しくしたい」と意気込みを話していた。 -
箕輪町赤十字奉仕団が寄付
箕輪町赤十字奉仕団(向山初美委員長)は28日、昨年6月から今年2月まで、各分団の会合などの折りに会場に1円玉募金箱を設置し集めた約4万1千円を箕輪町に寄付した。
箕輪町赤十字奉仕団では今年度初めて救急救命講習にAED講習を取り入れ実施。町がAEDを購入する助けになればとの思いから今回の寄付となった。
町役場を訪れた向山委員長から寄付金を受け取った平沢豊満箕輪町長は礼を述べ「ぜひAEDを購入する際の基金として使わせていただきたい」と話していた。 -
阿部氏事務局次長に、宮田村社協人事異動
宮田村社会福祉協議会は、4月1日付の人事異動を内示。阿部千元総務係長(57)が事務局次長兼任に昇格した。
事務局次長は5年間空席だったが、阿部氏の選任でより機能強化を図る。 -
災害ボランティア立ち上げ訓練も、村社協理事会評議員会が新年度予算、計画を承認
宮田村社会福祉協議会(山浦正弘会長)は21日、理事会、評議員会を開き、総額1億3800万円の2008年度一般会計予算案、事業計画案など9議案を原案通り承認した。利用者の伸び悩みや制度改正により、現状で介護保険事業が前年度同期に比べ1・5%減で推移しているが、きめ細かなサービスで増収転換を図る。
デイサービスセンターのロビー改修、新規自動車の購入など除けば予算規模は前年度とほぼ横ばい。
居宅、通所、訪問の各介護事業を従来通りきめ細かなサービスで対応し、村民参加で災害時のボランティアセンター立ち上げの訓練を導入するなど、地域の身近な支えあいも支援する。
例年通り、戦没者慰霊祭(4月24日)、重度身体障害者の希望の旅(9月13日)、第13回福祉ふれあいまつり(10月6日)なども予定する。
また、協議会評議員の選任規定を一部見直し、休止などで空席だった高齢者クラブ連合会、母子寡婦福祉協議会各代表の2席を民生児童委員に振り分け、同委員選出の定数を12に増員した。 -
福祉を考える企業とボランティア団体交流会
駒ケ根市内の事業所などでつくる「福祉を考える企業の会」(今井秀臣会長)は18日夜、市内のボランティアグループとの交流会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。本年度の福祉活動助成事業として、視覚障害高齢者の絵画制作を支援する「たんぽぽ工房」(矢亀陽子代表)に5万円、市内在住の外国人を支援する「地球人ネットワークin駒ケ根」(清水敏晴会長)に10万円の助成金をそれぞれ贈った=写真。2団体は活動の計画や詳しい内容などについて発表した。
約50人の参加者は4グループに分かれて分散交流会を行い、企業での障害者雇用の現状や課題などについてそれぞれの立場から意見を交わした。
今井会長はあいさつで「企業として、障害者の自立と雇用に向けて取り組み、一歩一歩前進していきたい」と述べた。 -
認知症講演会
認知症についての理解を深めてもらおうと駒ケ根市と駒ケ根病院老人性認知症センターは18日、認知症講演会を駒ケ根市役所南庁舎で開いた。市民など約100人が集まり、諏訪中央病院で診療科部長を務める高木宏明さんの講演「認知症に関する基礎知識」を聴いた。
高木さんは、老人性の認知症には脳の老化のほか、アルツハイマー型と脳血管性異常がある竏窒ニ説明し「ぼけのきっかけとしては、連れ合いや親しい友人の死などによる孤独、引越しや新築などによる環境の変化がある」とユーモアたっぷりに話した。認知症の人への接し方の注意として「異常な行動に見えても本人にしてみればそれぞれ理由があるのだから、むやみに『だめ』を連発するのはよくない」と呼び掛けた。合間にはギターを弾きながら認知症の母親への思いをこめた自作の歌も披露した=写真。 -
南箕輪村身体障害者福祉協会第54回定期総会
南箕輪村身体障害者福祉協会(野沢志げる会長)は16日、第54回定期総会を松寿荘で開き、07年度事業の報告と08年度の事業計画を承認した。
村身協は08年度、身障協会員増強運動(現会員150人)に力を入れ、自主財源確保としてお茶やわかめなどの物品販売の実施を予定。また研修旅行やゲートボール大会、スポーツ大会、健康教室なども計画している。
野沢会長は「06年度から障害者自立支援法が施行されたが、障害の重い人ほど負担が重くなる。国でも手直しを加えたがそれもほんの一部。また4月からは後期高齢者医療制度が施行される。制度に振り回されず、一人ひとりが自立の精神を持って、支えてくれる家族や友人の気持ちをお互いにしっかりと持って助け合っていきたい」話していた。 -
橋爪まんぷさんが伊那市社会福祉協議に寄付
伊那市の漫画家橋爪まんぷさんと伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の唐沢寿男支配人が10日、伊那市社会福祉協議を訪れ同施設で昨年12月中旬から1月末まで開いていた橋爪さんのチャリティー展「まんが子墨(ねずみ)絵展」での収益金の一部2万円を寄付した。
橋爪さんは毎年同施設でチャリティー展を開いており、今年度は小林一茶の句を干支のねずみが演じた「まんが絵」を展示。展示作品やカレンダーなど販売した。額入りの「まんが絵」は特に好評で完売。
橋爪さんは「発表の場を提供いただけるのは創作活動をしている者にとって、本当にありがたいこと」と話していた。 -
宮田小3年1組、プラムの里でお年寄りたちと交流
宮田村宮田小学校3年1組は12日、新田区の介護老人保健施設「プラムの里」を訪問。手づくりした紙芝居やパズルのほか、おはじき、読み聞かせなどで利用者のお年寄りたちと交流を深めた。新年度はクラス替えとなるため同学級としては最後の訪問となったが、人に喜んでもらうことが自分の喜びになることを肌で感じる児童の成長した姿があった。
歌とリコーダーを全員で披露した後、自由にお年寄りの元へ駆け寄っていく児童。その元気な子どもたちに誘われるように、おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔もはじけた。
3年1組が同施設を訪問するのは2回目。当初は「音楽会の曲を誰かに聴いてもらう」ことが目的だったが、子どもたちは「何か役にも立ちたい」とアイデアを出しあった。
2学期に訪問した時は、どう接したら良いか迷いも大きかったが、お年寄りたちが手放しで喜んでくれる姿に徐々に自信も。
その笑顔がもう一度見たくて、この日の再訪問となったが、前回よりも積極的にふれあう光景もみられた
「どうしたら良いのか困っていた子どもたちが、相手の気持ちを少しでも考えられる。喜んでもらうことが、こんなにもうれしいことだと感じているのでは」と担任の小野教子教諭は目を細めた。 -
箕輪町で愛あいの訪問
箕輪町の重度身体障がい者訪問事業「愛あい訪問」が12日、町内であり、平沢豊満町長が昨年2月から今年1月までの間に身体障害者1級の認定を受けた町内在住者の自宅を訪れ、励ましの言葉を贈った。
町長と町民とのふれあいを目的とする事業の一つで、今年は対象者30人のうち、15人の自宅を訪問することになった。そのうち、松島区坂井南に住む浦野順司さん(78)宅では、平沢町長が「お元気そうでなによりです」と声を掛けながら、浦野さんに鉢花をプレゼント=写真。
現在家族7人とともに暮らす浦野さん。昨年までは長寿クラブ連合会の会長を務めていたが、昨年3月に腎臓を患い、透析のため1日置きに病院通いすることとなった。しかし、現在も自身の会社に毎日顔を出し、訪れる人との交流を大切にしている。
浦野さんは「最初は、こんなに元気なのでと辞退しようと思ったが、町長の訪問は励みになる。毎日毎日を大事に生きる気構えが大切」と話していた。 -
園児が診療所で人形劇上演
宮田村中央保育園の年長園児が11日、近くの斎藤診療所病棟で人形劇を上演した。園外で公演するのは初めてだったが、手づくりの人形を操り元気に披露。「早く病気を治して元気になって」と入院患者らを励ました。
同診療所の庭は園児たちがたびたび散歩するお気に入りの場所。卒園も控え利用させてもらったお礼にと、人形劇を上演することにした。
園のお楽しみ会でも披露した「はなさき山」が演目。子どもたちは古靴下を再利用して手づくりした人形を使い、せりふや歌など織り交ぜながら堂々と演じた。
やさしいことを一つすると、ひとつ花が咲くお話に、患者らは熱心に鑑賞。年長園児のパッと花が咲いたような笑顔と歌声に、心和ませていた。 -
もちつきボランティア交流会
駒ケ根市ボランティア連絡協議会の「もちつきボランティア交流会」は9日、駒ケ根市ふれあいセンターであった。同協議会に所属するボランティア35団体の140人余が参加し、交替しながらもちつきを楽しんだ。
今回は27キロのもち米を4基のうちでつきあげ、あんこやきなこ、大根おろしで味わった。
参加者はつきたてのもちを味わいながら、「心友ボランティア」「ぶらんこ」「華和クラブ」など新規グループの活動発表に耳を傾けたり、ナマステ体操を楽しんだ。
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上伊那知的障害者育成会(手をつなぐ親の会)総会
上伊那知的障害者育成会(手をつなぐ親の会、大槻正春会長)は07年度定期総会を飯島町の飯島文化館で開いた=写真。
会員約50人のほか、地元の高坂町長をはじめ、宮下一郎代議士、県議、織田町議会議長、西駒郷所長ら10人余が来賓として出席した。
06年度事業、会計報告を承認し、▽上伊那障害者スポーツ大会参加▽仲間づくりの会▽県知的障害者育成会大会参加▽全日本手をつなぐ育成会全国大会参加▽研修会-などを盛り込んだ08年度事業計画を決めた。予算額約52万円。
開会で、大槻会長はは「施設入所から障害者も健常者と一緒に地域で生活するように流れが変わってきた。子どもの障害の程度により、いろいろと考え方は違っても、制度を活用し、子どもたちの幸せを考えていこう」と呼び掛けた。 -
老福センターの入浴サービス廃止へ、惜しむ声も老朽化激しく
宮田村は3月末で、老人福祉センターの浴場を使った60歳以上対象の無料入浴サービスを廃止する。建設から約20年経過し、老朽化が激しいことが理由。村は代替案として新田区にある温泉施設「こまゆき荘」の入浴券配布も予定するが、利便性も高く、高齢者のコミュニティの場になっていただけに廃止を残念がる声は少なくない。
「気楽に風呂に入れる。歩いても来れるここだから良かった。さみしくなるね」。センターの浴場でひと風呂浴びた数人の高齢者が、持参した菓子で茶を飲みながらつぶやいた。
昭和60年のセンター開館当初から、希望者の登録制で浴場を開放。現在は週2回、30人ほどが登録している。
一方で老朽化は激しく、本年度も90万円かけて修繕。しかし、今後も湯船の漏水や水道管の不具合などで、毎年100万円以上の修繕経費が必要になる見通しとなった。
年間維持費に220万円かかっており、これ以上の多額な出費は困難として、継続を断念した。
村住民福祉課の担当者は「介護予防にもなっており、継続したいというのが私たちの本音。利用者の皆さんからは料金を払ってでも続けてという声もきくが、現状を考えると難しい」と説明する。
同課は浴場前に張り紙を出して、利用者に廃止を周知。アンケート調査も行い、村の中心地から離れたこまゆき荘への送迎も検討しながら、利用ニーズの把握を図っている。 -
住民参加で運営のなごみ家、次のステップ模索へ
住民が4年前の開所時から積極的に運営に関わる宮田村の福祉交流施設「なごみ家」。村は精神障害者や初期認知症高齢者を利用主体として建設した経過もあるが、地域に開けた施設としてさまざまな人たちが接点を持つ・ス居場所・スにもなっている。一方で3日に関係者が開いた利用検討委員会では、障害を抱える利用者が社会復帰にむけて次の段階に進むための環境整備についても協議を開始。村の福祉構想とからませて意見を交わした。
・ス住民参加型・スを標ぼうするなごみ家は、村の事業として行う精神障害者のデイケアや高齢者介護予防などのほかに、住民主導で料理講習会や季節の行事、多彩な勉強会などを企画しながら、誰もが気軽に利用できる施設として運営。
村の事業がない時にも障害者らが日常的に利用し、地域の人たちと交流を深める姿も目立つ。年間ののべ利用者は6千人近い。
従来の利用検討会は当初から関わってきた住民主導だったが、今回初めて村も積極的に関わる形で開催。
交流する中で社会参加の糸口をつかもうとしている障害者らを、どのように次の段階へ進めることに協力できるかなど話しは及んだ。
村にはなごみ家の周辺に新たな施設を設けて対応する構想もあるが、住民との連携をさらに深めながら、なごみ家自体のあり方検討も一緒に考えていく方針だ。 -
中川村健康福祉大会
中川村は1日、村文化センターで「笑顔は人を幸せにする」をテーマに「第15回健康福祉大会」を開いた。百人余が参加、健康・福祉関連の展示、功労者表彰、記念講演で、年齢を重ね、身体に障害を持ってもいつまでも笑顔で元気暮らしていく方法、隣り近所、ボランティアなど地域でできることについて考えた。
式典で、曽我村長は「ユーモアは人を笑顔にし、幸せにし、そこから人と人がつながり、地域がつながっていく。地域が笑顔で助け合い、地域の力が一層強まるように」と呼びかけた。
この後、長年、社協理事、民生児童委員を務めた7人を表彰、多額な寄付をした2人に感謝状を贈った。また、飯島ロータリークラブには共同募金感謝状を伝達した。
この後、山の道化師、塚ちゃんこと、塚原成幸さん(日本クリニククラウン協会事務局長)が大きなボールに乗ってピエロメイクで登場。ビデオで「入院している子どもに笑顔を届ける」県立こども病院でのクリニクラウン(臨床道化師)の活動を紹介した後、「なぜ道化師という仕事を行き方にしようとしたか」から話し始め、阪神淡路大震災でのボランティア活動を契機に「人は出来ごとでなく、ものの解釈で変わる。悲劇は人間の笑顔を奪えない」と考えたと話し、「人は楽しいから笑うのではなく、人生は笑うから楽しい」と結んだ。
最後に▽支え合いの地域づくりの推進▽家庭・学校・公民館などが連携し、思いやりの地域づくりの推進▽地域の仲間と共に学習活動を展開▽健康寿命の延伸と保健福祉活動の推進▽社協の基盤強化-など5項目の大会宣言を採択し大会を閉じた。
村社会福祉協議会表彰、感謝状、受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽表彰=上沢茂(美里、社協副会長・理事9年3カ月、民生児童委員12年▽浜崎喜久美(南陽、民生児童委員9年)▽北村志保子(中央、同6年)▽宮崎輝雄(南田島、同6年)▽大島千二(中通、同6年)▽富永久子(中組、同6年)▽下平すみ子(中央、同6年)
▽感謝状=片桐豊(渡場)、中村利弘(沖町)、飯島ロータリークラブ(中川村) -
駒ケ根地域自立支援施設開所式
駒ケ根市は1日、児童発達支援施設「つくし園」、地域活動支援センター「伊南桜木園」、小中学校に長期間登校できない児童・生徒の復帰を支援する中間教室が入る駒ケ根地域自立支援施設「サポートセンターきらら」の開所式を同所で開いた。各施設の利用者など関係者約70人が出席して運営開始を祝った。杉本幸治市長はあいさつで「違った場所にあった3施設が一つになる。その利点を生かし、目的と問題点を共有して誇りと生きがいの持てる施設にしていってほしい」と述べた=写真。
施設の愛称は利用者から寄せられた名称37点の中から2点を合わせて決定した。
施設は06年に新築、移転した老人ホーム観成園の建物を改修したもので鉄筋コンクリート2階建て、述べ床面積は約1660平方メートル(つくし園560平方メートル、伊南桜木園440平方メートル、中間教室90平方メートル、その他570平方メートル)。敷地面積は約3250平方メートル。建設費は7190万円。 -
駒ケ根市社会福祉大会
地域福祉の推進を図ろうと「自立とふれあいの中で安心と安全、支え合う地域社会を」を大会スローガンに掲げた第44回駒ケ根市社会福祉大会が1日、市文化会館で開かれた。記念講演として『世界がもし100人の村だったら』の再話で知られる作家で翻訳家の池田香代子さんによる講演「100人村とわたし・たち」が行われたほか、地域団体などによる意見発表や東伊那小学校児童による体験発表、社会福祉に寄与した個人、団体の表彰などが行われた=写真。
大会には約300人が参加し「だれもが幸せを実感できる多様な福祉サービスを実現するため、障害者福祉、高齢者福祉、児童福祉などの一層の充実を図ろう」などとする大会宣言を採択して閉幕した。
小ホールやホワイエには福祉の広場として福祉活動の展示や紹介コーナーが設けられ、訪れた多くの市民らでにぎわった。 -
箕輪町女性団体連絡協議会が地域活動支援センターとの交流会
箕輪町女性団体連絡協議会(大槻一子会長)の代表者12人が28日、同町の地域活動支援センター(町共同作業の家)を訪れ、利用者と交流した。
同協議会は今年度のスローガンとして、「障害を持っている人も持っていない人も共に築く社会参加のまちづくり」を掲げており、その一環として今回の交流会となった。
交流会では協議会のメンバーたちと利用者たちが一緒に、手話ダンスを踊るなど、和やかなひとときを過ごした。
協議会から本棚の寄贈もあった。 -
南箕輪村で災害時住民支え合いマップ作成推進セミナー開催
南箕輪村社会福祉協議会は24日、「災害時住民支え合いマップ作成推進セミナー」を村民センターで開いた。各地区の民生委員や日赤奉仕団員、一般など約150人が参加。住民流福祉総合研究所の木原孝久さんによる基調講演や現在他地区に先駆けて支え合いマップの作成を進めている北殿地区、南殿地区の関係者によるシンポジウムを開催。災害に強いまちづくりやマップ作りを進める上での課題などについて考えた=写真。
現在村では、北殿地区、南殿地区で支え合いマップの作成が進んでおり、2011年度までには村内の全地区でマップを作成することを目指している。そんな中、今回は他地区の人たちにもマップへの理解、関心を深めてもらうことを目的にセミナーを企画した。
シンポジウムでは、それぞれ異なる方法でマップづくりを進めている北殿、南殿の民生委員や自主防災組織関係者がパネリストとなり、マップの特徴や課題などを説明。
北殿地区自主防災会議の有賀柾美さんは、現在同区では組単位でマップづくりを進めていることを紹介。一方、隣を単位としてしまうと隣の組との関係が築けず、課題となっていることなどを説明し「どうやったら横のつながりや昔ながらの井戸端会議ができるようになるかが一番大事ではないかと思う」と語った。
また、新しく居住してきた人たちが多い南殿地区では、組外者も多いことから、災害時、こうした人たちとどう支援していくかが課題だったが、こうした人たちを含めた防災班づくりを進めていることを紹介。今後は、地区の住民同士につながりをいかに強めていくかが課題であることを示した。