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いざ災害、高齢者や障害者支援どうする
災害時における高齢者・障害者などの避難支援のあり方を考える南箕輪村社会福祉協議会のセミナーが12日、村民センターであり約100人が熱心に講演などを聞いた。
基調講演の木原孝久さん(住民流福祉総合研究所代表)は、阪神・淡路大震災の際に高齢者・障害者の75%が近隣住民の手で助け出された例を紹介しながら、災害が起きる前から隣近所の助け合いの体制を作り出すことが、緊急時にも大きな力になる竏窒ネどと話した。
講演を受けてのシンポジウムでは、木原氏が司会を務め、県社会部コモンズ福祉課の樋口忠幸企画員、県危機管理・消防防災課地の今村光男地震防災対策推進員、駒ヶ根市社会福祉課の倉田文和障害福祉係長、駒ヶ根市社会福祉協議会の片桐美登福祉活動振興係長が登壇。「行政は要支援者の情報掌握などに努めているが、災害時の実際の支援にはまずは地域の住民の力が大切」竏窒ネどと口々に話した。 -
箕輪町竏鋳n域でできることは?
箕輪町の社会福祉大会(町社協など主催)が12日、文化センターであり、独居高齢者の増加・児童虐待・子どもを狙った犯罪などの社会的問題が増える中、地域での力の合わせ方を探った。災害時に向けた住民主体の体制づくりもテーマになった。
全体集会では、共同募金感謝状などの贈呈の後、NPO法人Vネットぎふの川上哲也理事長が講演。「誰だって、できることは必ずある!」との演題で、災害ボランティアの経験を踏まえ、日頃からの地域の助け合いのあり方が、災害時での力の集中につながることを話した。
みのわ腹話術研究会のアトラクションなどもあった。
分科会は(1)「福祉のまち」づくり、(2)子ども安全、(3)団塊世代の今後、(4)災害時の協力体制づくり、(5)ボランティアの意義竏窒フ5テーマ。地域や学校での実践事例の報告を中心に活発に意見を交わした。 -
まほらいな民謡会、みすず園で民謡演奏
伊那市民などでつくる「まほらいな民謡会」(六波羅民和会長)が10日、伊那市のデイサービスセンター「みすず園」で演奏会をした。利用者たちは、手拍子を交えながら地元の民謡などを楽しんだ。
同会は、老人福祉施設などで演奏会をしているが、みすず園では初めて。メンバーの親族や知り合いも同施設を利用しており「日ごろの恩返しに」と企画した。
長谷村のざんざ節、高遠町の絵島節、伊那市の伊那節など、地元民謡を中心とした10曲を演奏。曲の合間に、曲芸の披露もあり、和やかな演奏会を楽しんだお年寄りからは「時間が延びてもいいから、もう少し歌って」などの声も挙がった。
六波羅会長は「こうした場所での演奏は、一緒に心が通じ合えることへの感動がある。先輩たちが残してくれた遺産を大事に引き継いでいきたい」と話していた。 -
支え合いのまちづくり講座
駒ケ根社会福祉協議会(竹内正寛会長)は9日夜、住民流支え合いのまちづくり講座「あなたがつくる福祉のまち」の第1回として「ご近所助け合い起こし」をふれあいセンターで開いた。講師にテレビやラジオなどの福祉関係の番組に多数出演し、著書も多い「わかるふくしネットワーク」主宰者の木原孝久さんを迎え、住民主体の福祉のあり方についての講義を聞いた。
木原さんは現在の介護保険制度の限界について説明し、これからの福祉は制度に頼らず地域住民みんなの力でやるべき竏窒ニ話した上で「近くに住んでいるすべてのお年寄りの人間関係、人脈を地図に書き込めば福祉面はもちろん災害にも犯罪にも強い体制ができ上がる」として支え合いマップの作成を強く勧めた=写真。
第2回講座は19日に開き、それぞれのグループで作る支え合いマップを発表することにしている。 -
JA生活部会、すずたけ寄贈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の東部地区生活部会(金井靖子部会長)は10日、伊那市美篶の老人保健施設「すずたけ」に、チャリティーバザーの収益金で購入した認知症徘徊(はいかい)感知器を寄贈した=写真。
同地区部会は、昨年11月にあった東部地区JAまつりでチャリティーバザーを開催。家で眠っている未使用のタオルやコーヒーカップセットなどを部会員から募り、市価の半額以下で販売したところ、7万2620円の収益となった。今回は、その全額を使って時価8万円相当の介護機器を購入。マット部分に人が立ったことを感知し、離れた場所にいる人へ知らせるもので、認知症患者の徘徊を防止することができる。
東部地区としてチャリティーバザーを開催したのは初めてで、今後も継続していきたいとしている。
すずたけの塚越広施設長は「入所当初は落ち着かず、徘徊する人も多くいるのでありがたい」と語った。
15日は伊那地区生活部会からの寄贈もある。 -
オリンパス労組がデジカメ寄贈
社会貢献活動の一環としてオリンパス労働組合伊那支部は8日、デジタルカメラ2台(計約6万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。根津淳一執行委員長と太田博書記長が市役所を訪れ、原寛恒助役に手渡した=写真。原助役は「皆さんの汗の結晶の寄贈に心から礼を言う。デジカメは多くの行政セクションで日常的に必要な物。明日から早速有効に使いたい」と感謝の言葉を述べた。カメラは秘書広報課と教育委員会などで使われる。
同労組は8年前から事業所のある伊那市と宮田村にカメラを寄贈してきたが、全小中学校に行き渡ったことから、組合員約80人が住んでいる駒ケ根市にも初めて寄贈することにした。
南箕輪村には9日、オリンパス労組伊那支部と辰野支部が合同でコンパクトデジタルカメラ2台を贈った。村への寄贈は初。
伊那支部執行委員長の根津淳一さん、辰野支部執行委員長の鈴木真一さんら4人が村役場を訪れ、「老人ホームや小学校、保育園などで活用してほしい」と、唐木一直村長に手渡した。村長は寄贈に感謝し、「自治体も地元企業にお世話になっている。頑張っていただきたい」と話した。
村在住の組合員は、伊那支部420人中36人、辰野支部550人中44人。
今回、伊那支部と辰野支部合わせて伊那市、駒ヶ根市、辰野町、南箕輪村の4市町村に計10台を贈った。 -
村を忘れず福祉の心持ち続けて
南箕輪村社会福祉協議会と村ボランティア運営委員会(浦山幸男会長)は5日、村社協ボランティアセンターで、南箕輪中学校と伊那養護学校中学部の本年度卒業生に贈る「愛の鈴」を作った。
愛の鈴は、ビーズに綿糸を通した約5センチのこけしに、小さな鈴がついたキーホルダーで「卒業後も村のことを忘れず、福祉の気持ちをもって」との願いを込め、15年以上毎年贈っている。もともとは村婦人教育推進協議会の発案で始まり、当初は貝殻のキーホルダーだったという。
会員を含め村内全域から募ったボランティア約50人が参加。青や緑、赤、黄色など鮮やかな綿糸を2色ずつ組み合わせて編み、木製のビーズに通し、鈴を付けて完成させた。
ビーズの部分には、かわいらしい、にこやかな表情を描き、一つ一つに「村中の思いを込めて」卒業生(南中145人、伊那養護9人)と正副担任分の約170個を仕上げた。
浦山会長は「常に身に付けてもらいたい。村民の気持ちが生徒に伝わればうれしい」と話していた。
「愛の鈴」は、「御卒業おめでとう」のメッセージカードも添え、各クラスごと牛乳パックに和紙を張って作ったケースに入れて、卒業式前に学校へ届ける。 -
明日葉の会が交流
箕輪町社会福祉協議会は3日、一人暮らしの高齢者の集い「明日葉の会」をながた荘で開いた。コンサートや歌謡ショーを楽しみ、会食や温泉でくつろいで1日ゆっくりと過ごした。
町内の111人が参加。笛師九兵衛さんによる「おもしろ楽器コンサート」があり、オカリナで「たき火」「春の小川」などを演奏。打楽器を演奏する弟子のサル8匹との競演は、九兵衛さんの笛のテクニックと人形のサルの動きが笑いを誘い、皆拍手をして楽しんでいた。
歌謡ショーや民生委員による催し、おひな様作りなどお楽しみ企画が次々とあり、皆で笑い、歌い、大勢での食事を満喫していた。 -
海外協力隊が小学生と交流
駒ケ根青年海外協力隊訓練所の候補生らは2日、市内の5小学校を訪れて児童らとの交流を楽しんだ。
中沢小学校には渡邊潮見さん、金子由紀子さん、小泉敦司さん、熊野剛さんの4人が訪れ、4年生児童らにそれぞれの派遣国の文化や習慣などを写真やスライドで説明した=写真。児童らの興味はミクロネシアの石のお金に集中。「どうやってつくるんですか」「重さはどれくらいですか」などの質問が飛び交っていた。候補生らが「もうすぐこの国に派遣されるんだよ」と話すと児童らは「いいなあ」「ぼくも行ってみたいな」などとうらやましそうに話し合っていた。
全員が輪になってフルーツバスケット(いす取りゲーム)を楽しんだ後、訪問のお礼に竏窒ニ児童らはYOSAKOIソーランを披露。候補生らは、はっぴを着て勇壮に踊る姿に「かっこいい」「すごい」と感嘆の声を上げていた。 -
駒ケ根市
録音グループ目の不自由な市民のために市報、市議会だより、市民生活だより、保健だよりなどを朗読してカセットテープに録音し、市障害者センター高砂園を通じて彼らの手元に届けている。現在の会員は40縲・0歳代の女性17人。
1983年、市の広報係が市報などの情報を目の不自由な人にも知らせたい竏窒ニ朗読と録音を始めた。当初数人で始めたが人手が足りず、作業に協力してくれるボランティアを一般市民から募集した。集まったメンバーで活動を続け、2年後には「録音グループ」を結成。以来20年以上にわたって休むことなく広報の朗読を続けている。
駒ケ根市の市報は毎月2回発行。1日と15日に、新聞折り込みにより市内の家庭に届けられるが、その数日前、グループのメンバーは市の担当課に出向いて、印刷が仕上がったばかりの市報を手にする。すべての人名の読み方などを確認した上で市報を高砂園に持ち込み、その場で早速朗読・録音作業を始める。市報は通常12ページ構成。60分から90分のカセットテープに納まるが、録音にかかる時間は平均3時間だ。数人のメンバーが交代でマイクに向かって朗読し、当日中に急ぎ作業を終了。出来上がったカセットテープを人数分ダビングして発送する竏窒ニいうあわただしい流れだが、急ぐのには訳がある。一般の家庭に届くのと同じ日に障害者の手元にも届けたい竏窒ニの思いがあるからだ。「本当は時間をかけて読み込みたい。そうすればしっかり内容が理解でき、もっと聞きやすいものになるかもしれない。でも障害があるからといって普通の人より情報が遅れるということがどうしても嫌なんです」とメンバーは口をそろえる。
朗読といっても、ただ活字を読むだけではない。最近の広報はビジュアル化が進み、図表やグラフ、写真などが多くて見やすいのだが、目の見えない人にはこの説明が難しい。「決まった方法はない。読み手がそれぞれ表現を工夫して分かりやすく伝えるよう努力しています」
マッサージ師の視覚障害者が「仕事をしながら楽しく聞いています」と声をかけてくれた。メンバーにとって彼らの「ありがとう」の声が何よりの励みになるという。
「入会のきっかけはメンバーによってそれぞれ違う。でも社会の役に立ちたい、困っている人たちに奉仕したい、という気持ちが心のどこかにあったからこそ、こうして続いているんだと思います」
(白鳥文男) -
法話を聞く会
駒ケ根市のケアハウス・エーデルこまがね(福澤亘施設長)は30日、安楽寺の飯田実雄住職を招いて法話を聞く会を催した。ケアハウスとデイサービスの利用者ら約60人が集まり、浄土宗の開祖である法然上人の生い立ちや教えなどの話に耳を傾けた。
飯田住職は掲げた絵を示しながら「法然上人は父親の遺言で出家することになったが、比叡山をはじめとして修行の先々で、わずか数年で教わることがなくなってしまうほどのすばらしく頭脳明晰な人だった」などとその生涯について分かりやすく説明した=写真。お年寄りらは時折うなずいたり「ほおー」と感心した声を上げたりしながら住職の話を聞いていた。
同施設での法話は今後も定期的に行われる予定。 -
宮田村が福祉有償運送運営協議会を設置
黙認されてきた非営利目的による移動困難者の移送サービスが新年度から国の許可が必要になることを受け、宮田村は31日、「福祉有償運送運営協議会」を設置した。運輸局へ本申請する前に、サービス提供希望団体を事前審査する。この日は、既に移送サービスを行っている村社会福祉協議会を審査し、適正であると認めた。
実費程度の利用料をとる非営利の移送サービスは全国各地にあり、国土交通省は黙認。しかし、道路運送法の自家用車有償運送禁止条項いわゆる「白タク営業の禁止」に抵触するおそれがあった。
そのため同省は新年度から、一定の条件を満たした場合は合法的に有償運送を認めるよう変更。各自治体に運営協議会を設け、申請の前段階で協議することも認定要件のひとつに盛り込んだ。
宮田村の運営協議会は、村長を会長に、ボランティア協議会、身障者福祉協議会、住民の各代表、タクシー事業者で構成。
国の指針にあわせて判断基準などを設け、運送主体については社協やNPOなど非営利団体に限定し、昇降機、ストレッチャーいずれかを備えた福祉車両の使用を義務付けた。
運送対象については介護保険に基づく「要介護者」「要支援者」、障害者、付き添い人に限定し、運行範囲は宮田村内発着とした。
村社協の移送サービスは現在19人が登録。月平均で25回ほどの利用があるが、現状はすべて通院が目的。 -
第18回おもちゃフェア
たくさんのおもちゃで楽しく遊んでもらおうと駒ケ根市のボランティアグループ「駒ケ根おもちゃの家」(武藤美智子会長)は29日、第18回おもちゃフェアを市文化会館で開いた。多くの親子が連れ立って訪れ、会場いっぱいに置かれたトランポリン、電気自動車、滑り台、ジャングルジム、積み木などのおもちゃで心行くまで楽しんだ=写真。誰でも自由に絵を描けるお絵かきコーナーも設けられたほか、ボランティアグループ「とんとん」の人形劇なども上演された。
武藤会長は「家庭と違い、広い場所でいろいろなおもちゃで遊べるから皆さんとても楽しそうに遊んでいる。子どもと笑い合う父親の姿が多くて微笑ましいですね」と話していた。
同グループは「おもちゃ図書館」として、心身に障害がある子どもなどを対象にした遊び場を提供したり、おもちゃを貸し出したりする活動をしている。 -
日本聴導犬協会が日本初の国際認定団体に
宮田村に本部がある日本聴導犬協会が、世界最大の補助犬国際機関「国際アシスタントドッグ協会(ADI)」の認定試験に合格。135項目に及ぶ厳正な国際基準を満たし、日本初、世界で22番目の国際認定団体となった。有馬もと代表は「より日本国内の社会で補助犬が認知されるよう取り組みたい」と話している。
ADIには世界各地の補助犬団体101団体が加盟。しかし、厳しい審査を通過しなければ、国際認定団体にはなれない。
審査は補助犬の育成状況だけでなく、施設管理やスタッフ、ユーザーの信頼関係など細部にまで及ぶ。
日本聴導犬協会の審査は昨年11月に2日間かけて行なわれ、ADIの元会長で理事のロビン・ディクソンさん(米国)が来日。
育成した聴導犬、介助犬の実地試験のほか、スタッフ、ボランティア、ユーザーの面接、運営事務処理の適正化審査などを行なった。
倫理観や使命感についても厳しくチェックが入ったが、「世界的に見ても質が高い」と好評価。年明けに米国サンディエゴで開かれたADI総会で正式に承認された。
全国に1千頭いるといわれる盲導犬に対し、聴導犬は10頭に過ぎず国内の社会的認知はまだ低い。有馬代表は「国際的に認められたが、団体の枠をこえて社会とのコミュニケーションを図り、理解を得ていきたい」と話した。 -
ボランティア始めるきっかけづくり後押し
箕輪町文化センターで29日、ボランティアアドバイザー養成講座の初回があった。町内の福祉施設関係者や一般町民など約70人が受講し、フリージャーナリストの内山二郎さんの講話に耳を傾けた。町社協、町ボランティアセンター主催。
ボランティア活動をはじめるきっかけづくりを後押しする、同アドバイザーの養成を目的として、本年度初めての企画。内山さんは「これからのボランティアのあり方を考えよう」と題して、ボランティア活動の捉え方とアドバイザーの役割りについて語った。
内山さんは「自由に提案することで、一つひとつの課題が見えてくることは、地域福祉の出発点に役立つ」と、受講者一人ひとりが考える町の将来象や地域の心配ごとなどについてワークショップを開いた。受講者からは「子育てを相談できる町にしたい」「障害者の就職先がない」「退職後の男たちが時間を持て余している」などの意見が上がっていた。
講座は3月23日までの全6回で、社協関係者や心理学博士らによる講義・演習が予定されている。 -
日赤奉仕団団員会議
宮田村分区日本赤十字奉仕団(分区長・清水靖夫村長)は28日、新年初めの団員会議を村デイサービスセンターで開いた。各区選出22人の団員に委嘱書を交付し、役員を決定。家庭看護法の講習もあり、奉仕の心で地域の安全、安心に協力することを確認した。
奉仕団の任務について説明を受け、さっそく家庭看護法に挑戦。
村デイサービスセンターに看護師として勤務する小田切佳子さん(日赤県支部派遣指導員)の指導で、介護ベッドの使い方、シーツの替え方など、寝たきりの人に負担をかけない介護の仕方などを学んだ。
役員は委員長に原田やよひさん=中越区=、副委員長に下平久代さん=北割区=を選出。
原田さんは「各地で災害が発生しており、何もないことのありがたさを痛感している。平穏なことを祈りながら、みんなで学習を深めていきたい」とあいさつした。
奉仕団は防災訓練に参加するなど、消防団や各地区と連携。福祉ふれあいまつりなどイベントにも参加するほか、各種研修などを通じて研さんを図る。
団員は次の皆さん。
▽町1区=黒河内米子、白川明美▽町2区=山浦光恵、山田和子▽町3区=白鳥佐貴子、松尾幸江▽北割区=下平久代、伊藤節子▽南割区=加々美美香、春日嘉代子▽新田区=北林道子、小田切あけみ▽大田切区=深沢利子、清水きよ子▽大久保区=細田津根子、小田切敏美▽中越区=原田やよひ、橋倉栄子▽つつじが丘区=新井明美、川上直子▽大原区=辰野恭子、保科洋子 -
小さい子のおはなしのへや
中川公民館・図書館は25日、図書館児童コーナーで幼児すこやか学級「小さい子のおはなしのへや」を行った。30組余の親子が参加、ムーミンの会による絵本の読み聞かせや紙芝居などで楽しい一時を過ごした。
長い胴と短い足の犬、ショーテーと仲良しの猫が登場する絵本「ショーティーとねこ」でスタート。次いで、紙コップを加工したカップシアターで「アンパンマンとバイキンマンの雪だるま」。アンパンマンが子どもたちのために作った雪だるまを、バイキンUFОでやってきたバイキンマンが横取りするお話を楽しんだ。
節分にちなみ、鬼の面をかぶり、トレードマークのシマのパンツで登場したメンバーは歌遊び「鬼のパンツ」を披露、みんなで踊って、歌って盛り上がった。
最後に紙芝居「くいしんぼうのまんまるおに」で子どもたちを物語の世界に誘った。 -
観成園に車いす寄贈
東京海上日動火災保険長野支店(堀内武文支店長)は25日、駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)に車いす1台(約10万円相当)を寄贈した。同支店伊那支社の内藤充訓支社長と代理店オフィス・イコマの伊藤元雄代表が訪れ、目録を福島園長に手渡した=写真。福島園長は「温かい気持ちに感謝する。利用者の95%が使う車いすはまさに求めていた物。利用者のために役立て、一層楽しく過ごせる施設づくりに生かしたい」と礼を述べた。贈られた車いすは軽量で座面も低いため、小柄なお年寄りでも扱いやすいという。
同支店は毎年社会貢献運動の一環として社員らに募金を呼び掛け、会社でも同額を出資して車いすなどを各地の福祉施設に寄贈している。内藤支社長は「今後も引き続き社会貢献に務めていきたい」と話している。 -
明社協がタオル包装
自宅でお年寄りや障害者らの介護をする人たちに慰問品として大型バスタオルを贈るため、明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は24日、タオルの箱詰めと包装作業を駒ケ根市福祉センターで行った。理事ら約20人が参加し、手分けして箱の組み立てやタオルをたたむ作業などを手際良く行った=写真。堀内会長は「バスタオルの慰問は毎年のことだが、介護で苦労している人に少しでも喜んでもらえればうれしい」と話している。
包装されたタオルは「日ごろの介護お疲れさま」などと書かれた慰問文とともに26日から約1週間かけ、明社協の理事らが市内174世帯の介護者宅に直接届ける。タオルの購入資金には市内の金融機関など18カ所に置いた「善意の箱」に寄せられた募金などを充てている。 -
ひとり暮らし高齢者食事交流会で笑い初め
宮田村社会福祉協議会は20日、ひとり暮らし高齢者の食事交流会をなごみ家で開いた。昔ながらの正月遊びで・ス笑い初め・ス。ボランティア手製の美味しい昼食に舌鼓を打った。
社協職員手づくりのすごろくに挑戦。村内の施設や名所をめぐる内容で、参加者はちょっとした・ス仮想散歩・スを楽しんだ。
天竜川沿いの名勝「伊那峡」にコマを進めたおじいちゃん。「しばらく行っていないなぁ」と懐かしそう。
「宮田観光ホテル」に進んだおばあちゃん。他の参加者から「ゆっくり温泉にでも入っておいな」と声がかかるなど、和やかな雰囲気に包まれた。
大笑いした後は、ボランティアの小澤道子さん=町1区=と横山栄子さん=大久保区=が調理してくれた料理を堪能。
ソースカツ丼やキノコの野菜あえなど、栄養も考えたボリューム満点のメニューの数々に、「えらいごちそうだ。自分でつくるのと違って、人につくってもらうと美味しいね」と喜んでいた。
同交流会は年に6回開いている。 -
ゆとり荘で芸能ボランティア
箕輪町のデイサービスセンターゆとり荘で19日、現代舞踊「雅会」がボランティアで踊りを披露し、利用者を楽しませた。
伊那市の雅会(伊藤なか子会主)は市内を中心に老人福祉施設をボランティアで訪問している。ゆとり荘は3年7カ月ぶり。10人が訪れた。
プログラムは「影を慕いて」「武田節」「みだれ髪」「勘太郎旅姿」など利用者もよく知っている9曲。伊藤会主は「楽しんでいただければうれしい」と話し、10人が次々と扇を使い着物姿で華やかな踊りを披露。利用者は音楽に合わせて体を動かして拍子をとりながらステージを見つめ、拍手を送っていた。
ゆとり荘では19日から25日まで、芸能ボランティアによるステージで踊りや琴の演奏がある。 -
スリランカの震災孤児に健康診断を
宮田村に本部がある県スリランカ友好協会(ウダヤ・アルッガマゲ会長)は来月、同国を訪問し、同協会が学費援助するスマトラ沖地震の震災孤児60人に健康診断を実施する。会員の医師が同行するもので、ウダヤ会長は「子どもたちは夢を失っている。心のケアに少しでも役立てば」と話す。
渡航の日程は2月11日から18日。佐久市内の医師を含め協会役員5人が滞在し、主に南部の3都市に散らばる孤児と交流する。
2004年11月の同地震発生以降、10回ほど母国スリランカに渡っているウダヤ会長によると、同国の復興は格差が激しく、特に家族を失った孤児らの精神的ダメージは依然として強いという。
今回実施する健康診断に医療行為は伴わないが、「心の問題を解決するのは長い道のりだが、日本の医師にみてもらうだけでも、少しは安心してもらえるはず」とウダヤ会長は期待を寄せる。
同協会は地震直後に上伊那を中心にして募金活動を展開。住民から寄せられた義援金をもとに、特に厳しい環境におかれた6歳から12歳の孤児を選んで支援している。
ウダヤ会長以外の協会役員にとっては、地震以降初めての渡航になるが、現地NGO機関との交流も予定。幅広く支援について情報交換する考えだ。
また、長野西高校(長野市)との交流を持とうと取り組んでいる、ビサーカ女学院へも訪問する。 -
交通安全標語表彰授与式
伊南交通安全協会飯島支会(今井豊支会長)は21日、JA飯島支所で、昨年、小・中学生・一般を対象に募集した交通安全標語入選者の表彰授与式を行った。応募総数200点余の中から、小学校、中学校、一般の各部門で、最優秀賞、優秀賞、入選、佳作の合わせて入賞者18人の栄誉をたたえ、表彰した。
今井支会長は「子どもから高齢者まで幅広い年代層が事故防止に関心を深め、安全意識を高めてもらおうと、初めて募集し、りっぱな標語がたくさん集まった」と感謝し「公民館など公共施設に張るなどして、有効活用したい」と述べた。
この後、駒ケ根署の渋谷保人交通課長からひとり一人に表彰状が手渡された。
入選者は次のみなさん(敬称略)
◇一般の部・最優秀賞=岩村と志子▽優秀賞=木下久子▽入選=今井豊司◇中学校の部・最優秀賞=奥田健太▽優秀賞=塩沢夏那子▽入選=唐沢康史、羽生友多▽佳作=石田晴香、新井雄貴◇小学生の部・最優秀賞=漆沢淳▽優秀賞=山口未記、野村友香▽入選=伊藤優花、片桐貴央▽佳作=鷲野勝歳、木下智彬、有賀佑美、那須野日菜 -
3歳児健診未来飛行
飯島町は子どもたちの健やかな成長を願う子育て支援事業「3歳児子育て未来飛行」を20日、保健センターで3歳児健診に合わせて行った。
98年度からの継続事業で今年初の実施。 会場には02年12月、03年1月生まれの幼児11人が親子で集まり、高坂町長は3歳児健診で、虫歯ゼロの幼児には、賞状とピカピカメダルを贈り「これからも、虫歯にならないように頑張って」と声を掛け、虫歯のあった幼児には「がんばりましょう」メダルを首に掛け「虫歯があって、残念だったね。気をつけようね」と優しく話した。
また、全員に絵本「を贈り、「子育てに役立てて」と期待した。 -
精神障害者の医療費負担改正で学習会
精神障害者の通院医療費公費負担制度が4月から、障害者が1割負担する「自立支援医療」に移行することにともない、宮田村住民福祉課はこのほど、制度改正についての学習会を開いた。
現行5%の自己負担ですむ同制度を利用している村内の障害者およそ80人のうち、30人ほどが参加。県や村の担当者から主な改正点について説明を受けた。
今回の制度変更は、身体、知的、精神の各障害者に対するサービスを一元化し、相応の自己負担を求める「障害者自立支援法」のひとつ。
上伊那障害者支援センターの高橋きんよさんは、支援法によって変わる全体の制度改正の要点も説明。
精神障害者にとっては他の障害との制度格差が解消される点にふれつつ、軽減されているホームヘルプなどサービス利用にも自己負担が重くなることを説明した。
参加者は今後どのように負担が変わっていくか理解しようと、熱心に耳を傾けていた。
村は来月15日に、障害者自立支援法の講演会を村内の福祉交流施設なごみ家で開き、当事者のほか多くの人に制度改正について理解を深めてもらう考えだ。講演会に関する問い合わせなどは村老人福祉センター85・4128まで。 -
「鎌田實先生を呼ぶ会」が医療・福祉関係図書を寄贈
「鎌田實先生を呼ぶ会(太田妙子会長)」は20日、飯島町役場に高坂町長を訪ね、鎌田實講演会の収益金で購入した医療・福祉関係書籍約30冊(3万円相当)を寄贈した。町は図書館内に専門コーナーを設け、展示貸出を行う。
同会は昨年11月、飯島町宅幼老所「いいさとねっと梅戸」の開所1周年を記念し、鎌田實さん(諏訪中央病院名誉院長)を講師に招き、講演会「ひとり一人が安心して暮らせる地域福祉」を開いた。580人が入場、ユーモアを交えた話に聞入り、医療とはなにか、福祉となにか、原点に返って考えた。
また、会場では著書の販売も行い、販売益約5万円はチェリノブイリ連帯基金を通じ、イラクの子どもたちに医療費支援として贈られる。 -
第10回福祉チャリティーオークション開催
伊那市社会福祉協議会などは社会福祉基金の充実を目的に市駅前ビル「いなっせ」で22日から、第10回福祉チャリティーオークションをしている。洋画や彫刻、書など、さまざまな分野で活躍する地元作家の作品約200点が、訪れた人を楽しませている。
近年は隔年ごと開催している。伊那市とかかわりのある市内外の作家約60人から、多彩な作品が寄せられた。
絵画のサイズは、6号以下に絞ることで著名な作家の作品も、求めやすい価格になるようになっている。また今回は、実演、体験コーナーを充実。合併を控え、高遠町・長谷村にも、オークションの開催を告知した。
作品は最も高い金額で入札した購入者に販売するが、その場で購入することができる即売作品も多数並んでいる。一昨年は約200万円弱の収益があり、基金に積み立てた。
オークション実行委員長の橋爪まんぷさんは「家庭でも飾りやすいサイズ。この機会にぜひ買い求めてもらえれば」と話していた。
オークションは21、22日も午前9時からある。入場無料。 -
スクールガード養成講習会
各地で相次ぐ学校への不審者侵入や児童殺害事件などを重くみた文部科学省が05年度から新たに取り組みを始めた「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」を受けて創設されたスクールガードの任務について理解を深めようと県教育委員会は18日、スクールガード養成講習会を駒ケ根市の県看護大で開いた。上伊那各地のスクールガードのほか、小中学校や市町村の担当者ら約40人が参加。スクールガードの役割や責任などについての説明を聞き、実技講習として護身術の指導を受けた。スクールガード・リーダーの小出光恵さんと篠原昭夫さんは通学路パトロールの方法やポイントなどについて体験を交えて詳しく説明した。
護身術の講習では、襲われた時の対応について駒ケ根警察署生活安全刑事課の前島昭文係長らが「腕をつかまれたらまず手の指を開くこと。腕が太くなり、振りほどきやすくなる」などと説明しながら実技指導をした=写真。2人組みになって言われた通りやってみた参加者らは「本当だ」などと感心しながら何度も繰り返し練習していた。 -
飯島町福祉有償運送協議会を設置、
飯島町は18日、町福祉有償運送協議会を設置。役場で開いた初会議で、町社会福祉協議会が申請、審査した結果、全会一致で承認された。社協は近日中に長野陸運支局に、上伊那第1号となる有償運送許可申請をする。
会の冒頭で、高坂町長は社協やタクシー事業者、移動困難者、知識経験者などの代表、9人に委員を委嘱し「国土交通省が黙認し、社協が実施してきた白タク的送迎サービスが、4月から許可が必要になった。福祉有償運送の安全確保、円滑、円満に事業を進めるために協議を」と、同協議会設置の目的に触れてあいさつ。
引き続き、協議会設置要綱、申請指針などのほか▽運送条件▽対象者の要件▽運行範囲▽使用車両▽運転者▽運送対価-などを盛り込んだ判断基準を確認した。
この後、町社会福祉協議会が業務計画や運行規約、料金表、運転者名簿、移動困難者等の状況など必要書類を添付し、申請した。
委員からは「安全運転の徹底を」「運転手の研修を」「車両管理の十分に」などの意見、要望が出されたが、全会一致で承認、推薦することを決めた。
町社会福祉協議会の04年度実績は利用者15人前後、年間利用数119件。駒ケ根市内の病院への通院が中心。 -
オリジナル体操で転倒・骨折予防健康に
高遠町は介護予防事業の一環として来年度から、各地区ごとに転倒・骨折予防の体操教室を開く。オリジナル体操を作って高齢者を中心に普及させ、健康増進を図る。これに先立って、体操の創作と教室のサポーターを養成する「いきいきサポーター講座」が今月始まり、第2回の17日から、50縲・0代の町民22人が創作に取りかかった。
講師に迎えた町出身の健康運動指導士・藍早瀬さん(59)=東京都調布市=の案を基に、参加者が意見を出し合って改良。3月中旬まで9回の講座で完成させ、老人会の役員会などで発表する。
町健康福祉課は「高齢者が多いからこそ、取り組みやすいオリジナルの体操を考え、健康で元気に暮らしてもらいたい」とし、普及に期待を寄せている。
オリジナル体操は音楽に合わせて、ストレッチ、柔軟、バランス、筋力など数種類を織り交ぜた約10分間の内容を2セット作り、最終的に約20分間で構成する。
第2回講座は、いすに座って腕を伸ばしたり、上半身を左右に曲げたりしたほか、浮かせた足で「たかとお」と宙に描くなど、藍さんが提案した体操を実際に体験し、意見や動きの案を出し合った。
藍さんによると、要介護になる原因は高齢による衰弱や、転倒・骨折が多い。30分程度の運動を週2回定期的に続けることで筋肉量が増加し、予防につながる。
参加した小原の女性(73)は「全身を動かせてよかった。普段は特別運動もしていないから健康のために続けたい」と話していた。