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伊那民泊協議会設立
伊那民泊協議会の設立総会が29日伊那市の防災コミュニティセンターで開かれました。
設立総会には市内で学生や海外からの旅行者などの受け入れを行っている農家約20人が出席しました。
会長には伊那市高遠町で農家民宿ふくがみを営んでいる福神淳さんが選ばれました。
また協議会では会員相互の情報共有によりおもてなしの心、受け入れ技量の向上を図るとする会則が定められました。
市内の農家民泊は経営者の高齢化などにより減少傾向にあるということで協議会では新たな経営者の掘り起こしを図っていくとしています。
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伊那谷産のアカマツでDIY講座
伊那谷産のアカマツを活用したDIY講座が4日伊那市の産業と若者が息づく拠点施設alllaで開かれました。
講座には小学生から一般まで11人が参加しアカマツを使ってミニテーブルを作りました。
講師は地域の木材の活用に取り組む伊那市の合同会社ラーチアンドパイン代表の木平英一さんが
務めました。
参加した人たちは伊那谷産のアカマツを加工しミニテーブルを作っていました。
講座は地域の森林資源の活用について考えるきっかけにしてもらおうとalllaを運営する連絡会が開いたものです。
木平さんは「伊那市は面積のおよそ82%を森林が占めている。これを活かす取り組みは国連が提唱する持続可能な開発目標SDGsと関連してくる」と話していました。
講座は来月8日にもalllaで開かれテーブルとベンチのセットを作る予定です。
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大泉田園景観保全会 芝の吹付作業
南箕輪村大泉の住民有志でつくる大泉田園景観保全会は、道路や田畑の法面の草刈りの省力化を図ろうと、芝の吹付作業を26日に行いました。
26日は、会のメンバーおよそ10人が集まり、吹付作業を行いました。
最初に法面の枯草を取り除き、土が見える状態にします。
その後、芝の種と水、粘着剤、肥料などを混ぜた液体を吹き付けていました。
草刈りの省力化を図ろうというもので、うまくいけば通常1年に5回行うところ1回で済むということです。
この取り組みは6年目で、これまでは吹き付ける液体の配合がうまくいかず芝が定着しませんでした。
26日の作業では手ごたえがあったということで、来年の春までは草刈りや水やりをして芝を定着させたいとしています。 -
アユの友釣り解禁
天竜川水系のアユの友釣りが12日解禁となりました。
アユの友釣りは、縄張り争いの習性を利用し、おとりのアユを付けて釣りあげます。
解禁となった朝6時から訪れていた伊那市の男性は、6時間ほどでおよそ10匹を釣りあげ、釣ったアユをおとりにしていました。
例年に比べると釣果はいまひとつだということです。
遊漁料は、年間券が8,800円、1日券が2,200円です。
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割りばしにきのこの菌を培養
割りばしに培養したきのこの菌を原木に差し込む作業が10日伊那市高遠町の里山で行われました。
作業は伊那市高遠町藤沢の住民有志でつくる伊那東部山村再生支援研究会や伊那市など20人ほどが行いました。
きのこの菌を培養した割りばしは長野県林業総合センターが開発したものです。
チェーンソーで原木に切れ目を入れ差し込んでいくもので、手軽に作業をすることができます。
伊那東部山村再生支援研究会ではこれを活用し収穫体験ができる場所にしようと原木およそ500本を用意しました。
地域資源の活用を進める伊那東部山村再生支援研究会では地元の里山をキノコの収穫体験の場として定着させていきたいとしています。
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JA上伊那通常総代会 販売目標136億円
JA上伊那の通常総代会が28日JA上伊那本所で開かれ、今年度の事業計画などが示されました。
N28日はJA上伊那本所で第25回通常総代会が開かれ、組合員30人が出席しました。
新型コロナウイルス対策として出席者を各支所の総代の代表のみとし、480人が書面決議で参加しました。
今年度は「3か年計画」の最終年度となっていて、営農センターの機能向上や資材店の充実などに努めていくとしています。
農地産物の販売目標額は前年度実績と比べ6億円多い136億円となっています。
米が40億円、野菜が22億円、きのこが21億円、畜産が13億円、花きが15億円、果実が14億円となっています。
御子柴茂樹組合長は「キャシュレス・ペーパーレスなどデジタル化を進め、業務の効率化とサービス向上に取り組んでいきたい」と話していました。
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伊那市の松くい虫被害量が過去2番目に
伊那市松くい虫対策協議会が伊那市役所で18日に開かれ、昨年度の松くい虫の被害は過去2番目に多い2,722立方メートルだったことが報告されました。
対策協議会には委員およそ20人が出席しました。
会長の白鳥孝伊那市長は「アカマツは伊那市を代表する木で山の財産でもある。どう守っていくか対策を考えていきたい」と挨拶しました。
伊那市での松くい虫の被害は平成18年に初めて確認されました。
昨年度の被害量は2,722立方メートルで、平成28年の2,847立法メートルに次いで過去2番目となっています。
標高900メートルより低い松林を中心に被害が拡大しているということです。
市では今年度、標高900メートル以上を守るべき松林と定めて、対策を行うとしています。 -
自動運転田植え機 スマート農業体験会
スマート農業技術を導入し作業の効率化を目指す伊那市は、自動運転田植え機の体験会を、東春近田原の圃場で20日に開きました。
自動運転田植え機は運転手がいなくても、自動で田植えを行います。
この日は、伊那市や県、農家や信州大学などが参加して、体験会が開かれました。
田植え機は初めに外周を1周することで、圃場のマップを作成し、植え付けのルートを自動計算します。
リモコンで運転開始や加速・減速などを操作できます。
また、圃場の作業記録も自動にネットワーク上に作成されるので、管理が楽になるということです。
自動運転田植え機の価格は税抜きで625万円です。
伊那市は、先進技術を使った効率的なスマート農業を推進しています。
東春近の農事組合法人田原が管理する水田で田植えが行われました。
伊那市は3年前から、県や農事組合法人田原などと共同で、スマート農業の実証実験を行っています。
田原では、直進をアシストする田植え機を活用して稲作が行われています。
今回は、その農業機械よりもさらに高度な技術を知ってもらおうと体験会が開かれました。
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長谷さんさん農学校開校 土づくりを学ぶ
全12回の講座で有機農業について学ぶ「長谷さんさん農学校」が、4月24日から始まりました。
講座には、伊那市を中心におよそ40人が参加し、初回の24日は土づくりについて学びました。
講師は、県の有機農業アドバイザーで西箕輪の農家瀧沢郁雄さんが務めます。
瀧沢さんは、有機肥料を発酵させる「ぼかし」と呼ばれる肥料の作り方を紹介しました。
ぼかし肥料は、長谷の雑木林におにぎりを1週間ほど置き地域固有の微生物を繁殖させたものを、米ぬかや鶏糞と混ぜて作ります。
瀧沢さんは、「表面が乾かないようブルーシートなどで包むと土の温度があがり菌が増える。2週間ほどで有機肥料が完成する」と話していました。
講座は、長谷地区の農業を中心とした地域おこしに取り組む「南アルプス山麓地域振興プロジェクト推進協議会」が開いているものです。 -
横山維者舎 オリジナル日本酒用の酒米を田植え
伊那市横山の住民有志グループ「横山維者舎」は、オリジナル日本酒「維者舎」の原料となる酒米の苗を地区内の田んぼに9日植えました。
9日はメンバー15人ほどで作業を行い、酒米「美山錦」の苗を植えました。
横山維者舎は2年前から地域活性化をめざし、市内の酒蔵「宮島酒店」と協力しオリジナル日本酒造りに取り組んでいます。
今年は40アールの田んぼで、酒米を栽培し、一升瓶でおよそ780本分できる見通しだという事です。
米は減農薬で栽培され、9月頃に収穫、新酒は年内に完成する予定です。
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ペレット販売量過去最高
上伊那森林組合の総代会が30日、伊那市内で開かれ令和2年度の木質ペレットの販売量が過去最高の3909トンだったことが報告されました。
総代会には、およそ50人が出席し令和2年度の事業報告が行われました。
上伊那森林組合の令和2年度の木質ペレットの販売量は令和元年度よりおよそ400トン多い3909トンとなっています。
組合によりますと、この冬は冷え込みが厳しかったことが好影響となり過去最高の売り上げにつながったということです。
また、公共温泉や民間の介護施設、農業ハウスなどで普及が進み年間を通じて販売量を確保できるようになったということです。
その他に、コロナの影響で自宅で過ごす一般家庭が増え、暖房需要が高まったことも要因の一つとしています。
これらもあり組合の純利益は、平成7年に統合して以来過去最高となる5500万円となっています。
白鳥孝組合長は「今後も職員が一丸となって経営の健全化と事業内容の工夫に努めていきたい」と話していました。
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酪農家のおもてなし牛乳を使った商品 3品目認定
上伊那地域の若手酪農家が企画・開発した「酪農家のおもてなし牛乳」を使った認定商品に、新たに3品が加わりました。
こちらは、みのわ加工株式会社の「テラスろうる」です。
今月3日にオープンした箕輪町大出のみのわテラスで販売されています。
生地におもてなし牛乳がふんだんに使われているということです。
合わせて「テラスぷりん」も認定されました。
こちらは、駒ヶ根市に本店があり伊那市西町にも販売店があるタルトとケーキの専門店「kuus」のおもてなしロールケーキです。
生地におもてなし牛乳と米粉が使われていて、もっちりとした食感が特徴だということです。
19日は、JA上伊那本所で認定証授与式が行われました。
おもてなし牛乳を使った商品の認定は、販路拡大とブランド化を目的に平成30年度から行われています。
今回の3つの商品を合わせて、認定品は7品目となっています。 -
福島の佐藤さん ぶどう植える
東日本大震災の影響で福島県から伊那市に移住した果樹農家、佐藤浩信さんは、西箕輪の畑にぶどうの棚を作り、20日に苗を植えました。
この日は、生で食べる品種 シャインマスカットとクイーンルージュの苗、合わせて31本を植えました。
佐藤さんは、福島第一原発事故の風評被害により果物が売れなくなることを見越して、震災直後に伊那市に移住してきました。
西箕輪の畑で桃やリンゴ、柿を栽培していますが、おととしの台風19号で大きな被害を受けたことから、風害を受けにくいぶどう栽培に取り組むことを決めました。
新たに畑を借り35アールでぶどうを栽培します。
佐藤さんは、根を丁寧に土の上に伸ばし、苗を植えていました。
ぶどうは早ければ2年後には収穫できるということです。
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アユの稚魚を放流
天竜川漁業協同組合はアユの友釣りの解禁を前に16日伊那市の天竜川などでアユの稚魚を放流しました。
稚魚は琵琶湖産で体長およそ8センチ、重さは8グラムほどです。
伊那市の水神橋近くなどでバケツやホースを使って450キロ分を放流しました。
アユの友釣りはエサとなる珪藻がある場所をほかのアユから守る習性を利用して釣るものです。
今年は梅雨に入る前に釣りが始められるように解禁日は例年より1週間ほど早い6月12日となっています。
天竜川漁業協同組合では今年度2,000キロ分およそ25万匹の放流を計画しています。
アユ釣りの遊漁料は年間券が8,800円、日釣り券が2,200円となっています。
アユの友釣りの解禁日は6月12日の午前6時を予定しています。
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JA上伊那入組式
JA上伊那の新規採用職員入組式が31日、JA上伊那本所で行われました。
JA上伊那の新規採用職員は男性9人、女性8人の合わせて17人です。
式では、御子柴茂樹組合長から辞令が交付されました。
御子柴組合長は「聞く耳を持ち、先輩の行動を見習いながら自分のものにしスキルアップを図ってほしい」と挨拶しました。
新規採用職員を代表して下島和暁さんは「一日でも早く組合員のみなさんに信頼される職員になれるよう努力をし、地域貢献ができるよう精進していきたい」と誓いの言葉を述べました。
新規採用職員は31日まで1週間研修を受けていて4月1日から配属された部署での勤務が始まります。
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松くい虫被害 過去2番目の多さに
去年4月から12月までの上伊那地区の松くい虫被害の発生状況は、過去2番目に多いおよそ5,700立方メートルとなっています。
17日は、伊那市の伊那合同庁舎で上伊那地方松くい虫防除対策協議会が開かれ、今年度の被害状況などが報告されました。
去年12月までの被害量は上伊那全体で5,745立方メートルとなっていて、松くい虫被害が初めて確認された平成7年度以降、2番目に多い量となっています。
上伊那の8市町村のうち、伊那市、駒ヶ根市、飯島町、南箕輪村、中川村の5つの市町村の被害量が増加しています。
前の年と比べ増加の割合が最も大きいのは駒ヶ根市で570立方メートルから1,230立方メートルと2倍以上となっています。
放送エリア内では、伊那市が2,722立方メートル、箕輪町は350立方メートル、南箕輪村は1,180立方メートルでした。
対策協議会では、一昨年の夏の猛暑や、ここ数年の暖冬の影響により被害が増えたとみていて、今後も監視を強化し、早期発見、早期対策を進めていくとしています。
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ストレス減で飼育 鶏肉販売
ストレスを減らした環境で家畜を飼育した鶏肉の販売が南箕輪村の信州大学農学部で3日から始まりました。
販売しているのは鶏の胸肉、もも肉、手羽元の3種類で、それぞれ2キロ入りです。
価格は、胸肉が1,500円、もも肉が2,000円、手羽元が1,300円です。
家畜のストレスを限りなく少なくし、快適な環境で飼育する事をアニマルウェルフェアと言います。
農学部では、去年の7月から、大学の敷地内に施設を作りアニマルウェルフェアの研究を進めています。
多くの農家では1平方メートルあたり16羽飼育しますが、農学部では11羽と密度を減らし、毎日2時間、明かりを消し睡眠環境を整えたという事です。
また、抗生物質は与えていません。
きょうは、農学部の直売所で、アニマルウェルフェアの研究をする竹田謙一准教授が、報道関係者に説明をしました。
竹田准教授は、「出荷までの日数が40日と一般的なものと比べ10日少なく、年間の回転数を増やす事で農家にとってもメリットがある取り組みだ」と話していました。
農学部では来年度もアニマルウェルフェアに取り組み、4回ほど鶏肉を出荷する予定だという事です。
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福島の佐藤さん ブドウ栽培始動
東日本大震災からまもなく10年。震災直後に、福島県から伊那市に移住した果樹農家、佐藤浩信さんは、新たにぶどう栽培を始めるための準備を進めています。
伊那市西箕輪にある佐藤さんの畑です。
現在は、ぶどうの棚を作る作業を、三男の孝樹さんと進めていました。
佐藤さんは、ぶどうに着目し、福島と伊那で栽培を始めることにしました。
新たに畑を借り、伊那では35アールでぶどうを育てます。
育てるのはシャインマスカットとクイーンルージュという生食用の品種です。
佐藤さんは、台風19号で、りんごの木が倒れ、これまでにない被害を受けました。
そのことから風害に強いぶどう栽培に取り組むことに決めました。
ぶどうは、4月頃植えることになっていて、収穫できるのは3年後からだということです。
また、新たなチャレンジとしてワインぶどうの栽培方法を指導する学校の設立準備を進めていて、興味のある人の参加を呼びかけています。
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伊那市の小学校の給食に経木を使用
伊那市が進める50年の森林ビジョンの一環で、市内の小学生の給食に、木を薄く削った「経木」を使う取り組みが始まりました。
伊那市長谷の長谷小学校の給食です。
9日の献立は長芋のコロッケとりんごのサラダ、豆腐の味噌汁で、コロッケの下に敷かれているのが経木です。
伊那市産のアカマツが使われています。
子どもたちは、匂いを嗅いだりしながら給食を味わっていました。
伊那市では50年の森林ビジョンの一環で、地域産材の有効活用に取り組もうと経木に着目しました。
子どもたちにも経木を知ってもらおうと、市内全ての小学校の5,6年生の給食に使われることになりました。
伊那市の職員は、「経木は昔、包装紙や皿の代わりに使われていました。水や油をよく吸うので包んだものを良い状態でキープでき、木を使っているので環境にやさしいです」と子どもたちに説明していました。
伊那市では他に、飲食店への経木の無料サンプルの配布や市主催の会議で弁当に利用するなどの取り組みを行っています。
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緊急事態宣言 花卉農家にも影響
国が7日に発令した緊急事態宣言で、上伊那が日本一の生産量を誇る花アルストロメリアの農家にも影響が出ています。
伊那市美篶の矢野源彦さんのハウスです。
およそ45アールのハウスで10種類のアルストロメリアを栽培していて、通年で出荷を行っています。
矢野さんによりますと、アルストロメリアはイベントや歓送迎会など業務用で使われることが多いため、2回目の緊急事態宣言の影響で需要が減っているということです。
現在の出荷時の価格は例年の7割ほどになっているということです。
JA上伊那は1年で1300万本のアルストロメリアを出荷していて、そのうちの5割を関西に、3割を関東に出荷しています。
1年で10億円の出荷額を見込んでいますが、去年は1度目の緊急事態宣言のあおりを受け1億円の減になっているということです。
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マツタケ教室 山の手入れ学ぶ
マツタケが出やすい山にする為の手入れ方法を学ぶ「マツタケ教室」がき11月21日伊那市富県の山林で開かれました。
教室は、新山のマツタケ名人藤原儀兵衛さんが所有する山で開かれ伊那市内を中心に28人が参加しました。
藤原さんは50年以上にわたりマツタケの生産をしています。
藤原さんは「マツタケが育ちやすい環境をつくるには、落ち葉などを数年ごとに取り除く事が必要」と話していました。また、「松の根付近にケロウジを見つけた場合は、根から切り取って下さい」と教えていました。
ある参加者は「お手本となる山を見る事ができて参考になりました。教わった事を実践し、マツタケができる山にしたいです」と話していました。
教室は、マツタケの生産技術向上や地域の活性化を目的に伊那市が10年前から開いています。
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春富・美和小水力発電 取り組み報告
伊那市春富土地改良区の織井秀夫理事長と、上伊那美和土地改良区の中山俊幸理事長らが17日、伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に発電量などの報告をしました。
伊那市富県の春富水力発電所と伊那市長谷の美和土地改良区発電所は、農業用の水路の落差を利用して発電する設備で、美和土地改良区発電所は2015年から、春富水力発電所は、2017年から稼働しています。
春富水力発電所は水路に水が通る農繁期の4月から9月の6か月間発電が行われ、発電量は、約134世帯の1年分に当たる647,902キロワットとなっています。
美和土地改良区発電所は、通年で昨年度の発電量は、約16世帯の1年分に当たる、76,754キロワットとなっています。
発電した電力は、中部電力に売電していて、その収入を整備費用などに充てています。
この日は、市に取り組みを知ってもらおうと、初めて報告に訪れました。
白鳥市長は、「伊那市が再生可能エネルギーの利活用を進める中、小水力発電は、そのモデルとなるような取り組みでありがたい」と話していました。 -
伊那谷の冬の風物詩 ザザムシ漁解禁
伊那谷の冬の風物詩、ザザムシ漁が1日解禁しました。
伊那市の天竜川では、専用の道具を使ってザザムシをとる人の姿が見られました。
伊那市美原の中村袈裟治さん88歳です。
中村さんは、伊那市東春近の殿島橋近くの天竜川で毎年漁をしています。
虫踏許可証をつけ、早速ザザムシを捕っていました。
ザザムシは、水生昆虫の総称です。
石を掘り返し、下にいるザザムシを四手網と呼ばれる網に流し入れます。
中村さんは、60歳の時に本格的にザザムシ漁を始め、今年で28年になります。
毎年、漁の初日には川にお神酒を撒き、今シーズンの安全を祈ります。
捕れたザザムシを佃煮にして知人に贈るのが楽しみだということです。
ザザムシ漁は、来年2月末まで上伊那の天竜川で行われます。
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上農生がスマート林業学ぶ
南箕輪村の上伊那農業高校のコミュニティデザイン科里山コースの生徒は、きょう、村有林で、ドローンを活用したスマート林業を見学しました。
19日は、コミュニティデザイン科里山コースの2年生20人ほどが、スマート林業を見学しました。
長野県上伊那地域振興局の委託を受けた上伊那森林組合のドローン活用研究チームが大芝高原近くの村有林で実演をしました。
上空100メートルほどにフライトしたドローンで森林を撮影し、木材の体積を算定するものです。
生徒たちは、森林組合のスタッフからドローンのモニターを見せてもらったりしていました。
生徒たちは、9月下旬に、5つの班に分かれて林に入り調査を行いました。
その際に4時間ほど時間がかかりましたが、この日は、ドローンを使用すると、10分ほどで基本的な調査が完了しました。
主催した長野県では、こうした学習を通して、生徒たちに林業への関心を深めてほしいと話していました。
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信大農学部 シクラメン販売
南箕輪村の信州大学農学部の2年生が栽培したシクラメンの販売が17日から始まりました。
シクラメンは、信州大学農学部の植物資源科学コースの2年生が実習の一環で育ててきました。
販売しているのは約20種類、1,800鉢です。
学生によると、花の位置を調整する「葉組み」という作業に特に苦労したということです。
今年は、新型コロナの影響で実家に帰省できない学生が夏休み中も世話をしたということで、出来はよいということです。
価格は1,300円で、1日20鉢限定で600円のミニサイズも販売するということです。
販売は毎週水曜日と木曜日で、信州大学農学部 資料館「ゆりの木」前のテントで行われます。
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コロナの影響で米の生産目標減少へ
来年の上伊那での米の生産目標は2万7,707トンと、今年に比べて598トン減少となっています。
新型コロナ禍で米の需要が減っているということです。
17日は伊那市のJA上伊那本所で長野県農業再生協議会上伊那地方部の総会が開かれ、来年の米の生産目標を決めました。
上伊那の来年の米の生産目標は今年より598トン少ない2万7,707トンです。
市町村別では、伊那市が1万1,851トン、箕輪町が2,262トン、南箕輪村が1,502トンとなっています。
新型コロナの影響で外食産業の需要が減っていることから、来年の生産量にも影響が出たということです。
なお、国の今年の生産量は723万トンで、来年の目標は693万トンと30万トン近く削減するということです。
生産目標を大幅に減らすことから今年の協議会は例年より1か月半ほど早く開かれました。
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羽広菜かぶの収穫作業始まる
長野県の伝統野菜に認定されている羽広菜かぶの収穫作業が17日から伊那市西箕輪羽広の畑で始まりました。
17日は西箕輪の農家でつくる羽広菜生産加工組合のメンバーが広さおよそ10アールの畑で今シーズン初めての収穫作業を行いました。
羽広菜かぶは円すい型で上の部分が薄紫色をしています。
県が認定する信州の伝統野菜でしゃきしゃきとした食感が特徴です。
組合員はかぶを抜き葉の部分を切ってからコンテナに入れていました。
羽広菜生産加工組合は一時衰退していた羽広菜を地域の食文化として伝えていこうと1992年に設立されたもので現在は10人で活動しています。
収穫した羽広菜はみはらしファームにある加工場に持ち込まれ、きれいに洗ったあと漬け込み作業が行われます。
完成したかぶ漬けは来月上旬にみはらしファームのとれたて市場などで販売されます。
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保育ブロック用の「土」ため池で採取
箕輪町下古田の住民有志でつくる「西部山林環境改善保全会」は災害に強い山をつくろうと、広葉樹などを育てる保育ブロックの原料となる土を地域のため池で15日採取しました。
箕輪町下古田にある農業用のため池です。
原料となる土を採取する為、4日前から水が抜かれました。
15日は会のメンバー10人ほどが土のう袋に土を詰め、池の上へと運び出していました。
ため池などに堆積した土は粘土質で、養分を含んでいることから保育ブロックを作るのに適しているという事す。
この日は50袋、およそ500キロ分の土を運び出しました。
泥の中には沼貝という珍しい貝も生息していました。
会では29日午前10時から「種まき体験交流会」を箕輪町のJA上伊那北部育苗センターで開く予定です。
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罠センサー MCPC awardで特別賞
信州大学や伊那市有線放送などでつくる研究開発チームのICTを活用した「罠センサー」の取り組みがIoTやAIの導入を推進する団体の「MCPC award 2020」で特別賞を受賞しました。
11日は罠センサーの研究を行っている信州大学農学部の渡邉修准教授や罠を利用している伊那市猟友会の牧田文男会長などが伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に特別賞受賞を報告しました。
研究開発チームでは3年前からインターネット上でくくり罠の状態が確認できるセンサーの開発や実証実験を行ってきました。
罠をしかける場所は通信条件が悪い中山間地域です。
携帯電話の電波が届かない場所も多く、LPWAという無線伝送技術を使いデータの伝送を行っています。
これにより通信条件の厳しい山岳地帯でも活用できる点や、野生鳥獣に困っている他の地域でも水平展開できる点が評価され、MCPC award 2020のユーザー部門で特別賞を受賞しました。
渡邉准教授は「内蔵されている温度センサーを使い、今後は山岳観光や高齢者の見守りの研究に応用していきたい」と話していました。
白鳥市長は「夢のある受賞。今後の展開に大いに期待している」と話していました。
MCPC awardはIoTやAIの導入を推進する企業や研究機関で作る団体が開催していて、18回目となる今年はあわせて、全国から43事例の応募がありました。
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ネギの収穫 スマート農業実演会
伊那市の委託を受けて、新たな農機具を導入しスマート農業の実証実験を行っているJA菜園で、5日、実演会が開かれました。
5日は、伊那市西箕輪にあるJA菜園の圃場で、畑作・特にネギに関するスマート農業の実演が行われ、農家などが見学しました。
自動収穫機は、ネギを掘り起こすと、根がほぐされ、土が払われていました。自動収穫機の価格はおよそ410万円です。
100メートルのネギの収穫が1日かかっていたのに比べ、1時間ほどで作業ができるということです。
こちらは、GPSがついた自動走行トラクターです。手を放してもルートに従って走行するため、初心者でもまっすぐに耕したり、畝がたてられるということです。こちらは980万円ほどです。
ネギの皮むき・選別・結束を行うハウスです。
これまで、太さを選別するのには経験が必要でしたが、自動選別機を置くだけでできるようになりました。こちらのハウス一式で価格は900万円ほどです。
伊那市では、地方創生推進交付金を活用し、今年度からJA菜園に委託して、スマート農業の実証実験を行っています。
スマート農業を通して農業の省力化・品質向上などに繋げて行きたいとしています。