-
福祉大生がむらづくりの現地調査、小学生の声も取材
宮田村と友好宣言を結ぶ日本福祉大学の情報社会科学部生活環境情報学科の学生が15、16日、むらづくりに関する現地調査を同村内各所で行っている。産業観光や暮らしなど4班に分かれ、各分野の関係者のほか一般住民にも広く取材。子ども班は宮田小学校5年1組を訪れ村への愛着について質問したが、豊かな自然を好きな部分に挙げる児童の姿も。年明けには同村内で調査結果の報告会を開き、地域へ還元もしたい考えだ。
5年1組では村への愛着度を全児童に100を満点とする数字で示してもらったり、村にあったら良いものなどを質問。
大半が100%に近い満足度を示し「事件や事故が少なく平和」など理由も話した。
低い数字を示した子どもは「食べたり、遊べるお店が少ないから」など回答。
「自然が多くていい」「公園があるけど、自然が活かされてない。森の中に公園があればいいのに」「魚などを残して」といった自然環境面を評価する児童の声も複数あった。
調査しているのは千頭聡教授ゼミの学生14人。文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に認定され、5年ほど前から愛知や岐阜でも行ってきたが、これほど大規模な調査は初めてという。 商店に買い物に訪れた一般客や保育園の送迎に来た保護者らにも突撃取材を敢行しているが、千頭教授は「多くの方の声を聞くことで、ともに地域のあり方を考え深める機会になれば」と話した。 -
防火・危険物漏洩防止パレード
秋の全国火災予防運動(11月9縲・5日)期間中の14日、伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)と石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長)は火災予防と危険物漏洩防止を訴えるパレードを行った。横幕を付けたタンクローリーなど4台が消防署の車に先導され、伊南行政組合消防本部北消防署から管内4市町村の市街や住宅地などに向けて出発=写真。「ストーブへの給油には十分注意して」「灯油などの漏洩事故に気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら住民に火災・事故防止をアピールした。
消防署前で行われた出発式で堀内会長は「このところ火災が多く発生している。パレードで防火をしっかりアピールしてほしい」と呼び掛けた。 -
インドネシア青年らが駒ケ根市で研修
開発途上国の将来を担う青年を日本に招いて研修や交流を行うJICA(国際協力機構)青年招聘(しょうへい)事業で来日しているインドネシアの青年18人が14日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に訪問のあいさつをした。代表の医師フェリー・アドリアンさんは「駒ケ根でのさまざまな経験を国に持ち帰り、地域医療の発展に役立てたい」とあいさつし、スマトラの伝統家屋のレリーフをあしらった盾とロンボク島産の布を中原市長に手渡して握手を交わした=写真。中原市長は「長寿国日本においてもこの地域は特に長寿。予防医療などの取り組みについて見ていってほしい」と歓迎のあいさつを返した。
青年らは医師、薬剤師、看護師など、保健医療に携わる専門家。21日まで駒ケ根市に滞在し、駒ケ根青年会議所の協力で県看護大、特別養護老人ホーム観成園、市の施設や業務などを視察するほか、中沢小学校の児童との交流も予定している。 -
別荘地防犯ローラー作戦
指名手配被疑者捜査強化月間(11月1縲・0日)に合わせて駒ケ根警察署は14日、駒ケ根市菅の台の別荘地を対象にオウム真理教被疑者についてのチラシなどを配布するローラー作戦を実施した。
同署警備課の鈴木真一郎課長ら警察官4人と別荘地を管理する駒ケ根市職員3人が手分けして149戸の別荘すべてを巡回。オウム真理教被疑者3人の顔写真入りのチラシと防犯診断カードを手渡して「不審な人物を見かけたらぜひ警察に通報してください」などと呼び掛けた=写真。木下義雄さん方では「見かけない車が止まっていることもある。この辺りはめったに人通りもないので空き巣も心配だ」と話していた。
別荘地はシーズンオフに入り、滞在する人は少なかったことから、署員らは空き巣の被害などがないか1軒1軒確かめながら巡回していた。 -
秋の三峰川を題材に写生 ベル伊那で展示
第8回三峰川写生大会の作品展示は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階フロアで開いている。秋が訪れた河川周辺の風景を描いた作品22点を飾っている=写真。三峰川みらい会議主催。伊那毎日新聞社など後援。
写生大会は10月末、同市美篶の三峰川堤防「青島霞堤」であり、市内の親子連れら約50人が参加した。展示したのは12日の審査会で選ばれた大賞の「三峰川みらい会議賞」など7賞を含む作品で、本年は写生大会で同時開催した初となる写真教室の参加者作品も並んだ。
河原や中央アルプスなど、思い思いの題材を描いている。赤や黄色に色づいた草木、澄み切った青空など、秋の彩色を切り取ったそれぞれの作品が見る人の足を止めている。
受賞者は次のみなさん。
▼三峰川みらい会議賞=高山俊子(美篶)織井勇樹(東春近小3)▼伊那市教育委員会賞=登内瑛(伊那小2)▼JA上伊那賞=木下俊輔(西箕輪小1)▼信濃毎日新聞社賞=伊東佑季(福島)▼長野日報社賞=高山晴美(美篶小4)▼伊那毎日新聞社賞=山崎一幸(美篶西部保育園年長)▼ベルシャイン賞=羽田智哉(美篶西部保育園年中) -
赤ソバ刈り取り始まる
箕輪町上古田金原地区の「赤そばの里」で13日、町の委託を受け管理している上古田地区住民有志の「古田の里赤そばの会」の耕作部(唐沢幸道部長)が赤ソバの刈り取り作業を始めた。
赤そばの里は昨年から同会が管理。8月に4・2ヘクタールの畑に赤ソバ「高嶺ルビー」の種150キロをまき、草刈り、遊歩道整備のほか、木製ベンチを増設するなどして管理、整備してきた。
刈り取りは雨のため当初の予定より数日遅れての作業となったが、昨年よりは1週間早い。初日は会員3人がコンバインで刈り取った。全て刈り取るには3日間ほどかかる見込みで、実は農協の育苗ハウスで乾燥させた後、町に納める。
今年は9月20日に里開きしたが、開花が遅く10月初旬に見ごろとなり20日ころまで楽しめた。10月8日までは里の入り口で新鮮な地元産の果物や野菜などの販売もした。 -
みのりんぐ箕輪ねっと
「生しぼり えごま油」販売開始箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪で地域通貨を通した地域経済の活性化を図る「みのりんぐ箕輪ねっと」(20人、寺平秀行代表)は14日、活動の一環で栽培したエゴマの商品「生しぼり えごま油」の一般向け販売を始めた。今年は従来の黒いエゴマと新たに栽培した白いエゴマのブレンド油で限定400本を売る。
03年8月に発足。05年度から、遊休農地解消と地域商店街活性化のためエゴマの栽培・商品化に取り組み、本年度は新商品「玉ねぎドレッシング」を販売したほか、県開発の信州産小麦の栽培も始めた。会員には労働に対し地域通貨「みのり」を発行し、「みのり」に応じてエゴマ油を分配している。
これまで油に適した黒いエゴマを栽培していたが、長野県在来品種で油に適した白いエゴマを知り、今年は2種類育てた。栽培面積は43アール。6月に種をまき、7月に苗を移植。10月20日に刈り取り300キロ収穫した。10アールあたりの収量は昨年の50キロから70キロに増えた。
搾油業の免許がある駒ヶ根市の寺沢肇さんに依頼し200キロを搾油し、150ミリリットルビンで400本できる見込み。「今年は香りが強い」という。1本1980円(税込み)。取り扱い店は箕輪町内かしわや、立石、金星、南箕輪村ファーマーズマーケットあじ縲怩ネ。
同組織が搾油機を所有していることから、エゴマを栽培する個人から搾油の請負も始めるなど新事業も展開。「来年は一般にもエゴマ栽培を広め、いずれは地域通貨のやり取りを目指したい」と話している。
問い合わせは寺平代表(TEL70・5728)へ。 -
恩徳寺にあるイチョウの大木、黄葉が見ごろ
南箕輪村沢尻にある恩徳寺の境内で、村指定の天然記念物であるイチョウの黄葉が、見ごろを迎えている=写真。
高さ約20メートル、幹の直径約3・5メートルのイチョウの推定樹齢は約400年。境内を覆うように広がった枝には、鮮やかに色付いた葉とともに熟したギンナンが実っている。
冷え込むと葉は一気に落ちてしまうため、黄葉は今が見ごろ。静かな境内を鮮やかに彩るイチョウを写真に収めようとするアマチュアカメラマンなどの姿も見られるという。
一方ギンナンは「風が吹くなどしなければなかなか落ちないんです」と住職。
例年ギンナンは、2月の節分で豆まきの豆に混ぜてまいており、今年集めたギンナンも12月の最初の日曜日に1日がかりで中身を取り出し、来年に備える。 -
KOA伊那事業所で避難訓練 AED取り扱い学ぶ
伊那市荒井区のKOA(本社=箕輪町・向山孝一社長)伊那事業所で14日、秋の火災予防運動(9縲・5日)に併せた避難訓練があった。同事業所職員ら約60人が参加し、伊那消防署員による指導で自動体外式除細動器(AED)の使用方法などについて学んだ。
AEDの取り扱いでは、機械(講習用)の音声ガイダンスに従いながら手順を学んだ。署員は「AEDは心臓突然死を防ぐための機械。胸骨圧迫と人工呼吸に併せて使用することで救命率が上がる」などとし、心肺蘇生法の講習の重要性も説明した。
訓練では救護班による救助や消火器の扱い方の学習もあった。総括で署員は「冷静できびきびと迅速な対応ができていたが、災害はいつ起こるか分からないので、日ごろから心構えをしてほしい」と呼びかけた。
KOAは年一回この時期、各事業拠点ごと避難訓練を実施している。
AEDの取り扱い方を学ぶKOA社員 -
南箕輪村郷土館特別展
「大宗館文庫」の資料公開南箕輪村教育委員会は11日、村郷土館特別展で「大宗館文庫」の資料を公開した。
大宗館文庫は村南殿区の有賀家が所蔵していた古文書などを内容とする文庫。古文書類2777点、和書などの図書類1009点、錦絵34図、書画739点あり、多種類で点数も多い。著名人の書画や豊国、国貞、国芳、広重などの浮世絵もある。
特別展は村民文化祭に続いて開催。屏風や掛け軸などの書画、古文書に加え、錦絵全点を紹介し、島崎藤村の島崎家と深い関係があったことから残されている「夜明け前」の関係資料も展示した。
来館者は、村文化財専門委員の松沢英太郎さんの解説を聞きながら、興味深く資料を見ていた。 -
山寺収穫祭 地元農園で採れた野菜など販売
伊那市山寺区の伊那北地域活性化センターきたっせで11日、「山寺収穫祭」があった。区内にある農園で収穫した野菜の販売、空クジなしの福引抽選会などさまざまな催しを企画し、地域住民らでにぎわった。
昨年に続き2回目の収穫祭は、山寺区の文化祭と同時開催。文化祭に合わせ、入場者による10メートルの寿司作り体験「きたっせ巻き寿司」、商店による「テント市コーナー」などのイベントを繰り広げた。
「新そば打ち」では、農園で収穫したばかりのそば粉を使って住民がソバ打ち販売=写真。「引きたて、打ちたてのソバだから鮮度がいい」などとの呼び声に来場者が集まり、地元産の秋の味覚に舌鼓を打った。
文化祭は地元有志60人による写真や絵画、パッチワーク、絵手紙カレンダーなど159点が並んだ。 -
伊南消防が一人暮し高齢者宅防火点検
秋の全国火災予防運動(11月9縲・5日)に合わせ、伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)北消防署は駒ケ根市内に住む65歳以上の一人暮し高齢者宅の防火点検を行っている。初日の12日は署員と地元消防団員、民生児童委員が3人一組で北割、中割、南割の11世帯を訪問。署員らはまず台所を点検し「コンロのすぐそばにカーテンがあって大変危険。防炎の物に取り替えては」とアドバイス=写真。消火器が物陰に置かれているのを見て「いざという時に使えなければ意味がない。できるだけ火の気の近くに置いて」などと、細かい点までチェックして親切に助言していた。
点検は16日まで市内約30世帯を対象に行われる。 -
かんてんぱぱホールで第2回登窯“阿南窯”窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展
「第2回“阿南窯”窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展」が18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。登窯「阿南窯」の新作陶器や、色とりどりに描かれた漆彩画、草木染めのストールなど約400点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
阿南町にゆかりのある工芸作家6人による作品展は昨年に続き2年目。陶芸では、今年10月末に阿南窯から窯出ししたばかりの皿や器を出展。陶芸作家の中には阿南町陶芸体験館の職員もおり、今回は同館で創作体験ができるとんぼ玉なども展示している。
また、漆の独特の質感と色彩とを組み合わせた「漆彩」という手法で手がけられた壁絵、天然の素材にこだわって染め上げた草木染め作品など、それぞれの作家がこだわって製作した作品が並んでいる。
陶芸作家の水野雅史さん(41)は「昨年好評をいただき、今年も開催できる運びとなった。登窯の焼き上げ、草木染め、漆彩など、自然の素材の持つ強さや良さを感じながらご覧いただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
税を考える週間
箕輪町小・中学生書道・標語入賞作品展示「税を考える週間」(11日縲・7日)に合わせ箕輪町は16日まで、町内小・中学生の書道と標語の入賞作品を役場庁舎玄関ホールに展示している。
作品は、4年生から6年生までの小学生対象の書道は町内5校から693点、中学生対象の標語は箕輪中学校2、3年生から190点、作文は4点応募があった。
書道、標語の入賞者は次の皆さん。
【書道】◇金賞=今井南貴(中部小6年)唐沢桜(北小6年)釜屋良美(西小5年)中谷昭太郎(南小6年)柴知世(東小5年)◇銀賞=濱中愛美(中部小4年)中村美夏(中部小5年)大沼尚平(同)北條隆祐(同)山崎久樹(北小4年)児玉貴之(北小5年)小島穂乃花(西小4年)渡辺優太(南小4年)原すずか(東小4年)◇箕輪町長賞=内藤千恵(中部小4年)水嵜奈那(北小5年)唐沢彩佳(西小6年)◇町教育委員会賞=戸田あかね(東小4年)荻原奈央(南小5年)渡辺幸穂(中部小6年)◇町商工会長賞=小林真緒(西小4年)伊藤公介(中部小5年)小木曽真理(東小6年)◇町納税貯蓄組合長賞=大槻夏歩(北小4年)白鳥海斗(西小5年)田村真智子(北小6年)◇町青色申告会長賞=高野つぐみ(南小4年)平出美夏(東小5年)田中悠佳(南小6年)
【標語】◇伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞▽金賞=金子玲那(3年)◇伊那税務署長賞▽最優秀=沢井真(2年)▽優秀=川村竜馬(2年)◇上伊那地方事務所長賞=西藤智咲(2年)◇関東信越税理士会伊那支部長賞=戸田愛美(3年)◇箕輪町長賞=中村翔也(2年)◇町教育委員会賞=山口夕貴(2年)◇町商工会長賞=鈴島大貴(2年)◇町納税貯蓄組合長賞=田中萌乃(2年)◇伊那法人会箕輪支部長=小林祥史(2年)◇町青色申告会長賞=大槻大地(2年) -
親山海クラブ
山の幸、海の幸を楽しむ「親山海(しんざんかい)クラブ」(伯耆原尊理事長)は、辰野町から伊那市までを中心に50歳代以上の仲間30人が集まっている。
20年ほど前、野草を取って食べてみよう-と8人の仲間がつくった「山野草食わらん会」がはじまりで、2カ月に1回の例会は「早く言えば飲み会」。互いに勉強しようと野草を各自で調べ1人1品持ち寄る約束で、時にはとんでもない草を持ってくることもあったが、野草に詳しい教員に教わりながら、食べられる野草は調理して味わい楽しんできた。
「たらの芽、フキ、ワラビなど昔から食べてるものはおいしい。新しく食べてみると、何だこりゃというのもある」。試しておいしかったのは、ホタルブクロの花の肉詰め、月見草の花の酢の物など。反対に「苦いんだよ。アクを抜いてもおいしくない」のはスベリヒユ。「次は持ってくるなよ」と不評だったという。
伯耆原理事長は海が好きで、魚釣りにも頻繁に出かける。20人ほどに増えた仲間の中にも釣り好きがいて、「海の魚も食おうじゃないか」と、5年前に会の名前を海と山に親しむという意味で「親山海クラブ」に改名した。
例会という名の飲み会に加え、3年前からは30アールの畑でワサビも栽培。午前中だけの作業で、出られる人が参加するようになっている。
今年は、委託を受けて箕輪町の萱野高原にある「信州かやの山荘」の管理も始めた。4月末の山開き前から準備し、会員4人で取り組んだ。
これまでの例会で身に付けた知識を生かして山野草の案内や、キノコ狩りを案内。キノコ狩りは400人近く案内し、皆喜んでキノコを持ち帰ったという。海にも親しむクラブならではの企画で、山の上で「マグロの解体ショー」もした。
「山小屋だから友達としての接待しかできない。皆仲間だという雰囲気を作り、楽しんでほしいという気持ちでもてなした」
人間味のあるもてなしが評判となり、2度、3度と訪れた人もいる。「びっくりしたのはお土産をもってきてくれたこと。こっちもキノコをお土産に持たせた」。お礼状が届いたり、東京の客から手作りみそが届くなど、心の通った付き合いも生まれた。
11月10日で今季の営業が終了。来年に向け新たなイベントも考えている。高齢者も来られるように「福祉の日」を設けたり、写真展や絵手紙教室を開く計画で、今年好評だったマグロ解体ショーやキャンプファイヤーも予定する。
「我々の年になって他人様と話ができるのは若返り、ボケ防止にいい。いろんな人と話ができて楽しい。これが最高の収穫だったと思う」
山荘の片付けが終わると、今度はワサビ。これから出荷作業が始まる。(村上裕子) -
上伊那最高齢の平沢さんが死去
上伊那管内最高齢109歳で宮田村町三区の平沢由子さんが11日午後12時38分、駒ケ根市内の特別養護老人ホームで死去した。4日前までは食事も欠かさず、最期は家族らにも見守られ眠るような大往生だったという。
伊那市殿島の生まれで結婚して宮田村に住んだ。早くに夫を亡くしたが、家族の大黒柱として男ばかり4人の子どもたちを育てた。
「怒った顔を見たことがない。いつも笑顔のおばあちゃんでした」と孫の幸弘さん。
2年ほど前からは言葉を話すのが難しくなったが、体は健康で食欲も旺盛。野球と相撲が好きで、テレビ観戦もしていたという。
葬儀は15日正午から同村町二区の白心寺で喪主は幸弘さん。 -
保健補導員上伊那支部研修会
県保健補導員連絡協議会上伊那支部研修会は11日、駒ケ根市文化会館で開いた。上伊那各市町村の補導員や住民らが参加。箕輪町、駒ケ根市の両補導員が活動発表。FM長野の人気番組「346GROOVE FRIDAY!」でもおなじみ食文化研究家の永山久夫さんの講演もあった。
寸劇を通じて生活習慣の改善を地域に呼びかけようと、6月に劇団を結成した箕輪町保健補導員。
この日も劇を上演して、食生活などが乱れ健康を害した子どもが立ち直っていく過程を分かりやすく伝えた。
駒ケ根市保健補導員連合会は、転倒や腰痛予防、脳の刺激にも効果がある「フリフリグッパー体操」を行った。
永山さんの講演はラジオと同様に笑いを誘いながら展開。健康と笑いを絶やさないことが密接な関係にあることを爆笑トークで伝えた。 -
22キロてくてく歩き大会 200人が雨中完歩目指す
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家は11日、同施設から町内までの道のりをウォーキングする「信州高遠22キロてくてく歩き大会」を開いた。恒例行事で、本年は悪天候のなか、地元を中心とした県内外の202人がゴールを目指して歩いた。
5時間以内のゴールを目標に健康増進のため、里山の紅葉を楽しむためなどを目的としたイベント。参加者は、毎回出場の若者グループや子ども連れの家族などがいて、なかには宿泊施設で一泊してから出場する人もいた。
初めての団体参加となった高遠スポーツ少年団は小学1縲・年生25人が出場。中原優奈さん(9)は「雨が降っていて足が冷たいけど頑張りたい。歩き切れたら小学校のマラソン大会でもよい成績が残せそう」と完歩を目指した。 -
長谷図書室新しく開館 記念催しで読み聞かせなど
伊那市の長谷公民館図書室がリニューアルオープンし、11日、同図書室でオープン記念イベント「おはなし広場」があった。本館と分館の図書、利用者情報を一元化する新システムの導入について、集まった地元住民に知らせた。
市立伊那図書館、高遠町図書館と各分館を連携させる「図書館システム」の導入により、市立図書館全体の約36万冊の本、情報資料を活用できる。システム導入で図書室をリニューアルし、児童図書を中心に蔵書を4千から8千冊に増加し、開館時間を延長した。
記念イベントは、親子連れ約40人が集まり、地元の読み聞かせボランティアサークルの長谷文庫が手遊びや歌などを楽しんだ。関係者は今後、子どもたちを対象とした読み聞かせイベントなど、これまでなかった図書室の催しを定期開催していく考え。
開館時間は、平日午前9時縲恁゚後5時。土曜日は午前10時縲恁゚後4時の利用となる。 -
税を考える週間
村役場庁舎で書道・標語作品展16日まで南箕輪村は「税を考える週間」(11日縲・7日)の一環で16日まで、村内小・中学生の書道・標語作品を役場庁舎に展示している。
次代を担う児童、生徒に税金に理解と関心を持ってもらおうと作品を募集。小学生対象の書道は南箕輪小、南部小の4年生以上から450点、中学生対象の標語は南箕輪中3年生から94点の応募があった。
期間中に展示替えをし、書道は全応募作品を紹介する。
入選者、入選作品は次の通り(敬称略)。
【書道】
◇伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞▽金賞=春日美緒(南小6年)林真言(南部小6年)▽銀賞=原風音(南小6年)福田一貴(南部小6年)有賀睦(南小5年)原志門(同)戸田綾奈(南小4年)斉藤優香(南部小4年)
◇南箕輪村租税教育推進協議会長賞▽金賞=北條野乃実(南小6年)宮本瑶子(同)大島佳純(南部小6年)清水ちづる(南小5年)倉沢香帆(同)川合拓真(南部小5年)山・ス若奈(南小4年)飯塚咲葵(同)中嶋誠(南部小4年)▽銀賞=古川あかり(南小6年)谷内田あかり(同)福田奈津子(南部小6年)赤羽世蓮(南小5年)伊東拓哉(同)倉田祐輔(南部小5年)有賀香菜子(南小4年)松沢界斗(同)山本直樹(南部小4年)▽銅賞=飯塚由奈(南小6年)小島久実(同)高田裕也(南部小6年)森岡愛(南小5年)土戸綾奈(同)中村真優(南部小5年)下平卓(南小4年)中江亮介(同)玉城みのり(南部小4年)
【標語】
◇伊那税務署長賞▽最優秀=「大切な税金納めて豊かな未来」大角直人▽優秀=「明るい明日にするために貢献しよう納税で」飯島瀬里香◇村租税教育推進協議会長賞▽金賞=「納税はみんなの暮らしを守る鍵」伊東由希乃▽銀賞=「今納めたその税が明るい未来を築きます」木村愛美▽銅賞=「税金を納めて守ろうみんなの笑顔」高島千夏 -
市役所に新メニュー「さくら肉丼とからつゆそばのミニセット」
伊那市役所1階食堂「アザレア」のメニューに12日から、「さくら肉丼とからつゆそばのミニ丼セット」が加わった。値段500円。
7月から加わった伊那名物「ソースカツ丼とローメンのミニセット」が好評だったため、それに続く第2弾として今回のメニューが企画された。
「さくら肉丼」は高タンパク質、低脂肪で消化が良い馬肉「さくら肉」を甘く煮込み、丼にしたもの。
「からつゆそば」は大根おろしの辛味のある汁に焼味噌を入れたつゆにつけて食べる。
市役所職員たちが、さっそく新メニューを試していた。
「大根の辛みがいい」「安くておいしい」などの声が聞かれた。 -
天然記念物北海道犬協会関東連合会第31回展覧会
天然記念物北海道犬協会関東連合会の第31回関東連合展覧会が11日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム駐車場であった。関東連合会を構成する7県から約100頭の北海道犬が集まり、生育年数別の区分で審査をした。
縄文犬の血を現代に引き継ぐ「北海道犬」の真の質を知ってもらうと同時に会員同士の親ぼくを深める目的で毎年開催。県内では4年ぶり。
生後3カ月以上の血統書所有犬が対象で、稚犬、幼犬、壮犬、成犬などの7区分で審査した。耳や鼻の形、足と胴のバランス、前胸部の張り具合、北海道犬としての気迫などを評価。1頭ずつ、あるいは数頭が1列になって歩くなどの審査を経て順位を決めた。
総合優勝はオスの部が「栃熊」(芹沢金八さん・群馬県)、メスの部は「武姫」(円山伸治さん・新潟県)。総合上位10頭のうち長野県関係分は、オスの部は3席「聖風」(宮尾八郎さん)、9席「牙」(溏田幸男さん)、メスの部は9席「天竜姫」(野溝定芳さん)だった。 -
検討課題だった4つの処理対象物処理する方針で決定
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の施設規模、処理対象物などを検討するごみ処理基本計画推進委員会が12日、伊那市内であり、下水道汚泥、箕輪町八乙女にある最終処分場の掘り起こし残さなどを含む4つの処理対象物を新施設で処理することを決めたほか、施設規模については各市町村ごと、実際にごみの減量化施策に取り組んだ場合のごみ排出量を試算し、それに基づいた規模を算出する方針となった。今後の試算では、実現可能な排出見込み量に基づく現実的な施設規模が求められる。
ごみの排出量が現状のまま推移した場合、2013年の排出量は年間3万8612トン。これに下水道汚泥を加えると、新施設は1日当たり156トンの処理能力が必要となる。しかし、当初広域連合がごみ処理基本計画の中で想定していた施設規模は126トン。施設規模縮小のためには、ごみの減量化が不可欠な状態となっている。
この日事務局は、ごみの減量化に向けた具体的施策と、それによりどの程度排出量が削減されるかを試算する方法を提案。今回事務局が提案した減量化施策を各市町村に提案し、それぞれの実情に合わせてどこまで取り組めるかを想定。その中で市町村ごとに排出量の予測を立ててもらい、それに基づく施設規模を試算する方法を提案した。
提案した減量化施策は▽資源化可能な品目の分別収集徹底▽生ごみの自家処理を推進する竏窒ネど。
各市町村の減量化効果に基づく試算値は次回に示される。一部の委員からは「高い目標値を設定する中で、あまりぎりぎりな施設とするのもいかがなものか」とする意見もあった。
また、処理方式などを決める機種評価については、前回広域連合が機種選定をした時より年月を経て、情勢も変わっていることから、専門家を交えて新たな基準で再度評価し直すこととなった。 -
ベル伊那で七宝展 13日まで
諏訪市の七宝作家平林義教さん(48)と妻の利依子さん(46)の七宝展は13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
季節の花や身近な風景をテーマとした額や代表作であるネコをモチーフとした合子や蓋物、トンボ玉などのブローチやペンダントなどの約200点を展示販売している。
義教さんは「平面作品や立体作品で表現した、七宝工芸の多様性を見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
駒ケ根市公民館ふるさと講座
赤穂、中沢、東伊那の3公民館でつくる駒ケ根市公民館協議会は「笑いと健康」をテーマとした07年度ふるさと講座の第1回として10日、講演会「楽しい健康づくり ピンピンコロリ運動」を赤穂公民館で開いた。市民ら約30人が集まり、飯田市上郷公民館長の北沢豊治さんの話に耳を傾けた=写真。
健康で長生きし、死ぬ時はコロリ竏窒ニいうPPK(ピンピンコロリ)運動の提唱者でもある北沢さんは「早くボケて寝たきりになる秘訣は」として(1)自然のリズムと人体のリズムを悪くする(2)食生活は改善しない(3)頭は使わず、嫌みは言う(4)運動せず、ストレスをためる(5)毎日怒ってばかりいる竏窒唐ー、「こうすれば間違いなく健康にはなれない」と逆説的な説明をユーモアたっぷりに披露して笑いを誘っていた。参加者は時折納得したようにうなずきながら、話に聴き入っていた。
第2回講座は12月1日に開かれる。 -
中ア山麓の美酒を楽しむ会
地元産の銘酒を飲み比べる「中央アルプス山麓(ろく)の美酒を楽しむ会」が9日夜、駒ケ根高原の味わい工房で開かれた。駒ケ根市、宮田村の観光、酒造業などでつくる実行委員会の初めての企画。近隣市町村のほか県外から約50人が参加し、5銘柄のビール、日本酒、ワイン、ウイスキーをたっぷりと堪能した。
銘柄は南信州ビールの「ゴールデンエール」と「アンバーエール」、長生社の「信濃鶴純米大吟醸」、本坊酒造のワイン「信州駒ケ岳ヤマソービニオン2006」とウイスキー「マルス・シングル・カスク駒ケ岳1989年(たる番号616)」。特別講師として招かれた日本ソムリエ協会認定のシニア・ソムリエ石田通也さんが、それぞれの特徴や味わい方などをアドバイスした。石田さんは「一気に飲みたい気持ちはよく分かるが、まずは香りと色をじっくり楽しんでみて」と解説。参加者はグラスに鼻を近づけたり、光に透かして微妙な色の違いを眺めたりしていた=写真。それぞれの酒には石田さんが指定したという料理やつまみが1品ずつ付き、組み合わせでさらに味わいが深まる竏窒ニ好評。参加者らは酒談議に花を咲かせながら、満足そうな表情で次々に酒や料理を口にしていた。 -
十二天の森の野鳥に親しむ会
駒ケ根市福岡に広がる平地林「十二天の森」を保護する市民団体「十二天の森を守る会」(城田嘉一会長)は10日、野鳥に親しむ会を開いた。会員など約10人が参加。会が10年前から森に設置している鳥の巣箱約30個を一つ一つ点検し、傷んだ巣箱は修理したり、新品に交換するなどした=写真。県野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さんも参加し、巣箱の取り付け方や位置などをアドバイスした。
小口さんは十二天の森に住む野鳥について「一番多いのはエナガだろう。シジュウカラの子育てを手伝う面白い習性がある」、「カワセミが子どものしつけのためにここの池に来ることが分かった。1年おきにしか見られないが、ぜひ一度観察してみてほしい」などと話した。 -
つくしんぼ保育園はシクラメンを販売
伊那市御園のつくしんぼ保育園の保護者、職員でつくる「父母職員の会」は10、11日、伊那市のニシザワショッパーズ双葉店前でシクラメンの販売をしている。赤や白、ピンクなど鮮やかに咲きそろったシクラメンが並び、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
補助金だけでは十分な運営費が確保できない同園では、保護者や保育士が協力し合いながら物資販売など、さまざまな取り組みを行い、運営費に当てている。
シクラメン販売もその一環。東春近の協力農家からシクラメンを仕入れ、それを保護者が中心となって販売しており、今年は2千鉢ほど販売する予定でいる。
シクラメンの販売は30年近く続いており、毎年心待ちにする近隣住民が訪れたり、同園のOBなどが購入していくという。
今年の担当者である畑中堅一さん(50)=東春近=は「今年もきれいな花が咲いたので、ぜひ買いに来てください」と話していた。
販売時間は午前10時縲恁゚後3時。価格は1鉢1300円。
また、店頭販売以降の個別販売も受け付けている。
シクラメンに関する問い合わせはつくしんぼ保育園(TEL78・4157)へ。 -
第12回JA上伊那まつり開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)による第12回JA上伊那まつりが10日、伊那市狐島の本所で始まった。初日から新鮮な農作物を買い求める多くの買物客が訪れているほか、さまざまな催しが会場をにぎわせている。
まつりの目玉の一つは、「農産物品評会」。毎年農家が丹精込めて育てた農作物が並び、それぞれの作物ごとに品評を行っている。今年、約880点の野菜や果樹、花きなどが出そろった。夏の暑さの影響が懸念されたものの、出品された農作物はどれも質が良く、果樹は昨年より40品ほど多く出ている。特に上伊那が振興作物として力を入れているシロネギやダイコンなどは良いものが出ているという。農作物は一般が購入できるようになっており、価格も店頭に並ぶものより安いため、消費者にも人気で、今年も午前8時半ころから会場前に列ができた。
また、青壮年部による「かかしコンクール」には、今年話題となったキャラクターや人物などをモチーフとしたユニークなかかしが並んだほか、ステージでは地元の幼稚園の鼓笛隊や伊那養護学校の児童らによる太鼓演奏が披露され、訪れた人を楽しませていた。
まつりは11日まで。時間は午前9時縲恁゚後4時。農産物品評会の野菜の引渡しは午後3時半縲恁゚後4時となる。 -
伊那谷そばまつり盛況
伊那市の高遠城址公園で10、11日、新そばを味わう「伊那谷そばまつり」が開かれている。初日は昼時に雨が降ったものの、家族連れや夫婦連れなど多くの来園者でにぎわった。
そばまつりは、公園内で開催中の「秋まつり」(3縲・8日)のイベントの一つとして初めて企画。合併を機に交流を始めた「高遠そば組合」と「伊那そば打ち名人会」が公園内の高遠閣前に店舗を構え、来園者に新そばを提供した。
いずれも高遠産のそば粉を使い、辛みダイコンと焼きみそを加えた「からつゆ」のざるそば、とろろそば、山菜あったかそばを用意。
公園内のカエデ250本が見ごろを迎え、来園者は紅葉を楽しみながら、ずるずると音を立てて新そばを味わった。
持ち帰り用そばを注文する人も目立った。
伊那谷には「高遠そば」「行者そば」「高嶺ルビー」などがあり「全国規模のそば祭り開催も夢ではない」と全国に向けて伊那谷のそばを発信する。
値段はざるそばが600円、大盛りそば・とろろそば・山菜そばが各800円。
営業時間は午前10時縲恁゚後3時。