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上穂町区敬老文化会
駒ケ根市の上穂町区(井上利雄区長)は3日、07年度の敬老文化会を同市の赤穂公民館で開いた。招待された69歳以上のお年寄り433人のうち約160人が出席し、長寿と健康を共に喜び合った。喜寿を迎えた人たちには中原正純市長が一人一人に記念品を手渡した=写真。
演芸会では分館役員らによる劇やシバオケ(芝居とカラオケ)などのほか、有志のグループらによる歌や踊りなどの出し物が次々に披露された。お年寄りたちは芸をさかなに和やかに歓談しながら楽しいひとときを過ごした。
井上区長はあいさつで「戦中、戦後の厳しい時代を生きてきた皆さんのおかげで今日の日本がある。これからも体に気をつけて長生きし、われわれ後輩を指導してほしい」と呼び掛けた。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
石沢正美、淡谷和江、有賀昭子、春日康子、小松千代、成田隆興、宮沢とよ子、林守子、柴田みな江、水上利雄、藤嶋絢子、福沢英美、山本政幸、宮沢文江、北原うた子、重盛菊子、大蔵儀一、小原久代、小出定子、北原昭五 -
三峰川みらい会議が環境大臣表彰を受賞
伊那市の市民団体・三峰川みらい会議(織井秀夫代表)がこのほど、環境美化に尽力した団体として環境大臣表彰を受ける。
6月の環境月間に合わせて環境省では、地球環境の保全や地域美化活動に顕著な功績があった全国の個人や団体を表彰している。
今回県内からは三峰川みらい会議1団体が受賞。同団体は河川環境保全のためアレチウリ子所ははじめとする各種事業を展開。また、流域住民と行政との協働により、地域全体への環境保全意識啓発に大きく貢献している。そのほかにも市町村、県、国との行政懇談会や三峰川フォーラムや三峰川まつりなどの開催を通して河川に対する市民の関心を高め、積極的に美化活動推進に努めていることなどが高く評価された。
表彰式は11日の午前10時半から。場所は東京都の虎ノ門パストラルとなる。 -
地域の魅力を再発見
伊那市民を対象としたバスハイク「身近な魅力、再発見」が5日、スタートした。自分の住む地域の良さを知り、観光客に伝えてもらうねらい。伊那市観光協会伊那支部企画、伊那バス主催。
第1弾は「高遠 お寺めぐりとローズガーデン」。60代を中心に23人が参加し、市役所を発着点に高遠町の建福寺、蓮華寺、高遠しんわの丘ローズガーデン、伊那の清水庵など6カ所を回った。
シャクヤクが咲く蓮華寺には、絵島の墓がある。絵島は大奥の大年寄りで、江戸時代、大奥の権力争いとからみ、芝居見物のとがで高遠に遠流され、1741年、61年の生涯に幕を閉じた。
高遠町の観光ボランティア「ふきのとう」のメンバーは、遠流された理由や高遠での生活ぶり、1916(大正5)年に墓が見つかったことなどを解説。参加者はメモを取ったり、写真に収めた。
友達に誘われて参加した東春近の女性(72)は「市内でも知らないところがある。説明があって勉強になる」と話した。
バスハイクは昨年度、伊那観光協会が立ち上げた、伊那の観光を考え、実践するためのプロジェクトで提案された。視察場所を変えながら月1回のペースで続ける計画で、次回は7月10日。長谷地域の熱田神社、八人塚、南アルプスむらなどを予定している。 -
伊那市消防団水防訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は3日、同市高遠町下山田の三峰川左岸で梅雨期を前に恒例の水防訓練を開いた。14団から班長以上の団員239人が参加。県伊那建設事務所員の指導で「中聖牛」などの水防工法を学んだ=写真。
命綱や工法に用いる数種のロープの結び方を覚えてから、木流し、積み土のう・蛇籠(じゃかご)、シート張り工法などを4グループに分かれて学習。同地区では伝統的工法となっている、水流を受け流すための工法「中聖牛」も実習した。
田畑団長はあいさつで「水防は火災と違い水や土砂など自然の力と立ち向かわなければならない。まずは単独行動をせず、危険を感じたら避難すること」などと呼びかけた。 -
伊那市の西箕輪公民館で「通学合宿」スタート
異年齢の集団生活の中で自主的な児童を育てる伊那市の西箕輪公民館の事業「通学合宿」は3日、同公民館で始まった。西箕輪小学校の4竏・年生40人が8日までの5泊6日の日程で合宿生活をする。初日は、キャンプファイヤーやレクリエーションなどを通じて仲間たちとの交流を深めた。
3年目となる同事業は、公民館単位での主催としては上伊那地域で珍しい。各学年男女6、7人の計6班を構成し、ボランティアの信州大学生がそれぞれ世話役に付いた。学校生活以外の時間を公民館で過し、朝夕の食事は自分たちで調理するのが特徴。今年は市の栄養士の指導で彩りと栄養バランスを考えた献立で料理した。
初日メーンのキャンプファイヤーでは、参加者らが火を囲んで自己紹介をした。「皆と仲良くなりたい」「調理を頑張りたい」などと、合宿に向けた意気込みを大声で発表した。
期間中は、地元の「羽広獅子舞保存会」との交流などの企画が組み込まれている。
キャンプファイヤーで自己紹介
初日の夕食は豚汁やちくわの蒲焼きなど -
箕輪町女性団体連絡協議会総会
箕輪町女性団体連絡協議会は1日夜、07年度総会を松島コミュニティセンターで開き、本年度事業計画案、予算案などを承認した。
07年度スローガンは「障害を持っている人も持っていない人も共に築く社会参加の町づくり」。事業計画は▽町づくりのすすめ(県生涯学習センター)▽ふれあい広場(8月26日)▽視察研修▽出前講座▽女性の集い▽新年交流会-など。参加団体の事業に協力するほか、町や区から協力要請があった場合は参加協力する。予算の収入・支出総額はそれぞれ22万5922円。
06年度は、19年ぶりの女性模擬議会を開き、女団連に所属する11団体の代表が模擬議会議員を務め、農業、商業、福祉、環境、教育行政など多方面わたって質問した。
07年度役員は会長に大槻一子さん、副会長に小口幸子さん、副会長兼会計に原田とみ子さんが就任した。大槻会長は、「各単会とコミュニケーションをとりながら、ズクと女性のパワーで元気よく活動する。皆さん応援してください」とあいさつした。 -
手良保育園でポニーと子牛とのふれあい
本物の馬や牛ってどんな感触?竏秩B伊那市の手良保育園(伊藤正子園長)の園児約70人が4日、同地区の酪農家・酒井秀明さん(35)が飼育するポニーと今年4月に生まれたばかりの子牛と触れ合った=写真。
触れ合い体験はなかなか触れ合う機会のない大型動物との触れ合いを楽しんでもらおう竏窒ニ、昨年から始まったもの。今年も、中央酪農会議から酪農教育ファームの認定を受けている酒井さんが協力し、牧場で飼育しているポニーと子牛を連れて同園を訪れた。
園児たちはポニーに代わる代わる乗馬し、子牛がミルクを飲む様子を見学。「優しくしなきゃだめだよ」「気持ちいい」などと子牛の頭や体をなで、動物の温かさを肌で感じていた。
伊藤園長は「大きい動物と触れ合うのは子どもにとっても良いと思う。また、普段は見ることができない働くお父さんの様子を知る良い機会」と話していた。 -
西箕輪景観ウォーキング
地元住民らが西箕輪地区の景観のよさを歩いて確かめる企画「景観ウォーキング」が3日、同地区内であった。景観保全活動を支援する県景観条例「景観育成特定地区」の指定を目指す地元地権者らでつくる「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)などの企画。地元の景観の素晴らしさを再認識するため会員ら約30人が集まった=写真。
ウォーキングは、指定を受けるに辺り、故郷の景観を住民が共通理解することが大前提となるため企画した。コースは吹上、大泉新田、大萱の地域を歩く約10キロコースで実施。吹上神社にある推定年齢千年のサワラ古木、大萱の「富士塚」などの各地域の魅力を参加者らで語り合った。
イベントは、同市と隣接する市町村境を歩く新市誕生イベント「平成の大検地」に関係した企画で、市町村境5カ所での撮影検地もあった。
同会は、法的規制力のある景観育成特定地区の指定による地域の景観保全を目指す。今後は、景観現状調査(住民アンケート含む)や土地所有者の3分の2以上の同意獲得などの手順を踏んで指定を受ける。
ウォーキングは10日、羽広、上戸、中条、与地の各地域を歩く約9キロコースも実施する。 -
みはらしファームで「花馬まつり」にぎわう
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは3日、「馬の観音様」として有名な同地区にある仲仙寺へ馬とともに参拝する企画「花馬まつり」を開いた。アルストロメリアなどの花を背中に飾った木曽馬とポニーそれぞれ1頭を先頭に、市内を中心とした約100人が参加した=写真。
企画は、五穀豊穣(ほうじょう)や馬の健康を願うため農家が農耕馬を連れて参拝していたのがいわれ。現在の形式はで始めたのは5年ほど前から。毎年、県内から集まった参加者が約2キロの道のりを歩き、それぞれが願いを書いた短冊を寺に納める。
西箕輪小学校3年の唐沢真奈ちゃん(8つ)は母親と弟とともに初めて参加した。「皆が元気に過ごせますように!!」と、丁寧な字でゆっくりと願い事を短冊に書き込んでいた。 -
箕輪町消防団懇親会「赤魚会」
箕輪町消防団の伝統行事「赤魚会」が3日、町役場北側駐車場であった。唐揚げにしたイモリなどの珍味など数種を持ちよって交流を深める懇親会。正副分団長会(山岸健彦会長)の企画で、全6分団から正副分団長やOB消防団員、来賓ら約80人が集まった=写真。
天竜川に生息する赤魚(ウグイ)を酒のさかなにして懇親会を開いていたのがはじまり。毎年、珍味や山、川の幸を各分団が持ちより、町長や小中学校長ら来賓を持てなし、日ごろの消防団活動への理解や協力に感謝した。
イモリの唐揚げは毎年の恒例珍味で、1週間ほど前に沢から採集してきた50匹を「カラッ」と2度揚げして皿に盛った。味見した団員によると「香ばしく、少し苦味がある」との感想。先輩団員らに勧められ、やむを得ず口にする姿が笑いを誘っていた。 -
南箕輪公民館「森林に親しむ講座」はじまる
南箕輪村公民館の事業「森林(もり)に親しむ講座」が3日、同村の大芝高原みんなの森で開講した。子供連れなど約10人が参加。鳥のさえずりが響き渡る中で安らぎながら、インストラクターによる同森内の樹木の説明に耳を傾けた。
森林セラピーロードに認定された「みんなの森」で開く、2年目の取り組み。森林インストラクターの平林和彦さん=大芝=を今年も講師に迎え、11月までの全6回の講座で植物の種類や名前、森林の働きなどについて学習する。
初回は、コナラやヤマウルシなどについて学習。平林さんは、地面から伸びる若葉を指差し、コナラのドングリから毎年、芽が出ているんですよ竏窒ネどと呼びかけ参加者にさまなまな樹木を説明した。「今は関心が薄くなってきているので森のよいところを紹介したい」と話した。
平林さんと一緒にドングリを拾う参加者ら -
伊那署協議会 委員委嘱
伊那警察署協議会の委員委嘱式が1日、同署であった。委員の任期(2年)満了に伴う式で、再任7人、新任8人の計15人に対し、県公安委員会の委嘱状を小嶋惣逸同署長が受け渡した=写真。
同協議会は、警察が住民の声に基づいて行動するような仕組みを確立するため、01年6月に発足した制度。委員委嘱した地域住民の警察に対する要望や意見を反映させながら業務運営を改善するなどの目的がある。
委嘱式の後、本年第1回目の協議会を開催。「大量退職時代を迎えての優秀な人材の確保と若い警察官の育成」について、住民の意見を聞いた。協議会は年間4回あり、その都度、テーマを設けて話し合う。 -
ブーゲンビリア満開
駒ケ根市南割の園芸農家、北村信之さん花育苗ハウスでは、ブーゲンビリアが満開、濃いピンクの花がハウスを占領している。
8年前、約30センチ前後の鉢植えをもらって育てた。どんどん成長し、夏には華やかな花をつけていたが、今年2月の強風でハウスの屋根が飛び、南国の花、ブーゲンビリアはすっかり葉を落した。
北村さんは「寒さで枯れてしまったと思ったが、5月中旬になって、今まで咲かなかった枝の先まで見事に咲いた。寒さに当てたことが良かったのでは」と話している。
ブーゲンビリア 原産地は中央アメリカなどの熱帯雨林。花びらのように見える部分は花を取り巻く葉(包葉)で、実際の花は花の中央部にある白い小さな花。 -
【記者室】耳で聞くお話
南箕輪村図書館で「お話を語る」講座が始まった。まず聞き手の楽しさを理解するためお話を聞くことから始め、次にお話を選び、覚えて語ることを学ぶ▼講師によれば、お話を語るというのは、語る人と聞き手が一緒に作り上げる世界だという。取材だけでは“一緒に作る世界”までは理解できなかったが、本で読み知っているお話でも、語りで聞くとまた違った世界が自分の中に広がる感覚を味わった▼耳で聞くお話は視覚的な情報がないため、どんどん想像が膨らみ自分で自由に世界を作り出していく。これがお話を聞く魅力だろうか。皆に知ってほしいという講師。もし機会があれば聞いてみてはいかがだろう。不思議な魅力がある世界を味わえるかもしれない。(村上裕子)
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「信州風景絵画展」 5日まで
「信州風景絵画展」は5日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。伊那谷や安曇野など、県内の風景を画題とした油絵、日本画など40余点を展示販売している=写真。
中川紀元、石井柏亭、小山敬三、丸山晩霞ら有名作家を中心に約40人の作品が並ぶ。関係者は「さまざまなジャンルの画家が描く信州の風景を楽しんで」と来場を呼びかける。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
環境保全に関するポスターの入選作品展示
6月の環境月間に合わせて市民団体や事業者、市町村などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」は15日まで、06年度環境保全に関するポスターの県内入選作品を伊那市の県伊那合同庁舎2階ホールに展示している=写真。
ポスターは自然保護や生活環境に関する認識を深め、環境保全意識高揚を図る目的で小学生縲怦齡ハを対象として毎年この時期に募集している。全県で3143点の応募があった昨年度は、上伊那地区からも618点の応募があり、優秀賞1点、入選5点が選ばれた。
今回展示している作品は最優秀賞から入選まで14点。宮田小学校の松浦玲菜さんの入選作品なども含まれている。
近年は温暖化防止を呼びかける内容のものが多く、かわいらしいイラストとともにごみの減量化やマイバックの利用を訴えた作品もあった。 -
「お話を語る」講座開講
南箕輪村図書館の「お話を語る」講座が1日夜、村民センターで始まった。受講者は、講師が語る昔話に静かに聞き入った。
南部小学校司書の藤沢薫さんを講師に、お話を聞くことから始め、話を選び、少しずつ覚えて語ることを学ぶ全6回。昨年に続き2年目。
藤沢さんは、お話を語ることについて「言葉だけだが自分の世界を作れる。不思議な魅力を感じる」と説明。「自分が楽しい気持ちが意欲につながる。語る人と聞き手が一緒に作り上げる世界なので、まず聞き手の楽しさをわかってほしい」と、初回は「お話を聞く」をテーマに、日本の昔話「くわずにょうぼう」、グリムの昔話「熊の皮を着た男」など3つのお話を語った。
覚え方についての質問には、自分の頭に浮かんだイメージ“絵”を見ながら覚える方法をアドバイスした。
受講者は継続参加の人もいて、「子どもたちに語れるようになりたい」「今年はもう少し長いお話を覚えたい」などと話した。 -
青年海外協力隊帰国隊員
箕輪町
北原明子さん05年4月、青年海外協力隊員として南米のパラグアイに派遣された。野菜栽培を指導する農業技師で、現地の高校生に土作りの基礎から教え、2年間の活動を終えた07年3月、帰国した。
大学在学中、青年海外協力隊の経験者から話を聞き関心を抱いた。観光で訪れたカンボジアで、貧しさや地雷被害がある中で生きる人々を見て、役に立つ仕事がいつかできたら-と漠然と思ったことが隊員を目指す入り口となった。勤めていた会社を辞め、大学の農学部で学んだ経歴を基に協力隊に志願した。
派遣先は、ルケ市にあるファビアン・カセレス学校。幼稚部から高等部までの一貫校で、農業科の高等部を受け持った。
パラグアイは野菜を食べないことが国家レベルの問題で、国のプロジェクトとして学校に農業科があり、家庭菜園も推奨しているという。
食べる野菜はトマト、レタス、キャベツだけ。「生徒のほとんどがキュウリを見たことがない。ブロッコリーを食べていたら気持ち悪いと言われたほどです」。そのため、スープなどトマト味の料理があり、生徒も興味を持っているトマトをカリキュラムの中心にし、毎日畑に出て土の耕し方、種のまき方から収穫までを同僚の教諭とチームを組んで教えた。
「問題は私の語学。伝えたいことはたくさんあるけど、最初は生徒に理解してもらえなかった」。生徒60人のうち農作業の経験者はわずか2人。実際に手本を見せて指導した。
学校に予算がなく農薬も肥料も購入できない。「虫が来れば来放題、病気が出れば出放題。それを生かして害虫や病気を教えたけど、なかなかうまくいかなかったですね」。しかし作業をしながら家庭や友達の話をすることで生徒の生活が見え、距離が縮まった。
「なめられないようにきちっとするところはして、でも最後まで生徒とは友達みたいでした」
一番驚いたのは、雨が降ると学校に来ないこと。「傘がないからと言って来ない。先生が来ないことも。本当にのんびりしてました」。最高気温は40度から45度。本当に暑い日も生徒は来なかった。
「とんちんかんなことをするのは日常茶飯事。伸びる芽の一番上を取ってしまうこともあった。『ぼくはやってない』と、絶対謝らないです。面白かったですね」
なかなか謝らない頑固な面もあるが、友達になったら一生友達という情が厚い国民性。「悩むこともあったけど、周りの人がすごく親切にしてくれ、サポートしてくれた。先生も嫌なことを言う人はいなかった。うまく話せなくても話しかけてくれて、温かく包んでくれたので活動ができた」と振り返る。
貴重な経験だったという2年間。「自分に出来たことは何もなかったのではと思うけど、この子達が日本に少しでも興味を持ち、そこから世界を少しでも見てくれたら。私が与えた影響が、この子達の中で考える材料になってくれたらうれしい」(村上裕子) -
駒ケ根市で水源祭
水道週間(1縲・日)に合わせ、駒ケ根市水道指定店組合(ヤマウラ・沢田英明組合長)は2日、市内北割一区の切石浄水場で07年度の水源祭を行った。組合員のほか市の関係者ら約30人が参列。神職が水神に向かって玉ぐしをささげるなどの神事を行って水道水の安定供給を祈願した=写真。沢田組合長は「今年の水道週間のスローガンは『水道がうるおす日々の健やかさ』。いかなる場合でも安全、安心な水を安定的に供給するのが使命だ」とあいさつした。
市の上水道事業は1954年に赤穂上水道として創設。翌年通水を開始して以降、段階的に規模を拡大し、現在1日当たり最大約2万立方メートルの給水能力がある。
切石浄水場は施設の老朽化などのため、09年度をめどに全面的に更新される見通し。総事業費は16億円。これにより、水道料金は10年度から2段階に分けて5%程度の値上げが見込まれている。 -
くらふてぃあ杜の市
「手づくり工芸展in駒ケ根Vol11くらふてぃあ杜の市」が駒ケ根高原の2カ所の特設会場で3日まで開かれている。全国各地から集まった約300人の工芸作家らが木工、陶芸、染色、ガラス、皮革、彫金などそれぞれ得意の作品や技を各ブースで披露。訪れた家族連れなどの買い物客らはずらりと並んだブースをゆっくりと歩きながら品定めをして歩き、時折気に入った作品を見つけると作家らと言葉を交わしながら買い求めていた=写真。
杜の市は今年で11回目。初回の市に参加した工芸作家らは約160人だったが年々増加している。
3日は午後5時まで開催。問い合わせは駒ケ根ファームス内の実行委員会(TEL83・7680)へ。 -
衣替えで夏を待つ
1日、それぞれの学校や企業で衣替えがあった。伊那市西春近の伊那西高校(西村敏廣校長、534人)でも夏服の白いセーラー服を着用。朝のうちは涼しく、女子生徒の多くはカーデガンを羽織って登校した=写真。
長野地方気象台によると、1日の伊那市の最高気温は、午後4時20分に23・3度を記録。例年並みの温かさとなった。県内の朝の平均気温は10度前後で、まだ薄着では肌寒い。 -
駒ケ根警察署協議会委員に辞令交付
駒ケ根警察署の業務運営について意見、要望を提言する警察署協議会委員の任期満了に伴い1日、再任4人、新任3人の委員に同署で辞令が交付された=写真。辞令書を手渡した松井君子県公安委員は「警察と一緒に安全、安心の地域づくりをしていくため忌憚(きたん)のない意見、提言を行い、地域の代表としての役割を果たしてほしい」と呼び掛けた。
警察署協議会は警察改革の一環として01年6月1日、全国一斉に設置された。任期2年。再任は1回限り。
委員は次の皆さん。
▽会長=小平佳司(駒ケ根市)▽副会長=小池長(駒ケ根市)▽書記=桃沢伝(中川村)▽委員=上村千代子(駒ケ根市)小林登(宮田村)倉沢公則(飯島町)折山旭(同) -
上の原保育園の園児が地元住民とサツマイモの苗植え
伊那市上の原保育園の年長園児約60人が1日、上の原地区の高齢者などとともにサツマイモの苗を植えた=写真。
地域とのつながりを竏窒ニ同園では、開園以来、地区社協や同地区の高齢者クラブ「菊の会」などと年間を通じた交流会を展開。また、昨年からは地元住民が中心となって園の周りの花壇整備に取り組んでいるなど、さまざまな形で関係を深めている。
今年は初めて畑づくりに挑戦。園児たちは訪れたお年寄りから植え方の手ほどきを受けつつ、苗の根元へ丁寧に土を掛けていた。
この日、園を訪れた女性の一人は「畑作りは今年初めて。収穫の喜び、食べる喜びと楽しみがたくさんあっていい」と話していた。 -
再整備活性化の是非問うアンケート実施、JR宮田駅前東地区の1ヘクタール
再整備活性化に向けた議論が始まっている宮田村のJR宮田駅前東地区の約1ヘクタールについて、周辺地域の代表らでつくる「中心市街地研究会」は、対象区域内の地権者と借地、借家で住む全24世帯を対象に、整備活性化の必要性の是非などを問うアンケート調査を実施する。今月中には結果をまとめ、住民合意のうえで次の検討段階に進んでいく考えだ。
アンケートには整備の必要性から、現状の課題と整備する場合に求められる点、整備手法などの項目を設定。
各設問は是か非かを選択する方式で、駅前について気付いた点などを自由に記入する欄も設けた。無記名で行う。
31日夜は対象世帯を集めて懇談会を開き、議論が始まった2005年12月から現在までの経過を説明。アンケート調査を実施したい意向も示し、出席者からは賛同を得た。
「全員の意識が統一されないと整備は難しい。皆さんの意見を聞くうえで、次の段階を踏みたい」と研究会代表世話人の宮下進八郎さん。
村産業建設課の平沢正典課長も「このような整備で今は、行政が計画を立てて住民に示す時代ではない。居住形態も混在しており、住民の皆さんが一つずつ積み上げて頂くのがベスト」と話す。
アンケートは10日ころまでに回収し、再度対象区域の住民と懇談会を持ち、調査結果をもとに今後の進め方をはかる。 -
【記者室】思い知らされる火災の恐ろしさ
伊那市の龍光寺が全焼し、住職が亡くなった。住職と面識はないが前の庵主さまとは親交があったので人ごととは思えず、火災の恐ろしさをあらためて実感する▼炎上中の現場には取材で何度となく駆けつけたが、その度に思い知らされるのは火もさることながら吹き上がる煙のものすごさだ。風の加減で煙に巻かれた時の呼吸の苦しさは想像をはるかに超えるものがある。目も痛みで開けられない上に煙幕に視界を奪われてわずか1メートル先も見えない。就寝中に火が出ればパニックも手伝って逃げ切れないのも無理はない▼火災に遭った時は何も持たずに身一つで逃げるのが生きるための鉄則だという。万一に備え、それぞれの家庭で消火と避難の訓練を行ってみるべきだ。(白鳥文男)
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はら美術で三浦輝峰油絵展
伊那市出身で今年3月に全日本肖像美術協会の理事長に就任した三浦輝峰さんによる油絵展が6月5日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。県内の風景画を中心とする約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
内閣総理大臣賞をはじめ、全日肖展で数々の賞を受賞し、三井住友海上のCEO・井口武雄氏の肖像画掲額などに携わってきた三浦さん。現在は佐久市に拠点を移して製作活動に取り組んでいる。
今回は全日本肖像美術協会の理事長就任記念として、地元・伊那市での個展を3年ぶりに開催することとなった。
高遠の桜をはじめ、上伊那各地の情景を描いた色彩豊かな風景画が多く、自然が織りなす美しさがそのままに写し出されている。
三浦さんは「長野県は空気がきれい。県内風景の美しさを、再認識していただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。 -
禁煙週間の啓発活動
たばこが健康に及ぼす影響を知ってもらおう竏窒ニ伊那保健所は6日まで、たばこに関するコーナーを伊那市の県伊那合同庁舎入口に設置している。
世界禁煙デー(5月31日)に合わせて厚生労働省では、5月31日縲・月6日を「禁煙週間」としてさまざまな活動を展開している。それに伴ない伊那保健所でも、禁煙などに関する普及啓発活動を実施。息の一酸化炭素濃度測定や禁煙相談、パネル展示などを行いながら、禁煙や受動喫煙対策の重要性を知ってもらうためのコーナーを設けた。
伊那保健所の酒井登実代さんは「まずは自分自身が何のためにやめたいのかをしっかり認識することが大切。支援策としては喫煙外来などもあるので、ぜひ相談してみてほしい」と話していた。
伊那保健所では、たばこをやめたい人を対象とした相談対応「卒煙倶楽部」にも取り組んでおり、改善希望者の参加を呼びかけている。次回は9月5日。 -
ごみゼロ運動に合わせ KOA清掃活動
KOA(向山孝一社長)と同社グループは30日、「ごみゼロ運動の日」に合わせ、伊那市荒井区の本社周辺からJR伊那市駅までの一帯で清掃活動に取り組んだ=写真。
恒例の清掃活動で、環境保全への意識を高めるとともに、地域への感謝の想いを込めて取り組む活動。この日は、社員ら約70人が1時間ほどかけ、歩道などに落ちているたばこの吸い殻や空き缶などを拾い、分別した。
同社担当者は「たばこの吸い殻が特に目立った。年々、ごみの量は減っているがこれからも続けていきたい」と話している。 -
伊那市防災議会、水防協議会
伊那市防災会議、水防協議会(いずれも会長は小坂樫男市長)は28日、市役所であり、本年度の防災体制や水防計画などについての説明があった=写真。市は市役所でリアルタイムに市内の雨量計情報を把握する気象観測システムを7月を目標に構築することについて話した。
同システムについては3月にあった前回会議で発表済み。市総務課によると、同システムは、市内の公共施設など9カ所(高遠町片倉、長谷杉島など4カ所に新設)に設置した降雨計をネットワーク化し、局地的な集中豪雨などの市内全体の降雨状況を把握する目的。事業費は合併補助金による約700万円。
防災会議、水防協議会は、国土交通省、警察署、消防署、交通機関などの関係者が出席し、3市町村合併に伴う新たな市職員行動マニュアル、市防災マップの説明や水防警報の新たな基準などを確認した。 -
仲仙寺のフジがスギの木を覆う
あれは何の木!?竏秩B伊那市西箕輪羽広の仲仙寺(師田香雪住職)で、スギの巨木に巻きついたフジが満開の花を咲かせ、道行く人たちを驚かせている=写真。
スギの高さは25縲・0メートルほど。上の方はすき間がないほどに紫色の花が咲き並んでいるため、遠くからでも目を奪われる。
寺によると「例年花が咲くが、今年は花付きが良い気がする」とのこと。
スギの大木も今はひっそりと身を潜めつつ、フジの花が咲き誇る様子を見守っている。