-
市役所職員でつくる自転車愛好者グループが本州1周達成に向けて伊那市を出発
自転車で本州1周を目指してきた伊那市役所職員の自転車愛好家グループ「Cycle倶楽部R」の5人が28日早朝、本州最後のツーリングを行うため、伊那市駅から昨年の終着点、青森県野辺地駅へと出発した=写真。92年に青森駅をスタート。「ツールド・本州」と名付け、本州の海岸線沿線を毎年少しずつ走り進めてきたが、15年目となる今年、ついに本州1周、約6千キロを走破する。代表の中山一成さん(54)は「今年も楽しむぞ」と意気込みを語った。
30代縲・0代の男性約10人でつくる同グループは、青森県から秋田県、秋田県から新潟県の海岸線をツーリングしたことをきっかけに「どうせならその先に進もう」と本州1周を決意。毎回都合のつくメンバー数人が参加し、前年の終着点から次の目的地に走り進めてきた。大雨や台風、自転車の故障などさまざまなアクシデントに見舞われることもあったが、仲間同士の支え合いでカバー。個人で本州を完走するのは、代表の中山さんと牧田豊さん(44)の二人で、牧田さんは「よく続いた。それでも、初めて道やその時にしかない出会いは楽しかった。仲間がいたから続けてこれた」と振り返る。
今回は、野辺地から六ヶ所村へと進み、下北半島を半時計回りに走行。5泊6日かけて約450キロを走り、92年に出発した青森駅を目指す。ゴールは10月2日を予定している。
今後は、北海道、四国、九州にも挑戦したいとしている。 -
【記者室】
箕輪町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと、住民有志の会「天竜せせらぎロードプロジェクト」が、整備計画案を策定するなど活動している。計画案は天竜川上流河川事務所に提出。回答を待っている▼この計画案に照明設置が盛られたことに端を発し、今度は自然エネルギー活用の廉価な照明装置を開発しようと、町内の事業者有志が「箕輪ブライトプロジェクト」を立ち上げ、研究開発を始めた▼住民の中で産声を上げた堤防道路整備の夢は、照明装置開発という工業分野にも発展。人が動き、活動が広まれば、地域も活性化する。「自分たちで出来ることは自分たちでやろう」。自立の町が目指してきた姿が、ここにもある。(村上記者)
-
赤ちゃんとお話しましょ、ベビーサイン体験
赤ちゃんとお話しよう‐。宮田村住民福祉課は28日、まだ上手に話すまでに育っていない乳児と簡単な手話やジェスチャーでコミュニケーションを図る「ベビーサイン」の体験教室を開いた。南信では初の開催となり、村内外37組の親子が参加。子育ての新たな楽しさを発見し、乳幼児期のふれあいの大切さを再認識した。
言葉が話せない乳児でも、教えることによって手やジェスチャーを使って積極的に表現するようになる新たな育児法。日本ベビーサイン協会認定講師の坂井理恵さんを迎えた。
簡単な歌や体操に手遊びを取り入れながら、我が子と向き合いふれあうなかで、手に意味を持たせて会話する方法を体感。
自身の気持ちや動物の真似などを、オリジナルのジェスチャーで表現し、「1カ月ほど続けて一緒の目線で話しかければ、どの子でもサインをするようになります」と坂井さんは話した。
米国発祥で国内に紹介されたのは4年前と歴史は浅いが、「一方的な育児ではなくなり、絆も強くなる」と坂井さん。
6ヵ月の長男凌君と参加した井出弘美さん=飯島町=は「今でも楽しい子育てなのに、話ができたら、もっともっと楽しいと思う」と話した。 -
クイズに答え交通安全意識高揚
第13回伊那市高齢者交通安全マレットゴルフ大会が26日、同市西箕輪のマレットパークはびろであった。プレー中、コース上で交通安全にかんするクイズを出題するなどして、安全意識を高めた。市、市交通安全協会連合会など主催。
市内の高齢者約100人が集まり、4人一組になって18ホール、パー72のコースをプレー。3つのホールでの交通安全クイズの不正解回数もスコアに含む競技方法で競った。
クイズは「飲酒運転による交通事故の罰金」「事故発生時のシートベルト着用時に対する非着用時の死亡率の倍率」など。高齢者事故発生場所で自宅付近が全体の7割りを占めていることを知って驚く参加者の姿もあった。
市安協連合会の堀内四郎会長は「昨年は交通事故が全体的に減ったが、高齢者の事故は増加傾向にある。これを機会に交通安全の認識を改めてほしい」と話していた。 -
箕輪、南箕輪の交通死亡事故の現地診断
27日、箕輪町、南箕輪村で発生した交通死亡事故2件の現地診断がそれぞれの自治体主催であった。伊那署、県警本部、道路管理者、交通安全協会関係者らが各現場に集まり、死亡事故の再発防止のために対策を話し合った。
同村南原の国道361号で6日に発生した事故は、道路脇の案内板標識の支柱に車両が正面衝突し、運転手の伊那市の男性(60)が死亡。同署によると、男性はシートベルトを非着用、現場にはブレーキ跡もなかったという。
現場は伊那市方面に向かって長い直線の下り坂のため、スピード抑制の路面標示の設置を検討。冬場に向け、凍結注意を促す標識や水はけのよい道路舗装などの必要性も意見として出た。
車が衝突した支柱は路肩50センチ幅内の設置で、地域住民から危険との要望があり県伊那建設事務所が移設工事をする矢先だった。事故発生を受けた同事務所は検討会で、国道沿いにある、他の危険な支柱1本を用地買収ができ次第、移設したいとした。
一方、箕輪町松島の伊那西部広域農道と町道が交わる信号機のない交差点で13日に発生した事故では、2台の車両が出合い頭に衝突し、町内の女性(50)が死亡、3人が重軽傷を負った。
町道を走る運転手らによると・ス一本道に見える・ス見通しの悪い交差点のため、町と公安委員会が発生後に一時停止と速度抑制を促す、道路標識、滑り止め舗装などを設置。検討会では加えて、遠くから見ても交差点だと分かるための標識の設置を検討した。
箕輪町で発生した本年の交通死亡事故件数は伊那署管内5件(26日現在)中3件。いずれも町民が関わっているため、継続的な安全運動活動で地元に啓発する重要性があるとの意見もあった。 -
KOA新入社員が稲刈り
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)の新入社員20人はこのほど、伊那市美篶の水田で稲刈りをした。
米作りは10年目の取り組み。借り受けた水田18アールで、コシヒカリを栽培した。
参加者の大半が稲刈り体験が初めて。慣れないながらも協力し合い、稲刈りがまで稲を1株ずつ刈り取って、はざかけにした。
途中で雨が降り出したため、昼食時間もとらず、急いで作業をこなした。
参加者は田植えに続く作業で、手間ひまかかる農家の大変さを実感した様子だった。
10月10日前後に脱穀し、11月に開く収穫祭で収穫した米を五平もちやおこわなどにして来場者に振る舞う。 -
伊那・駒ケ根地区の電話応対コンクール
日本電信電話ユーザ協会伊那と駒ケ根地区協会は27日、伊那市の「かんてんぱぱホール」で電話応対コンクールの地区大会を開いた。上伊那の11事業所から22人が出場、青木智さん=伊那食品工業=が優勝を決めた。
コンクールは、企業の顔となる電話受け付けの対応の重要性を認識し、営業やコミュニケーションスキルの向上を図るねらい。
信越放送テレビ編成局アナウンス室長ら4人が音声表現力、コミュニケーションスキル、営業スキルなど5項目で「顧客満足度」を審査した。
競技時間は3分間で、参加者は模擬セットを使い、客からのクレームに対して謝り、営業につなげる応対に当たった。
初出場で優勝した青木さんは「賞をいただけると思っていなかった。練習を重ね、いい応対を心がけたい」と信越大会への抱負を語った。
審査委員長の那須重信さん=NHK文化センター講師=は、講評で▽文章の意味を伝える▽書き言葉でなく、話し言葉で会話する竏窒ネどをアドバイス。「相手に伝わる会話を考えてほしい」と呼びかけた。
上位3位の入賞者は10月18日、新潟市で開かれる信越ブロック大会に出場する。
優勝以外の結果は次の通り(敬称略)。
(2)金子英明(中部電力長野支店伊那営業所)(3)有賀香奈子(トヨタUグループ)(4)中村一美(ルビコン)(5)畠中より子(中電長野支店伊那営業所)(6)井原直子(ルビコン) -
第18回光風会工芸部長野支部展
伊那市の県伊那文化会館で10月1日まで、第18回光風会工芸部長野支部展が開かれている=写真。陶芸、七宝、染色などの一線で活躍する県内作家の作品約60点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
隔年で開催する支部展を県伊那文化会館で開くのは3回目。東京都美術館で開かれる光風会展に出展した作品が中心で、一人が1、2点を出展ている。
1912年から続く光風会からは、多数の著名作家も輩出されており、若手からベテランまでが活躍している。各作家は、作品製作を通して新らたな分野に挑戦しており、個性豊かな作品が並んでいる。
和泉清支部長は「地方ではなかなか見られない大きな作品もそろっているので、ぜひ大勢の人に見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
上川手地区とすずたけが防災協定
伊那市美篶の上川手地区と老人保健施設すずたけが27日、災害値における協力応援体制に関する協定を結んだ=写真。こうした協定の締結は、地区にとっても、すずたけにとっても初の試み。上川手の北原伍区長は「高齢者や障害者の優先的な受け入れを行ってもらうことで、かなりの災害弱者の安全が確保できると思う」と語った。
例年すずたけでは、年に1度の防災懇談会を開催しており、周辺地区や消防団への有事協力を依頼していた。今年も6月に懇談会を開催。その時に、上川手地区から、より強固な連携を図るために協定の締結を提案。互いの協力関係を示した協定の締結が実現した。 協定は、地震などの災害時に、施設入所者の安全確保にかかる誘導・避難などに上川手地区の住民が協力する一方、上川手地区内で避難が必要な事態が発生した場合、高齢者や身体障害者など、普通の避難所での生活が困難な住民を、優先的にすずたけに誘導することなどを規定。有効期限は07年3月31日までとするが、その後も1年ごと更新していく。 -
「ポコリットみなみみのわ」 初の単独演奏会
南箕輪村のハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」(高嶋一人代表)の演奏会が26日夜、同村の大芝の湯であった=写真。利用者らが集まる交流室で季節の音楽、懐かしい演歌などを披露し観客を楽しませた。
団体発表や福祉施設でのボランティア演奏などで腕前を披露してきたが、単独で「第1回演奏会」を企画。メンバー13人が「旅愁」「故郷」など17曲を合奏、独奏などで披露した。
深まりゆく秋の様子を演出した「里の秋」「村祭り」など4曲の秋の歌メドレー、「大芝高原音頭」「南箕輪村民の歌」なども演奏。心和む音色に、自然と歌を口ずさむ観客の姿もあった。
「ポコリットみなみみのわ」は公民館事業「初心者ハーモニカ教室」修了の有志で04年、発足。会員16人が村の文化祭、福祉施設などで演奏活動を展開している。 -
田舎料理や渓流釣りなどが楽しめる「山荘森樹」が伊那市西春近にオープン
田舎料理や釣りを楽しみながら、渓流や森林など、周囲にある豊かな自然を満喫してほしい竏窒ニ22日、伊那市西春近小屋敷の小黒川沿いに、「癒しの森・山荘森樹」がオープンした。季節の野菜を使った田舎料理などが楽しめる食事処のほか、渓流や釣ぼりでの釣りが楽しめる。森樹を営む伊藤岬さん、妙子さん夫妻は「サルもいるし釣りぼりもある。自然を体験しに来てほしい」と来場を呼びかけている。
伊藤さん夫妻は「自然の中で何かやりたい」と、森樹のオープンを決め、1年ほどかけて屋外食事処や釣りぼりの準備をしてきた。仮オープンを終え、本格営業の準備が整ったため、親しい知人を集めたお披露目式を企画。伊那市に住むのシンガー・ソングライターの海老原美恵さんを招いたミニコンサートも催した=写真。
釣りぼりは岬さんが、食事づくりは妙子さんが担当。季節の野菜を使った田舎料理が中心で、地元食材が中心となっている。当面は釣りぼりと食事処の運営のみとするが、将来的にはキャンプ場の貸し出しもしたいと考えている。囲炉裏(いろり)のある食事処は予約制となっており、宿泊も可能となっている。営業は午前9時縲恁゚後6時。
問い合わせは山荘森樹(TEL76・2563)へ。 -
中込区で恒例の祭り
南箕輪村中込区で24日、恒例の祭りがあった。子どもみこしが区内を練り歩き、祭り会場の公民館広場では出店も並び、景品をかけてゲームで盛り上がった。
みこしは小学生用と幼児用があり、子どもたち55人が「わっしょい、わっしょい!」と元気に区内を練り歩いた。
公民館広場には、中学生が絵を描いた祭りゲートが立ち、区民有志による飲食の出店が並んだ。今年は村消防団も初参加し、中込だけでなく他地区の団員も協力して出店。消防車両も展示し、子どもたちが乗車体験をした。
尻相撲や保育園児対象の福袋のほか、米をはじめ食料品などが当たる参加者全員でのビンゴゲームも大いに盛り上がった。 -
日方磐神社秋の例祭
飯島町田切の日方磐神社の秋の祭典は南割耕地が年番で、23日宵祭り、24日本祭りでにぎやかに繰り広げた。 秋の日が傾き、神社前にそろいの衣装で勢ぞろいした踊り子は、扇をかざしてしし招き踊りを披露。ひょっとこはささらを鳴らして、たくみにししを境内に誘い入れ、花火大会に移った。
午後8時30分、約60人の競い隊が玉箱を担いで境内に繰り出し、ほどなく、全ての灯りが消され、やみと緊張に包まれた境内に、150メートル離れたケヤキから綱火が走り、爆発音とともにし掛けに点火「祝祭典田切の里」の焼き文字が浮き上がり、そして消え、再び綱火で大三国に点火した。
情け容赦なく降り注ぐ火の粉を浴びながら、競い隊は玉箱をたたき、おんべを振って「わっしょい、わっしょい」と気勢を挙げ、年番耕地の心意気を見せつけた。 -
猫の迷子石
以前迷い猫の話を書いたが、くだんの猫、元の飼い主は心配しているだろうに、そのまま居着いてしまい、2匹の家猫よりも堂々と暮らしている。3匹に増え、餌代もさることながら、同性の「トラ」が家出をしてしまうのではと心配している▼猫が家出をすると、探すてだてはほとんどない。猫の迷子石というのはどうだろうか。江戸時代には迷子がたくさんあって、各地の迷子石に親が迷子になった子の特徴を記した紙を張りつけ、子どもを保護した人も特徴や保護した場所を書いて張る。石の情報で、子どもは無事親元に帰ることができた▼動物病院の待合室や役場内に迷い猫情報掲示板を設置すれば、飼い主は愛猫と再会でき、猫の野良化や、その害も減るのでは(大口記者)
-
箕輪町「健康づくり週間」
リラクゼーション講座箕輪町の「健康づくり週間」が25日、始まった。10月1日まで、健康セミナーや健康相談など各種事業がある。
週間は、生涯を通じていきいきとその人らしい生活を送るため、自分の健康について関心を持ち、考える機会にする。
事業の一つ「リラクゼーション講座」は25日、保健センターであった。「心と身体をいやすハンドトリートメント体験」で、アロマテラピーと手のトリートメントを体験した。
講師は諏訪市にあるヒーリングサロン・ランコントレの山口礼子代表ら。「やさしいアロマテラピー」と題して、精油で心や体のトラブルを穏やかに回復し、健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法のアロマテラピーのメカニズム、活用法、精油の注意事項、10種類の精油などを学んだ。
トリートメント実習では参加者が2人組になり、ラベンダーなどの精油をブレンドしたオイルで互いの手のトリートメントを体験した。さする、もみほぐす、ポイントを刺激する-の3パターンでトリートメントし、「気持ちがいい。家でもやってみたい」と話していた。 -
伊那市手良で木曽馬の大捕物
伊那市手良野口の民家で飼われていた5、6歳の木曽馬が26日、山中へと逃げ込み、10時間に及ぶ大捕物が繰り広げられた。
逃走した馬は、那須野智博さん(75)が、農業用のたい肥をつくるため飼育していたもので、体長2メートル、胴丈約160センチ。普段は小屋に入れ、錠をかけて管理していたが、脱走前日の25日については「施錠を外したままになっていたと思う」という。
26日の午前5時半ころ、家の付近にいる馬を隣の住民が発見。那須野さんに連絡し、捕獲を試みたが、山の方へ逃げ込んでしまった。午前9時ころからは市役所職員なども捜索に協力。足跡をたどり、午前11時ころ、尾根の反対側の蟹沢地籍にいる馬を発見した。 -
伊那市の織井潤さんが青年海外協力隊の派遣に伴う表敬訪問
青年海外協力隊員として9月27日にエチオピアに出発する伊那市東春近の織井潤さん(27)が25日、出発のあいさつのため小坂樫男伊那市長を訪れた=写真。現地で幼稚園教諭を目指す学生の指導に当たる織井さんは「生きる楽しさを分かち合いたい」と抱負を語った。
織井さんは3月までの5年間、東京都の幼稚園で勤務していたが「幼稚園で働いてきたことをどこか別の場所で生かせないか」と、以前から関心のあった青年海外協力隊に応募。試験合格後は、福島県二本松市の研修所で70日間の研修を行ってきた。
首都・アディスアベバで2年間の任務に就く織井さんは、実践と座学の講師として学生らの指導に当たる。「何の情報もなく手探りの状態。とにかく現場を見て、たくさんの子どもたちに会いたい。前の幼稚園で取り組んでいたきめ細かな情操教育などを現地でも実践したい」と語っていた。 -
伊那西高校定期演奏会
伊那西高校吹奏楽クラブの定期演奏会が23日、伊那市民会館であった。同校の生徒や保護者、地域住民などが集まり、さまざまな工夫が凝らされた演奏会を楽しんだ。
7月の吹奏楽コンクールで、A編成の銅賞に入賞した同クラブの定期演奏会は今年で3回目。
演奏会は二部構成とし、一部では、「平和への行列」や「朝鮮民謡の主題による変奏曲」など、吹奏楽の定番曲を中心とする4曲を演奏した。続く二部は、ディズニーやサザンオールスターズなど、誰もが一度は耳にしたことのあるポピュラーな音楽に、パフォーマンスを加えて演奏。美空ひばりのヒット曲「お祭りマンボ」は、メンバー全員が法被(はっぴ)をまとって演奏したほか、途中から顧問の田畑穂積教諭が歌声を披露し、会場をわかせた=写真。 -
7月豪雨で2次災害を未然防止、的確な判断と連携で
藤工業に村長から感謝状7月豪雨で2次災害の危険を事前に察知し、鉄砲水から復旧作業中の多くの人命を守った宮田村新田区の土木建設業・藤工業(後藤孝浩社長)に25日、同村の清水靖夫村長から感謝状が贈られた。的確な判断と連携プレーにより、被災寸前で全員を避難させた功績だが「当然のことをしただけ」と後藤社長。数秒遅ければ惨事を招いた可能性もあり、村長らは「教訓にしなければ」と機敏な対応に繰り返し感謝した。
豪雨により7月19日朝、村内新田区の上の宮浄水場付近で唐松沢が氾濫し、土砂崩落。藤工業は重機を出動させ、他業者や村職員、地元の区役員らと復旧作業にあたった。
後藤社長は、今までの経験から鉄砲水発生の危険性があると直感。偶然、同社は近くで他の仕事をしており、現場の山林を直接目視できる環境にあった。
「とにかく山の木が動いたらすぐに連絡するように」と、監視を指示した。
午後3時前。監視していた社員が異変に気付き、現場で重機を動かしていた作業員の携帯電話に連絡が。そして大声が轟いた。「木が動いた。早く逃げろ」。
鉄砲水が直撃したのは、ほんの数秒後。その場にいた約20人は間一髪難を逃れた。
現場にいた村職員のひとりは「逃げろって言ってくれなかったら、鉄砲水に巻き込まれていた」と振り返る。
この日、役場を訪れて感謝状を受け取った後藤社長は「災害発生後も、現場では何が待ちうけているか分からない。今後は危険を知らせるための対策も十分に取って」と村長らに注文した。 -
箕輪町国際交流協会で中国語落語会
箕輪町国際交流協会は24日、中国語講座特別企画「梅津亭あんこうさん中国語落語会」を松島コミュニティセンターで開いた。中国人や日本人ら約80人が初めて耳にする中国語落語にひきつけられ、笑いがあふれた。
梅津亭あんこう(本名・小倉伸裕)さんは箕輪町在住。町国際交流会中国語講座を受講している縁で、今回の落語会が決まった。05年に上海で世界初の中国語落語をし、日本では今回が初めて。
演題は有名な「まんじゅうこわい」「時そば」。中国人に理解されやすいように「時そば」は、そばをラーメンに替えているが、お金の数え方で店の主人をだますところで皆大笑いしていた。中国語と日本語を交互に話す同時通訳落語も初披露した。
中国語講座講師の王紅さんによる中国マジックショーなどもあった。 -
大宮五十鈴神社例大祭
秋分の日の23日、駒ケ根市赤穂北割一区の大宮五十鈴神社で伝統の例大祭が盛大に開催された。迫力と豪華さは上伊那随一と氏子らが自慢する大三国煙火が夜の境内をまぶしく彩り、雨のように降り注ぐ火の粉の下を走る競い隊の「わっしょい、わっしょい」の掛け声が森にこだまして祭りは最高潮に達した=写真。
早朝から何発も打ち上げられる花火の音が晴れ渡った空にとどろき、獅子練りや子ども連が笛太鼓とともに市内を巡って、住民らの気分は夜の三国点火に向けて徐々に高まった。多くの露店が軒を並べた参道は、詰め掛けた人の群れで歩くのも大変なにぎわいとなった。
空がすっかり暗くなった午後7時、境内の照明がすっと消され、辺りをぎっしりと埋め尽くした大観衆に期待のどよめきが起こった一瞬の後に、耳をつんざくような轟音とともに花火に点火。綱火が闇の空中を走り、地上8メートルの筒からまばゆいほどの火の粉が滝のように噴き出すと、見つめる観衆から大歓声が上がった。降り注ぐ火の粉の中で腹掛け姿の競い隊は「わっしょい、わっしょい」と叫び、おんべやまといを振りかざしながら勇壮に競い合った。 -
地産地消セミナー
伊那商工会議所の地産地消セミナー「伊那からはじめる地産地消」が25日、伊那商工会館であった。シメジ、ダチョウ肉、雑穀アマランサスなどを使った料理や菓子の試食のほか「発想の転換で再発見する地元食材の魅力」と題する講演を聞いた。
地産地消による地域経済活性化事業は、本年度の目玉事業。農・商が連携し、新しい食を発信するもので、今回は伊那地域での地産地消の方向性を探った。
試食では、伊那手づくり餃子(ギョーザ)愛好会、菓子店有志の「やまびこ会」のメンバーが開発したシメジ入りのまんじゅうやおやき、鹿肉のハンバーガー、ダチョウ肉のやわらか煮、アマランサス豆腐など工夫を凝らした22品が並んだ。菓子部門は先月の試食から大きさ、味付けなど改善を加えた。
商議所女性会、県やJA上伊那の職員ら約30人は味や見た目、食材の生かし方、インパクトなどを評価した。
これらは10月14・15日に開く第58回伊那総合物産展示会・商工祭で、一般向けに販売する予定。
講演会の講師で、フリーライターの鮎沢廉さんは「なぜ、この商品にシメジやアマランサスが入っていなければならないのかというものがほしい」「食材の背景を伝承することも大事」とアドバイスした。また「地域ブランドは、地域の人が魅力を感じ、伝えられるもの。伝統食を伝える手段には、目新しさを加えたアプローチが必要」と提案した。 -
木工と木の情報を通じて消費者と職人をダイレクトにつなぐ「木の情報館」がオープン
職人こだわりの木工と、木に関するさまざまな情報を発信しながら、消費者と職人をダイレクトにつなぐ「南信州木の情報館」が23日、伊那市美篶の信州国産材開発協同組合の一画にオープンした。
消費者に作家のオリジナル家具などを提案するだけでなく、国産材の良さを発信しながら、里山保全に向けた取り組みにもつなげていく。今後は、木工の講習会やセミナーなどを企画し、木と交わる機会の提供などもしていく。
情報館をオープンしたのは県伊那技術専門校のOBを中心とする木工作家などでつくる「南信州木の会」。館内には、会に所属する職人らが手掛けたテーブルやイスといった家具類、木製食器など約100点が展示されており、一般的な展示会では目にすることの少ない「ヒノキ風呂」や、安曇野いわさきちひろ美術館に使用されているアーチ材なども並んでいる。
内装工事は、会員たち自らで約2カ月をかけて実施。長野県産のカラマツ、アカマツを使い、一般的な家では隠してしまう「梁(はり)」を、あえて見せるようにし、木の温もりや質感を直接感じてもらえる空間づくりに努めた。
情報館を運営する南信州木の会代表、田中伸生さんは「職人と消費者が直接関係を築くことで、さまざまな要望にも対応することができ、作家それぞれの個性も楽しめる。ぜひ、ほしいものを探しに来てほしい」と来場を呼びかけていた。
開館日時は土日祝日の午前10時縲恁゚後5時(冬季は午後4時まで)。 -
かんてんぱぱで布・NUNO・布展EXIBITION06
長野県染色作家協会に所属する染色と織りの作家3人と、華道家一人による「布・NUNO・布展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれてる=写真。秋の花を添えた布作品約30点が、訪れた人たちを魅了している。
4人によるかんてんぱぱでの作品展は3回目。それぞれは、布をアート的に表現することを追求している。伊那市美篶の山田邦子さんは、染色したかすれ地を二重に重ね、微妙に変化する文様を表現。また、箕輪町の華道家・五味敏江さんが季節の草花を生け、秋の空間を演出している。
山田さんは「花と布の共演を楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
南箕輪村でハーレーダビットソンによる交通安全パレード
秋の全国交通安全週間に合わせて23日、南箕輪村で、ハーレーや大型バイクによる交通安全パレードがあった=写真。約30台のハーレーや大型バイクが村内を巡り、道行く人たちに交通安全を呼びかけた。村安全対策協議会主催。
大型バイクの愛好家グループ「信濃チャプター」の協力を得て、毎年行っている取り組みで、今回は山梨県や静岡県からの参加もあった。
権兵衛トンネルが開通した今年は、沢尻の交差点から国道361号へ抜け、権兵衛峠道路と交差する広域農道南原方面を通るようルートを変更。例年より4キロほど長い道のりとなった。
安協の飯島英之会長は「村では、昨年11月と今月に交通死亡事故が発生してしまう残念な結果となったが、事故率、負傷者率は減っている。この機会にもう一度啓蒙活動をしてほしい」とあいさつ。 その後、交通安全と書かれた黄色いタスキを掛けたメンバーが、ハーレーや大型バイクなどで一斉に出発し、安全運転などを呼びかけた。 -
中病で第1回長野メディカルラリー
第1回長野県病院前救急初療競技会(長野メディカルラリー)が23日、伊那市の伊那中央病院であった。県内の病院関係者、消防署員でつくる8チームが出場し、救急の模擬現場を体験した。
これは、救急初療にかかわる医師・看護師、救急隊の連携を深め、地域の救急医療の推進を図るとともに、医師や看護師に救急現場を体験してもらうねらい。
競技会では交通事故、集団災害、山林での事故など実例に基づく4つのステーションを用意。1チーム4人で、各現場の状況に応じて対処し、医師や救急救命士が現場の安全、負傷者の観察、応援要請、感染防御などの基準で採点した。
乳児がかぜで病院に向かう途中、運転手が低血糖で自動車が病院駐車場の塀にぶつかった。乳児の母親は日本語が通じないという設定では、交通事故と間違えるチームが目立った。
終了後、ステーションの解説があり、参加者は現場での見落としや対処方法など改めて気づく場面も。
飯田広域消防の救急救命士は「訓練ということで、現場の把握がしづらかった。疑問を持ち、情報収集しなければと思った。落とし穴にはまったが、これを現場で生かしたい」と話した。
メディカルラリーは全国的に開かれており、参加経験を持つ伊那中央病院の北沢公男医師が救急技能の向上に役立てたいと、賛同する病院・消防署関係者で実行委員会を組織、打ち合わせを重ねて開いた。実行委員会は来年以降も続けたいとしている。 -
南箕輪の個別保健支援「ずくまめ塾」はじまる
南箕輪村の個別健康支援プログラム「ずくまめ塾」が22日、村保健センターで開講した=写真。06年国保ヘルスアップ事業の補助金を受けて実施する初めての講座。村内の中高年14人が栄養学を学び、運動を通じて生活習慣を改善し、健康な体をつくっていく。
村では村民の生活習慣病予防のため、健康教室を実施してきが、本年は内臓脂肪症候群に焦点をあてて受講者を応募。これまでとは異なり、糖負荷検査、生活実態検査、体力測定などで計測し、ぞれぞれの健康に向けた運動や食生活をコーディネートしていく。
講座は本年度3月初旬までの全18回で「栄養」「運動」の2コースを併用する。検査は講座の前半、後半に実施し、プログラム効果を見比べる。
初日は検査の説明などのオリエンテーションがあり、受講者の自己紹介では「たばこを止めたら5キロほど太ってしまった」「主婦になってから体重が増えた。ダイエットをしているがなかなか減らない」などと参加理由を述べ、健康な体を手にすることを決意していた。 -
武士、町娘、魚売り…往来「高遠燈篭祭」
伊那市高遠町で23日、「高遠燈篭(とうろう)祭」があった。ほおずきちょうちんを飾り付けた西高遠の通りで、伝統の高遠囃子(ばやし)の巡行=写真、本町と仲町の山車も練り出した。夏祭りで計画していたメーンイベント「ご城下でござる」と花火大会もありにぎわいを見せた。
高遠囃子の巡行は保存会の桜奏会と婦人部、桜町の各連などが参加し、西高遠内を一円。高遠小学校児童による連の披露もあり、本囃子の「松囃子」、返り囃子の「唐子囃子」で本町交差点縲恂g持(ほこじ)神社の本通りを往復した。
江戸時代の城下町を再現した「ご城下竏秩vでは火消し、武士、町娘、魚売りなどに扮(ふん)した通行人が本通りを往来。記念撮影をせがまれるなど、至るところでアマチュアカメラマンや集まった住民らの注目を浴びていた。 -
石橋一魁さんの墨彩画展 26日まで・ベル伊那
県内では初めてとなる石橋一魁さんの墨彩画展は26日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。 石橋さんは神奈川県在住で、鎌倉五山の一つ、円覚寺内瑞石庵で絵画、精神修行をした画家。今回は表情豊かな女性の仏様をイメージした絵など24点を展示販売している。
作品名にも特徴があり「念ずれば花開く」「さよなら三角、またきて四角…」「たったの1日」など、人の心に眠っている幸せな心を目覚めさせる作風が人気を呼んでいるという。
そのほか、島根県の神話をモチーフにした、七福神が竜の上に乗る「安来七福神」などがある。
会場では同時開催で「オールドノリタケ小品特集」と題した展示即売もある。明治中期縲恆蜷ウ末期、米国輸出品として日本で製作したティーカップ、サラダボールなどの日常食器が25点並ぶ。 -
箕輪の竜東線の未来を考える会
計画路線案を最終確認箕輪の竜東線の未来を考える会は22日開き、会としての竜東線計画路線案を最終確認し、18年度事業などを協議した。
計画路線案は、本年1月の会議で示した案を地元5区がそれぞれ地区に持ち帰り協議した結果を基に作成した。区間は伊那市境から辰野町境で、十沢交差点から北小河内方面は町道760号線(農免道路)、南方面は交差点から町道900号線を通ってまっすぐ南へ天竜川沿いに延ばす。全長約9キロ。
伊那建設事務所は「重大な提案と受け止めている。県にも上げたいと思っている」と話した。
本年度事業は10月18日に三日町区内の交差点で交通量調査をする。
役員改選もあり、委員長に鳥山惣一郎さん(三日町)、職務代理に柴成人さん(長岡)を選出した。