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三宅村立小学校の児童が国少で高遠体験
東京都三宅村の三宅村立小学校の5年生10人が30日、伊那市高遠町の「国立信州高遠青少年自然の家」を訪れ、高遠北小学校の児童14人と交流した。
江戸時代に起きた「絵島生島事件」で、罪に問われた絵島と生島はそれぞれ、高遠町と三宅島に流された。そのことをきっかけに、高遠町町と三宅村は1970年に友好盟約を締結。互いのイベントに町村の代表者が参加するなどして交流を深めてきた。三宅村立小学校の児童らによる「高遠体験」もその一環。昨年は高遠城下まつりに合わせて来訪しており、今年もその予定としていたが、豪雨災害の影響で先延ばしとなっていた。
両校の児童は、隣同士の席に座り、こけしの絵付けに挑戦。最初は互いにはにかむ様子も あったが、次第に打ち解け、さまざまな会話を楽しんでいた。 -
伊那消防署が水難救助訓練
伊那消防署は南箕輪村の大泉ダム湖で22竏・0日、水難救助訓練を実施した。署員らは7月の豪雨災害を体験し、いつにも増して真剣な面持ちで訓練。安全を確認しながら、正確、迅速な動作を心がけた。
署員約45人が3日間の日程にそれぞれ分かれ、アルミボートの操作、救命索発射機の取り扱いを訓練。出水期に備えた年一度の恒例で、本年は水害で実施予定が遅れた。
23日は、署員12人が2班に分かれ、2つの訓練を交互に実施。署員らは水難救助を想定し、有事の際に適切な対処が取れるよう、一つひとつの動作を確認するよう呼称していた。
訓練責任者の小島隆宏警防2係長は「いつでも災害に対応できるよう、道具の取り扱いの習熟が必要」と話し、署員らの気持ちを引き締めるよう、きびきびと指揮を取っていた。 -
オリジナルバードコール作り
箕輪町のみのわ振興公社は、ながた自然公園の利用客向け企画で今年初めて、「オリジナルバードコール作り」をした。子どもたちが小鳥を呼ぶバードコールを夢中になって作った。
3日間限定企画で15組が参加した。長さ7センチほどの角材に穴を開け、ボルトをねじ入れる。ボルトを回すと音が鳴る仕組みになっている。子どもたちは角材を切るところから体験し、好きな絵を描いて完成させた。
木製のネームストラップも作り、焼きペンで名前や絵を描いた。
キャンプ場で夕食準備までの午後のひととき、自然の中で工作をして楽しめる-と利用客に好評だった。 -
遊休農地利用で青い朝顔咲く
箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」が管理する上古田グラウンド東の農地で、青い朝顔が咲き始めた。日ごとに花の数が増し、10月上旬まで楽しめそうだという。
Eグループ(11人、唐沢光範グループ長)は、遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと活動。7アールの遊休農地を借り、観光農園を目指して柴桜など花を育てている。当初からスイセン栽培に取り組む計画だが、秋の球根植えまでの間、朝顔を育てようと6月に種をまいた。
品種は米国原産ヘブンリーブルー。朝開花し午後3時ころまで咲く。花が楽しめる期間も約1カ月と長い。
春先から早朝や夕方に4、5回の草取りなどに精を出してきたメンバーは、「咲いてくれてほっとした。手入れした甲斐があった」と喜び、「自分たちだけで見ても、もったいない。多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。 -
駒ケ根警察署員がAED講習
事故現場などで一刻を争う救急措置が必要になった場合に備えて駒ケ根警察署(山本修作署長)は31日まで、署員45人を対象にしたAED(自動体外式除細動器)の講習を同署で実施している。3日間の講習にそれぞれ十数人ずつが分かれて参加し、伊南行政組合北消防署員の指導でAEDの操作方法などを学んだ。
参加した署員は人工呼吸、心臓マッサージなどの心肺蘇生(そせい)法の指導を受けた後、1人ずつAED操作の実技に臨んだ=写真。署員はAEDから流れる音声の指示を聞きながら、ダミー人形の胸にパッドを張り付けるなど、迷うことなくテキパキと操作していた。
同署は今回都合で参加できなかった署員についても近いうちに受講させ、万一の際に署員全員が対応できるようにしたいとしている。署の主導で署員全員を対象に行うAED講習は県下でもあまり例がないという。 -
【記者室】大芝高原まつり
夏祭りの締めくくりともいえる南箕輪村の大芝高原まつりが終わった。今年は大芝高原音頭をアレンジした「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」がデビュー。この曲を使ったパレードは保育園児から大人まで15団体が参加し、手作りの鳴り物「舞竹(マイバンブー)」を手に踊った▼予想以上の参加数にパレードコースを変更したほどで、老若男女が踊れるように作ったアレンジ曲は、祭りの盛り上げに一役も二役も買う、うれしい結果となった▼振付は基本はあるがアレンジ自由で、信大農学部の学生は楽しそうな笑顔と派手な振りで会場の注目を集めた。アレンジ曲が発展し来年はどんな祭りを見せてくれるのか。団体独自の振付対決というのも楽しそうだ。(村上記者)
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乳幼児親子が音楽に乗せて表現あそび満喫
宮田村町二区にある乳幼児とその親が集う交流施設・遊ゆう広場(仲なかふれあいセンター内)で30日、親子でスキンシップを図り体を動かす「音楽と表現あそび」が開かれた。約30人が参加。心と体をほぐしながら、絆、ふれあいも深めた。
三重県の知的障害児施設職員で音楽療法士の米倉恵里さんを講師に迎え、趣向を凝らした楽しい遊びが満載。心地良い音楽にあわせ、体を動かした。
ミュージックケアとも呼ばれ、運動感覚機能の促進と情緒の安定を図る音楽療法。
やさしく快い刺激を与えるのが特徴だが、参加親子は肌と肌をふれあわせ、楽しいひとときを過ごした。
また、センター内にある村福祉作業所の利用者も参加し、親子と交流する姿もみられた。 -
伊那市街地にクマ 豪雨でえさ無くなったか…
30日午前10時53分、伊那市荒井区の荒井神社から北東の土手を駆け上がっているクマを見たとの通報が伊那署にあった。伊那市猟友会伊那支部の3人が駆除作業に取りかかり、午後0時30分、最初の発見場所から北西に約1キロの同区内で捕獲した。けが人は出なかった。
同支部の溝口文仁さん(65)らによると、クマは体長1メートル10センチ、体重40キロほどで、メスの2歳。通報後、警察官などが捜索作業を開始、市は消防無線や広報車などで戸締りなどの注意を促す放送、市街地でのクマの出没で一時、周囲が騒然とした。
クマの有害鳥獣駆除が解禁となった17日縲恁サ在、同支部の捕獲頭数は7頭目。40年の経験を持つ溝口さんは「市街地に出没したのは初めて。短期間で7頭は多い」と驚き。「(7月の)豪雨で山にえさが無くなったことが原因」と分析している。
荒井神社の近くに住む60代の男性は「昨日の夜、裏の土手でガサガサと音がするのが聞こえた。今考えるとクマだったのかも…。まさかこんなところ(市街地)に出てくるとは」と不安がっていた。 -
伊那市で「おはなしドキドキぱーく」
上伊那の読み聞かせグループなどでつくる、お話の会「エム&イー」はこのほど、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館で、県委託事業「おはなしドキドキぱーく」を開き、パネルシアターなどの企画を繰り広げた。
パネルシアター、歌、語りなどのコンサートのほか、折り紙、お手玉教室などを7団体が企画、地域の子供連れ家族などが参加。「くもの糸」「ヘンゼルとグレーテル」など7演目の歌やパネルシアターは人気で、約50人が会場に詰め寄せた。
大型絵本など約1200冊を積んだ、県移動絵本図書館車「おはなしぱけっと号」も玄関先に登場。子どもたちは自由に本を読んだり、県立長野図書館の司書の女性の読み聞かせを楽しんだりした。
「エム&イー」の金丸恵美子代表は「子どもが本に親しむことが目的。肉声で読み聞かせることは、子どもたちの心の発達に役立つ」と話していた。 -
うみがめ放流体験会事前交流会
伊那青年会議所が主催する小学生対象の恒例「うみがめ放流体験会」の事前交流会が27日、伊那市の生涯学習センターであった。参加児童らが班ごとに自己紹介したり、諏訪湖から遠州灘までの天竜川の地図を見て学習した。
体験会は、遠州灘でアカウミガメの卵を保護し、ふ化した子ガメを海に帰す活動をするNPO「サンクチュアリジャパン」を手伝い、子どもたちがカメの放流をする。
これまでは体験会のみだったが、今年は「見て、聞いて、触れて、感じて、伝えよう!」をテーマに事前交流、体験、体験発表会の3回シリーズで、天竜川上流に暮らす子どもたちがウミガメの生息のために何ができるか一緒に考える機会にする。
伊那市近隣市町村の小学1年から6年まで68人が参加。青年会議所と一緒に体験会を準備してきた「地球っ子くらぶ」(小学6年から高校3年までの14人で構成)のメンバーが11班の各リーダーを務める。
事前交流会で唐木純哉理事長は、人間が出すごみなどがウミガメの生息地を汚している現状を説明し、「小さな動物も大きな動物も同じ命を持っている。命の大切さを感じとってもらいたい。ごみを出してはいけないことも感じてほしい」と話した。体験会を担当する青少年委員会の唐沢幸恵委員長は、「天竜川は怖いこともあるけれど、飲み水として使っている所もあり大切。皆で守っていきたい。私達が何ができるが一緒に考えたい」とあいさつした。
子どもたちは班ごとに自己紹介し、体験会のしおりを読み合わせた後、「天竜川散策絵巻」を見て天竜川を学んだ。
9月23日の体験会はバス2台で静岡県浜松市の遠州灘海浜公園・中田島砂丘に行き、放流する。体験発表会は10月15日、伊那市の富県ふるさと館で開く。 -
風の里で第1回クラフト市
みはらしファームに来た人たちに、別の角度から心の観光を提供しよう竏窒ニ27日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム内にあるイベント広場「風の里」で、第1回クラフト市があった。流木クラフトや、手作りアクセサリーなどのブースが並び、訪れた観光客を楽しませた=写真。
これまで「風の里」では、フリーマーケットが定期的に開催されていたが、クラフト市は初めて。上・下伊那でクラフト作品に携わっている参加者9店舗が集った。また、7月の豪雨災害見舞金を募るチャリティーライブも開催。駒ヶ根市を拠点として活動するオカリナ奏者・彦音さんが、心和むオカリナの音色を披露し、集った人たちを楽しませた。 -
箕輪西小親子レク
6年間を一緒に過ごした友人たちとの思い出をつくろう竏窒ニ26日、箕輪町箕輪西小学校の6年生22人が、校内で宿泊学習をした。
6年生が卒業前に取り組む親子レクレーションの一環。児童らに要望をとったところ、学校に泊まりたいという声があり、校内に子どもたちだけで泊まることとなった。
児童と保護者、その兄弟などは午後4時ころ学校に集り、夕飯づくりを開始。父親らが、はんごうを使って校庭でご飯を炊いている間、児童と母親らは校内調理室でカレーをつくった。
保護者が帰宅した後は、児童と職員で花火や肝試しを実施。「スポーツ天国」のリレーで2年連続優勝したことと、合唱コンクールの銀賞受賞を祝うパーティーも開き、6年間の思い出を振り返った。 -
ど根性ヒマワリ開花間近
宮田村にど根性ヒマワリ?!‐。JR宮田駅に近い町2区の青果店「マルヒロ」の玄関脇のコンクリートから、ヒマワリが芽を出して順調に生育している。つぼみもふくらみ、開花も間近。兵庫県ではアスファルト路面を割って生えた「ど根性大根」が全国的な話題となったが、同様の生命力の強さに村の人たちは驚いている。
「あれれ、こんな所から芽が出てるって、最初はビックリしました」と店主の伊藤博康さん。1カ月ほど前のことだ。
その後も順調に生育し、今では大人の背丈に迫るほどの高さに。成長を見守ってきた伊藤さんだが「葉の色も良く、もうじき花が咲くはず。自然の生命力って本当にすごいと思う」と話す。
伊藤さんは店の周辺で4年ほど前からヒマワリを栽培。その種の一部が風に舞って、コンクリートの下で根を生やしたとみられる。
今では近所の人たちや通行人が、気に留めて立ち止まるほどに。「無事に咲くといいね」と開花を心待ちにしている。 -
こまがね市民活動推進会議設立
駒ケ根市の市民によるさまざまな活動を支援しようと、市民有志による「こまがね市民活動推進会議」が28日、発足した。会員は市が04年に委嘱した「第1回駒ケ根改革と創造へのまちづくり推進市民会議」委員30人のうちの15人。駒ケ根駅前ビル・アルパで行われた設立総会では役員・委員の選任、会の名称、事業計画・予算案、規約などについて審議した。今後随時会議を開き、将来の市民活動の中心となる市民活動支援センター設立に向け、その基盤づくりとなる実態調査や啓発、援助などの活動を行っていく。
鈴木座長は「走りながら考え、考えながら走る竏秩B試行錯誤の連続かもしれないが、まず始めることが大切。目標に向かって頑張ろう」とあいさつした=写真。
委員は次の皆さん。
▽座長=鈴木明▽副座長=小原茂幸▽事務局長=宮澤敏幸▽総務委員長=鈴木明▽同委員=小原茂幸、加治木今、加藤道生、久保田満、宮澤敏幸▽組織委員長=加治木今▽同委員=赤羽明人、小平裕子、北原久爾▽事業委員長=加藤道生▽同委員=三井貞明、竹内滋一、竹村哲郎▽企画委員長=久保田満▽同委員=杉本雅史、倉田正清、春日源之 -
伊那JCがワークショップ
新伊那市発足を機に地域資源を見つめ直そう竏窒ニ、伊那青年会議所(JC)まちづくり委員会(原大幸委員長)は26日夜、伊那市駅前ビルいなっせで、「魅力あるまちをデザインする」と題したワークショップ(WS)を開いた。
同委員会は年間活動の一環として、毎年テーマを決めてWSを開催。本年は年間2回の計画で、初回の6月は「伊那谷のチャームポイント」などの具体的なテーマで話し合っている。
集まった50余人の中には委員のほか、市内の中学生、主婦や、市民と行政との協働に関する研修で本年も参加する市職員の姿もあった。6班に分かれ、「ごみ問題」「JR伊那市駅周辺の景観」などのテーマでWSをし、話し合いの成果を発表した。
「既存の地縁組織と新しい地域の絆を考える」と題して発表した班は、常会、区長会などについて「若い人が入りにくい閉鎖的な場所」と問題提起。「住んでいる人とのコミュニケーションが必要。新しい地域の絆を深め、既存のものを充実させたい」と訴えた。
原委員長は「地域資源を共有するための話し合いができたことに意義があった」と総括。発表した意見は行政などの関係機関へ年内度中に提案する予定になっている。 -
ど根性菊
伊那市小沢の唐沢幸男さん宅で、物干し台の下にあるコンクリート面から菊が生えてきた=写真。唐沢さん家族は「種から育てるものでない菊が、どうしてこんな所から生えてきたのか」と首をかしげつつ、花が咲くのを待ちわびている。
菊は、コンクリートが割れたごくわずかな隙間から生えてきたと見られる。当初は菊だと分からなかったが、成長するにつれて、菊だとはっきり分かるようになった。
唐沢さん宅の敷地には、挿し木や苗などから育てた菊が一部にあるが、物干し台周辺ではなく、当初は「どういうことかね」と話していた。しかし、毎日顔を合わせるうちに愛着が湧き、鉢植えに水やりをする時にこの菊にも水をやるようになった。隣に住む息子夫婦も時折面倒を見ており「早く大きくなってね」と話し掛けながら、家族全員で成長を見守っている。 -
クマ出没注意
伊那市小沢区で28日、クマが目撃され、市役所は地域住民への注意を促している。
クマは、午前9時ころ小沢区下小沢橋付近で目撃された。小沢での目撃は2回目。他にも、平沢区などでも目撃されているという。
市では、クマを目撃した場合、伊那警察署(TEL72・0110)か、市役所(TEL78・4111)に連絡してほしいとしている。 -
駒ケ根市地震総合防災訓練
駒ケ根市は27日、大地震を想定した総合防災訓練を市内各自主防災会などを中心に一斉に行った。これまでは市の対策本部が一括して市内全域の情報に対応していたのに対し、今回は小学校通学区を単位に市内5カ所に現地対策本部の役割を持たせた避難者支援拠点を設置して情報処理や指示などの対応に当たった。
メーン会場の東中学校グラウンドでは、消火器やバケツリレーでの初期消火訓練、自動車事故発生時の救助訓練のほか、てんぷら油火災消火、水道復旧・飲料水確保、煙体通過体験などの各種訓練が行われた。訪れた多くの市民が参加し、いつ起こるか分からない災害に対する心構えを新たにしていた。
各自治会などでは早朝から消火器や消火栓などの使用方法について消防団員らが説明したり実演して見せたりした。 -
宮田村公民館地域食文化教室
宮田村公民館(白鳥剛館長)は27日、第1回地域食文化教室「秋の十五夜のお供えをつくろう」を公民館で開いた。子ども6人を含む約30人が集まり、上伊那の一部に伝わる「おからこ」(お殻粉)を作るなどして郷土の伝統に親しんだ。
おからこは米や小麦粉で作った団子やもちで、五穀豊穣などを祈って十五夜などに神前にささげる。地域によって材料などはさまざまだが、この日は中塚藤男主事が「すり鉢の中の蒸したもち米を、すりこ木でついてください」と作り方を指導。参加者はそれぞれすりこ木を手にしてトントンともち米をついた=写真。時々水を加えながらつき続けると、ドロッとしたおからこができた。
木べらで皿に移し、サトイモや大根などとともに鍋で煮て全員で試食。おからこを作ったことのある参加者は数名だけとあって、ほとんどの参加者が珍しそうに口に運んだ。「おいしい」「思ったよりさっぱりしている」などと感想を話し合いながら、伝統のおからこを味わっていた。
同館は、地域に古くから伝わる食文化を来年度以降も紹介していきたいと話している。 -
駅前広場もっと明るく、街路灯設置
住民熱意に村内企業も後押し宮田村のJR宮田駅前に今年5月完成した住民手づくりの広場「輪苑」に26日、念願だった街路灯2基が設置された。村内企業2社が住民の熱意に賛同する形で寄贈したもの。関係者は「本当の意味での地域の広場になってきた。名実ともに駅前が明るくなる」と喜んでいる。
駅周辺の住民でつくる一輪の会(小沢常明代表)は、駅東側の遊休地を地権者の同意を得て整備。1500株もの花々で彩り、寂しい状況だった駅前がコミュニティ広場として生まれ変わった。
街路灯が少ないのも駅前の悩みだったが、一輪の会の考えに協力しようと、浦野紙器(浦野勇社長)、タカノ(鷹野準社長)の村内2社が快く寄贈を申し出た。
26日は会の懇親も兼ねて街路灯の披露も行い、清水靖夫村長、小原勇県議らも出席。
浦野、鷹野両社長は「皆さんの力で本当に駅前が変わった。通学の高校生なども多く、街路灯によって夜も明るくすることで防犯にもつながれば」と話していた。
小沢会長は「村の顔でもある駅前を、みんなで良くしようと多くの力が集まってきた。今後もそのつながりを大切にしたい」と、2社の協力に感謝した。 -
あさみちゆきが山荘ミルクで出張野外ライブ
「井の頭公園の歌姫」と呼ばれているストリートシンガー・あさみちゆきさん(28)の出張野外ライブが27日、伊那市横山の山荘ミルクであった。あさみさんは、ギターの弾き語りなどで懐かしさが漂う歌謡曲の数々を披露。駆けつけた約200人のファンを魅了した。
あさみさんは、東京都吉祥寺、井の頭公園でのストリートライブから始め、03年4月にプロデビュー。しかし、自身の活動拠点である井の頭公園でのストリートライブを大切にし、デビュー後も定期的なライブを継続してきた。3年で開いたライブは110回を越え、多いときには約300人を集める。
ギター片手に昭和を思わせる歌謡曲をしっとりと歌い上げ、中年男性層を中心としたファンが多い。この日も、東京都からバス1台を貸しきって、40人以上のファンが来場した。
あさみさんは「こんなに広い青空のもと、歌えるとは思っていなかった。精一杯歌わせていただきたい」と語り、「港のカラス」「青春の商店街」などを熱唱。哀愁漂うあさみさんの歌声が、草原に響き渡った。 -
第32回「伊那谷・木曽谷アマ王位戦」
中央道で結ぶ将棋大会「伊那谷・木曽谷アマ王位戦」伊那・諏訪地区大会が27日、伊那市の中央区公民館であった。大人から子どもまで約30人が参加し、9月の決勝大会を目指し競い合った。日本将棋連盟東海本部など主催。
恵那山トンネルの開通以降、地域間交流の振興などを目的として続けている大会で32回目。2段以上が参加するA組はトーナメント戦となっており、伊那・諏訪大会、飯田、中信、東濃の4会場から選出された上位2人ずつが、決勝大会で対戦する。初段以下の人が参加できるB、C組あ、一人5対局の勝ち点方式で対局。
伊那・諏訪会場には、詰め将棋の達人・中田章道6段の対局指導があり、プロとの対局に真剣な表情で向かう子どもの姿も見られた。
結果は次の通り(上伊那分)。
◆A組(2段以上)
(1)北原孝浩(伊那市)(2)久保村東洋(伊那市)(3)太田啓介(南箕輪村)、細谷宏(箕輪町)
◆B組(初段・1級)
(1)小林政樹(伊那市)(2)伊藤文人(伊那市)(3)武井清純(南箕輪村)
◆C組(2級以下)
(1)白井貴浩(伊那市)(3)木下雄斗(伊那市) -
高遠町を目的地とした歩け歩け運動、長谷村で開催
伊那市長谷地区で27日、地域住民による「歩け歩け運動」があった。親子など、8地区の約130人が参加、市町村合併に伴い同じ伊那市となった高遠町の名所をめぐりながら、まちの歴史について学んだ。
長谷村だった時から公民館主催でこの時期に行ってきた恒例行事。今年は「歴史の町“高遠”と高遠湖周辺をウォーキング」と題し、昔、主要道として使われていた高遠湖右岸の県道から旧道に抜け、高遠城址公園経由で高遠湖を周回する約9キロのコースを設定した。
参加者は、高遠町の桂泉院や高遠城址公園内にある進徳館などを見学。それぞれの歴史的背景や当時の役割を学びならが、改めて歴史の深さを実感していた。
頭と体をしっかり使った後、昼食となり、お弁当や振舞われた豚汁などを美味しく食べた。 -
飯島町地震総合防災訓練
飯島町で27日早朝、06年度地震総合防災訓練があった。自主防災組織や住民が中心になって、情報の伝達、収集、避難、安否確認、初期消火、火災の防御など、地区分散型の住民総参加訓練を実施し、防災意識を高め、有事に備えた。
訓練は午前6時駿河湾沖を震源とする大地震が発生、町内は震度6が観測され、町内各所で家屋倒壊、土砂崩れ、火災が発生した-を想定。4地区に訓練本部設置し、避難誘導訓練や初期消火訓練、炊き出し訓練のほか、今年度は新たに▽非常用トイレ設置▽非常用飲料水確保▽非常用保存食の試食体験-なども実施した。
このうち、七久保地区では防災無線で地震発生、避難指示が伝えられると、住民らは続々と最寄りの避難場所に避難し、安否確認を行なった後、消火器や消火栓を使って、初期消火訓練をした。
訓練本部が設置された七久保林業センターでは、取扱い説明書を見ながら、非常用の6角トイレを組み立てたり、水路の水を浄化し、飲料水にする非常用飲料水の確保訓練にも励んだ。 -
村防災訓練、西小で集中訓練も
中川村は27日早朝、06年度地震防災訓練を村内全域で実施した。住民や消防団、日赤奉仕団など関係機関が参加し、重点地区(竹ノ上、小和田、牧ケ原、南原)では地域集中訓練を、各地区では自主防災訓練を実施し、防災意識の高揚を図り、有事に備えた。
駿河湾沖を震源域とする大地震が発生、村内は震度6を想定。
地域集中訓練会場となった中川西小学校グランドでは、午前6時、現地本部が設置され、重点地区の住民らが続々と集まり、人員報告。引き続き、南消防署職員の指導で、消火栓訓練。男性に混じり、女性も筒先を抱え、重いホースを持って走り、火点に向かって放水するなど初期消火訓練に挑戦した。
応急救護訓練では、AEDの取扱いについて消防団が実演、風呂敷を使った手当法の実技講習もした。
各地区では組、班を単位に各地区指定避難場所に避難誘導。人員報告や防災学習会、防災行政無線の試験放送などに励んだ。
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駒ケ根市男女共同参画推進講座開講
駒ケ根市教育委員会は24日夜、06年度男女共同参画推進講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開講した。申し込んだ市民61人のうち約40人が参加し、第1回の講義「男女共同参画社会の実現に向けて竏窒ンんな違ってみんないい」を聞いた=写真。
講師は県男女共同参画センター「あいとぴあ」所長の井沢和子さん。井沢さんは男女共同参画社会の現状とその必要性について、ビデオ放映を交えながら分かりやすく説明した。
開講式で市教委生涯学習課の片桐利和課長は「職場でも家庭でも男女共同参画はまだまだ進んでいない。講座は長丁場だが、幅広い内容をしっかり学んでほしい」と呼び掛けた。
講座は11月2日までの全6回。9月7日に開かれる第2回講座以降、各界の講師による講義や実習、ワークショップなどが行われる。 -
こまがね天竜ふるさとまつり
第18回こまがね天竜ふるさとまつりが26日、駒ケ根市のおもしろかっぱ館周辺のおまつり広場で開かれた。呼び物の「かっぱのいかだ下り大会」には18チームが趣向を凝らしたいかだで出場。川岸や橋の上に陣取った見物人が声援を送る中、それぞれ慣れたさおさばきで巧みにいかだを操り、水面を渡る風を受けながらのんびりと天竜川を下った=写真。中には浅瀬に乗り上げたまま動けなくなってしまういかだもあり、見物の笑いを誘っていた。
多くの屋台が軒を並べた広場では特設ステージでの演芸大会のほか、もちつき大会やスイカ割り、金魚すくいなどが行われ、訪れた家族連れなどの歓声が一日中絶えなかった。
日中は強い日差しが容赦なく照りつけて真夏を思わせる陽気となったが、色とりどりの花火が夜空を華やかに彩るころになると涼しい風が川面を渡り、虫の鳴き声もあちこちから聞こえてくるなど、かすかに秋の気配が漂っていた。 -
ごうほびは水遊び
中央保育園の避難訓練宮田村中央保育園は25日、避難訓練を行った。伊南広域消防本部の消防車が駆けつけ放水。整然と避難できた・スごほうび・スに、園児たちは水着に着替えて水遊びを楽しんだ。
同園を含め村内3つの村立保育園は毎月避難訓練を実施。毎年夏の訓練では放水にあわせ水遊びを取り入れ、消防署員とのふれあいも深めている。
この日の訓練は園西側の土手から出火したと想定。サイレンと放送を聞いたうえで、子どもたちは園庭に避難した。
「避難する時はおしゃべりしないで」と署員からアドバイスを聞いた後は、消防車を前に記念撮影もした。
放水が始まると、子どもたちは歓声をあげて大喜び。ワー、キャー言いながら駆け回り、楽しんでいた。 -
箕輪町女性団体連絡協議会長
釜屋美春さん箕輪町女性団体連絡協議会の申し入れにより、町で19年ぶりに開かれた女性模擬議会。女団連会長として議長の役に就いた。
「私達の企画に町の方が全力を上げて下さった。本当に感謝ですね。勉強不足のところもあったけど、町政を身近に感じることができて、いい勉強になった。皆がいい雰囲気の中で終わることができてよかったし、“行動する女団連”として、大きな成果だったと思う」
女団連は今年、「協働のまちづくりへ行動する女団連」をスローガンに掲げている。
町議会から町政に関心を持ってもらうために-と、女性模擬議会の話があった。昨年、伊那市で女性模擬議会があり関心を持っていたこともあり、「大いにやりましょう」と、町に申し入れた。
約2カ月半の準備期間に、皆で問題点を出し合い、検討し、女団連の各構成団体にふさわしい質問を選んだ。現職や元職の町の女性議員をはじめ、知り合いの町議らにもアドバイスを求め、一般質問の原稿を準備。「女性として子どもの教育問題はどうしても入れたい」「7月の豪雨災害も質問したほうがいいのでは」と、ぎりぎりまで調整が続き、会長として原稿確認の作業にも追われた。
当初、一人の持ち時間は10分だったが、町が15分に延長。しっかりと質問し、答弁を求める時間を与えてくれた。
最初は「間違いなく読めればいい」、次は「少しは町長さんや町部局の方の顔も見たほうがいい」と、皆で励まし合いながら練習を繰り返した。2回のリハーサルを経て、緊張の中で迎えた当日。議長席に座り、「初めはドキドキしてね。ここで町のいろいろなことが決まるんだなと厳粛な感じがして、きちんとしないといけないと身の引き締まる思いだった」。11人が模擬議員として登壇し、一般質問した。議長、模擬議員ともに初めてとは思えないほど堂々と立派に務め、無事に閉会した。
「町長さんから、ごみ問題や男女共同参画など女団連がリーダーシップを取る投げかけをいただき、女性のパワーに期待するお話もあったので、皆で勉強し検討していきたい」。“まちづくり”のためにと取り組んだ模擬議会で、今後の課題も見出した。
美容師として開業しているため町商工会女性部に所属。女性懇話会、ボランティアグループ「エコ・ネット」にも入っている。「女性が集まって勉強しあうのは自然な姿。女性の視点は平和的で愛があり、生命の尊厳も常に意識している。ストレートな意見が大事で、それが消えないように、草の根運動としてつなげていきたい」という。
女性団体として多くの女性議員誕生を願う一方で、議員という形で行政に参画していくことだけが最善策ではないとも考えている。「政策決定以前のほうが大事。地域の中で力を発揮し、町に意見を届けることはできる。市民活動が大事なので、その部分がどうしたら元気になるか常に考えたい」。
女性が地域の中で自分は何ができるのか考えていくことの大切さを実感している。「そのきっかけに、女性団体に入るのもいいと思う。関心を持って一歩踏み出してほしい」と同じ女性にエールを送る。 -
中原地区子ども会が豪雨災害義援金送る
箕輪町の中原地区子ども会は25日、地区納涼祭で販売したかき氷の売上金全額2万円を7月の豪雨災害義援金に-と町に届けた。
会長の箕輪中学校3年泉伶奈さんが中原分館の唐沢優分館長と共に町役場を訪れた。泉会長は、「災害義援金のために集めたお金です」と平沢豊満町長に手渡した。町長は、「子ども会の皆さんの気持ちがうれしい。貴重なお金なので、皆さんにお渡ししたいと思います」と感謝した。
中原地区子ども会は小・中学生合わせて25人。「災害で大変な被害にあった家がある。少しでも力になりたい」と、役員で義援金を集める計画を立て、泉会長が中学生10人に電話連絡をした。
8月14日の分館主催「納涼祭」会場で、義援金目的の案内チラシを張り、中学生5人がかき氷を1カップ100円で販売した。氷は分館で購入し、かき氷の機械は中学生が家庭から持ち寄った。区民らの協力もあって売上は200食分2万円になった。