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南箕輪わくわくクラブキャンプ
南箕輪わくわくクラブ恒例1泊2日のキャンプが3日、大芝高原で始まった。小学生の親子22人が、大芝の林の中で自然に触れ、飯ごう炊さんをしてキャンプを楽しんだ。
自然体験は、林の中で木登りに挑戦。枝打ちなど山で作業するときに木に登る足場にするはしごのような林業の道具を木に取り付け、学年の大きな子どもたちが高さ4メートルまで登った。子どもたちはスイスイと登り、「高い」「気持ちいい」と元気いっぱい。普段とは違う高い場所からの林の眺めを楽しんだ。
思い出に残る「モノ作り」は、木のバッジや表札を作った。のこぎりで丸太を切り、表面にやすりをかけて自由に字や絵を書いた。
夕食には、皆で協力して調理したカレーを大芝のおいしい空気と一緒にお腹いっぱい味わった。 -
第16回どんぴちゃ祭
伊那市の「第16回春近どんぴちゃ祭」(実行委員会主催)が3日、天竜川にかかる殿島橋であった。橋上でのイベントは全国的にも珍しく、東・西春近の綱引き陣取り合戦などにぎやかに繰り広げられた。綱引きの結果は西春近が勝ち、6勝4敗になった。
綱引きには、小学生約100人が参加。3本勝負で、小学生は「エイ、エイ、オー」と着合いを入れて臨んだ。引く距離は1メートル。東春近は1回戦、圧勝したものの、2・3回と破れ、引き分けに持ち込むことはできなかった。
西春近の勝利で、橋の中心線が2間(約3・6メートル)東春近へ移動した。
花火大会は、打ち上げ花火150発に加え、スターマインを用意。色とりどりの花火が夜空を彩った。
そのほか、ゲームコーナー、土蔵の獅子舞、小出太鼓、屋台村などもあった。
昨年まで日曜日開催だったが、雨天になると1週間伸びることから、土曜日開催に切り替えた。
殿島橋は延長220メートルで、歩行者用道路として使われている。 -
子供写真展
伊那市日影のベルシャイン伊那店1階時計台広場で4日まで、矢島写真館(有賀毅店長、市内荒井青木町)恒例の「子供写真展」が開かれている。
今年の4月上旬から8月下旬までの特別価格キャンペーンで撮った子供の写真180点が並ぶ。「子供らしいかわいらしさ」をテーマに撮影した写真は、生き生きとした一瞬を捕えている。
キャンペーンは約20年間続く恒例。毎年多くの人に周知してもらうために展示会を開いている。
有賀店長は「毎年、春から夏にかけてやっているキャンペーンなので、ぜひ一度体験を。夏の外のロケーションをおすすめします」と話してる。 -
大森英明さん写真展
伊那市美篶上原のアマチュアカメラマン・大森英明さん(56)の5回目の写真展「富士山と雲 感動との出会い」は14日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている。入場無料。
近作を中心に全倍サイズ6枚、全紙サイズ16枚、合計22枚を展示。さまざまな形をした雲は美しく、四季折々の富士山をいっそう魅力的に写し出している。
山頂をすっぽりと覆う円形の「笠雲」、渦を巻きながらゆっくりと流れ逝く円柱状の「吊(つ)るし雲」など、異なる形の雲は幻想的。季節や気圧によって発生時期が異なるため確認はまれで、つるし雲の発生は、観測データによると月平均1回くらいと少なく、「偶然に出会った感動は素晴らしく忘れがたい」という。
大森さんは「美しい富士山を見てもらいたい」と来場を呼びかけると同時に「微力ながら富士山が世界遺産になってほしいと思っているが、山の懐にいくとごみが捨ててある。ごみを出してほしくない」と訴えている。
月曜日は休館。午前10時から午後7時(最終日は午後5時)まで。 -
高遠高校文化祭「兜陵祭」
高遠町の高遠高校(清水國利校長)の文化祭「兜陵祭」が3、4日にあり、一人も欠けることなく全校生徒で作りあげたいとの願いを込め「完全無欠縲怩アれが俺等の兜陵祭縲怐vをスローガンに、作品展やステージ発表など多彩な催しを繰り広げている。
昨年に続いて取り組んだ全校製作のモザイク壁画は、「世界中で活躍する選手を見て、自分たちも夢に向って頑張ろう」と、サッカーの中田英寿選手や野球の清原和博選手らプロスポーツ選手4人を取り上げた。正面玄関横の校舎に掲げた。縦3メートル、横8・25メートルの巨大な壁画と、全校生徒の名前を記したアーチとともに来場者を歓迎している。
創立80周年記念展では、同高校の前身である町立高遠実業補修学校を開設した1926(大正15)年から現在までをたどった年表や、昨年度までの卒業生の写真、卒業文集を並べ、歴史を振り返っている。
クラス展は、2年生が12月に控える修学旅行の行き先・沖縄県をテーマに、自然や文化、食べ物などを紹介。C組では「沖縄戦争と平和」と題し、沖縄戦の経過図や戦場をイメージした粘土製作などを展示している。また、世界平和を祈り、「ハイビスカス」をデザインした約1万9千羽の折り鶴を張り出した。修学旅行でひめゆりの塔に寄贈するという。 -
箕輪町地震総合防災訓練4日
箕輪町の地震総合防災訓練は4日、箕輪東小学校グラウンドの主会場と町内各地区である。
町は東海地震防災対策強化地域のため、東海地震を想定。役場での本部運営訓練は、情報の受理伝達、本部設置、警戒宣言・避難勧告の発表などをする。
主会場訓練は避難、消火、炊き出し、救護、給水など。救護訓練は講習会形式を取り入れ、今回初めて、病気やケガの緊急度や重症度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」の説明も予定。
今年4月に東京都豊島区と「非常災害時における相互応援に関する協定」を締結したことから、豊島区からも参加して備蓄品を見せてもらう。
各家庭から避難所までの避難にも重点を置く。避難経路や危険場所の確認と見直し、近所で声を掛け合い要援護者の確認など、意識しながら歩いて欲しい-としている。 -
半期1度の絵画大バザール
半期に1度の「決算絵画大バザール」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。国内外の新鋭から巨匠まで物故者を含む多彩な作家の日本画・洋画・版画80余点が並び、8割窶・割引きの価格で販売している。
注目は、美人画で有名な伊東深水の水彩画「張り子の虎」。本人の肉筆画で、1962年の干支を描いている。
そのほか、明治から昭和初期に活躍した女性初の文化勲章作家・上村松園の美人画9点や、米国のオークションで日本人の現代美術作家として最高落札価格を記録した画家・草間弥生の「かぼちゃ(白)」、中島千波、東山魁夷などの作品も並ぶ。
関係者は「実際に飾りやすい大きさのものを取りそろえているので、この機会に」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
テーマさまざま意識高めて
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は2日、管内の小中学生が描いた防犯ポスターの審査会を開いた。
県防犯協会連合会への推薦作品に選ばれた7人は、内堀みさきさん(箕輪中部小4)、伊藤亜里紗さん(西箕輪小5)、小池万里子さん(箕輪中部小6)、伊藤智哉君(東春近小6)、小林楓さん(西箕輪中1)、下平綾音さん(南箕輪中2)、渕井奈菜さん(箕輪中2)。
県民の防犯意識の高揚と、意識の普及啓発を目的に、毎年募集している防犯ポスター。連合会管内では12小学校4中学校(小学4年窶白・w2年)から345点(昨年比87点増)の応募があった。
選考には伊那北高校美術担当の向山恵一教諭、中山均伊那署長ら5人が参加。訴える力、完成度などのバランスを審査した。
振り込み詐欺、空き巣、飲酒運転、不審者の声掛けなど、テーマはさまざま。薬物乱用を訴える作品の中には「きっぱり断る強い意思」、車上狙いは「ぬすんだお金で何するの?」などのメッセージが添えられていた。
また、伊那防犯協会連合会の入賞作品も選考。作品は、10月中旬の地域安全運動に合わせて展示する。
入賞は次のみなさん。
▽金賞=伊東佳衣(東春近小4)林結花(箕輪西小5)下平咲(東春近小6)有賀真司(箕輪東小6)山本翔子(南箕輪中1)加藤優(南箕輪中1)森下翔太(箕輪中2)本山あゆ美(西箕輪中2)▽銀賞=中村彰吾(伊那東小5)佐藤遥貴(手良小6)中島愛(伊那東小6)佐藤冬実(南箕輪中1)立石彩香(西箕輪中1)赤羽拓(箕輪中2)原詩央里(箕輪中2)▽銅賞=伯耆原克弥(箕輪中部小5)加納秋穂(伊那北小5)有賀優(西箕輪小6)宮島愛(西箕輪中1)都志剣吾(南箕輪中1)渡辺美樹(南箕輪中1)柴幸(箕輪中2)秋山渚(南箕輪中2)久保田潤子(伊那中2)▽佳作=伊藤あゆか(西箕輪小5)向山美和(南箕輪南部小5)赤羽すずか(美篶小5)杉崎真優(西春近北小6)金子美穂(伊那小6)田代宗一郎(手良小6)唐沢裕樹(西箕輪中1)有賀和音(南箕輪中1)北嶋咲(西箕輪中2)松崎純陽(南箕輪中2)内藤郁(箕輪中2) -
南箕輪村地震総合防災訓練4日
南箕輪村の地震総合防災訓練は4日、震度5の東海地震発生を想定し、各地区である。
役場は今回、集中豪雨による天竜川堤防の決壊を想定し、庁舎内で図上訓練をする。天竜川北殿観測所で特別警戒水位7・1メートルに達した場合の北殿中河原地区住民への避難準備指示、水位7・2メートルでの避難勧告発令、堤防決壊による避難命令の発令をし、それぞれの対応と決壊から3日間の対応を検討する。
北殿下段地区住民は、各地区別の訓練の前に、天竜川堤防決壊による浸水対応訓練にも取り組む。村からの避難準備情報、避難勧告の情報を各組の連絡網で住民に徹底。避難勧告後、実際に避難し、避難者の確認をする。下段地区はすでに情報伝達のための連絡網を整備。訓練で不備などを確認する。 -
加藤さんのビーズアクセサリー教室好評
宮田村福祉作業所に通う加藤昌利さん(26)=町1区=が、希望者を対象にビーズアクセサリーの教室を始め好評だ。「教えることが楽しい。ぜひ一度のぞいてみて」と話している。
幼い頃からプラモデルを得意にするなど、手先が器用だった加藤さん。5年ほど前、ビーズを使ったアクセサリーに興味を持った。
以来、既製品を買ってきては研究を積み、ピアスやネックレスなどオリジナルの作品を次々と発表。同作業所の販売製品のひとつにもなっている。
今夏、駒ケ根市の大型店で開いた福祉施設のイベントに参加。作品を販売したところ、来場者から「作り方を教えて」と声がかかり、教室を開くことになった。
8月末から宮田村の福祉交流施設「なごみ家」を会場にして開講。本格的に教えることは初めての体験だが、丁寧に指導しようと心がけている。
教室に関する問い合わせは宮田村福祉作業所85・5808まで。 -
宮田村の防災訓練 自主防災組織中心に展開
宮田村は防災の日の1日早朝、村内全域で東海地震を想定した防災訓練を実施。各地区は自主防災組織の見直し強化を進めており、消防団に頼らず住民が主体となって、避難、消火、救護などの訓練を展開した。
大久保区の訓練には約100人が参加。集落センターに集まり、各班長が避難人員の報告をした。
消火器を使って初期消火も。自主防災組織の消火班は消火栓の取り扱い、救護班は三角巾の使い方など、役割分担に従い訓練した。
消火栓を使った放水では、女性も体験。「毎年訓練には参加しているけど、消火栓を使うのは初めて。難しいと思っていたけど、こんなに簡単に扱えるとは」と話していた。
宮田村内では昨年あたりから、大半の区が消防団OBを指導者にすえるなど自主防災組織を強化再編。
防災訓練も現役の消防団は別会場で行い、誰かに頼るのではなく、住民が自主的に動くことに重点を置いた。
大久保区も組織を見直し、防災マニュアルを作成して訓練に臨み「日頃から準備と心構えを」と細田文徳区長は参加者に呼びかけ。
地元消防団の小松由幸部長は「自主防に訓練を任せたが、消防団OBの指導でしっかりできた。今後も続けて」と講評した。 -
10月の「権兵衛峠を歩こう」定員いっぱい
10月に開く「第25回米の道・権兵衛峠を歩こう」(実行委員会主催)の参加者の受け付けが始まった1日、定員300人に達した。
伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛トンネルが来春、開通するのに先立ち、バスに乗ってトンネル内を見学できることから、主催者は「トンネルへの関心が高かったのではないか」とみる。
例年、1週間ほどで埋まる人気のイベント。今回は電話が鳴りっぱなしで、午前中に定員が埋まるほどだった。申し込みは市内をはじめ、近隣市町村、下伊那、県外からあった。
10月15・16日には、開通プレイベント「権兵衛トンネル体験ツアー」を開催。詳細を煮詰めている段階だが、伊那市と木曽郡日義村の物産展会場を発着点に、シャトルバスを運行するため、ツアーへの参加を呼びかけている。 -
伊那市地震総合防災訓練
伊那市は、市役所で地震総合防災訓練(本部訓練)をした。市職員約150人が参加。東海地震注意情報発表時点から災害発生の初期段階までの訓練を、実際の場面を想定しながらそれぞれの役割をこなし、問題点や解決法を考えるロールプレーイング方式で取り組んだ。
訓練は、震度6弱で、土砂崩れや家屋の倒壊などの被害があったと想定。
今回は、新たに避難所開設マニュアル(案)に沿い、市職員が市役所から備蓄倉庫に寄り、毛布や食料などを持って避難所の新山小学校まで出向いた。
また、災害情報を市民に知らせる手段の一つとして、ケーブルテレビで生中継。庁舎内に設けた災害対策本部で、各部長が災害状況を報告する様子などを流した。
終了後、小坂市長は「訓練の反省点を各部署で点検し、災害の備えをしてほしい」と呼びかけた。
近く庁議を開き、各部での反省を出し合い、市職員行動マニュアルなどに生かしていく。 -
訓練積んで有事に備える
「防災の日」の1日、高遠町と長谷村の各小中学校で防災訓練があり、緊急避難体制などを確認し、有事に備えた。
高遠小学校(宮下廣規校長、248人)では、授業中に震度4以上と思われる地震の発生を想定。児童たちは校内に緊急放送が流れると、教諭の指示に従い、机の下に身を隠した。
揺れの一時おさまりを告げる放送で、帽子をかぶったり、座布団で頭を覆いながら、すみやかに校庭に避難した。
宮下校長はあいさつで、1923(大正12)年に発生した関東大震災の被害を紹介し、「地震はいつ起こるかわからない。訓練だからといって安心せずに、常に緊張感をもって取り組むことが大事」と呼びかけた。
訓練終了後に各クラスで開いた反省会では、担任から「訓練とあって気持ちが緩んでいるせいか、のんびり行動する姿があった」と指摘を受ける学年もあった。
また、町内の3保育園で東海沖地震の発生を想定した園児引き渡し訓練があった。町と各保育園が連携し、町内放送によって、保護者が避難場所に園児を迎えにくるまでの一連の流れを確認した。
第一保育園(山岸加代子園長)では、非常食と水がこの日のおやつ。避難場所での食生活を体験した。
職員の指示で防災頭巾を被って、近くの高遠小学校校庭に避難。町内緊急放送で、各家庭にそれぞれの保育園の避難場所が伝えられると、保護者や家族らが迎えにきて、園児が引き渡された。
保護者のなかには、リュックサックを背負い、軍手などを身に付けて迎えにくる姿もあり、防災意識を高めていた。 -
紅葉ゆっくり楽しんで
高遠町と町観光協会は、色鮮やかな紅葉を楽しめる高遠城址公園の「秋まつり」の期間を例年より1週間伸ばす。10月29日から11月13日までの16日間。
4回目の秋まつりは、期間延長を要望する住民からの声や、「開催期間以上に紅葉が楽しめる」という例年の実績から検討し、期間延長を決定した。
春の桜まつりとは違い、秋まつりは食べ物の出店がなく、食の提供に欠けていたが、今回は地元住民の協力を得て、長イモの名産である金井地区のボランティアグループによる「とろろご飯」や高遠そばの会の「高遠そば」などを提供し、充実させる。
まつりは、胡弓(二胡)楊興新の演奏、そば打ち体験、クイズ大会など多彩なイベントを繰り広げる。 -
ヒマワリ個性豊かに描く
長谷村、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、村保育園の園児が杉島地区の休耕田に種をまき、満開となったヒマワリを描いた絵画展示会が9月中旬まで、美和郵便局ふれあいの部屋で開かれている。
年少から年長児まで35人がクレヨンや絵の具を使って、満開のヒマワリを8月上旬に観察した際の様子を思い思いに表現。画用紙いっぱいに大輪のヒマワリを描いた作品や、自分自身とヒマワリを描き、自分の背丈の倍以上に成長した立派なヒマワリを表現した作品などがある。
さらに、種の収穫に喜ぶ様子やヒマワリの迷路から笑顔をのぞかせた園児の姿などをとらえた写真パネル30点も飾った。 -
婦人学級が住職の講話聞く
宮田村公民館の婦人学級は29日、中越区の圓浄寺に足を運び、古藤崇志住職の講話を聞いた。お互いの考えを尊重し合う大切さを説き、「明るく仲良く正しく生きたい」と話した。
ジョークも交えた講話に、約40人の学級生からは笑い声も。住職は極端な考えをする人が増えてきたと指摘し、「私たちはそれぞれ考え方が違う。人を追い詰めることによって、考えを押しつけるものはいかがなものか」と世相を反映しながら話しを進めた。
「信仰も同じ。柔軟にやっていくのが日本人の良さ」とも語り、偏った考え方ではなく、ルールの中で誰もが仲良く、そして明るく生活することが大切と話した。 -
ポンプ操法県大会の結果を地元に報告
県消防ポンプ操法大会(7月)小型ポンプの部で5位に入賞した宮田村消防団第3分団第5部は28日、寄せられた応援に感謝の気持ちをこめて、地元の大原区で報告会を開いた。
大原区の役員ら約30人を招待して懇親。「皆さんの協力に本当に感謝しています。今後も区の防災のため、微力ながらやっていきたい」と北原貴明主将はあいさつした。
小出義光区長は「消防団は年々技術をあげ、実を結んだ。この若い人たちの力を区の活性化にもつなげていきたい」と、団員の労をねぎらい、期待も寄せた。 -
長谷村公民館「歩け歩け運動」
長谷村公民館(伊藤智良館長)主催の恒例行事「歩け歩け運動」が28日あった。美和湖畔道路と美和ダム再開発事業施設見学をテーマに、約10キロの道のりを歩いて回った。集まった村内の家族連れなど約170人が、交流を深めながら気持ちのよい汗を流した。
美和ダムへの土砂流入を制御する洪水バイパストンネルを訪れた一行は、吐き口から約200メートルまでを見学。国土交通省・三峰川総合開発工事事務所の伊藤隆盛副所長の説明で知識を養った。トンネル内はひんやりと涼しく、奥へ進むと次第に暗くなり、子供たちは探検気分で大はしゃぎだった。
3人の息子と一緒に参加した、同村溝口の女性(40)は「地元にいても機会がないと入れないので、貴重な体験になった」と話した。
「歩け歩け運動」は長谷村の自然と施設の学習をするとともに、健康増進、体力向上などを図ろうと、1973年に始まり21回目。 -
就業体験の福祉大生 小学校で実務を体験
宮田村役場で就業体験をしている日本福祉大学経済学部(愛知県美浜町)の学生3人は30日、宮田小学校で花壇の世話や図書館業務の手伝いなどの現場実務を体験した。
仕事に対する意識向上を目的にした大学のインターンシップ制度を活用して来村。同村は福祉大と友好協力宣言を結び4年前から学生を積極的に受け入れている。
花壇の世話は、平松哲嗣教諭が補助につき、来年植えるパンジーの花の種まきと、マリーゴールドの枯れた花の除去をした。学生らは、特に注意をされることもなく、積極的に、素早く仕事をこなした。
平松教諭は「非常にまじめで、学習に対する取り組み姿勢がよい。気配りもよく、今日は作業が進み助かった」と3人を評価した。
立川剛之さん(20)は「小学校の仕事は思っていたよりもやることが多いことを知った。普段は黒板に向かって勉強しているが、現場での実習は体を動かしたりと楽しく、得るものも多い」とし、村民の印象については「人柄が優しく親切で、山に囲まれた環境が新鮮」と話した。 -
新たに市民チャンピオンに認定
駒ケ根市北割一区の池上弘章さん(58)敏子さん(56)夫妻の飼い猫「チビたま」(4歳・雌)がこれまでの最高体重記録を0・6キロ更新する8・6キロで新たに市民チャンピオンに認定された。生後三カ月のころ、餓死寸前で池上さん方に迷い込んだところを助けられ、入退院を繰り返しながら徐々に回復してようやく健康体になったが、いつの間にか太り始めたという。
敏子さんは「つらい境遇を経験したせいか人見知りが激しくて…。でも体格の割に動きはとても敏捷ですよ」と目を細める。
池上さん方のもう1匹の愛猫、12歳のミーともども元気に仲良く暮らしている。 -
どろんこクラブ竹を使った野外炊飯
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」は28日、竹を使った野外炊飯に挑戦。竹筒の中に米を入れて炊いたほか、皿やハシなど食器類も手作り。パン焼きにチャレンジする光景もあり、1本の・ス竹・スに創意工夫を凝らした。
竹筒ごはんは3年前から続く、同クラブの人気講座。大田切区の田中正登さんが竹を無償で提供した。
ちょっとした工作で、竹は炊飯器や食器類に早変わり。なかには竹ヒゴに小麦粉を巻きつけて、ロールパンを作り出す親子も。
「外で火をたき、料理するなんてめったにできないから。ちょっとやってみようと、用意してきました」と、母親も楽しそうに話していた。
ごはんもパンも直火で炊いたり、焼いたり。竹のほのかな香りを残しながら完成し、口一杯にほおばっていた。 -
保科家発祥の地・長野市若穂保科の住民有志来町
高遠町が進める高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化実現に向けた署名活動に協力している、保科家の発祥の地とされる長野市若穂保科地区の住民有志でつくる長野会議(雪入 司代表)のメンバー7人が30日、町を訪れ、正之らのゆかりの場所を巡った。
会議の一員で、上伊那郷土研究会会員の堀越肇さん=飯島町出身=が研究調査のため、正之の6代前で、保科城主の正利が建立した広徳寺を訪問。その際、宮澤孝典住職や檀家の雪入代表らと出会ったのを縁に、町の活動を紹介し、賛同した約40人で3月に同会議を結成した。
保科の姓の由来は平安時代以前にさかのぼり、保科地区一帯を統治した武将が地名を性にあてたことがはじまり。戦国時代まで保科家が保科地区を占めていたとされている。
同会議は保科生誕の地として町に協力したいと、若穂を中心に署名活動を展開。6月には集まった2200人余の署名簿を町側に渡した。
今回はドラマ化実現に向けて町との交流を兼ねて訪れた。高遠城址公園を散策したり、建福寺で正之を養子とした正直と、その父である正光の墓参をした。
また、1120人分の署名簿を伊東義人町長に手渡し、「市民運動に過ぎないが、これを機会にできる限りの努力をしていきたい」と実現に向けた熱意を伝えた。
伊東町長は「発祥の地で会を設立してもらい力強く思う。献身的な努力で活動を進めていただき、本当にありがたい」と感謝した。
同会議は、長野市全域をはじめ、周辺市町村を含めた5万人以上の署名活動を推進していきたいとしている。 -
西箕輪で安全ひまわり隊結成 地域の子どもを地域で守れ
地域の子どもを地域の力で守ることをめざして、伊那市西箕輪地区で安全ひまわり隊が結成された。28日、西箕輪小学校で隊の出発点にあたる全体説明会があった。
西箕輪教育環境推進協議会(原易雄会長)が呼びかけ。説明会までに地区住民200人が参加を表明している。
各地で子どもを狙った犯罪が多発し、西箕輪地区でも子どもが見知らぬ人から声をかけられることなども発生したため、学校・保護者だけでなく、地域住民ができることからはじめようという趣旨。06年3月には地区をとおる権兵衛トンネル道路も開通し、交通量も増加が予想されることから、治安・交通安全両面から警戒を強めた。
活動は、「西箕輪 ひまわり隊」のオレンジの腕章をつけ、子どもの登下校時にウォーキングや犬の散歩をして通学路を見守るほか、交通安全指導を含めて街頭に立つなど、「できる時に、できる範囲で、できること」を行う。こどもが身に危険を感じた時の逃げ込み先としても自宅を提供する。
説明会で原会長は「地域の子どもを守るのは地域だという自覚に燃えて、オレンジの腕章をつけ、街角に立ちましょう」と呼びかけた。
活動マニュアルの中には、隊員も「私と一緒に行こう」「送っていくから車に乗りなさい」という趣旨のことを言わない。学校では腕章をつけていても同行を誘われたら断われと教える窶狽ネどの記述があり、児童・生徒を対象にした犯罪にたいする警戒の難しさも垣間見られた。 -
高齢者学級8月定例会
駒ケ根市の赤穂公民館(北澤吉三館長)は26日、高齢者学級の8月定例会を同館で開いた。約30人が出席し、昭和伊南病院の薬剤部主任薬剤師の伊藤芳明さんによる「健康に老いる-健康診断の必要性とがん、高血圧、脳卒中について」と題した講演を聞いた。
伊藤さんは生活習慣病について「定期的に人間ドックを受診すれば病気の早期発見に役立つほか、健康状態の把握と健康増進対策も立てられる」とその必要性を訴えた。
痛みのコントロールに使われるモルヒネについて「体に悪いとか、使いすぎると廃人になるとか、使い出すとやめられなくなるとかいった認識があるが、がんの治療に使う上ではそのようなことは一切なく、安心して使える」と話した。
出席者らは感心したような表情で「ふーん」と時折うなずいたりしながら、話にじっと耳を傾けていた。 -
シルバー人材センターで襖・障子張り
伊那市荒井区 高橋達雄さん(71)伊那広域シルバー人材センター伊那地区の事務所にある作業場で、襖や障子の張り替えに精を出す。なんとも鮮やかな手付きで、あっという間に障子紙をしわ一つなくピンと張っていく。
「人生の最後にこんなにウキウキ楽しく仕事ができるなんて想像できなかった。明日から仕事だと思うと、ああして、こうして…と考える。バカみたいだけど楽しくって、楽しくって…」
オリンパス伊那工場に40数年勤め、顕微鏡や内視鏡のレンズ加工一筋に生きてきた。定年後は、何か一つ変わったことをしたいな-と思いながら、2年ぐらいはしっかり遊ぼうと考えていた。
当時、妻はまだ働いていたため、単身で台湾旅行に参加。同室になったのが、シルバーで襖や障子張りの仕事をしていた田中義人さんだった。
「1年に1、2回は仕事の分配金で海外旅行ができる。教えてやる」と言われ即入会。定年から約2年後のことだった。
「田中さんは本当に立派な方。足手まといの右も左も分からない私に教えながら、分配金はフィフティー・フィフティーで、本当に頭の下がる思い。それを1年間やってくれた。今楽しく仕事ができているのはこの人のおかげ。今だに感謝、感謝です」
見るもの聞くもの全てが新しい世界。「出会いがあっても、自分が張り合って意見を通そうとだけしたら駄目。ある程度、自分の高まる気持ちを沈めていくことがいい」。自分自身が真っ白の状態になって教わり、技術を吸収した。
「しわがないように張る。これに尽きる」。ふすまは、裁断した紙の周囲約3-5センチに濃いのり、真ん中はミルク状の薄いのりをまんべんなく塗り、そのまま少し置いて紙が伸びた状態になったところで張る。「大きくてびっしょり塗れている紙を張るので結構大変」。紙を汚さないように気も使う。
1年以上が経ち、独立したが、当時はそれほど仕事がなく、粗大ごみの片付け、お年寄りの家の中の整理、選挙の出口調査などなど、提供される仕事は全てやった。
次第に襖や障子を張る人が減り、この仕事1本に。技術の8割は自分で考え、努力して身に付けた。今は仕事が平均して週3日ぐらい。年数回の襖張り講習会の講師も務める。
これまでには、失敗もある。張った障子を軽トラックに乗せるときにぶつけて破ってしまったり、襖を逆さに張ったり…。失敗したときの紙代は当然自分持ち。「今なら笑えるけど、その時は真っ青。納期は来てるし、ご飯も食べないで飛んで歩いて」。そんな経験があって、今がある。
「精密さにかけては妥協を許さない。会社時代に培ったものが今に生きていると思う」。将来、シルバーがずっとこの仕事の受注を受け、ますます盛んになっていくために大事なのは「信用」。決して仕事の手を抜くことはない。
音楽も、映画や絵画の鑑賞も好き。映像が好きでビデオカメラの撮影もする。襖や障子張りは全く異なる世界のようだが、「私にぴったりの仕事。本当にいい仕事に出合った」という。
「張り直しにくる襖は相当に汚れてえらいもの。それがきれいになるのもうれしいけど、1枚1枚張るごとにとにかく楽しいね」と笑みを浮かべた。 -
長谷村ひよっ子祭り
子どもたちの健全育成や村の活性化に協力しようと、長谷村商工会青年部(馬場正道部長)は27日、「ひよっ子祭り」を長谷小学校校庭で開いた。保育園児や小学生約100人が参加し、青空の下でゲームや体験教室などを元気良く楽しんだ。
木工教室やスライム作り、輪投げやバスケットボールフリースローゲームなどの多彩なイベントが用意されたほか、部員たちによるポップコーンの屋台が出た。
木工教室では、小さなイス作りに挑戦。子どもたちは、慣れない手つきながら、かなづちで釘を打って完成させ、「できた、できた」と友達と見せ合って大喜びだった。
祭りは小学生以下を対象に、2年に1度開催。「子どもたちに、地元の良さを味わってもらい、将来も村に残ってもらいたい」(馬場部長)との願いも込められている。
村商工会の橋爪将司会長はあいさつで「悪い大人ではなく、良い大人になってほしいとの思いで開催されている。村のすばらしさや祭りを思い出に残してほしい」と述べた。 -
二本松市の市民訪問団
共に市内に青年海外協力隊の訓練所があることなどから駒ケ根市と友好都市協定を結んでいる福島県二本松市の市民訪問団が26日、協定締結5周年を記念して駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長らの歓迎を受けた。三保恵一市長をはじめとする約30人の訪問団は懇談の席で「これからもよろしく」などと笑顔で話していた。
中原市長は歓迎の式で「協定締結以来、親ぼくの輪を広げてきた。友好のきずなが今後ますます深まることを期待する」と歓迎のあいさつを述べ、三保市長は「親善をさらに深めるため訪問した。二本松市は12月に近隣の3市町村と合併するが、新・二本松市となっても一層交流を活発にしていきたい」と述べた。
訪問団は27日に駒ケ岳ロープウェイで高山の世界を体験、午後には天竜ふるさとまつりを見物し、28日に帰郷する予定。 -
語りつぐ天竜川第59巻発刊
地元の人に天竜川についての理解を深めてもらおう窶狽ニ、天竜川上流河川事務所が1986年度から発刊している書籍「語りつぐ天竜川」の第59巻「水位観測45年間の思い出窶箔V竜川と生きて窶煤v(下平長治著)が出来た。
1955年から沢渡水位観測所観測員を42年間勤めた伊那市東春近の下平長治さん(75)が、観測員として向かい合ってきた天竜川の様子などを記している。
多くの被害をもたらした1962(昭和36)年の「三六災害」の様子も書かれており、当時の天竜川のすざましさや、観測員として必死に記録した水位変化の様子が、当時も苦労と共に記録されている。
著書の中で下平さんは「多くの災害を教訓に、徐々に防災整備がされ、安心して暮らせるようになってきた。環境の時代を迎えた今、河川整備や治水事業にも、労りや優しさが求められているように思う」と語りつつ、水害が発生しやすい伊那谷にあって、過信や油断をしないことが重要と訴える。
書籍は同事務所の出張所などで無料配布するほか、郵送配布も受け付けている(送料は実費負担)。
問い合わせは天竜川上流河川事務所(TEL0265・81・6415)へ。 -
宮田村が防災マップを全戸に配布
災害について住民の意識を高めてもらおうと、宮田村は防災マップを新たに作成。9月1日の防災の日にあわせて全戸配布する。村内各地区の拡大地図をふんだんに盛り込み、自宅周辺の避難経路、消火栓、危険個所などを分かりやすく明示。災害発生時の行動マニュアルなども掲載している。
今までも地震防災の冊子や土砂災害の危険マップは全戸に配布してきたが、各災害を網羅した本格的なものは始めて。
「事前に避難所や危ない場所など家族で話し合い、確認してもらえれば」と村生活環境係は期待する。
宮田村内の各地区は昨年あたりから、自主防災組織の見直し強化を推進。
多くの区が消防団OBを組織の指導者にすえるなど、災害が発生した時に動ける体制づくりを進めている。
9月1日は村内一斉に防災訓練を展開するが、今年は現役の消防団に頼らず、自主防が主体になって各地区の訓練を行う。
「災害が発生すれば、誰に頼むのでもなく、地区や住民ひとりひとりの力が必要になる。訓練もそうだが、マップも活用して意識を高めてもらえれば」と同係は話している。