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キッズわくわく宿開宿竏虫ゥ然の中で親子一緒に学ぶ
自然の中で親子一緒に学ぼう竏窒ニ12日、駒ケ根市内の保育園、幼稚園の年中、年長園児親子を対象とした「キッズわくわく宿」が東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」で始まった。初日のこの日は、竹を使った水鉄砲づくりに挑戦=写真。出来上がった水鉄砲で、早速水遊びを楽しんだ。
取り組みは市教育委員会が5年前から市内全園に呼びかけて実施している。園児らは1泊2日、保護者や友だちと同施設に宿泊し、自然の中でさまざまな体験をすることで協調性や個性を身に付けていくた。昨年からは各園で同様の取り組みを展開し始めており、本年の参加は13組に留まった。
自己紹介をした後、親子は早速水鉄砲づくりを開始。父親が切った竹に子どもがきりで穴を開けるなど、協力し合いながら一つの水鉄砲を作り上げた。
今年2回目の参加となる小林光樹君(5)の父親、正樹さん(31)=南割=は「去年、上の子と参加して良かったので今年も参加した。家族で宿泊することはあっても一対一で泊まることはなかなかない。楽しい思い出づくりができれば」と話していた。 -
あんざんコンクール
日本珠算連盟と同伊那支部(伊藤正会長)は12日、08年あんざんコンクールを伊那市の商工会館で開いた。各地の珠算教室などに通う伊那市、箕輪町、辰野町、南箕輪村の小学2年生縲恍・w生52人が参加し、学年別に掛け算、割り算、見取り算の暗算能力を競った。
終了後に行われた表彰式で各部の上位入賞者に賞状とトロフィーが贈られた。伊藤会長は「無限の可能性を鍛えるため、暗算は非常に大事。しっかり勉強して、将来この地域で活躍してくれることを期待する」と述べた。
上位は次の皆さん。
▽小学2年の部(1)小沢昌輝(箕輪中部小)(2)小沢朋輝(同)(3)小原彩季(西箕輪小)▽小学3年の部(1)伝田智宏(西箕輪小)(2)遠山快晴(美篶小)(3)鈴木麻修(伊那東小)▽小学4年の部(1)小沢奈々(箕輪中部小)(2)高岡明歩(南箕輪小)(3)松田真依(辰野西小)▽小学5年の部(1)唐沢希(伊那北小)(2)戸田和輝(南箕輪小)(3)神田朋美(伊那東小)▽小学6年の部(1)有賀友哉(箕輪中部小)(2)宮沢ひなの(南箕輪小)(3)加藤綾乃(同)▽中学・高校の部(1)沢島里奈(箕輪中1)(2)伝田真由香(西箕輪中1)(3)鈴木一朗(同) -
伊那西高校「第24回西高祭」一般公開13日まで
伊那西高校の第24回西高祭が12日、「輝縲廱IBUN色の華を咲かせよう縲怐vをテーマに始まった。一般公開初日は、展示などのほかバレーボール招待試合などもあり、にぎわった。13日の一般公開は午前9時半縲恁゚後3時。
4月から世界の紛争について学習してきた1年5組のクラス展示は、「LOVE and PEACE縲恪。、私たちにできること縲怐vと題して、地雷やストリートチルドレンをテーマに発表。被害の大きいカンボジアでは、毎日500人のストリートチルドレンがごみ山で回収や販売をしていること、ドラッグやHIVの問題があること、世界に7千万から1億個埋まっているという地雷で、毎日約70人が被害に遭い、除去作業で年間60人以上が犠牲になっていることなどを紹介した。
学習を通して「私たちが豊かに暮らせているのは憲法9条があるからだと知った」1年5組の今後の課題は、「私たちが大人になったとき、憲法9条とどう向き合っていくか」。展示のまとめには、9条はなくならないでほしい、解釈改憲がこれからも行われていくと思うが9条の本質を忘れず言葉にまどわされないようにしたい-などと記している。教室で、ストリートチルドレン支援のための募金活動もしている。 -
弥生祭 きょうまで一般公開
伊那市の伊那弥生ケ丘高校で12、13日、第49回弥生祭が一般公開されている。各クラスの環境に配慮した装飾を審査するECO(エコ)大賞や、2年生の沖縄についての学習発表などを初めて企画した。
はりぼては目玉の一つで、生徒玄関前に自由の女神やシーサーすべり台などが並んだ。派手さが売りだが、その分ごみが出ることから、ECO大賞を設けた。制作する際にどれだけごみを減らす努力をしたか、再利用できるものを使ったかを本部役員が審査し、14日に結果を発表する。
クラスごとに「教室の電気をつけず、懐中電灯を使って迷路を回ってもらうようにした」「ダンボールに塗るペンキの量を減らした」「牛乳パックを再利用した」など工夫を凝らした。
沖縄への修学旅行を控えた2年生は、ひめゆり学徒、食文化、方言などを発表。「戦争の様子が生々しくてとても怖かった。当然のように学校へ行って勉強していることがどれほど素晴らしいことなのか考えさせられる。二度と繰り返してはいけない」と訴えた。
13日の一般公開は午前10時縲恁゚後3時。演劇や吹奏楽の発表などがある。 -
長谷に孝行猿資料館 09年度建設へ
伊那市教育委員会は11日夜、長谷地域協議会で孝行猿資料館を09年度に建設する考えを示した。年度内に建設地を決める。
民話「孝行猿」は親を思う子猿の哀れな物語で、明治から戦前にかけて修身の教科書に取り上げられた。85年、旧長谷村が物語の舞台となった民家の一角に資料館を設けて一般公開していたが、昨年12月末、所有者が生活を営む上で問題が生じていたため、閉鎖した。
新たな孝行猿資料館は、市無形民俗文化財の民話を後世に伝えると同時に、全国発信する施設として設置する。
事務局案では、いろりや猿が出入りした窓など雰囲気を出した内装の平屋建てとし、江戸時代の生活様式や猟師の生活がわかる資料、民具などを展示。ビデオ装置も備える。
建設地は未定だが、完成後の維持管理面から生涯学習センター入野谷付近を考えている。資料館的な施設とし、入野谷の集客につなげる。
今後、区長会などにも諮る。 -
第24回斉藤杯争奪囲碁大会 25人熱戦
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)の「第24回斉藤杯争奪囲碁大会」は13日、伊那市西春近のサンライフ伊那であり、小学生から80代までの25人がトーナメントを戦った。優勝は知久喜明さん(6段・伊那東部中学校3年)だった。
同支部最大の棋戦として年1度開く同大会。小学生から有段者までがすべて同じトーナメントで腕を競い合った。そのほかの出場者やトーナメント戦の敗退者は3段以上のA級と2段以下のB級に分かれ、リーグ戦で対局した。
優勝した知久さんとトーナメント戦に参加した田中宏道君(2段・西春近北小学校4年)は8月5日、第29回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会に、同支部から初めて出場するという。
結果は次の通り。
【トーナメント戦】(1)知久喜明(6段・伊那東部中3)(2)我満政義(2段・伊那市東春近)(3)福沢秀伸(5段・伊那市高尾町)(4)岡田裕(4段・伊那市東春近)
【A級リーグ戦】(1)中村重男(5段・伊那市狐島)(2)池田輝夫(3段・南箕輪村)(3)中山恵介(4段・伊那市美篶)
【B級リーグ戦】(1)酒井喜多男(初段・伊那市西春近(2)山崎洸(2段・南箕輪中2)(3)田中宏道(2段・西春近北小4)
碁盤をにらみながら一手一手を考える参加者たち -
図書館まつり
中川村図書館は12日日、第11回図書館まつりを図書館周辺で開いた。えほん講演会や古本市、リサイクルアイデアコンテスト表彰式、バザーなど多彩なイベントが繰り広げられた。
このうち、環境問題に目を向けようと、今年初めて募集したリサイクルアイデアコンテストには27作品(保育園・小学生4、中・高校生2、一般21)が応募、優秀賞には片桐保育園さくら組のペットボトルを利用した「おさんぽバック」が、一般の部では、小林真紀さん(片桐)のコウモリ傘の布で作った「エコバック」。ガス湯沸し器や一斗缶で組み立てた、島崎敬一さん(大草)の「湯沸かしロボット」が選ばれた。
また、絵本作家の松竹いね子さんの「自然の『こえ』を聴きながら」と題した講演会で、松竹さんは「自然の声を聴くには心の耳を澄ますこと。自然はいつも私たちを呼んでいる。自然をよく見て、触ってあげる。匂いをかぎ、音を聞くと、自然の方からいろいろと教えてくれる」と話し、自然に目を向けるきっかけになった「ジカキムシ」の生態を紹介し、絵本「じかきむしの文」の読み聞かせを行った。
このほか、絵本作家、安江リエさんも特別出演し、新作の読み聞かせも行い、子どもたちを絵本の世界に誘った。 -
高遠高校の校名検討
伊那市の高遠高校は、昨年度、一般公募した学校名の検討について、早ければ8月下旬にも2次選考に入る。年度内に結論を出したい考え。11日の高遠高校振興会の総会で報告した。
07年度、魅力ある学校づくりの一環として校名の検討を進めることとし、現行の「高遠高校」を含め、ホームページなどを通じて一般から公募した。その結果、307件が寄せられ、職員会の1次選考で▽現行のまま▽(高遠藩校から)進徳(館)が入るもの▽桜が入るもの竏窒フ3案にまとめた。しかし、高校再編計画が流動的だったため、一時中断していた。
2次選考する委員には同窓会、振興会、PTA、生徒会などの代表者を予定。2次選考で校名を決定するかどうかは委員会で詰める。
6月、県教育委員会がまとめた「高等学校再編計画」の骨子案で、旧第8通学区は「当面、現状の学校数を維持することが適当」とされている。 -
田原市のメロンが給食デザートに、友好都市の農産物味わって
給食を友情のかけ橋に‐。宮田村宮田中学校の給食で、同村と友好都市を結ぶ愛知県田原市の農産物を取り入れる試みが始まった。10日は第一弾でデザートとしてメロンを盛り込んだ。今後も季節ごとに旬の農産物を仕入れて、生徒に味わってもらう考えだ。
村と田原市の農協マーケットが農産物の販売などで交流している点に、同校の小原啓子栄養士が着目。
9日には小原さんが実際に田原市まで足を運び、生産関係者らと懇談するなかで、同市産のメロン「ルビアレッド」を仕入れた。
「田原市は全国を代表する農産地。給食から友好都市のことを学び、輪を広げていくことも良いのでは」と小原さん。
「キャベツや菜の花、ブロッコリーと品目も多彩。毎月は難しいが、季節に1回ほどは田原産の農産物を給食に使いたい」と話す。
同校の給食は地元産食材の活用に熱心で、生産者との交流も実施。さらに世界の料理を献立に取り入れる日を設けるなど、学びや楽しさを盛りこみながら子どもたちの食を育んでいる。 -
駒ケ根市教育委員会、幼年教育研究会で愛着障害を学ぶ
駒ケ根市教育委員会は7日、幼児幼年教育研修会を赤穂公民館で開いた。保育園・幼稚園の年長園児の担任、小学校1、2年生の担任など約60人が参加。同市の保育カウンセラーで臨床心理士の清水多加志さんを迎え、虐待などにより、子どもたちに現れる症状の一つ、愛着障害について学んだ=写真。
同研究会は子どもの成長に大きな影響を与える幼児期、幼年期のスタッフに同じ意識を持って取り組んでもらうことなどを目的として毎年テーマを換えて開催している。
今回のテーマは「愛着障害とその連鎖」。清水さんは虐待を受けた子どもは本来なら親から学習する絶対的な安心感や信頼感を学ぶことができず、約束を守れなかったり、遊べないなど、当たり前のことができないことを説明。また、小さいころから愛情を与えられた経験がないため、きりがない要求をするなどの症状があることを示した。
また、そうした子どもが親になった場合、子どもに対してどう接したらよいか分からず、結局は虐待の連鎖が生じてしまうことを指摘。そのため、親に対しても個人として認めてあげ、話を聞いてあげるなどといった対応の中で幼いころに形成できなかった「愛着」を少しずつ学んでもらい、子どもには「自分は無条件で愛されている存在なんだ」と実感を持たせてあげられるよう、接していくことが重要であることを示した。
また「幼児期に得られなかった愛着は二度と得ることはできないが、愛着は成長に合わせて形を変え、生涯存続していくもの。その年齢に合わせた形で獲得するチャンスはあると思う」と語った。 -
戦争体験記録集「平和へのいのり」を副読本にと、市内各校に配本
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駒ケ根市立博物館(小川清美館長)は10日、3月発刊した戦争体験記録集「平和へのいのり」を市内の2中学校、5小学校に合計200冊を配布した。
このうち、赤穂中学校(杉田純治校長)には、小川館長や博物館職員ら3人が訪れ、「授業などで副読本や資料として活用を」と、図書委員会の春日直也委員長らに80冊を手渡した=写真。
杉田校長は「身近なみなさんの戦争体験を知ることは大切。社会科や総合学習で使わせていただく」。春日委員長は「駒ケ根市の方の戦争体験を平和学習に役立てたい」と話していた。
「平和へのいのり」は、戦争を知らない次世代に悲惨な戦争の記憶と、平和への祈りを伝える記録集。「太平洋戦争のあらまし」「戦争体験者十九人の証言」「十六人からの寄稿」「写真と資料」の4章からなる。現在、市博物館で販売している。1冊千円。 -
南箕輪村 中学生海外研修
中学校の夏休み期間を使ってニュージーランドで語学研修する南箕輪村の中学2年生3人のための壮行会がこのほど、村民センターであった。生徒たちが外国でのホームステイ体験に向け、意気込みを語った。
本年度、同村からは南箕輪中の太田理空さん、高橋潤さん、溝口晶子さんの男子2人、女子1人の計3人が参加。期間は8月1縲・2日の12日間で、ニュージーランド北島の北部にあるオークランド近郊のハミルトンでホームステイし、地元の学生たちと交流活動を展開する。
壮行会で太田さんは「ニュージーランドで数多くの友人をつくることで英語や文化を学びたい」。高橋さんは「楽しむだけでなく日本と異なる文化、社会を知りたい」。溝口さんは「地域の人やホストファミリーとたくさん交流してきたい」とそれぞれが目標を述べた。
唐木一直村長は「他市町村の仲間と楽しく体験学習してきてほしい。自分の目、肌で外国の生活を知ることは、今後の大きな財産になると思うので頑張って」と3人に呼び掛けた。
研修には同村の3人のほか、伊那市10人、箕輪町3人、宮田村1人も参加する。
ニュージーランドへ語学研修する南箕輪中の太田さん、高橋さん、溝口さん(右から) -
東伊那小1年生が牧野さんの無農薬田んぼで水生生物を採集
駒ケ根市東伊那小学校の1年生26人が7日、地元農家・牧野郁生さん(48)の田んぼを訪れ、水生生物を採集した=写真。
今年1年生は、地元の川や田んぼに住む生き物を集めた水族館をつくろう竏窒ニ、取り組んでおり、これまでに川に住むフナやドジョウなどを集めてきた。 今回は田んぼの生き物を採集することになり、牧野さんの田んぼを訪れた。
農薬や化学肥料を一切使っていない牧野さんの田んぼには、今ではあまり見られなくなったゲンゴロウやコオイムシなども元気よく泳いでおり、児童らは「ゲンゴウロウだ!網を貸して」「カエルは飼えないからかわいそう。逃がしてあげて」などと話ながら、夢中でさまざまな生き物を集めていた。
担任の日岐敏明教諭は「人間とは別世界ので生活する生き物が、それぞれどういう環境で生きているかを知るとともに、生き物の生死に触れることで命の大切さ学んでもらえれば」と話していた。
今後は、完成した水族館を公民館などで披露することも検討している。 -
伝統の技が守る・スあばれ神輿・ス津島神社祇園祭控えて製作順調
350年余の歴史を誇る宮田村津島神社祇園祭宵祭りを19日に控え、主役となる「あばれ神輿(みこし)」の製作が順調に進んでいる。神輿は祭りの最後に神社石段から投げ落として・ス破壊・スするため、氏子3地区の大工が回り番で毎年新調するのがしきたり。今年は富田屋建築の伊藤秀雄さん(60)=町二区=が伝統の技を守りながら、ひとりで作り上げている。
大工になった翌年の21歳の時から数え、11回目の神輿づくりに励む伊藤さん。3年に1度の大仕事だが、確かな技術は師匠だった兄の邦雄さんから受け継いだものだ。
ひとりで作るようになって5回目。邦雄さんが他界して6年が経過したが、それでも兄弟一緒に作った時の記憶が脳裏によぎることもあるという。
神輿づくりは氏子の町一区、町二区、町三区の大工が当番で担当。後継者不足の悩みを抱えながらも、伊藤さんら昔気質の大工が毎年変わらぬ姿で忠実に再現する。
屋根の曲がり具合など難しい技術も多いが、伊藤さんは兄が常々言った「きれいさ」にこだわる。接着剤を極力使わず、大半を木と木の組み合わせで仕上げるのもその一端だ。
今年は6月末から製作を開始し、約2週間で8割がた完成。
祭り本番は奉仕者と呼ばれる多数の男衆が神輿を担ぎ、午後9時半ころにクライマックスの・ス破壊・スを迎える。 -
南部小図書委員 読書週間に読み聞かせ企画
南箕輪村の南部小学校(日岐博子校長、児童185人)はこのほど、1学期の読書週間の一環で図書集会を開いた。同小の図書委員会14人がパネルシアターによる読み聞かせや「図書クイズ」などを企画し、全校児童に読書推進を呼び掛けた=写真。
パネルシアターでは、委員会や休み時間を使って練習してきた「アラジンと魔法のランプ」を披露。委員らの熱演を集まった児童らが楽しんだ。「図書クイズ」では委員が本に関係するクイズを出題し、答えてもらっていった。このほか本の紹介もあった。
6月30日縲・日の週間中は、「朝の一斉読書」を実施したり、自分が呼んだ本を他の児童や学校職員に紹介する「読書ゆうびんカード」などの企画があった。 -
大型紙芝居の糸ぐるまが新作「星のおかね」を上演
伊那市長谷の大型紙芝居の糸ぐるま(久保田文子代表)は5日、同市美篶東部保育園で、新作の切り絵紙芝居「星のおかね」を初めて上演した。
この日は土曜参観日とあって、園児らはお父さんたちと一緒に紙芝居を楽しんだ。
大型紙芝居8作目となる「星のおかね」はグリム童話から、13枚で構成。貧しく1人ぽっちの心優しい女の子が、道で会ったお年寄りにパンを、裸足で「足が痛いよー」と泣いている男の子に靴を、寒さで凍えそうなウサギに洋服さえも与えてしまう。飢えと寒さで立ちすくむ女の子に星が金貨とすてきなドレスを降らすという、心温まるストーリー。
園児らは食い入るように画面を見つめ、ハッピーエンドに、「あー、良かった」とほっとした表情を浮べた。
卵の手品を挟んで、村の美しい娘と戸倉山にすむ大蛇の悲しい恋物語「黒河内長者屋敷」も上演した。
切り絵製作、上演した久保田さんは「分りやすい、洋ものに初めて挑戦した。子どもたちが紙芝居を見て、優しい心になってほしいという願いを込めた」と話していた。 -
駒ケ根市図書館が児童文学作家・和田登さんの講演会を開催
県内在住の児童文学作家・和田登さんの講演会が5日、駒ケ根市文化会館であった。和田さんは「朗読新時代を考える」をテーマに講演。読書が人間形成に重要な役割を果たしていることや声を出してコミュニケーションをとることの大切さについて語り「これからは意識して、声を出していく時代。声は他者と他者、他者と自分をつなぐ力を持っていることを改めて認識してほしい」と訴えた=写真。
和田さんは「現在世間を騒がしているさまざまな事件の根底には、コミュニケーションがきちんと形成できてこなかったことがある」と説明。そのコミュニケーションを形成する一つの手段が、本に触れたり、親しんだりすることであることを示した。
また、インターネットやメールの普及に伴ない、現代は声を出さなくても生きていける時代になってきていることに対する危機感を示す一方、声を出して本を読む読み聞かせの効果について話し「読み聞かせは読み手と聞き手がつながることで安心感、充実感を感じることができる。子どもは本の世界に入り、間接体験をすることで、人への優しさを学んでいく」と語った。
和田さんは長野市出身。児童文学同人誌『とうげの旗』を大学時代に仲間と創刊し、現在はフリーで活躍している。『虫』『ごめんね、ピーくん』ほか、多くの作品を出版している。 -
駒ケ根ベンチャーズコンサート
駒ケ根市近郊のアマチュアオヤジバンド「駒ケ根ベンチャーズ」は5日夜、第6回コンサート「夏だ!エレキだ!駒ケ根ベンチャーズコンサート」を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。60年代に世界中でエレキブームを巻き起こした米国バンド「ベンチャーズ」の曲を中心に、クラシックや歌謡曲、民謡をアレンジした曲なども加えた約30曲を演奏。集まった約300人の聴衆に懐かしい「テケテケ…」サウンドをたっぷりと聴かせた。観衆は手拍子を取ったり体を揺らしたりしてリズムに乗りながら、大音量の迫力ある演奏を楽しんでいた。
同バンドは02年、高校の同級生らが厄年を機に結成。毎年夏に単独コンサートを開いてきたほか、各地のイベントなどにも出演する「売れっ子バンド」。現在はキーボードを加えた6人編成で活動している。 -
地元120人の大合唱と初共演、アンサンブル信州in宮田
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の定期演奏会は5日に駒ケ根市文化会館で開き、6回目にして初の地元合唱団との共演が実現。宮田小、中学校、高遠、赤穂両高校の児童生徒、さらに村内4つの声楽グループの121人が、プロの奏でる音色にあわせて満員の会場とともに歌声を広げた。
「子どもたちに本物の音楽を届けたい」と、住民有志の熱意で発足した同楽団。
6年目の夏を迎え「さらに地元密着を」と、合唱団とのコラボレーションを初めて企画した。
「ふるさと」と「千の風になって」の2曲を大合唱。一流奏者の演奏にあわせて観衆も一緒になって歌った。
コンサートマスターを務めたバイオリン奏者の浅井万水美さんは「6回も演奏会が続いたきたのは地元の協力があってこそ。村全体が同じ方向をむいている。既成のオーケストラとはまた違った良さがありますね」と話していた。 -
長谷中2年 仙丈ケ岳登山事前学習
23、24日、南アルプスの仙丈ケ岳(3033メートル)に集団登山する伊那市の長谷中学校2年生13人は8日、同中で南アルプス研究会のメンバー2人を招いた事前学習会を開いた。安全に登山を行うため、山での歩き方や服装などについて学んだ。
県内のほとんどの中学生が体験する集団登山の一環で、南アルプスに登るのは上伊那では高遠中との2校だけ。長谷中で研究会が事前学習を行うのは4年目で、この日は山岳環境部門の田島守さん=長野市=、北原昇さん=辰野町=が訪れた。
生徒たちが不安に思っていることなどに対し、田島さんらが答えていった。最も質問が多かった高山病については、「普段から標高500縲・00メートルの場所に住んでいる県内の人間なら大丈夫。原因は寝不足や疲れ、急激な運動などにある」と説明し、不安を取り除いた。
このほか、「仙丈(千丈)ケ岳の名前の由来は長さの単位にある」「南アルプスはホンシュウジカの食害がある」などと、スライドを見ながら解説した。メンバーらは「みんなで協力し合って登る喜びを味わってもらいたい」と呼び掛けた。
南アルプス研究会の田島さんから話を聞く生徒たち -
奥村憲とイーゼル会展
伊那市の女性プラザ伊那で活動する絵画サークル「イーゼル会」と、講師の奥村憲さん=伊那市=による第5回展「奥村憲とイーゼル会」が3日、市生涯学習センター2階展示ギャラリーで始まった。油絵、水彩、パステルの個性豊かな42作品を展示している。
イーゼル会は02年から活動。会員7人が生物、風景、花など写実を基本に水彩やパステルで描いている。今回は主に過去1年間に描いた作品で1人3点ずつ出品した。
白日会などの会員で油絵歴40年余の奥村さんは、これまで自身の作品をまとめて発表する機会がなかったことから今回、「伊那谷・仙丈ヶ岳眺望」など100号2点を含む油絵を中心にクレパスやパステルで描いた風景や花などの作品21点を飾った。雪景色が好きで、100号の大作は伊那の雪景色を描いている。
奥村さんは、「だれでも絵心があると思うが、それを素直に表現できる世界がイーゼル会にはある。見ていてほっとする世界、ゆったりした時間を味わってほしい」と話している。
会期は8日まで。午前9時縲恁゚後6時(最終日午後4時)。 -
アンサンブルin宮田定期演奏会
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は5日、6回目の定期演奏会を駒ケ根市文化会館で開いた。昼の部は上伊那各地の小、中学生約千人を無料招待。一般対象の夜の部は本格的なクラシックを届け、さらに地元合唱との初共演もあった。
今回は新たに管楽器を客演に迎え、より厚みを増した演目に。昼の部では、宮田小、中学校の子どもたちを司会に迎え、奏者とのトークも交えながら、音楽の楽しさ、素晴らしさを会場に伝えた。
バイオリンの竹中勇人さんは「今回はより子どもたちをはじめとして地域とのふれあいが深まった感じがしますね」と、演奏会を聴き終えた来場者と握手した。 -
蚕を育てながら命の大切さ学ぶ
赤穂東小学校4年2組(内山和美教諭、31人)卵から一生懸命に出てくるところがすごかった。感動した竏秩B
昨年から蚕の飼育に取り組んでいる4年2組。初めてだった昨年は、卵からかえった蚕をシルクミュージアムから提供してもらい、成虫なるまで育てた。
2年目の今年は、卵からの飼育に挑戦。先月はじめ、昨年育てた蚕が産んだ卵、約400個が無事ふ化した。
しかし、卵からかえった蚕を見て児童らはびっくりした。なぜなら、卵から出てきた蚕は1、2ミリしかなく、色も白くなかったからだ。
本当にあの白い蚕になるのかな?竏秩B
最初はそんな思いもあったが、1カ月の間にぐんぐんと成長し、あっという間に見慣れた姿に変化。胸をなで下ろした。これからは更に大きく成長する。
「いっぱい葉っぱを食べて、どんどん大きくなってほしい」と笑顔で話す児童たち。 -
民謡舞踊教室が県大会に向け最後の練習
日本民謡舞踊連盟の県大会(7月6日、松本市)に昨年に続いて2年連続で出場するサンライフ伊那の民謡舞踊教室(酒井房子師範、14人)は4日、大会前の仕上げとなる最後の練習を伊那市の市民会館で行った。
演目は水森かおりの『ひとり薩摩路』。出場する9人は本番用のあでやかな衣装に身を包んでステージに上がり、やや緊張した表情で歌に合わせて踊った。踊りを指導する酒井師範は「4月にこの曲を始めたときはバラバラでどうなることかと思った。みんなが動きをぴったりそろえるのは難しいが、特訓でかなりまとまってきた。順位をつける大会ではないが、出場は励みになる。これまでの練習の成果を発揮できればいい」と話している。
同教室は毎週1回集まり「仲良く、楽しく、和気あいあいで」練習を重ねている。 -
夏まつり本番待ち遠しく、踊り練習に100人
今月20日に迫った宮田村のみやだ夏まつりを彩る宮田音頭などの踊り練習がこのほど、役場会議室であった。約100人が参加。本番に向けて熱心に励んだ。
春日悦子さん=町三区=と、伊藤みつ子さん=町二区=が講師。 踊り連として参加する各区の担当者や親子でまつりに臨む宮田小学校2年生の保護者らが、踊りの型などを繰り返し練習した。
「楽しんで当日はみんなで盛りあがりたい」と2年保護者代表の伊藤真弓さん。
今年から会場が役場横の村民グランドに移り、踊りの輪も一層華やかになりそうだ。 -
高遠小5年生が酪農体験学習
伊那市の高遠小学校5年生は3日、社会科の学習の一環で酪農1日体験学習をした。児童は乳搾りを体験し、牛や牛乳の話を聞いて酪農に関心を深めた。
5年生は、高遠町の竹内牧場に毎日通っている同級生2、3人から牛の話を聞くうちに、牛に興味を抱くようになった。上伊那畜産振興協議会の事業「酪農1日体験学習縲恣絜高ノ触っちゃおう!」を知り、社会科で酪農の学習もあるため、今回の学習になった。
高遠小には、伊那市手良の酒井秀明さんの酒井牧場から4歳のホルスタイン種「ルル」と1歳のジャージー種「ベリー」がやってきた。5年生の2クラス53人は、乳搾りの方法を教わり順番に体験。乳が出た瞬間、驚きや喜びの表情を見せながら、乳を手に受けた。子牛のベリーとも、優しく体をなでて触れ合った。
橋爪海飛君(10)は、「乳は水鉄砲みたいに出て温かかった。子牛は、おなかがふわふわしていて、角はとっても固かった」と楽しそうに話した。
牛の体の説明を聞いた児童は、「黒白以外の模様は」「どんなときに鳴くのか」「1回のお産で何頭産むのか」など積極的に質問していた。 -
西春近北小4年生
同窓生寄贈の太鼓で演奏初披露伊那市の西春近北小学校4年ひのき組(31人、原安彦教諭)は2日、同窓生から同校に昨年寄贈された和太鼓での演奏を校内音楽会で初披露した。同窓生の故郷への思いが込められた和太鼓を元気いっぱいにたたく力強い演奏に、児童や保護者から大きな拍手が起きた。
1929年に同校を卒業した東京都在住の本田美枝さんが、故郷のためにと、昨年9月に大太鼓1張り、宮太鼓8張り、小太鼓2張り、鉄筒、収納箱などを寄贈した。
これを受け同校は、全校児童が1度は和太鼓に触れるようにと、4年生が学ぶことにした。
今年の4年ひのき組は、総合的な学習の時間に太鼓に取り組むことを決め、地元の小出太鼓の神山修二さんの指導を受けて練習に励んできた。
演奏曲「夏祭り」は小出太鼓の曲で、昨年度から太鼓に取り組んでいる5年生も演奏した曲。同校で代々演奏していく許可をもらっている。
寄贈の太鼓のほか、地元の沢渡太鼓の太鼓を借り、姿勢や打ち方など基礎から始め、音楽会前は音楽の授業時間にも練習。こうして迎えた音楽会では、そろいの法被姿で動きを入れながら、体育館中に威勢のいい音色を響かせ堂々と演奏した。
ひのき組は、7月下旬に地元の太鼓演奏会への参加を予定。太鼓を引き継いでいけるよう、年度末には来年度太鼓に取り組む3年生と交流しながら太鼓を教える計画という。 -
橋爪まんぷ漫遊スケッチ展 桜咲く伊那の風景並ぶ
第37回日本漫画家協会賞で特別賞を受賞した伊那市境の漫画家・橋爪まんぷさん(67)の「漫遊スケッチ展」が3日、ベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった。桜咲く伊那の風景を中心に、水彩スケッチ62点がそろう。8日まで。
題材は旅先の漁港もあるが、9割が伊那の風景。雪をかぶった仙丈ケ岳をバックに、ピンク色に染まる高遠城址公園を描いた「城花遠望」、駅前開発ビル「いなっせ」北側の「街路交叉」、天竜川を入れた「河畔深遠」、高遠町山室の「山裾香桜」などほのぼのとした作品が並ぶ。2月から6月にかけ、スケッチブックを持って、あぜ道や民家の裏、山すその集落などをふらふらと歩き、出合った風景の数々。
橋爪さんは「身近な場所も立ち止まって左右前後を見ると、車では見えない、描くことが楽しくなる風景が広がる。新たな発見があるのでは」と話す。
タイトルはすべて四文字熟語で、作品と一緒に楽しむことができる。サイズはA4判と8号。
営業時間は午前10時縲恁゚後6時(最終日4時)。 -
園児向け環境紙芝居制作、上演へ
環境問題に長年取り組んでいる伊那商工会議所女性会(小林旬子会長、40人)は幼少時から環境保護の大切さについて考えるきっかけにしてもらおうと本年度、幼稚園・保育園児向けのオリジナル環境紙芝居を制作、上演する。年度内の上演実施に向け、現在ストーリーの制作に取り掛かかっている。
子どもたちにとって難しくなりがちな環境問題を紙芝居で見てもらうことにより、ごみの分別や減量、リサイクルの推進、資源の大切さなどについて楽しみながら無理なく理解してもらう狙い。
ストーリーは会員らが考案する完全オリジナルで、数種類制作する予定。会員には環境問題を身近なこととして認識している家庭の主婦が多いことから、題材には事欠かない。電気の節約、エコバッグの使用、水道水の節約など、日ごろの取り組みを生かしつつ、専門家のアドバイスを受けながら楽しいストーリーを組み立てたい竏窒ニいう。
本年度の上演対象は同会議所管内の市内17園・園児約1600人。事務局は「紙芝居を見た子どもたちが家でその内容を話題にすることにより、保護者たちにも環境への取り組み意識が高まる効果が期待できる」としている。1年だけで終わらせるのではなく、今後継続的に実施していく計画であることから、傷みやすい紙にはしっかりした材質を採用したいという。
総事業費は65万円。県の08年度地域発元気づくり支援金事業に採択され、約60万円の支援が決まっている。 -
5日に本番、アンサンブル信州in宮田がリハーサル開始
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は3日、2日後に控えた定期演奏会に向けてリハーサルを始めた。6回目を迎える今年の定演は、地元合唱との共演を盛り込むなど話題づくめ。管楽器を新たに客演に迎えるなど、本番を成功させようと団員、関係者が心ひとつに意気込んでいる。
「子どもたちに本物の音楽を」と、住民有志の熱意で発足した同合奏団。毎年の定演には一般向けのほかに、上伊那各地の小中学生を無料招待してコンサートも開いている。
この日のリハーサルも宮田小学校3年3組の児童が見学。プロの奏者の練習風景にふれ、音楽を心から楽しみながらも真剣に打ち込む様子を肌で感じた。
5日に駒ケ根市文化会館で開く定演では、一般向けの夜の部で地元の子どもたちを中心とした合唱と初共演が実現。
前東京音楽大学長で、今年から住まいも村内に移して音楽芸術監督を務める兎束俊之さんは「合唱した子どもたちの記憶は大人になってからも残るはず。より地域と密着した合奏団になれば」と、今回の定演にいつも以上の期待を寄せる。
5日は午後2時から子どもたち対象のコンサート、6時からが一般対象で合唱共演のほか、バッハやドボルザークの名曲を奏でる。
入場料は前売り3千円、当日3500円で宮田村民会館ほか、駒ケ根市文化会館、飯島町文化館などで取り扱っている。問い合わせは加藤テレビ85・4220へ。